JP2007041312A - マスクブランク用ガラス基板の製造方法、マスクブランクの製造方法、露光用マスクの製造方法、及び欠陥検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 合成石英ガラス基板4の端面2に対し離間して設置され、導入面28が平坦で鏡面研磨され、屈折率が上記ガラス基板と略同一である透光性を有する光導入補助部材25と、上記ガラス基板の端面2と光導入補助部材との間に介在され、屈折率が上記ガラス基板と略同一な超純水26と、光導入補助部材の導入面から、この光導入補助部材及び超純水を介し上記ガラス基板内へ、波長が200nm以下の短波長光を導入するレーザー照射装置21と、この短波長光により上記ガラス基板の内部欠陥16が発する、上記短波長光よりも長い波長の光15、17を受光するCCDカメラ23と、このCCDカメラが受光した光の光量に基づき、上記ガラス基板の内部欠陥を検出するコンピューター27とを有するものである。
【選択図】 図2
Description
本発明の他の目的は、被検査体における全ての領域の内部欠陥を良好に検出できる欠陥検査装置を提供することにある。
上記光導入補助手段の上記導入面へ導入される上記短波長光を、上記溶媒を介して上記合成石英ガラス基板の上記導入面から導入し、この合成石英ガラス基板の内部欠陥が発する、上記短波長光よりも長い波長の長波長光を受光し、この受光した長波長光の光量に基づき上記内部欠陥を検出する検出工程とを有し、上記検出工程で内部欠陥が検出されない上記合成石英ガラス基板を用いてマスクブランク用ガラス基板を製造することを特徴とするものである。
特開平8−31723号公報や特開2003−81654号公報に記載された製造方法により作製された合成石英ガラスインゴットから、約152.4mm×約152.4mm×約6.85mmに切り出して得られた合成石英ガラス板1(図1(a))に面取り加工を施し、次に、この合成石英ガラス板1の表面のうち、少なくとも、検査用の光である波長が200nm以下の短波長光(露光波長の光、つまりArFエキシマレーザー光)を導入する側の端面2と、この導入面としての端面2に隣接し、後述の内部欠陥16(図2)が発する光15、17等を受光する側の端面3とを、上記露光波長の光を導入できる程度に鏡面研磨して、透光性を有する被検査体としての合成石英ガラス基板4を準備する(図1(b))。
次に、マスクブランク用ガラス基板7の主表面5上にマスクパターンとなる薄膜(ハーフトーン膜8)をスパッタリング法により形成して、マスクブランク9(ハーフトーン型位相シフトマスクブランク)を作製する(図1(d))。ハーフトーン膜8の成膜は、以下の構成を有するスパッタリング装置を使って行う。
次に、図1に示すように、上記マスクブランク9(ハーフトーン型位相シフトマスクブランク)のハーフトーン膜8の表面にレジストを塗布した後、加熱処理してレジスト膜10を形成する。(図1(e))。
得られた露光用マスク14を露光装置に装着し、この露光用マスク14を使用し、ArFエキシマレーザーを露光光として光リソグラフィー技術を用い、半導体基板(半導体ウェハ)に形成されているレジスト膜に露光用マスクのマスクパターンを転写して、この半導体基板上に所望の回路パターンを形成し、半導体デバイスを製造する。
上述のように構成されたことから、上記実施の形態によれば、次の効果(1)〜(3)を奏する。
(1)合成石英ガラス基板4に、波長が200nm以下の短波長光である露光波長の光(ArFエキシマレーザー光)を導入して、この露光波長の光を当該ガラス基板の内部欠陥16の検査に用いることから、この合成石英ガラス基板4からマスクブランク用ガラス基板7及びマスクブランク9を経て製造される露光用マスク14及び露光光を用いたパターン転写の際に転写パターン欠陥となる内部欠陥16を良好に検出できる。このため、この内部欠陥16が検出されない合成石英ガラス基板4を用いてマスクブランク用ガラス基板7を製造することにより、このマスクブランク用ガラス基板7を用いた露光用マスク14には、ガラス基板の内部欠陥16に起因して局所的に光学特性が変化(例えば透過光が低下)する領域が存在しなくなるので、転写パターン欠陥が生ずることなく、転写精度を向上させることができる。
