JP2002344426A - 偏光状態制御信号の送受信方法および送受信装置 - Google Patents

偏光状態制御信号の送受信方法および送受信装置

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JP2002344426A
JP2002344426A JP2001149368A JP2001149368A JP2002344426A JP 2002344426 A JP2002344426 A JP 2002344426A JP 2001149368 A JP2001149368 A JP 2001149368A JP 2001149368 A JP2001149368 A JP 2001149368A JP 2002344426 A JP2002344426 A JP 2002344426A
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light
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polarization
lightwave
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JP2001149368A
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Hirohiko Shishida
浩彦 宍田
Yoshiyuki Aomi
恵之 青海
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Kansai Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送信号速度より遅い速度の信号処理で偏波
の分離が可能となる偏光状態制御信号の送受信方法およ
び送受信装置を提供する。 【解決手段】 光源1からの光を光カプラ2で分岐した
第1の信号および第2の信号のいずれの信号とも相関の
十分小さい第3の信号源7からの信号によって、第1の
光波または第2の光波を送信側で変調器4,6で変調
し、受信端において第3の信号を電気信号として取出
し、その電気信号を偏光自動制御装置13の制御信号と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は偏光状態制御信号
の送受信方法および送受信装置に関し、特に、異なる信
号で変調された2つの光波の偏光状態を直交せしめて光
伝送路に送出し、受信側で2つの直交する光波に分類す
る偏波状態制御信号の送受信方法および送受信装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】伝搬する光波には、偏光状態と言われる
属性がある。偏光は偏波とも言われ、偏光状態は光波の
電界をベクトルで表示したとき、伝搬方向に垂直な面へ
のベクトルの先端の射影の軌跡の形状と時間的変化の仕
方によって規定される。
【0003】偏光状態の簡単な例は直線偏光と呼ばれる
偏光状態であり、この偏光状態では電界の方向は不変で
あり、前述の形状は直線となる。偏光状態の他の例は円
偏光と呼ばれる偏光状態であり、この偏光状態では前述
の形状は円となる。一般的には形状は楕円であり、楕円
偏光と呼ばれる。
【0004】偏光状態には直交状態と言われる2つの偏
光状態が存在する。直線偏光に関しては、直交する偏光
状態の軌跡は互いに直交する2つの直線となる。円偏光
に関しては、形状は同一の円であり、時間的な変化が右
回りの円と左回りの円である。
【0005】上述の直交の意味は、任意の偏光状態であ
る光波が直交する偏光状態の光波の一時結合によって記
述されることである。直交する光波は互いに独立である
ので、直交する光波を異なる信号で変調して伝送すれ
ば、効率的な信号伝送が可能となる。このような伝送方
法は偏波多重伝送と呼ばれている。
【0006】光ファイバを光波が伝搬すると、光ファイ
バの特性が光ファイバの長手方向に一様でないために、
偏光状態は一般的には伝搬するとともに変化する。ま
た、光ファイバの特性が環境条件などにより時間的にも
変化するため、偏光状態は時間的にも変化する。光ファ
イバを用いて単一の信号を伝送する方式では、受信端で
偏光状態を自動制御し、常に所望の偏光状態を得ること
が可能であり、そのための偏光状態自動制御装置が市販
されている。
【0007】しかし、直交する偏光状態である2つの光
波を、異なる信号で変調して光ファイバに送出した場合
には、受信端における偏光状態の変化が光ファイバの特
性の変化によるものであるか、異なる2つの信号光の重
ね合わせによる結果であるのか区別がつかない。したが
って、今日に至るまで光ファイバを用いる偏波多重方式
は実用にはなっていない。
【0008】近年、リターンゼロの光信号(以下、RZ
信号と称する)を交番偏波多重で伝送する方法が、高速
