JP3685017B2 - 端部カバー - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築用巾木(以下単に巾木ということもある。)の端部を覆う端部カバーに関する。さらに詳しくは、出隅等、角部における建築用巾木の突合せ部をカバーするとともに、長尺巾木の端部をもカバーできる端部カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から巾木、回り縁等は、壁面と床面との境界部分を隠したり、床面から適当な高さの壁面にこれらを設けて、室内のインテリア効果を高める等の用途に用いられている。上記巾木を、出隅、入隅に施工する場合は、通常、2つの壁面に設けられた巾木の端部を正確に45度の角度に切断して接合し、接合部分に隙間ができないように寸法精度よく、突合わせなければならない。そこで、熟練した職人の手作業が必要となるが、このような手作業では作業能率が上がらず、施工性が良いものとはいえない。また、正確に施工した場合でも、出隅と呼ばれる角部では突合せ部分が直角となっているため、人体に対して安全上の問題がある。
【0003】
上記のような課題に対して従来から、種々の提案がなされている。たとえば、特開昭64−80662号公報、実開平2−139257号、特開平9−317150号公報、特開平10−227120号公報には、前述の問題点を解決するための種々の施工用部材、施工構造等の提案がされている。その1例として、特開平10−227120号公報には、本願の図8に示すような建築用巾木の角連結部の固定具が開示されている。図8において、Dは出隅に設けられた断面ほぼL字形の角連結部固定具であり、巾木の端部が嵌入可能な嵌入穴を備えている。上記角連結部固定具Dを用いれば、出隅を構成する2つの壁面にそれぞれ取り付けられた巾木は、それらの端部を単に上記嵌入穴に嵌入して固定できるため、従来のような、上記端部を正確に角度45度に切断して、寸法精度よく突合わせるという面倒な作業は必要ない。また、上記角連結部固定具Dをプラスチック、ゴム等の軟質部材から構成することにより、人体に対する安全性も高められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前掲の先行技術には、その1例を示したように、出隅等、角部において巾木の端部を連結して固定するための改良された各種の固定具が提案されている。しかしながら角部を形成しない壁面等、平面に設けられた長尺巾木の端部を覆って固定する方法についての記載はない。そこで、本発明は、前掲の各種の従来技術に鑑みて、出隅等、角部のみならず壁面等の平面においても、長尺巾木の端部を、施工性よく覆って固定することができるとともに、デザイン的にもすぐれた端部カバーを提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次の技術的手段を講じている。すなわち本発明によれば、略直方体であって当該直方体を構成する六面のうち、上下2面を除く相隣り合う二面を壁面当接面と壁面非当接面とし該相隣り合う二面に連設される嵌入穴を形成し、該嵌入穴に出隅を構成する壁面のそれぞれに装着された2つの巾木の端部が嵌入されることで、この両端部の突合せ部が覆われるようになした端部カバーが提供される。好ましくは、上記相隣り合う2面は高さが同一で、幅方向の辺の長さが異なったものする。このようにすれば、2つの壁面にそれぞれ取り付けられた巾木は、出隅等、角部においてそれらの端部を、正確に角度45度に切断し、突き合わせる必要がなく、簡単に固定することができる。このとき、上記隣り合う面のうち、幅方向の長さが長い方の面を壁面当接面とし、幅方向の長さが短い方の面を壁面非当接面として出隅以外の壁面に装着された端部カバーの壁面非当接面に設けた嵌入穴に、該壁面に装着した巾木の端部を嵌入すれば、前述したように出隅において2つの巾木の端部を、簡単に覆って固定することができるのみならず、1つの巾木、とくに長尺巾木の端部を覆い、固定することができる。このような端部のカバーおよび固定は、長尺巾木を壁の化粧用として用いたり、階段の手すりとして用いる場合にとくに有用である。
【0006】
このように、本発明においては、出隅等、角部における巾木の端部のカバーおよび固定と、壁面等、平面における長尺巾木の端部のカバーおよび固定の両機能を併せて持つ端部カバーを提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照してより詳細に説明する。図1(a)は、本発明にかかる端部カバーCの斜視図である。図1(a)からよくわかるように、幅方向の辺が長い辺aを有する面を壁面当接面Aとし、幅方向の辺が短い辺bを有する面を壁面非当接面Bとし、それぞれの面に、巾木の端部が嵌入する嵌入穴1、2が連設されている。このように、端部カバーCは上面が長方形をした直方体であるから、施工上の面から、あるいはデザイン的な面から好ましい形体となっている。
