JP6114714B2 - 巾木及び階段構造 - Google Patents

巾木及び階段構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6114714B2
JP6114714B2 JP2014085400A JP2014085400A JP6114714B2 JP 6114714 B2 JP6114714 B2 JP 6114714B2 JP 2014085400 A JP2014085400 A JP 2014085400A JP 2014085400 A JP2014085400 A JP 2014085400A JP 6114714 B2 JP6114714 B2 JP 6114714B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vertical
baseboard
piece
base portion
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014085400A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015206163A (ja
Inventor
盛康 永吉
盛康 永吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iida Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Iida Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iida Sangyo Co Ltd filed Critical Iida Sangyo Co Ltd
Priority to JP2014085400A priority Critical patent/JP6114714B2/ja
Publication of JP2015206163A publication Critical patent/JP2015206163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6114714B2 publication Critical patent/JP6114714B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

本発明は、簡単且つ美観良く取り付け可能な巾木及び階段構造に関する。
例えば、階段が取り付けられた壁面及び階段の段板の間の入隅部(接合部)と壁面及び階段の蹴込み板の間の入隅部(接合部)とに亘って取り付けられる巾木として特許文献1のようなものがある。この特許文献1の巾木は、段板の上面に沿って配置される上面巾木部と、蹴込み板に沿って配置される垂直巾木部とを有し、略L字状に設けられている。更に、特許文献1の巾木は、例えば、垂直巾木部の下面が一つ下の段に既に取り付けられた他の巾木の上面巾木部の上面と接すると共に、上面巾木部の先端面が一つ上の段の蹴込み板と接するように設けられている。
しかしながら、特許文献1の巾木は、工場等において予め加工された、所謂、プレカット巾木である。したがって、例えば、加工誤差や組立誤差等による施工誤差が現場において生じた場合には、現場で上面巾木部や垂直巾木部の長さを短くする等、現場で部材長さを削る等して調整加工する必要があり、作業性が悪く、施工時間が長くなる虞がある。更に、美観を維持しつつ調整加工するには、作業者等の技能レベルに頼ることになる。
特開2010−281077号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、簡単且つ美観良く取り付け可能な巾木及び階段構造を提供することを目的とする。
本発明に係る巾木は、複数の段板と複数の蹴込み板とで構成される階段が設けられた壁面と該段板との間の入隅部及び該壁面と該蹴込み板との間の入隅部に取り付けられる巾木であって、上記段板の上面に沿って配置される横ベース部と、上記横ベース部の一端に略垂直に延設され、上記蹴込み板に沿って配置される縦ベース部とを有する略L字状のベース部と、上記横ベース部の一面に突設された横段部と、上記縦ベース部の一面に突設された縦段部とを有する略L字状の段部と、少なくとも上記ベース部及び上記段部の一片に、該段部の一片が該ベース部の一片よりも長さ方向の先端側に突出して設けられ、隣接する巾木の上記ベース部及び上記段部の他片の先端部に重ねて配置される覆片とを備える。
