JP2008092123A - 1次偏波モード分散の補償方法および補償器、並びに、それを用いた光伝送システム - Google Patents

1次偏波モード分散の補償方法および補償器、並びに、それを用いた光伝送システム Download PDF

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    • H04B10/2569Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to polarisation mode dispersion [PMD]

Abstract

【課題】RZパルス化された変調方式の信号光の1次偏波モード分散を確実に補償できる方法を実現し、小型で低コストの1次偏波モード分散補償器を提供する。
【解決手段】本発明のPMD補償器10は、入力端子INに入力される信号光を偏波制御器11を介して偏光子12に与え、偏光子12を透過した偏光の一部をモニタ光として光カプラ13で分岐し、該モニタ光をフォトダイオード14でベースバンド信号に変換し、該ベースバンド信号よりバンドパスフィルタ15を用いて信号光のRZクロック周波数に対応したRFクロックを抽出してその強度をモニタし、RFクロックのモニタ強度が最大になるようにPC制御部17により偏波制御器11をフィードバック制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光伝送における偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)の補償技術に関し、特に、RZパルス化された変調方式の信号光の1次偏波モード分散を補償する方法および補償器、並びに、それを用いた光伝送システムに関する。
伝送速度が40ギガビット/秒(Gbit/sec)以上の高速な光伝送システムでは偏波モード分散(PMD)が伝送距離を制約する要因となる。そのため、PMDを補償する技術やPMD耐力の優れた変調方式が望まれている。
PMDの補償技術は、光段補償方式と電気段等化方式に大別される。光段補償方式としては、例えば、高速な偏波制御器と、伝送路中のPMDの1次成分である群遅延時間差(DGD:Differential Group Delay)をキャンセルするDGD素子とを組み合わせ、受信光信号の偏光度(DOP:Degree Of Polarization)を基にDGDをモニタし偏波制御器を制御する方法や、偏波制御器と偏光子を組み合わせ、偏光子透過後の光強度により偏波制御器を制御する方法が知られている(例えば、下記の特許文献1,2および非特許文献1参照)。このような光段補償方式は、伝送速度や変調方式に依存しない利点があるものの、部品点数が多いことから小型化および低コスト化に課題がある。一方、電気段等化方式は、光受信IC回路内にトランスバーサルフィルタ等の回路を組み込みPMDの補償を行う。このような電気段等化方式は、小型化および低コスト化に有利があるが、補償効果が小さいという課題がある。
PMD耐力の優れた変調方式に関しては、近年、RZ−DQPSK(Differential Quadrature Phase Shift Keying)が注目されている。このRZ−DQPSK変調方式は、位相変調された二つのデジタル信号を、一つの周波数の信号光を用いて同時に伝送する方式であるため、伝送するデータ速度(例えば、40Gbit/sec)に対してパルス繰り返し周波数が半分(例えば、20GHz)で済み、従来のNRZ(Non-Return-to-Zero)変調方式などと比較して信号スペクトル幅が半分となる。よって、RZ−DQPSK変調方式は、DGD耐力、波長分散耐力、周波数利用効率およびデバイス透過特性などの点で優れた特性を有している。
上記RZ−DQPSKのようなRZパルス化された変調方式の信号光についてのPMD補償に関する従来技術としては、例えば、偏波制御器と偏波ビームスプリッタを組み合わせた構成により、RZ−DPSK(Differential Phase Shift Keying)信号光のPMD補償を行う技術が提案されている(例えば、下記の非特許文献2参照)。この従来技術は、図14に示すように、受信器の前段の光路上に偏波制御器101および偏波ビームスプリッタ102を配置し、偏波ビームスプリッタ102で分離した直交する偏光成分のうちの一方の偏光強度を光カプラ103を介してフォトダイオード104で検出し、他方の偏光強度をフォトダイオード105で検出して、各偏光強度の差が最大になるように偏波制御器101を制御する。これにより、図14中にFast軸およびSlow軸で示した伝送路の主偏波状態(PSP:Principal State of Polarization)の一方に対応した偏光成分のみが出力光として受信器に送られるようになり、受信信号光のDGDによるクロストーク成分が偏波ビームスプリッタ102によって除去されるため、伝送路中で発生するPMDを補償することができる。このような偏波制御器101と偏波ビームスプリッタ102を用いた光段におけるPMD補償方式は、DOPモニタを使わない構成であるため、PMD補償器の小型化および低コスト化が期待できる。
