JP5447381B2 - 信号波形歪み補償器、及び信号波形歪み補償方法 - Google Patents

信号波形歪み補償器、及び信号波形歪み補償方法 Download PDF

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Description

本発明は、信号波形の歪み補償器に関し、特に超高速光通信において適応等化を行う信号波形の歪み補償器に関する。
近年、電気分散補償(以下、EDC:Electrical Dispersion Compensator)が、40Gbpsを越える超高速光通信に使用されている。EDCは、光受信信号を光電変換した後、分散によって乱れた信号波形を整形する分散補償技術である。超高速光通信では、光通信特有の波形劣化である波長分散や、偏波モード分散による波形歪みが顕著になる。また、超高速光通信では、波形の劣化量がミリ秒単位で時間変動する。そのため、超高速光通信において、EDCを用いて、高速に波形劣化を適応等化することが求められている。
EDCを最適に調整・制御する手段として、最小二乗平均アルゴリズム(以下、LMS:Least Means Square)を用いたトレーニングによる手法や、最尤系列推定アルゴリズム(以下、MLSE:Maximum Likelihood Sequence Estimation)を用いた適応等化による技術が知られている(John G.Proakis and Masound Salehi,“Digital Comunications 5th Ed., Chapter 10:Adaptive Equalization,”McGRAW−Hill,2008, pp.689−736.)。しかしながら、LMSやMLSEを用いる手法は、最適化アルゴリズムが複雑である。そのため、LMSやMLSEを用いる手法は、LSI等のデバイス回路設計上の要件や、それらのデバイスを用いた装置の応答速度、回路の消費電力等に係るシステム上の要件から、40Gbpsを越えるような超高速光通信において適用が困難であった。このような課題を解決するため、LMSやMLSEを用いずに、波形モニタを用いて適応等化を実現する手法が検討されている。
特開2001−308750号公報は、ディジタル光信号を回復するための方法を開示している。特開2001−308750号公報の乱されたディジタル光信号を回復するための方法において、まず、乱された信号は、光−電気変換される。電気に変換された乱された信号は、並列に接続された少なくとも2つの閾値決定素子を備えた帰還決定回路を通過する。これにより、決定された信号および推定された分散が、合成分散信号を合成するための基礎として使用される。そして、乱された信号および合成分散信号は、誤差信号を発生するために使用される。誤差信号は、閾値決定素子を設定するための設定パラメータを導出するために使用される。特開2001−308750号公報の乱されたディジタル光信号を回復するための方法は、DFE(Decision Feedback Equalizer)内の閾値決定素子の並列接続速度が、アナログ制御回路による被制御変数の単純かつ迅速な適合と組み合わされる利点を有している。
特開2001−308750号公報は、等化器の後段に置かれた排他的論理和回路により生成される擬似誤差信号と論理回路による解析手段とによって、出力信号のビット誤り率(BER:Bit Error Rate)が最小になるように等化器の閾値を決定する帰還決定回路の構成を開示している。しかしながら、特開2001−308750号公報では、帰還決定回路の論理回路による具体的な解析手段の記載がなく、最適化制御を行う具体的な実現方法について開示がされていない。一般に、このような誤差信号最小化によるフィードバック制御は、例えば、山登り法などの最適値探索的な手法を使用する。最適値探索的な手法を用いる場合、制御アルゴリズムが複雑になり、LMSやMLSE等と同様に制御速度が遅いという課題がある。また、最適値探索的な手法を用いる場合、制御が複雑なため回路構成が複雑となる。そのため、回路のサイズが大きくなり、消費電力が大きくなるという課題も存在する。さらに、フィードバック制御による手法は、制御が不安定であり高速化も難しいという課題もあった。また、特開2001−308750号公報の帰還決定回路は、擬似誤差モニタにより、擬似誤差信号の時間軸方向、すなわち識別閾値方向についてのみモニタしている。しかし、擬似誤差信号の時間軸方向、すなわち位相方向の解析についてはモニタしておらず、解析の精度が不十分であるという課題もある。
特開2001−308750号公報
John G.Proakis and Masound Salehi,"Digital Comunications 5th Ed., Chapter 10:Adaptive Equalization,"McGRAW−Hill,2008, pp.689−736. S.Kasturia and J.H.Winters,"Techniques for High−Speed Implementation of Nonlinear Cancellation,"IEEE J.Sel. Areas Commun., vol.9,no.5,pp.711−717,Jun.1991.
本発明の目的は、簡易な方法で、高速に適応等化を行う事が可能な信号波形歪み補償器を提供することである。
本発明の信号波形歪み補償器は、入力信号の波形歪みの度合をモニタして、波形品質情報を生成する波形モニタと、波形品質情報に基づいて、入力信号の等化処理に使用するパラメータを制御する等化器制御部と、入力信号を入力して、パラメータに基づいて入力信号の等化処理を行って、入力信号の波形歪みを補償する等化器とを備える。
本発明の信号波形歪み補償方法は、入力信号を入力するステップと、入力信号の波形歪みの度合をモニタして、波形品質情報を生成するステップと、波形品質情報に基づいて、等化器が入力信号の等化処理に使用するパラメータを制御するステップと、パラメータに基づいて入力信号の等化処理を行って入力信号の波形歪みを補償するステップとを備える。
本発明によれば、簡易な方法で、高速に適応等化を行う事が可能な信号波形歪み補償器を提供することができる。
上記発明の目的、効果、特徴は、添付される図面と連携して実施の形態の記述から、より明らかになる。
図1は、第1実施形態における信号波形歪み補償器の構成を示す図である。 図2は、第2実施形態における歪み補償器12の構成を示す図である。 図3は、第2実施形態における選択信号24とセレクタ22の出力と関係を示す図である。 図4は、RZ−DPSKを用いた光信号がPMDにより波形歪みを生じた場合の、受信側における入力波形のアイダイアグラムを示す図である。 図5Aは、波形の歪んだ入力信号における歪み量と、波形歪みのないときの最適識別閾値レベルVからの最適ずれ量ΔVとの関係を示す図である。 図5Bは、最適ずれ量ΔVの時間変動を示す図である。 図6は、第2実施形態における等化器制御部15が等化器13の識別閾値および識別位相を制御する歪み補償器12を示す図である。 図7は、第3実施形態における歪み補償器12の構成を示している。 図8は、第3実施形態におけるセレクタ22の出力を示した論理表を示す図である。 図9は、第3実施形態における排他的論理和回路64の論理表を示す図である。 図10は、第3実施形態におけるアイダイアグラムにおけるモニタ位置の調整例を示す図である。 図11は、第4実施形態における歪み補償器12の構成を示す図である。 図12は、第5実施形態における歪み補償器12の構成を示す図である。 図13は、第6実施形態における歪み補償器12の構成を示す図である。 図14は、第7実施形態における歪み補償器12の構成を示す図である。 図15は、第8実施形態における歪み補償器12の構成を示す図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態による信号波形歪み補償器を以下に説明する。
(第1実施形態)
はじめに、本発明の第1実施形態による信号波形歪み補償器の説明を行う。図1は、本実施形態における信号波形歪み補償器(以下、歪み補償器12)の構成を示している。図1を参照すると、伝送路10と、光電変換部11と、歪み補償器12とが接続されている。
伝送路10は、図示されない送信装置から送信された光信号を伝播する。伝送路10は、光ファイバで構成される。光信号は、伝送路10を伝播されて、光電変換部11へされる。
