JP2010062654A - 光送信装置及び光伝送システム - Google Patents

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正大 小楠
Tetsutoshi Asano
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Abstract

【課題】回路規模を削減することができるとともに高い柔軟性を有する光伝送システムを実現することができる光送信装置、及び当該装置を備えており柔軟な対応が可能な光伝送システムを提供する。
【解決手段】光伝送システム1は、送信データDに基づいた位相変調光信号PLを出力する光送信装置10と、位相変調光信号PLを受信して送信データDを復調する光受光装置20とを備える。光送信装置10は、送信データDに基づいた位相変調を垂直偏光の分岐光L11に対して行う位相変調部13と、クロック信号CKに基づいた強度変調を水平偏光の分岐光L12に対して行うクロック変調部14とを備えており、位相変調部13で位相変調された分岐光とクロック変調部14で強度変調された分岐光とを合波して位相変調光信号PLとして出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、位相変調光信号を送信する光送信装置及び当該装置を用いて情報の伝送を行う光伝送システムに関する。
近年、光伝送システムの大容量化及び長距離化を実現するための研究開発が盛んに行われている。特に、光伝送システムの最大伝送速度を10Gbps(bit per second)から40Gbpsに引き上げるべく、DPSK(Differential Phase Shift Keying:差動位相偏移変調)やDQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying:差動4相位相偏移変調)等の差動位相変調方式を用いて変調された光信号の送受信を行う光伝送システムの実用化が期待されている。
かかる光伝送システムは、基本的に、送信すべきデータ(送信データ)に基づいて差動位相変調したパルス状の光信号を送信する光送信装置と、光送信装置から光ファイバを介して送信される光信号を受光して送信データを復調する光受信装置とを備える構成であり、必要に応じて光送信装置と光受信装置との間に中継装置や増幅装置等が設けられる。これら光送信装置及び光受信装置等は、使用する差動位相変調方式の種類に応じて適した構成とされる。
例えば、DQPSK方式により位相変調された光信号の送受信を行う光伝送システムには、連続光を射出する光源、送信データを差動信号に符号化するプリコーダ、プリコーダで符号化されたデータに基づいて光源からの連続光にDQPSK方式の差動位相変調を施す差動位相変調部、及び差動位相変調部で変調された光信号をパルス化するパルス化部を備える光送信装置が設けられている。また、同光伝送システムには、光送信装置からの光信号を二分岐する分岐部、分岐部で分岐された一方の分岐光を1シンボル時間(送信データの1ビット分の時間)だけ遅延させる遅延部、及び遅延部で遅延した分岐光と分岐部で分岐された他方の分岐光とを干渉させる干渉部からなる遅延干渉部と、干渉部で干渉された干渉光を受光して送信データを復調する受光部とを備える光受信装置が設けられている。
尚、DQPSK方式又はPSK方式等により変調された光信号の送受信を行う従来の光伝送システムの詳細については、例えば以下の非特許文献1,2を参照されたい。
R.A.Griffin et al.,"Optical Differential Quadrature Phase-ShiftKey(oDQPSK) for High Capacity Optical Transmission",OFC2002,Paper WX6,2002. M. Nakamura et al.,"Pilot-carrier based linewidth-tolerant 8PSK self-homodyne using only one modulator",in Proc. European Conference on Optical Communication (ECOC2007), Berlin,Germany,paper 8.3.6 (2007).
ところで、上述した差動位相変調された光信号の送受信を行う光伝送システムにおいては、送信データを差動信号に符号化するプリコーダが光送信装置で必須になり、上述した分岐部、遅延部、及び干渉部からなる遅延干渉部が光受信装置で必須になる。このため、光送信装置側においては送信データの処理を行う処理回路の規模が大きくなって消費電力が増大し、また、光受信装置側においては遅延干渉部を含む受光部の規模が大きくなるという問題があった。
また、差動位相変調された光信号の送受信を行う光伝送システムでは、前述した通り、光受信装置に設けられる遅延干渉部における遅延時間が送信データの1ビット分の時間に固定されている。このため、光送信装置から送信されてくる光信号のビットレートが変化した場合には、光受信装置において送信データを正常に復調することはできない。光信号のビットレートの変化に対応するには、光受信装置に設けられる遅延干渉部を、遅延時間がそのビットレートに適した時間に設定された遅延干渉部に交換しなければならず、光伝送システムの柔軟性に欠けるという問題があった。
更に、差動位相変調された光信号の送受信を行う光伝送システムでは、光受信装置の光干渉部において現在の光信号と1ビット前の光信号とを干渉させている都合上、DQPSK以上の多値位相変調を行うためには、光源の周波数純度を数MHz以下にする必要がある。このような光源は高価であり光送信装置のコスト上昇に直結するため多値化への対応が困難であり、光伝送システムの柔軟性に欠けるという問題があった。
また更に、従来の光伝送システムが備える光送信装置においては差動位相変調された光信号をパルス化部でパルス化しているが、パルス部の特性に起因して光信号のスペクトル幅が広がり、或いは位相の変動が生ずることがある。光信号のスペクトル幅が広がる場合には多値化への対応が困難になって伝送システムの柔軟性に欠け、光信号の位相変動が生ずる場合には光受信装置において送信データを正常に復調することができない虞があるという問題があった、
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、回路規模を削減することができるとともに高い柔軟性を有する光伝送システムを実現することができる光送信装置、及び当該装置を備えており柔軟な対応が可能な光伝送システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様による光送信装置は、外部から入力される送信データ(D、D1、D2)に基づいた位相変調光信号(PL)を出力する光送信装置(10、30)において、前記送信データに基づいた位相変調を第1偏光状態の光(L11、L41)に対して行う位相変調部(13、M2)と、前記送信データのビットレートを規定するクロック信号(CK)に基づいた強度変調を前記第1偏光状態とは異なる第2偏光状態の光(L12、L42)に対して行う強度変調部(14、M3)とを備えており、前記位相変調部で位相変調された前記第1偏光状態の光と前記強度変調部で強度変調された前記第2偏光状態の光とを前記位相変調光信号として出力することを特徴としている。
