JP2004169380A - 幅木及びその幅木の廻り階段への取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】幅木本体の長手方向に沿った下端部に表面側から裏面側へ上方傾斜する傾斜面を設けているので、この一本の幅木を切断して傾斜面を有する縦幅木と横幅木とを形成し、この横幅木の傾斜面を当接して簡単に隙間が開かないように施工できるようにした幅木及びその幅木の廻り階段への取付構造を提供する。
【解決手段】長尺状の幅木本体1の長手方向に沿った下端部2に表面側3から裏面側4へ上方傾斜する傾斜面5を設け、表面3及び上面7を完全被覆するとともに、上面7から裏面4の端部及び傾斜面5の端部に延設する化粧シート8を貼着する。
【選択図】 図3
【解決手段】長尺状の幅木本体1の長手方向に沿った下端部2に表面側3から裏面側4へ上方傾斜する傾斜面5を設け、表面3及び上面7を完全被覆するとともに、上面7から裏面4の端部及び傾斜面5の端部に延設する化粧シート8を貼着する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の内壁材の下面や階段、廻り階段等の内壁材の下面に固着される幅木及びその幅木の廻り階段への取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から踏み板と蹴込板を備えた廻り階段部における、この蹴込板と壁面又は柱側面との境界部に配設される廻り階段用幅木において、蹴込板に面する蹴込板板面と上記壁面又は柱側面に面する壁・柱面との角度が、上記蹴込板の表面と上記壁面又は上記柱側面との角度に略等しくされている予め形成された廻り階段用幅木と横幅木でもって、廻り階段へ幅木を固着する取付構造がある。
(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−37420号公報(第1−3頁、図1、図2、図6)
【0004】
このように、廻り階段用幅木と横幅木でもって、廻り階段へ幅木を固着する取付構造において、廻り階段部における蹴込板と、壁面又は柱側面との境界部の外観を美麗に仕上げることのできるものでありますが、本願発明の階段用幅木の構造では、踏み板と蹴込板と壁面との境界部に幅木を配設して、外観の美観を損なわないようにしている。そして、廻り階段用幅木と横幅木の二部材で固定しているので、幅木材料形状の仕上げに時間がかかり、材料コストが高く、角度合わせが困難となり、施工のしにくい幅木である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、幅木本体の長手方向に沿った下端部に表面側から裏面側へ上方傾斜する傾斜面を設けているので、この一本の幅木を切断して傾斜面を有する縦幅木と横幅木とを形成し、この横幅木の傾斜面を当接して簡単に隙間が開かないように施工できるようにした幅木及びその幅木の廻り階段への取付構造に設けられたを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の幅木は、幅木本体の長手方向に沿った下端部に表面側から裏面側へ上方傾斜する傾斜面を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
したがって、通常の内壁面に簡単に幅木を固定できるとともに廻り階段でも幅木を切断することで、蹴込板に傾斜面を当接することにより隙間なく簡単に施工が可能となる。
【0008】
本発明の請求項2記載の幅木は、請求項1記載の幅木本体の表面及び上面を完全被覆するとともに、上面から裏面端部及び傾斜面の端部に延設する化粧シートを貼着することを特徴とするものである。
【0009】
したがって、幅木を縦方向に切断して、横幅木と縦幅木として用いられても化粧シートが剥がれることもなく簡単に施工できる。
【0010】
本発明の請求項3記載の幅木の廻り階段への取付構造は、請求項1又は請求項2記載の幅木を用いて、踏み板と蹴込板とで廻り階段を形成した幅木の取付構造において、前記踏み板上で上記幅木の傾斜面が表面側から裏面側へ上方傾斜するように壁面に固着するとともに平面視で水平傾斜する蹴込板の立上り部に上記幅木の傾斜面の端部が当接するように横方向に転回して固着することを特徴とするものである。
