JP2010138583A - 手摺り及び手摺りの接続構造 - Google Patents

手摺り及び手摺りの接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】手摺りAによりつたい歩きをしたときにも安定した状態で痛みなく使用でき、手摺りAを平行方向及び斜め方向に施工した場合であっても安定して握ることができ、手摺りAを1種類の連結部材10や接続部材15で取付けできるようにする。
【解決手段】手摺りAは、平らな上面部1と、この上面部1の左右両端に滑らかに連続する左右1対の指掛け凸部2,2と、この各指掛け凸部2,2の下端に連続し、指の第1関節よりも先端部が収まる左右1対の指先凹部3,3とを備えていて、横断面形状が左右対称の形状とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、手摺り及びその接続構造に関し、特に使用勝手や施工性のよい手摺りに関する。
一般に、手摺りを廊下、階段、玄関等の場所に取り付ける際には、廊下の曲がり角や、階段の角度が変わる部分等において、連結部材(ジョイント)を用いて手摺り同士を接続するとともに、壁面に取り付けたり(例えば、特許文献1参照)、手摺りの端部において、端部部材を用いて壁面に取り付けたりすることが行われる。
ところで、このような廊下、階段、玄関等の場所に用いる手摺りとして、従来、横断面形状が円形の手摺りがよく知られているが、このような横断面形状が円形の手摺りは、廊下や玄関等においてそれらと平行方向に施工されると、手摺りの上面に肘や腕を置してつたい歩きをしたとき、接触面積が小さいために滑り易く、また使用者に痛みを与え易いものであった。
また、手摺りを握るときに、指先が引っ掛かる部分がなくて滑り易く、特に、手の平が乾いた状態や、手摺りを軽く握った状態では、非常に滑り易くなって使い難くなる。
尚、横断面形状が平板状からなる手摺りの場合、手摺りの上面に肘や腕等を置き、つたい歩きをするときの痛みは生じないが、握り難く、指を引っ掛ける部分もなく、非常に使い難いものであった。
これを解決するものとして、特許文献2に記載の手摺りが提案されている。この特許文献2に示される手摺りは、上面に平らな面を備えるとともに、通路側と壁側とで鉛直方向の厚みを異にし、壁側の厚みを小さく、通路側の厚みを大きく設定し、壁側の側面に指掛け部を備えたものである。そのため、上面の平らな面に肘や腕等を置くときに、安定した状態で、痛みをなくすことができ、かつ、指掛け部に人差指、中指等の指先端を引っ掛けることができるため、横断面形状が円形の手摺りよりも安定した状態で握ることができる。
特開2008−19583号公報 特開2004−263409号公報
しかしながら、その反面、この特許文献2に示される手摺りは、例えば、階段において手摺りを斜め方向に施工し、階段を登る際に握ろうとした際に、親指の引っ掛かる部分がなく、安定して手摺りを握り難いものであった。このことは、特に、傾斜が急な階段に用いた場合や、握力が弱い高齢者が握ろうとした際に顕著であった。そのため、特に階段においては、廊下とは別の形状の握り易い形状の手摺りを用意することが必要となる。
さらに、上記特許文献1に示されるように、連結部材を用いて手摺り同士を接続して壁面に取り付けたり、手摺りの端部において端部部材を用いて壁面に取り付けたりする場合、特許文献2の手摺りは横断面形状が左右で異なる、換言すれば横断面形状が左右対称ではないため、例えば廊下の右側の壁面に手摺りを取り付けるためには右側取付用の、また左側の壁面に手摺りを取り付けるためには左側取付用の、それぞれ連結部材(特許文献2では変換アダプタ)や端部部材が必要になるという問題があった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、手摺りの構造に工夫を加えることにより、手摺りによりつたい歩きをしたときに安定した状態で痛みなく使用でき、手摺りを斜め方向に施工した場合であっても安定して握ることができ、手摺りを1種類の連結部材や端部部材で取り付けることができるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明の手摺りは、平らな上面部と、この上面部の左右両端に滑らかに連続する左右1対の指掛け凸部と、この各指掛け凸部の下端に位置し、手摺りを握ったときに指の第1関節よりも先端部が収まる(当接する)左右1対の指先凹部とを備えていて、横断面形状が左右対称の形状であることを特徴としている。
