JPS5834910Y2 - 階段 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は階段の改良に関し、水平な踏み板１を斜め上下
方向に複数枚配設し、目隠し機能のみの蹴込み板部４の
上端部に断面略コ字状のすべり止め材３ａを前方に突出
させて設けると共に蹴込み板部４の下端部にフック状の
係止部３ｂを設けて目隠し装置５を形成し、この目隠し
装置５のすべり止め材３ａを上段の踏み板１の段鼻２に
段鼻前端面とこれに引続く上面とに沿うＬ形のクッショ
ン材９を介して嵌着して足のすべり止めとし、係止部８
ｂを下段の踏み板１の後端に係止して上段の踏み板１と
下段の踏み板１との間の空間に蹴込み板部４を配設して
戊る階段に係るものである。

従来この種の側げた等を用いることなく例えば踏み板６
をボール７にて天井より吊り下げた第１図及び第２図に
示すような意匠的な階段にあっては蹴込み板がなく、踏
み板６と踏み板６との間の蹴込み部８が開口しており、
したがって人が階段を昇降する際に階段の裏側や階段付
近の下方から昇降する人の脚部が見えるという欠点があ
った。

本考案は叙上の従来の欠点に鑑みてなされたものであり
、その目的とするところは階段の裏側や階段付近の下方
からも脚部が見えることがなく、さらに階段昇降時の足
のすべりを防止することができ、しかも階段の登り降り
時に不測に径孔をすることを抑制することのできる階段
を提供するにある。

以下本考案を添付図により詳設する。

図中１は踏み板であって、踏み板１は木質の材料にて形
成しても良く、また塩化ビニル樹脂のような合成樹脂に
て形成しても良く、さらに踏み板１の表面にカーペット
のような上敷を貼着することも可能である。

この踏み板１は夫々が水平に配設されており、この水平
な踏み板１が斜め上下方向に複数枚配設されて下階の床
から上階の床乃至踊り場まで階段が配装されている。

５は目隠し装置であって、断面略コ字状のすべり止め材
３ａの下部より蹴込み板部４を延出し、さらに蹴込み板
部４の下端部よりフック状の係止部３ｂを延出して断面
路Ｓの字状の長尺物の目隠し装置５を形成しである。

また９はすべり止め材３ａの内周に設けたクッション材
であって、例えば発泡合成樹脂やゴム等により形成され
ており、蹴込み板部４は不透明板乃至半透明板である。

この蹴込み板部４は蹴込み部の目隠しをするためのもの
であって、階段の構造用の部材である必要はないので、
踏み板４は目隠し装置５取付前に既に昇降に支障がない
だけの強度を有するように配設しておかねばならない。

しがして目隠し装置５のすべり止め材３ａをクッション
材９を介して上段の踏み板１の段鼻２に嵌着すると共に
係止部３ｂを下段の踏み板１の後端部に係止するもので
あり、これにより上段の踏み板１と下段の踏み板１との
間の空間が上記目隠し装置５の蹴込み板部４にて覆われ
るものであり、この蹴込み板部４の目隠し作用により階
段の裏側や階段付近の下方から階段を昇降する人の脚部
が見えることが阻止される。

また踏み板１の段鼻２にすべり止め材３ａを取着したか
ら階段の昇降時に足をすべらせる危険がなく、すべり止
め材３ａ裏面のクッション材９のために段鼻２にすべり
止め材３ａを取着したにも拘らず、踏み板１の踏み心地
を損ねることがない。

そのうえ、断面コ字状のすべり止め材を前方に突出させ
であるから、断面コ字状のすべり止め材を上段の踏み板
の段鼻に嵌着させることで、蹴込み板部を段鼻よりも引
込めることができ、このことにより踏み板の有効踏み巾
を増大させることができ、階段として有効でありながら
、すべり止め材を上段の踏み板の段鼻に段鼻前端面とこ
れに引続く上面とに沿うＬ形のクッション材を介して嵌
着しである故、段鼻前端面とこれに引続く上面とで構成
する稜線部をクッション材にて覆うことができ、階段の
登り降りに不測に向こう脛を打ったり、又、転落したと
きの衝撃を緩和することができ、不測の怪我を軽減する
ことができ、又、蹴込み板部は目隠し機能のみを有し、
強度部材でないので、この点においても不測の怪我を軽
減することができるという利点がある。

この踏み板１の上面には凹凸やさ゛ら目等のすべり止め
加工を施しておくことが好ましい。

なお、踏み板１の取付方法としては第６図に示すように
壁面に踏み板１を支持するための受は具１０を壁面に固
着して踏み板１の一端を受は具１０に載置し、床から天
井に向けて立設したポール１１の上端に踏み板１のポー
ル通し孔１２を挿通して跳み板１の他端を下方に落し、
ポール１１の外周に突設した止め具１３にて踏み板１の
他端を支持して踏み板１を取付けることが考えられる。

また踏み板１を受は具１０及び止め具１３に固定するこ
とも可能である。

これによりポール１１は踏み板１を支持するのみならず
、手すりとしての機能を有すると共に人が階段の壁面と
反対側へ落ちる事故が防止されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す斜視図、第２図は同上の側面図、
第３図は本考案階段の一実施例を示す斜視図、第４図は
同上の一部省略した側面図、第５図は同上の一部拡大し
た斜視図、第６図は同上の踏み板の固定方法を示す一部
切欠した斜視図であって、１は踏み板、２は段鼻、３ａ
はすべり止め材、３ｂは係止部、４は蹴込み板部、５は
目隠し装置、９はクツヨン材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平な踏み板を斜め上下方向に複数枚配設し、目隠し機
   能のみの蹴込み板部の上端部に断面略コ字状のすべり止
   め材を前方に突出させて設けると共に蹴込み板部の下端
   部にフック状の係止部を設けて目隠し装置を形威し、こ
   の目隠し装置のすべ一り止め材を上段の踏み板の段鼻に
   段鼻前端面とこれに引続く上面とに沿うＬ形のクッショ
   ン材を介して嵌着して足のすべり止めとし、係止部を下
   段の踏み板の後端に係止して上段の踏み板と下段の踏み
   板との間の空間に蹴込み板部を配設して成る階段。