【0011】
したがって、この一本の幅木を切断して廻り階段として用いられる場合には、傾斜面を有する縦幅木と横幅木とを形成し、この横幅木の傾斜面を蹴込板に当接することにより、簡単に隙間が開かないように施工ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に示したように、本発明の実施形態に係わる幅木及び図3乃至図7に示したの幅木の廻り階段への取付構造であって、以下に説明する。
【0013】
図1(a)、(b)及び図2(a)、(b)に示したように、本発明の幅木Aは、長尺状の幅木本体1の長手方向に沿った下端部2に表面側3から裏面側4へ上方傾斜する傾斜面5を設けたものである。
【0014】
この幅木Aによって、通常の内壁面に簡単に横幅木A1を固定できるとともに廻り階段6でも幅木Aを切断して傾斜面5を90度転換することで(b)のような縦幅木A2を形成することができる。
【0015】
尚、図2の幅木Bは、異なる実施形態であり、上記幅木Aの幅木本体1の表面3及び上面7を完全被覆するとともに、上面7から裏面4の端部及び傾斜面5の端部に延設する化粧シート8を貼着したものである。
【0016】
このように、幅木Bを縦方向に切断して、横幅木B1と幅木Bを切断して傾斜面5を90度転換することで(b)のような縦幅木B2として用いられても化粧シート8が剥がれることもなく廻り階段6及び壁面9に簡単に施工できる。
【0017】
図3乃至図7において、請求項1又は請求項2記載の幅木A、Bを用いて、踏み板10と蹴込板11とで廻り階段6を形成した幅木の取付構造において、前記踏み板10の上で上記幅木A、Bの傾斜面5が表面側3から裏面側4へ上方傾斜するように内壁面12に固着するとともに平面視で水平傾斜する蹴込板11の立上り部13に上記幅木A、Bの傾斜面5の端部が当接するように横方向に転回して固着するものである。
【0018】
このようにすることで、この一本の幅木A又は幅木Bを切断して廻り階段9として用いられる場合には、傾斜面5を有する縦幅木A1,B1と横幅木A2,B2とを形成し、この横幅木A2,B2の傾斜面5を蹴込板11の表面に当接することにより、簡単に隙間が開かないように施工ができる。
【0019】
以下、本発明の一実施例に係わる幅木及び幅木の廻り階段への取付構造について、図1乃至図7に基づいて詳述する。
【0020】
図1において、幅木Aは、長尺状の合成木材等の木質製や合成樹脂製、セメント、粘土等の無機質系材料でできた幅木本体1の長手方向に沿った下端部2に表面側3から裏面側4へ上方傾斜する傾斜面5が設けられている。
【0021】
この幅木Aによって、通常の内壁面に簡単に横幅木A1を固定できるとともに廻り階段6に利用する際にも、幅木Aを切断して傾斜面5を90度転換することで(b)のような縦幅木A2を形成することができる。
【0022】
したがって、一つの幅木Aで横幅木A1及び縦幅木A2ができ、特に廻り階段へ取付ける場合に有効と成る。
【0023】
図2において、異なる実施例に係わる幅木Bは、図1の幅木Aの幅木本体1の表面3及び上面7を完全被覆するとともに、上面7から裏面4の端部及び傾斜面5の端部に延設する合成樹脂シート、突き板等の化粧シート8を接着剤で貼着したものである。
【0024】
このとき、化粧シート8は、表裏面全面を貼着するものではなく、幅木本体1の上面7から裏面4の端部及び傾斜面5の端部に延設して貼着すれば化粧シート8の材料が少なくて済み経済的であり、化粧シート8の剥離強度も大きくなるものである。
【0025】
この幅木Bを縦方向に切断して、横幅木B1と幅木Bを切断して傾斜面5を90度転換すること縦幅木B2として用いられても化粧シート8が剥がれることもなく廻り階段9に簡単に施工できる。
【0026】
図3は、廻り階段の要部の斜視図を示すものであり、図4は、図3の平面視の廻り階段を示すものであって、踏み板10と蹴込板11とで廻り階段9を形成したものである。このときに、幅木Aを通常の踏み板10上に用いるものを横幅木A1とし、この横幅木A1を切断して傾斜面5を90度転換することで縦幅木A2を形成する。この縦幅木A2は、踏み板10の切込み溝14に嵌挿され、蹴込板11の表面16に幅木Aの傾斜面5の端部が当接するように横方向に転回して釘や接着剤で固着するものである。尚、上記幅木Aは、化粧シート8を貼着した幅木Bを用いても同様である。
