JP6472137B2 - 外壁の納まり構造 - Google Patents

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Description

本発明は、窯業系サイディング(外壁材)にて外壁を構成するための技術に関するものであり、より詳しくは、袖壁の端部や、出隅部における窯業系サイディング(外壁材)の納まりに関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、断面略U字形状やコ字形状の出隅役物を用い、出隅役物の角部にてポーチ柱を構成する例などが知られている。
また、特許文献1では、ポーチ柱を構成する場合において、複数用いる出隅役物の端部同士をシーリング材で埋めて接合する構成や、合じゃくり加工した端部同士を合じゃくりする構成が開示されている。
特開平9−41619号公報
特許文献1に記載されるような、断面略U字形状やコ字形状の出隅役物を用いて、門柱や袖壁などを構成する場合には、出隅役物を取り付けるための下地の施工の精度が低い場合には、隣り合う出隅役物や、平板状の外壁材との接合部での納まりが困難な場合が生じることになる。
例えば、図8(A)に示される袖壁の例において、正面部91,右面部92,左面部93を有するコ字形状の出隅役物90を用いる場合には、右面部92の位置ズレが左面部93の位置ズレに繋がることになる。
このため、仮に、右側の平板状の外壁材82と、出隅役物90の右面部92側の位置を先に確定して固定したとすると、左面部93の位置に合わせて左側の外壁材83も合わせて施工する必要が生じることになる。つまり、左側の外壁材83の壁面が設計上の位置から全体的にズレた状態で施工されることになってしまう。図8(A)の例では、左側の外壁材83が幅X3だけずれた位置に施工せざるを得なくなる。
或いは、図8(B)に示すように、左右の平板状の外壁材82,83を先に施工し、その後、出隅役物90を施工する手順も考えられる。しかしながら、この場合、外壁材82,83の施工にズレが生じていた場合には、出隅役物90の右面部92,左面部93と外壁材82,83との間で段差92a,93aが形成され、面一の連続面を形成できないことになり、出隅役物90の施工ができないこととなる。なお、実嵌合による接合をさせる場合にも同様に、ズレが生じることにより施工が不可能となってしまう。そして、結果として、外壁材82,83の貼り直しが必要とされてしまう。
以上の点を考慮して、例えば、図8(C)に示す袖壁端部の例のように、断面L字の出隅役物94,95を用い、両者の接合部の間をシーリング材96で埋める構成が考えられる。この構成によれば、出隅役物94,95の端部94a,95aをカットするなどの寸法調整により、適宜対応することが可能となる。
しかしながら、シーリング材96を用いる場合には、図8(D)に示すように、外壁材に形成される目地と意匠が異なる目地を形成することから、縦方向の一連の継ぎ目として目立ってしまい、意匠性を低下させてしまう原因となる。また、経年劣化により美観を損なうことや、止水性の機能低下をもたらすことも懸念される。
以上のように、袖壁や門柱などの外壁材の納まり構造において、より施工がし易く、かつ、意匠性に優れた工法が求められていた。そこで、本発明は以上の問題に鑑み、袖壁や門柱などの外壁材の納まり構造について新規な技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
二枚の外壁材を直交配置して出隅部を構成する外壁の納まり構造であって、
一方の外壁材の見付幅方向の端部の裏面には、先端にコバ面が形成される凸条が設けられ、
他方の外壁材の見付幅方向の端部は、前記凸条のコバ面に対向し、前記見付幅方向と直行する見込幅方向において平坦な切りっ放し端面で構成されるコバ面にて構成され、
前記両コバ面の前記見込幅方向の幅は同一であり、
前記両コバ面の間に、躯体に固定される接合部材のジョイナー片が挟装される、
外壁の納まり構造とする。
また、請求項2に記載のごとく、
前記ジョイナー片には、
前記一方の外壁材の裏面に当接する止水材が設けられる、こととする。
また、請求項3に記載のごとく、
前記ジョイナー片には、