光電変換部11は、光信号の光−電気変換を行う。光電変換部11は、PINフォトダイオード(PIN−PD)や、アバランシェ・フォトダイオード(APD)を用いて構成される。光電変換部11は、伝送路10から光信号を入力する。光電変換部11は、光信号から電気信号へ光電変換を行う。光信号は、伝送路10を伝播される間に、伝送路10の周波数特性、分散、反射、符号間干渉によって、波形に歪みを生じる。そのため、光電変換部11へ入力される光信号は、波形が歪んでいる。光−電気変換後の電気信号は、光信号と同様に歪んだ波形となる。光電変換部11は、歪んだ波形の電気信号を、歪み補償器12へ出力する。
歪み補償器12は、入力信号の波形の歪みを整形(補償)する。歪み補償器12は、光電変換部11から、歪んだ波形の電気信号(以下、入力信号)を入力する。歪み補償器12は、入力信号の波形の歪みを補償して、図示されない後段の処理部へ出力信号として出力する。歪み補償器12は、等化器13と、波形モニタ部14と、等化器制御部15とを備える。歪み補償器12に入力された入力信号は、二つに分岐される。等化器13が、入力信号の一方を入力し、波形モニタ14が、入力信号のもう一方を入力する。
波形モニタ14は、入力信号の歪んだ波形を計測(モニタ)して、波形品質情報を生成する。波形品質情報は、入力信号の波形歪みの度合を示す。波形品質情報は、ビット誤り率(BER:Bit−Error−Rate)、アイ開口度、偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)量、波長分散(CD:Chromatic Dispersion)量、信号対雑音比(SNR:Signal−to−Noise Ratio)、ヒストグラム情報等に代表される。ここで、波形モニタ14は、これら全ての波形品質情報を生成する必要はない。波形モニタ14は、必要に応じて、一つ、あるいは複数の波形品質情報を生成する。波形モニタ14は、生成された波形品質情報を、等化器制御部15へ出力する。
等化器制御部15は、波形モニタ14から、波形品質情報を入力する。等化器制御部15は、波形品質情報に基づいて、等化器13が等化処理に使用する制御パラメータを生成する。
等化器13は、入力信号を入力する。また、等化器13は、等化器制御部15から制御パラメータを入力する。等化器13は、制御パラメータに基づいて、入力信号の等化処理を行う。等化器13は、判定帰還型等化器(DFE:Decision Feedback Equalizer)や、フィードフォワード型等化器(FFE:Feed−Forward Equalizer)、あるいはDFEとFFEの組合せによる等化器を用いることができる。
このように、本実施形態の歪み補償器12において、等化器制御部15は、入力信号の波形品質情報に基づく制御パラメータを用いたフィードフォワード制御を行って等化器13を制御する。そのため、本発明の歪み補償器12は、波形品質情報によるフィードバック制御を行う場合と比較して、高速な処理を簡易な構成で実現することが可能である。
なお、本実施形態では、伝送路10で伝送される信号は光信号である。しかし、本実施形態で伝播される信号は、光信号に限定しない。例えば、伝送される信号が電気信号である場合も、歪み補償器12は、当該電気信号の歪みを補償することが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による歪み補償器12を説明する。図2は、本実施形態における歪み補償器12の構成を示している。本実施形態では、第1実施形態で説明を行った歪み補償器12を、さらに詳細に記載して説明を行う。そのため、第1実施形態と構成が同一である部分については、同一の符号を付して説明する。
本実施形態の歪み補償器12は、第1実施形態と同様に、等化器13と、波形モニタ部14と、等化器制御部15とを備える。また、等化器13は、判定識別器20a、判定識別器20b、セレクタ22、遅延器23と、を備える。
波形モニタ14は、第1実施形態と同様に、分岐された入力信号の一方を入力して、入力信号のモニタを行って波形品質情報を生成する。波形モニタ14は、波形品質情報を、等化器制御部15へ出力する。
等化器制御部15は、第1実施形態と同様に、等化器13の制御パラメータを生成する。本実施形態において、等化器制御部15は、等化器13の判定識別器20a、20bの識別閾値を調整する識別閾値調整回路となっている。等化器制御部15は、波形モニタ14が出力する波形品質情報を入力する。等化器制御部15は、波形品質情報に基づいて、制御パラメータである識別閾値を生成する。識別閾値は、判定識別器20a、20bが閾値判定において使用するパラメータである。等化器制御部15は、識別閾値を、等化器13の判定識別器20a、20bへ出力する。
等化器13は、第1実施形態と同様に、入力信号の等化処理を行う。本実施形態において、等化器13は、ループ展開(Loop−Unrolling/Look−Ahead)型のDFEである(S.Kasturia and J.H.Winters,“Techniques for High−Speed Implementation of Nonlinear Cancellation,”IEEE J.Sel. Areas Commun., vol.9,no.5,pp.711−717,Jun.1991.)。等化器13は、第1実施形態と同様に、分岐された入力信号の一方を入力する。等化器13は、入力信号をさらに二つに分岐する。判定識別器20aが、一方の分岐された入力信号を入力する。判定識別器20bは、もう一方の分岐された入力信号を入力する。判定識別器20aは、波形歪みが生じていないときの最適識別閾値レベルVより高い識別閾値レベルV+ΔVを設定する。判定識別器20aは、識別閾値レベルV+ΔVを用いて、入力信号の閾値判定を行う。また、判定識別器20bは、波形歪みが生じていないときの最適識別閾値レベルVより低い識別閾値レベルV−ΔVを設定する。判定識別器20bは、識別閾値レベルV−ΔVを用いて、入力信号の閾値判定を行う。前述の通り、判定識別器20aおよび判定識別器20bは、識別閾値レベルV+ΔV、および識別閾値レベルV−ΔVを、識別閾値調整回路である等化器制御部15から入力する。ここで、ΔVは、波形歪みが生じていないときの最適識別閾値レベルVからの最適なずれ量(以下、最適ずれ量)である。最適識別閾値レベルV、および最適ずれ量ΔVについては後に、詳述する。
判定識別器20a、20bは、入力信号を、それぞれに設定している識別閾値レベルにより閾値判定を行う。判定識別器20aは、閾値判定の結果である信号出力D+を、セレクタ22へ出力する。一方、判定識別器20bは、閾値判定の結果である信号出力D−を、セレクタ22へ出力する。セレクタ22は、判定識別器20aから信号出力D+を、および20bから信号出力D−を、それぞれ入力する。セレクタ22は、信号出力D+および信号出力D−のうちから、いずれか一方を選択して、出力信号として出力する。出力信号は、セレクタ22から出力されると、二つに分岐される。一方の出力信号は、図示されない後段の処理部へ出力される。
遅延器23は、分岐された、もう一方の出力信号を入力する。遅延器23は、出力信号に遅延量(T)を1ビット分与えて、選択信号24としてセレクタ22へ出力する。つまり、選択信号24は、入力信号のビット列an(ここでは、入力信号に対して等化処理を行った出力信号のビット列となる。)における前ビットan−1である。セレクタ22は、遅延器23から選択信号24を入力する。セレクタ22は、選択信号24に基づいて、信号出力D+と信号出力D−のうちから、いずれか一方を出力信号として選択する。
図3は、本実施形態における選択信号24とセレクタ22の出力と関係を示している。図3を参照すると、セレクタ22は、選択信号24が「1」である場合、信号出力D+を出力信号として選択する。一方、セレクタ22は、選択信号24が「0」である場合、信号出力D−を出力信号として選択する。なお、遅延器23が出力信号へ与える遅延量は、正確に1ビット分である必要はない。遅延器23が出力信号へ与える遅延量は、「0ビット<遅延量(T)<2ビット」の間で最適となるように調整を行う。
