JP2015078486A - 廻り階段用幅木 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工精度が高くなくても段鼻や蹴込板との間に隙間が生じ難く、しかも傷やきしみ音が発生し難い廻り階段用幅木を提供する。
【解決手段】廻り階段に配置され、踏板Fの外周側端部の上端に沿って水平に延びる第一部材21と、蹴込板Kの外周側の前方で鉛直に延びる第二部材22を備える廻り階段用幅木200であって、第二部材22は、蹴込板Kに接する第二パッキン24が後端に取付けられた縦長板状の第二本体部22aと、第二本体部22aの上端の前端から略中央までの部位が上方へ突出する第二突出部22bを備え、第二突出部22bの後端は、側板Sに接する裏側から表側に向かって後方へ傾斜し、第二パッキン24が蹴込板Kの前面に弾接するとともに、第二突出部22bの傾斜部分22cの先端が段鼻Nの前面に当接する。
【選択図】図3

Description

本発明は、廻り階段に配置され、水平に延びる第一部材と鉛直に延びる第二部材を備える廻り階段用幅木に関するものである。
箱形階段と称される従来の階段では、側板表面に踏板及び蹴込板の端部が入る溝を加工した上で、踏板及び蹴込板を取り付けて完成される。通常この方法では、踏板、蹴込板、側板が同一樹種・色で統一されて施工されるので、高精度で施工した場合は、美観上優れる。
しかし、施工には高度の技術が要求され、特に側板への踏板及び蹴込板の取付け部分加工の際に、化粧面に直接ノミ等の工具で加工を行う必要があるので、化粧面を傷つけないように神経を使う上、踏板との間に隙間が生じやすい欠点がある。
そこで近年では、特に低コスト住宅を中心に、より簡易な方法が提案され、一般化されている。これは一般に雛壇階段と称される階段において、箱形階段の側板に相当するささら桁上面を鋸歯状に加工を行ない、この上に踏板及び蹴込板を置くように施工する階段である(例えば、引用文献1参照)。
この方法だと、ささら桁には、踏板や蹴込板の入る複雑な溝を加工する必要は無く、踏板や蹴込板が載せられるだけの単純な鋸歯状加工を行うだけで済む。しかも、ささら桁に関しては、施工完了後、完全に階段裏側に隠れてしまうので、化粧材も不要で、箱型階段における側板のように、化粧面を傷つけないように神経を使う必要も無い。
この雛壇階段では、ささら桁上に踏板を直接置いて施工するので、踏板両端は側板にそのまま接した状態となっている。このままでは踏板端部と側板との間の隙間(5〜10mm程度)が目立つので、通常は階段幅木と称される部材で、この隙間を隠蔽する方法が行われる。
この階段幅木については、踏板と蹴込板が約90度の角度で13段程度連続するので、部屋に使用される幅木とは異なり、踏板及び蹴込板に合わせて、留め加工を用いてL字状の基本ユニットを組み合わせて施工する場合が多かった(例えば、引用文献2参照)。
このような階段幅木は、上り始めと上りきりで向きが180度変化する平面コ字状の折り返し階段や、上り始めと上りきりで向きが90度変化する平面L字状のかね折れ階段の、その折り返し部分である廻り階段にも用いられるが、直線階段では踏板(段鼻)や蹴込板が側板(すなわち廻り階段用幅木も)に直角であることに対し、図15に示すように廻り階段ではその角度は直角とは限らない。
踏板Fや蹴込板Kと廻り階段用幅木100のなす角度が直角でないと、廻り階段用幅木100と踏板Fや蹴込板Kとの間に隙間が生じ易い。また、踏板F等と廻り階段用幅木100の角度によっては(図15のB部及びE部)、廻り階段用幅木100の後端を斜めにカットしないと、確実に隙間が生じてしまう。
隙間が生じると、美観が損なわれるだけでなく隙間にゴミが入り込むので、好ましくない。
したがって、図16乃至20に示すように、その隙間が生じないように段鼻Nや踏板Fの前面に当接する廻り階段用幅木100の部位を必要に応じてそれぞれ斜めにカットして、その先端を段鼻Nや踏板Fに当接させる廻り階段用幅木100が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平09−228598号公報 実開平05−034232号公報 特開平10−37420号公報
