JPH09326755A - 自動等化システム - Google Patents

自動等化システム

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JPH09326755A
JPH09326755A JP8140419A JP14041996A JPH09326755A JP H09326755 A JPH09326755 A JP H09326755A JP 8140419 A JP8140419 A JP 8140419A JP 14041996 A JP14041996 A JP 14041996A JP H09326755 A JPH09326755 A JP H09326755A
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dispersion
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智由 片岡
Shoichiro Kuwabara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多重化端局または再生中継器において、伝送
劣化の要因となる各種のパラメータを自動的に等化す
る。 【解決手段】 片方向の光信号(主信号)から受信側で
誤り率、アイ開口度、Q値、クロック信号レベルを測定
し、その測定値に応じて波長分散を等化または識別点を
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高速・大容量光
通信システムの多重化端局または再生中継器において、
伝送劣化の要因となるパラメータを自動的に等化する自
動等化システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、10Gbit/s クラスの超高速光通信
システムが実用化レベルに達している(Y.Kobayashi,et
al.,"SDH Based 10 Gbit/s Optical Transmission Sys
tems",In Proc. IEEE GLOBECOM'94, p.1166, 1994) 。
また、実験室レベルでは、単一波長で 400Gbit/s (S.
Kawanishi, et al., "400 Gbit/s TDM Transmission of
0.98ps Pulses Over 40 km Employing Dispersion Slop
e Compensation" , InProc. Optical Fiber Communicat
ion (OFC) '96, PD-24, 1996) 、波長多重を用いれば
1.1Tbit/s (H. Onaka, et al., "1.1 Tbit/s WDM Tra
nsmission Overa 150 km 1.3μm Zero-Dispersion Sing
le-Mode Fiber", In Proc. OFC'96, PD-19, 1996) の伝
送容量の通信の可能性が確認されている。近い将来、高
速広帯域のサービスが導入されれば、高速化・大容量化
への需要はさらに加速度的に増加することが予想され
る。
【0003】一方、エルビウム添加光ファイバ等を用い
た光増幅器の進歩により、光を光のままで増幅する線形
中継器が実用化されている。この線形中継器は、低ビッ
トレートのシステムから超高速システムまで幅広く適用
可能になっている。ところで、光増幅器を用いた光通信
システムにおいて、超高速化・大容量化に際して障害と
なる問題が大きく分けて3つある。それは、波長分
散、光増幅器の自然放出雑音光(ASE)によるS/
N劣化、非線形光学効果による伝送距離の制限であ
る。以下順に説明する。
【0004】波長分散は、光ファイバを伝送する速度が
波長によって異なるという現象である。これにより、光
通信システムの伝送容量(ビットレート)B0(Gbit/s)
と、再生中継距離Lr (km)との間に、 Lr・B0 2=105 …(1) と示されるトレードオフ関係を生じさせる(K. Hagimot
o and k. Aida, " Multigigabit-per-second Optical B
aseband Transmission System" , J. LightwaveTechno
l., vol.LT-6, No.11, p.1678, 1988)。ここでは、単一
波長システムを仮定し、分散値として分散シフトファイ
バ(DSF)における最悪値2ps/nm/kmを想定してい
る。式(1) からわかることは、超高速光通信システムで
は、波長分散の影響がビットレートの2乗のオーダで存
在するということである。たとえば、10Gbit/s のシス
テムで1000ps/nm の分散が上限だとすれば、100Gbit/s
のシステムで10ps/nm となる。
【0005】そこで、従来は受信側(送信側)に補償器
を配置し、エンドトゥエンドで総分散値を抑える分散補
償技術が研究されてきた。例えば、光ファイバ製造技術
の発展により実現した負の高分散ファイバ(特開平7−
202798号公報)、多数の干渉デバイスを光基板上
に配置したPLC (Planar Lightwave Circuit) 回路
(K. Takiguchi, et al., Electron. Lett., vol.31, N
o.15, p.1240, 1995) 、ファイバ中のグレーティングパ
ターンを変調させて得られるファイバグレーティング型
補償器(B. Malo, et al., ECOC'94, PD, p.23) などを
用いて分散補償を行っていた。
【0006】しかし、現在のところ、伝送路ごとに個別
の最適化を手動でやらなければならない。その理由は、
伝送路がそれぞれ異なる波長分散特性をもっているから
である。例えば、実際に導入されている分散シフトファ
イバの零分散波長は1525nm〜1575nmの間に分布して
いる。実験室における確認段階では個別の最適化は可能
であっても、実際に敷設されている現場では多くの専門
家が必要となり、コスト高になっていた。なお、補償量
可変の分散等化回路の構成方法は、分散補償ファイバを
光スイッチで切り替えて分散補償量を変える方法(特願
平7−143060号公報)、内部にチャープドグレー
ティングを切った光半導体の屈折率を注入電流により変
化させて分散補償量を変える方法(特開平6−2164
67号公報)などが提案されている。
【0007】また、ASEによるS/N劣化も伝送距離
(線形中継距離と線形中継器数)に制限を与える。要求
されるS/Nをrとし、線形中継器への入力光パワーを
Sin、雑音指数をF、プランク定数をh、光速度をc、
波長をλ(1550nm)、ビットレートをB、相対強度雑音
をRIN とすると、
【0008】
【数1】
【0009】に示す関係式が得られる(A.Takada, et a
l., "1.8 Gbit/s Transmission over210 km using an E
rbium-Doped Fiber Laser Amplifier with 20 dB Repea
terGain in a Direct Detection Systems", Trans. IEI
CE, Vol.E72, No.1, pp.21-26, 1990) 。ここで、B=1
0Gbit/s 、r=22.5dB、Sin=−20dBm、F=7dB、R
IN =−140dBc/Hz とすれば、線形中継器数は7とな
る。
【0010】現在のところ、出力パワー一定制御方式が
用いられているが、中継区間の規格はシステムの中で特
に長かったり、損失が大きい中継区間のS/Nで制限さ
れてしまう。すなわち、最も長い区間または大きい損失
に対応する最悪条件設計が行われている。実際は、短い
区間もあり損失も異なるのであるが、それらのS/Nは
マージンになっている。
【0011】このように、通常は最悪条件にも耐えられ
るシステム設計になっているために、この条件が厳しい
場合にはしばしばオーバースペックとなり、結果として
高コストを招いていた。この最悪設計によるオーバース
ペック回避策として無線通信の分野では、従来から自動
等化または最適等化という技術が用いられている(R.W.
Lucky and H.R.Rudin, "An Automatic Equalizer for G
eneral-Purpose Communication Channels", Bell Syst.
