JP2007056520A - 廻り階段 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品種類を減少できて、生産性の向上、組付作業性の向上、およびコストの削減を図ることできる廻り階段を提供する。
【解決手段】段板表面と壁面との間の入隅部に、横幅木5および縦幅木6が設けられる。縦幅木6は、一側面が表出側面67として構成され、他側面が非表出側面68として構成され、上端に段鼻対応片61および切欠部62が設けられる。縦幅木6が、非表出側面67を壁面に接合して、前面66および表出側面67を階段表面側に表出させるよう配置された状態で段板先端面に段鼻対応片61が配置される。段鼻対応片61における表出側面67の後端縁が段板先端面に当接され、非表出側面68の後端縁が段板先端面から離間して配置される。縦幅木下側(蹴込対応部65)の表出側面67の後端縁が蹴込板表面に当接され、非表出側面68の後端縁が蹴込板表面から離間して配置される。
【選択図】 図12

Description

この発明は、階段の向きを途中で変える際に用いられる廻り階段に関する。
二階建てや三階建て住宅の木質製屋内階段においては、設置スペース等を考慮して、途中で180°向きを変える折り返し階段や、途中で90°向きを変えるかね折れ階段など、廻り階段付きの階段構造が適用される。
一方、段板および蹴込板の両側端縁が壁面などに直接接触するようにしたひな壇型の階段においては、段板や蹴込板の表面(階段表面)と壁面との間の入隅部に沿って幅木を取り付けているが、ひな壇型の廻り階段においても同様に、入隅部に沿って幅木を取り付けるのが通例である。
ところが従来の廻り階段においては、外廻り壁面および内廻り壁面間に、複数枚の段板および蹴込板を周方向に等間隔に配列するようにしているため、1段おきに、各蹴込板の壁面に対する配置角度(水平角度)がそれぞれ異なり、各段ごとの蹴込板両側における入隅部はその水平角度が異なっている。このため下記特許文献1,2に示す廻り階段の幅木取付構造においては、各段の入隅部にそれぞれ適合するように、各入隅部に専用の幅木をそれぞれ準備しておき、各幅木を、対応する入隅部にそれぞれ取り付けるようにしている。
特開平10−37420号(図1−10) 特許第2857804号(第1−3図)
しかしながら、上記従来の廻り階段の幅木取付方法においては、各段の入隅部に専用の幅木をそれぞれ取り付けるものであるため、幅木の種類が多く、階段部品の種類が増大してしまう。このため、階段部品の製造が困難になり生産性が低下して、コストの増大を来すとともに、幅木組付時に部品種類の選択に多くの労力が必要となり、組付作業性も低下するという問題があった。
さらに各入隅部の形状に合わせて、各幅木の形状を形成しているため、特にプレカット方式のように工場側で階段構成部材をあらかじめ加工しておくような場合、施工現場において多少なりとも寸法誤差や組付誤差が生じていると、幅木を精度良く収めることができず、現場での面倒な修正作業が必要となり、この点においても、組付作業性が一段と低下するという問題を抱えている。
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、部品種類を減少できて、生産性の向上および組付作業性の向上を図ることでき、コストも削減できる廻り階段を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とする。
[1] 外廻り壁面および内廻り壁面間に段板および蹴込板が設けられる廻り階段において、
前記段板および蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、段板上面に沿う水平方向の横入隅部に横幅木が設けられるとともに、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に縦幅木が設けられ、
前記縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
前記縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
前記段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
前記縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置されたことを特徴とする廻り階段。
[2] 外廻り壁面および内廻り壁面間に複数の段板および複数の蹴込板が設けられる廻り階段において、
前記複数の段板および前記複数の蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、段板上面に沿う水平方向の横入隅部に横幅木が設けられるとともに、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に縦幅木が設けられ、
縦入隅部のうち水平角が鋭角の縦入隅部には、狭角用縦幅木が設けられ、
前記狭角用縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
前記段鼻対応片における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成され、
前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成され、
前記狭角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
前記段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置されたことを特徴とする廻り階段。
[3] 外廻り壁面および内廻り壁面間に複数の段板および複数の蹴込板が設けられる廻り階段において、
前記複数の段板および前記複数の蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、段板上面に沿う水平方向の横入隅部に横幅木が設けられるとともに、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に縦幅木が設けられ、
縦入隅部のうち水平角が鈍角の縦入隅部には、広角用縦幅木が設けられ、
前記広角用縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
前記段鼻対応片における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成され、
前記広角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成され、
前記広角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
前記段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
前記広角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置されたことを特徴とする廻り階段。
[4] 外廻り壁面および内廻り壁面間に複数の段板および複数の蹴込板が設けられる廻り階段において、
前記複数の段板および前記複数の蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、段板上面に沿う水平方向の横入隅部に横幅木が設けられるとともに、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に縦幅木が設けられ、