特開平11−196046号公報 特表2005−502265号公報 M. Karlsson et al., "A comparison of different PMD-compensation techniques", ECOC 2000, Vol.2, pp.33-35 M. Daikoku et al., "160 Gbit/s-based field transmission experiments with singlepolarization RZ-DPSK signals and simple PMD compensator"ECOC'05, We2.2.1
しかしながら、上記の図14に示したような偏波制御器101と偏波ビームスプリッタ102を用いた従来のPMD補償方式は、偏波ビームスプリッタ102から出力される直交偏光間のパワー差を利用して偏波制御器101の最適化を図るため、PSPに対応した直交偏光間のパワー差が小さい場合に偏波制御器101の制御誤差が大きくなってしまうという問題点がある。
具体的には、偏波ビームスプリッタ102から出力されるPSPに対応した直交偏光間のパワーの比が1:1になる場合、従来の偏波制御器101の制御方法では、例えば図15に示すように、伝送路のPSPと偏波ビームスプリッタ102の主面方向とが一致する最適点(図15の左側)に対して、該最適点からずれた状態(図15の右側)でも偏波ビームスプリッタ102から出力されるパワーの差が小さくなるため、偏波制御器101の制御が収束するようになる。このような状態では、偏波ビームスプリッタ102から出力される直交偏光に伝送路のFast軸方向およびSlow軸方向の各成分が混在するようになるため、受信信号光のDGDによるクロストークが発生する。図16は、PSPに対応した直交偏光間のパワーの割合に対するQ値の関係の一例を示したものであり、このように直交偏光間のパワーの割合が0.5付近になるとPMD補償の性能が劣化して、受信器におけるQ値が急激に低下してしまう。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、RZ−DQPSK等のRZパルス化された変調方式の信号光の1次偏波モード分散を確実に補償できる方法を実現し、小型で低コストの1次偏波モード分散補償器およびそれを用いた光伝送システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明による1次偏波モード分散の補償方法は、RZパルス化された変調方式の信号光を偏波制御器および偏光子に順に与えることにより、前記信号光の1次偏波モード分散を補償する方法であって、前記偏光子を透過した偏光を光電変換してベースバンド信号を生成し、該生成したベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックを抽出し、該抽出したRFクロックの強度をモニタし、該モニタしたRFクロックの強度が最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする。
本発明による1次偏波モード分散補償器は、入力端子に入力されるRZパルス化された変調方式の信号光を偏波制御器および偏光子に順に与えることにより、1次偏波モード分散を補償した信号光を出力端子から出力するものであって、前記偏光子を透過し前記出力端子に送られる偏光の一部をモニタ光として分岐する光カプラと、該光カプラで分岐されたモニタ光を光電変換してベースバンド信号を生成する第1のフォトダイオードと、該第1のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックを抽出する第1のバンドパスフィルタと、該第1のバンドパスフィルタで抽出されたRFクロックの強度をモニタする第1のRFクロック強度モニタと、該第1のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度が最大になるように前記偏波制御器を制御する制御部と、を備えて構成されたことを特徴とする。
上記のような1次偏波モード分散の補償方法および補償器では、RZパルス化された変調方式の信号光が、偏波制御器を介して偏光子に入力され、該偏光子から出力される偏光が電気のベースバンド信号に変換され、該ベースバンド信号より信号光のRZクロック周波数に対応したRFクロックが抽出されて、そのRFクロックの強度がモニタされる。そして、RFクロックのモニタ強度が最大になるように偏波制御器が制御されることにより、信号光の直交偏光間のパワーの割合に依存することなく、1次偏波モード分散を補償することができるようになる。
上記のような本発明の1次偏波モード分散の補償方法によれば、RZパルス化された変調方式の信号光の1次偏波モード分散を確実に補償することができ、小型で低コストの1次偏波モード分散補償器を実現することが可能になる。このような1次偏波モード分散補償器を適用して光伝送システムを構築することにより、受信器において良好なDGD耐力を実現することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
図1は、本発明の第1実施形態によるPMD補償器の構成を示す図である。
図1において、本実施形態のPMD補償器10は、例えば、入力端子INに接続された偏波制御器(PC:Polarization Controller)11と、偏波制御器11の出力光が入力される偏光子12と、偏光子12の透過光を2つに分岐する光カプラ13と、光カプラ13の一方の出力ポートに接続されたフォトダイオード(PD)14と、フォトダイオード14の出力信号が入力されるバンドパスフィルタ(BPF)15と、バンドパスフィルタ15の透過信号が入力されるRFクロック強度モニタ16と、RFクロック強度モニタ16の出力信号に応じて偏波制御器11を制御するPC制御部17と、を備える。