この発明によると、位相変調部において第1偏光状態の光が位相変調されるとともに、強度変調部において第2偏光状態の光が強度変調され、位相変調された第1偏光状態の光と強度変調された第2偏光状態の光とが合波されて位相変調光信号として出力される。
また、本発明の第1の態様による光送信装置は、連続光(L0)を射出する光源(11)と、前記光源から射出される連続光を、前記位相変調部に入力される前記第1偏光状態の光と前記強度変調部に入力される前記第2偏光状態の光とに分岐する分岐器(12、M1)と、前記位相変調部で位相変調された前記第1偏光状態の光と前記強度変調部で強度変調された前記第2偏光状態の光とを合波する合波器(15、M1)とを備えることを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明の第2の態様による光送信装置は、外部から入力される送信データ(D1、D2)に基づいた位相変調光信号(PL)を出力する光送信装置(60)において、前記送信データに基づいた位相変調を第1偏光状態の光に対して行う位相変調部(62)と、前記送信データのビットレートを規定するクロック信号(CK)に基づいた強度変調を前記第1偏光状態の光に対して行う強度変調部(64)と、前記位相変調部で位相変調された前記第1偏光状態の光及び前記強度変調部で強度変調された前記第1偏光状態の光の何れか一方の光を、前記第1偏光状態とは異なる第2偏光状態に変換して前記位相変調部及び強度変調部の何れか他方に入力させる第1変換素子(63)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、位相変調部において位相変調された第1偏光状態の光が第1変換素子により第2偏光状態に変換された後に強度変調部に入力されて強度変調され、或いは、強度変調部において強度変調された第1偏光状態の光が第1変換素子により第2偏光状態に変換された後に位相変調部に入力されて位相変調されて、位相変調光信号として出力される。
また、本発明の第1の態様による光送信装置は、連続光(L0)を射出する光源(11)と、前記光源から射出される連続光を、前記第1偏光状態の光と前記第2偏光状態の光とが含まれる光に変換して前記位相変調部及び強度変調部の何れか一方に入力させる第2変換素子(61)とを備えることを特徴としている。
また、また、本発明の第1,第2の態様による光送信装置は、前記強度変調部が、前記第1偏光状態の光に対して、RZ変調とキャリア抑圧RZ変調との何れか一方の強度変調を行うことを特徴としている。
本発明の光伝送システムは、送信データ(D)に基づいた位相変調光信号(PL)を出力する光送信装置(10)と、当該光送信装置から出力された位相変調光信号を受光して前記送信データを復調する光受信装置(20)とを備える光伝送システム(1)において、前記光送信装置として、前述した何れかの光送信装置を備えており、前記光受信装置は、前記光送信装置から出力された前記位相変調光信号の偏光状態を所定の偏光状態に制御する偏光制御部(21)と、前記偏光制御部で偏光状態が制御された前記位相変調光信号を2つの分岐光(L31、L32)に分岐し、当該分岐光の各々を個別に光電変換して得られる第1,第2受光信号(R1、R2)の差を求めて前記送信データを復調する受光部(22〜24)とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、位相変調部において第1偏光状態の光を位相変調するとともに、強度変調部において第2偏光状態の光を強度変調し、位相変調した第1偏光状態の光と強度変調した第2偏光状態の光とを合波して位相変調光信号として出力している。また、本発明によれば、位相変調部において位相変調した第1偏光状態の光を第1変換素子により第2偏光状態に変換した後に強度変調部において強度変調し、或いは、強度変調部において強度変調した第1偏光状態の光を第1変換素子により第2偏光状態に変換した後に位相変調部において位相変調して、位相変調光信号として出力している。
このため、差動位相変調された光信号の送受信を行う従来の光伝送システムが備える光送信装置で必要であった差動信号を生成するためのプリコーダと、同システムが備える光受信装置で必要であった遅延干渉部とが不要になり、回路規模を削減することができるとともに消費電力を削減することができるという効果がある。
また、本発明によれば、光受信装置に遅延干渉部を設ける必要がないため、光受信装置の構成を変えることなく送信データのビットレートを変えることが可能であり、或いは、光送信装置に周波数純度の高い高価な光源を設けることなく多値化が可能である。更には、本発明では、位相変調と強度変調とを異なる偏光状態の光に対して行っているため、位相変調光信号のスペクトル幅が広がったり送信データを光受信装置で正常に復調できないという不具合が生ずることはない。以上から、本実施形態の光伝送システムは、従来に比べて高い柔軟性を有するという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による光送信装置及び光伝送システムについて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による光送信装置及び光伝送システムの要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の光伝送システム1は、光ファイバFによって接続される光送信装置10と光受信装置20とを備えており、光送信装置10から出力されて光ファイバFを介して伝送されるパルス状の位相変調光信号PLを光受信装置20で受信する。
光送信装置10は、光源11、偏光ビームスプリッタ12(分岐器)、位相変調部13、クロック変調部14(強度変調部)、及び偏光カプラ15(合波器)を備えており、外部から入力される送信データD及びクロック信号CKに基づいたパルス状の位相変調光信号PLを出力する。尚、本実施形態では、光送信装置10は、PSK方式(DPSK方式やDQPSK方式等の差動位相偏移変調を除く)により変調した位相変調光信号PLを送信するものであるとする。
光源11は、例えばレーザダイオード(LD:Laser Diode)であり、連続光(CW光:Continuous Wave 光)L0を射出する。光源11から射出される連続光L0は、偏光ビームスプリッタ12で分離される2つの偏光成分を含んでいれば任意の偏光状態でよい。例えば、円偏光状態であっても良く、直線偏光状態であっても良い。但し、光源11から射出される連続光L0が直線偏光状態である場合には、例えば連続光L0の偏光方向が偏光ビームスプリッタ12の偏光分離方位に対して45°の角度をなすように、偏光ビームスプリッタ12に対する光源11の位置決めがなされる。尚、上記の「偏光分離方位」とは、偏光ビームスプリッタが入射する光を分離する2つの方位(例えば、p偏光成分の方位とs偏光成分の方位)をいう。
