JP2001230728A - 光伝送システムにおける偏波分散補償装置 - Google Patents
光伝送システムにおける偏波分散補償装置Info
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Abstract
よび伝送距離を増加するために、デジタル光伝送システ
ムの大半がエラー検出/訂正方法を適用していることを
利用して、製造コストを低減した偏波分散補償装置を提
供する。 【解決手段】 この装置は、偏光コントローラPCと、
2つの直交偏光モードの間で群遅延時間差を生成する手
段DDGと、偏光コントローラPCの制御手段CUとを
用いて受信した光信号Srλを処理することにより、リ
ンクの偏波分散を補償する。送信データは、受信データ
を損なうエラーを検知可能にするために冗長であり、制
御手段CUは前記冗長データからリアルタイムで計算さ
れるビット誤り率を最小化するよう構成される。標準フ
ァイバーによる長距離光伝送に適用される。
Description
るデジタル信号伝送の分野に関し、特に、光ファイバー
を使用する長距離リンクにおける高速伝送に関する。
察される偏波分散を少なくとも部分的かつダイナミック
に補償するための装置に関する。
調する、少なくとも1つの光搬送波を用いる送信端末
と、 ・送信端末から送信される信号を導く少なくとも1つの
シングルモードファイバー区間からなる光伝送リンク
と、 ・ファイバーから伝送される光信号を受信する受信端末
とを含む。
から、光伝送システムの性能は、特にリンクの光学的な
特性により制限され、このリンクは、光信号を劣化する
作用がある様々な物理現象を被る。識別されている全て
の現象のなかで、光パワーの減衰および波長分散は、最
も制約的なものとして最初に現れる現象であり、こうし
た現象によって生じる劣化を少なくとも部分的に解消す
る手段が提案された。
は、信号搬送波の波長に依存する。従って、「標準ファ
イバー」と呼ばれる、最近10年間に設置されたシング
ルモードファイバーは、波長が約1.5μmであるとき
減衰が最小になるので、搬送波としてこの値を選択する
ことが有利である。また、伝送距離をさらに延ばすため
に、リンクの上流または下流に、あるいはリンクの全長
に沿って、光増幅器を配置することにより、減衰を補償
することができた。
5μmで約17ps/(km.nm))では顕著であ
る。1つの解決方法は、少なくとも1つの「分散補償光
ファイバー:DCF(Dispersion Comp
ensating Fiber)」をリンクに挿入する
ことからなる。
呼ばれる好ましくない別の現象を考慮に入れたことはな
い。光伝送システムの現行の利用条件では、この現象
は、長い間、波長分散に比して無視できるものとみなさ
れてきた。だが、リンクの距離をさらに延ばそうとし、
また特に伝送速度を増やそうとする以上、もはやこの現
象を無視することはできない。
レベルでレーザダイオードから供給される搬送波が完全
に偏光されても、ファイバーは、たとえば送信端末から
送られるパルスがファイバー内を伝播後に変形されて受
信されもとの継続時間(duration)よりも長い継続時間
を有する、という結果をもたらす偏波分散を被る。
よるものであり、その結果、伝送中に光信号の偏光が乱
れる。おおよそのところ、リンクファイバーの端で受信
した信号は、2個の直交成分から構成されるものとみな
され、一方の直交成分は、伝播速度が最高である偏光状
態(最も速い主要偏光状態)に対応し、他方の直交成分
は、伝播速度が最低である偏光状態(最も遅い主要偏光
状態)に対応する。換言すれば、リンクファイバーの端
で受信したパルス信号は、標準的な偏光状態に従って偏
光されて最初に到着する第1のパルス信号と、遅延伝播
状態に従って伝播されて、「群遅延時間差:DGD(D
ifferential GroupDelay)と呼
ばれる遅延を伴って到着する第2のパルス信号とから構
成されるとみなされる。DGDは、特にリンクファイバ
