JP2007033399A - マグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法 - Google Patents
マグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007033399A JP2007033399A JP2005221163A JP2005221163A JP2007033399A JP 2007033399 A JP2007033399 A JP 2007033399A JP 2005221163 A JP2005221163 A JP 2005221163A JP 2005221163 A JP2005221163 A JP 2005221163A JP 2007033399 A JP2007033399 A JP 2007033399A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet roll
- angle
- magnetic force
- probe
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】 測定データの差の発生を抑制することができるマグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法を提供する。
【解決手段】磁力測定装置は、マグネットロール16の両端の支軸を支持する軸受け手段12,13と、磁気プローブ15とを備えている。該装置本体10には、角度出しプレートを有するD面角度調節用治具が付属されている。該装置本体10には、該角度出しプレートに対応する角度出し基準プレート49が具備されている。マグネットロール16の磁力測定に先立ってD面角度調節用治具が装置本体10にセットされた場合、D面角度調節用治具の角度出しプレートと、装置本体10の角度出し基準プレート49との間隙幅を間隙挿入手段によって測定する。
【選択図】 図1
【解決手段】磁力測定装置は、マグネットロール16の両端の支軸を支持する軸受け手段12,13と、磁気プローブ15とを備えている。該装置本体10には、角度出しプレートを有するD面角度調節用治具が付属されている。該装置本体10には、該角度出しプレートに対応する角度出し基準プレート49が具備されている。マグネットロール16の磁力測定に先立ってD面角度調節用治具が装置本体10にセットされた場合、D面角度調節用治具の角度出しプレートと、装置本体10の角度出し基準プレート49との間隙幅を間隙挿入手段によって測定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マグネットロールの周面の磁束密度を測定するための磁力測定装置及びその調整方法に関する。
従来、例えば電子写真装置等においては、感光体表面にトナーを付着させるため、マグネットロールが使用されている。このマグネットロールは、磁力測定装置を使用して周面の磁束密度を測定することにより、その測定データに基づいて品質管理されている。例えば、特許文献1には、ロール状マグネットの高精度磁力測定方法及びその装置が記載されている。この特許文献1の磁力測定装置は、マグネットロール(特許文献1には「ロール状マグネット」と記載)の周面から間隔をおいて磁気プローブを配置し、該磁気プローブで該マグネットロールの周面の磁束密度を測定するとともに、その測定データを、マグネットロールの表面と磁気プローブとの間隔に応じて補正することを特徴としている。
特開平7−35835号公報
ところが、上記従来の磁力測定装置においては、測定対象であるマグネットロールが同一のものであっても、精度差等による測定データの差(以下、「機差」と記載する)が生じるおそれがあった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、測定データの差の発生を抑制することができるマグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法を提供することにある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、測定データの差の発生を抑制することができるマグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のマグネットロールの磁力測定装置の発明は、測定対象となるマグネットロールの両端にそれぞれ設けられた支軸を支持する軸受け手段と、該マグネットロールに近接して配置されるとともに、該マグネットロールの軸方向に移動可能及び該マグネットロールに対して高さ調節可能な磁気プローブを具備している装置本体と、該装置本体に付属されているD面角度調節用治具とからなり、該D面角度調節用治具は、本体と、該本体の両端から延設されている回転軸と、該本体から差出されている角度出しプレートとからなり、該回転軸の一方または両方には、該マグネットロールの支軸に設けられたDカット面に対応するように、Dカット対応面が形成されており、該装置本体において、該D面角度調節用治具のDカット対応面が形成されている回転軸を支持する軸受け手段には、該回転軸のDカット対応面をチャックするチャック機構が付設されるとともに、該軸受け手段は、該D面角度調節用治具の回転軸を回転角度調節可能とされており、該装置本体には、該D面角度調節用治具の角度出しプレートに対応する角度出し基準プレートが具備されており、該マグネットロールの磁力測定に先立って該D面角度調節用治具が該装置本体にセットされた場合、該マグネットロールの支軸に設けられたDカット面の角度出しを行うべく、該D面角度調節用治具の角度出しプレートと、該装置本体の使用状態にある角度出し基準プレートとの間隙幅を間隙挿入手段によって測定することを要旨とする。