前記他方の外壁材の裏面に当接する止水材が設けられる、こととする。
また、請求項4に記載のごとく、
前記一方の外壁材の上片部には合じゃくり部が形成され、下片部には合じゃくり部が形成され、
両合じゃくり部は、前記一方の外壁材の側面から、前記一方の外壁材の見付幅方向にずれた位置に形成される、こととする。
また、請求項5に記載のごとく、
前記一方の外壁材の見付幅方向の両端部の裏面に前記凸条を設けて端部外壁材を構成し、
前記端部外壁材の両端部の前記凸条に対し、二つの前記他方の外壁材の見付幅方向の端部を接合し、袖壁、又は、柱を構成する、こととする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、ジョイナー片によりコバ面の間の隙間を埋めることができ、シーリング材が不要な接合が実現できる。また、このジョイナー片が配置される箇所は、例えば、一方の外壁材が袖壁の端部外壁材として配置される構成では、当該端部外壁材に現れないため、縦方向の継ぎ目が一切存在しない端部外壁材を実現することができる。さらに、実嵌合によるものではないため、先に固定された外壁材の位置ズレが生じていた場合において施工が不可能になることがない。
また、請求項2に記載の発明においては、ジョイナー片と一方の外壁材の裏面の間の止水性を止水材により確保できる。
また、請求項3に記載の発明においては、ジョイナー片と他方の外壁材の裏面の間の止水性を止水材により確保できる。
また、請求項4に記載の発明においては、外壁材を側方から見た場合には、上下に隣り合う外壁材の実嵌合部を隠すことが可能となる。
また、請求項5に記載の発明においては、袖壁や柱において、特に目立ちやすい正面側に縦方向の継ぎ目のない納まりが可能となり、高い意匠性を実現できる。
本発明の一実施形態に係る外壁の納まり構造を採用した袖壁の端部の構造について示す水平断面。 端部外壁材の製造方法の例について説明する図。 (A)は加工前の端部外壁材の構成について示す図。(B)は加工後の端部外壁材の概要を示す斜視図。(C)は上下に隣り合う端部外壁材の接合箇所の部分拡大図。 接合部材の構成例について示す斜視図。 端部外壁材と左側外壁材の接合箇所の部分拡大図。 止水材として捨てシーリング材を用いる実施例について示す図。 (A)は本発明の構造にて袖壁を構成する例について示す図。(B)は本発明の構造にて柱を構成する例について示す図。(C)は本発明の構造にて外壁の出隅部を構成する例について示す図。 (A)は従来の断面コ字型の出隅役物を用いた場合の例について説明する水平断面図。(B)は従来の断面コ字型の出隅役物を用いた場合の例について説明する水平断面図。(C)は従来の断面L字型の出隅役物を用いた場合の例について説明する水平断面図。(D)は従来の断面L字型の出隅役物を用いた場合の例について説明する正面図。
以下図面を参照し、本発明の実施例について説明する。なお、以下の説明において、位置関係の説明において使用する「表」「裏」、及び、「外側」「内側」の用語は、それぞれ各外壁材10,21,22の表面(外側面)、裏面(内側面)の位置関係に対応する意味で用いられるものとする。また、便宜のため図1における紙面右側を「右側」、紙面左側を「左側」、紙面下側を「正面側」とし、この「正面側」に近い側に袖壁1の横幅方向(図1の矢印Y方向)の端部が配置されるものとする。また、図1において端部外壁材10の見付幅方向は矢印X方向であり、左側外壁材21及び右側外壁材22の見付幅方向は矢印Y方向となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る外壁の納まり構造を採用した袖壁1の端部の構造について示す水平断面図である。袖壁1の端部に配置される躯体2に対し、それぞれ、正面側に構造用合板40、左側に構造用合板41、右側に構造用合板42が固定され、各構造用合板40,41,42の表面には透湿防水シート5が貼設される。
各構造用合板40,41,42の外側には、それぞれ端部外壁材10,左側外壁材21,右側外壁材22が配置される。端部外壁材10は固定金具44により、構造用合板40を介して躯体2に固定される。固定金具44を用いることにより、端部外壁材10の裏面と透湿防水シート5の間に間隔が形成され、端部外壁材10の裏側に通気層8が形成される。左側外壁材21,右側外壁材22についても同様に図示せぬ固定金具により躯体2に固定され、各外壁材の裏側に通気層8が形成される。
