JP2024027537A - クイックコネクタ - Google Patents

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翔平 南原
Shohei Nambara
裕樹 田邉
Hiroki Tanabe
健士 大西
Takeshi Onishi
尚三 上村
Shozo Uemura
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Abstract

【課題】配管とは別に本体に押し込まれるべき部材を持たず、本体と配管とを互いに押し合わせる操作だけで本体に配管を自動的に固定できるクイックコネクタを提供する。【解決手段】環状のリテーナーは内周側に配管を通し、軸方向の端面を配管のフランジに接触させる。筒状の本体はリテーナーを軸方向に摺動可能な状態で囲む。リテーナーの内周側に配管が配置されるとリテーナーの爪部が配管のフランジに引っ掛かり、リテーナーからの配管の離脱を阻む。リテーナーの外周面からは凸部が突出しており、本体の開口部からは片持ち梁状の梁部が軸方向へ突出している。リテーナーの内周側に配管が配置される前は、凸部が梁部のロック用凹部よりも梁部の自由端側に位置する。リテーナーの内周側に配管が配置される際、配管のフランジにリテーナーが押されて本体の中を摺動することにより、凸部がロック用凹部に嵌まってリテーナーを本体に固定する。【選択図】図2

Description

本発明は配管用のクイックコネクタに関し、特に、その本体を配管に固定するのに補助具を利用するものに関する。
「クイックコネクタ」は、パイプ、ホース、チューブ等の配管に接続される継手を表す場合、接続に必要な操作の簡単さで特徴付けられるものを意味する。クイックコネクタには、配管との接続に、スナップフィット、締まりばめ(圧入)等、ねじとは異なる手段を利用する種類がある(たとえば特許文献1-6参照)。この種類のクイックコネクタを配管に接続するには、基本的には、その筒状の本体の開口部(軸方向の端部)と配管の開口部とを互いに押し合わせるだけでよく、本体等、何らかの部材を何回転もねじる必要がない。この点でクイックコネクタは配管との接続に必要な操作が簡単であるので、配管設備の組み立てに必要な時間の短縮に有利である。したがって、クイックコネクタは、たとえば、半導体、医療品、薬品、または食品等の製造に利用される配管設備、特にその中でも配管が頻回に着脱される部位において有用である。配管の着脱に必要な時間の短縮は、洗浄等のメンテナンスを行う作業者の負担の軽減に効果的だからである。クイックコネクタはまた、自動車に搭載される、ガソリン、冷却水、または排ガス等を流す配管設備にも有用である。これらの配管設備に対しては、自動車の安全性を確保する目的で、特に高い信頼性が要求される。配管設備の組み立ての作業性を高く維持したままでこの要求を満たすには、クイックコネクタの利用によって配管の確実な接続を手早く実現させることが効果的である。
特開2006-266475号公報 特開2010-078077号公報 特開2019-132431号公報 特開2020-204366号公報 特開2011-074991号公報 特開2013-177911号公報
クイックコネクタには、その本体を配管に固定するのに、その本体とは別の補助具を利用する種類がある(たとえば特許文献1-6参照)。この補助具は一般に完全な環状、または周の一部を欠いた環状、すなわち開環状の部材であり、「リテーナー」と呼ばれている。
たとえば、特許文献1-4に開示されているリテーナーは、弾性変形によって内径を拡げることが可能である。特許文献1、4に開示されているリテーナーと特許文献3に開示されているスプリングラッチとはいずれも、クイックコネクタの本体の開口部に配管が収容されるよりも先にその本体の側壁の貫通穴に押し込まれ、環状の内周側の少なくとも一部を本体の内部空間に迫り出させている。この状態の本体の開口部に配管が押し込まれると、その配管の外周面から外周方向へ張り出しているフランジがリテーナーまたはスプリングラッチを押し広げて乗り越えさせる。一方、特許文献2に開示されているリテーナーは開環状であり、クイックコネクタの本体の開口部に配管が収容された後にその本体の側壁の貫通穴に押し込まれる。このとき、リテーナーの周方向における両端が配管の側壁に押し付けられて間隔を拡げるのでリテーナーが配管を抱える。こうして、特許文献1-4に開示されているリテーナーとスプリングラッチとはいずれも、自身の弾性を利用したスナップフィットにより、配管のうちフランジに対して開口部とは反対側の部分に嵌まる。したがって、配管が外部から引っ張られてもフランジがリテーナー等に引っ掛かるので、配管がクイックコネクタの本体から離脱できない。
特許文献5に開示されているストッパリングもリテーナーの一種であり、その軸方向における片側から軸方向へ片持ち梁状の爪を突出させている。この爪は、弾性変形によって外周側へ撓むことが可能である。ストッパリングはクイックコネクタの本体の開口部に配管よりも先に収容され、チェッカと呼ばれる別の部材が本体の側壁の貫通穴に押し込まれることにより、本体に固定される。その後、本体の開口部に配管が押し込まれると、その配管のフランジがストッパリングの爪を押し退けて乗り越えさせる。このとき、その爪の弾性を利用したスナップフィットにより、その爪の返しがフランジに引っ掛かる。したがって、配管が外部から引っ張られても、本体から離脱できない。
