JPH042255Y2 - - Google Patents

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JPH042255Y2
JPH042255Y2 JP10474486U JP10474486U JPH042255Y2 JP H042255 Y2 JPH042255 Y2 JP H042255Y2 JP 10474486 U JP10474486 U JP 10474486U JP 10474486 U JP10474486 U JP 10474486U JP H042255 Y2 JPH042255 Y2 JP H042255Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、木造住宅の一間階段に於ける広幅段
板の安全対策階段に関するものである。
(従来の技術) 木造住宅に於ける一間階段は、第1図に示す如
く階高例えば1階フロアから2階フロア迄の高さ
(2700mm)を幅一間(1820mm)で上りきるもので
あり、建築基準法が規制する最低値は、踏面150
mm、蹴上げ230mm、勾配58°程度(勾配Xで示す)
となつている為、一般的にはその規制範囲内の設
計値として例えば踏面160mm、蹴上げ215mm、勾配
54°程度の設計(勾配Yで示す)となつているの
が現状である。
(考案が解決しようとする問題点) 上記の従来技術に示す木造住宅に於ける一間階
段の勾配X,Yは、極めて急勾配であつて、かな
り危険である。階段として望ましい設計値として
は、例えば踏面200mm、蹴上げ200mm、勾配45°程
度(勾配Zで示す)と思われる。
然し、一間階段として与えられた設計の枠があ
り、老人や身体の不自由な人々にとつては、危険
にも拘わらず、仕方なく手摺を設ける程度の安全
対策を構ずるだけで、斯様な設計値の一間階段を
利用せざるを得なかつた。
そこで、一間階段の設計値の中で、何とか安全
な階段が出来ないものか、建築設計家の大きな悩
みであつた。
(問題点を解決しようとする手段) そこで、既設の一間階段に於ける段板に着目し
て、その段板に於ける幅方向中央部から高さ方向
へ左右交互に踏面を前方へ拡大せしめた構成を提
供することによつて、上り或いは下り両方の階段
利用に際して、拡大段幅の段板を意識的に踏み分
けることによつて、安全な階段利用が出来る様に
工夫したものである。その技術的な手段の要旨と
するところは、以下の通りである。
(1) 段板2,22に於ける幅方向中央部から高さ
方向へ左右交互に踏面を前方へ拡大せしめたこ
とを特徴とする。
(2) 踏面の前方への拡大を、各段板2に於ける上
段の段板2bに対して、その上下の段板2c,
2aは従来の階段の段板2を加工するものと
し、段板2に於ける幅方向中央部から左右各れ
か一方の前端面に、安全ピース6を固設して構
成したこと。
(3) 踏面の前方への拡大を、段板22bに対する
上下段板22c,22aは、交互に左右対称形
を呈する様に一枚板材で形成して構成したこ
と。
である。
そして、これらの技術的解決手段は、単に一間
階段に限ることなく、広く急勾配階段に応用し得
るものであり、技術的範囲を前記一間階段に限定
するものでは無い。
(実施例) 第1図に示す階段1の構成を先づ説明すると、
一定の勾配を持つ線上を、水平方向に一定間隔で
多数設置する段板2のうち、夫々の上段の段板2
bと下段の段板2a間に於いて、上段段板2bの
前端部下面と、下段の段板2aの後端面との間に
垂直方向に固設する蹴込板3と共に、上記段板2
と蹴込板3との左右端部を嵌合せしめる逆L字形
の連続堀溝5を固設する左右側面板4とを一体結
合固定せしめて成るものである。
その構成に於いて、段板2の表面を「踏面」と
書いて「ふみづら」と称し、正面視した段板2の
全体幅を「段幅」と言い、その中央である階段中
心線26の左右方向の段幅を「左方段幅」「右方
段幅」と言い、上段段板2bの踏面と下段段板2
aの踏面間を「蹴上げ」と称する。
総ての段板2に於ける前端面全体は一定の直面
であつて、段板2bの上下の段板2c,2aとの
間は常に平行設置されているものである。
本考案の要旨は、段板2に於ける幅方向中央部
から高さ方向へ左右交互に踏面を前方へ拡大せし
めた構成とすることである。
その技術手段を実施する為の実施例として二態
様考え得る。
その第1実施例を説明する。
第2図の平面図に示す如く、各段板2に於ける
上段の段板2bに対して、その上下の段板2c,
2aは前記の従来の階段の段板2を加工するもの
とし、段板2aに於ける幅方向中央部から左右各
れか例えば正面高さ方向に向き、左側の前端面に
安全ピース6を固設する。この第1実施例に於け
る段板は符号2として表示する。
該安全ピース6は、建築基準法の数値を損なわ
ない限り格別数値を特定するものではないが、実
施上最良の結果をもたらす数値としては、段板2
の奥行き寸法である踏面に対する例えば5〜20%
程度の幅員とするものとし、その表面には任意要
件として滑り止め対策を構ずるのが望ましい。
又安全ピース6の固設手段は、第3図に示す如
く一定間隔に前端面から水平方向に多数の釘孔9
を穿設して釘10にて段板2aの前端面に固設し
てコミ栓11により穿孔部を目立たない様に化粧
加工する。安全ピース6の内側端面7には、面取
り加工8を施している。
つまり、安全ピース6を固設することによつ