偏波制御器11は、入力端子INに接続される図示しない伝送路等を伝搬した信号光が入力され、該信号光の偏波状態をPC制御部17からの制御信号に従って制御する。入力端子INに与えられる信号光は、RZパルス化された変調方式(例えば、RZ、RZ−DQPSK、CS(Carrier Suppressed)RZ−DQPSK、RZ−DPSK、CSRZ−DPSK等)の信号光とする。偏光子12は、その偏光主軸成分の光を透過し、その他の光成分を遮断する周知の光デバイスである。
光カプラ13は、偏光子12を透過した偏光を所要の分岐比に従って2つに分岐し、一方の分岐光を出力ポートOUTに出力すると共に、他方の分岐光をモニタ光としてフォトダイオード14に出力する。フォトダイオード14は、光カプラ13で分岐されたモニタ光を光電変換してベースバンド信号を生成し、該ベースバンド信号をバンドパスフィルタ15に出力する。
バンドパスフィルタ15は、入力端子INに入力される信号光のRZクロック周波数に対応させて中心周波数が設定された透過帯域を有しており、フォトダイオード14からのベースバンド信号よりRFクロックを抽出して、それをRFクロック強度モニタ16に出力する。信号光のRZクロック周波数は、例えば、40Gbit/secのRZ−DQPSK信号光の場合には20GHzとなり、40Gbit/secのRZ−DPSK信号光の場合には40GHzとなる。また、40Gbit/secのCSRZ−DQPSK信号光の場合には20GHzとなり、40Gbit/secのCSRZ−DPSK信号光の場合には40GHzとなる。
RFクロック強度モニタ16は、バンドパスフィルタ15で抽出されたRFクロックの強度をモニタし、そのモニタ結果をPC制御部17に出力する。PC制御部17は、RFクロック強度モニタ16でモニタされるRFクロックの強度が最大になるように偏波制御器11の動作状態を制御するための信号を生成し、該制御信号を偏波制御器11に出力する。
次に、第1実施形態の動作について説明する。
上記のような構成のPMD補償器10では、伝送路等を伝搬して入力端子INに入力された信号光が偏波制御器11を通過した後に偏光子12に与えられ、偏光子12の偏光主軸と同じ方向の偏波成分が偏光子12を透過し、他の偏波成分は遮断される。偏光子12の透過光は、光カプラ13において2つに分岐され、一方の分岐光が出力端子OUTより図示しない受信器等に送られ、他方の分岐光はモニタ光としてフォトダイオード14に与えられる。フォトダイオード14に入力されたモニタ光は、ベースバンド信号に変換された後、バンドパスフィルタ15でRFクロックが抽出され、該RFクロックの強度がRFクロック強度モニタ16でモニタされる。
このとき、偏波制御器11が最適点に制御されている場合(図15左側参照)、DGDによるクロストーク成分が偏光子12により除去されるため、フォトダイオード14に入力されるモニタ光は、例えば図2の左側に示すように信号光のRZパルスに対応したきれいなクロック波形となり、RFクロック強度モニタ16でモニタされるRFクロックの強度が最大となる。一方、最適点からずれた状態に偏波制御器11が制御されている場合には(図15右側参照)、伝送路のDGDにより遅延量の異なる直交する2つの信号光成分が干渉するため、フォトダイオード14に入力されるモニタ光は、図2の右側に示すように歪んだクロック波形となり、RFクロック強度モニタ16でモニタされるRFクロックの強度が低下する。
上記のようなRFクロック強度の変化に注目して、本PMD補償器10では、PC制御部17によって、図3の破線に示すようにRFクロック強度モニタ16でモニタされるRFクロック強度が最大になるように偏波制御器11がフィードバック制御される。このような制御を適用してPMD補償された信号光の受信器におけるQ値は、図3の実線に示すようにRFクロック強度の最大点付近で最も良好な値となる。
図4は、前述の図16に示した従来技術におけるPSPに対応した直交偏光間のパワーの割合に対するQ値の関係に対応させて、本発明のPMD補償器における同様の関係を求めた一例である。ここでは44.5Gbit/secのRZ−DQPSK信号光を想定している。図4より、本発明によるPMD補償方式を適用することによって、従来技術の課題であった直交偏光間のパワー依存性が大幅に改善されることが分かる。
上記のように第1実施形態によれば、RZ−DQPSK等のRZパルス化された変調方式の信号光の1次偏波モード分散を確実に補償できる小型で低コストのPMD補償器を実現することが可能になる。
次に、本発明によるPMD補償器を適用した光伝送システムについて説明する。
図5は、上記第1実施形態のPMD補償器を適用した光伝送システムの構成例を示す図である。
図5に示す光伝送システムの構成例では、波長の異なる複数のRZパルス化された変調方式の信号光を合波したWDM光が、送信器51から伝送路52に送信され、該伝送路52上に所要の間隔で配置された光増幅器53により伝送路52の損失が補償されながら受信端まで中継伝送される。受信端では、中継伝送されたWDM光が分波器54で各波長の信号光に分波され、各々の信号光が対応する波長分散補償器55に与えられて伝送路52における波長分散の補償が行われた後に、第1実施形態のPMD補償器10に入力される。PMD補償器10では、前述したように偏波制御器11および偏光子12を通過した信号光の一部が光カプラ13でモニタ光として分岐され、該モニタ光を用いて偏波制御器11のフィードバック制御が行われることにより、最適点でPMD補償された信号光が出力される。