このように構成される、本実施形態の信号波形歪み補償器の動作原理を、以下に説明する。図4は、RZ−DPSK(Return−to−Zero Differential Phase−Shift Keying)の光信号がPMDにより波形歪みを生じた場合の、受信側における入力波形のアイダイアグラムを示している。図4において、アイダイアグラム30は、入力信号のビット列anにおける前ビットan−1が「1」の場合に通るアイダイアグラムである。一方、図4において、アイダイアグラム31は、入力信号のビット列anにおける前ビットan−1が「0」の場合に通るアイダイアグラムである。また、Vは、波形歪みが生じていないときの最適識別閾値レベルである。つまり、判定識別器20a、20bは、入力信号に波形歪みがない場合、最適識別閾値レベルVを用いて閾値判定処理を行うことで、正確な閾値判定を行うことができる。図4を参照すると、光信号はPMDにより波形歪みが起きているため、判定識別器20a、20bは、最適識別閾値レベルVで判定を行うと判定誤りを起こす可能性が有る事が理解できる。そのため、最良の識別閾値レベルは、入力信号のビット列anにおける前ビットan−1が「1」の場合、Vより高い「V」となる。一方、最良の識別閾値レベルは、入力信号のビット列anにおける前ビットan−1が「0」の場合、Vより低い「V」となる。前述した最適ずれΔVは、この「V」と「V(あるいはV)」との差分(ずれ量)であり、良好な等化処理を行うための最適な差分値である。従って、図3に示したとおり、セレクタ22は、入力信号のビット列anにおける前ビットan−1の判定結果に基づいて、判定識別器20aの信号出力D+か、または判定識別器20bの信号出力D−のいずれかを選択することで、図4のような波形の歪んだ入力信号に対して正確な等化処理を行うことができる。
図5Aは、入力信号における波形歪み量と、波形歪みのないときの最適識別閾値レベルVからの最適ずれ量ΔVとの関係を示す図である。また、図5Bは、最適ずれ量ΔVの時間変動を示す図である。ここで、最適ずれ量ΔVは、説明の簡易のため、図4の上下のアイダイアグラムに対して上下対称とする。図5Aを参照すると、最適ずれ量ΔVの最適値は、波形歪み量に対して概ね単調増加する。そのため、最適ずれ量ΔVは、入力信号における波形歪み量に対して、1対1に値を対応させることができる。従って、等化器制御部15は、波形モニタ部14のモニタする入力信号の波形歪み量に基づいて、波形歪み量に比例した識別閾値の設定を行えば、図5Bに示すように、最適ずれ量ΔVが時間変動する場合にもアダプティブに信号波形の歪み補償を行うことができる。
なお、ここでは、説明の簡易のためにΔVは、図4のアイダイアグラムにおける最適識別閾値レベルVに対して上下対称とした。しかし、等化器制御部15が、波形歪みの形状に応じて、最適識別閾値レベルVに対して異なるΔVを設定してもよい。これによって、等化器13は、より効率の良い歪み補償が行える。
また、本実施形態では、等化器13の識別閾値についてのみ説明を行った。これを、等化器制御部15が、判定識別器20a、20bの識別位相を制御する構成としてもよい。図6は、等化器制御部15が、等化器13の識別閾値(図6では、Vth)、および識別位相(図6では、φph)を制御する歪み補償器12を示している。このように、等化器制御部15は、等化器13を識別閾値か、識別位相のいずれか単独の制御、あるいは識別閾値と識別位相との組み合わせによる制御を行うことができる。これによって、より好適な歪み補償器12を構成することが可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による歪み補償器12を説明する。図7は、本実施形態における歪み補償器12の構成を示している。本実施形態では、第2実施形態で説明を行った歪み補償器12を、さらに詳細に記載して説明を行う。そのため、第2実施形態と構成が同一である部分については、同一の符号を付して説明する。
本実施形態の歪み補償器12は、第2実施形態と同様に、等化器13と、波形モニタ部14と、等化器制御部15とを備える。
まず、等化器13は、本実施形態において、判定識別器20a、判定識別器20b、セレクタ22、遅延器23a、遅延器23bと、を備える。また、セレクタ22は、本実施形態において、論理積回路60aと、論理積回路60bと、論理和回路61、バッファ回路62を備える。
セレクタ22は、第1実施形態と同様に、出力信号を出力する。出力信号は、セレクタ22から出力されると分岐される。分岐された出力信号の一方は、図示されない後段の処理部への出力信号となる。また、遅延器23aは、分岐されたもう一方の出力信号を入力する。遅延器23aは、出力信号へ1ビット分の遅延量を与えて、選択信号24aとして論理積回路60aへ出力する。一方、遅延器23bは、反転された出力信号を入力する。遅延器23bは、出力信号へ1ビット分の遅延量を与えて、選択信号として論理積回路60bへ出力する。
判定識別器20a、および判定識別器20bは、第2実施形態と同様に、それぞれ分岐された入力信号を入力して、等化器制御部15から入力する識別閾値に基づいて入力信号の判定処理を行い、判定結果である信号出力D+、および信号出力D−をセレクタ22へ出力する。論理積回路60aは、判定識別器20aから信号出力D+と、遅延器23aから選択信号24aとを入力する。論理積回路60aは、信号出力D+と選択信号24aが一致する場合に、論理和回路61へ一致信号を出力する。同様に、論理積回路60bは、判定識別器20bから信号出力D−と、遅延器23bから選択信号24bとを入力する。論理積回路60bは、信号出力D−と選択信号24bが一致する場合に、論理和回路61へ一致信号を出力する。論理和回路61は、論理積回路60a、60bから一致信号を合成して、出力信号としてバッファ回路62へ出力する。バッファ回路62は、セレクタ22の出力として出力信号を出力する。
このように構成することで、セレクタ22は、入力信号のビット列anの前ビットan−1が「1」のときに、判定識別器20aの信号出力D+を選択する。一方、セレクタ22は、入力信号のビット列anの前ビットan−1が「0」のときに、判定識別器20bの信号出力D−を選択する。図8は、このように構成されたセレクタ22の出力を示した論理表である。図8を参照すると、セレクタ22は、選択信号24a、24bの値によって、信号出力D+および信号出力D−のいずれかを正しく選択できることが理解できる。
なお、本実施形態でセレクタ22は、論理積回路60a、60bと、論理和回路61とで構成した。しかし、セレクタ22の構成はこれには限定しない。図8の論理表を満足する回路構成であれば、他の構成によっても同様の効果を得られる。例えば、セレクタ22は、論理回路の構成を変更したものや、トランジスタのスイッチ動作を利用した構成としても良い。
次に、波形モニタ14は、モニタ用判定識別器63と、排他的論理和回路64と、積分回路65を備える。
モニタ用判定識別器63は、分岐された入力信号を入力する。モニタ用判定識別器63は、モニタ用識別閾値調整端子と、モニタ用識別位相調整端子を備える。モニタ用判定識別器63は、モニタ用識別閾値調整端子から入力する識別閾値レベルと、モニタ用識別位相調整端子から入力する識別位相とに基づいて、波形の歪んだ入力信号の閾値判定を行う。モニタ用判定識別器63は、閾値判定結果として、識別結果信号を排他的論理和回路64へ出力する。
排他的論理和回路64は、モニタ用判定識別器63の出力する識別結果信号と、セレクタ22の出力する出力信号とを入力する。図9は、排他的論理和回路64の論理表を示している。図9を参照すると、排他的論理和回路64は、識別結果信号のビット列bnと、入力信号のビット列anとが異なる場合に出力を行う。ここで、識別結果信号のビット列anは、ビット誤り率が概ねゼロであるビット列である。そのため、排他的論理和回路64は、入力信号におけるビット誤り率に比例した、擬似的な誤差信号を出力することになる。排他的論理和回路64は、誤差信号を積分回路65へ出力する。
積分回路65は、排他的論理和回路64から誤差信号を入力する。積分回路65は、入力信号におけるビット誤り率に比例したレベル調整信号を、等化器制御部15へ出力する。本実施形態において、レベル調整信号が、波形モニタ部14の出力する波形品質情報となる。積分回路65は、低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)や、カウンタ回路を用いて構成することができる。
