JP2018184704A - 階段手摺及び階段室 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、直角な一つの方向転換部による回り部を有するかね折り階段、又は少なくとも上階部か下階部で直角な一つの方向転換部による回り部を有する直階段等でも同様である。
方向転換部2を有する階段の側方に沿って備えられ、複数の手摺構成部材51・52・53・54・55・56・57からなる手摺5であって、
前記複数の手摺構成部材51・52・53・54・55・56・57は、手の平を載せることが可能な平坦に形成された上面部を有し、且つ手で握ることが可能な幅を有していて、前記方向転換部に配置される手摺構成部材53(54)と、その手摺構成部材53(54)に隣り合う手摺構成部材54(55)とが、少なくとも手に触れる継手部材は用いずに連続的に設けられていることを特徴とする。
そして、方向転換部2に配置される手摺構成部材53(54)と、その手摺構成部材53(54)に隣り合う手摺構成部材54(55)とが、少なくとも手に触れる継手部材は用いずに連続的に設けられているので、階段の方向転換部2において、例えば高齢者や障がい者が、手に触れる継手の存在により手に力が入らなかったり、違和感を与えたりすることなく、手の平への情報を統一化して、手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
請求項1に記載の階段手摺において、
前記階段は、複数の前記方向転換部による踊り場2か回り部を有する折り返し階段若しくは回り階段、又は少なくとも上階部か下階部で一つの前記方向転換部による回り部を有する直階段で、
前記手摺は、前記折り返し階段若しくは前記回り階段、又は前記回り部を有する直階段の外回りに沿って配置される外回り手摺5であることを特徴とする。
請求項2に記載の階段手摺において、
前記踊り場2又は前記回り部の直角部分で、前記隣り合う手摺構成部材53・54・55同士が水平部分で継目58を介して前記連続的に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の階段手摺において、
前記踊り場2又は前記回り部と、当該踊り場2又は回り部に連続する階段部1(3)との接続部分で、前記隣り合う手摺構成部材52・53(55・56)同士が水平部分で継目58を介して前記連続的に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の階段手摺において、
前記隣り合う手摺構成部材53・54(54・55)同士の継目58は、一方の手摺構成部材53(54)の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材54(55)の長さ方向に沿った側面とが近接して対向していることを特徴とする。
請求項5に記載の階段手摺において、
前記折り返し階段の前記踊り場2、又は前記回り階段の前記回り部の複数の前記直角部分では、一方の手摺構成部材53(54)の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材54(55)の長さ方向に沿った側面との前記近接して対向する前記継目58が直交方向となっていることを特徴とする。
そして、次の直角部分においても、手摺構成部材54・55の継目58間の近接対向部分で、違和感を感じずに、最初の直角部分と同様の継目58の順番感触により、手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
請求項4に記載の階段手摺において、
前記踊り場2又は前記回り部と前記階段部1(3)との接続部分で、前記隣り合う手摺構成部材52・53(55・56)同士の前記継目58は、両方の手摺構成部材52・53(55・56)の長さ方向の先端面が互いに近接して対向していることを特徴とする。
請求項1から7のいずれか一項に記載の階段手摺を備える階段室を特徴とする。
請求項8に記載の階段室において、
前記階段の側部に沿って壁との間に設けられる幅木13・23・33を備え、
前記幅木13・23・33は、上面が前記階段の段板11・21・31の上面から高さが5〜15mmに形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載の階段室において、