縦入隅部のうち水平角が鋭角の縦入隅部には、狭角用縦幅木が設けられるとともに、水平角が鈍角の縦入隅部には、広角用縦幅木が設けられ、
前記狭角用縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
前記狭角用縦幅木の段鼻対応片における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成され、
前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成され、
前記狭角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
前記狭角用縦幅木の段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置される一方、
前記広角用縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
前記広角用縦幅木の段鼻対応片における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成され、
前記広角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成され、
前記広角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
前記広角用縦幅木の段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
前記広角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置されたことを特徴とする廻り階段。
[5] 縦入隅部のうち水平角が直角の縦入隅部には、前記狭角用縦幅木を兼用し、かつその狭角用縦幅木と同一の構成を有する直角用縦幅木が設けられ、
前記直角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置される一方、
前記直角用縦幅木の段鼻対応片における裏面が段板先端面に接合され、
前記直角用縦幅木の蹴込対応部における後面が蹴込板表面に接合されたことを特徴とする前項2または4に記載の廻り階段。
[5a] 前記縦幅木は、その前面が壁面に対し直角に配置される前項1〜5のいずれか1項に記載の廻り階段。
[5b] 前記縦幅木は、その表出側面が壁面に対し平行に配置される前項1〜5のいずれか1項に記載の廻り階段。
[5c] 前記縦幅木は、その前面が非表出側面に対し直角に配置される前項1〜5のいずれか1項に記載の廻り階段。
[5d] 前記縦幅木は、その表出側面が非表出側面に対し平行に配置される前項1〜5のいずれか1項に記載の廻り階段。
[5e] 内廻り壁面は、中心柱を有する前項1〜5のいずれか1項に記載の廻り階段。
[5f] 第1〜第5の5枚の段板、および第1〜第5の5枚の蹴込板が設けられた5段廻しの廻り階段により構成される前項1〜5のいずれか1項に記載の廻り階段。
[5g] 第5蹴込板と内廻り壁面との間の入隅部に設けられる縦幅木として、内隅用縦幅木が用いられる前項5eに記載の廻り階段。
[6] 前記狭角用縦幅木は、平面視略矩形状に形成され、
前記狭角用縦幅木の段鼻対応片は、その裏面が前面に対しほぼ平行に配置され、
前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における後面が、前記段鼻対応片の裏面に対しほぼ平行に配置される前項2または4に記載の廻り階段。
[7] 前記広角用縦幅木の段鼻対応片は、その裏面が非表出側面側から表出側面側に向かうに従って次第に前面から遠ざかるように、前面に対し傾斜して配置され、
前記広角用縦幅木の蹴込対応部における後面が、前記段鼻対応片の裏面に対しほぼ平行に配置される前項3または4に記載の廻り階段。
[8] 外廻り壁面および内廻り壁面間に段板および蹴込板が設けられる廻り階段における前記段板および蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、段板上面に沿う水平方向の横入隅部に横幅木を設けるとともに、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に縦幅木を設けるようにした廻り階段の幅木組付方法であって、
前記縦幅木として、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられたものを準備しておき、
前記縦幅木を、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置した状態で、前記切欠部に段板先端部を配置して、その段板先端面に前記段鼻対応片を配置し、
前記段鼻対応片における表出側面の後端縁を段板先端面に当接するとともに、非表出側面の後端縁を段板先端面から離間して配置し、
前記縦幅木の下側によって構成される蹴込対応部における表出側面の後端縁を蹴込板表面に当接するとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置するようにしたことを特徴とする廻り階段の幅木組付方法。
[9] 外廻り壁面および内廻り壁面間に段板および蹴込板が設けられる廻り階段における前記段板および蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に設けられる廻り階段用縦幅木であって、
両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
前記非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
前記段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
縦幅木本体(蹴込対応部)における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置されたことを特徴とする廻り階段用縦幅木。
[9a] 前記縦入隅部は、その水平角が鋭角に形成され、
前記段鼻対応片における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成され、
蹴込対応部における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成される前項9に記載の廻り階段用幅木。
[9b] 前記段鼻対応片は、その裏面が前面に対しほぼ平行に配置され、
前記蹴込対応部の後面が、前記段鼻対応片の裏面に対しほぼ平行に配置される前項9aに記載の廻り階段用縦幅木。
[9c] 前記縦入隅部は、その水平角が鈍角に形成され、
前記段鼻対応片における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成され、
前記蹴込対応部における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成される前項9に記載の廻り階段用幅木。
[9d] 前記段鼻対応片は、その裏面が非表出側面側から表出側面側に向かうに従って次第に前面から遠ざかるように、前面に対し傾斜して配置され、
前記蹴込対応部の後面が、前記段鼻対応片の裏面に対しほぼ平行に配置される前項9cに記載の廻り階段用縦幅木。