なデジタル信号伝送に適していることが明らかになっ
た。
【0009】RZ信号とはデジタル光信号を「1」と
「0」で表わすとき、「1」の信号の占有時間幅がタイ
ムスロットより小さいような信号をいう。図2はそのよ
うなRZ信号を示す図である。交番偏波多重とは、時間
的に交互に直交する偏光状態を用いて伝送する方式であ
る。第1の信号は「101101」であり、第2の信号
は「111001」であるとした場合の光の強度の変化
を図示すると図3に示すようになる。図3において横軸
は時間であり、x軸とy軸は直交する空間軸であって、
x軸は第1の信号であり、y軸は第2の信号である。こ
のような信号光に対しては、実験的には以下に述べる方
法が提案されている。
【0010】伝送された光波を偏光状態自動制御装置に
入力し、その出力を偏光ビームスプリッタに入力する。
偏光ビームスプリッタは、入力された光波を2つの直交
する直線偏光として出力するが、入力される光波が直線
偏光でない場合は、2つの出力には第1の信号と第2の
信号が混合して存在する。
【0011】今、第1の信号および第2の信号の伝送速
度がA Gbpsとすると、偏光ビームスプリッタの出
力が第1の信号と第2の信号とに分離された状態のとき
に、そのいずれの出力においてもA GHzの交流信号
が最大であり、混合された状態ではA GHzの交流信
号はその最大値より小さい。
【0012】したがって、偏光ビームスプリッタのいず
れかの出力を光電気変換してA GHzの電気信号を
得、これを偏光状態自動制御装置の制御信号とすること
により、信号1の光波と信号2の光波を別々に取出すこ
とが可能となる。
【0013】しかし、この方法では、信号のビットレー
トは40Gbpsを超えるような高速の伝送速度になる
と、光電気変換が困難になり、偏光状態を分離すること
ができなくなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】偏波多重伝送が実現す
れば、単一偏波による伝送の2倍の情報を送ることや高
速のRZ信号を伝送することが可能であるが、前述のよ
うに実用的な偏光制御方式が実現していない実情にあ
る。
【0015】それゆえに、この発明の主たる目的は、伝
送信号速度より遅い速度の信号処理で偏光の分離が可能
となる偏光状態制御信号の送受信方法および送受信装置
を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1の光源
から発せられた光波を第1の信号で変調して得られた第
1の光波と、第1の光源の波長と同一の波長を有する第
2の光源から発せられた光波を第2の信号で変調して得
られた第2の光波とを、偏光状態を互いに直交せしめて
合波して送信信号光とし、該送信信号光を光伝送路に送
出し、該光伝送路を伝搬した信号光を、受信側で偏光状
態制御装置を介して直交する2つの光波に分離する偏波
多重光伝送方法において、第1の信号と第2の信号のい
ずれの信号とも相関の十分小さい第3の信号によって、
第1の光波または第2の光波を送信側で変調し、受信側
において第3の信号を電気信号として取り出し、該電気
信号を偏光状態制御装置の制御信号とする。
【0017】他の発明は、第1の光源から発せられた光
波を第1の光変調手段により第1の信号で変調して得ら
れた第1の光波と、第1の光源の波長と同一の波長を有
する第2の光源から発せられた光波を第2の変調手段に
より第2の信号で変調して得られた第2の光波とを、偏
光状態を互いに直交せしめて合波して送信信号光とし、
該送信信号光を光伝送路に送出し、該光伝送路を伝搬し
た信号光を、受信側で偏光状態制御装置を介して直交す
る2つの光波に分離する偏波多重光伝送装置において、
第1の信号と第2の信号のいずれの信号とも相関の十分
小さい第3の信号によって、第1の光波または第2の光
波を送信側で変調する第3の光変調手段と、受信側にお
いて第3の信号を電気信号として取り出し、該電気信号
を偏光状態制御装置の制御信号として出力する信号抽出
手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態にお
ける偏波多重伝送を行なう場合の光伝送システムのブロ
ック図である。図1において、二重線は光ファイバによ
る結線を示し、太い実線は銅線による結線を示してい
る。光源1は半導体レーザ(以下、LDと称する)が用
いられ、光ファイバに直線偏光の光波を出力する。光フ
ァイバは偏波保持ファイバ(以下、PMFと称する)が
用いられる。PMFの特徴は、入力された光波の偏光状
態を保つ機能が優れていることであり、直線偏光の光波
を入力すると、直線偏光の光波を取出すことが容易とな
る。
【0019】光源1からの光波は光ファイバを介して光
カプラ2に入力され、光波が2つの光波に分岐されて2
つの光ファイバに出力される。光カプラ2としては、た
とえば光ファイバ型の3dBカプラが用いられる。ここ
で、3dBは等しい光パワーに分岐することを意味して
