JP2007032813A - 管接続構造 - Google Patents

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Abstract


【課題】 良好なシール性能を維持する。
【解決手段】 ホース10の外周面には周方向に沿ってシールリング60が取り付けられている。パイプ50にはシールリング60が取着されたホース10が内挿される。ホース10の外周面とパイプ50の内周面の隙間はシールリング60によってシールされるようになっている。そして、ホース10の内周面には、この内周面に周方向に沿って当接することにより、シールリング60による締め付けに伴ってホース10が縮径方向に変形するのを規制するカラー状をなす補強板70が装着されている。補強板70は、帯状の板ばね材を円形に回曲して形成され、常には拡径方向に付勢されてホース10の内周面に対し弾性的に押し当てられるようになっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、管接続構造に関する。
管接続構造として、特許文献1に記載のものが知られている。このものは、ホースの端部外周面に、周方向に沿って環状のシールリングが嵌着されており、このシールリングとともにホースの端部を配管内に差し込むことにより、配管の内周面とホースの外周面との隙間がシールリングを介してシールされるようになっている。
特開平6−50482号公報
ところで、ホースの如く樹脂製の弾性部材にあっては、例えば、自動車のエンジンルーム内のように温度変化や湿度変化のはげしい環境下で使用されたときに、樹脂の劣化を進行させてへたってしまうことがある。とりわけ、ホースの外周面に上記したシールリングが嵌着されていると、シールリングによる締め付けによってホースが縮径方向に変形するという事情がある。その結果、シールリングがホースの変形動作に追従して縮径変形し、ひいては配管との間に隙間を生じさせてシール性能が損なわれる懸念がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、良好なシール性能を維持することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、筒状をなし、外周面に、周方向に沿って環状のシール部材が取り付けられている第1配管と、同じく筒状をなし、長さ方向に沿って貫通する貫通孔の一端部に、前記シール部材が取着された前記第1配管を差し込み可能とされる第2配管とを備え、前記第2配管の内周面と前記第1配管の外周面との隙間が前記シール部材によってシールされるようになっている管接続構造であって、前記第1配管の内周面には、同内周面に周方向に沿って当接することにより、前記シール部材による締め付けに伴って前記第1配管が縮径方向に変形するのを規制する補強板が装着されている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第1配管と前記第2配管のいずれか一方の配管には径方向への弾性撓みを可能とされたリテーナが装着され、このリテーナは、両配管が正規深さで接続されるのに伴い、他方の配管側に対しその弾性復元力によって係止することで、前記両配管の抜け止め行うようになっており、さらに、前記第1配管の外周面には前記シール部材と並んで筒状のサポータが取り付けられ、このサポータに、前記リテーナが係合する係合溝が形成されているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記補強板は、帯状のばね材を環状に回曲して形成され、常には拡径方向に付勢されて前記第1配管の内周面に対し弾性的に押し当てられる構成とされているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載のものにおいて、前記サポータと前記シール部材とが一体成形されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記サポータは、前記両配管が前記リテーナにより係止状態にあるときに前記貫通孔の一端から視認可能な位置に配置されており、かつ、前記両配管とは異なる色に着色されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
第2配管の内周面と第1配管の外周面との隙間をシールする場合に、第1配管の外周面に周方向に沿ってシール部材が取り付けられているという事情があっても、第1配管の内周面には補強板が装着され、この補強板によって第1配管の縮径動作を規制するようになっているから、第1配管の変形動作に追従してシール部材が縮径変形するようなことはない。これにより、シール部材によるシール性能を長期に亘って確実に発揮させることができる。
