JP5158268B2 - 光受信装置および光受信制御方法 - Google Patents

光受信装置および光受信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光受信装置および光受信制御方法に関し、特に、高速光通信におけるデジタルコヒーレント受信方式を用いた光受信装置および光受信制御方法に関する。
近年のネットワークにおけるデータ通信の高速化および大容量化への要求が次第に高まるにつれて、高速で大容量のデータ通信を実現する光通信技術の重要性が増してきている。この光通信技術において、光の干渉の性質を利用した受信方式であるコヒーレント受信方式は、従来の大容量光通信システムで広く応用されているOOK(On-Off Keying)やDPSK(Differential Phase Shift Keying)といった光を強度変調する変調方式を利用した受信方式に比べ良好な受信感度を得られるとともに、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)といった多値変調方式と親和性が良くいといった利点を有している。
しかしながら、従来のコヒーレント受信方式では、局発(LO)光の周波数・位相オフセットや多重化された入力光信号の各偏波成分に発生する偏波揺らぎにより、安定的な受信を行うことができないといった問題があった。
このような問題に対し、近年の電子デバイスの動作の高速化や大容量化によって高速なA/D(Analog to Digital)変換器が利用可能となり、また、光信号をデジタル変換した信号に対するデジタル信号処理が可能となったことから、周波数・位相オフセットや偏波揺らぎの補償を行って安定的な受信を可能とするデジタルコヒーレント受信方式が提案されている(特許文献1)。
特許文献1には、受信した光信号をA/D変換処理によってデジタル信号へ変換し、このデジタル信号に基づいてA/D変換処理における最適サンプリングタイミングからの誤差を算出してA/D変換処理のサンプリングタイミングを補正する光受信装置が開示されている。
特許文献1おいて提案されている光受信装置の一例として、デジタルコヒーレント受信方式による光受信装置40の構成を図9に示す。
光受信装置40は、図9に示すように、入力信号であるDP(Dual-Polarization,偏波多重)−QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)信号を光学素子(90°ハイブリッド)により4チャネル(Ix,Qx,Iy,Qy)へ分光し、それぞれに対して光電(O/E)変換器によりアナログ信号へ変換し、変換されたアナログ信号をA/D識別クロックに同期したタイミングでサンプリングを行うA/D変換器によりデジタル信号へ変換する。
この光受信装置40は、A/D変換されたデジタル信号に基づいてDSP部によりA/D変換器における最適サンプリングタイミングとの誤差を抽出し、A/D変換器のサンプリングタイミングを補正することにより、周波数・位相オフセットの補償や偏波揺らぎ補償を可能とする。また、デジタル信号に対する信号処理を施すことにより、波長分散補償といった高度な波形等化処理を実行することも可能となる。
ここで、上述した各種補償のうち偏波揺らぎ補償を実現するための従来技術として、CMA(Constant Modulus Algorithm)が知られている(CMAの詳細な原理に関する内容は、例えば、非特許文献1に開示されている。)。例えば、非特許文献2には、40Gbpsの伝送速度において、波長分散量が15,000ps/nmである1次の偏波モード分散(PMD,Polarization Mode Dispersion)50psに対して、CMAによ って殆ど性能劣化のない良好な伝送特性を有する受信装置が開示されている。
特開2008−205654号公報
Seb J.Savory, "Digital filters for coherent optical receivers", OPTICS EXPRESS, Vol.16, No.2, pp804-817,(2008). Hun Sun, Kuang-Tsan Wu, and kim Roberts, "Real-time measurements of a 40 Gb/s coherent system", OPTICS EXPRESS, Vol.16, No.2, pp873-879,(2008).
ところで、図9に示す従来のデジタルコヒーレント受信装置におけるA/D変換器では、一般的に、回路速度の制限により入力信号1シンボルに対して十分なオーバーサンプリングがされないため(例えば、2サンプル/1シンボル程度。)、A/D変換器の識別位相(サンプリングタイミング)が受信波形のピークレベルと合致するようA/D識別クロックに同期したA/D変換のサンプリングタイミングを精度良く調整する必要がある。
しかしながら、A/D変換のサンプリングタイミングを調整しようとしても、伝送路において発生するPMDが時間的に変動することにより、入力光信号である偏波多重信号のX偏波成分とY偏波成分の到着時刻(受信タイミング)に揺らぎが生じるような偏波揺らぎが発生した場合には、X偏波チャネルとY偏波チャネルとの間でA/D変換処理の最適サンプリングタイミングにずれが生じてしまう。
このような偏波揺らぎは、偏波多重信号のX偏波成分とY偏波成分の到着時刻(受信タイミング)のずれを示すDGD(Differential Group Delay)によって表すことができる。
図10は、伝送路上において発生する1次のPMDにより、偏波多重信号のX偏波成分とY偏波成分の波形到達時刻が変動する様子を概念的に示す図である。
図10に示すように、伝送路における温度変動や機械的振動などの影響によって1次のPMDが発生すると、受信した偏波多重信号の各偏波成分の間、すなわち、X偏波成分(slow軸)の最適識別位相とY偏波成分(fast軸)の最適識別位相との受信タイミング(到着時刻)との間には、ずれ(DGD)が発生する。
このような偏波多重信号の各偏波チャネル間に発生した最適識別位相のずれ、すなわちDGDの大きさは、光通信信号の伝送路上における温度変動や機械的振動などに影響されるため、高速で任意な時間変動特性を有する。
上述したように、特許文献1のような従来のデジタルコヒーレント受信装置は、伝送路に時間的に変動するPMDが存在する場合、受信した偏波多重信号におけるDGD(各偏波成分の最適識別位相のずれ)の変動を検出することが困難であり、その結果、受信精度が劣化してしまうという問題があった。
したがって、本発明は、上述のような問題を解決すべく、高速に変動するPMDが存在する場合でも、設定されている識別位相と受信した偏波多重信号の各偏波成分における最適識別位相とのずれ量を抽出し、最適な識別位相での信号処理を実行して受信精度の劣化を防ぐ光受信装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明における光受信装置は、光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換する電気信号変換部と、前記電気信号変換部から出力される前記電気信号に対するA/D変換処理と前記A/D変換処理により生成されるデジタル信号に対するデジタル信号処理とを実行する信号処理部と、前記信号処理部から出力される前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力する位相差出力部とを備え、前記信号処理部は、位相差出力部によって出力される前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行うものであり、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記A/D変換処理のサンプリングタイミングを調整することを特徴とする。