いる。この実施形態では、各光ファイバはPMFであ
る。光カプラ2で分岐された各光波は第1の光変調器4
と第2の光変調器6とに入力される。
【0020】第1の信号源3は伝送すべき第1の信号を
発生するものであり、情報として伝送したい電気信号を
送出し、この例では、10ギガビット毎秒(以下、Gb
psと称する)のデジタル信号を発生して第1の光変調
器4に入力する。なお、第1の信号源3には電力増幅器
が含まれている。第1の光変調器4は光の入力端と光の
出力端と伝送信号の入力端を有しており、光カプラ2か
ら入力された光波の強度や位相を、第1の信号源3から
入力された電気信号によって変調する。この例では、第
1の光変調器4としてはリチウムナイオベイト光変調器
(以下、LNと称する)が用いられ、入力された光波の
強度を変調する。
【0021】第2の信号源5は伝送すべき第2の信号を
発生するものであり、第1の信号源3と同様の機能を有
しており、第1の信号源3とは独立な10Gbpsの信
号を発生する。この第2の信号源5からの第2の信号は
第2の光変調器6に入力される。この第2の光変調器6
も第1の光変調器4と同様の機能を有していて、光カプ
ラ2から入力された光波の強度や位相を、第2の信号源
5から入力された電気信号によって変調する。
【0022】第3の信号源7は第1および第2の信号源
3,5から送出される信号とは相関がほとんどない信号
を送出する。相関がないということは、適切な信号処理
によって区別し得ることを意味している。この実施形態
では、第3の信号源7は100kHzの電気信号の発振
器が用いられ、第1および第2の信号源3,5から送出
される信号とは周波数が重ならない信号であるので、電
気フィルタを通過させることにより容易に区別できる。
【0023】第3の光変調器8は第1の光変調器4と同
様の機能を有しており、第1の光変調器4から出力され
た光波を第3の信号源7からの信号で変調する。第3の
光変調器8で変調された光波は光遅延器10に与えら
れ、所定の時間の遅延が与えられて出力される。この実
施形態では、光遅延器10として可変遅延器が用いら
れ、遅延量が可変な機構となっている。
【0024】一方、第2の光変調器6で変調された光波
は光減衰器9に入力される。光減衰器9は入力された光
波の強度に所定の減衰を与えて出力する。この実施形態
では、光減衰器9として可変減衰器が用いられ、減衰量
が可変な機構となっている。
【0025】光遅延器10で遅延された光波と光減衰器
9で減衰された光波は合波器11に入力される。合波器
11は2つの光波を合波して光出力端から出力する。こ
の実施形態では、2つの直線偏光の光波が入力したとき
に空間的に直交した偏光状態で出力する機能を有する偏
光ビームコンバイナが用いられる。ここで、空間的に直
交とは、一方の直線偏光の光波の電界の方向と、他方の
直線偏光の光波の電界の方向とが90°の角度をなして
いることをいう。合波器11で合波された光波は光伝送
路12を介して偏光自動制御装置13に入力される。光
伝送路12は光ファイバや光増幅器などから構成されて
いる。
【0026】偏光自動制御装置13はその内部に光回路
素子や制御回路や制御プログラムを含んでおり、この実
施形態では、1msecごとに制御電気信号を計測し、
制御電気信号が増大するようにプログラムに従って光回
路素子を制御する。偏光自動制御装置13の出力の光波
は偏光ビームスプリッタ14に入力される。偏光ビーム
スプリッタ14は1つの入力された光波を空間的に直交
する直線偏光に分離して出力する。入力された光波が空
間的に直交する直線偏光の合成波であれば、2つの出力
は合成される前の2つの直線偏光の光波となる。偏光ビ
ームスプリッタ14で分離された一方の光波は光カプラ
15に与えられ、他方は光波出力端子20に出力され
る。光カプラ15は光源1の光波を分岐する光カプラ2
と同様の機能を有しており、偏光ビームスプリッタ14
からの光波を分岐し、一方を光電気変換器16に与え、
他方を光波出力端子21から出力する。
【0027】光電気変換器16は入力された光波の強度
に比例した電気信号を出力するものであり、その出力信
号は電気フィルタ17に与えられる。電気フィルタ17
は入力された電気信号の所定の周波数領域の電気信号だ
けを出力し、この実施形態では、99kHzと101k
Hzの間の信号成分を出力する。電気フィルタ17の出
力は検波器18に与えられ、入力された交流電気信号の
瞬時の実効値が出力されて増幅器19に与えられる。増
幅器19はその増幅利得が可変にされており、検波器1
8で出力された瞬時の実効値を増幅して偏光自動制御装
置13に与える。
【0028】次に、図1に示した偏波多重伝送システム
の動作について説明する。光源1のLD光源から出力さ
れた光波は3dBの光カプラ2で2等分され、その一方
の出力は第1の光変調器4によって第1の信号源3から
の電気信号に基づいて光強度が変調され、伝送すべき第