なお、上記の偏波制御器11のフィードバック制御は、前述した通り信号光のRZクロック周波数に対応したRFクロックの強度をモニタして行われるため、伝送路の波長分散により波形の歪んだ信号光がPMD補償器10に入力されると補償能力が劣化する。このため、PMD補償器10の前段で波長分散補償を行うことが必要である。
また、PMD補償器10に入力される信号光の直交偏光間のパワー比や伝送路の主偏波状態(PSP)が変化した場合、PMD補償器10から出力される信号光のパワーが変動する。このため、受信器のダイナミックレンジによっては、PMD補償器10の後段に光増幅器53を配置して、PMD補償器10の出力パワー一定制御を行うことも必要である。
PMD補償器10後段の光増幅器53により所要のレベルまで増幅された信号光は、周知の受信器56に送られて受信処理される。
上記のように本発明のPMD補償器10を適用した光伝送システムによれば、RZパルス化された変調方式の信号光の1次偏波モード分散がPMD補償器10によって確実に補償されるため、受信器において良好なDGD耐力を実現することができる。図6は、PMD補償器に入力される信号光の直交偏光間のパワーの割合を0.5としたときの受信器におけるDGD耐力を本発明と従来技術とで比較した一例である。ここでは、44.5Gbit/secのRZ−DQPSK信号光を想定している。図6より、本発明のPMD補償器を適用することで受信器のDGD耐力が大幅に改善することが分かる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図7は、本発明の第2実施形態によるPMD補償器の構成を示す図である。
図7において、本実施形態のPMD補償器10は、上述の図1に示した第1実施形態の構成について、偏光子12に代えて偏波ビームスプリッタ21を設け、該偏波ビームスプリッタ21の一方の出力ポートに光カプラ13の入力ポートを接続し、他方の出力ポートにはフォトダイオード22、バンドパスフィルタ23およびRFクロック強度モニタ24を順に接続するようにしたものである。
偏波ビームスプリッタ21は、上述の図14に示した従来の構成と同様に、偏波制御器11から出力される信号光より直交する偏光成分を分離するものである。該偏波ビームスプリッタ21で分離された一方の偏光成分は光カプラ13に入力されて、第1実施形態の場合と同様にして2分岐され、他方の偏光成分はモニタ光としてフォトダイオード22に入力される。
フォトダイオード22、バンドパスフィルタ23およびRFクロック強度モニタ24は、上述したフォトダイオード14、バンドパスフィルタ15およびRFクロック強度モニタ16と同様のものであり、偏波ビームスプリッタ21で分離されたモニタ光がフォトダイオード22でベースバンド信号に変換された後、該ベースバンド信号がバンドパスフィルタ23に与えられることでRFクロックが抽出され、当該強度がRFクロック強度モニタ24でモニタされて、そのモニタ結果がPC制御部17に伝えられる。
PC制御部17には、偏波ビームスプリッタ21で分離された2つの直交偏光にそれぞれ対応したRFクロック強度のモニタ結果が、各RFクロック強度モニタ16,24より伝えられる。このとき、偏波制御器11が最適点に制御されている場合、DGDによるクロストーク成分が偏波ビームスプリッタ21により除去されるため、各フォトダイオード14,22にそれぞれ入力されるモニタ光は、信号光のRZパルスに対応したきれいなクロック波形となり、各RFクロック強度モニタ16,24でそれぞれモニタされるRFクロックの強度が共に最大となる。一方、最適点からずれた状態に偏波制御器11が制御されている場合には、伝送路のDGDにより遅延量の異なる直交する2つの信号光成分が干渉するため、各フォトダイオード14,22にそれぞれ入力されるモニタ光は、歪んだクロック波形となり、各RFクロック強度モニタ16,24でそれぞれモニタされる信RFクロック強度が共に低下する。
そこで、本PMD補償器10では、PC制御部17により、各RFクロック強度モニタ16,24でモニタされるRFクロック強度の和が最大になり、かつ、RFクロック強度の差が最小になるように、偏波制御器11がフィードバック制御される。これにより、偏波制御器11は、より高い精度で最適点に制御されるようになる。
上記のように第2実施形態によれば、RZパルス化された変調方式の信号光の1次偏波モード分散をより確実に補償できる小型で低コストのPMD補償器10を実現することが可能になる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図8は、本発明の第3実施形態によるPMD補償器の構成を示す図である。
図8において、本実施形態のPMD補償器10は、例えば上述の図1に示した第1実施形態の構成について、フォトダイオード14から出力されるベースバンド信号の強度をモニタする信号強度モニタ31を設け、RFクロック強度だけでなく、ベースバンド信号の強度、すなわち、出力端子OUTから出力される信号光のパワーも用いて偏波制御器11のフィードバック制御を行うようにしたものである。
