JP2004349848A - 光データ伝送ネットワーク及び光データ伝送ネットワークの伝送速度制御方法 - Google Patents

光データ伝送ネットワーク及び光データ伝送ネットワークの伝送速度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバー,光増幅器,光スイッチ等からなる光パスを介して端末間のデータ伝送を行う光データ伝送ネットワークにおいて、端末の送信処理手段や受信処理手段が動的に変更されても正確なデータを伝送できるようにする。
【解決手段】端末のデータをネットワーク伝送用通信データに変換する送信処理手段と、その通信データを電気信号から光信号に変換する手段と、通信データを伝送する光パスと、光パスを介した通信データを光信号から電気信号に変換する手段と、変換された通信データを受信して端末に転送する受信処理手段とを備える光データ伝送ネットワークであって、送信処理手段は、通信データの送信速度制御手段を備え、受信処理手段は、受信速度制御手段を備え、送信速度制御手段と受信速度制御手段の間で、送信速度及び受信速度を変更するための速度制御データの送受信を行い、通信データの伝送速度を決定する光データ伝送ネットワークである。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光データ伝送ネットワーク及び光データ伝送ネットワークの伝送速度制御方法に関し、特に、光パスに接続された送信処理部や受信処理部の対地が動的に変更されるネットワークに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の端末間でデータを伝送(送受信)するデータ伝送ネットワークには、伝送経路に光ファイバ,光増幅器,光スイッチ等を用いた光パスを利用した光データ伝送ネットワークがある。
【0003】
前記光データ伝送ネットワークは、例えば、図12に示すように、端末1Aのデータをネットワーク伝送用の通信データに変換する送信処理手段2と、前記送信処理手段2で変換した通信データを電気信号から光信号に変換するE/O変換手段3と、前記光信号に変換した通信データを伝送する光ファイバー401,光増幅器402,光スイッチ403等からなる光パス4と、前記光パス4を伝送した通信データを光信号から電気信号に変換するO/E変換手段5と、前記O/E変換手段5で電気信号に変換した通信データを端末1Bに転送する受信処理手段6とにより構成されている。
【0004】
このとき、前記送信処理手段2は、図13に示すように、前記端末1Aのデータを通信データに変換するデータ変換手段201と、前記データ変換手段201で変換した通信データを前記E/O変換手段3に転送する通信データ転送手段202と、前記通信データの転送速度を設定する送信速度設定手段205とにより構成されている。また、前記E/O変換手段3は、図13に示したように、転送された通信データを蓄積する通信データ蓄積手段301と、前記通信データ蓄積手段301に蓄積された通信データを1ビットずつ光信号に変換するLD(レーザーダイオード)302と、前記LD302で光信号に変換する周期を与えるCLK303とにより構成されている。このとき、前記CLK303が与える周期は、前記送信速度設定手段203で設定されている。
【0005】
また、前記O/E変換手段5は、図14に示すように、前記光パス4を伝送した通信データ(光信号)を受信(受光)して電気信号に変換するPD(フォトダイオード)501と、前記電気信号に変換した通信データを再生するビット同期回路502と、前記ビット同期回路502で再生された通信データの正常性をチェックする再生通信データチェック手段503と、前記ビット同期回路502でデータを再生するときの周期を与えるCLK504とにより構成されている。また、前記受信処理手段6は、図14に示したように、前記再生通信データチェック手段503でチェックした結果、正常であった通信データを受信する通信データ受信手段601と、前記受信した通信データを端末で扱えるデータに変換するデータ変換手段602と、前記通信データ受信手段602で受信する通信データの受信速度を設定する受信速度設定手段605とにより構成されている。またこのとき、前記CLK504が与える周期は、前記受信速度設定手段605により設定されている。
【0006】
また、従来の前記光データ伝送ネットワークでは、前記各端末1A,1Bが利用(接続)する前記送信処理手段2及び前記受信処理手段3や、通信データの伝送速度が、あらかじめ定められている。そのため、前記LD302の光信号送信パワーや前記PD501の光信号受信感度、前記光パス4(光ファイバー401)での光信号の劣化の度合いをあらかじめ規定して、正確なデータ伝送をできるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、前記通信データの伝送速度があらかじめ定められている。そのため、例えば、前記端末1Bが利用(接続)する受信処理手段6を変更したときに、変更後の受信処理手段6の受信可能な速度が、変更前の受信処理手段6の受信可能な速度と異なる場合がある。また、前記端末1Bが接続する前記受信処理手段6を変更した場合、例えば、図12に示した、第1の対地Z1の受信処理手段6から、前記第1の対地Z1とは地理的に隔たりがある第2の対地Z2の受信処理手段6に変更した場合、前記送信処理手段2と前記受信処理手段6の間の光パスの経路、言い換えると通信データが通る前記光ファイバー401の長さや、光増幅器402及び光スイッチ403の数が大きく変わることもある。
【0008】
このように、前記端末1Bが利用する受信処理手段6が変わり、受信可能な速度や光パス4の経路が大きく変わるような場合、前記受信処理手段6側で受信可能な速度に合わせて、前記送信処理手段2側の送信速度を制御しなければ、正確なデータ伝送を行うことが難しい。そのため、従来のように、あらかじめ伝送速度(送信速度)を一つに決めることが難しいという問題があった。
【0009】
また、従来の光データ伝送ネットワークでは、例えば、前記端末1Bが利用する受信処理手段6が動的に変更され、かつ、変更に伴い光パス4の経路が大きく変化するような場合は、あらかじめ伝送速度を一つに決めることが難しいので、データ転送の安定性(正確性)が低くなりやすいという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、光ファイバー,光増幅器,光スイッチ等からなる光パスを介して端末間のデータ伝送を行う光データ伝送ネットワークにおいて、前記端末が利用する送信処理手段や受信処理手段が動的に変更されても正確なデータ伝送をすることが可能な技術を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、光ファイバー,光増幅器,光スイッチ等からなる光パスを介して端末間のデータ伝送を行う光データ伝送ネットワークにおいて、通信データの伝送速度を容易に制御することが可能な技術を提供することにある。
【0012】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明の概要を説明すれば、以下の通りである。
(1) 端末のデータをネットワーク伝送用の通信データに変換する送信処理手段と、前記送信処理手段で変換した通信データを電気信号から光信号に変換するE/O変換手段と、前記光信号に変換した通信データを伝送する光パスと、前記光パスを伝送した通信データを光信号から電気信号に変換するO/E変換手段と、前記O/E変換手段で電気信号に変換された通信データを受信して端末に転送する受信処理手段とを備える光データ伝送ネットワークであって、前記送信処理手段は、前記E/O変換手段で光信号に変換した通信データの送信速度を制御する送信速度制御手段を備え、前記受信処理手段は、前記O/E変換手段で受信する通信データの受信速度を制御する受信速度制御手段を備え、前記送信速度制御手段と前記受信速度制御手段の間で、前記送信速度及び前記受信速度を変更するための速度制御データの送受信を行い、前記通信データの伝送速度を決定する光データ伝送ネットワークである。
【0014】
(2) 前記(1)の手段において、前記送信処理手段は、前記光パスの内部の伝送経路情報を持つ光パス管理手段から、前記送信処理手段から前記通信データの受信先の受信処理手段までの光パスの伝送経路情報を取得する手段と、前記取得した伝送経路情報に基づいて、前記送信速度として適切な速度を推定する速度推定手段とを備え、前記受信処理手段は、前記光パス管理手段から、前記通信データの送信元の送信処理手段と前記受信処理手段の間の光パスの伝送経路情報を取得する手段と、前記取得した伝送経路情報に基づいて、前記受信速度として適切な速度を推定する速度推定手段とを備える。
【0015】
