JP6739750B2 - インナーゲージ測定装置および測定方法 - Google Patents

インナーゲージ測定装置および測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6739750B2
JP6739750B2 JP2016141509A JP2016141509A JP6739750B2 JP 6739750 B2 JP6739750 B2 JP 6739750B2 JP 2016141509 A JP2016141509 A JP 2016141509A JP 2016141509 A JP2016141509 A JP 2016141509A JP 6739750 B2 JP6739750 B2 JP 6739750B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
eddy current
current sensor
inner gauge
measuring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016141509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018013356A (ja
Inventor
敏幸 山際
敏幸 山際
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2016141509A priority Critical patent/JP6739750B2/ja
Priority to CN201710451363.0A priority patent/CN107631685A/zh
Publication of JP2018013356A publication Critical patent/JP2018013356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6739750B2 publication Critical patent/JP6739750B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、空気入りタイヤの内周面に配置されているインナーライナーの厚みを測定するインナーゲージ測定装置、および前記インナーゲージ測定装置を用いたインナーゲージ測定方法に関する。
空気入りタイヤは、インナーライナー、カーカスプライ、ブレーカーやトレッドなど、種々の材料を貼り重ねることにより製造されている。
このとき、製造された空気入りタイヤにおいて、最内周面に配置されたインナーライナーが薄くなると、カーカスプライのスチールコードがタイヤの内周面に浮き出て不良タイヤになる恐れがあるため、従来より、製造後にインナーライナーの厚み(インナーゲージ)の測定をする製品検査が行われている。
このインナーゲージの測定には、従来より、図10(a)に示すような渦電流センサー20が用いられている。具体的には、作業者が渦電流センサー20をタイヤTの内周面の測定点A(図10(b)参照)に手で押しつけ、渦電流センサー20の先端からカーカスプライのスチールコードまでの距離を測定し、この値をインナーゲージの厚みとする。
測定点Aは、従来、タイヤTの内周面の周方向に4箇所程度設定されていたが、近年は、測定点を増やして、図10(c)に示すように、タイヤTの内周面の全周に亘って測定することにより、より正確な検査を行うことが望まれている。
しかし、従来の渦電流センサーを手で押しつける方法でタイヤTの全周に亘って測定を行おうとすると、測定に時間が掛かって作業ロスの発生を招いてしまう。
そこで、特許文献1、2に記載されているような治具をインナーゲージ測定装置として使用することが検討されている。この治具は、鋼床版などの平面状の構造物の欠陥の検査に用いられている治具であり、図11や図12に示すように、フレーム51で連結された複数のローラー52の間に渦電流センサー20が配置されており、そして、このローラー52を検査対象の表面上に走行させることにより、渦電流センサー20による測定が行われるようになっている。
特開2008−151588号公報 特開2008−249682号公報
しかしながら、タイヤの内周面は、上記した特許文献1、2における平面状の測定対象(鋼床版など)と異なり、湾曲しているため、図11や図12に示すような治具を空気入りタイヤのインナーゲージ測定に用いた場合には、複数のローラー52を支持する大きなフレーム51が、湾曲したタイヤの内周面に接触して正確な距離測定ができなくなる恐れがある。
また、タイヤの内周面を走行させる際に、複数のローラー52の一部が、タイヤの内周面から浮いてしまうことがある。このようなローラー52の浮きが生じると、渦電流センサー20の先端からタイヤの内周面までの距離が変化してインナーゲージの測定結果にばらつきが生じるため、正確な距離測定ができなくなる。
そこで、本発明は、内周面が大きく湾曲したタイヤであっても、タイヤのインナーゲージを全周に亘って短時間で正確に測定することができるインナーゲージ測定技術を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討を行い、以下に記載する発明により上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
請求項1に記載の発明は、
