JP2005307728A - 階段構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】廻り階段と直階段との間の位置合わせを簡単かつ精度良く行える階段構造を提供する。
【解決手段】本発明は、下直階段10における外側板11aの突き合わせ端縁に上側切欠接合部10aが設けられるとともに、廻り階段30における外廻り一側板51aの突き合わせ端縁に下側切欠接合部50aが設けられる。下直外側板11a及び外廻り一側板51aが、互いの切欠接合部同士を相欠き接合した状態に組み付けられる。外廻り一側板51aの内側面における下側切欠接合部近傍に段板取付溝31aが形成される。外廻り一側板51aの下側切欠接合部50aにおける係合段部56aが、段板取付溝31aよりも下方に配置されるとともに、段板取付溝31aの先端縁が、外廻り一側板51aの切欠接合部50aにおける凸部54aに配置される。
【選択図】 図3

Description

この発明は、直階段と廻り階段とが組み合わされて形成される階段構造に関する。
二階建て三階建て住宅の木質製屋内階段においては、設置スペース等を考慮して、途中で180°向きを変える折り返し階段や、途中で90°向きを変えるかね折れ階段等、直階段と廻り階段とを組み合わせた廻り階段付きの階段構造が適用されることがある。
一方近年の住宅建築技術においては、屋内階段を組み立てるに際して、施工作業性の向上を図るため、階段を構成する部材のほとんどの部材を工場側であらかじめ裁断(プレカット)しておき、そのプレカット材を施工現場に搬入して組立施工するというプレカット工法が多く採用されている。
廻り階段付きの階段構造をプレカット工法により施工する手段としては、例えば下記特許文献1に示すものが周知である。この階段構造は、下直階段の上端に廻り階段が組み付けられるとともに、廻り階段に上直階段が組み付けられた折り返し階段を構成するものである。
この階段構造は、図31及び図32に示すように、下直階段(110)における外側板(下直外側板111)の上端縁(112)を、廻り階段(150)における下外側板(外廻り一側板151)の端縁(152)に突き合わせて組み付ける。更に図33及び図34に示すように、上直階段(120)における外側板(上直外側板121)の下端縁(122)を廻り階段(150)における上外側板(外廻り他側板161)の端縁(162)に突き合わせて組み付けるものである。
またこの階段構造においては、段板の側端縁を支持するための段板取付溝(130)が形成されている。この段板取付溝(130)は、直階段(110)(120)及び廻り階段(150)間においては、直外側板(111)(121)及び廻り外側板(151)(161)間に跨って形成されており、この側板間を跨る溝(130)内に1枚の段板が差し込まれて取り付けられるように構成されている。
特許第3059660号(図1−10)
しかしながら、上記特許文献1に示す従来の階段構造においては、直階段(110)(120)と廻り階段(150)との間の位置合わせが困難であり、施工作業をスムーズに行うことができないという問題があった。
すなわち上記従来の階段構造では、直外側板(111)(121)及び外廻り側板(151)(161)間において、突き合わせ端縁(112)(122)(152)(162)の上端コーナ部の位置合わせと同時に、段板取付溝(130)の位置合わせを行う必要があり、これら2箇所で同時に正確に位置合わせするのが困難であった。例えば直外側板(111)(121)及び外廻り側板(151)(161)間において、突き合わせ端縁(112)(122)(152)(162)の上端コーナ部を位置合わせした際に、側板間において段板取付溝(130)同士が一致せず、溝中間に段差が形成されて、段板を取り付けることができなくなったり、逆に段板取付溝(130)を位置合わせした際に、突き合わせ端縁(112)(122)(152)(162)の上端コーナ部同士が位置ずれして段差が生じ、美観を低下させる等の問題があった。
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、廻り階段と直階段との間の位置合わせを簡単かつ精度良く行うことができ、施工作業を効率良くスムーズに行うことができる階段構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とする。
[1] 直階段と廻り階段とを有し、前記直階段の外側板の端縁と、前記廻り階段の外側板の端縁とが突き合わされて組み付けられるようにした階段構造であって、
前記直階段及び前記廻り階段のうち一方側の外側板における突き合わせ端縁に、下側に切欠凹部、上側に凸部を有する下側切欠接合部が設けられるとともに、他方側の外側板における突き合わせ端縁に、上側に切欠凹部、下側に凸部を有する上側切欠接合部が設けられ、
前記一方側外側板及び前記他方側外側板が、互いの切欠接合部同士を相欠き接合した状態に組み付けられてなることを特徴とする階段構造。
[2] 前記一方側外側板の内側面における下側切欠接合部近傍に、水平方向に延びる段板取付溝が形成され、
前記一方側外側板の下側切欠接合部における切欠凹部と凸部との間の係合段部が、前記段板取付溝よりも下方に配置されるとともに、前記段板取付溝の先端縁が、前記一方側外側板の下側切欠接合部における凸部に配置されてなる前項1に記載の階段構造。
[3] 前記一方側外側板の係合段部が、前記段板取付溝の下端縁に一致するように形成されてなる前項2に記載の階段構造。
[4] 前記一方側及び他方側外側板における切欠凹部と凸部との間に係合段部が設けられ、
前記凸部の係合段部側の端部に、ビスや釘等の固着具によって構造材に固定される固定片が設けられてなる前項1に記載の階段構造。
[4a] 前記固定片は、前記他方側外側板に設けられてなる前項4に記載の階段構造。
[4b] 前記固定片は、その厚みが外側板よりも薄く設定されている前項4に記載の階段構造。
[4c] 前記固定片は、その厚みが外側板に対し1/2程度に設定されている前項4に記載の階段構造。
[4d] 前記固定片は、前記凸部の一部として構成されてなる前項4に記載の階段構造。
[4e] 前記構造材は、柱によって構成されてなる前項4に記載の階段構造。
[5] 前記一方側及び他方側外側板の内側面に、両外側板間に跨るように水平方向に延びる段板取付溝が形成され、
前記一方側及び他方側外側板の係合段部が、前記段板取付溝の範囲内に配置され、
前記段板取付溝内における前記他方側外側板の凸部に前記固定片が設けられてなる前項4に記載の階段構造。
[6] 前記一方側及び他方側外側板の係合段部が、前記段板取付溝の上端縁に一致するよう形成されてなる前項5に記載の階段構造。
[7] 前記一方側及び他方側外側板における切欠凹部と凸部との間に係合段部が設けられ、
前記切欠凹部における前記係合段部側の入隅部が円弧状に形成されてなる前項1に記載の階段構造。
[8] 前記一方側及び他方側外側板における切欠凹部と凸部との間に係合段部が設けられ、
前記凸部における係合段部側の出隅部が円弧状に形成されてなる前項1又は7に記載の階段構造。
[9] 前記一方側及び他方側外側板における切欠凹部と凸部との間に係合段部が設けられ、
前記凸部における係合段部側の出隅部が切除されてなる前項1又は7に記載の階段構造。
[9a] 前記凸部における係合段部側の出隅部は、円弧状に切除されてなる前項9に記載の階段構造。
[9b] 前記凸部における係合段部側の出隅部は切除されて、切除部として形成されてなる前項9に記載の階段構造。
[10] 前記一方側外側板における凸部先端縁が傾斜配置されるよう形成されてなる前項1に記載の階段構造。