偏光ビームスプリッタ12は、光源11から射出される連続光L0を、偏光状態が互いに異なる2つの分岐光(例えば、p偏光成分の分岐光とs偏光成分の分岐光)L11,L12に分岐する。尚、本実施形態では、図1に示す通り、偏光ビームスプリッタ12で分岐される一方の分岐光L11(第1偏光状態の光)の偏光方向は紙面に交差する方向であり、他方の分岐光L12(第2偏光状態の光)の偏光方向は紙面に含まれる方向であるとする。尚、以下の説明においては、図1の紙面に交差する方向の偏光を「垂直偏光」といい、図1の紙面に含まれる方向の偏光を「水平偏光」という。
位相変調部13は、例えばLN(Lithium Niobate:ニオブ酸リチウム(LiNbO))変調器を備えており、偏光ビームスプリッタ12で分岐された一方の分岐光L11に対して、送信データDに基づいた位相変調を行う。ここで、上記のLN変調器としては、例えば電気光学効果を有するニオブ酸リチウムからなる基板と、基板上に形成された直線状の光導波路と、光導波路を挟むように形成されて送信データDが印加される電極対とを備えるものを用いることができる。
クロック変調部14は、例えば位相変調部13と同様にLN変調器を備えており、偏光ビームスプリッタ12で分岐された他方の分岐光L12に対して、送信データDのビットレートを規定するクロック信号CKに基づいた強度変調(RZ(Return to Zero:ゼロ復帰)変調)を行う。ここで、上記のクロック信号CKは、送信データDと同様に外部から入力され、又は送信データDから抽出される。尚、クロック変調部14が備えるLN変調器は、位相変調部13が備えるものと同様に基板上に光導波路及び電極対が形成された構成であるが、光導波路及び電極対の構造が位相変調部13が備えるものとは相違する。
偏光カプラ15は、位相変調部13で位相変調された分岐光L21とクロック変調部14で強度変調された分岐光L22とを合波して位相変調光信号PLを生成する。ここで、偏光カプラ15は、分岐光L21,L22を、各々の偏光状態を維持したまま合波する。このため、生成される位相変調光信号PLは、偏光状態が互いに直交する成分(分岐光L21の成分と分岐光L22の成分)とを含んだものとなる。よって、位相変調光信号PLは、強度変調された分岐光L22を含むためにパルス状の光信号になる。
ここで、上述したクロック変調部14は、入射する光の強度変調のみを行うのが理想であるが、実際には強度変調とともに位相変調が行われてしまう。このため、従来のように位相変調された光信号を強度変調すると、光信号のスペクトル幅が広がったり送信データDを光受信装置20で正常に復調できないという不具合が生ずる。かかる不具合を防止するため、本実施形態の光送信装置10では、偏光状態が異なる分岐光L11,L12を位相変調部13及びクロック変調部14の各々で個別に変調し、位相変調部13及びクロック変調部14の各々で変調された分岐光L21,L22を偏光カプラ15で合波している。
光受信装置20は、偏光制御部21、偏光ビームスプリッタ22(受光部)、フォトダイオード(PD)23a,23b(受光部)、減算器24(受光部)、及び増幅器25を備えており、光送信装置10から出力されて光ファイバFを介して送信されてくる位相変調光信号PLを受光して送信データDを復調する。偏光制御部21は、光ファイバFを介して入力される位相変調光信号PLの偏光状態を所定の偏光状態に制御する。具体的には、位相変調光信号PLに含まれる成分(分岐光L21の成分と分岐光L22の成分)の各々が偏光ビームスプリッタ22の偏光分離方位に対して45°の奇数倍の角度になるように位相変調光信号PLの偏光状態を制御する。
偏光ビームスプリッタ22は、偏光制御部21で偏光状態が制御された位相変調光信号PLを、2つの分岐光L31,L32に分岐する。ここで、上述した通り、偏光制御部21の制御によって、位相変調光信号PLに含まれる成分の各々が偏光ビームスプリッタ22の偏光分離方位に対して45°の奇数倍の角度されるため、偏光ビームスプリッタ22で分岐される分岐光L31,L32の各々には、位相変調部13で位相変調された分岐光L21の成分及びクロック変調部14で強度変調された分岐光L22の成分の両成分がほぼ同じ強度で含まれる。
フォトダイオード23aは、偏光ビームスプリッタ22で分岐された一方の分岐光L31を光電変換する。同様に、フォトダイオード23bは、偏光ビームスプリッタ22で分岐された他方の分岐光L32を光電変換する。減算器24は、フォトダイオード23aから出力される受光信号R1とフォトダイオード23bから出力される受光信号R2との差を示す信号を出力し、増幅器25は減算器24から出力される信号を増幅する。
次に、上記構成における光伝送システム1の動作について説明する。図2は、本発明の第1実施形態による光伝送システム1の動作を説明するための図である。光源11から射出された連続光L0は、偏光ビームスプリッタ12に入射して垂直偏光の分岐光L11と水平偏光の分岐光L12とに分岐される。一方の分岐光L11は位相変調部13に入射し、他方の分岐光L12はクロック変調部14に入射する。
位相変調部13に入射した分岐光L11は外部から入力される送信データDに基づいて位相変調され、クロック変調部14に入射した分岐光L12はクロック信号CKに基づいて強度変調される。いま、位相変調部13に対して図2(a)に示す送信データDが入力されたとする。つまり、値が「0」,「1」,「0」,「1」,「1」,「1」,「0」,「1」,「0」,「0」,「1」,「0」,「1」,「0」,「1」,「0」,「1」,「0」,「0」,「1」,…と順に変化するデータが入力されたとする。尚、図2(a)においては、送信データDの電圧を論理が「1」のときの電圧で正規化したものを図示している。
分岐光L11は位相変調部13で位相変調されるため、図2(a)に示す送信データDが位相変調部13に入力されても、図2(b)に示す通り、分岐光L11のパワーは変動しない(一定である)が、分岐光L11の周波数は、図2(b)に示す通り、送信データDの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジで変化する。具体的には、送信データDの立ち上がりエッジにおいて周波数が低下し、立ち下がりエッジにおいて周波数が上昇する。このような位相変調された分岐光L11が分岐光L21として位相変調部13から出力される。尚、分岐光L21の偏光方向は分岐光L11の偏光方向と同じである。
これに対し、分岐光L12はクロック変調部14で強度変調されるため、図2(c)に示す通り、クロック信号CKに基づいて正弦波状に強度変調された分岐光L12が分岐光L22としてクロック変調部14から出力される。ここで、クロック信号CKは、送信データDのビットレートを規定する信号であるため、図2(c)に示す分岐光L22の1周期の長さは、送信データDの1周期の長さと同じである。尚、分岐光L22の偏光方向は分岐光L12の偏光方向と同じである。
位相変調部13から出力された分岐光L21及びクロック変調部14から出力された分岐光L22はそれぞれ偏光カプラ15に入射し、各々の偏光状態が維持されたまま合波されて位相変調光信号PLとして光ファイバFに射出される。ここで、位相変調光信号PLは、パワーが一定の分岐光L21(図2(b)参照)と強度変調された分岐光L22(図2(c)とを合波したものであるため、図2(d)に示す通り、パルス状の光信号になる。このように、パルス状の光信号にすることで、光送信装置10から射出される位相変調光信号PLの平均パワーを下げることができる。
