JP2003328519A - 廻り階段の設計方法及びそれを用いた段板製造方法 - Google Patents

廻り階段の設計方法及びそれを用いた段板製造方法

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JP2003328519A JP2002140587A JP2002140587A JP2003328519A JP 2003328519 A JP2003328519 A JP 2003328519A JP 2002140587 A JP2002140587 A JP 2002140587A JP 2002140587 A JP2002140587 A JP 2002140587A JP 2003328519 A JP2003328519 A JP 2003328519A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】階段室を大きくすることなく、踏み面の寸法と
して所定の寸法を必ず確保する。 【構成】本発明においては、まず、柱の中心Oを原点
(0,0)とするとともに該柱の矩形断面において
(X,Y)直交座標系を想定し(101)、第1の端点
(X1,Y1)を設定するとともに、該第1の端点からY
軸と平行でかつ方向が正の第1の仮想線と該第1の仮想
線と30度の角度をなす第2の仮想線を引き(10
2)、第1の仮想線と第2の仮想線の線上であって柱の
周面から30mm離れた2つの点A,Bの距離L1を算
出し(103)、L1<195mmの場合には第1の端
点(X1,Y1)を(X1,Y1−ΔY1)と修正して第1
の仮想線及び第2の仮想線を引くステップに戻り、L1
≧195mmの場合には、第1の端点(X1,Y1)を第
2の端点(X2,Y2)とする(105)。以下、同様に
第4の仮想線まで引く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の廻り階段
を設計する際に用いる廻り階段の設計方法及びそれを用
いた段板製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅内に階段を配置する場合、居室と廊
下との位置関係等によって、階段の種類が適宜選択され
るが、安全性を考え、途中で90度又は180度曲折さ
せた階段を採用することが多く、このうち、曲折部分に
踊り場を設けず廻りながら昇降できるように段板を配置
した構造の階段を廻り階段という。
【0003】かかる廻り階段のうち、曲折部分に設ける
段板を設計の際に位置決めする、すなわち割り付けるに
あたっては、廻り込みながら昇降する中心側に立設され
た柱の芯が基準にされることが多い。
【0004】図16(a)は、柱2の中心から放射状に延
びる仮想の放射線を30度ごとに設定し、該放射線に沿
って蹴込み板の立設位置を決めることで6枚の段板を割
り付けた例を示したものであり、図16(b)は、同様に
設定された仮想の放射線に沿って段板の段鼻を位置決め
することで6枚の段板を割り付けた例を示したものであ
る。
【0005】ここで、階段の寸法は、建築基準法におい
て有効幅を750mm、踏み面の寸法を150cm以上と
すべき旨、規定されているとともに、踏み面に関して
は、品確法に定められた高齢者等配慮対策等級におい
て、195mm以上であれば等級3に該当することとな
り、転落等の防止の措置としてより安全性の高いランク
に位置付けられる。ちなみに、廻り階段の場合、踏み面
の寸法は踏み面の狭い方の端から30cmの位置で計測
された値で評価される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、廻り階段
においては、踏み面の狭い法の端から30cmの位置で
計測された踏み面の寸法を195mm以上とすることで
安全性の高い階段として設計することが重要となるが、
柱を105mm、化粧材の厚みを12.5mmとした場
合、従来の割付方法では、図16に示したように、いず
れの場合にも、踏み面が195mm以下となる段板が生
じてしまうという問題を生じていた。
【0007】一方、柱2を大きくすれば、廻り階段の段
板を十分な踏み面寸法でその周囲に配置することができ
るが、この方法では、階段室全体の寸法が大きくなって
しまい、決められたモジュール内に階段室がおさまらな
くなってしまう。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、階段室を大きくすることなく、廻り階段にお
ける踏み面の寸法として所定の寸法を必ず確保すること
が可能な廻り階段の設計方法及びそれを用いた段板製造
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る廻り階段の設計方法は請求項1に記載
したように、所定断面をなす柱の廻りに段板を放射状に
かつ所定の位置に割り付ける廻り階段の設計方法におい
て、前記柱の中心Oを原点(0,0)とするとともに該
柱の断面において互いに直交する(X,Y)座標系を想
定し、第1の端点(X1,Y1)を設定するとともに、該
第1の端点からY軸と平行でかつ方向が正の第1の仮想
線と該第1の仮想線と30度の角度をなす第2の仮想線