Tech. J., Vol.46, pp.2179-2208, 1967)。これは、伝
送後のパルス波形を時間領域で分割して透過させるトラ
ンスバーサルフィルタの伝達関数を自動的に調整するも
のである。したがって、このフィルタは超高速の光伝送
路への適用は不可能であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】自動等化という技術
は、光通信システムの設計においても有用である。すな
わち、伝送路の重要なパラメータである波長分散、S/
N劣化を自動的に等化する装置,アルゴリズムが確立さ
れれば、伝送路等化に必要であった設計コスト,人員コ
ストを削減することができる。さらに、最悪条件設計に
おけるオーバースペックの可能性も回避することができ
る。また、同時に光受信器の識別点、チャープ係数、波
長といった各種のパラメータについても、対象とする伝
送路に自動的に最適化されれば、さらにコスト削減が期
待できる。
【0013】本発明は、多重化端局または再生中継器に
おいて、伝送劣化の要因となる各種のパラメータを自動
的に等化することができる自動等化システムを提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1〜8の自動等化
システムは、片方向の光信号(主信号)から受信側で誤
り率、アイ開口度、Q値、クロック信号レベルを測定
し、その測定値に応じて波長分散を等化または識別点を
調整する。請求項1〜3,9〜15の自動等化システム
は、送信器と受信器の間でやりとりされる制御信号を用
い、受信器の測定値に基づいて送信器の波長制御または
チャープ係数制御を行い、パラメータを自動的に等化す
る。また、請求項13〜15の自動等化システムは、伝
送路パラメータ測定モードとデータ伝送モードを切り替
え、伝送路パラメータ測定モードで測定される伝送路パ
ラメータに対する補償量を同定して等化する。
【0015】請求項16の自動等化システムは、線形中
継系におけるS/Nの適用制御を行う構成である。
【0016】
【発明の実施の形態】第1〜第4の実施形態は、片方向
の光信号(主信号)を用いて受信側だけで伝送距離を制
限するパラメータの最適点を探索する方法(Blind Equa
lization:A.Benvennist and M. Goursat, "Blind Equa
lizers", IEEE Trans. Commun., Vol.COM-32, No.8, p.
8771, 1984) についてのものである。すなわち、伝送路
の分散補償量を自動的に等化し、受信器の識別点・チャ
ープ係数・波長等の各種のパラメータを自動的に伝送路
に最適化する構成を示す。ここでは、伝送路の分散によ
る波形劣化をモニタするものとして、主信号の誤り率
(第1の実施形態)、波形モニタによるアイ開口度(第
2の実施形態)、Q値(第3の実施形態)、クロック信
号レベル(第4の実施形態)が用いられる。
【0017】(第1の実施形態)図1は、本発明の自動
等化システムの第1の実施形態を示す。本実施形態の特
徴は、パラメータの最適化に用いる評価関数として主信
号の誤り率を用いるところにある。図において、受信器
10aは、光増幅器11、光カプラ12、可変分散等化
回路13、光電気変換器14、増幅器15、クロック抽
出回路16、識別回路17、識別電圧発生回路18によ
り構成される。パラメータを制御する自動等化制御部2
0aは、誤り検出回路21、分散等化制御部22、識別
電圧制御部23、雑音光発生器24により構成される。
なお、自動等化制御部20aは、他の複数の受信器で共
有することができる。
【0018】光増幅器11には、例えばエルビウム添加
光ファイバ増幅器が用いられる。光電気変換器14に
は、例えばPINフォトダイオードが用いられる。増幅
器15には、例えばGaAsMESFETトランスインピ
ーダンスアンプが用いられる。クロック抽出回路16に
は、例えば微分回路と全波整流回路と誘電体共振器フィ
ルタの組み合わせが用いられる。識別回路17には、マ
スタ−スレーブD型フリップフロップが用いられる。
【0019】可変分散等化回路13は、例えば図2に示
すように、分散値の異なる分散媒質91−1〜91−N
を光スイッチ92−1,92−2を用いて切り替える構
成により実現される。分散値の異なる分散媒質として
は、例えば長さの異なる分散補償ファイバを用いる。光
スイッチとしては、複数の分散媒質の1つを機械的に選
択するメカニカル光スイッチを用いる。光スイッチ92
−1,92−2を制御する光スイッチ制御部93は、分
散等化制御部22により制御される。その他の可変分散
等化回路13の構成としては、PLCの温度を変化させ
て分散値の極性を変えてもよいし、チャープドグレーテ
ィング周波数の異なる複数のファイバグレーティングを
用いてもよい。
【0020】光ファイバを伝搬してきた光信号は、光増
幅器11で増幅された後に光カプラ12に入力され、雑
音光発生器24から出力されるASE雑音と干渉光雑音
が付加されて可変分散等化回路13に入力される。可変
分散等化回路13から出力された光信号は、光電気変換
器14で電気信号に変換される。この電気信号は増幅器
15で増幅された後に2分岐され、一方はクロック抽出
回路16に入力され、他方は識別回路17に入力され
る。クロック抽出回路16で抽出されたクロック成分
は、識別回路17の識別処理に供される。識別回路17
で識別された主信号は2分岐され、その一方が誤り検出
回路21に入力される。分散等化制御部22および識別
電圧制御部23は、誤り検出回路21で検出される主信
号の符号誤り率に応じて各パラメータを調整する。すな
わち、分散等化制御部22は可変分散等化回路13の分
散補償量を制御し、識別電圧制御部23は識別電圧発生
回路18の出力電圧(識別回路17の識別電圧)を制御
する。
【0021】SDH伝送路におけるSTMフォーマット
には、B1またはB2のように伝送路中で生じた誤りを
監視するバイトが設けられている。これらの監視バイト
を用いて各パラメータを調整してもよい。各パラメータ
はそれぞれ誤り率と密接に関係しており、各パラメータ
を最適化する自動等化アルゴリズムが必要とされる。以
下、2つのパラメータをそれぞれ独立に最適化する2次
元法と、簡単に両者を最適化する簡便法について説明す
る。また、♯1または♯2は分散補償または識別点調整
のいずれかとして説明する。
【0022】図3は、2次元法による自動等化アルゴリ
ズムのフローチャートを示す。アルゴリズムがスタート
すると、フィードバック回数nを定義するが、最初はn
=1とする。ここで、nは♯1のとりうる値Nまで定義
されるとする。まず、♯1をとりうる最小地点x1 に設
定する。この位置で♯2の値を振って誤り率が最小とな
る地点yx1を求める。♯2の値の振り方とyx1の求め方
(調整アルゴリズム)については後述する(図5〜
7)。このyx1と誤り率の値をメモリに蓄積する。次
に、nがN未満であればフィードバックし、nをn+1
として次の地点x2 に移動させる。再びこの位置におい
て♯2の誤り率最小値を与える地点yx2を求め、メモリ
に蓄積する。以下同様に、フィードバックが最大のN階
に等しくなると、フィードバックを止めて♯1を
{yxn}の中で最小 minxn{yxn}を与えるxn に固定
する。この位置で再度♯2の値を振って誤り率が最小と
なる値に固定する。これによって両者が最適点に固定さ