光送信装置10から射出された位相変調光信号PLは、光ファイバFを伝播した後に光受信装置20に入射する。光受信装置20に入射した位相変調光信号PLは、まず偏光制御部21において偏光状態が制御される。具体的には、位相変調光信号PLに含まれる成分(分岐光L21の成分と分岐光L22の成分)の各々が偏光ビームスプリッタ22の偏光分離方位に対して45°の奇数倍の角度になるように位相変調光信号PLの偏光状態が制御される。
偏光制御部21で偏光状態が制御された位相変調光信号PLは、偏光ビームスプリッタ22に入射し、2つの分岐光L31,L32に分岐される。ここで、偏光制御部21で偏光状態が制御されることにより、分岐光L31,L32の各々には、位相変調部13で位相変調された分岐光L21の成分及びクロック変調部14で強度変調された分岐光L22の成分の両成分がほぼ同じ強度で含まれる。分岐された分岐光L31,L32はフォトダイオード23a,23bに入力されて光電変換され、フォトダイオード23a,23bからは受光信号R1,R2がそれぞれ出力される。この受光信号R1,R2は、減算器24において減算された後に増幅器25で増幅される。
以上の処理によって、光受信装置20では図2(e)に示す信号が得られる。この信号を参照すると、正のピーク値(「1.5」付近)と負のピーク値(「−1.5」付近)との並びが、図2(a)に示す送信データの値の並び(「0」,「1」,「0」,「1」,「1」,「1」,「0」,「1」,「0」,「0」,「1」,「0」,「1」,「0」,「1」,「0」,「1」,「0」,「0」,「1」,…)と同じになっているのが分かる。つまり、光受信装置20において送信データDが復調されたことになる。尚、図2(e)においても、得られた信号の電圧を所定の電圧で正規化したものを図示している。
以上説明した通り、本実施形態では、光送信装置10において、光源11からの連続光L0を偏光状態の異なる2つの分岐光L11,L12に分岐し、一方の分岐光L11を位相変調するとともに他方の分岐光L12を強度変調し、位相変調された分岐光L21と強度変調された分岐光L22とを合波して位相変調光信号PLを生成している。そして、光受信装置においては、位相変調光信号PLの偏光状態を偏光制御部21で制御してから2つの分岐光L31,L32に分岐し、各々の分岐光L31,L32をフォトダイオード23a,23bで受光して得られる受光信号R1,R2を減算して送信データを復調している。
このため、差動位相変調された光信号の送受信を行う従来の光伝送システムが備える光送信装置で必要であった差動信号を生成するためのプリコーダと、同システムが備える光受信装置で必要であった遅延干渉部とが不要になり、回路規模を削減することができるとともに消費電力を削減することができる。また、本実施形態の光伝送システムでは、光受信装置20に遅延干渉部が設けられていないため、光受信装置20の構成を変えることなく送信データDのビットレートを変えることが可能であり、或いは、光送信装置20に周波数純度の高い高価な光源を設けることなく多値化が可能である。更には、本実施形態の光伝送システムでは、位相変調光信号のスペクトル幅が広がったり送信データDを光受信装置20で正常に復調できないという不具合が生ずることはない。以上から、本実施形態の光伝送システムは、従来に比べて高い柔軟性を有する。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態による光伝送システムについて説明する。本実施形態の光伝送システムは、4値の位相変調光信号を生成する光送信装置と、光送信装置から出力されて光ファイバFを介して伝送されるパルス状の4値の位相変調光信号を受信する光受信装置とを備える。図3は本発明の第2実施形態による光伝送システムが備える光送信装置の要部構成を示すブロック図であり、図4は同光伝送システムが備える光受信装置の要部構成を示すブロック図である。尚、本実施形態においては、図3,図4の紙面に交差する方向の偏光を「垂直偏光」といい、図3,図4の紙面に含まれる方向の偏光を「水平偏光」という。
図3に示す通り、本実施形態の光伝送システムに設けられる光送信装置30は、光源11、偏波保持ファイバ31、変調器32、及びドライバ33a,33bを備えており、外部から入力される送信データD1,D2に基づいて、4値の位相変調光信号PLを生成する。光源11は、図1に示すものと同じものであって連続光L0を射出する。尚、図3に示す例では、連続光L0は水平偏光であるとする。偏波保持ファイバ31は、光源11と変調器32とを接続し、光源11から射出される連続光L0の偏光方向を保持する光ファイバである。
変調器32は、一対のアーム41a,41bを有するマッハツェンダ変調器(以下、メイン変調器M1という)を備えており、偏波保持ファイバ31を介した光源11からの連続光L0を、アーム41aを介する分岐光L41とアーム41bを介する分岐光L42とに2分岐する。メイン変調器M1は、一対のアーム41a,41bを介する分岐光L41,L42間の位相差を設定する。また、外部から入力される送信データD1,D2に応じた位相変調を分岐光L41に対して行うとともに、分岐光L42の偏光状態を変更した上で外部から入力されるクロック信号CKに応じた強度変調を分岐光L42に対して行う。そして、位相変調された分岐光L51と強度変調された分岐光L52とを結合(合波)して位相変調光信号PLを生成する。
メイン変調器M1の一方のアーム41aには一対のアームを有するマッハツェンダ変調器(以下、サブ変調器M2という)が形成されており、他方のアーム41bには波長板42と一対のアームを有するマッハツェンダ変調器(以下、サブ変調器M3という)とが形成されている。サブ変調器M2は、図1に示す位相変調部13に相当するものであり、アーム41aを介する分岐光L41を更に2つの分岐光に分岐し、これら分岐光間の位相差を設定するとともに、送信データD1,D2に応じた位相変調を分岐光の各々に対して行った後に合波する。
メイン変調器M1の他方のアーム41bに形成された波長板42は、分岐された分岐光L42の偏光状態を変更する。具体的には、水平偏光である分岐光L42の偏光方向を90°だけ回転させて垂直偏光にする。サブ変調器M3は、図1に示すクロック変調部14に相当するものであり、波長板42で偏光方向が変更された分岐光L42を更に2つの分岐光に分岐し、これら分岐光間の位相差を設定するとともに、クロック信号CKに応じた強度変調(RZ変調)を一方の分岐光に対して行った後に合波する。
サブ変調器M2の一方のアームには上記の送信データD1に応じた駆動信号が印加される変調電極43aとバイアス信号B1が印加されるバイアス電極44とが形成されており、他方のアームには上記の送信データD2に応じた駆動信号が印加される変調電極43bが形成されている。変調電極43a,43bに印加される送信データD1,D2に応じた駆動信号によって分岐光(分岐光L41の分岐光)の各々が位相変調され、バイアス電極44に印加されるバイアス信号B1によってそれら分岐光間の位相差が設定される。