上記構成によれば、D面角度調節用治具の角度出しプレートと、装置本体の角度出し基準プレートとの間隙幅を間隙挿入手段によって測定することにより、マグネットロールの支軸に設けられたDカット面の角度出しを行うことができる。その結果、マグネットロールを、そのDカット面が角度出しされた状態としたうえで、測定することができるようになり、測定データの差の発生を抑制することができる。
請求項2に記載のマグネットロールの磁力測定装置の発明は、請求項1に記載の発明において、該D面角度調節用治具の該Dカット対応面が形成されている回転軸を支持する該軸受け手段において、該軸受け手段に付設されているチャック機構とは、Dカット対応面が形成されている回転軸が挿入される該軸受け手段の挿入孔に臨出するDカット押さえ面を先端に設けたネジであることを要旨とする。
上記構成によれば、チャック機構を簡易な構成としつつ、Dカット対応面が形成されている回転軸を好適にチャックすることができる。
上記構成によれば、チャック機構を簡易な構成としつつ、Dカット対応面が形成されている回転軸を好適にチャックすることができる。
請求項3に記載のマグネットロールの磁力測定装置の発明は、測定対象となるマグネットロールの両端にそれぞれ設けられた支軸を支持する軸受け手段と、該マグネットロールに近接して配置されるとともに、該マグネットロールの軸方向に移動可能及び該マグネットロールに対して高さ調節可能な磁気プローブを具備している装置本体とからなり、該装置本体には、測定位置にある該磁気プローブの下面に近接する上面を有するプローブ高さ基準ブロックが付属されており、該マグネットロールが該装置本体にセットされた場合、該マグネットロールの磁力測定に先立って該マグネットロールに対する該磁気プローブの位置出しを行うべく、磁気プローブ下面と、該プローブ高さ基準ブロック上面との間隙幅を間隙挿入手段で測定することを要旨とする。
上記構成によれば、磁気プローブの下面と、プローブ高さ基準ブロック上面との間隙幅を間隙挿入手段によって測定することにより、磁気プローブの測定位置の位置出しを行うことができる。その結果、マグネットロールに対する磁気プローブの測定位置の差が発生しづらくなり、測定データの差の発生を抑制することができる。
請求項4に記載のマグネットロールの磁力測定装置の発明は、請求項3に記載の発明において、該磁気プローブは、該マグネットロールの軸方向に移動可能で、かつ該軸方向に対して直角方向にも移動可能な基台上にスペーサまたはマイクロメータを介して取り付けられており、該スペーサの厚みの変更またはマイクロメーターによる微移動によって高さ調節可能にされていることを要旨とする。
上記構成によれば、磁気プローブを簡易な構成で高さ調節可能にすることができる。
上記構成によれば、磁気プローブを簡易な構成で高さ調節可能にすることができる。
請求項5に記載のマグネットロールの磁力測定装置の発明は、請求項3または請求項4に記載の発明において、該間隙挿入手段は、種々厚みを有する複数枚の板によって構成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、間隙へ挿入する板の厚みを変更する、あるいは間隙へ挿入する板の枚数を変更することにより、間隙幅を簡易に測定することができるとともに、間隙幅を所定の幅長に維持することができる。
上記構成によれば、間隙へ挿入する板の厚みを変更する、あるいは間隙へ挿入する板の枚数を変更することにより、間隙幅を簡易に測定することができるとともに、間隙幅を所定の幅長に維持することができる。
請求項6に記載のマグネットロールの磁力測定装置の調整方法の発明は、請求項1、請求項2または請求項5に記載のマグネットロール磁力測定装置を使用してマグネットロールの磁力測定を行うに先立って、該装置本体に該D面角度調節用治具をセットし、該D面角度調節用治具のDカット対応面が形成されている回転軸を支持する軸受け手段のチャック機構によって該回転軸のDカット対応面をチャックし、該D面角度調節用治具を回転させて該回転軸のDカット対応面を磁力測定開始角度に合わせ、この状態で該角度出し基準プレートと、該D面角度調節用治具の角度出しプレートとの間隙幅を該間隙挿入手段によって測定し、該間隙幅が所定範囲A±dAに入っていれば正常と判断し、所定範囲A±dAを外れている場合には、該D面角度調節用治具のDカット対応面が形成されている回転軸を所定角度回転させて該間隙幅が所定範囲A±dAに入るように調節することを要旨とする。
上記の調整方法によれば、D面角度調節用治具の角度出しプレートと、装置本体の角度出し基準プレートとの間隙幅を所定範囲A±dAに入るように調節することにより、マグネットロールの支軸に設けられたDカット面の角度出しを略均等に行うことができる。その結果、マグネットロールを、そのDカット面が角度出しされた状態としたうえで、測定することができるようになり、測定データの差の発生を抑制することができる。
請求項7に記載のマグネットロールの磁力測定装置の調整方法の発明は、請求項6に記載の発明において、該Dカット対応面が形成されている回転軸を支持する該軸受け手段には、角度検出体と、センサ本体とが付設されており、該角度検出体は、切欠き部を有するとともに、該回転軸と連れ回りするように構成されており、該センサ本体は、該角度検出体の切欠き部の位置を検知して該センサ本体及び該切欠き部が互いに対応する位置と、対応しない位置との切り換え位置を検出するように構成されており、該角度出し基準プレートと、該D面角度調節用治具の角度出しプレートとの間隙幅が所定範囲A±dAを外れている場合、該センサ本体を微移動せしめて、その微移動させた該センサ本体が該切り換え位置を検出するまで該角度検出体及び該回転軸を微小角度回転させることにより、該回転軸を介して該角度検出体に繋がるチャック機構と、磁力測定開始位置との位置関係を調節することを要旨とする。
上記調整方法によれば、センサ本体の微移動によって磁力測定開始位置とチャック機構とを好適な位置関係に設定することにより、D面角度調節用治具の角度出しプレートと、装置本体の角度出し基準プレートとの間隙幅を所定範囲A±dAに入るように好適に調節することができる。
