JP2017066684A - 階段のコーナー構造及び階段のコーナー構造の施工方法 - Google Patents

階段のコーナー構造及び階段のコーナー構造の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】施工性を向上させることができる階段のコーナー構造及び階段のコーナー構造の施工方法を提供する。【解決手段】コーナー構造はコーナー部材401を備える。コーナー部材401は、L字状に突き合わされた階上側見切り材41及び階下側見切り材42を一体的に有する。階上側見切り材41及び階下側見切り材42は、躯体3の出隅31における後面3b及び右面3aと踏板151の上面との境界部分を被覆する。コーナー部材401は1部材なので、出隅31に対して2部材を個別に配置する場合に比べて、施工性を向上させることができる。【選択図】図3

Description

本発明は、昇降方向が屈曲する階段のコーナー構造及び階段のコーナー構造の施工方法に関する。
階段の巾木構造は、階段が取り付けられている躯体と、階段を構成する踏板及び蹴込板夫々との境界部分を覆う(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている巾木構造は、横巾木(文中「上面巾木部」)と第1及び第2の縦巾木(文中「垂直巾木部」及び「縦巾木」)とを備える。横巾木は、踏板の段鼻から階上側の蹴込板に亘って配され、躯体と踏板の上面との境界部分を覆う。第1の縦巾木は、段鼻から階下側の踏板に向けて垂下し、躯体と段鼻との境界部分を覆う。第2の縦巾木は、第1の縦巾木から蹴込板に亘って配され、躯体と踏板の下面及び蹴込板夫々との境界部分を覆う。
巾木構造は、階段の意匠性の向上、及び、躯体と踏板及び蹴込板夫々との境界部分における躯体の保護等に寄与する。
特開2010−281077号公報
ところで、廻り階段又は折れ階段等は昇降方向が直角に屈曲する。従って、階段のコーナー部分における躯体は、90°の出隅を有する。
しかしながら、特許文献1の場合、適当な長さに切断した2個の横巾木を個別に出隅に配しているので、施工性が悪い。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、施工性を向上させることができる階段のコーナー構造及び階段のコーナー構造の施工方法を提供することにある。
本発明に係る階段のコーナー構造は、昇降方向が屈曲する階段が取り付られている躯体の出隅と、踏面が前記出隅の頂部に隣接する踏板との境界部分を覆うコーナー構造であって、前記出隅と前記踏板に段鼻を設けて取り付けられている蹴込板の1段上の蹴込板側との間に配され、前記躯体の前記出隅の頂部より階上側の躯体面と前記踏板の上面との境界部分を覆う階上側見切り部と、該階上側見切り部の前記出隅の側の端部にL字状に突き合わされ、前記出隅と前記段鼻との間に配され、前記躯体の前記出隅の頂部より階下側の躯体面と前記踏板の上面との境界部分を覆う階下側見切り部とを一体的に有するコーナー部材を備えることを特徴とする。
本発明に係る階段のコーナー構造は、前記階下側見切り部の前記段鼻の側の端部にL字状に突き合わされ、前記段鼻よりも下方へ垂下し、前記段鼻と前記階下側の躯体面との境界部分を覆う段鼻見切り材と、該段鼻見切り材と前記踏板に取り付けられている蹴込板との間に配され、前記躯体と前記踏板の下面及び前記蹴込板夫々との境界部分を覆う被覆部材とを備えることを特徴とする。
本発明に係る階段のコーナー構造は、前記蹴込板は、前記階上側の躯体面に隣接し、前記被覆部材は、前記出隅と前記蹴込板との間に配され、前記階上側の躯体面と前記踏板の下面及び前記蹴込板夫々との境界部分を覆う階上側被覆部材と、該階上側被覆部材の前記出隅の側の端部にL字状に突き合わされ、前記出隅と前記段鼻見切り材の間に配され、前記階下側の躯体面と前記踏板の下面との境界部分を覆う階下側被覆部材とを有することを特徴とする。
本発明に係る階段のコーナー構造は、前記段鼻の先端面は、前記段鼻見切り材に全面的に接触する接触端面と、該接触端面に対して傾斜し、前記段鼻見切り材に接触しない非接触面とを有することを特徴とする。
本発明に係る階段のコーナー構造は、前記階下側見切り部の前記段鼻の側の端部は前記段鼻から突出し、前記段鼻見切り材は前記階下側見切り部の突出部の下側に突き合わされ、前記突出部の突出方向端面を化粧する化粧部材を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る階段のコーナー構造の施工方法は、昇降方向が屈曲する階段が取り付られている躯体の出隅と、踏面が前記出隅の頂部に隣接する踏板との境界部分を覆うコーナー構造を施工する施工方法であって、2個の棒状部をL字状に一体的に有するL字状部材の各棒状部を切断して、階上側見切り部及び階下側見切り部をL字状に一体的に有するコーナー部材を準備し、前記階上側見切り部を前記出隅と前記踏板に段鼻を設けて取り付けられている蹴込板の1段上の蹴込板側との間に配し、前記階上側見切り部で、前記躯体の前記出隅の頂部より階上側の躯体面と前記踏板の上面との境界部分を覆い、前記階下側見切り部を前記階上側見切り部の前記出隅の側の端部にL字状に突き合わせて前記出隅と前記段鼻との間に配し、前記階下側見切り部で、前記躯体の前記出隅の頂部より階下側の躯体面と前記踏板の上面との境界部分を覆うことを特徴とする。
