JP6152021B2 - 階段幅木及び階段幅木の製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、施工には高度の技術が要求され、特に側板への踏板及び蹴込板の取付け部分加工の際に、化粧面に直接ノミ等の工具で加工を行う必要があるので、化粧面を傷つけないように神経を使う上、踏板との間に隙間が生じやすい欠点がある。
この方法だと、ささら桁には、踏板や蹴込板の入る複雑な溝を加工する必要は無く、踏板や蹴込板が載せられるだけの単純な鋸歯状加工を行うだけで済む。しかも、ささら桁に関しては、施工完了後、完全に階段裏側に隠れてしまうので、化粧材も不要で、箱型階段における側板のように、化粧面を傷つけないように神経を使う必要も無い。
留め加工の実施に際しては、図13(a)に示すように長板材Nに単純に逆V型の切欠部1を形成し、「く」の字型に折り曲げる方法が最も単純である。この構造は、図13(b)に示すように蹴込板Kから段鼻Dの出が無い場合には好都合である。
さらには、図16に示すように階段幅木100を縦部材13と横部材14の分離型としてそれぞれ製作し組み合わせる方法もある(例えば、引用文献10乃至12参照)。
(1)隙間が生じやすい
階段幅木100の設置によって、踏板F両端部と壁材との間に生じる隙間は十分に隠蔽されるものの、今度は階段幅木100と踏板F及び蹴込板Kとの間に生じる隙間が問題となる。この部分に生じる隙間は、踏板F両端部と壁材との間に生じる隙間に比較すれば小さいものの、階段は昇る際に目線の高さに数段上の踏板Fが見えるので、小さくても目立つ傾向にある。
また、階段幅木100の現場施工に際して、定規付き電動丸鋸を使用する留め加工は、定規を45度に傾斜して行うので、僅かな狂いが生じるだけで隙間発生の原因となる。又、階段の長さは13段の場合、6m近くあるので、たとえLVLや合板のような異方性の少ない材料を用いても、湿度変化や昇降時の体重によるたわみによって歪が発生し、踏板Fや蹴込板Kと階段幅木100間の隙間発生の原因となる。
パッキン16は薄いゴム等で製作され、断面がI字型、L字型、♂型等様々な形状があるが、これらを階段幅木100の踏板Fや蹴込板Kと接する面に介在させれば隙間を十分に隠蔽する事ができる
図13の方法だけは、踏板F表面、蹴込板K表面、段鼻Dの全てをパッキン16でカバーできるものの、これは段鼻Dの出が無い特殊な階段専用となっていて、適用範囲が極端に狭い。なお、通常の階段は段鼻Dの出が10〜20mm程度設けられる。
プレハブ住宅等、同一寸法の住宅を多数建築する場合、部材の種類も限られているので、プラモデルのように完全規格化も容易である。しかし、一般的な木造注文住宅の階段については、段差が階高によって定まるので、1棟ごとに異なる為に、完全規格化は無理である。
又、階段の段数は13段の場合が多いが、13枚の踏板Fと13枚の蹴込板Kが交互に設けられているので、留め加工を行う屈曲部分は、最低片側の13か所、多い場合は両側の26か所もある。
留め加工を行う場合、施工現場においては高精度の自動加工装置の使用は無理で、精々、定規付き電動丸鋸程度しか使用できないので極めて手間がかかる。
特に図14の方法だと、切り欠きが2か所もあるので加工の手間がかかる。
図15のようにユニット化した場合、各階段専用の形状を製造しなければならないので、金属製やプラスチック製の場合には、専用の型が必要である。
従って、適用範囲は集合住宅やプレハブ住宅等、同一サイズの階段幅木100が大量に使用される場合に限定されてしまう。木製の場合は大型の材を削り出しによって成形するか、或いは、複数の部材を接着一体化する工程が新たに必要となる。
図17の構造は、フィラー15を使用するが幅木本体の形状に関して、図18に示すように縦部材13にフィラー15の入る空所を設ける必要があるので、加工形状が複雑化し、空所を覆う部分は縦部材13の板厚を薄くせざるを得ず、施工した状態での安定性が悪く強度面で問題がある。