なお、モニタ用判定識別器63は、モニタ用識別閾値調整端子から入力する識別閾値レベルと、モニタ用識別位相調整端子から入力する識別位相を調整することによって、入力信号における任意の位置をモニタすることが可能である。つまり、モニタ用判定識別器63は、入力信号における任意の位置の閾値判定結果信号を出力することができる。そのため、排他的論理和回路64は、入力信号における任意の位置の誤差信号を出力することが可能である。図10は、識別閾値レベルと識別位相の調整を行うことによる、アイダイアグラムにおけるモニタ位置の調整例を示す図である。入力信号のモニタ方法は、入力波形のアイダイアグラムの一点(V,φ)でモニタしても良い。また、図10に示すように、入力信号のモニタ方法は、識別閾値レベルと識別位相との設定値の組を(Vth,φph)として、(V,φ)、(V,φ)、(V,φ)、(V,φ)の4状態を周期的にスイッチングする方法でもよい。さらに、入力信号のモニタ方法は、「Vth=Vth0×cos(2πft)、φph=φph0×sin(2πft):f=周波数、t=時間」のように挿引する方法により、より精度良く誤差信号をモニタすることも可能である。
また、本実施形態において排他的論理和回路64は、入力の一端に等化器13の出力信号を入力している。しかし、排他的論理和回路64は、必ずしも等化器13の出力信号を入力しなければならないわけではない。等化器13の出力信号は、概ねビット誤り率がゼロであるビット列である。そのため、排他的論理和回路64は、ビット誤り率が概ねゼロであるビット列を入力すれば、同様の効果を得られる。すなわち、本実施形態の歪み補償器12では、波形モニタ部14は、回路の簡便性から等化器13の出力信号入力としたが、等化器13の出力信号を用いることが発明の本質ではなく、等化器13の出力信号を用いずに波形の歪んだ入力信号のみで波形モニタを構成することも可能である。
次に、等化器制御部15は、定常値設定回路69と、差分値設定回路70とを備える。
定常値設定回路69は、波形歪みがないときの最適識別閾値レベルVを設定する。本実施形態において、定常値設定回路69は、区別のため、時間変動する波形歪みがないときの最適識別閾値レベルVとしてVを判定識別器20aへ出力し、時間変動する波形歪みがないときの最適識別閾値レベルVとしてVを判定識別器20bへ出力する。差分値設定回路70は、時間変動を伴う最適ずれ量ΔVを設定する。
差分値設定回路70は、増幅器66と、加算器67と、減算器68と、ゲイン調整回路77、78とを備える。増幅器66は、波形モニタ部14が出力するレベル調整信号を入力する。増幅器66は、レベル調整信号を増幅して、最適ずれ量ΔVとして出力する。増幅器66は、オフセット電圧(ΔVoffset)を設定することが可能である。増幅器66は、オフセット電圧によって、システム全体の残留誤差や、回路雑音等の影響をキャンセルすることが可能となる。最適ずれ量ΔVは、分岐されて、ゲイン調整回路77を介して加算器67と、ゲイン調整回路78を介して減算器68とへ入力される。加算器67は、定常値設定回路69から入力するVに、増幅器66から入力する最適ずれ量ΔVを加算して、等化器13の判定識別器20aへ最適識別閾値レベルV+ΔVとして出力する。減算器68は、定常値設定回路69から入力するVから、増幅器66から入力するΔVを減算して、等化器13の判定識別器20aへ最適識別閾値レベルV―ΔVとして出力する。
このように、等化器制御部15が、波形モニタ14のモニタする波形品質情報であるレベル調整信号に基づいて、等化器13の制御パラメータを生成するため、本実施形態の歪み補償器12は、閾値図5Aに示した波形の歪み量と最適ずれ量ΔVとの関係に対応した動作が得られる。そのため、歪み補償器12は、波形の歪んだ入力信号の歪み量が、図5Bに示すように時間的に変動する場合にも、アダプティブに等化器13を最適な状態へ制御することができる。
ここで、増幅器66は、ログアンプを用いることで、ダイナミックレンジが広く、精度の良い制御を行うことが可能である。また、増幅器66は、ゲイン調整回路77、78により、利得Gの可変調整を可能とすることで、図5Aに示した波形の歪み量と最適ずれ量ΔVとの関係であるグラフの傾き(例えば、G1〜3のように)を調整することができる。これによって、等化器制御部15は、入力信号の歪み特性に応じた制御を行うことが可能となる。そのため、例えば、歪み補償器12は、初期設定として伝送路10にトレーニング信号を伝送させて、歪み特性を取得して、最適な利得Gを調整することも可能である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態による歪み補償器12を説明する。図11は、本実施形態における歪み補償器12の構成を示している。本実施形態は、第3実施形態で説明を行った歪み補償器12に、さらに構成を追加して実現する。そのため、第3実施形態と構成が同一である部分については、同一の符号を付して説明する。
本実施形態の歪み補償器12は、第3実施形態と同様に、等化器13と、波形モニタ部14と、等化器制御部15とを備え、さらにパフォーマンスモニタ部111と、制御回路112とを備える。なお、等化器13と、波形モニタ14と、等化器制御部15は、第3実施形態と同様の構成であるので説明を省略して、パフォーマンスモニタ部111と、制御回路112とを中心に説明を行う。
まず、パフォーマンスモニタ部111は、出力信号の誤り訂正処理を行う。パフォーマンスモニタ部111は、FEC(Forward Error Correction)LSI等により構成される。FEC LSIは、送信側で予め付加される冗長符号を用いて、受信側で受信データの誤り訂正を行う。そのため、FEC LSIの行う受信データの誤り訂正結果を集計することで、BERに相当するデータを取得することができる。パフォーマンスモニタ部111は、等化器13から出力信号を入力する。パフォーマンスモニタ部111は、出力信号の誤り訂正処理を行って、誤り訂正後の出力信号を、図示されない後段の処理部へ出力する。パフォーマンスモニタ部111は、誤り訂正処理による誤り訂正結果を集計して、誤り訂正率を算出する。パフォーマンスモニタ部111は、誤り訂正率情報を制御回路112へ出力する。
次に、制御回路112は、出力信号の誤り訂正率情報に基づいて、等化器制御部15の定常値設定回路69の制御を行う。制御回路112は、FPGA(Field Programable Gate Arrey)を用いて構成する。制御回路112は、パフォーマンスモニタ部から出力信号の誤り訂正率情報を入力する。制御回路112は、出力信号の誤り訂正率を取得する。制御回路112は、誤り訂正率情報に基づいて、定常値設定回路69へ定常値制御信号を出力する。
等化器制御部15の定常値設定回路69は、本実施形態において、制御回路112から入力する定常値制御信号に基づいて、最適識別閾値レベルVを最適な値となるように設定する。定常値設定回路69は、制御回路112からの定常値制御信号に基づいて設定した最適識別閾値レベルVを、加算器67および減算器68へ出力する。
このように構成することで、パフォーマンスモニタ部111と制御回路112による定常値設定回路69へのフィードバック制御が、時間的に比較的低速で変動する伝送路10の伝播特性の変化に対して好適に対応することがきる。また、波形モニタ部14と等化器制御部15による等化器13へのフィードフォワード制御が、時間的に比較的高速で変動する伝送路10の伝播特性の変化に対して好適に対応することができる。
なお、制御回路112による定常値設定回路69の制御は、必ずしもアダプティブに行う必要はない。例えば、伝送路10において送受信間でトレーニング信号を送受信することによって初期設定を行い、定常値設定回路69は、初期設定により決定した固定値を設定することとしても良い。また、差分値設定回路70が、定常値設定回路69による等化器13への初期設定時に、OFF設定とする機能を持たせる。これによって、定常値設定回路69は、差分値設定回路70の影響を受けることなく、効率良く等化器13を制御することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態による歪み補償器12を説明する。図12は、本実施形態における歪み補償器12の構成を示している。本実施形態では、第1実施形態から第4実施形態で説明を行った歪み補償器12において、等化器13が光等化器102へ置き換わっている。そのため、第1実施形態から第4実施形態の歪み補償器12と構成が同一である部分については、同一の符号を付して説明する。
本実施形態の歪み補償器12は、光等化器102と、光カプラ(スプリッタ)101と、光電変換部11と、波形モニタ部14と、等化器制御部15とを備える。
