JP6910839B2 - 階段手摺及び階段室 - Google Patents

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Description

本発明は、階段の手摺と、その手摺を備える階段室に関する。
折り返し階段や回り階段において、その外回りに沿って配置される外回り手摺(例えば特許文献1参照)が備えられており、踊り場又は回り部の隅部や、踊り場又は回り部に連続する階段部との接続部分では、隣り合う手摺構成部材の間に継手が設けられていた。
特開2003−336371号公報
例えば高齢者や障がい者が折り返し階段や回り階段を降りる際、手摺を使うが、踊り場または回り部の隅部において、手に触れる継手の存在により手に力が入らなかったり、違和感によって、身体を方向転換する挙動がうまくできなかったりすることがある。
なお、直角な一つの方向転換部による回り部を有するかね折り階段、又は少なくとも上階部か下階部で直角な一つの方向転換部による回り部を有する直階段等でも同様である。
本発明の課題は、方向転換部を有する階段の側方に沿って備えられ、複数の手摺構成部材からなる手摺において、例えば高齢者や障がい者が、手に触れる継手の存在により手に力が入らなかったり、違和感を与えたりするのを防止し、手の平への情報を統一化して、身体をうまく方向転換できるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1から図3に示すように、
方向転換部2を有する階段の側方に沿って備えられ、複数の手摺構成部材51・52・53・54・55・56・57からなる手摺5であって、
前記階段は、複数の前記方向転換部による踊り場2か回り部を有する折り返し階段若しくは回り階段、又は少なくとも上階部か下階部で一つの前記方向転換部による回り部を有する直階段で、
前記手摺は、前記折り返し階段若しくは前記回り階段、又は前記回り部を有する直階段の外回りに沿って配置される外回り手摺5であり、
前記複数の手摺構成部材51・52・53・54・55・56・57は、手の平を載せることが可能な平坦に形成された上面部を有し、且つ手で握ることが可能な幅を有していて、前記複数の手摺構成部材51・52・53・54・55・56・57のうち前記踊り場2又は前記回り部の直角部分で隣り合う前記手摺構成部材53,54,55同士が水平部分で継目58を介し、且つ、少なくとも手に触れて前記直角部分用とされる継手部材は用いずに、スリット状の極小さな隙間が形成された状態に設けられており、
前記隣り合う手摺構成部材53,54,55同士の前記継目58は、一方の手摺構成部材53(54)の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材54(55)の長さ方向に沿った側面とが、内部でダボ結合の継手で接続されて近接して対向していることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、方向転換部2を有する階段の側方に沿って備えられる手摺5の複数の手摺構成部材51・52・53・54・55・56は、手の平を載せることが可能な平坦に形成された上面部を有し、且つ手で握ることが可能な幅を有しているので、階段において、手摺5の平坦な上面部に手の平を載せ、且つ手で握って昇降することができる。
そして、方向転換部2に配置される手摺構成部材53(54)と、その手摺構成部材53(54)に隣り合う手摺構成部材54(55)とが、少なくとも手に触れる継手部材は用いずに、スリット状の極小さな隙間が形成された状態に設けられているので、階段の方向転換部2において、例えば高齢者や障がい者が、手に触れる継手の存在により手に力が入らなかったり、違和感を与えたりすることなく、手の平への情報を統一化して、手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
また、複数の方向転換部による踊り場2か回り部を有する折り返し階段若しくは回り階段、又は少なくとも上階部か下階部で一つの方向転換部による回り部を有する直階段において、折り返し階段若しくは回り階段、又は回り部を有する直階段の外回りに沿って配置される外回り手摺5により、例えば高齢者や障がい者が手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
また、踊り場2又は回り部の直角部分において、隣り合う手摺構成部材53・54・55同士が水平部分で継目58を介して連続的に設けられているので、例えば高齢者や障がい者が手摺5の水平部分を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
