JP5083134B2 - 偏波多重光送信器およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信において偏波多重技術を適用して光信号を送信する偏波多重光送信器およびその制御方法に関する。
40Gbit/s以上の超高速光伝送システムを実現するために、偏波多重技術に関する検討が盛んに行われている。偏波多重技術は、同一の波長に、互いに直交する二つの偏波状態の信号を多重して二つの独立した信号情報を伝送する方式である。偏波多重技術は、二つの偏波状態を利用できるため、伝送信号のボーレートを低減でき、周波数利用効率を増大できる。
この偏波多重技術を用いた光伝送システムについて、偏波多重光の伝送品質を向上させるため、主に受信部における偏波トラッキングに関する制御技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。偏波多重光伝送システムでは、偏波多重光の直交する偏波成分間のパルスタイミングに応じて、ファイバ非線形効果および偏波モード分散(Polarization Mode Dispersion:PMD)に起因して発生する伝送特性の劣化量が異なることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
具体的には、図30の左側に示すような偏波多重光における直交偏波成分間のパルス(ビット)配置について、ファイバ非線形耐力の点では、直交偏波成分間のパルスを半ビットずらしたビット・インターリーブド(bit-interleaved)偏波多重が良好な伝送特性となる(図30の右側参照)。一方、PMD耐力の点では、偏波多重光の直交偏波成分間のパルスタイミングが同位相となるビット・アラインド(bit-aligned)偏波多重が良好な伝送特性となる(図30の中央参照)。したがって、所望の伝送特性を得るためには、光伝送システムの状態に応じて前記パルスタイミングを設定する必要がある。
特開2002−344426号公報 D. van den Borne, et al., "1.6-b/s/Hz Spectrally Efficient Transmission Over 1700 km of SSMF Using 40 × 85.6-Gb/s POLMUX-RZ-DQPSK", Journal of Lightwave Technology, Vol.25, No.1, pp.222-232, Jan. 2007.2.
しかしながら、従来の偏波多重光伝送システムでは、偏波多重光を生成する装置の初期設定によって直交する偏波成分間のパルスタイミングが固定される。したがって、PMDの時間変動、波長パスの変更または波長間隔の変更などのシステム状態の変化が生じても、その変化に応じて直交偏波成分間のパルスタイミングを調整することができない。そのため、システム状態によっては伝送特性が大幅に劣化してしまうという問題がある。
上記の問題に対処して直交偏波成分間のパルスタイミングを変更可能にするためには、例えば、異なるパルスタイミングに対応した複数台の送信機を用意しておき、システム状態に応じて送信機を切り替えて使用する構成が考えられる。しかし、複数の送信機を設けることで装置が大型化、複雑化および高コスト化するという欠点がある。また、1台の送信機の直交偏波成分間のパルスタイミングをシステム状態に応じて手動で変更するような構成では、パルスタイミングの変更作業に時間がかかってしまうため、システム状態が高速かつ頻繁に変化する場合、そのような変化に対応することが困難である。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、偏波多重光の直交する偏波成分間の遅延
時間を簡略な構成により柔軟に変更でき、システム状態の変化による偏波多重光の伝送特性劣化を抑圧可能な偏波多重光送信器およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明による偏波多重光送信器の一態様は、偏波状態が互いに直交する第1および第2の光信号を含んだ偏波多重光を送信する偏波多重光送信器において、前記第1および第2の光信号の相対的な遅延時間を調整する遅延調整手段と、前記偏波多重光の一部を取り出したモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成し、該偏波干渉光を光電変換した電気信号の状態の変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、該判断した遅延時間が所定の値となるように前記遅延調整手段における調整量を制御する遅延制御手段と、を備えるようにしたものである。
また、本発明による偏波多重光送信器の制御方法の一態様は、偏波状態が互いに直交する第1および第2の光信号を含んだ偏波多重光を送信する偏波多重光送信器の制御方法において、前記偏波多重光の一部をモニタ光として取り出し、該取り出したモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成し、該生成した偏波干渉光を光電変換した電気信号の状態の変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、該判断した遅延時間が所定の値となるように、前記第1および第2の光信号の相対的な遅延時間を制御するようにした方法である。
上記のような偏波多重光送信器およびその制御方法によれば、偏波多重光に含まれる直交する偏波チャネル間の相対的な遅延時間(パルスタイミング)を簡略な構成により柔軟かつ高速に変更できるようになり、システム状態の変化による偏波多重光の伝送特性劣化を効果的に抑圧することが可能になる。
前述したように、従来の偏波多重光伝送システムには、システム状態の変化に応じて直交偏波成分間のパルスタイミングを調整できないという問題点がある。この問題点の対処策の一つとして、本出願人は、先願である特願2008−119011号明細書において、送信ユニットから光伝送路に送信された偏波多重光を受信ユニットで受信し、該受信した偏波多重光の伝送特性に関する情報をモニタしてその結果を送信ユニットに伝達し、送信ユニットにおいて、受信ユニットからの伝送特性情報を基に偏波チャネル間の遅延時間を制御する技術を提案している。この先願発明は、上記の問題点を解決するのに有効ではあるが、制御系の構成が複雑であり、また、送信ユニットおよび受信ユニットの間で構成されるフィードバックループが長いため、制御時間が長くなるという課題が残されている。
そこで、本発明は、上記先願発明の課題も含めて、偏波多重光の直交する偏波成分間の遅延時間を簡略な構成により柔軟かつ高速に変更でき、システム状態の変化による偏波多重光の伝送特性劣化を抑圧可能な偏波多重光送信器およびその制御方法を提案する。以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
図1は、第1実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の偏波多重光送信器は、例えば、光源部11、偏波分離部12、一組の光変調部13A,13B、一組の変調駆動部14A,14B、偏波合成部15、遅延調整ユニット20および遅延制御ユニット30を備える。また、遅延調整ユニット20は、一組の遅延量可変部21A,21Bを有しており、遅延制御ユニット30は、光
分岐部31、偏波干渉部32、光電変換部33、信号処理部34、パワー測定部35および遅延制御部36を有している。
光源部11は、所要の波長を有する連続光または光パルス列を発生し、それを偏波分離部12に出力する。
偏波分離部12は、光源部11からの出力光を偏波状態が互いに直交する二つの光に分離し、一方の光を光変調部13Aに出力し、他方の光を光変調部13Bに出力する。
光変調部13A,13Bは、偏波分離部12で偏波分離された各光が偏波状態を保持したまま入力され、変調駆動部14A,14Bから出力される変調信号に従って入力光を変調することにより、所望の光変調方式に対応した第1および第2の光信号(以下、偏波チャネルと呼ぶ場合がある)をそれぞれ生成し、該各光信号を偏波合成部15に出力する。光変調部13A,13Bから出力される各光信号の変調方式としては、例えば、NRZ(Non Return to Zero)やRZ(Return to Zero)、CS−RZ(Carrier-Suppressed Return to Zero)、デュオバイナリ(Duobinary)などの強度変調方式、若しくは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift
Keying)、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、DBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)などの位相変調方式、または、これら強度変調方式および位相変調方式の組合せを適用することが可能である。
変調駆動部14A,14Bは、それぞれ、外部等から与えられる伝送データに従って、上記光変調部13A,13Bの変調方式に対応した変調信号を発生し、該変調信号をここでは遅延量可変部21A,21Bを介して光変調部13A,13Bに供給する。