請求項8に記載のマグネットロールの磁力測定装置の調整方法の発明は、請求項3〜5のうち何れか一項に記載のマグネットロール磁力測定装置を使用してマグネットロールの磁力測定を行うに先立って、該装置本体に該プローブ高さ基準ブロックを付設し、該磁気プローブ下面と該プローブ高さ基準ブロック上面との間隙幅を該間隙挿入手段によって測定し、該間隙幅が所定範囲B±dBに入っている場合には正常と判断し、所定範囲B±dBを外れている場合には該磁気プローブの高さを調節して該間隙幅が所定範囲B±dBに入るように調節することを要旨とする。
上記調整方法によれば、磁気プローブの下面と、プローブ高さ基準ブロック上面との間隙幅を所定範囲B±dBに入るように調節することにより、磁気プローブの測定位置の位置出しを略均等に行うことができる。その結果、マグネットロールに対する磁気プローブの測定位置にばらつきが発生しづらくなり、測定データの差の発生を抑制することができる。
本発明によれば、測定データの差の発生を抑制することができる。
以下、本発明の磁力測定装置を具体化した一実施形態について説明する。
まず、磁力測定装置の概略構成を説明する。
図1(a),(b)に示すように、磁力測定装置を構成する装置本体10は、本体ベース11を備えている。本体ベース11の上面の両側部には、軸受け手段として、第1軸受体12と、第2軸受体13とが設置されている。装置本体10において、本体ベース11の上面には、第1軸受体12及び第2軸受体13の間に、磁力測定部14が設置されている。この磁力測定部14は、磁気プローブ15を有している。また、測定対象となるマグネットロール16は、丸棒状に形成されており、両端にそれぞれ支軸16aが設けられている。そして、マグネットロール16は、各支軸16aがそれぞれ第1軸受体12及び第2軸受体13によって支持されるとともに、その状態で、磁気プローブ15により、磁束密度を測定されるようになっている。
まず、磁力測定装置の概略構成を説明する。
図1(a),(b)に示すように、磁力測定装置を構成する装置本体10は、本体ベース11を備えている。本体ベース11の上面の両側部には、軸受け手段として、第1軸受体12と、第2軸受体13とが設置されている。装置本体10において、本体ベース11の上面には、第1軸受体12及び第2軸受体13の間に、磁力測定部14が設置されている。この磁力測定部14は、磁気プローブ15を有している。また、測定対象となるマグネットロール16は、丸棒状に形成されており、両端にそれぞれ支軸16aが設けられている。そして、マグネットロール16は、各支軸16aがそれぞれ第1軸受体12及び第2軸受体13によって支持されるとともに、その状態で、磁気プローブ15により、磁束密度を測定されるようになっている。
次に、前記第1軸受体12の構成を詳細に説明する。
第1軸受体12は、本体ベース11の上面に固定された台座21と、該台座21の両側に立設された一対の支持部材22とを具備している(図1(a),(b)を参照)。両支持部材22の間には、回転伝達軸23が回転自在に架設されている。回転伝達軸23の一端(図1(a)中で左端)は、一方(図1(a)中で左方)の支持部材22の外面から外部へ突出するとともに、該回転伝達軸23の一端には、モータ24が接続されている。このモータ24により、回転伝達軸23は、回転駆動されるようになっている。回転伝達軸23の他端(図1(a)中で右端)は、他方(図1(a)中で右方)の支持部材22の外面から外部へ突出するとともに、該回転伝達軸23の他端には、チャック機構を含むチャック体25が接続されている。このチャック体25には、マグネットロール16の一方(図1(a)中で左方)の支軸16aが固定支持されるようになっている。
第1軸受体12は、本体ベース11の上面に固定された台座21と、該台座21の両側に立設された一対の支持部材22とを具備している(図1(a),(b)を参照)。両支持部材22の間には、回転伝達軸23が回転自在に架設されている。回転伝達軸23の一端(図1(a)中で左端)は、一方(図1(a)中で左方)の支持部材22の外面から外部へ突出するとともに、該回転伝達軸23の一端には、モータ24が接続されている。このモータ24により、回転伝達軸23は、回転駆動されるようになっている。回転伝達軸23の他端(図1(a)中で右端)は、他方(図1(a)中で右方)の支持部材22の外面から外部へ突出するとともに、該回転伝達軸23の他端には、チャック機構を含むチャック体25が接続されている。このチャック体25には、マグネットロール16の一方(図1(a)中で左方)の支軸16aが固定支持されるようになっている。
図3(a)に示すように、該チャック体25には、マグネットロール16の一方の支軸16aを挿入するための挿入孔26が設けられている。また、特に図示はしないが、該マグネットロール16において、一方の支軸16aは、断面D字状に形成されることにより、Dカット面が形成されている。加えて、該チャック体25には、チャック機構として、ネジ27が付設されている。該ネジ27は、チャック体25に対して螺入されることにより、その先端部を挿入孔26に臨出させるようになっている。このチャック機構であるネジ27の先端部には、矩形状をなすDカット押さえブロック27aが設けられており、該Dカット押さえブロック27aの先端面がマグネットロール16のDカット面に当接されるようになっている。そして、Dカット面にDカット押さえブロック27aが当接されたマグネットロール16は、チャック体25に対して回り止めされることにより、該チャック体25にチャックされた状態で該チャック体25と一体的に回転するようになっている。なお、チャック体25は、モータ24から回転伝達軸23を介して回転駆動力が伝達されることにより、回転するように構成されている。なお、本実施形態ではチャック機構をネジ27によって具体化したが、これに限らず、マグネットロール16のDカット面をチャック体25にチャック可能であれば、例えばクリップ、ラチェット、光電装置等によってチャック機構を具体化してもよい。
次に、前記第2軸受体13の構成を詳細に説明する。
