JP6194961B2 - 光空間分割多重送信システム及び送信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光通信技術全般に係り、特に、ファイバー内において空間多重されたパラレルチャンネル間のデータ送信を行う光通信技術に係る。
光ファイバーリンクへの投資を最適化するためには、これらリンクの容量を増やすことが望ましい。これは、リンク上で送信される信号のスペクトル効率(SE)を上げることによって達成することができる。これを達成する一般的な方法として、送信情報に、より効率の高い変調方式を使用する。これは、波長分割多重(WDM)と併せて使用することができる。40Gb/s又は100Gb/sの範囲のライン速度を有する、より容量の大きいシステムでは、情報を4つの位相レベルで符号化する四位相変調(QPSK)に基づく変調方式を利用する。従って、送信符号毎に2つのバイナリビットを符号化することができる。このように、スペクトル効率に関して、情報送信に要する光スペクトルの必要な帯域幅がより効率的に使用され、固定の帯域幅でより多くの情報を送信することができるようになる。例えば、偏波多重QPSK(PM−QPSK)方式を使用する100Gb/sの信号は、従来のスペクトラム帯(Cバンド)で50GHz間隔の約90チャンネルを使用して送信することができる。このようなシステムは、単一のファイバーで約9Tb/sの送信を行うことができる。より複雑な変調方式を用いることにより、より大きな容量を得ることができる。例えば、非特許文献1によると、四相振幅変調方式を使用することにより、101.7Tb/sの送信を行うことができる。しかしながら、システムの送信容量が増加すると、165kmに限定される伝送距離であっても、送信機及び受信機が高度に複雑化せざるを得ない。すなわちこれは、1000kmを越える送信が必要となる長距離伝送への適用には不十分なのである。
長距離に及ぶ送信を可能としつつ、1つのファイバーによる送信容量を増加させるために、新たなファイバーが研究されている。非特許文献2によると、同一のファイバー内で光信号を伝送するいくつかのコアからなるマルチコアファイバー(MCF)と、MCFをファイバー増幅器として備えるマルチコア(MC)エルビウムドープファイバー増幅器(EDFA)を使用して、7コアMCFの6160kmに亘って128Gb/sのPM−QPSK信号の40波長を送信する。このシステムが実証するところによると、容量を距離との引き換えにすることなく、システム容量をN倍にできることがハイライトされており、NはMCFのコア数であって、非特許文献2ではN=7である。MCFを使用することにより、各コアにおけるWDMに加え、信号の空間多重に多数のコアを使用することができ、伝送距離を犠牲にすることなくファイバーの送信容量を増すことができる。
さらに、MCFの使用によってシステム容量を劇的に増加することができるので、送信システムにおいて使用される送信機又は受信機を簡略化し、あるいはそれらのコストを低減するために、SDMを利用するいくつかのアプローチがある。例えば、非特許文献3によると、SDMの1つのコアにおいて自己ホモダイン(SH)法を適用する。この場合、信号のコヒーレント受信に使用される局所発振器(LO)が信号と同一のレーザーから生成され、1つのコアを通じて送信され、受信機側で使用される。この方法により、使用するレーザーの数を低減し、受信機のデジタル信号処理(DSP)を簡略化することができる。これらの効果は、システム容量全体の1/Nのコストで得られ、NはMCFのコア数であるが、コア数が増える場合に限定される。
非特許文献4によると、共有キャリア受信(SCR)法を用いる他のアプローチが存在する。この方法では、1つのコアが非変調光波キャリアの送信専用であり、これは連続波(CW)光とも称することができ、光信号の生成に使用された。CW光は、専用受信機及びDSPで受信され、処理される。信号処理に使用されるCW光のDSP結果によると、復調を改善することができ、例えば、信号の位相ノイズの補償に加え、信号とLOとの間の周波数オフセットの補償を拡大することができる。これにより、結果として、より多様なレーザー光源を使用することができるようになり、システムコストを低減することができる。またSCR法により、システム内のレーザー数を低減することもでき、コストを下げることができる。さらに非特許文献4によると、この利点は、システム容量全体の1/Nのコストで得られ、NはMCFのコア数であるが、コア数が増える場合に限定される。
日本国特開2004−193817号公報 国際特許公開番号WO2012/117565
D.Qianらによる「パイロットベース位相ノイズ低減を使用した3×55−kmSSMFの101.7−Tb/s(370×294−Gb/s)PDM−128QAM−OFDM送信」、OFC/NFOEC2011(PDPB5) H.Takahashiらによる「各コアにつき40×128−Gbit/sのPDM−QPSK信号の6160km−7コアMCFを用いたMC−EDFA反復SDM送信に係る初回実証」、ECOC2012(Th.3.C.3) Benjamin J.Puttnamらによる「19コア空間分割多重送信リンクにおける自己ホモダインコヒーレント検出の研究」、ECOC2012(Tu.3.C.3) Emmanuel Le Taillandier de Gaboryらによる「マルチコアファイバーを通じた空間分割多重信号の周波数オフセット及び位相ノイズの補償を行うための共有キャリア受信及び処理方式」、OFC2013、(OM2C.2)
それでもなお、MCF及び増幅器にはコア間にスキューが存在し、結果として並列SDM経路間にタイミング差が生じる。例えば非特許文献4は、増幅器を含むMCFにおいて、たったの294kmで生じる20nsオーダーの経路差に関するものである。さらに温度等の環境変化が、異なる空間位置のコアに異なる影響を与えることがある。例えば非特許文献3は、実験室の室温が4度変化すると、たったの10kmの長さのMCFについて40psの変化が生じることに関するものである。非特許文献3の報告によると、1000kmオーダーの距離と屋外で予期されるより広範な温度変化とを考慮すると、コア間のスキューの変化は、数倍オーダーで増加し得る。従ってMCFを使用したとしても、SDM経路間のスキューは存在し、距離に応じて増加すると予期される。さらに、SDM経路間のスキューは、条件や時間に応じて変化する。
非特許文献4によると、SCRの場合、位相ノイズ補償(PNC)を通じて受信信号の品質を向上するのに要する信号とCW光との間のタイミングは、0.8ns未満であると報告されている。従ってPNCを通じて信号品質を向上するためには、MCFを通じたSDM経路間のスキューが調整される必要があり、且つ、その変化が追跡される必要がある。
非特許文献3は、SH方法に関して、SDM経路間のスキューを調整する方法を提案している。このような方法は、SCR法の場合にも適用することができる。非特許文献3の方法によると、異なるSDM経路を通じて送信され、異なるSDM経路で受信されたNRZ信号間のスキューを低減するため、経路の長さが調整される。この方法は、増幅を伴うことなく、10km長のMCFに適用されている。伝送距離が長くなると、波長分散(CD)に影響されないよう、NRZレートをより低くする必要があり、結果として、スキュー調整の精度が低くなる。さらにこの方法は、調整用のNRZ信号がデータと同一の経路で送信されるため、システムによってデータ送信が行われる前のみに適用することができる。従ってこの方法は、経路間スキューの変化を補償する動作中には適用することができない。
さらに特許文献1は、並列経路間のスキューを調整する方法に関連するものである。この方法は、並列レーンの各々への符号挿入と、これらの符号間のスキュー検出とに依存している。しかしながらこの方法は、SCRと同様、SCR法とともに使用することができず、多重経路の1つは非変調であるため、CW光にデータ又はトレーニングを挿入することができない。
さらに特許文献2は、SDMの場合を含む、平行光間のスキューを検出する方法に関する。特許文献2の方法では、スキューを検出するため、異なる並列信号において規則的な時間間隔で、パルスカーブを行うか、又はパルスカーブを停止することを要する。しかしながら特許文献2の方法では、CW光を刻むカーバーを含む追加のハードウェアを要する。スキュー補償方法には、コスト及びサイズの面で改善の余地が有る。
従って、SDM信号の送信特性については、SDMチャンネル間のスキュー変化等のスキューを補償するための改善の必要があり、SDM経路のためのスキュー検出システムの精度、コスト、及びサイズの面で改善の必要がある。
本発明の一例としての目的は、空間分割多重チャンネルを使用する光送信システムを提供することにあり、チャンネルのうちの1つから回収した情報を他のチャンネルの信号処理に使用し、チャンネル間で精密なスキュー補償を行う。
一実施形態によると、送信システムであって、少なくとも第1チャンネルと第2チャンネルを含む複数の空間分割多重チャンネルを通じて光波を送信する送信部と、前記チャンネルから信号を受信する受信部とを備え、前記受信部は、前記チャンネルのうちの1つである第1チャンネルから受信した第1信号を処理し、デジタル領域において前記第1信号をフィルタリングするフィルタリング部と前記第1信号から情報を抽出する抽出部とを有する第1処理部と、前記チャンネルのうちの1つであり、前記第1チャンネルとは異なる第2チャンネルから受信した第2信号を処理する第2処理部と、前記第1信号から抽出した前記情報を第2処理部に提供する第3処理部とを備え、前記第3処理部は、前記第1処理部と前記第2処理部とを接続する情報レーンを使用して、前記第2処理部で使用される前記第1処理部からの前記情報を前記第2処理部に提供し、前記第2処理部はデジタルバッファーを有し、前記デジタルバッファーは、前記第2信号のシンボルレートより低いクロックレートを有し、なおかつ前記第3処理部と同一のレートで駆動され、前記受信部はさらに、前記第2信号の品質に応じてモニター信号を生成するモニタリング部と、前記モニター信号の値と、前記第1処理部と前記第2処理部との間の前記情報レーン上における前記デジタルバッファーとを使用して、前記第1処理部の前記フィルタリング部の帯域幅において、前記第1信号と前記第2信号との間のスキューを制御する制御部とを備え、前記第1チャンネルの光波は、前記第2チャンネルの光波キャリアに使用するのと同一の光波ソースから生成された連続波光であり、前記連続波光及び前記第2チャンネルの前記光波は、同一の局所発振器を使用してコヒーレントに受信され、前記第1信号から抽出された前記情報は、前記第1チャンネルの前記連続波光の周波数と、前記第1チャンネルの前記連続波光の位相とに関する情報を含む、送信システムを提供する。