上記発明[1]にかかる廻り階段によれば、階段表面と壁面との間の縦入隅部に取り付けられる縦幅木を、表出側面の後端縁を階段表面に当接しつつ、非表出側面の後端縁を階段表面から離間して置するものであるため、水平角度の異なる複数の入隅部に対し、同一種類の縦幅木を収まり良く取り付けることができる。従って縦幅木の種類を少なくでき、部品種類の減少により、階段部品の製造を容易に行えて生産性を向上でき、コストも削減することができる。
上記発明[2]にかかる廻り階段によれば、鋭角であれば、水平角度が異なっていようとも各縦入隅部に対し、同一種類の狭角用縦幅木を精度良く確実に組み付けることができる。
上記発明[3]にかかる廻り階段によれば、鈍角であれば、水平角度が異なっていようとも各縦入隅部に対し、同一種類の広角用縦幅木を精度良く確実に組み付けることができる。
上記発明[4]にかかる廻り階段によれば、鋭角な縦入隅部に、狭角用縦幅木を取り付けるとともに、鈍角な縦入隅部に、広角用縦幅木を取り付けるものであるため、2種類の縦幅木を用いて、ほぼ全ての縦入隅部に対し施工することができる。従って幅木の種類をより確実に減少できて、より一層確実に生産性の向上およびコストの削減を図ることができる。
上記発明[5]にかかる廻り階段によれば、水平角度が直角の縦入隅部に対しても、狭角用縦幅木と同一構成の縦幅木を用いて施工することができ、縦幅木の種類をさらに減少させることができる。
上記発明[6]にかかる廻り階段によれば、上記発明[2][4]による作用効果をより確実に得ることができる。
上記発明[7]にかかる廻り階段によれば、上記発明[3][4]による作用効果をより確実に得ることができる。
図1〜5はこの発明の実施形態である廻り階段を示す図である。これらの図に示すように、この廻り階段は、外廻り壁(1a)と、下直階段(3)および上直階段(4)間を仕切る仕切壁(内廻り壁1b)との間における平面視コ字状の階段通路に沿って形成されている。なおこの階段通路は、図1の矢符号に示す方向が昇り方向である。
この廻り階段は、プレカット工法によって組み立てられるものであり、5枚の段板(21)〜(25)および5枚の蹴込板(31)〜(35)を有する5段廻しの折り返し階段をもって構成されている。
外廻り壁(1a)の壁面(外廻り壁面)は、外廻り一壁面(11a)、外廻り前壁面(12a)および外廻り他壁面(13a)により構成されている。仕切壁(内廻り壁1b)は、その先端部が中心柱(1c)などにより構成されており、その中心柱(1c)の3つの外周側面、つまり内廻り一壁面(11b)、内廻り前壁面(12b)および内廻り他壁面(13b)によって、内廻り壁面が構成されている。
各段板(21)〜(25)は、中心柱(1c)の中心位置を基準にして、180°の範囲内で所定角度(36°)ずつ周方向に角度をずらせながら、上下方向に所定の間隔おきに配置されている。そしてその状態で図6に示すように、外廻り壁面および内廻り壁面に沿うように構造材に取り付けられた段板支持板(2)に、各段板(21)〜(25)の両端部がビス、釘などの固着具(2a)によって固定されている。この場合、第1段板(21)は、外側端が外廻り一壁面(11a)に対応して配置された状態で段板支持板に支持されるとともに、内側端が内廻り一壁面(11b)に対応して配置された状態で段板支持板に支持される。第2段板(22)は、外側端が外廻り一壁面(11a)および前壁面(12a)に対応して配置された状態で段板支持板に支持されるとともに、内側端が内廻り一壁面(11b)および前壁面(12b)に対応して配置された状態で段板支持板に支持される。第3段板(23)は、外側端が外廻り前壁面(12a)に対応して配置された状態で段板支持板に支持されるとともに、内側端が内廻り前壁面(12b)に対応して配置された状態で段板支持板に支持される。第4段板(24)は、外側端が外廻り前壁面(12a)およ他壁面(13a)に対応して配置された状態で段板支持板に支持されるとともに、内側端が内廻り前壁面(12b)および他壁面(13b)に対応して配置された状態で段板支持板に支持される。さらに第5段板(25)は、外側端が外廻り他壁面(13a)に対応して配置された状態で段板支持板に支持されるとともに、内側端が内廻り他壁面(13b)に対応して配置された状態で段板支持板に支持される。
また蹴込板(31)〜(35)は、隣り合う段板間における下側段板の上面後端部と上側段板の下面前端部との間に垂直配置に取り付けられる。このとき第1および第2蹴込板(31)(32)は、外側端が外廻り一壁面(11a)に当接支持されるとともに、内側端が内廻り一壁面(11b)に当接支持される。第3および第4蹴込板(33)(34)は、外側端が外廻り前壁面(12a)に当接支持されるとともに、内側端が内廻り前壁面(12b)に当接支持される。さらに第5蹴込板(35)は、外側端が外廻り他壁面(13a)に当接支持されるとともに、内側端が内廻り他壁面(13b)に当接支持される。
またこの組付状態において図11に示すように、第1段板(21)の先端面(第1蹴込板表面)の外廻り一壁面(11a)に対する水平角度(θ1a)は90°に設定され、内廻り一壁面(11b)に対する水平角度(θ1b)は90°に設定される。第2段板(22)の先端面(第2蹴込板表面)の外廻り一壁面(11a)に対する水平角度(θ2a)は54°に設定され、内廻り一壁面(11b)に対する水平角度(θ2b)は126°に設定される。第3段板(23)の先端面(第3蹴込板表面)の外廻り前壁面(12a)に対する水平角度(θ3a)は108°に設定され、内廻り前壁面(12b)に対する水平角度(θ3b)は72°に設定される。第4段板(24)の先端面(第4蹴込板表面)の外廻り前壁面(12a)に対する水平角度(θ4a)は72°に設定され、内廻り前壁面(12b)に対する水平角度(θ4b)は108°に設定される。さらに第5段板(25)の先端面(第5蹴込板表面)の外廻り他壁面(13a)に対する水平角度(θ5a)は126°に設定され、内廻り他壁面(13b)に対する水平角度(θ5b)は54°に設定される。
本実施形態においては、廻り階段の下側に下直階段(3)が組み付けられるとともに、上側に上直階段(4)が組み付けられる。なお図1〜5において、符号(3a)は下直階段(3)の最上段の段板を示す。さらに符号(4a)は上直階段の最下段の段板を示し、符号(4b)は上直階段の最下段の蹴込板を示す。
一方、本実施形態においては、段板(21)〜(25)および蹴込板(31)〜(35)の表面からなる階段表面と、外周壁(1a)および内周壁(1b)との入隅部には、幅木(5)〜(8)が取り付けられる。
入隅部は、段板表面と、壁面との間に設けられる水平方向の横入隅部と、蹴込板表面から段板先端面にかけての領域と、壁面との間に設けられる垂直方向の縦入隅部とにより構成される。そして本実施形態においては、横入隅部には、横幅木(5)が設けられるとともに、縦入隅部には、縦幅木(6)〜(8)が設けられる。
図7などに示すように、横幅木(5)は、所定の幅を有する帯板形状に形成されており、各横入隅部には、長さのみが異なる、同一断面形状(同一構成)の横幅木(5)が取り付けられる。
縦幅木(6)〜(8)は基本的には、狭角用、広角用、および内隅用の3種類の幅木により構成されている。
図8,12などに示すように狭角用縦幅木(6)は、段板先端面(蹴込板表面)の壁面に対する水平角(θ1a)〜(θ5a)(θ1b)〜(θ5b)が鋭角または直角、つまり90°以下の入隅部に取り付けられる。