前記(1)の手段によれば、前記送信速度制御手段と前記受信速度制御手段の間で速度制御データの送受信を行うことで、前記通信データの伝送速度を容易に変更することができる。そのため、例えば、前記端末が利用する前記受信処理手段が動的に変更される場合でも、変更後の前記送信処理手段と前記受信処理手段の間での伝送速度を伝送経路に適した速度に容易に変更することができ、データ伝送の安定性(正確性)が向上する。
【0016】
またこのとき、前記(2)の手段のように、前記光パス管理手段から伝送経路の情報を取得する手段と、前記速度推定手段とを設けることにより、最適な伝送速度を求めるまでの時間を短縮することができる。そのため、例えば、前記端末が利用する前記受信処理手段が変更され、かつ、変更後に光パスの経路が大きく変化する場合でも、データ転送の安定性が低下する時間を短くすることができる。
【0017】
(3) 端末のデータをネットワーク伝送用の通信データに変換するとともに、前記通信データを受信する送受信処理手段と、前記送受信処理手段で変換された通信データを電気信号から光信号に変換するとともに、前記送受信処理手段で受信する前記通信データを光信号から電気信号に変換するE/O−O/E変換手段と、前記光信号に変換された通信データを伝送する光パスとを備える光データ伝送ネットワークであって、前記送受信処理手段は、前記E/O−O/E変換手段で光信号に変換して送信する通信データの送信速度、及び前記E/O−O/E変換手段で受信して電気信号に変換した通信データの受信速度を制御する送受信速度制御手段を備え、前記通信データの送信元の送受信処理手段と前記通信データの受信先の送受信処理手段が異なる場合に、前記送信元の送受信処理手段が備える送受信速度制御手段と、前記受信先の送受信処理手段が備える送受信速度制御手段の間で、前記通信データの送信速度及び前記受信速度を変更するための速度制御データの送受信を行い、前記通信データの伝送速度を制御する光データ伝送ネットワークである。
【0018】
(4) 前記(3)の手段において、前記送受信処理手段は、前記光パスの内部の伝送経路情報を持つ光パス管理手段から、前記通信データの送信元の送受信処理手段から前記通信データの受信先の送受信処理手段までの光パスの伝送経路情報を取得する手段と、前記取得した伝送経路情報に基づいて、前記通信データの送信速度及び前記受信速度として適切な速度を推定する手段とを備える。
【0019】
前記(3)及び(4)の手段はそれぞれ、前記(1)及び(2)の手段における前記送信処理手段及び前記受信処理手段の代わりに、双方向の通信が可能な送受信処理手段を設け、前記E/O変換手段及び前記O/E変換手段の代わりに、E/O−O/E変換手段を設けた伝送ネットワークである。そのため、前記(1)及び(2)と同様に、前記端末が利用する前記送受信処理手段が動的に変更された場合でも、変更後の光パスの経路に最適な伝送速度に容易に変更することができる。また、前記(4)の手段を適用することで、伝送速度の変更に要する時間を短縮でき、変更が完了するまでのデータ伝送の安定性が低下する時間を短くすることができる。
【0020】
(5) 端末のデータをネットワーク伝送用の通信データに変換する送信処理手段と、前記送信処理手段で変換した通信データを電気信号から光信号に変換するE/O変換手段と、前記光信号に変換した通信データを伝送する光パスと、前記光パスを伝送した通信データを光信号から電気信号に変換するO/E変換手段と、前記O/E変換手段で電気信号に変換した通信データを受信して端末に転送する受信処理手段とを備える光データ伝送ネットワーク上で、前記送信処理手段から前記受信処理手段に伝送する通信データの伝送速度を制御する伝送速度制御方法であって、前記伝送速度を設定する第1のステップと、前記第1のステップで設定した伝送速度で、前記送信処理手段から前記受信処理手段に確認用データを送信する第2のステップと、前記受信処理手段において、前記第1のステップで設定された伝送速度で、前記確認用データの受信を試みる第3のステップと、前記第3のステップにおいて、前記確認用データの受信に成功した場合に、前記第1のステップで設定した伝送速度を増加させ、前記第1のステップから前記第3のステップを繰り返す第4のステップと、前記第3のステップにおいて、前記確認用データの受信に失敗した場合に、設定された伝送速度より低く、かつ、前記確認用データの受信に成功した伝送速度のうち、最大の速度を前記送信処理手段から前記受信処理手段に前記通信データを伝送するときの伝送速度とする第5のステップとを有する伝送速度制御方法である。
【0021】
(6) 前記(5)の手段において、前記伝送速度を設定する第1のステップは、伝送経路情報をもつ光パス管理手段から、前記送信処理手段から前記受信処理手段までの光パスの伝送経路情報を取得するステップと、前記取得した伝送経路情報に基づいて、伝送速度を推定するステップとを有する。
【0022】
(7) 前記(5)または(6)の手段において、前記第1のステップから前記第5のステップまでの各ステップを、定期的に行う。
【0023】
前記(5)の手段は、前記(1)の手段である光データ伝送ネットワークの伝送速度を制御する方法であり、前記第1のステップから前記第5のステップまでを行うことにより、前記送信処理手段から前記受信処理手段までの光パスの経路に適した伝送速度に制御する作業を容易にすることができる。そのため、例えば、前記端末が利用する前記受信処理手段が動的に変更され、かつ、変更後に光パスの経路が大きく変わる場合でも、データ伝送の安定性(正確性)の低下を防げる。
【0024】
このとき、前記(6)の手段のように、前記光パス管理手段から光パスの伝送経路に合わせた伝送経路情報を取得して、最適な伝送速度を推測することにより、最適な伝送速度を求めるまでの時間を短縮することができる。
【0025】
またこのとき、前記(7)の手段のように、前記(5)または(6)の手段の各ステップを定期的に行うことにより、例えば、前記端末が利用する前記受信処理手段が動的に変更される場合でも、変更によりデータ伝送の安定性が低下する時間を短くできる。
【0026】
(8) 端末のデータをネットワーク伝送用の通信データに変換するとともに、前記通信データを受信する送受信処理手段と、前記送受信処理手段で変換された通信データを電気信号から光信号に変換するとともに、前記送受信処理手段で受信する前記通信データを光信号から電気信号に変換するE/O−O/E変換手段と、前記光信号に変換された通信データを伝送する光パスとを備える光データ伝送ネットワーク上で、第1送受信処理手段と、他の第2送受信処理手段の間で伝送する通信データの伝送速度を制御する伝送速度制御方法であって、前記伝送速度を設定する第1のステップと、前記第1のステップで設定した伝送速度で、前記第1送受信処理手段から前記第2送受信処理手段に確認用データを送信する第2のステップと、前記第2送受信処理手段において、前記第1のステップで設定された伝送速度で、前記確認用データの受信を試みる第3のステップと、前記第3のステップにおいて、前記確認用データの受信に成功した場合、前記第1のステップで設定された伝送速度で、前記第2送受信処理手段から前記第1送受信処理手段に確認用データを送信する第4のステップと、前記第1送受信処理手段において、前記第1のステップで設定された伝送速度で、前記確認用データの受信を試みる第5のステップと、前記第5のステップにおいて、前記確認用データの受信に成功した場合に、前記第1のステップで設定した伝送速度を増加させ、前記第1のステップから前記第5のステップを繰り返す第6のステップと、前記第3のステップまたは前記第5のステップにおいて、前記確認用データの受信に失敗した場合に、設定された伝送速度より低く、かつ、前記確認用データの受信に成功した伝送速度のうち、最大の速度を前記第1送受信処理手段と前記第2送受信処理手段の間で前記通信データを伝送するときの伝送速度とする第7のステップとを有する伝送速度制御方法である。
【0027】
(9) 前記(8)の手段において、前記伝送速度を設定する第1のステップは、伝送経路情報をもつ光パス管理手段から、前記送信処理手段から前記受信処理手段までの光パスの伝送経路情報を取得するステップと、前記取得した伝送経路情報に基づいて、伝送速度を推定するステップとを有する。
【0028】
(10) 前記(8)または(9)の手段において、前記第1のステップから前記第7のステップまでの各ステップを、定期的に行う。
【0029】
前記(8)の手段は、前記(3)の手段である光データ伝送ネットワークの伝送速度を制御する方法であり、前記第1のステップから前記第7のステップまでを行うことにより、前記通信データを送信する送受信処理手段から前記通信データを受信する送受信処理手段までの光パスの経路に適した伝送速度に制御する作業を容易にすることができる。そのため、例えば、前記端末が利用する前記送受信処理手段が動的に変更され、かつ、変更後に光パスの経路が大きく変わる場合でも、データ伝送の安定性(正確性)の低下を防げる。
【0030】