この請求項1の発明では、手摺りの上面部が平らであるため、手摺りを床面と平行方向に施工し、使用者が上面に肘や腕等を置いてつたい歩きをするときに、安定した状態で痛みなく使用できる。
また、手摺りの左右に上面部の左右両端から滑らかに連続する指掛け凸部が備えられ、その各指掛け凸部の下端に、指の第1関節よりも先端部が収まる指先凹部が形成されているため、使用者が手摺りを握ったとき、一方の指掛け凸部に親指を掛けてその第1関節よりも先端部を一方の指先凹部に収めるとともに、他方の指掛け凸部に人差指、中指等を掛け、その指の第1関節よりも先端部を他方の指先凹部に収めることができ、手摺りを斜め方向に施工した場合であっても安定して手摺りを握ることができる。
さらに、手摺りの横断面形状が左右対称の形状であるため、横断面形状に合った1種類の連結部材や端部部材のみで取付施工することができるとともに、手摺りを平行方向に施工した場合であっても、斜め方向に施工した場合であっても、安定して使用することができる。
請求項2の発明では、手摺りの左右方向の幅が40mm以上でかつ50mm以下(40〜50mm)であり、上面部から指掛け凸部下部の指先凹部底部までの高さが17mm以上でかつ23mm以下(17〜23mm)であることを特徴とする。
この請求項2の発明では、手摺りの左右方向の幅が40〜50mmであり、親指の根元から人差し指の第3関節までの距離に近い寸法である一方、手摺りの上面部から指掛け凸部下部の指先凹部底部までの高さが17〜23mmであるので、手の小さい人ないし大きい人のいずれにおいても、親指と、人差指、中指等を指掛け凸部に指を掛けて握り易くなる。
請求項3の発明では、請求項1又は2の2つの手摺りが各々の端部で連結部材により接続されて互いに連結され、上記一方の手摺りは階段に設けられている一方、他方の手摺りは、該階段に連続する廊下に設けられていることを特徴とする。
この請求項3の発明では、階段に設けられている手摺りと、その階段に連続する廊下に設けられている手摺りとが各々の端部で連結部材により接続されて互いに連結されているので、階段及び廊下の双方で安定して手摺りを使用することができる。
また、階段及び廊下で同じ形状の手摺りが使用されているので、階段及び廊下で各々の使用に適した互いに異なる形状の手摺りを使用する場合に比べて、施工性がよいとともに、連続する階段及び廊下で手摺りの形状が全て揃ったものとなり、意匠性もよい。
以上説明した如く、請求項1の発明の手摺りによると、平らな上面部の左右両端に滑らかに連続する1対の指掛け凸部を形成し、この各指掛け凸部の下端に、指の第1関節よりも先端部が収まる左右1対の指先凹部を設けて、横断面形状を左右対称の形状としたことにより、使用者が手摺りの上面に肘や腕等を置いてつたい歩きをするときに、安定した状態で痛みなく使用できるとともに、斜め方向に施工した手摺りでも安定して握ることができ、さらには、横断面形状に合った1種類の連結部材や端部部材のみで取付施工でき、手摺りを平行方向又は斜め方向に施工した場合であっても、安定して使用することができる。
請求項2の発明によると、手摺りの左右方向の幅を40〜50mmとして、親指の根元から人差し指の第3関節までの距離に近い寸法とし、上面部から指掛け凸部下部の指先凹部底部までの高さを17〜23mmとしたことにより、手の小さい人ないし大きい人のいずれにおいても、親指と、人差指、中指等を指掛け凸部に指を掛けて握り易くなる。
請求項3の発明によると、階段に設けられている手摺りと、その階段に連続する廊下に設けられている手摺りとを各々の端部で連結部材に接続して互いに連結したことにより、階段及び廊下の双方で安定して手摺りを使用することができ、階段及び廊下で各々の使用に適した互いに異なる形状の手摺りを使用する場合に比べて、施工性がよいとともに、連続する階段及び廊下で手摺りの形状が全て揃ったものとなり、意匠性もよい。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(手摺り)