サブ変調器M3の一方のアームには電極が形成されておらず、他方のアームには上記のクロック信号CKが印加される変調電極45とバイアス信号B2が印加されるバイアス電極46とが形成されている。変調電極45に印加されるクロック信号CKによって分岐光(分岐光L42の一方の分岐光)が強度変調され、バイアス電極46に印加されるバイアス信号B2によって分岐光間の位相差が設定される。ここで、バイアス信号B2には、後述する光受信装置50での制御で用いられるディザ信号が重畳される。
また、メイン変調器M1の一方のアーム41aには、バイアス信号B3が印加されるバイアス電極47が形成されている。このバイアス電極47に印加されるバイアス信号B3によって、サブ変調器M2で位相変調された分岐光L51とサブ変調器M3で強度変調された分岐光L52との間の位相が設定される。尚、アーム41a,41bは変調器32の出力端において結合されており、これにより、アーム41a,41bの各々を介した分岐光L51,L52は合波されて位相変調光信号PLとして出力される。
ドライバ33a,33bは、送信すべき送信データD1,D2をそれぞれ入力としており、これらの送信データD1,D2に応じた駆動信号を生成して変調電極43a,43bにそれぞれ出力する。尚、バイアス信号B1〜B3は、バイアス制御装置(図示省略)で生成されてバイアス電極44,46,47にそれぞれ印加される。
図4に示す通り、本実施形態の光伝送システムに設けられる光受信装置50は、偏光ビームスプリッタ51、光可変移相器52、光ビームスプリッタ53a,53b、光可変移相器54、カプラ55a,55b、フォトダイオード56a〜56d、減算器57a,57b、増幅器58a,58b、及び移相量制御部59a,59bを備えている。かかる構成の光受信装置50は、図3に示す光送信装置30から出力されて光ファイバFを介して送信されてくる位相変調光信号PLを受光して送信データD1,D2を復調する。
偏光ビームスプリッタ51は、光ファイバFを介して入力される位相変調光信号PLを垂直偏光の分岐光L61と水平偏光の分岐光L62とに分岐する。光可変移相量52は、移相量制御部59aの制御の下で、偏光ビームスプリッタ51で分岐された一方の分岐光L61の移相量を調整する。この光可変遅延量52は、偏光ビームスプリッタ51で分岐された分岐光L61,L62間の遅延量を調整するためのものである。
偏光ビームスプリッタ53a,53bは、その偏光分離方位が偏光ビームスプリッタ51の偏光分離方位に対して45°の角度をなすようにそれぞれ配置されている。偏光ビームスプリッタ53aは光可変移相器52を介した分岐光L61を更に偏光状態が直交する分岐光L71,L72に分岐し、偏光ビームスプリッタ53bは偏光ビームスプリッタ51で分岐された分岐光L62を更に偏光状態が直交する分岐光L73,L74に分岐する。光可変移相器54は、偏光ビームスプリッタ53bで分岐された分岐光L74の位相を90°だけ変化させるとともに、移相量制御部59bの制御の下で分岐光L74の移相量を調整する。
カプラ55aは偏光ビームスプリッタ53aで分岐された分岐光L71と偏光ビームスプリッタ53bで分岐された分岐光L73とを合波して二分岐し、カプラ55bは偏光ビームスプリッタ53aで分岐された分岐光L72と光可変移相器54を介した分岐光L74とを合波して二分岐する。フォトダイオード56a,56bはカプラ55aで二分岐された分岐光をそれぞれ光電変換し、フォトダイオード56c,56dはカプラ55bで二分岐された分岐光をそれぞれ光電変換する。
減算器57aはフォトダイオード56a,56bからそれぞれ出力される受光信号R11,R12の差を示す信号を出力し、減算器57bはフォトダイオード56c,56dからそれぞれ出力される受光信号R21,R22の差を示す信号を出力する。増幅器58aは減算器57aから出力される信号を増幅し、増幅器58bは減算器57bから出力される信号を増幅する。移相量制御部59aは増幅器58aで増幅された信号に含まれるディザ信号をモニタして光可変移相器52での分岐光L61の移相量を制御し、移相量制御部59bは増幅器58bで増幅された信号に含まれるディザ信号をモニタして光可変移相器54での分岐光L74の移相量を制御する。
これら移相量制御部59a,59bは、具体的には、増幅器58a,58bで増幅された信号に含まれるディザ信号のパワーが最小となるようにそれぞれの移相量を決定する。例えば、移相量制御部59aは、光可変移相器52の移相量に対するディザ信号のパワー測定値の微分係数を算出し、その値が零となるように光可変移相器52の移相量を制御すればよい。これは、移相量制御部59bについても同様である。尚、増幅器58a,58bで増幅された信号に含まれるディザ信号は、図3のバイアス信号B2に重畳されたディザ信号である。
上記構成において、図3に示す光送信装置30の光源11から射出された連続光L0は偏波保持ファイバ31によって偏光方向が保持された状態で光変調器32に導かれる。これにより、水平偏光の連続光L0が光変調器32に入射する。光変調器32に入射した連続光L0は、例えば1対1の強度比でアーム41aを介する分岐光L41とアーム41bを介する分岐光L42とに分岐される。尚、分岐光L41,L42は共に水平偏光である。
分岐された分岐光L41,L42のうち、アーム41bを介する分岐光L42は、波長板42を介することによって垂直偏光に変化する。これに対し、アーム41aには波長板が形成されていないため、分岐光L41は水平偏光のまま維持される。アーム41aに分岐された分岐光L41はアーム41aに形成されたサブ変調器M2に入射して更に二分岐され、アーム41bに分岐されて偏光方向が変化した分岐光L42はアーム41bに形成されたサブ変調器M3に入射して更に二分岐される。
サブ変調器M2で分岐された一方の分岐光は変調電極43aに印加される送信データD1に応じた駆動信号により位相変調を受け、他方の分岐光は変調電極43bに印加される送信データD2に応じた駆動信号により位相変調を受ける。また、送信データD1に応じた位相変調を受けた上記の一方の分岐光は、バイアス電極44に印加されるバイアス信号B1によって位相が変化し、他方の分岐光に対して所定の位相差に設定された後に他方の分岐光と結合される。
また、サブ変調器M3で分岐された一方の分岐光は変調を受けることは無いが、他方の分岐光は変調電極45に印加されるクロック信号CKに応じた強度変調を受ける。また、クロック信号CKに応じた強度変調を受けた上記の他方の分岐光は、バイアス電極46に印加されるバイアス信号B2によって位相が変化し、一方の分岐光に対して所定の位相差に設定されるとともに、ディザ信号が重畳された後に一方の分岐光と結合される。
サブ変調器M2で位相変調された分岐光L51はバイアス電極47に印加されるバイアス信号B3によって位相がπ/2だけ変化する。これにより、分岐光L51は、サブ変調器M3で強度変調された分岐光L52に対してπ/2の位相差が与えられる。その後、アーム41aを介した分岐光L51とアーム41bを介した分岐光L52とが結合(合波)され、変調器32からは分岐光L51,L52が結合された4値の位相変調光信号PLが出力される。