第2軸受体13は、本体ベース11の上面に配置されたスライド台座31と、該スライド台座31の上面に立設された支持体32とを具備している(図1(a),(b)を参照)。スライド台座31は、本体ベース11に対し、該本体ベース11の上面に敷設された第1レール31aを介して取り付けられている。このスライド台座31及び第1レール31aにより、第2軸受体13は、第1軸受体12へ接近または離間するように、本体ベース11上をマグネットロール16の軸方向へ移動可能に構成されている。また、支持体32には、前記チャック体25とともにマグネットロール16を支持するための回転支持体33が回転可能に支持されている。
第2軸受体13は、本体ベース11の上面に配置されたスライド台座31と、該スライド台座31の上面に立設された支持体32とを具備している(図1(a),(b)を参照)。スライド台座31は、本体ベース11に対し、該本体ベース11の上面に敷設された第1レール31aを介して取り付けられている。このスライド台座31及び第1レール31aにより、第2軸受体13は、第1軸受体12へ接近または離間するように、本体ベース11上をマグネットロール16の軸方向へ移動可能に構成されている。また、支持体32には、前記チャック体25とともにマグネットロール16を支持するための回転支持体33が回転可能に支持されている。
特に図示はしないが、該回転支持体33には、マグネットロール16の他方の支軸16aを挿入するための挿入孔が設けられている。第2軸受体13は、マグネットロール16の各支軸16aが、チャック体25の挿入孔26及び回転支持体33の挿入孔にそれぞれ挿入されるように、第1軸受体12へ接近または離間されることにより、マグネットロール16を第1軸受体12との間に挟み込むようにして支持する。なお、本実施形態のマグネットロール16は、一方の支軸16aにのみ、Dカット面が形成されたものとする。従って、本実施形態の第2軸受体13には、前に挙げたようなチャック機構が付設されていないものとする。但し、他方の支軸16aにDカット面が形成されたようなマグネットロール16の場合であれば、第2軸受体13にチャック機構を付設してもよく、さらにチャック機構は、第1軸受体12のみ、第2軸受体13のみ、あるいは第1軸受体12及び第2軸受体13の双方に設けてもよい。
次に、前記磁力測定部15の構成を詳細に説明する。
磁力測定部15は、本体ベース11の上面に配置された第1台座35と、該第1台座35の上面に配置された第2台座36と、第2台座36の上面に設置されたプローブ支持体37とを具備している。第1台座35は、本体ベース11に対し、該本体ベース11の上面に敷設された第2レール35aを介して取り付けられている。また、第2台座36は、第1台座35に対し、該第1台座35の上面に敷設された第3レール36aを介して取り付けられている。プローブ支持体37は、角柱状に形成されるとともに、その上面には凹条をなすプローブ収容溝37aが設けられている。そして、磁気プローブ15は、該プローブ収容溝37a内に嵌め込まれることにより、磁力測定部15に取り付けられ、固定されている。
磁力測定部15は、本体ベース11の上面に配置された第1台座35と、該第1台座35の上面に配置された第2台座36と、第2台座36の上面に設置されたプローブ支持体37とを具備している。第1台座35は、本体ベース11に対し、該本体ベース11の上面に敷設された第2レール35aを介して取り付けられている。また、第2台座36は、第1台座35に対し、該第1台座35の上面に敷設された第3レール36aを介して取り付けられている。プローブ支持体37は、角柱状に形成されるとともに、その上面には凹条をなすプローブ収容溝37aが設けられている。そして、磁気プローブ15は、該プローブ収容溝37a内に嵌め込まれることにより、磁力測定部15に取り付けられ、固定されている。
磁力測定部15に取り付けられた磁気プローブ15は、第1台座35及び第2レール35aにより、本体ベース11上をマグネットロール16の軸方向へ移動可能に構成されている。また、該磁気プローブ15は、第2台座36及び第3レール36aにより、第1台座35上、つまりは本体ベース11上をマグネットロール16の径方向へ移動可能に構成されている。さらに、該磁気プローブ15は、プローブ収容溝37aの内底面上にスペーサ(図示略)を介装した状態で載置されており、該スペーサの厚み幅を変更する、あるいは介装するスペーサの枚数を変更することにより、マグネットロール16に対して高さ調節可能に構成されている。なお、磁気プローブ15は、マグネットロール16の軸方向へ移動する際、待機位置と測定位置との間で移動する。この待機位置は、マグネットロール16の磁力の測定時における測定領域外に設定されている。一方、測定位置は、マグネットロール16の磁力の測定時における測定領域内、つまりはマグネットロール16の周面と対応する位置に設定されている。
次に、磁力測定装置によるマグネットロール16の磁力の測定について説明する。
該マグネットロール16は、磁力測定装置を用いて磁力の測定を行うにあたり、まず磁力測定装置にセットされた後、磁力測定開始位置の設定(以下、磁力測定開始位置の設定を「原点出し」と記載する)が行われる。この原点出しの後、該マグネットロール16は、磁気プローブ15により、径方向の磁束密度及び軸方向の磁束密度の両方または一方が測定される。径方向の磁束密度を測定する場合には、該マグネットロール16の軸方向における所定位置に磁気プローブ15が保持された状態で、該磁気プローブ15は、該マグネットロール16の磁束密度を、磁力測定開始角度から所定の微小角度毎に測定する。一方、軸方向の磁束密度を測定する場合には、該マグネットロール16が所定の回転角度に保持された状態で、該磁気プローブ15は、該マグネットロール16の磁束密度を、磁力測定開始位置から所定の微小間隔毎に測定する。