れることになる。この方法は、2つのパラメータが完全
に独立ではなく、互いに依存している場合に特に有効で
ある。精度が得られる代わりに等化する時間とメモリ量
の点で難点がある。
【0023】図4は、簡便法による自動等化アルゴリズ
ムのフローチャートを示す。なお、本アルゴリズムは2
つのパラメータが互いに完全に独立である場合にのみ有
効である。アルゴリズムがスタートすると、♯1の調整
アルゴリズムを実行して最小地点に調整する。ここで、
♯2は初期値を用いる。次に、♯1について最小誤り率
を与えるxm に固定し、その状態で♯2の調整アルゴリ
ズムを実行し、最小誤り率を与えるyxmに固定して終了
する。このアルゴリズムは、調整時間が2次元法に比べ
て少なくメモリも必要ないが、精度が得られないこと
と、各パラメータが互いに独立である前提が必要であ
る。
【0024】図5〜図7は、図3および図4の自動等化
アルゴリズムにおいて、♯1または♯2の最適点を求め
る調整アルゴリズムの例を示す。図5は、S/X増加法
アルゴリズムを示す。これは、図1に示す雑音光発生器
24からS/X雑音を付加しながら唯一解を得るアルゴ
リズムである。アルゴリズムがスタートすると、誤り検
出回路21は誤り率の測定を開始する。♯1または♯2
を変化させ、誤り率の値をメモリに記憶させておく。こ
こで、誤り率の最小値が1つの場合と2つ以上の場合に
分かれる。2つ以上の場合は、最適点近傍では雑音が足
りないために、所定時間内では唯一の最適誤り率が得ら
れないことを意味する。したがって、メモリをクリアし
てさらにS/X雑音を付加する。この状態でさらに♯1
または♯2を変化させ、誤り率の値をメモリに記憶させ
る。ここで、同様に誤り率の最小値が1つまたは2つ以
上であるかが判断される。最小値が1つに決定したとこ
ろで、そこに♯1または♯2を固定してS/X雑音を除
去し、アルゴリズムを終了する。この方法では最適点が
一意に求められるが、付加雑音量が大きいときで最適点
がずれていく場合に、誤った最適点に導くおそれがあ
る。
【0025】図6は、中点法アルゴリズムを示す。アル
ゴリズムがスタートすると、S/X雑音を付加して誤り
率の測定を開始する。♯1または♯2を変化させ、それ
ぞれの点について誤り率を測定する。誤り率の最小値が
1つでも2つ以上あっても、最小値を満たす集合
{xn }のうち、その平均値(min{xn}+max{xn})
/2に固定する。この点が最適点であるとしてS/X雑
音を除去し、アルゴリズムを終了する。ここで、中点法
はxn に関して、誤り率が最適値について対称であるこ
とが前提条件となる。しかし、この条件は必ずしも満た
されない。特に、分散補償を行う場合に、正常分散と異
常分散ではチャープ係数および光パワーによってその誤
り率特性に大きな違いがある。しかし、中点法は最も簡
単なアルゴリズムであり、精度を犠牲にしても迅速性が
要求される場合に有効である。
【0026】図7は、S/X増加法と中点法を組み合わ
せたアルゴリズムを示す。これは、S/X増加法の最適
点シフトという欠点と、中点法の非対称性に起因する欠
点を補うものである。アルゴリズムがスタートすると、
S/X雑音を付加して誤り率の測定を開始する。♯1を
変化させると最小値が1つ以上得られる。この最小値が
所定の誤り率p(例えば10-9)より大きい場合はS/X
雑音を増加させ、pより小さくなった場合に得られた最
小値の中点に固定する。このアルゴリズムの精度は、所
定の誤り率pに依存する。このpの値は測定時間が10秒
程度を与えるものであればよく、例えば10Gbit/s の信
号伝送の場合で10-10 程度である。
【0027】図8は、図5〜図7の調整アルゴリズム中
における♯1または♯2の変化アルゴリズムの例を示
す。ただし、♯1または♯2の変化といっても識別点は
識別電圧というアナログ電気量であり、連続的に変化す
るのでこのアルゴリズムは無用である。また、連続的に
分散値が可変であれば、このアルゴリズムは必要ない。
ここでは、離散的でかつ限られた値しかとることができ
ないパラメータの変化アルゴリズムとして、分散補償フ
ァイバの変化アルゴリズムについて説明する。
【0028】分散補償ファイバは縦続接続できるものと
する。本アルゴリズムは、与えられた離散的な値をもつ
ものの組み合わせ(和)で所定の値を実現する。アルゴ
リズムがスタートすると、ファイバ{xn }の数X=|
{xn }|、分散値pxnを入力する。次に、各ファイバ
数1<x<Xにおける可能な分散値をリストアップす
る。これらの分散値でソーティングし、縮退しているも
のを削除して終了する。
【0029】(第2の実施形態)図9は、本発明の自動
等化システムの第2の実施形態を示す。本実施形態の特
徴は、パラメータの最適化に用いる評価関数としてアイ
開口度を用いるところにある。図において、受信器10
bは、光増幅器11、可変分散等化回路13、光電気変
換器14、増幅器15、クロック抽出回路16、識別回
路17、識別電圧発生回路18により構成される。パラ
メータを制御する自動等化制御部20bは、識別回路1
7に入力されるデータ信号をモニタする波形モニタ回路
25、波形モニタ回路25の出力からアイ開口度を読み
取り、可変分散等化回路13に設定する分散補償量を制
御する分散等化制御部26により構成される。なお、自
動等化制御部20bは、他の複数の受信器で共有するこ
とができる。
【0030】光ファイバを伝搬してきた光信号は、伝送
ファイバの分散によりパルス幅が広がっているので、増
幅器15で増幅後のアイ開口度に劣化が現れる。ここ
で、可変分散等化回路13の分散補償量を変化させる
と、分散補償量に対応してアイ開口度が変化するので、
分散等化制御部26が分散補償量を変化させながらアイ
開口度を測定し、分散値とアイ開口度の測定結果を蓄積
する。最後に、アイ開口度が最大になる分散補償量に設
定することにより、識別回路17に入力される波形を最
適に設定することができる。
【0031】このような構成により、伝送ファイバの分
散値が未知であっても自動的に最適な分散補償量を選択
し、伝送路の分散による伝送距離制限を回避することが
できる。また、信号がRZフォーマットである場合に
は、すべてのパルスのパルス幅が一定であるので、波形
モニタ回路25としてオートコリレータを用い、測定さ
れるパルス幅が最小になる分散量を設定する方法を採用
してもよい。
【0032】(第3の実施形態)第3の実施形態の構成
は、図1に示す第1の実施形態の構成から雑音光発生器
24を取り除いたものとなる。本実施形態の特徴は、分
散等化制御部22および識別電圧制御部23が、誤り検
出回路21で検出される符号誤り率から伝送路のQ値を
計算し、可変分散等化回路13の分散補償量および識別
電圧発生回路18の出力電圧を制御するところにある。
【0033】ここで、Q値とは、マークレベルをs(1)
、スペースレベルをs(0) 、マークの標準偏差をσ1
、スペースの標準偏差をσ0 としたときに、 Q=(s(1)−s(0))/(σ1−σ0 ) …(3) で定義されるS/Nを表す量である。このQ値を用いて
誤り率Pは P=(1/2) erfc(Q/√2 ) …(4) と表される。なお、 erfc(x)は
【0034】
【数2】
【0035】である。また、誤り率10-6はQ=6に対応
している。誤り率モニタとしては、例えばSTMフォー
マットにおけるB1,B2バイトを用いた誤り率監視方
式を適用してもよい。Q値の測定は、文献(N.S.Bergan