光送信装置30から出力された位相変調光信号PLは、不図示の光ファイバを介して図4に示す光受信装置50に入射し、偏光ビームスプリッタ51によって垂直偏光の分岐光L61と水平偏光の分岐光L62とに分岐される。垂直偏光の分岐光L61は、光可変移相器52を介することにより移相量が調整された後に光ビームスプリッタ53aに入射して分岐光L71,L72に分岐される。これに対し、水平偏光の分岐光L62は光ビームスプリッタ53bに入射して分岐光L73,L74に分岐される。ここで、光ビームスプリッタ53bで分岐された分岐光L74は光可変移相器54を介することによって位相が90°だけ変化するとともに移相量が調整される。
偏光ビームスプリッタ53aで分岐された分岐光L71及び偏光ビームスプリッタ53bで分岐された分岐光L73はカプラ55aに入射して合波された後に二分岐され、偏光ビームスプリッタ53aで分岐された分岐光L72及び光可変移相器54を介した分岐光L74はカプラ55b入射して合波された後に二分岐される。カプラ55aで二分岐された分岐光はフォトダイオード56a,56bでそれぞれ光電変換され、フォトダイオード56a,56bからは受光信号R11,R12が出力される。同様に、カプラ55bで二分岐された分岐光はフォトダイオード56c,56dでそれぞれ光電変換され、フォトダイオード56c,56dからは受光信号R21,R22が出力される。
受光信号R11,R12は減算器57aに入力されてその差を示す信号が出力され、受光信号R21,R22は減算器57bに入力されてその差を示す信号が出力される。これら減算器57a,57bから出力された信号は増幅器58a,58bでそれぞれ増幅される。増幅器58a,58bで増幅された信号に含まれるディザ信号は移相量制御部59a,59bによってそれぞれモニタされ、このモニタ結果に基づいて光可変移相器52,54の移相量が制御される。ここで、増幅器58aで増幅された信号は送信データD1が復調された信号であり、増幅器58aで増幅された信号は送信データD2が復調された信号である。これにより、光送信装置30から送信された送信データが復調されたことになる。
以上説明した通り、本実施形態においては、4値の位相変調光信号PLを用いて送信データD1,D2の送信及び復調を行っている。このため、差動位相変調された光信号の送受信を行う従来の光伝送システムが備える光送信装置で必要であった差動信号を生成するためのプリコーダと、同システムが備える光受信装置で必要であった遅延干渉部とが不要になり、回路規模を削減することができるとともに消費電力を削減することができる。
また、本実施形態の光伝送システムにもおいても、光受信装置50に遅延干渉部が設けられていないため、光受信装置50の構成を変えることなく送信データD1,D2のビットレートを変えることが可能であり、或いは、光送信装置30に周波数純度の高い高価な光源を設けることなく多値化が可能である。更には、本実施形態の光伝送システムにおいても、位相変調光信号のスペクトル幅が広がったり送信データD1,D2を光受信装置50で正常に復調できないという不具合が生ずることはない。以上から、本実施形態の光伝送システムも、従来に比べて高い柔軟性を有する。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態による光伝送システムについて説明する。本実施形態の光伝送システムは、第2実施形態による光伝送システムと同様に、4値の位相変調光信号を生成する光送信装置と、光送信装置から出力されて光ファイバFを介して伝送されるパルス状の4値の位相変調光信号を受信する光受信装置とを備える。
図5は、本発明の第3実施形態による光伝送システムが備える光送信装置の要部構成を示すブロック図である。尚、本実施形態の光伝送システムでは、上記の光受信装置として、例えば図4に示す光受信装置50を備えることができる。尚、本実施形態においては、図5の紙面に交差する方向の偏光を「垂直偏光」といい、図5の紙面に含まれる方向の偏光を「水平偏光」という。
図5に示す通り、本実施形態の光送信装置60は、光源11、第1波長板61(第2変換素子)、位相変調部62、第2波長板63(第1変換素子)、クロック変調部64(強度変調部)、ドライバ65a,65b、位相シフタ66、及び差動ドライバ67を備える。かかる構成の光送信装置60は、外部から入力される送信データD1,D2に基づいて、4値の位相変調光信号PLを生成する。
光源11は、図1に示すものと同じものであって連続光L0を射出する。第1波長板61は、光源11から射出される連続光L0の偏光方向を所定の方向に変化させる。具体的には、連続光L0の偏光方向を紙面に対して45°をなす方向に回転させる。これは、垂直偏光の光(第1偏光状態の光)と水平偏光の光(第2偏光状態の光)とを共に得るためである。この第1波長板61としては、1/4波長板を用いることができる。
位相変調部62は、一対のアーム71a,71bを有するマッハツェンダ変調器M11を備えており、第1波長板61を介した連続光L81を、アーム71aを介する分岐光とアーム71bを介する分岐光とに2分岐する。マッハツェンダ変調器M11は、一対のアーム71a,71bを介する分岐光間の位相差を設定するとともに、外部から入力される送信データD1に応じた位相変調を一方の分岐光に対して行い、外部から入力される送信データD2に応じた位相変調を他方の分岐光に対して行う。そして、一対のアーム71a,71bの各々で位相変調された分岐光を結合(合波)して位相変調光L82を生成する。
マッハツェンダ変調器M11の一方のアーム71aには上記の送信データD1に応じた駆動信号が印加される変調電極72aとバイアス信号B11が印加されるバイアス電極73とが形成されており、他方のアーム71bには上記の送信データD2に応じた駆動信号が印加される変調電極72bが形成されている。変調電極72a,72bに印加される送信データD1,D2に応じた駆動信号によって分岐光の各々が位相変調され、バイアス電極73に印加されるバイアス信号B11によってそれら分岐光間の位相差が設定される。
ここで、位相変調部62に設けられたマッハツェンダ変調器M11は電気光学効果を用いて位相変調を行っているが、この電気光学効果は入射する光の偏光方向に応じて異方性を有する。このため、マッハツェンダ変調器M11に入射する光のうち、位相変調される偏光成分と位相変調されない偏光成分とがある。本実施形態では、説明を簡単にするために、連続光L81に含まれる偏光成分のうち、垂直偏光の成分は位相変調され、水平偏光の成分は位相変調されないとする。
第2波長板63は、位相変調部62で位相変調された位相変調光L82を、偏光方向を変換してクロック変調部64に入射させる。具体的には、位相変調光L82の偏光方向を90°だけ回転させてクロック変調部64に入射させる。この第2波長板63としては、1/2波長板を用いることができる。
クロック変調部64は、一対のアーム81a,81bを有するマッハツェンダ変調器M12を備えており、第2波長板63を介した位相変調光L83を、アーム81aを介する分岐光とアーム81bを介する分岐光とに2分岐する。マッハツェンダ変調器M12は、一対のアーム81a,81bを介する分岐光間の位相差を設定するとともに、外部から入力されるクロック信号CKに応じた強度変調(RZ変調)を各々の分岐光に対して行う。そして、一対のアーム81a,81bの各々で強度変調された分岐光を結合(合波)して位相変調光信号PLとして出力する。