偏波合成部15は、各光変調部13A,13Bから出力される偏波状態の直交した各光信号を1つに合成する。この合成された偏波多重光は、遅延制御ユニット30の光分岐部31を通って本偏波多重光送信器の出力ポートOUTから外部に送信される。
なお、ここでは偏波分離部12および偏波合成部15を用いて2つの偏波成分の分離と合成を行う構成例を示したが、本発明はこれに限らず、例えば図2の上段に示すような光分岐部16,偏波調整部17A,17Bおよび光合波部18を組み合わせた構成を適用することも可能である。この構成では、光源部11からの出力光が光分岐部16で2分岐された後に、各光変調部13A,13Bでそれぞれ変調され、各々の変調光が対応する偏波調整部17A,17Bに入力される。各偏波調整部17A,17Bでは、2つの変調光の偏波を直交させる調整が行われる。該各偏波調整部17A,17Bの具体的な構成例としては、一方にλ/4板を設け、他方に−λ/4板を設けて、2つの変調光の偏波を直交させるようにしてもよい。若しくは、一方にλ/2板を設けて、偏波直交を実現してもよい。または、両方に可変偏波制御器を設け、各々の出力光をフィードバックして、2つの変調光の偏波が直交するように調整を行うようにしてもよい。そして、各偏波調整部17A,17Bの出力光が、光合波部18に与えられて1つに合波されることで偏波多重光が生成される。また例えば、図2の下段に示すように、光源部11として2つの光源11A,11Bを用い、各光源11A,11Bの出力光を各光変調部13A,13Bに供給する構成も可能である。この場合、低パワーの光源を2つ用いて光源部11を実現することができる。
光分岐部31は、偏波合成部15から出力ポートOUTに送られる偏波多重光の一部をモニタ光として分岐し、該モニタ光を偏波干渉部32に出力する。
偏波干渉部32は、光分岐部31からのモニタ光に含まれる直交する偏波成分(偏波チャネル)を互いに干渉させて偏波干渉光を生成し、それを光電変換部33に出力する。この偏波干渉部32は、例えば図3〜図7に示すような種々の構成により実現することが可能である。
図3に示す偏波干渉部32の第1構成例は、偏波角度調整器321および偏光子322を有する。偏波角度調整器321は、光分岐部31からのモニタ光が与えられ、該モニタ光の直交する偏波チャネルx,yの各偏波方向が偏光子322の主軸aの方向からずれるように、モニタ光の偏波角度を調整する。なお、図中の破線矢印で示すz方向は、モニタ光の光軸方向を示している。偏光子322は、偏波角度調整器321で偏波角度の調整されたモニタ光が与えられることにより、該モニタ光の偏波チャネルx,yを互いに干渉させた光を生成し、該偏波干渉光を光電変換部33に出力する。この偏光子322の主軸aの方向に対する一方の偏波チャネルyの偏波方向のずれ角度をθとすると、該ずれ角度θは、45°+360°×N(ただし、Nは整数とする)となるようにするのが望ましい。このようなずれ角度θに調整することにより、偏波干渉光を効率的に発生させることが可能になる。
図4に示す偏波干渉部32の第2構成例は、上記図3の第1構成例における偏光子322に代えて、偏波分離器323を適用したものである。この第2構成例においても、偏波角度調整器321では、光分岐部31からのモニタ光の直交する偏波チャネルx,yの各偏波方向が偏波分離器323の主軸aの方向からずれるように(望ましくは、ずれ角度θが45°+360°×Nとなるように)、モニタ光の偏波角度の調整が行われる。偏波分離器323は、偏波角度調整器321からの出力光が与えられることにより、モニタ光の偏波チャネルx,yを互いに干渉させた光を生成し、該偏波干渉光を第1,2出力ポートからそれぞれ出力する。ここでは、偏波分離器323の第1出力ポートから出力される偏波干渉光が光電変換部33に送られ、偏波分離器323の第2出力ポートには光終端器324が接続されている。
なお、上記偏波干渉部32の第1,2構成例では、偏波分離器323を用いてモニタ光の偏波角度を調整する場合を説明したが、該偏波分離器323に代えて、光分岐部31の分岐ポートと偏光子322または偏波分離器323の入力ポートとの間を偏波保持ファイバで接続する構成とし、該偏波保持ファイバを各ポートにスプライス接続する際に、所要の角度ずれが付加されるようにしてもよい。
図5に示す偏波干渉部32の第3構成例は、上記図4の第2構成例について、光終端器324に代えて、偏波角度調整器325を偏波分離器323の第2出力ポートに接続すると共に、該偏波角度調整器325の出力光と、偏波分離器323の第1出力ポートからの出力光とを合成する偏波合成器326を設けている。この第3構成例では、偏波角度調整器321において、光分岐部31からのモニタ光の直交する偏波チャネルx,yのうちの一方の偏波方向(ここでは、偏波チャネルyの偏波方向)が偏波分離器323の主軸aの方向に一致するように、モニタ光の偏波角度が調整される。この偏波角度調整器321の出力光が偏波分離器323に与えられることにより、偏波分離器323の第1出力ポートから偏波チャネルyが出力され、偏波分離器323の第2出力ポートから偏波チャネルxが出力されるようになる。偏波分離器323の第2出力ポートから出力される偏波チャネルxは、偏波角度調整器325において、偏波チャネルyと同じ偏波方向となるように、偏波方向が90°回転される。そして、偏波分離器323の第1出力ポートから出力される偏波チャネルyと、偏波角度調整器325で90°回転された偏波チャネルxとが、偏波合成器326に入力されることにより、各偏波チャンネルx,yを互いに干渉させた光が生成され、該偏波干渉光が光電変換部33に送られる。
図6に示す偏波干渉部32の第4構成例は、上記図5の第3構成例で用いていた偏波角度調整器325に代えて、ファラデー回転ミラー(faraday rotate mirror:FRM)327を設けている。FRM327は、入射光を反射する際に偏波角度を90°回転させる光学特性を有している。ここでは、偏波分離器323の第2出力ポートから出力される偏
波チャネルxがFRM327で反射されることにより、該偏波チャネルxが偏波チャネルyと同じ偏波方向とされる。これにより、第3構成例の場合と同様に、偏波合成器326において、各偏波チャンネルx,yを互いに干渉させた光が生成され、該偏波干渉光が光電変換部33に送られる。
図7に示す偏波干渉部32の第5構成例は、光アンプ328および非線形素子329を有する。光アンプ328は、光分岐部31からのモニタ光が入力され、該モニタ光のパワーを後段の非線形素子329で非線形効果が発生し得るレベルまで増幅して出力する。非線形素子329は、光アンプ328で増幅されたモニタ光および外部等から与えられる制御光が入力され、非線形効果の一つである相互位相変調(cross phase modulation:XPM)により、公知の光カースイッチの動作原理と同様にして、モニタ光の偏波チャネルの偏波方向を回転させる。例えば、非線形素子329で発生するXPMにより、モニタ光の偏波チャネルxの偏波方向が所定の角度φ回転することにより、回転後の偏波チャネルxの偏波チャネルyに平行な成分と偏波チャネルyとが互いに干渉するようになり、該偏波干渉光が非線形素子329から光電変換部33に送られる。
なお、ここでは偏波干渉部32について第1〜第5構成例を列挙したが、本発明に用いる偏波干渉部は上記の構成例に限定されるものではなく、モニタ光の直交する偏波チャネルx,yを互いに干渉させることが可能な任意の構成を適用することが可能である。
光電変換部33(図1)は、偏波干渉部32から出力される偏波干渉光が入力され、該入力光を電気信号に変換して出力する。
信号処理部34は、光電変換部33から出力される電気信号について、少なくとも直流(DC)成分を除去して、交流(AC)成分を抽出する。
この信号処理部34で抽出する交流成分の周波数帯域については、より広い帯域を確保することによって、後段のパワー測定部35における測定パワーを増加させることが可能になる。ただし、後で詳しく説明するように、偏波干渉光の交流成分の一部のパワーの変化をモニタするだけでも偏波チャネル間の遅延時間を判断することができるので、信号処理部34で抽出する交流成分の周波数帯域を制限することも可能である。モニタ系に高周波回路を適用した場合、サイズおよびコストを増加させる要因になるので、偏波多重光送信器の小型化および低コスト化という観点からすると、信号処理部34で抽出する交流成分の周波数帯域を低くするのが望ましく、具体的には、変調信号のボーレートよりも低域側に制限するのが好ましい。このような信号処理部34は、直流成分を除去するキャパシタおよび低域透過フィルタ(LPF)の組合せや、バンドパスフィルタ(BPF)を使用して構成することが可能である。
パワー測定部35は、信号処理部34で抽出された交流成分のパワー(周波数帯域内のトータルパワー)を測定し、その測定結果を遅延制御部36に伝える。
遅延制御部36は、パワー測定部35で測定されるパワーの変化に基づいて、偏波チャネル間の遅延時間を判断し、該遅延時間が所望の値になるように各遅延量可変部21A,21Bの遅延量をフィードバック制御する制御信号を生成する。