また、本発明における光受信装置は、光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換する電気信号変換部と、前記電気信号変換部から出力される前記電気信号に対するA/D変換処理と前記A/D変換処理により生成されるデジタル信号に対するデジタル信号処理とを実行する信号処理部と、前記信号処理部から出力される前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力する位相差出力部とを備え、前記信号処理部は、位相差出力部によって出力される前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行うものであり、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記デジタル信号に対するリサンプリングによるデータ補間を行うデジタル信号処理を実行することを特徴とする。
また、本発明における光受信装置は、光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換する電気信号変換部と、前記電気信号変換部から出力される前記電気信号に対するA/D変換処理と前記A/D変換処理により生成されるデジタル信号に対するデジタル信号処理とを実行する信号処理部と、前記信号処理部から出力される前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力する位相差出力部とを備え、前記信号処理部は、位相差出力部によって出力される前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行うものであり、前記電気信号を所定のサンプリングタイミングによってデジタル信号へ変換するA/D変換部と、前記A/D変換部から出力される各デジタル信号を入力信号とする所定のタップ数を有するFIRフィルタと、前記位相差出力部から出力される前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行う歪み補償処理部とを備え、前記位相差出力部は、前記FIRフィルタのタップ係数に重み付けをする重み係数を推定するタップ係数推定部と、前記重み係数に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間の位相差を導出し、導出した位相差を表す情報を前記信号処理部へ出力する位相差補正部とを備えることを特徴とする。
また、本発明における光受信制御方法は、光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換するステップと、前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を生成するステップと、前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するステップと、前記デジタル信号処理された前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力するステップと、前記位相差を示す情報に基づいて、前記偏波多重信号の歪み補償を行うステップとを備え、前記歪み補償を行うステップは、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記A/D変換処理のサンプリングタイミングを調整することを特徴とする。
また、本発明における光受信制御方法は、光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換するステップと、前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を生成するステップと、前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するステップと、前記デジタル信号処理された前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力するステップと、前記位相差を示す情報に基づいて、前記偏波多重信号の歪み補償を行うステップとを備え、前記歪み補償を行うステップは、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記デジタル信号に対するリサンプリングによるデータ補間を行うデジタル信号処理を実行することを特徴とする。
また、本発明における光受信制御方法は、光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換するステップと、前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を生成するステップと、前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するステップと、前記デジタル信号処理された前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力するステップと、前記位相差を示す情報に基づいて、前記偏波多重信号の歪み補償を行うステップとを備え、前記歪み補償を行うステップは、前記電気信号を所定のサンプリングタイミングによってデジタル信号へ変換するA/D変換ステップと、前記A/D変換ステップで得られる各デジタル信号を入力信号とする所定のタップ数のFIRフィルタで処理を行うフィルタステップと、前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行う歪み補償処理ステップとを含み、前記位相差を表す情報を出力するステップは、前記FIRフィルタのタップ係数に重み付けをする重み係数を推定するタップ係数推定ステップと、前記重み係数に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間の位相差を導出し、導出した位相差を表す情報を出力する位相差補正ステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、受信した偏波多重信号の各偏波成分をA/D変換によりデジタル信号へ変換し、この各偏波成分に対応したデジタル信号の間に発生している位相差を検出して受信した偏波多重信号の各偏波成分間の位相差を求め、この求めた位相差に基づいて受信した偏波多重信号の歪み補償を行うことができる。
