JP4761360B2 - マスクブランク用ガラス基板の製造方法、マスクブランクの製造方法、露光用マスクの製造方法、及び半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

マスクブランク用ガラス基板の製造方法、マスクブランクの製造方法、露光用マスクの製造方法、及び半導体デバイスの製造方法 Download PDF

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本発明は、マスクブランク用ガラス基板の内部欠陥を検査した後にマスクブランク用ガラス基板を製造するマスクブランク用ガラス基板の製造方法、このマスクブランク用ガラス基板を用いるマスクブランクの製造方法、このマスクブランクを用いる露光用マスクの製造方法、及びリソグラフィー技術で使用するステッパーなどに使われるレンズなどの光学部品としてのリソグラフィー用ガラス部材の製造方法に関する。
近年では、半導体デバイスの微細化に対応して、光リソグラフィー技術において使用される露光光はArFエキシマレーザー(露光波長193nm)、F2エキシマレーザー(露光波長157nm)へと短波長化が進んでいる。上記光リソグラフィー技術において使用される露光用マスクや、この露光用マスクを製造するマスクブランクにおいても、マスクブランク用ガラス基板上に形成される、上述の露光光の露光波長に対して光を遮断する遮光膜や、位相を変化させる位相シフト膜の開発が急速に行われ、様々な膜材料が提案されている。
また、上記マスクブランク用ガラス基板や、このマスクブランク用ガラス基板を製造するための合成石英ガラス基板の内部には、異物や気泡などの欠陥が存在しないことが要求されている。特許文献1には、ガラス基板に対し、He‐Neレーザーを入射し、ガラス基板に存在する内部欠陥(異物や気泡など)により散乱された散乱光を検出することで、上記内部欠陥を検出する欠陥検出装置が開示されている。
特開平8‐261953号公報
ところが、上述のような欠陥検出装置によって内部欠陥が存在しないと判定された合成石英ガラス基板、マスクブランク用ガラス基板から製造される露光用マスクであっても、露光光であるArFエキシマレーザーを用いて半導体基板に露光用マスクのマスクパターンを転写するパターン転写時に、後述のガラス基板起因による転写パターン欠陥が生じて転写精度が低下する場合がある。
この原因は、He‐Neレーザーなどの可視光レーザーを露光光としたときには散乱などが発生しなかったが、ArFエキシマレーザーやF2エキシマレーザーなどの高エネルギーの短波長光を露光光としたときに、局所的に光学特性を変化(例えば透過率を低下)させる内部欠陥(局所脈理、内容物、異質物)が、ガラス基板中に存在しているからであると考えられる。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、波長が200nm以下の短波長光を露光光とするパターン転写の際に影響の大きなガラス基板の内部欠陥を良好に検出できると共に、検査用の光による上記ガラス基板の表面のダメージを防止して、マスクブランク用ガラス基板を製造するマスクブランク用ガラス基板の製造方法、上記マスクブランク用ガラス基板からマスクブランクを製造するマスクブランクの製造方法、上記マスクブランクから転写精度が良好な露光用マスクを製造する露光用マスクの製造方法、及びリソグラフィー技術で使用するステッパーなどに使われるレンズなどの光学部品としてのリソグラフィー用ガラス部材の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、波長が200nm以下の短波長光を導入する一端面を含む表面を有するガラス基板を準備する準備工程と、このガラス基板の上記一端面から上記短波長光を導入し、当該ガラス基板の内部欠陥が発する、上記短波長光よりも長い波長の長波長光を上記表面の他方から受光し、この受光した長波長光に基づき上記内部欠陥を検出する検出工程とを有し、上記検出工程でパターン転写に影響する上記内部欠陥が存在しない上記ガラス基板を用いてマスクブランク用ガラス基板を製造するマスクブランク用ガラス基板の製造方法であって、上記検出工程では、光照射装置の照射口から照射される上記短波長光を光伝送部材を経て、上記合成石英ガラス基板の上記一端面における光導入部へ導入し、上記光伝送部材は、上記照射口から短波長光を入射する入射側端面が上記照射口の形状に対応し、上記短波長光を出射する出射側端面が上記光導入部の形状に対応してそれぞれ形成され、これらの入射側端面と出射側端面とが略同一面積に設定されたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、請求項1に記載の発明において、上記検出工程において、短波長光の光伝送部材を介してのガラス基板への導入は、当該ガラス基板の両主表面と当該主表面に直交する関係で配置された側面との間で全反射条件を満たす条件で実施することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、請求項1または2に記載の発明において、上記光伝送部材は、開口数が0.1以下の光ファイバーを用いたものであることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、上記検出工程において、短波長光を導入する光導入部が、ガラス基板の一端面における鏡面研磨された面取り面であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、上記検出工程では、清浄度がISOクラス4よりも高い清浄度の雰囲気で、ガラス基板へ短波長光を導入することを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係るマスクブランクの製造方法は、請求項1乃至5いずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法によって得られたマスクブランク用ガラス基板の主表面上に、マスクパターンとなる薄膜を形成してマスクブランクを製造することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係る露光用マスクの製造方法は、請求項7に記載のマスクブランクにおける薄膜をパターニングして、マスクブランク用ガラス基板の主表面上にマスクパターンを形成し、露光用マスクを製造することを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明に係るリソグラフィー用ガラス部材の製造方法は、波長が200nm以下の短波長光を導入する一端面を有するガラス材料を準備する準備工程と、このガラス材料の上記一端面から上記短波長光を導入し、当該ガラス材料の内部欠陥が発する、上記短波長光よりも長い波長の長波長光を上記表面の他方から受光し、この受光した長波長光に基づき上記内部欠陥を検出する検出工程とを有し、上記検出工程で上記内部欠陥が実質的に存在しない上記ガラス材料を用いてリソグラフィー用ガラス部材を製造するリソグラフィー用ガラス部材の製造方法であって、上記検出工程では、光照射装置の照射口から照射される上記短波長光を光伝送部材を経て、上記ガラス材料の上記一端面における光導入部へ導入し、上記光伝送部材は、上記照射口から短波長光を入射する入射側端面が上記照射口の形状に対応し、上記短波長光を出射する出射側端面が上記光導入部の形状に対応してそれぞれ形成され、これらの入射側端面と出射側端面とが略同一面積に設定されたことを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、ガラス基板に波長が200nm以下の短波長光を導入して、この短波長光をガラス基板(マスクブランク用ガラス基板)の内部欠陥の検査に用いることから、このガラス基板から製造される露光用マスクと、露光光としての波長が200nm以下の短波長光とを用いたパターン転写の際に転写パターン欠陥となる内部欠陥を良好に検出できる。
また、光照射装置の照射口から照射される短波長光を、ガラス基板の一端面における光導入部へ導入する光伝送部材は、上記照射口から短波長光を入射する入射側端面が上記照射口の形状に対応し、上記短波長光を出射する出射側端面が上記光導入部の形状に対応してそれぞれ形成され、これらの入射側端面と出射側端面とが略同一面積に設定されている。このため、光照射装置の照射口から照射された短波長光を集光させることなく、ガラス基板の一端面における光導入部へ導入することができるので、この光導入部における短波長光の単位面積当たりのエネルギーが過大に上昇せず、この光導入部においてプラズマの発生を防止できる。この結果、光導入部に付着した汚れや異物が上記プラズマにより当該光導入部にダメージを与える事態を回避でき、且つ欠陥検出精度の低下も防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、ガラス基板の両主表面と当該主表面に直交する関係に配置された側面との間で全反射条件を満たす条件で、当該ガラス基板へ短波長光を導入することから、この短波長光を当該ガラス基板内に閉じ込めることができる。一般に、短波長光をガラス基板の一端面に導入する条件によっては、ガラス基板主表面の表層領域の内部欠陥を検出できない場合がある。例えば、ガラス基板の一端面の側面に垂直に導入された短波長光は、面取り面において屈折してガラス基板内を伝播するので、上記一端面に対向する端面に到達せず、このため、ガラス基板の表層領域内に存在する内部欠陥を検出できないことがある。ところが、請求項2に記載の発明では、短波長光を当該ガラス基板内に閉じ込めることができるので、主表面の表層領域を含む当該ガラス基板に存在する内部欠陥を漏れなく確実に検出することができ、この結果、内部欠陥の検出精度が向上し、且つ検出時間も短縮できる。
請求項3に記載の発明によれば、光伝送部材は、開口数が0.1以下の光ファイバーを用いたものであることから、当該光ファイバーの出射側端面から出射される短波長光の拡がり角が小さくなる。このため、ガラス基板に導入される短波長光のほとんどが全反射条件を満たすことになり、このガラス基板内で光閉じ込めを効率良く実現できる。
請求項4に記載の発明によれば、ガラス基板へ短波長光を導入する一端面の面取り面が鏡面研磨されていることから、短波長光は上記面取り面で拡散されずにガラス基板内へ導入される。したがって、当該ガラス基板内で短波長光の全反射条件が満足されるので、光閉じ込めを効率良く実現できる。
請求項5に記載の発明によれば、清浄度がISOクラス4よりも高い清浄度の雰囲気で、ガラス基板へ短波長光を導入することから、当該ガラス基板の周辺の雰囲気から汚染物質を排除した状態で短波長光を導入できるので、この汚染物質がガラス基板の表面に付着した付着物などが短波長光を吸収して、当該表面を局所的に高温状態とすることで生ずる当該表面のダメージを防止することができる。
第6または第7に記載の発明によれば、請求項1乃至5のいずれか記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法によって得られたマスクブランク用ガラス基板を用いてマスクブランクを製造し、このマスクブランクにおける薄膜をパターニングして露光用マスクを製造する。従って、この露光用マスクを用い、波長が200nm以下の短波長光を露光光として被転写体に上記露光用マスクのマスクパターンを転写するパターン転写時に、この露光用マスクには、内部欠陥が存在せず、且つ表面にダメージが存在しない合成石英ガラス基板が用いられているので、上記内部欠陥または上記ダメージに起因して局所的に光学特性が変化(例えば透過率が低下)する領域が存在せず、パターン転写に悪影響を及ぼして転写パターン欠陥が生ずることがなく、転写精度を向上させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、ガラス材料に波長が200nm以下の短波長光を導入して、この短波長光をガラス材料の内部欠陥の検査に用いることから、このガラス材料から製造されるリソグラフィー用ガラス部材(例えばレンズ)と、露光光としての波長が200nm以下の短波長光とを用いたパターン転写の際に、透過率の低下や短波長光の吸収による温度上昇などの影響を与える内部欠陥を良好に検出できる。