しかし、特許文献1-5に開示されているクイックコネクタのいずれにも次の問題がある。これらのクイックコネクタを配管に接続する作業には、本体の開口部に配管を押し込む操作とは別に、本体の側壁の貫通穴にリテーナーまたはチェッカを押し込む操作が必要である。この点でクイックコネクタは、その作業性を更に向上させることが難しい。さらに、本体の側壁の貫通穴にリテーナーまたはチェッカを押し込むには、本体の外周側にその径方向においてある程度広い空間が確保されなければならない。この条件により、クイックコネクタの設置場所の設計はその自由度が制限されるので、クイックコネクタの用途を更に拡大することが難しい。
クイックコネクタには上記のものの他に、特許文献6に開示されているものもある。このクイックコネクタは、まず、その筒状の本体の開口部の側壁と、その外周側を軸方向に伸びている片持ち梁状の爪との間に配管の開口部の側壁を挟む。その上で、本体の開口部と爪、および配管の開口部を筒状のロック部材が囲み、その内周面で爪を配管に押し付けるので、本体が配管に固定される。このクイックコネクタには、特許文献1-5に開示されているリテーナー等のような、配管とは別の方向から本体に押し込まれるべき部材がない。しかし、このクイックコネクタを配管に接続する作業には、本体の開口部と爪との間に配管を挟む操作の後に、ロック部材を軸方向に移動させる操作が必要である。作業時間を更に短縮させるには、本体と配管とを互いに押し合わせる操作だけで、本体に配管が自動的に固定されることが望ましい。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、特に、本体に配管とは別の方向から押し込まれるべき部材を持たず、かつ、本体と配管とを互いに押し合わせる操作だけで本体に配管を自動的に固定できるクイックコネクタを提供することにある。
本発明の1つの観点によるクイックコネクタは、外周面に外周方向へ張り出したフランジを含む配管に接続されるものであり、リテーナーと筒状の本体とを備えている。リテーナーは、内径が配管の開口部の外径よりは大きく、その配管のフランジの外径よりは小さい環状部材であり、内周側にその配管の開口部を通し、軸方向における片側の端面をその配管のフランジに接触させる。本体はリテーナーを、軸方向に摺動可能な状態で囲む。リテーナーは爪部と凸部とを含む。爪部は、リテーナーの外周面から軸方向へ突出している片持ち梁状の部分であり、リテーナーの内周側に配管の開口部が配置されるとその配管のフランジに引っ掛かり、リテーナーからのその配管の開口部の離脱を阻止する。凸部はリテーナーの外周面から外周方向へ突出している。本体は梁部を含む。梁部は、本体の開口部から軸方向へ突出している片持ち梁状の部分であり、内半径(本体の中心軸から梁部の内周側の表面までの距離)がリテーナーの凸部の外半径(リテーナーの中心軸から凸部の外周方向の先端までの距離)よりも小さい。梁部の内周側の表面には、リテーナーの凸部を嵌めるためのロック用凹部が設けられている。リテーナーの内周側に配管の開口部が配置される前は、その凸部が本体の梁部のロック用凹部よりも梁部の自由端側に位置する。リテーナーの内周側に配管の開口部が配置される際、その配管のフランジにリテーナーが押されて本体の中を軸方向へ摺動することにより、凸部がロック用凹部に嵌まってリテーナーを本体に固定する。
本発明による上記のクイックコネクタでは、リテーナーの内周側に配管が配置される際に、まず、リテーナーの爪部がその配管のフランジに引っ掛かり、リテーナーからその配管を離脱させない。続いて、リテーナーがフランジに押されて本体の中を軸方向へ摺動すると、凸部が本体の梁部のロック用凹部に嵌まり、リテーナーを本体に固定する。したがって、このクイックコネクタには、本体に配管とは別の方向から押し込まれるべき部材が不要であるので、配管に接続する作業の際に確保されるべき空間が縮小可能である。その結果、このクイックコネクタはその設置場所の設計の自由度を向上させることができる。さらに、このクイックコネクタを配管に接続する作業では、本体と配管とを互いに押し合わせる操作だけで本体に配管が自動的に固定されるので、作業時間が短縮可能である。こうして、このクイックコネクタは従来のものよりも用途が更に広く、作業性が更に高い。
本体の梁部の内周側の表面が迫り出し部と仮止め用凹部とを含んでもよい。迫り出し部は、内周方向へ迫り出している部分であり、ロック用凹部よりも梁部の自由端側に位置しており、内半径(本体の中心軸から迫り出し部の内周方向の先端までの距離)が配管のフランジの外半径よりも小さい。仮止め用凹部は、リテーナーの凸部を嵌めるためのものであり、迫り出し部とロック用凹部との間に位置する。リテーナーの内周側に配管の開口部が配置される前は、凸部が仮止め用凹部に嵌まっている。リテーナーの内周側に配管の開口部が配置される際、迫り出し部がフランジに押されて梁部が外周側へ撓むことにより、凸部が仮止め用凹部から外れる。この場合、リテーナーの内周側に配管の開口部が配置される前であっても、リテーナーが本体に仮止めされているので、本体から自然には外れない。したがって、このクイックコネクタは持ち運び等の扱いが容易である。さらに、リテーナーが本体に仮止めされていることにより、配管のフランジがリテーナーの爪部を押し退ける間はリテーナーが摺動を開始しないので、爪部をフランジに確実に引っ掛けることができる。