上記のような構成のPMD補償器10では、PC制御部17により、RFクロック強度モニタ16でモニタされるRFクロック強度が最大になり、かつ、信号強度モニタ31でモニタされるベースバンド信号の強度(出力信号光のパワー)が最大になるように、偏波制御器11がフィードバック制御される。これにより、偏波制御器11は、より高い精度で最適点に制御されるようになる。
上記のように第3実施形態によれば、RZパルス化された変調方式の信号光の1次偏波モード分散をより確実に補償できる小型で低コストのPMD補償器10を実現することが可能になる。
なお、上記の第3実施形態では、第1実施形態の構成について信号強度モニタ31を設けた一例を示したが、例えば図9に示すように、前述した第2実施形態の構成について各フォトダイオード14,22からそれぞれ出力されるベースバンド信号の強度をモニタする信号強度モニタ31,32を設けるようにしてもよい。この場合、より一層高い精度で偏波制御器11を最適点に制御することが可能になる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図10は、本発明の第4実施形態によるPMD補償器の構成を示す図である。
図10において、本実施形態のPMD補償器10は、例えば上述の図1に示した第1実施形態の構成について、フォトダイオード14から出力されるベースバンド信号が入力される低域透過フィルタ(LPF)41と、該低域透過フィルタ(LPF)41の透過光が入力される低域信号強度モニタ42とを設けるようにしたものである。
上述した第1〜第3実施形態の構成では、伝送路で生じるDGDが信号光のタイムスロットの倍数になると、偏波制御器11が最適点からずれた状態に制御されていても、RFクロック強度モニタ16でモニタされるRFクロック強度の変化は小さいため、偏波制御器11のフィードバック制御に誤差が生じる可能性がある。入力端子INに入力される信号光がRZパルス化された位相変調方式の場合、第4の実施形態にてこの問題を解決することができる。
具体的には、位相変調方式の信号光において、偏波制御器11が最適点からずれた状態に制御されている場合、タイムスロットの倍数だけ早く(若しくは遅く)送信された信号とクロストークが生じるため、変調されている位相に応じて干渉が起こる。そのため、フォトダイオード14に入力されるモニタ光の波形は、例えば図11の右側に示すように、強度の変動が生じるものの、RZパルス波形自体の歪は小さなものとなる。一方、偏波制御器11が最適点に制御されている場合には上記の干渉は起こらないため、フォトダイオード14に入力されるモニタ光の波形は、図11の左側に示すように強度の変動は生じない。
上記のような干渉によりフォトダイオード14に入力されるモニタ光のRZパルス波形の強度に変動が生じると、例えば図12に示すように、フォトダイオード14から出力されるベースバンド信号の電気スペクトル(図12の右側)は、偏波制御器11が最適点に制御されているときの電気スペクトル(図12の左側)と比べて、低周波成分の強度が上昇するという特性がある。
そこで、本実施形態のPMD補償器10は、フォトダイオード14からバンドパスフィルタ15に出力されるベースバンド信号の一部を低域透過フィルタ41に与え、該低域透過フィルタ41でベースバンド信号の低周波成分を抽出し、その強度を低域信号強度モニタ42でモニタして、そのモニタ結果をPC制御部17に伝える。そして、PC制御部17により、RFクロック強度モニタ16でモニタされるRFクロック強度が最大になり、かつ、低域信号強度モニタ42でモニタされるベースバンド信号の低周波成分の強度が最小になるように、偏波制御器11がフィードバック制御される。これにより、偏波制御器11は、伝送路で生じるDGDが信号光のタイムスロットの倍数になっても、確実に最適点に制御されるようになる。
上記のように第4実施形態によれば、RZパルス化された位相変調方式の信号光の1次偏波モード分散を高い精度で補償できる小型で低コストのPMD補償器10を実現することが可能になる。
なお、上記の第4実施形態では、第1実施形態の構成について低域透過フィルタ41および低域信号強度モニタ42を設けた一例を示したが、例えば図13に示すように、前述した第2実施形態の構成について各フォトダイオード14,22からそれぞれ出力されるベースバンド信号の低周波成分を抽出して強度をモニタする低域透過フィルタ41,43および低域信号強度モニタ42,44を設けるようにしてもよい。この場合、RZパルス化された位相変調方式の信号光の1次偏波モード分散をより一層高い精度で補償することが可能になる。
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
(付記1) RZパルス化された変調方式の信号光を偏波制御器および偏光子に順に与えることにより、前記信号光の1次偏波モード分散を補償する方法であって、
前記偏光子を透過した偏光を光電変換してベースバンド信号を生成し、
該生成したベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックを抽出し、
該抽出したRFクロックの強度をモニタし、
該モニタしたRFクロックの強度が最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散の補償方法。