したがって、本発明の光受信装置は、伝送路においてPMDが存在し受信した偏波多重信号に高速に変動するDGDによる偏波揺らぎが発生している場合でも、各偏波成分間の位相差に基づいた偏波多重信号の歪み補償を行うことによって、本発明の光受信装置における受信精度の劣化を防ぐことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。 図2は、第1の実施の形態にかかる光受信装置の動作を示すフローチャートである。 図3は本発明の第2の実施の形態にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。 図4は、第2の実施の形態にかかる光受信装置におけるバタフライFIRフィルタを説明する図である。 図5は、第2の実施の形態にかかる光受信装置におけるバタフライFIRフィルタの一例の等化回路を概念的に説明する図である。 図6Aは、第2の実施の形態にかかる光受信装置におけるバタフライFIRフィルタのシミュレーション結果のうちhxxのシミュレーション結果を示す図である。 図6Bは、第2の実施の形態にかかる光受信装置におけるバタフライFIRフィルタのシミュレーション結果のうちhxyのシミュレーション結果を示す図である。 図6Cは、第2の実施の形態にかかる光受信装置におけるバタフライFIRフィルタのシミュレーション結果のうちhyxのシミュレーション結果を示す図である。 図6Dは、第2の実施の形態にかかる光受信装置におけるバタフライFIRフィルタのシミュレーション結果のうちhyyのシミュレーション結果を示す図である。 図7は、第2の実施の形態にかかる光受信装置における動作を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第3の実施の形態にかかる光受信装置の構成を示すブロック図である。 図9は、従来のデジタルコヒーレント受信方式を利用した光受信装置の構成を示す図である。 図10は、伝送路上において発生する1次のPMDによって偏波多重信号の各偏波成分の波形到達時刻が変動する様子を概念的に示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態にかかる光受信装置は、偏波成分毎に多重化された光信号である偏波多重信号を受信し、この受信した偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出することにより、受信した偏波多重信号に発生している歪みを補正し受信精度の劣化を防ぐものである。
図1に示すように、本実施の形態にかかる光受信装置10は、電気信号変換部110と信号処理部120と位相差出力部130とから構成されている。
電気信号変換部110は、受信した光信号である偏波多重信号の各編波成分に対応した信号を光電変換することにより、受信した偏波多重信号の各偏波成分に対応した電気信号を出力する。
信号処理部120は、電気信号変換部110によって出力される電気信号に対するA/D変換処理と、このA/D変換処理によって出力されるデジタル信号に対するデジタル信号処理とを実行する。
また、信号処理部120は、後述する位相差出力部130によって出力された前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を示す情報に基づいて、光受信装置10が受信した偏波多重信号の歪み補償を行う。
位相差出力部130は、信号処理部120によってデジタル信号処理がなされたデジタル信号に基づいて、光受信装置10が受信した偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、この位相差を表す情報を信号処理部120に対して出力する。
なお、本実施の形態にかかる光受信装置10の各機能は、光受信装置10に搭載されたCPU(中央演算装置)やメモリ、インターフェースを備えたコンピュータにコンピュータプログラム(ソフトウェア)をインストールすることによって実現され、上記コンピュータの各種ハードウェア資源と上記コンピュータプログラムとが協働して実現される。なお、上記コンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納された状態で提供されても良い。
また、本実施の形態にかかる光受信装置10の各機能のプログラムアルゴリズムをFPGA(Field Programable Gate Array)やASIC(Applocation Specific Integrated Circuit)などの大規模半導体集積回路への集積化によって実現することも可能である。
次に、本実施の形態にかかる光受信装置10の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
図2に示すように、本実施の形態にかかる光受信装置10が入力データである偏波多重信号を受信すると、電気信号変換部110は、受信した偏波多重信号をこの偏波多重信号に多重化されている偏波成分毎に電気信号へ変換する(S101)。
受信した偏波多重信号が偏波成分毎に電気信号へ変換されると、信号処理部120は、これら電気信号に対してA/D変換処理を実行して各偏波成分の電気信号に対応したデジタル信号を出力するとともに、A/D変換処理によって出力されるデジタル信号に対してデジタル信号処理を実行する(S102)。
信号処理部120によってA/D変換処理後のデジタル信号に対してデジタル信号処理がなされると、位相差出力部130は、このデジタル信号処理がなされたデジタル信号に基づいて、各偏波成分間に発生している位相差を検出し、この位相差を表す情報を信号処理部120に対して出力する(S103)。
位相差出力部130によって位相差を表す情報が信号処理部120に対して出力されると、信号処理部120は、この位相差を表す情報に基づいて受信した偏波多重信号の歪み補償を実行する(S104)。
このように、本実施の形態にかかる光受信装置10は、受信した偏波多重信号の各偏波成分をA/D変換によりデジタル信号へ変換し、この各偏波成分に対応したデジタル信号の間に発生している位相差を検出して、この位相差に基づいて受信した偏波多重信号の歪み補償を行うことができる。
したがって、本発明の光受信装置は、伝送路においてPMDが存在し受信した偏波多重信号に高速に変動するDGDが発生している場合でも、各偏波成分における最適な識別位相での信号処理を行うことによって、受信精度の劣化を防ぐことが可能となる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態にかかる光受信装置は、受信した偏波成分毎に多重化された光信号である偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、この位相差を補正する光受信装置であり、特に、受信した偏波多重信号の各偏波成分に対して最適なサンプリングタイミングでA/D変換を実行するものである。
なお、本実施の形態にかかる光る受信装置において、受信する偏波多重信号は、4チャネル(Ix,Qx,Iy,Qy)の偏波成分が多重化されたDP−QPSK信号であり、以下、本実施の形態の説明において光受信装置が受信する入力信号をDP−QPSK信号として説明する。
本実施の形態にかかる光受信装置20のは、図3に示すように、電気信号変換部210と信号処理部220と、位相差出力部230と、A/D変換を実行する際のサンプリングタイミングに同期したA/D識別クロックを出力するA/D識別クロック発生部250とから構成されている。
電気信号変換部210は、光モジュール211とフォトダイオード212a〜212dとから構成される。
光モジュール211は、受信したDP−QPSK信号が入力されると、このDP−QPSK信号を4チャネル(Ix,Qx,Iy,Qy)の各偏波成分信号へ変調する。ここで光モジュール211の機能は、例えば、90°ハイブリッドにより実現される。
フォトダイオード(以下「PD」とする。)212a〜212dは、光モジュールによって変調された各偏波成分信号を光電変換することにより、各偏波成分信号に対応した電気信号を出力する。
信号処理部220は、A/D変換部221と歪み補償処理部240とから構成されている。
A/D変換部221は、PD212a〜212dによって出力された電気信号をA/D変換によりデジタル信号へ変換する。
具体的には、図3に示すように、光モジュール211によって変調された各偏波成分信号のうち、PD212aによって光電変換されたIxチャネルの偏波成分信号に対応した電気信号をA/D変換器221aがA/D変換することによって、Ixチャネルの偏波成分信号に対応したデジタル信号が出力される。他の3チャネルの偏波成分信号についても同様に、各偏波成分信号に対応したA/D変換器221b〜221dが各偏波成分信号に対応した電気信号をA/D変換することにより、各偏波成分信号に対応したデジタル信号が出力される。