本発明にあっては、L字状に配された階上側見切り材及び階下側見切り材が、躯体の出隅と踏板の上面との境界部分を被覆する。コーナー部材は、階上側見切り材及び階下側見切り材を一体的に有する。換言すれば、従来の2個の横巾木に対応するものが、1部材で構成されている。
本発明にあっては、段鼻見切り材及び被覆部材が、躯体と段鼻、踏板の下面、及び蹴込板夫々との境界部分を被覆する。
本発明にあっては、L字状に配された階上側被覆部材及び階下側被覆部材が、躯体の出隅と踏板の下面及び蹴込板夫々との境界部分を被覆する。
本発明にあっては、段鼻見切り材が段鼻に対して面状に接しているので、線状又は点状に接している場合とは異なり、段鼻見切り材と段鼻との間に空隙が生じない。故に、この空隙を通して、階段のコーナー構造を構成する部材の非化粧部分が見えてしまうことが抑制される。従って、階段の美観が向上する。
本発明にあっては、化粧部材が階下側見切り部を化粧し、段鼻見切り材は階下側見切り部の下側に配される。故に、階下側見切り部と段鼻見切り材との突き合わせ部分において、階下側見切り部又は段鼻見切り材の非化粧部分が見えてしまうことが抑制される。従って、階段の美観が向上する。
本発明にあっては、L字状部材を切断して、コーナー部材を準備する。このとき、L字状部材、躯体、踏板、又は蹴込板等に対して複雑な加工を行なう必要がない。
故に、階段のコーナー構造を構成する部材を、施工現場にて階段の形状又は寸法等に応じて容易に得ることができる。
本発明の階段のコーナー構造及び階段のコーナー構造の施工方法による場合、従来の2個の横巾木に相当するものが、1個のコーナー部材で構成されている。故に、躯体の出隅と踏板の上面との境界部分を、特段の問題なく被覆することができる。しかも、部品点数が減少する分、施工性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る階段のコーナー構造の構成を略示する斜視図である。 コーナー構造の構成を略示する平面図である。 踏面が出隅の頂部に隣接する踏板に係る見切りを略示する斜視図である。 踏板と段鼻見切り材との位置関係を示す斜視図である。 階上側見切り材及び階下側見切り材の構成を略示する斜視図である。 階上側見切り材の構成を略示する断面図である。 段鼻見切り材の構成を略示する斜視図である。 被覆部材を構成する階上側被覆部材及び階下側被覆部材を略示する斜視図である。 被覆部材の準備に必要な板状部材の構成を略示する断面図である。 踏面が出隅の頂部に隣接する踏板以外の踏板に係る見切りを略示する斜視図である。 横見切り材の構成を略示する斜視図である。 第1の縦見切り材の構成を略示する斜視図である。 第2の縦見切り材の構成を略示する斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る階段のコーナー構造における出隅近傍の構成を略示する斜視図である。 踏面が出隅の頂部に隣接する踏板と段鼻見切り材との位置関係を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係る階段のコーナー構造における出隅近傍の構成を略示する斜視図である。 階上側見切り材及び階下側見切り材の構成を略示する斜視図である。 化粧部材の構成を略示する平面図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
実施の形態 1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る階段1のコーナー構造21,22の構成を略示する斜視図及び平面図である。
階段1は、昇降方向が屈曲する階段である。本実施の形態では、階段1が6段廻りの蹴込芯納めの廻り階段であり、階段1の上昇方向が左廻りである場合を例示する。
階段1は躯体3に取り付けられている。躯体3は階段1の中心部を構成している。
ここで、躯体3について説明する。
躯体3は、右面3a、後面3b、及び左面3cを有する壁体である。
右面3a、後面3b、及び左面3c夫々は平坦面である。
右面3aと後面3bとの交差部分は直角状の出隅31であり、後面3bと左面3cとの交差部分は直角状の出隅32である。
階段1を上昇する場合、使用者は、右面3aに沿って後上方向に進み、次いで出隅31を中心に左に曲がり、後面3bに沿って左上方向に進み、更に出隅32を中心に左に曲がり、左面3cに沿って前上方向に進む。
次に、階段1について詳述する。
階段1は、各複数枚の踏板111,121,…及び蹴込板112,122,…とを備える。
踏板111,121,…は、この順に下から上へ配されている。
2枚の踏板111,121は階段1の階下側の直階段部分を構成しており、右面3aに隣接している。
6枚の踏板131〜181は階段1の廻り階段部分を構成している。踏板131は右面3aに隣接している。踏板141,151夫々は右面3a及び後面3bに隣接している。踏板161は後面3bに隣接している。踏板171,181夫々は後面3b及び左面3cに隣接している。
踏板191は階段1の階上側の直階段部分を構成しており、左面3cに隣接している。
踏板151は、踏面が出隅31の頂部に隣接している。踏板141は、踏板141の上面における踏面より奥側(蹴込板142側)の部分が出隅31の頂部に隣接している。
踏板181は、踏面が出隅32の頂部に隣接している。踏板171は、踏板171の上面における踏面より奥側の部分が出隅32の頂部に隣接している。