スチールコードを有する空気入りタイヤのインナーゲージを測定するインナーゲージ測定装置であって、
前記空気入りタイヤの内周面に沿って回転走行させるためのローラーと、
前記ローラーに内蔵されている渦電流センサーとを備えており、
前記渦電流センサーは先端が一定方向に向くように前記ローラーの回転走行とは独立して固定されており、
前記インナーゲージの測定時には、前記渦電流センサーの先端を前記空気入りタイヤの内周面に対向させた状態で、前記ローラーを前記タイヤの内周面に沿って走行させることにより、前記渦電流センサーにより前記インナーゲージの測定を行い、
前記ローラーが一対の円盤状回転部から構成されており、前記一対の円盤状回転部の間に前記渦電流センサーが前記円盤状回転部の回転走行とは独立して固定されており、
前記一対の円盤状回転部の間に配置された前記渦電流センサーを保護する保護テープが、前記一対の円盤状回転部の外周部に巻付けられていることを特徴とするインナーゲージ測定装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記ローラーを支持する回転軸を備えており、
前記渦電流センサーが前記ローラーの回転軸に取り付けられて、前記渦電流センサーが前記ローラーの回転走行とは独立して固定されていることを特徴とする請求項1に記載のインナーゲージ測定装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記ローラーと前記回転軸との間に、セラミック製のボールベアリングが配置されており、前記渦電流センサーが前記ローラーの回転から独立して固定されていることを特徴とする請求項2に記載のインナーゲージ測定装置である。
請求項に記載の発明は、
前記ローラーに、前記渦電流センサーの取り付け方向を調整して固定するセンサー方向調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置である。
請求項に記載の発明は、
前記センサー方向調整手段が、前記ローラーの下半分180°の範囲で前記渦電流センサーの取り付け方向を調整して固定するセンサー方向調整手段であることを特徴とする請求項に記載のインナーゲージ測定装置である。
請求項に記載の発明は、
前記ローラーが、非金属製であることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置である。
請求項に記載の発明は、
前記ローラーが、ポリアセタール樹脂製、ポリカーボネート樹脂製、ポリエチレン樹脂製のいずれかであることを特徴とする請求項に記載のインナーゲージ測定装置である。
請求項に記載の発明は、
前記ローラーが2個以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置である。
請求項に記載の発明は、
前記空気入りタイヤがTBタイヤであることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置である。
請求項10に記載の発明は、
請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置を用いて、空気入りタイヤのインナーゲージを測定するインナーゲージ測定方法であって、
前記渦電流センサーの前記先端を前記空気入りタイヤの内周面に対向させた状態で、前記ローラーを前記タイヤの内周面に沿って走行させることにより、前記渦電流センサーにより前記インナーゲージの測定を行うことを特徴とするインナーゲージ測定方法である。
本発明によれば、内周面が湾曲したタイヤであっても、タイヤのインナーゲージを全周に亘って短時間で正確に測定することができるインナーゲージ測定技術を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るインナーゲージ測定装置の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るインナーゲージ測定装置の構成を模式的に示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 本発明の一実施の形態に係るインナーゲージ測定装置の側面拡大斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るインナーゲージ測定方法を説明する図である。 実施例を説明する斜視図である。 実施例における渦電流センサーからの出力を示す図である。 実施例における渦電流センサーの出力とワイヤからの距離との関係を示す図である。 エンズが14の場合の渦電流センサーの出力とワイヤからの距離との関係を示す図である。 エンズが32の場合の渦電流センサーの出力とワイヤからの距離との関係の他の例を示す図である。 従来のインナーゲージの測定を説明する図である。 渦電流センサーを備えた測定装置の例を示す側面図である。 渦電流センサーを備えた測定装置の他の例を示す側面図である。
1.インナーゲージ測定装置
(1)概要
図1は本実施の形態に係るインナーゲージ測定装置の外観を示す斜視図である。そして、図2は本実施の形態に係るインナーゲージ測定装置の構成を模式的に示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。また、図3は本実施の形態に係るインナーゲージ測定装置の側面拡大斜視図である。