光等化器102は、FBG(Fiber Bragg Grating)タイプや、VIPA(Virtually Imaged Phased Array)タイプの分散補償器や、分散補償ファイバ(DCF:Dispersion Compension Fiber)タイプの可変分散補償器や、偏波モード分散補償器等により構成される。歪み補償器12に入力された光信号(以下、光入力信号)は、光カプラ101で分岐される。光等化器102は、分岐された一方の光入力信号を入力する。また、光電変換部11は、分岐されたもう一方の光入力信号を入力する。
光電変換部11は、前述した通り光―電気変換を行って、光入力信号を電気信号へ変換を行う。光電変換部11は、電気入力信号を波形モニタ部14へ出力する。
波形モニタ部14は、前述の通り入力信号をモニタして波形品質情報を生成する。波形モニタ部14は、波形品質情報を等化器制御部15へ出力する。等化器制御15は、波形品質情報に基づいて光等化器102の制御パラメータを生成する。
なお、波形モニタ14、および等化器制御15は、前述した第1実施形態から第3実施形態の構成を適用することが可能である。
このように、構成された歪み補償器12は、入力信号が光信号のまま光等化器によって波形等化される際にも、好適に波形歪みを補償することが可能である。なお、本実施形態では、光電変換11を用いて光入力信号を電気信号へ変換している。しかし、例えば、光サンプリング方式による波形モニタ14を用いれば、光電変換11を介することなく波形品質情報をモニタすることが可能である。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態による歪み補償器12を説明する。図13は、本実施形態における歪み補償器12の構成を示している。本実施形態では、第1実施形態で説明を行った歪み補償器12を、さらに詳細に記載して説明を行う。そのため、第1実施形態と構成が同一である部分については、同一の符号を付して説明する。本実施形態の歪み補償器12は、等化器13に直接フィードバック型のDFE(特開2001−308750号公報)を用いている。
本実施形態の歪み補償器12は、等化器13と、波形モニタ部14と、等化器制御部15とを備える。また、本実施形態の等化器13は、判定識別器20と、加算器71と、遅延器72と、乗算器73とを備える。
波形モニタ14は、第1実施形態と同様に、入力信号をモニタして、波形品質情報を生成する。波形モニタ14は、分岐された入力信号の一方を入力する。波形モニタ14は、入力信号をモニタして、波形品質情報を生成する。波形モニタ14は、波形品質情報を、等化器制御部15へ出力する。
等化器制御部15は、第1実施形態と同様に、等化器13の制御パラメータを生成する。本実施形態において、等化器制御部15は、等化器13の乗算器73への重み係数調整回路となっている。等化器制御部15は、波形モニタ14から波形品質情報を入力する。等化器制御部15は波形品質情報に基づいて、等化器13の制御パラメータである重み係数(w)を決定する。等化器制御部15は、重み係数(w)を、等化器13の乗算器73へ出力する。等化器制御部15は、波形品質情報に基づいて重み係数(w)を調整することで、アダプティブに等化器13の制御を行うことが可能である。
等化器13は、第2実施形態と同様に、入力信号に対して等化処理を行う。本実施形態において、等化器13は、直接フィードバック型のDFE(特開2001−308750号公報)である。等化器13は、分岐された入力信号の一方を入力する。
加算器71は、2つの入力ポートの内、一方の入力ポートに、入力信号を入力する。加算器71は、もう一方の入力ポートに、重み付け補正信号を入力する。重み付け補正信号は、乗算器73により生成される。加算器71は、入力信号へ重み付け補正信号を加算処理して、判定識別器20へ補正入力信号として出力する。
判定識別器20は、加算器71から出力された補正入力信号を入力する。判定識別器20は、入力信号の閾値判定処理を行って、閾値判定結果として出力信号を出力する。なお、判定識別器20は、識別閾値調整端子と、識別位相調整端子とを備えている。判定識別器20は、識別閾値調整端子から入力する最適識別閾値レベルVと、識別位相調整端子から入力する識別位相φとを調整することによって、補正入力信号における任意の位置の識別処理を行うことができる。判定識別器20の出力した出力信号は分岐されて、一方は、図示されない後段の処理部への出力信号として出力される。
遅延器72は、分岐されたもう一方の出力信号を入力する。遅延器72は、出力信号に遅延量(T)を1ビット分与えて、補正信号として乗算器73へ出力する。つまり、補正信号は、入力信号のビット列anにおける前ビットan−1となる。ここで、遅延器72が出力信号に与える遅延量(T)は、正確に1ビット分である必要はない。遅延器72が出力信号に与える遅延量(T)は、「0ビット<T<2ビット」の間で最適となるように調整を行う。
乗算器73は、遅延器72からの補正信号と、等化器制御部15からの重み係数(w)を入力する。乗算器73は、補正信号に重み係数を乗算する。このように乗算器73は、加算器71へフィードバックされる補正信号(an−1)に対して、重み係数(w)を乗算することで、補正信号の振幅調整を行う。乗算器73は、重み係数(w)を乗算した後の補正信号を、重み付け補正信号として、加算器71へ出力する。加算器71は、前述の通り、入力信号へ、重み付け補正信号の加算処理を行う。
このように、等化器制御部15は、波形モニタ14により生成された波形品質情報に基づいて、重み係数(w)を調整する。そのため、等化器制御部15は、アダプティブに等化器13の制御を行うことができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態による歪み補償器12を説明する。図14は、本実施形態における歪み補償器12の構成を示している。本実施形態では、第6実施形態で説明を行った歪み補償器12を、さらに詳細に記載して説明を行う。そのため、第6実施形態と構成が同一である部分については、同一の符号を付して説明する。
本実施形態の歪み補償器12は、等化器13と、波形モニタ部14と、等化器制御部15とを備える。
まず、本実施形態の波形モニタ14は、第3実施形態で説明を行った波形モニタ14と同様の構成である。すなわち、波形モニタ14は、モニタ用判定識別器63と、排他的論理和回路64と、積分回路65を備える。モニタ用判定識別器63は、分岐された入力信号を入力して、モニタ用識別閾値調整端子から入力する識別閾値レベルとモニタ用識別位相調整端子から入力する識別位相とに基づいて、入力信号の閾値判定処理を行い、閾値判定結果として、閾値判定結果信号を排他的論理和回路64へ出力する。また、排他的論理和回路64は、モニタ用判定識別器63から閾値判定結果信号と、分岐された等化器13の出力信号とを入力する。排他的論理和回路64は、閾値判定結果信号と出力信号に基づいて、入力信号におけるビット誤り率に比例した擬似的な誤差信号を生成する。排他的論理和回路64は、生成された誤差信号を積分回路65へ出力する。積分回路65は、排他的論理和回路64から誤差信号を入力する。積分回路65は、誤差信号に基づいて、入力信号におけるビット誤り率に比例したレベル調整信号を生成する。積分回路65は、レベル調整信号を、等化器制御部15へ出力する。なお、モニタ用判定識別器63は、モニタ用識別閾値調整端子から入力する識別閾値レベルと、モニタ用識別位相調整端子から入力する識別位相とを調整することによって、入力信号における任意の位置の閾値判定処理を行うことができる。
次に、本実施形態の等化器制御部15は、第3実施形態で説明を行った構成とほぼ同様の構成である。すなわち、等化器制御部15は、定常値設定回路69と、差分値設定回路70とを備える。また、本実施形態において、差分値設定回路70は、増幅器66と、加算器67とを備える。
まず、定常値設定回路69は、最適な重み係数(以下、最適重み係数w)を設定する。最適重み係数wは、多数のデータにより統計的に設定することができる。定常値設定回路69は、最適重み係数wを加算器67へ出力する。
次に、差分値設定回路70は、重み係数wを設定する。本実施形態において、重み係数wは、最適重み係数wと、時間変動を伴う最適重み係数wからの補正値である補正重み係数Δwとを用いて、「w=w+Δw」で表される。差分値設定回路70は、増幅器66と、加算器67とを備える。
