JP6541990B2 - 床見切装置およびコーナー材 - Google Patents

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本開示は、床見切のための技術に関する。
従来、土台部と、土台部の長手方向に沿って長さを有し、土台部の上側に装着される見切り材と、見切り材の土台部側に設けられ、見切り材の長手方向断面視にて凹及び凸の一方の形状とされた被係合部と、土台部の見切り材側に設けられ、長手方向断面視にて凹及び凸の他方の形状とされ、被係合部に係合することで見切り材の長手方向の移動を規制する係合部と、を備える床見切りが提案されている(特許文献1を参照)。
特開2014−145169号公報
従来、床見切の施工においては、専門工具や接着剤等の資材が必要となり、また、施工技術によって見栄えの優劣が生じる。ここで、床にベース材を固定し、固定されたベース材に見切材を嵌合させることで設置される床見切装置が存在する(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、このような床見切装置においても、コーナー部分においては、ベース材および見切材を斜めに切断し、切断面同士を合わせる作業を行う必要があり(例えば、特許文献1の図7等を参照)、このために専門工具等の資材が必要となり、また、施工技術によって見栄えおよび出来栄えの優劣が生じることとなる。
上記した問題に鑑み、本開示にかかる技術は、コーナーを有する見切を、簡便な施工作業によって設置可能とすることを課題とする。
本開示の一つの側面は、長手方向に沿って上面に第一の被嵌合部を有し、床に設置される第一のベース材と、長手方向に沿って上面に第二の被嵌合部を有し、床に設置される第二のベース材であって、前記第一のベース材の長手方向と該第二のベース材の長手方向とが交差する向きに、且つ該第一のベース材の端部が該第二のベース材の端部に近接するように設置される、第二のベース材と、前記第一のベース材の上に設置される第一の見切材と、前記第二のベース材の上に設置される第二の見切材と、前記第一のベース材および前記第二のベース材の上に設置されるコーナー材であって、近接する該第一のベース材の端部および該第二のベース材の端部を覆う基部と、前記第一の被嵌合部および前記第二の被嵌合部の少なくとも何れかに嵌合する嵌合部と、を有するコーナー材と、を備える床見切装置である。
ここで、前記嵌合部は、前記第一のベース材の長手方向または前記第二のベース材の長手方向における何れの位置においても、前記第一の被嵌合部または前記第二の被嵌合部に嵌合可能であってもよい。
また、前記嵌合部は、前記第一のベース材の長手方向における何れの位置においても前記第一の被嵌合部に嵌合可能な第一の嵌合部と、前記第二のベース材の長手方向における何れの位置においても前記第二の被嵌合部に嵌合可能な第二の嵌合部と、を有してもよい。
また、前記第一のベース材および前記第二のベース材は、該第一のベース材の端部の一方の側面に、該第二のベース材の端面が面するように設置されることで、該第一の被嵌合部を、該第二の被嵌合部より長く前記コーナー材に対して露出し、前記第一の嵌合部は、前記第二の嵌合部より長い嵌合領域を有してもよい。
なお、本開示は、第一のベース材および第二のベース材の上に設置される、床見切のコーナー材であって、前記第一のベース材および前記第二のベース材が、該第一のベース材の長手方向と該第二のベース材の長手方向とが交差する向きに、且つ該第一のベース材の端部が該第二のベース材の端部に近接するように床に設置された状態で、近接する該第一のベース材の端部および該第二のベース材の端部を覆う基部と、前記第一のベース材の長手方向に沿って上面に設けられた前記第一の被嵌合部、および前記第二のベース材の長手方向に沿って上面に設けられた前記第二の被嵌合部の、少なくとも何れかに嵌合する嵌合部と、を備える、床見切のコーナー材として把握することが可能である。
ここで、前記第一の嵌合部と前記第二の嵌合部とは、前記第一のベース材の長手方向と前記第二のベース材の長手方向とが成す角度と同一の角度を成してもよい。