本体が保護部を含んでもよい。保護部は、本体の開口部から外周方向へ張り出した部分であり、内半径(本体の中心軸から保護部の内周側の表面までの距離)がリテーナーの爪部の外半径以下である。リテーナーが配管のフランジに押されて摺動すると、保護部が内周側の表面を爪部の外周側の表面に接触させる。これにより、外部からの衝撃もしくは振動、または経年に伴うクリープ変形等では、爪部がフランジから外れにくく、すなわち本体に対する配管の固定が緩みにくいので、本体と配管との間のシール力が低下しにくい。
このクイックコネクタが更にシール部を備えていてもよい。シール部は、リテーナーよりもシール性が高い環状部材であり、2色成形によってリテーナーと一体化している。これにより、このクイックコネクタと配管との間の接続部にはOリング等のシール部品も、スペーサー、バックアップリング等の補助部品も不要であるので部品点数が削減され、製造コストと接続作業の手間とが低減可能である。
本発明の実施形態によるクイックコネクタの外観を示す斜視図である。 図1が示すクイックコネクタの分解図である。 (a)、(b)はそれぞれ、図1が示す直線III-IIIを含み、かつ矢印a、bに対して垂直な平面で切断されたクイックコネクタの断面図である。 (a)、(b)、(c)は、図1が示すクイックコネクタが配管に接続される様子を時間順に示す、図3の(a)と同じ平面で切断されたクイックコネクタの断面図である。(d)、(e)、(f)はそれぞれ、(a)、(b)、(c)の一部の拡大図である。 (a)、(b)、(c)は、図1が示すクイックコネクタが配管に接続される様子を時間順に示す、図3の(b)と同じ平面で切断されたクイックコネクタの断面図である。(d)、(e)、(f)はそれぞれ、(a)、(b)、(c)の一部の拡大図である。
図1は本発明の実施形態によるクイックコネクタ100の外観を示す斜視図であり、図2はクイックコネクタ100の分解図であり、図3の(a)、(b)はそれぞれ、図1が示す直線III-IIIを含み、かつ、矢印a、bに対して垂直な平面で切断されたクイックコネクタ100の断面図である。クイックコネクタ100は、好ましくは電気自動車(EV)のバッテリーパックの冷却配管系統において、図3が示すように、パイプ510とホース520との間を接続する。パイプ510は、好ましくは、金属等、剛性の高い素材から成る円管であり、バッテリーパック、ラジエーター、ポンプ等において冷却水(LLC)の吸入口または排出口として利用される。図2、図3が示すように、パイプ510は外周面に、外周方向へ張り出した円環状のフランジ515を含む。フランジ515は、好ましくは、軸方向における両側(図3では左右)の角が丸められている。ホース520は、好ましくは、高密度ポリエチレン(HDPE)等、柔軟性の高い樹脂から成る円管であり、LLCの流路として自動車内に敷設される。
図2が示すように、クイックコネクタ100は、リテーナー200、シール部250、および本体300を含む。リテーナー200は、好ましくはポリアミド(PA)またはガラス繊維強化ポリアミド(PA-GF)等の樹脂から成る円環部材であり、図3が示すように、パイプ510の開口部511(フランジ515よりも開口端側の部分)を同軸に囲む。シール部250は、好ましくは熱可塑性エラストマー(TPE)等、リテーナー200の素材よりもシール性が高い樹脂から成る円環部材である。シール部250は、好ましくは2色成形によってリテーナー200の軸方向における一端(図2、図3では右端)と同軸に一体化しており、図3が示すように、リテーナー200と共にパイプ510の開口部511を同軸に囲む。本体300は、好ましくはPAまたはPA-GF等、リテーナー200の素材と比べて剛性が同程度以上である樹脂から成る円筒部材である。図3が示すように、本体300の軸方向における片側(図3では左側)の開口部310(以下、「第1開口部」と呼ぶ。)がリテーナー200とシール部250とを同軸に囲み、反対側(図3では右側)の開口部320(以下、「第2開口部」と呼ぶ。)がホース520の開口端に同軸に挿入される。その結果、本体300の内部空間を通してパイプ510の内部空間がホース520の内部空間に連通する。
[リテーナー]
図2、図3が示すように、リテーナー200は、筒体210、爪部220、および凸部230を含む。
筒体210は好ましくは円筒状であり、図3が示すように、内径がパイプ510の開口部511の外径よりは大きく、フランジ515の外径よりは小さい。したがって、筒体210は内周側にパイプ510の開口部511を通し、軸方向における片側(図2、図3では左側)の端面211をフランジ515に接触させることができる。さらに、筒体210はパイプ510の開口部511よりも軸方向において短い。