【0008】
図1(b)は、端部カバーCに巾木3と巾木4の端部を嵌入したと仮定したときの端部の突合せ状態を示す。図2は、図1(a)に示した端部カバーCの嵌入穴1、嵌入穴2に、図1(b)に示した巾木3、巾木4の端部を嵌入し、出隅に施工したときの状態を透視図で示したものである。図2からよくわかるように、嵌入穴1に巾木3の端部を、嵌入穴2に巾木4の端部を各々嵌入させて固定するだけで、出隅において、それぞれの巾木3、4の端部の突合せ部を簡単に覆うことができる。図3に、図2におけるX−X線に沿った平断面図を示す。図2、図3からよくわかるように、端部カバーCは、壁面当接面Aの一部を出隅を構成する一方の壁面6に当接させて固定し、壁面非当接面Bは該壁面6には当接していない。しかし、該壁面非当接面Bに設けた嵌入穴2に該壁面6に装着された巾木4の端部が嵌合される。又出隅を構成する他方の壁面7には該端部カバーCは当接しておらず、該端部カバーCの壁面当接面Aに設けた嵌入穴1に該壁面7に装着された巾木3の端部が嵌合される。このようにすれば、端部カバーCで巾木3、巾木4を出隅にしっかりと固定することができる。
【0009】
さらに、巾木3、巾木4の端部を予め、ビス止め等の連結手段5によって連結しておき、上記と同様にして端部カバーCを用いて出隅に固定してもよい。図4に、予め連結手段5によって巾木3、巾木4の端部を連結した状態を示す。また、図5に、予め端部が互いに連結された巾木3、巾木4を出隅に固定したときの平断面図を示す。このように予め、巾木3、巾木4同士を互いに連結した後、端部カバーCで覆うことにより、巾木3、巾木4をより強固に出隅に固定することができる。
【0010】
以上は、端部カバーCを出隅に用いる場合について説明したが、次に長尺巾木を壁面において床面から適当な高さに化粧用として取り付けたり、または階段の手すり等に用いる場合について説明する。図6は、巾木4の端部を端部カバーCの壁面非当接面Bに設けられた嵌入穴2に嵌入し、壁面当接面Aを壁面6に固定した状態を示す斜視図である。図7は、図6の状態を上方から見た平断面図である。図6、図7からよくわかるように、長尺の巾木の端部を端部カバーCで覆った状態で、該巾木4を体裁よく壁面6にしっかりと固定することができる。なお、上記に説明した長尺巾木4の反対側の端部を端部カバーCで覆う場合は、端部カバーCの上面と下面を逆にすれば、上記と同様に施工することができる。
【0011】
端部カバーCの材質としてはとくに限定されないが、前述のように安全性の面から、プラスチックス、ゴム等の軟質部材が好ましく用いられる。中でも軟質プラスチックスは、加工性、成形性の容易なことから、デザイン的にも仕上がり感の優れたものが得られ易く、とくに好ましく用いられる。
【0012】
端部カバーCを、出隅、壁面等に固定する手段はとくに限定されず、ビス止め、接着剤による接着、あるいは両者を併用する方法等、適宜選択すればよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明の端部カバーCは、略直方体であって当該直方体を構成する六面のうち、上下2面を除く相隣り合う二面を壁面当接面Aと壁面非当接面Bとし、該相隣り合う二面に連設される嵌入穴1、2を形成し、該嵌入穴1、2に出隅を構成する壁面のそれぞれに装着された2つの巾木3、4の端部が嵌入されることで、この両端部の突合せ部が覆われるようになして構成される。このような構成において、壁面当接面Aは幅方向の辺の長さが長く、壁面非当接面Bは幅方向の辺の長さが短い端部カバーであるから、上記連設された嵌入穴1、2の両方に、2つの巾木3、4の端部を嵌入し、出隅に固定すれば、角部において巾木の端部を施工性よく、しっかりと覆うことができる。
【0014】
一方、本発明の端部カバーCの壁面非当接面Bに設けた嵌入穴2に長尺巾木4の端部を嵌入し固定すれば、壁面6等において、床から適当な高さの位置で、上記巾木6の端部をデザイン性よくカバーすることができる。このように本発明の端部カバーCは出隅等、角部においても、また壁面等、平面においても施工可能である。しかも、出隅の左右両角部、巾木の左右両端部に施工する場合も、本発明の端部カバーの上面と下面を逆にするだけでいずれの場合にも適応できる。したがって、ひとつの施工用部材で上記した各種の用途に使用できるため、生産性が大幅に向上する。