また、光照射装置の照射口から照射される短波長光を、ガラス材料の一端面における光導入部へ導入する光伝送部材は、上記照射口から短波長光を入射する入射側端面が上記照射口の形状に対応し、上記短波長光を出射する出射側端面が上記光導入部の形状に対応してそれぞれ形成され、これらの入射側端面と出射側端面とが略同一面積に設定されている。このため、光照射装置の照射口から照射された短波長光を集光させることなく、ガラス材料の一端面における光導入部へ導入することができるので、この光導入部における短波長光の単位面積当たりのエネルギーが過大に上昇せず、この光導入部においてプラズマの発生を防止できる。この結果、光導入部に付着した汚れや異物が上記プラズマにより当該光導入部にダメージを与える事態を回避でき、且つ欠陥検出精度の低下も防止できる。
以下、マスクブランク用ガラス基板の製造方法、マスクブランクの製造方法、露光用マスクの製造方法について最良の形態を、図面に基づき説明する。尚、以下、露光光を、露光波長が200nm以下のArFエキシマレーザー光(露光波長:193nm)として説明する。
〔A〕マスクブランク用ガラス基板の製造方法
特開平8−31723号公報や特開2003−81654号公報に記載された製造方法により作製された合成石英ガラスインゴットから、約152.4mm×約152.4mm×約6.85mmに切り出して得られた合成石英ガラス板1(図1(a))に面取り加工を施す。次に、この合成石英ガラス板1の表面である主表面5及び6と、互いに対向する端面2及び3、端面18及び19(図2)とを、検査用の光である波長が200nm以下の短波長光(本実施の形態では露光波長の光(ArFエキシマレーザー光))を導入できる程度に鏡面研磨して、合成石英ガラス基板4を準備する(図1(b))。
この準備工程においては、合成石英ガラス基板4における主表面5及び6の表面粗さは約0.5nm以下であり、上記端面2、3、18及び19の表面粗さは約0.03μm以下とされる。
次に、図2に示すガラス基板の内部欠陥検査装置20に合成石英ガラス基板4を装着し、ArFエキシマレーザー光25を合成石英ガラス基板4の一方の端面2から光ファイバーバンドル41を介して導入し、この合成石英ガラス基板4中に存在する内部欠陥16が発する露光波長の光よりも長い波長の長波長光(蛍光)15を、合成石英ガラス基板4の内部欠陥16以外の領域が発する露光波長よりも長い波長の長波長光(蛍光)17と共に、この合成石英ガラス基板4の一方の主表面5から受光し、この受光した光15及び17の光量(強度)の相違に基づき、上記内部欠陥16を検出する検出工程を実施する。
ここで、合成石英ガラス基板4に存在する内部欠陥16のうち、波長が200nm超の露光光源(例えば、KrFエキシマレーザー(波長:248nm))の場合には問題とならないが、ArFエキシマレーザーのように波長が200nm以下の露光光源の場合に問題となる内部欠陥16として局所脈理、内容物、異質物等がある。これらの内部欠陥16は、合成石英ガラス基板4からマスクブランク用ガラス基板7及びマスクブランク9を経て製造された露光用マスク14と、波長が200nm以下の上記露光光とを用いて、当該露光用マスク14のマスクパターンを被転写体に転写するパターン転写時に、いずれも局所的な光学特性の変化(例えば透過率の低下)を生じさせ、パターン転写に悪影響を及ぼして転写精度を低下させるものとなる。
上記「局所脈理」は、合成石英ガラスの合成時に金属元素が不純物として合成石英ガラス中に微量に混入された領域である。露光用マスク14のマスクブランク用ガラス基板7に当該局所脈理が存在すると、パターン転写時に約20〜40%の透過率低下が生じ、転写精度を低下させる。また、上記「内容物」は、金属元素が不純物として合成石英ガラス中に、局所脈理の場合よりも多く混入された領域である。露光用マスク14のマスクブランク用ガラス基板7に当該内容物が存在すると、パターン転写時に約40〜60%の透過率低下が生じる。更に、「異質物」は、合成石英ガラス中に酸素が過剰に混入された酸素過剰領域であり、高エネルギーの光が照射された後は回復しない。露光用マスク14のマスクブランク用ガラス基板7に当該異質物が存在すると、パターン転写時に約5〜15%の透過率の低下が生じる。
前記検出工程を実施する上記ガラス基板の内部欠陥検査装置20は、上述の内部欠陥16(パターン転写時に局所的な光学特性の変化を生じさせる局所脈理、内容物、異質物等)を検出するものである。このガラス基板の内部欠陥検査装置20は、図2に示すように、短波長光としての露光波長の光(つまり、露光波長と同一波長の光)であるArFエキシマレーザー光25を、光ファイバーバンドル41を介して合成石英ガラス基板4の端面2から導入する光照射装置としてのレーザー照射装置21と、合成石英ガラス基板4を載置し、レーザー照射装置21から発せられるレーザー光25に対して合成石英ガラス基板4をX方向、Y方向、Z方向にそれぞれ移動させるXYZステージ22と、このXYZステージ22に載置された合成石英ガラス基板4の主表面5側に設置され、CCD素子とこのCCD素子の検出範囲を広げるためのレンズ(ともに不図示)とを備え、合成石英ガラス基板4の幅方向(つまり、合成石英ガラス基板4の端面18及び19の長手方向)の略全域に渡って検出視野24を有するCCDカメラ(ラインセンサカメラ)23と、このCCDカメラ23にUSBケーブル26を用いて接続されたコンピュータ27とを有して構成される。
