JP6535203B2 - 階段巾木の施工方法 - Google Patents

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本発明は、階段巾木の施工方法に関するものである。
住宅等の建物における屋内階段の構成として、複数の踏み板と複数の蹴込み板とを有するとともに、それら踏み板及び蹴込み板に沿うようにして階段巾木が取り付けられるものが知られている。例えば特許文献1に記載の技術では、階段巾木として横巾木と縦巾木とを有し、これら横巾木及び縦巾木が留め接ぎにより互いに接合される構成において、さらに横巾木及び縦巾木の裏面に設けた取付溝を利用し、接続具により各巾木を接続する構成としている。
また、横巾木及び縦巾木を留めにより接合する場合、各巾木の木口面が正確に合わないと見栄えが著しく低下する。そのため、階段の施工に際しては、踏み板や蹴込み板といった階段の基本構造を構築した後に、実際の階段寸法に合わせて各巾木の端部の切断作業が行われる。すなわち施工現場での留め加工が実施されるようになっている。
ただし、建物施工時の高効率化を図るには、現場作業をできるだけなくすことが望ましく、横巾木及び縦巾木について一端側を現場持ち込み前にプレカットするとともに、他端側を現場持ち込み後に現場カットする手法が一般に用いられている。この場合、踏み板の段鼻側について特に正確な位置合わせが要求されるため、横巾木及び縦巾木において段鼻側の端部をプレカットしておき、施工現場ではその逆側、すなわち横巾木の蹴込み板側及び縦巾木の下端側をそれぞれ現場カットするようにしている。
特開2013−44197号公報
しかしながら、上記のとおり横巾木及び縦巾木において段鼻側の端部をプレカットするとともに、その逆側(横巾木の蹴込み板側及び縦巾木の下端側)を現場カットする手法では、階段の奥側、すなわち段鼻とは逆側でカット位置の位置調整等を行う必要があり、施工の作業性が悪いという不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、施工現場における階段巾木の施工の作業性を向上させることができる階段巾木の施工方法を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成の符号を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
第1の発明は、
踏み板(11)及び蹴込み板(12)を有する階段(10)の側方の壁部に、前記踏み板の上面に沿って設けられる横巾木(21)と前記蹴込み板の前面に沿って設けられる縦巾木(22)とからなる階段巾木(20)を、留め接ぎを施して取り付ける際の施工方法であって、
前記縦巾木において両端の木口のうち上側を事前に切断するプレカット面とし、下側を前記踏み板及び前記蹴込み板の組み付け後の寸法に応じて切断する現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う縦巾木切断工程と、
前記横巾木において両端の木口のうち蹴込み板側を事前に切断するプレカット面とし、段鼻側を前記踏み板及び前記蹴込み板の組み付け後の寸法に応じて切断する現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う横巾木切断工程と、
前記縦巾木の現場カット面の切断後に、当該縦巾木を前記蹴込み板の前面側に取り付ける縦巾木取付工程と、
前記横巾木の現場カット面の切断後に、当該横巾木を前記踏み板の上面側に取り付ける横巾木取付工程と、
を有することを特徴とする。
従来の施工方法では、横巾木及び縦巾木について共に段鼻側をプレカット面、その逆側を現場カット面としていたのに対し(図6参照)、本発明の施工方法では、縦巾木については段鼻側(上側)をプレカット面、その逆側(下側)を現場カット面とし、横巾木については蹴込み板側をプレカット面、その逆側の段鼻側を現場カット面としている(図4参照)。ここで、従来技術と本発明との違いを見ると、横巾木の現場カットに関して、従来技術では、手前側(段鼻側)を基準にして奥側(蹴込み板側)の切断位置が調整されるとともにその奥側の切断作業が行われるのに対し、本発明では、奥側(蹴込み板側)を基準にして手前側(段鼻側)の切断位置が調整されるとともにその手前側の切断作業が行われる。この場合、本発明では、横巾木について奥側(蹴込み板側)での位置調整等が不要となり、従来技術に比べて横巾木の現場カットに関する作業を容易に実施できる。その結果、施工現場における階段巾木の施工の作業性を向上させることができる。