[10a] 前記一方側外側板における凸部先端縁は、上方に向かうに従って他方側外側板側に位置する態様に、傾斜配置されるよう形成されてなる前項10に記載の階段構造。
[10b] 前記一方側外側板における凸部先端縁は、下方に向かうに従って他方側外側板側に位置する態様に、傾斜配置されるよう形成されてなる前項10に記載の階段構造。
[10c] 前記一方側外側板における凸部先端縁は、垂直方向に対し所定の角度を有する直線状に形成されてなる前項10に記載の階段構造。
[11] 前記一方側外側板の内側面における切欠凹部の先端縁に沿って垂直方向に延びる蹴込板取付溝が設けられてなる前項1ないし10のいずれかに記載の階段構造。
[12] 前記蹴込板取付溝の前側縁が、前記一方側外側板の切欠凹部の先端縁に一致するように形成されてなる前項11記載の階段構造。
[13] 前記一方側外側板が前記他方側外側板の上方側に配置されてなる前項1ないし12のいずれかに記載の階段構造。
[14] 前記直階段の上端に前記廻り階段が組み付けられて、前記直階段が下直階段として構成され、
前記廻り階段の外側板が前記一方側外側板として構成されるとともに、前記下直階段の外側板が前記他方側外側板として構成されてなる前項1ないし13のいずれかに記載の階段構造。
[15] 前記直階段の下端に前記廻り階段が組み付けられて、前記直階段が上直階段として構成され、
前記上直階段の外側板が前記一方側外側板として構成されるとともに、前記廻り階段の外側板が前記他方側外側板として構成されてなる前項1ないし13のいずれかに記載の階段構造。
[16] 前記廻り階段は、組立中心部材の中心線廻りに周方向に沿って所定の間隔おきに複数の段板が設けられ、
平面視において、上記各段板の先端が、前記組立中心部材の中心線を中心とする放射線上に配置されてなる前項1ないし15のいずれかに記載の階段構造。
[16a] 前記段板の内側端縁が、組立中心部材の外周形状に合わせてカットされてなる前項16に記載の階段構造。
[16b] 前記組立中心部材は、中心柱によって構成されてなる前項16に記載の階段構造。
[16c] 前記組立中心部材は、中心柱の外周面に設けられた中心部材によって構成されてなる前項16に記載の階段構造。
[16d] 前記段板の外側端縁が、外廻り壁の内周面形状に合わせてカットされてなる前項16に記載の階段構造。
[16e] 前記外廻り壁は、外廻り側板をよって構成されてなる前項16に記載の階段構造。
[17] 前記廻り階段は、組立中心部材の中心線廻りに周方向に沿って所定の間隔おきに複数の段板が設けられるとともに、前記複数の段板の各間における上段側の段板先端部と下段側の段板基端部との間に垂直に蹴込板がそれぞれ設けられ、
平面視において、上記各蹴込板の表面が、前記組立中心部材の中心線を中心とする放射線上に配置されてなる前項1ないし15のいずれかに記載の階段構造。
[17a] 前記組立中心部材は、中心柱によって構成されてなる前項17に記載の階段構造。
この発明の階段構造によれば、廻り階段と直階段との間の位置合わせを簡単かつ精度良く行うことができ、施工作業を効率良くスムーズに行うことができるという効果がある。
上記発明[1]にかかる階段構造によれば、一方側外側板及び他方側外側板の突き合わせ端縁に、上方側及び下方側切欠接合部をそれぞれ形成するものであるため、互いの接合部を相欠き接合状態に係合するだけで簡単に、両外側板間の位置決めを精度良く行うことができ、組立作業を効率良くスムーズに行うことができる。
上記発明[2]にかかる階段構造によれば、段板取付溝が、両外側板間に跨って配置されるようなことがなく、たとえ両側板間に位置ずれがあろうとも、段板取付溝の形状に影響はなく、その溝内に段板を確実に挿入して固定することができ、一層施工作業を効率良くスムーズに行うことができる。
上記発明[3]にかかる階段構造によれば、切欠接合部の裁断加工と同時に、段板取付溝の下端縁を形成することができ、溝加工を簡単かつ精度良く行うことができ、ひいては階段構成部材の製作を簡単に行うことができる。
上記発明[4]にかかる階段構造によれば、固定片を柱等の構造材にビスや釘等の固着具により固定することにより、外側板を構造材に確実に固定することができる。
上記発明[5]にかかる階段構造によれば、固定片が段板取付溝内に配置されるため、階段施工後において、ビスや釘等の固着具を段板によって確実に隠蔽することができる。このため固着具隠蔽用の化粧作業を行わずに良好な美観を得ることができる。
上記発明[6]にかかる階段構造によれば、切欠接合部の裁断加工と同時に、段板取付溝の上端縁を形成することができ、溝加工を簡単かつ精度良く行うことができ、ひいては段板構成部材の製作を簡単に行うことができる。
上記発明[7]にかかる階段構造によれば、切欠凹部の係合段部側の入隅部を円弧状に形成しているため、その入隅部をルータ等によって簡単かつ正確に加工することができ、段板構成部材の製作をより簡単に行うことができる。
上記発明[8]にかかる階段構造によれば、凸部との係合段部側の出隅部を切除しているため、凸部を切欠凹部に無理なく納めることができる。
上記発明[9]にかかる階段構造によれば、一方側及び他方側外側板を互いの端縁同士を接合して仮組した際に、両側板を接合状態で安定して保持することができ、組立作業性を向上させることができる。
上記発明[10]にかかる階段構造によれば、蹴込板取付溝を介して、蹴込板を確実に取り付けることができる。
上記発明[11]にかかる階段構造によれば、切欠接合部の裁断加工と同時に、蹴込板取付溝の一側縁を形成することができ、溝加工をより一層簡単かつ精度良く行うことができ、ひいては階段構成部材の製作を一層簡単に行うことができる。
上記発明[12]にかかる階段構造によれば、階段を下側から上側に組み立てていく場合、一方側外側板の下側切欠接合部を他方側外側板の上側切欠接合部に接合した際に、一方側外側板は、その切欠接合部の係合段部が、他方側外側板の切欠接合部における係合段部上に載置されることにより、位置決め状態で仮固定されるため、一方側外側板の構造物等への固定作業を効率良く行うことができる。
なお階段を上側から下側に組み立てていく場合には、上記とは逆に、一方側外側板が他方側外側板の下方側に配置されてなる構成、つまり下側の外側板における接合部を下側切欠接合部に形成する構成を採用するのが望ましい。
上記発明[13][14]にかかる階段構造によれば、例えば下直階段と廻り階段とを有する階段構造や、上直階段と廻り階段とを有する階段構造を確実に提供することができる。
上記発明[15][16]にかかる階段構造によれば、中心柱等の中心部材の廻りに複数の段板を位置精度良く配置して組み付けることができる。
図1及び図2はこの発明の第1実施形態である階段構造を示す図である。同図に示すように、この実施形態の階段構造は、プレカット工法によって組み立てられるものであり、下直階段(10)と、上直階段(20)と、廻り階段(30)とを有する折り返し階段をもって構成されている。
図1ないし図4に示すように、下直階段(10)は、長板形状の外側板(下直外側板11a)及び内側板(下直内側板11b)と、両側板(11a)(11b)間に設けられる複数の段板(18)及び複数の蹴込板(19)とを具備している。
下直外側板(11a)の内面側には、段板(18)の取付位置に対応して、上下方向及び水平方向に所定の間隔をおいて複数の段板取付溝(12a)が水平に形成されている。各段板取付溝(12a)は、その後端側が開放されて、下直外側板(11a)の後側から段板(18)の端縁を挿入できるよう構成されている。更に下直外側板(11a)の内側面には、隣合う段板取付溝(12a)間において、上側の段板取付溝(12a)の先端部から下側の段板取付溝(12a)の基端部にかけて複数の蹴込板取付溝(13a)が垂直に形成されている。各蹴込板取付溝(13a)は、その下端側が開放されて、下直外側板(11a)の下側から蹴込板(19)の端縁を挿入できるよう構成されている。