【0015】
また、本発明の端部カバーを軟質部材、たとえば、軟質プラスチックスとすることにより、とくに出隅に施工した場合、人体に対する安全性の面からも優れた効果が得られる。同時に軟質プラスチックスは、加工性、成形性等がよいため、施工性、デザイン性にすぐれた端部カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明にかかる端部カバーを示す斜視図である。
(b)端部カバーに2つの巾木の端部を嵌入したときの突合せ状態を示す斜視図である。
【図2】図1(a)に示した端部カバーに、図1(b)に示した2つの巾木の端部を嵌入し、出隅に施工した状態を示す透視図である。
【図3】図2におけるX−X線に沿った平断面図である。
【図4】予め連結手段によって2つの巾木の端部を連結した状態を示す斜視図である。
【図5】予め端部が連結された2つの巾木を出隅に固定したときの平断面図である。
【図6】巾木の端部を壁面に固定した状態を示す斜視図である。
【図7】巾木の端部を壁面に固定した状態を示す平断面図である。
【図8】巾木固定具を出隅に施工した従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、2 嵌入穴
3、4 巾木
5 連結手段
6、7 壁面
A 端部カバーCの壁面当接面
B 端部カバーCの壁面非当接面
C 端部カバー
D 巾木の角連結部固定具の従来例
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築用巾木(以下単に巾木ということもある。)の端部を覆う端部カバーに関する。さらに詳しくは、出隅等、角部における建築用巾木の突合せ部をカバーするとともに、長尺巾木の端部をもカバーできる端部カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から巾木、回り縁等は、壁面と床面との境界部分を隠したり、床面から適当な高さの壁面にこれらを設けて、室内のインテリア効果を高める等の用途に用いられている。上記巾木を、出隅、入隅に施工する場合は、通常、2つの壁面に設けられた巾木の端部を正確に45度の角度に切断して接合し、接合部分に隙間ができないように寸法精度よく、突合わせなければならない。そこで、熟練した職人の手作業が必要となるが、このような手作業では作業能率が上がらず、施工性が良いものとはいえない。また、正確に施工した場合でも、出隅と呼ばれる角部では突合せ部分が直角となっているため、人体に対して安全上の問題がある。
【0003】
上記のような課題に対して従来から、種々の提案がなされている。たとえば、特開昭64−80662号公報、実開平2−139257号、特開平9−317150号公報、特開平10−227120号公報には、前述の問題点を解決するための種々の施工用部材、施工構造等の提案がされている。その1例として、特開平10−227120号公報には、本願の図8に示すような建築用巾木の角連結部の固定具が開示されている。図8において、Dは出隅に設けられた断面ほぼL字形の角連結部固定具であり、巾木の端部が嵌入可能な嵌入穴を備えている。上記角連結部固定具Dを用いれば、出隅を構成する2つの壁面にそれぞれ取り付けられた巾木は、それらの端部を単に上記嵌入穴に嵌入して固定できるため、従来のような、上記端部を正確に角度45度に切断して、寸法精度よく突合わせるという面倒な作業は必要ない。また、上記角連結部固定具Dをプラスチック、ゴム等の軟質部材から構成することにより、人体に対する安全性も高められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前掲の先行技術には、その1例を示したように、出隅等、角部において巾木の端部を連結して固定するための改良された各種の固定具が提案されている。しかしながら角部を形成しない壁面等、平面に設けられた長尺巾木の端部を覆って固定する方法についての記載はない。そこで、本発明は、前掲の各種の従来技術に鑑みて、出隅等、角部のみならず壁面等の平面においても、長尺巾木の端部を、施工性よく覆って固定することができるとともに、デザイン的にもすぐれた端部カバーを提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明においては次の技術的手段を講じている。すなわち本発明によれば、略直方体であって当該直方体を構成する六面のうち、上下2面を除く相隣り合う二面を壁面当接面と壁面非当接面とし該相隣り合う二面に連設される嵌入穴を形成し、該嵌入穴に出隅を構成する壁面のそれぞれに装着された2つの巾木の端部が嵌入されることで、この両端部の突合せ部が覆われるようになした端部カバーが提供される。