歪み補償処理部240は、伝送路中に発生する波長分散補償する波長分散補償部241と、偏波トラッキング部242と、周波数位相オフセット補償部243とから構成されている。
波長分散補償部241は、A/D変換部221より出力されたデジタル信号に対して、デジタル信号処理を実行することにより、光ファイバなどの伝送路中で発生した波長分散の補償を行う。例えば、FIR(Finite Impulse Response)フィルタやFDE(Frequency domain equlization)などによるデジタル信号処理により、光ファイバなどの伝送路で発生したDP−QPSK信号の波長分散を補償することができる。
偏波トラッキング部242は、波長分散補償部241による波長分散の補償がなされたデジタル信号に対してデジタル信号処理を実行することにより、光ファイバなどの伝送路中で発生した偏波揺らぎにより生じるDP−QPSK信号のX偏波成分とY偏波成分との線形結合を解消させる。例えば、前述した非特許文献1に記載されているCMAを用いることにより、DP−QPSK信号の各偏波成分の線形結合を解消させることができる。
周波数位相オフセット補償部243は、偏波トラッキング部242によって各偏波成分の線形結合の解消がなされたデジタル信号に対してデジタル信号処理を実行することにより、局発(LO)光と入力データであるDP−QPSK信号の周波数や位相の相違により発生するオフセット補償を行う。例えば、周知技術であるm乗推定法、DD−PLL(Decision Directed-Phase Lock Loop)法、トレーニング法などの手法により、周波数・位相のオフセット補償を実現できる。
位相差出力部230は、歪み補償処理部240によってデジタル信号処理がなされたデジタル信号に基づいて、各偏波成分信号間に発生している位相差を検出し、この位相差を表す情報をA/D変換部221に対して出力する。
位相差出力部230は、タップ係数推定部231とDGDモニタ部232と位相差設定部233とから構成されている。
タップ係数推定部231は、歪み補償処理部240の偏波トラッキング部242によって実行されるCMA手法において用いられるFIRフィルタの構成を表すタップ係数を推定し、FIRフィルタの構成を設定する。
DGDモニタ部232は、タップ係数推定部231によって推定されたFIRフィルタのタップ係数に基づいてDP−QPSK信号の各偏波成分信号間のDGDを検出するとともに監視する。
位相差設定部233は、DGDモニタ部232によって監視されるDGDに基づいてDP−QPSK信号の各偏波成分信号間に発生している位相差を求め、この位相差を表す情報をA/D変換部221へ出力する。
ここで、上記の位相差出力部230の機能について、図4〜図6を参照してさらに詳細に説明する。
位相差出力部230は、DP−QPSK信号の各偏波成分信号間の位相差を、偏波トラッキング部242によって実行されるCMA手法に用いられるFIRフィルタの構成を表すタップ係数から検出できるDP−QPSK信号の各偏波成分信号間のDGDに基づいて導出する。
偏波トラッキング部242によって実行されるCMA手法は、いわゆるブラインド等化の手法であって、DP−QPSK信号のX偏波成分のパワーとY偏波成分のパワーとが常に一定となるよう4チャネル(Ix,Qx,Iy,Qy)の各偏波成分信号が入力となるバタフライ型のFIRフィルタのタップ係数の調整を行う手法である。
ここでは、CMA手法において用いられるFIRフィルタのタップ係数とDP−QPSK信号の各偏波成分信号間のDGDとの関係について説明する。なお、CMA手法に関する原理や詳細な内容については、例えば、非特許文献1に開示されている。
図4に、偏波トラッキング部242において用いられるバタフライ型のFIRフィルタを概念的に説明する図を示す。偏波トラッキング部242において用いられるバタフライ型のFIRフィルタは、図4に示すように、本実施の形態にかかる光受信装置20の入力データであるDP−QPSK信号のX偏波チャネルの電場成分(Ex=Ix+jQx)とY偏波チャネルの電場成分(Ey=Iy+jQy)が入力されると、偏波揺らぎ補償がなされた各偏波成分の出力信号ExおよびEyを出力する。
この出力信号Ex、Eyは、いわゆるJones行列を用いて、(式1)に示す関係式により表すことができる。
Figure 0005158268
ここで、(式1)におけるhxx,hxy,hyx,hyyは、FIRフィルタのタップ数の次元に応じた行ベクトルを表している。
例えば、図4に示すFIRフィルタのタップ数の次元が5である場合、偏波トラッキング部242において用いられるバタフライ型のFIRフィルタの等化回路を概念的に示した図を、図5に示す。また、図5に示すようにFIRフィルタのタップ数の次元が5である場合、(式1)のhxx,hxy,hyx,hyyは、(式2)に示す行ベクトルとして表すことができる。
Figure 0005158268
タップ係数推定部231は、図4に示すような偏波トラッキング部242において用いられるFIRフィルタについて、(式1)に示すFIRフィルタのタップ数の次元に応じたJones行列の行ベクトル(タップ数の次元が5の場合では(式2)に示す行ベクトル)をCMA手法により推定し、推定結果に基づいてFIRフィルタのタップの重み係数を設定する。
DGDモニタ部232は、タップ係数推定部231によって設定されたFIRフィルタのタップの重み係数に基づいて、本実施の形態にかかる光受信装置20が受信したDP−QPSK信号の各偏波成分信号間のDGDを検出して、このDP−QPSK信号のDGD量を監視する。
ここで、DP−QPSK信号のDGD量とFIRフィルタのタップ数の次元に応じたJones行列の行ベクトル成分との関係について説明する。
図6A〜図6Dは、シンボルレートが28GbpsのDP−QPSK信号に対して、1.1UI相当(40ps)のDGDを付加して偏波回転角が30度で本実施の形態にかかる光受信装置20へ信号入力した場合の偏波トラッキング部242において用いられるタップ数の次元が5であるFIRフィルタに関するシミュレーション結果である。
図6A〜図6Dに示すように、XおよびY偏波チャネル相互間の偏波の混合成分を表すJones行列の対角項であるhxy(図6B)およびhyx(図6C)に注目すると、図6Bに示すhxyでは、DGD=0psでは0次のタップの項が大きな値を持つ(偏波チャネル相互間の偏波の混合成分が大きい)のに対し、DGD=40psでは−1次のタップの項が大きな値を持つことを示している。
一方、図6Cに示すhyxに注目すると、DGD=0psでは0次のタップの項に大きな値を持つことはhxyの特徴と同様であるが、DGD=40psでは、1次のタップの項が大きな値を持つことを示している。
このように、DGDが付加されることにより、偏波チャネル相互間の偏波の混合成分を示すJones行列の行ベクトル成分に変動が生じる。すなわち、CMA手法において用いるバタフライ型FRIフィルタのタップの重み係数には広がりが発生しており、DGDモニタ部232は、このタップの重み係数の広がりに基づいて入力データであるDP−QPSK信号のDGD量を監視する。
ここで、DGDモニタ部232によって監視される伝送路で付加されたDP−QPSK信号のDGD量は、FIRフィルタの中心タップの一方の偏波成分信号に相当する重み係数の絶対値をh0、この中心タップからk番目(kは整数)である他方の偏波成分信号に相当するタップの重み係数の絶対値をhkと表したとき、k×hkによって表される全タップにおける値の総和をh0で除算して導出される値に比例すると推定できる。
また、DGDモニタ部232によって監視される伝送路で付加されたDP−QPSK信号のDGD量の推定に関する前述の例では、FIRフィルタの全ての次数のタップの重み係数を加算したが、代表的な一部のタップの重み係数を用いてDGD量の推定をしても良い。