【0027】
図5は、廻り階段の踏み板10の隅部に横幅木A1を切断して傾斜面5を下方にした状態で釘や接着剤で固着するようにしたものである。
【0028】
図6は、廻り階段の縦幅木A2を施工するもので、蹴込板11の角度が約60度の表面に、傾斜面5を蹴込板11の表面に当接することにより、簡単に隙間が開かないように施工することができる。
【0029】
さらに、図7(a)に示したように、廻り階段の蹴込板11の角度が鈍角になった場合や、(b)に示したように、廻り階段の蹴込板11の角度が180度になった場合でも簡単に縦幅木A2の傾斜面5によって、隙間なく施工することができる。
【0030】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の幅木は、幅木本体の長手方向に沿った下端部に表面側から裏面側へ上方傾斜する傾斜面が設けられているので、通常の内壁面に簡単に幅木を固定できるとともに廻り階段でも幅木を切断することで、蹴込板に傾斜面を当接することにより隙間なく簡単に施工が可能となる。
【0031】
本発明の請求項2記載の幅木は、幅木本体の表面及び上面を完全被覆するとともに、上面から裏面端部及び傾斜面の端部に延設する化粧シートを貼着しているので、幅木を縦方向に切断して、横幅木と縦幅木として用いられても化粧シートが剥がれることもなく簡単に施工できる。
【0032】
本発明の請求項3記載の幅木の廻り階段への取付構造は、踏み板と蹴込板とで廻り階段を形成した幅木の取付構造において、前記踏み板上で上記幅木の傾斜面が表面側から裏面側へ上方傾斜するように壁面に固着するとともに平面視で水平傾斜する蹴込板の立上り部に上記幅木の傾斜面の端部が当接するように横方向に転回して固着しているので、この一本の幅木を切断して廻り階段として用いられる場合には、傾斜面を有する縦幅木と横幅木とを形成し、この横幅木の傾斜面を蹴込板に当接することにより、簡単に隙間が開かないように施工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例に係わる幅木を示す斜視図であり、(b)は、(a)を縦幅木とした斜視図である。
【図2】(a)は、本発明の異なる実施例に係わる幅木を示す斜視図であり、(b)は、(a)を縦幅木とした斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係わる幅木を廻り階段に施工した状態を示す要部の斜視図である。
【図4】本発明の横幅木及び縦幅木を廻り階段に施工する状態を示す要部の平面図である。
【図5】本発明の図3及び図4に示したX−X縦断面図である。
【図6】本発明の図3及び図4に示したA部の拡大した要部の平面図である。
【図7】(a)は、本発明の蹴込板が鈍角の場合の縦幅木の取付け状態を示す平面図、(b)は、蹴込板が180度の場合の縦幅木の取付け状態を示す平面図である。
【符号の説明】
A、B 幅木
A1,B1 横幅木
A2,B2 縦幅木
1 幅木本体
2 下端部
3 表面
4 裏面
5 傾斜面
6 廻り階段
7 上面
8 化粧シート
9 壁面
10 踏み板
11 蹴込板
12 内壁面
13 立上り部
14 切込み溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の内壁材の下面や階段、廻り階段等の内壁材の下面に固着される幅木及びその幅木の廻り階段への取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から踏み板と蹴込板を備えた廻り階段部における、この蹴込板と壁面又は柱側面との境界部に配設される廻り階段用幅木において、蹴込板に面する蹴込板板面と上記壁面又は柱側面に面する壁・柱面との角度が、上記蹴込板の表面と上記壁面又は上記柱側面との角度に略等しくされている予め形成された廻り階段用幅木と横幅木でもって、廻り階段へ幅木を固着する取付構造がある。