爪部220は片持ち梁状の部分であり、図2、図3の(a)が示すように、筒体210の外周面から軸方向(図2、図3の(a)では左方)へ、端面211を越えて突出している。好ましくは、筒体210の周方向における爪部220の幅が筒体210の外径よりも十分に狭い。爪部220は好ましくは2本であり、それらの間では周方向の位置が好ましくは180°異なる。爪部220は、弾性変形によって筒体210の外周側へ撓むことが可能である。好ましくは、爪部220の自由端221(図2、図3の(a)では左端)から内周方向へは返し222が迫り出し、外周方向へは突起223が突出している。図3の(a)が示すように、パイプ510のフランジ515の外半径に対し、返し222の内半径(リテーナー200の中心軸から返し222の内周方向の先端までの距離)は小さく、返し222以外の爪部220の内半径(リテーナー200の中心軸から爪部220の内周側の表面までの距離)は大きい。好ましくは、軸方向における返し222の外側(図3の(a)では左側)の端面224は軸方向に対して傾いている。一方、反対側(図3の(a)では右側)の端面225は筒体210の端面211から軸方向へ、フランジ515の軸方向の厚さ以上離れている。これにより、返し222と筒体210との間にフランジ515を配置することができる。
凸部230は、図2、図3の(b)が示すように、筒体210の外周面から外周方向へ突出しており、好ましくは半球状の突起である。凸部230は好ましくは2つであり、いずれも形とサイズとが等しく、筒体210の端面211からの軸方向の距離も等しい。一方、それらの間では周方向の位置が好ましくは180°異なり、爪部220の周方向の位置とは好ましくは90°異なる。さらに、図3の(b)が示すように、凸部230の外半径(リテーナー200の中心軸から凸部230の外周方向の先端までの距離)はパイプ510のフランジ515の外半径よりも大きい。
[シール部]
図3が示すように、シール部250の軸方向の長さは、パイプ510の開口部511とリテーナー200の筒体210との間での軸方向の長さの差よりも小さい。さらに、シール部250の内径はパイプ510の開口部511の外径よりもわずかに小さい。したがって、リテーナー200の内周側にパイプ510の開口部511が挿入されると、その開口部511によってシール部250が押し広げられ、それに伴う復元力でその開口部511を内周方向へ締め付ける。こうして、シール部250は内周面をパイプ510の開口部511の外周面に密着させることができる。
シール部250は好ましくはリップシールであり、図3が示すようにリテーナー200の筒体210とは反対側(図3では右側)に2枚のリップ251、252を含む。外周側のリップ251はシール部250の外周の縁から、内周側のリップ252はシール部250の内周の縁から、それぞれ軸方向(図3では右方)へ張り出している。リップ251、252は薄い円環状であり、素材の弾性により、径方向における互いの間隔を増減させるように屈曲可能である。
[本体]
本体300の第1開口部310は、好ましくは第2開口部320との境界(図3では右端)の付近を除き、内径がリテーナー200の筒体210の外径よりはわずかに大きく、シール部250の外径よりはわずかに小さい。これにより、図3が示すように、第1開口部310は内周側に筒体210とシール部250とを軸方向に摺動可能な状態で囲むことができる。さらに、第1開口部310は、好ましくは、筒体210とシール部250との全体よりも軸方向において長いので、それらの全体を収容可能である。
図3が示すように、第2開口部320の外径はホース520の内径よりも大きいので、第2開口部320はホース520の中へ圧入されてその開口端を押し広げる。それに伴うその開口端の復元力が第2開口部320を内周方向へ締め付けるので、ホース520が第2開口部320に固定され、ホース520の内周面と第2開口部320の外周面との隙間がシールされる。
図1-図3が示すように、本体300は梁部330を含む。梁部330は片持ち梁状であり、第1開口部310の軸方向における外側(図1-図3では左側)の端部から軸方向(図1-図3では左方)へ突出している。図3の(b)が示すように、梁部330は、好ましくはその自由端334(図3の(b)では左端)を除き、第1開口部310と内半径(本体300の中心軸から内周側の表面までの距離)が等しい。梁部330はリテーナー200の凸部230と同数、好ましくは2本であり、それらの間では第1開口部310の周方向における位置が好ましくは180°異なる。したがって、図3の(b)が示すように、周方向において梁部330の一方が凸部230の一方と同じ位置に合わされると、梁部330の他方が凸部230の他方と同じ位置に来る。
図2、図3が示すように、梁部330の内周側の表面はロック用凹部331を含む。ロック用凹部331は好ましくは円形の貫通穴であり、リテーナー200の凸部230を嵌めることができる。具体的には、ロック用凹部331の直径が凸部230の軸方向(図3の(b)では左右方向)の長さに等しく、またはその長さよりもわずかに狭い。これにより凸部230は、図3の(b)が示すようにロック用凹部331に一旦嵌まると、ロック用凹部331からの摩擦力を超える外力を受けない限り、自然には離脱できない。