図3に示すように、上記レーザー照射装置21の照射口28からArFエキシマレーザー光25が照射される。この照射口28から照射されるArFエキシマレーザー光25は、例えばビーム形状が4.0mm×7.0mmであり、1パルス当たりのエネルギーが6mJ、周波数が50Hzである。このレーザー照射装置21の照射口28から照射されたArFエキシマレーザー光25は、光ファイバーバンドル41を経て、合成石英ガラス基板4の端面2における光導入部としての面取り面49へ導入される。
ここで、合成石英ガラス基板4の端面2、3、18及び19は、マスクパターンとなる薄膜(後述のハーフトーン膜8)が形成される合成石英ガラス基板4の主表面5及び6に直交する関係で配置された側面48と、この側面48と上記主表面5、6との間の面取り面49、50とを有して構成される。本実施形態では、全ての端面2、3、18及び19の側面48、面取り面49及び50が、主表面5及び6と同様に鏡面研磨されている。
上記レーザー照射装置21及び光ファイバーバンドル41は、図2に示すように、XYZステージ44が合成石英ガラス基板4をY方向に移動させている間に、ArFエキシマレーザー光25を合成石英ガラス基板4の端面2における面取り面49のY方向(つまり端面2の長手方向)の各位置から順次導入する。従って、ArFエキシマレーザー光25は、合成石英ガラス基板4の端面2における面取り面49の長手方向に走査されることになる。
ところで、上記光ファイバーバンドル41は、図3及び図5に示すように、1本の光ファイバー40が複数本束ねられて構成され、本実施形態では、例えば直径500μmの光ファイバー40が72本束ねられて構成される。この光ファイバーバンドル41は、レーザー照射装置21の照射口28から照射されたArFエキシマレーザー光25を入射する入射側端面42と、ArFエキシマレーザー光25を出射する出射側端面43とを有する。
入射側端面42は、レーザー照射装置21の照射口28の四角形状(例えば4.0mm×7.0mm)に対応して、例えば光ファイバー40を6本×12本並べた略四角形状(3mm×6mm)に構成される。また、出射側端面43は、合成石英ガラス基板4における端面2の面取り面49の四角形状(例えば0.6mm×152.4mm)に対応し、例えば光ファイバー40を1本×72本並べた略四角形状(0.5mm×36mm)に構成される。そして、これらの入射側端面42と出射側端面43とは略同一断面積に設定される。
従って、レーザー照射装置21の照射口28から光ファイバーバンドル41を経て合成石英ガラス基板4の端面2における面取り面49へ導入されたArFエキシマレーザー光は、集光されることがないので、上記面取り面49におけるArFエキシマレーザー光25の単位面積当たりのエネルギーが過大に上昇せず、この面取り面49においてプラズマの発生が防止される。このため、面取り面49に汚れや異物が付着している場合にも、この汚れ等が上記プラズマにより面取り面49にダメージを与えることが回避される。
また、光ファイバーバンドル41は、図3に示すように、レーザー照射装置21の照射口28から照射されたArFエキシマレーザー光25を合成石英ガラス基板4の端面2における面取り面49に導入するが、このとき、導入されたArFエキシマレーザー光25が合成石英ガラス基板4の主表面5、6と端面2、3の側面48との間で全反射条件を満たす、つまり全反射を繰り返して合成石英ガラス基板4内に閉じ込められてように、面取り面49への入射角度を調整する。
具体的には、端面2の面取り面49から合成石英ガラス基板4内に導入(入射)されたArFエキシマレーザー光25が主表面5、6に当たる入射角θiが臨界角θcよりも大きくなり、且つArFエキシマレーザー光25が端面2、3の側面48に当たる入射角(90°−θi)が臨界角θcよりも大きくなるように、光ファイバーバンドル41は、ArFエキシマレーザー光25の面取り面49への入射角度を調整する。上記入射角θiは、例えば42°〜48°の範囲であればよく、好ましくは44°である。
更に、光ファイバーバンドル41を構成する光ファイバー40は、開口数NAがNA≦0.1に設定されたものが用いられる。開口数NAがNA>0.1であると、光ファイバーバンドル41の出射側端面43から出射されるArFエキシマレーザー光25の拡がり角が大きくなって、端面2の面取り面49から合成石英ガラス基板4内へ導入された光が主表面5、6にて全反射せず、当該ガラス基板4外へ放出されてしまう。これに対し、開口数NAがNA≦0.1であれば、光ファイバーバンドル41の出射側端面43から出射されるArFエキシマレーザー光25の拡がり角が小さくなって略平行光となるので、端面2の面取り面49から合成石英ガラス基板4内へ導入された光は、大部分が主表面5、6にて全反射して全反射条件を満たすことになり、当該ガラス基板4内に閉じ込められる。
また、図2に示すように、前記CCDカメラ23は、合成石英ガラス基板4の端面2における面取り面49のY方向の各位置へ入射されたArFエキシマレーザー光(波長λ1)によって合成石英ガラス基板4が発する、波長λ1によりも長い波長の長波長の光15及び17を、合成石英ガラス基板4のY方向の各位置毎に、合成石英ガラス基板4の主表面5側から受光して撮影する。本実施の形態では、CCDカメラ23はモノクロカメラであり、光15及び17の明暗を受光して撮影する。