このとき、前記(9)の手段のように、前記光パス管理手段から光パスの伝送経路に合わせた伝送経路情報を取得して、最適な伝送速度を推測することにより、最適な伝送速度を求めるまでの時間を短縮することができる。
【0031】
またこのとき、前記(10)の手段のように、前記(8)または(9)の手段の各ステップを定期的に行うことにより、例えば、前記端末が利用する前記送受信処理手段が動的に変更される場合でも、変更によりデータ伝送の安定性が低下する時間を短くできる。
【0032】
以下、本発明について、図面を参照して実施の形態(実施例)とともに詳細に説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは、同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0033】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1乃至図3は、本発明による実施例1の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、図1はネットワーク全体の構成例を示すブロック図、図2は図1の送信処理手段及びE/O変換手段の構成を示すブロック図、図3は図1の受信処理手段及びO/E変換手段の構成を示すブロック図である。
【0034】
図1において、1A,1Bは端末、2は送信処理手段、3はE/O変換手段、4は光パス、401は光ファイバー、402は光増幅器、403は光スイッチ、5はO/E変換手段、6は受信処理手段、7は制御信号通信手段、Z1は第1の対地、Z2は第2の対地である。また、図2において、201はデータ変換手段、202は通信データ転送手段、203は送信速度制御手段、301は通信データ蓄積手段、302はLD(レーザーダイオード)、303はCLK(クロックパルス発生手段)である。また、図3において、501はPD(フォトダイオード)、502はビット同期回路、503は再生通信データチェック手段、504はCLK、601は通信データ受信手段、602はデータ変換手段、603は受信速度制御手段である。
【0035】
本実施例1の光データ伝送ネットワークは、例えば、図1に示すように、端末1Aのデータをネットワーク伝送用の通信データに変換する送信処理手段2と、前記送信処理手段2で変換した通信データを電気信号から光信号に変換するE/O変換手段3と、前記E/O変換手段3で光信号に変換した通信データを伝送する光パス4と、前記光パス4を伝送した通信データを光信号から電気信号に変換するO/E変換手段5と、前記O/E変換手段5で電気信号に変換された通信データを元のデータに復元して端末1Bに転送する受信処理手段6と、前記送信処理手段2と前記受信処理手段6の間で伝送速度の制御信号の通信をするための制御信号通信手段7とにより構成されている。
【0036】
このとき、前記光パス4は、例えば、図1に示したように、前記光信号(通信データ)を伝送する光ファイバー401、伝送過程により減衰する光信号を光学的に増幅する光増幅器402、前記光信号を目的の端末1Bが利用(接続)している受信処理手段6に伝送するための光スイッチ403等により構成されている。
【0037】
また、本実施例1の光データ伝送ネットワークでは、例えば、前記受信処理手段6に接続する端末1Bは、移動させることが可能であり、図1に示したように、第1の対地Z1の受信処理手段6を利用して前記送信処理手段2から送信されたデータを受信することもできるし、前記第1の対地Z1とは地理的に隔たりのある第2の対地Z2の受信処理手段6を利用して前記送信処理手段2から送信されたデータを受信することもできるとする。
【0038】
また、本実施例1の光データ伝送ネットワークでは、前記送信処理手段2は、図2に示すように、前記端末1Aのデータを前記通信データに変換するデータ変換手段201と、前記データ変換手段201で変換した通信データをE/O変換手段3に転送する通信データ転送手段202と、前記通信データ転送手段202から転送する通信データの転送速度を制御する転送速度制御手段203とにより構成されている。また、前記E/O変換手段3は、図2に示すように、前記送信処理手段2の通信データ転送手段202から転送された通信データ(電気信号)を蓄積する通信データ蓄積手段301と、前記通信データ蓄積手段301に蓄積された通信データ(電気信号)を光信号に変換するLD(レーザーダイオード)302と、前記LD302で光信号に変換する周期を与えるCLK303とにより構成されている。
【0039】
前記送信処理手段2及び前記E/O変換手段3を用いて、前記通信データを送信するときには、まず、前記端末1Aから転送されたデータを前記データ変換手段201で通信データに変換し、前記通信データ転送手段202により前記E/O変換手段3に転送する。前記E/O変換手段3では、転送された通信データ(電気信号)を前記通信データ蓄積手段301に蓄積する。前記通信データ蓄積手段301に蓄積された通信データは、前記CLK303から与えられる周期と同期して、1ビットずつ順次読み出し、前記LD302で電気信号から光信号に変換する。前記LD302で光信号に変換された通信データは、光ファイバー401に入力され、前記光パス4を経由して、目的の端末1Bの直近に設けられたO/E変換手段5に伝送される。
【0040】
またこのとき、前記通信データ転送手段202による転送速度、前記CLK203が与える周期は、前記送信処理手段2に設けられた前記送信速度制御手段203により制御される。また、前記送信速度制御手段203は、前記制御信号通信手段7と接続されており、前記制御信号通信手段7を利用して、前記通信データの伝送先の受信処理手段6との間で、前記転送速度や前記CLK303が与える周期を制御するためのデータを送受信する。
【0041】
また、本実施例1の光データ伝送ネットワークでは、前記O/E変換手段5は、図3に示すように、前記光パス4を経由して伝送された通信データ(光信号)を受信(受光)して電気信号に変換するPD(フォトダイオード)501と、前記PD501で変換した電気信号を通信データとして再生するビット同期回路502と、前記ビット同期回路で再生した通信データの正常性をチェックする再生通信データチェック手段503と、前記ビット同期回路502でデータを再生するときの周期を与えるCLK504とにより構成されている。また、前記受信処理手段6は、図3に示すように、前記再生通信データチェック手段503からの通信データを受信する通信データ受信手段601と、前記通信データ受信手段601で受信した通信データを前記端末1Bで扱えるデータに復元するデータ変換手段602と、前記O/E変換手段5のCLK504が与える周期や前記通信データ受信手段601の受信速度等を制御する受信速度制御手段603とにより構成されている。
【0042】
前記O/E変換手段5及び前記受信処理手段6を用いて、前記送信処理手段2から送信された通信データを受信するときには、まず、前記光パス4を伝送した通信データ(光信号)を前記O/E変換手段5のPD501で受光し、電気信号に変換する。前記PD501で電気信号に変換した通信データは、前記ビット同期回路502において、前記CLK504から与えられる周期と同期した通信データとして再生される。前記ビット同期回路502において再生された通信データは、前記再生通信データチェック手段503により、データの正常性のチェックを行う。前記再生通信データチェック手段503は、チェック対象の通信データが正常なデータである場合、前記通信データを前記受信処理手段6に転送する。前記受信処理手段6では、転送された通信データを前記通信データ受信手段601で受信し、前記データ変換手段602で前記通信データの受信先の端末で扱えるデータに復元する。前記データ変換手段602で復元したデータは、前記受信先の端末1Bに転送される。
【0043】
またこのとき、前記CLK504が与える周期や、前記通信データ受信手段601による受信速度は、前記受信処理手段6に設けられた前記受信速度制御手段603により制御される。また、前記受信速度制御手段603は、前記制御信号通信手段7と接続されており、前記制御信号通信手段7を利用して、前記通信データの送信元の送信処理手段2との間で、前記CLK504が与える周期や前記受信速度を制御するためのデータを送受信する。
【0044】
なお、本実施例1の光データ伝送ネットワークでは通常、前記送信処理手段2及び前記受信処理手段6が複数個設けられている。このとき、前記送信処理手段2と前記受信処理手段6の組み合わせにより、前記光パス4の伝送経路、すなわち前記通信データが通る前記光ファイバー401の長さや前記光増幅器402及び光スイッチ403の数が異なり、最適な伝送速度も異なる。そのため、例えば、図1に示したように、前記送信処理手段2から第1の対地Z1の受信処理手段6に通信データと伝送する場合と、前記送信処理手段2から前記第2の対地Z2の受信処理手段6に通信データを伝送する場合では、適切な伝送速度が異なる。