この廻り階段用幅木100は、図15のA部(図16)、C部(図18)、及びD部(図19)に配置されるものは、廻り階段用幅木100の表面に対して後端が垂直にカットされている。
一方、図15のB部及びE部では、同じように後端を垂直にカットした廻り階段用幅木100を配置すると、踏板F及び蹴込板Kの回転角度の関係で廻り階段用幅木100の木口面が外観に現れて美観を損ね、またその木口面の露出に伴って隙間が生じるので、図17や図20に示すように廻り階段用幅木100の後端の部位の二箇所をそれぞれ斜めにカットし、それを防止している。
このようにして、廻り階段用幅木100の後端を段鼻Nの前面及び蹴込板Kの前面の両方に当接させている。
しかしながら、廻り階段用幅木100の表面に対して垂直のカット、及び斜めのカットのいずれであっても、前後方向の位置が異なる段鼻Nと蹴込板Kが同時に廻り階段用幅木100に当接するので、廻り階段用幅木100の加工精度が高くないと結局は廻り階段用幅木100と段鼻Nの間、又は廻り階段用幅木100と蹴込板Kの間のうちいずれか一方に隙間が生じてしまう。
また、廻り階段用幅木100が段鼻Nや蹴込板Kと当接する部位は、擦れて外観面に傷が付き易く、またきしみ音が発生し易い。
そこで、本発明の目的とするところは、加工精度が高くなくても段鼻や蹴込板との間に隙間が生じ難く、しかも傷やきしみ音が発生し難い廻り階段用幅木を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の廻り階段用幅木(200)は、側板(S)に接するとともに段鼻(N)が蹴込板(K)よりも前方に突出する踏板(F)の、その高さを順に変えつつ前記踏板(F)及び蹴込板(K)の組合せのそれぞれの位置を回転させた廻り階段に配置され、前記踏板(F)の外周側端部の上端に沿って水平に延びる第一部材(21)と、前記蹴込板(K)の外周側の前方で鉛直に延びる第二部材(22)を備える廻り階段用幅木(200)であって、前記第二部材(22)は、前記蹴込板(K)に接する第二パッキン(24)が後端に取付けられた縦長板状の第二本体部(22a)と、前記第二本体部(22a)の上端の前端から略中央までの部位が上方へ突出する第二突出部(22b)を備え、前記第二突出部(22b)の後端は、前記側板(S)に接する裏側から表側に向かって後方へ傾斜し、前記第二パッキン(24)が前記蹴込板(K)の前面に弾接するとともに、前記第二突出部(22b)の傾斜部分(22c)の先端が前記段鼻(N)の前面に当接することを特徴とする。
また、請求項2に記載の廻り階段用幅木(200)は、前記傾斜部分(22c)の高さは前記段鼻(N)の厚さと略等しく、前記傾斜部分(22c)が前記段鼻(N)と相対向することを特徴とする。
また、請求項3に記載の廻り階段用幅木(200)は、側板(S)に接するとともに段鼻(N)が蹴込板(K)よりも前方に突出する踏板(F)の、その高さを順に変えつつ前記踏板(F)及び蹴込板(K)の組合せのそれぞれの位置を回転させた廻り階段に配置され、前記踏板(F)の外周側端部の上端に沿って水平に延びる第一部材(21)と、前記蹴込板(K)の外周側の前方で鉛直に延びる第二部材(22)を備える廻り階段用幅木(200)であって、前記第二部材(22)は、第二パッキン(24)が後端に取付けられた縦長板状の第二本体部(22a)を備えるとともに、前記蹴込板(K)の前面に接し前記第二部材(22)の第二パッキン(24)と前記蹴込板(K)との隙間を塞ぐ縦長板状の第三部材(25)をさらに備え、前記第三部材(25)の後端は、前記側板(S)に接する裏側から表側に向かって後方へ傾斜して、前記第二パッキン(24)の上部(24A)が前記段鼻(N)の前面に弾接するとともに、前記第三部材(25)の傾斜部分(25c)の先端が前記蹴込板(K)の前面に当接することを特徴とする。