図8及び図9に示すように、下直外側板(11a)の上端縁は、上側が切り欠かれるように形成されて、上側に切欠凹部(14a)、下側に凸部(15a)を有する上側切欠接合部(10a)として形成されている。更に切欠接合部(10a)における凹部(14a)及び凸部(15a)間の段差部が、係合段部(16a)として構成されている。
下直内側板(11b)の内面側には、下直外側板(11a)の段板取付溝(12a)及び蹴込板取付溝(13a)に対応して、段板取付溝(12b)及び蹴込板取付溝(13b)がそれぞれ形成されている。
また下直内側板(11b)の上端縁は、上側が切り欠かれるように形成されて、上側に切欠凹部(14b)、下側に凸部(15b)を有する上側切欠接合部(10b)として形成されている。更に切欠接合部(10b)における凹部(14b)及び凸部(15b)間の段差部が、係合段部(16b)として構成されている。
なお切欠接合部(10b)の係合段部(16b)は、最上段の段板取付溝(12b)の上端縁に一致するように形成されている。更にこの最上段の段板取付溝(12b)は、後述するように、廻り階段(30)における第1段板(31)が挿入されるとともに、最上段の蹴込板取付溝(13b)は、廻り階段(30)における第1蹴込板(41)が挿入されるものである。換言すればこの最上段の段板取付溝(12b)及び蹴込板取付溝(13b)は、廻り階段(30)における第1段板取付溝(31b)及び第1蹴込板取付溝(41b)を兼用するものである。
本実施形態において、下直外側板(11a)及び下直内側板(11b)は、互いに対向するようにして支柱(1)(2)等の家屋構造体に固定される。
更に内外両側板(11a)(11b)の対向する段板取付溝(12a)(12b)にその後方から段板(18)の両側端縁がそれぞれ挿入されて固定されるとともに、対向する蹴込板取付溝(13a)(13b)にその下方から蹴込板(19)の両側端縁がそれぞれ挿入されて固定されている。
図1、2及び図5、6に示すように、上直階段(20)は、長板形状の外側板(上直外側板21a)及び内側板(上直内側板21b)と、両側板(21a)(21b)間に設けられる複数の段板(28)及び複数の蹴込板(29)とを具備している。
上直外側板(21a)及び上直内側板(21b)の内面側には、上記と同様に、段板取付溝(22a)(22b)及び蹴込板取付溝(23a)(23b)が形成されている。
また図10及び図11に示すように、上直外側板(21a)の下端縁は、下側が切り欠かれるように形成されて、上側に凸部(24a)、下側に切欠凹部(25a)を有する下側切欠接合部(20a)として構成されている。更に切欠接合部(20a)における凸部(24a)及び凹部(25a)間の段差部が、係合段部(26a)として構成されている。
なお図10及び図11に示すように、上直外側板(21a)における最下段の段板取付溝(23a)の先端縁は、凸部(24a)の先端縁に一致するように配置されるとともに、段板取付溝(23a)の先端部下端縁が係合段部(26a)に一致するように配置されている。更に最下段の蹴込板取付溝(23a)は、その前側縁が切欠接合部(20a)の凹部(26a)の先端縁に一致するように配置されている。
図6に示すように上直内側板(21b)の下端縁は、下側が切り欠かれるように形成されて、上側に凸部(24b)、下側に切欠凹部(25b)を有する下側切欠接合部(20b)として構成されている。
なお上直内側板(21b)における最下段の段板取付溝(22b)の先端は、接合部(20b)の端縁に対応して配置されている。更に最下段の蹴込板取付溝(23b)は、切欠接合部(20b)の切欠凹部(25b)の端縁に沿って配置されている。
そして上直外側板(21a)及び上直内側板(21b)が互いに対向するようにして支柱(1)(2)等の家屋構造体に固定される。
更に内外両側板(21a)(21b)の対向する段板取付溝(22a)(22b)にその後方から段板(28)の両側端縁がそれぞれ挿入されて固定されるとともに、対向する蹴込板取付溝(23a)(23b)にその下方から蹴込板(29)の両側端縁がそれぞれ挿入されて固定されている。
図1ないし図7に示すように、廻り階段(30)は、5段回しタイプのものであって、第1ないし第5段板(31)〜(35)と、第1ないし第5蹴込板(41)〜(45)と、廻り階段(30)の周囲に配置される3枚の外廻り側板(51a)(61a)(71a)と、廻り階段(30)の中心部に配置される3本の中心部材(51b)(61b)(71b)とを具備している。
外廻り側板は、廻り階段(30)の外周における一側面に沿って配置される外廻り一側板(51a)と、前側面に沿って配置される外廻り前側板(61a)と、他側面に沿って配置される外廻り他側板(71a)を具備している。
図8及び図9に示すように、外廻り一側板(51a)は、下直外側板(11a)の上端縁に沿って配置されるものであって、一端縁(下端縁)側が下側切欠接合部(50a)として構成されている。この切欠接合部(50a)は、下側が切り欠かれるようにして、上側に凸部(54a)、下側に切欠凹部(55a)が形成されている。更に切欠接合部(50a)における凸部(54a)及び凹部(55a)間の段差部が、係合段部(56a)として構成されている。
また外廻り一側板(51a)の内面側には、第1及び第2段板取付溝(31a)(32a)が水平方向に延びるように形成されている。段板取付溝(31a)(32a)は、その後端側が開放されて、一側板(51a)の後方側から第1及び第2段板(31)(32)の端縁を挿入できるよう構成されている。
第1段板取付溝(31a)の先端部は、外廻り一側板(51a)における切欠接合部(50a)の凸部(54a)内に配置されている。詳細には、第1段板取付溝(31a)の先端縁が凸部(54a)の先端縁に一致するように配置されるとともに、段板取付溝(31a)の先端部下端縁が係合段部(56a)に一致するように配置されている。
また外廻り一側板(51a)の内面側には、段板取付溝(31a)(32a)の先端部から下方に延びる第1及び第2蹴込板取付溝(41a)(42a)が形成されている。各蹴込板取付溝(41a)(42a)は、その下端側が開放されて、外廻り一側板(51a)の下側から第1及び第2蹴込板(41)(42)の端縁を挿入できるよう構成されている。
ここで、第1蹴込板取付溝(41a)は、その前側縁が切欠接合部(50a)の凹部(56a)の先端縁に一致するように配置されている。
なお、外廻り一側板(51a)の内面側には、その後端部に垂直に延びる組付溝(57a)が形成されている。
この外廻り一側板(51a)は、その切欠接合部(50a)が下直外側板(11a)の切欠接合部(10a)に相欠き接合された状態で支柱(2)に固定される。これにより外廻り一側板(51a)が、廻り階段(30)の一側面に沿って配置される。
図7に示すように、外廻り前側板(61a)の一端縁には、上記外廻り一側板(51a)の組付溝(57a)に対応して組付凸部(60a)が形成されている。
外廻り前側板(61a)の内面側には、第2ないし第4段板(32)〜(34)に対応して、水平方向に延びる第2ないし第4段板取付溝(32a)〜(34a)が形成されるとともに、第3及び第4段板取付溝(33a)(34a)の先端から下方に垂直方向に延びる第3及び第4蹴込板取付溝(43a)(44a)が形成されている。更に外廻り前側板(61a)の他端部には、垂直に延びる組付溝(67a)が形成されている。
なお本実施形態において、第2段板取付溝(32a)は、外廻り一側板(51a)及び外廻り前側板(61a)の双方に形成されている。更に第4段板取付溝(34a)は、外廻り前側板(61a)及び外廻り他側板(71a)の双方に形成されている。