また、踊り場2又は回り部の直角部分において、隣り合う手摺構成部材53・54(54・55)同士で継目58は、一方の手摺構成部材53(54)の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材54(55)の長さ方向に沿った側面とが、内部でダボ結合の継手で接続されて近接して対向しているので、例えば高齢者や障がい者が手摺構成部材53・54(54・55)の継目58間の近接対向部分で、違和感を感じずに、手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1から図3に示すように、
請求項1に記載の階段手摺において、
前記折り返し階段の前記踊り場2、又は前記回り階段の前記回り部の複数の前記直角部分のうちの各直角部分における一方の手摺構成部材53(54)の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材54(55)の長さ方向に沿った側面との前記近接して対向する前記継目58が、相互に直交する関係にあることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、折り返し階段の踊り場2、又は回り階段の回り部の複数の直角部分のうちの各直角部分において、一方の手摺構成部材53(54)の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材54(55)の長さ方向に沿った側面との近接して対向する継目58が、相互に直交する関係にあるので、例えば高齢者や障がい者が、昇り方向及び降り方向のいずれに場合でも、最初の直角部分において、手摺構成部材53・54の継目58間の近接対向部分で、違和感を感じずに、手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
そして、次の直角部分においても、手摺構成部材54・55の継目58間の近接対向部分で、違和感を感じずに、最初の直角部分と同様の継目58の順番感触により、手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1から図3に示すように、
請求項2に記載の階段手摺において、
前記上階部から前記下階部に向かう方向において、前記上階部側に位置する前記手摺構成部材53(54)の長さ方向の先端面と、前記下階部側に位置する前記手摺構成部材54(55)の長さ方向に沿った側面とが近接して対向していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、例えば高齢者や障がい者が手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図8に示すように、
請求項1から3のいずれか一項に記載の階段手摺において、
前記複数の手摺構成部材51・52・53・54・55・56・57のうち、前記方向転換部に傾斜した状態で配置される手摺構成部材53(54)と、前記方向転換部において、その手摺構成部材53(54)に隣り合う手摺構成部材54(55)とが水平部分で前記継目58を介して、スリット状の極小さな隙間が形成された状態に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、例えば高齢者や障がい者が手摺5の水平部分を握りながら身体をうまく昇り降りすることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図1から図3に示すように、
請求項1に記載の階段手摺において、
前記踊り場2又は前記回り部と、当該踊り場2又は回り部に連続する階段部1(3)との接続部分で、前記隣り合う手摺構成部材52,53(55,56)同士が継目59を介して前記連続的に設けられていることを特徴とする
請求項に記載の発明によれば、例えば高齢者や障がい者が手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図1及び図2に示すように、階段室であって、
請求項1からのいずれか一項に記載の階段手摺を備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、階段室において、請求項1からの発明と同様、例えば高齢者や障がい者が手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる等の作用効果が得られる。