また、請求項4に記載の廻り階段用幅木(200)は、前記傾斜部分(22c,25c)の先端の角度を、平面視で45°未満としたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の廻り階段用幅木(200)は、前記踏板(F)及び蹴込板(K)の組合せの回転角度にかかわらず、前記傾斜部分(22c,25c)の先端の角度を一定としたことを特徴とする。
ここで、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の請求項1に記載の廻り階段用幅木によれば、第二本体部に取付けられた第二パッキンが蹴込板の前面に弾接するとともに、第二突出部の傾斜部分の先端が段鼻の前面に当接するので、第二パッキンによって隙間が吸収され、加工精度が高くなくても第二パッキンと蹴込板との間、及び第二突出部と段鼻との間のいずれにも隙間が生じ難い。
また、第二パッキンが蹴込板の前面に弾接するので、その蹴込板の外観面に傷が付き難く、蹴込板において当接に伴うきしみ音はほとんどしない。
また、第二パッキンはそれ自体が保護材になるので、廻り階段用幅木の輸送時の保護は第二突出部の傾斜部分だけで済む。
また、請求項2に記載の廻り階段用幅木によれば、請求項1に記載の発明の作用効果に加え、傾斜部分の高さは段鼻の厚さと略等しく、傾斜部分が段鼻と相対向するので、輸送時等に破損し易い傾斜部分は必要最小限の大きさである。
また、請求項3に記載の廻り階段用幅木によれば、第二パッキンの上部が段鼻の前面に弾接するとともに、第三部材の傾斜部分の先端が蹴込板の前面に当接するので、第二パッキンによって隙間が吸収され、加工精度が高くなくても第二パッキンと段鼻との間、及び第三部材と蹴込板との間のいずれにも隙間が生じ難い。
また、第二パッキンの上部が段鼻の前面に弾接するので、段鼻の外観面に傷が付き難い。また、段鼻においてきしみ音はほとんどしない。
また、請求項4に記載の廻り階段用幅木によれば、請求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加え、傾斜部分の先端の角度を、平面視で45°未満としたので、踏板及び蹴込板の組合せの回転角度にかかわらず、廻り階段に廻り階段用幅木を配置したときに廻り階段用幅木の木口面が外観に現れず、また木口面の露出に伴う隙間も生じない。よって、確実に美観を向上させることができる。
また、請求項5に記載の廻り階段用幅木によれば、請求項4に記載の発明の作用効果に加え、踏板及び蹴込板の組合せの回転角度にかかわらず、傾斜部分の先端の角度を一定としたので、その角度が何種類もある場合と比べてコストの低減になる。
すなわち、廻り階段の段数が増減しても、あるいは直線階段であっても、一種類の廻り階段用幅木で対応できるので、製造コスト及び製品管理コストを低減可能である。
なお、本発明の廻り階段用幅木のように、第二パッキンが蹴込板又は段鼻の前面に弾接するとともに、傾斜部分の先端が段鼻又は蹴込板の前面に当接する点は、上述した特許文献1乃至3には全く記載されていない。
本発明の第一実施形態に係る廻り階段用幅木を示す正面図である。 本発明の第一実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図1のX−X線拡大断面図である。 図15のA部に配置された本発明の第一実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図1のX−X線拡大断面図である。 図15のB部に配置された本発明の第一実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図1のX−X線拡大断面図である。 図15のC部に配置された本発明の第一実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図1のX−X線拡大断面図である。 