遅延量可変部21Aは、変調駆動部14Aから光変調部13Aに供給される変調信号に可変の遅延量を与える。また、遅延量可変部21Bは、変調駆動部14Bから光変調部13Bに供給される変調信号に可変の遅延量を与える。遅延量可変部21A,21Bの各遅延量は、遅延制御部36からの制御信号に従って制御される。なお、ここでは各光変調部13A,13Bにそれぞれ対応させて遅延量可変部21A,21Bを個別に設けているが、各光変調部13A,13Bに与えられる変調信号間の相対的な遅延時間が可変であればよいので、2つの遅延量可変部21A,21Bのうちの一方を省略することも可能である
次に、第1実施形態の動作について説明する。
上記のような構成の偏波多重光送信器では、光源部11からの出力光が、偏波分離部12で偏波状態の直交する二つの光に分離された後に、各光変調部13A,13Bでそれぞれ変調され、該各変調光が偏波合成部15で合成されて偏波多重光が生成される。この偏波多重光は、出力ポートOUTに接続される図示しない光伝送路等に送信されると共に、その一部が光分岐部31によりモニタ光として分岐されて偏波干渉部32に与えられる。
偏波干渉部32では、モニタ光の直交する偏波チャネルx,yを互いに干渉させた光が生成される。該偏波干渉光は、光電変換部33で電気信号に変換された後、該電気信号の交流成分が信号処理部34で抽出され、該交流成分のパワーがパワー測定部35で測定され、その測定結果が遅延制御部36に伝えられる。
遅延制御部36では、パワー測定部35の測定結果、すなわち、偏波干渉光を光電変換した電気信号の交流成分のパワーの変化を基に、偏波チャネル間の遅延時間が判断される。
ここで、遅延制御部36における偏波チャネル間の遅延時間の判断方法について詳しく説明する。以下の説明では、例えば、各光変調部13A,13BにおいてRZ−DQPSK変調が行われ、該各光変調部13A,13Bでそれぞれ生成されるRZ−DQPS信号光を偏波合成部15で偏波多重した信号光(以下、Pol−MUX_RZ−DQPSK信号光と表記する)を送信する場合を想定する。なお、Pol−MUX_RZ−DQPSK信号光のビットレートは43Gbpsに設定している。
図8は、偏波多重光送信器の出力ポートOUTから送信されるPol−MUX_RZ−DQPSK信号光の光波形および電気スペクトルを、直交する偏波チャンネル間の遅延時間に応じて計算した一例である。図8の上段が光波形、中段が周波数帯域を50GHzまでとした交流成分の電気スペクトル、下段が2GHz以下の周波数帯域を拡大した電気スペクトルを表している。
図8より、各光変調部13A,13Bで生成されるRZ−DQPS信号光(偏波チャンネル)間の遅延時間が変化すると、偏波多重光送信器から送信されるPol−MUX_RZ−DQPSK信号光の光波形が変動し、遅延時間が0ビット時間(タイムスロット)または1ビット時間のときの光波形と、遅延時間が1/2ビット時間のときの光波形とを比較すると顕著な違いが生じることが分かる。一方、Pol−MUX_RZ−DQPSK信号光の電気スペクトルについては、偏波チャンネル間の遅延時間が変化しても有意な変動は生じていない。すなわち、偏波多重光送信器から送信されるPol−MUX_RZ−DQPSK信号光を直接光電変換して電気スペクトルをモニタしただけでは、偏波チャンネル間の遅延時間を判断することが困難である。そこで、本実施形態では、偏波多重光送信器から送信される偏波多重信号光の一部を光分岐部31でモニタ光として取り出し、該モニタ光の直交する偏波チャンネルを偏波干渉部32で互いに干渉させて偏波干渉光を生成し、該偏波干渉光の電気スペクトルの変化を基に偏波チャンネル間の遅延時間を判断可能にしている。
図9は、上記図8のPol−MUX_RZ−DQPSK信号光について、直交する偏波チャンネルを互いに干渉させた偏波干渉光の光波形および電気スペクトルを計算した一例である。また、図10は、図9の電気スペクトル(50GHzまでの交流成分)について、偏波チャンネル間の遅延時間が0,1/4および1/2ビット時間の場合を拡大して示したものである。
図9および図10に示すように、偏波干渉光を光電変換した電気スペクトルは、偏波チ
ャンネル間の遅延時間が0ビット時間から1/2ビット時間に増大すると、交流成分のトータルパワーが低下する。さらに、偏波チャンネル間の遅延時間が1/2ビット時間から1ビット時間に増大すると、交流成分のトータルパワーが上昇する。つまり、偏波干渉光を光電変換した電気信号の交流成分のパワーは、偏波チャンネル間の遅延時間がnビット時間(ただし、nは整数)の場合に極大になり、(2n+1)/2ビット時間の場合に極小になる。
また、上記偏波干渉光を光電変換した電気信号の交流成分のパワーは、モニタする交流成分の周波数帯域を変化させると、例えば図11のような変化を示す。この図11の計算結果によれば、モニタ周波数帯域(図11では、信号光のボーレートに対する比率で表している)が広くなる程、交流成分のモニタパワーが増加する。ただし、偏波チャンネル間の遅延時間に対するモニタパワーの関係は、モニタ周波数帯域の広狭に関係なく、遅延時間が0,1ビット時間の場合に極大、1/2ビット時間の場合に極小となる。したがって、前述したように、信号処理部34によりモニタ周波数帯域を低周波の交流成分に制限して、光送信器の小型化および低コスト化を図るようにしても、パワー測定部35における測定パワーに基づいて、偏波チャンネル間の遅延時間を判断することができる。
図12は、信号処理部34として、直流成分を除去するキャパシタと、3dB帯域幅が300MHzの低域透過フィルタ(LPF)との組合せを適用した場合に、パワー測定部35で測定されるパワーと偏波チャネル間の遅延時間との関係を計算により求めた図である。このように、モニタ周波数帯域を300MHzの低域に制限しても、測定パワーの変化を基に偏波チャネル間の遅延時間を判断することが可能である。
上記のような偏波干渉光の特性に着目することにより、遅延制御部36は、偏波チャネル間の遅延時間をビットインタリーブに設定する場合には、測定パワーが極小になるように各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えばよく、また、偏波チャネル間の遅延時間をビットアラインに設定する場合には、測定パワーが極大になるように、各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えばよい。さらに、偏波チャネル間の遅延時間をビットインタリーブとビットアラインの間に設定することも可能であり、この場合には、極大と極小間の関係からオフセットをかけてフィードバック制御を行えばよい。つまり、本発明を適用することにより、直交する偏波チャネル間の遅延時間(パルスタイミング)を所望の値に設定することが可能になる。
なお、上記のフィードバック制御は、例えば、光変調部13A,13Bに与えられる変調信号の少なくとも一方に低周波信号(ディザリング信号)を重畳し、モニタ結果に含まれるディザリング成分の変化量を観測することにより比較的に容易に実現することが可能である。
上記遅延制御部36によるフィードバック制御の具体的な一例として、偏波チャネル間の遅延時間をビットインタリーブおよびビットアラインのいずれかに設定する場合のフローチャートを図13に示す。まず、遅延制御部36には、送信光の偏波チャネル間の遅延時間の設定を、ビットインタリーブおよびビットアラインのいずれにするかの指示が与えられる(S11)。この指示は、例えば、偏波多重光送信器の起動時や、該偏波多重光送信器が適用される光伝送システムにおいて偏波多重光が伝送される光パスの切替えが行われるなどしてシステムの状態が変化した場合に、外部等から遅延制御部36に与えられるようにしてもよい。上記の指示を受けた遅延制御部36では、該指示の判定が行われ(S12)、偏波チャネル間の遅延時間をビットインタリーブに設定する場合にはステップ13に進み、ビットアラインに設定する場合にはステップ16に進む。
ビットインタリーブの設定が指示されると、まず、各遅延量可変部21A,21Bの遅
延量が、ビットインタリーブに対応させて予め定められた初期値に設定される(S13)。これにより、各遅延量可変部21A,21Bで初期値に従い遅延された変調信号が各光変調部13A,13Bに与えられ、該各変調信号に従って変調された各々の信号光(偏波チャネル)が偏波合成部15で合成されて偏波多重光が生成される。この偏波多重光の一部が光分岐部31でモニタ光として分岐され、該モニタ光が偏波干渉部32、光電変換部33、信号処理部34およびパワー測定部35に順に与えられることで、偏波干渉光を光電変換した電気信号の交流成分のパワーが測定され、その測定結果が遅延制御部36に伝えられる(S14)。遅延制御部36では、パワー測定部35の測定パワーの変化を観測し、該測定パワーが極小になるように各遅延量可変部21A,21Bの遅延量のフィードバック制御が行われる(S15)。これにより、ビットインタリーブ設定の偏波多重光が出力ポートOUTから安定して送信されるようになる。
一方、ビットアラインの設定が指示されると、まず、各遅延量可変部21A,21Bの遅延量が、ビットアラインに対応させて予め定められた初期値に設定される(S16)。これにより、各遅延量可変部21A,21Bで初期値に従い遅延された変調信号が各光変調部13A,13Bに与えられ、該各変調信号に従って変調された各々の信号光(偏波チャネル)が偏波合成部15で合成されて偏波多重光が生成される。この偏波多重光の一部が光分岐部31でモニタ光として分岐され、該モニタ光が偏波干渉部32、光電変換部33、信号処理部34およびパワー測定部35に順に与えられることで、偏波干渉光を光電変換した電気信号の交流成分のパワーが測定され、その測定結果が遅延制御部36に伝えられる(S17)。遅延制御部36では、パワー測定部35の測定パワーの変化を観測し、該測定パワーが極大になるように各遅延量可変部21A,21Bの遅延量のフィードバック制御が行われる(S18)。これにより、ビットアライン設定の偏波多重光が出力ポートOUTから安定して送信されるようになる。