前記幅木13・23・33は、前面が前記段板11・21・31の段鼻からの突出長さが5〜15mmに形成されていることを特徴とする。
したがって、階段室の安全性が全体として高まる。
(実施形態1)
図1及び図2は本発明に係る階段手摺を備える階段室の一例を示すもので、1は上階側階段部、2は踊り場、3は下階側階段部、4は内回り手摺、5は外回り手摺、6はブラケット、7は壁、8は窓、9は上階部のホールである。
なお、踊り場2の突き当たりの壁面74には、窓8が設けられていて、81は窓枠である。
また、内回り手摺4の内方に透明ガラス41が組み込まれて、外回り手摺5は、壁7に脱着式のブラケット6で取り付けられ、端部が直角部5aを壁面に当接させたL字形状による袖巻き込み防止仕様となっている。
ここで、壁7の色が白に対し、階段の段板及び蹴込み板、手摺4・5、幅木13・23・33、窓枠81は全て同じ色(例えばブラックウォールナット等)となっている。
これらの手摺構成部材51・52・53・54・55・56は、手の平を載せることが可能な平坦に形成された上面部を有し、且つ手で握ることが可能な幅(例えば40mm)を有している。
すなわち、隣り合う手摺構成部材53・54・55同士が、少なくとも手に触れる継手部材は用いずに、内部でダボ結合の継手で接続することで、近接して対向する近接継目58において、スリット状の極小さな隙間が形成されている。
なお、他の手摺構成部材51・52・53及び手摺構成部材55・56は、各々の連続継目59でそれぞれ隙間なく連続している。
したがって、ブラケット6が邪魔になることなく、外廻り手摺5の下水平部を、図示したように、両側から手の指先でしっかりつかみこむことができる。
そして、踊り場2において、手摺構成部材53・54と、その手摺構成部材53・54に各々隣り合う手摺構成部材54・55とが、少なくとも手に触れる継手部材は用いずに連続的に設けられているため、踊り場2において、例えば高齢者や障がい者が、手に触れる継手の存在により手に力が入らなかったり、違和感を与えたりするのを防止し、手の平への情報を統一化して、外回り手摺5の水平部分を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
そして、次の隅部においても、例えば手摺構成部材54・55の近接継目58間の対向部分で、違和感を感じずに、最初の隅部と同様の継目58の順番感触により、外回り手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
以上の実施形態においては、直角な二つの方向転換部による踊り場を有する折り返し階段としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、直角な二つの方向転換部による回り部を有する回り階段や、直角な一つの方向転換部による回り部を有するかね折り階段、又は少なくとも上階部か下階部で直角な一つの方向転換部による回り部を有する直階段等であってもよい。
また、手摺構成部材の素材及び寸法等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
次に、階段幅木の従来例について説明する。
階段室においては、壁面の段板に沿って幅木が設けられている(例えば前記特許文献1参照)。
このように、従来の階段幅木101だと、段板100からの高さ及び段鼻からの突出長さともに約60mm前後であったことから、階段を降りる際において、陰影や光の加減で段鼻の位置を見間違えてしまい、仮想線で示したように、段鼻位置の誤認で、例えば23〜27cm等の成人の足Fの母指球F1、及び不図示の小指が段鼻から前方に出て段板100から足を踏み外したり、バランスを崩す場合があった。
図5は図1の階段室の本発明に係る幅木部分を拡大して示すもので、図示例では、下階側階段3において、壁面側に設けられる幅木33は、段板31の段鼻の視認性を向上した雑巾摺タイプで、上面が段板31の上面からの高さが10mmで、前面が段鼻からの突出長さが10mmに形成されている。
したがって、階段室の安全性が全体として高まる。
図8は変形例の階段室を示すもので、図示例では、前述した実施形態1と左右の勝手が異なっており、階段室の壁7に沿った上階側階段部1、回り階段部14、踊り場2及び下階側階段部3から構成される折り返し階段である。