また、前記第一の被嵌合部は、前記第一のベース材の長手方向に沿って設けられ、該長手方向に直交する方向に形成された凸部である第一の被係合部を更に有し、前記第二の被嵌合部は、前記第二のベース材の長手方向に沿って設けられ、該長手方向に直交する方向に形成された凸部である第二の被係合部を更に有し、前記嵌合部は、前記嵌合の際に、該嵌合部または前記被嵌合部が弾性変形することで前記被係合部を乗り越える凸部である係合部を更に有してもよい。
また、前記嵌合部は、前記基部に設けられ、前記第一の被嵌合部および前記第二の被嵌合部のうち、前記第一のベース材の上に設置される第一の見切材および前記第二のベース材の上に設置される第二の見切材の何れにも覆われていない部分に嵌合してもよい。
また、前記コーナー材は、前記第一の見切材および前記第二の見切材の少なくとも一方の端部を覆うカバー部を更に備えてもよい。
また、前記カバー部は、前記基部に比べて薄肉に形成され、該基部が前記第一のベース材の端部および前記第二のベース材の端部を覆った状態で、前記第一の見切材および前記第二の見切材の上面に接触してもよい。
また、前記コーナー材は、前記第一のベース材または前記第二のベース材の側面に近接して設置される床材の端部を隠す庇部を更に備えてもよい。
本開示に係る技術によれば、コーナーを有する見切を、簡便な施工作業によって設置可能とすることが可能となる。
第一の実施形態に係る床見切装置のコーナー部分を示す平面図である。 第一の実施形態に係る床見切装置および床材の側面図である。 第一の実施形態に係るコーナー材を表側から見た斜視図である。 第一の実施形態に係るコーナー材を裏側から見た斜視図である。 第二の実施形態に係る床見切装置のコーナー部分を示す平面図である。 第二の実施形態に係る床見切装置および床材の側面図である。 第二の実施形態に係るコーナー材を表側から見た斜視図である。 第二の実施形態に係るコーナー材を裏側から見た斜視図である。 第三の実施形態に係る床見切装置のコーナー部分を示す平面図である。 第三の実施形態に係る床見切装置および床材の側面図である。 第三の実施形態に係るコーナー材を表側から見た斜視図である。 第三の実施形態に係るコーナー材を裏側から見た斜視図である。
以下、本開示に係る床見切装置およびコーナー材の実施の形態を、図面に基づいて説明する。但し、以下に説明する実施の形態は、実施形態を例示するものであって、本開示に係る床見切装置およびコーナー材を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。実施にあたっては、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用され、また、種々の改良や変形が行われてよい。
<第一の実施形態>
図1は、本実施形態に係る床見切装置1のコーナー部分を示す平面図である。また、図2は、本実施形態に係る床見切装置1および床材9A、9Bを、図1の破線矢印S方向から見た側面図である。本実施形態に係る床見切装置1は、1のコーナーにおいて、ベース材2A、ベース材2B、見切材3A、見切材3Bおよびコーナー材4を備える。床見切装置1の各部材は、例えば樹脂製の素材で成型されてよいが、その他の素材が用いられてもよい。なお、図1は、上述の通り、床見切装置1における1のコーナーを図示したものであり、床見切装置1全体において用いられる各部材の数は、床見切の形状によって異なる。
また、本実施形態に係る床見切装置1は、床の見切の作成に用いられ、異なる床材(例えば、畳9Aとフローリング9B)の間に設置されてよい。但し、本実施形態に係る装置は、床の見切として用いられればよく、同種の床材同士の間に用いられてもよい。また、本実施形態に係る床見切装置1によれば、ベース材2A、2Bの両側に同じ厚さを有する床材を配置することで、見切の両側における床の高さを異ならせることなく、床見切を設置することが出来る。
ベース材2A、2Bは、長手方向の何れの箇所においても、長手方向に直交する断面が略同一の形状を有する部材であり、所望の長さに切断して用いられる。ベース材2A、2Bは、上面に被嵌合部21を有する。本実施形態において、被嵌合部21は、ベース材2A、2Bの長手方向に沿って設けられた、ベース材2A、2B上面が開口する溝である。