て、例えば段板2aの階段中心線26を境とし
て、右方段幅は本来の踏面寸法値βであつて、左
方段幅は安全ピース6の幅が拡幅された踏面寸法
値αになつており、段板2の中心線26を境とし
て左右方の段幅はα>βの関係になつている。
従つて、該段板2bの上下に位置する段板2
c,2aに於いては、段板2bに対して、左右対
称形を呈するものである。
次に、第2実施例を説明する。
この実施例は、前記の安全ピース6を予め固設
した形態を第4図に示す如く一枚板材で形成する
場合を示しており、段板22bに対する上下段板
22c,22aは、交互に左右対称形を呈する。
この第2実施例に於ける段板は符号22として表
示する。この第2実施例に於ける各段板22は、
第5図に示す如く左右方段幅に於ける本来の踏面
寸法値βと拡幅踏面寸法値αとは、α+βの寸法
値Σ毎に多数枚平行に切断した後、該切断板材2
3は、一方端部を左方から本来の踏面寸法値βで
切断線24を入れ、他方端部は同じく左方から拡
幅踏面寸法値αで切断線25を入れ、相互に階段
中心線26に直交後、両切断線24,25間の階
段中心線部分26を切断する。そして切断分離さ
れた2枚の板材のうち一方の板材を反転せしめる
と、相互に上下段板2b,2aが形成できる。面
取り加工8を予め考慮して切断したい場合には、
両切断線24,25を結ぶ階段中心線26を、S
字形に置換して切断すると良い。
更に、前記第1実施例に於ける段板2或いは前
記第2実施例に於ける段板22の拡大段幅の踏面
α上に、第6図のA,Bの如く足型模様27や矢
印模様28を、階段は下りが格別危険であること
から、下り方向に前記各れか一方の模様27,2
8を選択して表示することによつて、弱視力の利
用者に予め前方への拡大踏面αの位置を認識し易
く配慮することになり、階段利用上、より安全性
を高めることが可能となる。然し、上り方向に従
つて前記模様27,28を付設したとしても本考
案の要旨を変ずるものでは無いことは言うまでも
ない。
(効果) 本考案は、段板2,22に於ける幅方向中央部
から高さ方向へ左右交互に踏面を前方へ拡大せし
めて構成しているので、階段利用者に対し、予め
拡大踏面αに足を乗せる様に利用方法を特定する
だけで、急勾配を余儀なくされる木造住宅に於け
る一間階段にあつても、可及的に足の踏み面積が
増大させ得る効果が得られ、極めて安全な階段利
用が可能となる。又その為の構造上の対応も、前
記した第1,2実施例に示す如く、在来の階段構
造に対して簡単に製作可能な安全ピース6を固設
するという簡易な加工を施すだけであり、或いは
予め段板22の製作段階から第4,5図に示す如
く簡易な製作により実現可能なものであり、製作
費用は低廉にして市場に廉価に提供し得る極めて
実用的な有益な考案である。
尚、本考案は一間以上の寸法で上りきる比較的
余裕のある階段にも応用することが出来、階段の
安全性を可及的に確保し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は一間階段の勾配を示す側面図、第2図
は階段の平面図、第3図は安全ピース6を固設し
た情況を示す斜視図、第4図は一枚板材で拡幅段
幅Xを形成する斜視図、第5図は切断板材23を
切断形成する為の切断情況を示す平面図、第6図
は踏面へ表示する模様例を示す。 符号表、1……階段、2,22……段板、3…
…蹴込板、4……左右側面板、5……逆L字形連
続掘溝、6……安全ピース、7……内側端面部、
8……面取り加工部、9……釘孔、10……釘、
11……コミ栓、23……切断板材、24,25
……切断線、26……階段中心線、27……足型
模様、28……矢印模様。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 段板2,22に於ける幅方向中央部から高さ
    方向へ左右交互に踏面を前方へ拡大せしめたこ
    とを特徴とする木造住宅の一間階段に於ける広
    幅段板の安全対策階段。 (2) 踏面の前方への拡大を、各段板2に於ける上
    段の段板2bに対して、その上下の段板2c,
    2aは従来の階段の段板2を加工するものと
    し、段板2に於ける幅方向中央部から左右各れ
    か一方の前端面に安全ピース6を固設して構成
    したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の木造住宅の一間階段に於ける広幅
    段板の安全対策階段。 (3) 踏面の前方への拡大を、段板22bに対する
    上下段板22c,22aは、交互に左右対称形
    を呈する様に一枚板材で形成して構成したこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の木造住宅の一間階段に於ける広幅段板の安
    全対策階段。
JP10474486U 1986-07-08 1986-07-08 Expired JPH042255Y2 (ja)

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JP2012233355A (ja) * 2011-05-06 2012-11-29 Tatsuo Uchihara 階段

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