ーの距離に依存する。従って、この2つの主要偏光状態
(PSP:Principal States ofP
olarisation)が、リンクを特徴づける。
からなる光信号を送信する場合、受信端末が受信する光
信号は、DGDに等しい時間差を有する2個の直交偏光
された連続パルスから構成される。端末による検出は、
受信した光パワー全体の測定結果を電気的に与えること
からなるので、検出されるパルスの継続時間は、DGD
の値に応じて増加する。
準ファイバーの場合、約50ピコ秒とすることができ
る。受信端末が受信するパルスが変形していると、伝送
データの復号化エラーを引き起こし、その結果として、
偏波分散は、アナログおよびデジタルの光リンクの性能
を制限するファクターになる。
/√km)シングルモードファイバーを製造することが
知られている。しかしながら、既に設置された「標準フ
ァイバー」の場合は問題が残り、これらの標準ファイバ
ーは、偏波分散が非常に大きいことから、伝送速度が増
加する場合に、技術的に重大な障害になる。一方で、こ
の問題は、伝送速度をさらに増加したいときには、偏波
分散の小さいファイバーに対しても発生する。
F:Polarisation Maintainin
g Fiber)とも称される偏波分散の大きいファイ
バーを実現することが知られており、偏波面保存光ファ
イバーは、短い距離の区間で使用され、主要偏光状態が
不変である固定の群遅延時間差を得ることができる。こ
のような構成部品(すなわち2つの直交偏光モードの間
で遅延時間差を生成するあらゆる装置)を、偏波分散を
有する伝送リンクと直列に適切に配置することによっ
て、偏波分散を光学的に補償することができる。これ
は、伝送リンクと同じDGDのある偏波面保存光ファイ
バーを使用するが、低速と高速の主要偏光状態を交互に
することによって、すなわち伝送リンクおよび偏波面保
存光ファイバーからなる全体の主要偏光状態を、送信時
のソースの偏光状態と一致させることによって実現でき
る。このために偏光コントローラを伝送リンクと偏波面
保存光ファイバーの間に設置する。
差の値DGDと伝送リンクの主要偏光状態とが、振動や
温度などの多数のファクターに応じて経時的に変化する
ことにある。従って、波長分散とは違い、偏波分散はラ
ンダムな現象であるとみなさなければならない。具体的
には、測定されたDGDの平均値として定義される「P
MD(Polarisation Mode Disp
ersion Delay:偏波分散遅延)の値によっ
て、伝送リンクの偏波分散が特徴づけられる。
ムな回転ベクトルΩにより偏波分散を示すことができ
る。ポアンカレ空間では、ストークスベクトル(Stoke
s’ vector)といわれる偏光状態ベクトルSにより偏光
状態を示す。ベクトルの先端は、球に配置される。図1
は、関連する主要ベクトル、すなわち、偏光状態ベクト
ルS、偏波分散ベクトルΩ、および主要偏光状態ベクト
ルeを示し、Φは、SとΩとの間の角度である。
関係式∂S/∂ω=Ω×Sが得られる。ここで、ωは光
波の角周波数、記号×は、ベクトル積を示す。
クの偏光の2つの主要状態に応じて偏光される2つの光
波の間の伝播遅延である。
して、補償装置は適応性のあるものでなくてはならず、
また偏波面保存光ファイバーの群遅延時間差は、補償を
望む群遅延時間差の最大値に少なくとも等しくなるよう
に選択しなければならない。理想的には、補償は、送信
信号および受信信号の間に含まれるリンク全体の主要偏
光状態eの方向が、受信信号の偏光ベクトルSの方向と
常に一致するようにしなければならない。換言すれば、
先に定義した角度Φを、できるだけ小さく保持しなけれ
ばならない。
出願EP−A−853395号(1997年12月30
日出願、1998年7月15日公開)に記載されてい
る。この装置は、受信機の上流に配置されており、少な
くとも1つの偏光コントローラと、2つの直交偏光モー
ドの間で群遅延時間差を生成するための手段と、偏光コ
ントローラの制御手段とを含む。
ば、群遅延時間差生成装置からの信号の偏光度を最大に