マッハツェンダ変調器M12の一方のアーム81aには上記の差動ドライバ67から出力される一方の差動信号が印加される変調電極82aとバイアス信号B12が印加されるバイアス電極83とが形成されており、他方のアーム81bには差動ドライバ67から出力される他方の差動信号が印加される変調電極82bが形成されている。変調電極82a,82bに印加される差動信号によって分岐光の各々が強度変調され、バイアス電極83に印加されるバイアス信号B12によってそれら分岐光間の位相差が設定される。尚、本実施形態においても、バイアス信号B12に対してディザ信号を重畳することができる。
ここで、クロック変調部64に設けられたマッハツェンダ変調器M12は、位相変調部62に設けられたマッハツェンダ変調器M11と同様に、電気光学効果が異方性を有しており、強度変調される偏光成分と強度変調されない偏光成分とがある。本実施形態では、説明を簡単にするために、位相変調光L83に含まれる偏光成分のうち、垂直偏光の成分は強度変調され、水平偏光の成分は強度変調されないとする。
ドライバ65a,65bは、送信すべき送信データD1,D2をそれぞれ入力としており、これらの送信データD1,D2に応じた駆動信号を生成して位相変調部62に設けられたマッハツェンダ変調器M11の変調電極72a,72bにそれぞれ出力する。位相シフタ66は、位相変調部62で生ずる遅延時間の分だけクロック信号CKを遅延させる。差動ドライバ67は、位相シフタ66を介したクロック信号CKからクロック変調部64に設けられたマッハツェンダ変調器M12の変調電極82a,82bに印加すべき差動信号を生成する。尚、バイアス信号B11,B12は、不図示のバイアス制御装置で生成されてバイアス電極83,83にそれぞれ印加される。
上記構成において、光源11から射出された連続光L0は、第1波長板61に入射して偏光方向が45°だけ回転される。図6は、本発明の第3実施形態の光送信装置における光信号の偏光状態の一例を示す図である。尚、図6においては、視線方向を各光信号の進行方向に設定した場合における各光信号の偏光状態を図示している。図6(a)に示す通り、光源11から射出された連続光L0は垂直偏光であるが、この連続光L0が第1波長板61を介すことにより、図6(b)に示す通り偏光方向が斜め方向である連続光L81に変換される。つまり、連続光L81は、垂直偏光の成分と水平偏光の成分との双方が含まれる状態に変換される。
第1波長板61で偏光方向が変換された連続光L81は位相変調部62に入射し、例えば1対1の強度比でアーム71aを介する分岐光とアーム71bを介する分岐光とに分岐される。アーム71aに分岐された一方の分岐光は変調電極72aに印加される送信データD1に応じた駆動信号により位相変調を受け、他方の分岐光は変調電極72bに印加される送信データD2に応じた駆動信号により位相変調を受ける。また、送信データD1に応じた位相変調を受けた上記の一方の分岐光は、バイアス電極73に印加されるバイアス信号B11によって位相が変化し、他方の分岐光に対して所定の位相差に設定された後に他方の分岐光と結合され、位相変調光L82として出力される。
ここで、前述した通り、マッハツェンダ変調器M11は異方性を有するため、アーム71a,71bを介する分岐光のうち、垂直偏光の成分が位相変調され、水平偏光の成分は位相変調されない。このため、図6(c)に示す通り、位相変調部62から出力される位相変調光L82は、垂直偏光の成分C11のみが位相変調され、水平偏光の成分C12は位相変調されていないものになる。
位相変調部62から出力された位相変調光L82は、第2波長板63に入射して偏光方向が90°だけ回転される。これにより、図6(d)に示す通り、第2波長板63から射出される位相変調光L83は、位相変調された垂直偏光の成分C11が水平偏光の成分C21に変換され、位相変調されていない水平偏光の成分C12が垂直偏光の成分C22に変換される。
第2波長板63で偏光方向が変換された位相変調光L83はクロック変調部64に入射し、例えば1対1の強度比でアーム81aを介する分岐光とアーム81bを介する分岐光とに分岐される。アーム81aに分岐された一方の分岐光はクロック信号CKから生成される一方の差動信号に応じた強度変調を受け、他方の分岐光はクロック信号CKから生成される他方の差動信号に応じた強度変調を受ける。アーム81aを介して強度変調を受けた上記の一方の分岐光は、バイアス電極83に印加されるバイアス信号B12によって位相が変化し、他方の分岐光に対して所定の位相差に設定されるとともに、ディザ信号が重畳された後に他方の分岐光と結合され、位相変調光信号PLとして出力される。
ここで、前述した通り、マッハツェンダ変調器M12も異方性を有するため、アーム81a,81bを介する分岐光のうち、垂直偏光の成分が強度変調され、水平偏光の成分は強度変調されない。このため、図6(e)に示す通り、クロック変調部64から出力される位相変調光信号PLは、垂直偏光の成分C31のみが強度変調され、水平偏光の成分C32は強度変調されておらず位相変調部62によって位相変調されたものになる。このため、クロック変調部64が、強度変調とともに位相変調を行う特性を有するものであっても、位相変調部62で位相変調が行われた水平偏光の成分C32に悪影響を及ぼすことはない。
以上説明した通り、本実施形態においては、光源11からの連続光L0を図5の垂直偏光の成分と水平偏光の成分との双方が含まれる連続光L81に変換し、位相変調部62において図5の垂直偏光の成分に対して位相変調を施した位相変調光L82を生成している。そして、第2波長板63で位相変調光L82を90°だけ回転させた後にクロック変調部64において図5の垂直偏光の成分に対して強度変調を施すことによりパルス状の位相変調光信号PLを得ている。
このため、差動位相変調された光信号の送受信を行う従来の光伝送システムが備える光送信装置で必要であった差動信号を生成するためのプリコーダと、同システムが備える光受信装置で必要であった遅延干渉部とが不要になり、回路規模を削減することができるとともに消費電力を削減することができる。また、本実施形態においても、例えば図4に示す光受信装置50を用いれば、遅延干渉部が不必要になるため、光受信装置50の構成を変えることなく送信データD1,D2のビットレートを変えることが可能であり、或いは、光送信装置60に周波数純度の高い高価な光源を設けることなく多値化が可能である。更には、本実施形態の光伝送システムにおいても、位相変調光信号のスペクトル幅が広がったり送信データD1,D2を光受信装置50で正常に復調できないという不具合が生ずることはない。以上から、本実施形態の光伝送システムも、従来に比べて高い柔軟性を有する。