コンピュータ27は、CCDカメラ23からの画像を入力して、合成石英ガラス基板4のY方向の各位置毎に画像処理し、この合成石英基板4のY方向の各位置について、CCDカメラ23が受光する光15及び17の光量(強度)を、合成石英ガラス基板4のX方向位置との関係で解析する。つまり、コンピュータ27は、光15及び17の光量が所定閾値以上の局所的な光量を有する場合に、その所定閾値以上の局所的な光量の光15を内部欠陥16が発したと判断して、この内部欠陥16の位置(合成石英ガラス基板4におけるX方向及びY方向の位置)と共に、内部欠陥16が発する局所的な光量の光15の形状などから内部欠陥16の種類(局所脈理、内容物、異質物)を特定して検出する。
例えば、合成石英ガラス基板4に内部欠陥16として局所脈理または内容物が存在する場合には、レーザー照射装置21からのArFエキシマレーザー光25が合成石英ガラス基板4に導入されることによって、上記局所脈理または内容物が図4(A)に示すように、所定閾値(1000counts)以上の局所的な光量の光15を発し、合成石英ガラス基板4の局所脈理または内容物以外の領域が光17を発する。コンピュータ27は、CCDカメラ23が受光した光15及び17を画像処理して解析することで、所定閾値以上の局所的な光量の光15の形状から内部欠陥16を局所脈理または異質物と判断し、且つその所定閾値以上の局所的な光量の光15が発する位置に局所脈理または内容物が存在するとして、その局所脈理または内容物をその位置と共に検出する。ここで、図4(A)の場合、横軸は合成石英ガラス基板4のX方向位置を、縦軸は光15及び17の光量(強度)をそれぞれ示す。
また、合成石英ガラス基板4に内部欠陥16として異質物が存在する場合には、レーザー照射装置21からArFエキシマレーザー光25が合成石英ガラス基板4に導入されることによって、上記異質物が図4(B)に示すように、所定の範囲(例えば20〜50mm)に所定閾値(1000counts)以上の局所的な光量の光15を発し、合成石英ガラス基板4の異質物以外の領域が光17を発する。コンピュータ27は、CCDカメラ23が受光した光15及び17を画像処理して解析することで、所定閾値以上の局所的な光量の光15の形状から内部欠陥16を異質物と判断し、且つその所定閾値以上の局所的な光量の光15が発生する位置に当該異質物が存在するとして、この異質物をその位置と共に検出する。ここで、図4(B)の場合も、横軸は合成石英ガラス基板4のX方向位置を、縦軸は光15及び17の光量(強度)をそれぞれ示す。
上述の検出工程を実施する内部欠陥検査装置20のレーザー照射装置21、光ファイバーバンドル41、XYZステージ22及びCCDカメラ23、並びにXYZステージ22に載置された被検査体としての合成石英ガラス基板4は、クリーンルーム内の清浄な雰囲気に収容される。この清浄な雰囲気は、例えば窒素充填雰囲気、または清浄な空気が循環された雰囲気である。特に、後者の場合には、ISOクラス5よりも清浄度が高い雰囲気、好ましくはISOクラス4より清浄度が高い雰囲気、更に好ましくはISOクラス3より清浄度が高い雰囲気である。尚、上記清浄度は、ISO 14644−1:1999(Cleanrooms and associated controlled enviornments-Part1:Classification of air cleanliness)に定められた、クリーンルーム規格とする。
このように清浄な雰囲気下で光ファイバーバンドル41を介してArFエキシマレーザー光25が合成石英ガラス基板4へ導入されるので、この合成石英ガラス基板4の表面(つまり主表面5、6、端面2、3、18及び19)に汚染物質が付着することが回避される。このため、合成石英ガラス基板4の表面に付着した付着物などが、高エネルギー光であるArFエキシマレーザー光25を吸収して加熱され、合成石英ガラス基板4の表面を局所的に高温状態として当該表面にダメージを与える不具合が回避される。
上記ガラス基板の内部欠陥検査装置20によって内部欠陥16が検出されず、内部欠陥16が存在しない合成石英ガラス基板4に対し、その主表面5、6を所望の表面粗さになるように精密研磨し、洗浄処理を実施してマスクブランク用ガラス基板7を得る(図1(c))。このときの主表面5、6の表面粗さは、自乗平均平方根粗さ(RMS)で0.2nm以下が好ましい。
〔B〕マスクブランクの製造方法
次に、マスクブランク用ガラス基板7の主表面5上にマスクパターンとなる薄膜(ハーフトーン膜8)をスパッタリング法により形成して、マスクブランク9(ハーフトーン型位相シフトマスクブランク)を作製する(図1(d))。ハーフトーン膜8の成膜は、以下の構成を有するスパッタリング装置を使って行う。
このスパッタリング装置は、図6に示すようなDCマグネトロンスパッタリング装置30であり、真空槽31を有しており、この真空槽31の内部にマグネトロンカソード32及び基板ホルダ33が配置されている。マグネトロンカソード32には、バッキングプレート34に接着されたスパッタリングターゲット35が装着されている。例えば、上記バッキングプレート34に無酸素鋼を用い、スパッタリングターゲット35とバッキングプレート34との接着にインジウムを用いる。上記バッキングプレート34は水冷機構により直接または間接的に冷却される。また、マグネトロンカソード32、バッキングプレート34及びスパッタリングターゲット35は電気的に結合されている。基板ホルダ33にガラス基板7が装着される。
図6の真空槽31は、排気口37を介して真空ポンプにより排気される。真空槽31内の雰囲気が、形成する膜の特性に影響しない真空度に達した後に、ガス導入口38から窒素を含む混合ガスを導入し、DC電源39を用いてマグネトロンカソード32に負電圧を加え、スパッタリングを行う。DC電源39はアーク検出機能を持ち、スパッタリング中の放電状態を監視する。真空槽31の内部圧力は圧力計36によって測定される。
〔C〕露光用マスクの製造方法