この狭角用縦幅木(6)は、上端が段板先端部(段鼻部)に位置的に対応しており、その上端において、前部が残存されるように後部が切り欠かれて、平面視長方形の切欠部(62)が設けられるとともに、その切欠部(62)の前面側に平面視長方形の段鼻対応片(61)が設けられている。なお図12においては、発明の理解を容易にするため、縦幅木(6)(7)(8)の平面視部分にハッチングを施している(以下の図13〜18,21においても同じ)。
この狭角用縦幅木(6)は、中間から下側にかけての部分が蹴込板表面に対応する蹴込対応部(65)として構成されており、その蹴込対応部(65)が矩形の平面形状に形成されている。
さらに狭角用縦幅木(6)の前面(66)は化粧が施された化粧面として構成されるとともに、後面(69)は化粧が施されない非化粧面として構成されている。また幅木(6)の両側面のうち、一方は化粧が施された表出側面(化粧側面67)として構成され、他方は化粧が施されない非表出側面(非化粧側面68)として構成されている。
この狭角用縦幅木(6)は、前面(66)が、後面(69)および段鼻対応片(61)の裏面(61a)に対しそれぞれ平行に配置されている。さらに前面(66)は、両側面(67)(68)に対し直角に配置され、両側面(67)(68)は互いに平行に配置されている。
また狭角用縦幅木(6)は、その段鼻対応片(61)において、表出側面(67)および非表出側面(68)はその前面(66)から後方への長さ(前後方向長さ)が互いに等しく形成されるとともに、蹴込対応部(65)においても、表出側面(67)および非表出側面(68)はその前面(66)から後方への長さ(前後方向長さ)が互いに等しく形成されている。
狭角用縦幅木(6)は、蹴込対応部(65)の長さ寸法(上下寸法L65)が、隣り合う段板間の上下寸法に対応して形成されている。また切欠部(62)の長さ方向(上下方向)の寸法(L61)は、段板(21)〜(25)の厚さ寸法に対応して形成されている。さらに切欠部(62)の奥行き(前後方向)寸法(L62)は、段板先端(段鼻)の蹴込板(31)〜(35)からの突出量に対応して形成されている。この段鼻の突出量は、周壁(1a)(1b)に対し平行する方向の突出量に相当するものである(以下の縦幅木(7)においても同じ)。
さらに狭角用縦幅木(6)の幅寸法は、上記横幅木(5)の幅寸法に対応して形成されている。
なお狭角用縦幅木(6)は、外廻り壁(1a)側に設けられるものと、内廻り壁(1b)側に設けられるものとは、左右対称形状の関係を有しており、具体的には、両者は、表出側面(67)と非表出側面(68)との位置関係が異なるのみである。
もっとも本発明においては、狭角用縦幅木(6)における非表出側面(68)にも化粧を施し、両側面(67)(68)を化粧面として構成しても良く、この場合には、1種類の狭角用縦幅木(6)によって、外廻り壁(1a)用と、内廻り壁(1b)用とを兼用することができる。
また言うまでもなく、本発明においては、狭角用縦幅木(6)の後面(69)や、上端の切欠面などに、化粧を施すようにしても良い。
図9,12などに示すように、広角用縦幅木(7)は、段板先端面(蹴込板表面)の外廻り壁面および内廻り壁面に対する水平角(θ1a)〜(θ5a)(θ1b)〜(θ5b)が鈍角、つまり90°超の入隅部に取り付けられる。
広角用縦幅木(7)は、中間から下側にかけての部分が蹴込板表面に対応する蹴込対応部(75)として構成されており、その蹴込対応部(75)が台形状の平面(平断面)形状に形成されている。
この広角用縦幅木(7)の前面(76)は化粧が施された化粧面として構成されるとともに、後面(79)は化粧が施されない非化粧面として構成されている。また幅木(7)の両側面のうち、一方は化粧が施された表出側面(化粧側面77)として構成され、他方は化粧が施されない非表出側面(非化粧側面78)として構成されている。
さらに広角用縦幅木(7)は、上端部における後側の非化粧側面(78)側が切り欠かれて、平面視平行四辺形の切欠部(72)が設けられるとともに、その切欠部(62)の前面側に、平断面三角形状の段鼻対応片(71)が形成されている。詳述すると、段鼻対応片(71)は、その裏面(71a)が非表出側面(78)から表出側面(77)に向かうに従って次第に前面(76)から遠ざかるように、前面(76)に対し傾斜して配置されている。
この広角用縦幅木(7)の後面(79)は、段鼻対応片(71)の裏面(71a)に対し平行に配置されている。さらに前面(76)は、両側面(77)(78)に対し直角に配置され、両側面(77)(78)は互いに平行に配置されている。
なお本実施形態において、非表出側面(78)、特に段鼻対応片(71)の非表出側面(78)は、後述するように内廻り壁面および外廻り壁面に対し線接触(平面視において点接触)するように、角部によって構成するようにしても良い。本実施形態では、広角用縦幅木(7)における段鼻対応片(71)の非表出側面(78)は、ほぼ線接触するように構成されおり、実際には非表出側面(78)の前後長さが1mm程度に設定されている。
また広角用縦幅木(7)は、その段鼻対応片(71)において、表出側面(77)は、非表出側面(78)に対し、前面(76)から後方への長さ(前後方向長さ)が長く形成されるとともに、蹴込対応部(75)においても、表出側面(77)は、非表出側面(78)に対し前後方向長さが長く形成されている。
ここで本実施形態においては、図9(c)に示すように裏面(71a)および後面(79)の非化粧側面(78)に対する水平角度(θ7)は130〜150°、好ましくは135〜145°に形成するのが良い。すなわち通常の廻り階段における縦入隅部の最大水平角度は、126°であるため、これより小さい場合、つまり水平角度(θ7)が小さ過ぎる場合には、最大角度を有する鈍角の縦入隅部に組み付けることが困難になるおそれがある。逆にこの角度(θ7)が大き過ぎる場合には、入隅部に取り付けた際に、壁面と平行な方向の突出量が多くなり、特に内廻り壁面では、横幅木とのバランスが悪くなるので、好ましくない。
広角用縦幅木(7)は、蹴込対応部(75)の長さ寸法(上下寸法L75)は、隣合う段板間の上下寸法に対応して形成されている。また切欠部(72)の長さ方向(上下方向)の寸法(L71)は、段板(21)〜(25)の厚さ寸法に対応して形成されている。さらに切欠部(72)の奥行き(前後方向)寸法(L72)は、段板先端の蹴込板(31)〜(35)からの突出量に対応して形成されている。
さらに広角用縦幅木(7)の幅寸法は、上記横幅木(5)および広角用縦幅木(6)の幅寸法に対応して形成されている。
本実施形態において、広角用縦幅木(7)は、外廻り壁(1a)側に設けられるものと、内廻り壁(1b)側に設けられるものとは、左右対称形状の関係を有している。
なお言うまでもなく本発明においては、広角用縦幅木(7)の非表出側面(78)や、後面(79)、上端切欠面などに化粧を施すようにしても良い。
図10,12に示すように、内隅用縦幅木(8)は、内廻り壁(1b)における内廻り前壁面(12b)および内廻り他壁面(13b)間のコーナ部に取り付けられる。
内隅用縦幅木(8)は、中間から下側にかけての部分が、蹴込板表面に対応する蹴込対応部(85)として構成されている。
この内隅用縦幅木(8)の前面(86)および後面(89)は化粧が施された化粧面として構成されている。また内隅用縦幅木(8)の両側面のうち、一方は化粧が施された表出側面(化粧側面87)として構成され、他方は化粧が施されない非表出側面(非化粧側面88)として構成されている。
この内隅用縦幅木(8)は、上端部が、その後面(89)および非表出側面(88)間の角部が切り欠かれて、平面視三角形の切欠部(82)が設けられるとともに、残りの部分が、平断面五角形状の段鼻対応片(81)として残存形成されている。