図7は、本発明の第3実施形態による光送信装置の変形例を示す図である。図5に示す光送信装置60では、光源11、第1波長板61、位相変調部62、第2波長板63、及びクロック変調部64の順に配置し、送信データD1,D2に基づく位相変調を行った後に強度変調していた。しかしながら、図7(a)に示す通り、光源11、第1波長板61、クロック変調部64、第2波長板63、及び位相変調部62の順に配置し、強度変調を行った後に送信データD1,D2に基づく位相変調を行っても良い。
また、以上の実施形態では、図5及び図7(a)に示すクロック変調部64はRZ変調を行うものであると説明した。しかしながら、図7(b)に示す通り、クロック変調部64に代えてCSRZ(Carrier Suppressed Return to Zero)変調(キャリア抑圧RZ変調)を行うクロック変調部90を用いることもできる。これは、図5に示す構成の場合であっても同様である。ここで、CSRZ変調とは位相方位を反転するRZ変調をいい、かかる変調方式を用いることで強度変調に使用するクロック信号CKをハーフレートにすることができる。例えば、RZ変調の場合に40GHzのクロック信号CKを用いていた場合には、CSRZ変調の場合にはクロック信号CKの周波数を20GHzに低減することができる。
更に、図5及び図7においては、第1波長板61と第2波長板63とを個別の光学素子として設けているが、これらを位相変調部62又はクロック変調部64,90の内部に一体形成することで部品点数を低減することができる。また、第1波長板61及び第2波長板63に代えて、例えば偏波保持面が45°又は90°の角度をなすように配置された2つの偏波保持ファイバを接続したものを用いることもできる。また更に、図5においては、クロック信号CKから差動信号を生成する差動ドライバ67を設けていたが、必ずしも差動ドライバ67を設ける必要はない。
以上、本発明の実施形態による光送信装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した第1,第2実施形態では垂直偏光の光及び水平偏光の光に対して個別に位相変調又は強度変調を行って合波していたが、位相変調を行う光と強度変調を行う光とは偏光状態が必ずしも直交している必要はない。また、上述した第3実施形態では、位相変調された光の偏光状態を90°回転させていたが、回転角は90°以外の角度であっても良い。
本発明の第1実施形態による光送信装置及び光伝送システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態による光伝送システム1の動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による光伝送システムが備える光送信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による光伝送システムが備える光受信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による光伝送システムが備える光送信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の光送信装置における光信号の偏光状態の一例を示す図である。 本発明の第3実施形態による光送信装置の変形例を示す図である。
符号の説明
1 光伝送システム
10 光送信装置
11 光源
12 偏光ビームスプリッタ
13 位相変調部
14 クロック変調部
15 偏光カプラ
20 光受信装置
21 偏光制御部
22 偏光ビームスプリッタ
23a,23b フォトダイオード
24 減算器
30 光送信装置
60 光送信装置
61 第1波長板
62 位相変調部
63 第2波長板
64 クロック変調部
CK クロック信号
D 送信データ
D1,D2 送信データ
L0 連続光
L11,L12 分岐光
L31,L32 分岐光
L41,L42 分岐光
M1 メイン変調器
M2,M3 サブ変調器
PL 位相変調光信号
R1,R2 受光信号

Claims (6)

  1. 外部から入力される送信データに基づいた位相変調光信号を出力する光送信装置において、
    前記送信データに基づいた位相変調を第1偏光状態の光に対して行う位相変調部と、
    前記送信データのビットレートを規定するクロック信号に基づいた強度変調を前記第1偏光状態とは異なる第2偏光状態の光に対して行う強度変調部とを備えており、
    前記位相変調部で位相変調された前記第1偏光状態の光と前記強度変調部で強度変調された前記第2偏光状態の光とを前記位相変調光信号として出力する
    ことを特徴とする光送信装置。
  2. 連続光を射出する光源と、
    前記光源から射出される連続光を、前記位相変調部に入力される前記第1偏光状態の光と前記強度変調部に入力される前記第2偏光状態の光とに分岐する分岐器と、
    前記位相変調部で位相変調された前記第1偏光状態の光と前記強度変調部で強度変調された前記第2偏光状態の光とを合波する合波器と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の光送信装置。
  3. 外部から入力される送信データに基づいた位相変調光信号を出力する光送信装置において、
    前記送信データに基づいた位相変調を第1偏光状態の光に対して行う位相変調部と、
    前記送信データのビットレートを規定するクロック信号に基づいた強度変調を前記第1偏光状態の光に対して行う強度変調部と、
    前記位相変調部で位相変調された前記第1偏光状態の光及び前記強度変調部で強度変調された前記第1偏光状態の光の何れか一方の光を、前記第1偏光状態とは異なる第2偏光状態に変換して前記位相変調部及び強度変調部の何れか他方に入力させる第1変換素子と
    を備えることを特徴とする光送信装置。
  4. 連続光を射出する光源と、
    前記光源から射出される連続光を、前記第1偏光状態の光と前記第2偏光状態の光とが含まれる光に変換して前記位相変調部及び強度変調部の何れか一方に入力させる第2変換素子と
    を備えることを特徴とする請求項3記載の光送信装置。
  5. 前記強度変調部は、前記第1偏光状態の光に対して、RZ変調とキャリア抑圧RZ変調との何れか一方の強度変調を行うことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の光送信装置。
  6. 送信データに基づいた位相変調光信号を出力する光送信装置と、当該光送信装置から出力された位相変調光信号を受光して前記送信データを復調する光受信装置とを備える光伝送システムにおいて、
    前記光送信装置として、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の光送信装置を備えており、
    前記光受信装置は、前記光送信装置から出力された前記位相変調光信号の偏光状態を所定の偏光状態に制御する偏光制御部と、
    前記偏光制御部で偏光状態が制御された前記位相変調光信号を2つの分岐光に分岐し、当該分岐光の各々を個別に光電変換して得られる第1,第2受光信号の差を求めて前記送信データを復調する受光部とを備える
    ことを特徴とする光伝送システム。
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