JP2007057092A - ピストンシール部材及び該ピストンシール部材を用いたディスクブレーキ - Google Patents

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Toru Noguchi
徹 野口
Akira Magario
章 曲尾
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Abstract

【課題】リサイクル可能なエラストマー組成物からなるピストンシール部材及び該ピストンシール部材を用いたディスクブレーキを提供する。
【解決手段】ピストンシール部材8は、シリンダ孔6aと、シリンダ孔6a内を摺動するピストン5と、を液密にかつ摺動可能に保持する。ピストンシール部材8は、カーボンナノファイバーに対して親和性を有する不飽和結合または基を有する熱可塑性エラストマーと、該熱可塑性エラストマーに分散されたカーボンナノファイバーと、を含むエラストマー組成物で形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エラストマー組成物で形成されたピストンシール部材及び該ピストンシール部材を用いたディスクブレーキに関する。
ピストンシール部材は、一般にゴムを主成分とする架橋ゴム組成物によって成形されている。例えば、車両用のディスクブレーキには、ピストンおよびシリンダを内蔵したキャリパボディが装着され、シリンダの内周面に形成された環状溝には、ピストンシール部材が装着されている。ディスクブレーキは、ブレーキ液圧によって、各車輪に固定されているディスクロータにブレーキパッドを押し付け、摩擦材であるブレーキパッドの摩擦力で車輪の回転を止めるものである。このピストンシール部材は、ブレーキ液をシールする役割と、ブレーキ液圧によって前進したピストンを戻す(ロールバック)役割とを有する。ここで、このブレーキパッドは、ブレーキ液圧によって、シリンダの孔のピストンが前進することにより、ディスクに押し付けられる。
すなわち、このピストンシール部材が装着されていることにより、前記シリンダと、前記シリンダの孔に挿入されたピストンと、を液密的に移動可能な状態で密接させることができる。また、液圧にて前進したピストンは、ピストンシール部材によってロールバックされる。したがって、このピストンシール部材には、ブレーキ液を確実にシールするための靭性と、液圧にて前進したピストンを元の位置に戻す(ロールバック)ための弾性との両方が求められる。
また、ディスクブレーキのキャリパボディは、ディスクロータとブレーキパッドとの間に生じる摩擦熱によって、作動中に高温になる。これに伴い、ピストンシール部材も高温に曝される。ゴム組成物からなるピストンシール部材は、高温になると熱膨張するとともに、ピストンシール部材の弾性率が低下する。この場合、ピストンシール部材の熱膨張及びピストンシール部材の弾性率の低下によってピストンのロールバック量が変化することになり、ブレーキの効き代が変化することになる。例えば、オートバイのディスクブレーキにおいては、ブレーキ・レバーのストローク量が変化することになり、運転者のブレーキ操作に違和感を生じることがある。
そこで、エチレン・プロピレンゴム100重量部に対し、少なくともカーボンブラック100重量部以上を添加したゴム組成物によって成形されたピストンシール部材が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、炭素繊維(カーボンナノファイバーを含む)およびフラーレンの少なくとも一方を含有するゴムからなるピストンシール部材が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、従来の架橋ゴム組成物で形成されたピストンシール部材は、リサイクルすることができなかった。ゴム組成物のリサイクルは、環境保護を推進する産業界、特に自動車産業界におけるリサイクル率向上のために切望されていた。
特開2004−316773号公報 特開2004−232786号公報
そこで、本発明の目的は、リサイクル可能なエラストマー組成物からなるピストンシール部材及び該ピストンシール部材を用いたディスクブレーキを提供することにある。
本発明にかかるピストンシール部材は、シリンダ孔と、該シリンダ孔内を摺動するピストンと、を液密にかつ摺動可能に保持するピストンシール部材であって、
カーボンナノファイバーに対して親和性を有する不飽和結合または基を有する熱可塑性エラストマーと、該熱可塑性エラストマーに分散されたカーボンナノファイバーと、を含むエラストマー組成物で形成されたことを特徴とする。