合成石英ガラス基板4において、上記マスクパターンが形成される側の主表面5近傍の内部欠陥16は、露光用マスク14を用いた被転写体(例えば半導体ウェハ)へのパターン転写時に、合成石英ガラス基板4における他の箇所の内部欠陥16が露光装置の焦点深度の関係から被転写体に結像されにくいのに対し、被転写体に結像転写され易いので、パターン転写の際に影響が大きい。欠陥検出装置20では、特にこの主表面5近傍の内部欠陥16を良好に検出できる。この結果、内部欠陥が検出されない合成石英ガラス基板4から露光用マスク14を製造することで、この露光用マスク14を用いたパターン転写の転写精度を向上させることができる。
2 端面(導入面)
4 合成石英ガラス基板(被検査体)
5、6 主表面
7 マスクブランク用ガラス基板
8 ハーフトーン膜(薄膜)
9 マスクブランク
13 ハーフトーン膜パターン(マスクパターン)
14 露光用マスク
15、17 光
16 内部欠陥
18 端面(対向面)
20 ガラス基板の欠陥検査装置
21 レーザー照射装置(光導入手段)
23 CCDカメラ(受光手段)
25 光導入補助部材(光導入補助手段)
26 超純水(溶媒)
27 コンピュータ(検出手段)
28 導入面
41 空間
50 ガラス基板の欠陥検査装置
51 プリズム(光反転手段)
60 ガラス基板の欠陥検査装置
61 光導入補助部材(光導入補助手段)
62 導入面側プリズム(導入面側の光反転手段)
63 対向面側プリズム(対向面側の光反転手段)
70 欠陥検査装置
71 合成石英ガラスブロック(被検査体)
72 光導入補助部材(光導入補助手段)
74 導入面
75 導入面
76 対向面
Claims (8)
- 波長が200nm以下の短波長光を導入する導入面を有する合成石英ガラス基板を準備する準備工程と、
上記合成石英ガラス基板の導入面と、導入面が平坦であって鏡面研磨され、屈折率が上記合成石英ガラス基板と略同一である透光性を有する光導入補助手段との間に、屈折率が上記合成石英ガラス基板と略同一な溶媒を介在させ、
上記光導入補助手段の上記導入面へ導入される上記短波長光を、上記溶媒を介して上記合成石英ガラス基板の上記導入面から導入し、この合成石英ガラス基板の内部欠陥が発する、上記短波長光よりも長い波長の長波長光を受光し、この受光した長波長光の光量に基づき上記内部欠陥を検出する検出工程とを有し、
上記検出工程で内部欠陥が検出されない上記合成石英ガラス基板を用いてマスクブランク用ガラス基板を製造することを特徴とするマスクブランク用ガラス基板の製造方法。 - 上記合成石英ガラス基板の導入面が一端面であり、検出工程の後に、合成石英ガラス基板の主表面を精密研磨して、マスクブランク用ガラス基板を得ることを特徴とする請求項1に記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
- 上記検出工程では、合成石英ガラス基板の導入面に対向する対向面側に設けられた光反転手段により、上記対向面を透過した光を反転して上記合成石英ガラス基板内へ戻すことを特徴とする請求項1または2に記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法によって得られたマスクブランク用ガラス基板の主表面上に、マスクパターンとなる薄膜を形成してマスクブランクを製造することを特徴とするマスクブランクの製造方法。
- 請求項4に記載のマスクブランクにおける薄膜をパターニングして、マスクブランク用ガラス基板の主表面上にマスクパターンを形成し、露光用マスクを製造することを特徴とする露光用マスクの製造方法。
- 透光性を有する被検査体の導入面に対し離間して設置され、導入面が平坦であって鏡面研磨され、屈折率が上記被検査体と略同一である透光性を有する光導入補助手段と、
上記光導入補助手段の上記導入面から、この光導入補助手段及び、屈折率が上記被検査体と略同一な溶媒を介し当該被検査体の上記導入面を経て当該被検査体へ、波長が200nm以下の短波長光を導入する光導入手段と、
この被検査体内に導入された上記短波長光により当該被検査体の内部欠陥が発する、上記短波長光よりも長い波長の長波長光を受光する受光手段と、
この受光手段が受光した上記長波長光の光量に基づき、上記被検査体の上記内部欠陥を検出する検出手段とを有することを特徴とする欠陥検査装置。 - 上記被検査体がインゴット状態、ブロック状態または基板状態の合成石英ガラスであることを特徴とする請求項6に記載の欠陥検査装置。
- 上記被検査体の導入面に対向する対向面側に光反転手段が設けられ、この光反転手段により、上記対向面を透過した光を反転して上記被検査体内へ戻すことを特徴とする請求項6または7に記載の欠陥検査装置。
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