JP4683409B2 - マスクブランク用ガラス基板の製造方法、マスクブランクの製造方法、及び露光用マスクの製造方法 - Google Patents

マスクブランク用ガラス基板の製造方法、マスクブランクの製造方法、及び露光用マスクの製造方法 Download PDF

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本発明は、ガラス基板に露光波長の光を導入したときに発する、露光波長よりも長い波長の光の分光特性を検出してマスクブランク用ガラス基板を製造するマスクブランク用ガラス基板の製造方法、及びこのマスクブランク用ガラス基板を用いるマスクブランクの製造方法、並びにこのマスクブランクを用いる露光用マスクの製造方法に関する。
近年では、半導体デバイスの微細化により、光リソグラフィー技術において使用される露光光はArFエキシマレーザー(露光波長193nm)、F2エキシマレーザー(露光波長157nm)へと短波長化が進んでいる。上記光リソグラフィー技術において使用される露光用マスクや、この露光用マスクを製造するマスクブランクにあっては、マスクブランク用ガラス基板上に形成される、上述の露光光の露光波長に対して光を遮断する遮光膜や、位相を変化させる位相シフト膜の開発が急速に行われ、様々な膜材料が提案されている。
また、上記マスクブランク用ガラス基板や、このマスクブランク用ガラス基板を製造するための合成石英ガラス基板の内部には、異物や気泡などの欠陥が存在しないことが要求されている。特許文献1には、ガラス基板に対し、He‐Neレーザーを入射し、ガラス基板に存在する内部欠陥(異物や気泡など)により散乱された散乱光を検出することで、上記内部欠陥を検出する欠陥検出装置が開示されている。
特開平8‐261953号公報
ところが、上述のような欠陥検出装置によって内部欠陥が存在しないと判定された合成石英ガラス基板、マスクブランク用ガラス基板から製造される露光用マスクであっても、露光光であるArFエキシマレーザーを用いて半導体基板のレジスト膜に露光用マスクのマスクパターンを転写し、この半導体基板上に所望の回路パターンを形成したとき、上記回路パターンに欠陥が発生する場合がある。
その一因として、パターン転写時に露光用マスクの上記ガラス基板が、露光光であるArFエキシマレーザーによって露光光の波長よりも長い波長の光(蛍光)を発することがある。この光は、合成石英ガラス基板の製造のばらつきや製造方法の違いなどによって異なり、特に上記光のピーク波長が短波長(250nm〜500nm)の場合には、半導体基板のレジスト膜に感度を持つ(レジスト膜を感光する)ことになり、このため、例えばパターン転写時においてパターンのコントラストを低下させて、パターン転写に悪影響を及ぼすからと考えられる。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、被転写体へのパターン転写の転写精度を良好にできる露光用マスクを製造する露光用マスクの製造方法、この露光用マスクを製造するためのマスクブランクを製造するマスクブランクの製造方法、及びこのマスクブランクを製造するためのマスクブランク用ガラス基板を製造するマスクブランク用ガラス基板の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、合成石英ガラス板の対向する表面を、露光波長の光が導入できるように鏡面研磨した合成石英ガラス基板を準備する準備工程と、鏡面研磨した上記表面の一方から露光波長の光を入射して当該ガラス基板が発する露光波長よりも長い波長の光を受光し、この受光した光の波長と強度との関係を求め、最も強い強度に対応するピーク波長を検出する検出工程と、上記ピーク波長が約520nm以上の範囲内であるか否かを判定する判定工程と、を有し、上記合成石英ガラス基板に入射される光の露光波長は、200nm以下であり、上記ピーク波長が約520nm以上の範囲は、当該合成石英ガラス基板からマスクブランク用ガラス基板及びマスクブランクを経て製造される露光用マスクと露光光とにより、レジスト膜が形成された被転写体に上記露光用マスクのマスクパターンを転写する際に、上記レジスト膜に感度を持たない光のピーク波長の範囲であり、上記ピーク波長が約520nm以上であると判定された合成石英ガラス基板、又は上記ピーク波長をほとんど検出することができない程度の光しか発しない合成石英ガラス基板を良品とすることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、請求項1に記載の発明において、上記ピーク波長が、上記範囲を外れる約250nm〜500mnにあると判定された合成石英ガラス基板を不良品とすることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、請求項1または2に記載の発明において、上記露光光及び上記合成石英ガラス基板に入射される光は、ArFエキシマレーザーであることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記準備工程により鏡面研磨される合成石英ガラス基板の表面は、当該合成石英ガラス基板の対向する端面であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、請求項4に記載の発明において、上記判定工程の後、合成石英ガラス基板の主表面を精密研磨して、マスクブランク用ガラス基板を得ることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係るマスクブランクの製造方法は、請求項1乃至5のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法によって得られたマスクブランク用ガラス基板の主表面上に、マスクパターンとなる薄膜を形成してマスクブランクを製造することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係る露光用マスクの製造方法は、請求項6に記載のマスクブランクにおける薄膜をパターニングして、マスクブランク用ガラス基板の主表面上にマスクパターンを形成し、露光用マスクを製造することを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、合成石英ガラス基板の鏡面研磨された表面の一方から露光波長(200nm以下)の光を入射し、当該ガラス基板が発する露光波長よりも長い波長の光を、鏡面研磨された表面の他方から受光し、この受光した光の波長と強度との関係を求め、最も強い強度に対応する当該光のピーク波長を検出し、このピーク波長が約520nm以上の範囲内であるか否かを判定して、マスクブランク用ガラス基板を製造する。従って、マスクブランク用ガラス基板からマスクブランクを経て製造される露光用マスクと露光光を用いて、レジスト膜が形成された被転写体に露光用マスクのマスクパターンを転写するパターン転写の際に、上記露光用マスクには、上記レジスト膜に感度を持たないピーク波長の光を発する合成石英ガラス基板(上記ピーク波長が約520nm以上であると判定された合成石英ガラス基板、又は上記ピーク波長をほとんど検出することができない程度の光しか発しない合成石英ガラス基板)を用いているので、例えば、パターン転写におけるパターンのコントラストが低下してパターンの形成が不良になる等の転写パターン欠陥が生ぜず、パターン転写に悪影響を及ぼすことがないので、転写精度を良好にできる。
請求項5に記載の発明によれば、マスクブランク用ガラス基板の製造工程の、主表面を精密研磨する前の早い段階で合成石英ガラス基板が発する光のピーク波長を検出することから、このピーク波長が所定範囲にある合成石英ガラス基板に対してのみ主表面を精密研磨し、ピーク波長が所定範囲から外れた光を発する合成石英ガラス基板について主表面を精密研磨する無駄を省くことができる。
請求項6または7に記載の発明によれば、請求項1乃至5のいずれか記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法によって得られたマスクブランク用ガラス基板を用いてマスクブランクを製造し、このマスクブランクにおける薄膜をパターニングして露光用マスクを製造することから、この露光用マスク及び露光光を用いて被転写体のレジスト膜に露光用マスクのマスクパターンを転写するパターン転写時に、上記露光用マスクには、上記レジスト膜に感度を持たないピーク波長の蛍光を発する合成石英ガラス基板が用いられているので、上記パターン転写に悪影響を及ぼして転写パターン欠陥が生ずることがなく、転写精度を良好にできる。
以下、マスクブランク用ガラス基板の製造方法、マスクブランクの製造方法、露光用マスクの製造方法について最良の形態を、図面に基づき説明する。尚、以下、露光光を、露光波長が200nm以下のArFエキシマレーザー(露光波長:193nm)として説明する。
〔A〕マスクブランク用ガラス基板の製造方法
特開平8−31723号公報や特開2003−81654号公報に記載された製造方法により作製された合成石英ガラスインゴットから、約152mm×約152mm×約6.5mmに切り出して得られた合成石英ガラス板1(図1(a))に面取り加工を施し、次に、この合成石英ガラス板1の表面の一部である対向する端面2及び3と面取り面(不図示)とを、露光波長の光を導入できる程度に鏡面になるように研磨して合成石英ガラス基板4を準備する(図1(b))。この準備工程においては、合成石英ガラス基板4における表面の残部である両主表面5、6の表面粗さは約0.5μm以下であればよいが、鏡面研磨した端面2、3及び面取り面の表面粗さは約0.03μm以下とする。
