JP2001251247A - 偏波モード分散補償方法及び光受信機 - Google Patents

偏波モード分散補償方法及び光受信機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補償制御を簡易かつ安定に行うことのできる
偏波モード分散補償方法及び光受信機を提供する。 【解決手段】 光受信機2は、光学的補償部及び電気的
補償部を備える。光学的補償部は、入力光の垂直及び水
平偏波の方向及び一部の群遅延差を光学的に補償するも
のであり、偏波コントローラ5及び偏波保持ファイバ6
を有して構成される。また電気的補償部は、入力光の垂
直及び水平偏波の残留群遅延差を電気的に補償するもの
であり、遅延回路14a、14bを有して構成される。
これにより、光学的補償部と電気的補償部の制御が独立
に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ中を伝
播する光信号が受ける偏波モード分散を補償する方法及
びそれを用いた光受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバはクラッドに囲まれた高屈折
率のコア中に光を閉じ込めて伝送するものであるが、こ
のコアが真円の場合には光ファイバ内に残留複屈折は発
生せず、水平、垂直偏波間において群遅延差は発生しな
い。しかし、光ファイバのコアに歪みが生じると、光フ
ァイバ内に残留複屈折が発生し、直交する偏波間に信号
の到着時間の差、すなわち群遅延差が生じる。
【0003】光ファイバのコア歪み発生原因としては、
次の二つが支配的である。すなわち、一つは製造時の歪
みであり、もう一つは敷設後の温度変動や季節変動であ
る。
【0004】このうち、製造時の歪みは発生する群遅延
差も微小で、かつ時間的に一定な値を持つことから、高
速伝送への影響はほとんどない。しかし、敷設後の温度
変動や季節変動により発生する群遅延差は、その統計値
がマクスウェル分布を示し、任意の時間において平均値
よりも非常に大きな値を取る可能性がある。
【0005】このようなランダムに変動する群遅延差や
偏波方向により、偏波モード分散(PMD:Polarizati
on Mode Dispersion)が発生し、高速伝送に多大な影響
を及ぼす。例えば、平均群遅延差が20psからなる光
ファイバを用いた光伝送システムでは、1年間に35時
間もの伝送路誤りを発生する可能性がある。このPMD
による影響を補償するためには、その変動量に応じて適
応的に制御する必要が有る。
【0006】PMDを補償する方法としては、従来か
ら、いわゆる光学的補償方法あるいは電気的補償方法が
知られている。例えば、特開平7−231297号公報
には、光学的補償方法が開示されている。この方法は、
光信号を電気信号に変換する前に単一(N=1)もしく
は複数(N>1)の偏波保持ファイバと偏波コントロー
ラを用いて補償を行うものである。また、"Polarizatio
n Mode Dispersion Compensation by Phase Diversity
Detection"(IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, VO
L.9, NO.1, JANUARY 1997, pp.121-123)には、電気的
補償方法が開示されている。この方法は、偏波コントロ
ーラを透過後の光信号を電気信号に変換した後に位相比
較器を用いて補償を行うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
光学的補償方法のように、単一(N=1)の偏波コント
ローラや偏波保持ファイバを用いる場合には、偏波保持
ファイバが持つ群遅延差が一定値のため、伝送路で発生
するPMDとの差分に相当する残留群遅延差が発生し、
受信側で波形劣化を生じるという問題がある。また、こ
の方法が適用できるPMDは、比較的小さな量に限定さ
れてしまう。一方、PMDの補償を複数(N>1)の偏
波コントローラや偏波保持ファイバを用いて行う場合に
は、複数の偏波コントローラを同時に制御する必要があ
るため、制御やアルゴリズムが複雑となる。さらに、制
御が収束するまでの時間は構成している偏波コントロー
ラの台数Nが増えるに従って増大するため、伝送路で発
生するPMDの変動に対して補償器での制御が追随しな
くなり、制御の発振や伝送路誤りの発生を招く恐れが有
る。
【0008】また、上述の電気的補償方法のように、偏
波コントローラや位相比較器を用いる場合には、位相差