なお補足として、上記施工方法によれば、横巾木と縦巾木との接合部分においてプレカット面と現場カット面との組み合わせで留め接ぎが行われる。この場合、プレカット面は加工精度が比較的高く、現場カット面は加工精度が比較的低いと言えるため、現場カット面同士の留め接ぎが行われる場合に比べて、留め接ぎの精度の低下を抑制できるものとなっている。
第2の発明は、前記横巾木切断工程では、前記縦巾木が前記蹴込み板の前面側に取り付けられた状態で、前記横巾木における前記現場カット面の位置調整を行い、その後、前記現場カット面の切断作業を行うことを特徴とする。
縦巾木が蹴込み板の前面側に取り付けられた状態では、横巾木の奥側を蹴込み板に当接させ、かつ手前側を縦巾木に合わせて、現場カット面の位置調整を行うことができる。この場合、横巾木の現場カット面の位置調整を容易に実施できる。
第3の発明は、前記踏み板は、前記蹴込み板に対して段鼻が突出する構成になっており、前記縦巾木の側面には、前記踏み板の段鼻を収容する凹部(22b)がプレ加工により形成されており、前記縦巾木切断工程では、下段側の踏み板の上面と上段側の踏み板の段鼻の下面との間の寸法に合わせて、前記縦巾木における前記現場カット面の切断作業を行い、前記横巾木切断工程では、前記縦巾木を前記蹴込み板の前面側に取り付けることで前記凹部に前記踏み板の段鼻を収容した状態とし、その状態で前記横巾木における前記現場カット面の位置調整を行い、その後、前記現場カット面の切断作業を行うことを特徴とする。
踏み板の段鼻が蹴込み板よりも突出している構成では、縦巾木に段鼻収容のための凹部が形成される。この場合、凹部を、縦巾木及び横巾木の位置決めの基準とすることができ、留め接ぎの精度を高めることができる。
第4の発明は、
踏み板(11)及び蹴込み板(12)を有する階段(10)の側方の壁部に、前記踏み板の上面に沿って設けられる横巾木(21)と前記蹴込み板の前面に沿って設けられる縦巾木(22)とからなる階段巾木(20)を、留め接ぎを施して取り付ける際の施工方法であって、
前記縦巾木において両端の木口のうち下側を事前に切断するプレカット面とし、上側を前記踏み板及び前記蹴込み板の組み付け後の寸法に応じて切断する現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う縦巾木切断工程と、
前記横巾木において両端の木口のうち蹴込み板側を事前に切断するプレカット面とし、段鼻側を前記踏み板及び前記蹴込み板の組み付け後の寸法に応じて切断する現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う横巾木切断工程と、
前記縦巾木の現場カット面の切断後に、当該縦巾木を前記蹴込み板の前面側に取り付ける縦巾木取付工程と、
前記横巾木の現場カット面の切断後に、当該横巾木を前記踏み板の上面側に取り付ける横巾木取付工程と、
を有することを特徴とする。
上記第4の発明では、上記第1の発明との相違点として、縦巾木のプレカット面と現場カット面とが上下逆になっている。ただし本発明にあっても、従来の施工方法とは異なり、横巾木の現場カットに関して、奥側(蹴込み板側)を基準にして手前側(段鼻側)の切断位置が調整されるとともにその手前側の切断作業が行われる。この場合、本発明でもやはり、横巾木について奥側(蹴込み板側)での位置調整等が不要となり、従来技術に比べて横巾木の現場カットに関する作業を容易に実施できる。その結果、施工現場における階段巾木の施工の作業性を向上させることができる。
階段の構成を示す斜視図。 階段の構成を示す縦断面図。 階段の構成とともに現場カット前の横巾木及び縦巾木を示す図。 階段巾木の切欠を示す図。 (a)は縦巾木の現場カット作業について説明する図、(b)は横巾木の現場カット作業について説明する図。 従来技術において階段の構成とともに現場カット前の横巾木及び縦巾木を示す図。 別例において階段の構成とともに現場カット前の横巾木及び縦巾木を示す図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、多層階建物において上階部と下階部とを結ぶ屋内階段の構造及び施工方法について詳しく説明する。図1は階段10の構成を示す斜視図、図2は階段10の縦断面図である。