次に、図2に示す光検出装置20に上記合成石英ガラス基板4を装着し、ArFエキシマレーザーを合成石英ガラス基板4の一方の端面2に入射して、この合成石英ガラス基板4が発する露光波長よりも長い波長の光15を、この合成石英ガラス基板4の他方の端面3から受光し、この受光した光の波長と強度との関係を求め、最も強い強度に対応する当該光15のピーク波長などを検出する検出工程と、その光15のピーク波長から当該合成石英ガラス基板4の分光特性の合否を判定する判定工程とを実施する。
この検出工程及び判定工程を実施する上記光検出装置20は、図2に示すように、露光波長の光(つまり、露光光と同一波長の光)であるArFエキシマレーザーを照射するレーザー照射装置21と、合成石英ガラス基板4を載置し、レーザー照射装置21から照射されるレーザー光に対し合成石英ガラス基板4をX方向、Y方向及びZ方向に移動させるXYZステージ22と、受光部23と分光器本体24とが光ファイバー25により接続されてなる分光器26と、この分光器26に、例えばUSBケーブルを用いて接続されたコンピュータ27とを有して構成される。
検出工程においては、上記レーザー照射装置21は、合成石英ガラス基板4の端面2の任意の位置、例えば端面2の一端部にArFエキシマレーザーなどの高エネルギーの光(波長λ1)を入射する。上記分光器26の受光部23は、合成石英ガラス基板4の端面3側に設置されており、当該合成石英ガラス基板4が発した波長λ1よりも長い波長の光15を受光する。分光器26の分光器本体24は、受光部23が受光した光15をスペクトルに分光分析して、この光15の波長と強度との関係を求め、この関係から最も強い強度に対応するピーク波長などを検出し、コンピュータ27へ出力する。
コンピュータ27は、分光器26にて検出された光15のスペクトルを画像表示すると共に、まず、その光15のピーク波長が所定範囲にあるか否かを判断して、合成石英ガラス基板4の分光特性の合否を判定する判定工程を実施する。
上記所定範囲は、合成石英ガラス基板4から後述のマスクブランク用ガラス基板7及びマスクブランク9を経て製造される露光用マスク14と露光光(つまり、ArFエキシマレーザー)とを用いて、図示しないレジスト膜が形成された被転写体としての半導体基板(不図示)に露光用マスク14のマスクパターンを転写するパターン転写時に、上記レジスト膜に感度を持たない(レジスト膜を感光しない)光のピーク波長の範囲(例えば約520nm以上)である。
露光用マスク14を製造するための合成石英ガラス基板4は、製造方法の違いや製造時のばらつきなどによって、高エネルギーの同一の露光光を用いた場合にも、合成石英ガラス基板4が発する光の特性が異なる。例えば、露光光としてArFエキシマレーザーを合成石英ガラス基板4に入射したときに、水色の光(ピーク波長が約500nm;図3の破線A、B)を発する場合には、この光はパターン転写時に、半導体基板に形成されたレジスト膜に感度をもつことになり、例えばパターンのコントラストを低下させて、パターンの形成不良やパターンの線幅変化などの転写パターン欠陥を発生させ、パターン転写に悪影響を及ぼす。
これに対し、露光光としてのArFエキシマレーザーを合成石英ガラス基板4に入射したときに赤色の光(ピーク波長が約650nm)を発する場合や、青緑や黄緑の光(ピーク波長が約520nm〜580nm;図3の実線C、D)の場合には、これらの光はパターン転写時に、半導体基板に形成されたレジスト膜に感度を持たないので、上述の転写パターン欠陥を発生させず、パターン転写に悪影響を及ぼすことがない。また、図3の実線Eのように、ピーク波長をほとんど検出することができない程度の光しか発しない場合も、もちろん、上述の転写パターン欠陥を発生させず、パターン転写に悪影響を及ぼすことがない。
従って、露光光としてのArFエキシマレーザーによって露光用マスク14が発する光15のピーク波長が前記所定範囲(例えば約520nm以上)にあるならば、これらのArFエキシマレーザー及び露光用マスク14を用いて半導体基板にパターン転写を実施する際に、露光用マスク14が発する光15が、半導体基板に形成されているレジスト膜に感度を持たないので、例えば、パターン転写におけるパターンのコントラストが低下してパターンの形成が不良になったり、パターンの線幅が変化するなどの転写パターン欠陥が発生しないため、パターン転写に悪影響を与えず、転写精度が良好になる。
上述のようにしてArFエキシマレーザーを合成石英ガラス基板4に導入して、合成石英ガラス基板4が発する光の分光特性を検出した結果、合成石英ガラス基板4が発する光15のピーク波長が上記所定範囲内にあるならば、この光15の分光特性は合格であり、当該合成石英ガラス基板4を良品として判定する。また、蛍光15のピーク波長が上記所定範囲を外れているならば(例えば、光のピーク波長が約250nm〜500nm)、この光15の分光特性は不合格であり、当該合成石英ガラス基板4を不良品として判定する。この合成石英ガラス基板4の良品、不良品の判定は、コンピュータ27または作業者によって実施する。
そして、良品として判定された合成石英ガラス基板4に対し、その主表面5、6を所望の表面粗さになるように精密研磨し、洗浄処理を実施してマスクブランク用ガラス基板7を得る(図1(c))。このときの主表面5、6の表面粗さは、自乗平均平方根粗さ(RMS)で0.2nm以下が好ましい。