(例えば、特許文献1参照)
【0003】
【特許文献1】
特開平10−37420号公報(第1−3頁、図1、図2、図6)
【0004】
このように、廻り階段用幅木と横幅木でもって、廻り階段へ幅木を固着する取付構造において、廻り階段部における蹴込板と、壁面又は柱側面との境界部の外観を美麗に仕上げることのできるものでありますが、本願発明の階段用幅木の構造では、踏み板と蹴込板と壁面との境界部に幅木を配設して、外観の美観を損なわないようにしている。そして、廻り階段用幅木と横幅木の二部材で固定しているので、幅木材料形状の仕上げに時間がかかり、材料コストが高く、角度合わせが困難となり、施工のしにくい幅木である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点の解決を目的とするものであり、幅木本体の長手方向に沿った下端部に表面側から裏面側へ上方傾斜する傾斜面を設けているので、この一本の幅木を切断して傾斜面を有する縦幅木と横幅木とを形成し、この横幅木の傾斜面を当接して簡単に隙間が開かないように施工できるようにした幅木及びその幅木の廻り階段への取付構造に設けられたを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の幅木は、幅木本体の長手方向に沿った下端部に表面側から裏面側へ上方傾斜する傾斜面を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
したがって、通常の内壁面に簡単に幅木を固定できるとともに廻り階段でも幅木を切断することで、蹴込板に傾斜面を当接することにより隙間なく簡単に施工が可能となる。
【0008】
本発明の請求項2記載の幅木は、請求項1記載の幅木本体の表面及び上面を完全被覆するとともに、上面から裏面端部及び傾斜面の端部に延設する化粧シートを貼着することを特徴とするものである。
【0009】
したがって、幅木を縦方向に切断して、横幅木と縦幅木として用いられても化粧シートが剥がれることもなく簡単に施工できる。
【0010】
本発明の請求項3記載の幅木の廻り階段への取付構造は、請求項1又は請求項2記載の幅木を用いて、踏み板と蹴込板とで廻り階段を形成した幅木の取付構造において、前記踏み板上で上記幅木の傾斜面が表面側から裏面側へ上方傾斜するように壁面に固着するとともに平面視で水平傾斜する蹴込板の立上り部に上記幅木の傾斜面の端部が当接するように横方向に転回して固着することを特徴とするものである。
【0011】
したがって、この一本の幅木を切断して廻り階段として用いられる場合には、傾斜面を有する縦幅木と横幅木とを形成し、この横幅木の傾斜面を蹴込板に当接することにより、簡単に隙間が開かないように施工ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1及び図2に示したように、本発明の実施形態に係わる幅木及び図3乃至図7に示したの幅木の廻り階段への取付構造であって、以下に説明する。
【0013】
図1(a)、(b)及び図2(a)、(b)に示したように、本発明の幅木Aは、長尺状の幅木本体1の長手方向に沿った下端部2に表面側3から裏面側4へ上方傾斜する傾斜面5を設けたものである。
【0014】
この幅木Aによって、通常の内壁面に簡単に横幅木A1を固定できるとともに廻り階段6でも幅木Aを切断して傾斜面5を90度転換することで(b)のような縦幅木A2を形成することができる。
【0015】
尚、図2の幅木Bは、異なる実施形態であり、上記幅木Aの幅木本体1の表面3及び上面7を完全被覆するとともに、上面7から裏面4の端部及び傾斜面5の端部に延設する化粧シート8を貼着したものである。
【0016】
このように、幅木Bを縦方向に切断して、横幅木B1と幅木Bを切断して傾斜面5を90度転換することで(b)のような縦幅木B2として用いられても化粧シート8が剥がれることもなく廻り階段6及び壁面9に簡単に施工できる。
【0017】