この外廻り前側板(61a)は、その組付凸部(60a)が一側板(51a)の組付溝(57a)に挿入された状態で支柱(2)に固定される。これにより外廻り前側板(61a)が廻り階段(30)の前側面に沿って配置される。
図5示すように、外廻り他側板(71a)は、上直外側板(21a)の下端縁に沿って配置されるものであって、一端縁側(上端縁側)が上側切欠接合部(70a)として構成されている。図10及び図11に示すように、この切欠接合部(70a)は、上側が切り欠かれるようにして、上側に切欠凹部(74a)、下側に凸部(75a)が形成されている。更に切欠接合部(70a)における凹部(74a)及び凸部(75a)間の段差部が、係合段部(76a)として構成されている。
また外廻り他側板(71a)の内側面には、第4及び第5段板(34)(35)の取付位置に対応して、水平方向に延びる第4及び第5段板取付溝(34a)(35a)が形成されるとともに、第5段板取付溝(35a)の先端から下方に垂直に延びる第5蹴込板取付溝(45a)が形成されている。
更に外廻り他側板(71a)の他端縁側(下端縁側)には、上記外廻り前側板(61a)の組付溝(67a)に対応して組付凸部(77a)が形成されている。
この外廻り他側板(71a)は、その切欠接合部(70a)が上直外側板(21a)の切欠接合部(20a)に相欠き接合されるとともに、組付凸部(77a)が外廻り前側板(61a)の組付溝(67a)に挿入された状態で支柱(2)に固定される。これにより外廻り他側板(71a)が、廻り階段(30)の他側面に沿って配置される。
一方図12ないし図16に示すように、中心部材は、廻り階段(30)の中心部における中心柱(1)の周囲3面に配置される中心一側部材(51b)、中心前側部材(61b)及び中心他側部材(71b)を具備している。
中心一側部材(51b)は、中心柱(1)の下直階段側の側面(一側面)に配置されるものであって、下端が上記下直内側板(11b)における上端切欠接合部(10b)の切欠凹部(14b)に嵌め込まれた状態で中心柱(1)に固定されている。
中心一側部材(51b)には、第2段板(32)の取付位置に対応して第2段板取付溝(32b)が形成されるとともに、その溝(32b)から下方に向かって垂直に延びる第2蹴込板取付溝(42b)が形成されている。
中心前側部材(61b)は、中心柱(1)の廻り階段側の側面(前側面)に配置されるものであって、下端が上記中心一側部材(51b)の第2段板取付溝(32b)に対応して配置された状態で、中心柱(1)に固定されている。
中心前側部材(61b)には、第3及び第4段板(33)(34)に対応して第3及び第4段板取付溝(33b)(34b)が形成されるとともに、各溝(33b)(34b)から下方に垂直に延びる第3及び第4蹴込板取付溝(43b)(44b)が形成されている。
中心他側部材(71b)は、中心柱(1)の上直階段側の側面(他側面)に配置されるものであって、下端が上記中心前側部材(61b)の第4段板取付溝(34b)に対応して配置された状態で中心柱(1)に固定されている。更に中心他側部材(71b)の上端部一側面には、上端が切り欠かれた切欠接合部(70b)が設けられており、この切欠接合部(70b)に上記上直内側板(21b)の下端切欠接合部(20b)が相欠き接合状態に配置されている。
中心他側部材(71b)には、第5段板(35)に対応して第5段板取付溝(35b)が形成されるとともに、その溝(35b)から下方に向かって垂直に延びる第5蹴込板取付溝(45b)が形成されている。
一方、廻り階段(30)における第1ないし第5段板(31)〜(35)は、外廻り側板(51a)(61a)(71a)及び中心部材(51b)(61b)(71b)における対応する第1ないし第5段板取付溝(31a)〜(35a)、(31b)〜(35b)に挿入されて固定されるとともに、第1ないし第5蹴込板(41)〜(45)は、対応する第1ないし第5蹴込板取付溝(41a)〜(45a)、(41b)〜(45b)に挿入されて固定されている。
この構成における本実施形態の階段構造は、下側から施工する場合、以下の手順で施工される。
まず下直階段(10)における下直外側板(11a)を対応する支柱(2)に固定する。このとき外側板(11a)の下端は階下の床面に接地する。
次に廻り階段(30)における外廻り一側板(51a)を組み付ける。すなわち外廻り一側板(51a)をその下側切欠接合部(50a)を下直外側板(11a)の上側切欠接合部(10a)に相欠き接合して位置決め状態に載置しておいて、外廻り一側板(51a)の上端を支柱(2)に固定した後、下端を支柱(2)に固定する。このとき外廻り一側板(51a)は、その下側切欠接合部(50a)を下直外側板(11a)の上側切欠接合部(10a)に係合することにより、両側板(51a)(11a)間の位置決めを簡単かつ精度良く行うことができる。更に外廻り一側板(51a)の切欠接合部(50a)における係合段部(56a)を、下直外側板(11a)の切欠接合部(11a)における係合段部(16a)に載置することにより、外廻り一側板(51a)の切欠接合部側を仮置き固定することができるため、外廻り一側板(51a)の固定作業を効率良くスムーズに行うことができる。
次に外廻り前側板(61a)を組み付ける。すなわち外廻り一側板(51a)の組付溝(57)に前側板(61a)の組付凸部(60a)を差し込んで位置決めした状態で、前側板(61a)の上側端部(他側板71a側の端部)を支柱(2)に固定した後、下側端部(一側板51a側の端部)を支柱(2)に固定する。
続いて外廻り他側板(71a)を組み付ける。すなわち外廻り前側板(61a)の組付溝(67a)に外廻り他側板(71a)の組付凸部(77a)を差し込んで位置決めした状態で、他側板(71a)の下側端部(上直階段に対し反対側)を支柱(2)に固定する。
その後、上直外側板(21a)を組み付ける。すなわち上直外側板(21a)の切欠接合部(20a)を外廻り他側板(71a)の切欠接合部(70a)に相欠き接合して位置決めした状態で、外廻り他側板(71a)の上側端部(上直階段側)を支柱(2)に固定する。この上直外側板(21a)の組付作業においても、上記と同様、上直外側板(21a)の切欠接合部(20a)を外廻り他側板(71a)の切欠接合部(70a)に相欠き接合することにより、両者間を精度良く簡単に位置決めすることができる。
なお上直外側板(21a)の上端部側は、階上の床面に接地する。
次に下直内側板(11b)を対応する支柱(2)(1)に固定する。このとき内側板(11b)の下端は階下の床面に接地する。
続いて下直内側板(11b)及び下直外側板(11a)間において、対応する段板取付溝(12a)(12b)に複数の段板(18)を階段裏面側から差し込んで取り付けるとともに、対応する蹴込板取付溝(13a)(13b)に複数の蹴込板(19)を階段裏面側から差し込んで取り付ける。
次に廻り階段(30)における第1及び第2段板(31)(32)を、外廻り一側板(51a)及び前側板(61a)おける対応する段板取付溝(31a)(32a)にそれぞれ差し込んで取り付けるとともに、第1及び第2蹴込板(41)(42)を、対応する蹴込板取付溝(41a)(42a)にそれぞれ差し込んで取り付ける。このとき第1段板(31)の内側端縁は、下直内側板(11b)の最上位の段板取付溝(12b)に差し込んで取り付けるとともに、第1蹴込板(41)の内側端縁は、下直内側板(11b)の最上位の蹴込板取付溝(13b)に差し込んで取り付ける。