図15のD部に配置された本発明の第一実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図1のX−X線拡大断面図である。 図15のE部に配置された本発明の第一実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図1のX−X線拡大断面図である。 図15のA部に配置された本発明の第一実施形態に係る廻り階段用幅木における第二パッキンを広げた状態を示す、図1のX−X線拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係る廻り階段用幅木を示す正面図である。 図15のA部に配置された本発明の第二実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図9のY−Y線拡大断面図である。 図15のB部に配置された本発明の第二実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図9のY−Y線拡大断面図である。 図15のC部に配置された本発明の第二実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図9のY−Y線拡大断面図である。 図15のD部に配置された本発明の第二実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図9のY−Y線拡大断面図である。 図15のE部に配置された本発明の第二実施形態に係る廻り階段用幅木を示す、図9のY−Y線拡大断面図である。 左廻りの廻り階段を示す平面図である。 図15のA部に配置された従来例に係る廻り階段用幅木を示す要部拡大断面図である。 図15のB部に配置された従来例に係る廻り階段用幅木を示す要部拡大断面図である。 図15のC部に配置された従来例に係る廻り階段用幅木を示す要部拡大断面図である。 図15のD部に配置された従来例に係る廻り階段用幅木を示す要部拡大断面図である。 図15のE部に配置された従来例に係る廻り階段用幅木を示す要部拡大断面図である。
(第一実施形態)
図1乃至図7、及び図15を参照して、本発明の第一実施形態に係る廻り階段用幅木200を説明する。
この廻り階段用幅木200は、第一部材21と、第二部材22を備える。そして、特に第二部材22の形状に特徴を有する。
また、この廻り階段用幅木200の取付けの対象となる廻り階段は、鉛直に延びる蹴込板Kと水平に延びる踏板Fからなり、その踏板Fの前端部分である段鼻Nが蹴込板Kよりも前方に突出する。また、蹴込板Kや踏板Fの少なくともいずれか一端(図1においては紙面奥側)は側板に接する。
そして、踏板Fの高さを順に変えつつ、図15に示すように踏板F及び蹴込板Kの組合せのそれぞれの位置を回転させており、ここでは上り始めと上りきりで向きが180度変化する折り返し階段の折り返し部分は六段である。
なお、図1等における紙面右側を階段幅木200の前方とし、紙面左側を後方とする。また、従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
第一部材21は、廻り階段に取付けられた状態において、側板Sに接するとともに踏板Fの側板S側(外周側)の上端に沿って水平に延び、第一本体部21aと第一突出部21bからなる。
第一本体部21aは、横長板状で、踏板Fに接する第一パッキン23が下端に取付けられている。
そして第一突出部21bが、第一本体部21aの前端の略中央から前側上方に傾斜して三角形状に突出する。
第一パッキン23は踏板Fの外周側の上面に接し、第一パッキン23の前後方向の長さは第一本体部21aの前後方向長さに等しく、段鼻Nを含めた踏板Fの前後方向の長さから他の第二部材22の前後方向の長さを減じた長さとも等しい。