【0045】
以下、本実施例1の光データ伝送ネットワークにおける、通信データの伝送速度の制御方法について説明する。
【0046】
図4は、本実施例1の光データ伝送ネットワークの通信データの伝送速度の制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【0047】
前記通信データの伝送速度を制御するときには、まず、図4に示すように、前記送信処理手段2の送信速度制御手段203から、前記制御信号通信手段7を介して、受信処理手段6の受信速度制御手段603に対して、伝送速度の初期値R1を設定する。このとき、前記伝送速度の初期値R1は、例えば、一般的な伝送速度よりも低い値に設定しておく。またこのとき、前記受信処理手段6は、前記第1の対地Z1にあるとする。
【0048】
また、前記送信速度制御手段203は、前記E/O変換手段3のCLK303が与える周期や前記通信データ転送手段202の転送速度の設定を、前記伝送速度の初期値R1と一致させる。また、同様に、前記送信速度制御手段203から送信された伝送速度を初期値R1にするというデータを受信した前記受信速度制御手段603は、前記O/E変換手段5のCLK504の周期や前記通信データ受信手段601の受信速度の設定を、前記伝送速度の初期値R1と一致させる。
【0049】
前記各手段の設定が済んだら、前記送信処理手段2から、確認用の通信データ(確認用データ)を送信する。前記確認用データは、前記E/O変換手段3(LD302)で光信号に変換して送信され、前記光パス4を伝送する。前記光パス4を伝送した確認用データは、前記第1の対地Z1のO/E変換手段5(PD501)で電気信号に変換された後、前記受信処理手段6で受信される。前記送信処理手段2から前記確認用データを送信する手順、及び前記受信処理手段6で前記確認用データを受信する手順については、前記通信データと同じようにすればよいので、詳細な説明を省略する。
【0050】
前記受信処理手段6の通信データ受信手段601で、前記確認用データの受信に成功した場合、図4に示したように、前記受信速度制御手段603から、前記制御信号通信手段7を介して、前記送信処理手段2の送信速度制御手段203に受信成功というデータを送信する。
【0051】
前記送信速度制御手段203は、前記受信成功というデータを受信したら、前記伝送速度を初期値R1から速度R2に増加するというデータを、前記制御信号通信手段7を介して、前記受信速度制御手段603に送信する。
【0052】
その後、前記伝送速度が初期値R1のときと同様の手順で、前記E/O変換手段3のCLK303が与える周期,前記通信データ転送手段202の転送速度,前記O/E変換手段5のCLK504が与える周期,前記通信データ受信手段601の受信速度の設定を前記伝送速度R2と一致させ、前記送信処理手段2から確認用データを送信する。このとき、前記伝送速度R2でも前記確認用データを受信できたとすれば、前記受信速度制御手段603から前記送信速度制御手段203に受信成功というデータを送信する。
【0053】
その後さらに、前記伝送速度を速度R2から速度R3に増加し、同様の手順を繰り返したところ、例えば、図4に示したように、前記速度R3では、事前に決めたタイムアウト値の時間内に前記確認用データを受信できなかったとする。この場合、図4に示したように、前記受信速度制御手段603から前記送信速度制御手段203に対して、受信に失敗したというデータを送信する。
【0054】
前記受信に失敗したというデータを受け取った前記送信速度制御手段203は、受信に失敗した速度R3より低く、かつ、受信に成功した速度の中でもっとも高速度である速度を、前記送信処理手段2から前記受信処理手段6に通信データを伝送するときの最適な伝送速度として採用する。今の場合、受信に失敗した速度R3の一つ前の速度R2を、前記送信処理手段2から前記第1の対地Z1の受信処理手段6に通信データを伝送するときの伝送速度として採用し、前記受信速度制御手段603に送信する。この後、前記E/O変換手段3のCLK303が与える周期,前記通信データ転送手段202の転送速度,前記O/E変換手段5のCLK504が与える周期,前記通信データ受信手段601の受信速度の設定を前記伝送速度R2と一致させれば、前記送信処理手段2から前記受信処理手段6に通信データを伝送するときの伝送速度を最適化することができる。そのため、前記端末1Bを前記第1の対地Z1の受信処理手段6に接続して、前記送信処理手段2から送信された通信データを受信するときには、最適な伝送速度で受信することができ、データ伝送の安定性(正確性)が向上する。
【0055】
その後、例えば、前記端末1B(ユーザー)が移動して、前記第2の対地Z2の受信処理手段6を利用して、前記送信処理手段2から送信された通信データを受信するような場合は、図4に示した手順と同様の手順で、前記送信処理手段2から前記第2の対地Z2の受信処理手段6に通信データを伝送するときに最適な伝送速度を求め、設定を変更すればよい。
【0056】
また、例えば、図4に示した手順を、定期的に行うことで、前記端末1Bが利用(接続)する受信処理手段6が動的に変更され、かつ、変更後に光パス4の経路が大きく変わる場合でも、前記通信データ(光信号)の伝送速度を容易に最適化でき、データ伝送の安定性(正確性)を向上させることができる。
【0057】
以上説明したように、本実施例1の光データ伝送ネットワーク及び伝送速度の設定方法によれば、図4に示したような手順により、前記端末1Bが利用(接続)する受信処理手段6や、前記送信処理手段2から前記受信処理手段6までの光パス4の伝送経路に応じて、伝送速度を容易に最適化することができる。そのため、例えば、図1に示したように、前記端末1Bが利用する受信処理手段6が動的に変更され、かつ、変更に伴い伝送経路の構成が大きく変化する場合でも、伝送速度の再設定を容易にでき、正確なデータ転送を行うことができる。
【0058】
(実施例2)
図5及び図6は、本発明による実施例2の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、図5はネットワーク全体の構成を示すブロック図、図6は送受信処理手段及びE/O−O/E変換手段の構成を示すブロック図である。
【0059】
図5において、1A,1Bは端末、4は光パス、7は制御信号通信手段、8A,8Bは送受信処理手段、9A,9BはE/O−O/E変換手段、Z1は第1の対地、Z2は第2の対地である。また、図6において、801は送受信速度制御手段、901はCLK(クロックパルス発生手段)である。
【0060】
本実施例2の光データ伝送ネットワークは、前記実施例1で説明した伝送ネットワークと同様に、ネットワーク上の端末が電気的あるいは磁気的に保持しているデータを、光信号に変換して伝送するネットワークである。しかしながら、前記実施例2の伝送ネットワークは、端末間で、双方向にデータの伝送を行える点が、前記実施例1の伝送ネットワークと異なる。
【0061】
本実施例2の伝送ネットワークは、図5に示すように、端末1A,1Bのデータをネットワーク伝送用の通信データに変換するとともに、前記通信データを受信する送受信処理手段8A,8Bと、前記送受信処理手段8A,8Bで変換された通信データを電気信号から光信号に変換するとともに、前記送受信処理手段で受信する前記通信データを光信号から電気信号に変換するE/O−O/E変換手段9A,9Bと、前記光信号に変換された通信データを伝送する光パスと4により構成されている。
【0062】
また、本実施例2では、図5に示すように、第1端末1Aがデータの送受信に利用する送受信処理手段及びE/O−O/E変換手段と、第2端末1Bがデータを送信に利用する送受信処理手段及びE/O−O/E変換手段とを区別するために、前記第1端末1Aが利用(接続)するほうを第1送受信処理手段8A及び第1E/O−O/E変換手段9Aと称し、第2端末1Bが利用(接続)するほうを第2送受信処理手段8B及び第2E/O−O/E変換手段9Bと称する。
【0063】
また、前記光パス4は、例えば、図5に示したように、前記光信号(通信データ)を伝送する光ファイバー401、伝送過程により減衰する光信号を光学的に増幅する光増幅器402、前記光信号を目的の端末に転送するための光スイッチ403等により構成されている。
【0064】
また、本実施例2の光データ伝送ネットワークでも、例えば、前記第2端末1Bが利用する前記第2送受信処理手段9Bは動的に変更されることがあるとする。またこのとき、図5に示したように、例えば、前記第2端末1Bが利用する第2送受信処理手段9Bが、第1の対地Z1の送受信処理手段から第2の対地Z2の送受信処理手段に変更された場合、前記第1送受信処理手段9Aと前記第2送受信処理手段9Bの間の光パス4の伝送経路、すなわち光ファイバー401の長さや、光増幅器402及び光スイッチ403の数が大きく変化することがあるとする。