〔B〕マスクブランクの製造方法
次に、マスクブランク用ガラス基板7の主表面5、6上にマスクパターンとなる薄膜(ハーフトーン膜8)をスパッタリング法により形成して、マスクブランク9(ハーフトーン型位相シフトマスクブランク)を作製する(図1(d))。ハーフトーン膜8の成膜は、以下の構成を有するスパッタリング装置を使って行う。
このスパッタリング装置は、図4に示すようなDCマグネトロンスパッタリング装置30であり、真空槽31を有しており、この真空槽31の内部にマグネトロンカソード32及び基板ホルダ33が配置されている。マグネトロンカソード32には、バッキングプレート34に接着されたスパッタリングターゲット35が装着されている。例えば、上記バッキングプレート34に無酸素鋼を用い、スパッタリングターゲット35とバッキングプレート34との接着にインジウムを用いる。上記バッキングプレート34は水冷機構により直接または間接的に冷却される。また、マグネトロンカソード32、バッキングプレート34及びスパッタリングターゲット35は電気的に結合されている。基板ホルダ33にガラス基板7が装着される。
上記スパッタリングターゲット35とガラス基板7とは、図5に示すように、ガラス基板7とスパッタリングターゲット35の対向する面が所定の角度を有するように配置されている。この場合、例えばスパッタリングターゲット35とガラス基板7のオフセット距離は340mm、スパッタリングターゲット35とガラス基板7間の垂直距離(T/S)は380mm、スパッタリングターゲットの傾斜角は15°である。
図4の真空槽31は、排気口37を介して真空ポンプにより排気される。真空槽31内の雰囲気が、形成する膜の特性に影響しない真空度に達した後に、ガス導入口38から窒素を含む混合ガスを導入し、DC電源39を用いてマグネトロンカソード32に負電圧を加え、スパッタリングを行う。DC電源39はアーク検出機能を持ち、スパッタリング中の放電状態を監視する。真空槽31の内部圧力は圧力計36によって測定される。
〔C〕露光用マスクの製造方法
次に、図1に示すように、上記マスクブランク9(ハーフトーン型位相シフトマスクブランク)のハーフトーン膜8の表面にレジストを塗布した後、加熱処理してレジスト膜10を形成する。(図1(e))。
次に、レジスト膜付きのマスクブランク11におけるレジスト膜10に所定のパターンを描画・現像処理し、レジストパターン12を形成する(図1(f))。
次に、上記レジストパターン12をマスクにして、ハーフトーン膜8をドライエッチングしてハーフトーン膜パターン13を形成する(図1(g))。
最後に、レジストパターン12を除去して、ガラス基板7上にハーフトーン膜パターン13が形成された露光用マスク14を得る(図1(h))。
[D]半導体デバイスの製造方法
得られた露光用マスク14を露光装置に装着し、この露光用マスク14を使用し、ArFエキシマレーザーを露光光として光リソグラフィー技術を用い、半導体基板に形成されているレジスト膜に露光用マスクのマスクパターンを転写して、この半導体基板上に所望の回路パターンを形成し、半導体デバイスを製造する。
[E]実施の形態の効果
図1(c)に示すマスクブランク用ガラス基板7を得る前に、光検出装置20(図2)を用いて、露光波長の光(例えばArFエキシマレーザー)の入射により合成石英ガラス基板4が発生する光を検出し、その光の分光特性の合否を判定することから、上記実施の形態によれば、次の効果(1)及び(2)を奏する。
(1)合成石英ガラス基板4の鏡面研磨された一方の端面2から露光波長の光(例えばArFエキシマレーザー)を入射して、当該合成石英ガラス基板4が発する露光波長よりも長い波長の光15を、鏡面研磨された他方の端面3から分光器26を用いて受光して、この受光した光の波長と強度との関係を求め、最も強い強度に対応する当該蛍光15のピーク波長を検出し、この光15のピーク波長が所定範囲(例えば約520nm以上)内にあるか否かを判定して、マスクブランク用ガラス基板7を製造する。従って、マスクブランク用ガラス基板7からマスクブランク9を経て製造される露光用マスク14と露光光(例えばArFエキシマレーザー)を用い、レジスト膜が形成された半導体基板に露光用マスク14のマスクパターンを転写するパターン転写時に、上記露光用マスク14には、レジスト膜に感度を持たない(レジスト膜を感光しない)上記所定範囲のピーク波長の光を発する合成石英ガラス基板4を用いているので、例えば、パターン転写時におけるパターンのコントラストが低下してパターンの形状が不良になる等の転写パターン欠陥が発生せず、パターン転写に悪影響を及ぼすことがないので、転写精度を良好にできる。