を引き、前記第1の仮想線と前記第2の仮想線の線上で
あって前記柱の周面から所定の離間距離だけ離れた2つ
の点A,Bの距離L1を算出し、踏み面の所要寸法をW
としたときにおいて、L1<Wの場合には第1の端点
(X1,Y1)を(X1+ΔX1,Y1−ΔY1)と修正して
前記第1の仮想線及び前記第2の仮想線を引くステップ
に戻り、L1≧Wの場合には、第1の端点(X1,Y 1
を第2の端点(X2,Y2)とするとともに該第2の端点
から前記第2の仮想線と同一方向に30度の角度をなす
第3の仮想線を引き、前記点Bと前記第3の仮想線上で
あって前記柱の周面から前記離間距離だけ離れた点Cと
の距離L2を算出し、L2<Wの場合には前記第2の端点
(X2,Y2)を(X2+ΔX2,Y2−ΔY2)と修正して
前記第3の仮想線を引くステップに戻り、L2≧Wの場
合には、第2の端点(X2,Y2)を第3の端点(X3
3)とするとともに該第3の端点から前記第3の仮想
線と同一方向に30度の角度をなす第4の仮想線を引
き、前記点Cと前記第4の仮想線上であって前記柱の周
面から前記離間距離だけ離れた点Dとの距離L3を算出
し、L3<Wの場合には、前記第3の端点(X3,Y3
を(X3+ΔX3,Y3−ΔY 3)と修正して前記第4の仮
想線を引くステップに戻り、L3≧Wの場合には、前記
第1の仮想線乃至前記第4の仮想線のうち、少なくとも
3本の仮想線に合わせて段板の段鼻を割り付けるもので
ある。
【0010】また、本発明に係る廻り階段の設計方法は
請求項2に記載したように、所定断面をなす柱の廻りに
段板を放射状にかつ所定の位置に割り付ける廻り階段の
設計方法において、前記柱の中心Oを原点(0,0)と
するとともに該柱の断面において互いに直交する(X,
Y)座標系を想定し、前記柱の周面からY軸と平行でか
つ方向が正の第1の仮想線を引き、踏み面の所要寸法を
Wとしたときにおいて、前記第1の仮想線の線上であっ
て前記柱の周面から所定の離間距離だけ離れた点Aから
の距離L1がWとなるようなB点が前記柱の周面から前
記離間距離だけ離れた位置の線上にくるように、前記第
1の仮想線と30度の角度をなす第2の仮想線を引き、
前記点Bからの距離L2がWとなるようなC点が前記柱
の周面から前記離間距離だけ離れた位置の線上にくるよ
うに、前記第2の仮想線と同一方向に30度の角度をな
す第3の仮想線を引き、前記点Cからの距離L3がWと
なるような点Dが前記柱の周面から前記離間距離だけ離
れた位置の線上にくるように、前記第3の仮想線と同一
方向に30度の角度をなす第4の仮想線を引き、前記第
1の仮想線乃至前記第4の仮想線のうち、少なくとも3
本の仮想線に合わせて段板の段鼻を割り付けるものであ
る。
【0011】また、本発明に係る廻り階段の設計方法
は、前記柱を矩形断面とするとともに、該柱の矩形断面
の長手方向及び短手方向のいずれか一方に沿った軸線を
前記(X,Y)座標系のX軸、他方に沿った軸線をY軸
とするものである。
【0012】また、本発明に係る廻り階段の段板製造方
法は請求項4に記載したように、所定断面をなす柱の廻
りに放射状にかつ所定の位置に割り付けられる廻り階段
の段板製造方法において、前記柱の中心Oを原点(0,
0)とするとともに該柱の断面において互いに直交する
(X,Y)座標系を想定し、第1の端点(X1,Y1)を
設定するとともに、該第1の端点からY軸と平行でかつ
方向が正の第1の仮想線と該第1の仮想線と30度の角
度をなす第2の仮想線を引き、前記第1の仮想線と前記
第2の仮想線の線上であって前記柱の周面から所定の離
間距離だけ離れた2つの点A,Bの距離L1を算出し、
踏み面の所要寸法をWとしたときにおいて、L1<Wの
場合には第1の端点(X1,Y1)を(X1+ΔX1,Y1
−ΔY1)と修正して前記第1の仮想線及び前記第2の
仮想線を引くステップに戻り、L1≧Wの場合には、第
1の端点(X1,Y 1)を第2の端点(X2,Y2)とする
とともに該第2の端点から前記第2の仮想線と同一方向
に30度の角度をなす第3の仮想線を引き、前記点Bと
前記第3の仮想線上であって前記柱の周面から前記離間
距離だけ離れた点Cとの距離L2を算出し、L2<Wの場
合には前記第2の端点(X2,Y2)を(X2+ΔX2,Y
2−ΔY2)と修正して前記第3の仮想線を引くステップ
に戻り、L2≧Wの場合には、第2の端点(X2,Y2
を第3の端点(X3,Y3)とするとともに該第3の端点
から前記第3の仮想線と同一方向に30度の角度をなす
第4の仮想線を引き、前記点Cと前記第4の仮想線上で
あって前記柱の周面から前記離間距離だけ離れた点Dと
の距離L3を算出し、L3<Wの場合には、前記第3の端
点(X3,Y3)を(X3+ΔX3,Y3−ΔY 3)と修正し
て前記第4の仮想線を引くステップに戻り、L3≧Wの
場合には、前記第1の仮想線乃至前記第4の仮想線のう
ち、少なくとも3本の仮想線に合わせて段板の段鼻が割
り付けられるように該段板を加工するものである。
【0013】また、本発明に係る廻り階段の段板製造方
法は請求項5に記載したように、所定断面をなす柱の廻
りに放射状にかつ所定の位置に割り付けられる廻り階段
の段板製造方法において、前記柱の中心Oを原点(0,
0)とするとともに該柱の断面において互いに直交する
(X,Y)座標系を想定し、前記柱の周面からY軸と平