請求項に記載の発明は、例えば図1及び図2に示すように、
請求項に記載の階段室において、
前記手摺5は、当該階段室の壁7に対してブラケット6で取り付けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、階段室において、例えば高齢者や障がい者が手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる等の作用効果が得られる。
請求項に記載の発明は、例えば図1、図5及び図6に示すように、
請求項に記載の階段室において、
前記階段の側部に沿って壁との間に設けられる幅木13・23・33を備え、
前記幅木13・23・33は、上面が前記階段の段板11・21・31の上面から高さが5〜15mmに形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、階段の側部に沿って壁との間に設けられる幅木13・23・33を備える階段室において、幅木13・23・33は、上面が階段の段板11・21・31の上面からの高さが5〜15mmに形成されているので、階段を降りる際に、その段板11・21・31上面から高さ5〜15mmの幅木13・23・33を見て、陰影や光の加減による段鼻位置の誤認を防止し、段鼻位置の視認性を向上して、踏み外したり、バランス崩すのを防止し、段板11・21・31にうまく足を載せることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図1、図5及び図6に示すように、
請求項に記載の階段室において、
前記幅木13・23・33は、前面が前記段板11・21・31の段鼻からの突出長さが5〜15mmに形成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、階段室の幅木13・23・33は、前面が段板11・21・31の段鼻からの突出長さが5〜15mmに形成されているので、階段を降りる際に、その段鼻から突出長さ5〜15mmの幅木13・23・33を見て、陰影や光の加減による段鼻位置の誤認を防止し、段鼻位置の視認性を向上して、踏み外したり、バランスを崩すのを防止し、段板11・21・31にうまく足を載せることができる。
したがって、階段室の安全性が全体として高まる。
本発明によれば、方向転換部を有する階段の側方に沿って備えられ、複数の手摺構成部材からなる手摺において、例えば高齢者や障がい者が、手に触れる継手の存在により手に力が入らなかったり、違和感を与えたりするのを防止でき、手の平への情報を統一化して、手摺を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
本発明に係る階段手摺を備える階段室の一例を示すもので、上階側から階段室を見た斜視図である。 図1の階段室の平面図である。 図2の矢印Aで示した隅部の拡大図である。 図1の階段手摺の拡大縦断面図である。 図1の階段室の本発明に係る幅木部分を示す拡大斜視図である。 図5の本発明に係る幅木による作用を示すもので、段板部分の概略側面図である。 図6の段板と仮想線で示した足との関係を示す平面図である。 変形例の階段室の平面図で、手摺の水平及び傾斜も併せて示した図である。 従来の階段幅木を例示する概略側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(実施形態1)
図1及び図2は本発明に係る階段手摺を備える階段室の一例を示すもので、1は上階側階段部、2は踊り場、3は下階側階段部、4は内回り手摺、5は外回り手摺、6はブラケット、7は壁、8は窓、9は上階部のホールである。
図示のように、階段室の壁7に沿った上階側階段部1、踊り場2及び下階側階段部3から構成される折り返し階段において、上階部のホール9及び上階側階段部1の壁面71・72と反対側に沿って内回り手摺4が備えられて、上階部のホール9、上階側階段部1、踊り場2、下階側階段部3の壁面71・72・73・74・75・76及び図示しない下階部の壁面に沿って外回り手摺5が備えられている。
なお、踊り場2の突き当たりの壁面74には、窓8が設けられていて、81は窓枠である。
内回り手摺4及び外回り手摺5は、指先を添えてバランスを取るセンサーとしての手すり機能、万一の時しっかりつかむ手つかみ機能、手の土手で体重をささえる手ざさえ機能を具備する、例えば幅40mm×厚さ30mm程度で、特殊高すべり抵抗塗装が施されていて、上端部は水平部となっている。