続いて中心一側部材(51b)を、その下端を下直内側板(11b)の上側切欠接合部(11b)における切欠凹部(14b)に係合するとともに、前側端縁を中心柱(1)の前側面に一致させて(面一に合わせて)、中心柱(1)に固定する。このとき中心一側部材(51b)の第2段板取付溝(32b)及び第2蹴込板取付溝(42b)を、第2段板32)及び第2蹴込板(42)の内側端縁に嵌め込むように配置する。
次に中心前側部材(61b)を、その一側縁で中心一側部材(51b)の前側木口を覆うとともに、その下端を中心一側部材(51b)の第2段板取付溝(32b)の上側縁に一致させて、中心柱(1)に固定する。
その後、第3及び第4段板(33)(34)を、外廻り側板(61a)(71a)及び中心前側部材(61b)の対応する段板取付溝(33a)(34a)(33b)(34b)にそれぞれ差し込んで取り付ける。更に第3及び第4蹴込板(43)(44)を、対応する蹴込板取付溝(43a)(44a)(43b)(44b)にそれぞれ差し込んで取り付ける。
続いて中心他側部材(71b)を、その前側縁で中心前側部材(51b)の他側木口を覆うとともに、下端を中心前側部材(61b)の第4段板取付溝(34b)の上側縁に一致させて、中心柱(1)に固定する。
その後、第5段板(35)及び第5蹴込板(45)を、外廻り他側板(71a)及び中心他側部材(71b)の第5段板取付溝(35a)(35b)及び第5蹴込板取付溝(45a)(45b)にそれぞれ差し込んで取り付ける。
ここで本実施形態においては、廻り階段(30)は、蹴込芯廻し構造が採用されている。すなわち図8ないし図13に示すように中心柱(1)等の組立中心部材の垂直中心線(組立中心線)を「X」としたとき、廻り階段(30)は、その第1ないし第5蹴込板(41)〜(45)の表面位置が、中心柱(1)の中心線(X)に一致するようにして組み立てられ、平面視において、中心線(X)を中心とする放射線上に、各蹴込板(41)〜(45)の表面が位置するように組み立てられるものである。なお本実施形態では、第1蹴込板(41)は、下直階段(10)の蹴込板(19)と平行に配置されるとともに、第5蹴込板(45)は、上直階段(20)の蹴込板(29)と平行に配置される。更に本実施形態では、図8ないし図11に示すように、中心線(X)に外側の支柱(2)(2)の中心線が対応して配置され、外側の支柱(2)(2)の中心線に、第1及び第5蹴込板(41)(45)の表面が一致するようになっている。
本発明においては、上記の蹴込芯廻し構造以外に、段鼻芯廻し構造を採用することができる。段鼻芯廻し構造は、各段板(31)〜(35)の先端(段鼻部)位置が、中心柱(1)の中心線(X)に一致するようにして組み立てられ、平面視において、中心線(X)を中心とする放射線上に、各段板(31)〜(35)の先端が位置するように組み立てられるものである。なお、この段鼻芯廻し構造を採用する場合においても、上記と同様、第1及び第5段板(31)(35)を、直階段(10)(20)の段板(18)(28)と平行に配置し、外側の支柱(2)(2)の中心線に、第1及び第5段板(31)(35)の先端を一致させるのが通例である。
本実施形態では、蹴込芯廻し構造を採用しているため、段鼻芯廻し構造を採用する場合に比べて、位置合わせを容易に行うことができる。すなわち蹴込板(41)〜(45)の表面の上下長さは、段板(31)〜(35)の段鼻先端の上下長さ(厚さ)よりも長いため、蹴込板表面の方が段鼻先端よりも、中心線(X)に合わせ易く、位置合わせを容易に行うことができる。
なお本発明において、中心線(X)に対する蹴込板表面の一致操作を容易に行うことができるように、蹴込板(41)〜(45)の上下長さ、つまり側板等の切欠凹部の上下長さは、側板の幅(上下長さ)に対し、50%以上、より好ましくは60%以上に設定するのが良い。
また本実施形態においては図13に示すように、廻り階段(30)の各段板(31)〜(35)の例えば内側端縁を、中心柱(1)の外周形状に合わせてカットしている。特に第2段板(32)及び第4段板(34)は、中心柱(1)のコーナ部に対応して配置されるため、中心柱(1)のコーナ部に合わせて、両段板(32)(34)の内側端縁をL字状にカットしている。このように段板内側端縁を、中心柱(1)の外周形状に合わせてカットすることにより、各段板(31)〜(35)の内側端縁を、中心側の段板取付溝(31b)〜(35b)に位置精度良く確実に嵌め込むことができ、施工作業性をより一層向上させることができる。
同様に、本実施形態においては図2等に示すように、各段板(31)〜(35)の外側端縁を、外廻り側板(51a)〜(53a)によって形成される外廻り壁内周面形状に合わせてカットしている。特に第2段板(32)及び第4段板(34)の外側端縁を、外廻り壁のコーナ部に対応して、L字状にカットしている。このように段板内側端縁を、外廻り壁内周面形状に合わせてカットすることにより、各段板(31)〜(35)の外側端縁を、外廻り壁内周面の段板取付溝(31a)〜(35a)に位置精度良く確実に嵌め込むことができ、施工作業性を更に向上させることができる。
廻り階段(30)を組み付けた後、上直階段(20)において、上直内側板(21b)を支柱(1)(2)に固定する。このとき上直内側板(21b)は、その切欠接合部(20b)を中心他側部材(71b)の切欠接合部(70b)に相欠き接合して位置決めするとともに、上端を階上の床面に接地した状態で、支柱(1)(2)に固定する。
その後、上直階段(20)において、対応する段板取付溝(22a)(22b)にそれぞれ段板(28)を階段裏面側から差し込んで取り付けるとともに、対応する蹴込板取付溝(23a)(23b)にそれぞれ蹴込板(29)を階段裏面側から差し込んで取り付ける。これにより本実施形態の階段構造が形成される。
以上のように、本実施形態の階段構造においては、下直外側板(11a)の上端縁に上側を切り欠いた切欠接合部(10a)を形成するとともに、外廻り一側板(51a)の下端縁に下側を切り欠いた切欠接合部(50a)を形成するものであるため、両接合部(10a)(50a)を相欠き接合状態に係合するだけで簡単に、両側板(11a)(51a)間の位置決めを精度良く行うことができ、施工作業を効率良くスムーズに行うことができる。
更に外廻り一側板(51a)及び下直外側板(11a)の切欠接合部(50a)(10a)を係合した際に、外廻り一側板(51a)の切欠接合部(50a)における係合段部(56a)が、下直外側板(11a)の切欠接合部(11a)における係合段部(16a)に載置されるため、外廻り一側板(51a)の切欠接合部側を仮置き固定することができ、外廻り一側板(51a)の固定作業を容易に行うことができる。
また本実施形態においては、外廻り一側板(51a)の切欠接合部(50a)における上側凸部(55a)内に段板取付溝(31a)の先端を配置するものであるため、段板取付溝が、外廻り側板及び下直外側板間に跨って配置されるようなこともなく、両側板間に位置ずれがあろうとも、段板取付溝(31a)の形状が変化するようなことはなく、その溝内に段板(31)を確実に挿入して固定することができ、一層施工作業を効率良くスムーズに行うことができる。
なお、本実施形態において、例えば両側板(11a)(51a)を相欠き接合した際に、組付誤差や寸法誤差の影響により、両側板(11a)(51a)間に位置ずれが生じたとしても、その位置ずれを簡単に吸収することができる。
例えば外廻り一側板(51a)の切欠接合部(50a)における上端コーナ部が、下直外側板(11a)の切欠接合部(10a)における上端コーナ部よりも沈み込んでいる場合には、両切欠接合部(10a)(50a)の係合段部(16a)(56a)間に、介在物を介在させる等して隙間を持たせることにより、外廻り外側板(51a)を浮き上がらせて、その外側板(51a)の切欠接合部(50a)における上端コーナ部を、下直外側板(11a)の切欠接合部(10a)における上端コーナ部に一致させることができ、良好な美観を得ることができる。なおこのように位置ずれを吸収したとしても、本実施形態においては、外廻り一側板(51a)の切欠接合部(50a)における上側凸部(54a)内に段板取付溝(31a)の先端を配置するものであるため、溝(31a)の形状が変化することはなく、その溝内に段板(31)を確実に挿入して組み付けることができる。