該マグネットロール16は、磁力測定装置を用いて磁力の測定を行うにあたり、まず磁力測定装置にセットされた後、磁力測定開始位置の設定(以下、磁力測定開始位置の設定を「原点出し」と記載する)が行われる。この原点出しの後、該マグネットロール16は、磁気プローブ15により、径方向の磁束密度及び軸方向の磁束密度の両方または一方が測定される。径方向の磁束密度を測定する場合には、該マグネットロール16の軸方向における所定位置に磁気プローブ15が保持された状態で、該磁気プローブ15は、該マグネットロール16の磁束密度を、磁力測定開始角度から所定の微小角度毎に測定する。一方、軸方向の磁束密度を測定する場合には、該マグネットロール16が所定の回転角度に保持された状態で、該磁気プローブ15は、該マグネットロール16の磁束密度を、磁力測定開始位置から所定の微小間隔毎に測定する。
なお、径方向の磁束密度と軸方向の磁束密度の両方を測定する場合には、次の(1)および(2)に示す2つの方法がある。(1)マグネットロール16を所定の回転角度(測定開始角度)に保持しておいて、該マグネットロール16の軸方向に磁気プローブ15を微小間隔毎に移動させて磁束密度を測定し、次いで該マグネットロール16を該測定開始角度から所定方向に所定角度回転させ、その回転角度に保持して、前記と同様にして軸方向の磁束密度を測定し、以下同様の測定操作を該マグネットロール16の全周にわたって行う。(2)マグネットロール16の軸方向の所定位置(測定開始位置)に磁気プローブ15を保持しておいて、該マグネットロール16を微小角度毎に回転させ、全周にわたって磁束密度を測定し、次いで該磁気プローブ15を該測定開始位置から所定方向に微小間隔移動させてその位置に保持して、前記と同様にして周方向の磁束密度を測定し、以下同様の測定操作を該マグネットロール16の全長にわたって行う。
さて、上記磁力の測定においては、各測定毎に磁力測定開始位置の差が発生してしまうと、該磁力測定開始位置の差に基づき、得られる測定データにまで差が発生してしまう。従って、磁力測定装置においては、磁力の測定を行うに先立って、原点出しを厳密かつ正確に行う必要がある。そこで、本実施形態の磁力測定装置においては、原点出しのための操作として、D面角度出し操作と、プローブ位置出し操作とを行う。
まず、D面角度出し操作について説明する。このD面角度出し操作は、磁力測定開始時において、マグネットロール16のDカット面を所望の特定位置に配置するべく、該Dカット面をチャックするためのチャック機構の位置を調節するための操作である。従って、本実施形態では、D面角度出し操作を行うことにより、チャック機構であるネジ27のDカット押さえ面27aと、磁気プローブ15との位置関係が調節される。
まず、D面角度出し操作について説明する。このD面角度出し操作は、磁力測定開始時において、マグネットロール16のDカット面を所望の特定位置に配置するべく、該Dカット面をチャックするためのチャック機構の位置を調節するための操作である。従って、本実施形態では、D面角度出し操作を行うことにより、チャック機構であるネジ27のDカット押さえ面27aと、磁気プローブ15との位置関係が調節される。
該D面角度出し操作は、D面角度調節用治具を使用して行う。図2(a)〜(c)に示すように、D面角度調節用治具41は、丸棒状をなす本体42と、該本体42の両端から延設されている一対の回転軸43と、該本体42から差出されている角度出しプレート44とからなる。本体42及び回転軸43は、マグネットロール16及び支軸16aを模して形成されており、一方(図2(c)中で左方)の回転軸43には、Dカット面に対応するように、Dカット対応面45が形成されている。一方、角度出しプレート44は、略長板状に形成されるとともに、一端部(図2(b)中で下端部)の側面には、角度合わせ面46が形成されている。図2(a)中に1点鎖線で示すように、角度合わせ面46は、該角度合わせ面46の延長面上に本体42の軸線が存在し、かつDカット対応面45と平行に延びるように形成されている。
一方、装置本体10の第1軸受体12において、他方の支持部材22の外面には、基準プレート支持体48が固着されるとともに、該基準プレート支持体48には、角度出し基準プレート49が取り付けられている(図1(a),(b)参照)。該角度出し基準プレート49は、基準プレート支持体48に対して回動可能に取り付けられており、待機位置(図1(a)に示す実線の位置)と、測定位置(図1(a)に示す鎖線の位置)とに配置することができるように構成されている。そして、角度出し基準プレート49は、測定位置とされた場合に、角度出しプレート44に対応する位置関係となるように配置されている(図3(b)参照)。
さて、D面角度出し操作を行う場合には、まずD面角度調節用治具41を装置本体10にセットする。次いで、図3(a)に示したように、チャック体25に対し、一方の回転軸43のDカット対応面45をネジ27及びDカット押さえブロック27aによってチャックする。この後、D面角度調節用治具41とともにチャック体25を回転させ、Dカット対応面45及びDカット押さえブロック27aの先端面を磁力測定開始角度の許容範囲に合わせる。なお、このときのD面角度調節用治具41の回転、Dカット対応面45の磁力測定開始角度の許容範囲への合わせは、自動的に行われる。その後、図3(b)に示したように、角度出し基準プレート49を測定位置へ回動させる。そして、角度出し基準プレート49を測定位置に保持した状態で、該角度出し基準プレート49の内面と、角度出しプレート44の角度合わせ面46のとの間隙に、間隙挿入手段としてのシクネスゲージ50を挿入する。このシクネスゲージ50は、種々厚みを有する複数枚の板から構成されており、該間隙から落下等しないように、一枚、あるいは複数枚が適宜選択されて挿入され、該間隙に挿入されたシクネスゲージ50の厚みの合計が、間隙幅となる。そして、該間隙幅が所定範囲A±dAに入っていれば、間隙幅が正常である、つまりはDカット押さえブロック27aの先端面と、磁気プローブ15とが所望とする位置関係にあると判断し、D面角度出し操作を終了する。