【0065】
また、前記送受信処理手段8A,8Bは、前記実施例1で説明した前記送信処理手段2と前記受信処理手段6を組み合わせた構成であり、図6に示すように、端末1A,1Bのデータを通信データに変換するデータ変換手段201と、前記通信データをE/O−O/E変換手段9A,9Bに転送する通信データ転送手段202と、前記E/O−O/E変換手段9A,9Bで受信して電気信号に変換された通信データを受信する通信データ受信手段601と、前記通信データ受信手段601で受信した通信データを端末1A,1Bで扱える元のデータに変換するデータ変換手段602と、前記通信データ転送手段202で転送する通信データの転送速度及び前記通信データ受信手段601で受信する通信データの受信速度を制御する送受信速度制御手段801とにより構成されている。
【0066】
また、前記E/O−O/E変換手段9A,9Bも、前記実施例1で説明したE/O変換手段3とO/E変換手段5を組み合わせた構成であり、図6に示すように、前記通信データ転送手段202から転送された通信データを蓄積する通信データ蓄積手段301と、前記通信データ蓄積手段301に蓄積された通信データを定められた周期の光信号に変換して光パス4に入力(送信)するLD302と、前記光パス4を伝送された通信データ(光信号)を受信(受光)して電気信号に変換するPD501と、前記PD501で変換された電気信号を定められた周期で再生するビット同期回路502と、前記ビット同期回路502で再生した通信データの正常性をチェックする再生通信データチェック手段503と、電気信号を光信号に変換する周期及び電気信号を再生する周期を与えるCLK901とにより構成される。また、前記CLK901は前記送受信速度制御手段801と接続されており、前記CLK901が与える周期は送受信速度制御手段801により制御される。
【0067】
本実施例2の光データ伝送ネットワークを利用して、例えば、前記第1端末1Aから前記第2端末1Bに通信データを送信(伝送)する場合、前記第1送受信処理手段8A及び前記第1E/O−O/E変換手段9Aを用いて、前記第1端末1Aのデータを通信データに変換した後、前記電気信号を光信号に変換して、前記光パス4に入力する。前記光パス4を伝送した通信データ(光信号)は、前記第2E/O−O/E変換手段9B及び前記第2送受信処理手段8Bを用いて、前記通信データを光信号から電気信号に変換した後、前記通信データをもとのデータに復元して前記第2端末1Bに転送する。
【0068】
また逆に、前記第2端末1Bから前記第1端末1Aに通信データを送信(伝送)する場合、前記第2送受信処理手段8B及び前記第2E/O−O/E変換手段9Bを用いて、前記第2端末1Bのデータを通信データに変換した後、前記電気信号を光信号に変換して、前記光パス4に入力する。前記光パス4を伝送した通信データ(光信号)は、前記第1E/O−O/E変換手段9A及び前記第1送受信処理手段8Aを用いて、前記通信データを光信号から電気信号に変換した後、前記通信データをもとのデータに復元して前記第1端末1Aに転送する。
【0069】
なお、本実施例2の光データ伝送ネットワークでも通常、前記送受信処理手段8A,8Bは複数個設けられている。このとき、前記送受信処理手段8A,8Bの組み合わせにより、前記光パス4の伝送経路、すなわち前記通信データが通る前記光ファイバー401の長さや前記光増幅器402及び光スイッチ403の数が異なり、最適な伝送速度も異なる。そのため、例えば、図5に示したように、前記第1送受信処理手段8Aから第1の対地Z1の第2送受信処理手段8Bに通信データと伝送する場合と、前記第1送信処理手段8Aから前記第2の対地Z2第2送受信処理手段8Bに通信データを伝送する場合では、適切な伝送速度が異なるとする。
【0070】
以下、本実施例2の光データ伝送ネットワークにおける、通信データの伝送速度の制御方法について説明する。
【0071】
図7は、本実施例2の光データ伝送ネットワークの通信データの転送速度の制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【0072】
前記通信データの伝送速度を制御するときには、まず、例えば、図7に示すように、第1送受信処理手段8Aの送受信速度制御手段801から、前記制御信号通信手段7を介して、前記第2送受信処理手段8Bの送受信速度制御手段801に対して、伝送速度の初期値R1を設定する。このとき、前記伝送速度の初期値R1は、例えば、一般的な伝送速度よりも低い値に設定しておく。またこのとき、前記第2送受信処理手段8Bは、前記第1の対地Z1にあるとする。
【0073】
また、前記各送受信速度制御手段801は、前記E/O−O/E変換手段9A,9BのCLK901が与える周期,前記通信データ転送手段202の転送速度,前記データ受信手段601の受信速度等の設定が、前記伝送速度の初期値R1と一致するように制御する。
【0074】
前記各手段の速度R1の設定が済んだら、前記第1送受信処理手段8Aから、確認用データを送信する。前記確認用データは、前記第1E/O−O/E変換手段9AのLD302で光信号に変換して送信され、前記光パス4を伝送する。前記光パス4を伝送した確認用データは、前記第1の対地Z1の第2E/O−O/E変換手段9BのPD501で電気信号に変換された後、前記第2送受信処理手段8Bで受信される。前記第1送受信処理手段8Aから前記確認用データを送信する手順、及び前記第2送受信処理手段8Bで前記確認用データを受信する手順については、前記通信データと同じようにすればよいので、詳細な説明は省略する。
【0075】
前記第2送受信処理手段8Bの通信データ受信手段601で、前記確認用データの受信に成功した場合、図7に示したように、今度は、前記第2送受信処理手段8Bから前記第1送受信処理手段8Aに対して、前記速度R1で確認用データを送信する。このときの手順は前記第1送受信処理手段8Aから確認用データを送信するときと同じである。
【0076】
前記第1送受信処理手段8Aは、前記第2送受信処理手段8Bから送信された確認用データの受信に成功したら、前記伝送速度を初期値R1から速度R2に増加するというデータを、前記制御信号通信手段7を介して、前記第2送受信処理手段8Bの送受信速度制御手段801に送信する。
【0077】
その後、前記伝送速度が初期値R1のときと同様の手順で、前記E/O−O/E変換手段9A,9BのCLK901が与える周期,前記通信データ転送手段202の転送速度,前記通信データ受信手段601の受信速度等の設定を前記伝送速度R2と一致させ、前記第1送受信処理手段8Aから確認用データを送信する。このとき、前記第2送受信処理手段8Bは、例えば、図7に示したように、前記速度R2では、事前に決めたタイムアウト値の時間内に前記確認用データを受信できなかったとする。この場合、図7に示したように、前記第2送受信処理手段8Bの送受信速度制御手段801から前記第1送受信処理手段8Aに対して、受信に失敗したというデータを送信する。
【0078】
前記受信に失敗したというデータを受け取った前記第1送受信処理手段8Aの送受信速度制御手段801は、受信に失敗した速度R2より低く、かつ、受信に成功した速度の中でもっとも高速度である速度を、前記第1送受信処理手段8Aと前記第2送受信処理手段8Bの間で前記通信データを伝送するときの最適な伝送速度として採用する。今の場合、受信に失敗した速度R2の一つ前の速度R1を、前記第1送受信処理手段8Aと前記第1の対地Z1の第2送受信処理手段8Bの間で通信データを伝送するときの伝送速度として採用し、前記第2送受信処理手段8Bの送受信速度制御手段801に送信する。この後、前記E/O−O/E変換手段9A,9BのCLK901が与える周期,前記通信データ転送手段202の転送速度,前記通信データ受信手段601の受信速度等の設定を前記伝送速度R1と一致させれば、前記第1送受信処理手段8Aと前記第2送受信処理手段8Bの間で通信データを伝送するときの伝送速度を最適化することができる。
【0079】
その後、前記第2送受信処理手段が、例えば、前記第2端末1Bが利用(接続)する第2送受信処理手段8Bが、第1の対地Z1の送受信処理手段から前記第2の対地Z2の送受信処理手段に動的に変更された場合は、図7に示した手順と同様の手順で、前記第1送受信処理手段8Aと前記第2の対地Z2の第2送受信処理手段8Bの間で通信データを伝送するときの最適な伝送速度を求め、設定を変更すればよい。
【0080】
また、例えば、図7に示した手順を、定期的に行うことで、前記第2端末1Bが利用(接続)する第2送受信処理手段8Bが動的に変更され、かつ、変更後に光パス4の経路が大きく変わる場合でも、前記通信データ(光信号)の伝送速度を容易に最適化でき、データ伝送の安定性(正確性)を向上させることができる。
【0081】