o,et al.,"Margin Measurement in OpticalAmplifier S
ystems", IEEE Photon.Technol.Lett., Vol.5, pp.304-
306, 1993)にあるように、識別電圧をスイープしながら
誤り率を測定し、フィッティングによりQ値を求める方
法をとってもよい。可変分散等化回路13の分散補償量
を変化させると、分散補償量に対応してQ値が変化する
ので、Q値が最大になる分散補償量に設定することによ
り、識別回路17に入力される波形を最適にすることが
できる。次に、分散補償量を最適値に固定し、等しい誤
り率(例えば10-9)を与える識別電圧2点を測定し、そ
の2点の中点を採用することにより、S/X耐力の観点
から最適な識別電圧を得ることができる。
【0036】(第4の実施形態)図10は、本発明の自
動等化システムの第4の実施形態を示す。本実施形態の
特徴は、伝送路の分散による波形劣化をモニタする方法
として、第3の実施形態におけるアイ開口度の測定に代
えて、クロック信号レベルを用いるところにある。
【0037】図において、受信器10bは、光増幅器1
1、可変分散等化回路13、光電気変換器14、増幅器
15、クロック抽出回路16、識別回路17、識別電圧
発生回路18により構成される。自動等化制御部20c
は、識別回路17に入力されるクロック信号レベルをモ
ニタするクロック信号レベルモニタ回路27、そのクロ
ック信号レベルを読み取って可変分散等化回路13に設
定する分散補償量を制御する分散等化制御部28により
構成される。クロック信号レベルモニタ回路27には、
例えばRFパワーメータを用いる。なお、自動等化制御
部20cは、他の複数の受信器で共有することができ
る。
【0038】可変分散等化回路13の分散補償量を変化
させると、分散補償量に対応してクロック信号レベルが
変化する。ここで、全分散値(伝送路分散+分散補償
量)に対するクロック信号レベルの測定例を図11に示
す。測定は、10Gbit/s 、PRBS23段の信号を時分割多重
により4多重して生成した40Gbit/s データに対して行
った。この測定例からわかるように、クロック信号レベ
ルを最大にする全分散値が、ほぼ0psec/nm に対応して
いる。この測定結果から明らかなように、分散補償量を
変化させながらクロック信号レベルを測定し、それが最
大になる分散補償量に設定することにより、伝送路分散
との総和が零になる最適な分散補償量を設定することが
できる。
【0039】以上示した第1〜第4の実施形態は、片方
向の光信号(主信号)を用いて受信側だけでパラメータ
の最適点を探索する方法(Blind Equalization) であ
る。それに対して、送信器と受信器の間でやりとりされ
る制御信号を用いて伝送距離を制限するパラメータを自
動的に等化することができる。以下、制御信号を用いて
伝送路の分散補償量を自動的に等化する第5〜第9の実
施形態を示すが、まず図12を参照して自動等化に必要
な制御情報の転送手段について説明する。
【0040】図12に示す光中継伝送システムでは、片
方向または両方向の制御用チャネルLSVを用い、隣接
する多重化端局41と再生中継器42との間で分散補償
手順に関する制御情報を転送する。多重化端局41およ
び再生中継器42には、それぞれ制御情報通信用回路4
3および制御回路44が備えられる。制御用チャネルL
SVとして、SDH伝送システムにおける上り回線と下
り回線のSTMフレームに含まれるRSOH内のD1,
D2,D3バイトを使用する。制御情報のフォーマット
は、通信プロトコルのレイヤ2としてLAPDプロトコ
ルを用い、LAPDデータリンク確立を隣接装置間の上
り回線と下り回線を用いて行ってもよい。また、直接D
1,D2,D3バイトへビットバイビットで定義・アサ
インしてもよい。
【0041】また、制御用チャネルとして、キャリアが
主信号とは別波長の光信号により実現した制御用回線を
使用してもよい。このチャネルは光増幅器を用いて線形
中継器の監視信号として用いられている(K.Matsumura,
et al.,"Supervisory SystemConfiguration for High-S
peed Optical Transmission Networks ApplyingOpti
cal Line Amplifiers", in Proc. Asia-Pacific Confer
ence on Communica-tions(APCC) '95, p.370, 1995) 。
制御情報のフォーマットは、通信プロトコルのレイヤ2
としてLAPDプロトコルを用い、LAPDデータリン
ク確立を隣接装置間の上り回線と下り回線を用いて行っ
てもよい。また、直接主信号とは別波長の光信号へビッ
トバイビットで定義・アサインしてもよい。
【0042】(第5の実施形態)図13は、本発明の自
動等化システムの第5の実施形態を示す。本実施形態の
特徴は、送信器の光源波長を受信側から制御して伝送路
の分散を変化させ、各波長における誤り率を測定するこ
とにより、最適な分散値を与える波長にチューニングす
るところにある。
【0043】図において、送信器50aには、発振波長
を可変できる波長可変光源51、波長可変光源51から
のCW光を強度変調する強度変調器52、中心波長を可
変できる光バンドパスフィルタを含む光増幅器53が備
えられる。線形中継器60は、中心波長を可変できる光
バンドパスフィルタを含む。受信器10cには、中心波
長を可変できる光バンドパスフィルタを含む光増幅器1
1、光電気変換器14、増幅器15、クロック抽出回路
16、識別回路17、識別電圧発生回路18が備えられ
る。自動等化制御部20dには、誤り検出回路21、誤
り検出回路21で検出された誤り率を読み取り、識別電
圧発生回路18の出力電圧、波長可変光源51の波長、
光増幅器53,線形中継器60,光増幅器11の各光バ
ンドパスフィルタの中心波長を制御する制御回路29が
備えられる。制御回路29と各線形中継器60および波
長可変光源51との間は通信手段61を介して接続され
る。
【0044】波長可変光源51には、例えばDBRレー
ザを用いる。強度変調器52には、例えばLiNbO3
ッハツェンダ干渉計型強度変調器を用いる。光増幅器5
3,線形中継器60,光増幅器11には、例えばエルビ
ウム添加光ファイバ増幅器を用いる。伝送路の分散値は
送信器の波長可変光源51の波長により変化する。した
がって、波長可変光源51の波長をスイープしながら誤
り検出回路21で誤り率を測定することにより、第3の
実施形態と同様に識別回路17に入力される波形を最適
にすることができる。ここで、送信波長が変化した際
に、光バンドパスフィルタの離調による波形歪みおよび
S/N劣化を抑圧するために、各光増幅器および線形中
継器の光バンドパスフィルタの中心波長を光源波長に追
随して変化させることが必要である。
【0045】なお、波形劣化をモニタする方法として、
誤り率を測定する他に、第2の実施形態で示したアイ開
口度をモニタする方法、第3の実施形態で示したQ値を
測定する方法、第4の実施形態で示したクロック信号レ
ベルをモニタする方法でもよい。 (第6の実施形態)図14は、本発明の自動等化システ
ムの第6の実施形態を示す。
【0046】本実施形態の特徴は、送信器の強度変調器
のバイアス電圧を受信側から制御し、強度変調器のαパ
ラメータの符号を切り替えることにより波形劣化を自動