また内隅用縦幅木(8)は、蹴込対応部(85)の長さ寸法(上下寸法L85)は、隣合う段板間の上下寸法に対応して形成されている。また切欠部(82)の長さ方向(上下方向)の寸法(L81)は、段板(21)〜(25)の厚さ寸法に対応して形成されている。
本発明において、上記各幅木(5)〜(8)の材質は特に限定されるものではないが、一般的には、集成材、無垢材、MDFに化粧シート貼りなどの化粧を施した木質材の他、樹脂製のもの、木粉入り樹脂製のもの、さらには金属板を折曲加工したものなどを用いることができる。
本実施形態の廻り階段においては、上記の各幅木(5)〜(8)が以下に詳述するように取り付けられるものである。なお本発明において、各幅木(5)〜(8)の組付手順は特に限定されるものではなく、どのような手順で組み付けるようにしても良い。
まず外廻り壁(1a)と階段表面との間における外廻りの入隅部に幅木(5)〜(7)を取り付ける場合について説明する。
第1蹴込板(31)の外廻り壁(1a)側における直角の縦入隅部に、狭角用縦幅木(6)を取り付ける。すなわち図12,13,19に示すように狭角用縦幅木(6)を、その非表出側面(68)を外廻り一壁面(11a)に接合しつつ、切欠部(62)を第1段板(21)の先端部に適合する。さらに段鼻対応片(61)の裏面(61a)を第1段板(21)の先端面に接合し、切欠部(62)の水平段部を第1段板(21)の先端部下面に接合し、蹴込対応部(65)の後面(69)を第1蹴込板(31)の表面に接合するように配置する。そしてその状態で縦幅木(6)を釘、接着剤、両面テープなどの固着具によって段板(21)および蹴込板(31)などの階段構成材に固定する。
この固定状態においては、縦幅木(6)の前面(66)は、外廻り一壁面(11a)に対し直角状態に配置されるとともに、表出側面(67)は、外廻り一壁面(11a)に対し平行に配置されている。
なお図19に示すように、下直階段(3)の最上段の段板(3a)における外端位置には、横幅木(5)が設けられており、この横幅木(5)の基端側(上端側)が、上記第1蹴込板(31)の外端に設けられた縦幅木(6)の下端に対応して配置されている。
次に図19に示すように、第1段板(21)の上面における外側端縁の横入隅部に沿って横幅木(5)を取り付ける。このとき横幅木(5)はその先端部(階段下向き方向側の端部)を上記縦幅木(6)の上端面上に配置した状態で階段構成材に固定する。
次に第2蹴込板(32)の外廻り一壁面(11a)側における水平角54°の鋭角な縦入隅部に、狭角用縦幅木(6)を取り付ける。すなわち図12,14に示すように狭角用縦幅木(6)を、その非表出側面(68)を外廻り一壁面(11a)に接合しつつ、切欠部(62)の一部を第2段板(22)の対応する先端部に適合して、縦幅木(6)を、第2段板(22)の先端縁および第2蹴込板(32)に対し平面視状態で斜めに配置する。このとき、段鼻対応片(61)の裏面(61a)における表出側面(67)側の端縁、つまり表出側面(67)の後端縁を第2段板(22)の先端面に当接しつつ、段鼻対応片(61)の裏面(61a)における非表出側面(68)側の端縁、つまり非表出側面(68)の後端縁を第2段板(22)の先端面から離間させて配置する。さらに蹴込対応部(65)の後面(69)における表出側面(67)側の端縁、つまり表出側面(67)の後端縁を第2蹴込板(32)の表面に当接しつつ、後面(69)における非表出側面(68)側の端縁、つまり非表出側面(68)の後端縁を第2蹴込板(32)の表面から離間させて配置する。また縦幅木(6)の前面下端は上記横幅木(5)の基端面に接合する。こうして狭角用縦幅木(6)を、その前面(66)を外廻り一壁面(11a)に対し直角に配置し、表出側面(66)を外廻り一壁面(11a)に対し平行に配置し、その状態で階段構成材に固定する。
次に図1〜3に示すように、第2段板(22)および外廻り一壁面(11a)間の横入隅部と、第2段板(22)および外廻り前壁面(12a)間の横入隅部とに沿って横幅木(5)(5)を取り付ける。このとき第2段板(22)および外廻り一壁面(11a)間の横入隅部に沿って配置した横幅木(5)は、その先端部を、下段に取り付けた上記縦幅木(6)の上端面上に配置する。さらに外廻り一壁面(11a)側の横幅木(5)と外廻り前壁面(12a)側の横幅木(5)との対応する端部は、互いに平面視において斜め45°にカットして突き合わせることにより、外廻り一壁面(11a)および外廻り前壁面(12a)間のコーナ部に収まり良く配置する。
次に第3蹴込板(33)の外廻り前壁面(12a)側における水平角108°の鈍角な縦入隅部に、広角用縦幅木(7)を取り付ける。すなわち図12,15に示すように広角用縦幅木(7)を、その非表出側面(78)を外廻り前壁面(12a)に接合しつつ、切欠部(72)の一部を第3段板(23)の対応する先端部に適合して、縦幅木(7)を、第3段板(23)の先端縁および第3蹴込板(33)に対し平面視状態で斜めに配置する。具体的には段鼻対応片(71)の裏面(71a)における表出側面(77)側の端縁、つまり表出側面(77)の後端縁を第3段板(23)の先端面に当接しつつ、裏面(71a)における非表出側面(78)側の端縁、つまり非表出側面(78)側を第3段板(23)の先端面から離間させて配置する。さらに蹴込対応部(75)の後面(79)における表出側面(77)側の端縁、つまり表出側面(77)の後端縁を第3蹴込板(33)の表面に当接しつつ、後面(79)における非表出側面(78)側の端縁、つまり非表出側面(78)の後端縁を第3蹴込板(33)の表面から離間させて配置する。また縦幅木(7)の前面下端を、第2段板上の横幅木(5)の基端面に接合する。こうして広角用幅木(7)を、その前面(76)を外廻り前壁面(12a)に対し直角に配置し、表出側面(76)を外廻り前壁面(12a)に対し平行に配置し、その状態で階段構成材に固定する。
次に図1〜3に示すように第3段板(23)の上面における外廻り前壁面(12a)との間の横入隅部に沿って横幅木(5)を取り付ける。このとき横幅木(5)は、その先端部を、下段に取り付けた上記縦幅木(7)の上端面上に配置する。
次に図12に示すように第4蹴込板(34)の外廻り前壁面(12a)との間における水平角72°の鋭角な縦入隅部に沿って狭角用縦幅木(6)を、上記第2蹴込板(32)の外側端縁に沿って取り付けた狭角用縦幅木(6)と同様に取り付ける。
次に図1〜3に示すように、第4段板(24)および外廻り前壁面(12a)間の横入隅部と、第4段板(24)および外廻り他壁面(13a)間の横入隅部に沿って幅木(5)(5)を取り付ける。このとき第4段板(24)および外廻り前壁面(12a)間の横入隅部に沿って配置した横幅木(5)は、その先端部を、下段に取り付けた上記縦幅木(6)の上端面上に配置する。さらに外廻り前壁面(12a)側の横幅木(5)と、外廻り他壁面(13a)側の横幅木(5)との対向端部を斜め45°にカットして突き合わせることにより、外廻り前壁面(12a)および外廻り他壁面(13a)間のコーナ部に収まり良く配置する。
次に図12に示すように第5蹴込板(35)の外廻り他壁面(13a)との間における水平角126°の鈍角な縦入隅部に沿って広角用縦幅木(7)を、上記第3蹴込板(33)の外側端縁に沿って取り付けた広角用縦幅木(6)と同様に取り付ける。
次に図1〜3に示すように第5段板(25)の外側端縁の横入隅部に沿って横幅木(5)を上記と同様にして取り付ける。