上記のように第1実施形態の偏波多重光送信器によれば、内部に設けた簡略な構成の遅延制御ユニット30により偏波干渉光を光電変換した電気信号の交流成分のパワー変化をモニタするようにしたことで、該モニタ結果に基づいて偏波多重光の直交する偏波チャネル間のパルスタイミングを柔軟かつ高速に変更することができるため、システム状態の変化による偏波多重光の伝送特性劣化を効果的に抑圧することが可能である。
次に、上記第1実施形態に対応した具体的な実施例について説明する。
図14は、偏波多重光送信器の実施例1−1の構成を示すブロック図である。この実施例1−1では、前述したPol−MUX_RZ−DQPSK信号光を送信する偏波多重光送信器の具体的な構成の一例を示す。
図14に示す偏波多重光送信器は、半導体レーザ(LD)111から出力される連続光を、偏波ビームスプリッタ121で偏波状態が互いに直交する二つの光に分離し、一方の光を、縦続接続されたDQPSK変調器131AおよびRZ変調器132Aに与え、他方の光を、縦続接続されたDQPSK変調器131BおよびRZ変調器132Bに与える。
DQPSK変調器131Aは、伝送データに従って変調信号生成回路141Aで生成される変調信号DATA_A,DATA_Bが位相シフタ211Aを介して与えられるドライバアンプ142A,143Aからの出力信号により駆動され、偏波ビームスプリッタ121からの入力光をDQPSK変調する。また、RZ変調器132Aは、前記変調信号DATA_A,DATA_Bに同期したクロック信号CLK_Aが位相シフタ211Aを介して与えられるドライバアンプ145Aからの出力信号により駆動され、DQPSK変調器131Aから出力されるDQPSK変調光を強度変調して、RZ−DQPSK変調光を生成する。
DQPSK変調器131Bは、伝送データに従って変調信号生成回路141Bで生成さ
れる変調信号DATA_C,DATA_Dが位相シフタ211Bを介して与えられるドライバアンプ142B,143Bからの出力信号により駆動され、偏波ビームスプリッタ121からの入力光をDQPSK変調する。また、RZ変調器132Bは、前記変調信号DATA_C,DATA_Dに同期したクロック信号CLK_Bが位相シフタ211Bを介して与えられるドライバアンプ145Bからの出力信号により駆動され、DQPSK変調器131Bから出力されるDQPSK変調光を強度変調して、RZ−DQPSK変調光を生成する。なお、ここでは変調信号生成回路141Bで生成されるクロック信号CLK_Bに対して、発振器363から出力される低周波信号がディザリング信号として重畳されている。
上記各DQPSK変調器131A,131Bは、例えば、電気光学効果を有する基板に形成された第1マッハツェンダ(Mach-Zehnder:MZ)型光導波路と、該第1MZ型光導波路の一対の分岐アーム上にさらに設けられた第2および第3MZ型光導波路と、をそれぞれ備えている。偏波ビームスプリッタ121からの入力光は、第1MZ型光導波路によって2つに分岐されて、各分岐アーム上の第2および第3MZ型光導波路にそれぞれ入力される。第2および第3MZ型光導波路では、各々の分岐アームに沿って配置された電極にドライバアンプからの出力信号が印加され、これにより生じる電界によって各々の分岐アームの屈折率が変化することで、導波光が伝送データに従って位相変調される。第2および第3MZ型光導波路から出力される各々の位相変調光は、一方の位相変調光が位相シフタに与えられて該位相がπ/2シフトされた後に、第1MZ型光導波路によって合波される。なお、第2および第3MZ型光導波路上のバイアス電極並びに位相シフタには、バイアス供給回路144A,144Bから出力される所要のバイアス電圧が与えられている。
上記各RZ変調器部132A,132Bは、例えば、電気光学効果を有する基板に形成されたMZ型光導波路および該MZ型光導波路の分岐アームに沿って配置された電極を備えている。この電極にはドライバアンプから145A,145Bの出力信号が印加され、これにより生じる電界によってMZ型光導波路の各分岐アームの屈折率が変化することにより、DQPSK変調器131A,131BからのDQPSK変調光がクロック信号に従って強度変調(パルスカーバー)されることにより、RZ−DQPSK変調光が生成される。なお、MZ型光導波路上のバイアス電極には、バイアス供給回路146A,146Bから出力される所要のバイアス電圧が与えられている。
各RZ変調器部132A,132Bから出力されるRZ−DQPSK変調光は、偏波ビームコンバイナ151に与えられて1つに合成され、Pol−MUX_RZ−DQPSK信号光が生成される。該Pol−MUX_RZ−DQPSK信号光は、出力ポートより外部に送信される共に、その一部が光分岐カプラ311でモニタ光として分岐される。該モニタ光は、ここでは偏波角度調整器321を介して偏光子322に与えられ(前述の図3に示した偏波干渉部32の第1構成例に対応)、直交する偏波チャネルを互いに干渉させた偏波干渉光が生成される。該偏波干渉光は、受光素子(PD)331で電気信号に変換された後、その直流成分がキャパシタ341で除去され、さらに、交流成分がフィルタ回路(FIL)342で所要の周波数帯域に制限される。そして、フィルタ回路342を通過した電気信号がパワーモニタ351に与えられてパワーの測定が行われ、その測定結果が同期検波回路361に伝えられる。
同期検波回路361では、発振器363からの低周波信号を用いて、パワーモニタ351からの出力信号に含まれるディザリング成分の同期検波を行い、その結果を遅延制御回路362に伝える。遅延制御回路362では、同期検波回路361の出力信号の変化が観測され、前述の図13に示したフローチャート等に従って、各位相シフタ211A,211Bにおける遅延量のフィードバック制御が行われる。
上記のような実施例1−1の偏波多重光送信器によれば、システムの状態に応じて偏波チャネル間の遅延時間を柔軟かつ高速に変更することができるため、良好な伝送特性が得られるPol−MUX_RZ−DQPSK信号光を安定して送信することが可能である。
次に、上記第1実施形態に対応した他の実施例について説明する。
図15は、偏波多重光送信器の実施例1−2の構成を示すブロック図である。
図15に示す偏波多重光送信器の構成が前述の図14に示した実施例1−1と異なる部分は、偏波ビームコンバイナ151における漏れ光をモニタ光として利用することにより、光分岐カプラ311を省略した部分である。
偏波ビームコンバイナ151は、例えば、各RZ変調器132A,132Bから出力されるRZ−DQPSK変調光をY分岐型導波路を用いて合成する場合、偏波多重光の一部がY分岐型導波路から基板に漏れ出すので、この漏れ光を偏波角度調整器321の入力ポートに導くようにすることで(例えば、Y分岐型導波路が形成された基板上のY分岐部分近傍に、偏波角度調整器321を設ける、または、偏波角度調整器321を省略して主軸方向を最適化した偏光子322を設ける等)、モニタ光として漏れ光を利用することが可能である。また例えば、各RZ変調器132A,132Bから出力されるRZ−DQPSK変調光を2入力2出力の方向性結合型導波路を用いて合成する場合には、該方向性結合型導波路の2つの出力ポートのうちの、送信器の出力ポートOUTに接続されていない側の出力ポートに導かれる光(前記漏れ光に相当)をモニタ光として偏波角度調整器321に与えるようにしてもよい。
上記のような構成を適用することにより、偏波ビームコンバイナ151が偏波合成部15および光分岐部31の両機能を備えるようになるため、より小型で低コストの偏波多重光送信器を実現することが可能になる。
次に、上記第1実施形態に対応した別の実施例について説明する。
図16は、偏波多重光送信器の実施例1−3の構成を示すブロック図である。
図16に示す偏波多重光送信器の構成が前述の図14に示した実施例1−1と異なる部分は、偏光子322に代えて偏波合成器326を設け、偏波角度調整器321から出力されるモニタ光と、偏波ビームコンバイナ151における漏れ光とを前記偏波合成器326に与えて合成するようにした部分である。
上記の構成では、偏波角度調整器321において、光分岐カプラ311で分岐されたモニタ光の偏波角度が、偏波ビームコンバイナ151の漏れ光の偏波角度に対して相対的に90°回転するように調整される。そして、偏波角度調整器321の出力光と偏波ビームコンバイナ151の漏れ光とが偏波合成器326で合成されることにより、直交する偏波チャネルが互いに干渉するようになり、該偏波干渉光が偏波合成器326から受光素子331に出力されるようになる。
上記のような構成を適用することにより、偏波多重光をより効率的に発生させることができる。よって、パワーモニタ351におけるモニタ強度を増加させることが可能になる。或いは、フィルタ回路342での帯域制限をより低域側に設定しても所要のモニタ強度を実現できるので、更なる小型化および低コスト化を図ることが可能になる。