左側外壁材21,右側外壁材22は、それぞれ平板状に構成されており、その幅方向(図1において矢印Y方向)の端部21a,22aは、必要に応じて施工現場などで切断され、切断されたコバ面21b,22bは切りっ放し端面としてそのまま利用される。つまり、左側外壁材21や右側外壁材22の端部21a,22aにおいては、合じゃくり加工が不要である。
躯体2の正面側に配置される端部外壁材10は、袖壁1の設計厚み幅W0(図1において矢印X方向)に対応する幅寸法W1を有するように、予め工場などにおいて加工される。
以上の構成において、図1において左側では、端部外壁材10と左側外壁材21が直交して配置され出隅部60が構成され、同様に、図1において右側では、端部外壁材10と右側外壁材22が直交して配置され出隅部60が構成される。
また、本実施例の端部外壁材10は、図2に示される手順により構成することができる。まず、図2(A)に示すように、表面に壁面パターンPを形成した平板状の外壁材10Aであって、最終加工後の幅寸法W1よりも広い幅寸法W2を有するものを用意する。
次いで、図2(B)に示すように、幅方向(図2において矢印X方向)の両側端部から寸法W3の箇所において、外壁材10Aの裏側を略V字状に切り込み、本体部10Bと、端片部11,12に分離する。端片部11,12は寸法W3を有することになる。
次いで、図2(B)に示すように、本体部10Bの切断面10a,10bに対し、端片部11,12の切断面11a,12aを接着剤などで接合し、図2(C)に示すように、本体部10Bと端片部11,12とを一体化させる。一体化後は、本体部10Bと端片部11,12が直交して配置されることになる。
次いで、図2(D)に示すように、端片部11,12において本体部10Bと遠い側の端部から寸法W4の箇所において切断し、切りっ放しのコバ面11b,12bを構成する。この際、コバ面11b,12bは、本体部10Bの裏面10cから寸法W5だけ突出した位置に配置され、これにより、寸法W5の平面視L字状の段差部11c,12cが構成される。
次いで、図2(D)に示すように、本体部10Bと端片部11,12の接合箇所の角部11d,12dを面取りして除去する。なお、この面取りを行わないこととしてもよい。
以上のようにして、図2(E)に示すように、幅寸法W1を有する端部外壁材10が構成される。ここで、端片部11,12の表面には、もともと壁面パターンPが形成されているため、図3(B)に示すように、端部外壁材10の側面10Sにおいて、正面10Fと同一の壁面パターンPの意匠を現すことができる。
また、図2(D)に示すように、コバ面11b,12bは、本体部10Bの裏面10cから寸法W5だけ突出した位置に配置されることにより、図2(E)に示すように、突出寸法として寸法W5(図2(D))を有する凸条11e,12eが形成される。
なお、図2(D)に示に示される凸条12eの寸法W5は特に限定されるものではないが、例えば、端部外壁材10の板厚W6よりも小さいものとすることが考えられる。さらに、後述するパッキン材52p(図5参照)を設ける構成の場合には、寸法W5は、パッキン材52pが圧縮する前の厚みよりも小さくしつつ、圧縮後のパッキン材52pを納めることができる寸法とすることが好ましい。
そして、図5に示すように、この凸条11eのコバ面11bが、左側外壁材21の端部21aのコバ面21bに対向して配置されることになる。
また、図3(A)に示すように、加工前の外壁材10Aの上片部には表合じゃくり部10e(凸条)が形成され、下片部には裏合じゃくり10f(溝条)が形成されており、図3(B)に示すように、端部外壁材10の加工が完了した状態においても、端片部11,12の部位を含め、上片部の全範囲に表合じゃくり部10eが形成され、下片部の全範囲に裏合じゃくり10fが形成された状態となる。なお、上片部、下片部の合じゃくりの表裏は逆の関係であってもよい。
そして、図3(B)(C)に示すように、端部外壁材10を側方から見た場合には、端片部11の下端部の裏側に裏合じゃくり10fが形成され、この裏合じゃくり10fに表合じゃくり部10eが隠されるようにして実嵌合される。