<請求項2の発明>
第1配管と第2配管の両配管が正規深さで接続されると、その接続動作に伴ってリテーナがその弾性撓みを利用して両配管を抜け止め状態で係止するので、両配管の組み付け操作をワンタッチで簡単に行うことができる。
また、リテーナは第1配管の外周面に取り付けられたサポータの係合溝に係止するので、第1配管に直接係合溝を形成してそこにリテーナが係止する場合に比べて、係合溝の深さをより深く設定することが可能となる。これにより、リテーナと係合溝の溝面との係り代が大きくなってリテーナが第1配管から外れ難くなり、両配管を係止する際の信頼性が向上する。
<請求項3の発明>
補強板が拡径方向に付勢された状態で第1配管の内周面に弾性的に押し当てられるので、仮に、第1配管が弾性部材からなっていると、第1配管もまた拡径方向に押しやられる。そうすると、第1配管とシール部材とが緊密に密着された状態となるので、シール部材によるシール性能をより一層高めることができる。
また、組み付け時には、補強板をいったん縮径変形させて第1配管の内側に差し入れ、そののち補強板を拡径状態として第1配管の内周面に押し当てればよいので、組み付け作業性に優れるとともに、第1配管の内径の変更等にも柔軟に対応することが可能となる。
<請求項4の発明>
サポータとシール部材とが一体成形されているので、両者が別々に成形される場合に比べて部品点数を削減することが可能となる。しかも、サポータが第1配管に対し確実に係止されていれば、シール部材もサポータを介して軸方向に位置決めされるので、シール部材を位置決めするための専用部材を別途設ける必要がない。
<請求項5の発明>
第1配管と第2配管の両配管が正規深さで接続されたときに、貫通孔からサポータの色を目視により確認することにより、第1配管が正規深さで挿入されたか否かを視覚的に検知することが可能となる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図14によって説明する。本実施形態は、例えば、自動車におけるエンジンの冷却装置を構成するラジエータの管接続構造に関するものであって、ホース10(本発明の第1配管に相当する)及びパイプ50(本発明の第2配管に相当する)と、ホース10及びパイプ50を接続するための接続部材20,30,40と、ホース10及びパイプ50間のシールをとるためのシールリング60(本発明のシール部材に相当する)と、シールリング60の締め付けに伴うホース10の変形を規制するための補強板70とを備えている。かかる管接続構造においては、パイプ50とホース10とが接続された状態でパイプ50側からホース10側へと冷却液等の流体が流れるようになっており、このときの流体の漏れをシールリング60によるシール力と接続部材20,30,40による保持力とによって防止するようになっている。
ホース10は、ゴム材をブロー成形することにより軸方向に細長い略円筒状に形成され、その一端部が接続部材20,30,40及び補強板70の装着によってコネクタ化されている。ホース10の一端部の外周面には、同外周面の周方向に沿ってOリング等のシールリング60が装着されている。シールリング60は、自然状態においてホース10の外周面よりも小さめの内径を有する円環状をなし、ホース10の外周面とパイプ50の内周面とに弾性的に密着することで、両者間のシールをとるようになっている。
パイプ50は、軸線が直線状をなす金属製または樹脂製の円筒管よりなり、ホース10よりも高剛性でかつ内外径とも大径とされている。パイプ50内には長さ方向に沿って貫通孔51が貫通しており、この貫通孔51の一端開口からパイプ50内へとホース10の差し込みが可能とされている。パイプ50の一端部には、貫通孔51の一端開口側へ向かって内径を段階的に拡径させた形態のジョイント部52が形成されている。ジョイント部52には、軸芯を挟んだ対称な二位置に、リテーナ20(後述する)の進入を許容する係止溝53が形成されている。この係止溝53は、周方向に沿って延びるとともに厚み方向に貫通する略半月状の切り溝として構成され、ホース10がパイプ50対し正規深さで挿入されたときに、リテーナ20と整合する位置に配されるようになっている(図5を参照)。