本発明にかかるピストンシール部材によれば、熱可塑性エラストマーで形成されているため、使用後に再度せん断力をかけて混練し、再利用(リサイクル)することができる。しかも、熱可塑性エラストマー組成物は、カーボンナノファイバーによって補強されることで柔軟性と強さを備え、ピストンシール部材として使用可能である。特に、カーボンナノファイバーが分散されたエラストマー組成物は、高温における物性低下が小さく、架橋したゴム組成物と同じようにピストンシール部材として使用できる。また、本発明にかかるピストンシール部材によれば、圧縮永久歪及び引張永久歪が小さいため、ピストンとシリンダとの液密性を確実に維持することができる。
本発明にかかるピストンシール部材において、前記エラストマー組成物は、前記熱可塑性エラストマー100重量部に対して、前記カーボンナノファイバーを5〜80重量部含み、
前記カーボンナノファイバーは、平均直径が0.7〜15nmかつ平均長さが0.5〜100μmである。
本発明にかかるピストンシール部材によれば、非常に細いカーボンナノファイバーで補強することによって、高温における物性低下が小さく、温度変化に対してピストンとシリンダとの安定した液密性を維持することができる。カーボンナノファイバーが0.7mmより細いものは入手が困難であり、15nmを越えるものは材料特性(補強効果)が得ることができない。
また、熱可塑性エラストマーの不飽和結合または基が、カーボンナノファイバーの活性な部分、特にカーボンナノファイバーの末端のラジカルと結合することにより、カーボンナノファイバーの凝集力を弱め、その分散性を高めることができる。その結果、ピストンシール部材は、基材である熱可塑性エラストマーにカーボンナノファイバーが均一に分散されたものとなる。
本発明にかかるピストンシール部材において、前記熱可塑性エラストマーは、オレフィン系熱可塑性エラストマーとすることができる。
本発明にかかるピストンシール部材において、前記熱可塑性エラストマーは、スチレン系熱可塑性エラストマーとすることができる。
本発明にかかるディスクブレーキは、前記本発明のピストンシール部材と、
シリンダ孔を有するシリンダと、
前記シリンダ孔に挿入されるピストンと、を含み、
前記ピストンシール部材は、前記シリンダ孔の内周壁に形成された環状溝に嵌め込まれ、
前記シリンダ孔に挿入された前記ピストンを液密的に移動可能な状態で密接させるとともに、液圧にて前進した該ピストンをロールバックさせる。
本発明にかかるディスクブレーキによれば、本発明のピストンシール部材が環状溝に嵌め込まれることにより、広い温度範囲において安定したピストンの作動性及びピストンとシリンダとの液密性を維持することができる。また、本発明にかかるピストンシール部材が熱可塑性エラストマーの組成物で形成されているため、車両におけるリサイクル率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るピストンシール部材8を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示すピストンシール部材8を含むディスクブレーキ20を模式的に示す断面図である。本実施の形態においては、一例として、フローティングタイプの車両用ディスクブレーキ(図2参照)について説明する。
(ディスクブレーキ)
本実施の形態にかかるディスクブレーキ20は、環状のピストンシール部材8と、シリンダ孔6aを有するシリンダ6と、シリンダ孔6aに挿入されるピストン5と、を含み、ピストンシール部材8は、シリンダ孔6aの内周壁に形成された環状のピストンシール溝7に嵌め込まれ、シリンダ孔6aに挿入されたピストン5を液密的に移動可能な状態で密接させるとともに、液圧にて前進したピストン5をロールバックさせる。
ディスクブレーキ20には、ピストン5およびシリンダ6を含むキャリパボディ1が設けられている。キャリパボディ1は、作用部1bおよび反作用部1cを含む。この作用部1bおよび反作用部1cは、ブリッジ部1aを介して一体的に形成されている。
車輪(図示せず)と一体回転するディスクロータ2の両側の摩擦面に臨ませて、一対の摩擦パッド4b,4cが配置されている。ブラケット3には、摩擦パッド4b,4cをディスクロータ2に押圧するキャリパボディ1がスライドピン(図示せず)を介して進退可能に連結している。このキャリパボディ1は、一方の摩擦パッド4bの背面に配置する作用部1bと、他方の摩擦パッド4cの背面に配置する反作用部1cと、ディスクロータ2の外周を跨いで作用部1bおよび反作用部1cを連結するブリッジ部1aとで構成される。
このディスクブレーキ20は、車体(図示せず)に固定されたブラケット3に摺動可能な状態で支持されている。また、図2に示すように、ピストン5およびシリンダ6は作用部1bに形成されている。