図1及び図2は本発明の実施形態に係る手摺りAを示す。この手摺りAの材料としては、例えば合板、無垢材、集成材等の木質材料や、その他に金属、合成樹脂等を用いることができる。これらの材料に応じて、滑り止めや触った際の冷感を軽減する目的で表面に塗装等を施しておいてもよい。
上記手摺りAは、平らな面(平面)からなる上面部1と、この上面部1の左右両端(幅方向の両端)にそれぞれ滑らかに連続し、使用者が手摺りAを上側から握ったときに指の中間部が掛かる円弧面からなる左右1対の指掛け凸部2,2と、これら指掛け凸部2,2の下端にそれぞれ位置し、上記指掛け凸部2,2に掛かった指の第1関節よりも先端部が収まる(当接する)左右1対の指先凹部3,3と、これらの指先凹部3,3同士を接続する1つの半径の円弧面からなる下部4とを備え、手摺りAの横断面形状は左右対称の形状とされている。
上記左右の指掛け凸部2,2の各々は、例えば互いに同じ高さ位置でかつ左右中央から対称の位置に中心を持つ所定の曲率半径R1の断面円弧形状の円弧面(曲面)で構成され、この左右の指掛け凸部2,2と上面部1とは滑らかに連続して形成されており、手摺りAを握った際に痛みがない形状となっている。尚、指掛け凸部2は、断面略円弧形状の円弧面(曲面)で構成することもできる。
手摺りAは、例えば図3に示すように、一方(図3左側)の指掛け凸部2が壁面C側に、また他方(図3右側)の指掛け凸部2が廊下B1、階段B2、踊り場B3の通路側にそれぞれ位置付けられるように取付施工され、使用者が手摺りAを握った(掴んだ)ときに、上記壁面C側の指掛け凸部2は人差指、中指等の指を掛けるものであり、通路側の指掛け凸部2は親指を掛けるものである。また、同様に、上記壁面C側の指先凹部3は人差指、中指等の指の先端部を収めるものであり、通路側の指先凹部3は親指の先端部を収めるものである。指掛け凸部2,2の表面には、エンボスや溝等の滑り止め加工を施しておいてもよい。
また、手摺りAの下部4は例えば正円(真円)の一部をカットした曲率半径R2の断面円弧状の円弧面からなっている(その円弧中心は左右中央にある)。
手摺りAの左右方向の幅Wは、手摺りAを上側から握ったときの親指の根元から人差し指の第3関節までの距離に近い40mm以上でかつ50mm以下(40〜50mm)とされている。
また、手摺りAの上面部1から指掛け凸部2下部の指先凹部3底部までの高さHは、指を曲げて手摺りAを上側から握った際に、人差し指の指先から第1関節までの間の指の腹部、及び親指の指先から第1関節までの間の指の腹部が、それぞれ指掛け凸部2下部の指先凹部3に当たるように、17mm以上でかつ23mm以下(17〜23mm)とされている。
この実施形態での具体例として、手摺りAの左右方向の幅Wは例えばW=45mm、上面部1から下部4下端までの上下方向の全高さは例えば30mm、左右の各指掛け凸部2,2の円弧面の曲率半径R1が例えばR1=10mm、上面部1から指掛け凸部2下部の指先凹部3底部までの高さHは例えばH=20mm、下部4の円弧曲率半径R2は、最も一般的な直径35mmの横断面円形状の手摺りに合わせて、例えばR2=17.5mmとされている。
上記手摺りAは、例えば廊下、階段、玄関等の場所の壁面に取り付けられる。例えば図4は、廊下B1の壁面Cと、この廊下B1に連続する階段B2の壁面Cと、その踊り場B3の壁面Cとに亘り上記3つの手摺りA,A,…を取り付けた場合の接続構造を示す。1つ目の手摺りAは階段B2の壁面Cに複数のブラケット6,6,…を介して取り付けられ、2つ目の手摺りAは、該階段B2に連続する廊下B1の壁面に同様のブラケット6,6,…を介して取り付けられ、3つ目の手摺りAは、階段B2の踊り場B3の壁面Cに同様のブラケット6,6,…を介して取り付けられており、これら隣り合う2つの手摺りA,Aは各々の端部で1つの連結部材10(ジョイント)及び2つの接続部材15,15により接続されて互いに連結されている。
(ブラケット)