なお第5段板(25)における外側端縁の基端側には、上直階段(4)の最下段位置に狭角用縦幅木(5)が、上記したように第1蹴込板(31)の表面における外側端縁の狭角用幅木(5)と同様にして取り付けられる。
こうして外廻り壁(1a)と階段表面との間における外廻りの入隅部に沿って幅木(5)〜(7)を組み付ける。
次に内廻り壁(1b)と階段表面との間における内廻りの入隅部に幅木(5)〜(8)を取り付ける場合について説明する。
第1蹴込板(31)の内廻り一壁面(11b)側における直角の縦入隅部に、狭角用縦幅木(6)を取り付ける。すなわち図12,20に示すように狭角用幅木(6)を、その非表出側面(68)を内廻り一壁面(11b)に接合しつつ、切欠部(62)を第1段板(21)の先端部に適合する。さらに段鼻対応片(61)の裏面(61a)を第1段板(21)の先端面に接合し、切欠部(62)の水平段部を第1段板(21)の先端部下面に接合し、蹴込対応部(65)の後面(69)を第1蹴込板(31)の表面に接合するように配置する。そしてその状態で縦幅木(6)を固着具によって階段構成材に固定する。
この固定状態においては、縦幅木(6)の前面(66)は、内廻り一壁面(11b)に対し直角状態に配置されるとともに、表出側面(67)は、内廻り一壁面(11b)に対し平行に配置されている。
なお図20に示すように、下直階段(3)の最上段の段板(3a)における内端位置には、横幅木(5)が設けられており、この横幅木(5)の基端側が、上記第1蹴込板(31)の内端に設けられた縦幅木(6)の下端に対応して配置されている。
次に図1,4,5に示すように、第1段板(21)の上面内側端縁に横幅木(5)を取り付ける。このとき横幅木(5)はその先端部(階段下向き方向側の端部)を上記縦幅木(6)の上端面上に配置する。
次に図12,16に示すように第2蹴込板(32)の内廻り一壁面(11b)側における水平角126°の鈍角な縦入隅部に、広角用縦幅木(7)を取り付ける。すなわち広角用縦幅木(7)を、その非表出側面(78)を内廻り一壁面(11b)に接合しつつ、切欠部(72)の一部を第2段板(22)の対応する先端部に適合して、縦幅木(7)を、第2段板(22)の先端縁および第2蹴込板(32)に対し平面視状態で斜めに配置する。具体的には段鼻対応片(71)の裏面(71a)における表出側面(77)側の端縁、つまり表出側面(77)の後端縁を第2段板(22)の先端面に当接しつつ、裏面(71a)における非表出側面(78)側の端縁、つまり非表出側面(78)の後端縁を第2段板(22)の先端面から離間させて配置する。さらに蹴込対応部(75)の後面(79)における表出側面(77)側の端縁、つまり表出側面(77)の後端縁を第2蹴込板(32)の表面に当接しつつ、後面(79)における非表出側面(78)側の端縁、つまり表出側面(78)の後端縁を第2蹴込板(32)の表面から離間させて配置する。また縦幅木(7)の前面下端を、第1段板上の横幅木(5)の基端面に接合する。こうして広角用縦幅木(7)を、その前面(76)を内廻り一壁面(11b)に対し直角に配置し、表出側面(77)を内廻り一壁面(11b)に対し平行に配置し、その状態で階段構成材に固定する。
次に図1,4,5に示すように、第2段板(22)および内廻り一壁面(11b)間の横入隅部と、第2段板(22)および内廻り前壁面(12b)間の横入隅部とに沿って横幅木(5)(5)を取り付ける。このとき第2段板(22)および内廻り一壁面(11b)間の横入隅部に沿って配置した横幅木(5)は、その先端部を、下段に取り付けた上記縦幅木(7)の上端面上に配置する。さらに内廻り一壁面(11b)側の横幅木(5)と、内廻り前壁面(12b)側の横幅木(5)との対応する端部を、互いに平面視において斜め45°にカットして突き合わせることにより、内廻り一壁面(11b)および前壁面(12b)間のコーナ部に収まり良く配置する。
次に第3蹴込板(33)の内廻り前壁面(12b)側における水平角72°の鋭角な縦入隅部に、狭角用縦幅木(6)を取り付ける。すなわち図12,17に示すように狭角用縦幅木(6)を、その非表出側面(68)を内廻り前壁面(12b)に接合しつつ、切欠部(62)の一部を第3段板(23)の対応する先端部に適合して、縦幅木(6)を、第3段板(23)の先端縁に対し平面視状態で斜めに配置する。具体的には段鼻対応片(61)の裏面(61a)における表出側面(67)側の端縁、つまり表出側面(67)の後端縁を第3段板(23)の先端面に当接しつつ、裏面(61a)における非表出側面(68)側の端縁、つまり非表出側面(68)の後端縁を第3段板(23)の先端面から離間させて配置する。さらに蹴込対応部(65)の後面(69)における表出側面(67)側の端縁、つまり表出側面(67)の後端縁を第3蹴込板(33)の表面に当接しつつ、後面(69)における非表出側面(68)側の端縁、つまり非表出側面(68)側を第3蹴込板(33)の表面から離間させて配置する。また縦幅木(6)を、その前面(66)を第2段板上の横幅木(5)の基端面に接合する。こうして狭角用縦幅木(6)を、その前面(66)を内廻り前壁面(12b)に対し直角に配置し、表出側面(67)を内廻り前壁面(12b)に対し平行に配置し、その状態で階段構成材に固定する。
次に図1,4,5に示すように第3段板(23)の上面における内廻り前壁面(12b)との間の横入隅部に沿って横幅木(5)を、上記と同様に取り付ける。
次に図12に示すように第4蹴込板(34)の内廻り前壁面(12b)との間における水平角108°の鈍角な縦入隅部に沿って広角用縦幅木(7)を、上記したように第2蹴込板内側端縁の広角用縦幅木(7)と同様に取り付けるとともに、図1,4,5に示すように第4段板(24)の上面における内廻り前壁面(12b)との間の横入隅部に沿って横幅木(5)を上記と同様に取り付ける。
次に図12,18に示すように第5蹴込板(35)の内側端縁における内廻り前壁面(12b)および他壁面(13b)間のコーナ部に、内隅用縦幅木(8)を取り付ける。すなわち内隅用縦幅木(8)を、その非表出側面(88)の前側半部を内廻り前壁面(12b)の端部に接合しつつ、切欠部(82)を第5段板(25)の先端部に適合して、内隅用縦幅木(8)を、第5段板(25)の先端縁に対し平面視状態で斜めに配置する。具体的には段鼻対応片(81)の裏面(81a)側を第5段板(25)の先端面に接合し、さらに蹴込対応部(85)における非表出側面(88)および後面(89)間のコーナ部を第5蹴込板(35)の表面に当接しつつ、非表出側面(88)を第5蹴込板(35)の表面から離間させて配置する。また内隅用縦幅木(8)を、その前面(86)を第4段板(24)上の横幅木(5)の基端面に接合する。こうして内隅用縦幅木(8)を、その前面(86)を内廻り前壁面(12b)に対し直角に、かつ内廻り他壁面(13b)に対し平行に配置し、表出側面(87)を内廻り前壁面(12b)に対し平行に、かつ内廻り他壁面(13b)に対し直角に配置し、さらに裏面(89)を内廻り前壁面(12b)に対し直角に、かつ内廻り他壁面(13b)に対し平行に配置し、その状態で階段構成材に固定する。
なお第5段板(25)における内側端縁の基端側には、上直階段(4)の最下段位置に狭角用幅木(6)が、上記したように第1蹴込板(31)の表面における内側端縁の狭角用幅木(6)と同様にして取り付けられている。
以上のように、本実施形態の廻り階段によれば、蹴込板(31)〜(35)の表面に設けられる縦幅木として、狭角用、広角用および内隅用のたった3種類の縦幅木(6)〜(8)のみを用いて施工するものであるため、従来のように、各段ごとの蹴込板の両側端縁に対し、専用の縦幅木を取り付ける場合と比較して、幅木の種類が少なくなり、部品種類の減少により、階段部品の製造を容易に行えて生産性を向上でき、コストも削減することができる。