具体的には、FIRフィルタの中心タップの一方の偏波成分信号に相当する重み係数の絶対値がh0、この中心タップを除く他方の偏波成分信号に相当するタップの重み係数の絶対値うち最大の絶対値がhn(nは整数)、次に大きい絶対値がhm(mは整数)と表したとき、伝送路で付加されたDP−QPSK信号のDGD量は、(n×hn+m×hm)/h0によって表される値に比例すると推定できる
さらに、別の代表的な一部のタップの重み係数を用いると、FIRフィルタの中心タップの一方の偏波成分信号に相当する重み係数の絶対値がh0、この中心タップを除く他方の偏波成分信号に相当するタップの重み係数の絶対値のうち最大の絶対値がhn(nは整数)で表したとき、伝送路で付加されたDP−QPSK信号のDGD量は、n×hn/h0によって表される値に比例すると推定できる。
DGDモニタ部232は、上述のような伝送路で付加されたDP−QPSK信号のDGD量の推定およびFIRフィルタのタップの重み係数の広がりに基づいて、光受信装置20によって受信されたDP−QPSK信号のDGD量を監視する。
位相差設定部233は、DGDモニタ部232によるDGD量の監視結果に基づいて、X偏波チャネルとY偏波チャネル間の位相差を検出し、検出した位相差に基づいてA/D識別クロック発生部250から出力されるDP−QPSK信号の各偏波成分毎のA/D識別クロックを調整して、それぞれ調整したA/D識別クロックをDP−QPSK信号の各偏波成分信号に対応したA/D変換器221a〜221dに対して出力する。
ここで、A/D識別クロック発生部250によって出力されるA/D識別クロックは、信号処理部220から出力される出力データからA/D識別クロック発生部250によってデジタル的に抽出されたクロック信号を用いても良く、入力信号であるDP−QPSK信号からA/D識別クロック発生部250によってアナログ的に抽出されたクロック信号を用いても良い。
なお、本実施の形態にかかる光受信装置20の各機能は、光受信装置20に搭載されたCPU(中央演算装置)やメモリ、インターフェースを備えたコンピュータにコンピュータプログラム(ソフトウェア)をインストールすることによって実現され、上記コンピュータの各種ハードウェア資源と上記コンピュータプログラムとが協働して実現される。なお、上記コンピュータプログラムはコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納された状態で提供されても良い。
また、本実施の形態にかかる光受信装置20の各機能のプログラムアルゴリズムをFPGA(Field Programable Gate Array)やASIC(Applocation Specific Integrated Circuit)などの大規模半導体集積回路への集積化によって実現することも可能である。
次に、本実施の光受信装置20の動作について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
図7に示すように、光受信装置20がDP−QPSK信号を受信すると、電気信号変換部210は、受信されたDP−QPSK信号に多重化されている各偏波成分信号を光電変換することにより電気信号へ変換する(S201)。
電気信号変換部210によって電気信号へ変換されると、信号処理部220のA/D変換部221は、DP−QPSK信号の各偏波成分信号に対応した電気信号を、それぞれA/D変換することにより、デジタル信号へ変換する(S202)。
A/D変換部221によりDP−QPSK信号の各偏波成分信号に対応した電気信号に対してA/D変換がなされると、歪み補償処理部240の波長分散補償部241は、A/D変換後のデジタル信号に対してデジタル信号処理を行い、受信信号であるDP−QPSK信号に発生している波長分散補償を実行する(S203)。
波長分散補償部241によるデジタル信号処理によって波長分散補償がなされると、偏波トラッキング部242は、光ファイバなどの伝送路中で発生した偏波揺らぎにより生じるDP−QPSK信号のX偏波成分とY偏波成分との線形結合を、CMA手法により解消させる。このとき、DP−QPSK信号の各偏波成分信号間に発生している偏波揺らぎの補償を実行する際に、タップ係数推定部231は、偏波トラッキング部242によって実行されるCMA手法において用いられるFIRフィルタの構成を表すタップ係数を推定し、FIRフィルタの構成を設定する(S204)。
タップ係数推定部231によってFIRフィルタのタップ係数が推定され構成が設定されると、DGDモニタ部232は、この設定されたFIRフィルタの構成、すなわちFORフィルタのタップの係数から、伝送路で付加されたDP−QPSK信号のDGD量を監視する。DGDモニタ部232によるDGD量の監視結果に基づいて、位相差設定部233は、DP−QPSK信号のX偏波チャネルとY偏波チャネル間の位相差を検出する(S205)。
位相差設定部233によってDP−QPSK信号のX偏波チャネルとY偏波チャネル間の位相差が検出されると、位相差設定部233は、検出した位相差に基づいてA/D識別クロック発生部250から出力されるDP−QPSK信号の各偏波成分に対応するそれぞれのA/D識別クロックの位相を調整する(S206)。
位相差設定部233によってA/D識別クロックの位相調整がなされると、位相差設定部によって位相調整後のA/D識別クロックA/D変換部221へ出力され、DP−QPSK信号の各偏波成分における最適サンプリングタイミングによるA/D変換処理がA/D変換部221によって実行される(S207)。
このように、本実施の形態にかかる光受信装置によれば、CMA手法において用いるFIRフィルタのタップの重み係数に基づいて、入力信号であるDP−QPSK信号の各偏波成分信号間の位相差を監視して、監視結果に基づいてA/D変換処理のサンプリングタイミングを調整することによって、DP−QPSK信号の各偏波成分信号における最適なサンプリングタイミングでA/D変換処理を実行することができる。
したがって、高速に時間的に変動するDGDによる偏波揺らぎが入力信号であるDP−QPSK信号に発生している場合でも、受信精度を劣化させることなく入力信号の受信が可能となる。
また、高速に時間的に変動するDGDによる偏波揺らぎを回避するために、高速なA/D変換処理によるオーバーサンプリングを行う必要なく、低速なA/D変換処理(具体的には、1のシンボルに対して4サンプル以下のサンプリング精度)においても、受信精度を劣化させることなく入力信号を受信することが可能となる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態にかかる光受信装置は、デジタル信号のリサンプリングによるデータ補間を実行することにより、受信したDP−QPSK信号の各偏波成分信号間の位相差に基づく受信精度の劣化を防ぐものである。
なお、本実施の形態にかかる光受信装置の構成要素について、第2の実施の形態において説明した光受信装置20の構成要素と同一の構成および機能を有するものには、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施の形態にかかる光受信装置30は、受信したDP−QPSK信号を電気信号へ変換する電気信号変換部210と、受信したDP−QPSK信号に対応する電気信号に対して信号処理を実行する信号処理部320と、受信したDP−QPSK信号の各偏波成分信号間の位相差を検出する位相差出力部330と、A/D変換処理におけるサンプリングタイミングに同期したA/D識別クロックを出力するA/D識別クロック発生部250とから構成されている。
信号処理部320は、A/D変換処理を実行するA/D変換部221と、A/D変換処理後のデジタル信号に対してデジタル信号処理を実行する歪み補償処理部340とから構成されている。
