JPS5813702B2 - 縞鋼板階段用ノンスリップ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特に縞鋼板階段用のノンスリップに関する。

従来より縞鋼板階段は、その素材の関係上、使用時にす
べって怪我をする率が非常に高く、危険防止の意味から
も縞鋼板階段でのノンスリップ使用の意義は大きい。

しかしながら、現在まで特に縞鋼板階段用の為に開発さ
れたノンスリップは皆無で従来與品の代用に任されて来
たのが実情である。

そこで本発明は、（５）屋外での使用に供される場合が
多い関係上、取付け面とのすき間のない完全固着が必要
である事。

［Ｂ）その為、縞鋼板階段の取付け段鼻部が丸い曲面を
呈する事に鑑み、その曲面部に正確に装着する形状のノ
ンスリップを提供する事が階段への固着一体化をより確
実なものとし、砂・ゴミ等の未然の浸入の防止を可能に
する事。

（Ｃ）又、強度の補強及び温度差に基づくノンスリップ
基材の伸縮防止の為、ノンスリップ基材たる合成樹脂材
肉厚内の長手方向に合成樹脂皮膜にてコーティングした
帯状の剛性材を埋設し固着一体化する事により、基材と
剛性材との剥離問題を全く回避する事が出来る。

（Ｄ）製造過程において剛性材も基材と共に断面略Ｌ字
状を構成するので、両者の一体性はより強固であり、階
段への取付施工に際しても無理なく正確且つ強固な取付
を可能にする。

（Ｅ）階段への取付施工に際しては接着剤使用、両面テ
ープ使用等、その方法手段が適宜選択でき、施工時の便
宜を図れる。

（ト）屋外での使用が主である関係上、風雨等の自然現
象に対し強度・耐久性等において十分である事等が特に
重要である。

本発明は、以上のような目的を全て達成するもので、そ
の要旨とするところは、階段段鼻部が丸い曲面部を有す
る縞鋼板階段において、合成樹脂皮膜にて被覆したアル
ミニウム等より成る帯状且つ断面略Ｌ字状の剛性材を、
上面長手方向に複数個の凹凸条溝を有する合成樹脂より
成る断面略Ｌ字状の基材の長手方向肉厚内に埋設一体化
し、丸い曲面部を有する階段段鼻部に装着するよう基材
下面屈曲部に丸い曲面部を設けた縞鋼板階段である。

以下、このような特徴を有する本発明を添附実施例図面
に従って具体的に説明する。

１は、軟質若しくは半硬質等の塩化ビニル樹脂等より成
る弾性を有する合成樹脂の基材で、断面略Ｌ字状を構成
する。

但し、基材１を取付ける縞鋼板階段先端段鼻部４が丸味
を帯びた曲面部を呈する関係上、該基材１の下面の略Ｌ
字状の折曲部分もある程度丸い曲面部を形成する事が重
要である。

即ち、砂・ゴミ等の浸入を未然に防止する他、階段取付
部分とノンスリップとの固着一体性をより強固に確実に
する為である。

基材１上面には、その長手方向に連続的に形成されたす
べり止め用の複数個の凹凸条溝２を設ける。

この場合、凹凸条溝２の形状は適宜選択可能である。

アルミニウム等の金属創薄板等より成る帯状の剛性材３
は、断面略Ｌ字状を構成し、同様に断面略Ｌ字状を形成
する基材１の肉厚内に長手方向に沿って埋設され固着一
体化される。

この場合、剛性材３が断面略Ｌ字状に屈曲され基材１内
に一体的に埋設されているので、ただ平面状の剛性板を
埋設した場合と異なりその強度は一段と強まる。

そして、基材１の断面略Ｌ字状形状の形成は、製造過程
において基材１の製造と同時に行なわれる事、及び断面
略Ｌ字状の剛性材３自体に合成樹脂皮膜にて被覆してい
るので、基材１との固着一体性はより強固となる。

又、従来製品においては基材下面に金属薄板を固着一体
化し略平板状に裂品化し、取付け時の必要に応じ屈曲せ
しめる事が行なわれている。

しかし、この従来方法だと屈曲個所の不均一性の問題、
そして両者の分離性、更には階段先端部への取付けの不
正確且つ不完全性の問題を回避し得ず、本発明の如く製
造過程において既に断面略Ｌ字状を構成する金型を使用
し、押出成形機により連続的に得られる基材１の肉厚内
にやはり断面略Ｌ字状を有する剛性材３を基材１に埋設
一体化するので、基材１そのものの屈曲個所の均一性が
無理に変形させる事なく確保できるのみならず、前述の
如く剛性材３に合成樹脂皮膜にて被覆する事と相俟って
肉厚内における剛性材３の剥離について全く問題となら
ず温度差等に伴なうノンスリップの伸縮性を回避し、且
つ著しくノンスリップ全体の強度を補強する。

又、取付ける縞鋼板階段の段鼻部４の曲面部分の角度と
基材１下面の有する湾曲部分の角度とがある程度相違す
る場合があるが、基材１が前述の如く弾力性ある軟質若
しくは半硬質等より成る為、ある程度の変形が可能であ
り、使用に支障を来すものではない。

本発明は、以上の構成より成るが縞鋼板階段への取付け
に際し、ノンスリップ基材の形状が断面略し字状に特定
されある程度固定されているので、専門以外の素人でも
手軽に取付け施工を可能ならしめる事、基材肉厚内に合
成樹脂皮膜にて被覆した略Ｌ字状に屈曲した帯状の剛性
材を埋設一体化しているので、両者の一体性は非常に強
固で剥離の問題は、完全に防止でき、温度差によるノン
スリップ基材の伸縮を回避する。

この事は屋外使用の多い本発明に係るノンスリップ使用
の場合、特に意義深いものである。

更には、縞鋼板階段の先端段鼻部が丸い曲面部分を有し
ている事に鑑み、本基材下面の屈曲部分に丸味を形成せ
しめているので段鼻部との密着性は完全となり、すき間
から砂・ゴミ等の浸入を許す原因を根本から排除してい
る等多くの特徴効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は同拡
大断面図である。 １…基材、２…凹凸条溝、３…剛性材、４…段鼻部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 階段段鼻部が丸い曲面部を有する縞鋼板階段におい
   て、合成樹脂皮膜にて被覆したアルミニウムより成る帯
   状且つ断面略Ｌ字状の剛性材３を、上面長手方向に複数
   個の凹凸条溝２を有する合成樹脂より成る断面略Ｌ字状
   の基材１の長手方向肉厚内に埋設一体化し、丸い曲面部
   を有する階段段鼻部４に装着するよう基材１下面屈曲部
   に丸い曲面部を設ける事を特徴とする縞鋼板階段用ノン
   スリップ。