(2)マスクブランク用ガラス基板7の製造工程の、主表面5、6を精密研磨する前の早い段階で、合成石英ガラス基板4が発する光15のピーク波長を検出することから、このピーク波長が所定範囲にある合成石英ガラス基板4に対してのみ主表面5、6を精密研磨し、ピーク波長が所定範囲から外れた光15を発する合成石英ガラス基板4について、主表面5、6を精密研磨する無駄を省くことができる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、露光光がArFエキシマレーザーの場合を述べたが、F2エキシマレーザーであってもよい。また、ArFエキシマレーザーやF2エキシマレーザーと同じ波長を得るために、重水(D)ランプ等の光源から光を分光させて中心波長がArFエキシマレーザー、F2エキシマレーザーと同じ光を用いても構わない。
また、この実施形態の光検出装置20においては、合成石英ガラス基板4に入射されるArFエキシマレーザーやF2エキシマレーザーなどの高エネルギーの光を、当該合成石英ガラス基板4の主表面5、6を精密研磨する前または後に、この主表面5、6から入射してもよい。或いは、上記高エネルギーの光を合成石英ガラス基板4の面取り面から、主表面5、6及び端面3、4にて全反射するような条件で入射してもよい。
本発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法、マスクブランクの製造方法、及び露光用マスクの製造方法における一実施の形態を示す製造工程図である。 図1のマスクブランク用ガラス基板の製造方法において用いられる光検出装置を示す斜視図である。 図2の光検出装置において検出された光の波長と強度との関係を示すグラフである。 図1のマスクブランクの製造工程において用いられるスパッタリング装置を示す概略側面図である。 図4のスパッタリングターゲットとマスクブランク用ガラス基板との位置関係を示す側面図である。
符号の説明
1 合成石英ガラス板
2、3 端面(表面)
4 合成石英ガラス基板
5、6 主表面
7 マスクブランク用ガラス基板
8 ハーフトーン膜(薄膜)
9 マスクブランク
13 ハーフトーン膜パターン(マスクパターン)
14 露光用マスク
15 光
20 光検出装置
26 分光器
27 コンピュータ

Claims (7)

  1. 合成石英ガラス板の対向する表面を、露光波長の光が導入できるように鏡面研磨した合成石英ガラス基板を準備する準備工程と、
    鏡面研磨した上記表面の一方から露光波長の光を入射して当該ガラス基板が発する露光波長よりも長い波長の光を受光し、この受光した光の波長と強度との関係を求め、最も強い強度に対応するピーク波長を検出する検出工程と、
    上記ピーク波長が約520nm以上の範囲内であるか否かを判定する判定工程と、を有し、
    上記合成石英ガラス基板に入射される光の露光波長は、200nm以下であり、
    上記ピーク波長が約520nm以上の範囲は、当該合成石英ガラス基板からマスクブランク用ガラス基板及びマスクブランクを経て製造される露光用マスクと露光光とにより、レジスト膜が形成された被転写体に上記露光用マスクのマスクパターンを転写する際に、上記レジスト膜に感度を持たない光のピーク波長の範囲であり、
    上記ピーク波長が約520nm以上であると判定された合成石英ガラス基板、又は上記ピーク波長をほとんど検出することができない程度の光しか発しない合成石英ガラス基板を良品とすることを特徴とするマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  2. 上記ピーク波長が、上記範囲を外れる約250nm〜500mnにあると判定された合成石英ガラス基板を不良品とすることを特徴とする請求項1に記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  3. 上記露光光及び上記合成石英ガラス基板に入射される光は、ArFエキシマレーザーであることを特徴とする請求項1または2に記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  4. 上記準備工程により鏡面研磨される合成石英ガラス基板の表面は、当該合成石英ガラス基板の対向する端面であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  5. 上記判定工程の後、合成石英ガラス基板の主表面を精密研磨して、マスクブランク用ガラス基板を得ることを特徴とする請求項4に記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法によって得られたマスクブランク用ガラス基板の主表面上に、マスクパターンとなる薄膜を形成してマスクブランクを製造することを特徴とするマスクブランクの製造方法。
  7. 請求項6に記載のマスクブランクにおける薄膜をパターニングして、マスクブランク用ガラス基板の主表面上にマスクパターンを形成し、露光用マスクを製造することを特徴とする露光用マスクの製造方法。
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