行でかつ方向が正の第1の仮想線を引き、踏み面の所要
寸法をWとしたときにおいて、前記第1の仮想線の線上
であって前記柱の周面から所定の離間距離だけ離れた点
Aからの距離L1がWとなるようなB点が前記柱の周面
から前記離間距離だけ離れた位置の線上にくるように、
前記第1の仮想線と30度の角度をなす第2の仮想線を
引き、前記点Bからの距離L2がWとなるようなC点が
前記柱の周面から前記離間距離だけ離れた位置の線上に
くるように、前記第2の仮想線と同一方向に30度の角
度をなす第3の仮想線を引き、前記点Cからの距離L3
がWとなるような点Dが前記柱の周面から前記離間距離
だけ離れた位置の線上にくるように、前記第3の仮想線
と同一方向に30度の角度をなす第4の仮想線を引き、
前記第1の仮想線乃至前記第4の仮想線のうち、少なく
とも3本の仮想線に合わせて段板の段鼻が割り付けられ
るように該段板を加工するものである。
【0014】また、本発明に係る廻り階段の段板製造方
法は、前記柱を矩形断面とするとともに、該柱の矩形断
面の長手方向及び短手方向のいずれか一方に沿った軸線
を前記(X,Y)座標系のX軸、他方に沿った軸線をY
軸とするものである。
【0015】請求項1の発明に係る廻り階段の設計方法
及び請求項4の発明に係る段板製造方法においては、ま
ず、柱の中心Oを原点(0,0)とするとともに該柱の
断面において(X,Y)座標系を想定する。(X,Y)
座標系は、X軸を90度反時計廻りに回転させればY軸
に重なる直交座標系を採用する。
【0016】次に、第1の端点(X1,Y1)を設定す
る。第1の端点(X1,Y1)は原点でもよいし、両軸方
向に原点からずれた点でもよいし、あるいは一方の軸方
向にのみ原点からずれた点でもよい。
【0017】次に、第1の端点からY軸と平行でかつ方
向が正の第1の仮想線と該第1の仮想線と30度の角度
をなす第2の仮想線を引く。ここで、角度は、反時計廻
りを正とするが、第2の仮想線は、第1の仮想線に対し
て正負どちら側でもよい。
【0018】次に、第1の仮想線と第2の仮想線の線上
であって柱の周面から所定の離間距離、例えば30cm
離れた2つの点A,Bの距離L1を算出する。なお、本
発明における柱の周面とは、柱が露出している場合は柱
自体の周面を、柱に化粧材等の仕上げ材が貼られる場合
には該仕上げ材の表面を指すものとする。
【0019】次に、算出の結果、踏み面の所要寸法をW
としたときにおいて、L1<Wの場合には、第1の端点
(X1,Y1)を(X1+ΔX1,Y1−ΔY1)と修正し、
第1の仮想線及び第2の仮想線を引くステップに戻って
算出をやり直す。
【0020】増分値ΔX1、ΔY1は適宜設定することが
可能であり、両方に所定の増分値を与えてもよいが、い
ずれかを0とした方が算定方法は簡素化される。つま
り、X軸方向だけに増分値を与えた場合には、端点をX
軸正方向に平行にずらしていくことになり、Y軸方向だ
けに増分値を与えた場合には、端点をY軸負方向に平行
にずらしていくことになる。
【0021】かかる増分値は、計算の繰り返しに伴う演
算時間と、Wの精度との兼ね合いでその大きさを設定す
ればよい。なお、増分値の考え方は、ΔX2、ΔY2ΔX
3、ΔY3についても同様である。
【0022】上述した算出作業は、L1≧Wとなるまで
繰り返し行う。
【0023】一方、L1≧Wとなった場合には、第1の
端点(X1,Y1)は確定する。
【0024】次に、第2の端点(X2,Y2)の初期値を
第1の端点(X1,Y1)とし、該第2の端点から第2の
仮想線と同一方向に30度の角度をなす第3の仮想線を
引く。
【0025】次に、点Bと第3の仮想線上であって柱の
周面から上述した離間距離だけ離れた点Cとの距離L2
を算出する。
【0026】次に、算出の結果、L2<Wの場合には、
第2の端点(X2,Y2)を(X2+ΔX2,Y2−ΔY2
と修正し、第3の仮想線を引くステップに戻って算出を
やり直す。
【0027】かかる作業は、L2≧Wとなるまで繰り返
し行う。
【0028】一方、L2≧Wとなった場合には、第2の
端点(X2,Y2)は確定する。
【0029】次に、第3の端点(X3,Y3)の初期値を
第2の端点(X2,Y2)とし、該第3の端点から第3の
仮想線と同一方向に30度の角度をなす第4の仮想線を
引く。
【0030】次に、点Cと第4の仮想線上であって柱の
周面から上述の離間距離だけ離れた点Dとの距離L3
算出する。
【0031】次に、算出の結果、L3<Wの場合には、
第3の端点(X3,Y3)を(X3+ΔX3,Y3−ΔY3
と修正し、第4の仮想線を引くステップに戻って算出を
やり直す。
【0032】かかる作業は、L3≧Wとなるまで繰り返
し行う。
【0033】一方、L3≧Wとなった場合には、第3の
端点(X3,Y3)は確定する。
【0034】次に、第1の仮想線乃至第4の仮想線のう
ち、少なくとも3本の仮想線に合わせて段板の段鼻を割
り付ける。また、段板を製造する際には、このように段
板の段鼻が割り付けられるよう、該段板を加工する。
【0035】請求項2の発明に係る廻り階段の設計方法
及び請求項5の発明に係る段板製造方法においては、ま
ず、柱の中心Oを原点(0,0)とするとともに該柱の
断面において(X,Y)座標系を想定する。(X,Y)