また、ジョイント部52には、両係止溝53と周方向に等間隔をあけた位置であって軸芯を挟んだ対称な二位置に、後述するサポータ30のガイド部31と摺動することによってこのサポータ30の挿入動作を案内するためのガイド溝54が形成されている。ガイド溝54は、軸方向に沿って延びるとともに一端開口縁に臨む形態とされ、その開口側にラッパ状に拡幅する誘い込み縁54Aを有している(図8を参照)。さらに、ジョイント部52の開口内周面には、全周に亘って拡径するテーパ面52Aが形成され、このテーパ面52Aによってホース10がパイプ50内に円滑に誘い込まれるようになっている。
接続部材20,30,40は、パイプ50側とホース10側の双方に跨って係止されるリテーナ20と、リテーナ20を装着するためのサポータ30と、サポータ30との間でシールリング60を保持するためのスペーサ40とから構成されている。
リテーナ20は、線ばね材を曲げ加工して形成され、正面から見るとパイプ50の外周を取り囲むような略Cの字状をなしている(図5及び図13を参照)。リテーナ20の両端部には、直角曲げによって軸方向と平行に突出する一対の摘み部21が形成されている。リテーナ20は、両摘み部21を摘み操作することにより自然状態(図5に示す状態)から縮径状態(図6に示す状態)へと弾性撓みされるようになっている。そして、リテーナ20は摘み部21の基端から周方向に交互に直線部22と円弧部23とを配しており、中心を挟んだ対称な二位置にあって摘み部21と一の直線部22を介して連なる両円弧部23が、両摘み部21の摘み操作によって縮径方向に大きく変位するようになっている。
サポータ30は、樹脂材によって略円筒状に形成され、ホース10に対し外嵌可能とされている。サポータ30の内周面には多数の食い込み突起38が設けられており、これらがホース10の外周面に食い込むことにより、サポータ30がホース10に対し軸方向への遊動を規制された状態で装着されるようになっている。そして、サポータ30は、パイプ50に対する挿入方向の前端面にてシールリング60と当接可能とされ、さらに、パイプ50に対する挿入方向の後端部に、全周に亘って径方向外向きに張り出す形態のフランジ部32を有している。
フランジ部32は、ホース10がパイプ50に正規挿入(正規深さで挿入)されたときに、ジョイント部52の内側空間に収容可能とされ、周方向に沿ってリテーナ20の装着溝33(本発明の係合溝に相当する)を備えている。そして、フランジ部32は、装着溝33を挟んだ前後位置にて前側フランジ部34と後側フランジ部35とに分割され、これらが装着溝33の内部にて周方向に等間隔をあけて配された複数の繋ぎ部36によって連繋されている。上記したリテーナ20は、その円弧部23を繋ぎ部36の外側に配置させるとともにその直線部22を装着溝33に弾性的に嵌め入れることで、サポータ30に取り付け可能とされている(図7を参照)。また、リテーナ20がサポータ30に取り付けられたときには、上記した両円弧部23がサポータ30の外周面から突き出て露出され、その後、このリテーナ20付きのホース10がパイプ50に正規挿入されると、両円弧部23がパイプ50の係止溝53に弾性的に嵌まり込むようになっている。
後側フランジ部35には、リテーナ20の摘み部21との干渉を回避するための逃がし部37が切り欠き形成されている。逃がし部37は一の繋ぎ部36を間に挟んだ両側位置に配されており、さらにこの繋ぎ部36からは径方向外方へ突出するガイド部31が形成されている。ガイド部31は、前側フランジ部34から後側フランジ部35にかけて軸方向に沿った突条をなし、パイプ50内に挿入されたときに、パイプ50のガイド溝54に進入してその溝面を摺動可能とされている。また、ホース10がパイプ50に正規挿入されたときには、両摘み部21の先端部が逃がし部37を横切ってパイプ50の一端外方へ露出して配されるようになっている(図14を参照)。そして、この露出状態にある両摘み部21の先端部を互いに接近する方向に摘み操作することにより、リテーナ20の両円弧部23が係止溝53から離間してリテーナ20による係止状態が解除されるようになっている(図2、図6、及び図10を参照)。
スペーサ40は、同じく樹脂材により略円筒状に形成され、サポータ30及びシールリング60よりもパイプ50に対する挿入方向の前側位置にてホース10に外嵌可能とされている。スペーサ40の内周面には多数の食い込み突起43が設けられており、これらの食い込みによってスペーサ40が軸方向への遊動を規制され、ひいてはスペーサ40とサポータ30との間にてシールリング60が軸方向への遊動を規制されるようになっている。スペーサ40の厚みは、フランジ部32を除いたサポータ30の厚みにほぼ等しく、かつ、ホース10の外周面とパイプ50の内周面(ジョイント部52を除く)との隙間寸法と同じかそれより僅かに小さく設定されている。