図3乃至図7において、請求項1又は請求項2記載の幅木A、Bを用いて、踏み板10と蹴込板11とで廻り階段6を形成した幅木の取付構造において、前記踏み板10の上で上記幅木A、Bの傾斜面5が表面側3から裏面側4へ上方傾斜するように内壁面12に固着するとともに平面視で水平傾斜する蹴込板11の立上り部13に上記幅木A、Bの傾斜面5の端部が当接するように横方向に転回して固着するものである。
【0018】
このようにすることで、この一本の幅木A又は幅木Bを切断して廻り階段9として用いられる場合には、傾斜面5を有する縦幅木A1,B1と横幅木A2,B2とを形成し、この横幅木A2,B2の傾斜面5を蹴込板11の表面に当接することにより、簡単に隙間が開かないように施工ができる。
【0019】
以下、本発明の一実施例に係わる幅木及び幅木の廻り階段への取付構造について、図1乃至図7に基づいて詳述する。
【0020】
図1において、幅木Aは、長尺状の合成木材等の木質製や合成樹脂製、セメント、粘土等の無機質系材料でできた幅木本体1の長手方向に沿った下端部2に表面側3から裏面側4へ上方傾斜する傾斜面5が設けられている。
【0021】
この幅木Aによって、通常の内壁面に簡単に横幅木A1を固定できるとともに廻り階段6に利用する際にも、幅木Aを切断して傾斜面5を90度転換することで(b)のような縦幅木A2を形成することができる。
【0022】
したがって、一つの幅木Aで横幅木A1及び縦幅木A2ができ、特に廻り階段へ取付ける場合に有効と成る。
【0023】
図2において、異なる実施例に係わる幅木Bは、図1の幅木Aの幅木本体1の表面3及び上面7を完全被覆するとともに、上面7から裏面4の端部及び傾斜面5の端部に延設する合成樹脂シート、突き板等の化粧シート8を接着剤で貼着したものである。
【0024】
このとき、化粧シート8は、表裏面全面を貼着するものではなく、幅木本体1の上面7から裏面4の端部及び傾斜面5の端部に延設して貼着すれば化粧シート8の材料が少なくて済み経済的であり、化粧シート8の剥離強度も大きくなるものである。
【0025】
この幅木Bを縦方向に切断して、横幅木B1と幅木Bを切断して傾斜面5を90度転換すること縦幅木B2として用いられても化粧シート8が剥がれることもなく廻り階段9に簡単に施工できる。
【0026】
図3は、廻り階段の要部の斜視図を示すものであり、図4は、図3の平面視の廻り階段を示すものであって、踏み板10と蹴込板11とで廻り階段9を形成したものである。このときに、幅木Aを通常の踏み板10上に用いるものを横幅木A1とし、この横幅木A1を切断して傾斜面5を90度転換することで縦幅木A2を形成する。この縦幅木A2は、踏み板10の切込み溝14に嵌挿され、蹴込板11の表面16に幅木Aの傾斜面5の端部が当接するように横方向に転回して釘や接着剤で固着するものである。尚、上記幅木Aは、化粧シート8を貼着した幅木Bを用いても同様である。
【0027】
図5は、廻り階段の踏み板10の隅部に横幅木A1を切断して傾斜面5を下方にした状態で釘や接着剤で固着するようにしたものである。
【0028】
図6は、廻り階段の縦幅木A2を施工するもので、蹴込板11の角度が約60度の表面に、傾斜面5を蹴込板11の表面に当接することにより、簡単に隙間が開かないように施工することができる。
【0029】
さらに、図7(a)に示したように、廻り階段の蹴込板11の角度が鈍角になった場合や、(b)に示したように、廻り階段の蹴込板11の角度が180度になった場合でも簡単に縦幅木A2の傾斜面5によって、隙間なく施工することができる。
【0030】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載の幅木は、幅木本体の長手方向に沿った下端部に表面側から裏面側へ上方傾斜する傾斜面が設けられているので、通常の内壁面に簡単に幅木を固定できるとともに廻り階段でも幅木を切断することで、蹴込板に傾斜面を当接することにより隙間なく簡単に施工が可能となる。
【0031】
本発明の請求項2記載の幅木は、幅木本体の表面及び上面を完全被覆するとともに、上面から裏面端部及び傾斜面の端部に延設する化粧シートを貼着しているので、幅木を縦方向に切断して、横幅木と縦幅木として用いられても化粧シートが剥がれることもなく簡単に施工できる。
【0032】