好ましくは、図2、図3が示すように、梁部330の内周側の表面は更に、迫り出し部332と仮止め用凹部333とを含む。迫り出し部332は、内周方向へ迫り出している部分であり、ロック用凹部331よりも梁部330の自由端334(図2、図3の(b)では左端)の側、好ましくは自由端334に位置する。図3の(b)が示すように、迫り出し部332は、内半径(本体300の中心軸から迫り出し部332の内周方向の先端までの距離)がパイプ510のフランジ515とリテーナー200の筒体210とのいずれの外半径よりも小さく、軸方向における両側(図2、図3の(b)では左右)の角が丸められている。仮止め用凹部333は、好ましくはロック用凹部331と同形同サイズの貫通穴であり、リテーナー200の凸部230を嵌めることができる。仮止め用凹部333は、軸方向では迫り出し部332とロック用凹部331との間に位置し、周方向では、好ましくはロック用凹部331と位置が等しい。さらに、図3の(b)が示すように、迫り出し部332から仮止め用凹部333までの軸方向の距離が、リテーナー200の爪部220の返し222から凸部230までの軸方向の距離よりも短い。好ましくは、それらの距離の間の差がフランジ515の軸方向の厚さ未満である(その理由については、後述参照)。
好ましくは、図1-図3が示すように、本体300は保護部340を含む。保護部340は、第1開口部310から外周方向へ張り出した部分である。保護部340はリテーナー200の爪部220と同数、好ましくは2本であり、それらの間では第1開口部310の周方向における位置が好ましくは180°異なり、梁部330の周方向の位置とは好ましくは90°異なる。したがって、図1、図3の(a)が示すように、周方向において保護部340の一方が爪部220の一方と同じ位置に合わされると、保護部340の他方が爪部220の他方と同じ位置に来る。このときには更に、図3の(b)が示すように、周方向において梁部330が凸部230と同じ位置に来る。図3の(a)が示すように、保護部340の内半径(本体300の中心軸から保護部340の内周側の表面までの距離)は爪部220の突起223の外半径以下である。好ましくは、図1が示すように、周方向において保護部340の幅は爪部220の幅以上である。
好ましくは、図3が示すように、本体300の内周面が第1開口部310と第2開口部320との境界付近に狭窄部350を含む。狭窄部350は、内周方向へ迫り出している円環部分であり、内径がパイプ510の開口部511の外径よりは大きく、シール部250の外径よりは小さい。さらに、図3の(b)が示すように、梁部330のロック用凹部331から狭窄部350までの軸方向の距離が、リテーナー200の凸部230からシール部250のリップ251、252の先端(図3の(b)では右端)までの軸方向の距離以下である。したがって、ロック用凹部331に凸部230が嵌まると、狭窄部350がシール部250のリップ251、252に接触可能である。
[クイックコネクタをパイプに接続する作業]
クイックコネクタ100をパイプ510に接続するには、図4、図5が示すように、第1開口部310とパイプ510の開口部511とを互いに、同軸に押し合わせるだけでよい。図4の(a)、(b)、(c)は、図3の(a)と同じ平面で切断されたクイックコネクタ100の断面図であり、クイックコネクタ100がパイプ510に接続される様子を時間順に示す。図4の(d)、(e)、(f)はそれぞれ、図4の(a)、(b)、(c)の一部の拡大図である。図5の(a)、(b)、(c)は、図3の(b)と同じ平面で切断されたクイックコネクタ100の断面図であり、クイックコネクタ100がパイプ510に接続される様子を時間順に示す。図5の(d)、(e)、(f)はそれぞれ、図5の(a)、(b)、(c)の一部の拡大図である。
接続の作業の前に予め、図4の(a)、(d)、図5の(a)、(d)が示すように、リテーナー200が第1開口部310の内周側に同軸に取り付けられる。具体的には、まずリテーナー200の筒体210が梁部330の迫り出し部332を外周側へ押し退けながら、それよりも奥(図5の(a)、(d)では右側)まで完全に押し込まれる。次にリテーナー200が第1開口部310に対して回転させられ、図4の(a)、(d)が示すように、周方向において爪部220を保護部340と同じ位置に合わせると共に、図5の(a)、(d)が示すように、凸部230を仮止め用凹部333に嵌める。これにより、リテーナー200が第1開口部310に仮止めされる。
接続の作業では、第1開口部310に仮止めされているリテーナー200の内周側にパイプ510の開口部511が、図4の(a)、図5の(a)に2点鎖線で示されているように進入する。前述のとおり、爪部220の返し222から凸部230までの軸方向の距離よりも梁部330の迫り出し部332から仮止め用凹部333までの軸方向の距離が短いので、返し222が迫り出し部332よりも軸方向において外側(図4の(a)、図5の(a)では左側)に位置する。したがって、パイプ510のフランジ515には最初に返し222の端面224が接触し、軸方向に対する傾きによって外周方向へ押される(図4の(a)、(d)参照)。リテーナー200が第1開口部310に仮止めされているので、返し222の端面224をフランジ515が押す力ではリテーナー200が摺動を開始しない。したがって、その力は爪部220を外周側へ撓ませ、返し222を外周側へ押し退ける。フランジ515が返し222よりも奥(図4の(a)、(d)では右側)へ進むと、爪部220の弾性によって返し222が元の位置へ戻る。このようなスナップフィット方式で爪部220は、図4の(b)、(e)が示すようにフランジ515に引っ掛かる。