座標系は、X軸を90度反時計廻りに回転させればY軸
に重なる直交座標系を採用する。
【0036】次に、柱の周面からY軸と平行でかつ方向
が正の第1の仮想線を引く。ここで、角度は、反時計廻
りを正とするが、第2の仮想線は、第1の仮想線に対し
て正負どちら側でもよい。なお、本発明における柱の周
面とは、柱が露出している場合は柱自体の周面を、柱に
化粧材等の仕上げ材が貼られる場合には該仕上げ材の表
面を指すものとする。
【0037】次に、踏み面の所要寸法をWとしたときに
おいて、第1の仮想線の線上であって柱の周面から所定
の離間距離、例えば30cm離れた点Aからの距離L1
がWとなるようなB点が柱の周面から30cm離れた位
置の線上にくるように、第1の仮想線と30度の角度を
なす第2の仮想線を引く。
【0038】次に、点Bからの距離L2がWとなるよう
なC点が柱の周面から上述の離間距離だけ離れた位置の
線上にくるように、第2の仮想線と同一方向に30度の
角度をなす第3の仮想線を引く。
【0039】次に、点Cからの距離L3がWとなるよう
なD点が柱の周面から上述した離間距離だけ離れた位置
の線上にくるように、第3の仮想線と同一方向に30度
の角度をなす第4の仮想線を引く。
【0040】次に、第1の仮想線乃至第4の仮想線のう
ち、少なくとも3本の仮想線に合わせて段板の段鼻を割
り付ける。また、段板を製造する際には、このように段
板の段鼻が割り付けられるよう、該段板を加工する。
【0041】柱は、どのような形状の断面でもよく、例
えば円形断面の場合にも本発明を適用することができる
が、主として前記柱を矩形断面とするとともに、該柱の
矩形断面の長手方向及び短手方向のいずれか一方に沿っ
た軸線を前記(X,Y)座標系のX軸、他方に沿った軸
線をY軸とすることが考えられる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る廻り階段の設
計方法及びそれを用いた段板製造方法の実施の形態につ
いて、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と
実質的に同一の部品等については同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0043】(第1実施形態)
【0044】図1乃至図3は、本実施形態に係る廻り階
段の設計方法及びそれを用いた段板製造方法を実施する
手順を示したフローチャート、図4は、該設計方法及び
段板製造方法が適用される廻り階段の平面図、図5乃至
図11は該設計方法及び段板製造方法の考え方を示した
概念図である。
【0045】図4でわかるように、本実施形態に係る廻
り階段の設計方法及び段板製造方法が適用される廻り階
段1は、柱2の廻りに段板11乃至段板16を時計方向
に下るように設置してなり、柱2には化粧材3を貼り付
けてある。また、同図の破線で示す位置には蹴込み板が
立設されている。
【0046】かかる廻り階段1を設計する方法及び該廻
り階段に用いる段板の製造方法を以下に説明するが、こ
こでは、段板13の段鼻を柱2の中心を通るように割り
付けるものとする。また、以下に述べる設計方法及び段
板製造方法は、ハードウェアであるパソコンと該パソコ
ンのメモリーにロードされるソフトウェアとを用いて演
算処理することができる。
【0047】かかる状況において、段板14、段板15
及び段板16を割り付けるには、まず、図5に示すよう
に柱2の中心Oを原点(0,0)とするとともに該柱の
矩形断面の長手方向及び短手方向のいずれか一方に沿っ
た軸線をX軸、他方に沿った軸線をY軸とする(X,
Y)座標系を想定する(ステップ101)。(X,Y)
座標系は、X軸を90度反時計廻りに回転させればY軸
に重なる直交座標系を採用する。
【0048】次に、第1の端点(X1,Y1)を設定する
が、本実施形態では、上述の条件からX1=0とする。
1は適宜設定すればよい。
【0049】次に、第1の端点からY軸と平行でかつ方
向が正の第1の仮想線4と該第1の仮想線と負の方向、
すなわち時計廻りに30度の角度をなす第2の仮想線5
を引く(ステップ102)。
【0050】次に、第1の仮想線4と第2の仮想線5の
線上であって柱2に貼り付けられた化粧材3の周面から
所定の離間距離、本実施形態では30cm離れた2つの
点A,Bの距離L1を算出する(ステップ103)。
【0051】次に、踏み面の所要寸法をW=195mm
としたときにおいて、算出の結果、L1<195mmの
場合には(ステップ104,NO)、第1の端点(0,
1)を(0,Y1−ΔY1)と修正し、ステップ102
に戻って図6に示すように第1の仮想線4及び第2の仮
想線5を引き直し、さらにステップ103で説明したL
1の算出をやり直す。
【0052】かかる作業は、L1≧195mmとなるま
で繰り返し行う。
【0053】ここで、ΔY1は、柱2の大きさや化粧材
3の厚みを考慮しつつ、繰り返しの回数とL1の精度と
の兼ね合いで適宜設定すればよい。なお、X軸方向に沿
った増分ΔX1、ΔX2、ΔX3については、本実施形態
では0とする。
【0054】一方、L1≧195mmとなった場合には
(ステップ104,YES)、第1の端点(0,Y1)が確
定するので、該第1の端点(0,Y1)を第2の端点