的に等化するところにある。図において、送信器50b
には、波長安定化光源54、強度変調器52、光増幅器
53が備えられる。受信器10cには、光増幅器11、
光電気変換器14、増幅器15、クロック抽出回路1
6、識別回路17、識別電圧発生回路18が備えられ
る。自動等化制御部20eには、誤り検出回路21、誤
り検出回路21で検出された誤り率からQ値を計算し、
識別電圧発生回路18の出力電圧および強度変調器52
のバイアス電圧を制御する制御回路30が備えられる。
制御回路30と強度変調器52との間は通信手段61を
介して接続される。
【0047】伝送後の光パルス幅は、強度変調器52の
チャーピングの符号によって広がり方が異なる。例え
ば、伝送路の分散が正常分散である場合は、αパラメー
タが負の場合の方が正の場合よりも広がり方が大きい。
したがって、αパラメータの符号を切り替えることによ
り、分散による波形劣化を抑圧することができる。本実
施形態では、制御回路30が識別電圧をスイープしてQ
値を計算することにより波形劣化をモニタし、強度変調
器52のαパラメータの符号を制御する。なお、波形劣
化をモニタする方法として、第2の実施形態で示したア
イ開口度をモニタする方法でもよい。
【0048】(第7の実施形態)図15は、本発明の自
動等化システムの第7の実施形態を示す。本実施形態の
特徴は、送信器の強度変調器のチャーピング切り替えに
よる波形等化に加えて、受信器で可変分散等化回路によ
る分散補償を行うところにある。図において、送信器5
0bには、波長安定化光源54、強度変調器52、光増
幅器53が備えられる。受信器10bには、光増幅器1
1、可変分散等化回路13、光電気変換器14、増幅器
15、クロック抽出回路16、識別回路17、識別電圧
発生回路18が備えられる。自動等化制御部20fに
は、誤り検出回路21、誤り検出回路21で検出された
誤り率を読み取り、識別電圧発生回路18の出力電圧、
可変分散等化回路13の分散補償量、強度変調器52の
バイアス電圧を制御する制御回路31が備えられる。制
御回路31と強度変調器52との間は通信手段61を介
して接続される。第6の実施形態では、強度変調器52
のαパラメータの符号を切り替えることにより、分散に
よる波形劣化の小さい方を選択したが、さらに分散補償
を組み合わせることにより精度の高い最適化が可能であ
る。ただし、強度変調器52のαパラメータは正か負か
の符号を切り替えるのみである。したがって、強度変調
器52のαパラメータおよび可変分散等化回路13の分
散補償量の最適化のアルゴリズムは、両方のαパラメー
タについて誤り率の最適値を求め、両者の最適値の大き
い方のαパラメータおよび分散補償量を選択すればよ
い。なお、本実施形態では、強度変調器52のαパラメ
ータの符号の切り替え、可変分散等化回路13の分散補
償量をスイープして誤り率の最適値を見つける方法を採
用しているが、アイ開口度、Q値、クロック信号レベル
をモニタする方法でもよい。
【0049】(第8の実施形態)図16は、本発明の自
動等化システムの第8の実施形態を示す。本実施形態の
特徴は、送信器と受信器の間の制御用回線を用いて分散
測定モードとデータ伝送モードの切り替えを行い、実際
に分散値を測定して分散等化を行うところにある。本実
施形態では波長分散によるFM−AM変換が用いられ
る。周波数変調されたCW光は、伝送路の分散によって
強度変調に変換される。この強度変調成分を最小にする
ように分散補償量が決定される。
【0050】図において、送信器50cには、波長可変
光源51、波長可変手段55、波長可変光源51から出
力されるCW光に誘導ブリルアン散乱(SBS)抑圧の
ための周波数変調を施す発振器56、強度変調器52、
光増幅器53、LSV信号終端器71、分散測定モード
とデータ伝送モードの切り替えを行う電気スイッチ72
が備えられる。受信器10dには、光増幅器11、LS
V信号終端器73、可変分散等化回路13、光電気変換
器14、増幅器15、電気スイッチ74、クロック抽出
回路16、識別回路17が備えられる。
【0051】ここで、送信器に波長可変手段55を備え
たのは、波長を正確に零分散波長に設定することにより
分散補償を行うためである。これは、受信器の可変分散
等化回路13だけでは正確な分散補償ができない場合に
のみ必要なものである。したがって、受信器で正確な分
散補償ができる場合や、正確な分散補償が必要ない場合
には、送信器の波長可変手段55は不要となる。また、
逆に波長が零分散波長の範囲(分散シフトファイバでは
約1525nmから1575nm)で掃引可能な場合は、受信器
の可変分散等化回路13は不要である。本実施形態で
は、両方の補償手段を組み入れた場合を示す。
【0052】送信器50cに接続される自動等化制御部
20gには、LAPDのレイヤ2を処理するLSV信号
処理部32g、波長可変手段55と発振器56を制御す
る制御回路33g、強度変調器52を駆動する駆動回路
34が備えられる。受信器10dに接続される自動等化
制御部20hには、LAPDのレイヤ2を処理するLS
V信号処理部32h、変調電圧と直流電圧の比から分散
値を測定する測定部35、測定された分散値に応じて可
変分散等化回路13を制御する制御回路36hが備えら
れる。この自動等化制御部は、各システムで共有するこ
とができる。
【0053】自動等化制御部20gの制御回路33g
は、分散測定モードのときに発振器56の変調周波数と
出力を高くして測定感度を上げ、また波長可変手段55
を制御して所定の波長を設定する。このとき、高い変調
周波数と高出力の直接変調により、不必要な光強度変調
が重畳されてしまう。駆動回路34は、光増幅器53か
ら光分岐された強度変調器52の出力の変調成分(電
圧)をモニタし、不必要な強度変調に対して逆位相で同
振幅の強度変調を加えることにより相殺し、純粋なCW
周波数変調光を生成させる。この技術は特願平5−48
299号(光ファイバの波長分散測定装置)に開示され
ている。
【0054】以下、図17に示す自動等化制御部20g
(以下「送信部」という)と、自動等化制御部20h
(以下「受信部」という)のアルゴリズムを参照して、
本実施形態の等化処理について説明する。ここで、基地
局となるのは受信部である。受信部が分散測定モードに
入ると、逆方向に伝搬するLSV回線を用いて送信部に
通知(分散測定モードエンターコマンドを転送)する。
送信部はLAPDのレイヤ2を介して通知を受けると分
散測定モードに入り、発振器56の変調周波数と出力を
高くする。通常、データ送信の場合の周波数変調は周波
数10MHz、最大周波数変移 100MHz程度であるが、分散
測定モードでは両方とも数GHz程度となる。この結果、
出力光には強度変調が重畳される。送信器50cの強度
変調器52では、プローブ光に対して強度変調成分が最
小となるように振幅と位相を調整する。強度変調成分が
最小になったら、LSV回線を介してOKコマンドを通
知する。
【0055】受信部の測定部35は、OKコマンドを受
信すると最初の波長における分散の測定、すなわち変調
周波数の交流電圧と直流電圧の比の測定に入る。ここ
で、可変分散等化回路13を用いてある程度の分散補償
を行う。分散補償アルゴリズムとしては、図3〜図8に
示したものを用いることができる。ただし、評価関数は
誤り率ではなく、測定量(変調周波数の交流電圧と直流
電圧の比)である。大まかな分散補償が完了すると、次
に波長変化コマンドを送信部に通知する。