フランジ515には、爪部220の返し222に続いて梁部330の迫り出し部332が接触し、軸方向に対する傾きによって外周方向へ押される(図5の(a)、(d)参照)。これにより、図5の(b)、(e)が示すように、梁部330が外周側へ撓むので迫り出し部332がフランジ515に乗り上げ、仮止め用凹部333が凸部230から外れる。こうして、リテーナー200が梁部330による仮止めから解放される。
前述のとおり、好ましくは、爪部220の返し222から凸部230までの軸方向の距離と梁部330の迫り出し部332から仮止め用凹部333までの軸方向の距離との間の差がフランジ515の軸方向の厚さ未満である。したがって、図4の(b)、(e)、図5の(b)、(e)が示すように、返し222がフランジ515を乗り越えたときには、迫り出し部332がフランジ515に乗り上げている。すなわち、爪部220がフランジ515に引っ掛かるのと同時に、仮止め用凹部333が凸部230から外れる。
好ましくは、図4の(b)、(e)が示すように、爪部220の返し222から筒体210までの軸方向の距離がフランジ515の軸方向の厚さに等しい。これにより、爪部220が軸方向におけるフランジ515の外側(図4の(b)、(e)では左側)に引っ掛かるのと同時に、反対側(図4の(b)、(e)では右側)に筒体210の端面211が接触する。こうして、爪部220の返し222と筒体210との間にフランジ515が挟まれるので、リテーナー200がパイプ510に固定される。
パイプ510が更に進むと、仮止めから解放されているリテーナー200がフランジ515に押され、第1開口部310の中をその奥へ向かって(図4の(b)、(e)、図5の(b)、(e)では右方へ)摺動し始める。フランジ515が梁部330の迫り出し部332を通過し終えると共に、リテーナー200の凸部230が梁部330のロック用凹部331に到達すると、図5の(c)、(f)が示すように、梁部330がその弾性によって元の位置へ戻り、凸部230をロック用凹部331に嵌める。このような梁部330のスナップフィットにより、リテーナー200が第1開口部310に固定される。
このとき、図4の(c)、(f)が示すように、リテーナー200の爪部220が本体300の保護部340の内周側に進入し、突起223の外周側の表面を保護部340の内周側の表面に接触させる。これにより、爪部220の外周側への撓みが保護部340によって抑えられる。
さらに、図4の(c)、図5の(c)が示すように、シール部250のリップ251、252が本体300の狭窄部350に接触する。この状態でクイックコネクタ100とパイプ510との中にLLCが流れると、リップ251、252と狭窄部350との隙間にLLCが進入するので、その圧力で外周側のリップ251は第1開口部310の内周面に密着し、内周側のリップ252はパイプ510の開口部511の外周面に密着する。こうして第1開口部310とパイプ510の開口部511との隙間がシールされる。
[クイックコネクタからパイプを分離する作業]
図1、図3が示す状態のクイックコネクタ100からパイプ510を分離するには、まず、本体300の梁部330の自由端334(図1、図3の(b)では左端)を工具等で外周側へ引っ張って梁部330を外周側へ撓ませ、ロック用凹部331からリテーナー200の凸部230を外す。この状態でパイプ510を引っ張ると、パイプ510のフランジ515にリテーナー200の爪部220が引っ掛かっているのでリテーナー200が摺動して本体300の第1開口部310から引き出され、爪部220を本体300の保護部340の外へ露出させる(図4の(b)参照)。露出した爪部220を工具等で外周側へ撓ませてフランジ515から外せば、リテーナー200からパイプ510を引き抜くことができる。
[実施形態の利点]
本発明の上記の実施形態によるクイックコネクタ100では、リテーナー200の内周側にパイプ510の開口部511が配置される際、まず、リテーナー200の爪部220がパイプ510のフランジ515に引っ掛かり、リテーナー200をパイプ510に固定する。続いて、リテーナー200がフランジ515に押されて本体300の第1開口部310の中を軸方向へ摺動すると、凸部230が本体300の梁部330のロック用凹部331に嵌まり、リテーナー200を本体300に固定する。したがって、クイックコネクタ100には、本体300にパイプ510とは別の方向から押し込まれるべき部材が不要であるので、パイプ510に接続する作業の際に確保されるべき空間が縮小可能である。その結果、クイックコネクタ100はその設置場所の設計の自由度を向上させることができる。さらに、クイックコネクタ100をパイプ510に接続する作業では、本体300の第1開口部310とパイプ510の開口部511とを互いに押し合わせる操作だけで、本体300にパイプ510が自動的に固定されるので、作業時間が短縮可能である。こうして、クイックコネクタ100は従来のものよりも用途が更に広く、作業性が更に高い。