するように、制御手段が構成されており、群遅延時間差
生成装置は、一般には偏波面保存光ファイバーから構成
される。
装置DDGから送られる光信号の検出によって電気信号
を得て、この電気信号の変調のスペクトル幅を最小にす
ることをめざしている。測定パラメータとしてはまた、
前記2つのパラメータの加重積、すなわちDOPx.Δ
ωyの形をとるパラメータpを使用可能である。このと
き、DOPは偏光度、Δωはスペクトル幅、x、yは、
該当する伝送システムに対して最適化される加重係数で
ある。
問題に適合する性能を持たなければならない。特に、そ
の応答時間は、実際に観察されるDGDの変動の高速性
に適応しなければならない。さらに、所望の改善レベル
が高ければ、いっそうの精度を確保しなければならな
い。こうした精度に関する条件は、送信信号および受信
信号の間に介在するリンク全体の主要偏光状態の方向e
と、受信信号の偏光ベクトルSの方向との間の角度Φ
を、必要な改善を可能にするデータ値未満に常に留める
ことということができる。
度未満、好適には3度未満に留めなければならない。
うるので、そこから、所望の信号の品質に応じて制御ル
ープに課すべき最大応答時間を導くことができる。一般
的なケースでは、Nmが、偏光ベクトルSの1秒あたり
の最大の回転数、Φmが角度Φに課される最大角度であ
るとき、最大応答時間はtr=Φm/(Nm.360)
秒である。
る時、応答時間trは、0.55msである。
制約を考慮すれば、測定装置、信号処理装置、作動装置
(偏光コントローラ)の性能が、補償の有効性にとって
重要である。
の最良の選択の1つは、上記の偏光度であると思われ
る。何故なら、このパラメータとPMDによるビット誤
り率の劣化との間には良好な相関関係があるからであ
る。しかも、その測定は、光学コンポーネントおよび専
用の電子回路により迅速に実施可能である。しかしなが
ら、この解決方法を正確に実施するには、コストが高
い。
の電子部分のレベルにおいてのみ実施されるので測定が
比較的安価であるが、このパラメータは必ずしもPMD
と良好な相関関係にあるわけではないので、時には、あ
まりよくない結果が出ることがある。
タル光伝送システムの大半がエラー検出/訂正方法を適
用していることを利用して、PMD補償装置の製造コス
トを減らすことにある。
光された光信号としてデータを送信する送信端末と、伝
送光ファイバーと、受信端末と、任意選択で光増幅器と
を含む、デジタル光伝送システム用の補償装置を目的と
し、前記補償装置が、偏波分散を補償する補償手段を含
み、前記補償手段が、少なくとも1つの偏光コントロー
ラと、2つの直交偏光モードの間で群遅延時間差を生成
するための手段であり、偏光コントローラおよびその群
遅延時間差生成手段が伝送ファイバーと受信端末との間
にこの順序で介在する群遅延時間差生成手段と、偏光コ
ントローラを制御する制御手段とを含み、送信される前
記データが、送信端末により生成される冗長データをそ
れぞれが備えたフレームから構成されて、受信端末が受
信フレームを損なうエラーを検知できるようにし、前記
制御手段が、前記冗長データによりリアルタイムで計算
されるビット誤り率を最小化するように構成されること
を特徴とする。
る。最初の考察は、瞬間的なビット誤り率を測定可能で
ある場合、これが、制御に対して適正なパラメータを構
成するという考えである。受信機レベルで検出される伝
送エラーは、PMD以外の多数の原因を持つことがある
が、しかし実際には、PMDが、上記の高速性の変動を
有する唯一の妨害である。従って、瞬間的なビット誤り
率の高周波変動が、単にPMDによるものであると、そ
こから導くことができる。その結果、PMDの制約に対
処するために応答時間を十分に短くして瞬間的なビット
誤り率を最適化することに基づいた制御を実現できた場
合、結果として得られる補償は、PMDの影響だけを考
慮したものになるはずである。
味のある測定を行うために十分な数のデータを受信しな
ければならないので、ビット誤り率の直接測定を厳密に