一方、間隙幅が所定範囲A±dAを外れている場合、以下のようにしてチャック機構の位置出し操作を行う。なお、チャック機構の位置出し操作においては、第1軸受体12に付設された角度検出装置51が使用される。この角度検出装置51は、付設台座52と、該付設台座52に第4レール53aを介して取り付けられたセンサ台座53と、該センサ台座53上に設置された一対のセンサ本体54と、回転伝達軸23に取り付けられた角度検出体55とからなる(図1(a)および図4(a),(b)参照)。
図4(a),(b)に示すように、角度検出体55は、円板状に形成されており、回転伝達軸23を介してD面角度調節用治具41の回転軸43と連れ回り可能に構成されている。また、角度検出体55には、切欠き部55aが形成されている。一対のセンサ本体54は、フォトセンサからなり、角度検出体55の切欠き部55aの位置を検知するように構成されている。また、該センサ本体54は、該センサ本体54と切欠き部55aとが対応する位置関係にある場合(図4(a)に示す位置関係)にはON信号を出力し、該センサ本体54と切欠き部55aとが対応する位置関係にない場合にはOFF信号を出力する。これにより、該センサ本体54は、該切欠き部55aがON信号からOFF信号への切り換え位置にある状態(図4(a)に示す位置関係の状態)を検出するように構成されている。そして、該センサ本体54は、マイクロメータ56によってセンサ台座53とともに、付設台座52に対して微小移動可能に構成されている。
さて、間隙幅が所定範囲A±dAを外れている状態でマイクロメータ56により、センサ本体54を微移動せしめると、センサ本体54は、ON信号を出力することにより、切欠き部55aが切り換え位置からずれていることを検出する(図4(a)参照)。その検出結果に基づき、装置本体10は、回転伝達軸23を介して角度検出体55を微小角度だけ自動的に回転させ、角度検出体55の切欠き部55aを切り換え位置に配置する(図4(b)参照)。この角度検出体55の切欠き部55aが切り換え位置に配置されるとき、該角度検出体55と該回転軸43が連れ回りすることに伴い、角度出し基準プレート49に対して角度出しプレート44が接近または離間し、間隙幅が変わる。そして、間隙幅が所定範囲A±dAとなるまで、マイクロメータ56によってセンサ本体54を微移動せしめ、回転軸43を回転させることにより、Dカット押さえブロック27aの先端面が磁力測定開始角度の許容範囲に合わさり、チャック機構の位置出し操作が完了する。
なお、上記の角度検出装置51において、角度検出体55は、センサ本体54によりON信号からOFF信号への切り換え位置が検出可能な構成であれば、円板状に形成することに限らず、半円状、扇状等に形成してもよい。また、角度検出体55を半円状、扇状等とした場合、円から欠けた部分が切欠き部となる。あるいは、回転伝達軸23を角度検出体55としてもよい。すなわち、回転伝達軸23にスリット状をなす切欠き部を穿設するとともに、該回転伝達軸23の該切欠き部を挟むように一対のセンサ本体54を配置し、該切欠き部の位置を検知するように構成してもよい。
次いで、プローブ位置出し操作について説明する。このプローブ位置出し操作は、磁力測定開始時において、マグネットロール16に対して磁気プローブ15を所望の特定位置に配置するべく、該磁気プローブ15の高さ位置を略均等に調節するための操作である。なお、マグネットロール16の軸方向における該磁気プローブ15の位置は、本体ベース11に対する第1台座35の移動によって調節し、またマグネットロール16と該磁気プローブ15との間隔は、第1台座35に対する第2台座36の移動によって調節する。
該プローブ位置出し操作は、プローブ高さ基準ブロックを使用して行う。図5に示すように、プローブ高さ基準ブロック60は、断面逆T字状に形成されている。該プローブ高さ基準ブロック60は、装置本体10に付属されるものであり、プローブ位置出し操作時において、第2軸受体13のスライド台座31上に載置されて使用される。また、該スライド台座31は、その上面に凹み、歪み、凹凸等のない、いわゆる定盤として構成されており、プローブ高さ基準ブロック60を正確に垂設することができるようになっている。なお、該プローブ位置出し操作時以外は、スライド台座31の上面は保護板(図示略)によって被覆保護されるようになっている。
さて、プローブ位置出し操作を行う場合には、まずプローブ高さ基準ブロック60をスライド台座31の上面に載置する。次いで、図5に示したように、プローブ高さ基準ブロック60の上面と、磁気プローブ15の下面との間隙に、前記シクネスゲージ50を挿入する。そして、シクネスゲージ50により測定された間隙幅が所定範囲B±dBに入っていれば、間隙幅が正常である、つまりはマグネットロール16に対する磁気プローブ15の高さ位置が所望とする範囲内にあると判断し、プローブ位置出し操作を終了する。
一方、間隙幅が所定範囲B±dBを外れている場合には、まずプローブ収容溝37aから磁気プローブ15を取り外す。次いで、測定された間隙幅に基づき、所定範囲B±dBから超過した分と対応する厚み分だけ、プローブ収容溝37aの内底面上のスペーサを増加または減少させる。そして、該スペーサの増減により、間隙幅を所定範囲B±dBとすることにより、プローブ位置出し操作を終了する。
なお、上記の実施形態においては、D面角度出し操作と、プローブ位置出し操作との双方を行ったが、これに限らず、要求される測定精度に応じて、何れか一方のみを行ってもよい。
また、上記の磁力測定装置においては、磁気プローブ15の高さ調節をスペーサの増減によって行っているが、これに限らず、高さ調節さえ可能であれば、例えば角度検出装置51のように、マイクロメータを使用して磁気プローブ15を微移動させる構成として、該マイクロメータにより、磁気プローブ15の高さ調節を行ってもよい。
また、上記の磁力測定装置においては、磁気プローブ15の高さ調節をスペーサの増減によって行っているが、これに限らず、高さ調節さえ可能であれば、例えば角度検出装置51のように、マイクロメータを使用して磁気プローブ15を微移動させる構成として、該マイクロメータにより、磁気プローブ15の高さ調節を行ってもよい。