情報から、偏波コントローラでの偏波方向制御と遅延差
検出回路での群遅延量制御の2種類の要素を同時に制御
する必要が有るため、制御やアルゴリズムが複雑となる
という問題がある。
【0009】従って本発明の目的は、補償制御を簡易か
つ安定に行うことのできる偏波モード分散補償方法及び
光受信機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、入力光の偏
波方向を光学的に補償するステップと、入力光の群遅延
差を電気的に補償するステップとを有する偏波モード分
散補償方法により、達成される。ここで、前記群遅延差
の一部は、偏波保持ファイバを用いて光学的に補償され
るようにすることが好ましい。
【0011】本発明に係る光受信機は、入力光の偏波方
向及び一部の群遅延差を光学的に補償する光学的補償部
と、入力光の残留群遅延差を電気的に補償する電気的補
償部とを備えて構成される。ここで、前記光学的補償部
は、例えば偏波コントローラ及び偏波保持ファイバを用
いて構成され、また、前記電気的補償部は、例えば遅延
回路を用いて構成される。
【0012】このように本発明は、光学的補償方法と電
気的補償方法とをハイブリッド化した補償方法(ハイブ
リッド補償方法)をとるものである。これにより、光学
的補償方法による偏波方向の制御と、電気的補償方法に
よる残留群遅延差の制御とを独立に行うことができるよ
うになるので、制御の簡易化及び安定化を実現すること
が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る偏波モード
分散補償方法の適用される光伝送システムの一例を示す
ブロック図である。図示のように、光送信機1から送信
された信号光は、複数の光アンプ4を介して光ファイバ
で構成された伝送路3を伝播して光受信機2で受信され
る。本光伝送システムは、この光ファイバで構成された
伝送路3に起因する偏波モード分散(PMD)による影
響を、光受信機2において補償するものである。光受信
機2では、以下に述べるように、光学的補償方法と電気
的補償方法とを組合せたハイブリッド補償方法を用い
て、PMDの補償制御を行う。
【0014】図2は、本発明に係る偏波モード分散補償
機能を備えた光受信機の一実施例を示す図である。本実
施例では、まずPMDの光学的補償を行い、それに続い
て電気的補償を行うハイブリッド補償方法を用いる。図
のように、光受信機2は、光入力部9、任意の偏波状態
に制御するための偏波コントローラ5、一定量の群遅延
差を有するファイバである偏波保持ファイバ6、偏波状
態を保持したまま光パワを分岐する偏波保持光カプラ
8、信号光に影響を与えない程度の微少群遅延差をもつ
偏波保持ファイバ12、入射偏波成分を分離する偏波ビ
ームスプリッタ11、光/電気変換を行う光検出器7
a、7b、7c、受信電気波形から周波数成分を取り出
す周波数抽出器13、電気的に遅延量を与える遅延回路
14a、14b、二つの受信波形から位相差を検出する
位相差検出器17、及び受信した波形の“1”レベル、
“0”レベルを判別する識別器16から構成される。こ
こで、補償用偏波保持ファイバ6の出力端での直交する
偏波軸と偏波ビームスプリッタ11の水平軸、垂直軸と
は一致させる必要がある。また、周波数抽出器13とし
ては、例えば受信電気波形からクロック成分を抽出する
クロック抽出回路で実現される。
【0015】本実施例では、まず、任意の偏波方向、群
遅延差を持った信号光を光入力部9より入力し、偏波コ
ントローラ5及び偏波保持ファイバ6を透過させた後
に、その一部を偏波保持光カプラ8で分岐する。光検出
器7aは、この分岐後の光波形を光/電気変換する。そ
して周波数抽出器13は、この変換後の電気波形から信
号に含まれる周波数成分を抽出する。ここで、偏波コン
トローラ5としては、例えば1/2波長板と1/4波長
板とを組み合せたものが用いられる。図5は本発明に係
る周波数抽出器13の一実施例を示す図である。また、
周波数抽出器13は、例えば、AGC回路22、電気波
形から信号に含まれるクロック成分を抽出する全波整流
回路23、及び抽出したクロックの振幅成分を電圧に変
換する検波器24を組みあわせたクロック抽出回路で構
成される。
【0016】偏波コントローラ5は、抽出される周波数
成分が最大となるように周波数抽出器13からの制御信
号10により制御される。これにより、直交する偏波間
のうち伝送路3における伝播速度の速い方は偏波保持フ
ァイバ6内の伝播速度の遅い偏波軸に入射され、また伝
播速度の遅い方は伝播速度の速い偏波軸に入射される。
但し、伝送路でのPMDによる影響がゼロの場合には、