蹴込板112,122,…は、踏板111,121,…に段鼻113,123,…を設けて取り付けられている。蹴込板112,122,…は踏板111,121,…に対して直交方向に取り付けられている。
蹴込板112〜132夫々は、右面3aに直角に隣接している。
蹴込板142(及び蹴込板152)は、右面3a(及び後面3b)に対して傾斜して隣接している。
蹴込板162は、後面3bに直角に隣接している。
蹴込板172(及び蹴込板182)は、後面3b(及び左面3c)に対して傾斜して隣接している。
蹴込板192は、左面3cに直角に隣接している。
段鼻113〜133夫々の先端面(即ち踏板111〜131の前端面)は、矩形平坦面状をなし、右面3aに直角に隣接している。即ち、段鼻113〜133の先端面は蹴込板112〜132に平行である。同様に、段鼻163(及び段鼻193)の先端面は、後面3b(及び左面3c)に直角に隣接しており、蹴込板162(蹴込板192)に平行である。
段鼻143の先端面は、接触端面14a及び非接触面14bを有する。接触端面14aは矩形平坦面状をなし、右面3aに直角に隣接している。非接触面14bは接触端面14aの右側に隣接しており、接触端面14aに対して傾斜している。非接触面14bは蹴込板142に平行である。
段鼻153の先端面は、接触端面15a及び非接触面15bを有する。接触端面15aは矩形平坦面状をなし、右面3aに直角に隣接している。非接触面15bは接触端面15aの右側に隣接しており、接触端面15aに対して傾斜している。非接触面15bは蹴込板152に平行である。
従来の一般的な踏板は、踏板111〜131等と同様に、段鼻の先端面が蹴込板に平行であり、接触端面14a,15aに相当するものを有していない。
工場出荷時の踏板141,151に接触端面14a,15aが設けられていない場合、施工者が施工現場にて踏板141,151の段鼻143,153夫々の角部を切り落とすことによって、段鼻143,153夫々の先端面の一部を接触端面14a,15aとし、残部を非接触面14b,15bとすればよい。
段鼻173(及び段鼻183)先端面は、後面3bに隣り合う点を除けば、段鼻143(及び段鼻153)の先端面と同様の構成である。
なお、階段1は廻り階段に替えて吹き寄せ階段又は折れ階段等でもよく、蹴込芯納めに替えて段鼻芯納めでもよく、6段廻りに替えて例えば4段廻りでもよく、左廻りに替えて右廻りでもよい。また、躯体3は壁体のみならず柱体又は側板等でもよい。
次に、コーナー構造21,22について説明する。
コーナー構造21は、躯体3と、踏板131,141,151及び蹴込板132,142,152夫々との境界部分を覆う。コーナー構造21においては、後面3bが躯体3の出隅31の階上側の躯体面であり、右面3aが躯体3の出隅31の階下側の躯体面である。
コーナー構造22は、躯体3と、踏板161,171,181及び蹴込板162,172,182夫々との境界部分を覆う。コーナー構造22においては、左面3cが躯体3の出隅32の階上側の躯体面であり、後面3bが躯体3の出隅32の階下側の躯体面である。
コーナー構造22は、コーナー構造21を90°左回転させたものに相当する。従って、以下ではコーナー構造21について詳述し、コーナー構造22についての詳述を省略する。
コーナー構造21は、階上側見切り材41(階上側見切り部)、階下側見切り材42(階下側見切り部)、段鼻見切り材43、階上側被覆部材44、及び階下側被覆部材45と、各2個の横見切り材46,46、第1の縦見切り材47,47、及び第2の縦見切り材48,48とを備える。図2では、横見切り材46〜第2の縦見切り材48の図示を省略している。
階上側見切り材41及び階下側見切り材42は、平面視L字状のコーナー部材401を構成している。階上側被覆部材44及び階下側被覆部材45は、平面視L字状の被覆部材402を構成している。
コーナー部材401、段鼻見切り材43、及び被覆部材402は、躯体3と踏板151及び蹴込板152夫々との境界部分を覆う。
横見切り材46、第1の縦見切り材47、及び第2の縦見切り材48は、躯体3と、踏板141及び蹴込板142(又は踏板131及び蹴込板132)夫々との境界部分を覆う。
まず、図1及び図2と次の図3〜図9とを参照しつつ、コーナー部材401、段鼻見切り材43、及び被覆部材402について説明する。
図3は、踏板151に係る見切りを略示する斜視図である。
図4は、踏板151と段鼻見切り材43との位置関係を示す斜視図である。図4は、図3に示すコーナー部材401を省略したものである。
図5は、階上側見切り材41及び階下側見切り材42の構成を略示する斜視図である。
図6は、階上側見切り材41の構成を略示する断面図である。
図7は、段鼻見切り材43の構成を略示する斜視図である。
図8は、被覆部材402を構成する階上側被覆部材44及び階下側被覆部材45を略示する斜視図である。
図9は、被覆部材402の準備に必要な板状部材502の構成を略示する断面図である。
まず、コーナー部材401について説明する。
コーナー部材401の階上側見切り材41は、左右方向に長い棒状をなす(図3及び図5参照)。階上側見切り材41の右端部以外の断面形状は矩形状である。階上側見切り材41の前側面の左右方向の長さは後側面よりも短い。階上側見切り材41の右端面は、階上側見切り材41の前側面及び後側面に対して45°に傾斜する傾斜面である。