(付記2) 付記1に記載の1次偏波モード分散の補償方法であって、
前記偏光子に代えて偏波ビームスプリッタを用い、
該偏波ビームスプリッタから出力される2つの直交偏光をそれぞれ光電変換してベースバンド信号を生成し、
該生成した各ベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックをそれぞれ抽出し、
該抽出した各RFクロックの強度をそれぞれモニタし、
該モニタした各RFクロックの強度が共に最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散の補償方法。
(付記3) 付記1に記載の1次偏波モード分散の補償方法であって、
前記生成したベースバンド信号の強度をモニタし、
前記モニタしたRFクロックの強度およびベースバンド信号の強度が共に最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散の補償方法。
(付記4) 付記1に記載の1次偏波モード分散の補償方法であって、
前記信号光がRZパルス化された位相変調方式の信号光であるとき、
前記生成したベースバンド信号より低周波成分を抽出し、
該抽出した低周波成分の強度をモニタし、
前記モニタしたRFクロックの強度が最大になり、かつ、前記モニタした低周波成分の強度が最小になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散の補償方法。
(付記5) 入力端子に入力されるRZパルス化された変調方式の信号光を偏波制御器および偏光子に順に与えることにより、1次偏波モード分散を補償した信号光を出力端子から出力する1次偏波モード分散補償器であって、
前記偏光子を透過し前記出力端子に送られる偏光の一部をモニタ光として分岐する光カプラと、
該光カプラで分岐されたモニタ光を光電変換してベースバンド信号を生成する第1のフォトダイオードと、
該第1のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックを抽出する第1のバンドパスフィルタと、
該第1のバンドパスフィルタで抽出されたRFクロックの強度をモニタする第1のRFクロック強度モニタと、
該第1のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度が最大になるように前記偏波制御器を制御する制御部と、
を備えて構成されたことを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
(付記6) 付記5に記載の1次偏波モード分散補償器であって、
前記偏光子に代えて偏波ビームスプリッタを設け、該偏波ビームスプリッタから出力される2つの直交偏光のうちの一方の偏光を前記光カプラに与えると共に、
前記偏波ビームスプリッタから出力される他方の偏光を光電変換してベースバンド信号を生成する第2のフォトダイオードと、
該第2のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックを抽出する第2のバンドパスフィルタと、
該第2のバンドパスフィルタで抽出されたRFクロックの強度をモニタする第2のRFクロック強度モニタと、を備え、
前記制御部は、前記第1のRFクロック強度モニタおよび前記第2のRFクロック強度モニタでそれぞれモニタされるRFクロックの強度が共に最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
(付記7) 付記5に記載の1次偏波モード分散補償器であって、
前記第1のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号の強度をモニタする第1の信号強度モニタを備え、
前記制御部は、前記第1のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度および前記第1の信号強度モニタでモニタされるベースバンド信号の強度が共に最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
(付記8) 付記6に記載の1次偏波モード分散補償器であって、
前記第1のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号の強度をモニタする第1の信号強度モニタと、
前記第2のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号の強度をモニタする第2の信号強度モニタと、を備え、
前記制御部は、前記第1のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度および前記第1の信号強度モニタでモニタされるベースバンド信号の強度が共に最大になり、かつ、前記第2のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度および前記第2の信号強度モニタでモニタされるベースバンド信号の強度が共に最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
(付記9) 付記5に記載の1次偏波モード分散補償器であって、
前記信号光がRZパルス化された位相変調方式の信号光であるとき、