以上のようにして、上下に隣り合う端部外壁材10,10の接合においては、その正面視(図3(C)矢印F)における実嵌合を隠せることはもちろんのこと、側面視(図3(C))における実嵌合についても隠すことができ、意匠性の高い納まりを実現できる。
次に、図1に示される接合部材50について説明する。
図1に示すように、端部外壁材10と左側外壁材21の接合箇所の内側となる位置、及び、端部外壁材10と右側外壁材22の接合箇所の内側となる位置には、それぞれ接合部材50,50(出隅ジョイナー)が配設される。図1において左右の位置にそれぞれ配置される接合部材50,50は、図1の紙面と直交する方向に長尺の部材にて構成されて、上下を反転させることで、それぞれ左側と右側において使用できる。
図4及び図5は、一実施形態に係る接合部材50の詳細構成について示している。
接合部材50は、図4の紙面の上下方向に長い長尺の部材であり、本実施形態では、一枚の金属製の板材を板金加工により折り曲げることで、それぞれ異なる機能を発揮させる複数の縦片部を形成している。
なお、接合部材50は、本実施形態のように、一枚の金属製の板材を板金加工することで複数の縦片部を構成することとするほか、複数の金属製の板材を組み合わせて縦片部を構成することとしてもよい。また、接合部材50は、金属製の板材にて構成するほか、高い耐候性を有する樹脂成形品にて構成することもできる。
図4及び図5に示すように、接合部材50は、端部外壁材10の裏面10uに対し間隔をあけて対向する固定片部51aを有する。固定片部51aは、構造用合板40、及び、躯体2に対し固定具55にて留め付けられる。
固定片部51aにおいて、端部外壁材10のコバ面11bに近い側には、端部外壁材10の裏面10uに向かって伸びる縦片部51bが形成される。
固定片部51aにおいて、端部外壁材10のコバ面11bから遠い側には、端部外壁材10の裏面10uに向かって伸びる縦片部51fが形成される。なお、この縦片部51fの端部は、裏面10uに当接するまで伸びるように構成されてもよい。この場合、固定片部51aと、縦片部51bと、縦片部51fによって、断面略コ字状の縦溝部51gが形成され、この縦溝部51gに外部から浸入した雨水などを、縦溝部51g(図4)を通じて下方へと排出することができる。
また、縦片部51bにおいて、固定片部51aと反対側の端部からは、端部外壁材10のコバ面11bに向かって伸び、左側外壁材21の裏面21uに対向する縦片部51cが形成される。なお、この縦片部51cにパッキン材を貼付し、端部外壁材10の裏面10uと縦片部51cの間の隙間を埋める構成とし、止水性を高める構成としてもよい。
また、縦片部51cにおいて、縦片部51bの反対側に位置する端部には、外側に向かって伸びる縦片部51dが形成される。縦片部51dの外側の端部には、縦片部51cの反対側に向かって伸びる縦片部51eが形成される。
縦片部51cと縦片部51dは互いに直交し、また、縦片部51dと縦片部51eは互いに直交するように形成される。そして、縦片部51eが端部外壁材10の凸条11eのコバ面11bに沿うように配置される。
また、縦片部51eにはパッキン材51qが貼付されており、端部外壁材10の裏面10uと縦片部51eの間の隙間がパッキン材51qによって埋められて、止水性が確保される。なお、パッキン材51qを配置しない構成としてもよい。
また、接合部材50は、左側外壁材21側の部位において、左側外壁材21の裏面21uに対し間隔をあけて対向する固定片部52aを有する。固定片部52aは、平板状のスペーサー32を介して構造用合板41、及び、躯体2に固定具55にて留め付けられる。
固定片部52aにおいて、左側外壁材21のコバ面21bに近い側には、左側外壁材21の裏面21uに向かって伸びる縦片部52bが形成される。
固定片部52aにおいて、左側外壁材21のコバ面21bから遠い側には、左側外壁材21の裏面21uに向かって伸びる縦片部52fが形成され、縦片部52fの端部が裏面21uに当接する。縦片部52fは裏面21uに当接した箇所で折り返される。