補強板70は、展開状態にて帯状の板ばね材を円形に回曲することによって全体としてカラー状に形成されており、常には拡径方向に付勢されてホース10の内周面に対し弾性的に当接可能とされている。補強板70の周面には三角窓71が二箇所に開口されており、ホース10の内周面の全周に亘って略均一な締め付け力が付与されるようにしてある(図11を参照)。
展開状態において、補強板70の一端部には長さ方向に突出する突片72が形成され、補強板70の他端部には掛止窓73が形成されている。突片72は成形時における回曲動作に伴って掛止窓73にオーバーラップ状に挿通され、そののち突片72の先端部が内向き(径方向内方)に直角曲げされるとともに、掛止窓73の窓枠部分が同じく内向き(径方向内方)に直角曲げされることにより、相対向する一対の操作片74が形成される(図12を参照)。そして、両操作片74が互いに離間する方向に操作されると、補強板70が縮径変形させられ、さらにホース10内にて両操作片74の離間状態を解くと、補強板70がその弾性復元力によって拡径してホース10の内周面に押圧状態で取り付けられるようになっている(図7を参照)。組み付け状態における補強板70は、ホース10の厚み方向に関してシールリング60と対向する位置にあって、ホース10の内周面のうち、シールリング60からリテーナ20に亘る範囲と対応する部分を覆うように配されており、シールリング60による締め付けに伴ってホース10が縮径方向に変形するのを阻止する役割を担っている。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。まずリテーナ20をサポータ30の装着溝33に弾性的に嵌入させ、サポータ30に対しリテーナ20を抜け止め状態で組み付ける(図14を参照)。続いて、ホース10に対してその一端部からリテーナ20付きのサポータ30を外挿して取付位置にて固定させ、さらにシールリング60とスペーサ40とを順次外挿してスペーサ40を取付位置にて固定させる。この状態では、シールリング60がスペーサ40とサポータ30との間に挟まれることによって遊動規制状態に保持される。そして、ホース10に対してその一端部から補強板70を内挿し、シールリング60との対応位置に達したところで補強板70を拡径状態としてホース10の内周面に押し当て状態で固定する(図7を参照)。すると、ホース10は、補強板70によって拡径方向に押しやられ、やや拡径状態となることで、スペーサ40、サポータ30、及びシールリング60に緊密に密着する。
上記の工程を経ることでホース10の一端部がコネクタ化されるので、かかる状態から、パイプ50のジョイント部52に対しコネクタ化されたホース10の一端部を差し込む。すると、パイプ50の貫通孔51に、スペーサ40、シールリング60、サポータ30がこの順に挿入されることとなる。このとき、ジョイント部52のテーパ面52Aにサポータ30の前側フランジ部34が摺動することでホース10がパイプ50との同心位置に矯正され、また、サポータ30のガイド部31がガイド溝54の溝面と摺動することでホース10の挿入動作が案内される。
そして、リテーナ20は、ホース10の差し込み途中でジョイント部52のテーパ面52Aと摺動することによって縮径変形させられてジョイント部52の内側へ潜り込み、その後、ホース10が正規深さで差し込まれると、拡径方向に弾性復元して係止溝53に円弧部23を嵌入させ、パイプ50に弾性的に係止される。これにより、ホース10がリテーナ20を介してパイプ50に抜け止めされた状態で接続固定される(図1及び図5を参照)。また、こうしてホース10がパイプ50に正規挿入されると、シールリング60がホース10の外周面とパイプ50の内周面とに厚み方向に圧縮された状態で密着され、両者の隙間を塞いで液漏れが確実に防止される。さらに、ホース10がパイプ50に正規挿入されると、リテーナ20における両摘み部21の先端部がパイプ50とホース10の隙間から軸方向外方へ突き出て露出される(図9を参照)。
ところで、メンテナンス時や交換時にパイプ50からホース10を取り外す必要がある。その場合には、上記した露出状態にある両摘み部21の先端部を互いに接近する方向へ摘み操作し、もってリテーナ20の両円弧部23を係止溝53から抜き出す(図2、図6、及び図10を参照)。すると、リテーナ20とパイプ50との係止状態が解除されるので、その状態から、ホース10をパイプ50から引き離し、パイプ50とホース10とを互いに離間させる(図3を参照)。
以上のように本実施形態によれば、パイプ50とホース10とを接続するに際し、ホース10の一端部をコネクタ化することにより、ホース10の組み付け操作を同ホース10の差し込み動作に連動させてワンモーションで行うようにしたので、組み付け作業性に優れている。