本発明の請求項3記載の幅木の廻り階段への取付構造は、踏み板と蹴込板とで廻り階段を形成した幅木の取付構造において、前記踏み板上で上記幅木の傾斜面が表面側から裏面側へ上方傾斜するように壁面に固着するとともに平面視で水平傾斜する蹴込板の立上り部に上記幅木の傾斜面の端部が当接するように横方向に転回して固着しているので、この一本の幅木を切断して廻り階段として用いられる場合には、傾斜面を有する縦幅木と横幅木とを形成し、この横幅木の傾斜面を蹴込板に当接することにより、簡単に隙間が開かないように施工ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の一実施例に係わる幅木を示す斜視図であり、(b)は、(a)を縦幅木とした斜視図である。
【図2】(a)は、本発明の異なる実施例に係わる幅木を示す斜視図であり、(b)は、(a)を縦幅木とした斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係わる幅木を廻り階段に施工した状態を示す要部の斜視図である。
【図4】本発明の横幅木及び縦幅木を廻り階段に施工する状態を示す要部の平面図である。
【図5】本発明の図3及び図4に示したX−X縦断面図である。
【図6】本発明の図3及び図4に示したA部の拡大した要部の平面図である。
【図7】(a)は、本発明の蹴込板が鈍角の場合の縦幅木の取付け状態を示す平面図、(b)は、蹴込板が180度の場合の縦幅木の取付け状態を示す平面図である。
【符号の説明】
A、B 幅木
A1,B1 横幅木
A2,B2 縦幅木
1 幅木本体
2 下端部
3 表面
4 裏面
5 傾斜面
6 廻り階段
7 上面
8 化粧シート
9 壁面
10 踏み板
11 蹴込板
12 内壁面
13 立上り部
14 切込み溝
Claims (3)
- 幅木本体の長手方向に沿った下端部に表面側から裏面側へ上方傾斜する傾斜面を設けたことを特徴とする幅木。
- 上記幅木本体の表面及び上面を完全被覆するとともに、上面から裏面端部及び傾斜面の端部に延設する化粧シートを貼着することを特徴とする請求項1記載の幅木。
- 踏み板と蹴込板とで廻り階段を形成した幅木の取付構造において、前記踏み板上で上記幅木の傾斜面が表面側から裏面側へ上方傾斜するように壁面に固着するとともに平面視で水平傾斜する蹴込板の立上り部に上記幅木の傾斜面の端部が当接するように横方向に転回して固着することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の幅木の廻り階段への取付構造。
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---|---|---|---|
JP2002335544A JP2004169380A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 幅木及びその幅木の廻り階段への取付構造 |
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JP (1) | JP2004169380A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056520A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Asahi Woodtec Corp | 廻り階段 |
JP2010281077A (ja) * | 2009-06-03 | 2010-12-16 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 階段の巾木構造 |
JP2015078486A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-04-23 | 株式会社ウッドワン | 廻り階段用幅木 |
-
2002
- 2002-11-19 JP JP2002335544A patent/JP2004169380A/ja active Pending
Cited By (3)
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