1の信号を含んだ第1の光波となる。他方の光波は第2
の光変調器6によって第2の信号源5からの信号によっ
て光の強度が変調され、伝送すべき第2の信号を含んだ
第2の光波となる。第1の光波にはさらに第3の光変調
器8によって100kHzの信号が重畳される。
【0029】以下の説明では、第3の光変調器8によっ
て変調された光波を第3の光波と称する。この第3の光
波の強度と第2の光波の強度とは、第3の光変調器8が
挿入されているので異なる。そこで光減衰器9は第2の
光波に減衰を与えその出力の強度を第3の光波の強度と
同程度にする。第2の光波と第3の光波は合波器11に
よって合成されるが、各々の光波に含まれる伝送信号の
位相を揃えるために、光遅延器10によって遅延量が調
節される。
【0030】以上の動作によって、合波器11からは第
1の信号を含む光波と第2の信号を含む光波とが、偏光
状態がそれぞれ直線偏光で空間的には直交した信号光と
して出力される。この信号光は光伝送路12を伝搬して
受信側に到達する。一般的な光伝送路は、単一モード光
ファイバと光増幅器を含むような伝送路である。このよ
うな光伝送路12を伝搬した光波の偏光状態は、通常は
伝搬とともに複雑に変化し、また同一地点においても時
間的に変化する。ただし、その変化の速さは100kH
zよりは十分にゆっくりしたものである。
【0031】偏光自動制御装置13に入力された光波の
偏光状態が変化した場合の動作について考えてみる。偏
光状態が変更した過渡的状態では、第2の光波と第3の
光波とは偏光状態によっては区別されない信号光となっ
て偏光自動制御装置13から出力され、偏光ビームスプ
リッタ14に入力される。偏光ビームスプリッタ14か
らは空間的に直交する2つの直線偏光が出力されるが、
それぞれは第1の信号と第2の信号とを混合した光波と
なっている。
【0032】偏光ビームスプリッタ14から出力される
一方の信号光は、光カプラ15で分岐された後、光電気
変換器16によって電気信号に変換され、さらに電気フ
ィルタ17によって100kHzの電気信号成分が抽出
され、検波器18によって100kHzの交流信号成分
が検波され、増幅器19で増幅され、100kHzの信
号の強度変化の信号として偏光自動制御装置13に入力
される。
【0033】偏光自動制御装置13は1msecごとに
制御信号の大きさを監視しており、制御信号が強くなる
ように1msecごとに出力の偏光状態を変更させる。
偏光自動制御装置13から出力される光波の偏光状態が
変化し、制御信号が最大となる状態では偏光ビームスプ
リッタ14の入力端から入力された光波のうちの100
kHzの信号を含む光波のすべてが光カプラ15に入力
した場合である。偏光ビームスプリッタ14からは直線
偏光が出力されているので、この状態ではその直線偏光
の光波は第3の光波が伝送されたものであることにな
る。
【0034】出力端子20に出力される光波は100k
Hzの信号を含まない直線偏光の光波であるので、その
直線偏光の光波は第2の光波が伝送されたものであるこ
とになる。また、出力端子21からは第1の信号の他に
100kHzの信号が出力されるが、これらの信号には
相関がほとんどないため、第1の信号の伝送に何らの影
響を及ぼさない。すなわち、10Gbpsのデジタル信
号が有する周波数領域は100kHz以上であるので、
100kHzの広域通過フィルタを用いれば第1の信号
を容易に取出すことができる。
【0035】上述のごとく、送信側で第3の光変調器8
によって伝送すべき第1の信号に100kHzの信号を
重畳するようにしたので、直交する2つの偏波の光波の
うちの一方に100kHzの目印をつけたことになる。
また、受信側では目印のついた偏光の光波を分離して取
出すことができるので、偏波多重方式の光伝送が可能と
なる。
【0036】なお、上述の実施形態とは別の実施形態で
は、第3の光変調器8を用いることなく、第1の信号と
第3の信号とを電気信号の段階で重畳する方法もとるこ
とができる。この場合には、第3の光変調器8と第1の
光変調器4との間に光電気変調器を挿入し、変調信号と
して100kHzの電気信号を入力するようにすればよ
い。
【0037】また、交番偏波多重においても、第1の信
号で変調された光波を第3の信号で変調し、受信側で第
3の信号を取出して偏光制御の信号とする方法が有効と
なる。たとえば、第1の信号が80Gbps,第2の信
号が80Gbpsのデジタル信号の実施形態の動作につ
いて以下に説明する。
【0038】この場合には、第1のデジタル信号で変調
された光波の強度を2値とし、一方の強度を他方の90
%とする。これらの値は1タイムスロットごとに交互に
現われるようにする。このような信号は第3の信号を4
0GHzとし、第3の光変調器8の変調度を10/95
と設定することによって作り出される。第3の40GH
zの信号は第1の信号源3や第1の光変調器4の信号と
同期している必要がある。