図1、図2に示すように、本実施の形態に係るインナーゲージ測定装置は、ローラー10と渦電流センサー20とを備えており、渦電流センサー20はローラー10に内蔵されている。
ローラー10は空気入りタイヤの内周面に沿って回転走行させることができる。一方、渦電流センサー20は、先端が一定方向に向くようにローラー10の回転走行とは独立して固定されており、これにより、渦電流を検知する渦電流センサー20の先端を空気入りタイヤの内周面に対向させて固定させることができる。
このような構成のインナーゲージ測定装置を用いて、ローラー10をタイヤの内周面に沿って全周を走行させることにより、タイヤの内周面の全周に亘って、渦電流センサー10の先端をタイヤの内周面に対向させた状態でインナーゲージの測定を行うことができる。
このため、作業者がタイヤの内周面の全周に亘って手で押さえながらインナーゲージの測定を行う従来の場合に比べて遥かに短時間でインナーゲージの測定を行うことができる。
そして、本実施の形態においては、図11や図12に示した測定装置と異なり、ローラー間に渦電流センサーを設けるのではなく、渦電流センサー20がローラー10に内蔵されているため、測定装置のサイズをφ8mm程度までコンパクト化することができる。この結果、大きく湾曲するタイヤの内周面に渦電流センサーを支持するローラー10の支持部材が接触するようなことが発生せず、インナーゲージを正確に測定することができる。
(2)具体的な構成
以下、本実施の形態に係るインナーゲージ測定装置を構成する部材について具体的に説明する。
(a)ローラーおよび渦電流センサー
本実施の形態において、ローラー10は、例えば、図2に示すように、一対の円盤状回転部11から構成されて、一対の円盤状回転部11の間に渦電流センサー20が配置されて内蔵されている。そして、渦電流センサー20は、先端が一定方向に向くようにローラー10の回転走行とは独立して固定されている。このような構成とすることにより、渦電流センサー20の先端を空気入りタイヤの内周面に対向させた状態でローラー10をタイヤの内周面に沿って全周を走行させることができるため、インナーゲージを正確に測定することができる。
即ち、渦電流センサー20が回転走行するローラー10と同調して回転すると、渦電流センサー20と測定対象であるスチールコードとの距離が変化して、正確な測定結果が得られなくなるため、本実施の形態においては、渦電流センサー20はローラー10の回転から独立して、図3の矢印に示すように、先端が空気入りタイヤの内周面に対向するように固定されている。
なお、一対の円盤状回転部10の間に渦電流センサー20を配置することに替えて、幅のある1個のローラーの内部の中央部分に所定の幅で、ローラー表面に向かって凹んだ溝を形成させて、この溝に渦電流センサーを配置してもよい。これにより、過電流センサーとスチールコードとをより近づけた状態で測定を行うことができるため、測定精度を向上させることができる。
そして、本実施の形態において、ローラーとしては、測定対象であるスチールコード以外から渦電流が発生して誤検出となることを防止する観点から非金属製が好ましく、具体的には、ポリアセタール樹脂製、ポリカーボネート樹脂製、ポリエチレン樹脂製のいずれかであることが好ましい。
また、本実施の形態において、渦電流センサー20としては、内部先端部のセンサコイルに発生させた磁界中に金属が近づくことにより金属表面に発生する渦電流が、金属までの距離により変化することに基づいて金属までの距離を測定することができればよく、一般的な渦電流センサーを用いることができる。
(b)保護テープ
上記した一対の円盤状回転部11の間に渦電流センサー20が配置されて内蔵されているローラー10においては、渦電流センサー20を保護する保護テープ12が、一対の円盤状回転部10の外周部に巻付けられていることが好ましい。
このような保護テープ12が巻き付けられていることにより、渦電流センサー20がタイヤの内周面に直接接触することがないため、渦電流センサー20の損傷を防止することができる。また、保護テープ12は可撓性であるため、タイヤ内面に凹凸がある場合でも、その凹凸に合わせて変形してローラーの浮き上がりを抑制することができ、スムーズにインナーゲージの測定を行うことができる。
このため、保護テープ12は、渦電流センサーによる測定に影響を与えない特性を有していることが好ましく、このような特性を有する保護テープとしては、ポリアセタール樹脂製、ポリカーボネート樹脂製、ポリエチレン樹脂製の保護テープを挙げることができる。
(c)回転軸
前記したように、本実施の形態においては、渦電流センサー20はローラー10の回転から独立して、先端がタイヤの内周面に対向するように固定されている必要がある。
そこで、例えば、ローラーを支持する回転軸13が回転するローラー10と同調して回転しないように、ローラー10と回転軸13との間にセラミック製などのボールベアリングが配置されていることが好ましい。そして、渦電流センサー20はこの回転軸13にボルト締めなどによって固定される。これにより、渦電流センサー20はローラー10の回転から独立して固定されるため、インナーゲージの測定中、渦電流センサー20の先端を常にタイヤの内周面に対向させて固定することができ、正確なインナーゲージ測定を行うことができる。
(d)センサー方向調整手段
本実施の形態においては、ローラー10をタイヤの内周面に沿って回転走行させることにより全周に亘ってインナーゲージの測定を行うが、タイヤのサイズなどによっては、ローラー10をタイヤの内周面にセットする際、渦電流センサー20をタイヤの内周面に対して垂直にセットし難い場合がある。