さらに平面視において、直角または鋭角な縦入隅部には狭角用縦幅木(6)を使用し、鈍角な縦入隅部には広角用縦幅木(7)を使用し、内隅の特定位置には内隅用縦幅木(8)を使用するものであるため、作業者は、縦幅木(6)〜(8)の使用箇所と使用種類とを簡単かつ正確に選別することができ、縦幅木の選択から取付までの作業をスムーズに行うことができ、組付作業性を向上させることができる。
さらに狭角用および広角用縦幅木(6)(7)は、段板(31)〜(35)の先端縁に対し斜めに配置して、外廻りおよび内廻り壁面に整合させて配置するものであるため、多少の寸法誤差や組付誤差などがあろうとも、これらの誤差は、縦幅木(6)(7)の取付姿勢を適当に調整するだけで簡単に吸収でき、組付作業をより一層効率良くスムーズに行うことができる。
また本実施形態において、縦幅木(6)(7)の前面(66)(76)を非表出側面(67)(77)に対し直角に形成するとともに、両側面(67)(68)(77)(78)を互いに平行に形成しているため、非表出側面(66)(76)を壁面に沿わせるだけで簡単かつ確実に、前面(66)(76)を壁面に対し直角に配置できるとともに、表出側面(67)(77)を壁面に対し平行に配置できる。このように縦幅木(6)(7)を壁面に沿わせるだけで簡単にかつ正確に位置合わせすることができ、より一層組付作業性を向上させることができる。
特にプレカット方式のように、工場側で階段構成部材を加工しておくような場合には、組立時における寸法誤差などを容易に吸収できるため、現場での修正を簡単かつ的確に行えて、組付作業性をさらに向上させることができる。
なお上記実施形態においては、広角用縦幅木(7)を鈍角な入隅部に適用する場合を例に挙げて説明したが、本発明はそれだけに限られず、広角用縦幅木(7)を鋭角または直角の入隅部に適用することも可能である。たとえば図21に示すように、広角用縦幅木(7)を、第1蹴込板(31)の外廻り一壁面(11a)側における直角の縦入隅部にを取り付けることもできる。すなわち広角用縦幅木(7)を、その非表出側面(78)を外廻り一壁面(11a)に接合しつつ、切欠部(72)の一部を第1段板(21)の対応する先端部に適合するように配置する。具体的には段鼻対応片(71)の裏面(71a)における表出側面(77)側の端縁、つまり表出側面(77)の後端縁を第1段板(21)の先端面に当接しつつ、裏面(71a)における非表出側面(78)側の端縁、つまり非表出側面(78)側を第1段板(23)の先端面から離間させて配置する。さらに蹴込対応部(75)の後面(79)における表出側面(77)側の端縁、つまり表出側面(77)の後端縁を第1蹴込板(31)の表面に当接しつつ、後面(79)における非表出側面(78)側の端縁、つまり非表出側面(78)側を第1蹴込板(31)の表面から離間させて配置する。これにより水平角が直角な縦入隅部に、広角用縦幅木(7)を取り付けることが可能である。さらに上記と同様にして、水平角が鋭角な縦入隅部においても、広角用縦幅木(7)を取り付けることも可能である。もっとも広角用縦幅木(7)は狭角用縦幅木(6)と比較して構造が複雑であるため、可能な限り、構造が簡素な狭角用縦幅木(6)を使用するのが好ましい。従って鋭角や直角の縦入隅部には、狭角用縦幅木(6)を使用するのが良い。
また上記実施形態では、廻り階段に5枚の段板が取り付けられる5段廻しタイプの階段構造を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、廻り階段が2段廻し、3段廻し、4段廻しの他、6段以上で廻すタイプ等にも適用できる。
さらに本発明は、廻り階段の片側が踊り場に形成されたものや、途中で90°向きを変えるかね折れ階段や、それ以外の角度で向きを変える廻り階段にも適用することができる。
この発明の廻り階段は、例えば一般家屋の木質製屋内階段などに採用可能である。
この発明の実施形態である廻り階段を示す平面図である。 実施形態の廻り階段における外廻り部分を示す斜視図である。 実施形態の廻り階段における外廻り部分を幅木を分離させた状態で示す斜視図である。 実施形態の廻り階段における内廻り部分を示す斜視図である。 実施形態の廻り階段における内廻り部分を幅木を分離させた状態で示す斜視図である。 実施形態の廻り階段における第1段板の外廻り壁面との取付部を示す側面断面図である。 実施形態の廻り階段に適用された横幅木を示す図であって、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図、同図(c)は正面図である。 実施形態の廻り階段に適用された狭角用縦幅木を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は平面図である。 実施形態の廻り階段に適用された広角用縦幅木を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は平面図である。 実施形態の廻り階段に適用された内隅用縦幅木を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は平面図である。 実施形態の廻り階段を幅木を取り付ける前の状態で示す平面図である。 実施形態の廻り階段において幅木のうち横幅木を省略して縦幅木のみを取り付けた状態で示す平面図である。 実施形態の廻り階段において第1蹴込板外端位置の狭角用縦幅木周辺を拡大して示す平面図である。 実施形態の廻り階段において第2蹴込板外端位置の狭角用縦幅木周辺を拡大して示す平面図である。 実施形態の廻り階段において第3蹴込板外端位置の広角用縦幅木周辺を拡大して示す平面図である。 実施形態の廻り階段において第2蹴込板内端位置の広角用縦幅木周辺を拡大して示す平面図である。 実施形態の廻り階段において第3蹴込板内端位置の狭角用縦幅木周辺を拡大して示す平面図である。 実施形態の廻り階段において第5蹴込板内端位置の内隅用縦幅木周辺を拡大して示す平面図である。 実施形態の廻り階段において第1蹴込板外端位置周辺を示す斜視図である。 実施形態の廻り階段において第1蹴込板内端位置周辺を示す斜視図である。 この発明の変形例である廻り階段において第1蹴込板外端位置の広角用縦幅木周辺を拡大して示す平面図である。
符号の説明
5…横幅木
6…狭角用縦幅木
61…段鼻対応片
61a…裏面
62…切欠部
65…蹴込対応部
66…前面
67…表出側面
68…非表出側面
69…後面
7…広角用縦幅木
71…段鼻対応片
71a…裏面
72…切欠部
75…蹴込対応部
76…前面
77…表出側面
78…非表出側面
79…後面
11a〜13a…外廻り壁
11b〜13b…内廻り壁
21〜25…段板
31〜35…蹴込板

Claims (7)

  1. 外廻り壁面および内廻り壁面間に段板および蹴込板が設けられる廻り階段において、
    前記段板および蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、段板上面に沿う水平方向の横入隅部に横幅木が設けられるとともに、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に縦幅木が設けられ、
    前記縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
    前記縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