他の実施形態によると、少なくとも第1チャンネルと第2チャンネルを含む複数の空間分割多重チャンネルを通じて光波の信号を受信する受信部であって、前記チャンネルから信号を受信する受信部を備え、前記受信部は、前記チャンネルのうちの1つである第1チャンネルから受信した第1信号を処理し、デジタル領域において前記第1信号をフィルタリングするフィルタリング部と前記第1信号から情報を抽出する抽出部とを有する第1処理部と、前記チャンネルのうちの1つであり、前記第1チャンネルとは異なる第2チャンネルから受信した第2信号を処理する第2処理部と、前記第1信号から抽出した前記情報を第2処理部に提供する第3処理部とを備え、前記第3処理部は、前記第1処理部と前記第2処理部とを接続する情報レーンを使用して、前記第2処理部で使用される前記第1処理部からの前記情報を前記第2処理部に提供し、前記第2処理部はデジタルバッファーを有し、前記デジタルバッファーは、前記第2信号のシンボルレートより低いクロックレートを有し、なおかつ前記第3処理部と同一のレートで駆動され、前記受信部はさらに、前記第2信号の品質に応じてモニター信号を生成するモニタリング部と、前記モニター信号の値と、前記第1処理部と前記第2処理部との間の前記情報レーン上における前記デジタルバッファーとを使用して、前記第1処理部の前記フィルタリング部の帯域幅において、前記第1信号と前記第2信号との間のスキューを制御する制御部とを備え、前記第1チャンネルの光波は、前記第2チャンネルの光波キャリアに使用するのと同一の光波ソースから生成された連続波光であり、前記連続波光及び前記第2チャンネルの前記光波は、同一の局所発振器を使用してコヒーレントに受信され、前記第1信号から抽出された前記情報は、前記第1チャンネルの前記連続波光の周波数と、前記第1チャンネルの前記連続波光の位相とに関する情報を含む、受信部を提供する。
本発明の以上の効果及び特徴、並びに他の効果及び特徴は、添付の図面とともに示す以下の説明によってより明らかとなるであろう。
図1は、本発明の一例としての第1実施形態に係る、空間分割多重を使用して光信号を送受信する光学システムの概略図である。 図2は、本発明の実装に係る、空間分割多重を使用した光学受信システムの概略図である。 図3Aは、本発明の実装に係る、14GHzのクロックの種々のバッファー設定のためのモニター信号である。 図3Bは、本発明の実装に係る、4GHzのクロックの種々のバッファー設定のためのモニター信号である。 図3Cは、本発明の実装に係る、2GHzのクロックの種々のバッファー設定のためのモニター信号である。 図3Dは、本発明の実装に係る、1GHzのクロックの種々のバッファー設定のためのモニター信号である。 図3Eは、本発明の実装に係る、500MHzのクロックの種々のバッファー設定のためのモニター信号である。 図3Fは、本発明の実装に係る、200MHzのクロックの種々のバッファー設定のためのモニター信号である。 図3Gは、本発明の実装に係る、50MHzのクロックの種々のバッファー設定のためのモニター信号である。 図4は、本発明の実装に係る、空間分割多重を使用した光学システムによって使用されるシーケンスの概略図である。 図5は、本発明の一例としての第2実施形態に係る、空間分割多重を使用して光信号を送受信する光学システムの概略図である。 図6は、本発明の一例としての第3実施形態に係る、空間分割多重を使用して光信号を送受信する光学システムの概略図である。 図7は、本発明の実装に係る、空間分割多重を使用した光学受信システムの概略図である。 図8は、本発明の実装に係る、2MHzのクロックの種々のバッファー設定のためのモニター信号である。 図9は、本発明の一例としての第4実施形態に係る、空間分割多重を使用して光信号を送受信する光学システムの概略図である。 図10は、本発明の一例としての第5実施形態に係る、空間分割多重を使用して光信号を送受信する光学システムの概略図である。
(第1実施形態)
図1は、SDMを使用する光送信機101と、SDMを使用する光受信機102と、MCFを使用する送信回線103とを備える光学システムの概略図である。送信機101及び受信機102は、7コアを有し、各スパンでマルチコア増幅を行うNスパンのマルチコアファイバーからなる回線103を通じて通信を行っている。MCF150、増幅器151、送信機101、及び受信機102がコア数に応じて設けられれば、使用されるコアの数は、より多くても少なくてもよい。
送信機101には、参照符号111、112、113、114、115、及び116で示される6つのバイナリデータレーンが与えられ、これらは変調ステージ142、送信機132、133、134、135、及び136で6つの各光波信号を変調するのに使用される。6つの光波信号は、マルチプレクサ144で空間多重され、マルチコアファイバーのうちの1つのコアを除く全てのコアを使用して、MCFの6コアで送り出される。変調ステージ142は、回路143から提供されるトリビュタリ信号に応じて光波信号を変調する光変調器に接続されたドライバ増幅器を備え、これがビットストリーム111から符号化と、直列化又は非直列化を行う順方向誤り補正(FEC)を実施する。ステージ142で変調された光は、レーザー140によって提供され、この出力が、参照符号141で示される偏波保持1×2カプラーで分割される。カプラー141の他の出力は変調されず、空間マルチプレクサ144で多重化されて、MCF150の1つのコア内に送り出される。例えば、カプラー141の非変調出力は、後にソースチャンネルとして使用されるコアC01内に送り出すことができ、ステージ142の出力を後に宛先チャンネルとして使用されるコアC02内に送り出すことができ、各送信機132、133、134、135、及び136の出力をMCF150の各コアC03、C04、C05、C06、及びC07内に送り出すことができる。参照符号132、133、134、135、及び136で示される送信機は各々、レーザー光源と、142に相当する変調ステージと、FEC符号化、直列化、及び非直列化を行う回路とを備える。
受信機102は、空間デマルチプレクサ164を備え、MCF150の出力を7つの光波信号に逆多重化する。ソースチャンネルとして使用され、カプラー141からの非変調光を搬送するコアC01の出力は、コヒーレントフロントエンド162に供給される。フロントエンド162は、コヒーレント受信に使用される偏波ダイバーシティ90oハイブリッドと、4つのバランスドフォトダイオードと、それらの出力に設けられたトランスインピーダンス増幅器とを備える。宛先チャンネルとして使用され、ステージ142で変調された光波信号を搬送するコアC02の出力は、フロントエンド162と同一であり得るコヒーレントフロントエンド163に供給される。各コアC03、C04、C05、及びC06の出力は、各受信機183、184、185、186、及び187に供給され、ここでその各光波信号を復調し、それに応じて各バイナリデータストリーム192、193、194、195、及び196を生成する。フロントエンド162及び163のLOは、同一のレーザー160から生成され、この出力がカプラー141と同一であり得るカプラー161で分割される。フロントエンド162の4つの電気出力は、連続デジタル信号処理部171、172、及び173からなる回路170で処理される。処理部171は、アナログ−デジタル変換(ADC)、受信不良の補正処理、及び処理済みの信号偏波CW光から信号を出力する偏波追尾とからなる。処理部172はデジタルフィルタであり、そのバンドパス帯域幅は、制御部179で設定される。フィルタ172の出力は、処理部173で処理され、ここでLO160と受信CW光との間の周波数オフセット及び位相差に関する情報を再試行する。周波数及び位相に関する情報は、各々174及び175で示される低速の2つのサブレーンを通じて出力される。さらにフロントエンド163の4つの電気出力が回路180で処理され、ここで受信信号を復調し、それに応じてバイナリデータストリーム191を生成する。回路180は、アナログ−デジタル変換、信号処理、及び復調を行う処理部181を備える。連続部182は、決定、FEC復号化と誤り補正、及び直列化又は非直列化を実施する。連続部182のFECで補正された誤りの数に応じて生成されたモニター信号が、制御部179に提供される。制御部179は、タイミング制御のために各レーン174及び175に配置された可変デジタルバッファー部176及び177の設定も制御する。制御部179は、デジタルバッファー部176及び177とデータレーン174及び175とによって使用される低周波数クロック生成器178も制御する。受信機部183、184、185、186、及び187は、局所発振器と、コヒーレントフロントエンドと、各光波入力の受信を行うためのデータ処理回路とを備える。
図2は、MCF150のコアC01及びC02からの情報を受信及び処理するために使用される、図1の受信機の概略図である。参照符号160〜163、170〜182及び191で示された要素は、図1に描かれている。処理部171は、連続ADC210と、受信機の不良を補償するデジタル処理部211と、入力されたCW信号の偏波を追尾するため、定包絡アルゴリズム(CMA)に基づいて更新されるバタフライフィルタを備えたデジタル信号処理212とからなる。処理部212の出力は、CMAに基づく処理による退化解である。フィルタリング部172は、サブユニット213、214、及び215からなる。バタフライフィルタ212の出力は、高速フーリエ変換(FFT)部213により、周波数領域で処理される。FFT部213の出力は、2つのサブユニット214及び215に供給される。サブユニット214は、FFT部213のスペクトル出力におけるドミナントピークを探し、スペクトル値の最大値を探して、この情報を処理部215及び216に転送する。処理部215のバンドパスフィルタは、サブユニット214によって検索されたこのピークに中心を有する。フィルタ215の帯域幅は、制御部179によって設定される。フィルタ215は周波数領域でフィルタリングを実施し、フィルタリングされた出力は処理部217に供給される。フィルタ215は、例えば、矩形であり得る。しかしながら他の形状も適用可能である。処理部216は、サブユニット214によって検索された周波数に応じたスカラー値からなる信号を生成する。処理部216によって生成された信号は、回路170及び180を連結する低速レートレーン174で送信される。処理部217は、フィルタ215でフィルタリングされた位相情報を解析する。処理部217は、その入力信号の複素数の偏角により、位相値を算出することができる。さらに処理部217は、処理部216より提供された周波数値で生成された複素数情報を取り除くことにより、処理部216で抽出された値から周波数オフセットによる回転を取り除く。この操作により、処理部217によって抽出された位相信号は、スカラーとして、フィルタ215の帯域幅より狭く、ベースバンドで表現可能な帯域幅を有する。処理部217によって抽出された位相信号は、回路170及び180を連結する低速レートレーン175で送信される。