摩擦パッド4bは、シリンダ6の孔6aに挿入されたピストン5によって押されて移動し、ディスクロータ2の一側面に接する。摩擦パッド4cは、反作用部1cによって押されて移動し、ディスクロータ2の他方の側面に接する。上記の動作により、制動が行なわれる。
シリンダ孔6aの内周壁には、環状のピストンシール溝7が設けられている。このピストンシール溝7にピストンシール部材8が嵌め込まれている。ピストンシール部材8の材質については後述する。
液圧室9は、ピストン5の底部とシリンダ6との間に設けられている。この液圧室9には、供給口10よりブレーキ液が供給される。ピストンシール部材8は、このブレーキ液をシールする機能と、液圧室9の液圧が低下したときに、前進していたピストン5をロールバックさせる機能を有する。供給口10は、液圧経路28を介して、液圧源であるマスタシリンダ(図示せず)の出力ポート(図示せず)に接続されている。
図1に示すように、ピストンシール溝7は、面取コーナ7aと面取コーナ7bとを有している。ピストンシール部材8は、図1に示す黒い矢印方向(図2におけるディスクロータ2側)にピストン5が摺動して前進することによって、ピストン5の摺動面に追従してピストンシール部材8の一部が面取コーナ7aに入り込む。そして、液圧室9の液圧が低下したらピストンシール部材8の弾性によって復元することでピストン5が矢印と反対方向にロールバックされる。
(ピストンシール部材)
本実施の形態にかかるピストンシール部材8は、例えばディスクブレーキ20のキャリパボディ1に設けられたシリンダ孔6aと、該シリンダ孔6a内を摺動するピストン5と、を液密にかつ摺動可能に保持し、カーボンナノファイバーに対して親和性を有する不飽和結合または基を有する熱可塑性エラストマーと、該熱可塑性エラストマーに分散されたカーボンナノファイバーと、を含むエラストマー組成物で形成される。
(熱可塑性エラストマー)
まず、本実施の形態にかかる熱可塑性エラストマーは、分子量が好ましくは5000ないし500万、さらに好ましくは2万ないし300万である。熱可塑性エラストマーの分子量がこの範囲であると、熱可塑性エラストマー分子が互いに絡み合い、相互につながっているので、熱可塑性エラストマーは、カーボンナノファイバーを分散させるために良好な弾性を有している。熱可塑性エラストマーは、粘性を有しているので凝集したカーボンナノファイバーの相互に侵入しやすく、さらに弾性を有することによってカーボンナノファイバー同士を分離することができる。熱可塑性エラストマーの分子量が5000より小さいと、熱可塑性エラストマー分子が相互に充分に絡み合うことができず、後の工程で剪断力をかけても弾性が小さいためカーボンナノファイバーを分散させる効果が小さくなる。また、熱可塑性エラストマーの分子量が500万より大きいと、熱可塑性エラストマーが固くなりすぎて加工が困難となる。
熱可塑性エラストマーは、主鎖、側鎖および末端鎖の少なくともひとつに、カーボンナノファイバーの末端のラジカルに対して親和性を有する不飽和結合または基を有するか、もしくは、このようなラジカルまたは基を生成しやすい性質を有する。かかる不飽和結合または基としては、二重結合、三重結合、α水素、カルボニル基、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、ニトリル基、ケトン基、アミド基、エポキシ基、エステル基、ビニル基、ハロゲン基、ウレタン基、ビューレット基、アロファネート基および尿素基などの官能基から選択される少なくともひとつであることができる。
カーボンナノファイバーは、通常、側面は炭素原子の6員環で構成され、先端は5員環が導入されて閉じた構造となっているが、構造的に無理があるため、実際上は欠陥を生じやすく、その部分にラジカルや官能基を生成しやすくなっている。本実施の形態では、熱可塑性エラストマーの主鎖、側鎖および末端鎖の少なくともひとつに、カーボンナノファイバーのラジカルと親和性(反応性または極性)が高い不飽和結合や基を有することにより、熱可塑性エラストマーとカーボンナノファイバーとを結合することができる。このことにより、カーボンナノファイバーの凝集力にうち勝ってその分散を容易にすることができる。そして、熱可塑性エラストマーと、カーボンナノファイバーと、を混練する際に、熱可塑性エラストマーの分子鎖が切断されて生成したフリーラジカルは、カーボンナノファイバーの欠陥を攻撃し、カーボンナノファイバーの表面にラジカルを生成すると推測できる。