増幅器66は、波形モニタ部14が出力するレベル調整信号を入力する。増幅器66は、レベル調整信号を増幅して、補正重み係数Δwとして、加算器67へ出力する。なお、増幅器66は、オフセット電圧(Δwoffset)を設定することが可能であるのは、第3実施形態と同様である。また、増幅器66は、ログアンプを用いることで、ダイナミックレンジが広く、精度の良い制御を行うことが可能である点も、第3実施形態と同様である。
加算器67は、定常値設定回路69から最適重み係数wを入力し、また、増幅器66から補正重み係数Δwを入力する。加算器67は、最適重み係数wと補正重み係数Δwとを加算して、重み係数wを等化器13の乗算器73へ出力する。
本実施形態の等化器13は、第6実施形態と同様の構成であり、直接フィードバック型のDFE(特開2001−308750号公報)を用いている。すなわち、等化器13は、第6実施形態と同様に、判定識別器20と、加算器71と、遅延器72と、乗算器73とを備える。そのため、第6実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。
まず、乗算器73は、遅延器72からの補正信号と、等化器制御部15から重み係数wとを入力する。本実施形態における重み係数wは、前述の通り、最適重み係数wと補正重み係数Δwとを加算した係数である。乗算器73は、補正信号に重み係数を乗算する。このように乗算器73は、加算器71へフィードバックされる補正信号(an−1)に対して、重み係数wを乗算することで、補正信号の振幅調整を行う。本実施形態において、等化器13のこの他の構成については、第6実施形態と同様であるので説明を省略する。
このように、等化器制御部15は、波形モニタ14の生成する波形品質情報に基づいて、重み係数wを調整する。そのため、等化器制御部15は、アダプティブに等化器13の制御を行うことができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態による歪み補償器12を説明する。図15は、本実施形態における歪み補償器12の構成を示している。本実施形態では、第1実施形態で説明を行った歪み補償器12を、さらに詳細に記載して説明を行う。そのため、第1実施形態と構成が同一である部分については、同一の符号を付して説明する。本実施形態の歪み補償器12は、等化器13が、FFEと、DFEとの組合せにより構成される。本実施形態の歪み補償器12は、等化器13と、波形モニタ部14と、等化器制御部15とを備える。
まず、等化器13は、本実施形態において、加算器90と、FFE91と、DFE92とを備える。
FFE91は、複数の遅延器911と、複数の乗算器912とを備える。複数の遅延器911は、波形の歪んだ入力信号を入力する。複数の遅延器911は、それぞれ直列に接続されており、複数の遅延器911の各々において波形の歪んだ入力信号へ遅延を与えて後段へ出力する。複数の乗算器912は、それぞれ、複数の遅延器911からの出力をタップして入力する。複数の乗算器912は、波形の歪んだ入力信号に、それぞれ、重み係数(図15のw〜w)を乗算して、重み付け入力信号として加算器90へ出力する。
また、DFE92は、判定識別器920と、複数の遅延器921と、複数の乗算器922とを備える。DFE92は、加算器90の出力する合成信号を入力する。DFE92は、合成信号に対して判定識別器920で閾値判定処理を行って、出力信号として図示されない後段の処理部へ出力する。DFE92は、出力信号を分岐して、複数の遅延器921へ入力する。複数の遅延器921は、それぞれ、直列に接続されており、複数の遅延器921の各々において出力信号へ遅延を与えて後段へ出力する。複数の乗算器912は、それぞれ複数の遅延器911からの出力をタップして入力する。複数の乗算器912は、出力信号に、それぞれ、重み係数(図15のwN+1〜w)を乗算して、重み付け出力信号として加算器90へ出力する。
加算器90は、FFE91から入力する重み付け入力信号と、DFE92から入力する重み付け出力信号とを合成して、DFE92の判定識別器920へ出力する。
次に、波形モニタ14は、第1実施形態と同様に、分岐された入力信号をモニタして波形品質情報を生成する。波形モニタ14は、波形品質情報を等化器制御部15へ出力する。
次に、等化器制御部15は、分散量推定部93と、ルックアップデータテーブル94とを備える。
ルックアップデータテーブル94は、FFE91およびDFE92の複数の乗算器912、922へ設定する重み係数(w〜w、およびwN+1〜w)を、伝送路10の分散量に対応させて記録している。重み係数は、多くの分散量データに基づいて統計的に決定される。
分散量推定部93は、波形モニタ14から入力された波形品質情報に基づいて、伝送路10の分散量を推定する。分散量推定部92は、推定された分散量に対応する重み係数をルックアップデータテーブル94から選択して、FFE91およびDFE92の複数の乗算器912、922へ設定する。
なお、本実施形態では、重み係数の決定するために伝送路10の分散量を推定して、伝送路10の分散量に対応した重み係数を選択している。しかし、重み係数を決定するための基準データは、伝送路10の分散量には限定しない。例えば、重み係数は、偏波モード分散、波長分散、BER、信号対雑音比、波形ヒストグラム等を、単独、あるいは複数組み合わせて用いて決定しても構わない。これらの波形品質情報は、第1実施形態と同様に、波形モニタ部14で生成することが可能である。また、ルックアップデータテーブル94は、複数の乗算器912、922の重み係数の他、判定識別器920の識別閾値や、識別位相などの設定パラメータについて記録してもよい。これらによって、より好適な歪み補償器12が、実現できる。
従来、FFE91とDFE92で構成されるような等化器13は、複数の乗算器912、922へ入力する重み係数(w〜w、およびwN+1〜w)を設定する必要があり、非常に複雑な制御を必要とする。しかし、本実施形態の歪み補償器12は、ルックアップデータテーブル94が、予め伝送路10の分散量に対応する重み係数を、伝送路10の分散量に対応して記録している。そのため、等化器制御部15は、伝送路10の分散量が、時間的に変動する場合にも、アダプティブに最適な重み係数を選択することでき、等化器13を高速かつシンプルに制御を行うことができる。
ここまで、本発明による信号波形歪み補償器の説明を行ってきた。本発明の歪み補償器12は、等化器制御部15が、波形モニタ14が入力信号をモニタして生成した波形品質情報をフィードフォワード的に用いることで、簡易な構成で等化器13をアダプティブに制御することができる。そのため、本発明の信号波形歪み補償器は、波形の歪み量が時間変動する受信信号を、高速且つ安定的に適応等化することができる。また、本発明の信号波形歪み補償器は、簡易な構成で実現できるため、構成回路の小型化と、低消費電力化を実現できる。
なお、各実施形態により説明を行ってきたが、各実施形態は、独立してのみ実現可能なものではない。各実施形態は、それぞれを組み合わせることによって実現することも可能である。例えば、第4実施形態におけるパフォーマンスモニタ部111と制御回路112は、第5〜第7実施形態に適用することで、パフォーマンスモニタ部111と制御回路112に等化器制御部15の定常値設定回路69の制御を行わせることが可能である。
以上、実施の形態を参照して本願発明を発明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本出願は、2008年8月28日に出願された日本出願番号2008−220492に基づく優先権を主張するものであり、日本出願番号2008−220492における開示内容は引用により本出願に組み込まれる。
(項)前記入力信号は、光入力信号であり、前記光入力信号を分岐する光カプラと、分岐された前記光入力信号の一方を入力して、前記光入力信号の光−電気変換を行う光電変換部とをさらに備え、前記等化器は、光入力信号の波形等化処理を行う光等化器であり、前記波形モニタは、前記光電変換部が変換を行った前記入力信号を入力して、前記入力信号をモニタすることで前記入力信号の波形歪みの度合を示す波形品質情報を生成し、前記等化器制御部は、前記波形品質情報に基づいて、前記光等化器が前記光入力信号の等化処理に使用するパラメータを制御して、前記等化器は、分岐された前記光入力信号のもう一方を前記光電変換部と並列に入力して、前記パラメータに基づいて前記光入力信号の前記等化処理を行って、前記光入力信号の波形歪みを補償する信号波形歪み補償器。

Claims (30)

  1. 入力信号の波形歪みの度合をモニタして、波形品質情報を生成する波形モニタ部と、