前記第1のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号より低周波成分を抽出する第1の低域透過フィルタと、
該第1の低域透過フィルタで抽出された低周波成分の強度をモニタする第1の低域信号強度モニタと、を備え、
前記制御部は、前記第1のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度が最大になり、かつ、前記第1の低域信号強度モニタでモニタされる低周波成分の強度が最小になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
(付記10) 付記6に記載の1次偏波モード分散補償器であって、
前記信号光がRZパルス化された位相変調方式の信号光であるとき、
前記第1のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号より低周波成分を抽出する第1の低域透過フィルタと、
該第1の低域透過フィルタで抽出された低周波成分の強度をモニタする第1の低域信号強度モニタと、
前記第2のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号より低周波成分を抽出する第2の低域透過フィルタと、
該第2の低域透過フィルタで抽出された低周波成分の強度をモニタする第2の低域信号強度モニタと、を備え、
前記制御部は、前記第1のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度が最大になり、かつ、前記第1の低域信号強度モニタでモニタされる低周波成分の強度が最小になると共に、前記第2のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度が最大になり、かつ、前記第2の低域信号強度モニタでモニタされる低周波成分の強度が最小になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
(付記11) 付記5に記載の1次偏波モード分散補償器を備えて構成されたことを特徴とする光伝送システム。
(付記12) 付記11に記載の光伝送システムであって、
前記1次偏波モード分散補償器に入力される信号光の波長分散を補償する波長分散補償器を備えたことを特徴とする光伝送システム。
(付記13) 付記11に記載の光伝送システムであって、
前記1次偏波モード分散補償器から出力される信号光のパワーを一定にする光増幅器を備えたことを特徴とする光伝送システム。
本発明の第1実施形態によるPMD補償器の構成を示す図である。 上記第1実施形態におけるモニタ光の波形を示す図である。 上記第1実施形態における偏波制御器の制御方法を説明する図である。 上記第1実施形態における直交偏光間のパワーの割合に対するQ値の関係を示す図である。 上記第1実施形態のPMD補償器を適用した光伝送システムの構成例を示す図である。 図5の光伝送システムの受信器におけるDGD耐力の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態によるPMD補償器の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態によるPMD補償器の構成を示す図である。 上記第3実施形態に関連した他の構成例を示す図である。 本発明の第4実施形態によるPMD補償器の構成を示す図である。 RZパルス化された位相変調方式の信号光についてDGDが信号光のタイムスロットの倍数になった場合のモニタ光の波形を示す図である。 RZパルス化された位相変調方式の信号光についてDGDが信号光のタイムスロットの倍数になった場合のベースバンド信号の電気スペクトルを示す図である。 上記第4実施形態に関連した他の構成例を示す図である。 従来のPMD補償器の構成を示す図である。 従来のPMD補償器の問題点を説明する図である。 従来のPMD補償器における直交偏光間のパワーの割合に対するQ値の関係を示す図である。
符号の説明
10…PMD補償器
11…偏波制御器
12…偏光子
13…光カプラ
14,22…フォトダイオード
15,23…バンドパスフィルタ
16,24…RFクロック強度モニタ
17…PC制御部
21…偏波ビームスプリッタ
31,32…信号強度モニタ
41,43…低域透過フィルタ
42,44…低域信号強度モニタ
51…送信器
52…伝送路
53…光増幅器
54…分波器
55…波長分散補償器
56…受信器
IN…入力端子
OUT…出力端子

Claims (10)

  1. RZパルス化された変調方式の信号光を偏波制御器および偏光子に順に与えることにより、前記信号光の1次偏波モード分散を補償する方法であって、
    前記偏光子を透過した偏光を光電変換してベースバンド信号を生成し、
    該生成したベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックを抽出し、
    該抽出したRFクロックの強度をモニタし、
    該モニタしたRFクロックの強度が最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散の補償方法。
  2. 請求項1に記載の1次偏波モード分散の補償方法であって、
    前記偏光子に代えて偏波ビームスプリッタを用い、