また、被嵌合部21は、ベース材2A、2Bの長手方向に沿って設けられ、当該長手方向に直交する方向に形成された凸部である被係合部22を有する。本実施形態において、被係合部22は、ベース材2A、2Bの長手方向に沿って、被嵌合部21(溝)の両方の内側面に設けられた突条である。但し、被係合部22の具体的な形状は、突条に限定されない。例えば、被係合部22は、ベース材2A、2Bの長手方向に沿って、被嵌合部21(溝)の両方の内側面に所定の間隔で設けられた突起であってもよい。
また、ベース材2A、2Bは、ベース材2Aの長手方向とベース材2Bの長手方向とが交差する向きに、且つベース材2Aの端部がベース材2Bの端部に近接するように、床に設置される。ベース材2A、2Bは、被嵌合部21を形成するための溝の底部分にビスを貫通させて床にビス止めする方法や、ベース材2A、2Bの底部と床とを接着剤を用いて接着する方法等を用いて、床に固定される。但し、ベース材2A、2Bを床に固定するために採用される手段は限定されない。なお、本実施形態では、ベース材2Aの長手方向とベース材2Bの長手方向とが90度の角度を成すように設置されるが、ベース材2Aの長手方向とベース材2Bの長手方向とが成す角度は、本実施形態において示す例に限定されない。
また、ベース材2A、2Bは、ベース材2Aの端部の一方の側面28Aに、ベース材2Bの端面29Bが面するように設置され、ベース材2Aの被嵌合部21は、ベース材2Bの被嵌合部21より長くコーナー材4に対して露出する。ここで、本実施形態に係る床見切装置1では、ベース材2Aとベース材2Bとの位置関係に係る施工誤差が、従来の床見切に比べてより大きく許容される。このことについては、コーナー材4の説明において後述する。
見切材3A、3B(蓋材)は、ベース材2A、2Bと同様、長手方向の何れの箇所においても、長手方向に直交する断面が略同一の形状を有する部材であり、所望の長さに切断して用いられる。見切材3A、3Bは、床に固定されたベース材2A、2Bの上に、ベース材2A、2Bに対して着脱可能に設置される部材であり、ベース材2A、2Bの被嵌合部21に嵌合する嵌合部31を有する。
ここで、嵌合部31は、嵌合の際に、嵌合部31または被嵌合部21が弾性変形することで被係合部22を乗り越える凸部である係合部32を有する。本実施形態において、係合部32は、当該係合部32を含む嵌合部31が嵌合するベース材2A、2Bの長手方向に沿うように設けられた突条である。図2は、嵌合部31が被嵌合部21に嵌合し、係合部32が被係合部22に係合した様子を示す。但し、係合部32の具体的な形状は、突条に限定されない。例えば、係合部32は、見切材3A、3Bの長手方向に沿って所定の間隔で設けられた突起であってもよい。
また、見切材3A、3Bは、当該見切材3A、3Bが設置されるベース材2A、2Bの側面に近接して設置される床材9A、9Bの端部を隠す庇部34(ひさし部)を有する。本実施形態に係る見切材3A、3Bは、両側面に庇部34を有しているため、T字状の断面を有する。この庇部34が存在することによって、床材9A、9Bの端部を隠すことが出来、床材9A、9Bとベース材2A、2Bとの間に生じる隙間の施工誤差を吸収することが出来る。
図3は、本実施形態に係るコーナー材4を表側から見た斜視図である。また、図4は、本実施形態に係るコーナー材4を裏側から見た斜視図である。コーナー材4は、ベース材2A、2Bの上に、ベース材2A、2Bに対して着脱可能に設置される部材であり、基部40と、嵌合部41Aと、嵌合部41Bと、カバー部43と、庇部44(ひさし部)と、を備える。
基部40は、近接するベース材2Aの端部およびベース材2Bの端部を覆う部分である。また、基部40の底面には、ベース材2Aの端部およびベース材2Bの端部を覆った状態でベース材2Aの被嵌合部21に対応する位置に嵌合部41Aが立設され、ベース材2Bの被嵌合部21に対応する位置に嵌合部41Bが立設されている。ここで、嵌合部41Aは、平面視において、嵌合部41Bに対して、ベース材2Aの長手方向とベース材2Bの長手方向とが成す角度と同一の角度を成すように立設される。
なお、本実施形態では、ベース材2Aの長手方向とベース材2Bの長手方向とが90度の角度を成すように設置される例について説明しており、嵌合部41Aと嵌合部41Bとは90度の角度を成すように立設されているが、嵌合部41Aと嵌合部41Bとが成す角度は、90度に限定されない。基部40において嵌合部41Aと嵌合部41Bとが成す角度をその他の角度とすることで、コーナーが90度ではない床見切についても、容易に設置することが可能となる。