(0,Y 2)の初期値とする(ステップ105)。
【0055】次に、図7に示すように、第2の端点から
第2の仮想線5と同一方向に30度の角度をなす第3の
仮想線6を引く(ステップ106)。
【0056】次に、点Bと第3の仮想線6上であって柱
2に貼り付けられた化粧材3の周面から30cm離れた
点Cとの距離L2を算出する(ステップ107)。
【0057】次に、算出の結果、L2<195mmの場
合には(ステップ108,NO)、第2の端点(0,Y2
を(0,Y2−ΔY2)と修正し、ステップ106に戻っ
て図8に示すように第3の仮想線6を引き直し、さらに
ステップ107で説明したL 2の算出をやり直す。
【0058】かかる作業は、L2≧195mmとなるま
で繰り返し行う。
【0059】増分ΔY2はΔY1と同様、柱2の大きさや
化粧材3の厚みを考慮しつつ、繰り返しの回数とL2
精度との兼ね合いで適宜設定すればよい。
【0060】一方、L2≧195mmとなった場合には
(ステップ108,YES)、第2の端点(0,Y2)が確
定するので、該第2の端点(0,Y2)を第3の端点
(0,Y 3)の初期値とする(ステップ109)。
【0061】次に、図9に示すように、第3の端点から
第3の仮想線6と同一方向に30度の角度をなす第4の
仮想線7を引く(ステップ110)。
【0062】次に、点Cと第4の仮想線7上であって柱
2に貼り付けられた化粧材3の周面から30cm離れた
点Dとの距離L3を算出する(ステップ111)。
【0063】次に、算出の結果、L3<195mmの場
合には(ステップ112,NO)、第3の端点(0,Y3)を
(0,Y3−ΔY3)と修正し、ステップ110に戻って
図10に示すように第4の仮想線7を引き直し、さらに
ステップ111で説明したL 3の算出をやり直す。
【0064】かかる作業は、L3≧195mmとなるま
で繰り返し行う。
【0065】増分ΔY3はΔY1と同様、柱2の大きさや
化粧材3の厚みを考慮しつつ、繰り返しの回数とL3
精度との兼ね合いで適宜設定すればよい。
【0066】一方、L3≧195mmとなった場合には
(ステップ112,YES)、図11に示すように第3の端
点(0,Y3)が確定する(ステップ113)。
【0067】このように各仮想線が決まったら、段板1
4をその段鼻が第2の仮想線5に沿うように位置決め
し、段板15をその段鼻が第3の仮想線6に沿うように
位置決めし、段板16をその段鼻が第4の仮想線7に沿
うように位置決めする(ステップ114)。
【0068】なお、段板13、段板12、段板11及び
その上の直階段の段板10については、上述した手順で
求めた仮想線5,6,7とY軸に対称な仮想線5′,
6′,7′を求め、それらに沿って各段板の段鼻を位置
決めすればよい。
【0069】また、このように段板11乃至段板16を
割り付ける設計が終了したならば、その割付け寸法ある
いは割付位置に一致するように段板11乃至段板16を
それぞれ加工し、該各段板を製造する。
【0070】以上説明したように、本実施形態に係る廻
り階段の設計方法及びそれを用いた段板製造方法によれ
ば、踏み面の狭い法の端から30cmの位置で計測され
た踏み面の寸法を確実に195mm以上とすることが可
能となり、安全性の高い階段として廻り階段1を設計す
ることができるとともに、柱を大きくする必要もないた
め、限られたモジュール(例えば階段の芯々距離が91
0mm)の中で750mmという階段有効幅を確保する
ことも可能となる。
【0071】本実施形態では、段板13の段鼻を柱2の
中心を通るように割り付けたが、該端点からX軸方向に
ずらして割り付けたい場合には、第1の端点を(0,Y
1)とせず、ずらし量をX1として、第1の端点を
(X1,Y1)とすればよい。
【0072】また、本実施形態では、説明の便宜上、第
1の端点(0,Y1)、第2の端点(0,Y2)及び第3
の端点(0,Y3)が互いに異なる位置としたが、柱2
の大きさや化粧材3の厚みによっては、すべてが同じ位
置となる場合や、いずれか2つが同じ位置になる場合が
当然考えられる。
【0073】また、本実施形態では特に言及しなかった
が、段板10の段鼻位置が既に決まっていてその位置か
ら廻り階段1を割り付けたい場合には、Y軸が図4で言
えば左方向に向くようにX−Y座標系を設定し、上述と
同様の手順で段板11、段板12、段板13の段鼻を割
り付け、次いで、X−Y座標系を時計廻りに90度回転
させ、しかる後、段板13の段鼻を基準として、上述し
たと同様の手順で段板14、段板15、段板16を割り
付ければよい。
【0074】一方、段板16の段鼻位置が既に決まって
いてその位置から廻り階段1を反時計廻りに割り付けた
い場合には、Y軸が図4で言えば右方向に向くようにX
−Y座標系を設定するとともに、仮想線の正負を逆、す
なわち反時計廻りにとることによって、上述と同様の手
順で段板15、段板14、段板13の段鼻を割り付け、
次いで、X−Y座標系を反時計廻りに90度回転させ、
しかる後、段板13の段鼻を基準として、同様の手順で
段板12、段板11、及び直階段の段板10を割り付け
ればよい。
【0075】また、本実施形態では、180度の廻り階
段1に本発明を適用したが、90度の廻り階段に適用す
ることができることは言うまでもない。