図1及び図2に示すように、階段10は、複数の踏み板11と複数の蹴込み板12とを有している。これら踏み板11及び蹴込み板12は、左右両側の側壁に固定される桁部13の間に設けられ、下地部材14,15を介して桁部13に固定されている。各踏み板11は鉛直方向に所定間隔で各々設けられ、蹴込み板12は下段側の踏み板11の後端面と上段側の踏み板11の下面との間に固定されている。踏み板11は、蹴込み板12よりも前側に段鼻が突出するようにして設けられている。
階段両側の側壁には、長尺板状の階段巾木20が取り付けられている。階段巾木20は、踏み板11の上面(踏み面)に沿って設けられる横巾木21と、蹴込み板12の前面に沿って設けられる縦巾木22とからなり、それら横巾木21と縦巾木22とは留めにより互いに接合されている。
階段巾木20について詳しくは、横巾木21には、長手方向の両端に各々留め加工が施された木口21aが形成されている。また、縦巾木22には、長手方向の両端に各々留め加工が施された木口22aが形成されているとともに、踏み板11の段鼻を収容する矩形状の凹部22bが形成されている。各巾木21,22の木口21a,22aの傾斜の角度は45°である。
階段巾木20には、その化粧面となる表面に、長手方向に延びる切欠や溝、面取り等の表面連続模様が形成されていてもよい。例えば、図3に示す構成では、横巾木21及び縦巾木22の角部に切欠23が形成されている。この場合、横巾木21及び縦巾木22が留め接ぎにより接合されるため、突付けによる接合時とは異なり、階段10の上から下にかけて切欠23が連続する意匠を好適に形成することができる。なお、階段巾木20は、居室に設けられる居室巾木と同じ断面形状を有するものであるとよい。
ここで、階段10の施工に際しては、横巾木21と縦巾木22とが各々用意され、踏み板11及び蹴込み板12が組み付けられた状態で横巾木21及び縦巾木22の固定作業が行われる。このとき、踏み板11及び蹴込み板12の組み付け後における実際の階段寸法が施工現場にて採寸され、その採寸寸法に合わせて横巾木21及び縦巾木22が各々カットされる。これにより、各巾木21,22の長さ寸法を実際の階段寸法に合わせ込むようにしている。
また、横巾木21及び縦巾木22は、現場作業の効率化と精度向上とを図るべく、図4に示すように、一方の端部の木口を、現場持ち込み前にプレカットされているプレカット面とし、他方の端部の木口を、現場持ち込み後に現場カットする現場カット面としている。この場合、本実施形態では特に、階段巾木20に関して施工現場での更なる作業性改善を図るべく、縦巾木22については上側をプレカット面、下側を現場カット面とし、横巾木21については蹴込み板側(奥部)をプレカット面、段鼻側(前側)を現場カット面としている。なお、図4には現場カットにより除去される部分をドットを付して示している。縦巾木22の凹部22bは現場持ち込み前にプレ加工されている。
次に、階段巾木20の施工手順について説明する。ここでは、横巾木21及び縦巾木22の現場カット作業について図5を用いて特に詳しく説明する。図5(a)は縦巾木22の現場カット作業(縦巾木切断工程)について示し、図5(b)は横巾木21の現場カット作業(横巾木切断工程)について示している。
踏み板11及び蹴込み板12の組み付け後において縦巾木22の現場カットを行う際には、図5(a)に示すように、下段側の踏み板11の上面と上段側の踏み板11の下面との離間距離L1を計測し、その離間距離L1に基づいて、縦巾木22のプレカット面とは逆側の下端部について留め加工を実施する。この場合、切断位置の調整作業として、縦巾木22の凹部22bの下面を基点としてL1離れた位置Aをマークし、その位置Aから、工具等を用い斜め45°のカットラインで縦巾木22を切断する。