歪み補償処理部332は、DP−QPSK信号に発生している波長分散を補償するデジタル信号処理を実行する波長分散補償部241と、DP−QPSK信号に発生している偏波揺らぎ補償をCMA手法を用いて実行する偏波トラッキング部242と、DP−QPSK信号と局発(LO)光との周波数または位相の差異によるオフセットの補償をするデジタル信号処理を実行する周波数位相オフセット部243と、後述する位相差出力部330から出力されるDP−QPSK信号の各偏波成分間の位相差を示す情報に基づくリサンプリングによるデータ補間をするデジタル信号処理を実行するデータ位相調整部344とから構成されている。
ここで、データ位相調整部344によって実行されるリサンプリングによるデータ補間をするデジタル信号処理は、例えば、線形補間法、アップサンプリングとインターポレーションフィルターによるレート変換といった、デジタル信号処理により実現できる。
位相差出力部330は、偏波トラッキング部241によって実行される偏波揺らぎ補償において用いられるバタフライ型FRIフィルタのタップ係数を推定するタップ係数推定部231と、バタフライ型FRIフィルタのタップの重み係数に基づいてDP−QPSK信号のDGD量を監視するDGDモニタ部232と、DGD量の監視結果に基づいてDP−QPSK信号の各偏波成分間の位相差を検出して信号処理部320へ出力する位相差設定部333とから構成されている。
なお、本実施の形態にかかる光受信装置30の各機能は、光受信装置30に搭載されたCPU(中央演算装置)やメモリ、インターフェースを備えたコンピュータにコンピュータプログラム(ソフトウェア)をインストールすることによって実現され、上記コンピュータの各種ハードウェア資源と上記コンピュータプログラムとが協働して実現される。なお、上記コンピュータプログラムはコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納された状態で提供されても良い。
また、本実施の形態にかかる光受信装置30の各機能のプログラムアルゴリズムをFPGA(Field Programable Gate Array)やASIC(Applocation Specific Integrated Circuit)などの大規模半導体集積回路への集積化によって実現することも可能である。
次に、本実施の形態にかかる光受信装置30の動作について説明する。
本実施の形態にかかる光受信装置30は、受信信号であるDP−QPSK信号の各偏波成分信号間の位相差を、CMA手法において用いるバタフライ型FRIフィルタのタップの重み係数から導出されるDP−QPSK信号のDGD量に基づいて検出し、検出した位相差に基づいて、A/D変換後のデジタル信号をリサンプリング処理することによりデータ補間がなされ、サンプリング位相の調整、すなわち、DP−QPSK信号の各偏波成分信号における最適サンプリングタイミングでのデータ識別がなされる。
したがって、高速に時間的に変動するDGDによる偏波揺らぎが入力信号であるDP−QPSK信号に発生している場合でも、受信精度を劣化させることなく入力信号の受信が可能となる。
また、本実施の形態にかかる光受信装置30は、第2の実施の形態において説明した光受信装置20において実行されるA/D変換処理のサンプリングタイミングの調整と併せて上述したサンプリング位相の調整を実行することとしても良くく、A/D変換処理のサンプリングタイミングの調整またはデジタル信号をリサンプリング処理することによるサンプリング位相の調整の実行は、必要とされる受信精度や使用するデバイスのインターフェース、通信システムの構成といった条件に応じて両者またはどちらか一方を実行することを選択するとしても良い。
なお、以上の実施の形態において、偏波多重信号の各偏波成分信号間に発生している位相差は、必ずしも伝送路で付加されたDGDのみに起因するものではなく、例えば、電気信号変換部110、210における光モジュール(90°ハイブリッド)や、その他の構成要素に用いられる部品の温度変動や経年変化に起因する場合もあり、本実施の形態にかかる光受信装置10,20,30の機能は、これら全てに起因する偏波多重信号の各偏波成分信号間に発生している位相差に適応しても良いことは、いうまでもない。
さらに、以上の実施の形態にかかる光受信装置10,20,30の入力信号について、光信号である偏波多重信号を入力信号として説明したが、光電変換後の動作は、電気通信全般に共通の動作であることは明らかである。よって、本発明の適応範囲は、必ずしも光通信に限るものではない。
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
この出願は、2009年11月24日に出願された日本出願特願2009−266065を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
高速光通信システムにおけるデジタルコヒーレント受信方式を用いた光受信装置や、無線通信システムにおける偏波多重無線信号を受信する無線受信装置に利用可能である。
10…光受信装置、110…電気信号変換部、120…信号処理部、130…位相差出力部。

Claims (16)

  1. 光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換する電気信号変換部と、
    前記電気信号変換部から出力される前記電気信号に対するA/D変換処理と前記A/D変換処理により生成されるデジタル信号に対するデジタル信号処理とを実行する信号処理部と、
    前記信号処理部から出力される前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力する位相差出力部と を備え、
    前記信号処理部は、位相差出力部によって出力される前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行うものであり、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記A/D変換処理のサンプリングタイミングを調整することを特徴とする光受信装置。
  2. 光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換する電気信号変換部と、
    前記電気信号変換部から出力される前記電気信号に対するA/D変換処理と前記A/D変換処理により生成されるデジタル信号に対するデジタル信号処理とを実行する信号処理部と、
    前記信号処理部から出力される前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力する位相差出力部と を備え、
    前記信号処理部は、位相差出力部によって出力される前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行うものであり、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記デジタル信号に対するリサンプリングによるデータ補間を行うデジタル信号処理を実行することを特徴とする光受信装置。
  3. 光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換する電気信号変換部と、
    前記電気信号変換部から出力される前記電気信号に対するA/D変換処理と前記A/D変換処理により生成されるデジタル信号に対するデジタル信号処理とを実行する信号処理部と、
    前記信号処理部から出力される前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力する位相差出力部と を備え、