    前記段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
    前記縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置されたことを特徴とする廻り階段。
  2. 外廻り壁面および内廻り壁面間に複数の段板および複数の蹴込板が設けられる廻り階段において、
    前記複数の段板および前記複数の蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、段板上面に沿う水平方向の横入隅部に横幅木が設けられるとともに、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に縦幅木が設けられ、
    縦入隅部のうち水平角が鋭角の縦入隅部には、狭角用縦幅木が設けられ、
    前記狭角用縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
    前記段鼻対応片における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成され、
    前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成され、
    前記狭角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
    前記段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
    前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置されたことを特徴とする廻り階段。
  3. 外廻り壁面および内廻り壁面間に複数の段板および複数の蹴込板が設けられる廻り階段において、
    前記複数の段板および前記複数の蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、段板上面に沿う水平方向の横入隅部に横幅木が設けられるとともに、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に縦幅木が設けられ、
    縦入隅部のうち水平角が鈍角の縦入隅部には、広角用縦幅木が設けられ、
    前記広角用縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
    前記段鼻対応片における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成され、
    前記広角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成され、
    前記広角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
    前記段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
    前記広角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置されたことを特徴とする廻り階段。
  4. 外廻り壁面および内廻り壁面間に複数の段板および複数の蹴込板が設けられる廻り階段において、
    前記複数の段板および前記複数の蹴込板と壁面との間の入隅部のうち、段板上面に沿う水平方向の横入隅部に横幅木が設けられるとともに、蹴込板前面から段板先端面に沿う垂直方向の縦入隅部に縦幅木が設けられ、
    縦入隅部のうち水平角が鋭角の縦入隅部には、狭角用縦幅木が設けられるとともに、水平角が鈍角の縦入隅部には、広角用縦幅木が設けられ、
    前記狭角用縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
    前記狭角用縦幅木の段鼻対応片における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成され、
    前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面および非表出側面の前後方向長さがほぼ等しく形成され、
    前記狭角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
    前記狭角用縦幅木の段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
    前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置される一方、
    前記広角用縦幅木は、その両側面のうち一方が表出側面として構成されるとともに、他方が非表出側面として構成され、さらに、上端後部に切欠部が形成されて、上端前部に段鼻対応片が設けられ、
    前記広角用縦幅木の段鼻対応片における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成され、
    前記広角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面が非表出側面に対し前後方向長さが長く形成され、
    前記広角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を階段表面側に表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置され、
    前記広角用縦幅木の段鼻対応片における表出側面の後端縁が段板先端面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が段板先端面から離間して配置され、
    前記広角用縦幅木の蹴込対応部における表出側面の後端縁が蹴込板表面に当接されるとともに、非表出側面の後端縁が蹴込板表面から離間して配置されたことを特徴とする廻り階段。
  5. 縦入隅部のうち水平角が直角の縦入隅部には、前記狭角用縦幅木を兼用し、かつその狭角用縦幅木と同一の構成を有する直角用縦幅木が設けられ、
    前記直角用縦幅木が、非表出側面を壁面に接合して、前面および表出側面を表出させるよう配置された状態で、前記切欠部に段板先端部が配置されて、その段板先端面に前記段鼻対応片が配置される一方、
    前記直角用縦幅木の段鼻対応片における裏面が段板先端面に接合され、
    前記直角用縦幅木の蹴込対応部における後面が蹴込板表面に接合されたことを特徴とする請求項2または4に記載の廻り階段。
  6. 前記狭角用縦幅木は、平面視略矩形状に形成され、
    前記狭角用縦幅木の段鼻対応片は、その裏面が前面に対しほぼ平行に配置され、
    前記狭角用縦幅木の蹴込対応部における後面が、前記段鼻対応片の裏面に対しほぼ平行に配置される請求項2または4に記載の廻り階段。
  7. 前記広角用縦幅木の段鼻対応片は、その裏面が非表出側面側から表出側面側に向かうに従って次第に前面から遠ざかるように、前面に対し傾斜して配置され、
    前記広角用縦幅木の蹴込対応部における後面が、前記段鼻対応片の裏面に対しほぼ平行に配置される請求項3または4に記載の廻り階段。
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