また、ホース10の外周面にシールリング60が取り付けられるという事情があっても、ホース10の内周面にはシールリング60と対応する位置に補強板70が装着されているので、シールリング60の締め付けに伴ってホース10が縮径変形するようなことはない。これにより、シールリング60によるシール性能を長期に亘って確実に発揮させることができる。
また、補強板70が拡径方向に付勢された状態でホース10の内周面に弾性的に押し当てられるので、ホース10もまた補強板70に押しやられてやや拡径状態となる。そのため、ホース10とシールリング60とが緊密に密着することとなり、シールリング60によるシール力がより強固なものとなる。
また、リテーナ20がサポータ30の装着溝33に装着されることでサポータ30を介して間接的にホース10に取り付けられるので、ホース10に直接リテーナ20の装着溝を設けてそこにリテーナ20を装着する場合に比べて、装着溝33の溝深さをより深く設定することが可能となる。これにより、リテーナ20と装着溝33の溝面との係り代が大きくなり、リテーナ20が確実に抜け止め保持されることとなる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図15によって説明する。実施形態2では、サポータ30の一端面にエラストマーからなるシールリング60Aをインジェクション成形により一体化させており、これによりスペーサ40を廃止している点で実施形態1とは異なっている。その他は実施形態1と概ね同様であるので、構造上の同一部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施形態2におけるサポータ30の一端面には、軸方向に突出する突出部39が周方向に沿設されており、この突出部39によってシールリング60Aとの充分な接触面積が確保され、シールリング60Aが確実に固定されるようにしてある。
実施形態2によれば、サポータ30の一端面にエラストマー樹脂をインジェクション成形することにより、突出部39の周りをエラストマー樹脂で被包するよう融着させてシールリング60Aを一体成形している。したがって、サポータ30とシールリング60Aとの隙間がなくなってシール性能をより高めることができる。また、スペーサ40の廃止によって部品点数を削減できるとともに低コスト化を実現できる。
<実施形態3>
図16は本発明の実施形態3を示す。実施形態3では、ホース10Aがポリエチレンやポリオレフィン等のオレフィン系樹脂を含んだ硬質の樹脂材からなる点で実施形態1とは異なる。
また、ホース10Aの一端部の外周面には、ホース10Aが硬質であることに起因し、周方向に沿ってシールリング60の装着溝11が形成されている。このシールリング60の装着溝11は、軸方向に間隔をあけて二条並んで配されており、両装着溝11のそれぞれにシールリング60が位置決めされた状態で嵌着されている。
サポータ30Aは、リテーナ20の装着溝33を有する点で実施形態1と同様であるが、実施形態1よりも軸方向に短く形成され、パイプ50におけるジョイント部52の内側空間にその全体が収容可能とされている。また、サポータ30Aは、インサート成形によってホース10Aと一体化されており、その先端部が径方向外向きに張り出して露出する一方、その基端部がホース10Aの肉厚内に埋め込まれた状態となっている。そして、このサポータ30Aの基端部には軸方向に張り出す形態の楔状部30Kが形成されており、この楔状部30Kがホース10Aの凹陥部13に対し軸方向に凹凸嵌合することで、サポータ30Aがホース10Aから確実に抜け止めされるようになっている。さらに、サポータ30Aは、その全体が二色成形によってホース10A及びパイプ50とは異なる色、例えば赤色に着色されている。
実施形態3によれば、スペーサ40の廃止によって部品点数を削減できるとともに、ホース10Aの外周面に嵌着された複数のシールリング60によってシール性能をより高めることができる。