また逆に、外廻り一側板(51a)の切欠接合部(50a)における上端コーナ部が、下直外側板(11a)の切欠接合部(10a)における上端コーナ部よりも浮き上がっている場合には、下直外側板(11a)の係合段部(16a)を削って、下直外側板(11a)の上端コーナ部を外廻り一側板(51a)の上端コーナ部に一致させるようにすれば良い。
このように本実施形態の階段構造においては、組付誤差や寸法誤差等による位置ずれを簡単に吸収しつつ、組立作業も確実に行うこことができる。
また本実施形態においては、外廻り一側板(51a)に形成される第1段板取付溝(31a)の先端縁を、切欠接合部(50a)における凸部(54a)の先端縁に一致させるように形成するとともに、第1蹴込板取付溝(41a)の前端縁を、切欠接合部(50a)における切欠凹部(55a)の先端縁に一致させるように形成しているため、切欠接合部(50a)の裁断加工と同時に、段板取付溝(31a)の先端縁や蹴込板取付溝(41a)の前端縁を形成することができ、これらの溝加工を精度良く簡単に行うことができ、側板(51a)(11a)の製作を容易に行うことができる。
本実施形態においては、外廻り他側板(71a)と上直外側板(21a)との組付時においても、上記と同様に、位置決めを簡単に行えて、施工作業を効率良くスムーズに行うことができる。更に組付誤差や寸法誤差を簡単に吸収でき、更に部品製作も容易に行うことができる。
また本実施形態においては、下直内側板(11b)の上側縁に切欠接合部(10b)を形成して、その切欠接合部(10b)に中心一側部材(51b)の下端を係合して位置決めするものあるため、下直内側板(11b)及び中心一側部材(51b)間の位置合わせも容易に行うことができる。
その上、本実施形態においては、中心他側部材(71b)の上端部に切欠接合部(70b)を形成するとともに、上直内側板(21b)の下端縁に切欠接合部(20b)を形成し、これらの両切欠接合部(20b)(70b)を相欠き接合状態に係合して位置決めするものであるため、中心他側部材(71b)及び上直内側板(21b)間の位置合わせも容易に行うことができる。
図17及び図18はこの発明の第2実施形態である階段構造における下直外側板及び外廻り一側板の接合部を示す内側面図、図19及び図20は図17及び図18の拡大断面図である。これらの図に示すように本実施形態においては、外廻り一側板(51a)の内面から下直外側板(11a)の上端部内面にかけて、廻り階段(30)の第1段板(31)を取り付けるための段板取付溝(31a)が形成されている。更に下直外側板(11a)の切欠接合部(10a)は、その係合段部(16a)が段板取付溝(31a)の範囲内に位置するように形成されている。そして下直外側板(11a)の段板取付溝(31a)内の領域、換言すれば下直外側板(11a)の凸部(15a)における係合段部(16a)側の端部に、固定片(80)が設けられている。
また下直外側板(11a)の凸部(15a)における係合段部(16a)側の出隅部(91a)が円弧状に形成されるとともに、切欠凹部(14a)における係合段部(16a)側の入隅部(91b)が円弧状に形成される。
更に外廻り一側板(51a)の切欠凹部(55a)における係合段部(56a)側の入隅部(92a)が、上記下直外側板(11a)の出隅部(91a)と適合可能な円弧状に形成されるとともに、凸部(54a)における係合段部(56a)側の出隅部(92b)が、上記下直外側板(11a)の入隅部(91b)と適合可能な円弧状に形成されている。
そして下直外側板(11a)を施工する際には、釘、ビス等の固着具(85)を固定片(80)を介して支柱(2)等の構造材にねじ込む(打ち込む)ことにより、下直外側板(11a)を確実に固定することができる。
更に外廻り一側板(51a)は、その切欠接合部(50a)を下直外側板(11a)の切欠接合部(10a)に相欠き接合した状態で、外廻り一側板(51a)の段板取付溝(31a)内の領域に、固着具(85)をねじ込んで(打ち込んで)構造材に固定するものである。
その他の構成は、上記実施形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して重複説明は省略する。
この実施形態の階段構造によれば、下直外側板(11a)を確実に支柱(2)等の構造材に固定することができ、下直外側板(11a)の組付作業、ひいては階段組立作業を簡単かつ正確に行うことができる。
また下直外側板(11a)の固定片(80)は、段板取付溝(31a)内に設けられているため、階段組立後には、段板(31)によって、固定片(80)、つまり固着具(85)が隠蔽されて、固着具(85)の隠蔽のための化粧作業等も必要なく、良好な美観を得ることができる。
また本実施形態においては、外廻り一側板(51a)の係合段部(56a)周辺の入隅部(92a)及び出隅部(92b)を円弧状に形成しているため、側板製作時に切欠凹部(54a)の切除作業、特に入隅部(92a)及び出隅部(92b)の加工作業をルーターを用いて簡単かつ正確に行うことができ、階段構成部材の製作を、効率良く行うことができる。同様に下直外側板(11a)の係合段部(16a)周辺の出隅部(91a)及び入隅部(91b)を円弧状に形成しているため、切欠凹部(14a)の切除作業を容易に行うことができ、製作を効率良く行うことができる。
図21及び図22はこの発明の第1変形例である階段構造における下直外側板及び外廻り一側板の接合部を示す内側面図、図23及び図24は図21及び図22の拡大断面図である。これらの図に示すようにこの変形例においては、外廻り一側板(51a)の内面から下直外側板(11a)の上端部内面にかけて、廻り階段(30)の第1段板(31)を取り付けるための段板取付溝(31a)が形成されている。更に下直外側板(11a)の切欠接合部(10a)は、その係合段部(16a)が段板取付溝(31a)の上端縁に沿うように形成されている。そして下直外側板(11a)の段板取付溝(31a)内の領域、換言すれば下直外側板(11a)の凸部(15a)における係合段部(16a)側の端部に、固定片(80)が設けられている。更に凸部(15a)における係合段部(16a)側の出隅部が円弧状に切除されて切除部(95)として形成されている。
また、外廻り一側板(51a)の切欠接合部(50a)は、その係合段部(56a)が段板取付溝(31a)の上端縁に沿うように形成されている。更に切欠凹部(55a)における係合段部(56a)側の入隅部(92a)が円弧状に形成されている。
そして下直外側板(11a)を施工する際には、釘、ビス等の固着具(85)を固定片(80)を介して支柱(2)等の構造材にねじ込むことにより、下直外側板(11a)を確実に固定することができる。
更に外廻り一側板(51a)は、その切欠接合部(50a)を下直外側板(11a)の切欠接合部(10a)に相欠き接合した状態で、外廻り一側板(51a)の段板取付溝(31a)内の領域に、固着具(85)をねじ込んで構造材に固定するものである。
その他の構成は、上記実施形態と同様であるため、同一部分に同一符号を付して重複説明は省略する。
この変形例の階段構造においても、下直外側板(11a)を確実に支柱(2)等の構造材に固定することができる上、良好な美観を得ることができる。