    前記信号処理部は、位相差出力部によって出力される前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行うものであり、
    前記電気信号を所定のサンプリングタイミングによってデジタル信号へ変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部から出力される各デジタル信号を入力信号とする所定のタップ数を有するFIRフィルタと、
    前記位相差出力部から出力される前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行う歪み補償処理部と
    を備え、
    前記位相差出力部は、
    前記FIRフィルタのタップ係数に重み付けをする重み係数を推定するタップ係数推定部と、
    前記重み係数に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間の位相差を導出し、導出した位相差を表す情報を前記信号処理部へ出力する位相差補正部と
    を備えることを特徴とする光受信装置。
  4. 請求項に記載の光受信装置において、
    前記位相差補正部は、前記FIRフィルタの中心タップにおいて一の偏波成分の信号に相当する重み係数の絶対値をh0、中心タップからk番目(kは整数)である他方の偏波成分の信号に相当するタップの重み係数の絶対値をhkと表したとき、k×hkによって表される前記FIRフィルタの全タップにおける値の総和をh0で除算して導出される値を前記位相差とすることを特徴とする光受信装置。
  5. 請求項に記載の光受信装置において、
    前記位相差補正部は、前記FIRフィルタの中心タップにおいて一の偏波成分の信号に相当する重み係数の絶対値がh0、中心タップを除く他の偏波成分の信号に相当するタップの重み係数の絶対値のうち最大の絶対値がhn(nは整数)、次に大きい絶対値がhm(mは整数)と表したとき、(n×hn+m×hm)/h0によって表される値を前記位相差とすることを特徴とする光受信装置。
  6. 請求項に記載の光受信装置において、
    前記位相差補正部は、前記FIRフィルタの中心タップにおいて一の偏波成分の信号に相当する重み係数の絶対値がh0、中心タップを除く他の偏波成分の信号に相当するタップの重み係数の絶対値のうち最大の絶対値がhn(nは整数)で表したとき、n×hn/h0によって表される値を前記位相差とすることを特徴とする光受信装置。
  7. 請求項に記載の光受信装置において、
    前記A/D変換部は、1のシンボルに対して4サンプル以下の前記サンプリングタイミングで前記電気信号を前記デジタル信号へ変換することを特徴とする光受信装置。
  8. 光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換するステップと、
    前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を生成するステップと、
    前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するステップと、
    前記デジタル信号処理された前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力するステップと、
    前記位相差を示す情報に基づいて、前記偏波多重信号の歪み補償を行うステップと
    を備え
    前記歪み補償を行うステップは、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記A/D変換処理のサンプリングタイミングを調整することを特徴とする光受信制御方法。
  9. 光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換するステップと、
    前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を生成するステップと、
    前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するステップと、
    前記デジタル信号処理された前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力するステップと、
    前記位相差を示す情報に基づいて、前記偏波多重信号の歪み補償を行うステップと
    を備え、
    前記歪み補償を行うステップは、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記デジタル信号に対するリサンプリングによるデータ補間を行うデジタル信号処理を実行することを特徴とする光受信制御方法。
  10. 光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換するステップと、
    前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を生成するステップと、
    前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するステップと、
    前記デジタル信号処理された前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力するステップと、
    前記位相差を示す情報に基づいて、前記偏波多重信号の歪み補償を行うステップと
    を備え、
    前記歪み補償を行うステップは、
    前記電気信号を所定のサンプリングタイミングによってデジタル信号へ変換するA/D変換ステップと、
    前記A/D変換ステップで得られる各デジタル信号を入力信号とする所定のタップ数のFIRフィルタで処理を行うフィルタステップと、
    前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行う歪み補償処理ステップと
    を含み、
    前記位相差を表す情報を出力するステップは、
    前記FIRフィルタのタップ係数に重み付けをする重み係数を推定するタップ係数推定ステップと、
    前記重み係数に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間の位相差を導出し、導出した位相差を表す情報を出力する位相差補正ステップと
    を含むことを特徴とする光受信制御方法。
  11. 光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換するステップと、
    前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を生成するステップと、
    前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するステップと、
    前記デジタル信号処理された前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力するステップと、
    前記位相差を示す情報に基づいて、前記偏波多重信号の歪み補償を行うステップと
    を実行し、
    前記歪み補償を行うステップは、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記A/D変換処理のサンプリングタイミングを調整することを特徴とするプログラム。
  12. 光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換するステップと、
