JPS5927485Y2 - 階段踏板養生用保護材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 本考案は、建築中の建物の階段の踏板を保護するための
階段踏板養生用保護材（以下単に保護材という）に関す
る。

従来技術 近時、一般住宅は狭小な敷地に建築する関係で二階建が
大部分となっており、建築に際しては、建築資材を二階
に持ち上げる関係で、階段を最先に設置する必要があり
、この階段の踏板を保護するために、従来は、踏板上面
にダンボール紙取るいは床養生用フィルムを敷きつめて
いた。

しかし、このダンボール紙取るいは床養生用フィルムは
、単に敷板上面に敷いであるのみであるから、作業者が
急いで階段を昇り降りすると容易に踏板上面から取り外
されると共に容易に損耗し、一軒の家を完成するまでに
は、ダンボール紙取るいは床養生用フィルムを数回交換
しなければならず、極めて面倒であった。

又、ダンボール紙取るいは床養生用フィルムが踏板上面
から取り外れたままで、作業者が階段を昇り降りするこ
とがあり、踏板が損傷されることもあった。

考案の構成 本考案は、上記不具合に鑑みてなされたもので、硬質合
成樹脂からなり、断面コの字形で幅方向の両端部に雌連
結部を備えたコの字形部材と、軟質合成樹脂からなり、
矩形薄板状で幅方向の両端部に雄連結部を備えた第１の
板状部材と、軟質合成樹脂からなり、矩形薄板状で幅方
向の一端部に雌連結部を、他端部に雄連結部をそれぞれ
備えた第２の板状部材とからなり、階段の踏板の前端部
に前記コの字形部材を嵌め込み、踏板上面に前記第１の
板状部材を敷設し、蹴込板の前面に前記第２の板状部材
を垂設し、前記各部材の端部を互いに連結したものであ
る。

以下本考案の一実施例を添附図面を参照にして説明する
と、第１図および第２図において、本実施例の保護材は
、コの字形部材Ａと、第１の板状部材Ｂ、と、第２の板
状部材Ｂ２とから戊る。

コの字形部材Ａは、階段の踏板の前端部に嵌め込むもの
で、硬質塩化ビニール等の硬質合成樹脂からなり、断面
コの字形で階段の幅にほぼ相当する長さを有し、互いに
平行な上板１および下板２の幅方向の各端部に、断面Ｃ
字形の雌連結部３を形威し、上板１に長さ方向に沿って
滑り止め用の凸条４を数本形成したものである。

第１の板状部材Ｂ１は、階段の踏板の上面に敷設するも
ので、軟質塩化ビニール等の軟質合威樹脂からなり、矩
形薄板状で、踏板の奥行き長さにほぼ相当する幅および
階段の幅にほぼ相当する長さを有し、幅方向の一端部を
内側にわん曲させて先端に棒状の雄連結部５を形成する
と共に幅方向の他端部に同じく棒状の雄連結部６を形成
し、板状部７の内側に滑り止め用の凸条８を長さ方向に
数本形成したものである。

第２の板状部材Ｂ２は、階段の蹴込板の前面に垂設する
もので、前記第１の板状部材Ｂ１の幅方向の端部に形成
した雄連結部６に代えて、断面Ｃ字形の雌連結部９を形
成したものである。

次に、上記コの字形部材Ａ、第１の板状部材Ｂ１および
第２の板状部材Ｂ２を用いて、建築中の建物の踏板を保
護するには、予め、コの字形部材Ａの上板１の端部に形
成した雌連結部３と、第１の板状部材Ｂ１の雄連結部６
とを連結し、該第１の板状部材Ｂ１の雄連結部５と第２
の板状部材Ｂ２の雌連結部９とを連結し、更に該第２の
板状部材Ｂ２の雄連結部５と、別のコの字形部材Ａの下
板２の端部に形成した雌連結部３とを連結し、以下同様
の順序で、各部材Ａ、Ｂ、、Ｂ２を一連に連結しておく
。

次に、第１図に示すように、各コの字形部材Ａを踏板１
０の前端部に嵌め込み、次いで各第１の板状部材Ｂ１を
踏板１０の上面に密着させると、各第２の板状部材Ｂ２
は蹴込板１１の前面に自然に垂設され、踏板１０の前端
部および上面並びに蹴込板１１の前面が各部材Ａ、Ｂ、
、Ｂ２により保護される。

考案の効果 本考案の保護材は、合成樹脂からなるコの字形部材と、
第１の板状部材と第２の板状部材との組み合せからなる
ので、階段の踏板への取り付けが容易であす、シかも取
付後は、硬質合成樹脂製のコの字形部材が踏板の前端部
に弾着するために容易に取り外れず、又合成樹脂製であ
るため、ダンボール組成るいは床養生用フィルムに比較
して耐久性に富んでおり、一旦踏板に取り付けた後は、
建物の完成までに保護材を交換する必要のないことは勿
論、同一の保護材を数軒の建物の建築に用いることがで
き、経済的である。

又、踏板の前端部には、硬質合成樹脂製のコの字形部材
を嵌め込んであるので、建築資材を階上に持ち上げる場
合に、何らかの原田により踏板の前端部に建築資材が当
接しても、踏板の前端部は全く損傷されず、又、踏板上
面に敷設した第１の板状部材の一端部はコの字形部材に
連結しであるので、踏板上面から移動して取り外れる恐
れはなく、踏板上面は完全に保護され、全く損傷されな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の保護材を階段の踏板に取り付けた状
態の部分斜視図、第２図は、本考案の保護材の分解斜視
図を示す。 主要部分の符号の説明 １・・・・・・上板、３・・・・・・コの字形部材の雌
連結部、５・・・・・・板状部材の雄連結部、６・・・
・・・第１の板状部材の雄連結部、９・・・・・・第２
の板状部材の雌連結部、１０・・・・・・踏板、１１・
・・・・・蹴込板、Ａ・・・・・・コの字形部材、Ｂ１
・・・・・・第１の板状部材、Ｂ２・・・・・・第２の
板状部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 硬質合成樹脂からなり、断面コの字形で幅方向の両端部
   に雌連結部３を備えたコの字形部材Ａと、軟質合成樹脂
   からなり、矩形薄板状で幅方向の両端部に雄連結部５、
   同６を備えた第１の板状部材Ｂ１と、軟質合成樹脂から
   なり、矩形薄板状で幅方向の一端部に雄連結部５を、他
   端部に雌連結部９を備えた第２の板状部材Ｂ２とからな
   り、階段の踏板１０の前端部に前記コの字形部材Ａを嵌
   め込み、踏板１０上面に前記第１の板状部材Ｂ１を敷設
   し、蹴込板１１の前面に前記第２の板状部材Ｂ２を垂設
   し、各部材Ａ、Ｂ、、Ｂ２の各端部を互いに連結してな
   る階段踏板養生用保護材。