熱可塑性エラストマーとしては、オレフィン系(TPO)、ポリ塩化ビニル系(TPVC)、ポリエステル系(TPEE)、ポリウレタン系(TPU)、ポリアミド系(TPEA)、スチレン系(SBS)など、およびこれらの混合物を用いることができる。特に、ブレーキ液と接触するダイヤフラムには、非極性の熱可塑性エラストマーが好ましく、オレフィン系(TPO)熱可塑性エラストマーと、スチレン系(SBS)熱可塑性エラストマーが好ましい。なお、非極性の熱可塑性エラストマーであっても、一部に極性の高い基を有していればカーボンナノファイバーを分散させ易く、また混練の際に分子鎖が切断されることでカーボンナノファイバーを分散させることができる。
オレフィン系(TPO)熱可塑性エラストマーは、例えば、ハードセグメントがオレフィン系樹脂(例えばプロピレン系樹脂)で、ソフトセグメントがオレフィン系ゴム(例えばEPDM,IIR)で構成される混合物などが挙げられる。
スチレン系熱可塑性エラストマーは、ポリスチレンをハードセグメントとし、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリイソプレンなどのゴム質重合体をソフトセグメントとするブロックポリマーである。スチレン系熱可塑性エラストマーの分子構造は、直鎖状であって、例えば、A−B−A、B−A−B−A、A−B−A−B−A等の構造を有するスチレン系化合物−共役ジエン化合物ブロック共重合体がある(「A」はスチレン系化合物、「B」は共役ジエン化合物とする)。スチレン系化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−第3級ブチルスチレン、ジビニルベンゼン、p−メチルスチレン、1,1−ジフェニルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアントラセン等のうちから1種または2種以上が選択でき、中でもスチレンが好ましい。共役ジエン化合物としては、例えば、ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ピペリレン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、フェニル−1,3−ブタジエン等の内から1種または2種以上を選択することができ、中でもブタジエンが好ましい。
(カーボンナノファイバー)
本実施の形態にかかるカーボンナノファイバーは、平均直径が0.7〜15nmかつ平均長さが0.5〜100μmである。ピストンシール部材において、カーボンナノファイバーの配合量は、熱可塑性エラストマー100重量部に対して、5〜80重量部であることが好ましい。エラストマー組成物におけるカーボンナノファイバーの配合量が5重量部よりも少ないとカーボンナノファイバーの補強効果が小さく、80重量部を超えると硬度や弾性率が高くなり好ましくない。このように非常に細いカーボンナノファイバーで補強することによって、高温における物性低下を小さくすることができる。なお、カーボンナノファイバーが0.7nmより細いものは入手が困難であり、15nmを越えるものは材料特性(補強効果)を得ることができないので好ましくない。
カーボンナノファイバーとしては、例えば、いわゆるカーボンナノチューブなどが例示できる。カーボンナノチューブは、炭素六角網面のグラフェンシートが円筒状に閉じた単層構造あるいはこれらの円筒構造が入れ子状に配置された多層構造を有する。すなわち、カーボンナノチューブは、単層構造のみから構成されていても多層構造のみから構成されていても良く、単層構造と多層構造が混在していてもかまわない。また、部分的にカーボンナノチューブの構造を有する炭素材料も使用することができる。なお、カーボンナノチューブという名称の他にグラファイトフィブリルナノチューブといった名称で称されることもある。
単層カーボンナノチューブもしくは多層カーボンナノチューブは、アーク放電法、レーザーアブレーション法、気相成長法などによって望ましいサイズに製造される。
アーク放電法は、大気圧よりもやや低い圧力のアルゴンや水素雰囲気下で、炭素棒でできた電極材料の間にアーク放電を行うことで、陰極に堆積した多層カーボンナノチューブを得る方法である。また、単層カーボンナノチューブは、前記炭素棒中にニッケル/コバルトなどの触媒を混ぜてアーク放電を行い、処理容器の内側面に付着するすすから得られる。
レーザーアブレーション法は、希ガス(例えばアルゴン)中で、ターゲットであるニッケル/コバルトなどの触媒を混ぜた炭素表面に、YAGレーザーの強いパルスレーザー光を照射することによって炭素表面を溶融・蒸発させて、単層カーボンナノチューブを得る方法である。
気相成長法は、ベンゼンやトルエン等の炭化水素を気相で熱分解し、カーボンナノチューブを合成するもので、より具体的には、流動触媒法やゼオライト担持触媒法などが例示できる。