瞬間的には行うことはできないという問題を提起する。
エラーの検出および訂正方法により、連続データブロッ
クを対象とするビット誤り率を直接計算可能であるいう
ことである。これらの計算の結果は、各ブロックを構成
するデータ数が多いだけに、瞬間的なビット誤り率のサ
ンプリング測定をますます有意義なものにする。さら
に、ブロックサイズが、選択された検出、訂正、あるい
はその両方のコードにより固定される場合、測定の遅延
は、伝送速度が速ければますます少なくなる。事実、送
信データは、それぞれが冗長データを含むフレームから
組織され、受信端末が受信フレームを損なうエラーを検
知できるようにしている。ビット誤り率は、少なくとも
1つのフレーム全体、すなわちフレームのフォーマット
により定まるビット数を受信した後でしか測定できな
い。伝送速度が非常に遅いと、1つのフレームを受信す
るのに必要な時間がかかりりすぎて、十分に迅速な制御
の応答をすることができないが、伝送速度が速いと、状
況はずっと好都合になる。
U−T勧告のG.975により定義されているエラー訂
正コードの場合、フレームは32640ビットから構成
される。毎秒10メガビットの伝送速度ではフレームの
読み取り時間が3msであるが、毎秒10ギガビットの
伝送速度では、この時間がたったの3μsになる。この
遅延を、制御のために先に述べた応答時間0.55ms
と比較すべきである。
は、補償信号の品質が上がると減らすことができる。そ
の場合、信号品質の評価に対して、ビット誤り率がもは
やベースの役割をすることはできない。その結果、制御
を最適化するアルゴリズムは、PMD補償による信号品
質の改善にもはや貢献しなくなる。従って、受信した複
数の連続フレームを損なうエラー数から、ビット誤り率
の計算を実施できるようにすることが有利である。
で、場合によって制御が有効でなくても、使用コードが
エラー訂正コードであるときは、これは有害ではない。
なぜなら、少ない数のエラーは一般に訂正することがで
きるからである。しかし、訂正コードの場合でも、複数
の連続フレームからビット誤り率を計算することが有効
な場合がある。何故なら、それによって、限られた許容
度の不連続性を前提としたビット誤り率測定をアルゴリ
ズムに対して提供可能になるからである。しかも、制御
は、上述の高速性の変動よりもずっと遅いPMD変動を
同様に補償するために作動状態に保たれる。
有効なPMD補償を可能にするために制御が遵守すべき
最大応答時間を考慮することによって選択される。従っ
て、この数は、こうした最大応答時間、フレームの長
さ、伝送速度、および制御の他の要素の応答時間、特に
最適化アルゴリズムに依存する。
よれば、これらの連続フレームの数は、送信信号および
受信信号の間に含まれるリンク全体の主要偏光状態の方
向と、受信信号の偏光ベクトルの方向との間の角度が、
常に10度未満、好適には3度未満に留まるような、応
答時間および精度を制御手段が有するように構成する。
だ光伝送システムを目的とする。システムは、単一チャ
ンネルのシステム、すなわち、単一の波長によって搬送
される信号を搬送するように構成されるシステムである
か、または、波長分割多重(「WDM」)システム、す
なわち異なる波長で搬送される複数のチャンネルからな
る信号を搬送するように構成されるシステムである。後
者の場合、各チャンネルに特定の補償を実施しなければ
ならない。そのために、本発明による装置は、受信時に
おいて、少なくとも1つのチャンネルを抽出する手段
と、このチャンネルに結合される少なくとも1つの補償
装置とを含む。
に関する以下の説明から明らかになるであろう。
備えた光伝送システムを、例として概略的に示す図であ
る。
λ”の搬送波により複数のチャンネルSeλ、Se
λ’、Seλ”を搬送するように構成された波長分割多
重システムである。各チャンネル、たとえばSeλは、
偏光された搬送波の振幅変調(または光周波数変調、ま
たはこれらの両方)として光信号を送信する送信端末T