以上説明したように、本実施例2の光データ伝送ネットワーク及び伝送速度の設定方法によれば、図7に示したような手順により、前記第2端末1Bが利用(接続)する第2送受信処理手段8Bや、前記第1送受信処理手段8Aと前記第2送受信処理手段8Bの間の光パスの伝送経路に応じて、伝送速度を容易に最適化することができる。そのため、例えば、前記端末1A,1Bが利用する送受信処理手段8A,8Bが動的に変更され、かつ、対地の変更に伴い伝送経路の構成が大きく変化する場合でも、伝送速度の再設定を容易にでき、正確なデータ転送を行うことができる。
【0082】
また、本実施例2では、前記設定する伝送速度、及び前記確認用データの受信成功あるいは失敗等のデータを、前記制御信号通信手段7を介して送受信する場合について説明したが、これに限らず、他の方法で送受信してもよい。
【0083】
(実施例3)
図8乃至図10は、本発明による実施例3の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、図8はネットワーク全体の構成を示すブロック図、図9は送信処理手段及びE/O変換手段の構成を示すブロック図、図10は受信処理手段及びO/E変換手段の構成を示すブロック図である。
【0084】
図8において、10は光パス管理手段である。また、図9及び図10において、204及び604はそれぞれ速度推定用テーブルである。
【0085】
本実施例3の光データ伝送ネットワークは、図8に示すように、端末1Aのデータをネットワーク伝送用の通信データに変換する送信処理手段2と、前記送信処理手段2で変換した通信データを電気信号から光信号に変換するE/O変換手段3と、前記E/O変換手段3で光信号に変換した通信データを伝送する光パス4と、前記光パス4を伝送した通信データを光信号から電気信号に変換するO/E変換手段5と、前記O/E変換手段5で電気信号に変換された通信データを元のデータに復元して端末1Bに転送する受信処理手段6と、前記送信処理手段2と前記受信処理手段6の間で制御信号の通信をするための制御信号通信手段7とにより構成されている。
【0086】
このとき、前記光パス4は、例えば、図8に示したように、前記光信号(通信データ)を伝送する光ファイバー401、伝送過程により減衰する光信号を光学的に増幅する光増幅器402、前記光信号を目的の端末に転送するための光スイッチ403等により構成されている。
【0087】
また、本実施例3の光データ伝送ネットワークでは、前記端末1Bが利用(接続)する前記受信処理手段6が動的に変更されるとする。またこのとき、前記端末1Bが利用する前記受信処理手段6が、第1の対地Z1の受信処理手段から第2の対地Z2の受信処理手段に変更されたときに、前記送信処理手段2と前記受信処理手段6の間の光パス4の伝送経路、すなわち光ファイバー401の長さや、光増幅器402及び光スイッチ403の数が大きく変化することがあるとする。
【0088】
また、本実施例3の光データ伝送ネットワークでは、図8に示したように、前記制御信号通信手段7に、光パス管理手段10が接続されている。前記光パス管理手段10は、前記ネットワークの光パス4内の光ファイバー401の長さ、光増幅器402及び光スイッチ403の数等の情報を管理する手段である。
【0089】
また、本実施例3の光データ伝送ネットワークでは、前記送信処理手段2は、図9に示すように、前記端末1Aのデータを前記通信データに変換するデータ変換手段201と、前記データ変換手段201で変換した通信データをE/O変換手段3に転送する通信データ転送手段202と、前記通信データ転送手段202から転送する通信データの転送速度を制御する送信速度制御手段203と、前記光パス管理手段10から光パス4の経路情報を取得して最適な伝送速度(送信速度)を推測するための速度推定用テーブル204とにより構成されている。また、前記E/O変換手段3は、図9に示すように、前記送信処理手段2の通信データ転送手段202から転送された通信データ(電気信号)を蓄積する通信データ蓄積手段301と、前記通信データ蓄積手段301に蓄積された通信データ(電気信号)を光信号に変換するLD(レーザーダイオード)302と、前記LD302で光信号に変換する周期を与えるCLK303とにより構成されている。
【0090】
前記送信処理手段2及び前記E/O変換手段3を用いて、前記通信データを送信するときには、前記実施例1で説明した手順と同様の手順で行えばよいので、詳細な説明は省略する。
【0091】
また、本実施例3の光データ伝送ネットワークでは、前記O/E変換手段5は、図10に示すように、前記光パス4を経由して伝送された通信データ(光信号)を受信(受光)して電気信号に変換するPD(フォトダイオード)501と、前記PD501で変換した電気信号を通信データとして再生するビット同期回路502と、前記ビット同期回路502で再生した通信データの正常性をチェックする再生通信データチェック手段503と、前記ビット同期回路502でデータを再生するときの周期を与えるCLK504とにより構成されている。また、前記受信処理手段6は、図10に示すように、前記再生通信データチェック手段503からの通信データを受信する通信データ受信手段601と、前記通信データ受信手段601で受信した通信データを前記端末1Bで扱えるデータに復元するデータ変換手段602と、前記O/E変換手段5のCLK504が与える周期や前記通信データ受信手段601の受信速度等を制御する受信速度制御手段603と、前記光パス管理手段10から光パスの経路情報を取得して最適な伝送速度(受信速度)を推測するための速度推定用テーブル604とにより構成されている。
【0092】
前記O/E変換手段5及び前記受信処理手段6を用いて、前記送信処理手段2から送信された通信データを受信するときも、前記実施例1で説明した手順と同じ手順で行えばよいので、詳細な説明は省略する。
【0093】
また、本実施例3の光データ伝送ネットワークでも通常、前記送信処理手段2及び前記受信処理手段6が複数個設けられている。このとき、前記送信処理手段2と前記受信処理手段6の組み合わせにより、前記光パスの伝送経路、すなわち前記通信データが通る前記光ファイバー401の長さや前記光増幅器402及び光スイッチ403の数が異なり、最適な伝送速度も異なる。そのため、例えば、図8に示したように、前記送信処理手段2から第1の対地Z1の受信処理手段6に通信データと伝送する場合と、前記送信処理手段2から前記第2の対地Z2の受信処理手段6に通信データを伝送する場合では、適切な伝送速度が異なる。
【0094】
以下、本実施例3の光データ伝送ネットワークにおける、通信データの伝送速度の制御方法について説明する。
【0095】
図11は、本実施例3の光データ伝送ネットワークの通信データの伝送速度の制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【0096】
前記通信データの伝送速度を制御するときには、まず、図11に示すように、前記光パス管理手段10から、前記送信処理手段2から前記受信処理手段6までの光パス4の光ファイバー401の長さや、光増幅器402及び光スイッチ403の数等の情報を取得する。そして、前記送信処理手段2は、前記送信速度制御手段203において、前記光パス管理手段10から取得した経路情報と前記速度推定用テーブル204の値を比較し、前記送信処理手段2から前記受信処理手段6に通信データを送信したときに、前記受信処理手段6が正常に受信することが可能な送信速度を推測する。同様に、前記受信処理手段6は、前記受信速度制御手段603において、前記光パス管理手段10から取得した経路情報と前記速度推定用テーブル604の値を比較し、前記送信処理手段2から送信された通信データを受信するときに、正常に受信することが可能な速度を推測する。
【0097】
前記推測した送信速度が、例えば、速度R1であった場合、前記送信処理手段2の送信速度制御手段203から、前記制御信号通信手段7を介して、前記受信処理手段6の受信速度制御手段603に、伝送速度の初期値をR1にするという制御データを送信する。また、前記送信速度制御手段203は、前記E/O変換手段3のCLKが与える周期や前記通信データ転送手段203の転送速度の設定を前記伝送速度の初期値R1と一致させる。また、同様に、前記送信速度制御手段203から送信された伝送速度を初期値R1にするというデータを受信した前記受信速度制御手段603は、前記O/E変換手段5のCLK504が与える周期や前記通信データ受信手段601の設定を、前記伝送速度の初期値R1と一致させる。
【0098】
前記各手段の速度の設定が済んだら、前記送信処理手段2から、確認用の通信データ(確認用データ)を送信する。前記確認用データは、前記E/O変換手段3のLD302で光信号に変換して送信され、前記光パス4を伝送する。前記光パス4を伝送した確認用データは、前記第1の対地Z1のO/E変換手段5のPD501で電気信号に変換された後、前記受信処理手段6で受信される。前記送信処理手段2から前記確認用データを送信する手順、及び前記受信処理手段6で前記確認用データを受信する手順については、前記通信データと同じようにすればよいので、詳細な説明は省略する。