中間DSP部270は、制御部179と、クロックソース178と、デジタルバッファー176及び177とを備える。中間DSP部270は、回路170及び180と情報を交換する。中間DSP部270はまた、クロックソース178でレーン174及び175のレートを制御し、バッファー176及び177でそれらのタイミングを制御する。
処理部181は、連続部220、221、222、282、及び226を備える。ADC220は、フロントエンド163のアナログ出力をデジタル化する。連続部221は、デジタル領域において、受信の不良を補償する。連続部222は、MCF150を通じた送信の波長分散(CD)を補償する。連続部222は、周波数領域等化(FDE)により、周波数領域で補償を実施することができる。連続部225は、DSP170によって検索され、低速レートレーン174及び175を通じてDSP180に提供された周波数及び位相の情報を取り除く。連続部225は、サブユニット223、224、及び225を備える。サブユニット223は、電圧制御発振器(VCO)の機能を有する。サブユニット223は、レーン223によって提供された周波数情報に応じて、単一の周波数複素信号を生成する。サブユニット224は、低速レートレーン175によって提供された位相量分、VCO223によって出力された信号の位相を回転させる。サブユニット225は、FDEユニット222によって出力された信号から、224によって出力された信号の位相を取り除く。図1のシステムを考慮すると、DSP170は、受信したCW光の周波数及び位相差に関する情報を検索し、サブユニット225は、同一のCW光で生成された信号からこの情報を取り除く。従ってサブユニット225は、フロントエンド163及びLO160に入力された信号間の周波数オフセットを補償する。サブユニット225はまた、バンドパスフィルタ215の帯域幅内において、レーザー140及び160の位相ノイズを補償する。サブユニット225の出力は、連続部226によって処理され、ここで偏波逆多重化や、方向志向型最小二乗平均(DD−LMS)等化によるキャリア位相推定を実施する。復調部181の出力は、サブユニット227、228、及び229からなる連続部182に提供される。サブユニット227は、復号化及び決定を実施し、サブユニット228が軟判定FEC(SD−FEC)を実施する。補正される誤りの数より生成された情報は、モニタリングのため、サブユニット228から中間DSP部270の制御部179へ提供される。バイナリデータストリーム191は、FEC部228の出力から、サブユニット229による直列化又は非直列化によって生成される。連続部282は、サブユニット223、224、及び225を備える。
図3は、図1のシステムについてのシミュレーション結果を集めたものである。図3のグラフは、ステージ142により発信された信号に対する112Gb/sのPM−16QAM変調およびCW光波と光波信号の経路間の22.7nsのスキューを想定している。グラフは、連続部182によって制御部179に提供されたモニター信号が、制御部179に従ったバッファー176及び177によるビットシフトの数に対してプロットされている。図2によると、モニター信号は、サブユニット228の順方向誤り補正により補正された誤りの数に応じて生成される。バッファー176及び177は、全く同様にシフトされる。各グラフは、制御部179によって設定された生成器178の異なるクロックレートを示している。いずれの場合も、バンドパスフィルタ172の帯域幅は、制御部179により、このクロックレートの半分に設定される。図3Aは、14GHzのクロックレートの場合を示している。14GHzで315シンボルがシフトする際、最小モニター信号に達している。モニター信号が低減する領域は、この最小値を中心とする100シンボルの狭い幅に限定されている。この領域から離れると、モニター信号は平坦となるため、モニター信号に応じたバッファー176及び177の制御が困難となる。図3B及び図3Cは各々、4GHz及び2GHzのクロックレートの場合を示している。各最小値は、88シンボル及び44シンボルの設定で得られる。図3B及び図3Cの曲線形状は、図3Aの曲線形状に相当する。図3Dは、1GHzのクロックレートの場合を示しており、ここでは22シンボルの設定で最小値に達している。図3Eは、500MHzの場合を示しており、ここでは11シンボルの設定で最小値に達している。図3Fは、200MHzの場合を示しており、ここでは4シンボルの設定で最小値に達している。図3Gは、50MHzのレートの場合を示しており、ここでは1シンボルの設定で最小値に達している。1GHz以下のクロックレートでは、モニター信号が天井値から減少する領域が、シフトシンボル数とクロック期間の積である一定時間表現において広くなることは明らかである。
図4は、図1のシステムで使用されるシーケンスの概略図である。シーケンスは、ステップ400、401、402、403、404、405、406、407、408、409、410、411、412、413、414、415、及び416からなる。
では、図1のシステムの動作例を、図4のシーケンスに基づいて示す。まずステップS400において、DSP部180に対応する受信機が初期化を開始する。そしてステップS401において、制御部179が、ルックアップテーブルに記憶された値のバンクに応じて、生成器178のクロックレート及びフィルタ172の帯域幅を設定する。例えば、周波数はF(0)〜F(5)と示すが、これらはF(0)=25MHz、F(1)=100MHz、F(2)=250MHz、F(3)=500MHz、F(4)=1GHz、及びF(5)=2GHzである。制御部179はまず、クロック178のレートを2*F(0)に設定し、バンドパスフィルタ172の帯域幅をF(0)に設定する。これらは、このプロセスの第1ステップの一実施形態として考えられる。特に、クロック178のレートは、デジタルフィルタ172の帯域幅と比例的に設定される。ステップS402において、図3Gによると、0〜3シンボルのシフトのデジタルバッファー設定を走査することにより、モニター信号の最小値を値1で見出すことができる。これは、このプロセスにおいて連続する第2ステップの一実施形態における最適値として見出されるものと理解することができる。ステップS403において、最小値と対応するバッファー設定が制御部により記憶される。ステップS404において、制御部179は、クロック178のレートを2*F(1)に設定し、バンドパスフィルタ172の帯域幅をF(1)に設定する。特に、クロック178のレートは、デジタルフィルタ172の帯域幅と比例的に設定される。ステップS405において、図3Fによると、0〜8シンボルのシフトのデジタルバッファー設定を走査することにより、モニター信号の最小値を値4で見出すことができる。ステップS404及びS405の連続動作は、このプロセスの第3ステップの一実施形態として理解することができる。ステップS406において、最小値及び対応するバッファー設定が制御部により記憶される。ステップS407において、バンドパスフィルタ172の設定F(0)及びF(1)の最小値が比較されるが、これはプロセスの第4ステップの一実施形態として理解することができる。F(1)の最小値がF(0)未満であるため、プロセスはステップS409に続く。対照的なケースでは、制御部179が生成器178のクロックレートを50MHzに設定し、バンドパスフィルタ172の帯域幅を25MHzに設定し、バッファー176及び177の設定を1シンボル期間に設定する。ステップS409において、制御部179に記憶された周波数バンクにおけるポインタを、2の指標に設定する。
ステップS410において、制御部179は、フィルタ172の帯域幅をF(2)に設定し、クロック生成器178のレートを2*F(2)に設定する。特に、クロック178のレートは、デジタルフィルタ172の帯域幅と比例的に設定される。ステップS411において、図3Eによると、8〜14シンボルのシフトのデジタルバッファー設定を走査することにより、モニター信号の最小値を値11で見出すことができる。ステップS412において、最小値及び対応するバッファー設定が制御部により記憶される。ステップS413において、バンドパスフィルタ172の設定F(1)及びF(2)の最小値が比較される。F(2)の場合の最小値は、F(1)の場合の最小値未満であるため、プロセスはステップS414に続き、ここで周波数バンクの指標が3へと繰り返され、ステップS410に戻る。
ステップS410において、制御部179は、フィルタ172の帯域幅をF(3)に設定し、クロック生成器178のレートを2*F(3)に設定する。特に、クロック178のレートは、デジタルフィルタ172の帯域幅と比例的に設定される。ステップS411において、図3Dによると、20〜24シンボルのシフトのデジタルバッファー設定を走査することにより、モニター信号の最小値を値22で見出すことができる。ステップS412において、最小値及び対応するバッファー設定が制御部により記憶される。ステップS413において、バンドパスフィルタ172の設定F(2)及びF(3)の最小値を比較する。F(3)の場合の最小値は、F(2)の場合の最小値未満であるため、プロセスはステップS414に続き、ここで周波数バンクの指標が4へと繰り返される。
ステップS410において、制御部179は、フィルタ172の帯域幅をF(4)に設定し、クロック生成器178のレートを2*F(4)に設定する。特に、クロック178のレートは、デジタルフィルタ172の帯域幅と比例的に設定される。ステップS411において、図3Cによると、42〜46シンボルのシフトのデジタルバッファー設定を走査することにより、モニター信号の最小値を値44に見出すことができる。ステップS412において、最小値及び対応するバッファー設定が制御部により記憶される。ステップS413において、バンドパスフィルタ172の設定F(3)及びF(4)の最小値を比較する。F(4)の場合の最小値は、F(3)の場合の最小値未満であるため、プロセスはステップS414へと続き、ここで周波数バンクの指標が5へと繰り返される。