図16の構造を、木材を用いて製造する場合、縦部材13上部には木口面が露出してしまう。通常、建具では木口面の露出は嫌われる場合が多いので問題である。
金属製やプラスチック製の場合、木口面露出の問題は無いものの、素材の持つ質感が木材と異なるので、階段幅木100だけが異種材料であると違和感がある。
ここで、プラスチック製だと近年では印刷技術の向上により、自然な木目を出す事も可能となっている。しかし、経年変化によって木材部分は次第に濃色に変色する傾向にあるが、プラスチック製の場合は、逆に白化してしまう場合が多いので、違和感が生じる場合が多い。よって、階段幅木100の材質は、経年変化を考えれば、基本的に変色の傾向が同じ材料、すなわち木材である事が好ましい。
また、第一部材と第二部材はともに形状が単純であるので、施工現場での加工も容易で製造コストも低廉である。
また、第一部材と第二部材は、踏板や蹴込板と同質の木材で製造可能であるので、褪色・変色の違いもほとんど無く、階段幅木だけが著しく目立つ恐れもない。さらに、第一部材と第二部材を留め継ぎしたので、木口面の露出もない。よって、デザイン上の問題は無い。
また、一つの長板材に矩形状切欠部と三角形状切欠部からなる切欠部を形成するだけであるので、施工現場での加工も容易で製造コストも低廉である。
また、一つの長板材から第一部材と第二部材を切り出したので、両部材は同一の材質であり、褪色・変色の違いもほとんど無く、階段幅木だけが著しく目立つ恐れもない。さらに、第一部材と第二部材を留め継ぎしたので、木口面の露出もない。よって、デザイン上の問題は無い。
加えて、三角形状切欠部の頂角における点で長板材を分断せずに、第一部材と第二部材とが繋がったままの状態で、第二部材を第一部材に対して略90°回転させたので、施工時に一対の第一部材と第二部材のうちどちらかが無いという状況が発生せず、施工の効率化を図ることができる。
また、請求項1に記載の階段幅木より部材数が増えるものの、第一部材と第二部材はともに形状が単純であるので、施工現場での加工も容易で製造コストも低廉である。
また、第一部材と第二部材は、踏板や蹴込板と同質の木材で製造可能であるので、褪色・変色の違いもほとんど無く、階段幅木だけが著しく目立つ恐れもない。さらに、第一部材と第二部材を留め継ぎしたので、木口面の露出もない。よって、デザイン上の問題は無い。
また、段鼻の前端にも第二パッキンが存在するので、段鼻の突出量の誤差や階段幅木の加工誤差をこの第二パッキンで吸収することができる。
また、一つの長板材に三角形状切欠部を形成するだけであるので、施工現場での加工も容易で製造コストも低廉である。
また、一つの長板材から第一部材と第二部材を切り出したので、両部材は同一の材質であり、褪色・変色の違いもほとんど無く、階段幅木だけが著しく目立つ恐れもない。さらに、第一部材と第二部材を留め継ぎしたので、木口面の露出もない。よって、デザイン上の問題は無い。
加えて、三角形状切欠部の頂角における点で長板材を分断せずに、第一部材と第二部材とが繋がったままの状態で、第二部材を第一部材に対して略90°回転させたので、施工時に一対の第一部材と第二部材のうちどちらかが無いという状況が発生せず、施工の効率化を図ることができる。
図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態に係る階段幅木200及び階段幅木200の製造方法を説明する。
この階段幅木200は、第一部材21と、第二部材22とを備える。
また、この階段幅木200の取付けの対象となる階段は、鉛直に延びる蹴込板Kと水平に延びる踏板Fからなり、その踏板Fの前端部分である段鼻Dが蹴込板Kよりも前方に突出する。また、蹴込板Kや踏板Fの少なくともいずれか一端(図1においては紙面奥側)は建物の内壁(壁材)に接する。
なお、図1等における紙面左側を階段幅木200の前方とし、紙面右側を後方とする。
また、従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