【0076】(第2実施形態)
【0077】図12は、本実施形態に係る廻り階段の設
計方法及びそれを用いた段板製造方法を実施する手順を
示したフローチャート、図13乃至図15は該設計方法
及び段板製造方法の考え方を示した概念図である。
【0078】第2実施形態に係る廻り階段の設計方法及
び段板製造方法を用いて第1実施形態と同様の廻り階段
1の段板14、段板15及び段板16を割り付けるに
は、まず、図13に示すように柱2の中心Oを原点
(0,0)とするとともに該柱の矩形断面の長手方向及
び短手方向のいずれか一方に沿った軸線をX軸、他方に
沿った軸線をY軸とする(X,Y)座標系を想定する
(ステップ121)。(X,Y)座標系は、X軸を90
度反時計廻りに回転させればY軸に重なる直交座標系を
採用する。なお、本実施形態においても、その設計方法
及び段板製造方法は、ハードウェアであるパソコンと該
パソコンのメモリーにロードされるソフトウェアとを用
いて演算処理することができる。
【0079】次に、柱2に貼り付けられた化粧材3の周
面からY軸と平行でかつ方向が正の第1の仮想線21を
引く(ステップ122)。
【0080】次に、踏み面の所要寸法をW=195mm
としたときにおいて、第1の仮想線21の線上であって
柱2に貼り付けられた化粧材3の周面から30cm離れ
た点Aからの距離L1が195mmとなるようなB点が
柱2に貼り付けられた化粧材3の周面から所定の離間距
離、本実施形態では30cm離れた位置の線上にくるよ
うに、第1の仮想線21と負の方向、すなわち時計廻り
に30度の角度をなす第2の仮想線22を引く(ステッ
プ123)。
【0081】次に、図14に示すように、点Bからの距
離L2が195mmとなるようなC点が柱2に貼り付け
られた化粧材3の周面から30cm離れた位置の線上に
くるように、第2の仮想線22と同一方向に30度の角
度をなす第3の仮想線23を引く(ステップ124)。
【0082】次に、図15に示すように、点Cからの距
離L3が195mmとなるようなD点が柱2に貼り付け
られた化粧材3の周面から30cm離れた位置の線上に
くるように、第3の仮想線23と同一方向に30度の角
度をなす第4の仮想線24を引く(ステップ125)。
【0083】このように各仮想線が決まったら、段板1
4をその段鼻が第2の仮想線22に沿うように位置決め
し、段板15をその段鼻が第3の仮想線23に沿うよう
に位置決めし、段板16をその段鼻が第4の仮想線24
に沿うように位置決めする(ステップ126)。
【0084】なお、段板13、段板12、段板11及び
その上の直階段の段板10については、上述した手順で
求めた仮想線22,23,24とY軸に対称な仮想線2
2′,23′,24′を求め、それらに沿って各段板の
段鼻を位置決めすればよい。
【0085】また、このように段板11乃至段板16を
割り付ける設計が終了したならば、その割付け寸法ある
いは割付位置に一致するように段板11乃至段板16を
それぞれ加工し、該各段板を製造する。
【0086】以上説明したように、本実施形態に係る廻
り階段の設計方法及びそれを用いた段板製造方法によれ
ば、踏み面の狭い法の端から30cmの位置で計測され
た踏み面の寸法を確実に195mm以上とすることが可
能となり、安全性の高い階段として廻り階段1を設計す
ることができるとともに、柱を大きくする必要もないた
め、限られたモジュール(例えば階段の芯々距離が91
0mm)の中で750mmという階段有効幅を確保する
ことも可能となる。
【0087】本実施形態では、段板13の段鼻を柱2の
中心を通るように割り付けたが、該中心からX軸方向に
ずらして割り付けたい場合には、それに応じて第1の仮
想線21をずらせばよい。
【0088】また、本実施形態では特に言及しなかった
が、段板10の段鼻位置が既に決まっていてその位置か
ら廻り階段1を割り付けたい場合には、Y軸が図2で言
えば左方向に向くようにX−Y座標系を設定し、上述と
同様の手順で段板11、段板12、段板13の段鼻を割
り付け、次いで、X−Y座標系を時計廻りに90度回転
させ、しかる後、段板13の段鼻を基準として、上述し
たと同様の手順で段板14、段板15、段板16を割り
付ければよい。
【0089】一方、段板16の段鼻位置が既に決まって
いてその位置から廻り階段1を反時計廻りに割り付けた
い場合には、Y軸が図2で言えば右方向に向くようにX
−Y座標系を設定するとともに、仮想線の正負を逆、す
なわち反時計廻りにとることによって、上述と同様の手
順で段板15、段板14、段板13の段鼻を割り付け、
次いで、X−Y座標系を反時計廻りに90度回転させ、
しかる後、段板13の段鼻を基準として、同様の手順で
段板12、段板11、及び直階段の段板10を割り付け
ればよい。
【0090】また、本実施形態では、180度の廻り階
段1に本発明を適用したが、90度の廻り階段に適用す
ることができることは言うまでもない。
【0091】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る廻り階
段の設計方法及び段板製造方法によれば、踏み面の狭い
法の端から30cmの位置で計測された踏み面の寸法を
確実に195mm以上とすることが可能となり、安全性