Xから発生する。チャンネルは、マルチプレクサ1で結
合され、マルチプレクサの出力は、伝送光リンクに結合
される。このリンクは、一般に光ファイバーLFから構
成され、ファイバーの上流およびまたは下流に配置され
る光増幅器(図示せず)を含むことができる。リンク
は、また、複数のファイバー区間から構成可能であり、
この区間の間に光増幅器が配置される。
ャンネルSrλを抽出する役目をするデマルチプレクサ
2を介して、少なくとも1つの受信端末例えばRXに接
続される。
RXとの間に配置された偏波分散補償手段CMを含む。
この偏波分散補償手段は、少なくとも1つの偏光コント
ローラPCと、2個の直交偏光モードの間に群遅延時間
差を生成する手段DDGと、偏光コントローラPCの制
御手段CUとを含む。
偏波面保持光ファイバーから構成される。制御手段CU
は、受信機RX内のデコーダにより検出されるエラー数
からビット誤り率を計算し、ビット誤り率を最小にする
ように構成される。
プレクサ1およびデマルチプレクサ2がないことが、前
述のシステムと異なる。
信機の一部と、補償装置の制御手段CUとをより詳細に
示している。
から送られる光信号Srλを電気信号Srに変換するフ
ォトダイオード等の検出器3を含む。電気信号Srは、
クロック再生回路4およびデコーダ5により受信され
る。クロック再生回路4は、電気信号Srの同期処理に
必要なクロック信号CKi’をデコーダ5に供給する。
て、デコーダ5は、各受信フレームに対し、このフレー
ムで検出されたエラーの数および場所を示す複数のエラ
ーシンドロームを計算する。これらのシンドロームに応
じて、デコーダ5は、エラー数がコードの訂正許容量を
超えない範囲で実施すべき訂正を決定する。デコーダは
また、各フレームを損なうエラー数も決定する。
ターリーブされた符号を使用する特定の実施形態によれ
ば、デコーダは、対応する複数のエラー数Esを供給す
る複数の基本デコーダを含む。制御手段CUは、これら
の数を受信して、その和を計算するように構成された加
算手段6を含む。この和Neは、インターフェース回路
7を介して二進数として計算機PUに送られる。
介して偏光コントローラPCを制御する。
最小値に保持するように、偏光コントローラPCに与え
るべきコマンドを決定するための最適化アルゴリズムを
実行するようにプログラムされる。
Neは、ビット誤り率を知らせる。ビット誤り率は、こ
のように各フレームを受信後に更新可能であり、瞬間的
なビット誤り率のリアルタイムのサンプリング測定値と
することができる。
機は、最適化パラメータとして、各フレームで検出され
るエラー数Neを単に使用することもできる。この解決
方法により、制御の応答時間を最適にすることができ
る。
適切なパラメータは、複数の連続受信フレームを損なう
エラー数の累積である。この動作モードは、たとえば各
フレームで検出されたエラー数が所定値未満になる場合
に自動的に実行されるようにプログラミングしてもよ
い。
の少なくとも2個の変数パラメータを制御するような多
次元のタイプである。このタイプのアルゴリズムは数多
く存在し、たとえば、William H.Press
他による「Numerical Recipes in
C」(Cambridge UniversityP
ress 1994年)と題するマニュアルの412〜
420ページに記載されたような、いわゆるパウエルの
方法(Powell Method)を実施するように
構成されたアルゴリズムを使用することができる。
適合させければならない。特に、その応答時間は、実際
に観察されるPMDの変動の高速性に適応しなければな
らない。さらに、制御ループは、送信信号Seλおよび
受信信号Srλの間に含まれるリンク全体の主要偏光状
態の方向eと、受信信号Srλの偏光ベクトルSの方向
との間の角度Φを、信号の品質の所望の改善を可能にす
る所定値未満に常に留めるように、十分な精度を持たな
ければならない。
満、好適には3度未満に留めなければならないことが分
かった。