次に、図1に示すように、上記マスクブランク9(ハーフトーン型位相シフトマスクブランク)のハーフトーン膜8の表面にレジストを塗布した後、加熱処理してレジスト膜10を形成する。(図1(e))。
次に、レジスト膜付きのマスクブランク11におけるレジスト膜10に所定のパターンを描画・現像処理し、レジストパターン12を形成する(図1(f))。
次に、上記レジストパターン12をマスクにして、ハーフトーン膜8をドライエッチングしてハーフトーン膜パターン13をマスクパターンとして形成する(図1(g))。
最後に、レジストパターン12を除去して、ガラス基板7上にハーフトーン膜パターン13が形成された露光用マスク14を得る(図1(h))。
[D]半導体デバイスの製造方法
得られた露光用マスク14を露光装置に装着し、この露光用マスク14を使用し、ArFエキシマレーザーを露光光として光リソグラフィー技術を用い、半導体基板(半導体ウェハ)に形成されているレジスト膜に露光用マスクのマスクパターンを転写して、この半導体基板上に所望の回路パターンを形成し、半導体デバイスを製造する。
[E]実施の形態の効果
上述のように構成されたことから、上記実施の形態によれば、次の効果(1)及び(7)を奏する。
(1)合成石英ガラス基板4に波長が200nm以下のArFエキシマレーザー光25を導入して、このArFエキシマレーザー光25を合成石英ガラス基板4の内部欠陥16の検査に用いることから、このガラス基板4から製造される露光用マスク14と、露光光として波長が200nm以下のArFエキシマレーザー光25を用いたパターン転写の際に転写パターン欠陥となる内部欠陥16を良好に検出できる。
(2)レーザー照射装置21の照射口28から照射されるArFエキシマレーザー光25を、合成石英ガラス基板4の端面2における面取り面49へ導入する光ファイバーバンドル41は、上記照射口28からArFエキシマレーザー光25を入射する入射側端面42が上記照射口28の形状に対応し、ArFエキシマレーザー光25を出射する出射側端面43が、合成石英ガラス基板4の端面2の面取り面49の形状に対応してそれぞれ形成され、これらの入射側端面42と出射側端面43とが略同一面積に設定されている。このため、レーザー照射装置21の照射口28から照射されたArFエキシマレーザー光25を集光させることなく、当該ガラス基板4の端面2における面取り面49へ導入することができるので、この面取り面49におけるArFエキシマレーザー光25の単位面積当たりのエネルギーが過大に上昇せず、この面取り面49においてプラズマの発生を防止できる。この結果、面取り面49に付着した汚れや異物が上記プラズマにより当該面取り面49にダメージを与える事態を回避でき、且つ内部欠陥検査装置20による欠陥検出精度の低下も防止できる。
(3)合成石英ガラス基板4の主表面5、6と端面2、3の側面48との間で全反射条件を満たす条件で、当該合成石英ガラス基板4へArFエキシマレーザー光25を導入することから、このArFエキシマレーザー光25を当該ガラス基板4内に閉じ込めることができる。一般に、ArFエキシマレーザー光25を合成石英ガラス基板4の一端面に導入する条件によっては、合成石英ガラス基板4の主表面5、6における表層領域の内部欠陥16を検出できない場合がある。例えば、合成石英ガラス基板4の一端面2の側面48に垂直に導入されたArFエキシマレーザー光25は、面取り面49、50において屈折して合成石英ガラス基板4内を伝播するので、上記一端面2に対向する端面3に到達せず、このため、合成石英ガラス基板4の表層領域内に存在する内部欠陥16を検出できないことがある。ところが、本実施形態では、ArFエキシマレーザー光25を当該合成石英ガラス基板4内に閉じ込めることができるので、主表面5、6の表層領域を含む当該ガラス基板4に存在する内部欠陥16を漏れなく確実に検出することができる。この結果、内部欠陥検査装置20による内部欠陥16の検出精度が向上し、且つ検出時間も短縮できる。
(4)光ファイバーバンドル41は、開口数NAが0.1以下の光ファイバー40を用いたことから、当該光ファイバーバンドル41の出射側端面42から出射されるArFエキシマレーザー光25の拡がり角が小さくなり、略平行光となる。このため、合成石英ガラス基板4に導入されるArFエキシマレーザー光25のほとんどが全反射条件を満たすことになり、このガラス基板4内で光閉じ込めを効率良く実現できる。
(5)合成石英ガラス基板4のArFエキシマレーザー光25を導入する端面2の面取り面49が鏡面研磨されていることから、ArFエキシマレーザー光25は上記面取り面49で拡散されずに当該ガラス基板4内へ導入される。従って、当該合成石英ガラス基板4内でArFエキシマレーザー光25の全反射条件が満足されるので、光閉じ込めを効率良く実現できる。
(6)清浄な雰囲気(例えば清浄度がISOクラス4よりも高い清浄度の雰囲気)で、合成石英ガラス基板4へArFエキシマレーザー光25を導入することから、当該合成石英ガラス基板4の周辺の雰囲気から汚染物質を排除した状態でArFエキシマレーザー光25を導入できる。このため、この汚染物質が合成石英ガラス基板4の表面に付着して付着物や堆積物となり、これらの付着物などがArFエキシマレーザー光を吸収して当該表面を局所的に高温状態とすることで生ずる当該表面のダメージを防止することができる。
(7)波長が200nm以下のArFエキシマレーザー光25を露光光とするパターン転写の際に影響の大きな内部欠陥16が存在せず、且つ主表面5、6にダメージの存在しない合成石英ガラス基板4を用いてマスクブランク用ガラス基板7を製造し、このマスクブランク用ガラス基板7を用いてマスクブランク9を製造し、このマスクブランク9におけるハーフトーン膜8をパターニングして露光用マスク14を製造する。従って、この露光用マスク14を用い、波長が200nm以下のArFエキシマレーザー光25を露光光として被転写体に上記露光用マスク14のハーフトーン膜パターン13を転写するパターン転写時に、この露光用マスク14には、内部欠陥16が存在せず、且つ表面にダメージが存在しない合成石英ガラス基板4が用いられているので、上記内部欠陥16または上記ダメージに起因して局所的に光学特性が変化(例えば透過率が変化)する領域が存在せず、パターン転写に悪影響を及ぼして転写パターン欠陥が生ずることがなく、転写精度を向上させることができる。