また、内回り手摺4の内方に透明ガラス41が組み込まれて、外回り手摺5は、壁7に脱着式のブラケット6で取り付けられ、端部が直角部5aを壁面に当接させたL字形状による袖巻き込み防止仕様となっている。
さらに、上階部のホール9の床、上階側階段部1、踊り場2及び下階側階段部3の壁面71・72・73・74・75・76・77に沿って幅木13・23・33が設けられており、図示しない下階部の床の壁面に沿っても幅木が設けられている。
ここで、壁7の色が白に対し、階段の段板及び蹴込み板、手摺4・5、幅木13・23・33、窓枠81は全て同じ色(例えばブラックウォールナット等)となっている。
なお、図2において、上階部のホール9には、折り返し階段の上階側階段部1及び下階階段部3と直交方向の階段部91が設けられている。この階段部91も、下階部とのアクセス用で、その一側方には前記内回り手摺4を直交方向に延長した部分が位置し、他側方の壁面79には前記外回り手摺5と同様の手摺95が設けられている。
そして、外回り手摺5は、上階部のホール9の壁面71に直角部5aを当接させた水平な手摺構成部材51、上階側階段部1の壁面72に沿って傾斜した手摺構成部材52、順に踊り場2の三方の壁面73・74・75に沿った水平な手摺構成部材53・54・55、下階側階段部3の壁面76に沿って傾斜した手摺構成部材56、及び下階部の壁面に直角部5aを当接させた水平な図示しない手摺構成部材から構成されている。
これらの手摺構成部材51・52・53・54・55・56は、手の平を載せることが可能な平坦に形成された上面部を有し、且つ手で握ることが可能な幅(例えば40mm)を有している。
特に、踊り場2の突き当たりの左右両側において、手摺構成部材53・54・55は、各々の近接継目58をそれぞれ介して連続的に設けられている。
すなわち、隣り合う手摺構成部材53・54・55同士が、少なくとも手に触れる継手部材は用いずに、内部でダボ結合の継手で接続することで、近接して対向する近接継目58において、スリット状の極小さな隙間が形成されている。
なお、他の手摺構成部材51・52・53及び手摺構成部材55・56は、各々の連続継目59でそれぞれ隙間なく連続している。
図3は図1の矢印Aで示した左隅部を拡大したもので、図示のように、直角に隣り合う手摺構成部材53・54同士は、図示左側の手摺構成部材53の長さ方向の図示上側の先端面と、図示上側の手摺構成部材54の長さ方向に沿った図示左側端部の側面とが極小さな隙間の近接継目58により対向している。
また、図1及び図2に示すように、踊り場2の右隅部においては、直角に隣り合う水平な手摺構成部材54・55同士は、図示上側の手摺構成部材54の長さ方向の図示上側の先端面と、図示右側の手摺構成部材55の長さ方向に沿った図示上側端部の側面とが極小さな隙間の近接継目58により対向している。
このように、踊り場2の左右の方向転換部である両隅部では、左隅部の手摺構成部材53・54同士の近接継目58と、右隅部の手摺構成部材54・55同士の近接継目58とが互いに直交方向となっている。
図4は図1の階段室の外廻り手摺5を拡大して縦断面で示したもので、図示のように、外廻り手摺5(手摺構成部材51・52・53・54・55・56)は、幅40mm程度の上下水平部で厚さ30mm程度で上下左右の四隅部が斜め面取り部の断面形状であって、その下水平部の中央にブラケット6の上端垂直部61が連結されている。
したがって、ブラケット6が邪魔になることなく、外廻り手摺5の下水平部を、図示したように、両側から手の指先でしっかりつかみこむことができる。
以上、実施形態の外回り手摺5によれば、その手摺構成部材51・52・53・54・55・56が、手の平を載せることが可能な平坦に形成された上面部を有し、且つ手で握ることが可能な幅を有しているため、折り返し階段において、例えば高齢者や障がい者が、外回り手摺5の平坦な上面部に手の平を載せ、且つ手で握って昇降することができる。
そして、踊り場2において、手摺構成部材53・54と、その手摺構成部材53・54に各々隣り合う手摺構成部材54・55とが、少なくとも手に触れる継手部材は用いずに連続的に設けられているため、踊り場2において、例えば高齢者や障がい者が、手に触れる継手の存在により手に力が入らなかったり、違和感を与えたりするのを防止し、手の平への情報を統一化して、外回り手摺5の水平部分を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
さらに、踊り場2において、隣り合う手摺構成部材53・54同士、及び手摺構成部材54・55同士が、一方の手摺構成部材53・54の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材54・55の長さ方向に沿った側面とが近接継目58で対向しているため、例えば高齢者や障がい者が、手摺構成部材53・54又は手摺構成部材54・55の近接継目58間の近接対向部分で、違和感を感じずに、外回り手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
しかも、踊り場2の左右両隅部において、一方の手摺構成部材53・54の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材54・55の長さ方向に沿った側面との近接して対向する近接継目58が直交方向となっているため、例えば高齢者や障がい者が、昇り方向及び降り方向のいずれに場合でも、最初の隅部において、例えば手摺構成部材53・54の近接継目58間の対向部分で、違和感を感じずに、外回り手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
そして、次の隅部においても、例えば手摺構成部材54・55の近接継目58間の対向部分で、違和感を感じずに、最初の隅部と同様の継目58の順番感触により、外回り手摺5を握りながら身体をうまく方向転換することができる。
さらに、踊り場2と上階側階段部1及び下階側階段部3との接続部分において、各々隣り合う手摺構成部材52・53同士及び手摺構成部材55・56同士が水平部分で連続継目59で連続しているため、例えば高齢者や障がい者が、外回り手摺5の水平部分を握りながら身体をうまく昇り降りすることができる。
しかも、踊り場2と上階側階段部1及び下階側階段部3との接続部分において、各々隣り合う手摺構成部材52・53同士及び手摺構成部材55・56同士は、両方の手摺構成部材52・53同士及び手摺構成部材55・56同士の長さ方向の先端面がそれぞれ互いに連続継目59で連続しているため、例えば高齢者や障がい者が、外回り手摺5の水平部分を握りながら連続継目59部分で、違和感を感じずに、身体をうまく昇り降りすることができる。
なお、内回り手摺4及び外回り手摺5は、実施形態の最適値の幅40mm×厚さ30mm程度に限らず、幅35〜45mm×厚さ25〜35mm程度の範囲であればよい。
(変形例)
以上の実施形態においては、直角な二つの方向転換部による踊り場を有する折り返し階段としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、直角な二つの方向転換部による回り部を有する回り階段や、直角な一つの方向転換部による回り部を有するかね折り階段、又は少なくとも上階部か下階部で直角な一つの方向転換部による回り部を有する直階段等であってもよい。
また、手摺構成部材の素材及び寸法等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
(階段幅木の従来例)
次に、階段幅木の従来例について説明する。
階段室においては、壁面の段板に沿って幅木が設けられている(例えば前記特許文献1参照)。
図9は従来の階段幅木を例示するもので、従来の階段幅木101は、段板100からの高さ及び段鼻からの突出長さともに約60mm前後であった。
このように、従来の階段幅木101だと、段板100からの高さ及び段鼻からの突出長さともに約60mm前後であったことから、階段を降りる際において、陰影や光の加減で段鼻の位置を見間違えてしまい、仮想線で示したように、段鼻位置の誤認で、例えば23〜27cm等の成人の足Fの母指球F1、及び不図示の小指が段鼻から前方に出て段板100から足を踏み外したり、バランスを崩す場合があった。
そこで、本発明は、階段を降りる際において、幅木に対する陰影や光の加減による段鼻の位置の見間違えを防止して、段鼻位置の視認性を向上し、足を踏み外したり、バランスを崩すのを防止して、階段を安全に降りられるようにすることも課題としている。
(実施形態2)
図5は図1の階段室の本発明に係る幅木部分を拡大して示すもので、図示例では、下階側階段3において、壁面側に設けられる幅木33は、段板31の段鼻の視認性を向上した雑巾摺タイプで、上面が段板31の上面からの高さが10mmで、前面が段鼻からの突出長さが10mmに形成されている。
このように、階段の幅木33は、段板31からの高さ10mmで、段鼻からの突出長さ10mmと、従来の60mmに比べて六分の一の十分に小さい寸法となっている。
図6は図5の本発明に係る幅木33による作用を示すもので、階段を降りる際において、段板31に、図示のように、例えば23〜27cm等の成人の足Fの母指球F1、かかとF3の二点が乗るとともに、図示しない小指F2も乗ると安定する。
すなわち、図7は図6の段板31と仮想線で示した足Fとの関係を示すもので、図示のように、母指球F1、小指F2、かかとF3の三点が段板に乗ると安定する。
以上、実施形態2の階段幅木33によれば、段板31からの高さ10mmで、段鼻からの突出長さ10mmのため、階段を降りる際において、段板31から高さ10mmで段鼻からの突出長さ10mmの幅木33を見て、陰影や光の加減による段鼻位置の誤認を防止し、段鼻位置の視認性を向上して、踏み外したり、バランスを崩すのを防止し、段板31にうまく足を載せることができる。
したがって、階段室の安全性が全体として高まる。
なお、幅木33は、実施形態の最適値の高さ及び突出長10mmに限らず、段板31の上面からの高さが5〜15mmで、段鼻からの突出長さが5〜15mmの範囲であればよい。
また、図1及び図5に示すように、踊り場2の下階側階段部3に沿った床板21においても、下階側階段部3と同様、踊り場2の床板21の上面からの高さ10mmで、その段鼻からの突出長さ10mmの幅木23が設けられており、同様の作用効果が得られる。
さらに、上階側階段部1においても、図1に示すように、下階側階段部3と同様、段板11の上面からの高さ10mmで、その段鼻からの突出長さ10mmの幅木13が設けられており、同様の作用効果が得られる。
これらの幅木13・23についても、段板12及び床板21の上面からの高さ5〜15mmで、段鼻からの突出長さ5〜15mmの範囲であればよい。
(変形例の階段室)
図8は変形例の階段室を示すもので、図示例では、前述した実施形態1と左右の勝手が異なっており、階段室の壁7に沿った上階側階段部1、回り階段部14、踊り場2及び下階側階段部3から構成される折り返し階段である。
この折り返し階段は、図示のように、上階部及び上階側階段部1の壁面71・72と反対側に沿って内回り手摺4が備えられて、上階部、上階側階段部1、回り階段部14、踊り場2、下階側階段部3の壁面71・72・73・74・75・76及び図示しない下階部の壁面に沿って外回り手摺5が備えられている。
すなわち、回り階段部14は、図示右側の上階側階段部1から直角に図示左側に向きを変える三枚の段板15・16・17を経て踊り場2に連続し、図示左側の踊り場2に下階側階段部3が連続している。
そして、外回り手摺5は、上階部の図示右側の壁面71に直角部5aが当接した水平な手摺構成部材51、上階側階段部1の壁面72に沿って傾斜した手摺構成部材52、回り階段部14の図示右側の壁面73に沿って傾斜した手摺構成部材53、回り階段部14及び踊り場2の突き当たりの壁面74に沿って傾斜した手摺構成部材54、踊り場2の図示左側の壁面75に沿った水平な手摺構成部材55、下階側階段部3の壁面76に沿って傾斜した手摺構成部材56、及び下階部の壁面に直角部5aが当接した水平な図示しない手摺構成部材から構成されている。
そして、階段室の外側に水平及び傾斜も併せて示したように、上階側階段部1の壁面72に沿った手摺構成部材52は45度傾斜し、回り階段部14の図示右側の壁面73に沿った手摺構成部材53は30度傾斜している。
また、回り階段部14及び踊り場2の突き当たりの壁面74に沿った手摺構成部材54は30度傾斜し、踊り場2の図示左側の壁面75に沿った手摺構成部材55は水平で、下階側階段部3の壁面76に沿った手摺構成部材56は45度傾斜している。
特に、回り階段部14及び踊り場2の突き当たりの左右両側において、手摺構成部材53・54・55は、前述した実施形態と同様、各々の近接継目58をそれぞれ介して連続的に設けられている。
なお、他の手摺構成部材51・52・53及び手摺構成部材55・56は、前述した実施形態と同様、各々の連続継目59でそれぞれ隙間なく連続している。
そして、回り階段部14の図示右側の壁面73に沿って30度傾斜した手摺構成部材53の図示上側端部は水平部53aとなっていて、回り階段部14及び踊り場2の突き当たりの壁面74に沿って30度傾斜した手摺構成部材54の図示右側端部も水平部54aとなっている。これらの手摺構成部材53の図示上側端部の水平部53aと、手摺構成部材54の図示右側端部の水平部54aとが、直交方向において、近接継目58で対向している。
また、踊り場2の突き当たりの壁面74に沿って30度傾斜した手摺構成部材54の図示左側端部も水平部54bとなっている。この手摺構成部材54の図示左側端部の水平部54bと、踊り場2の図示左側の壁面75に沿った水平な手摺構成部材55の図示上側端部とが、直交方向において、近接継目58で対向している。
以上のような構成の外回り手摺5を備える階段室であってもよい。
(他の変形例)
以上の階段幅木は、前述した階段手摺と同様、実施形態の折り返し階段の他、回り階段、回り部を有するかね折り階段や直階段に適用してもよい。
また、階段幅木の素材等も任意である。
1 上階側階段部
11 段板
13 幅木
14 回り階段部
15・16・17 段板
2 踊り場(方向転換部)
21 床板
23 幅木
3 下階側階段部
31 段板
33 幅木
4 内回り手摺
41 透明ガラス
5 外回り手摺
5a 直角部
51・52・53・54・55・56 手摺構成部材
53a・54a・54b 水平部
58 近接継目
59 連続継目
6 ブラケット
61 上端垂直部
7 壁
71・72・73・74・75・76・77・79 壁面
8 窓
81 窓枠
9 ホール
91 階段部
95 手摺
F 足
F1 母指球
F2 小指
F3 かかと

Claims (9)

  1. 方向転換部を有する階段の側方に沿って備えられ、複数の手摺構成部材からなる手摺であって、
    前記階段は、複数の前記方向転換部による踊り場か回り部を有する折り返し階段若しくは回り階段、又は少なくとも上階部か下階部で一つの前記方向転換部による回り部を有する直階段で、
    前記手摺は、前記折り返し階段若しくは前記回り階段、又は前記回り部を有する直階段の外回りに沿って配置される外回り手摺であり、
    前記複数の手摺構成部材は、手の平を載せることが可能な平坦に形成された上面部を有し、且つ手で握ることが可能な幅を有していて、前記複数の手摺構成部材のうち前記踊り場又は前記回り部の直角部分で隣り合う前記手摺構成部材同士が水平部分で継目を介し、且つ、少なくとも手に触れて前記直角部分用とされる継手部材は用いずに、スリット状の極小さな隙間が形成された状態に設けられており、
    前記隣り合う手摺構成部材同士の前記継目は、一方の手摺構成部材の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材の長さ方向に沿った側面とが、内部でダボ結合の継手で接続されて近接して対向していることを特徴とする階段手摺。
  2. 請求項1に記載の階段手摺において、
    前記折り返し階段の前記踊り場、又は前記回り階段の前記回り部の複数の前記直角部分のうちの各直角部分における一方の手摺構成部材の長さ方向の先端面と、他方の手摺構成部材の長さ方向に沿った側面との前記近接して対向する前記継目が、相互に直交する関係にあることを特徴とする階段手摺。
  3. 請求項2に記載の階段手摺において、
    前記上階部から前記下階部に向かう方向において、前記上階部側に位置する前記手摺構成部材の長さ方向の先端面と、前記下階部側に位置する前記手摺構成部材の長さ方向に沿った側面とが近接して対向していることを特徴とする階段手摺。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の階段手摺において、
    前記複数の手摺構成部材のうち、前記方向転換部に傾斜した状態で配置される手摺構成部材と、前記方向転換部において、その手摺構成部材に隣り合う手摺構成部材とが水平部分で前記継目を介して、スリット状の極小さな隙間が形成された状態に設けられていることを特徴とする階段手摺。
  5. 請求項に記載の階段手摺において、
    前記踊り場又は前記回り部と、当該踊り場又は回り部に連続する階段部との接続部分で、前記隣り合う手摺構成部材同士が継目を介して、スリット状の極小さな隙間が形成された状態に設けられていることを特徴とする階段手摺。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の階段手摺を備えることを特徴とする階段
  7. 請求項に記載の階段室において、
    前記手摺は、当該階段室の壁に対してブラケットで取り付けられていることを特徴とする階段室。
  8. 請求項7に記載の階段室において、
    前記階段の側部に沿って壁との間に設けられる幅木を備え、
    前記幅木は、上面が前記階段の段板の上面からの高さが5〜15mmに形成されていることを特徴とする階段室。
  9. 請求項8に記載の階段室において、
    記幅木は、面が前記段板の段鼻からの突出長さが5〜15mmに形成されていることを特徴とする階段室。
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