階上側見切り材41は概ね化粧されている(図6参照)。本実施の形態の階上側見切り材41は、階上側見切り材41の本体411に1枚の化粧シート412を周方向に巻き付けることによって化粧してなる。階上側見切り材41の上側面及び前後両側面は化粧シート412によって継ぎ目なく覆われているが、下側面には化粧シート412の周縁部が配されており、部分的に本体411が露出している。図6では、本体411及び化粧シート412が分かり易いように、両者を離隔させて記載してあるが、実際には両者は密着している。階上側見切り材41の前後両端面は化粧されていない。
階下側見切り材42は、前後方向に長い棒状をなす(図3及び図5参照)。階下側見切り材42の後端部以外の断面形状は矩形状である。階下側見切り材42の後端面は、階下側見切り材42の左側面及び右側面に対して45°に傾斜する傾斜面である。階下側見切り材42の左側面の前後方向の長さは右側面よりも短い。階下側見切り材42の上下方向の長さ(及び左右方向の長さ)は、階上側見切り材41の上下方向の長さ(及び前後方向の長さ)に等しい。また、階下側見切り材42の左右方向の長さは、段鼻153の接触端面15aの左右方向の長さに等しい。階上側見切り材41の右端面及び階下側見切り材42の後端面は合同の矩形状をなす。
階下側見切り材42は概ね化粧されている(図5参照)。階下側見切り材42は、階上側見切り材41と同様に、階下側見切り材42の本体421に1枚の化粧シート422を周方向に巻き付けることによって化粧してある。即ち、階下側見切り材42の上側面及び左右両側面は化粧シート422によって継ぎ目なく覆われているが、下側面は部分的に本体421が露出している。また、階下側見切り材42の前端面には、シート状の化粧部材423が貼り付けてある。
コーナー部材401は、階上側見切り材41の右端面と階下側見切り材42の後端面とを留継ぎ状に接触させることによって、階上側見切り材41と階下側見切り材42とをL字状に突き合わせ、更に接合(例えば接着)してなる。即ち、コーナー部材401は、階上側見切り材41と階下側見切り材42とをL字状に一体的に有する。
コーナー部材401において、階上側見切り材41と階下側見切り材42との突き合わせ部分は化粧されている。何故ならば、化粧されていない階上側見切り材41の右端面と階下側見切り材42の後端面とが、両者の接触によって目隠しされるからである。
段鼻見切り材43は、上下方向に長い棒状をなす(図3及び図7参照)。段鼻見切り材43の断面形状は矩形状である。段鼻見切り材43の前後方向の長さ(及び左右方向の長さ)は、階下側見切り材42の上下方向の長さ(及び左右方向の長さ)に等しい。
段鼻見切り材43は概ね化粧されている。段鼻見切り材43は、階上側見切り材41と同様に、段鼻見切り材43の本体に1枚の化粧シートを周方向に巻き付けることによって化粧してある。即ち、段鼻見切り材43の右側面及び前後両側面は化粧シートによって継ぎ目なく覆われているが、左側面は部分的に本体が露出している。
階上側被覆部材44は、上下左右方向に延びる矩形板状をなす(図2及び図8参照)。階上側被覆部材44の厚さ(前後方向の長さ)は、階上側見切り材41の前後方向の長さ以下である。
階上側被覆部材44の少なくとも後面は、化粧シートによって化粧されている。
階下側被覆部材45は、上下前後方向に延びる矩形板状をなす(図2及び図8参照)。階下側被覆部材45の左側面の前後方向の長さは右側面よりも短い。階下側被覆部材45の後端面は、階下側被覆部材45の左右両端面に亘って湾曲する凸状の曲面である。階下側被覆部材45の上下方向の長さは階上側被覆部材44と同じである。後端部を除く階下側被覆部材45の厚さは階上側被覆部材44と同じである。
階下側被覆部材45の少なくとも右面及び後端面は、化粧シートによって化粧されている。
被覆部材402は、階下側被覆部材45の右端面と階上側被覆部材44の左面における最後端部とを芋継ぎ状に接触させることによって、階下側被覆部材45と階下側見切り材42とをL字状に突き合わせてなる。
被覆部材402において、階上側見切り材41と階下側見切り材42との突き合わせ部分は、L字の外側の面が全面的に化粧されている。
なお、被覆部材402は、階上側見切り材41の前面における最右端部と階下側見切り材42の後端部とを突き合わせて接合してなる構成でもよい。この場合には、階上側見切り材41の右端面を化粧しておく必要がある。
次に、コーナー部材401及び段鼻見切り材43の準備と階段1への配置とについて説明する。
施工者は、コーナー部材401を、図5に破線で示すL字状部材501から得る。L字状部材501は、棒状部材51,52(棒状部)を有する。また、施工者は、段鼻見切り材43を、図7に破線で示す棒状部材53から得る。
棒状部材51は、階上側見切り材41と同一の構成であるが、棒状部材51は、階上側見切り材41より長い。棒状部材52(及び棒状部材53)は、階下側見切り材42(及び段鼻見切り材43)と同一の構成であるが、棒状部材52(及び棒状部材53)は、階下側見切り材42(及び段鼻見切り材43)より長い。
棒状部材51,52夫々は、角材に化粧シートを巻き付け、角材の一端部を45°に留め切りすることによって容易に得られる。棒状部材53は、角材に化粧シートを巻き付けたものである。角材及び化粧シートは棒状部材51〜53間で共通化されていることが望ましい。
棒状部材51〜53は工場で容易に大量生産することができる。従って、これらは安価に入手することが可能である。