そして、固定片部52aと、縦片部52bと、縦片部52fによって、断面略コ字状の縦溝部52gが形成される。この縦溝部52gに外部から浸入した雨水などは、縦溝部52gを通じて下方へと排出される。なお、縦片部52fが水返し部として機能することで、縦片部52fよりも奥への水の浸入が防がれるものであり、縦片部52fについては、裏面21uに当接させない構成とすることも考えられる。
また、縦片部52bにおいて、固定片部52aと反対側の端部からは、左側外壁材21のコバ面21bに向かって伸び、左側外壁材21の裏面21uに対向する縦片部52cが形成される。
そして、縦片部52cにはパッキン材52pが貼付され、左側外壁材21の裏面21uと縦片部52cの間の隙間がパッキン材52pによって塞がれる。このパッキン材52pにより、外部から縦溝部52g側への水の浸入を効果的に防止することができ、止水性を高めることができる。なお、パッキン材52pを配置しない構成としてもよい。
また、縦片部52cにおいて、縦片部52bと反対側の端部には、外側に向かって伸びる縦片部52dが形成される。縦片部52dは、前述の縦片部51eと隙間無く重ねられるようにして設けられ、縦片部52dが左側外壁材21のコバ面21bに沿うように配置される。
そして、重なり合った縦片部52d,51eは、ジョイナー片53として、端部外壁材10のコバ面11bと左側外壁材21のコバ面21bの間に挟装され、これにより、両コバ面11b,21bの間の隙間がジョイナー片53により埋められることで、当該隙間における止水性を確保することができる。
以上に説明した図1の紙面左側に現れる左側外壁材21と端部外壁材10の接合箇所についての内容は、図1の紙面右側に現れる右側外壁材22と端部外壁材10の接合箇所についても同様であり説明を省略する。
そして、以上の構成により以下の構成が実現される。
即ち、図5に示すように、二枚の外壁材(端部外壁材10、左側外壁材21)を直交配置して出隅部60を構成する外壁の納まり構造であって、
一方の外壁材(端部外壁材10)の見付幅方向(図5の矢印X方向)の端部の裏面10uには、先端にコバ面11bが形成される凸条11eが設けられ、
他方の外壁材(左側外壁材21)の見付幅方向(図5の矢印Y方向)の端部には、凸条11eのコバ面11bに対向するコバ面21bが形成され、
両コバ面11b,21bの間に、躯体2に固定される接合部材50のジョイナー片53が挟装される、
外壁の納まり構造とするものである。
これにより、ジョイナー片53によりコバ面11b,21bの間の隙間を埋めることができ、シーリング材が不要な接合が実現できる。また、このジョイナー片53が配置される箇所は、例えば、一方の外壁材が袖壁の端部外壁材10として配置される構成では、当該端部外壁材10に現れないため、縦方向の継ぎ目が一切存在しない端部外壁材10を実現することができる。さらに、実嵌合によるものではないため、先に固定された外壁材の位置ズレが生じていた場合において施工が不可能になることがない。つまり、図5の例でいえば、接合部材50を設置した後において、端部外壁材10と左側外壁材21のいずれを先に固定してもよく、どちらの外壁材を先に固定するかなどといった施工手順の制約がないため、施工性に優れた構成が実現できる。
また、図4及び図5に示すごとく、ジョイナー片53には、一方の外壁材(端部外壁材10)の裏面10uに当接する止水材(パッキン材51q)が設けられる、こととするものである。
これにより、ジョイナー片53と一方の外壁材(端部外壁材10)の裏面10uの間の止水性を止水材(パッキン材51q)により確保できる。
なお、図4及び図5に示されるパッキン材51qにて止水材を構成する実施例のほか、図6(A)に示すように、縦片部51eにパッキン材が設けられていない接合部材50Aについて、図6(B)に示すように施工現場にて捨てシーリング材51s(未硬化シーリング材)を打設し、次いで、図6(C)に示すように端部外壁材10の裏面10uを捨てシーリング材51sに押し付けるようにして、端部外壁材10の裏面10uと縦片部51eの間の隙間を捨てシーリング材51sにて埋める構成としてもよい。
また、図6(A)(B)(C)に示される構成において、左側外壁材21は端部外壁材10よりも先に固定されるものであってもよいし、後に固定されるものであってもよい。