    前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を生成するステップと、
    前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するステップと、
    前記デジタル信号処理された前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力するステップと、
    前記位相差を示す情報に基づいて、前記偏波多重信号の歪み補償を行うステップと
    を実行し、
    前記歪み補償を行うステップは、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記デジタル信号に対するリサンプリングによるデータ補間を行うデジタル信号処理を実行することを特徴とするプログラム。
  13. 光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換するステップと、
    前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を生成するステップと、
    前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するステップと、
    前記デジタル信号処理された前記デジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力するステップと、
    前記位相差を示す情報に基づいて、前記偏波多重信号の歪み補償を行うステップと
    を実行し、
    前記歪み補償を行うステップは、
    前記電気信号を所定のサンプリングタイミングによってデジタル信号へ変換するA/D変換ステップと、
    前記A/D変換ステップで得られる各デジタル信号を入力信号とする所定のタップ数のFIRフィルタで処理を行うフィルタステップと、
    前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行う歪み補償処理ステップと
    を含み、
    前記位相差を表す情報を出力するステップは、
    前記FIRフィルタのタップ係数に重み付けをする重み係数を推定するタップ係数推定ステップと、
    前記重み係数に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間の位相差を導出し、導出した位相差を表す情報を出力する位相差補正ステップと
    を含むことを特徴とするプログラム。
  14. 偏波成分毎に多重化された光信号を送信する光送信装置と、
    光伝送路を介して前記光送信装置と接続され且つ前記光信号を受信する光受信装置と
    を備え、
    前記光受信装置は、
    前記光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換する電気信号変換部と、
    前記電気信号変換部から出力される前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を出力するA/D変換処理部と、
    前記A/D変換処理部から出力される前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するデジタル信号処理部と、
    前記デジタル信号処理部から出力されるデジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力する位相差出力部と、
    前記位相差出力部によって出力される前記位相差を表す示す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行う歪み補償処理部と
    を備え
    前記歪み補償処理部は、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記A/D変換処理のサンプリングタイミングを調整することを特徴とする光通信システム。
  15. 偏波成分毎に多重化された光信号を送信する光送信装置と、
    光伝送路を介して前記光送信装置と接続され且つ前記光信号を受信する光受信装置と
    を備え、
    前記光受信装置は、
    前記光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換する電気信号変換部と、
    前記電気信号変換部から出力される前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を出力するA/D変換処理部と、
    前記A/D変換処理部から出力される前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するデジタル信号処理部と、
    前記デジタル信号処理部から出力されるデジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力する位相差出力部と、
    前記位相差出力部によって出力される前記位相差を表す示す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行う歪み補償処理部と
    を備え、
    前記歪み補償処理部は、前記偏波多重信号の歪み補償として、前記位相差を表す情報に応じて前記デジタル信号に対するリサンプリングによるデータ補間を行うデジタル信号処理を実行することを特徴とする光通信システム。
  16. 偏波成分毎に多重化された光信号を送信する光送信装置と、
    光伝送路を介して前記光送信装置と接続され且つ前記光信号を受信する光受信装置と
    を備え、
    前記光受信装置は、
    前記光信号を構成する偏波成分毎に多重化された偏波多重信号の各偏波成分を電気信号へ変換する電気信号変換部と、
    前記電気信号変換部から出力される前記電気信号に対するA/D変換処理を実行してデジタル信号を出力するA/D変換処理部と、
    前記A/D変換処理部から出力される前記デジタル信号に対するデジタル信号処理を実行するデジタル信号処理部と、
    前記デジタル信号処理部から出力されるデジタル信号に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間に発生している位相差を検出し、前記位相差を表す情報を出力する位相差出力部と、
    前記位相差出力部によって出力される前記位相差を表す示す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行う歪み補償処理部と
    を備え、
    前記歪み補償処理部は、
    前記電気信号を所定のサンプリングタイミングによってデジタル信号へ変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部から出力される各デジタル信号を入力信号とする所定のタップ数を有するFIRフィルタと、
    前記位相差出力部から出力される前記位相差を表す情報に基づいて前記偏波多重信号の歪み補償を行う歪み補償処理部と
    を備え
    前記位相差出力部は、
    前記FIRフィルタのタップ係数に重み付けをする重み係数を推定するタップ係数推定部と、
    前記重み係数に基づいて前記偏波多重信号の各偏波成分間の位相差を導出し、導出した位相差を表す情報を前記信号処理部へ出力する位相差補正部と
    を備えることを特徴とする光通信システム。
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