また、第一本体部21aの前端は段鼻Nの前端と面一であり、第一本体部21aの上端と第一突出部21bの上端は面一となっている。
また、第一突出部21bの傾斜部分と第一部材21の上端とのなす角度は45°である。
そして、第一突出部21bと第二突出部22bが留め継ぎされて第一部材21と第二部材22とのなす角度が略90°となっている。
第二部材22は、側板Sに接するとともに蹴込板Kの側板S側の前方で鉛直に延び、第二本体部22aと第二突出部22bからなる。
第二本体部22aは、縦長板状で、蹴込板Kに接する第二パッキン24が後端に取付けられている。
そして、第二本体部22aの上端の前端から略中央までの部位が第二突出部22bとして、上方へ矩形状に突出するとともに、さらにその矩形状突出部分の後端の上端から前側上方に傾斜して三角形状に突出している。
第二パッキン24は蹴込板Kの外周側端部の前面全面に接し、第二パッキン24の上下方向の長さは第二本体部22aの上下方向の長さに等しく、蹴込板Kの上下方向の長さから他の踏板Fの厚さを減じた長さとも等しい。
第二パッキン24、第一パッキン23ともに表側から裏側へ湾曲突出した断面略舌状であり、外力を加えない状態においては湾曲突出部分が閉状態であるが、これを開状態とすることもできる。
また、第二本体部22aの上端は、蹴込板Kの上端と面一であり、段鼻N(踏板F)の下端に接している。
また、第二本体部22aの前端、第二突出部22bの矩形状部分の前端、及び第二突出部22bの三角形状部分の前端は面一になっている。
さらに、第二突出部22bの矩形状部分の高さは、第一本体部21aの下端から第一突出部21bの下端までの高さに段鼻Nの厚さを加えた高さ以上、かつ第一本体部21aの下端から第一突出部21bの下端までの高さに段鼻Nの厚さと第一パッキン23の幅を加えた高さ未満である。
すなわち、第一パッキン23の伸び縮みの分だけ、第二突出部22bの矩形状部分の高さの許容値に余裕がある。
また、第二突出部22bの矩形状突出部分の後端から第二本体部22aの後端に第二パッキン24の幅(厚さ)を加えた長さは、段鼻Nの蹴込板Kからの突出量に等しく、第二突出部22bの矩形状突出部分の後端に段鼻Nの前端が当接する。これも、第一パッキン23の伸び縮み分と同様に、第二パッキン24の伸び縮み分だけ許容値に幅があるという意味である。
さらに、図2に示すように第二突出部22bの後端は、側板Sに接する裏側から表側に向かって後方へ傾斜する。つまり、この厚さ方向傾斜部分22cは表側かつ後方側が尖った先端となっている。
厚さ方向傾斜部分22cの先端の角度は、平面視で45°未満である。なお、加工の容易さの都合でちょうど45°としてもよい。
また、厚さ方向傾斜部分22cは、第二突出部22bの下端から段鼻Nの厚さと略等しい高さまで形成されている。
このように構成された廻り階段用幅木200を廻り階段のそれぞれの踏板F及び蹴込板Kの組合せに配置したときには、図3乃至図7のようになる。
つまり、図15に示すA部〜E部の五箇所は、全て同じ形状の第一部材21及び第二部材22からなる廻り階段用幅木200が用いられ、第二パッキン24が蹴込板Kの前面に弾接するとともに、第二突出部22bの厚さ方向傾斜部分22cの先端が段鼻Nの前面に相対向して当接する。換言すれば、廻り階段(段鼻N及び蹴込板K)に当接する廻り階段用幅木200の部位のうち、第二突出部22bの後端のみが厚さ方向に傾斜している。
図15に示すA部〜E部のいずれにおいても図3乃至図7に示すように第二パッキン24は閉状態であるが、図8に示すように第二パッキン24を開状態として蹴込板Kとの隙間を埋めてもよい。
なお、図3乃至図7では段鼻Nの前面を二点鎖線で表現した。また段鼻N(踏板F)の断面のハッチングは図面の視認性悪化を防止するために省略している。