    前記波形品質情報に基づいて、前記入力信号の等化処理に使用するパラメータを制御する等化器制御部と、
    前記入力信号を入力して、前記パラメータに基づいて前記入力信号の前記等化処理を行って、前記入力信号の波形歪みを補償する等化器と
    を備え、
    前記波形モニタ部は、
    前記入力信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を示す識別結果信号を出力するモニタ用判定識別器と、
    前記等化器によって波形歪みが補償された出力信号と、前記識別結果信号との排他的論理和を誤差信号として出力する排他的論理和回路と、
    前記誤差信号を積分して生成したレベル調整信号を、前記波形品質情報として出力する積分回路と
    を備える
    信号波形歪み補償器。
  2. 請求項1に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記モニタ用判定識別器は、
    モニタ用識別閾値調整端子から入力される識別閾値と、
    識別位相調整端子から入力される識別位相を用いて前記入力信号の閾値判定を行う
    信号波形歪み補償器。
  3. 請求項2に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記等化器は、ループ展開(Loop−Unrolling/Look−Ahead)型の判定帰還型等化器(DFE:Decision Feedback Equalizer)である信号波形歪み補償器。
  4. 請求項3に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記等化器は、
    閾値判定において基準となる閾値レベルである最適判定識別閾値より高い第1判定識別閾値に基づいて前記入力信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を示す第1識別結果を出力する第1判定識別器と、
    前記最適判定識別閾値より低い第2判定識別閾値に基づいて前記入力信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を示す第2識別結果を出力する第2判定識別器と、
    前記第1識別結果と前記第2識別結果のうちのいずれかを選択して、前記出力信号として出力するセレクタと、
    前記出力信号に1ビット分の時間的遅延量を与えて、選択信号として前記セレクタへ出力する遅延器と
    を備え、
    前記セレクタは、前記選択信号に基づいて、前記第1識別結果と前記第2識別結果のうちのいずれかを選択する
    信号波形歪み補償器。
  5. 請求項4に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記等化器制御部は、
    前記最適判定識別閾値を出力する定常値設定回路と、
    前記レベル調整信号に基づいた最適ずれ量によって前記最適判定識別閾値を補正して前記第1判定識別閾値と前記第2判定識別閾値とを生成する差分値設定回路と
    を備える信号波形歪み補償器。
  6. 請求項5に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記差分値設定回路は、
    前記レベル調整信号を増幅し、前記最適ずれ量として出力する増幅器と、
    前記最適判定識別閾値に前記最適ずれ量を加算することで前記第1判定識別閾値を生成する加算器と、
    前記最適判定識別閾値から前記最適ずれ量を減算することで前記第2判定識別閾値を生成する減算器と
    を備える信号波形歪み補償器。
  7. 請求項6に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記差分値設定回路は、前記加算器と前記減算器のそれぞれと前記増幅器との間に接続されるゲイン調整回路をさらに備え、
    前記各ゲイン調整回路は、前記加算器と前記減算器へ出力する前記最適ずれ量を非対称に調整する
    信号波形歪み補償器。
  8. 請求項7に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記出力信号の誤り訂正を行って誤り訂正率を算出するパフォーマンスモニタ部と、
    前記誤り訂正率に基づいて、前記定常値設定回路の出力する前記最適判定識別閾値を制御する制御回路と
    をさらに備える信号波形歪み補償器。
  9. 請求項8に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記増幅器は、ログアンプを用いて構成される信号波形歪み補償器。
  10. 請求項9に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記積分回路は、低域通過フィルタを用いて構成される信号波形歪み補償器。
  11. 請求項2に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記等化器は、直接フィードバック型のDFE(Decision Feedback Equalizer)である信号波形歪み補償器。
  12. 請求項11に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記等化器は、
    前記入力信号に、前記入力信号の振幅を調整する重み付け補正信号を加算して、補正入力信号を生成する加算器と、
    前記補正入力信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を前記出力信号として出力する第3判定識別器と、
    前記出力信号に1ビット分の時間的遅延量を与えて補正信号を生成する遅延器と、
    前記補正信号に、重み係数を乗算して、前記重み付け補正信号を生成する乗算器と
    を備える信号波形歪み補償器。
  13. 請求項12に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記等化器制御部は、
    前記最適判定識別閾値を出力する定常値設定回路と、
    前記レベル調整信号に基づいた最適ずれ量によって前記最適判定識別閾値を補正して、前記重み係数を生成する差分値設定回路と
    を備える信号波形歪み補償器。
  14. 請求項13に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記差分値設定回路は、
    前記レベル調整信号を増幅し、前記最適ずれ量として出力する増幅器と、
    前記最適判定識別閾値に前記最適ずれ量を加算することで前記重み係数を生成する加算器と
    を備える信号波形歪み補償器。
  15. 請求項14に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記出力信号の誤り訂正を行って誤り訂正率を算出するパフォーマンスモニタ部と、
    前記誤り訂正率に基づいて、前記定常値設定回路の出力する前記最適判定識別閾値を制御する制御回路と
    をさらに備える信号波形歪み補償器。
  16. 請求項1に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記等化器は、FFE(Feed−Forward Equalizer)とDFEとの組合せにより構成され信号波形歪み補償器。
  17. 請求項16に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記等化器制御部は、
    前記入力信号の波形分散量に対応する重み係数を、前記波形分散量に対応させて記憶するルックアップデータテーブルと、
    前記波形品質情報に基づいて前記入力信号の波形分散量を推定して、前記ルックアップテーブルから前記推定された波形分散量に対応する重み係数を選択し、前記FFE及び前記DEFに設定する分散量推定部と
    を備える信号波形歪み補償器。
  18. 請求項17に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記FFEは、前記入力信号に前記選択された重み係数を乗算して重み付け入力信号を生成し、
    前記DFEは、等化処理後の前記出力信号に前記選択された重み係数を乗算して重み付け出力信号を生成し、