カーボンナノファイバーは、熱可塑性エラストマーと混練される前に、あらかじめ表面処理、例えば、イオン注入処理、スパッタエッチング処理、プラズマ処理などを行うことによって、熱可塑性エラストマーとの接着性やぬれ性を改善することができる。
本実施の形態にかかるエラストマー組成物は、カーボンナノファイバー以外の配合剤として、カーボンブラックを加えてもよい。その場合、カーボンブラックは、種々の原材料を用いた種々のグレードのカーボンブラックを用いることができる。カーボンブラックは、その基本構成粒子(いわゆる一次粒子)が融着して連結したアグリゲート(いわゆる二次凝集体)が発達した比較的高いストラクチャーを有するものが好ましい。
本実施の形態にかかるカーボンブラックは、基本構成粒子の平均粒径が10〜100nmであって、DBP吸収量が100ml/100g以上であり、さらに好ましくは、平均粒径が10〜40nmであって、DBP吸収量が110〜500ml/100gである。カーボンブラックの平均粒径が10nm未満だと加工(混練)が困難であり、平均粒径が100nmより太いと補強効果が劣る。カーボンブラックは、アグリゲートが発達したストラクチャーの高低によって補強効果が影響を受けるため、DBP吸収量が100cm/100g以上とすると補強効果が大きい。
このようなカーボンブラックとしては、例えばケッチェンブラック、SAF、SAF-HS、ISAF、ISAF-HS、HAF、HAF-HS、FEF、FEF−HS、SRF−HSなどのカーボンブラックを用いることができる。
本実施の形態にかかるエラストマー組成物は、カーボンナノファイバー以外の配合剤として、繊維を加えてもよい。その場合、繊維は、しなやかで屈曲性に優れ、平均直径が1〜100μmかつアスペクト比が50〜500である。繊維の平均直径が1μm未満だと加工(混練)が困難であり、平均直径が100μmより太いと補強効果が劣る。
繊維としては、屈曲性に優れたしなやかな繊維が好ましく、天然繊維、金属繊維、合成繊維またはこれらの繊維の混合物を用いることができる。天然繊維としては、綿、麻などの植物繊維、羊毛、絹などの動物繊維を適宜選択して用いることができる。金属繊維としては、ステンレス繊維、銅繊維などを適宜選択して用いることができる。合成繊維としては、脂肪族ポリアミド系の繊維を用いることができる。なお、ポリエステル系繊維、芳香族ポリアミド系繊維、セラミックス繊維などは剛直であり、屈曲性がないので適当ではない。また、繊維は、カーボンブラックと一緒に加えてもよい。
(エラストマー組成物の製造方法)
本実施の形態にかかるエラストマー組成物の製造方法としては、熱可塑性エラストマーと、カーボンナノファイバーと、を、オープンロール、単軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダーなど公知の混合機に供給し、混練する方法が挙げられる。カーボンブラック及び繊維などのカーボンナノファイバー以外の充填材は、カーボンナノファイバーを供給する前に混合器に供給することが好ましい。通常、この混練の際に、カーボンブラックと同量程度のプロセスオイルが使用されるが、本発明のエラストマー組成物の製造過程では使用しないことが望ましい。プロセスオイルを用いて製造されたピストンシール部材を用いた液圧マスタシリンダは、プロセスオイルが作動液中に溶け出し、作動液の性能の経時変化や耐熱性の変化の原因となるからである。
エラストマー組成物の製造方法として、例えば、ロール間隔が0.5mm以下のオープンロール法を用いる場合には、例えば1.5mmの間隔で配置された回転する2本のロールに熱可塑性エラストマーを投入する。次に、この熱可塑性エラストマーに充填材例えばカーボンブラックや繊維などを加え、さらにカーボンナノファイバーを加えて、ロールを回転させ、熱可塑性エラストマーとカーボンナノファイバーとの混合物を得る。この混合物を0.1ないし0.5mmの間隔に設定されたオープンロールに投入し、例えば10回程度薄通しを行なってエラストマー組成物を得る。このような薄通しによって熱可塑性エラストマーに高い剪断力が作用し、凝集していたカーボンナノファイバーが熱可塑性エラストマー分子に1本づつ引き抜かれるように相互に分離し、熱可塑性エラストマーに分散される。特に、カーボンブラックなどの粒子状の充填材をカーボンナノファイバーに先立って混合させた場合には、カーボンブラックの周りに乱流が発生し、カーボンナノファイバーを容易に分散させることができる。
また、この混練工程では、できるだけ高い剪断力を得るために、熱可塑性エラストマーとカーボンナノファイバーとの混合は、好ましくは0ないし50℃、より好ましくは5ないし30℃の比較的低い温度で行われる。