以上のように構成された廻り階段用幅木200によれば、第二本体部22aに取付けられた第二パッキン24が蹴込板Kの前面に弾接するとともに、第二突出部22bの傾斜部分22cの先端が段鼻Nの前面に当接するので、第二パッキン24によって隙間が吸収され、加工精度が高くなくても第二パッキン24と蹴込板Kとの間、及び第二突出部22bと段鼻Nとの間のいずれにも隙間が生じ難い。
また、第二パッキン24が蹴込板Kの前面に弾接するので、その蹴込板Kの外観面に傷が付き難く、蹴込板Kにおいて当接に伴うきしみ音はほとんどしない。
また、第二パッキン24はそれ自体が保護材になるので、廻り階段用幅木200の輸送時の保護は第二突出部22bの傾斜部分22cだけで済む。
また、傾斜部分22cの高さは段鼻Nの厚さと略等しく、傾斜部分22cが段鼻Nと相対向するので、輸送時等に破損し易い傾斜部分22cは必要最小限の大きさである。
また、傾斜部分22cの先端の角度を、平面視で45°未満としたので、踏板F及び蹴込板Kの組合せの回転角度にかかわらず、廻り階段に廻り階段用幅木200を配置したときに廻り階段用幅木200の木口面が外観に現れず、また木口面の露出に伴う隙間も生じない。よって、確実に美観を向上させることができる。
しかも、踏板F及び蹴込板Kの組合せの回転角度にかかわらず、傾斜部分22cの先端の角度を一定としたので、その角度が何種類もある場合と比べてコストの低減になる。
すなわち、廻り階段の段数が増減しても、あるいは直線階段であっても、一種類の廻り階段用幅木200で対応できるので、製造コスト及び製品管理コストを低減可能である。
(第二実施形態)
次に図9乃至図15を参照して、本発明の第二実施形態に係る廻り階段用幅木200を説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
この廻り階段用幅木200は、第一部材21と、第二部材22と、第三部材25を備える。
第一部材21は、第一本体部21aと第一突出部21bからなる。
第一本体部21aは、横長矩形状で、踏板Fに接する第一パッキン23が下端に取付けられている。
また、第一突出部21bは、第一本体部21aの前端の下端から前側上方に傾斜して三角形状に突出している。
第二部材22は、第二本体部22aと第二突出部22bからなる。
第二本体部22aは、縦長矩形状で、第二パッキン24が後端に取付けられている。
また、第二突出部22bは、第二本体部22aの後端の上端から前側上方に傾斜して三角形状に突出している。
第二パッキン24は、段鼻Nの下端のラインで上下二つに分かれており、上側の段鼻N前端に当接する部分24Aは閉状態であり、一方それより下の部分24Bは開状態である。
この第二パッキン24の開状態部分24Bは、後述する第三部材25の前部に表側から被せられ、第二パッキン24の先端裏面が第三部材25に弾接している。
そして、第一突出部21bと第二突出部22bが留め継ぎされて第一部材21と第二部材22とのなす角度が略90°となっている。
第三部材25は、縦長矩形状で、蹴込板Kの前端に接して設けられ、第二部材22の第二パッキン24の開状態部分と蹴込板Kとの隙間を塞いでいる。
また、第三部材25の後端は、側板Sに接する裏側から表側に向かって後方へ傾斜した厚さ方向傾斜部分25cとなっている。
このように構成された廻り階段用幅木200を廻り階段のそれぞれの踏板F及び蹴込板Kの組合せに配置したときには、図10乃至図14のようになる。
つまり、図15に示すA部〜E部の五箇所は、全て同じ形状の第一部材21、第二部材22、及び第三部材25からなる廻り階段用幅木200が用いられ、第一実施形態とは異なり、第二パッキン24の上部が段鼻Nの前面に弾接するとともに、第三部材25の厚さ方向傾斜部分25cの先端が蹴込板Kの前面に当接している。
以上のように構成された廻り階段用幅木200によれば、第二パッキン24の上部24Aが段鼻Nの前面に弾接するとともに、第三部材25の厚さ方向傾斜部分25cの先端が蹴込板Kの前面に当接するので、第二パッキン24によって隙間が吸収され、加工精度が高くなくても第二パッキン24と段鼻Nとの間、及び第三部材25と蹴込板Kとの間のいずれにも隙間が生じ難い。