第一本体部21aは、横長矩形状で、踏板Fに接する第一パッキン23が下端に取付けられている。
そして第一突出部21bが、第一本体部21aの前端の略中央から前側上方に傾斜して三角形状に突出する。
また、第一本体部21aの前端は、段鼻Dの前端(蹴込板Kの前端)と面一であり、第一本体部21aの上端と第一突出部21bの上端は面一となっている。
また、第一突出部21bの傾斜部分と第一部材21の上端とのなす角度は45°である。
そして、第一突出部21bの傾斜部分と第二突出部22bの後述する傾斜部分とが留め継ぎされて第一部材21と第二部材22とのなす角度が略90°となっている。
第二本体部22aは、縦長矩形状で、蹴込板Kに接する第二パッキン24が後端に取付けられている。
そして、第二突出部22bが第二本体部22aの上端の前端から略中央まで上方へ矩形状に突出するとともに、さらにその矩形状突出部分の後端の上端から前側上方に傾斜して三角形状に突出している。
また、第二本体部22aの上端は、蹴込板Kの上端と面一であり、段鼻D(踏板F)の下端に接している。
また、第二本体部22aの前端、第二突出部22bの矩形状部分の前端、及び第二突出部22bの三角形状部分の前端は面一になっている。
また、第二突出部22bの傾斜部分と第二部材22の前端とのなす角度は45°である。
すなわち、第一パッキン23の伸び縮みの分だけ、第二突出部22bの矩形状部分の高さの許容値に余裕がある。
また、第二突出部22bの矩形状突出部分の後端から第二本体部22aの後端に第二パッキン24の幅(厚さ)を加えた長さは、段鼻Dの蹴込板Kからの突出量に等しく、第二突出部22bの矩形状突出部分の後端に段鼻Dの前端が当接する。これも、第一パッキン23の伸び縮み分と同様に、第二パッキン24の伸び縮み分だけ許容値に幅があるという意味である。
そして、第二突出部22bの傾斜部分の斜め方向の長さは、第一突出部21bの傾斜部分の斜め方向の長さとは等しい。
まず、図2(a)に示すような、左右に延びる一つの長板材Nを用意する。
長板材Nの下端には、パッキンを取り付ける為に、予めパッキンの脚部が挿入される溝等の嵌合手段(図示せず)を設けるが、パッキンを両面テープ等で直接固定する場合は、溝が無くても良い。
詳細には、長板材Nの下端に矩形状切欠部31の下辺を一致させる。
そして、矩形状切欠部31の上辺の右端に底辺の右端を一致させるとともに底辺の左端を矩形状切欠部31の上辺上に配置させ、さらに三角形状切欠部32の直角の頂角を上方に向けてその頂角における点を長板材Nの上端に略一致させる。
また、第一部材21や第二部材22に対して厚さ方向の加工は無い。すなわち、第一部材21と第二部材22はいずれの箇所も均一の厚さであり、両者は同じ厚さである。
この第一パッキン23及び第二パッキン24は、図3に示すように第一本体部21aや第二本体部22aの下端から内壁側へ湾曲突出した断面略舌状であり、図3(a)のように開いた状態と、図3(b)のように閉じた状態とがあるが、通常は閉じている。
また、パッキンは踏板Fや蹴込板Kと階段幅木200との間に生じる隙間を隠蔽する為に用いられるので、NCルータ等で高精度に加工された場合、ストロークは1mm程度で十分なこともあるが、そうでない場合は、やや多めにとる事が好ましい。
最後に、図2(e)に示すようにその階段幅木200を階段に取付ける。
また、第一部材21と第二部材22は、踏板Fや蹴込板Kと同質の木材で製造可能であるので、褪色・変色の違いもほとんど無く、階段幅木200だけが著しく目立つ恐れもない。さらに、第一部材21と第二部材22を留め継ぎしたので、木口面の露出もない。よって、デザイン上の問題は無い。
つまり、この留め加工とは、第一本体部21aの後端上端から後ろ側下方に傾斜して三角形状に突出した第三突出部を第一本体部21aに形成するとともに、第二本体部22aの下端前端から後ろ側下方に傾斜して三角形状に突出した第四突出部を第二本体部22aに形成するということである。
この場合、図5に示したように、蹴込板Kの前面全面のみならず、踏板Fの上面全面にパッキン23,24が位置するので、隙間隠蔽効果が一層上がる。
