JP6879566B2 - 階段用巾木及び段鼻役物 - Google Patents
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Description
同じように、住宅に階段を設ける場合、この階段と壁面との間にも隙間が存在し、この隙間を被覆する為に、階段用巾木が取付けられる。
図9は従来の階段用巾木を示す具体例であり、該階段用巾木はL型階段巾木Aと階段巾木Bから成り、L型階段巾木Aは横巾木(イ)と縦巾木(ロ)とがL型に突き合わされ、階段巾木Bは上記縦巾木(ロ)と併設される。
また、突合せ面を正確な45°に切断する作業は容易でなく、誤差が生じると突合せ面に隙間と成って現れる。横巾木(イ)と縦巾木(ロ)は接着剤にて固定したり、又はタッカーを裏面から打ち込んで固定される。
また、同じく突合せ面を正確な45°に切断する作業は容易でなく、誤差が生じると突合せ面に隙間と成って現れる。
ところで、この階段巾木の場合も前記図9、図11に示した場合と同じく角張ったコーナーを有し、横巾木と縦巾木の突合せ面を隙間なく製作することは容易でない。
そこで、踏み板及び蹴込み板を有する階段の側方の壁部に、横巾木と縦巾木とからなる階段巾木を、留め接ぎを施して取り付ける際の施工方法である。縦巾木において両端の木口のうち上側をプレカット面とし、下側を現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う縦巾木切断工程と、横巾木において両端の木口のうち蹴込み板側をプレカット面とし、段鼻側を現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う横巾木切断工程と、縦巾木の現場カット面の切断後に、当該縦巾木を蹴込み板の前面側に取り付ける縦巾木取付工程と、横巾木の現場カット面の切断後に、当該横巾木を踏み板の上面側に取り付ける横巾木取付工程とを有している。
本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、階段用巾木の外観が損なわれることなく、しかも横巾木と縦巾木の先端を45°に切断加工する必要がなく、手間がかからない作業効率の高いL型の階段用巾木を提供する。
従来のL型階段用巾木の場合、横巾木と縦巾木はその先端を45°に切断した突き合わせ面を形成し、各巾木の突き合わせ面が突き合わされることで横巾木と縦巾木は垂直を成して全体形状はL型と成る。
本発明のL型階段用巾木は上記横巾木と縦巾木の先端部が段鼻役物によって垂直を成して繋がれる。その為に先端木口の切り口は45°でなく垂直としている。
また、一方側辺に設けた縁板から羽根を水平に設け、羽根は表面板との間に空間を設けて平行に延びている。
踏板に載って配置された横巾木の先端部及び蹴込板に面して垂直に起立する縦巾木の先端部は上記段鼻役物に嵌って係合し、L型の階段用巾木が構成される。
そして、段鼻役物には羽根を設けていて、この羽根が巾木の背面に設けた溝に係止することで、段鼻役物は階段用巾木から外れ落ちることはない。
該段鼻役物1はその形状を概略コ形をした表面板2を有し、表面板2の上辺3には背面側へ突出する上縁4を設け、また左側辺5にも背面側へ突出する側縁6を設けている。
図2は階段にL型階段用巾木を取付ける前の状態とL型階段用巾木を取付けた状態をそれぞれ表している。階段は一定間隔で踏板11,11・・・が水平に配置され、そして、各踏板11,11・・・の間には垂直に配置された蹴込板12,12・・・が介在している。
L型の階段用巾木は、これら踏板11と蹴込板12にかけて取付けられて、壁とに間に生じる虞がある隙間を被覆するように構成される。
ここで、踏板11に配置した横巾木13の先端は踏板11からはみ出し、縦巾木14a,14bは下段の踏板11に載って垂直に起立し、上側踏板下面との間に僅かな隙間を残している。
図2において、斜線で示す領域15は横巾木13の先端部が段鼻役物1に係合する部分であり、領域16は縦巾木14a,14bの上端部が段鼻役物1に係合する部分である。
所定の位置に固定されている横巾木13と縦巾木14a,14bに、図2において左側(踏板の先端側)から段鼻役物1を嵌めることが出来、羽根10は横巾木13の背面に設けている溝に嵌入することが出来る。
同図から明らかなように、横巾木13と縦巾木14a,14bはその長さが違うだけの同じ材料であり、その為に、必要な長さに切断して横巾木13と縦巾木14a,14bが製作され、そして、段鼻役物1を用いて繋ぐことで図4(b)に示すL型階段用巾木を簡単に製作することが出来る。
図6は本発明に係るL型階段用巾木を示す他の実施例である。このL型階段用巾木は前記図2に示した実施例と基本的な構造は同じであるが、横巾木と縦巾木の幅寸法が違っている。
図7はL型階段用巾木を構成する展開図で、各部材を表している。同図の19は上記段鼻役物、17は横巾木、18は縦巾木を示し、該L型階段用巾木は図6に示すように階段の縁に沿って取付けられ、壁との間に隙間が生じないようにしている。
この実施例の場合も同図から明らかなように、横巾木17と縦巾木18はその長さが違うだけの同じ材料であり、その為に、必要な長さに切断して横巾木17と縦巾木18が製作され、そして、段鼻役物19を用いて繋ぐことで図8に示すL型階段用巾木を簡単に製作することが出来る。
2 表面板
3 上辺
4 上縁
5 左側辺
6 側縁
7 凹部
8 右側辺
9 空間
10 羽根
11 踏板
12 蹴込板
13 横巾木
14 縦巾木
15 領域
16 領域
17 横巾木
18 縦巾木
19 段鼻役物
20 リブ
Claims (3)
- 階段の踏板から蹴込板にかけて取付けるL型階段用巾木において、踏板上面に配置される横巾木の先端部と、踏板から起立して蹴込板に面して配置される縦巾木の先端部が段鼻役物を介して繋がれ、段鼻役物は、その形状を概略コ形をした表面板を設けて凹部を有し、該表面板は上辺と左側辺が背面側へ垂直に屈曲した上縁と側縁を形成して、踏込板から突出した踏込先端部を上記凹部に篏合し、そして上記側縁の先端から表面板との間に空間を残して平行に延びる羽根を設け、該羽根は横巾木の裏面に設けている溝に嵌って係合したことを特徴とするL型階段用巾木。
- 上記縦巾木を対を成す2本で構成した請求項1記載のL型階段用巾木。
- 階段の踏板から蹴込板にかけて取付けるL型階段用巾木であって、踏板上面に配置される横巾木の先端部と、踏板から起立して蹴込板に面して配置される縦巾木の先端部を繋ぐことが出来る段鼻役物において、該段鼻役物はコーナーに丸みを有し、その形状を概略コ形をした表面板を設けて凹部を有し、該表面板は上辺と左側辺が背面側へ垂直に屈曲した上縁と側縁を形成して、踏込板から突出した踏込先端部を上記凹部に篏合可能とし、そして上記側縁の先端から表面板との間に空間を残して平行に延びる羽根を設け、該羽根は横巾木の裏面に設けている溝に嵌って係合出来るようにしたことを特徴とするL型階段用巾木の段鼻役物。
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