次に、上記第1実施形態に対応した更に別の実施例について説明する。
図17は、偏波多重光送信器の実施例1−4の構成を示すブロック図である。
図17に示す偏波多重光送信器の構成が前述の図14に示した実施例1−1と異なる部分は、偏光子322に代えて、偏波分離器323、偏波角度調整器325および偏波合成
器326を設けようにした部分である。この偏波干渉部の構成は、前述の図5に示した偏波干渉部32の第3構成例に対応している。
上記の構成では、偏波角度調整器321において、光分岐カプラ311からのモニタ光の偏波角度が偏波分離器323の主軸方向に応じて調整されることで、偏波分離器323の各出力ポートから偏波チャネルx,yが分離されて出力される。そして、一方の偏波チャネルは、偏波合成器326に直接与えられ、他方の偏波チャネルは、偏波角度調整器325で偏波方向が90°回転された後に偏波合成器326に与えられる。これにより、各偏波チャンネルx,yを互いに干渉させた光が生成され、該偏波干渉光が偏波合成器326から受光素子331に出力されるようになる。なお、前述の図6に示した場合と同様に、偏波角度調整器325に代えてファラデー回転ミラー(FRM)327を設けるようにしてもよい。FRM327を用いれば一層の小型化が可能である。
次に、本発明による偏波多重光送信器の第2実施形態について説明する。
図18は、第2実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。
上述した第1実施形態が偏波チャネル間の遅延時間を各遅延量可変部21A,21Bにより電気信号(変調信号)の段階で可変に制御していたのに対して、本実施形態の偏波多重光送信器は、偏波チャネル間の遅延時間を光信号の段階で可変に制御するようにしている。具体的には、第1実施形態で用いた遅延量可変部21A,21Bに代えて、例えば、各光変調部13A,13Bおよび偏波合成部15の間の各光路上に、光遅延量可変部22A,22Bをそれぞれ設け、該各光遅延量可変部22A,22Bにおける光遅延量を遅延制御部36によりフィードバック制御するようにしている。なお、第2実施形態における光遅延量可変部22A,22Bを除いた他の構成は、第1実施形態の場合と同様であるので、ここでの説明を省略する。
図19は、上記第2実施形態に対応した偏波多重光送信器の実施例の構成を示すブロック図である。この実施例は、例えば前述の図14に示した実施例1−1の構成について、位相シフタ211A,211Bの代わりに、RZ変調器132A,132Bおよび偏波ビームコンバイナ151の間の各光路上に光遅延器221A,221Bが挿入されている。各光遅延器221A,221Bは、遅延制御回路362により実施例1−1の場合と同様にしてフィードバック制御される。なお、ここでは光遅延器221Bにおいて、RZ変調器132Bから出力されるRZ−DQPSK変調光に対し発振器363からの低周波信号が重畳されている。
上記のような第2実施形態およびその実施例によれば、光信号の段階で偏波チャネル間のパルスタイミングを可変に制御するようにしても、上述した第1実施形態および実施例1−1の場合と同様に、偏波多重光の直交する偏波チャネル間の遅延時間を柔軟かつ高速に変更することができるため、システム状態の変化による偏波多重光の伝送特性劣化を効果的に抑圧することが可能である。
なお、上記第2実施形態の具体的な実施例として、実施例1−1に対応した構成を示したが、第2実施形態についても、上述した各実施例1−2〜1−4に対応する構成を適用することが可能である。
次に、本発明による偏波多重光送信器の第3実施形態について説明する。
上述した第1および第2実施形態では、偏波干渉光を光電変換した電気信号の交流成分のパワーを測定し、その測定パワーの変化を基に偏波チャネル間の遅延時間を判断する場合を説明したが、上述の図9に示した計算結果にあるように偏波干渉光の波形の変化を基に偏波チャネル間の遅延時間を判断することも可能である。そこで、第3実施形態は、上記に対応した応用例について説明する。
図20は、第3実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。
図20において、本実施形態の偏波多重光送信器は、上述の図1に示した第1実施形態の構成について、信号処理部34およびパワー測定部35に代えて、光電変換部33から出力される電気信号の波形を測定する波形測定部37を設け、該波形測定部37の測定結果を遅延制御部36に伝えるようにしている。なお、第3実施形態における波形測定部37を除いた他の構成は、第1実施形態の場合と同様であるので、ここでの説明を省略する。
上記の構成において、遅延制御部36では、波形測定部37で測定される波形の変化に基づいて、偏波チャネル間の遅延時間が判断される。例えば、上述した図8〜図10の場合と同様に43GbpsのPol−MUX_RZ−DQPSK信号光が偏波多重光送信器から送信される場合を想定すると、波形測定部37で測定される波形は、図21の計算結果に示すように、偏波チャンネル間の遅延時間が変化することで(図21には、遅延時間が0,1/4および1/2ビット時間の場合を示す)、それぞれ異なる波形が得られるようになる。この計算結果の場合、例えば、測定波形のピーク振幅の変化に着目することで、偏波チャンネル間の遅延時間を判断することが可能である。すなわち、偏波チャンネル間の遅延時間がnビット時間(ただし、nは整数)の場合に測定波形のピーク振幅が最も増加し、(2n+1)/2ビット時間の場合に測定波形のピーク振幅が最も減少する。
したがって、遅延制御部36は、偏波チャネル間の遅延時間をビットインタリーブに設定する場合には、測定波形のピーク振幅が極小になるように各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えばよく、また、偏波チャネル間の遅延時間をビットアラインに設定する場合には、測定波形のピーク振幅が極大になるように、各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えばよい。さらに、偏波チャネル間の遅延時間をビットインタリーブとビットアラインの間に設定することも、上述した第1実施形態の場合と同様にして可能である。
図22は、上記第3実施形態に対応した偏波多重光送信器の実施例の構成を示すブロック図である。この実施例は、例えば前述の図14に示した実施例1−1の構成について、キャパシタ341、フィルタ回路342およびパワーモニタ351の代わりに波形モニタ371を設け、受光素子331から出力される電気信号の波形を波形モニタ371でモニタし、該モニタ波形を遅延制御回路362に伝える構成となっている。なお、変調信号に低周波信号を重畳するための発振器363および同期検波回路362は、波形をモニタする場合には省略可能である。
上記のような第3実施形態およびその実施例によれば、偏波干渉光を光電変換した電気信号の波形をモニタし、そのモニタ波形の変化を基に偏波チャネル間の遅延時間を制御するようにしても、上述した第1実施形態および実施例1−1の場合と同様に、システム状態の変化による偏波多重光の伝送特性劣化を効果的に抑圧することが可能である。
なお、上記第3実施形態の具体的な実施例として、実施例1−1に対応した構成を示したが、第3実施形態についても、上述した各実施例1−2〜1−4に対応する構成を適用することが可能である。さらに、上述した第2実施形態と同様にして、光信号の段階で偏波チャネル間の遅延時間を可変に制御するようにしても構わない。
次に、本発明による偏波多重光送信器の第4実施形態について説明する。
上述した第1および第2実施形態では、偏波干渉光を光電変換した電気信号について、信号処理部34で直流成分を除去し必要に応じて周波数帯域を制限した交流成分のパワーの変化を基に偏波チャネル間の遅延時間を判断するようにしたが、例えば、偏波干渉光を光電変換した電気信号のボーレートまたはボーレートのn倍の周波数成分を抽出し、当該パワーの変化を基に偏波チャネル間の遅延時間を判断することも可能である。そこで、第
4実施形態は、上記に対応した応用例について説明する。
図23は、第4実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。
図23において、本実施形態の偏波多重光送信器は、上述の図1に示した第1実施形態の構成について、信号処理部34に代えて、光電変換部33から出力される電気信号よりボーレートの周波数成分(またはボーレートのn倍の周波数成分)を抽出する同期検波部38を設け、該同期検波部38で抽出した周波数成分のパワーをパワー測定部35で測定し、その測定結果を遅延制御部36に伝えるようにしている。なお、第4実施形態における同期検波部38を除いた他の構成は、第1実施形態の場合と同様であるので、ここでの説明を省略する。
同期検波部38には、各変調駆動部14A,14Bで生成される変調信号のボーレート(またはボーレートのn倍)に対応した周波数を有する信号が与えられており、該信号を用いて光電変換部33からの電気信号を同期検波することにより、ボーレート(またはボーレートのn倍)に対応した周波数成分の抽出を行う。なお、図示を省略しているが、通過帯域内にボーレート(またはボーレートのn倍)に対応した周波数を含む狭帯域のバンドパスフィルタを、光電変換部33および同期検波部38の間に挿入する、或いは、該バンドパスフィルタを光電変換部33に代えて設けるようにしてもよい。