このため、本実施の形態に係るインナーゲージ測定装置には、渦電流センサー20の先端がタイヤの内周面を対向するように渦電流センサーの取り付け方向を調整して、ローラー10の回転軸13に固定するセンサー方向調整手段が設けられていることが好ましい。
このようなセンサー方向調整手段を設けることにより、図3の矢印に示すように、タイヤの内周面の湾曲面に適切に対応して、渦電流センサー20の先端をタイヤの内周面に対して垂直に対向させることができるため、正確なインナーゲージ測定を行うことができる。
なお、渦電流センサー20の先端が対向する方向を調整する際の具体的な調整角度としては、渦電流センサー20から測定部15へと延びる配線14の断線を防止するという観点から、ローラー10を空気入りタイヤの内周面の底面に置いた状態でローラー10の下半分180°の範囲であることが好ましく、この範囲の調整であっても十分にタイヤの内周面の湾曲面に適切に対応して、正確なインナーゲージ測定を行うことができる。
具体的なセンサー方向調整手段としては、例えば、回転軸13上に配置されて渦電流センサー20を固定しているボルト16を緩めることにより、渦電流センサー20を所望する角度まで回転させた後、再びボルト16を締め付けて渦電流センサー20を固定する方法を挙げることができる。
2.インナーゲージ測定方法
次に、上記の構成のインナーゲージ測定装置を用いて行うインナーゲージ測定方法について、図4に基づいて説明する。
まず、製造されたタイヤを回転可能な治具にセットした後、本実施の形態のローラーの外周面をセットされたタイヤの内周面に沿わせる。
次に、タイヤを回転させる。これにより、図4に示すように、ローラー10がタイヤTの内周面に沿って回転しながら走行して、ローラー10に内蔵された渦電流センサー20が、タイヤTの内周面の全周に亘って、インナーライナーIL内側に位置するカーカスプライCPのスチールコードSCまでの距離を測定することができる。
ここで、上記した本実施の形態に係るインナーゲージ測定方法の有効性を確認するための実験について図5〜図7を用いて説明する。
本実験においては、上記した本実施の形態に係るインナーゲージ測定装置を用いて、図5に示すように、ワイヤ30としてピアノ線(径0.7mm)が5mm間隔で張られたフィルム上を矢印方向に走行させて、走行中の過電流センサーの出力を測定した。なお、インナーゲージ測定装置において、ローラー10に内蔵された渦電流センサーは、先端がワイヤ30に対向するように、予め下方に向けて調整されている。
測定結果を図6に示す。なお、図6において、縦軸は渦電流センサーの出力(V)を、横軸はインナーゲージ測定装置の走行開始からの経過時間(ms)を示している。図6より、回転するローラーに内蔵された渦電流センサーがワイヤ30の上を通過した際にピークが確認されることが分かり、本実施の形態に係るインナーゲージ測定装置を用いることによりインナーゲージの測定が可能であることが確認できた。
即ち、測定されたピーク値(ピークの出力)は、渦電流センサーからワイヤ30までの距離と関係しているため、ピーク値から渦電流センサーからワイヤ30までの距離を求めることができる。
具体的には、ワイヤ30と渦電流センサーとの距離を様々に変化させて、各距離でのピーク値を測定することにより、ワイヤ30と渦電流センサーとの距離と、測定値であるピーク値(V)との関係を示す図7に示すグラフを作成することができる。図7より、測定値であるピーク値(V)と、ワイヤ30と渦電流センサーとの距離(mm)とがほぼ直線的な関係を有していることが分かる。この測定結果に基づいて、渦電流センサーのワイヤ30からの距離(mm)とピーク値(V)の関係式を算出することができる。そして、この関係式を用いて、測定値であるピーク値(V)を渦電流センサーのワイヤ30からの距離(mm)に換算することができる。なお、図7では、ワイヤ30の直上における測定値(●)とワイヤ30間における測定値(○)とを記載している。
なお、上記した図7では、ピーク値(V)と距離(mm)とがほぼ直線的な関係を示していたが、ワイヤ30の間隔(エンズ)やワイヤ30の種類によって得られる特性値に差があるため、エンズやワイヤ30の種類に応じて、ピーク値から渦電流センサーからワイヤ30までの距離を求めるための式を求める必要がある。
例えば、ピーク値(V)と距離(mm)との関係について、図8(エンズ14の測定例)および図9(エンズ32の測定例)に示すような関係が得られることがある。この場合には、直線的な傾向として捉えることができる領域(図8では3つの領域)に分割し、各々の領域におけるピーク値(V)と距離(mm)の関係式として補正式1〜3を作成する。
3.本実施の形態による効果
以上のように、本実施の形態においては、作業者が手で押さえながら測定、検査を行うのではなく、ローラーをタイヤの内周面に沿って回転走行させながら、測定、検査を行うため、タイヤの内周面の全周に亘るインナーゲージ測定を短時間で行うことができ、作業ロスが発生しない。
そして、ローラーに渦電流センサーを内蔵させることにより、コンパクト化されたインナーゲージ測定装置を提供することができるため、支持部材などがタイヤ内周面に接触する恐れがない。
また、インナーゲージ測定に際しては、渦電流センサーが内蔵されたローラー1個だけで十分であるため、2個のローラーの間にセンサーを設ける場合と異なり、ローラーの浮きが発生して測定結果がばらつく恐れもない。