能であるので、そこから、所望の信号品質に応じて、制
御ループに課すべき最短応答時間を導くことができる。
応答時間は、実際には、たとえば1ミリ秒未満でなけれ
ばならない。
勧告G.975の対象となっている「海底システム用前
方向誤り訂正(Forward error corr
ection for submarine syst
ems)」と題するコードの場合、本発明をどのように
実施可能であるか、次に説明する。だが、説明を簡潔に
するために、この勧告に含まれる詳細の全てを記載する
というわけではない。
ターリーブされた複数のリードソロモンコードを使用す
る。リードソロモンコードの各々は、8ビットの記号を
対象としており、RS(255、239)型であって、
すなわち255バイトからなるコード語で組織され、そ
のうちの239個が情報バイトで、16個が冗長バイト
である。RS(255、239)コードは、16個のエ
ラーシンドロームを生成し、255バイトの各コード語
で同時に8個のエラーバイトを訂正することができる。
−直列(パラレル−シリアル)変換が、フレームを形成
する。インターリーブされたRS(255、239)コ
ードの数は、たとえば16個であるので、32640ビ
ットの各フレームで1024ビットのエラーまで訂正可
能である。
分の原理図である。説明を簡単にするために、インター
リーブRS(255、239)コードが4個しかない場
合を示した。図5は、コーダを制御するクロック信号の
クロノグラムを示している。
Eeの形態をとる直列(シリアル)二進データであると
仮定する。データは、図5に示したクロック信号CK0
の速さで同期される。期間Tは、直列電気信号Eeのビ
ット時間に対応する。
るように直列−並列変換装置を通る。直列−並列変換装
置9は典型的には、容量8ビットのシフトレジスタから
構成され、その直列入力で信号Eeを受信し、クロック
CK0によりシフト制御される。
は、4個の8ビットレジスタ11〜14の入力にそれぞ
れ接続されている。これらのレジスタへの書き込みイネ
ーブルは、図5に示されたクロック信号CK1〜CK4
によりそれぞれ制御される。各クロック信号は期間4T
を有し、そのうちの3個は、4番目の期間に対してそれ
ぞれT、2T、3Tだけ時間シフトされている。
S(255、239)コーダ21〜24の入力に接続さ
れている。コーダは、クロック信号CK1〜CK4によ
りそれぞれ書き込みを同期され、またクロック信号CK
1’〜CK4’によりそれぞれ読み込みを同期される。
クロック信号CK1’〜CK4’は、クロック信号CK
1〜CK4と同様だが、これらのコーダから発生する冗
長データの挿入を補償するため、出力伝送速度を上げる
ように周波数が高くされている。
レジスタ31〜34に接続され、その読み込みイネーブ
ルは、クロック信号CK1’〜CK4’によりそれぞれ
制御される。
力シフトレジスタ15の並列入力に接続されており、出
力シフトレジスタ15は、信号CK1’〜CK4’の4
倍の周波数のクロックCK0’によりシフト制御され
る。出力シフトレジスタ15の直列出力は、直列信号S
eを送り、この信号は次に、電気−光学変換器16によ
り光信号Seλに変換される。光信号Seλは、場合に
よっては光増幅した後で、電送ファイバーに結合され
る。
と、本発明を実施するための追加手段とを示している。
検出器3により直列電気信号Srに変換される。直列電
気信号Srは、先に定義したクロック信号CK0’〜C
K4’を受信機内で生成するように構成されたクロック
再生回路17に送られる。電気信号Srはまた、容量が
8ビットでクロック信号CK0’によりシフト制御され
るシフトレジスタ10の入力に送られる。
8ビットレジスタ41〜44の入力にそれぞれ接続さ
れ、その書き込みイネーブルは、クロック信号CK1’
〜CK4’によりそれぞれ制御される。レジスタ10お
よび41〜44は、かくして、直列−並列変換操作およ
び受信フレームのインターリーブ解除操作を実施する。
5、239)デコーダ51〜54の入力にそれぞれ接続