そして、図3に示すように、上記各手摺りAを壁面Cに取付固定するためのブラケット6は、略L字状に折り曲げられたもので、例えば亜鉛合金、アルミニウム合金等の金属製である。このブラケット6には、その一端(下端)に壁固定部7が、また他端(上端)に手摺り固定部8がそれぞれ一体に設けられている。壁固定部7はプレート状のもので、壁面Cにねじ等により取付固定される。手摺り固定部8は、上面に手摺りAの下部4に対応した断面円弧状の凹部8aを有し、この凹部8aに手摺りAの下部4を載置した状態で手摺り固定部8が手摺りAにねじ等により取付固定されている。
(連結部材及び接続部材)
上記連結部材10は、断面円形状の手摺りAを連結する場合に用いられる一般的で公知のものであり、例えば亜鉛合金、アルミニウム合金等の金属製である。この連結部材10は、図5に拡大して示すように、略円筒状の連結部材本体11と、この連結部材本体11の軸方向両端部に揺動可能に取り付けられる可動部12,12とを備えている。この各可動部12は連結部材本体11内に挿入されて連結支持される略半球状の基部12aと、この基部12aに一体に形成され、軸方向の外側に向かって開放された有底円筒状の手摺り取付部12bとからなり、この手摺り取付部12bには、直径方向に互いに対向する位置に第1ねじ14が挿入される1対のねじ挿入孔13,13が貫通して形成されている。そして、各可動部12は、その中心軸が連結部材本体11の中心軸と一致する位置と、該連結部材本体11の中心軸に対して略45度傾いた位置との間を同じ可動平面上で揺動するように構成されている。
一方、上記接続部材15は、連結部材10と各手摺りAとの間にそれぞれに嵌合するように設けられるもので、上記断面円形状の手摺りを連結するための一般的な連結部材10と、断面円形状とは異なる本実施形態の上記手摺りAとを接続できるようになっている。
すなわち、接続部材15は、図6にも示すように、軸方向の一端側に上記連結部材10に嵌入される円筒状の連結部材側嵌合部16を、また軸方向の他端側に連結部材側嵌合部16と連続して形成され、上記手摺りAに嵌合される筒状の手摺り側嵌合部17をそれぞれ備えている。
具体的には、連結部材側嵌合部16は、連結部材10における可動部12の手摺り取付部12b内に嵌入されるように断面円形状に形成されている。一方、手摺り側嵌合部17は、上記手摺りAの端部に外嵌合するように形成され、手摺りAの指掛け凸部2,2、指先凹部3,3及び下部4に沿うように形成された外枠部17aと、この外枠部17aの内側に手摺りAの上面部1に沿うように形成された平面対応部17bとを有する。
そして、上記連結部材側嵌合部16には、1対の第1ねじ挿入孔18,18と1対の第2ねじ挿入孔19,19とがそれぞれ設けられている。
上記連結部材側嵌合部16と手摺り側嵌合部17との間の内側には板状の境界部20が一体に形成されている。この境界部20には1対の第4ねじ挿入孔21,21が直径方向に互いに対向する位置に貫通して設けられ、これら第4ねじ挿入孔21,21には、接続部材15を手摺りAの端面に固定するための第2ねじ22が挿入される。上記境界部20は、これら第4ねじ挿入孔21,21間を連結する部分と、この連結部分に直交するように延びる部分とで略十字状に形成され、この境界部20を除く4つの開口部分は第3ねじ挿入部23に設けられている。尚、この第3ねじ挿入部23は、図示しないが、手摺りAを端部で壁面Cに接続する場合に用いられるエンドブラケットを手摺りAに固定するためのねじが軸方向に挿入される。
上記接続部材15は、例えば亜鉛合金、アルミニウム合金等の金属や、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂、塩化ビニル樹脂等の各種合成樹脂等で成形することができる。
さらに、図5に示すように、上記連結部材側嵌合部16の内部には円柱状の固定補助部材26が配置される。この固定補助部材26は、上記連結部材10の可動部12のねじ挿入孔13と接続部材15の第1ねじ挿入孔18とに挿入された第1ねじ14を螺合させて保持するものであり、木質繊維板(IB、MDF等)、木削片板(パーティクルボード、ストランドボード、OSB等)、無垢材、集成材、合板、その他の木質材料や合成樹脂等の中から選択することができる。
(手摺りの施工方法)