の高い階段として廻り階段を設計することができるとと
もに、柱を大きくする必要もないため、限られたモジュ
ール(例えば階段の芯々距離が910mm)の中で75
0mmという階段有効幅を確保することも可能となる。
【0092】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る廻り階段の設計方法及び段
板製造方法の手順を示したフローチャート。
【図2】同じく第1実施形態に係る廻り階段の設計方法
及び段板製造方法の手順を示したフローチャート。
【図3】同じく第1実施形態に係る廻り階段の設計方法
及び段板製造方法の手順を示したフローチャート。
【図4】第1実施形態に係る廻り階段の設計方法及び段
板製造方法が適用される廻り階段の平面図。
【図5】第1実施形態に係る廻り階段及び段板製造方法
の設計方法の考え方を示した概念図。
【図6】同じく設計方法及び段板製造方法の考え方を示
した概念図。
【図7】同じく設計方法及び段板製造方法の考え方を示
した概念図。
【図8】同じく設計方法及び段板製造方法の考え方を示
した概念図。
【図9】同じく設計方法及び段板製造方法の考え方を示
した概念図。
【図10】同じく設計方法及び段板製造方法の考え方を
示した概念図。
【図11】同じく設計方法及び段板製造方法の考え方を
示した概念図。
【図12】第2実施形態に係る廻り階段の設計方法及び
段板製造方法の手順を示したフローチャート。
【図13】第2実施形態に係る廻り階段の設計方法及び
段板製造方法の考え方を示した概念図。
【図14】同じく設計方法及び段板製造方法の考え方を
示した概念図。
【図15】同じく設計方法及び段板製造方法の考え方を
示した概念図。
【図16】従来技術における廻り階段の設計方法を示し
た平面図。
【符号の説明】
1 廻り階段 2 柱 11〜16 廻り階段の段板 10 直階段の段板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定断面をなす柱の廻りに段板を放射状
    にかつ所定の位置に割り付ける廻り階段の設計方法にお
    いて、 前記柱の中心Oを原点(0,0)とするとともに該柱の
    断面において互いに直交する(X,Y)座標系を想定
    し、 第1の端点(X1,Y1)を設定するとともに、該第1の
    端点からY軸と平行でかつ方向が正の第1の仮想線と該
    第1の仮想線と30度の角度をなす第2の仮想線を引
    き、 前記第1の仮想線と前記第2の仮想線の線上であって前
    記柱の周面から所定の離間距離だけ離れた2つの点A,
    Bの距離L1を算出し、 踏み面の所要寸法をWとしたときにおいて、L1<Wの
    場合には第1の端点(X1,Y1)を(X1+ΔX1,Y1
    −ΔY1)と修正して前記第1の仮想線及び前記第2の
    仮想線を引くステップに戻り、L1≧Wの場合には、第
    1の端点(X1,Y 1)を第2の端点(X2,Y2)とする
    とともに該第2の端点から前記第2の仮想線と同一方向
    に30度の角度をなす第3の仮想線を引き、 前記点Bと前記第3の仮想線上であって前記柱の周面か
    ら前記離間距離だけ離れた点Cとの距離L2を算出し、 L2<Wの場合には前記第2の端点(X2,Y2)を(X2
    +ΔX2,Y2−ΔY2)と修正して前記第3の仮想線を
    引くステップに戻り、L2≧Wの場合には、第2の端点
    (X2,Y2)を第3の端点(X3,Y3)とするとともに
    該第3の端点から前記第3の仮想線と同一方向に30度
    の角度をなす第4の仮想線を引き、 前記点Cと前記第4の仮想線上であって前記柱の周面か
    ら前記離間距離だけ離れた点Dとの距離L3を算出し、 L3<Wの場合には、前記第3の端点(X3,Y3)を
    (X3+ΔX3,Y3−ΔY 3)と修正して前記第4の仮想
    線を引くステップに戻り、 L3≧Wの場合には、前記第1の仮想線乃至前記第4の
    仮想線のうち、少なくとも3本の仮想線に合わせて段板
    の段鼻を割り付けることを特徴とする廻り階段の設計方
    法。
  2. 【請求項2】 所定断面をなす柱の廻りに段板を放射状
    にかつ所定の位置に割り付ける廻り階段の設計方法にお
    いて、 前記柱の中心Oを原点(0,0)とするとともに該柱の
    断面において互いに直交する(X,Y)座標系を想定
    し、 前記柱の周面からY軸と平行でかつ方向が正の第1の仮
    想線を引き、 踏み面の所要寸法をWとしたときにおいて、前記第1の
    仮想線の線上であって前記柱の周面から所定の離間距離
    だけ離れた点Aからの距離L1がWとなるようなB点が
    前記柱の周面から前記離間距離だけ離れた位置の線上に
    くるように、前記第1の仮想線と30度の角度をなす第
    2の仮想線を引き、 前記点Bからの距離L2がWとなるようなC点が前記柱
    の周面から前記離間距離だけ離れた位置の線上にくるよ
    うに、前記第2の仮想線と同一方向に30度の角度をな
    す第3の仮想線を引き、 前記点Cからの距離L3がWとなるような点Dが前記柱
    の周面から前記離間距離だけ離れた位置の線上にくるよ