この折り返し階段は、図示のように、上階部及び上階側階段部1の壁面71・72と反対側に沿って内回り手摺4が備えられて、上階部、上階側階段部1、回り階段部14、踊り場2、下階側階段部3の壁面71・72・73・74・75・76及び図示しない下階部の壁面に沿って外回り手摺5が備えられている。
また、回り階段部14及び踊り場2の突き当たりの壁面74に沿った手摺構成部材54は30度傾斜し、踊り場2の図示左側の壁面75に沿った手摺構成部材55は水平で、下階側階段部3の壁面76に沿った手摺構成部材56は45度傾斜している。
なお、他の手摺構成部材51・52・53及び手摺構成部材55・56は、前述した実施形態と同様、各々の連続継目59でそれぞれ隙間なく連続している。
以上の階段幅木は、前述した階段手摺と同様、実施形態の折り返し階段の他、回り階段、回り部を有するかね折り階段や直階段に適用してもよい。
また、階段幅木の素材等も任意である。
11 段板
13 幅木
14 回り階段部
15・16・17 段板
2 踊り場(方向転換部)
21 床板
23 幅木
3 下階側階段部
31 段板
33 幅木
4 内回り手摺
41 透明ガラス
5 外回り手摺
5a 直角部
51・52・53・54・55・56 手摺構成部材
53a・54a・54b 水平部
58 近接継目
59 連続継目
6 ブラケット
61 上端垂直部
7 壁
71・72・73・74・75・76・77・79 壁面
8 窓
81 窓枠
9 ホール
91 階段部
95 手摺
F 足
F1 母指球
F2 小指
F3 かかと
Claims (10)
- 方向転換部を有する階段の側方に沿って備えられ、複数の手摺構成部材からなる手摺であって、
前記複数の手摺構成部材は、手の平を載せることが可能な平坦に形成された上面部を有し、且つ手で握ることが可能な幅を有していて、前記方向転換部に配置される手摺構成部材と、その手摺構成部材に隣り合う手摺構成部材とが、少なくとも手に触れる継手部材は用いずに連続的に設けられていることを特徴とする階段手摺。 - 請求項1に記載の階段手摺において、
前記階段は、複数の前記方向転換部による踊り場か回り部を有する折り返し階段若しくは回り階段、又は少なくとも上階部か下階部で一つの前記方向転換部による回り部を有する直階段で、
前記手摺は、前記折り返し階段若しくは前記回り階段、又は前記回り部を有する直階段の外回りに沿って配置される外回り手摺であることを特徴とする階段手摺。 - 請求項2に記載の階段手摺において、
前記踊り場又は前記回り部の直角部分で、前記隣り合う手摺構成部材同士が水平部分で継目を介して前記連続的に設けられていることを特徴とする階段手摺。 - 請求項2に記載の階段手摺において、
前記踊り場又は前記回り部と、当該踊り場又は回り部に連続する階段部との接続部分で、前記隣り合う手摺構成部材同士が水平部分で継目を介して前記連続的に設けられていることを特徴とする階段手摺。 - 請求項3に記載の階段手摺において、
前記隣り合う手摺構成部材同士の前記継目は、一方の手摺構成部材の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材の長さ方向に沿った側面とが近接して対向していることを特徴とする階段手摺。 - 請求項5に記載の階段手摺において、
前記折り返し階段の前記踊り場、又は前記回り階段の前記回り部の複数の前記直角部分では、一方の手摺構成部材の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材の長さ方向に沿った側面との前記近接して対向する前記継目が直交方向となっていることを特徴とする階段手摺。 - 請求項4に記載の階段手摺において、
前記踊り場又は前記回り部と前記階段部との接続部分で、前記隣り合う手摺構成部材同士の前記継目は、両方の手摺構成部材の長さ方向の先端面が互いに近接して対向していることを特徴とする階段手摺。 - 請求項1から7のいずれか一項に記載の階段手摺を備えることを特徴とする階段室。
- 請求項8に記載の階段室において、
前記階段の側部に沿って壁との間に設けられる幅木を備え、
前記幅木は、上面が前記階段の段板の上面からの高さが5〜15mmに形成されていることを特徴とする階段室。 - 請求項9に記載の階段室において、
前記幅木は、前面が前記段板の段鼻からの突出長さが5〜15mmに形成されていることを特徴とする階段室。
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