以上、本発明を上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図3に示すように、合成石英ガラス基板4の内部欠陥16を検出する検出工程において、ArFエキシマレーザー光25を光ファイバーバンドル41を介して導入する合成石英ガラス基板4の端面2に対向する端面3の面取り面49と50が、他の光伝送部材である光ファイバーバンドル51を用いて接続されてもよい。この場合には、端面2の面取り面49へ光ファイバーバンドル41を介して導入された合成石英ガラス基板4内のArFエキシマレーザー光25を、端面3の面取り面49及び50から当該ガラス基板4外へ放出させることなく、光ファイバーバンドル51を介して再び当該ガラス基板4内へ導くことができる。このため、合成石英ガラス基板4へ導入されたArFエキシマレーザー光25の有効利用を図ることができ、合成石英ガラス基板4の内部欠陥16により高いエネルギーの長波長光15を出射させるようにして、内部欠陥16の検出精度を向上させることができる。
また、光ファイバーバンドル41または51は、ガラスまたはプラスチックなどの透明体の周囲に光反射膜が付着され、上記透明体内に光が伝送されるよう構成された導光路を用いるものでもよい。
更に、上記実施の形態では、短波長光がArFエキシマレーザーの場合を述べたが、波長が200nm以下、好ましくは波長が100nm〜200nmの光であればよく、F2エキシマレーザーであってもよい。また、ArFエキシマレーザーやF2エキシマレーザーと同じ波長を得るために、重水(D)ランプ等の光源から光を分光させて中心波長がArFエキシマレーザー、F2エキシマレーザーと同じ光を用いても構わない。
また、合成石英ガラス基板4の内部欠陥16を検出する検出工程において、鏡面研磨された上記合成石英ガラス基板4の端面2からArFエキシマレーザー光25を導入し、このガラス基板4の内部欠陥16が、またこの内部欠陥16以外の領域がそれぞれ発する長波長光15、17を、端面2に隣接し、且つ鏡面研磨された端面18(図2)からCCDカメラ23により受光して撮影してもよい。更に、この合成石英ガラス基板4の内部欠陥16を検出する検出工程は、当該ガラス基板4の主表面5及び6を精密研磨した後に実施してもよい。
また、上記実施の形態においては、CCDカメラ23をカラーカメラとして、合成石英ガラス基板49の内部欠陥16及びこの内部欠陥16以外の領域が発する、波長が200nm以下の短波長光よりも長い波長の光15及び17を受光して撮影し、コンピュータ27は、このCCDカメラ23の画像を赤、緑、青の色別に画像処理し、この色別に画像処理した光の強度(光量)分布から内部欠陥16を検出してもよい。この場合、コンピュータ27は、色別に画像処理した光の色や波長等の情報から内部欠陥を検出してもよい。また、内部欠陥の検出は、マスクブランク用ガラス基板の製造工程の最終段階で実施してもよい。
更に、上記実施の形態では、合成石英ガラス基板4の内部欠陥16及びこの内部欠陥16以外の領域が発する、短波長光よりも長い波長の光15及び17をCCDカメラ23が受光するものを述べたが、これらの光15及び17を分光器が受光して、内部欠陥16の分光特性(波長及び強度)や、光15及び17の強度(光量)分布を測定して、内部欠陥16を検出してもよい。
また、上記実施形態では、基板の材料として合成石英ガラスを挙げたが、ソーダライムガラスや、SiO−TiOなどの多成分系のガラス材料であっても有効である。また、基板の材料はガラス以外に、波長が200nm以下の短波長光が内部を伝播することができる透光性を有する材料であっても構わない。例えばフッ化カルシウムなどでもよい。
また、上記実施の形態では、マスクブランク用ガラス基板上にハーフトーン膜を形成したハーフトーン型位相シフトマスクブランクの場合を述べたが、これに限定されるものではない。例えば、合成石英ガラス基板7上にハーフトーン膜と、このハーフトーン膜上に遮光膜とを有するハーフトーン型位相シフトマスクブランクや、マスクブランク用ガラス基板7上に遮光膜が形成されたフォトマスクブランクであっても構わない。尚、これらのハーフトーン型位相シフトマスクブランク、フォトマスクブランクの遮光膜上にレジスト膜を形成していてもよい。
また、上記実施形態では、リソグラフィー用ガラス部材としてマスクブランク用ガラス基板を挙げて説明したが、リソグラフィー技術で使用するステッパーに使われるレンズなどの光学部品(リソグラフィー用ガラス部材)の製造方法にも本発明を適用できる。この場合には、ガラス材料に波長が200nm以下の短波長光を導入して、この短波長光をガラス材料の内部欠陥の検査に用いることから、このガラス材料から製造されるリソグラフィー用ガラス部材(例えばレンズ)と、露光光としての波長が200nm以下の短波長光とを用いたパターン転写の際に、透過率の低下や短波長光の吸収による温度上昇などの影響を与える内部欠陥を良好に検出できる。
また、リソグラフィー用ガラス部材の製造方法に本発明を適用した場合には、光照射装置の照射口から照射される短波長光を、ガラス材料の一端面における光導入部へ導入する光伝送部材は、上記照射口から短波長光を入射する入射側端面が上記照射口の形状に対応し、上記短波長光を出射する出射側端面が上記光導入部の形状に対応してそれぞれ形成され、これらの入射側端面と出射側端面とが略同一面積に設定されている。このため、光照射装置の照射口から照射された短波長光を集光させることなく、ガラス材料の一端面における光導入部へ導入することができるので、この光導入部における短波長光の単位面積当たりのエネルギーが過大に上昇せず、この光導入部においてプラズマの発生を防止できる。この結果、光導入部に付着した汚れや異物が上記プラズマにより当該光導入部にダメージを与える事態を回避でき、且つ欠陥検出精度の低下も防止できる。