好ましくは、上記相隣り合う2面は高さが同一で、幅方向の辺の長さが異なったものする。このようにすれば、2つの壁面にそれぞれ取り付けられた巾木は、出隅等、角部においてそれらの端部を、正確に角度45度に切断し、突き合わせる必要がなく、簡単に固定することができる。このとき、上記隣り合う面のうち、幅方向の長さが長い方の面を壁面当接面とし、幅方向の長さが短い方の面を壁面非当接面として出隅以外の壁面に装着された端部カバーの壁面非当接面に設けた嵌入穴に、該壁面に装着した巾木の端部を嵌入すれば、前述したように出隅において2つの巾木の端部を、簡単に覆って固定することができるのみならず、1つの巾木、とくに長尺巾木の端部を覆い、固定することができる。このような端部のカバーおよび固定は、長尺巾木を壁の化粧用として用いたり、階段の手すりとして用いる場合にとくに有用である。
【0006】
このように、本発明においては、出隅等、角部における巾木の端部のカバーおよび固定と、壁面等、平面における長尺巾木の端部のカバーおよび固定の両機能を併せて持つ端部カバーを提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照してより詳細に説明する。図1(a)は、本発明にかかる端部カバーCの斜視図である。図1(a)からよくわかるように、幅方向の辺が長い辺aを有する面を壁面当接面Aとし、幅方向の辺が短い辺bを有する面を壁面非当接面Bとし、それぞれの面に、巾木の端部が嵌入する嵌入穴1、2が連設されている。このように、端部カバーCは上面が長方形をした直方体であるから、施工上の面から、あるいはデザイン的な面から好ましい形体となっている。
【0008】
図1(b)は、端部カバーCに巾木3と巾木4の端部を嵌入したと仮定したときの端部の突合せ状態を示す。図2は、図1(a)に示した端部カバーCの嵌入穴1、嵌入穴2に、図1(b)に示した巾木3、巾木4の端部を嵌入し、出隅に施工したときの状態を透視図で示したものである。図2からよくわかるように、嵌入穴1に巾木3の端部を、嵌入穴2に巾木4の端部を各々嵌入させて固定するだけで、出隅において、それぞれの巾木3、4の端部の突合せ部を簡単に覆うことができる。図3に、図2におけるX−X線に沿った平断面図を示す。図2、図3からよくわかるように、端部カバーCは、壁面当接面Aの一部を出隅を構成する一方の壁面6に当接させて固定し、壁面非当接面Bは該壁面6には当接していない。しかし、該壁面非当接面Bに設けた嵌入穴2に該壁面6に装着された巾木4の端部が嵌合される。又出隅を構成する他方の壁面7には該端部カバーCは当接しておらず、該端部カバーCの壁面当接面Aに設けた嵌入穴1に該壁面7に装着された巾木3の端部が嵌合される。このようにすれば、端部カバーCで巾木3、巾木4を出隅にしっかりと固定することができる。
【0009】
さらに、巾木3、巾木4の端部を予め、ビス止め等の連結手段5によって連結しておき、上記と同様にして端部カバーCを用いて出隅に固定してもよい。図4に、予め連結手段5によって巾木3、巾木4の端部を連結した状態を示す。また、図5に、予め端部が互いに連結された巾木3、巾木4を出隅に固定したときの平断面図を示す。このように予め、巾木3、巾木4同士を互いに連結した後、端部カバーCで覆うことにより、巾木3、巾木4をより強固に出隅に固定することができる。
【0010】
以上は、端部カバーCを出隅に用いる場合について説明したが、次に長尺巾木を壁面において床面から適当な高さに化粧用として取り付けたり、または階段の手すり等に用いる場合について説明する。図6は、巾木4の端部を端部カバーCの壁面非当接面Bに設けられた嵌入穴2に嵌入し、壁面当接面Aを壁面6に固定した状態を示す斜視図である。図7は、図6の状態を上方から見た平断面図である。図6、図7からよくわかるように、長尺の巾木の端部を端部カバーCで覆った状態で、該巾木4を体裁よく壁面6にしっかりと固定することができる。なお、上記に説明した長尺巾木4の反対側の端部を端部カバーCで覆う場合は、端部カバーCの上面と下面を逆にすれば、上記と同様に施工することができる。
【0011】
端部カバーCの材質としてはとくに限定されないが、前述のように安全性の面から、プラスチックス、ゴム等の軟質部材が好ましく用いられる。中でも軟質プラスチックスは、加工性、成形性の容易なことから、デザイン的にも仕上がり感の優れたものが得られ易く、とくに好ましく用いられる。
【0012】