リテーナー200の内周側にパイプ510の開口部511が配置される前は、リテーナー200の凸部230が本体300の梁部330の仮止め用凹部333に嵌まっている。これにより、リテーナー200の内周側にパイプ510の開口部511が配置される前であっても、リテーナー200が本体300に仮止めされているので、本体300から自然には外れない。したがって、クイックコネクタ100は持ち運び等の扱いが容易である。さらに、リテーナー200が本体300に仮止めされていることにより、パイプ510のフランジ515がリテーナー200の爪部220を押し退ける間はリテーナー200が摺動を開始しないので、爪部220をフランジ515に確実に引っ掛けることができる。
リテーナー200の凸部230が本体300の梁部330のロック用凹部331に嵌まると、リテーナー200の爪部220の突起223の外周面に本体300の保護部340の内周面が接触する。これにより、外部からの衝撃もしくは振動、または経年に伴うクリープ変形等では、爪部220がパイプ510のフランジ515から外れにくく、すなわち本体300に対するパイプ510の固定が緩みにくい。したがって、シール部250のリップ251が本体300の第1開口部310ともパイプ510の開口部511とも密着し続けるので、本体300とパイプ510との間のシール力が高く維持される。
[変形例]
(1)クイックコネクタ100の用途はEVのバッテリーパックの冷却配管系統には限られず、その他に、ガソリンまたは排ガス等を流す他の配管系統であっても、半導体、医療品、薬品、または食品等の製造ラインにおいて、純水、薬液、殺菌/加熱用の高温ガス等を流す配管系統であってもよい。また、接続対象の配管も、パイプ510とホース520との組み合わせに限らず、パイプ同士、ホース同士、または他のコネクタ等、多様に変更可能である。
(2)クイックコネクタ100の樹脂材料は、PA、PA-GFには限られない。その他に、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエーテルエテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド等、種々の樹脂が使用可能である。これらは、クイックコネクタ100の使用分野または用途、パイプ510、ホース520の材質等に応じて適宜に選択されればよい。
(3)パイプ510のフランジ515は完全な円環状である。しかし、本発明によるクイックコネクタが接続の対象とする配管は、そのような形状のフランジを持つものには限られない。たとえば、フランジが開環状の単体であっても、配管の周方向において離散的に配置されている複数の弧状体の集合であってもよい。この場合、その配管がクイックコネクタ100に接続される際、その配管の周方向においてそのフランジの範囲内にリテーナー200の爪部220と本体300の梁部330とがいずれも位置するように、爪部220と梁部330とが設計されればよい。
(4)図4、図5が示す第1開口部310へのパイプ510の開口部511の進入は、第1開口部310とパイプ510の開口部511とを互いに押し合わせる操作に伴うそれらの相対的な運動である。その操作は、より詳細には、第1開口部310にパイプ510の開口部511を押し込む操作であっても、逆に、第1開口部310をパイプ510の開口部511に押し付ける操作であってもよい。
(5)リテーナー200の爪部220は一例に過ぎず、それらの具体的な構造に発明は限定されない。リテーナー200の内周側にパイプ510の開口部511が配置される際に爪部220がパイプ510のフランジ515に引っ掛かり、リテーナー200からの開口部511の離脱を阻止さえできれば、爪部220の本数、形状、寸法、配置等は多様に変更可能である。また、爪部220がフランジ515に引っ掛かる仕組みは上記のようなスナップフィット式であるが、その他にヒンジ式であってもよい。たとえば、爪部220がヒンジでリテーナー200の筒体210に回転可能に接続されており、フランジ515に押されてリテーナー200が摺動する際、爪部220が本体300の保護部340等に衝突して回転することにより、フランジ515に引っ掛かってもよい。
(6)リテーナー200の爪部220の返し222から筒体210までの軸方向の距離がパイプ510のフランジ515の軸方向の厚さに等しいので、返し222がフランジ515に引っ掛かるのと同時にフランジ515が筒体210に接触する。これにより、パイプ510がリテーナー200と共に本体300に固定されるので、外部から振動・衝撃を受けても本体300に対して変位しにくい。これは、自動車内でのクイックコネクタ100の利用には有利であるが、発明にとって必須ではない。すなわち、クイックコネクタ100の用途によっては、返し222または筒体210とフランジ515との間に軸方向の遊びが設けられてもよい。
(7)シール部250は2色成形によってリテーナー200と一体化している。したがって、リテーナー200と本体300の狭窄部350との間には、Oリング等のシール部品も、スペーサー、バックアップリング等の補助部品も不要であるので部品点数が削減され、製造コストと接続作業の手間とが低減可能である。しかし、これは発明にとって必須ではなく、シール部250がリテーナー200とは別体であってもよい。さらに、シール部250に代えて、Oリング等のシール部品が、必要であれば、スペーサー、バックアップリング等の補助部品と共に使用されてもよい。