また、上記の磁力測定装置においては、角度出し基準プレート49を装置本体10に付設したが、これに限らず、該角度出し基準プレートを、例えばスコヤゲージで構成することにより、プローブ高さ基準ブロック60のように、装置本体10に付属のものとしてもよい。なお、スコヤゲージで角度出し基準プレートを構成した場合には、角度出しプレート44の角度合わせ面46との間に上下一対のシクネスゲージを挿入し、各シクネスゲージによって測定された上部の間隙幅と、下部の間隙幅とが略同じとなるように調節すればよい。
また、間隙挿入手段は、シクネスゲージに限らず、間隙幅を測定可能な構成のものであれば、例えばマイクロメータ、ノギス等としてもよい。
また、間隙挿入手段は、シクネスゲージに限らず、間隙幅を測定可能な構成のものであれば、例えばマイクロメータ、ノギス等としてもよい。
10…装置本体、12…軸受け手段を構成する第1軸受体、13…軸受け手段を構成する第2軸受体、15…磁気プローブ、16…マグネットロール、16a…支軸、27…チャック機構としてのネジ、27a…Dカット押さえ面が設けられたDカット押さえブロック、41…D面角度調節用治具、42…本体、43…回転軸、44…角度出しプレート、45…Dカット対応面、49…角度出し基準プレート、50…間隙挿入手段としてのシクネスゲージ、54…センサ本体、55…角度検出体、55a…切欠き部、60…プローブ高さ基準ブロック。
Claims (8)
- 測定対象となるマグネットロールの両端にそれぞれ設けられた支軸を支持する軸受け手段と、該マグネットロールに近接して配置されるとともに、該マグネットロールの軸方向に移動可能及び該マグネットロールに対して高さ調節可能な磁気プローブを具備している装置本体と、該装置本体に付属されているD面角度調節用治具とからなり、
該D面角度調節用治具は、本体と、該本体の両端から延設されている回転軸と、該本体から差出されている角度出しプレートとからなり、
該回転軸の一方または両方には、該マグネットロールの支軸に設けられたDカット面に対応するように、Dカット対応面が形成されており、
該装置本体において、該D面角度調節用治具のDカット対応面が形成されている回転軸を支持する軸受け手段には、該回転軸のDカット対応面をチャックするチャック機構が付設されるとともに、該軸受け手段は、該D面角度調節用治具の回転軸を回転角度調節可能とされており、
該装置本体には、該D面角度調節用治具の角度出しプレートに対応する角度出し基準プレートが具備されており、
該マグネットロールの磁力測定に先立って該D面角度調節用治具が該装置本体にセットされた場合、該マグネットロールの支軸に設けられたDカット面の角度出しを行うべく、該D面角度調節用治具の角度出しプレートと、該装置本体の角度出し基準プレートとの間隙幅を間隙挿入手段によって測定する
ことを特徴とするマグネットロールの磁力測定装置。 - 該D面角度調節用治具の該Dカット対応面が形成されている回転軸を支持する該軸受け手段において、該軸受け手段に付設されているチャック機構とは、Dカット対応面が形成されている回転軸が挿入される該軸受け手段の挿入孔に臨出するDカット押さえ面を先端に設けたネジである請求項1に記載のマグネットロールの磁力測定装置。
- 測定対象となるマグネットロールの両端にそれぞれ設けられた支軸を支持する軸受け手段と、該マグネットロールに近接して配置されるとともに、該マグネットロールの軸方向に移動可能及び該マグネットロールに対して高さ調節可能な磁気プローブを具備している装置本体とからなり、
該装置本体には、測定位置にある該磁気プローブの下面に近接する上面を有するプローブ高さ基準ブロックが付属されており、
該マグネットロールが該装置本体にセットされた場合、該マグネットロールの磁力測定に先立って該マグネットロールに対する該磁気プローブの位置出しを行うべく、磁気プローブ下面と、該プローブ高さ基準ブロック上面との間隙幅を間隙挿入手段で測定する
ことを特徴とするマグネットロールの磁力測定装置。 - 該磁気プローブは、該マグネットロールの軸方向に移動可能で、かつ該軸方向に対して直角方向にも移動可能な基台上にスペーサまたはマイクロメータを介して取り付けられており、該スペーサの厚みの変更またはマイクロメーターによる微移動によって高さ調節可能にされている請求項3に記載のマグネットロールの磁力測定装置。
- 該間隙挿入手段は、種々厚みを有する複数枚の板によって構成されている請求項1〜4のうち何れか一項に記載のマグネットロールの磁力測定装置。
- 請求項1、請求項2または請求項5に記載のマグネットロール磁力測定装置を使用してマグネットロールの磁力測定を行うに先立って、該装置本体に該D面角度調節用治具をセットし、該D面角度調節用治具のDカット対応面が形成されている回転軸を支持する軸受け手段のチャック機構によって該回転軸のDカット対応面をチャックし、該D面角度調節用治具を回転させて該回転軸のDカット対応面を磁力測定開始角度に合わせ、この状態で該角度出し基準プレートと、該D面角度調節用治具の角度出しプレートとの間隙幅を該間隙挿入手段によって測定し、該間隙幅が所定範囲A±dAに入っていれば正常と判断し、所定範囲A±dAを外れている場合には、該D面角度調節用治具のDカット対応面が形成されている回転軸を所定角度回転させて該間隙幅が所定範囲A±dAに入るように調節することを特徴とするマグネットロールの磁力測定装置の調整方法。
- 該Dカット対応面が形成されている回転軸を支持する該軸受け手段には、角度検出体と、センサ本体とが付設されており、
該角度検出体は、切欠き部を有するとともに、該回転軸と連れ回りするように構成されており、該センサ本体は、該角度検出体の切欠き部の位置を検知して該センサ本体及び該切欠き部が互いに対応する位置と、対応しない位置との切り換え位置を検出するように構成されており、