されている。デコーダは、クロック信号CK1’〜CK
4’によりそれぞれ書き込みを同期される。
信しデコードしたフレームにおいてそれぞれ検出したエ
ラー数を示すそれぞれの信号Es1〜Es4を送る。こ
れらの信号Es1〜Es4は、それぞれ二進数のフォー
マットを有し、和を示す信号Neを生成可能な加算装置
6の入力に送られる。
を介して計算機PUに伝送される。
は、それ自体既知であるので詳述しない。こうしたコー
ダおよびデコーダを構成するため、たとえばSHU L
INおよびDaniel J.COSTELLO、JR
(1983年 Prentice−Hall)による
「Error control coding」と題す
るマニュアルを参照することができる。
概略的に示す図である。
示す図である。
長のデータとを含む送信フレームを構成する役割をする
コーダの一例を示す図である。
ある。
実施するための追加手段とを示す図である。
号 1 マルチプレクサ 2 デマルチプレクサ 3 検出器 4 クロック再生回路 5 デコーダ 6 加算手段 7 インターフェース回路 9 直列並列変換装置 11、12、13、14 レジスタ 15 出力シフトレジスタ 16 電気−光学変換器 17 クロック再生回路 21、22、23、24 RS(255、239)コー
ダ 31、32、33、34 出力バッファレジスタ 41、42、43、44 8ビットレジスタ 51、52、53、54 デコーダ
Claims (6)
- 【請求項1】 偏光された光信号(Seλ)としてデー
タを送信する送信端末(TX)と、伝送光ファイバー
(LF)と、受信端末(RX)と、任意選択で光増幅器
とを含む、デジタル光伝送システム用の補償装置であ
り、前記補償装置が、偏波分散を補償する補償手段を含
み、 前記補償手段が、少なくとも1つの偏光コントローラ
(PC)と、2つの直交偏光モードの間で群遅延時間差
を生成するための手段(DDG)であり、偏光コントロ
ーラおよびその群遅延時間差生成手段がこの順番で伝送
ファイバーと受信端末との間に介在する群遅延時間差生
成手段と、偏光コントローラ(PC)を制御する制御手
段(CU)とを含み、 送信される前記データが、送信端末(TX)により生成
される冗長データをそれぞれが備えたフレームから構成
されて、受信端末(RX)が受信フレームを損なうエラ
ーを検出できるようにし、前記制御手段(CU)が、前
記冗長データによりリアルタイムで計算されるビット誤
り率を最小化するように構成されることを特徴とする補
償装置。 - 【請求項2】 前記制御手段(CU)が、複数の連続受
信フレームを損なうエラー数から前記ビット誤り率の計
算を実施するように構成されることを特徴とする請求項
1に記載の補償装置。 - 【請求項3】 前記連続受信フレームの数が、送信信号
(Seλ)および受信信号(Srλ)の間に含まれるリ
ンク全体の主要偏光状態の方向(e)と、受信信号(S
rλ)の偏光ベクトル(S)の方向との間の角度(Φ)
が、常に10゜未満に留まるような応答時間および精度
を制御手段が有するように構成されることを特徴とする
請求項2に記載の補償装置。 - 【請求項4】 前記連続フレーム数が、前記角度(Φ)
を3度未満に留めるように構成されることを特徴とする
請求項3に記載の補償装置。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれか一項に記載の
補償装置を含むことを特徴とする光伝送システム。 - 【請求項6】 複数の波長分割多重チャンネル(Se
λ、Seλ’、Seλ”)を備えた信号用の光伝送シス
テムであって、前記波長分割多重チャンネル(Seλ、
Seλ’、Seλ”)の少なくとも1つ(Srλ)を、
受信時に抽出する手段(2)と、抽出したチャンネル
(Srλ)に結合し、請求項1から4のいずれか一項に
適合する少なくとも1つの補償装置(CM)とを含むこ
とを特徴とする光伝送システム。
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