    前記等化器は、前記重み付け入力信号と前記重み付け出力信号とを合成して合成信号を生成する加算器を備え、
    前記DFEは、前記合成信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を前記出力信号として出力する
    信号波形歪み補償器。
  19. 請求項18に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記FFEは、複数の第1遅延器と、複数の第1乗算器とを備え、
    前記DFEは、複数の第2遅延器と、複数の第2乗算器と、識別判定器とを備え、
    前記分散量推定部は、前記波形分散量に基づいて前記ルックアップテーブルから、前記複数の第1乗算器の各々と、前記第2乗算器の各々とにそれぞれ対応する前記重み付け係数を選択し、
    前記複数の第1遅延器の各々は、直列に接続されており、前記各第1遅延器において予め定められた遅延を前記入力信号に与えながら後段の第1遅延器へ出力し、
    前記各第1乗算器は、それぞれ前記各第1遅延器と対応して接続されて、それぞれ対応する前記各第1遅延器の出力に前記各第1乗算器毎の前記選択された重み付け係数を乗算して前記重み付け入力信号を生成し、
    前記複数の第2遅延器の各々は、直列に接続されており、前記各第2遅延器において予め定められた遅延を前記出力信号に与えながら後段の第2遅延器へ出力し、
    前記各第2乗算器は、それぞれ前記各第2遅延器と対応して接続されて、それぞれ対応する前記各第2遅延器の出力に前記各第2乗算器毎の前記選択された重み付け係数を前記乗算して前記重み付け出力信号を生成し、
    前記加算器は、前記各重み付け入力信号と、前記各重み付け入力信号とを合成して前記合成信号を生成し、
    前記判定識別器は、前記合成信号を入力して、前記合成信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を前記出力信号として出力する
    信号波形歪み補償器。
  20. 請求項1から19のいずれか1項に記載の信号波形歪み補償器であって、
    前記波形モニタ部は、アイ開口度モニタ、偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Disupersion)モニタ、DGD(Differential Group Delay)モニタ、波長分散(CD:Choromatic Dispersion)モニタ、信号対雑音比(SNR:Signal−to−Noise Ratio)モニタ、ヒストグラム推定モニタのうちのいずれか、あるいは複数の組合せである信号波形歪み補償器。
  21. 入力信号の波形歪みの度合をモニタして波形品質情報を生成するステップと、
    前記波形品質情報に基づいて、前記入力信号の等化処理に使用するパラメータを制御するステップと、
    前記パラメータに基づいて前記入力信号の前記等化処理を行って前記入力信号の波形歪みを補償するステップと
    を備え、
    前記波形品質情報を生成するステップは、
    前記入力信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を示す識別結果信号を出力するステップと、
    前記等化処理によって波形歪みが補償された出力信号と、前記識別結果信号との排他的論理和を誤差信号として出力するステップと、
    前記誤差信号を積分して生成したレベル調整信号を、前記波形品質情報として出力するステップと
    を含む信号波形歪み補償方法。
  22. 請求項21に記載の信号波形歪み補償方法であって、前記等化処理を行って前記入力信号の波形歪みを補償するステップは、
    閾値判定において基準となる閾値レベルである最適判定識別閾値より高い第1判定識別閾値に基づいて前記入力信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を示す第1識別結果を出力するステップと、
    前記最適判定識別閾値より低い第2判定識別閾値に基づいて前記入力信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を示す第2識別結果を出力するステップと、
    1ビット分の時間的遅延量を与えた前記出力信号を選択信号として力するステップと、
    前記選択信号に基づいて、前記第1識別結果と前記第2識別結果のうちのいずれかを選択し、前記出力信号として出力するステップと
    を含む信号波形歪み補償方法。
  23. 請求項22に記載の信号波形歪み補償方法であって、前記等化処理に使用するパラメータを制御するステップは、
    前記レベル調整信号に基づいた最適ずれ量によって前記最適判定識別閾値を補正して前記第1判定識別閾値と前記第2判定識別閾値とを生成するステップを含む信号波形歪み補償方法。
  24. 請求項23に記載の信号波形歪み補償方法であって、前記最適ずれ量を生成するステップは、
    前記レベル調整信号を増幅して前記最適ずれ量として出力するステップ
    を含み、
    前記第1判定識別閾値と前記第2判定識別閾値とを生成するステップは、
    前記最適判定識別閾値に前記最適ずれ量を加算することで前記第1判定識別閾値を生成するステップと、
    前記最適判定識別閾値から前記最適ずれ量を減算すること前記第2判定識別閾値を生成するステップと
    を含む信号波形歪み補償方法。
  25. 請求項24に記載の信号波形歪み補償方法であって、前記第1判定識別閾値と前記第2判定識別閾値とを生成するステップは、
    前記加算及び前記減算する前の前記最適ずれ量を非対称に調整するステップ
    を含む信号波形歪み補償方法。
  26. 請求項21に記載の信号波形歪み補償方法であって、前記等化処理を行って前記入力信号の波形歪みを補償するステップは、
    前記入力信号に、前記入力信号の振幅を調整する重み付け補正信号を加算して補正入力信号を生成するステップと、
    前記補正入力信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を前記出力信号として出力するステップと、
    前記出力信号に1ビット分の時間的遅延量を与えて補正信号を生成するステップと、
    前記補正信号に重み係数を乗算して、前記重み付け補正信号を生成するステップと
    を含む信号波形歪み補償方法。
  27. 請求項26に記載の信号波形歪み補償方法であって、前記等化処理に使用するパラメータを制御するステップは、
    前記レベル調整信号に基づいた最適ずれ量によって前記最適判定識別閾値を補正して前記重み係数を生成するステップと
    を含む信号波形歪み補償方法。
  28. 請求項27に記載の信号波形歪み補償方法であって、
    前記重み係数を生成するステップは、
    前記レベル調整信号を増幅して前記最適ずれ量として出力するステップと、
    前記最適判定識別閾値に前記最適ずれ量を加算することで前記重み係数を生成するステップと
    を含む信号波形歪み補償方法。
  29. 請求項21に記載の信号波形歪み補償方法であって、前記等化処理に使用するパラメータを制御するステップは、
    前記入力信号の波形分散量に対応する重み係数を、前記波形分散量に対応させて記憶したルックアップデータテーブルを提供するステップと、
    前記波形品質情報に基づいて前記入力信号の波形分散量を推定するステップと、
    前記ルックアップテーブルから前記波形分散量に対応する重み係数を選択するステップと
    を含み、
    前記選択された重み付係数に基づいて前記等化処理が行われる
    信号波形歪み補償方法。
  30. 請求項29に記載の信号波形歪み補償方法であって、前記入力信号の波形歪みを補償するステップは、
    前記入力信号に前記選択された重み係数を乗算して重み付け入力信号を生成するステップと、
    等化処理後の前記出力信号に前記選択された重み係数を乗算して重み付け出力信号を生成するステップと、
    前記重み付け入力信号と前記重み付け出力信号とを合成して合成信号を生成するステップと、
    前記合成信号の閾値判定を行い、当該閾値判定の判定結果を前記出力信号として出力するステップと
    を含む信号波形歪み補償方法。
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