ステップS410において、制御部179は、フィルタ172の帯域幅をF(5)に設定し、クロック生成器178のレートを2*F(5)に設定する。特に、クロック178のレートはデジタルフィルタ172の帯域幅と比例的に設定される。ステップS411において、図3によると、86〜90シンボルのシフトのデジタルバッファー設定を走査することにより、モニター信号の最小値を値88に見出すことができる。ステップS412において、最小値及び対応するバッファー設定が制御部により記憶される。ステップS413において、バンドパスフィルタ172の設定F(4)及びF(5)の最小値を比較する。F(5)の場合の最小値は、F(4)の場合の最小値以上であるため、プロセスはステップS415に続く。ステップS410〜S414の動作の繰り返しは、このプロセスの第5ステップの一実施形態として理解することができる。ステップS415において、制御部179は、フィルタ172の帯域幅を1GHzに設定し、クロック生成器178のレートを2GHzに設定する。制御部は、バッファー176及び177を44シンボル期間シフトに設定する。ステップS415の終了後、システムの初期化を終了する。DSP170と180との間のタイミングが最適に設定され、DSP180で受信したデータをDSP170によって検索した情報を利用して変調することができる。
図1のシステムで使用される共有キャリア受信法によると、DSP180で受信される信号の特性が、位相ノイズの補償のおかげで改善される。MCF150のコアC01とC02のスキューから独立して、バンドパスフィルタの値は最適であり、DSP170及び180の間のタイミングは最適である。DSP170及び180の間の通信は、最適なクロックレートで実施される。図4のプロセスによって得られたクロックレートは、共有キャリア受信による位相ノイズの効率的な補償を可能とし、シンボルレートより低い。図3Aに示すような、シンボルレートと等しいクロックレート等、より高いクロックレートは必要とされない。さらに、調整に要する最大バッファーがクロックレートの低下のおかげで低減される。またこれにより、受信機102の動力消費を低減し、実装を簡略化する。さらに、たったの29のステップで最適な設定を見出すことができる一方で、ブラインド走査には600シンボル期間の範囲の深度バッファーの予約による高精度走査が必要となる。本発明による利益は、C01とC02との間のスキューとともに増し、これはまた伝送距離とともに増すことを意味している。
本発明の他の実装によると、図4のステップS416まで到達した後、フィルタ172の帯域幅を、プロセスの極値に関する試験の結果に応じて、ステップS415で設定された値又はステップS408で設定された値に固定する。初期化プロセスが終わると、このプロセスの第5ステップの完了に応じて、プロセスの第6ステップの一実施形態により、制御部179は引き続き、DSP180のサブ要素によって制御部179に提供されたモニターが最適となるようにバッファー176及び177を設定する。このプロセスは、バッファー176及び177の量をディザリングすることによって実施することができる。このプロセスの第7ステップの一実施形態によると、フィルタ172の帯域幅は、ステップS415で設定された値に一定に保持される。これにより、動作中に発生し易い、MFC150のコアC01及びC02を通じて進行する光波のタイミング変化を補償することができる。
図1のシステムで使用される共有キャリア受信法によると、DSP180で受信された信号の特性が、位相ノイズの補償のおかげで改善される。MCF150のコアC01とC02との間のスキューから独立して、DSP170及び180の間のタイミングは最適であり、システムの動作中は最適値に保持される。
本発明の他の実装によると、デジタルバッファー176及び177のリソースは、32クロック期間に限定される。図1のシステムは、図4に描かれるような手順により、初期化される。図3においてシミュレートしたデータに図4のプロセスを適用することにより、発生器178のクロックレートが2*F(3)=1GHzに設定され、最適バッファー設定が22クロック期間のバッファー設定で見出される。F(3)及びF(2)におけるモニターの最小値を比較すると、モニターはF(3)でより小さくなるため、手順はバンク内の次の周波数であるF(4)に続く。しかしながら、F(4)への処理では、生成器178のクロックレートを2で割るため、バッファー走査範囲の中央が44クロック期間となるであろう。しかしながらこの値はバッファーリソース外であるため、システムの初期化プロセスは、2*F(3)のクロックレートと22クロック期間の最適バッファー設定で停止する。
図1のシステムで使用される共有キャリア受信法によると、DSP180で受信される信号の特性が、位相ノイズの補償のおかげで改善される。DSP170と180との間のタイミングが最適され、受信信号特性の改善が、受信機102のバッファーリソースの範囲内で最適となる。
本発明の他の実装によると、コアC02を通じて送信される個別の光波信号を発信する図1の送信機と、この光波信号を受信する受信機とは、再構成可能である。図4の初期化プロセスは、回路143と、変調ステージ142と、112Gb/sのPM−16QAMを送受信するように構成されたDSP180とによって実施される。送信が開始されると、システム性能を改善するようにシステムが再構成され、回路143、ステージ142、及びDSP180は、ネットワーク制御層からの設定に応じて112Gb/sのPM−8QAM信号の送受信を行う動作中、再構成される。これは、図2のDSP部226及び227が、新たな変調方式に合わせて再構成されることを意味する。これはまた、DSP180のシンボルレートとひいてはクロックレートとが再構成されることも意味する。
本発明によると、DSP180は再構成されるものの、DSP170よりDSP180に提供された情報と調整済みのタイミングとは、再構成又は再初期化される必要がない。これは、受信信号が再構成されれば、位相ノイズ補償又は周波数オフセット補償によって達成された信号品質の改善が維持可能であること、DSP180でDSP170の情報を使用することで、再構成ステージがより長くはならないことを意味する。
(第2実施形態)
図5は、SDMを使用する光送信機501と、SDMを使用する光受信機502と、MCFを使用する送信回線103とを備えた光学システムの概略図である。参照符号103、111〜116、140、144、160、162、164、170〜173、及び191〜196で示した要素は、図1に描いたものである。送信機501及び送信機502は、7コアを有し、各スパンにマルチコア増幅551を備えたNスパンのマルチコアファイバー550からなる回線103を通じて通信を行っている。ファイバー550、増幅器551、送信機501、及び受信機502がコア数に応じて設けられれば、使用されるコアの数は、より多くても少なくてもよい。
送信機501には、参照符号111〜116で示される6つのバイナリデータレーンが設けられ、これらは各送信機531、532、533、534、535、及び536で6つの光波信号を変調するのに使用される。6つの光波信号は、マルチプレクサ144で空間多重され、MCFの6つのコア内に送り出される。送信機531〜536は同一であり、回路143と同一の集積回路と、ステージ142と同一の変調ステージとからなる。送信機531〜536で変調される光はレーザー140によって提供され、その出力は541で示される偏波保持1×8カプラーで分割される。カプラー514の出力のうちの1つは使用されずに終端処理される。カプラー541の他の1つの出力は変調されずに、空間マルチプレクサ144で多重化されてMCF550の1つのコア内に送り出される。
受信機502は、MCF550の出力を7つの光波信号に逆多重化する空間デマルチプレクサ164を備える。デマルチプレクサ164で逆多重化した後、カプラー541の1つの出力から提供された非変調光波がコヒーレントフロントエンド162に供給される。同様に、送信機531から提供された光波が、変調後、光遅延を調整することのできる要素561に供給される。同じように、各送信機532、533、534、535、及び536から提供された各光波は、復調後、光遅延を調整することのできる各要素562、563、564、565、及び565に供給される。要素561〜566は、可変光遅延回線で実現することができる。あるいは、要素561〜566は、異なる長さの光路間の光スイッチングで実現することができる。各遅延要素561、562、563、564、565、及び566の各光出力は、各受信機581、582、583、584、585、及び586に供給され、ここで各入力信号を復調し、それに対応して各バイナリ出力ストリーム191、192、193、194、195、及び196を生成する。受信機581〜586は、163と同一のコヒーレントフロントエンドと、180と同一で、入力信号を復調し、復調した信号の品質を向上するためにDSP170から提供された情報を使用するDSPとからなり、復調した信号の品質を反映したモニター信号を生成する。フロントエンド162及び受信機581〜586のフロントエンドは、出力が1×8PMカプラー542によって分割される同一のレーザー160から提供されたLOを使用する。カプラー542の出力の1つは使用されずに終端処理される。連続デジタル信号処理部171、172、及び173から成るDSP170は、LO160と受信したCW光との間の周波数オフセット及び位相差に関する情報を再試行する。周波数及び位相に関する情報は、レーン174及び175の各々と同一の2つのサブレーンからなり、570で示される低速データレーンを通じて出力される。レーン570は、分割器520により、571、572、573、574、575、及び576で示される同一の6つの低速データレーンに分割される。570と同じように、レーン571〜576は各々、レーン174及び175の各々と同一の2つのサブレーンからなり、処理部173によって抽出される周波数及び位相に関する情報を有する。各データレーン571、572、573、573、574、575、及び576は、各中間DSP回路521、522、523、524、525、及び526を通過する。中間DSP回路521〜526は、図2に示す回路270と同様である。中間DSP回路521〜526は、モニター信号を受信して他の要素を制御する制御部と、データサブレーンのレートを制御する低周波数クロックレートと、低速データサブレーン上のバッファーユニットとを備える。各レーン571、572、573、574、575、及び576のデータサブレーンのレートは、その出力のレートを制御するため、分割要素520を使用して、各中間DSP部521、522、523、524、525、及び526によって設定することができる。各受信機581、582、583、584、585、及び586は、受信信号の品質に応じて各モニターを生成し、各中間DSP部521、522、523、524、525、及び526の制御部に提供する。バンドパスフィルタ172の帯域幅は、中間DSP部521の制御部によって制御される。他の中間DSP部522〜526は、各々の制御部を中間DSP部521の制御部と通信させることにより、フィルタ172の帯域幅を設定してもよい。各中間DSP部521、522、523、524、525、及び526の制御部は、各光遅延要素561、562、563、564、565、及び566によって設定される光遅延を制御する。