また本実施形態においては、外廻り一側板(51a)の切欠凹部(55a)における係合段部(56a)側の入隅部(92a)を円弧状に形成しているため、側板製作時に切欠凹部(14a)の切除作業を簡単かつ正確に行うことができる。
更に本実施形態においては、下直外側板(11a)の凸部(15a)における係合段部(16a)側の出隅部を切除して切除部(91a)を形成しているため、両側板(11a)(51a)同士を相欠き接合する際に、凸部(15a)の出隅部(切除部91a)が突っかかるようなことがなく、凸部(15a)を、対応する切欠凹部(55a)に収まり良く配置することができ、組付作業性を更に向上させることができる。
ここで本発明においては、下直外側板(11a)に固定片(80)を形成する場合、上記の例に限られず、例えば図25及び図26の第2変形例に示すように下直外側板(11a)における凸部(15a)の係合段部(16a)側の端部に、固着具(85)を止めるだけの小さい固定片(80)を形成するとともに、その切欠接合部(10a)に接合可能な形状に、外廻り一側板(51a)の切欠接合部(50a)を形成するようにしても良い。
なお本実施形態及び変形例においては、固定片(80)は、凸部(15a)の一部を構成するものとして説明している。つまり上記実施例等においては、固定片(80)の上端縁が係合段部(16a)として構成されることとなる。
図27及び図28はこの発明の第3変形例としての階段構造における下直外側板及び外廻り一側板の接合部を示す内側面図である。両図に示すように、この構成では、下直外側板(11a)の切欠凹部(14a)における係合段部(16a)側の入隅部(91b)を円弧状に形成するとともに、外廻り一側板(51a)の凸部(54a)における係合段部(56a)側の出隅部を円弧状に切除して切除部(96)を形成している。この構造のように、ビス止め用の固定片を形成しない場合であっても、入隅部(91b)を円弧状に形成したり、出隅部に切除部(96)を形成することにより、上記と同様に、側板製作を効率良く行えるとともに、凸部(54a)を切欠凹部(14a)内に収まり良く配置できて、組付作業性の向上を図ることができる。なお言うまでもなく、この第3変形例のようにビス止め用の固定片を形成しない場合であっても、外廻り一側板(51)の凸部(54a)における係合段部(56a)側の出隅部(切除部96に相当する部分)を円弧状に形成したり、外廻り一側板(51)の切欠凹部(55a)における係合段部(56a)側の入隅部(92b)を円弧状に形成したり、更には下直外側板(11a)の凸部(15a)における係合段部(16a)側の出隅部(91a)を円弧状に形成するようにしても良い。
図29及び図30はこの発明の第3実施形態である階段構造における下直外側板及び外廻り一側部の接合部を示す内側面図である。両図に示すように本実施形態においては、外廻り一側板(51a)の切欠接合部(50a)における凸部(54a)の先端縁を、垂直ではなく、傾斜するように形成するとともに、その接合部(50a)の形状に合わせて、下直外側板(11a)の切欠接合部(50a)における切欠凹部(55a)の基端縁を傾斜するように形成にしている。その他の構成は上記と同様である。
この構成においては、両側板(11a)(51a)間の接合部を傾斜させるため、両側板(11a)(51a)を仮組した際に、下直外側板(11a)上に外廻り(51a)を安定状態に維持することができ、組立作業性を向上させることができる。
またこの第3実施形態では、外廻り一側板(51a)の凸部先端縁を、上方に向かうに従って下直外側板(11a)側に位置する態様に、傾斜配置させるようにしているが、本発明においては、これとは逆に傾斜配置させるようにしても良い。すなわち、外廻り一側板(51a)の凸部先端縁を、下方に向かうに従って下直外側板(11a)側に位置する態様に、傾斜配置させるようにしても良い。
なお、本発明において、上記図17ないし図30で説明した構成は、外廻り他側板(71a)及び上直外側板(21a)間の接合部にも同様に適用することができ、同様の効果を得ることができる。
また上記実施形態においては、本発明を折り返し階段に適用した場合について説明したが、本発明はそれだけに限られず、かね折れ階段等、他の廻り階段付き階段構造に適用することもできる。
また上記実施形態においては、下直外側板(11a)に上側切欠接合部(10a)を形成するとともに、外廻り一側板(51a)に下側切欠接合部(50a)を形成するようにしているが、それだけに限られず、本発明は、下直外側板(11a)に下側切欠接合部を形成して、外廻り一側板(51a)に上側切欠接合部を形成するようにしても良い。更に外廻り他側板(71a)に下側切欠接合部を形成して、上直外側板(21a)に上側切欠接合部を形成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、階段構造を下側から施工する場合について説明したが、それだけに限られず、本発明は、階段構造を上側から施工することもできる。この場合には、上直外側板(21a)に上側切欠接合部を形成するとともに、外廻り他側板(71a)に下側切欠接合部を形成し、更に外廻り一側板(51a)に上側切欠接合部を形成するとともに、下直外側板(11a)に下側切欠接合部を形成するのが良い。
また上記実施形態は、廻り階段(30)に5枚の段板が取り付けられる5段廻しタイプの階段構造を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、廻り階段が2段廻し、3段廻し、4段廻し、6段廻しタイプ等にも適用でき、更に廻り階段の片側、あるいは全域が踊り場に形成されたものにも上記と同様に適用することができる。
また上記実施形態等においては、中心柱(1)に中心部材(51b)(61b)(71b)を取り付けて、廻り階段(20)における段板(31)〜(35)の内側(中心側)を支持するようにしているが、本発明においては、廻り段板(31)〜(35)の内側支持方法はそれだけに限られず、例えば中心柱(1)に段板支持溝を刻設して、その溝に廻り段板内側部を支持させたり、あるいは中心柱(1)の外周面にL型金具等の金物を取り付けて、その金物に廻り段板内側部を支持させるようにしても良い。
この発明の第1実施形態である階段構造を示す斜視図である。 第1実施形態の階段構造を示す平面図である。 第1実施形態の階段構造における下直外側板から外廻り一側板にかけての部分を図2の矢符A1方向から見た場合の内側面図である。 第1実施形態の階段構造における下直内側板を図2の矢符B1方向から見た場合の内側面図である。 第1実施形態の階段構造における外廻り他側板から上直外側板にかけての部分を矢符A2方向から見た場合の内側面図である。 第1実施形態の階段構造における上直内側板を図2の矢符B2方向から見た場合の内側面図である。 第1実施形態の階段構造における外廻り前側板を図2の矢符A3方向から見た場合の内側面図である。 第1実施形態の階段構造における下直外側板及び外廻り一側板の接合部を示す内側面図である。 第1実施形態の下直内側板及び外廻り一側板の接合部を分解して示す内側面図である。 第1実施形態の階段構造における外廻り他側板及び上直内側板の接合部を示す内側面図である。 第1実施形態の外廻り他側板及び上直内側板の接合部を分解して示す内側面図である。 第1実施形態の階段構造における廻り階段の中心部材周辺を示す平面図である。 第1実施形態の階段構造における廻り階段の中心部材周辺を分解して示す平面図である。 第1実施形態の階段構造における廻り階段の中心一側部材を図2の矢符B1方向からみた場合の内側面図である。 第1実施形態の階段構造における廻り階段の中心前側部材を図2の矢符B3方向からみた場合の内側面図である。 第1実施形態の階段構造における廻り階段の中心他側部材を図2の矢符B2方向からみた場合の内側面図である。 