この混練工程では、剪断力によって剪断された熱可塑性エラストマーにフリーラジカルが生成され、そのフリーラジカルがカーボンナノファイバーの表面を攻撃することで、カーボンナノファイバーの表面は活性化される。このとき、熱可塑性エラストマーは、上述した特徴、すなわち、熱可塑性エラストマーの分子形態(分子長)や、分子運動によって表される弾性と、粘性と、特にカーボンナノファイバーとの化学的相互作用などの特徴と、を有することによってカーボンナノファイバーの分散を容易にするので、カーボンナノファイバーの分散性および分散安定性(一端分散したカーボンナノファイバーが再凝集しにくいこと)に優れたエラストマー組成物を得ることができる。より具体的には、熱可塑性エラストマーとカーボンナノファイバーとを混合すると、粘性を有する熱可塑性エラストマーがカーボンナノファイバーの相互に侵入し、かつ、熱可塑性エラストマーの特定の部分が化学的相互作用によってカーボンナノファイバーの活性の高い部分と結合する。この状態で、分子長が適度に長く、分子運動性の高い(弾性を有する)熱可塑性エラストマーとカーボンナノファイバーとの混合物に強い剪断力が作用すると、熱可塑性エラストマーの変形に伴ってカーボンナノファイバーも移動し、さらに剪断後の弾性による熱可塑性エストラマーの復元力によって、凝集していたカーボンナノファイバーが分離されて、熱可塑性エラストマー中に分散されることになる。本実施の形態によれば、混合物が狭いロール間から押し出された際に、熱可塑性エラストマーの弾性による復元力で混合物はロール間隔より厚く変形する。その変形は、強い剪断力の作用した混合物をさらに複雑に流動させ、カーボンナノファイバーを熱可塑性エラストマー中に分散させると推測できる。そして、一旦分散したカーボンナノファイバーは、熱可塑性エラストマーとの化学的相互作用によって再凝集することが防止され、良好な分散安定性を有することができる。要するに、この混練工程では、凝集したカーボンナノファイバーを分離でき、かつ熱可塑性エラストマー分子を切断してラジカルを生成する剪断力を熱可塑性エラストマーに与えることができればよい。
(エラストマー組成物の特性)
本実施の形態にかかるエラストマー組成物は、10Hz、30℃及び120℃における動的弾性率がいずれも8MPa以上である。また、このピストンシール部材は、30℃から120℃への温度上昇に伴う動的弾性率の保持率が10%以上である。ピストンシール部材としては、高温においても高い動的弾性率を安定して維持することが好ましく、特に、本実施の形態にかかるディスクブレーキのキャリパボディにおけるピストンシールとして用いた場合、望ましいロールバック量を有するためには動的弾性率が8MPa以上であることが好ましい。また、本実施の形態にかかるディスクブレーキのキャリパボディにおけるピストンシールとして用いた場合、30℃から120℃への温度上昇に伴う動的弾性率の保持率が10%以上であると、高温においても望ましいロールバック量を有する。
エラストマー組成物は、熱可塑性エラストマーでありながら高温における物性低下が小さく、例えば高温における圧縮永久歪が小さいため、ピストンシール部材における耐ヘタリ性に優れている。
エラストマー組成物は、基材である熱可塑性エラストマーにカーボンナノファイバーが均一に分散されている。このことは、熱可塑性エラストマーがカーボンナノファイバーによって拘束されている状態であるともいえる。この状態では、カーボンナノファイバーによって拘束を受けた熱可塑性エラストマー分子の運動性は、カーボンナノファイバーの拘束を受けない場合に比べて小さくなる。
エラストマー組成物は、動的粘弾性の温度依存性測定における流動温度が、原料熱可塑性エラストマー単体の流動温度より20℃以上高温であることが好ましく、より好ましくは流動温度が150℃以上である。エラストマー組成物は、熱可塑性エラストマーにカーボンナノファイバーが良好に分散されている。このことは、上述したように、熱可塑性エラストマーがカーボンナノファイバーによって拘束されている状態であるともいえる。この状態では、熱可塑性エラストマーは、カーボンナノファイバーを含まない場合に比べて、その分子運動が小さくなり、その結果、流動性が低下する。このような流動温度特性を有することにより、エラストマー組成物は、動的粘弾性の温度依存性が小さくなり、その結果、優れた耐熱性を有する。
(ピストンシール部材の特性)
混練されたエラストマー組成物は、ピストンシール部材の形状を有した金型を用いて押出成形もしくは射出成形される。一般にゴム組成物を架橋成形してピストンシール部材を得るが、本実施の形態にかかるピストンシール部材は、熱可塑性エラストマーを用いているため架橋工程を経ることなく成形され、再利用(リサイクル)可能である。