嵌合部41A、41Bは、ベース材2Aの被嵌合部21およびベース材2Bの被嵌合部21のうち、見切材3Aおよび見切材3Bの何れにも覆われていない部分に嵌合する。嵌合部41A、41Bは、嵌合の際に、嵌合部41A、41Bまたは被嵌合部21が弾性変形することで被係合部22を乗り越える凸部である係合部42を有する。本実施形態における、コーナー材4の嵌合部41A、41Bが被嵌合部21に嵌合し、係合部42が被係合部22に係合した様子は、図2に示した、嵌合部31が被嵌合部21に嵌合し、係合部32が被係合部22に係合した様子と概略同様であるため、図示を省略する。
本実施形態において、係合部42は、当該係合部42を含む嵌合部41A、41Bが嵌合するベース材2A、2Bの長手方向に沿うように設けられた突条である。但し、係合部42の具体的な形状は、突条に限定されない。例えば、係合部42は、当該係合部42を含む嵌合部41A、41Bが嵌合するベース材2A、2Bの長手方向に沿うように所定の間隔で設けられた突起であってもよい。
このような形状を有しているため、嵌合部41Aは、ベース材2Aの長手方向における何れの位置においてもベース材2Aの被嵌合部21に嵌合可能であり、また、嵌合部41Bは、ベース材2Bの長手方向における何れの位置においてもベース材2Bの被嵌合部21に嵌合可能である。
このため、本実施形態に係る床見切装置1では、ベース材2Aとベース材2Bとの位置関係に係る施工誤差が、従来の床見切に比べてより大きく許容される。即ち、ベース材2Aとベース材2Bとの位置関係がずれた場合であっても、コーナー材4が上記のような構成を有していることによって問題なく嵌合可能であり、また、コーナー材4によってベース材2A、2Bの端部が隠れるため、外から施工のズレを視認されることがなく、優れた外観の施工を容易に行うことが出来る。
また、嵌合部41A、41Bは、互いに、他方の嵌合部が嵌合するベース材2A、2Bと干渉しない位置に、間隔を開けて設けられる。即ち、嵌合部41Aと嵌合部41Bとは、同一の基部40に立設されているのみであり、直接繋がってはいない。このため、本実施形態に係る床見切装置1によれば、ベース材2A、2Bを斜めに切断してコーナーを形成する等の作業を行うことなく、ベース材2Aの端部とベース材2Bの端部とが近接するように設置し、コーナー材4を嵌合させるのみで、外観の優れた床見切のコーナーを施工することが出来る。また、嵌合部41A、41Bがこのように配置されることによって、ベース材2Aとベース材2Bとを間隔を開けて設置することが出来る(図1を参照)。ベース材2Aとベース材2Bとが間隔を開けて設置されることで、施工後の環境変化によって生じ得るベース材2A、2Bの伸縮を吸収することが出来る。
また、本実施形態において、嵌合部41Aは、嵌合部41Bより長い嵌合領域を有する。上述の通り、本実施形態では、ベース材2A、2Bは、ベース材2Aの端部の一方の側面28Aに、ベース材2Bの端面29Bが面するように設置され、ベース材2Aの被嵌合部21は、ベース材2Bの被嵌合部21より長くコーナー材4に対して露出する。このため、ベース材2Aの被嵌合部21には、より長い嵌合部41Aが嵌合し、十分な強度を確保することが出来る。
カバー部43は、見切材3A、3Bの端部を覆う。このため、本実施形態によれば、見切材3A、3Bの長さについても、施工誤差を吸収することが可能である。また、カバー部43が見切材3A、3Bの端部を覆うことで、施工後の環境変化によって生じ得る見切材3A、3Bの伸縮を吸収することが出来る。
また、本実施形態において、カバー部43は、基部40に比べて薄肉に形成され、基部40がベース材2Aの端部およびベース材2Bの端部を覆った状態で、見切材3A、3Bの上面に接触する。このため、見切材3A、3Bの上にカバー部43が被せられた場合にも、床材9A、9Bの上面(即ち、床面)からコーナー材4の上面までの高さは、「見切材の床面からの高さ+薄肉部の厚さ」となり、床における段差を低く抑えることが出来る。通路や室内におけるバリアフリー性を満たすために、床材9A、9Bの上面からコーナー材4の上面までの高さは、3.0mm以下に抑えられることが好ましい。但し、本実施形態では、カバー部43が基部40に比べて薄肉に形成される例について説明したが、カバー部43は、基部40と同様の厚さに形成されてもよい。