L字状部材501は、コーナー部材401と同様に、棒状部材51,52をL字状に突き合わせ、更に接合してなる。L字状部材501は工場で製造されたものである。故に、施工者が施工現場で棒状部材51,52を突き合わせて接合する必要はない。なお、施工者が施工現場で棒状部材51,52からL字状部材501を組み立ててもよい。
施工者は、L字状部材501を構成する棒状部材51,52夫々を、階段1の寸法に応じて切断(長さカット)する。また、施工者は、切断後の棒状部材52の前端面に、化粧部材423を貼り付ける。この結果、施工者は、階上側見切り材41及び階下側見切り材42を有するコーナー部材401を得る。
また、施工者は、棒状部材53を、階段1の寸法に応じて切断(長さカット)することによって、段鼻見切り材43を得る。なお、棒状部材51(又は棒状部材52)が十分に長ければ、施工者が棒状部材51(又は棒状部材52)を切断した残部を棒状部材53として利用することが可能である。
コーナー部材401を得た施工者は、これを階段1に配置する。このとき、施工者は、コーナー部材401のL字の内側を出隅31に接触させて、コーナー部材401を踏板151の上面に載置する。更に詳細には、施工者は、階上側見切り材41を出隅31と蹴込板162側との間に配し、階上側見切り材41の前側面(及び下側面)を後面3b(及び踏板151の上面)に接触させて、階上側見切り材41で、後面3bと踏板151の上面との境界部分を覆う。また、施工者は、階下側見切り材42を出隅31と段鼻153との間に配し、階下側見切り材42の左側面(及び下側面)を右面3a(及び踏板151の上面)に接触させて、階下側見切り材42で、右面3aと踏板151の上面との境界部分を覆う。本実施の形態では、コーナー部材401は、躯体3と踏板151の踏面との境界部分を覆う。
階下側見切り材42の前端部は、段鼻153の接触端面15aの上側に配されて、接触端面15aよりも前側に突出する。つまり、階下側見切り材42の前端部は階下側見切り材42の突出部である。階下側見切り材42の接触端面15aからの突出長さは、段鼻見切り材43の前後方向の長さに等しい。化粧部材423は、階下側見切り材42の前端面、即ち、階下側見切り材42の突出部の突出方向端面を化粧する。
段鼻見切り材43を得た施工者は、これを階段1に配置する。このとき、施工者は、段鼻見切り材43の上端面を階下側見切り材42の突出部に下側からL字状に突き合わせ、段鼻見切り材43の段鼻153の接触端面15a(及び右面3a)に段鼻見切り材43の後側面(及び左側面)を接触させる。この結果、段鼻見切り材43は階下側見切り材42の突出部から段鼻153よりも下方へ垂下し、段鼻153と右面3aとの境界部分を覆う。このとき、段鼻見切り材43の下端面は踏板141の上面に接触する。
段鼻見切り材43は接触端面15aに接触するが、非接触面15bには接触しない。
本実施の形態では、階下側見切り材42及び段鼻見切り材43は横勝ちに配される。しかしながら、コーナー構造21は、縦勝ちに配された階下側見切り材及び段鼻見切り材を備えていてもよい。この場合、段鼻見切り材の上端面に、例えばシート状の化粧部材が貼り付けてあればよい。
また、階下側見切り材42の前端部及び段鼻見切り材43の上端部夫々が施工現場にて斜め45°に切断され、階下側見切り材42及び段鼻見切り材43が90°に留継ぎされてもよい。この場合、化粧部材423は不要なので、部品点数が減る。
次に、被覆部材402の準備と階段1への配置とについて説明する。
施工者は、被覆部材402を、図8及び図9に示す板状部材502から得る(図8には破線で図示)。
板状部材502は矩形平板状をなす。板状部材502の短手方向の一端面は、階下側被覆部材45の後端面と同様に湾曲している。板状部材502の長辺部の長さは、階上側被覆部材44(又は階下側被覆部材45)の上下方向の長さよりも長い。板状部材502の短辺部の長さは、階上側被覆部材44の左右方向の長さと階下側被覆部材45の前後方向の長さとの和よりも長い。
板状部材502は、矩形平板状の本体503に1枚の化粧シート504を巻き付けることによって化粧してなる。図9では、本体503及び化粧シート504が分かり易いように、両者を離隔させて記載してあるが、実際には両者は密着している。本体503の一面及び他面は、長手方向の長さは同じであるが、短手方向の長さは一面(図9における向かって右側の面)の方が短い。
化粧シート504は、本体503の一面と短手方向両端面とを夫々全面的に被覆している。本体503の他面には、化粧シート504の周縁部が配されており、部分的に本体503が露出している。このような板状部材502は、工場で容易に大量生産することができるので、安価に入手することが可能である。
本体503は、棒状部材51〜53を構成する角材と共通の材料(例えば木材又は木質材等)を用いてなることが望ましい。化粧シート504は棒状部材51〜53を構成する化粧シートと共通化されていることが望ましい。
施工者は、まず、板状部材502を2分割する。図8には、板状部材502が短手方向に2分割された分割板状部材54,55が破線で示されている。分割板状部材54は板状部材502の短手方向の他端面を含んでおり、分割板状部材55は板状部材502の短手方向の一端面を含んでいる。
施工者は、分割板状部材54を階段1の寸法に応じて更に切断(長さカット及び幅カット)して、階上側被覆部材44を得る。また、施工者は、分割板状部材55を階段1の寸法に応じて更に切断(長さカット及び幅カット)して、階下側被覆部材45を得る。即ち、施工者は、被覆部材402を構成する2部材を得る。