なお、上記においてはローラーは1個としているが、角度変位を抑制する場合など、必要に応じて2個以上のローラーを使用してもよい。この場合にも、ローラーの間にセンサーを設けるスペースが不要で、ローラー同士を近接して配置できるため、ローラーの浮きの発生を抑制することができる。
そして、TBタイヤはプライ(ケース)の繊維が全てスチールコードであるため、過電流センサーでスチールコードまでの距離を測ることができる本実施の形態に係るインナーゲージ測定装置およびインナーゲージ測定方法を適用した場合、特に顕著な効果を発揮する。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることができる。
10、52 ローラー
11 円盤状回転部
12 保護テープ
13 回転軸
14 配線
15 測定部
16 ボルト
20 渦電流センサー
30 ワイヤ
51 フレーム
A 測定点
CP カーカスプライ
IL インナーライナー
SC スチールコード
T タイヤ

Claims (10)

  1. スチールコードを有する空気入りタイヤのインナーゲージを測定するインナーゲージ測定装置であって、
    前記空気入りタイヤの内周面に沿って回転走行させるためのローラーと、
    前記ローラーに内蔵されている渦電流センサーとを備えており、
    前記渦電流センサーは先端が一定方向に向くように前記ローラーの回転走行とは独立して固定されており、
    前記インナーゲージの測定時には、前記渦電流センサーの先端を前記空気入りタイヤの内周面に対向させた状態で、前記ローラーを前記タイヤの内周面に沿って走行させることにより、前記渦電流センサーにより前記インナーゲージの測定を行い、
    前記ローラーが一対の円盤状回転部から構成されており、前記一対の円盤状回転部の間に前記渦電流センサーが前記円盤状回転部の回転走行とは独立して固定されており、
    前記一対の円盤状回転部の間に配置された前記渦電流センサーを保護する保護テープが、前記一対の円盤状回転部の外周部に巻付けられていることを特徴とするインナーゲージ測定装置。
  2. 前記ローラーを支持する回転軸を備えており、
    前記渦電流センサーが前記ローラーの回転軸に取り付けられて、前記渦電流センサーが前記ローラーの回転走行とは独立して固定されていることを特徴とする請求項1に記載のインナーゲージ測定装置。
  3. 前記ローラーと前記回転軸との間に、セラミック製のボールベアリングが配置されており、前記渦電流センサーが前記ローラーの回転から独立して固定されていることを特徴とする請求項2に記載のインナーゲージ測定装置。
  4. 前記ローラーに、前記渦電流センサーの取り付け方向を調整して固定するセンサー方向調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置。
  5. 前記センサー方向調整手段が、前記ローラーの下半分180°の範囲で前記渦電流センサーの取り付け方向を調整して固定するセンサー方向調整手段であることを特徴とする請求項に記載のインナーゲージ測定装置。
  6. 前記ローラーが、非金属製であることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置。
  7. 前記ローラーが、ポリアセタール樹脂製、ポリカーボネート樹脂製、ポリエチレン樹脂製のいずれかであることを特徴とする請求項に記載のインナーゲージ測定装置。
  8. 前記ローラーが2個以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置。
  9. 前記空気入りタイヤがTBタイヤであることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置。
  10. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載のインナーゲージ測定装置を用いて、空気入りタイヤのインナーゲージを測定するインナーゲージ測定方法であって、
    前記渦電流センサーの前記先端を前記空気入りタイヤの内周面に対向させた状態で、前記ローラーを前記タイヤの内周面に沿って走行させることにより、前記渦電流センサーにより前記インナーゲージの測定を行うことを特徴とするインナーゲージ測定方法。
JP2016141509A 2016-07-19 2016-07-19 インナーゲージ測定装置および測定方法 Active JP6739750B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016141509A JP6739750B2 (ja) 2016-07-19 2016-07-19 インナーゲージ測定装置および測定方法
CN201710451363.0A CN107631685A (zh) 2016-07-19 2017-06-15 内侧厚度测定装置以及测定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016141509A JP6739750B2 (ja) 2016-07-19 2016-07-19 インナーゲージ測定装置および測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018013356A JP2018013356A (ja) 2018-01-25
JP6739750B2 true JP6739750B2 (ja) 2020-08-12