中間DSP回路521〜526のバッファーは、図4のプロセスと同一の方法で同期的に調整される。図5のシステム初期化後、DSP間のタイミングは、受信機581〜586のDSPに対する独立の動作中に調整することができる。さらに、中間DSP部571〜576の制御部は、光遅延561〜566を設定することにより、中間バッファーの一部を光遅延としてオフロード又は制御することができる。
図5のシステムで使用される共有キャリア受信法によると、受信機581、582、583、584、585、及び586のDSPで受信された信号の特性が、位相ノイズの補償のおかげで改善される。MCF550のコア間のスキューとは独立して、バンドパスフィルタの値は最適であり、DSP170及び受信機581〜586のDSP間のタイミングは最適である。DSP間の通信は、最適なクロックレートで実施される。さらに、調整に要する最大バッファーがクロックレートの低下のおかげで低減される。これにより、受信機502の動力消費を低減し、実装を簡略化する。さらに本発明によると、デジタルバッファー及び光遅延を組み合わせることにより、DSP間の低速デジタルバッファーを通じた汎用且つ高速のタイミング適応設定を提供し、光領域で遅延を設定してデジタルバッファー遅延の一部を光遅延にオフロードすることにより、動力消費をさらに低減する。
(第3実施形態)
図6は、SDMを使用する光送信機501と、SDMを使用する光受信機602と、MCFを使用する送信回線103とを備えた光学システムの概略図である。参照符号103、160、162、164、171、及び191〜196で示した要素は、図1に描いたものである。参照符号501、542、561〜566、571〜576、及び581〜586で示した要素は、図5に描いたものである。送信機501及び受信機602は、7コアを有し、各スパンにマルチコア増幅を備えたNスパンのマルチコアファイバーからなる回線103を通じて通信している。ファイバー、増幅器、送信機501、及び受信機602がコア数に応じて設けられれば、使用されるコアの数は、より多くても少なくてもよい。
送信機501には、図1のレーン111〜116と同様の6つのトリビュタリバイナリデータレーンに存在するバイナリデータストリーム608が供給される。送信機501の出力は、ビットストリーム608のトリビュタリに応じて変調され、非変調光波で空間多重化された6つの光波信号からなる。空間多重化された光波はすべて、同一のレーザーから生成される。空間多重化信号は、マルチコア送信回線103内に送り出される。
受信機602は、MCFの出力を7つの光波信号に逆多重化する空間デマルチプレクサ164を備える。デマルチプレクサ164での逆多重化後、501からの非変調光波が、コヒーレントフロントエンド162に供給される。その他の6つの変調光波信号は、デマルチプレクサ164で逆多重化され、遅延要素561〜566に供給される。フロントエンド162の電気出力は、DSP670で処理される。DSP670は、第1処理部171を備える。第1処理部171の出力は、6つの同一の並列信号に分解され、処理部611、612、613、614、615、及び616に各々供給される、処理部611〜616は、バンドパスフィルタ処理部であり、処理部172と同様である。処理部611のフィルタ出力は、処理部173と同様で、且つ、レーザー160からのLOと入力された非変調光波との間の位相及び周波数の差に関する情報を抽出する処理部631に供給される。位相及び周波数に関する情報は、処理部631から低速データレーン571内に出力される。同じように、各フィルタ612、613、614、615、及び616の出力は、各処理部632、633、634、635、及び636で処理される。各処理部632、633、634、635、及び636はまた、処理部173と同一であり、入力された非変調光波の位相及び周波数に関する情報を抽出するが、これは各低速データレーン572、573、574、575、及び576上で出力される。各中間DSP部621、622、623、624、625、及び626は、各低速データレーン571、572、573、574、575、及び576上に配置される。中間DSP部621〜626は、図2の中間DSP部270と同一である。中間DSP部621〜626は、低速データレーンのタイミング及びクロックレートを制御し、各々そこに配置される。各中間DSP部621、622、623、624、625、及び626は、各バンドパスフィルタ611、612、613、614、615、及び615の帯域幅を制御し、各受信機581、582、583、583、584、585、及び586からの信号品質に基づくモニターを受信する。
中間DSP回路621〜626のバッファーは、図4のプロセスと同一の方法により、独立して調整される。図6に示すシステムの初期化後、DSP間のタイミングは、受信機581〜586のDSPに対して独立して動作が行われる間に調整可能である。さらに、中間DSP部671〜676の制御部は、光遅延561〜566を設定することにより、その中間バッファーの一部を光遅延としてオフロード又は制御することができる。
図6のシステムで使用する共有キャリア受信法によると、受信機681、682、683、684、685、及び686のDSPで受信した信号の特性が、位相ノイズの補償のおかげで改善される。マルチコア送信回線103のコア間のスキューとは独立して、バンドパスフィルタの値は最適であり、DSP170及び受信機681〜686のDSPの間のタイミングは最適である。DSP間の通信は、最適なクロックレートで実施される。さらに、調整に要する最大バッファーがクロックレートの低下のおかげで低減される。これにより、受信機602の動力消費を低減し、実装を簡略化する。さらに本発明によると、デジタルバッファー及び光遅延を組み合わせることにより、DSP間の低速デジタルバッファーを通じた汎用且つ高速の適応タイミング設定を提供し、光領域で遅延を設定してデジタルバッファー遅延の一部を光遅延にオフロードすることにより、動力消費をさらに低減する。
本発明の他の実装によると、マルチコア回線103のMCF150のコアC01が非変調光波キャリアを搬送し、他のコアC02、C03、C04、C05、C06、及びC07がデータストリーム608のトリビュタリに応じて変調された光波を搬送する。コアC01の屈折率は、コアC02〜C07の屈折率より0.1%高く設定される。回線103に1000kmの長さを考慮すると、非変調光波は、変調光波信号が受信機581〜586に到達するのに比して、5.2msの追加遅延を伴ってフロントエンド162に到達する。そのような場合、光遅延要素561〜566及び中間DSP部621〜626内のデジタルバッファーは、非変調光波の遅延を低減するように設定されなければならず、これはバッファーがより少ないシンボル期間遅延を用いなければならず、遅延要素がより長い経路に設定されなければならないことを意味する。このようにすることで、遅延が調整されなければならない方向を判定することができるようになるため、図4の手順に従って図6のシステムを初期化するのに必要なステップ数を半減することができるようになる。
本発明の他の実装によると、マルチコア回線103のMCF150のコアC01が非変調光波キャリアを搬送し、他のコアC02、C03、C04、C05、C06、及びC07がデータストリーム608のトリビュタリに応じて変調された光波を搬送する。コアC01の屈折率は、コアC02〜C07の屈折率より0.1%低く設定される。回線103に1000kmの長さを考慮すると、受信機581〜586に到着する変調光波信号は、非変調光波がフロントエンド162に到達するのに比して、5.2msの追加遅延を伴って到達する。その場合、光遅延要素561〜566及び中間DSP部621〜626内のデジタルバッファーは、非変調光波の遅延を増補するように設定されなければならず、これはバッファーがより多くのシンボル期間遅延を用いなければならず、遅延要素がより短い経路に設定されなければならないことを意味する。このようにすることで、遅延が調整されなければならない方向を判定することができるようになるため、図4の手順に従って図6のシステムを初期化するのに必要なステップ数を半減することができるようになる。
本発明の他の実装によると、中間DSP621〜626のデジタルバッファーのリソースは、低速サブレーン毎に32クロック期間に限定されている。図6のシステムにおける受信機581及び中間DSP621は、図4に図示したような手順に従って初期化される。図3においてシミュレートしたデータに適用された図4のプロセスにより、発生器のクロックレートが2*F(3)=1GHzとなり、最適なバッファー設定が22クロック期間のバッファー設定で見出される。F(3)とF(2)におけるモニターの最小値の比較により、モニターはF(3)でより低くなるため、手順はバンク内の次の周波数F(4)に続く。しかしながら、F(4)までの処理により、中間DSP部621の発生器のクロックレートを2で割るため、バッファー走査範囲の中央が44クロック期間となるであろう。しかしながら、この値はバッファーリソース外であるため、システムの初期化プロセスは、2*F(3)のクロックレートと22クロック期間の最適バッファー設定で停止する。
図1のシステムで使用される共有キャリア受信法によると、DSP581で受信された信号の特性は、位相ノイズの補償のおかげで改善される。DSP581と670との間のタイミングは最適であり、受信信号特性の改善は受信機602のバッファーリソースの範囲内において最適である。
本発明の他の実装によると、中間DSP621〜626のデジタルバッファーのリソースは、低速サブレーン毎に32クロック期間に限定される。図6のシステムにおける受信機581及び中間DSP621は、図4に図示したような手順に従って初期化される。図3においてシミュレートしたデータに適用された図4のプロセスにより、発生器のクロックレートは2*F(3)=1GHzに設定され、最適なバッファー設定は22クロック期間のバッファー設定に見出される。F(3)及びF(2)におけるモニターの最小値を比較すると、モニターはF(3)でより低くなるため、手順はバンク内の次の周波数F(4)へと続く。しかしながらF(4)への処理により、中間DSP部621の発生器のクロックレートを2で割るため、バッファー走査範囲の中央が44クロック期間となるであろう。しかしながらこの値は、バッファーリソース外であるため、システムの初期化プロセスは、2*F(3)のクロックレートと22クロック期間の最適バッファー設定で停止する。