本実施の形態では、施工者は、板状部材502から階上側被覆部材44及び階下側被覆部材45を得ているが、これに限定されず、2枚の相異なる板状部材から階上側被覆部材44及び階下側被覆部材45を個別に得てもよい。
階上側被覆部材44及び階下側被覆部材45を得た施工者は、これらを階段1に配置する。このとき、施工者は、階上側被覆部材44を、出隅31と蹴込板152との間に配し、階上側被覆部材44で、後面3bと踏板151の下面及び蹴込板152夫々との境界部分を覆うと共に、階上側被覆部材44の右端部と階下側被覆部材45の左面における最後端部とを突き合わせ、階下側被覆部材45を出隅31と段鼻見切り材43との間に配し、右面3aと踏板151の下面との境界部分を覆う。このために、施工者は、階上側被覆部材44の左端部(及び前面)を蹴込板152(及び後面3b)に接触させると共に、階下側被覆部材45の左面(及び前端面)を右面3a(及び段鼻見切り材43の後側面)に接触させる。このとき、階上側被覆部材44及び階下側被覆部材45夫々の上端面(及び下端面)は踏板151の下面(及び踏板141の上面)に接触する。
以上の結果、階上側被覆部材44及び階下側被覆部材45を用いて被覆部材402が構成される。即ち、施工者は、被覆部材402を段鼻見切り材43と蹴込板152との間に配し、被覆部材402で、踏板151の下面及び蹴込板152夫々と躯体3との境界部分を覆う。
階段1に配されたコーナー部材401及び被覆部材402夫々は、使用者の目に付き易い箇所が全体的に化粧されている。故に、コーナー部材401及び被覆部材402夫々を2部材で構成したせいで階段1の美観が損なわれてしまうことが抑制されている。
なお、階段1は、蹴込板152が右面3aに隣接している構成でもよい。この場合、被覆部材402は階下側被覆部材45を有していればよい。
階上側見切り材41〜階下側被覆部材45を階段1に配置する順番は、この順番に限定されない。
次に、図1と次の図10〜図13とを参照しつつ、踏板141と蹴込板142とに係る横見切り材46、第1の縦見切り材47、及び第2の縦見切り材48について説明する。
図10は、踏板131に係る見切りを略示する斜視図である。
図11は、横見切り材46の構成を略示する斜視図である。
図12は、第1の縦見切り材47の構成を略示する斜視図である。
図13は、第2の縦見切り材48の構成を略示する斜視図である。
横見切り材46は前後方向に長い棒状部材である(図10及び図11参照)。施工者は、図11に破線で示す棒状部材56を階段1の寸法に応じて長さカットすることによって、横見切り材46を得る。
第1の縦見切り材47は上下方向に長い棒状部材である(図10及び図12参照)。施工者は、図12に破線で示す棒状部材57を階段1の寸法に応じて長さカットすることによって、第1の縦見切り材47を得る。
棒状部材56,57夫々は、化粧シートが巻きつけられた角材の一端部を45°に留め切りしたものである。棒状部材56の留め切り部分は横見切り材46の前端部になり、棒状部材57の留め切り部分は第1の縦見切り材47の上端部になる。
横見切り材46及び第1の縦見切り材47夫々の左右方向の長さは、段鼻見切り材43の左右方向の長さに等しい。また、横見切り材46の上下方向の長さ及び第1の縦見切り材47の前後方向の長さは、夫々段鼻見切り材43の前後方向の長さに等しい。
棒状部材56,57夫々は工場で大量生産される。棒状部材56,57夫々を構成する角材及び化粧シートは、棒状部材51〜53を構成する角材及び化粧シートと共通化されていることが望ましい。
横見切り材46を得た施工者は、踏板141の段鼻143から踏板151に係る段鼻見切り材43(即ち段鼻153から垂下している段鼻見切り材43)に亘って、横見切り材46を踏板141の上面に載置する。このとき、横見切り材46の左面(及び後端面)は右面3a(及び段鼻見切り材43の前側面)に接触する。この結果、横見切り材46は、踏板141の上面と右面3aとの境界部分を覆う。また、横見切り材46の留め切り部分は段鼻143の先端面から前側に突出している。
第1の縦見切り材47を得た施工者は、第1の縦見切り材47の留め切り部分を横見切り材46の留め切り部分に留継ぎし、第1の縦見切り材47の後側面(及び左側面)を段鼻143の先端面(及び右面3a)に接触させ、且つ、段鼻143から踏板131に亘って垂下させる。この結果、第1の縦見切り材47は、段鼻143と右面3aとの境界部分を覆う。このとき、第1の縦見切り材47の下端面は踏板131の上面に接触する。
なお、棒状部材56,57は、工場出荷時に留継ぎして接合してあってもよい。
第2の縦見切り材48は上下前後方向に延びる矩形板状をなす(図10及び図13参照)。施工者は、図13に破線で示す板状部材58を階段1の寸法に応じて長さカット及び幅カットすることによって、第2の縦見切り材48を得る。板状部材58は、板状部材502と同じ構成である。板状部材502の湾曲した端面は、第2の縦見切り材48の後端面になる。なお、第2の縦見切り材48の後端面は、左右両側面に直交する平坦面であってもよい。
第2の縦見切り材48を得た施工者は、第2の縦見切り材48を、踏板131,141、蹴込板142、及び第1の縦見切り材47に囲繞された空間に嵌め込み、第2の縦見切り材48の左面を右面3aに接触させる。この結果、第2の縦見切り材48は、第1の縦見切り材47から蹴込板142に亘って配され、踏板141の下面及び蹴込板142と右面3aとの境界部分を覆う。
踏板131と蹴込板132とに係る横見切り材46、第1の縦見切り材47、及び第2の縦見切り材48は、踏板141と蹴込板142とに係る横見切り材46、第1の縦見切り材47、及び第2の縦見切り材48に対応する。ただし、横見切り材46の後端面は、踏板141に係る第1の縦見切り材47に接触する。
なお、横見切り材46〜第2の縦見切り材48を階段1に配置する順番は、この順番に限定されない。
ところで、踏板131に係る第2の縦見切り材48は、踏板161に係る第2の縦見切り材48に対応する。階上側見切り材41の左端面は、踏板161に係る第2の縦見切り材48の右側面に接触する。つまり、階上側見切り材41は、出隅31と踏板161に係る第2の縦見切り材48との間に配される。
次に、躯体3と、踏板111及び蹴込板112夫々との境界部分について述べる。この部分は、階段1の巾木構造6が覆っている。躯体3と、踏板121,191及び蹴込板122,192夫々との境界部分は、各々巾木構造6と共通のものが覆っている。図2における巾木構造6の図示は省略している。
巾木構造6は、横巾木61と第1の縦巾木621及び第2の縦巾木622とを備える。横巾木61と第1及び第2の縦巾木621,622夫々は、例えば廊下に取り付けられる巾木と共通の部材を切断して形成されたものである。
なお、横巾木61、第1の縦巾木621、及び第2の縦巾木622と、横見切り材46、第1の縦見切り材47、及び第2の縦見切り材48とが共通の構成であってもよい。
或いは、巾木構造6は、従来の階段の巾木構造(例えば特許文献1に記載のもの)と同様の構成でもよい。ただし、巾木構造6は、第1及び第2の縦巾木621,622と階下側の横巾木61とが縦勝ちに配されている。
本実施の形態のL字状部材501は2部材からなるが、コーナー構造21は、L字状部材501に替えて、一体成形されたL字状部材を備える構成でもよい。とはいえ、L字状部材501は、一体成形されたL字状部材に比べて、大量生産及び部品点数の削減等の点で有利である。何故ならば、L字状部材501を構成する棒状部材51,52は、化粧シートが巻きつけられた角材という汎用性が高い部材から容易に得ることができるのに対し、一体成形されたL字状部材は汎用性が低く、しかも単純な角材に比べて化粧が困難だからである。
なお、棒状部材51は、工場出荷時点で階上側見切り材41と同一の長さであってもよい。しかしながら、工場出荷時点では棒状部材51は階上側見切り材41よりも長い方が好ましい。何故ならば、施工者が施工現場で階段1に合わせて棒状部材51を切断する方が、必要な長さの階上側見切り材41を確実に得ることができるからである。しかも、棒状部材51の切断は、棒状部材51の長手方向に対して垂直な切断であるので、容易に実行することができる。同じ理由で、棒状部材52,53も階下側見切り材42及び段鼻見切り材43よりも長い方が好ましい。
また、L字状部材501は棒状部材51,52を90°に留継ぎしてなるが、コーナー構造21は、L字状部材501に替えて、夫々化粧シートが巻きつけられた2本の角材を90°に芋継ぎしてなるL字状部材を備える構成でもよい。ただし、芋継ぎによるL字状部材の場合、角材の化粧されていない端面がL字の外側に露出してしまうので、この端面に、例えば化粧シートを追加する必要がある。
以上のようなコーナー構造21,22及び巾木構造6,6,…は、階段1の意匠性の向上、及び、踏板111〜191及び蹴込板112〜192夫々との境界部分における躯体3の保護等に寄与する。しかも、従来のように出隅31,32夫々に2個ずつ横巾木を配する場合に比べて、コーナー部材401を1個ずつ配すればよいので、施工性を向上させることができる。
コーナー構造21を構成する各部は、L字状の部材の棒状部分、棒状の部材、又は板状の部材に対して施工者が単純な加工を施せば、階段1の寸法に対応する物を容易に得ることができる。また、コーナー構造21を施工する際に、階段1を構成する各部又は躯体3に複雑な加工(例えば欠き込み加工又は留め加工等)を施す必要がない。以上の結果、コーナー構造21は、施工者が非熟練工であっても容易に施工することができる。
コーナー構造21,22及び巾木構造6,6,…は、使用者の目に付き易い箇所が全体的に化粧されているので、階段1の美観を向上させることができる。
実施の形態 2.
図14は、本発明の実施の形態2に係る階段1のコーナー構造21における出隅31近傍の構成を略示する斜視図である。
図15は、踏板151と段鼻見切り材43との位置関係を示す斜視図である。
図14及び図15は、実施の形態1の図3及び図4に対応する。
本実施の形態のコーナー構造21は、実施の形態1のコーナー構造21と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態の踏板151においては、段鼻153の先端面が全面的に蹴込板152に平行であり、接触端面15aを有していない。即ち、踏板151は、踏板151に対応する従来の踏板と同様の形状である。故に、実施の形態2のコーナー構造21には、踏板151に対する加工の手間を省けるという利点がある。
この結果、段鼻153の先端面の左辺部と段鼻見切り材43の後側面の左辺部とが線状に接触するものの、段鼻153の先端面と段鼻見切り材43の後側面とが接触することはない。
実施の形態 3.
図16は、本発明の実施の形態3に係る階段1のコーナー構造21における出隅31近傍の構成を略示する斜視図である。図16は実施の形態1の図3に対応する。
図17は、階上側見切り材41及び階下側見切り材42の構成を略示する斜視図である。
図18は、化粧部材424の構成を略示する平面図である。
本実施の形態のコーナー構造21は、実施の形態1のコーナー構造21と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態のコーナー構造21は、実施の形態1の化粧部材423に替えて、化粧部材424を備える。
化粧部材423は階下側見切り材42の前端面に貼り付けるシート状をなすが、化粧部材424は階下側見切り材42の前端面に被せるキャップ状をなす。
化粧部材424は、化粧部42a及び凸部42bを有する。
化粧部42aは、階下側見切り材42の前端面を化粧する。化粧部42aの形状は、上下方向両端面が中心角90°の扇形であり、左側面及び後側面が平坦面である柱状をなす。化粧部42aの上下方向の長さは階下側見切り材42の上下方向の長さに等しい。
凸部42bは、化粧部42aの後面に後向きに突設してある。
なお、化粧部42aの形状は、角柱状又は球状等であってもよい。
階下側見切り材42の前端面には、凹部425が設けられている。凹部425は、階下側見切り材42の左側面に設けられている溝426の、階下側見切り材42の前端面における開口に相当する。溝426は階下側見切り材42の長さ方向の両端面に亘る。溝426の深さ方向は右方向である。
施工者は、凹部425に凸部42bを嵌め込むことによって、化粧部材424を階下側見切り材42に取り付ける。この結果、階下側見切り材42の非化粧部分である前端面が化粧される。
棒状部材52の左側面には、溝426に対応する溝が設けられている。この溝は、棒状部材52の前後両端面に亘る。故に、棒状部材52をどこで切断しても、階下側見切り材42の前端面に、凹部425が設けられる。
一方、階上側見切り材41の左端面にも凹部が設けられている。このために、階上側見切り材41の前側面には溝413が設けられている。棒状部材51の前側面には、溝413に対応する溝が設けられており、棒状部材51をどこで切断しても、階上側見切り材41の左端面に凹部が設けられる。
コーナー構造21だけを見れば、階上側見切り材41の凹部は無用の物である。しかしながら、本実施の形態の階上側見切り材41及び階下側見切り材42、延いてはコーナー部材401には、右廻りの階段に配すべきコーナー構造を構成する部品として流用することができる、という利点がある。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、階段1のコーナー構造21,22に、実施の形態1〜3に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
1 階段
111〜191 踏板
112〜192 蹴込板
113〜193 段鼻
14a,15a 接触端面
14b,15b 非接触面
21,22 コーナー構造(階段のコーナー構造)
3 躯体
31,32 出隅
401 コーナー部材
402 被覆部材
41 階上側見切り材(階上側見切り部)
42 階下側見切り材(階下側見切り部)
423,424 化粧部材
43 段鼻見切り材
44 階上側被覆部材
45 階下側被覆部材
501 L字状部材
51,52 棒状部材(棒状部)

Claims (6)

  1. 昇降方向が屈曲する階段が取り付られている躯体の出隅と、踏面が前記出隅の頂部に隣接する踏板との境界部分を覆うコーナー構造であって、
    前記出隅と前記踏板に段鼻を設けて取り付けられている蹴込板の1段上の蹴込板側との間に配され、前記躯体の前記出隅の頂部より階上側の躯体面と前記踏板の上面との境界部分を覆う階上側見切り部と、
    該階上側見切り部の前記出隅の側の端部にL字状に突き合わされ、前記出隅と前記段鼻との間に配され、前記躯体の前記出隅の頂部より階下側の躯体面と前記踏板の上面との境界部分を覆う階下側見切り部と
    を一体的に有するコーナー部材を備えることを特徴とする階段のコーナー構造。
  2. 前記階下側見切り部の前記段鼻の側の端部にL字状に突き合わされ、前記段鼻よりも下方へ垂下し、前記段鼻と前記階下側の躯体面との境界部分を覆う段鼻見切り材と、
    該段鼻見切り材と前記踏板に取り付けられている蹴込板との間に配され、前記躯体と前記踏板の下面及び前記蹴込板夫々との境界部分を覆う被覆部材と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の階段のコーナー構造。
  3. 前記蹴込板は、前記階上側の躯体面に隣接し、
    前記被覆部材は、
    前記出隅と前記蹴込板との間に配され、前記階上側の躯体面と前記踏板の下面及び前記蹴込板夫々との境界部分を覆う階上側被覆部材と、
    該階上側被覆部材の前記出隅の側の端部にL字状に突き合わされ、前記出隅と前記段鼻見切り材の間に配され、前記階下側の躯体面と前記踏板の下面との境界部分を覆う階下側被覆部材と
    を有することを特徴とする請求項2に記載の階段のコーナー構造。
  4. 前記段鼻の先端面は、
    前記段鼻見切り材に全面的に接触する接触端面と、
    該接触端面に対して傾斜し、前記段鼻見切り材に接触しない非接触面と
    を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の階段のコーナー構造。
  5. 前記階下側見切り部の前記段鼻の側の端部は前記段鼻から突出し、
    前記段鼻見切り材は前記階下側見切り部の突出部の下側に突き合わされ、
    前記突出部の突出方向端面を化粧する化粧部材を更に備えることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の階段のコーナー構造。
  6. 昇降方向が屈曲する階段が取り付られている躯体の出隅と、踏面が前記出隅の頂部に隣接する踏板との境界部分を覆うコーナー構造を施工する施工方法であって、
    2個の棒状部をL字状に一体的に有するL字状部材の各棒状部を切断して、階上側見切り部及び階下側見切り部をL字状に一体的に有するコーナー部材を準備し、
    前記階上側見切り部を前記出隅と前記踏板に段鼻を設けて取り付けられている蹴込板の1段上の蹴込板側との間に配し、
    前記階上側見切り部で、前記躯体の前記出隅の頂部より階上側の躯体面と前記踏板の上面との境界部分を覆い、
    前記階下側見切り部を前記階上側見切り部の前記出隅の側の端部にL字状に突き合わせて前記出隅と前記段鼻との間に配し、
    前記階下側見切り部で、前記躯体の前記出隅の頂部より階下側の躯体面と前記踏板の上面との境界部分を覆うことを特徴とする階段のコーナー構造の施工方法。
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