また、従来の床見切のコーナーでは、切断された見切材3A、3Bの合わせ部分(継ぎ目部分)等に、ストッキング等の物が引っかかることがあったが、本実施形態に係る床見切装置1では、カバー部43が見切材3A、3Bを覆う構造であるため、コーナー材4と見切材3A、3Bとの間に合わせ部分(継ぎ目部分)が生じない。このため、本実施形態に係る床見切装置1によれば、コーナー材4のカバー部43の縁を面取り形状とするのみで、ストッキング等の物が引っかかることを防止することが出来る。
庇部44は、ベース材2Aまたはベース材2Bの側面に近接して設置される床材9A、9Bの端部を隠す。本実施形態に係るコーナー材4は、庇部44を有しているため、T字状の断面を有する。この庇部44が存在することによって、床材9A、9Bの端部を隠すことが出来、床材9A、9Bとベース材2A、2Bとの間に生じる隙間の施工誤差を吸収することが出来る。また、庇部44が床材9A、9Bの端部を覆うことで、施工後の環境変化によって生じ得る床材9A、9Bの伸縮を吸収することが出来る。
次に、上で説明した床見切装置およびコーナー材のバリエーションを説明する。なお、以下の説明において、上で説明した床見切装置およびコーナー材と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
<第二の実施形態>
図5は、本実施形態に係る床見切装置1bのコーナー部分を示す平面図である。また、図6は、本実施形態に係る床見切装置1bおよび床材9A、9Bを、図5の破線矢印Sb方向から見た側面図である。本実施形態に係る床見切装置1bは、第一の実施形態において説明した床見切装置1と同様、1のコーナーにおいて、ベース材2A、ベース材2B、見切材3Ab、見切材3Bbおよびコーナー材4bを備える。
図7は、本実施形態に係るコーナー材4bを表側から見た斜視図である。また、図8は、本実施形態に係るコーナー材4bを裏側から見た斜視図である。コーナー材4bは、基部40と、嵌合部41Aと、嵌合部41Bと、カバー部43と、庇部44と、を備える。
図示の通り、本実施形態に係る床見切装置1bは、第一の実施形態において説明した床見切装置1と多くの箇所において同様であるが、本実施形態に係る床見切装置1bの見切材3Ab、3Bbおよびコーナー材4bは、床材の端部を隠す庇部34および庇部44を、一方の側面にのみ有する。庇部34、44が存在しない側面については、床材の端部を隠すことが出来ないが、例えば、床材9Aが畳である場合等、床材の種類や意匠によっては、設置者が床材の縁を露出させることを所望する場合があり、本実施形態に係る床見切装置1bによれば、設置者の嗜好に合わせてその端部を隠さないようにすることが出来る。
<第三の実施形態>
図9は、本実施形態に係る床見切装置1cのコーナー部分を示す平面図である。また、図10は、本実施形態に係る床見切装置1cおよび床材9A、9Bを、図9の破線矢印Sc方向から見た側面図である。本実施形態に係る床見切装置1cは、第二の実施形態において説明した床見切装置1bと同様、1のコーナーにおいて、ベース材2A、ベース材2B、見切材3Ab、見切材3Bbおよびコーナー材4cを備える。
図11は、本実施形態に係るコーナー材4cを表側から見た斜視図である。また、図12は、本実施形態に係るコーナー材4cを裏側から見た斜視図である。コーナー材4cは、基部40と、嵌合部41Aと、嵌合部41Bと、庇部44と、を備える。
図示の通り、本実施形態に係る床見切装置1cは、第二の実施形態において説明した床見切装置1bと多くの箇所において同様であるが、本実施形態に係る床見切装置1cのコーナー材4cは、カバー部43を有していない。このため、本実施形態に係る床見切装置1cを設置する場合には、コーナー材4cと見切材3Ab、3Bbとの端面を合わせる必要が生じるが、本実施形態に係る床見切装置1cによっても、ベース材2A、2Bの施工誤差については吸収可能であり、ベース材および見切材を斜めに切断して切断面同士を合わせる作業を行う必要があった従来の床見切に比べて、簡便な施工作業によって設置することが出来る。
<その他のバリエーション>