直交する偏波はそれぞれ偏波保持ファイバ6内のどちら
かの偏波軸に結合されることとなる。
【0017】本方法によれば、伝送路3のPMDと偏波
保持ファイバ6のもつ群遅延差の大小関係に拠らず同一
の制御が得られるため、偏波保持カプラ8の出力端では
水平偏波と垂直偏波とを分離することが出来る。そし
て、偏波保持ファイバ6の出力端では、伝送路3のPM
Dと偏波保持ファイバ6の群遅延差との差分に相当する
PMDが残留するだけとなる。以上が光学的補償部に相
当する部分である。
【0018】次に、偏波保持ファイバ6から出力された
信号光の水平偏波成分及び垂直偏波成分を、偏波ビーム
スプリッタ11を用いて分離する。補償用偏波保持ファ
イバ6の出力端での二つの直交する偏波軸と偏波ビーム
スプリッタ11の偏波軸の角度は一致するようにされて
おり、またその間で用いられる光部品はすべて信号光に
影響を与えない程度の微少群遅延差をもつ偏波保持部品
を用いて構成されている。続いて、分離したそれぞれの
偏波成分毎に、光検出器7b、7cにて別々に光/電気
変換が行われる。変換された電気信号は遅延回路14
a、14bをそれぞれ経由し、遅延回路14a、14b
の出力側で分岐された信号の位相差が位相差検出器17
にて検出される。位相差検出器17は、例えば、乗算回
路と積分回路を用いた自己相関検出回路で構成すること
ができる。
【0019】位相差検出器17は、変換された電気信号
の水平成分と垂直成分との相関が最大となるように、遅
延回路14a、14bの遅延量Δt1、Δt2を制御信
号15a、15bにより制御する。遅延回路14a、1
4bでは、伝送路のPMDと偏波保持ファイバ6の群遅
延差との差分に相当する残留PMDを補償するだけで良
い。そして識別器16にて、遅延回路14a、14bの
各出力波形を足しあわせることにより、PMD補償の行
われた信号の受信が完了する。以上が電気的補償部に相
当する部分である。
【0020】このように、図2に示すハイブリッド補償
方法では、伝送路3のPMDの平均値ならびに本ハイブ
リッド偏波補償機能を除いた部分の光受信機2でのPM
D耐力を考慮に入れながら、偏波保持ファイバ6の群遅
延差を比較的大きく設定し、また、遅延回路14a、1
4bの遅延量を十分小さく設定することにより、伝送路
3のPMDを有効に補償することができる。
【0021】図3は、図2の構成を用いた本ハイブリッ
ド補償方法によるPMD補償効果を示すグラフである。
本グラフの横軸は伝送路のPMDの大きさを示し、縦軸
は伝送路で受けたPMDによる波形劣化度を受信感度の
劣化に換算したペナルティ(PMDペナルティ)の大き
さを示す。グラフ上の各曲線は、PMD補償無し18、
電気的補償方法19、光学的補償方法20(単一の偏波
コントローラ、偏波保持ファイバを用いて構成される:
N=1)、本ハイブリッド補償方法21による場合をそ
れぞれ表している。
【0022】図3に示すように、電気的補償方法19の
場合には、PMDが小さいときにその補償効果は大きい
が、PMDが大きくなるとその補償効果は急速に劣化す
るため、比較的僅かなPMDを補償するのには適してい
る。また、光学的補償方法20(N=1)の場合には、
電気的補償方法19の場合よりも大きなPMDまで適用
可能であるが、図中Aで示すように残留PMDによる受
信波形劣化の影響が有るため、補償領域をそれほど大き
くすることができない。
【0023】これに対して、本ハイブリッド補償方法2
1の場合には、残留PMDによる影響を電気的遅延回路
によりほぼゼロとすることが可能であり、さらに光学的
補償回路に用いている偏波保持ファイバ6の群遅延差と
足し合わせることにより、より大きなPMDを持つ伝送
路に対しても適用可能となる。また、光学的補償による
偏波方向の制御と電気的補償による残留群遅延差の制御
とを独立に行うことができるため、補償制御を簡易かつ
安定に行うことができる。さらに、偏波保持ファイバ6
の群遅延差を上記方法よりも小さく設定しても上記と同
様の安定な制御が可能となる。また、遅延回路の遅延量
を上記方法よりも大きく設定することによって、より大
きなPMDを持つ伝送路にも適用可能となる。
【0024】図4は、本発明に係る偏波モード分散補償
機能を備えた光受信機の他の実施例を示す図である。本
実施例では、電気的補償部に相当する部分は図2の実施
例と同様であるが、光学的補償部に相当する部分は図2
の実施例とは異なり、複数の偏波コントローラ5及び複
数の偏波保持ファイバ6で構成されている。
【0025】すなわち、光受信機2’は、図示のとお
り、入力された信号光を任意の偏波状態に制御するため