【0056】送信部は、波長変化コマンドを受信すると
波長を掃引し、これが成功したらパラメータとOKコマ
ンドを受信部に通知する。ここで、パラメータとは、例
えばレーザ印加電圧と温調回路の設定温度など、該当す
る波長を実現するための情報である。OKコマンドを受
信した受信部は、パラメータと測定値の表を作成し、再
び波長変化コマンドを送信部に転送する。送信部はそれ
に応じて波長を掃引し、パラメータとOKコマンドを受
信部に通知する。受信部は同様にパラメータと測定値の
表を作成する。図17ではA回の反復で測定値表が完成
している。この測定値表より最小の測定値を実現する波
長(零分散波長)を探索し、この波長を与えるパラメー
タとともに波長変化コマンドを送信部に転送する。送信
部は、それに応じて指示された波長に掃引し、これが成
功したらパラメータとOKコマンドを受信部に通知す
る。この状態で受信部がOKコマンドを受信すると、分
散測定モードを出て、分散測定モードエクストラクトコ
マンドを送信部に転送する。送信部は、常に波長変化コ
マンドを待っている状態であるが、分散測定モードエク
ストラクトコマンドを受信すると、分散測定モードを出
てOKコマンドを受信部に通知してアルゴリズムを終了
する。OKコマンドを受信した受信部はアルゴリズムを
終了する。
【0057】なお、本アルゴリズムにおいて、コマンド
の転送や波長の掃引が正常に動作しない場合の保護段を
設けてもよい。また、本アルゴリズムでは、受信器の可
変分散等化回路13と送信器の波長可変手段55は、と
もに分散補償量および波長を振って最適点を求めるもの
であるが、可能なすべての範囲に渡って振る必要はな
い。例えば波長掃引の場合は、波長2点の測定で零分散
波長が外掃で求められる。また、受信器の分散補償量の
同定では、レーザ直接変調時の変調周波数と変調指数が
予め分かっていれば分散の絶対値が計算できるので、残
った自由度は分散の正負だけとなり、補償量2点だけで
最適値が得られる。これにより、第1〜第4の実施形態
の方法(Blind Equalization) よりも高速に等化が実現
する。また、可変分散等化回路13の挿入位置は必ずし
も受信側ではなく送信側でもよい。この場合には、送信
側だけで分散補償が行われることになる。
【0058】(第9の実施形態)図18は、本発明の自
動等化システムの第9の実施形態を示す。本実施形態の
特徴は、第8の実施形態と同様にFM−AM変換により
分散測定を行うものであるが、強度変調器のバイアス電
圧を変化させることにより位相変調されたCW光を用い
たところにある。また、CW光の位相変調には発振器5
6の代わりに、データとともにあるクロック信号を用い
たところにある。
【0059】図において、送信器50dには、波長可変
光源51、発振器56、強度変調器52、光増幅器5
3、LSV信号終端器71、電気スイッチ72、バイア
ス電源75が備えられる。送信器50dに接続される自
動等化制御部20iには、LSV信号処理部32i、電
気スイッチ72およびバイアス電源75を制御する制御
回路33iが備えられる。受信器10eは、第8の実施
形態の受信器10dから可変分散等化回路13を除いた
ものである。自動等化制御部20hの構成は第8の実施
形態と同様である。
【0060】強度変調器52として用いられるLiNbO
3 マッハツェンダ干渉計型強度変調器は、図19に示す
ようにバイアス電圧によって光挿入損失が大きく変化す
る。通常、強度変調器では、図の最大点(約−5V)と
最小点(約−2V)の中点をバイアス電圧(−3.5 V)
として電圧を振動させることにより強度変調光を出力し
ている。位相変調されたCW光を出力するには、バイア
ス電圧を最大点(約−5V)付近とし、その回りで損失
が変化しない領域で変調すればよい。なお、1550n
m、1545nm、1565nmの波長に対してほぼ同様であ
る。
【0061】ここで、波長1550nmにおいて、バイアス
電圧−5V付近で±1Vを変調させたときの残留IM成
分を図20に示す。この図より、強度変調最小となるバ
イアス電圧は−5.155 Vと決定される。バイアス電圧は
−5.155 V、振幅±1Vで強度変調器52を変調し、波
長分散によって生じる強度変調成分をDSF-100kmで
測定した結果を図21に示す。図に示すように、強度変
調最小となる波長と零分散波長が1552.92 nmと一致し
た。したがって、図18の構成で測定された強度変調最
小となる波長に自動チューニングすれば自動分散等化が
実現する。
【0062】(第10の実施形態)図22は、本発明の
自動等化システムの第10の実施形態を示す。本実施形
態の特徴は、第8および第9の実施形態で用いられたF
M−AM変換の代わりに、位相差法を用いて分散測定を
行い、最適な分散補償量を同定するところにある。
【0063】図において、送信器50eには、波長安定
化光源54、強度変調器52、光スイッチ76、光増幅
器53、LSV信号終端器71が備えられる。受信器1
0fには、光増幅器11、LSV信号終端器73、可変
分散等化回路13、光スイッチ77、光電気変換器1
4、増幅器15、クロック抽出回路16、識別回路17
が備えられる。
【0064】送信器50eに接続される自動等化制御部
20jには、LSV信号処理部32j、複数の波長と変
調周波数をもった多波長光源37、多波長光源37およ
び光スイッチ81を制御する制御回路33jが備えられ
る。多波長光源37は基準波長の光と他の波長の光を波
長多重して出力し、光スイッチ76を介して送信器50
eから送出される。受信器10fに接続される自動等化
制御部20kには、LSV信号処理部32k、各波長に
対応したフィルタと受光器を有し各波長の到着時間差を
測定する測定部38、測定された到着時間差に応じて可
変分散等化回路13を制御する制御回路36kが備えら
れる。受信器10fでは、この波長多重光を光スイッチ
77を介して測定部38に入力し、基準波長の光と他の
波長の光の到着時間差を測定する。
【0065】以下、図23に示す自動等化制御部20j
(以下「送信部」という)と、自動等化制御部20k
(以下「受信部」という)の処理手順を参照して、本実
施形態の等化処理について説明する。ここで、基地局と
なるのは受信部である。受信部が分散測定モードに入る
と、逆方向に伝搬するLSV回線を用いて送信部に通知
(分散測定モードエンターコマンドを転送)する。送信
部はLAPDのレイヤ2を介して通知を受けると分散測
定モードに入り、OKコマンドを受信部に転送する。
【0066】受信部の測定部38は、OKコマンドを受
信すると波長変化コマンドを送信部に通知する。送信部
は、波長変化コマンドを受信すると波長を切り替え、こ
れが成功したら波長とOKコマンドを受信部に通知す
る。OKコマンドを受信した受信部は、各波長の到着時
間差を順次測定する。各波長の到着時間差からセルマイ
ヤー多項式のフィッティングを用いて波長分散値が計算
される。ここで、符号が逆で絶対値が最も近い分散補償
量を選択して可変分散等化回路13に設定し、分散測定
モードを出て、分散測定モードエクストラクトコマンド
を送信部に転送する。送信部は、常に波長変化コマンド
を待っている状態であるが、分散測定モードエクストラ
クトコマンドを受信すると、分散測定モードを出てOK
コマンドを受信部に通知してアルゴリズムを終了する。
OKコマンドを受信した受信部はアルゴリズムを終了す
る。また、零分散波長を波長変化コマンドとともに送信