【0099】
前記受信処理手段6の通信データ受信手段601で、前記確認用データの受信に成功した場合、前記受信速度制御手段603から、前記制御信号通信手段7を介して、前記送信速度制御手段203に受信成功というデータを送信する。
【0100】
前記送信速度制御手段203は、前記受信成功というデータを受信したら、前記伝送速度を初期値R1から速度R2に増加するというデータを、前記制御信号通信手段7を介して、前記受信速度制御手段603に送信する。
【0101】
その後、前記伝送速度が初期値R1のときと同様の手順で、前記E/O変換手段3のCLK303が与える周期,前記通信データ転送手段202の転送速度が与える周期の設定を、前記伝送速度R2と一致させ、前記送信処理手段2から確認用データを送信する。このとき、例えば、図11に示したように、前記速度R2では、事前に決めたタイムアウト値の時間内に前記確認用データを受信できなかったとする。この場合、図11に示したように、前記受信速度制御手段603から前記送信速度制御手段203に対して、受信に失敗したというデータを送信する。
【0102】
前記受信に失敗したというデータを受け取った前記送信速度制御手段203は、受信に失敗した速度R2より低く、かつ、受信に成功した速度の中でもっとも高速度である速度を、前記送信処理手段2から前記受信処理手段6に前記通信データを伝送するときの最適な伝送速度として採用する。今の場合、受信に失敗した速度R2の一つ前の速度R1を、前記送信処理手段2から前記第1の対地Z1の受信処理手段6に通信データを伝送するときの伝送速度として採用し、前記受信速度制御手段603に送信する。この後、前記E/O変換手段3のCLK303が与える周期,前記通信データ転送手段202の転送速度,前記O/E変換手段5のCLK501,前記通信データ受信手段601の設定を前記伝送速度R1と一致させれば、前記送信処理手段201から前記受信処理手段3に通信データを伝送するときの伝送速度を最適化することができる。
【0103】
その後、前記端末1Bが利用(接続)する前記受信処理手段6が、例えば、前記第1の対地Z1の受信処理手段から前記第2の対地Z2の受信処理手段に変わった場合は、図11に示した手順と同様の手順で、前記送信処理手段2から前記第2の対地Z2の受信処理手段6に通信データを伝送するときの最適な伝送速度を求め、設定を変更すればよい。
【0104】
また、図11に示した手順を、定期的に行うことで、前記端末(ユーザー)1Bが利用する前記受信処理手段6が動的に変更され、かつ、変更後に光パスの経路が大きく変わる場合でも、前記通信データ(光信号)の伝送速度を容易に最適化でき、データ伝送の安定性(正確性)を向上させることができる。
【0105】
以上説明したように、本実施例3の光データ伝送ネットワーク及び伝送速度の制御方法によれば、図11に示したような手順により、前記受信処理手段3の対地や、前記送信処理手段から前記受信処理手段までの光パスの伝送経路に応じて、伝送速度を容易に最適化することができる。そのため、例えば、図8に示したように、前記端末1Bが利用する受信処理手段6が動的に変更され、かつ、変更に伴い伝送経路の構成が大きく変化する場合でも、伝送速度の再設定を容易にでき、正確なデータ転送を行うことができる。
【0106】
また、本実施例3の伝送速度の制御方法のように、事前に前記光パス管理手段10から経路情報を取得し、伝送可能な速度を推測することで、前記端末1Bが利用する前記受信処理手段6が変更されたときに、伝送速度を変更して最適化するまでに要する時間を短縮することができる。そのため、前記端末1Bが利用する前記受信処理手段2が動的に変更される場合でも、データ転送の安定性が低下する期間を短くすることができる。
【0107】
また、詳細な説明は省略するが、前記実施例2で説明した光データ伝送ネットワークのように、送受信処理手段8A,8B及びE/O−O/E変換手段9A,9Bが設けられた伝送ネットワークでも、本実施例3の伝送速度の制御方法のように、事前に前記光パス管理手段10から経路情報を取得し、伝送可能な速度を推測することで、前記端末1Bが利用する前記受信処理手段6が変更されたときに、伝送速度を変更して最適化するまでに要する時間を短縮することができる。
【0108】
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはもちろんである。
【0109】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
【0110】
(1) 光ファイバー,光増幅器,光スイッチ等からなる光パスを介して端末間のデータ伝送を行う光データ伝送ネットワークにおいて、光パスに接続された送信処理手段や受信処理手段等の対地が動的に変更されても正確なデータ伝送をすることができる。
【0111】
(2) 光ファイバー,光増幅器,光スイッチ等からなる光パスを介して端末間のデータ伝送を行う光データ伝送ネットワークにおいて、通信データの伝送速度を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、ネットワーク全体の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明による実施例1の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、図1の送信処理手段及びE/O変換手段の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明による実施例1の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、図1の受信処理手段及びO/E変換手段の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施例1の光データ伝送ネットワークの通信データの伝送速度の制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【図5】本発明による実施例2の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、ネットワーク全体の構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明による実施例2の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、送受信処理手段及びE/O−O/E変換手段の構成を示すブロック図である。
【図7】本実施例2の光データ伝送ネットワークの通信データの伝送速度の制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【図8】本発明による実施例3の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、ネットワーク全体の構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明による実施例3の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、送信処理手段及びE/O変換手段の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明による実施例3の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、受信処理手段及びO/E変換手段の構成を示すブロック図である。
【図11】本実施例3の光データ伝送ネットワークの通信データの伝送速度の制御方法を説明するためのシーケンス図である。
【図12】従来の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、ネットワーク全体の構成例を示すブロック図である。
【図13】従来の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、送信処理手段及びE/O変換手段の構成を示すブロック図である。
【図14】従来の光データ伝送ネットワークの概略構成を示す模式図であり、受信処理手段及びO/E変換手段の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1A,1B…端末、2…送信処理手段、201…データ変換手段、202…通信データ転送手段、203…送信速度制御手段、204…速度推定用テーブル(速度推定手段)、205…送信速度設定手段、3…E/O変換手段、301…通信データ蓄積手段、302…LD(レーザーダイオード)、303…CLK(クロックパルス発生手段)、4…光パス、401…光ファイバー、402…光増幅器、403…光スイッチ、5…O/E変換手段、501…PD(フォトダイオード)、502…ビット同期回路、503…再生通信データチェック手段、504…CLK、6…受信処理手段、601…通信データ受信手段、602…データ変換手段、603…受信速度制御手段、604…速度推定用テーブル(速度推定手段)、7…制御信号通信手段、8A,8B…送受信処理手段、801…送受信速度制御手段、9A,9B…E/O−O/E変換手段、901…送受信速度制御手段、10…光パス管理手段。