端部カバーCを、出隅、壁面等に固定する手段はとくに限定されず、ビス止め、接着剤による接着、あるいは両者を併用する方法等、適宜選択すればよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明の端部カバーCは、略直方体であって当該直方体を構成する六面のうち、上下2面を除く相隣り合う二面を壁面当接面Aと壁面非当接面Bとし、該相隣り合う二面に連設される嵌入穴1、2を形成し、該嵌入穴1、2に出隅を構成する壁面のそれぞれに装着された2つの巾木3、4の端部が嵌入されることで、この両端部の突合せ部が覆われるようになして構成される。このような構成において、壁面当接面Aは幅方向の辺の長さが長く、壁面非当接面Bは幅方向の辺の長さが短い端部カバーであるから、上記連設された嵌入穴1、2の両方に、2つの巾木3、4の端部を嵌入し、出隅に固定すれば、角部において巾木の端部を施工性よく、しっかりと覆うことができる。
【0014】
一方、本発明の端部カバーCの壁面非当接面Bに設けた嵌入穴2に長尺巾木4の端部を嵌入し固定すれば、壁面6等において、床から適当な高さの位置で、上記巾木6の端部をデザイン性よくカバーすることができる。このように本発明の端部カバーCは出隅等、角部においても、また壁面等、平面においても施工可能である。しかも、出隅の左右両角部、巾木の左右両端部に施工する場合も、本発明の端部カバーの上面と下面を逆にするだけでいずれの場合にも適応できる。したがって、ひとつの施工用部材で上記した各種の用途に使用できるため、生産性が大幅に向上する。
【0015】
また、本発明の端部カバーを軟質部材、たとえば、軟質プラスチックスとすることにより、とくに出隅に施工した場合、人体に対する安全性の面からも優れた効果が得られる。同時に軟質プラスチックスは、加工性、成形性等がよいため、施工性、デザイン性にすぐれた端部カバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明にかかる端部カバーを示す斜視図である。
(b)端部カバーに2つの巾木の端部を嵌入したときの突合せ状態を示す斜視図である。
【図2】図1(a)に示した端部カバーに、図1(b)に示した2つの巾木の端部を嵌入し、出隅に施工した状態を示す透視図である。
【図3】図2におけるX−X線に沿った平断面図である。
【図4】予め連結手段によって2つの巾木の端部を連結した状態を示す斜視図である。
【図5】予め端部が連結された2つの巾木を出隅に固定したときの平断面図である。
【図6】巾木の端部を壁面に固定した状態を示す斜視図である。
【図7】巾木の端部を壁面に固定した状態を示す平断面図である。
【図8】巾木固定具を出隅に施工した従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、2 嵌入穴
3、4 巾木
5 連結手段
6、7 壁面
A 端部カバーCの壁面当接面
B 端部カバーCの壁面非当接面
C 端部カバー
D 巾木の角連結部固定具の従来例
Claims (3)
- 略直方体であって当該直方体を構成する六面のうち、上下2面を除く相隣り合う2面を壁面当接面と壁面非当接面とし、該相隣り合う二面に連設される嵌入穴を形成し、該嵌入穴に出隅を構成する壁面のそれぞれに装着された2つの巾木の端部が嵌入されることで、この両端部の突合せ部が覆われるようになしたことを特徴とする端部カバー。
- 上記相隣り合う2面は高さが同一で、幅方向の辺の長さが異なったものである、請求項1に記載の端部カバー。
- 上記略直方体が、軟質部材から構成されたものである、請求項1ないし請求項2のいずれか1項に記載の、端部カバー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000240626A JP3685017B2 (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | 端部カバー |
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JP3685017B2 true JP3685017B2 (ja) | 2005-08-17 |
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2000
- 2000-08-09 JP JP2000240626A patent/JP3685017B2/ja not_active Expired - Fee Related
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