次に、上記手摺りA,A同士を連結部材10及び接続部材15,15により接続する方法について説明する。まず、各手摺りAの端部に接続部材15を取り付ける。具体的には、各手摺りAを上面部1が上側に位置するように配置し、その手摺りAの端部に接続部材15の手摺り側嵌合部17を外嵌合した後、連結部材側嵌合部16側から、各第2ねじ22を第4ねじ挿入孔21に挿入して手摺りAの端面にねじ込み、接続部材15を手摺りAに固定して一体化する。
そして、連結部材10の可動部12を回動させて階段B2と廊下B1及び踊り場B3との間の角度に対応させる。階段B2と廊下B1との間では、連結部材10において廊下B1側の手摺りAを取り付ける可動部12は、その中心軸が連結部材本体11の中心軸と同軸となる位置に配置し、反対側(階段B2側)の可動部12は、その中心軸が連結部材本体11の中心軸に対して階段B2の傾斜角と同じ傾きとなるように配置する。また、階段B2と踊り場B3との間では、連結部材10の踊り場B3側の手摺りAを取り付ける可動部12は、その中心軸が連結部材本体11の中心軸と同軸となる位置に配置し、反対側(階段B2側)の可動部12は、その中心軸が連結部材本体11の中心軸に対して階段B2の傾斜角と同じ傾きとなるように配置する。
さらに、固定補助部材26を各接続部材15の連結部材側嵌合部16内に嵌合した後、この固定補助部材26が嵌合された連結部材側嵌合部16を連結部材10の手摺り取付部12bに嵌入して、その手摺り取付部12bの各ねじ挿入孔13と、連結部材側嵌合部16の第1ねじ挿入孔18とを合致させ、この合致したねじ挿入孔13,19に第1ねじ14を挿通して、固定補助部材26にねじ込む。このことで、連結部材10と接続部材15とが固定されて、この接続部材15を介して手摺りAと連結部材10とが接続される。
上記のようにして廊下B1及び階段B2の手摺りA,A同士、並びに階段B2及び踊り場B3の手摺りA,A同士をそれぞれ連結部材10,10によって所定の角度で連結し、これらの連結部材10,10を廊下B1と階段B2との境界部及び階段B2と踊り場B3との境界部にそれぞれ配置し、各手摺りAをブラケット6を介して壁面Cに取り付ければよい。
尚、このように、従来の横断面形状が円形の手摺り用の連結部材10をそのまま使用するために、手摺り側嵌合部17の形状が手摺りAの横断面形状に合った接続部材15を使用して連結する場合の構成や施工の詳細は、本出願人が先に出願したものと同じである(特願2007−151505号明細書及び図面参照)。
したがって、この実施形態に係る手摺りAにおいては、その上面部1が平らであるので、図4に示すように、手摺りAを床面と平行方向に施工し、使用者が上面に肘や腕等を置いてつたい歩きをするときに、使用者は安定した状態で痛みなく使用することができる。
また、手摺りAの左右に上面部1の左右両端から滑らかに連続する指掛け凸部2,2が形成され、その指掛け凸部2,2の下端に、それぞれ指の第1関節よりも先端部が収まる指先凹部3,3が連続して位置しているため、使用者が手摺りAを握ったとき、壁面C側の指掛け凸部2に人差指、中指、薬指、小指を掛け、その各指の第1関節よりも先端部を該指掛け凸部2下側の指先凹部3に収めるとともに、壁面Cと反対側の指掛け凸部2に親指を掛けてその第1関節よりも先端部を該指掛け凸部2下側の指先凹部3に収めることができ、手摺りAを階段B2において斜め方向に施工した場合であっても、その手摺りAを安定して握ることができる。
そして、本実施形態に係る手摺りAの左右方向の幅WがW=40〜50mmであり、親指の根元から人差し指の第3関節までの距離に近い寸法である一方、手摺りAの上面部1から各指掛け凸部2下部の指先凹部3底部までの高さHがH=17〜23mmであるので、手の小さい人ないし大きい人のいずれであっても、親指と、人差指、中指等とを指掛け凸部2,2に掛けて握り易くなる。
また、手摺りAの下部4が正円(真円)の一部をカットした円弧面であるため、従来の横断面円形状の手摺りAを壁面に取付固定するのと同じブラケット6を用いて、本実施形態の手摺りAを壁面に取り付けることができる。
また、こうして従来の横断面円形状の手摺りAと同じブラケット6を用いることができるので、特殊なブラケットは不要となり、既存のブラケット6をそのまま使用できる。また、その既存のブラケット6を壁面Cに取り付けたまま、手摺りAのみを取り換えることもできる。