また、上記説明した床見切装置およびコーナー材には、本開示に係る発明を実施する場合の例を示すものであり、実施にあたっては、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用され、また、種々の改良や変形が行われてよい。例えば、本実施形態では、コーナー材に、2つのベース材の双方に嵌合するための2つの嵌合部を設ける例について説明したが、コーナー材には、何れか一方のベース材に嵌合する1の嵌合部が設けられていればよい。
<効果>
従来、床見切を整合性が高い外観で設置するためには、施工誤差が可能な限り生じないように、施工現場で採寸してベース材および見切材を切断し、切断面同士を合わせる作業が行われていた。これに対して、上記実施形態に開示された床見切装置およびコーナー材によれば、誤差をコーナー材によって吸収可能であるため、ベース材および見切材を予め工場で切断してから施工現場に運び、施工現場では切断作業等を行うことなく、容易に整合性が高い外観で設置を行うことが出来る。また、施工現場での切断作業が発生しないため、施工現場で発生するゴミの量を減らすことも出来る。
また、上記実施形態に係る床見切装置によれば、見切材およびコーナー材が庇部を有しているため、ベース材の歪み(設置角度や蛇行等)や、床材の寸法誤差についても、吸収可能である。更に、上記実施形態に係る床見切装置によれば、施工後の環境変化によって生じ得る、ベース材、見切材および床材等の伸縮についても、吸収可能である。
1 床見切装置
2A、2B ベース材
21 被嵌合部
22 被係合部
3A、3B 見切材
31 嵌合部
32 係合部
34 庇部
4 コーナー材
40 基部
41A、41B 嵌合部
42 係合部
43 カバー部
44 庇部

Claims (6)

  1. 長手方向に沿って上面に第一の被嵌合部を有し、床に設置される第一のベース材と、
    長手方向に沿って上面に第二の被嵌合部を有し、床に設置される第二のベース材であって、前記第一のベース材の長手方向と該第二のベース材の長手方向とが交差する向きに、且つ該第一のベース材の端部が該第二のベース材の端部に近接するように設置される、第二のベース材と、
    前記第一のベース材の上に設置される第一の見切材と、
    前記第二のベース材の上に設置される第二の見切材と、
    前記第一のベース材および前記第二のベース材の上に設置されるコーナー材であって、近接する該第一のベース材の端部および該第二のベース材の端部を覆う基部と、前記第一の被嵌合部および前記第二の被嵌合部の少なくとも何れかに嵌合する嵌合部と、を有するコーナー材と、を備え、
    前記嵌合部は、
    前記第一のベース材の長手方向における何れの位置においても前記第一の被嵌合部に嵌合可能な第一の嵌合部と、
    前記第二のベース材の長手方向における何れの位置においても前記第二の被嵌合部に嵌合可能な第二の嵌合部と、を有し、
    前記第一のベース材および前記第二のベース材は、該第一のベース材の端部の一方の側面に、該第二のベース材の端面が面するように設置されることで、該第一の被嵌合部を、該第二の被嵌合部より長く前記コーナー材に対して露出し、
    前記第一の嵌合部は、前記第二の嵌合部より長い嵌合領域を有する、
    床見切装置。
  2. 前記嵌合部は、前記基部に設けられ、前記第一の被嵌合部および前記第二の被嵌合部のうち、前記第一のベース材の上に設置される第一の見切材および前記第二のベース材の上に設置される第二の見切材の何れにも覆われていない部分に嵌合し、
    前記コーナー材は、前記第一の見切材および前記第二の見切材の少なくとも一方の端部を覆うカバー部を更に備え、
    前記カバー部は、前記基部に比べて薄肉に形成され、該基部が前記第一のベース材の端部または前記第二のベース材の端部を覆った状態で、前記第一の見切材または前記第二の見切材の上面に接触する、
    請求項1に記載の床見切装置。
  3. 長手方向に沿って上面に第一の被嵌合部を有し、床に設置される第一のベース材と、
    長手方向に沿って上面に第二の被嵌合部を有し、床に設置される第二のベース材であって、前記第一のベース材の長手方向と該第二のベース材の長手方向とが交差する向きに、且つ該第一のベース材の端部が該第二のベース材の端部に近接するように設置される、第二のベース材と、