の複数の偏波コントローラ5、一定量の群遅延差を有す
る複数の偏波保持ファイバ6、偏波態を保持したまま光
パワを分岐する偏波保持カプラ8、信号光に影響を与え
ない程度の微少群遅延差をもつ偏波保持ファイバ12、
入射偏波成分を分離する偏波ビームスプリッタ11、光
/電気変換を行う光検出器7a、7b、7c、受信電気
波形から周波数成分を取り出す周波数抽出器13、電気
的に遅延量を与える遅延回路14a、14b、二つの受
信波形から位相差を検出する位相差検出器17、及び受
信した波形の“1”レベル、“0”レベルを判別する識
別器16から構成される。ここで、補償用偏波保持ファ
イバ6の出力端での直交する偏波軸と偏波ビームスプリ
ッタ11の水平軸、垂直軸とは一致させる必要がある。
また、周波数抽出器13としては、例えば受信電気波形
からクロック成分を抽出するクロック抽出回路で実現さ
れる。
【0026】本実施例では、まず、任意の偏波方向、群
遅延差を持った信号光を光入力部9より入力し、複数の
偏波コントローラ5及び複数の偏波保持ファイバ6をそ
れぞれ透過させた後に、その一部を偏波保持光カプラ8
で分岐する。光検出器7aは、この分岐後の光波形を光
/電気変換する。そして周波数抽出器13は、この変換
後の電気波形から信号に含まれる周波数成分を抽出す
る。ここで、偏波コントローラ5としては、例えば1/
2波長板と1/4波長板とを組み合せたものが用いられ
る。図5は本発明に係る周波数抽出器13の一実施例を
示す図である。また、周波数抽出器13は、例えば、A
GC回路22、電気波形から信号に含まれるクロック成
分を抽出する全波整流回路23、及び抽出したクロック
の振幅成分を電圧に変換する検波器24を組みあわせた
クロック抽出回路で構成される。
【0027】各偏波コントローラ5は、抽出される周波
数成分が最大となるように周波数抽出器13からの制御
信号10a〜10dによりそれぞれ制御される。これに
より、直交する偏波間のうち伝送路3における伝播速度
の速い方は偏波保持ファイバ6内の伝播速度の遅い偏波
軸に入射され、また伝播速度の遅い方は伝播速度の速い
偏波軸に入射される。但し、伝送路でのPMDによる影
響がゼロの場合には、直交する偏波はそれぞれ偏波保持
ファイバ6内のどちらかの偏波軸に結合されることとな
る。
【0028】本方法によれば、伝送路3のPMDと偏波
保持ファイバ6のもつ群遅延差の大小関係に拠らず同一
の制御が得られるため、偏波保持カプラ8の出力端では
水平偏波と垂直偏波とを分離することが出来る。そし
て、偏波保持ファイバ6の出力端では、伝送路3のPM
Dと偏波保持ファイバ6の群遅延差との差分に相当する
PMDが残留するだけとなる。以上が光学的補償部に相
当する部分である。
【0029】次に、偏波保持ファイバ6から出力された
信号光の水平偏波成分及び垂直偏波成分を、偏波ビーム
スプリッタ11を用いて分離する。補償用偏波保持ファ
イバ6の出力端での二つの直交する偏波軸と偏波ビーム
スプリッタ11の偏波軸の角度は一致するようにされて
おり、またその間で用いられる光部品はすべて信号光に
影響を与えない程度の微少群遅延差をもつ偏波保持部品
を用いて構成されている。続いて、分離したそれぞれの
偏波成分毎に、光検出器7b、7cにて別々に光/電気
変換が行われる。変換された電気信号は遅延回路14
a、14bをそれぞれ経由し、遅延回路14a、14b
の出力側で分岐された信号の位相差が位相差検出器17
にて検出される。位相差検出器17は、例えば、乗算回
路と積分回路を用いた自己相関検出回路で構成すること
ができる。
【0030】位相差検出器17は、変換された電気信号
の水平成分と垂直成分との相関が最大となるように、遅
延回路14a、14bの遅延量Δt1、Δt2を制御信
号15a、15bにより制御する。遅延回路14a、1
4bでは、伝送路のPMDと偏波保持ファイバ6の群遅
延差との差分に相当する残留PMDを補償するだけで良
い。そして識別器16にて、遅延回路14a、14bの
各出力波形を足しあわせることにより、PMD補償の行
われた信号の受信が完了する。以上が電気的補償部に相
当する部分である。
【0031】このように、図4に示す本ハイブリッド補
償方法では、適用する伝送路のPMDの範囲を同一とし
た場合、電気的補償方法の遅延回路により、偏波コント
ローラ5と偏波保持ファイバ6を用いた光学的補償方法
の段数Nを小さくでき、かつ制御をより安定化できる。
【0032】このように本発明は、光学的補償方法と電
気的補償方法とをハイブリッド化した補償方法をとるこ
とにより、光学的補償方法による偏波方向の制御と電気