図6のシステムで使用される共有キャリア受信法によると、DSP581で受信される信号の特性は、位相ノイズの補償のおかげで改善される。DSP581及び670の間のタイミングは最適であり、受信信号特性の改善は受信機602のバッファーリソースの範囲内において最適である。
本発明の他の実装によると、中間DSP621〜626のデジタルバッファーのリソースは、低速サブレーン毎に32クロック期間に限定される。図6のシステムにおける受信機581及び中間DSP621は、図4に図示されるような手順に従って初期化される。図3においてシミュレートしたデータに適用された図4のプロセスにより、発生器のクロックレートは2*F(3)=1GHzに設定され、最適なバッファー設定は22クロック期間のバッファー設定で見出される。F(3)及びF(2)におけるモニターの最小値を比較すると、モニターはF(3)でより低くなるため、手順はバンク内の次の周波数F(4)へと続く。しかしながらF(4)への処理により、中間DSP部621の発生器のクロックレートを2で割るため、バッファー走査範囲の中央が44クロック期間となるであろう。しかしながらこの値は、バッファーリソース外であるため、発生する遅延が2*F(3)のレートで15低速クロック期間と同程度低減されるように、光遅延要素561が設定される。そして中間DSP部621の低速クロックは2*F(4)に設定され、デジタルバッファーの走査範囲の中央が14に設定される。最適設定は、14バッファーで見出される。低いクロック周波数を2*F(5)に設定することでは、もはやモニターの最小値に改善を見込むことができないため、2*F(4)のクロックレートと14バッファーの最適設定が見出される。
図6のシステムで使用される共有キャリア受信法によると、DSP581で受信される信号の特性は、位相ノイズの補償のおかげで改善される。DSP581及び670の間のタイミングは最適であり、受信信号特性の改善は受信機602内の光バッファーを使用するおかげで最適となる。
図7は、図1、5、又は6において使用可能であり、非変調光波及び光波信号の受信及び処理に使用される受信機の概略図である。参照符号160〜163、170、174〜179、182、及び191で示される要素は、図1に描かれたものである。参照符号220〜222、270、及び282で示される要素は、図2に描かれたものである。
処理部780は、連続部220、221、222、726、282、及び727を備えた781、連続部182、並びに728、729、及び730からなるモニタリング回路とを備える。連続部726は、QAM信号の逆多重化偏波が可能なマルチモジュラスアルゴリズムに基づいて偏波逆多重化を実施する。周波数オフセット補償及び位相ノイズ補償は、処理部282によって実施される。追加連続部727は、コンスタレーションを回転することで、フロントエンド162に供給された非変調光波とフロントエンド163に供給された光波信号との間に残る位相差を取り除く。連続部727は、決定後、QAMコンスタレーションの4つの外シンボルに関する4乗アルゴリズムに基づき得る。連続部727による処理の情報は、モニター部728に送信され、ここで連続部727によって実施された角度回転を検索する。バンドパスフィルタ729は、モニター部728によって検索された情報をフィルタリングする。フィルタ729の帯域幅は、DSP170のバンドパスフィルタ172の設定値に応じて、制御部179により設定される。モニター部730は、フィルタ730の帯域幅内で信号電力をモニターする。モニター730の出力は制御部179に提供され、モニター信号として使用される。実際のところ、フィルタ729の帯域幅のおける残りの位相ノイズは、図4のプロセス内で信号品質を表すのに使用することができる。特にモニター信号は、宛先チャンネルの信号の位相回転情報のモニターのタップ部分の電力に応じて生成される。さらに位相回転に関する情報は、制御部179により、CW DSP部170のデジタルフィルタ172の帯域幅の値と同一に設定された帯域幅内に存する。
図7のモニター信号によると、DSP780から制御部270に提供されたモニター信号は、FEC生成信号より高速に、且つ、より短い待ち時間で更新することができる。従って、図1、図5、及び図6のシステムにおいて、モニタリングと、多重化信号と非変調光波の間のスキュー補正とをより迅速に行うことができる。
図8は、光波信号について112Gb/sのPM−16QAM変調を行い、非変調光波と光波信号の間に4.5msのスキューを有する、図1のシステムの追加シミュレーション結果である。同図は、低速レートレーン174及び175のクロックレートの周波数が2MHz、フィルタ172の帯域幅が1MHzである制御部179について、連続部182から制御部179に提供したモニター信号がバッファー176及び177によるビットシフト数に対してプロットされた様子を示している。フィルタ172の帯域幅を極めて狭く設定することにより、まず、受信信号の復調が可能となるスキュー間隔を分離することができる。極めて狭い帯域幅設定で走査を行った後に図4のプロセスを適用することにより、送信機で使用される光波とLOとの間の周波数オフセットがMCFのコア間のスキューと同程度である場合、まず、復調の可能となる間隔を分離することができる。さらに、光遅延要素とデジタルバッファーの組み合わせを使用することにより、デジタルバッファー内の必要なリソースを低減することができる。
(第4の実施形態)
図9は、SDMを使用する2つの光応答機901及び902と、MCF及びMC−EDFAを使用する送信回線930及び931とを備えた光学システムの概略図である。マルチコア送信回線930及び931は、回線103と同様である。SDM応答機901は、SDMを使用する送信機911と受信機912とからなる。送信機911は、送信機101又は501と同一であり得る。受信機912は、受信機102、502、又は602と同一であり得る。応答機901は、SDM信号を送信し、これが回線930を通じたデータビットストリーム903のトリビュタリに応じて、SDM送信機911によって変調される。応答機901の受信機912は、回線931を通じて応答機902から発信された光波を受信し、復調データに対応してデータビットストリーム904を生成する。回路910は、ストリーム903及び904の直列化、非直列化、符号化、及び復号化を実施する。応答機902は、応答機901と同一であり、応答機911と同一の送信機921と、受信機922と同一の受信機922とを有する。応答機902は、マルチコア回線931内に光波を発信し、光波はデータビットストリーム906のトリビュタリに応じて変調される。応答機902は、回線930から光波信号を受信し、受信機922によって復調されたデータに応じてデータビットストリーム905を生成する。回路920は、回路910と同じように、ストリーム905及び906の直列化、非直列化、符号化、及び復号化を実施する。
差動コア遅延要素940及び943は同一である。要素940は、応答機901と回線930との間に挿入される。要素943は、応答機902と回線931との間に挿入される。要素940は、空間デマルチプレクサ941及び空間マルチプレクサ942によって実現される。マルチプレクサ941とデマルチプレクサ942との間には、参照符号951及び952〜95(n)で示される、長さの異なる単一コアファイバーが設けられ、空間多重されて回線930のn個のコアを有するMCFを通じて送信されたn個の光波信号を送信する。
本発明の実装によると、送信機911は、(n−1)個の光波信号と、同一のレーザーから生成された1つの非変調光波とを発信する。非変調光波は、回線930で使用されるMCFにおいて、参照符号1で示されるコアで送信される。遅延要素940の単一コアファイバー951は、非変調光波が10ms遅延するように、例えば、n−1個の他の単一コアファイバー952〜95(n)より長く設計される。このような場合、図6の要素561〜566と同一で、受信機922内に存する(n−1)個の光遅延要素と、図6の中間DSP部621〜626と同一の中間DSP部内で、受信機922内に存するデジタルバッファーとが、非変調光波の遅延を低減するように設定されなければならない。これは、バッファーがより少ないシンボル期間遅延を用いなければならず、遅延要素がより長い経路に設定されなければならないことを意味する。このようにすることで、遅延を調整しなければならない方向を決定することができるため、図4の手順に従って図9のシステムを初期化するのに必要なステップ数を半減することができるようになる。特に、非変調光波の経路、すなわちソースチャンネルの長さは、他の空間分割多重化信号の経路に比して厳密に長い。
本発明の他の実装によると、遅延要素940の単一コアファイバー951は、例えば、(n−1)個の変調光波信号が非変調光波に対して10ms遅延するように、n−1個の他の単一コアファイバー952〜95(n)に比して短く設計される。このような場合、図6の要素561〜566と同一であり、受信機922内に存する(n−1)個の光遅延要素と、図6の中間DSP部621〜626と同一の中間DSP部内で、受信機922内に存するデジタルバッファーとは、非変調光波の遅延を増補するように設定されなければならない。これは、バッファーがより多くのシンボル期間遅延を用いなければならず、遅延要素がより短い経路に設定されなければならないことを意味する。このようにすることで、遅延が調整されなければならない方向を判定することができるため、図4の手順に従って図9のシステムを初期化するのに必要なステップ数を半減することができる。特に、非変調光波の経路、すなわちソースチャンネルの長さは、他の空間分割多重化信号の経路に比して厳密に短い。
本発明の他の実装によると、応答機901及び902、回線930及び931、遅延要素940及び943は、19個の空間多重化チャンネルに基づいている。回線930及び931のMCFは、19コアMCFである。応答機901及び902は、18個の変調光波信号と、1つの非変調光波キャリアとを送受信する。
(第5の実施形態)
図10は、SDMを使用する光送信機501と、SDMを使用する光受信機1002と、MCFを使用する送信回線103とを備えた光学システムの概略図である。参照符号103、160、162〜164、170〜173、176〜178、180、及び191〜196で示された要素は、図1に描かれたものである。参照符号501、542、及び561〜566で示された要素は、図5に描かれたものである。送信機501及び受信機1002は、回線103を通じて通信している。送信機501には、バイナリデータストリーム608が供給され、回線103のMCF内に送り出されるSDM信号を生成する。