その後、横巾木21の現場カットを行う際には、図5(b)に示すように、現場カットした縦巾木22を蹴込み板12の前面側に先付けする。このとき、接着剤や隠し釘等を用いて縦巾木22を桁部13に対して固定する。そして、切断位置の調整作業として、横巾木21を踏み板11に対して平行にした状態でプレカット面の先端を蹴込み板12に当てて、横巾木21において縦巾木22の上先端部(留め先端部)に合致する位置Bをマークする。その後、位置Bから、工具等を用い斜め45°のカットラインで横巾木21を切断する。
その後、横巾木21を踏み板11の上面側に取り付ける。このとき、接着剤や隠し釘等を用いて横巾木21を桁部13に対して固定する。これにより、横巾木21及び縦巾木22の木口同士が留めにより接合される。
本実施形態の施工方法を従来技術と比較すると以下の点で相違する。従来技術の施工方法では、図6に示すように、横巾木31及び縦巾木32について共に段鼻側がプレカット面、その逆側が現場カット面とされている。そのため、横巾木31を現場カットする際には、手前側(段鼻側)を基準にして奥側(蹴込み板側)の切断位置が調整されるとともにその奥側の切断作業が行われる。この場合、施工の作業性が悪いことが懸念される。
これに対し、本実施形態の施工方法では、縦巾木22については段鼻側(上側)がプレカット面、その逆側(下側)が現場カット面とされ、横巾木21については蹴込み板側がプレカット面、その逆側の段鼻側が現場カット面とされている。そのため、横巾木21を現場カットする際には、奥側(蹴込み板側)を基準にして手前側(段鼻側)の切断位置が調整されるとともにその手前側の切断作業が行われる。この場合、横巾木21について奥側(蹴込み板側)での位置調整等が不要となり、従来技術に比べて横巾木21の現場カットに関する作業を容易に実施できる。
なお、横巾木21の現場カット前に縦巾木22を接着剤や隠し釘等を用いて固定(本固定)することに代えて、横巾木21の現場カット前にはテープ等の簡易固定手段を用いて縦巾木22の仮固定を行い、その後、横巾木21の現場カットが終了してから縦巾木22を接着剤や隠し釘等を用いて固定(本固定)するようにしてもよい。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
縦巾木22について段鼻側(上側)をプレカット面、その逆側(下側)を現場カット面とし、横巾木21について蹴込み板側をプレカット面、その逆側の段鼻側を現場カット面とした。この場合、横巾木21の現場カットに際して、奥側(蹴込み板側)を基準にして手前側(段鼻側)の切断位置が調整されるとともにその手前側の切断作業が行われるため、奥側(蹴込み板側)での位置調整等が不要となり、従来技術に比べて横巾木21の現場カットに関する作業を容易に実施できる。その結果、施工現場における階段巾木20の施工の作業性を向上させることができる。
また、上記施工方法によれば、横巾木21と縦巾木22との接合部分においてプレカット面と現場カット面との組み合わせで留め接ぎが行われる。この場合、プレカット面は加工精度が比較的高く、現場カット面は加工精度が比較的低いと言えるため、現場カット面同士の留め接ぎが行われる場合に比べて、留め接ぎの精度の低下を抑制できるものとなっている。
横巾木切断工程(図5(b)参照)において、縦巾木22が蹴込み板12の前面側に取り付けられた状態で、横巾木21における現場カット面の位置調整を行い、その後、現場カット面の切断作業を行うようにした。縦巾木22が蹴込み板12の前面側に取り付けられた状態では、横巾木21の奥側を蹴込み板12に当接させ、かつ手前側を縦巾木22に合わせて、現場カット面の位置調整を行うことができる。この場合、横巾木21の現場カット面の位置調整を容易に実施できる。
またより詳細には、縦巾木切断工程(図5(a)参照)において、下段側の踏み板11の上面と上段側の踏み板11の段鼻の下面との間の寸法に合わせて、現場カット面の切断作業を行い、横巾木切断工程(図5(b)参照)において、縦巾木22を蹴込み板12の前面側に取り付けることで凹部22bに踏み板11の段鼻を収容した状態とし、その状態で横巾木21における現場カット面の位置調整を行い、その後、現場カット面の切断作業を行うようにした。この場合、縦巾木22の凹部22bを、縦巾木22及び横巾木21の位置決めの基準とすることができ、留め接ぎの精度を高めることができる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・階段巾木20の施工手順を次のように変更することも可能である。図7は、階段の構成とともに現場カット前の横巾木21及び縦巾木22を示す図である。図7では、既述の図4との相違点として、縦巾木22のプレカット面と現場カット面とが上下逆になっている。また、踏み板11は段鼻部分で蹴込み板12と面一になっており、蹴込み板12から突出しない構成となっている。