的補償方法による残留群遅延差の制御とを独立に行うよ
うにしたものであり、これにより制御の簡易化及び安定
化を実現でき、また、伝送路で発生するPMDへの適用
範囲を拡大することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、補償制御を簡易かつ安
定に行うことのできる偏波モード分散補償方法及び光受
信機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏波モード分散補償方法の適用さ
れる光伝送システムの一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る偏波モード分散補償機能を備えた
光受信機の一実施例を示す図である。
【図3】本ハイブリッド補償方法によるPMD補償効果
を示すグラフである。
【図4】本発明に係る偏波モード分散補償機能を備えた
光受信機の他の実施例を示す図である。
【図5】本発明に係る周波数抽出器の一実施例を示す図
である。
【符号の説明】
1 光送信機 2、2’ 光受信機 3 伝送路 4 光アンプ 5 偏波コントローラ 6、12 偏波保持ファイバ 7a、7b、7c 光検出器 8 偏波保持カプラ 9 光入力部 10a〜10d、15a、15b 制御信号 11 偏波ビームスプリッタ 13 周波数抽出器 14a、14b 遅延回路 16 識別器 17 位相差検出器 18 無補償時のPMDペナルティ 19 電気的補償方法によるPMDペナルティ 20 光学的補償方法によるPMDペナルティ 21 ハイブリッド補償方法によるPMDペナルティ 22 AGC回路 23 全波整流回路 24 検波器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/04 10/06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力光の偏波方向を光学的に補償するス
    テップと、入力光の群遅延差を電気的に補償するステッ
    プとを有することを特徴とする偏波モード分散補償方
    法。
  2. 【請求項2】 前記群遅延差の一部が、偏波コントロー
    ラ及び偏波保持ファイバを用いて光学的に補償されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の偏波モード分散補償方
    法。
  3. 【請求項3】 前記群遅延差の一部が、周波数抽出器及
    び遅延回路を用いて電気的に補償されることを特徴とす
    る請求項1記載の偏波モード分散補償方法。
  4. 【請求項4】 前記周波数抽出器としてクロック抽出回
    路を有することを特徴とする請求項3記載の偏波モード
    分散補償方法。
  5. 【請求項5】 入力光の偏波方向及び一部の群遅延差を
    光学的に補償する光学的補償部と、入力光の残留群遅延
    差を電気的に補償する電気的補償部とを備えたことを特
    徴とする光受信機。
  6. 【請求項6】 前記光学的補償部が、偏波コントローラ
    及び偏波保持ファイバを有することを特徴とする請求項
    5記載の光受信機。
  7. 【請求項7】 前記電気的補償部が、周波数抽出器及び
    遅延回路を有することを特徴とする請求項5記載の光受
    信機。
  8. 【請求項8】 前記周波数抽出器としてクロック抽出回
    路を有することを特徴とする請求項7記載の光受信機。
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Cited By (3)

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US7024058B2 (en) 2003-12-17 2006-04-04 Electronics And Telecommunications Research Institute Apparatus for compensating polarization mode dispersion
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JP2008092123A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujitsu Ltd 1次偏波モード分散の補償方法および補償器、並びに、それを用いた光伝送システム

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