【0039】この場合には、受信側として光電気変換器
16には40GHzの応答速度を持つ光電気信号変換器
を用い、電気フィルタ17には40GHzの狭帯域のフ
ィルタを用いる必要がある。この例では、2つの80G
bpsの信号のうちの1つに40GHzの目印をつけた
ことになり、受信側で目印のついた光波を分離して取出
すので、偏波多重伝送が可能となる。
【0040】上述の80Gbpsの2つの信号を伝送す
る場合には、第3の信号が40GHzの交流電気信号で
あったが、第3の信号源の10GHzのパルス信号が第
1の信号源3や第2の信号源5の80Gbpsの信号と
同期している必要がある。第3の光変調器8は引き続く
7つのタイムスロットの光波の振幅が同一で、8つ目の
タイムスロットごとに出力される光波の振幅が他の7つ
のタイムスロットの振幅とは異なるように動作するもの
とする。たとえば、8つのタイムスロットの最小タイム
スロットの振幅が他の振幅より10%大きい値となるよ
うな変調を与える。このような設定とすることによっ
て、80Gbpsの1つの信号に10GHzの目印をつ
けることが可能である。
【0041】なお、40GHzの目印と10GHzの目
印を比較すると、10GHzの目印の方が検出が容易で
あるが、信号の成分は小さいという欠点がある。
【0042】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0043】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、送信
する第1および第2の2つの信号光の偏波多重により伝
送する場合に、送信する信号とは相関が小さい第3の信
号を1つの信号に重畳して転送するようにしたので、受
信側において第3の信号を検出し、これを制御信号とし
て光波の偏光状態を制御することが可能となり、偏波に
よる2つの信号の分離が可能となり、偏波多重伝送が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の偏波多重伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】 リターンゼロの光信号の光強度の時間波形の
一例を示す図である。
【図3】 交番偏波多重の光信号の光強度の時間変化の
例を示す図である。
【符号の説明】
1 光源、2,15 光カプラ、3 第1の信号源、4
第1の光変調器、5第2の信号源、6 第2の光変調
器、7 第3の信号源、8 第3の光変調器、9 光減
衰器、10 光遅延器、11 合波器、12 光伝送
路、13 偏光自動制御装置、14 偏光ビームスプリ
ッタ、16 光電気変換器、17 電気フィルタ、18
検波器、19 増幅器、20,21 出力端子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光源から発せられた光波を第1の
    信号で変調して得られた第1の光波と、前記第1の光源
    の波長と同一の波長を有する第2の光源から発せられた
    光波を第2の信号で変調して得られた第2の光波とを、
    偏光状態を互いに直交せしめて合波して送信信号光と
    し、該送信信号光を光伝送路に送出し、該光伝送路を伝
    搬した信号光を、受信側で偏光状態制御装置を介して直
    交する2つの光波に分離する偏波多重光伝送方法におい
    て、 前記第1の信号と前記第2の信号のいずれの信号とも相
    関の十分小さい第3の信号によって、前記第1の光波ま
    たは第2の光波を送信側で変調し、受信側において前記
    第3の信号を電気信号として取り出し、該電気信号を前
    記偏光状態制御装置の制御信号とすることを特徴とす
    る、偏光状態制御信号の送受信方法。
  2. 【請求項2】 第1の光源から発せられた光波を第1の
    光変調手段により第1の信号で変調して得られた第1の
    光波と、前記第1の光源の波長と同一の波長を有する第
    2の光源から発せられた光波を第2の変調手段により第
    2の信号で変調して得られた第2の光波とを、偏光状態
    を互いに直交せしめて合波して送信信号光とし、該送信
    信号光を光伝送路に送出し、該光伝送路を伝搬した信号
    光を、受信側で偏光状態制御装置を介して直交する2つ
    の光波に分離する偏波多重光伝送装置において、 前記第1の信号と前記第2の信号のいずれの信号とも相
    関の十分小さい第3の信号によって、前記第1の光波ま
    たは第2の光波を送信側で変調する第3の光変調手段
    と、 受信側において前記第3の信号を電気信号として取り出
    し、該電気信号を前記偏光状態制御装置の制御信号とし
    て出力する信号抽出手段とを備えたことを特徴とする、
    偏光状態制御信号の送受信装置。
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