また、図4及び図5に示すごとく、ジョイナー片53には、他方の外壁材(左側外壁材21)の裏面21uに当接する止水材(パッキン材52p)が設けられる、こととするものである。
これにより、ジョイナー片53と他方の外壁材(左側外壁材21)の裏面21uの間の止水性を止水材(パッキン材52p)により確保できる。
なお、この止水材(パッキン材52p)についても図6(A)(B)(C)に示される捨てシーリング材51sと同様に、施工現場において打設される捨てシーリング材にて構成されるものであってもよい。
図2(E)及び図3(B)に示すように、一方の外壁材(端部外壁材10)の上片部には合じゃくり部(表合じゃくり部10e)が形成され、下片部には合じゃくり部(裏合じゃくり10f)が形成され、両合じゃくり部は、一方の外壁材10(端部外壁材10)の側面10Sから、一方の外壁材(端部外壁材10)の見付幅方向(図3(B)の矢印X方向)に所定の寸法Weだけずれた位置に形成される、こととする。
これにより、図3(C)に示すように、外壁材(端部外壁材10)を側方から見た場合には、上下に隣り合う外壁材の実嵌合部を隠すことが可能となる。
また、図7(A)(B)に示すように、一方の外壁材の見付幅方向(矢印X方向)の両端部の裏面10uに凸条11e,12eを設けて端部外壁材10を構成し、
端部外壁材10の両端部の凸条11e,12eに対し、二つの他方の外壁材(左側外壁材21、右側外壁材22)の見付幅方向(矢印Y方向)の端部を接合し、
袖壁1(図7(A))、又は、柱1H(例えば門柱(図7(B)))を構成する、こととするものである。
これにより、袖壁や柱において、特に目立ちやすい正面側に縦方向の継ぎ目のない納まりが可能となり、高い意匠性を実現できる。
なお、図7(C)は外壁の出隅となる箇所における納まりであり、このように、一般的な外壁の出隅1Dの箇所においても本発明を実施することができる。この場合、外壁材10Dの端部に凸条11eを形成する構成にて実現できる。
本発明の構成は、窯業サイディングなどの板状の外壁材を用いる場合において、出隅部を構成する場合に広く適用することができる。
1 袖壁
10 端部外壁材
10u 裏面
11b コバ面
11e 凸条
21 左側外壁材
21b コバ面
50 接合部材
51q パッキン材
52p パッキン材
53 ジョイナー片

Claims (5)

  1. 二枚の外壁材を直交配置して出隅部を構成する外壁の納まり構造であって、
    一方の外壁材の見付幅方向の端部の裏面には、先端にコバ面が形成される凸条が設けられ、
    他方の外壁材の見付幅方向の端部は、前記凸条のコバ面に対向し、前記見付幅方向と直行する見込幅方向において平坦な切りっ放し端面で構成されるコバ面にて構成され、
    前記両コバ面の前記見込幅方向の幅は同一であり、
    前記両コバ面の間に、躯体に固定される接合部材のジョイナー片が挟装される、
    外壁の納まり構造。
  2. 前記ジョイナー片には、前記一方の外壁材の裏面に当接する止水材が設けられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の外壁の納まり構造。
  3. 前記ジョイナー片には、前記他方の外壁材の裏面に当接する止水材が設けられる、
    ことを特徴とする請求項1、又は、請求項2に記載の外壁の納まり構造。
  4. 前記一方の外壁材の上片部には合じゃくり部が形成され、下片部には合じゃくり部が形成され、
    両合じゃくり部は、前記一方の外壁材の側面から、前記一方の外壁材の見付幅方向にずれた位置に形成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の外壁の納まり構造。
  5. 前記一方の外壁材の見付幅方向の両端部の裏面に前記凸条を設けて端部外壁材を構成し、
    前記端部外壁材の両端部の前記凸条に対し、二つの前記他方の外壁材の見付幅方向の端部を接合し、
    袖壁、又は、柱を構成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の外壁の納まり構造。

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