本発明に係る階段構造は、複数の段板と複数の蹴込み板とで構成され、壁面に設けられる階段と、上記階段が設けられた壁面と上記段板との間の入隅部及び該壁面と上記蹴込み板との間の入隅部に取り付けられる複数の巾木とを備え、上記巾木は、上記段板の上面及び上記蹴込み板に沿って配置される略L字状のベース部と、上記ベース部の一面に突設された略L字状の段部と、少なくとも上記ベース部及び上記段部の一片に、該段部の一片が該ベース部の一片よりも長さ方向の先端側に突出して設けられ、隣接する巾木の上記ベース部及び上記段部の他片の先端部に重ねて配置される覆片とを備える。
本発明によれば、階段が設けられた壁面及び階段の段板の間の入隅部と壁面及び階段の蹴込み板の間の入隅部とに亘って巾木が取り付けられる際に、段部の一片がベース部の一片よりも長さ方向の先端側に突出して設けられた覆片を、隣接する巾木の他片の先端部に重ねて配置するので、この重ねた範囲内において調整の幅を持たせることができる。すなわち、例えば覆片によって覆われる巾木の他片の長さを覆片と重なる範囲内で短くしておくことで、巾木自体の長さを削る等の調整を省略することができる。更に、覆片によって巾木の他片の先端部を覆い隠すことにより、連続性を持たせることができ、美観性を損なうこともない。したがって、本発明によれば、簡単且つ美観良く、巾木を階段に取り付けることができる。
階段構造を示した斜視図である。 (A)は、一方に覆片を有すると共に他方に突片を有する巾木を示した平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は側面図である。 図2の巾木の使用状態を示した図である。 (A)は、一方に突片を有すると共に他方に覆片を有する巾木を示した平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は側面図である。 図4の巾木の使用状態を示した図である。 (A)は、両方に覆片を有する巾木を示した平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は側面図である。 (A)は、両方に突片を有する巾木を示した平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は側面図である。 図6及び図7の巾木の使用状態を示した図である。 (A)は、覆片だけを有する巾木を示した平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は側面図である。 (A)は、突片だけを有する巾木を示した平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は側面図である。
以下、本発明を適用した巾木及び階段構造について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
<1.第1の実施例の説明>
本発明を適用した階段構造1は、図1に示すように、壁面2に設けられる階段10と、壁面2と階段10との入隅部(接合部)に取り付けられ、入隅部を覆う複数の巾木20とを備えている。
階段10は、図1に示すように、壁面2に取り付けられる側板11と、側板11に取り付けられる複数の蹴込み板12と複数の段板13とで構成されている。
側板11は、例えば木製の長尺な板部材で構成されている。更に、側板11には、蹴込み板12が取り付けられる蹴込み板取付部11aと段板13が取り付けられる段板取付部11bとが複数個形成されている。更に、側板11は、対向する壁面2,2にそれぞれ取り付けられている。なお、図1中においては、一方の壁面2のみを図示し、他方の壁面2は省略している。
蹴込み板12は、例えば木製の矩形状の板部材で構成されている。更に、蹴込み板12は、長さ方向を側板11,11間に向けつつ幅方向を鉛直方向(高さ方向)に向けて、側板11の蹴込み板取付部11aに取り付けられている。
段板13は、例えば木製の矩形状の板部材で構成されている。更に、段板13は、長さ方向を側板11,11間に向けつつ幅方向を蹴込み板12と略直交する水平対向に向けて、側板11の段板取付部11bに取り付けられている。この際、段板13は、幅方向の手前側の端部が蹴込み板12よりも手前側に突出して段鼻部14が形成されるように、側板11の段板取付部11bに取り付けられている。
巾木20は、図1に示すように、壁面2及び蹴込み板12の入隅部(接合部)と壁面2及び段板13の入隅部(接合部)とに亘って取り付けられ、階段10に複数個設けられている。この巾木20は、例えば木材や合成樹脂等で設けられており、図2及び図3に示すように、略L字状のベース部21と、ベース部21の一面に突設された略L字状の段部22とで構成されている。
ベース部21は、段板13の上面に沿って配置される横ベース部21aと、横ベース部21aの一端に略垂直に延設され、蹴込み板12に沿って配置される縦ベース部21bとを有している。