Family

ID=61020531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016141509A Active JP6739750B2 (ja) 2016-07-19 2016-07-19 インナーゲージ測定装置および測定方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6739750B2 (ja)
CN (1) CN107631685A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7226075B2 (ja) * 2019-05-10 2023-02-21 住友ゴム工業株式会社 タイヤの厚さ測定装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02208505A (ja) * 1989-02-09 1990-08-20 Bridgestone Corp 更生用台タイヤの計測装置
JPH05180606A (ja) * 1992-01-07 1993-07-23 Nkk Corp 金属薄板コイルの先端位置検出装置
JP2957108B2 (ja) * 1995-05-10 1999-10-04 住友ゴム工業株式会社 タイヤ表面ゴム厚さ測定装置
JP3958679B2 (ja) * 2002-12-20 2007-08-15 横浜ゴム株式会社 非導電体の厚さ測定装置
JP5782837B2 (ja) * 2011-05-27 2015-09-24 トヨタ紡織株式会社 パンチング方法及びパンチング装置
JP6075948B2 (ja) * 2011-12-15 2017-02-08 株式会社ブリヂストン トレッド厚さ測定方法
CN102778203B (zh) * 2012-07-06 2014-12-10 天津大学 用于轮胎胎面缠绕的胎面厚度在线测量装置及测控方法
FR3009076B1 (fr) * 2013-07-26 2017-03-31 Michelin & Cie Systeme de mesure de l'epaisseur d'une couche de gomme d'un pneumatique
CN205163108U (zh) * 2015-11-04 2016-04-20 李娟� B超传感器防护套

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018013356A (ja) 2018-01-25
CN107631685A (zh) 2018-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5322764B2 (ja) タイヤ成型装置
US7811398B2 (en) Method and apparatus for inspecting pneumatic tire during production
JP5036069B2 (ja) タイヤの測定方法、同測定装置及びタイヤ成形装置
WO2007099646A1 (ja) 円形状の測定方法、円筒形状の測定方法及び円筒形状の測定装置
JP5910331B2 (ja) 位置決め装置
WO2019177161A1 (ja) シート厚さ測定装置
JP6739750B2 (ja) インナーゲージ測定装置および測定方法
JP7031106B2 (ja) タイヤ内面形状測定装置およびタイヤ内面形状測定方法
JP4466831B2 (ja) グリーンタイヤの表面検査装置
JP4869000B2 (ja) ビードフィラ検査装置
JP6728741B2 (ja) ビード部検査装置及びビード部検査方法
JP2003254742A (ja) モータコア内径測定装置及び方法
JP6575229B2 (ja) ゴム積層体の形状測定方法及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法
JP2007212278A (ja) 旧ゴムゲージ測定機
KR101092037B1 (ko) 전자기 센서의 성능시험장치
JP6159202B2 (ja) ベルトプライ検査装置及びそれを用いたタイヤ製造方法
JPH08505573A (ja) ブロック切断のための特にダイヤモンド付きのケーブル又はワイヤーの制御方法及び装置
JPH1086240A (ja) タイヤ成形装置及びタイヤ成形方法
JP2007033399A (ja) マグネットロールの磁力測定装置及びその調整方法
JP7226075B2 (ja) タイヤの厚さ測定装置
JP2005031005A (ja) フィルムロールの形状測定方法
JP2761705B2 (ja) タイヤ周長測定装置
JP7419931B2 (ja) 生タイヤの一次成形体の検査方法
JP2855063B2 (ja) 帯状物搬送ロールの直角度の測定方法およびその装置
KR200450888Y1 (ko) 표면조도측정기의 고무롤러 지지장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200430

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6739750

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250