したがって、本実施の形態にかかるピストンシール部材は、上述したエラストマー組成物の特性をそのまま有しており、低温から高温にかけて広い温度範囲で物性変化が少ない。このようなピストンシール部材は、熱可塑性エラストマーでありながら、広い温度範囲で摺動抵抗が温度変化に対して安定しており、ピストンへのはり付き現象も改善される。また、ピストンシール部材は、永久歪も小さいのでシール不良も少ない。また、このようなピストンシール部材をディスクブレーキのキャリパボディに用いると、ピストンをロールバックさせるという作動性を広い温度範囲で安定させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の形態に変形可能である。
例えば、本実施の形態においては、車両用のディスクブレーキに内蔵するピストンシール部材であったが、その他のピストンシール部材であってもよい。特に室温(30℃)などの低温領域から例えば120℃の高温領域で使用されるピストンシール部材において有用である。
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1〜5、比較例1〜4)
(a)エラストマー組成物の作製
1)6インチオープンロール(ロール温度10〜20℃)に、熱可塑性エラストマーを投入して、ロールに巻き付かせた。
2)熱可塑性エラストマー100重量部(phr)に対して表1に示す量(重量部(phr))のカーボンナノファイバー(表1では「CNT13」と記載する)を熱可塑性エラストマーに投入した。このとき、ロール間隙を1.5mmとした。
3)カーボンナノファイバーを投入し終わったら、熱可塑性エラストマーとカーボンナノファイバーとの混合物をロールから取り出した。
4)ロール間隙を1.5mmから0.3mmと狭くして、混合物を投入して薄通しをした。このとき、2本のロールの表面速度比を1.1とした。薄通しは繰り返し10回行った。
5)ロールを所定の間隙(1.1mm)にセットして、薄通しした混合物を投入し、分出しした。
このようにして、実施例1〜5および比較例1〜4のエラストマー組成物を得た。表1において、原料熱可塑性エラストマーは、「TPO」がオレフィン系熱可塑性エラストマー(AESジャパン社製の商品名:サントプレーン)であり、「SBC」がスチレン系熱可塑性エラストマー(旭化成社製の商品名:アサプレン)であり、「水添SBC」が水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー(旭化成社製の商品名:タフテック)であり、「エポキシ化SBC」がエポキシ化スチレン系熱可塑性エラストマー(ダイセル化学工業社製の商品名:エポフレンド)である。また、表1において、「CNT13」は平均直径が約13nmのマルチウォールカーボンナノチューブである。
(b)ピストンシール部材の作製
前記(a)で得られたエラストマー組成物を射出成形し、実施例1〜5および比較例1〜4のピストンシール部材を得た。
(c)電子顕微鏡による観察
各エラストマー組成物について、電子顕微鏡(SEM)を用いて、カーボンナノファイバー及びカーボンブラックの分散の状態を観察した。全てのサンプルでカーボンナノファイバー及びカーボンブラックが熱可塑性エラストマー中に均一に分散している様子が観察された。
(d)静的物性の測定
各エラストマー組成物について、ゴム硬度(JISA)、引張強度(TB)および切断伸び(EB)を測定した。ゴム硬度(JISA)については、JIS K 6253によって測定した。TB及びEBについては、JIS K 6521−1993によって測定した。これらの結果を表1に示す。
(e)動的物性の測定
各エラストマー組成物について、30℃及び120℃におけるE’(動的粘弾性率)をJIS K 6521−1993によって測定した。さらに、E’保持率(%)として30℃のE’に対する120℃のE’の割合(E’保持率(%)=E’(30℃)/E’(120℃)・100)を計算した。これらの結果を表1に示す。
(f)圧縮永久歪(耐ヘタリ性)の測定
各エラストマー組成物について、圧縮永久歪(JIS K6262)を測定した。圧縮永久歪は、100℃、70時間、25%圧縮の条件で行なった。圧縮永久歪は、ピストンシール部材のいわゆる耐ヘタリ性についての評価である。この結果を表1に示す。
(g)ロールバック量の評価試験及びレバーストローク増加量の評価試験
エラストマー組成物を調整して成形したピストンシール部材をディスクブレーキの環状のピストンシール溝に嵌め込み、ロールバック量の評価試験及び図示せぬマスタシリンダを作動させる図示せぬ操作レバーのレバーストローク増加量について評価試験を行い、その特性を評価した。その結果を表1に示す。なお、ロールバック量の測定は、140℃において、液圧0.5MPaをディスクブレーキに10回加えて作動させた後、液圧6.9MPaで5秒間保持し、そのときのピストン位置に対する液圧を解放した時のピストン移動量を測定した。また、レバーストローク増加量は、ピストンシール部材が30℃と140℃の状態におけるブレーキの効きはじめまでの2輪車用のブレーキレバーのストローク量を測定した。さらに、ピストンシール部材の耐久性評価として引きずりの有無を確認した。なお、表1において、「○」は引きずりが見られなかったものを示す。