次に図6と図7を参照して、本発明の第二実施形態に係る階段幅木200及び階段幅木200の製造方法を説明する。
この階段幅木200は、第一部材21と、第二部材22と、第三部材25を備える。
第一本体部21aは、横長矩形状で、踏板Fに接する第一パッキン23が下端に取付けられている。
また、第一突出部21bは、第一本体部21aの前端の下端から前側上方に傾斜して三角形状に突出している。
第二本体部22aは、縦長矩形状で、第二パッキン24が後端に取付けられている。
また、第二突出部22bは、第二本体部22aの後端の上端から前側上方に傾斜して三角形状に突出している。
第二パッキン24は、段鼻Dの下端のラインで上下二つに分かれており、上側の段鼻D前端に当接する部分は図3(b)のように閉状態であり、一方それより下の部分は図3(a)のように開状態である。
この第二パッキン24の開状態部分は、後述する第三部材25の前部に反内壁側から被せられ、前記第二パッキン24の先端裏面が第三部材25に弾接している。
まず、図7(a)に示すように、左右に延びる一つの長板材Nを用意する
次に、図7(b)に示すように、直角二等辺三角形状の三角形状切欠部32を長板材Nに形成する。
詳しくは、長板材Nの下端に三角形状切欠部32の底辺を一致させるとともに三角形状切欠部32の直角の頂角を上方に向けて、その頂角における点を長板材Nの上端に略一致させる。
このとき、第二パッキン24のうち、三角形状切欠部32の底辺の左端から段鼻Dの厚さ分だけ左の位置sに切込みを入れる。
そして、図9に示すようにこの第二パッキン24を第三部材25に被せるように取り付け、第二パッキン24の裏面を第三部材25に弾接させる。
以上の工程において、第一部材21、第二部材22、及び第三部材25への厚さ方向への加工は行っていない。
また、第一実施形態に係る階段幅木200より部材数が増えるものの、第一部材21と第二部材22はともに形状が単純であるので、施工現場での加工も容易で製造コストも低廉である。
また、第一部材21と第二部材22は、踏板Fや蹴込板Kと同質の木材で製造可能であるので、褪色・変色の違いもほとんど無く、階段幅木200だけが著しく目立つ恐れもない。さらに、第一部材21と第二部材22を留め継ぎしたので、木口面の露出もない。よって、デザイン上の問題は無い。
また、段鼻Dの前端にも第二パッキン24が存在するので、段鼻Dの突出量の誤差や階段幅木200の加工誤差をこの第二パッキン24で吸収することができる。
さらに、第二部材22及び第三部材25への厚さ方向の加工は無く、第二パッキン24を開状態とすることで段鼻Dの突出量に対応しているので、構造が単純で強度も高い。
さらには、一つの長板材Nから第一部材21と第二部材22を切り出すことに限られず、他の方法で第一部材21と第二部材22を製造してもよい。
2 切欠部
11 J字状部材
12 I字状部材
13 縦部材
14 横部材
15 フィラー
16 パッキン
21 第一部材
21a 第一本体部
21b 第一突出部
22 第二部材
22a 第二本体部
22b 第二突出部
23 第一パッキン
24 第二パッキン
25 第三部材
30 切欠部
31 矩形状切欠部
32 三角形状切欠部
100 階段幅木
200 階段幅木
D 段鼻
F 踏板
K 蹴込板
N 長板材
Claims (6)
- 建物の内壁に接するとともに段鼻が蹴込板よりも前方に突出するように配置された踏板の前記内壁側の上端に沿って水平に延びる第一部材と、前記蹴込板の前記内壁側の前方で鉛直に延びる第二部材を備える階段幅木において、
前記第一部材は、
前記踏板に接する第一パッキンが下端に取付けられた横長矩形状の第一本体部と、
前記第一本体部の前端の略中央から前側上方に傾斜して三角形状に突出した第一突出部からなり、
前記第二部材は、
前記蹴込板に接する第二パッキンが後端に取付けられた縦長矩形状の第二本体部と、