段部22は、横ベース部21aの一面に突設された横段部22aと、縦ベース部21bの一面に突設された縦段部22bとを有している。横段部22aは、横ベース部21aと下面同士が面一で横ベース部21aよりも幅狭に形成されている。縦段部22bは、縦ベース部21bと蹴込み板1に対向する面同士が面一で縦ベース部21bよりも幅狭に形成されている。
また、図2及び図3に示すように、横ベース部21aと横段部22aとから成る巾木20の一片の先端部には、横段部22aが横ベース部21aよりも長手方向の他端側に突出した横覆片23が設けられている。更に、縦ベース部21bと縦段部22bから成る巾木20の他片の先端部には、縦ベース部21bが縦段部22bよりも長手方向の下端側に突出した縦突片24が設けられている。この横覆片23は、隣接する一の巾木20aの縦突片24に重ねて配置される。更に、縦突片24は、隣接する他の巾木20bの横覆片23が重ねて配置される。
また、図2及び図3に示すように、縦ベース部21b及び縦段部22bの段板13に対向する面には、段板13の段鼻部14が収容される段鼻収容凹部25が形成されている。
また、巾木20は、図3に示すように、横ベース部21aの下面から縦突片24の下面までの長さH1が、隣接する段板13の上面間の長さH2よりも、所定の長さH3だけ短く設けられている。具体的に、この所定の長さH3は、横覆片23(横段部22a)の幅H4よりも小さくなるように設けられている。これにより、巾木20は、階段10に取り付ける際に、他片の長さを削る等の調整をすることなく、簡単に階段10に取り付けることができ、作業性が良く、施工時間を短縮することができる。更に、巾木20は、階段10に取り付けられた際に、横覆片23を一つ上の段の一の巾木20aの縦突片24に確実に重ねて配置することができる。更に、巾木20は、一つ下の段の他の巾木20cが取り付けられた際に、縦突片24に他の巾木20cの横覆片23が重ねて配置される。
また、図3に示すように、巾木20は、縦段部22bの下面が他の巾木20cの横覆片23の上面から離間して隙間S1を有するように設けられている。例えば、縦段部22bの下面は、他の巾木20cの横ベース部21aの上面と略一致するように、他の巾木20bの横覆片23の上面から離間して設けられている。これにより、巾木20は、階段10の上下においてデザインを共通化することができ、美観を向上させることができる。
以上のような構成を有する巾木20は、次のようにして階段10に取り付けられて、階段構造1を設ける。
先ず、図3に示すように、段鼻収容凹部25に段鼻部14を収容しつつ、横ベース部21aを段板13の上面に沿って配置させ、縦ベース部21bを蹴込み板12に沿って配置させて、巾木20bを、壁面2及び段板13の入隅部と壁面2及び蹴込み板12の入隅部とに亘って取り付ける。この際、巾木20bは、横覆片23を、一つ上の段の一の巾木20aの縦突片24に重ねて配置して、この縦突片24の先端部及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間等を覆い隠す。
次いで、同様にして、一つ下の段に他の巾木20cを取り付ける。すると、巾木20bは、縦突片24に他の巾木20cの横覆片23が重ねて配置されて、縦突片24の先端部及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間等が覆い隠される。
次いで、同様にして、横覆片23を隣接する巾木20の縦突片24に重ねて配置するようにして、新たな巾木20を階段10に取り付けていき、巾木20を階段10に複数個取り付ける。
以上のようにして、階段10に複数個の巾木20が取り付けられ、階段構造1が設けられる。
なお、巾木20は、階段10の上段から下段に向けて順番に取り付けることに限定されるものではなく、下段から上段に向けて順番に取り付けるようにしても良い。
以上のように、巾木20は、横ベース部21aの下面から縦突片24の下面までの長さH1が、隣接する段板13の上面間の長さH2よりも、所定の長さH3だけ短く設けられているので、縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間によって現場における誤差を吸収することができ、階段10に取り付ける際に、他片の長さを削る等の調整をすることなく、階段10に簡単に取り付けることができ、作業性が良く、施工時間を短縮することができる。
また、巾木20は、一片の先端部に設けられた横覆片23が一つ上の段の一の巾木20aの縦突片24に重ねて配置されるので、この縦突片24の先端部及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間等を覆い隠すことができる。更に、巾木20は、一つ下の段の他の巾木20cが取り付けられると、縦突片24に他の巾木20cの横覆片23が重ねて配置されるので、縦突片24及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間等が覆い隠される。したがって、巾木20は、階段構造1の美観が損なうことを防止できる。