また、リサイクル性については、熱可塑性エラストマーであるため良好であり、表1には「○」で示した。
Figure 2007057092
表1から、本発明の実施例1〜5によれば、以下のことが確認された。すなわち、実施例1〜5のエラストマー組成物は、高い柔軟性を示し、動的弾性率も高く十分な強さを示した。また、実施例1〜5のエラストマー組成物は、圧縮永久歪が30%以下であり、耐へたり性の評価がよかった。実施例1〜5のピストンシール部材は、ロールバック量が0.04mm以上であり、レバーストローク増加量が20mm以下であったので、よい評価が得られた。さらに、実施例1〜5のピストンシール部材には、引きずりが見られなかった。また、比較例1〜4のエラストマー組成物においては、圧縮永久歪が30%を大きく超え、70%以上であった。比較例2〜4のピストンシール部材は、ロールバック量が0.04mm未満であり、レバーストローク増加量が20mmを超えていたので、運転者がブレーキ操作時に違和感を受けるようになると評価された。さらに、比較例2〜4のピストンシール部材には、引きずりが見られた。
本発明の一実施の形態に係るピストンシール部材を模式的に示す断面図である。 図1に示すピストンシール部材を含むディスクブレーキを模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 キャリパボディ
1a ブリッジ部
1b 作用部
1c 反作用部
2 ディスクロータ
3 ブラケット
4b,4c 摩擦パッド
5 ピストン
6 シリンダ
6a シリンダ孔
7 ピストンシール溝
7a,7b 面取コーナ
8 ピストンシール部材
9 液圧室
10 供給口
11 ブーツ
20 ディスクブレーキ
28 液圧経路

Claims (7)

  1. シリンダ孔と、該シリンダ孔内を摺動するピストンと、を液密にかつ摺動可能に保持するピストンシール部材であって、
    カーボンナノファイバーに対して親和性を有する不飽和結合または基を有する熱可塑性エラストマーと、該熱可塑性エラストマーに分散されたカーボンナノファイバーと、を含むエラストマー組成物で形成された、ピストンシール部材。
  2. 請求項1において、
    前記エラストマー組成物は、前記熱可塑性エラストマー100重量部に対して、前記カーボンナノファイバーを5〜80重量部含み、
    前記カーボンナノファイバーは、平均直径が0.7〜15nmかつ平均長さが0.5〜100μmである、ピストンシール部材。
  3. 請求項1または2において、
    前記熱可塑性エラストマーは、分子量が5000ないし500万である、ピストンシール部材。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記熱可塑性エラストマーは、主鎖、側鎖および末端鎖の少なくともひとつに、二重結合、三重結合、α水素、カルボニル基、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、ニトリル基、ケトン基、アミド基、エポキシ基、エステル基、ビニル基、ハロゲン基、ウレタン基、ビューレット基、アロファネート基および尿素基などの官能基から選択される少なくともひとつを有する、ピストンシール部材。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記熱可塑性エラストマーは、オレフィン系熱可塑性エラストマーである、ピストンシール部材。
  6. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記熱可塑性エラストマーは、スチレン系熱可塑性エラストマーである、ピストンシール部材。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のピストンシール部材と、
    シリンダ孔を有するシリンダと、
    前記シリンダ孔に挿入されるピストンと、を含み、
    前記ピストンシール部材は、前記シリンダ孔の内周壁に形成された環状溝に嵌め込まれ、
    前記シリンダ孔に挿入された前記ピストンを液密的に移動可能な状態で密接させるとともに、液圧にて前進した該ピストンをロールバックさせる、ディスクブレーキ。
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