この発明の第2実施形態における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を示す内側面図である。 第2実施形態における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を分解して示す内側面図である。 図17の係合段部周辺を拡大して示す内側面図である。 図18の係合段部周辺を拡大して示す内側面図である。 この発明の第1変形例における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を示す内側面図である。 第1変形例における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を分解して示す内側面図である。 図21の係合段部周辺を拡大して示す内側面図である。 図22の係合段部周辺を拡大して示す内側面図である。 この発明の第2変形例としての階段構造における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を示す内側面図である。 第2変形例における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を分解して示す内側面図である。 この発明の第3変形例としての階段構造における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を示す内側面図である。 第3変形例における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を分解して示す内側面図である。 この発明の第3実施形態における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を示す内側面図である。 第3実施形態における下直内側板及び外廻り一側板の接合部を分解して示す内側面図である。 従来の階段構造における下直内側板及び外廻り一側板の突き合わせ接合部を示す内側面図である。 図31の分解図である。 従来の階段構造における外廻り他側板及び上直内側板の突き合わせ接合部を示す内側面図である。 図33の分解図である。
符号の説明
1…中心柱(組立中心部材)
10…下直階段
10a…上側切欠接合部
11a…下直外側板
14a…凹部
15a…凸部
16a…係合段部
20…上直階段
20a…下側切欠接合部
21a…上直外側板
22a…段板取付溝
23a…蹴込板取付溝
24a…凸部
25a…凹部
26a…係合段部
30…廻り階段
31〜35…段板
41〜45…蹴込板
31a…段板取付溝
41a…蹴込板取付溝
50a…下側切欠接合部
51a…外廻り一側板(外側板)
54a…凸部
55a…凹部
56a…係合段部
70a…上側切欠接合部
71a…外廻り他側板(外側板)
74a…凹部
75a…凸部
76a…係合段部
80…固定片
85…固着具
91a…出隅部
91b…入隅部
92a…入隅部
92b…出隅部
95、96…切除部

Claims (17)

  1. 直階段と廻り階段とを有し、前記直階段の外側板の端縁と、前記廻り階段の外側板の端縁とが突き合わされて組み付けられるようにした階段構造であって、
    前記直階段及び前記廻り階段のうち一方側の外側板における突き合わせ端縁に、下側に切欠凹部、上側に凸部を有する下側切欠接合部が設けられるとともに、他方側の外側板における突き合わせ端縁に、上側に切欠凹部、下側に凸部を有する上側切欠接合部が設けられ、
    前記一方側外側板及び前記他方側外側板が、互いの切欠接合部同士を相欠き接合した状態に組み付けられてなることを特徴とする階段構造。
  2. 前記一方側外側板の内側面における下側切欠接合部近傍に、水平方向に延びる段板取付溝が形成され、
    前記一方側外側板の下側切欠接合部における切欠凹部と凸部との間の係合段部が、前記段板取付溝よりも下方に配置されるとともに、前記段板取付溝の先端縁が、前記一方側外側板の下側切欠接合部における凸部に配置されてなる請求項1に記載の階段構造。
  3. 前記一方側外側板の係合段部が、前記段板取付溝の下端縁に一致するように形成されてなる請求項2に記載の階段構造。
  4. 前記一方側及び他方側外側板における切欠凹部と凸部との間に係合段部が設けられ、
    前記凸部の係合段部側の端部に、ビスや釘等の固着具によって構造材に固定される固定片が設けられてなる請求項1に記載の階段構造。
  5. 前記一方側及び他方側外側板の内側面に、両外側板間に跨るように水平方向に延びる段板取付溝が形成され、
    前記一方側及び他方側外側板の係合段部が、前記段板取付溝の範囲内に配置され、
    前記段板取付溝内における前記他方側外側板の凸部に前記固定片が設けられてなる請求項4に記載の階段構造。
  6. 前記一方側及び他方側外側板の係合段部が、前記段板取付溝の上端縁に一致するよう形成されてなる請求項5に記載の階段構造。
  7. 前記一方側及び他方側外側板における切欠凹部と凸部との間に係合段部が設けられ、
    前記切欠凹部における係合段部側の入隅部が円弧状に形成されてなる請求項1に記載の階段構造。
  8. 前記一方側及び他方側外側板における切欠凹部と凸部との間に係合段部が設けられ、
    前記凸部における係合段部側の出隅部が円弧状に形成されてなる請求項1又は7に記載の階段構造。
  9. 前記一方側及び他方側外側板における切欠凹部と凸部との間に係合段部が設けられ、
    前記凸部における係合段部側の出隅部が切除されてなる請求項1又は7に記載の階段構造。
  10. 前記一方側外側板における凸部先端縁が傾斜配置されるよう形成されてなる請求項1に記載の階段構造。
  11. 前記一方側外側板の内側面における切欠凹部の先端縁に沿って垂直方向に延びる蹴込板取付溝が設けられてなる請求項1ないし10のいずれかに記載の階段構造。
  12. 前記蹴込板取付溝の前側縁が、前記一方側外側板の切欠凹部の先端縁に一致するように形成されてなる請求項11記載の階段構造。
  13. 前記一方側外側板が前記他方側外側板の上方側に配置されてなる請求項1ないし12のいずれかに記載の階段構造。
  14. 前記直階段の上端に前記廻り階段が組み付けられて、前記直階段が下直階段として構成され、
    前記廻り階段の外側板が前記一方側外側板として構成されるとともに、前記下直階段の外側板が前記他方側外側板として構成されてなる請求項1ないし13のいずれかに記載の階段構造。
  15. 前記直階段の下端に前記廻り階段が組み付けられて、前記直階段が上直階段として構成され、
    前記上直階段の外側板が前記一方側外側板として構成されるとともに、前記廻り階段の外側板が前記他方側外側板として構成されてなる請求項1ないし13のいずれかに記載の階段構造。
  16. 前記廻り階段は、組立中心部材の廻りに周方向に沿って所定の間隔おきに複数の段板が設けられ、
    平面視において、上記各段板の先端が、前記組立中心部材の中心線を中心とする放射線上に配置されてなる請求項1ないし15のいずれかに記載の階段構造。
  17. 前記廻り階段は、組立中心部材の廻りに周方向に沿って所定の間隔おきに複数の段板が設けられるとともに、前記複数の段板の各間における上段側の段板先端部と下段側の段板基端部との間に垂直に蹴込板がそれぞれ設けられ、
    平面視において、上記各蹴込板の表面が、前記組立中心部材の中心線を中心とする放射線上に配置されてなる請求項1ないし15のいずれかに記載の階段構造。
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