上記の構成において、遅延制御部36では、パワー測定部35で測定されるパワーの変化に基づいて、偏波チャネル間の遅延時間が判断される。例えば、上述した図8〜図10に示した場合と同様に43GbpsのPol−MUX_RZ−DQPSK信号光が偏波多重光送信器から送信される場合を想定すると、図24に示す計算結果において破線で囲んだ部分の周波数成分(図24の上段がボーレートに対応した周波数成分、下段がボーレートの2倍に対応した周波数成分)が同期検波部38で抽出されることになり、偏波チャンネル間の遅延時間が変化することで(図24には、遅延時間が0,1/4および1/2ビット時間の場合を示す)、当該周波数成分のパワーが増減するようになる。なお、パワー測定部35で測定されるパワーは、ボーレート(またはボーレートのn倍)の線スペクトル成分とその近傍の周波数成分を合わせたパワーとなる。
上記図24の計算結果において、ボーレートに対応した周波数成分を抽出する場合、パワー測定部35で測定されるパワーは、偏波チャネル間の遅延時間が0ビット時間のときに最も増加し、1/2ビット時間のときに最も減少する。また、ボーレートの2倍に対応した周波数成分を抽出する場合、パワー測定部35で測定されるパワーは、偏波チャネル間の遅延時間が0ビット時間のときに最も減少し、1/2ビット時間のときに最も増加する。なお、ボーレートの2倍の線スペクトル成分だけに着目すると、偏波チャネル間の遅延時間が1/4ビット時間のときに該線スペクトル成分が無くなるという特徴もある。
したがって、ボーレートに対応した周波数成分を抽出するとき、遅延制御部36は、偏波チャネル間の遅延時間をビットインタリーブに設定する場合には、パワー測定部35の測定パワーが極小になるように各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えばよく、また、偏波チャネル間の遅延時間をビットアラインに設定する場合には、パワー測定部35の測定パワーが極大になるように各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えばよい。一方、ボーレートの2倍に対応した周波数成分を抽出するときには、遅延制御部36は上記とは逆の関係に従って各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えばよく、さらに、ボーレートの2倍の線スペクトル成分が無くなるように各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えば、偏波チャネル間の遅延時間を1/4ビット時間(ビットインタリーブとビットアラインの中間状態)に設定することも可能となる。
図25は、上記第4実施形態に対応した偏波多重光送信器の実施例の構成を示すブロック図である。この実施例は、例えば前述の図14に示した実施例1−1の構成について、キャパシタ341およびフィルタ回路342の代わりに同期検波回路381を設け、該同期検波回路381において、受光素子331から出力される電気信号よりボーレート(またはボーレートのn倍)に対応した周波数成分の抽出を行い、当該周波数成分のパワーをパワーモニタ351でモニタする構成となっている。
上記のような第4実施形態およびその実施例によれば、偏波干渉光を光電変換した電気信号よりボーレート(またはボーレートのn倍)に対応した周波数成分を抽出し、該周波数成分のモニタパワーの変化を基に偏波チャネル間の遅延時間を制御するようにしても、上述した第1実施形態および実施例1−1の場合と同様に、システム状態の変化による偏波多重光の伝送特性劣化を効果的に抑圧することが可能である。
なお、上記第4実施形態の具体的な実施例として、実施例1−1に対応した構成を示したが、第4実施形態についても、上述した各実施例1−2〜1−4に対応する構成を適用することが可能である。さらに、上述した第2実施形態と同様にして、光信号の段階で偏波チャネル間のパルスタイミングを可変に制御するようにしても構わない。
次に、本発明による偏波多重光送信器の第5実施形態について説明する。
上述した各実施形態では、光分岐部31で分岐したモニタ光の直交する偏波チャネルを互いに干渉させるために偏波角度調整器等を用いてモニタ光の偏波状態を管理する必要があるが、このような偏波状態の管理を高い精度で行おうとすると高度な調整等が必要になり、その実現が容易ではない場合もある。そこで、第5実施形態は、上記の場合に対応した応用例について説明する。
図26は、第5実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。
図26において、本実施形態の偏波多重光送信器は、上述の図1に示した第1実施形態の構成について、偏波合成部15および光分岐部31の間の光路上に偏波スクランブル部39を設け、該偏波スクランブル部39により、偏波合成部15で合成された偏波多重光の偏波状態をランダムに変動させるようにしている。なお、第5実施形態における偏波スクランブル部39を除いた他の構成は、第1実施形態の場合と同様であるので、ここでの説明を省略する。
上記の構成では、偏波状態がランダムに変動するモニタ光が、偏波干渉部32、光電変換部33および信号処理部34を介してパワー測定部35に与えられ、偏波干渉光を光電変換した電気信号の交流成分のパワーがパワー測定部35で測定され、該測定パワーの変化を基に偏波チャネル間の遅延時間が判断される。例えば、上述した図8〜図10の場合と同様に43GbpsのPol−MUX_RZ−DQPSK信号光が偏波多重光送信器から送信される場合を想定すると、信号処理部34において3dB帯域幅が300MHzのローパスフィルタを用いて交流成分の周波数帯域を低域に制限したとき、パワー測定部35で測定されるパワーは、偏波チャネル間の遅延時間に対して、図27に示すような依存性を示す。
したがって、遅延制御部36は、偏波チャネル間の遅延時間をビットインタリーブに設定する場合には、測定パワーが極小になるように各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えばよく、また、偏波チャネル間の遅延時間をビットアラインに設定する場合には、測定パワーが極大になるように、各遅延量可変部21A,21Bのフィードバック制御を行えばよい。
上記のような第5実施形態の偏波多重光送信器によれば、偏波スクランブル部39によ
り偏波多重光の偏光状態をランダムに変動させるようにしたことで、モニタ光の直交する偏波チャネルを互いに干渉させる際に、モニタ光の偏波状態を管理しなくても済むので、モニタ系を容易に実現することが可能になる。
なお、上記第5実施形態では、偏波スクランブル部39を偏波合成部15および光分岐部31の間に配置する一例を示したが、例えば図28に示すように、光分岐部31の分岐ポートと偏波干渉部32の間の光路上に偏波スクランブル部39を設けるようにしても、同様の作用効果を得ることができる。また、第1実施形態の構成について偏波スクランブル部39を設ける一例を示したが、他の第2〜第4実施形態の構成についても同様に応用することが可能である。
さらに、上述した各実施形態および各々に対応した実施例では、Pol−MUX_RZ−DQPSK信号光の計算結果を用いて説明を行ってきたが、本発明における偏波多重光の変調方式は上記の一例に限定されるものではない。例えば、RZ−DQPSK変調光とはパルス化の方式が異なるNRZ−DQPSK変調光を偏波多重した信号光について、上述した第1実施形態の場合と同様に、偏波干渉光を光電変換した電気信号の交流成分のパワーを測定するように場合、その測定パワーの変化は、偏波チャネル間の遅延時間に対して、図29の計算結果に示すような依存性を示すことが確認できている。この図29の計算結果と、上述の図12に示したRZ−DQPSK変調方式の場合の計算結果とを比較すると、NRZ−DQPSK変調方式の場合の方が制御感度は劣るものの、RZ−DQPSK変調方式と基本的に同様な依存性があり、測定パワーの変化を基に偏波チャネル間の遅延時間を判断することが可能であることが分かる。
以上の各実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 偏波状態が互いに直交する第1および第2の光信号を含んだ偏波多重光を送信する偏波多重光送信器において、
前記第1および第2の光信号の相対的な遅延時間を調整する遅延調整手段と、
前記偏波多重光の一部を取り出したモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成し、該偏波干渉光を光電変換した電気信号の状態の変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、該判断した遅延時間が所定の値となるように前記遅延調整手段における調整量を制御する遅延制御手段と、
を備えたことを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記2) 付記1に記載の偏波多重光送信器であって、
前記遅延制御手段は、
前記偏波多重光の一部をモニタ光として分岐する光分岐部と、
前記光分岐部で分岐されたモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成する偏波干渉部と、