受信機1002は、回線103のMCFの出力を7つの光波信号に逆多重化する空間デマルチプレクサ164からなる。デマルチプレクサ164で逆多重化した後、非変調光波がコヒーレントフロントエンド162に供給される。6つの変調信号に存する他の6つの光波が、光遅延要素561〜566内に供給される。処理部173によって非変調光波から抽出される周波数情報は、低速レートレーン1074に供給される。処理部173によって非変調光波から抽出される位相信号は、低速レートレーン1075に供給される。分割器1020は、各低速レートレーン1031、1032、1033、1034、1035、及び1036上でレーン1074を6つの同一の低速信号に分割し、これらが各受信機1081、1082、1083、1084、1085、及び1086に提供される。分割器1021は、各低速レートレーン1041、1042、1043、1044、1045、及び1046上でレーン1075を6つの同一の低速信号に分割し、これらが各受信機1081、1082、1083、1084、1085、及び1086に提供される。各受信機1081、1082、1083、1084、1085、及び1086は、各遅延要素561、562、563、564、565、及び566を通過する光波信号を受信及び処理し、各バイナリデータストリーム191、192、193、194、195、及び196を生成する。受信機1081〜1086は、同一である。受信機1081は、フロントエンド163、DSP180、及び中間DSP部1070からなる。あるいは、中間DSP部1070をDSP180内に一体化することもできる。低速レートレーン1031及び1041は、中間DSP部1070を通過し、それらが搬送する情報がDSP180の信号処理に使用されるように、DSP部180に提供される。中間DSP部1070は、デジタルバンドパスフィルタ1072と、低速レートレーン1031上のデジタルバッファー176と、デジタルバンドパスフィルタ1073と、低速レートレーン1041上のデジタルバッファー177とからなる。中間DSP部1070はまた、低速レートレーン1031及び1041のクロックレートを制御する、デジタルバッファー176及び177の低速クロック発生器178も備える。中間DSP部1070はまた、生成器178のレートと、バッファー176及び177の設定と、バンドパスフィルタ1072及び1073の帯域幅とを制御する制御部1079も備える。さらに、制御部1079は、遅延要素561の設定も制御する。
図10のシステムは、図4に示すものと同様のシーケンスに従って制御することができる。図10の場合、各レーン1031〜1036及び1041〜1046のレートは、各受信機1081〜1086の中間DSP部の制御部によって制御される。同様に、受信機1081〜1086の各々について、各中間DSP部のバンドパスフィルタの帯域幅は、各中間DSP部の各制御部によって制御される。フィルタ172の帯域幅は、低速レートレーン1031〜1036及び1041〜1046に許容された最高レートの半分に固定される。あるいは、フィルタ172の帯域幅は、受信機1081〜1086の中間DSP部の制御部によって設定することができる。特に図10のシステムは、7つの空間分割多重信号を有しており、中でも、1つは非変調光波で生成されたソース信号であり、残りの6つの信号は、変調光波の宛先信号である。このシステムは、ソース信号に対して1つの処理部を有することを特徴とし、これによって宛先信号の各々に情報レーンを提供する。
図10のシステムで使用される共有キャリア受信法によると、受信機1081、1082、1083、1084、1085、及び1086のDSPで受信された信号の特性が、位相ノイズの補償のおかげで改善される。回線103のMCFのコア間のスキューとは独立して、バンドパスフィルタの値は最適であり、DSP170と受信機1081〜1086のDSPの間のタイミングは最適である。さらに、調整に要する最大バッファーは、クロックレートの低下のおかげで低減される。これにより受信機1002の動力消費が低減され、実装が簡略化される。さらに本発明によると、デジタルバッファー及び光遅延を組み合わせることにより、DSP間の低速デジタルバッファーを通じた汎用且つ高速のタイミング適応設定を提供し、光領域で遅延を設定してデジタルバッファー遅延の一部を光遅延にオフロードすることにより、動力消費をさらに低減する。
本発明が上述の実施形態に限定されないことは明らかであり、本発明の範囲から逸脱しない限りにおいて、変更及び修正を加えることができる。
本発明は、空間分割多重を利用する光通信システムに適用することができる。
(1)送信システムであって、
いくつかの空間分割多重チャンネルを通じて光波を送信する送信部と、
前記チャンネルから信号を受信する受信部とを備え、
前記受信部は、
前記チャンネルのうちの1つであるソースチャンネルから受信した第1信号を処理し、デジタル領域において前記第1信号をフィルタリングするフィルタリング部と前記第1信号から情報を抽出する抽出部とを有する第1処理部と、
前記チャンネルのうちの1つであり、前記ソースチャンネルとは異なる宛先チャンネルから受信した第2信号を処理する第2処理部と、
前記第1信号から抽出した前記情報を第2信号に提供する第3処理部であって、前記第2信号のシンボルレートより厳密に低いクロックレートを有する、自らと同一のレートで駆動されるデジタルバッファーを各々有した情報レーンを使用して、前記第2処理部で使用される前記第1処理部からの前記情報を前記第2処理部に提供する第3処理部と、
前記第2信号の品質に応じてモニター信号を生成するモニタリング部と、
前記第1処理部の前記フィルタリング部の帯域幅において、前記第1信号と前記第2信号との間のスキューを制御し、前記モニター信号の値と、前記第1処理部と前記第2処理部との間の前記情報レーン上における前記デジタルバッファーとを使用する制御部とを備える送信システム。
(2)前記ソースチャンネルの光波は、前記宛先チャンネルの光波キャリアに使用するのと同一の光波ソースから生成された連続波光であり、
前記連続波光及び前記宛先チャンネルの前記光波信号は、同一の局所発振器を使用してコヒーレントに受信され、
前記第1信号から抽出された前記情報は、前記ソースチャンネルの前記連続波光の周波数と、前記ソースチャンネルの前記連続波光の位相とに関する情報を含み、
前記情報レーンは、2つのサブレーンを含み、前記サブレーンの一方は、前記ソースチャンネルの前記連続波光の前記周波数についての前記情報を搬送し、前記サブレーンの他方は、前記ソースチャンネルの前記連続波光の前記位相についての前記情報を搬送し、
前記第2処理部は、前記ソースチャンネルの前記連続波光の周波数についての前記情報と前記位相についての前記情報とを使用して、前記第2信号の位相及び周波数を処理し、
前記制御部は、以下のステップにより、前記連続波光と前記第2信号との間の前記スキューを制御し、以下のステップとは、
前記連続波光の処理における前記デジタルフィルタリング部の帯域幅を、前記宛先チャンネルの前記シンボルレートの半分未満の値に設定する第1ステップと、
前記宛先チャンネルから生成された前記モニターが最適となるように、前記スキューを制御する第2ステップと、
前記デジタル帯域幅の値を低減し、前記モニターが最適となるように前記スキューを制御する第3ステップと、
前記デジタルフィルタリングの前記帯域幅について最後に設定された2つの値に関して得られた前記モニターの最後の2つの最適値を比較する第4ステップと、
前記最後の2つの最適値が互いに異なる場合、前記第4ステップを繰り返す第5ステップとである(1)に記載の送信システム。
(3)前記制御部は、前記デジタルフィルタリング部の前記値と比例的に、前記情報レーンのクロックレートを設定する(1)又は(2)のいずれか1つに記載のシステム。
(4)前記制御部は、前記システムの光波の光路上に配置された光遅延成分を制御する(1)〜(3)のいずれか1つに記載のシステム。
(5)前記ソースチャンネルが送信される経路は、前記空間分割多重信号の他の経路に比して厳密に長い(1)〜(4)のいずれか1つに記載のシステム。
(6)前記ソースチャンネルが送信される前記経路は、前記空間分割多重信号の他の経路に比して厳密に短い(1)〜(4)のいずれか1つに記載のシステム。
(7)前記モニター信号は、前記宛先チャンネル上の順方向誤り補正によって訂正される誤りの数に応じて生成される(1)〜(6)のいずれか1つに記載のシステム。
(8)前記モニター信号は、前記宛先チャンネルの信号の位相回転情報のモニターにおけるタップ部分の電力に応じて生成され、前記位相回転情報は、前記ソース連続光波における前記フィルタリング手段の帯域幅と同一の帯域幅に含まれる(1)〜(6)のいずれか1つに記載のシステム。
(9)前記ソースチャンネル以外の前記チャンネルは、前記宛先チャンネルであり、
前記第2処理部、前記モニタリング部、及び前記制御部は、前記宛先チャンネルの各々から受信した前記第2信号の各々を処理し、
前記情報レーンは、前記宛先チャンネルの各々に対して設けられる(1)〜(8)のいずれか1つに記載のシステム。
(10)前記制御部はさらに、前記第5ステップ後、以下の追加ステップにより、前記スキューを制御し、以下の追加ステップとは、
前記モニター信号が最適となるように、前記スキューを制御するステップであり、
前記デジタルフィルタリング部の前記帯域幅は、一定に保たれ、
前記追加ステップは、前記第5ステップの終了後に実施される(2)に記載のシステム。
(11)いくつかの空間分割多重チャンネルを通じて光波の信号を受信する受信部であって、前記チャンネルから信号を受信する受信部を備え、
前記受信部は、
前記チャンネルのうちの1つであるソースチャンネルから受信した第1信号を処理し、デジタル領域において前記第1信号をフィルタリングするフィルタリング部と前記第1信号から情報を抽出する抽出部とを有する第1処理部と、
前記チャンネルのうちの1つであり、前記ソースチャンネルとは異なる宛先チャンネルから受信した第2信号を処理する第2処理部と、
前記第1信号から抽出した前記情報を第2信号に提供する第3処理部であって、前記第2信号のシンボルレートより厳密に低いクロックレートを有する、自らと同一のレートで駆動されるデジタルバッファーを各々有した情報レーンを使用して、前記第2処理部で使用される前記第1処理部からの前記情報を前記第2処理部に提供する第3処理部と、
前記第2信号の品質に応じてモニター信号を生成するモニタリング部と、
前記第1処理部の前記フィルタリング部の帯域幅において、前記第1信号と前記第2信号との間のスキューを制御し、前記モニター信号の値と、前記第1処理部と前記第2処理部との間の前記情報レーン上における前記デジタルバッファーとを使用する制御部とを備える受信部。
(12)前記ソースチャンネルの光波は、前記宛先チャンネルの光波キャリアに使用するのと同一の光波ソースから生成された連続波光であり、
前記連続波光及び前記宛先チャンネルの前記光波信号は、同一の局所発振器を使用してコヒーレントに受信され、
前記第1信号から抽出された前記情報は、前記ソースチャンネルの前記連続波光の周波数と、前記ソースチャンネルの前記連続波光の位相とに関する情報を含み、
前記情報レーンは、2つのサブレーンを含み、前記サブレーンの一方は、前記ソースチャンネルの前記連続波光の前記周波数についての前記情報を搬送し、前記サブレーンの他方は、前記ソースチャンネルの前記連続波光の前記位相についての前記情報を搬送し、
前記第2処理部は、前記ソースチャンネルの前記連続波光の周波数についての前記情報と前記位相についての前記情報とを使用して、前記第2信号の位相及び周波数を処理し、
前記制御部は、以下のステップにより、前記連続波光と前記第2信号との間の前記スキューを制御し、以下のステップとは、
前記連続波光の処理における前記デジタルフィルタリング部の帯域幅を、前記宛先チャンネルの前記シンボルレートの半分未満の値に設定する第1ステップと、
前記宛先チャンネルから生成された前記モニターが最適となるように、前記スキューを制御する第2ステップと、
前記デジタル帯域幅の値を低減し、前記モニターが最適となるように前記スキューを制御する第3ステップと、
前記デジタルフィルタリングの前記帯域幅について最後に設定された2つの値に関して得られた前記モニターの最後の2つの最適値を比較する第4ステップと、
前記最後の2つの最適値が互いに異なる場合、前記第4ステップを繰り返す第5ステップとである(11)に記載の受信部。
(13)前記制御部は、前記デジタルフィルタリング部の前記値と比例的に、前記情報レーンのクロックレートを設定する(1)又は(2)のいずれか1つに記載の受信部。
(14)前記制御部は、前記システムの光波の光路上に配置された光遅延成分を制御する(11)〜(13)のいずれか1つに記載の受信部。
(15)前記ソースチャンネルが送信される経路は、前記空間分割多重信号の他の経路に比して厳密に長い(11)〜(14)のいずれか1つに記載の受信部。
(16)前記ソースチャンネルが送信される前記経路は、前記空間分割多重信号の他の経路に比して厳密に短い(11)〜(14)のいずれか1つに記載の受信部。
(17)前記モニター信号は、前記宛先チャンネル上の順方向誤り補正によって訂正される誤りの数に応じて生成される(11)〜(16)のいずれか1つに記載の受信部。
(18)前記モニター信号は、前記宛先チャンネルの信号の位相回転情報のモニターにおけるタップ部分の電力に応じて生成され、前記位相回転情報は、前記ソース連続光波における前記フィルタリング手段の帯域幅と同一の帯域幅に含まれる(11)〜(16)のいずれか1つに記載の受信部。
(19)前記ソースチャンネル以外の前記チャンネルは、前記宛先チャンネルであり、
前記第2処理部、前記モニタリング部、及び前記制御部は、前記宛先チャンネルの各々から受信した前記第2信号の各々を処理し、
前記情報レーンは、前記宛先チャンネルの各々に対して設けられる(11)〜(18)のいずれか1つに記載の受信部。
(20)前記制御部はさらに、前記第5ステップ後、以下の追加ステップにより、前記スキューを制御し、以下の追加ステップとは、
前記モニター信号が最適となるように、前記スキューを制御するステップであり、
前記デジタルフィルタリング部の前記帯域幅は、一定に保たれ、
前記追加ステップは、前記第5ステップの終了後に実施される(12)に記載の受信部。

Claims (10)

  1. 送信システムであって、
    少なくとも第1チャンネルと第2チャンネルを含む複数の空間分割多重チャンネルを通じて光波を送信する送信部と、
    前記チャンネルから信号を受信する受信部とを備え、
    前記送信部によって送信される前記光波はレーザー光であり、
    前記受信部は、
    前記第1チャンネルから受信した第1信号を処理し、デジタル領域において前記第1信号をフィルタリングするフィルタリング部と前記第1信号から情報を抽出する抽出部とを有する第1処理部と、
    前記第2チャンネルから受信した第2信号を処理する第2処理部と、
    前記第1信号から抽出した前記情報を第2処理部に提供する第3処理部とを備え、
    前記第3処理部は、前記第1処理部と前記第2処理部とを接続する情報レーンを使用して、前記第2処理部で使用される前記第1処理部からの前記情報を前記第2処理部に提供し、
    前記第2処理部はデジタルバッファーを有し、
    前記デジタルバッファーは、前記第2信号のシンボルレートより低いクロックレートを有し、なおかつ前記第3処理部と同一のレートで駆動され、
    前記受信部はさらに、
    前記第2信号の品質に応じてモニター信号を生成するモニタリング部と、
    前記モニター信号の値と、前記第1処理部と前記第2処理部との間の前記情報レーン上における前記デジタルバッファーとを使用して、前記第1処理部の前記フィルタリング部の帯域幅において、前記第1信号と前記第2信号との間のスキューを制御する制御部とを備え
    前記第1チャンネルの光波は、前記第2チャンネルの光波キャリアに使用するのと同一の光波ソースから生成された連続波光であり、
    前記連続波光及び前記第2チャンネルの前記光波は、同一の局所発振器を使用してコヒーレントに受信され、
    前記第1信号から抽出された前記情報は、前記第1チャンネルの前記連続波光の周波数と、前記第1チャンネルの前記連続波光の位相とに関する情報を含む、送信システム。
  2. 記情報レーンは、2つのサブレーンを含み、前記サブレーンの一方は、前記第1チャンネルの前記連続波光の前記周波数についての前記情報を搬送し、前記サブレーンの他方は、前記第1チャンネルの前記連続波光の前記位相についての前記情報を搬送し、
    前記第2処理部は、前記第1チャンネルの前記連続波光の周波数についての前記情報と前記位相についての前記情報とを使用して、前記第2信号の位相及び周波数を処理し、
    前記制御部は、以下のステップにより、前記連続波光と前記第2信号との間の前記スキューを制御し、以下のステップとは、
    前記連続波光の処理における前記フィルタリング部の帯域幅を、前記第2チャンネルの前記シンボルレートの半分未満の値に設定する第1ステップと、
    前記第2チャンネルから生成された前記モニターが最適となるように、前記スキューを制御する第2ステップと、
    前記デジタル帯域幅の値を低減し、前記モニターが最適となるように前記スキューを制御する第3ステップと、
    記フィルタリングの前記帯域幅について最後に設定された2つの値に関して得られた前記モニターの最後の2つの最適値を比較する第4ステップと、
    前記最後の2つの最適値が互いに異なる場合、前記第4ステップを繰り返す第5ステップとである請求項1に記載の送信システム。
  3. 前記制御部は、前記フィルタリング部の前記帯域幅の値と比例的に、前記情報レーンのクロックレートを設定する請求項1又は2に記載の送信システム。
  4. 前記制御部は、前記システムの光波の光路上に配置された光遅延成分を制御する請求項1〜3のいずれか一項に記載の送信システム。
  5. 前記第1チャンネルが送信される経路は、前記空間分割多重された信号の他の経路に比して長い請求項1〜4のいずれか一項に記載の送信システム。
  6. 前記第1チャンネルが送信される経路は、前記空間分割多重された信号の他の経路に比して短い請求項1〜4のいずれか一項に記載の送信システム。
  7. 前記モニター信号は、前記第2チャンネル上の順方向誤り補正によって訂正される誤りの数に応じて生成される請求項1〜6のいずれか一項に記載の送信システム。
  8. 前記システムの前記空間分割多重チャンネルの数は、2以上の整数であり、
    前記チャンネルの1つは前記第1処理部に対する前記第1チャンネルであり、他のチャンネルは前記第2チャンネルであり、前記第2処理部は前記第2チャンネルの各々に対して設けられ、
    前記情報レーンは、前記第2チャンネルの各々に対して設けられ、
    前記第2処理部、前記モニタリング部、及び前記制御部は、前記第2チャンネルの各々から受信した前記第2信号の各々を処理し、
    前記情報レーンは、前記第2チャンネルの各々に対して設けられる請求項1〜7のいずれか一項に記載の送信システム。
  9. 前記制御部はさらに、前記第5ステップの終了後に実施される以下の追加ステップにより、前記スキューを制御し、以下の追加ステップとは、
    前記モニター信号が最適となるように、前記スキューを制御する第6ステップと、
    記フィルタリング部の前記帯域幅を一定に保つ第7ステップとである請求項2に記載の送信システム。
  10. 少なくとも第1チャンネルと第2チャンネルを含む複数の空間分割多重チャンネルを通じて光波の信号を受信する受信部であって、
    前記光波はレーザー光であり、
    前記受信部は、
    前記第1チャンネルから受信した第1信号を処理し、デジタル領域において前記第1信号をフィルタリングするフィルタリング部と前記第1信号から情報を抽出する抽出部とを有する第1処理部と、
    前記第2チャンネルから受信した第2信号を処理する第2処理部と、
    前記第1信号から抽出した前記情報を第2処理部に提供する第3処理部とを備え、
    前記第3処理部は、前記第1処理部と前記第2処理部とを接続する情報レーンを使用して、前記第2処理部で使用される前記第1処理部からの前記情報を前記第2処理部に提供し、
    前記第2処理部はデジタルバッファーを有し、
    前記デジタルバッファーは、前記第2信号のシンボルレートより低いクロックレートを有し、なおかつ前記第3処理部と同一のレートで駆動され、
    前記受信部はさらに、
    前記第2信号の品質に応じてモニター信号を生成するモニタリング部と、
    前記モニター信号の値と、前記第1処理部と前記第2処理部との間の前記情報レーン上における前記デジタルバッファーとを使用して、前記第1処理部の前記フィルタリング部の帯域幅において、前記第1信号と前記第2信号との間のスキューを制御する制御部とを備え、
    前記第1チャンネルの光波は、前記第2チャンネルの光波キャリアに使用するのと同一の光波ソースから生成された連続波光であり、
    前記連続波光及び前記第2チャンネルの前記光波は、同一の局所発振器を使用してコヒーレントに受信され、
    前記第1信号から抽出された前記情報は、前記第1チャンネルの前記連続波光の周波数と、前記第1チャンネルの前記連続波光の位相とに関する情報を含む、受信部。
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