つまり、縦巾木切断工程では、縦巾木22において両端の木口22aのうち下側をプレカット面とし、上側を現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う。また、横巾木切断工程では、横巾木21において両端の木口21aのうち蹴込み板側をプレカット面とし、段鼻側を現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う。そして、縦巾木取付工程では、縦巾木22の現場カット面の切断後に、その縦巾木22を蹴込み板12の前面側に取り付け、横巾木取付工程では、横巾木21の現場カット面の切断後に、その横巾木21を踏み板11の上面側に取り付ける。
本施工方法にあっても、従来の施工方法とは異なり、横巾木21の現場カットに関して、奥側(蹴込み板側)を基準にして手前側(段鼻側)の切断位置が調整されるとともにその手前側の切断作業が行われる。そのため、やはり横巾木21について奥側(蹴込み板側)での位置調整等が不要となり、従来技術に比べて横巾木21の現場カットに関する作業を容易に実施できる。その結果、施工現場における階段巾木20の施工の作業性を向上させることができる。
・上記実施形態では、横巾木21及び縦巾木22の木口21a,22aの傾斜の角度を45°としたが、これ以外の角度であってもよい。
10…階段、11…踏み板、12…蹴込み板、20…階段巾木、21…横巾木、22…縦巾木、22b…凹部。

Claims (2)

  1. 踏み板(11)及び蹴込み板(12)を有する階段(10)の側方の壁部に、前記踏み板の上面に沿って設けられる横巾木(21)と前記蹴込み板の前面に沿って設けられる縦巾木(22)とからなる階段巾木(20)を、留め接ぎを施して取り付ける際の施工方法であって、
    前記縦巾木において両端の木口のうち上側を事前に切断するプレカット面とし、下側を前記踏み板及び前記蹴込み板の組み付け後の寸法に応じて切断する現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う縦巾木切断工程と、
    前記横巾木において両端の木口のうち蹴込み板側を事前に切断するプレカット面とし、段鼻側を前記踏み板及び前記蹴込み板の組み付け後の寸法に応じて切断する現場カット面とし、その現場カット面の切断作業を行う横巾木切断工程と、
    前記縦巾木の現場カット面の切断後に、当該縦巾木を前記蹴込み板の前面側に取り付ける縦巾木取付工程と、
    前記横巾木の現場カット面の切断後に、当該横巾木を前記踏み板の上面側に取り付ける横巾木取付工程と、
    を有し、
    前記横巾木切断工程では、前記縦巾木が前記蹴込み板の前面側に取り付けられた状態で、前記横巾木における前記現場カット面の位置調整を行い、その位置調整に際しては、前記横巾木の前記蹴込み板側である奥側を当該蹴込み板に当接させ、かつ前記横巾木の前記段鼻側である手前側を前記縦巾木に合わせて前記位置調整を行い、その位置調整を行った後、前記現場カット面の切断作業を行うことを特徴とする階段巾木の施工方法。
  2. 前記踏み板は、前記蹴込み板に対して段鼻が突出する構成になっており、
    前記縦巾木の側面には、前記踏み板の段鼻を収容する凹部(22b)がプレ加工により形成されており、
    前記縦巾木切断工程では、下段側の踏み板の上面と上段側の踏み板の段鼻の下面との間の寸法に合わせて、前記縦巾木における前記現場カット面の切断作業を行い、
    前記横巾木切断工程では、前記縦巾木を前記蹴込み板の前面側に取り付けることで前記凹部に前記踏み板の段鼻を収容した状態とし、その状態で前記横巾木における前記現場カット面の位置調整を行い、その後、前記現場カット面の切断作業を行うことを特徴とする請求項1に記載の階段巾木の施工方法。
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