該角度出し基準プレートと、該D面角度調節用治具の角度出しプレートとの間隙幅が所定範囲A±dAを外れている場合、該センサ本体を微移動せしめて、その微移動させた該センサ本体が該切り換え位置を検出するまで該角度検出体及び該回転軸を微小角度回転させることにより、該回転軸を介して該角度検出体に繋がるチャック機構と、磁力測定開始位置との位置関係を調節する請求項6に記載のマグネットロールの磁力測定装置の調整方法。 - 請求項3〜5のうち何れか一項に記載のマグネットロール磁力測定装置を使用してマグネットロールの磁力測定を行うに先立って、該装置本体に該プローブ高さ基準ブロックを付設し、該磁気プローブ下面と該プローブ高さ基準ブロック上面との間隙幅を該間隙挿入手段によって測定し、該間隙幅が所定範囲B±dBに入っている場合には正常と判断し、所定範囲B±dBを外れている場合には該磁気プローブの高さを調節して該間隙幅が所定範囲B±dBに入るように調節することを特徴とするマグネットロールの磁力測定装置の調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005221163A JP2007033399A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | マグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005221163A JP2007033399A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | マグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007033399A true JP2007033399A (ja) | 2007-02-08 |
Family
ID=37792831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005221163A Withdrawn JP2007033399A (ja) | 2005-07-29 | 2005-07-29 | マグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007033399A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106990371A (zh) * | 2017-05-22 | 2017-07-28 | 东方电气成都智能科技有限公司 | 一种间隙可调磁力测试装置 |
CN108761360A (zh) * | 2018-08-13 | 2018-11-06 | 苏州佳祺仕软件技术有限公司 | 一种磁体侧沿吸力测试设备 |
-
2005
- 2005-07-29 JP JP2005221163A patent/JP2007033399A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106990371A (zh) * | 2017-05-22 | 2017-07-28 | 东方电气成都智能科技有限公司 | 一种间隙可调磁力测试装置 |
CN106990371B (zh) * | 2017-05-22 | 2024-02-09 | 东方电气集团科学技术研究院有限公司 | 一种间隙可调磁力测试装置 |
CN108761360A (zh) * | 2018-08-13 | 2018-11-06 | 苏州佳祺仕软件技术有限公司 | 一种磁体侧沿吸力测试设备 |
CN108761360B (zh) * | 2018-08-13 | 2023-08-11 | 苏州佳祺仕科技股份有限公司 | 一种磁体侧沿吸力测试设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101023997B1 (ko) | 반도체 웨이퍼의 동시 양면 연삭 | |
JP4914436B2 (ja) | 回転エンコーダ | |
JP2004317159A (ja) | 真円度測定機用基準治具 | |
JP2922893B2 (ja) | 工具の偏心修正装置 | |
JP2007033399A (ja) | マグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法 | |
JP2003266305A (ja) | 端面研磨装置及び端面研磨方法 | |
CN104729381A (zh) | 一种圆锯片的端跳和平面度的精准检测方法 | |
JP5471243B2 (ja) | 加工変質層検出装置、加工変質層検出方法およびセンタレス研削盤 | |
JPH11311514A (ja) | のこ刃用測定装置 | |
JP2598579Y2 (ja) | 平行度測定装置 | |
JP3654744B2 (ja) | 真円度測定機 | |
JP6739750B2 (ja) | インナーゲージ測定装置および測定方法 | |
JP2010253604A (ja) | 走査運動誤差測定方法 | |
JP3866432B2 (ja) | ボールねじのナット検査装置 | |
JP2010112929A (ja) | 軸受用ころの外径測定装置 | |
CN109596031A (zh) | 一种便于盘类零件固定的可调节齿跳检测检具 | |
JP4560144B2 (ja) | 梃子式ダイヤルゲージの心ずれ補正工具 | |
JPH0749955B2 (ja) | 工具検査装置および工具検査方法 | |
JP2011215108A (ja) | 測定方法及び形状測定装置 | |
JP3264486B2 (ja) | 角度測定器 | |
JP2002255128A (ja) | 缶の巻締め部寸法測定装置 | |
JP2007108147A (ja) | 静電容量式厚み多点測定方法及びその装置 | |
JP2005017028A (ja) | X線厚さ計の基準板設定装置 | |
JP2003240540A (ja) | 回転体の回転角度計測方法及び装置並びに配管加工用計測方法及び装置 | |
JPH0628641Y2 (ja) | ギヤ検査機の基準座の位置誤差補正機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |