JP4924428B2 - 偏波モード分散補償回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光学的な手段によるデジタル信号伝送の分野に関し、特に光ファイバの偏波分散によって生じた光信号歪みを電気的に整形する偏波モード分散補償回路に関する。
偏波モード分散(PMD; Polarization Mode Dispersion)とは、伝送路に用いられる光ファイバや光デバイスが偏波依存性を持つ場合に、主軸となる2つの偏波モード間の伝搬時間が異なる現象をいう。また偏波モード分散の量は、2つの主要偏光状態(PSP; Principal States of Polarization)と、伝送路におけるモード間の群遅延時間差(DGD; Differential Group Delay)で特徴付けられる。受信される光信号は、両モードの波形の和として観測されるため、歪んだ波形となり、受信感度や伝送特性の劣化要因となる。さらに伝送路のPSPやDGDは、光ファイバに掛かる圧力や振動、あるいは温度によっても変化するため、偏波モード分散による劣化量は、ランダム性を持って動的変動している。
図4は変動する偏波モード分散により波形が劣化することを説明するための図である。
図4(a)に示すように、図面左側に示すように、光ファイバ401を伝搬する前には速軸と遅軸とで一致していた信号が、光ファイバ401の2つの偏波モード間の伝搬時間が異なることから、光ファイバ401の伝搬後には速軸と遅軸とで時間的にずれて出力されている。図4(b)は図4(a)に示した光信号を電気的な信号に置き換えた様子を示す図であり、伝搬前には高さが1とされ、"1"、"0"とされていた信号が、伝搬後には、速軸と遅軸との分岐比をγとしたときに、高さが1−γ、γの信号とされ、"1"、"1"と認識されている。この速軸と遅軸との時間差が群遅延時間差である。
図4(c)は動的に変動する偏波モード分散を示す図である。偏波モード分散を特徴付ける2つの主要偏光状態と群遅延時間差は光ファイバに掛かる圧力や振動、あるいは温度によっても変化し、図4(c)に示すように分岐比γや群遅延時間差は動的に変動することとなる。
図4(d)は変動する偏波モード分散により劣化した状態の波形を示すEYE開口である。
上記特性を持つ偏波モード分散を補償するため、光学的な分散補償素子を用いる方法、あるいはデジタルフィルタを用いて電気的に分散補償する方法が取られている。
さらに、特開2004−356742号公報に記載があるように、劣化波形を非同期型のサンプリングにより検出し、その劣化度合いを算出し、制御回路で分散補償器を制御するなどの簡易なフィードバック制御方式も考案されている。
特開2004−356742号公報
偏波モード分散を補償するための従来技術の一つとして、光学的な分散補償素子を用いる方法、あるいはデジタルフィルタを用いて電気的に分散補償する方法が取られている。しかしながら代表的な劣化変動速度はミリ秒以下程度であり、温度制御を主とする一般的な光学補償素子はこの速度に追従できないことが良く知られている。また、デジタル信号処理でよく用いられるアダプティブ・フィルタと適応アルゴリズムの組み合わせも、10Gbpsを超えるような高速通信においては、その高速性のため充分な変動対応補償が困難であるという問題があった。
さらに、特開2004−356742号公報に記載されるように、劣化波形を非同期型のサンプリングにより検出し、その劣化度合いを算出し、制御回路で分散補償器を制御するなどの簡易なフィードバック制御方式では、劣化度合いを判定するためのサンプリングに時間が必要なこと、補償器の制御のための演算処理時間も必要であるなど、高速に変動する偏波モード分散に対応するためのフィードバック制御の高速性にはまだ問題が残っていた。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、高速に変動する偏波モード分散に対応することのできる補償回路を実現することを目的とする。
本発明の偏波モード分散補償回路は、信号が伝送路を伝搬する際に生じる偏波モード分散を補償する偏波モード分散補償回路であって、
偏波モード分散した波形を整形するトランスバーサルフィルタとして構成された前置補償部と、
偏波モード分散の変動周波数よりも高いループ帯域特性を持つPLL型のデータ信号再生回路を備え、偏波モード分散の時間的変動を追尾し、データを再生するデータ追跡再生部と、
を有することを特徴とする。
本発明の他の形態による偏波モード分散補償回路は、信号が伝送路を伝搬する際に生じる偏波モード分散を補償する偏波モード分散補償回路であって、
偏波モード分散した波形を整形するトランスバーサルフィルタとして構成された前置補償部と、
偏波モード分散の変動周波数よりも高いループ帯域特性を持つPLL型のクロック・データ信号再生回路を備え、偏波モード分散の時間的変動を追尾し、データを再生するデータ追跡再生部と、
を有することを特徴とする。
この場合、前置補償部は、デジタルフィルタの一種である線形等化器で構成されるとしてもよい。
また、前置補償部の重み付け係数は、前置補償部の出力が偏波モード分散の変動範囲の全てでEYE開口を形成し、かつ、その開口部がデータ追跡再生部でデータ識別できる出力振幅となるように設定されるとしてもよい。
また、前記データ追跡部のループ帯域は、偏波モード分散の変動周波数よりも高い周波数に可変できるとしてもよい。
また、前置補償部の重み付け係数は、分岐比40−60%の光信号入射時に、前置補償部出力のEYE開口が最大になるように設定されるとしてもよい。
また、前置補償部の重み付け係数は、光入力の分岐比を変化させた時の波形劣化をモニターして決定されるとしてもよい。
また、前記前置補償部の重み付け係数を設定する制御コントローラを有するとしてもよい。
また、制御コントローラは、前置補償部部が出力に応じて前置補償部の重み付け係数を決定するとしてもよい。
また、制御コントローラは、データ追跡再生回路出力のエラーレートに応じて前記データ追跡再生回路の入力電圧を変動させるとしてもよい。
偏波モード分散の変動では、PSPの変化に伴い、波形自体に乱れを生じると共に、伝送線路のDGD量のMAX値に相当する時間範囲内で信号タイミングもずれ、波形はさらに乱れる。
本発明では、前置補償部がトランスバーサルフィルタとして構成されている。トランスバーサルフィルタの重み付け係数を、各個別のPSP値(このとき伝送ファイバ特性によりDGDも決定される)に対する最適値では無く、全PSP値にて次段のデータ追跡再生部が識別可能な波形程度に波形整形する設定としておく。さらに同期型のデータ追跡再生部のループ帯域を、偏波モード分散の変動周波数よりも高くすることで、PSPが時間変動した場合に発生する時間ずれに追従させることができる。サンプリング時間や演算処理時間を必要としない本発明の構成により、ファイバーへの接触、振動などに起因する極めて高速なPMD(PSP、DGD)変動が発生した場合でも、エラーフリーな補償波形が実現できる。
本発明の第1の実施の形態の一例を示す構成図である。 本発明の前置補償部の構成を示す図である。 本発明のデータ追跡再生部の構成を示す図である。 偏波モード分散により信号波形が歪む様子を示した図である。 前置補償回路にて補償した出力波形を示す図である。 本発明の効果を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の一例を示す構成図である。 前置補償回路にて補償した出力波形と、データ追跡再生部の閾値を示す図である。 本発明のデータ追跡再生部の第2の実施構成例を示す図である。
符号の説明
101 光ファイバ
102 フォトダイオード
103 トランスインピーダンス型増幅器
104 偏波モード分散補償回路
105 前置補償部
106 データ追跡再生部
107 CDR/DEMUX部
301,307 増幅器
302 遅延器
303 識別器
304 位相比較器
305 VCO
306 ループフィルタ
本説明についてさらに詳細に説述すべく添付図面を参照して以下に説明する。
本発明の実施の形態の一例について説明する。本発明の一実施の形態は、図1に示すように、光ファイバの受信部分にフォトダイオードとトランスインピーダンス型の増幅器から成るフロントエンドモジュールを置いておく。さらに次段として、前置補償部、さらにはデータ追跡再生回路からなる偏波モード分散補償回路を置くことで、偏波モード分散の動的変動によって発生する信号エラーを防ぐことが出来る。
以下、具体的な実施例に即して説明する。
実施例1
図1、図2と図3は、本発明の第1の実施例の偏波モード分散補償回路を示す回路図である。
図1の偏波モード分散補償回路は、フォトダイオード102、前置補償部105およびデータ追跡再生部106からなる偏波モード分散補償回路104、クロックデータ再生/分離回路(CDR/DEMUX)107から構成される。
フォトダイオード102は光ファイバ101を介して伝送される光伝送信号を受信し、光信号から電気信号に変換する。トランスインピーダンス型増幅器103はフォトダイオード102により変換された電気信号を増幅する。前置補償部105はトランスインピーダンス型増幅器103により増幅された電気信号を波形整形する。データ追跡再生部106は前置補償部105により整形された波形を偏波モード分散の変動に追従させる。CDR/DEMUX107はデータ追跡再生部106出力である再生された補償信号データから低速のデータを取り出す。
図2は前置補償部105の構成例を示すブロック図である。前置補償部105は、遅延時間がビットレート周期の1/2に設定された複数の遅延線路Tと重み付け増幅器a1-an、並びに加算器201から構成される線形等化器(回路構成によっては、FFE:Feed-forward Equalizer、FIRフィルタ:finite Impulse Reaction Filterとも呼ばれる)を構成するトランスバーサルフィルタである。
図3はデータ追跡再生部106の構成例を示すブロック図である。データ追跡再生部106は図3に示すように、増幅器301,307、遅延器302、識別器303、位相比較器304、電圧制御発信器(VCO)305、ループフィルタ306から構成されている。
増幅器301は前置補償部105からの信号を増幅し、識別器303と遅延器302へ供給する。遅延器302は入力信号を所定時間遅延させた後に位相比較器304へ出力する。識別器303はVCO305出力をCp入力とするDフリップフロップにより構成される保持回路であり、その出力は位相比較器304および増幅器307へ入力されている。
遅延器302、識別器303、位相比較器304、VCO305およびループフィルタ306はPLL(Phase-Locked Loop)回路を構成するもので、データ追跡再生部106はPLL型のデータ信号再生回路(DR: Data Recovery)を構成する。
位相比較器304は識別器303と遅延器302のデータ出力を位相比較し、VCO305の発振周波数を制御する。これにより、識別器303の出力の位相は遅延器302出力の位相に等しいものとなり、増幅器307により増幅されて偏波モード分岐補償回路104出力とされる。
データ追跡再生部106では、偏波モード分散の変動に追従させるために、ループフィルタ306の帯域を分散変動周波数(一般的には数〜数百KHz)よりも大きく設定しておく。
図4(c)に示したように、偏波モード分散の変動は、PSPの変化に伴い、波形自体に乱れを生じると共に、伝送線路のDGD量のMAX値に相当する時間範囲内で信号タイミングもずれ、波形はさらに乱れることが特徴である。このとき上記前置補償部105の重み付け係数の設定値は、PSPによる波形劣化において、各個別のPSP値(このとき伝送ファイバ特性によりDGDも決定される)に対する最適値では無く、全PSP値にて次段のデータ追跡再生部106が識別可能な波形に波形整形する設定とし、固定しておく。このような設定の場合、前置補償部105の出力は、次段のデータ追跡再生部206の入力感度以上のEYE開口を持つ補償波形と成る。
上記の実施例は、前置補償部105を構成する図2に示したトランスバーサルフィルタの各TAP係数を制御し、出力のEYE波形がデータ追跡再生部106にて図5に示すように識別可能な状態とする。
一方、データ追跡再生部106では、PSPが時間変動した場合に発生する時間ずれに追従し、時間変動があっても時間ずれが発生しない安定した補償波形を出力する。これにより、PMD(PSP、DGD)変動が発生した場合も、エラーフリーな補償波形が実現できる。
図6は、本実施例による偏波分散補償回路を使用した場合と、使用しない場合の偏波分散トレランスを評価した結果である。図6から判るように、本実施例の回路を用いることで、DGD量が変動した場合においても、分散トレランス(エラーレート<1E-12で規定)が約3倍改善していることが判る。
なおデータ追跡再生部106は、PMD変動周波数より高いループ帯域を持つクロック・データ再生(CDR: Clock Data Recovery)回路、もしくは上記特性を持つCDR内蔵の分離回路(DEMUX)やDeserializerとし、この前段に前置補償器を構成する方法でも構わない。さらに本実施例では、NRZ(Non return-to-zero)信号による例を示したが、本発明はRZ(Return-to-zero)、CSRZ(Carrier Suppressed RZ)、Duo-binary、DPSK(Differential Phase Shift Keying )などの伝送方式に因らず、適用が可能である。
次に、図7を用いて、本発明の第2の実施例の偏波モード分散補償回路を説明する。
図7に示される偏波モード分散補償回路は、分岐比設定部713により設定された分岐比にて光ファイバ701を伝送する光伝送信号を受信し、光信号から電気信号に変換するフォトダイオード702、この電気信号を増幅するトランスインピーダンス型増幅器703、トランスインピーダンス型増幅器703により増幅された電気信号を波形整形する前置補償部705、前置補償部705とともに偏波モード分散補償回路706を構成し、前置補償部705により前置補償された出力波形をロックし、偏波モード分散の変動に追従させるために設けられ、増幅率を調整する機能が付加されたデータ追跡再生部706、並びに再生した補償信号データから低速のコーディングされたデータを取り出す為のクロック・データ再生/分離回路(CDR/DEMUX)707、コーディングされた低速のデータから正確な信号を生成すると共に、伝送信号のエラーを判定する順方向誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)部711、前置補償部705出力における分散波形の劣化度合いを判定する波形モニター708、FEC部711における伝送信号のエラー判定結果と波形モニター708からの判定信号に基づいた演算処理を行うデジタル信号処理部(DSP:Digital Signal Processor)710、DSP710における演算処理結果に基づいて前置補償部705の重み付け係数を制御するとともに、データ追跡再生部706の増幅率を調整する閾値を決定する制御コントローラ709から構成される。
フォトダイオード702、前置補償部705およびデータ追跡再生部706からなる偏波モード分散補償回路704、クロックデータ再生/分離回路(CDR/DEMUX)707の構成および動作は図1に示したフォトダイオード102、前置補償部105およびデータ追跡再生部106からなる偏波モード分散補償回路104、クロックデータ再生/分離回路(CDR/DEMUX)107と同様である。
前置補償部705は、図2に示したような、遅延時間がビットレート周期の1/2に設定された複数の遅延線路Tと重み付け増幅器a1-an、並びに加算器201から構成される。
図9はデータ追跡再生部706の構成を示すブロック図であるが、図9中の増幅器907、遅延器902、識別器903、位相比較器904、電圧制御発信器(VCO)905、ループフィルタ906の構成および動作は、図3に示した増幅器307、遅延器302、識別器303、位相比較器304、電圧制御発信器(VCO)305、ループフィルタ306と同様である。
本実施例における増幅器901は差動増幅器として構成されており、一方の入力には前置補償部705からの信号が入力され、他方の入力には制御コントローラ709により決定された閾値設定714が入力されている。
本実施例においても、データ追跡再生部706では、偏波モード分散の変動に追従させるために、ループフィルタ906の帯域を分散変動周波数(一般的には数〜数百KHz)よりも大きく設定しておく。
前述のように偏波モード分散の変動は、図4(c)に示すように、PSPの変化に伴い、波形自体に乱れを生じると共に、伝送線路のDGD量のMAX値に相当する時間範囲内で信号タイミングもずれ、波形はさらに乱れることが特徴である。このため、本実施例の偏波モード分散補償回路ならびに伝送装置では、伝送線路の平均値DGDに対して、分岐比設定部713により分岐比40−60%の範囲の光信号を伝送させる。
光ファイバ701伝搬後の光信号の状態は制御コントローラ709により設定される。
DSP710は波形モニター708が出力する分散波形については、その劣化度合いを示す"0"、"1"の割合やピークツーピークの値を演算する。また、DSP710はFEC部711が出力する伝送信号のエラー判定結果によりエラーレートを演算する。
制御コントローラ709は、DSP710の演算結果に基づいて前置補償部705の重み付け係数設定712、データ追跡再生部706の閾値設定714を決定する。
重み付け係数設定712、閾値設定714の決定はトレーニング工程にて行われる。、波形モニター708が出力する分散波形の劣化度合いの判定結果、並びに、FEC部711が出力する伝送信号のエラー判定結果に基づいてEYE開口が最大となり、エラーレートが最小となるように前置補償部705の重み付け係数設定712を決定し、並びに、データ追跡再生部706における入力信号の閾値調整機能の閾値設定714を決定し、それらの値を固定する。
重み付け係数設定712は分散波形の"0"、"1"の割合が1:1となるように決定されるが、この他にも分散波形のピークツーピークの値が最大となるように決定してもよい。また、これらの決定方法に重み付けを行って併用することとしてもよい。この結果、EYE開口を最大とすることが可能となる。
閾値設定714については、エラーレートが所定の値以下とならないように閾値設定714を決定する。これにより、増幅器901における入力電圧が変更され、エラーレートを最小とすることが可能となる。
図8には、前記トレーニング工程において決定された初期値となる重み付け係数設定712により、各TAP係数が制御され、出力のEYE波形がデータ追跡再生部706にて識別可能な状態とされ、閾値設定714が行われる例が示されている。
一方、データ追跡再生部706では、ファイバー接触やファイバー振動などに伴う高速に時間的変動する分散に起因した時間ずれ、振幅変化も補償することができ、時間変動の無い安定した補償波形が出力される。これにより、従来の技術では対応しきれなかったより高速なPMD(PSP、DGD)変動が発生した場合であっても、エラーフリーな補償波形が実現できる。
本実施例においても、第1の実施例と同様、本実施例による偏波分散補償回路を使用した場合と、使用しない場合の偏波分散トレランスを評価した結果として図6に示すデータが得られた。図6から判るように、本実施例の回路を用いることで、変動した場合においても分散トレランス(エラーレート<1E-12で規定)が約3倍改善していることが判る。
なお、本実施例では、前置補償部705の重み付け係数設定712、並びにデータ追跡再生部706の閾値設定714をトレーニング工程で設定した初期値に固定する場合について説明したが、制御コントローラ709に、トレーニング工程だけではなく、信号伝送時にも重み付け係数設定712、並びに、閾値設定714を制御する機能を動作させ、常時、重み付け係数設定712、並びに、閾値設定714を更新する形態としても構わない。
上記のような構成とした場合、FEC部711におけるエラー判定や波形モニタ信号からの判定時間とDSP演算処理に要する時間の合算時間は、データ追跡再生部で追従する制御速度と一桁以上の時間差が生じる。従って、高速PMD変動にはデータ追跡再生部706のみが、温度変動や比較的ゆっくりとしたPMD変動に対してはデータ追跡再生部706と制御コントローラ709による制御の両方が安定動作し、PMD分散を補償することができる。
またデータ追跡再生部706は、PMD変動周波数より高いループ帯域を持つクロック・データ再生(CDR: Clock Data Recovery)回路、もしくは上記特性を持つCDR内蔵のDEMUXやDeserializerとし、この前段に前置補償器を構成する方法でも構わない。さらに本実施例では、NRZ(Non return-to-zero)信号による例を示したが、本実施例はRZ(Return-to-zero)、CSRZ(Carrier Suppressed RZ)、Duo-binary、DPSK(Differential Phase Shift Keying )などの伝送方式に寄らず、適用が可能である。
さらに、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成に限定されるものではなく、特許請求の各請求項の発明の範囲で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。

Claims (10)

  1. 信号が伝送路を伝搬する際に生じる偏波モード分散を補償する偏波モード分散補償回路であって、
    偏波モード分散した波形を整形するトランスバーサルフィルタとして構成された前置補償部と、
    偏波モード分散の変動周波数よりも高いループ帯域特性を持つPLL型のデータ信号再生回路を備え、偏波モード分散の時間的変動を追尾し、データを再生するデータ追跡再生部と、
    を有することを特徴とする偏波モード分散補償回路。
  2. 信号が伝送路を伝搬する際に生じる偏波モード分散を補償する偏波モード分散補償回路であって、
    偏波モード分散した波形を整形するトランスバーサルフィルタとして構成された前置補償部と、
    偏波モード分散の変動周波数よりも高いループ帯域特性を持つPLL型のクロック・データ信号再生回路を備え、偏波モード分散の時間的変動を追尾し、データを再生するデータ追跡再生部と、
    を有することを特徴とする偏波モード分散補償回路。
  3. 請求項1または請求項2記載の偏波モード分散補償回路において、
    前置補償部は、デジタルフィルタの一種である線形等化器で構成されることを特徴とする偏波モード分散補償回路。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の偏波モード分散補償回路において、
    前置補償部の重み付け係数は、前置補償部の出力が偏波モード分散の変動範囲の全てでEYE開口を形成し、かつ、その開口部がデータ追跡再生部でデータ識別できる出力振幅となるように設定されることを特徴とする偏波モード分散補償回路。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の偏波モード分散補償回路において、
    前記データ追跡部のループ帯域は、偏波モード分散の変動周波数よりも高い周波数に可変できることを特徴とする偏波モード分散補償回路。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の偏波モード分散補償回路において、
    前置補償部の重み付け係数は、分岐比40−60%の光信号入射時に、前置補償部出力のEYE開口が最大になるように設定されることを特徴とする偏波モード分散補償回路。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の偏波モード分散補償回路において、
    前置補償部の重み付け係数は、光入力の分岐比を変化させた時の波形劣化をモニターして決定されることを特徴とする特徴とする偏波モード分散補償回路。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の偏波モード分散補償回路において、
    前記前置補償部の重み付け係数を設定する制御コントローラを有することを特徴とする偏波モード分散補償回路。
  9. 請求項8記載の偏波モード分散補償回路において、
    制御コントローラは、前置補償部部が出力に応じて前置補償部の重み付け係数を決定することを特徴とする偏波モード分散補償回路。
  10. 請求項8または請求項9に記載の偏波モード分散補償回路において、
    制御コントローラは、データ追跡再生回路出力のエラーレートに応じて前記データ追跡再生回路の入力電圧を変動させることを特徴とする偏波モード分散補償回路。
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