部に転送し、送信側が該当する波長に掃引する手順でも
よい。
【0067】(第11の実施形態)本実施形態では、自
動的に各中継器間の損失を等化する例について説明す
る。線形中継区間は実際の地理的状況などによって均等
にはなっていない。また、使用しているファイバの特性
によって損失にもバラツキがある。これら線形中継区間
の損失のばらつきを考慮し、各中継器の出力を適応制御
すればシステムとしてのS/Nが改善される。この場合
のシステム構成は図13に示すものとほぼ等しい。ただ
し、送信側は波長可変光源51を用いる必要はなく、受
信側は誤り検出回路21の他にS/Nがモニタできるも
のであればよい。このとき、送信側の送信信号は主信号
でもよいし、S/Nモニタのための特別な信号を主信号
と切り替えて用いてもよい。いずれにしても、送信側の
光増幅器53の出力を可変させる必要があるので、受信
側から送信側への通信手段61は必要である。
【0068】以下、図24の受信側の2つのアルゴリズ
ムを参照して説明する。図24(a) は最適出力探査アル
ゴリズムを示す。アルゴリズムがスタートすると、受信
側でS/Nを測定する。システムの光増幅器に順番がつ
けられており、これらを♯1から♯Nまでとする。ま
ず、光増幅器♯1の出力パワーを掃引し、各出力パワー
レベルをLSV回線を用いて受信側に通知する。受信側
では、最適なS/Nに対応する出力パワーをLSV回線
を用いて光増幅器♯1に通知する。光増幅器♯1はその
出力パワーに固定する。なお、ファイバ中の非線形光学
効果のために出力パワーが大きければよいというもので
はないので、どこかに最適パワーが存在する。同様に光
増幅器♯2から光増幅器♯Nまでの出力パワーを掃引
し、各光増幅器で最適な出力パワーに固定してアルゴリ
ズムを終了する。このアルゴリズムは、すべての光増幅
器の出力パワーを掃引して最適化するので時間がかか
る。また、受信器のS/Nが各光増幅器のS/Nに対し
て線形であることが仮定されている。
【0069】図24(b) は、最悪S/N改善アルゴリズ
ムを示す。このアルゴリズムの特徴は最悪のS/Nを改
善するところにある。アルゴリズムがスタートすると、
各中継器および受信器は入力パワーをモニタし、その情
報を中継器IDとともにLSV回線を用いて受信器に通
知する。受信器は、最低の入力パワーの中継器IDの1
つの前の中継器の出力パワーを増加させるようにLSV
回線を用いて通知する。これをn回繰り返してアルゴリ
ズムを終了する。このアルゴリズムは、ルーティン回数
nに依存するが、高速であることが期待される。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動等化
システムでは、伝送路の重要のパラメータである波長分
散を自動的に等化することができるので、分散補償に必
要であった設計コストおよび人員コストを削減すること
ができる。これにより、最悪条件設計というコスト高な
オーバースペックを回避することができる。
【0071】また、同時に光受信器の識別点,チャープ
係数,波長といった各種のパラメータについても、対象
とする伝送路に自動的に最適化することができるので、
さらにコスト削減を図ることができる。また、線形中継
系におけるS/Nが、各中継区間で適応して光出力を制
御することにより改善されるので、線形中継区間の拡大
が実現し、コスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動等化システムの第1の実施形態を
示すブロック図。
【図2】可変分散等化回路13の構成例を示すブロック
図。
【図3】2次元法による自動等化アルゴリズムを示すフ
ローチャート。
【図4】簡便法による自動等化アルゴリズムを示すフロ
ーチャート。
【図5】調整アルゴリズム(S/X増加法アルゴリズ
ム)を示すフローチャート。
【図6】調整アルゴリズム(中点法アルゴリズム)を示
すフローチャート。
【図7】調整アルゴリズム(S/X増加法+中点法)を
示すフローチャート。
【図8】図5〜図7の調整アルゴリズム中における変化
アルゴリズムを示すフローチャート。
【図9】本発明の自動等化システムの第2の実施形態を
示すブロック図。
【図10】本発明の自動等化システムの第4の実施形態
を示すブロック図。
【図11】全分散値に対するクロック信号レベルの測定
例を示す図。
【図12】光中継伝送システムにおける制御情報の転送
手段を説明する図。
【図13】本発明の自動等化システムの第5の実施形態
を示すブロック図。
【図14】本発明の自動等化システムの第6の実施形態
を示すブロック図。
【図15】本発明の自動等化システムの第7の実施形態
を示すブロック図。
【図16】本発明の自動等化システムの第8の実施形態
を示すブロック図。
【図17】第8の実施形態の動作を説明する図。
【図18】本発明の自動等化システムの第9の実施形態
を示すブロック図。
【図19】LiNbO3 マッハツェンダ干渉計型強度変調
器の特性を示す図。
【図20】残留IM成分を示す図。
【図21】波長分散によって生じる強度変調成分を測定
した結果を示す図。
【図22】本発明の自動等化システムの第10の実施形
態を示すブロック図。
【図23】第10の実施形態の動作を説明する図。
【図24】本発明の自動等化システムの第11の実施形
態の動作を説明する図。
【符号の説明】
10 受信器 11 光増幅器 12 光カプラ 13 可変分散等化回路 14 光電気変換器 15 増幅器 16 クロック抽出回路 17 識別回路 18 識別電圧発生回路 20 自動等化制御部 21 誤り検出回路 22,26,28 分散等化制御部 23 識別電圧制御部 24 雑音光発生器 25 波形モニタ回路 27 クロック信号レベルモニタ回路 29,30,31,33,36 制御回路 32 LSV信号処理部 34 駆動回路 35,38 測定部 37 多波長光源 41 多重化端局 42 再生中継器 43 制御情報通信用回路 44 制御回路 50 送信器 51 波長可変光源 52 強度変調器 53 光増幅器 54 波長安定化光源 55 波長可変手段 56 発振器 60 線形中継器 61 通信手段 71 LSV信号終端器 72,74 電気スイッチ 73 LSV信号終端器 75 バイアス電源 76,77 光スイッチ 91 分散媒質 92 光スイッチ 93 光スイッチ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 昭一郎 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 萩本 和男 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光通信システムを構成する多重化端局ま
    たは再生中継器において、 伝送距離を制限するパラメータを自動的に等化する手段
    を備えことを特徴とする自動等化システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動等化システムにお
    いて、 伝送路の波長分散を自動的に等化する手段を備えことを
    特徴とする自動等化システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動等化システムにお
    いて、 光受信器の識別点を伝送路誤りが最小になるように自動