    うに、前記第3の仮想線と同一方向に30度の角度をな
    す第4の仮想線を引き、 前記第1の仮想線乃至前記第4の仮想線のうち、少なく
    とも3本の仮想線に合わせて段板の段鼻を割り付けるこ
    とを特徴とする廻り階段の設計方法。
  3. 【請求項3】 前記柱を矩形断面とするとともに、該柱
    の矩形断面の長手方向及び短手方向のいずれか一方に沿
    った軸線を前記(X,Y)座標系のX軸、他方に沿った
    軸線をY軸とする請求項1又は請求項2記載の廻り階段
    の設計方法。
  4. 【請求項4】 所定断面をなす柱の廻りに放射状にかつ
    所定の位置に割り付けられる廻り階段の段板製造方法に
    おいて、 前記柱の中心Oを原点(0,0)とするとともに該柱の
    断面において互いに直交する(X,Y)座標系を想定
    し、 第1の端点(X1,Y1)を設定するとともに、該第1の
    端点からY軸と平行でかつ方向が正の第1の仮想線と該
    第1の仮想線と30度の角度をなす第2の仮想線を引
    き、 前記第1の仮想線と前記第2の仮想線の線上であって前
    記柱の周面から所定の離間距離だけ離れた2つの点A,
    Bの距離L1を算出し、 踏み面の所要寸法をWとしたときにおいて、L1<Wの
    場合には第1の端点(X1,Y1)を(X1+ΔX1,Y1
    −ΔY1)と修正して前記第1の仮想線及び前記第2の
    仮想線を引くステップに戻り、L1≧Wの場合には、第
    1の端点(X1,Y 1)を第2の端点(X2,Y2)とする
    とともに該第2の端点から前記第2の仮想線と同一方向
    に30度の角度をなす第3の仮想線を引き、 前記点Bと前記第3の仮想線上であって前記柱の周面か
    ら前記離間距離だけ離れた点Cとの距離L2を算出し、 L2<Wの場合には前記第2の端点(X2,Y2)を(X2
    +ΔX2,Y2−ΔY2)と修正して前記第3の仮想線を
    引くステップに戻り、L2≧Wの場合には、第2の端点
    (X2,Y2)を第3の端点(X3,Y3)とするとともに
    該第3の端点から前記第3の仮想線と同一方向に30度
    の角度をなす第4の仮想線を引き、 前記点Cと前記第4の仮想線上であって前記柱の周面か
    ら前記離間距離だけ離れた点Dとの距離L3を算出し、 L3<Wの場合には、前記第3の端点(X3,Y3)を
    (X3+ΔX3,Y3−ΔY 3)と修正して前記第4の仮想
    線を引くステップに戻り、 L3≧Wの場合には、前記第1の仮想線乃至前記第4の
    仮想線のうち、少なくとも3本の仮想線に合わせて段板
    の段鼻が割り付けられるように該段板を加工することを
    特徴とする廻り階段の段板製造方法。
  5. 【請求項5】 所定断面をなす柱の廻りに放射状にかつ
    所定の位置に割り付けられる廻り階段の段板製造方法に
    おいて、 前記柱の中心Oを原点(0,0)とするとともに該柱の
    断面において互いに直交する(X,Y)座標系を想定
    し、 前記柱の周面からY軸と平行でかつ方向が正の第1の仮
    想線を引き、 踏み面の所要寸法をWとしたときにおいて、前記第1の
    仮想線の線上であって前記柱の周面から所定の離間距離
    だけ離れた点Aからの距離L1がWとなるようなB点が
    前記柱の周面から前記離間距離だけ離れた位置の線上に
    くるように、前記第1の仮想線と30度の角度をなす第
    2の仮想線を引き、 前記点Bからの距離L2がWとなるようなC点が前記柱
    の周面から前記離間距離だけ離れた位置の線上にくるよ
    うに、前記第2の仮想線と同一方向に30度の角度をな
    す第3の仮想線を引き、 前記点Cからの距離L3がWとなるような点Dが前記柱
    の周面から前記離間距離だけ離れた位置の線上にくるよ
    うに、前記第3の仮想線と同一方向に30度の角度をな
    す第4の仮想線を引き、 前記第1の仮想線乃至前記第4の仮想線のうち、少なく
    とも3本の仮想線に合わせて段板の段鼻が割り付けられ
    るように該段板を加工することを特徴とする廻り階段の
    段板製造方法。
  6. 【請求項6】 前記柱を矩形断面とするとともに、該柱
    の矩形断面の長手方向及び短手方向のいずれか一方に沿
    った軸線を前記(X,Y)座標系のX軸、他方に沿った
    軸線をY軸とする請求項4又は請求項5記載の廻り階段
    の段板製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005307728A (ja) * 2004-03-24 2005-11-04 Asahi Woodtec Corp 階段構造
JP2009249936A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Bunka Shutter Co Ltd 廻り階段構造
JP2015034438A (ja) * 2013-08-09 2015-02-19 株式会社ウッドワン 四段廻り階段の設計方法

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