前記偏波干渉部で生成された偏波干渉光を電気信号に変換する光電変換部と、
前記光電変換部で変換された電気信号について、少なくとも直流成分を除去する信号処理部と、
前記信号処理部を通過した電気信号のパワーを測定するパワー測定部と、
前記パワー測定部で測定されたパワーの変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、該判断した遅延時間が所定の値となるように前記遅延調整手段における調整量を制御する遅延制御部と、
を備えたことを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記3) 付記2に記載の偏波多重光送信器であって、
前記信号処理部は、前記光電変換部で変換された電気信号の交流成分の周波数帯域を制限することを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記4) 付記3に記載の偏波多重光送信器であって、
前記信号処理部は、前記光電変換部で変換された電気信号の交流成分の周波数帯域を、前記第1および第2の光信号のボーレートに対応した周波数よりも低域側に制限することを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記5) 付記3に記載の偏波多重光送信器であって、
前記信号処理部は、前記光電変換部で変換された電気信号より、前記第1および第2の光信号のボーレートに対応した周波数成分または該ボーレートの整数倍に対応した周波数成分を抽出することを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記6) 付記1に記載の偏波多重光送信器であって、
前記遅延制御手段は、
前記偏波多重光の一部をモニタ光として分岐する光分岐部と、
前記光分岐部で分岐されたモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成する偏波干渉部と、
前記偏波干渉部で生成された偏波干渉光を電気信号に変換する光電変換部と、
前記光電変換部で変換された電気信号の波形を測定する波形測定部と、
前記波形測定部で測定された波形の変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、該判断した遅延時間が所定の値となるように前記遅延調整手段における調整量を制御する遅延制御部と、
を備えたことを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記7) 付記2〜6のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
前記偏波干渉部は、偏光子を有し、前記光分岐部で分岐されたモニタ光が、該モニタ光に含まれる直交する偏波成分の各偏波方向を前記偏光子の主軸の方向からずらして、前記偏光子に与えられる構成であることを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記8) 付記2〜6のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
前記偏波干渉部は、偏波分離器を有し、前記光分岐部で分岐されたモニタ光が、該モニタ光に含まれる直交する偏波成分の各偏波方向を前記偏波分離器の主軸の方向からずらして、前記偏波分離器に与えられる構成であることを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記9) 付記7または8に記載の偏波多重光送信器であって、
前記偏波干渉部は、前記偏波分離器の主軸の方向に対する、前記モニタ光に含まれる直交する偏波成分のうちの一方の偏波方向のずれ角度が、45°+360°×N(ただし、Nは整数とする)であることを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記10) 付記2〜6のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
前記偏波干渉部は、偏波分離器および偏波合成器を有し、前記光分岐部で分岐されたモニタ光が、該モニタ光に含まれる直交する偏波成分のうちの一方の偏波方向を前記偏波分離器の主軸の方向に一致させて、前記偏波分離器に与えられ、該偏波分離器の2つの出力ポートのうちの一方の出力ポートからの光と、他方の出力ポートからの光の偏波方向を90°回転させた光とが前記偏波合成器で合成される構成であることを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記11) 付記10に記載の偏波多重光送信器であって、
前記偏波干渉部は、ファラデー回転ミラーを用いて、前記偏波分離器の他方の出力ポートからの光の偏波方向を90°回転させることを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記12) 付記2〜6のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
前記偏波干渉部は、前記光分岐部で分岐されたモニタ光を増幅する光アンプと、該光アンプで増幅されたモニタ光および制御光が入力され、該モニタ光に含まれる直交する偏波成分のうちの一方の偏波方向を非線形効果により回転させる非線形素子と、を有することを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記13) 付記2〜12のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
前記第1および第2の光信号を1つに合成する偏波合成部を備え、
前記光分岐部は、前記偏波合成部における漏れ光をモニタ光として前記偏波干渉部に導くことを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記14) 付記1〜13のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
光源部からの出力光を偏波状態が互いに直交する二つの光に分離する偏波分離部と、
前記偏波分離部で分離された一方の光を変調して前記第1の光信号を生成する第1の光変調部と、
前記第1の光変調部を駆動する第1の変調信号を発生する第1の変調駆動部と、
前記偏波分離部で分離された他方の光を変調して前記第2の光信号を生成する第2の光変調部と、
前記第2の光変調部を駆動する第2の変調信号を発生する第2の変調駆動部と、
前記第1および第2の光変調部で生成された前記第1および第2の光信号を1つに合成する偏波合成部と、を備え、
前記遅延調整手段は、前記第1および第2の変調駆動部から出力される前記第1および第2の変調信号間の相対的な遅延時間を可変にすることを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記15) 付記1〜13のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
光源部からの出力光を偏波状態が互いに直交する二つの光に分離する偏波分離部と、
前記偏波分離部で分離された一方の光を変調して前記第1の光信号を生成する第1の光変調部と、
前記第1の光変調部を駆動する第1の変調信号を発生する第1の変調駆動部と、
前記偏波分離部で分離された他方の光を変調して前記第2の光信号を生成する第2の光変調部と、
前記第2の光変調部を駆動する第2の変調信号を発生する第2の変調駆動部と、
前記第1および第2の光変調部で生成された前記第1および第2の光信号を1つに合成する偏波合成部と、を備え、
前記遅延調整手段は、前記第1および第2の光変調部で生成された前記第1および第2の光信号間の相対的な遅延時間を可変にすることを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記16) 付記1〜15のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
前記遅延制御手段は、前記偏波多重光に含まれる直交する偏波成分の方向をスクランブルする偏波スクランブル部を備えたことを特徴とする偏波多重光送信器。
(付記17) 偏波状態が互いに直交する第1および第2の光信号を含んだ偏波多重光を送信する偏波多重光送信器の制御方法において、
前記偏波多重光の一部をモニタ光として取り出し、
該取り出したモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成し、
該生成した偏波干渉光を光電変換した電気信号の状態の変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、
該判断した遅延時間が所定の値となるように、前記第1および第2の光信号の相対的な遅延時間を制御することを特徴とする偏波多重光送信器の制御方法。