本発明に係るマスクブランク用ガラス基板の製造方法、マスクブランクの製造方法、及び露光用マスクの製造方法における一実施の形態を示す製造工程図である。 図1のマスクブランク用ガラス基板の製造方法において用いられる内部欠陥検査装置を示す斜視図である。 図2の内部欠陥検査装置から導入されるArFエキシマレーザー光の光路を示す合成石英ガラス基板の断面図である。 図2のコンピュータが画像処理した、受光した光の強度分布を示すグラフである。 図2の光ファイバーバンドルを示す斜視図である。 図1のマスクブランクの製造工程において用いられるスパッタリング装置を示す概略側面図である。
符号の説明
1 合成石英ガラス板
2 端面(一端面)
3 端面
4 合成石英ガラス基板
5、6 主表面
7 マスクブランク用ガラス基板
8 ハーフトーン膜(薄膜)
9 マスクブランク
13 ハーフトーン膜パターン(マスクパターン)
14 露光用マスク
15、17 光(長波長光)
16 内部欠陥
21 レーザー照射装置(光照射装置)
25 ArFエキシマレーザー光(短波長光)
28 照射口
40 光ファイバー
41 光ファイバーバンドル(光伝送部材)
42 入射側端面
43 出射側端面
48 側面
49 面取り面(光導入部)
50 面取り面
51 光ファイバーバンドル(他の光伝送部材)

Claims (11)

  1. ガラス基板の一端面の面取り面から波長200nm以下のエキシマレーザー光である短波長光を導入し、前記ガラス基板の内部欠陥が発する、記短波長光よりも長波長光を受光し、この受光した長波長光に基づき記内部欠陥を検出する検出工程を有し、
    記検出工程でパターン転写に影響する記内部欠陥が存在しない記ガラス基板を用いてマスクブランク用ガラス基板を製造するマスクブランク用ガラス基板の製造方法であって、
    記検出工程は、光照射装置の照射口から照射される記短波長光を光伝送部材を経て、記一端面の面取り面へ導入するものであり
    前記照射口は四角形状であり、前記照射口の短辺長は前記一端面の面取り面の短辺長よりも大きく、
    記光伝送部材は、記照射口から前記短波長光を入射する入射側端面の短辺長記照射口の短辺長に対応し、記短波長光を出射する出射側端面の短辺長前記一端面の面取り面の短辺長に対応してそれぞれ形成され、これらの入射側端面と出射側端面とが略同一面積に設定されていることを特徴とするマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  2. 前記光伝送部材は、光ファイバーを複数本束ねたものからなり、光ファイバーの直径は、前記ガラス基板の面取り面の短辺長よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  3. 前記光伝送部材は、前記入射側端面が前記複数本の光ファイバーの一方の端部を照射口の形状に対応するように配置した構成からなり、前記出射側端面の短辺長が前記複数本の光ファイバーの他方の端部を前記一端面の面取り面の短辺長に対応するように配置した構成からなることを特徴とする請求項2記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  4. 前記ガラス基板は、合成石英ガラスからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  5. 記検出工程において、短波長光の光伝送部材を介してのガラス基板への導入は、当該ガラス基板の両主表面と当該主表面に直交する関係で配置された側面との間で全反射条件を満たす条件で実施することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  6. 記光伝送部材は、開口数が0.1以下の光ファイバーを用いたものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  7. 前記ガラス基板は、一端面の面取り面が鏡面研磨されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  8. 記検出工程では、清浄度がISOクラス4よりも高い清浄度の雰囲気で、ガラス基板へ短波長光を導入することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載のマスクブランク用ガラス基板の製造方法によって得られたマスクブランク用ガラス基板の主表面上に、マスクパターンとなる薄膜を形成してマスクブランクを製造することを特徴とするマスクブランクの製造方法。
  10. 請求項に記載のマスクブランクの製造方法によって得られたマスクブランク薄膜をパターニングして、マスクブランク用ガラス基板の主表面上にマスクパターンを形成し、露光用マスクを製造することを特徴とする露光用マスクの製造方法。
  11. 請求項10に記載の露光用マスクの製造方法によって得られた露光用マスクを用い、波長200nm以下のエキシマレーザーを露光光とする光リソグラフィー技術で半導体基板に形成されているレジスト膜にマスクパターンを転写し、前記半導体基板上に所望の回路パターンを形成することを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
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