    的に調整する手段を備えたことを特徴とする自動等化シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の自動等
    化システムにおいて、 受信器は、主信号の誤り率を測定する手段と、測定され
    た誤り率に応じて波長分散または識別点の少なくとも一
    方のパラメータを等化・調整する自動等化制御手段を備
    えたことを特徴とする自動等化システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の自動等化システムにお
    いて、 自動等化制御手段は、波長分散または識別点の2つのパ
    ラメータを別々に変化させて得られる誤りが最小となる
    パラメータの組み合わせから、すべての組み合わせを実
    現して得られる誤り率の中から最適設定値を選択する
    か、1つのパラメータを変化させて得られる誤りが最小
    の位置で他のパラメータを変化させて得られる誤りが最
    小となる両パラメータの組み合わせを選択する誤り最小
    位置検出手段であり、雑音光を付加して誤り率を劣化さ
    せ最適位置近傍の誤り率のパラメータ依存性を高速に検
    出するアルゴリズムと、測定時間を一定とし、その測定
    時間内で誤りが検出されなかったパラメータ群の中の最
    大値と最小値の中点を誤り最小位置とするアルゴリズム
    を組み合わせる構成であることを特徴とする自動等化シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の自動等化システムにお
    いて、 受信器は、アイ開口度を測定する手段と、測定されたア
    イ開口度に応じて波長分散を等化する自動等化制御手段
    とを備えたことを特徴とする自動等化システム。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の自動等化システムにお
    いて、 受信器は、Q値を測定する手段と、測定されたQ値に応
    じて波長分散を等化する自動等化制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする自動等化システム。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の自動等化システムにお
    いて、 受信器は、クロック信号レベルを測定する手段と、測定
    されたクロック信号レベルに応じて波長分散を等化する
    自動等化制御手段とを備えたことを特徴とする自動等化
    システム。
  9. 【請求項9】 請求項2または請求項3に記載の自動等
    化システムにおいて、 送信器と受信器との間に制御用回線を有し、 前記受信器は、主信号の誤り率を測定する手段と、測定
    された誤り率が最小になる波長を前記制御用回線を介し
    て前記送信器に通知する手段とを備え、 前記送信器は、前記受信器から通知された波長に応じて
    信号光源の波長を制御する波長制御手段を備え、波長分
    散または識別点の等化・調整を行う構成であることを特
    徴とする自動等化システム。
  10. 【請求項10】 請求項2または請求項3に記載の自動
    等化システムにおいて、 送信器と受信器との間に制御用回線を有し、 前記受信器は、主信号の誤り率を測定する手段と、測定
    された誤り率が最小になるチャープパラメータを前記制
    御用回線を介して前記送信器に通知する手段とを備え、 前記送信器は、前記受信器から通知されたチャープパラ
    メータに応じて信号光源のチャープ係数を切り替える制
    御手段を備え、波長分散または識別点の等化・調整を行
    う構成であることを特徴とする自動等化システム。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の自
    動等化システムにおいて、 受信器は、測定された誤り率に応じて波長分散を等化す
    る自動等化制御手段を備えたことを特徴とする自動等化
    システム。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし請求項11のいずれか
    に記載の自動等化システムにおいて、 受信器は、主信号の誤り率の測定に代えて、アイ開口
    度,Q値,またはクロック信号レベルを測定し、それぞ
    れの自動等化処理に供する構成であることを特徴とする
    自動等化システム。
  13. 【請求項13】 請求項2または請求項3に記載の自動
    等化システムにおいて、 送信器と受信器との間に制御用回線を有し、 前記送信器は、伝送路パラメータ測定モードとデータ伝
    送モードを切り替える手段と、伝送路パラメータ測定モ
    ードで各波長の周波数変調光を送信する手段と、信号光
    源の波長を制御する波長制御手段と、前記制御用回線を
    介して前記受信器に波長またはそれに対応する値を通知
    する手段とを備え、 前記受信器は、伝送路パラメータ測定モードとデータ伝
    送モードを切り替える手段と、伝送路パラメータ測定モ
    ードで前記各波長の強度変調成分と直流成分の比を測定
    する手段と、前記制御用回線を介して前記送信器に波長
    またはそれに対応する値を通知する手段とを備え、前記
    測定値が最小になる波長または対応する値を認識し、そ
    れを前記送信器に通知して波長制御手段を制御して波長
    分散または識別点の等化・調整を行う構成であることを
    特徴とする自動等化システム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の自動等化システム
    において、 送信器または受信器の少なくとも一方に、各波長の強度
    変調成分と直流成分の比の測定値が最小になるように波
    長分散を等化する手段を備えたことを特徴とする自動等
    化システム。
  15. 【請求項15】 請求項2または請求項3に記載の自動
    等化システムにおいて、 送信器と受信器との間に制御用回線を有し、 前記送信器は、伝送路パラメータ測定モードとデータ伝
    送モードを切り替える手段と、伝送路パラメータ測定モ
    ードで各波長の強度変調光と参照光を送信する手段とを
    備え、 前記受信器は、伝送路パラメータ測定モードとデータ伝
    送モードを切り替える手段と、伝送路パラメータ測定モ
    ードで前記各波長の強度変調光と前記参照光の位相差か
    ら波長分散を測定する手段と、その波長分散と絶対値が
    等しく符号が逆の分散補償量を設定する手段とを備えた
    ことを特徴とする自動等化システム。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の自動等化システムに
    おいて、 送信器と、受信器と、中継器との間に制御用回線を有
    し、 前記受信器は、受信信号の信号雑音比を測定する手段
    と、その測定値を前記制御用回線を介して前記送信器お
    よび中継器に通知する手段とを備え、 前記送信器および中継器は、前記受信器から通知される
    信号雑音比に応じて光出力を可変させる手段を備えたこ
    とを特徴とする自動等化システム。
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