Claims (10)

  1. 端末のデータをネットワーク伝送用の通信データに変換する送信処理手段と、前記送信処理手段で変換した通信データを電気信号から光信号に変換する電気/光変換手段(以下、E/O変換手段と称する)と、前記光信号に変換した通信データを伝送する光パスと、前記光パスを伝送した通信データを光信号から電気信号に変換する光/電気変換手段(以下、O/E変換手段と称する)と、前記O/E変換手段で電気信号に変換された通信データを受信して端末に転送する受信処理手段とを備える光データ伝送ネットワークであって、
    前記送信処理手段は、前記E/O変換手段で光信号に変換した通信データの送信速度を制御する送信速度制御手段を備え、
    前記受信処理手段は、前記O/E変換手段で受信する通信データの受信速度を制御する受信速度制御手段を備え、
    前記送信速度制御手段と前記受信速度制御手段の間で、前記送信速度及び前記受信速度を変更するための速度制御データの送受信を行い、前記通信データの伝送速度を決定することを特徴とする光データ伝送ネットワーク。
  2. 前記送信処理手段は、前記光パスの内部の伝送経路情報を持つ光パス管理手段から、前記送信処理手段から前記通信データの受信先の受信処理手段までの光パスの伝送経路情報を取得する手段と、前記取得した伝送経路情報に基づいて、前記送信速度として適切な速度を推定する速度推定手段とを備え、
    前記受信処理手段は、前記光パス管理手段から、前記通信データの送信元の送信処理手段と前記受信処理手段の間の光パスの伝送経路情報を取得する手段と、前記取得した伝送経路情報に基づいて、前記受信速度として適切な速度を推定する速度推定手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の光データ伝送ネットワーク。
  3. 端末のデータをネットワーク伝送用の通信データに変換するとともに、前記通信データを受信する送受信処理手段と、前記送受信処理手段で変換された通信データを電気信号から光信号に変換するとともに、前記送受信処理手段で受信する前記通信データを光信号から電気信号に変換する電気/光−光/電気変換手段(以下、E/O−O/E変換手段と称する)と、前記光信号に変換された通信データを伝送する光パスとを備える光データ伝送ネットワークであって、
    前記送受信処理手段は、前記E/O−O/E変換手段で光信号に変換して送信する通信データの送信速度、及び前記E/O−O/E変換手段で受信して電気信号に変換した通信データの受信速度を制御する送受信速度制御手段を備え、
    前記通信データの送信元の送受信処理手段と前記通信データの受信先の送受信処理手段が異なる場合に、前記送信元の送受信処理手段が備える送受信速度制御手段と、前記受信先の送受信処理手段が備える送受信速度制御手段の間で、前記通信データの送信速度及び前記受信速度を変更するための速度制御データの送受信を行い、前記通信データの伝送速度を制御することを特徴とする光データ伝送ネットワーク。
  4. 前記送受信処理手段は、前記光パスの内部の伝送経路情報を持つ光パス管理手段から、前記通信データの送信元の送受信処理手段から前記通信データの受信先の送受信処理手段までの光パスの伝送経路情報を取得する手段と、前記取得した伝送経路情報に基づいて、前記通信データの送信速度及び前記受信速度として適切な速度を推定する速度推定手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載の光データ伝送ネットワーク。
  5. 端末のデータをネットワーク伝送用の通信データに変換する送信処理手段と、前記送信処理手段で変換した通信データを電気信号から光信号に変換するE/O変換手段と、前記光信号に変換した通信データを伝送する光パスと、前記光パスを伝送した通信データを光信号から電気信号に変換するO/E変換手段と、前記O/E変換手段で電気信号に変換した通信データを受信して端末に転送する受信処理手段とを備える光データ伝送ネットワーク上で、前記送信処理手段から前記受信処理手段に伝送する通信データの伝送速度を制御する伝送速度制御方法であって、
    前記伝送速度を設定する第1のステップと、
    前記第1のステップで設定した伝送速度で、前記送信処理手段から前記受信処理手段に確認用データを送信する第2のステップと、
    前記受信処理手段において、前記第1のステップで設定された伝送速度で、前記確認用データの受信を試みる第3のステップと、
    前記第3のステップにおいて、前記確認用データの受信に成功した場合に、前記第1のステップで設定した伝送速度を増加させ、前記第1のステップから前記第3のステップを繰り返す第4のステップと、
    前記第3のステップにおいて、前記確認用データの受信に失敗した場合に、設定された伝送速度より低く、かつ、前記確認用データの受信に成功した伝送速度のうち、最大の速度を前記送信処理手段から前記受信処理手段に前記通信データを伝送するときの伝送速度とする第5のステップとを有することを特徴とする伝送速度制御方法。
  6. 前記伝送速度を設定する第1のステップは、
    伝送経路情報をもつ光パス管理手段から、前記送信処理手段から前記受信処理手段までの光パスの伝送経路情報を取得するステップと、
    前記取得した伝送経路情報に基づいて、伝送速度を推定するステップとを有することを特徴とする請求項5に記載の伝送速度制御方法。
  7. 前記第1のステップから前記第5のステップまでの各ステップを、定期的に行うことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の伝送速度制御方法。
  8. 端末のデータをネットワーク伝送用の通信データに変換するとともに、前記通信データを受信する送受信処理手段と、前記送受信処理手段で変換された通信データを電気信号から光信号に変換するとともに、前記送受信処理手段で受信する前記通信データを光信号から電気信号に変換するE/O−O/E変換手段と、前記光信号に変換された通信データを伝送する光パスとを備える光データ伝送ネットワーク上で、第1送受信処理手段と、他の第2送受信処理手段の間で伝送する通信データの伝送速度を制御する伝送速度制御方法であって、
    前記伝送速度を設定する第1のステップと、
    前記第1のステップで設定した伝送速度で、前記第1送受信処理手段から前記第2送受信処理手段に確認用データを送信する第2のステップと、
    前記第2送受信処理手段において、前記第1のステップで設定された伝送速度で、前記確認用データの受信を試みる第3のステップと、
    前記第3のステップにおいて、前記確認用データの受信に成功した場合、前記第1のステップで設定された伝送速度で、前記第2送受信処理手段から前記第1送受信処理手段に確認用データを送信する第4のステップと、
    前記第1送受信処理手段において、前記第1のステップで設定された伝送速度で、前記確認用データの受信を試みる第5のステップと、
    前記第5のステップにおいて、前記確認用データの受信に成功した場合に、前記第1のステップで設定した伝送速度を増加させ、前記第1のステップから前記第5のステップを繰り返す第6のステップと、
    前記第3のステップまたは前記第5のステップにおいて、前記確認用データの受信に失敗した場合に、設定された伝送速度より低く、かつ、前記確認用データの受信に成功した伝送速度のうち、最大の速度を前記第1送受信処理手段と前記第2送受信処理手段の間で前記通信データを伝送するときの伝送速度とする第7のステップとを有することを特徴とする伝送速度制御方法。
  9. 前記伝送速度を設定する第1のステップは、
    伝送経路情報をもつ光パス管理手段から、前記送信処理手段から前記受信処理手段までの光パスの伝送経路情報を取得するステップと、
    前記取得した伝送経路情報に基づいて、伝送速度を推定するステップとを有することを特徴とする請求項8に記載の伝送速度制御方法。
  10. 前記第1のステップから前記第7のステップまでの各ステップを、定期的に行うことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の伝送速度制御方法。
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