すなわち、巾木20は、簡単且つ美観良く、階段10に取り付けることができる。更に、巾木20は、縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間の範囲内であれば現場における誤差を吸収することができるので、プレカット製品として汎用性を持たせることができる。
<2.第2の実施例の説明>
次に、第2の実施例の階段構造30について説明する。なお、第2の実施例の階段構造30については、第1の実施例の階段構造1と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
具体的に、第1の実施例の巾木20では一片の先端部に横覆片23が設けられ、他片の先端部に縦突片24が設けられているのに対して、第2の実施例の巾木40は、図4に示すように、一片に横突片44が設けられ、他片に縦覆片43が設けられている。
横突片44は、横ベース部21aが横段部22aよりも長手方向の他端側に突出して設けられている。縦覆片43は、縦段部22bが縦ベース部21bよりも長手方向の下端側に突出して設けられている。横突片44には、一つ上の段の一の巾木40aの縦覆片43が重ねて配置される。縦覆片43は、一つ下の段の他の巾木40cの横突片44に重ねて配置される。
また、巾木40は、図5に示すように、縦ベース部21bの段板13に対向する面から横突片44の先端面までの長さL1が、隣接する蹴込み板12の外側面間の長さL2よりも、所定の長さL3だけ短く設けられている。具体的に、この所定の長さL3は、縦覆片43(縦段部22b)の幅L4よりも小さくなるように設けられている。これにより、巾木40は、階段10に取り付けられる際に、一片の長さを削る等の調整をすることなく、簡単に階段10に取り付けることができ、作業性が良く、施工時間を短縮することができる。更に、巾木40は、階段10に取り付けられた際に、縦覆片43を一つ下の段の他の巾木40cの横突片44に確実に重ねて配置することができる。更に、巾木40は、一つ上の段の一の巾木40aが取り付けられた際に、横突片44に一の巾木40aの縦覆片43が重ねて配置される。
また、図5に示すように、巾木40は、横段部22aの先端面が一つ上の段の一の巾木20aの縦覆片43の外側面から離間して隙間S2を有するように設けられている。例えば、横段部22aの外側面は、一の巾木20aの縦ベース部21bの外側面と略一致するように、一の巾木20aの縦覆片43の外側面から離間して設けられている。これにより、巾木40は、階段10の上下においてデザインを共通化することができ、美観を向上させることができる。
以上のような構成を有する巾木40は、次のようにして階段10に取り付けられて、階段構造30を設ける。
先ず、図5に示すように、段鼻収容凹部25に段鼻部14を収容しつつ、横ベース部21aを段板13の上面に沿って配置させ、縦ベース部21bを蹴込み板12に沿って配置させて、巾木40bを、壁面2及び段板13の入隅部と壁面2及び蹴込み板12の入隅部とに亘って取り付ける。この際、巾木40bは、縦覆片43を、一つ下の段の他の巾木40cの横突片44に重ねて配置して、この横突片44の先端部及び横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間等を覆い隠す。
次いで、同様にして、一つ上の段に一の巾木40aを取り付ける。すると、巾木40bは、横突片44に一の巾木40aの縦覆片43が重ねて配置されて、横突片44の先端部及び横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間等が覆い隠される。
次いで、同様にして、縦覆片43を隣接する巾木40の横突片44に重ねて配置するようにして、新たな巾木40を階段10に取り付けていき、巾木40を階段10に複数個取り付ける。
以上のようにして、階段10に複数個の巾木40が取り付けられ、階段構造30が設けられる。
なお、巾木40は、階段10の下段から上段に向けて順番に取り付けることに限定されるものではなく、上段から下段に向けて順番に取り付けるようにしても良い。
以上のように、巾木40は、縦ベース部21bの段板13に対向する面から横突片44の先端面までの長さL1が、隣接する蹴込み板12の外側面間の長さL2よりも、所定の長さL3だけ短く設けられているので、横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間によって現場における誤差を吸収することができ、階段10に取り付ける際に、一片の長さを削る等の調整をすることなく、階段10に簡単に取り付けることができ、作業性が良く、施工時間を短縮することができる。
また、巾木40は、他片の先端部に設けられた縦覆片43が一つ下の段の他の巾木40cの横突片44に重ねて配置されるので、この横突片44の先端部及び横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間等を覆い隠すことができる。更に、巾木40は、一つ上の段に一の巾木40aが取り付けられると、横突片44に一の巾木40aの縦覆片43が重ねて配置されるので、横突片44及び横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間等が覆い隠される。したがって、巾木40は、階段構造30の美観が損なうことを防止できる。
すなわち、巾木40は、簡単且つ美観良く、階段10に取り付けることができる。更に、巾木40は、横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間の範囲内であれば現場における誤差を吸収することができるので、プレカット製品として汎用性を持たせることができる。
<3.第3の実施例の説明>
次に、第3の実施例の階段構造50について説明する。なお、第3の実施例の階段構造30については、第1の実施例の階段構造1及び第2の実施例の階段構造30と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
具体的に、第1の実施例及び第2の実施例では、同じ形状の巾木20,40が階段10に複数個取り付けられて、階段構造1,30が設けられているのに対して、図6〜図8に示すように、第3の実施例では、それぞれ形状が異なる第1の巾木60と第2の巾木70とで構成されている。
第1の巾木60は、図6に示すように、一片の先端部に横覆片23が設けられ、他片の先端部に縦覆片43が設けられている。第2の巾木60は、図7に示すように、一片の先端部に横突片44が設けられ、他片の先端部に縦突片24が設けられている。
また、第2の巾木70は、図8に示すように、縦ベース部21bの段板13に対向する面から横突片44の先端面までの長さL1が、隣接する蹴込み板12の外側面間の長さL2よりも、所定の長さL3だけ短く設けられている。具体的に、この所定の長さL3は、第1の巾木60の縦覆片43(縦段部22b)の幅L4よりも小さくなるように設けられている。更に、第2の巾木70は、横ベース部21aの下面から縦突片24の下面までの長さH1が、隣接する段板13の上面間の長さH2よりも、所定の長さH3だけ短く設けられている。具体的に、この所定の長さH3は、第1の巾木60の横覆片23(横段部22a)の幅H4よりも小さくなるように設けられている。
これにより、第2の巾木70は、階段10に取り付けられる際に、一片及び他片の長さを削る等の調整をすることなく、簡単に階段10に取り付けることができ、作業性が良く、施工時間を短縮することができる。更に、第1の巾木60は、第2の巾木70よりも一つ下の段に取り付けられた際に、横覆片23を一つ上の段の第2の巾木70の縦突片24に確実に重ねて配置することができる。更に、第1の巾木60は、縦覆片43を一つ下の段の第2の巾木70の横突片44に確実に重ねて配置することができる。
以上のような構成を有する第1の巾木60及び第2の巾木70は、次のようにして階段10に取り付けられて、階段構造50を設ける。
先ず、図8に示すように、段鼻収容凹部25に段鼻部14を収容しつつ、横ベース部21aを段板13の上面に沿って配置させ、縦ベース部21bを蹴込み板12に沿って配置させて、第2の巾木70を、一つ置きに、壁面2及び段板13の入隅部と壁面2及び蹴込み板12の入隅部とに亘って取り付ける。
次いで、段鼻収容凹部25に段鼻部14を収容しつつ、横ベース部21aを段板13の上面に沿って配置させ、縦ベース部21bを蹴込み板12に沿って配置させて、第1の巾木60を、第2の巾木70,70間の壁面2及び段板13の入隅部と壁面2及び蹴込み板12の入隅部とに亘って取り付ける。この際、第1の巾木60は、横覆片23を、一つ上の段の第2の巾木70の縦突片24に重ねて配置して、この縦突片24の先端部及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間等を覆い隠す。更に、第1の巾木60は、縦覆片43を、一つ下の段の第2の巾木70の横突片44に重ねて配置して、この横突片44の先端部及び横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間等を覆い隠す。
以上のようにして、階段10に複数個の第1の巾木60及び第2の巾木70が取り付けられ、階段構造50が設けられる。
なお、第1の巾木60及び第2の巾木70は、下段から上段に向けて又は上段から下段に向けて交互に順番に取り付けるようにしても良い。
以上のように、第2の巾木70は、縦ベース部21bの段板13に対向する面から横突片44の先端面までの長さL1が、隣接する蹴込み板12の外側面間の長さL2よりも、所定の長さL3だけ短く設けられている。更に、第2の巾木70は、横ベース部21aの下面から縦突片24の下面までの長さH1が、隣接する段板13の上面間の長さH2よりも、所定の長さH3だけ短く設けられている。したがって、第2の巾木70は、横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間によって現場における誤差を吸収することができ、階段10に取り付ける際に、一片及び他片の長さを削る等の調整をすることなく、階段10に簡単に取り付けることができ、作業性が良く、施工時間を短縮することができる。
また、第1の巾木60は、一片の先端部に設けられた横覆片23が一つ上の段の第2の巾木70の縦突片24に重ねて配置されるので、この縦突片24及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間等を覆い隠すことができる。更に、第1の巾木60は、他片の先端部に設けられた縦覆片43が一つ下の段の第2の巾木70の横突片44に重ねて配置されるので、この横突片44及び横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間等を覆い隠すことができる。したがって、第1の巾木60は、階段構造50の美観が損なうことを防止できる。
すなわち、第1の巾木60及び第2の巾木70は、簡単且つ美観良く、階段10に取り付けることができる。更に、第1の巾木60及び第2の巾木70は、横突片44の先端面と蹴込み板12の外側面との間の隙間及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間の範囲内であれば現場における誤差を吸収することができるので、プレカット製品として汎用性を持たせることができる。
<4.変形例の説明>
なお、図9に示すように、第1の実施例の巾木20の他片の先端部に設けた縦突片24を省略して、一片の先端部だけに横覆片23を設けるようにしても良い。このような一片の先端部だけに横覆片23が設けられる巾木80は、例えば、第1の実施例の階段構造1や第3の実施例の階段構造50の階段10の最下段に取り付けられる。この際、巾木80は、横覆片23が一つ上の段の一の巾木20,70の縦突片24に重ねて配置されるので、この縦突片24の先端部及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間等を覆い隠すことができる。したがって、巾木80は、階段構造1,50の美観が損なうことを防止できる。
また、図10に示すように、第1の実施例の巾木20の一片の先端部に設けた横覆片23を省略して、他片の先端部だけに縦突片24を設けるようにしても良い。このような他片の先端部だけに縦突片24が設けられる巾木90は、例えば、第1の実施例の階段構造1や第3の実施例の階段構造50の階段10の最上段に取り付けられる。巾木90は、横ベース部21aの下面から縦突片24の下面までの長さH1が、隣接する段板13の上面間の長さH2よりも、所定の長さH3だけ短く設けられているので、縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間によって現場における誤差を吸収することができ、階段10に取り付ける際に、他片の長さを削る等の調整をすることなく、階段10に簡単に取り付けることができ、作業性が良く、施工時間を短縮することができる。
また、巾木90は、一つ下の段に例えば巾木20,60等が取り付けられると、縦突片24に巾木20,60の横覆片23が重ねて配置されるので、この縦突片24の先端部及び縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間等が覆い隠される。したがって、巾木90は、階段構造1,50の美観が損なうことを防止することができる。
すなわち、巾木90は、簡単且つ美観良く、階段10に取り付けることができる。更に、巾木90は、縦突片24の下面と段板13の上面との間の隙間の範囲内であれば現場における誤差を吸収することができるので、プレカット製品として汎用性を持たせることができる。
1 階段構造、2 壁面、10 階段、11 側板、11a 蹴込み板取付部、11b 段板取付部、12 蹴込み板、13 段板、14 段鼻部、20 巾木、21 ベース部、21a 横ベース部、21b 縦ベース部、22 段部、22a 横段部、22b 縦段部、23 横覆片、24 縦突片、25 段鼻収容凹部、30 階段構造、40 巾木、43 縦覆片、44 横突片、50 階段構造、60 第1の巾木、70 第2の巾木、80 巾木、90 巾木、

Claims (8)

  1. 複数の段板と複数の蹴込み板とで構成される階段が設けられた壁面と該段板との間の入隅部及び該壁面と該蹴込み板との間の入隅部に取り付けられる巾木であって、
    上記段板の上面に沿って配置される横ベース部と、上記横ベース部の一端に略垂直に延設され、上記蹴込み板に沿って配置される縦ベース部とを有する略L字状のベース部と、
    上記横ベース部の一面に突設された横段部と、上記縦ベース部の一面に突設された縦段部とを有する略L字状の段部と、
    少なくとも上記ベース部及び上記段部の一片に、該段部の一片が該ベース部の一片よりも長さ方向の先端側に突出して設けられ、隣接する巾木の上記ベース部及び上記段部の他片の先端部に重ねて配置される覆片とを備えることを特徴とする巾木。
  2. 上記横段部が上記横ベース部よりも長手方向の他端側に突出して設けられた横覆片と、
    上記縦ベース部が上記縦段部よりも長手方向の下端側に突出して設けられた縦突片とを備え、
    上記横覆片は、隣接する一の巾木の縦突片に重ねて配置され、
    上記縦突片は、隣接する他の巾木の横覆片が重ねて配置されることを特徴とする請求項1に記載の巾木。
  3. 上記横段部は、上記横ベース部と下面同士が面一で該横ベース部よりも幅狭に形成され、
    上記縦段部は、上記縦ベース部と上記蹴込み板に対向する面同士が面一で該縦ベース部よりも幅狭に形成されると共に、上記縦突片に上記他の巾木の横覆片が重ねられた際に、下面が上記他の巾木の横覆片の上面から離間して設けられることを特徴とする請求項2に記載の巾木。
  4. 上記横ベース部が上記横段部よりも長手方向の他端側に突出して設けられた横突片と、
    上記縦段部が上記縦ベース部よりも長手方向の下端側に突出して設けられた縦覆片とを備え、
    上記横突片は、隣接する一の巾木の縦覆片が重ねて配置され、
    上記縦覆片は、隣接する他の巾木の横突片に重ねて配置されることを特徴とする請求項1に記載の巾木。
  5. 上記横段部は、上記横ベース部と下面同士が面一で該横ベース部よりも幅狭に形成されると共に、上記横突片に上記一の巾木の縦覆片が重ねられた際に、上記蹴込み板に対向する面が上記一の巾木の縦覆片の一端面から離間して設けられ、
    上記縦段部は、上記縦ベース部と上記蹴込み板に対向する面同士が面一で該縦ベース部よりも幅狭に形成されることを特徴とする請求項4に記載の巾木。
  6. 上記横段部が上記横ベース部よりも長手方向の他端側に突出して設けられた横覆片と、
    上記縦段部が上記縦ベース部よりも長手方向の下端側に突出して設けられた縦覆片と、
    上記横ベース部が上記横段部よりも長手方向の他端側に突出して設けられた横突片と、
    上記縦ベース部が上記縦段部よりも長手方向の下端側に突出して設けられた縦突片とを備え、
    上記横覆片は、隣接する一の巾木の上記縦突片に重ねて配置され、
    上記縦覆片は、隣接する他の巾木の上記横突片に重ねて配置されることを特徴とする請求項1に記載の巾木。
  7. 上記横段部は、上記横ベース部と下面同士が面一で該横ベース部よりも幅狭に形成され、
    上記縦段部は、上記縦ベース部と上記蹴込み板に対向する面同士が面一で該縦ベース部よりも幅狭に形成されることを特徴とする請求項6に記載の巾木。
  8. 複数の段板と複数の蹴込み板とで構成され、壁面に設けられる階段と、
    上記階段が設けられた壁面と上記段板との間の入隅部及び該壁面と上記蹴込み板との間の入隅部に取り付けられる複数の巾木とを備え、
    上記巾木は、
    上記段板の上面及び上記蹴込み板に沿って配置される略L字状のベース部と、
    上記ベース部の一面に突設された略L字状の段部と、
    少なくとも上記ベース部及び上記段部の一片に、該段部の一片が該ベース部の一片よりも長さ方向の先端側に突出して設けられ、隣接する巾木の上記ベース部及び上記段部の他片の先端部に重ねて配置される覆片とを備えることを特徴とする階段構造。
JP2014085400A 2014-04-17 2014-04-17 巾木及び階段構造 Active JP6114714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085400A JP6114714B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 巾木及び階段構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014085400A JP6114714B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 巾木及び階段構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015206163A JP2015206163A (ja) 2015-11-19
JP6114714B2 true JP6114714B2 (ja) 2017-04-12

Family

ID=54603183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014085400A Active JP6114714B2 (ja) 2014-04-17 2014-04-17 巾木及び階段構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6114714B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06129082A (ja) * 1992-10-16 1994-05-10 Shimizu:Kk 入隅、出隅用丸み付回り縁、巾木の製造方法
JPH08165774A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Sekisui Chem Co Ltd 階段幅木
JP3138853B2 (ja) * 1996-02-15 2001-02-26 永大産業株式会社 幅木の取付構造及び階段装置
ITLE20000020A1 (it) * 2000-12-07 2002-06-07 Mario Polimena Innovazioni delle scale in legno, similari e materiali alternativi". la presente invenzione industriale consente all'utilizzatore di applica
JP2004076459A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Seven Kogyo Kk 階段の巾木構造
JP5086694B2 (ja) * 2007-05-25 2012-11-28 朝日ウッドテック株式会社 階段用縦巾木、階段用巾木および階段
JP2013130020A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Asahi Woodtec Corp 階段用巾木

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015206163A (ja) 2015-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6190314B2 (ja) 巾木コーナー部材
JP6114714B2 (ja) 巾木及び階段構造
JP6573446B2 (ja) 壁面造作材
JP5877340B2 (ja) 見切具
JP4938264B2 (ja) 廻り階段
JP6861011B2 (ja) コーナーカバー
JP6534174B2 (ja) 外壁の出隅部の構造、及び、外壁材構造物
JP5645177B1 (ja) 気密巾木のコーナー部の隙間隠蔽カバー
JP5679156B2 (ja) 階段幅木及びこれを用いた階段構造
JP6845019B2 (ja) 面材ユニットの連結構造
JP5796224B2 (ja) 見切接続具
JP5455448B2 (ja) 階段の巾木構造
JP2012177258A (ja) 間仕切り構造及び内壁下地工法
JP4084106B2 (ja) 階段用幅木
JP6623016B2 (ja) 階段のコーナー構造及び階段のコーナー構造の施工方法
JP6879566B2 (ja) 階段用巾木及び段鼻役物
JP6315424B2 (ja) 笠木カバー部材
JP2004150037A (ja) 廻り階段を含む階段用の化粧枠構造
JP3225624U (ja) 巾木装置及び巾木装置を構成する部材、繋ぎ部材、コーナー部材
JP2013142222A (ja) 廻り階段構造及び廻り階段の施工方法
JP5631713B2 (ja) 折返し廻り階段の段板取付け構造
JP4908108B2 (ja) コーナー棚
JP6487022B2 (ja) 目地ジョイナー
JP6774707B2 (ja) 連結材を利用したパネルの接続構造
JP6541990B2 (ja) 床見切装置およびコーナー材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6114714

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250