第1実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。 偏波分離部および偏波合成部に関する変形例を示すブロック図である。 偏波干渉部の第1構成例を示すブロック図である。 偏波干渉部の第2構成例を示すブロック図である。 偏波干渉部の第3構成例を示すブロック図である。 偏波干渉部の第4構成例を示すブロック図である。 偏波干渉部の第6構成例を示すブロック図である。 Pol−MUX_RZ−DQPSK信号光の光波形および電気スペクトルを計算した一例を示す図である。 Pol−MUX_RZ−DQPSK信号光について、偏波干渉光の光波形および電気スペクトルを計算した一例を示す図である。 図9の電気スペクトルについて、偏波チャンネル間の遅延時間が0ビット時間、1/4ビット時間および1/2ビット時間の場合を拡大した図である。 偏波チャンネル間の遅延時間に対する測定パワーの関係を、モニタ周波数帯域に応じて示した図である。 3dB帯域幅が300MHzのLPFを適用した場合の偏波チャンネル間の遅延時間に対する測定パワーの関係を示す図である。 遅延制御部によるフィードバック制御の具体例を示すフローチャートである。 第1実施形態に対応した実施例1−1の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に対応した実施例1−2の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に対応した実施例1−3の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に対応した実施例1−4の構成を示すブロック図である。 第2実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に対応した実施例の構成を示すブロック図である。 第3実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。 偏波干渉光の波形の変化を偏波チャンネル間の遅延時間に応じて示した図である。 第3実施形態に対応した実施例の構成を示すブロック図である。 第4実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。 同期検波部で抽出される周波数成分のパワーの変化を偏波チャンネル間の遅延時間に応じて示した図である。 第4実施形態に対応した実施例の構成を示すブロック図である。 第5実施形態の偏波多重光送信器の構成を示すブロック図である。 3dB帯域幅が300MHzのLPFを適用した場合の偏波チャンネル間の遅延時間に対する測定パワーの関係を示す図である。 第5実施形態に関連した他の構成を示すブロック図である。 NRZ−DQPSK変調方式の場合の偏波チャンネル間の遅延時間に対する測定パワーの関係を示す図である。 偏波多重光の伝送品質劣化について説明するための図である。
符号の説明
11…光源部
11A,11B…光源
12…偏波分離部
13A,13B…光変調部
14A,14B…変調駆動
15…偏波合成部
16…光分岐部
17A,17B…偏波調整部
18…光合波部
20…遅延調整ユニット
21A,21B…遅延量可変部
22A,22B…光遅延量可変部
30…遅延制御ユニット
30…光分岐部
32…偏波干渉部
33…光電変換部
34…信号処理部
35…パワー測定部
36…遅延制御部
37…波形測定部
38…同期検波部
39…偏波スクランブル部
321,325…偏波角度調整器
322…偏光子
323…偏波分離器
324…光終端器
326…偏波合成器
327…ファラデー回転ミラー(FRM)
328…光アンプ
329…非線形素子

Claims (10)

  1. 偏波状態が互いに直交する第1および第2の光信号を含んだ偏波多重光を送信する偏波多重光送信器において、
    前記第1および第2の光信号の相対的な遅延時間を調整する遅延調整手段と、
    前記偏波多重光の一部を取り出したモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成し、該偏波干渉光を光電変換した電気信号の状態の変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、該判断した遅延時間が所定の値となるように前記遅延調整手段における調整量を制御する遅延制御手段と、
    を備えたことを特徴とする偏波多重光送信器。
  2. 請求項1に記載の偏波多重光送信器であって、
    前記遅延制御手段は、
    前記偏波多重光の一部をモニタ光として分岐する光分岐部と、
    前記光分岐部で分岐されたモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成する偏波干渉部と、
    前記偏波干渉部で生成された偏波干渉光を電気信号に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部で変換された電気信号について、少なくとも直流成分を除去する信号処理部と、
    前記信号処理部を通過した電気信号のパワーを測定するパワー測定部と、
    前記パワー測定部で測定されたパワーの変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、該判断した遅延時間が所定の値となるように前記遅延調整手段における調整量を制御する遅延制御部と、
    を備えたことを特徴とする偏波多重光送信器。
  3. 請求項2に記載の偏波多重光送信器であって、
    前記信号処理部は、前記光電変換部で変換された電気信号の交流成分の周波数帯域を制限することを特徴とする偏波多重光送信器。
  4. 請求項1に記載の偏波多重光送信器であって、
    前記遅延制御手段は、
    前記偏波多重光の一部をモニタ光として分岐する光分岐部と、
    前記光分岐部で分岐されたモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成する偏波干渉部と、
    前記偏波干渉部で生成された偏波干渉光を電気信号に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部で変換された電気信号の波形を測定する波形測定部と、
    前記波形測定部で測定された波形の変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、該判断した遅延時間が所定の値となるように前記遅延調整手段における調整量を制御する遅延制御部と、
    を備えたことを特徴とする偏波多重光送信器。
  5. 請求項2〜4のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
    前記偏波干渉部は、偏光子を有し、前記光分岐部で分岐されたモニタ光が、該モニタ光に含まれる直交する偏波成分の各偏波方向を前記偏光子の主軸の方向からずらして、前記偏光子に与えられる構成であることを特徴とする偏波多重光送信器。
  6. 請求項2〜4のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
    前記偏波干渉部は、偏波分離器を有し、前記光分岐部で分岐されたモニタ光が、該モニタ光に含まれる直交する偏波成分の各偏波方向を前記偏波分離器の主軸の方向からずらして、前記偏波分離器に与えられる構成であることを特徴とする偏波多重光送信器。
  7. 請求項2〜4のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
    前記偏波干渉部は、偏波分離器および偏波合成器を有し、前記光分岐部で分岐されたモニタ光が、該モニタ光に含まれる直交する偏波成分のうちの一方の偏波方向を前記偏波分離器の主軸の方向に一致させて、前記偏波分離器に与えられ、該偏波分離器の2つの出力ポートのうちの一方の出力ポートからの光と、他方の出力ポートからの光の偏波方向を90°回転させた光とが前記偏波合成器で合成される構成であることを特徴とする偏波多重光送信器。
  8. 請求項2〜4のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
    前記偏波干渉部は、前記光分岐部で分岐されたモニタ光を増幅する光アンプと、該光アンプで増幅されたモニタ光および制御光が入力され、該モニタ光に含まれる直交する偏波成分のうちの一方の偏波方向を非線形効果により回転させる非線形素子と、を有することを特徴とする偏波多重光送信器。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の偏波多重光送信器であって、
    前記遅延制御手段は、前記偏波多重光に含まれる直交する偏波成分の方向をスクランブルする偏波スクランブル部を備えたことを特徴とする偏波多重光送信器。
  10. 偏波状態が互いに直交する第1および第2の光信号を含んだ偏波多重光を送信する偏波多重光送信器の制御方法において、
    前記偏波多重光の一部をモニタ光として取り出し、
    該取り出したモニタ光に含まれる直交する偏波成分を互いに干渉させて偏波干渉光を生成し、
    該生成した偏波干渉光を光電変換した電気信号の状態の変化に基づいて、前記第1および第2の光信号の間の遅延時間を判断し、
    該判断した遅延時間が所定の値となるように、前記第1および第2の光信号の相対的な遅延時間を制御することを特徴とする偏波多重光送信器の制御方法。
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