また、第二パッキン24の上部24Aが段鼻Nの前面に弾接するので、段鼻Nの外観面に傷が付き難い。また、段鼻Nにおいてきしみ音はほとんどしない。
また、第二パッキン24の下部24Bを開状態として第三部材25に表側から被せているので、略舌状部分の長さ分だけ第二部材22と第三部材25との間隔を調整可能である。
なお、第一、第二実施形態において、厚さ方向傾斜部分22c,25cの先端の角度を、平面視で45°未満としたが、これに限られるものではない。
また、踏板F及び蹴込板Kの組合せの回転角度にかかわらず、厚さ方向傾斜部分22c,25cの先端の角度を一定としたが、これに限られるものではなく、数種類の廻り階段用幅木200を用いてもよい。
また、段鼻Nに当接する部位と蹴込板Kに当接する部位のうち、いずれか一方に第二パッキン24を取付けて、他方は厚さ方向に傾斜を設けるのみとしたが、これに限られるものではなく両方にパッキンを設けてもよい。但し、この場合には製造コストが嵩んでしまう。
また、廻り階段は六段であるとしたが、これに限られるものではない。
21 第一部材
21a 第一本体部
21b 第一突出部
22 第二部材
22a 第二本体部
22b 第二突出部
22c 傾斜部分(厚さ方向傾斜部分)
23 第一パッキン
24 第二パッキン
25 第三部材
25c 傾斜部分(厚さ方向傾斜部分)
100 廻り階段用幅木
200 廻り階段用幅木
F 踏板
K 蹴込板
N 段鼻
S 側板

Claims (5)

  1. 側板に接するとともに段鼻が蹴込板よりも前方に突出する踏板の、その高さを順に変えつつ前記踏板及び蹴込板の組合せのそれぞれの位置を回転させた廻り階段に配置され、
    前記踏板の外周側端部の上端に沿って水平に延びる第一部材と、前記蹴込板の外周側の前方で鉛直に延びる第二部材を備える廻り階段用幅木であって、
    前記第二部材は、
    前記蹴込板に接する第二パッキンが後端に取付けられた縦長板状の第二本体部と、
    前記第二本体部の上端の前端から略中央までの部位が上方へ突出する第二突出部を備え、
    前記第二突出部の後端は、前記側板に接する裏側から表側に向かって後方へ傾斜し、
    前記第二パッキンが前記蹴込板の前面に弾接するとともに、前記第二突出部の傾斜部分の先端が前記段鼻の前面に当接することを特徴とする廻り階段用幅木。
  2. 前記傾斜部分の高さは前記段鼻の厚さと略等しく、前記傾斜部分が前記段鼻と相対向することを特徴とする請求項1に記載の廻り階段用幅木。
  3. 側板に接するとともに段鼻が蹴込板よりも前方に突出する踏板の、その高さを順に変えつつ前記踏板及び蹴込板の組合せのそれぞれの位置を回転させた廻り階段に配置され、
    前記踏板の外周側端部の上端に沿って水平に延びる第一部材と、前記蹴込板の外周側の前方で鉛直に延びる第二部材を備える廻り階段用幅木であって、
    前記第二部材は、第二パッキンが後端に取付けられた縦長板状の第二本体部を備えるとともに、
    前記蹴込板の前面に接し前記第二部材の第二パッキンと前記蹴込板との隙間を塞ぐ縦長板状の第三部材をさらに備え、
    前記第三部材の後端は、前記側板に接する裏側から表側に向かって後方へ傾斜して、
    前記第二パッキンの上部が前記段鼻の前面に弾接するとともに、前記第三部材の傾斜部分の先端が前記蹴込板の前面に当接することを特徴とする廻り階段用幅木。
  4. 前記傾斜部分の先端の角度を、平面視で45°未満としたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の廻り階段用幅木。
  5. 前記踏板及び蹴込板の組合せの回転角度にかかわらず、前記傾斜部分の先端の角度を一定としたことを特徴とする請求項4に記載の廻り階段用幅木。
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