また、パイプ50とホース10Aとを接続した後、パイプ50の内周面(詳しくはジョイント部52のテーパ面52A)とホース10Aの外周面との隙間からサポータ30Aの色を目視することにより、サポータ30Aがパイプ50内に正規深さで配置されていることを視認すれば、ホース10Aがパイプ50に正規深さで挿入されていると判定できる一方、サポータ30Aがパイプ50内に正規深さで配置されていないことを視認すれば、ホース10Aがパイプ50に正規深さで挿入されていないと判定できる。したがって、ホース10Aがパイプ50内に半挿入状態(リテーナ20による係止機能が働いていない状態)で留め置かれる事態を回避できる。この場合に、サポータ30Aがリテーナ20の装着機能とホース10Aの半挿入状態の有無をチェックする検知機能とを併せ持つので、専用チェッカーを別途設ける必要がない。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明は、配管同士を軸方向に嵌め合わせて接続させる場合であって、内嵌される側の配管がシールリングによる締め付けに伴って縮径変形し得る構造のものに広く適用することが可能であり、その用途や配管の材質については特に限定されるものではない。
(2)補強板は、少なくともシールリングと対応する位置に配されていればよく、軸方向に短いものであってもよい。
(3)補強板は、ホースの内周面に周方向に沿って当接可能であればよく、例えば、径方向への弾性撓みを不能とされた円筒管であってもよい。
(4)実施形態2において、シールリングはエラストマーに限定されるものではなく、例えば、シリコンゴムであってもよい。
(5)配管内を通過する流体は、水、油、溶剤に限らず、例えばエア等の気体であってもよい。
(6)上記実施形態ではリテーナがホースに装着されていたが、本発明によれば、リテーナがパイプに装着されていてもよい。
実施形態1において、パイプとホースを接続した状態の側断面図 リテーナを係止解除方向に摘み操作した状態の側断面図 パイプからホースを外した状態の側断面図 ホースの一端部に装着される部材を分解した状態の側断面図 パイプとホースを接続した状態の縦断面図 リテーナを係止解除方向に摘み操作した状態の縦断面図 ホースの一端部の縦断面図 パイプにホースを接続する前の状態の側面図 パイプにホースを接続した状態の側面図 リテーナを係止解除方向に摘み操作した状態の側面図 補強板の展開図 補強板の正面図 サポータとリテーナを分解した状態の斜視図 サポータにリテーナを装着した状態の斜視図 実施形態2において、パイプとホースを接続した状態の側断面図 実施形態3において、パイプとホースを接続した状態の側断面図
符号の説明
10,10A…ホース(第1配管)
20…リテーナ
21…摘み部
30,30A…サポータ
31…ガイド部
33…装着溝(係合溝)
40…スペーサ
50…パイプ(第2配管)
51…貫通孔
52…ジョイント部
53…係止溝
60…シールリング(シール部材)
70…補強板

Claims (5)

  1. 筒状をなし、外周面に、周方向に沿って環状のシール部材が取り付けられている第1配管と、
    同じく筒状をなし、長さ方向に沿って貫通する貫通孔の一端部に、前記シール部材が取着された前記第1配管を差し込み可能とされる第2配管とを備え、
    前記第2配管の内周面と前記第1配管の外周面との隙間が前記シール部材によってシールされるようになっている管接続構造であって、
    前記第1配管の内周面には、同内周面に周方向に沿って当接することにより、前記シール部材による締め付けに伴って前記第1配管が縮径方向に変形するのを規制する補強板が装着されていることを特徴とする管接続構造。
  2. 前記第1配管と前記第2配管のいずれか一方の配管には径方向への弾性撓みを可能とされたリテーナが装着され、このリテーナは、両配管が正規深さで接続されるのに伴い、他方の配管側に対しその弾性復元力によって係止することで、前記両配管の抜け止め行うようになっており、さらに、前記第1配管の外周面には前記シール部材と並んで筒状のサポータが取り付けられ、このサポータに、前記リテーナが係合する係合溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管接続構造。
  3. 前記補強板は、帯状のばね材を環状に回曲して形成され、常には拡径方向に付勢されて前記第1配管の内周面に対し弾性的に押し当てられる構成とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管接続構造。
  4. 前記サポータと前記シール部材とが一体成形されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の管接続構造。
  5. 前記サポータは、前記両配管とは異なる色に着色され、前記両配管が正規深さで接続されたときに、前記貫通孔の一端から視認可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の管接続構造。
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