前記第二本体部の上端の前端から略中央まで上方へ矩形状に突出するとともにさらにその矩形状突出部分の後端の上端から前側上方に傾斜して三角形状に突出した第二突出部からなるとともに、
前記第二突出部の矩形状部分の高さは、前記第一本体部の下端から前記第一突出部の下端までの高さに前記段鼻の厚さを加えた高さ以上、かつ前記第一本体部の下端から前記第一突出部の下端までの高さに前記段鼻の厚さと前記第一パッキンの幅を加えた高さ未満で、
さらに前記第一突出部の傾斜部分と前記第二突出部の傾斜部分とが留め継ぎされて前記第一部材と前記第二部材とのなす角度が略90°となることを特徴とする階段幅木。 - 請求項1に記載の階段幅木の製造方法であって、
左右に延びる一つの長板材の下端に下辺を一致させた矩形状切欠部と、前記矩形状切欠部の上辺の右端に底辺の右端を一致させるとともに前記底辺の左端を前記矩形状切欠部の上辺上に配置させさらに頂角を上方に向けてその頂角における点を前記長板材の上端に略一致させた直角二等辺三角形状の三角形状切欠部と、からなる切欠部を前記長板材に形成し、
前記切欠部よりも右側の前記長板材を前記第一部材としてその下端に前記第一パッキンを取付けるとともに、前記切欠部よりも左側の前記長板材を前記第二部材としてその下端に前記第二パッキンを取付け、
しかも前記矩形状切欠部の上辺の左端から前記三角形状切欠部の底辺の左端までの長さは、前記矩形状切欠部の高さに前記段鼻の厚さを加えた長さ以上、かつ前記矩形状切欠部の高さに前記段鼻の厚さと前記第一パッキンの幅を加えた長さ未満で、
さらに前記三角形状切欠部の頂角における点で前記長板材を分断せずに、前記第一部材と前記第二部材とが繋がったままの状態で、前記第二部材を前記第一部材に対して略90°回転させることを特徴とする階段幅木の製造方法。 - 建物の内壁に接するとともに段鼻が蹴込板よりも前方に突出するように配置された踏板の前記内壁側の上端に沿って水平に延びる第一部材と、前記蹴込板の前記内壁側の前方で鉛直に延びる第二部材を備える階段幅木において、
前記第一部材は、
前記踏板に接する第一パッキンが下端に取付けられた横長矩形状の第一本体部と、
前記第一本体部の前端の下端から前側上方に傾斜して三角形状に突出した第一突出部からなり、
前記第二部材は、
第二パッキンが後端に取付けられた縦長矩形状の第二本体部と、
前記第二本体部の後端の上端から前側上方に傾斜して三角形状に突出した第二突出部からなるとともに、
前記第一突出部の傾斜部分と前記第二突出部の傾斜部分とが留め継ぎされて前記第一部材と前記第二部材とのなす角度が略90°となり、
しかも前記蹴込板の前端に接して設けられ前記第二部材の第二パッキンと前記蹴込板との隙間を塞ぐ縦長矩形状の第三部材をさらに備えることを特徴とする階段幅木。 - 前記第二パッキンは前記第二本体部の後端から前記内壁側へ湾曲突出した断面略舌状であり、
前記第二パッキンを前記第三部材の前部に被せ、前記第二パッキンの裏面を前記第三部材に弾接させることを特徴とする請求項3に記載の階段幅木。 - 前記第二パッキンは前記第二本体部の後端から前記内壁側へ湾曲突出した断面略舌状であり、
前記第二パッキンの表面を前記第三部材の前端に弾接させることを特徴とする請求項3に記載の階段幅木。 - 請求項3乃至5に記載の階段幅木の製造方法であって、
左右に延びる一つの長板材の下端に底辺を一致させるとともに頂角を上方に向けてその頂角における点を前記長板材の上端に略一致させた直角二等辺三角形状の三角形状切欠部を前記長板材に形成し、
前記三角形状切欠部よりも右側の前記長板材を前記第一部材としてその下端に前記第一パッキンを取付けるとともに、前記三角形状切欠部よりも左側の前記長板材を前記第二部材としてその下端に前記第二パッキンを取付け、
前記三角形状切欠部の頂角における点で前記長板材を分断せずに、前記第一部材と前記第二部材とが繋がったままの状態で、前記第二部材を前記第一部材に対して略90°回転させることを特徴とする階段幅木の製造方法。
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