    該偏波ビームスプリッタから出力される2つの直交偏光をそれぞれ光電変換してベースバンド信号を生成し、
    該生成した各ベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックをそれぞれ抽出し、
    該抽出した各RFクロックの強度をそれぞれモニタし、
    該モニタした各RFクロックの強度が共に最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散の補償方法。
  3. 請求項1に記載の1次偏波モード分散の補償方法であって、
    前記生成したベースバンド信号の強度をモニタし、
    前記モニタしたRFクロックの強度およびベースバンド信号の強度が共に最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散の補償方法。
  4. 請求項1に記載の1次偏波モード分散の補償方法であって、
    前記信号光がRZパルス化された位相変調方式の信号光であるとき、
    前記生成したベースバンド信号より低周波成分を抽出し、
    該抽出した低周波成分の強度をモニタし、
    前記モニタしたRFクロックの強度が最大になり、かつ、前記モニタした低周波成分の強度が最小になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散の補償方法。
  5. 入力端子に入力されるRZパルス化された変調方式の信号光を偏波制御器および偏光子に順に与えることにより、1次偏波モード分散を補償した信号光を出力端子から出力する1次偏波モード分散補償器であって、
    前記偏光子を透過し前記出力端子に送られる偏光の一部をモニタ光として分岐する光カプラと、
    該光カプラで分岐されたモニタ光を光電変換してベースバンド信号を生成する第1のフォトダイオードと、
    該第1のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックを抽出する第1のバンドパスフィルタと、
    該第1のバンドパスフィルタで抽出されたRFクロックの強度をモニタする第1のRFクロック強度モニタと、
    該第1のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度が最大になるように前記偏波制御器を制御する制御部と、
    を備えて構成されたことを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
  6. 請求項5に記載の1次偏波モード分散補償器であって、
    前記偏光子に代えて偏波ビームスプリッタを設け、該偏波ビームスプリッタから出力される2つの直交偏光のうちの一方の偏光を前記光カプラに与えると共に、
    前記偏波ビームスプリッタから出力される他方の偏光を光電変換してベースバンド信号を生成する第2のフォトダイオードと、
    該第2のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号より、前記信号光のRZクロック周波数に対応した周波数を有するRFクロックを抽出する第2のバンドパスフィルタと、
    該第2のバンドパスフィルタで抽出されたRFクロックの強度をモニタする第2のRFクロック強度モニタと、を備え、
    前記制御部は、前記第1のRFクロック強度モニタおよび前記第2のRFクロック強度モニタでそれぞれモニタされるRFクロックの強度が共に最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
  7. 請求項5に記載の1次偏波モード分散補償器であって、
    前記第1のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号の強度をモニタする第1の信号強度モニタを備え、
    前記制御部は、前記第1のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度および前記第1の信号強度モニタでモニタされるベースバンド信号の強度が共に最大になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
  8. 請求項5に記載の1次偏波モード分散補償器であって、
    前記信号光がRZパルス化された位相変調方式の信号光であるとき、
    前記第1のフォトダイオードで生成されたベースバンド信号より低周波成分を抽出する第1の低域透過フィルタと、
    該第1の低域透過フィルタで抽出された低周波成分の強度をモニタする第1の低域信号強度モニタと、を備え、
    前記制御部は、前記第1のRFクロック強度モニタでモニタされるRFクロックの強度が最大になり、かつ、前記第1の低域信号強度モニタでモニタされる低周波成分の強度が最小になるように前記偏波制御器を制御することを特徴とする1次偏波モード分散補償器。
  9. 請求項5に記載の1次偏波モード分散補償器を備えて構成されたことを特徴とする光伝送システム。
  10. 請求項9に記載の光伝送システムであって、
    前記1次偏波モード分散補償器に入力される信号光の波長分散を補償する波長分散補償器を備えたことを特徴とする光伝送システム。
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