このような手摺りAが階段B2、その階段B2に連続する廊下B1及び踊り場B3にそれぞれ設けられ、これらの手摺りA,A,…が、各々の端部で連結部材10(ジョイント)により接続されて互いに連結されているので、階段B2と廊下B1及び踊り場B3とに亘り安定して手摺りA,A,…を使用することができる。
また、階段B2と廊下B1及び踊り場B3とでいずれも同じ形状の手摺りAが使用されているので、それらの各々の使用に適した互いに異なる形状の手摺りを使用する場合に比べて、施工性がよくなる。しかも、連続する廊下B1、階段B2及び踊り場B3で手摺りAの形状が全て揃ったものとなり、意匠性も好ましい。
さらに、手摺りAの横断面形状が左右対称の形状であるため、横断面形状に合った1種類の接続部材15と連結部材10を用意しておいて、それらのみで手摺りAを取付施工することができる。すなわち、本実施形態のように、手摺りA,A同士を、従来の横断面形状が円形の連結部材10をそのまま用いて連結するに当たり、そのために必要な接続部材15は、取付部11の形状(手摺り側嵌合部17)が手摺りAの横断面形状に合った1種類のものを用意すればよく、断面形状が左右非対称の形状の手摺りを施工する場合のような2種類の接続部材は必要ない。
また、手摺りAを廊下B1や踊り場B3において床面と平行方向に施工した場合であっても、階段B2で斜め方向に施工した場合であっても、安定して使用することができる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、手摺りA,A同士を、横断面形状が円形の連結部材10をそのまま用いて連結するために、連結部材10と手摺りAとの間に接続部材15を用いているが、手摺りAの断面形状に対応するように形成されて該手摺りAをそのまま嵌合可能な手摺り取付部を有する連結部材を用いれば、接続部材15を要することなく手摺りA,A同士を直接連結部材により連結することができる。
また、上記実施形態では、廊下B1と階段B2及び踊り場B3との間に手摺りA,A,…を取り付けているが、その他の箇所に手摺りAを取り付け得るのは勿論である。
本発明は、廊下や階段に設けられる手摺りの使い勝手や施工性を高めることができるので、極めて有用で産業上の利用可能性が高い。
図1は本発明の実施形態に係る手摺りの拡大断面図である。 図2は手摺りの斜視図である。 図3は図4のlll−lll線拡大断面図である。 図4は3つの同じ手摺りを廊下と階段と踊り場とに施工した状態を示す斜視図である。 図5は2つの手摺り同士を連結部材及び接続部材により接続する構造を示す分解斜視図である。 図6は接続部材を示し、図6(a)は手摺り側嵌合部を見た側面図であり、図6(b)は連結部材側嵌合部を見た側面図である。
符号の説明
A 手摺り
B1 廊下
B2 階段
B3 踊り場
C 壁面
1 上面部
2 指掛け凸部
3 指先凹部
6 ブラケット
10 連結部材
15 接続部材
R1 指掛け凸部の円弧曲率半径
W 左右方向の幅
H 上面部から指掛け凸部下部の指先凹部底部までの高さ

Claims (3)

  1. 平らな上面部と、
    上記上面部の左右両端に滑らかに連続する左右1対の指掛け凸部と、
    上記各指掛け凸部の下端に位置し、握ったときに指の第1関節よりも先端部が収まる左右1対の指先凹部とを備えていて、
    横断面形状が左右対称の形状であることを特徴とする手摺り。
  2. 請求項1の手摺りにおいて、
    左右方向の幅が40mm以上でかつ50mm以下であり、
    上面部から指掛け凸部下部の指先凹部底部までの高さが17mm以上でかつ23mm以下であることを特徴とする手摺り。
  3. 請求項1又は2の2つの手摺りが各々の端部で連結部材により接続されて互いに連結され、
    上記一方の手摺りは階段に設けられている一方、他方の手摺りは、該階段に連続する廊下に設けられていることを特徴とする手摺りの接続構造。
JP2008314888A 2008-12-10 2008-12-10 手摺り及び手摺りの接続構造 Active JP5186350B2 (ja)

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