    前記第一のベース材の上に設置される第一の見切材と、
    前記第二のベース材の上に設置される第二の見切材と、
    前記第一のベース材および前記第二のベース材の上に設置されるコーナー材であって、近接する該第一のベース材の端部および該第二のベース材の端部を覆う基部と、前記第一の被嵌合部および前記第二の被嵌合部の少なくとも何れかに嵌合する嵌合部と、を有するコーナー材と、を備え、
    前記嵌合部は、前記基部に設けられ、前記第一の被嵌合部および前記第二の被嵌合部のうち、前記第一のベース材の上に設置される第一の見切材および前記第二のベース材の上に設置される第二の見切材の何れにも覆われていない部分に嵌合し、
    前記コーナー材は、前記第一の見切材および前記第二の見切材の少なくとも一方の端部を覆うカバー部を更に備え、
    前記カバー部は、前記基部に比べて薄肉に形成され、該基部が前記第一のベース材の端部または前記第二のベース材の端部を覆った状態で、前記第一の見切材または前記第二の見切材の上面に接触する、
    床見切装置。
  4. 第一のベース材および第二のベース材の上に設置される、床見切のコーナー材であって、
    前記第一のベース材および前記第二のベース材が、該第一のベース材の長手方向と該第二のベース材の長手方向とが交差する向きに、且つ該第一のベース材の端部が該第二のベース材の端部に近接するように床に設置された状態で、近接する該第一のベース材の端部および該第二のベース材の端部を覆う基部と、
    前記第一のベース材の長手方向に沿って上面に設けられた前記第一の被嵌合部、および前記第二のベース材の長手方向に沿って上面に設けられた前記第二の被嵌合部の、少なくとも何れかに嵌合する嵌合部と、を備え、
    前記嵌合部は、
    前記第一のベース材の長手方向における何れの位置においても前記第一の被嵌合部に嵌合可能な第一の嵌合部と、
    前記第二のベース材の長手方向における何れの位置においても前記第二の被嵌合部に嵌合可能な第二の嵌合部と、を有し、
    前記第一の嵌合部は、前記第二の嵌合部より長い嵌合領域を有する、
    床見切のコーナー材。
  5. 前記嵌合部は、前記基部に設けられ、前記第一の被嵌合部および前記第二の被嵌合部のうち、前記第一のベース材の上に設置される第一の見切材および前記第二のベース材の上に設置される第二の見切材の何れにも覆われていない部分に嵌合し、
    前記コーナー材は、前記第一の見切材および前記第二の見切材の少なくとも一方の端部を覆うカバー部を更に備え、
    前記カバー部は、前記基部に比べて薄肉に形成され、該基部が前記第一のベース材の端部または前記第二のベース材の端部を覆った状態で、前記第一の見切材または前記第二の見切材の上面に接触する、
    請求項4に記載の床見切のコーナー材。
  6. 第一のベース材および第二のベース材の上に設置される、床見切のコーナー材であって、
    前記第一のベース材および前記第二のベース材が、該第一のベース材の長手方向と該第二のベース材の長手方向とが交差する向きに、且つ該第一のベース材の端部が該第二のベース材の端部に近接するように床に設置された状態で、近接する該第一のベース材の端部および該第二のベース材の端部を覆う基部と、
    前記第一のベース材の長手方向に沿って上面に設けられた前記第一の被嵌合部、および前記第二のベース材の長手方向に沿って上面に設けられた前記第二の被嵌合部の、少なくとも何れかに嵌合する嵌合部と、を備え、
    前記嵌合部は、前記基部に設けられ、前記第一の被嵌合部および前記第二の被嵌合部のうち、前記第一のベース材の上に設置される第一の見切材および前記第二のベース材の上に設置される第二の見切材の何れにも覆われていない部分に嵌合し、
    前記第一の見切材および前記第二の見切材の少なくとも一方の端部を覆うカバー部を更に備え、
    前記カバー部は、前記基部に比べて薄肉に形成され、該基部が前記第一のベース材の端部および前記第二のベース材の端部を覆った状態で、前記第一の見切材および前記第二の見切材の上面に接触する、
    見切のコーナー材。
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