(8)本体300の梁部330は一例に過ぎず、その具体的な構造に発明は限定されない。リテーナー200がパイプ510のフランジ515に押されて本体300の中を摺動する際にリテーナー200の凸部230をロック用凹部331に嵌めさえできれば、梁部の本数、形状、寸法、配置等は多様に変更可能である。また、図2、図3の(b)が示す迫り出し部332は軸方向(図では左右方向)の輪郭が滑らかな山形であるが、その他に低背な三角形等、迫り出し部をフランジ515に乗り上げさせて仮止め用凹部333を凸部230から外させることができる形であればよい。さらに、梁部330が凸部230をロック用凹部331に嵌まらせる仕組みは上記のようなスナップフィット式であるが、その他にヒンジ式であってもよい。たとえば、梁部330がヒンジで本体300の第1開口部310に回転可能に接続されており、フランジ515に押されてリテーナー200が摺動する際、梁部330がフランジ515またはリテーナー200に衝突して回転することにより、凸部230をロック用凹部331に嵌めてもよい。
(9)リテーナー200の凸部230は半球状の突起であり、本体300のロック用凹部331は円形の貫通穴である。しかし、これらの構造には発明は限定されない。凸部がロック用凹部に嵌まることによってリテーナー200が本体300に十分な強度で固定されるのであれば、凸部とロック用凹部との数、形状、寸法、配置等は多様に変更可能である。また、ロック用凹部331が貫通穴に代え、有底の凹みであってもよい。
(10)本体300の梁部330は、リテーナー200の内周側にパイプ510の開口部511が配置されるまでは、リテーナー200の凸部230を仮止め用凹部333に嵌めることにより、リテーナー200を本体300に仮止めしている。しかし、これは発明にとって必須ではない。たとえば、リテーナー200の筒体210の外周面と本体300の第1開口部310の内周面との間の静止摩擦力が十分に強く、パイプ510のフランジ515がリテーナー200の爪部220を押し退ける間にリテーナー200が摺動しなければ、梁部330に仮止め用凹部333が設けられなくてもよい。この場合は更に、リテーナー200の内周側にパイプ510の開口部511が配置される際に凸部230を仮止め用凹部333から外す必要がないので、梁部330から迫り出し部332が除去されてもよい。
100 クイックコネクタ
200 リテーナー
210 リテーナーの筒体
211 筒体の端面
220 リテーナーの爪部
221 爪部の自由端
222 爪部の返し
223 爪部の突起
224 返しの外側の端面
225 返しの反対側の端面
230 リテーナーの凸部
250 シール部
251 外周側のリップ
252 内周側のリップ
300 本体
310 本体の第1開口部
320 本体の第2開口部
330 梁部
331 ロック用凹部
332 迫り出し部
333 仮止め用凹部
334 梁部の自由端
340 保護部
350 狭窄部
510 パイプ
511 パイプの開口部
515 パイプのフランジ
520 ホース

Claims (4)

  1. 外周面に外周方向へ張り出したフランジを含む配管に接続されるクイックコネクタであって、
    内径が前記配管の開口部の外径よりは大きく、前記配管のフランジの外径よりは小さい環状部材であり、内周側に前記配管の開口部を通し、軸方向における片側の端面を前記フランジに接触させるリテーナーと、
    前記リテーナーを軸方向に摺動可能な状態で囲む筒状の本体と
    を備え、
    前記リテーナーは、
    前記リテーナーの外周面から軸方向へ突出している片持ち梁状の部分であり、前記リテーナーの内周側に前記配管の開口部が配置されると前記配管のフランジに引っ掛かり、前記リテーナーからの前記配管の開口部の離脱を阻止する爪部と、
    前記リテーナーの外周面から外周方向へ突出している凸部と
    を含み、
    前記本体は、
    前記本体の開口部から軸方向へ突出している片持ち梁状の部分であり、内半径が前記リテーナーの凸部の外半径よりも小さく、内周側の表面に、前記凸部を嵌めるためのロック用凹部が設けられている梁部
    を含み、
    前記リテーナーの内周側に前記配管の開口部が配置される前は、前記リテーナーの凸部が前記本体の梁部のロック用凹部よりも前記梁部の自由端側に位置し、
    前記リテーナーの内周側に前記配管の開口部が配置される際、前記リテーナーが前記配管のフランジに押されて前記本体の中を軸方向へ摺動することにより、前記凸部が前記ロック用凹部に嵌まって前記リテーナーを前記本体に固定する
    ことを特徴とするクイックコネクタ。
  2. 前記本体の梁部の内周側の表面は、
    内周方向へ迫り出している部分であり、前記ロック用凹部よりも前記梁部の自由端側に位置し、内半径が前記配管のフランジの外半径よりも小さい迫り出し部と、
    前記迫り出し部と前記ロック用凹部との間に位置する、前記リテーナーの凸部を嵌めるための仮止め用凹部と
    を含み、
    前記リテーナーの内周側に前記配管の開口部が配置される前は、前記凸部が前記梁部の仮止め用凹部に嵌まっており、
    前記リテーナーの内周側に前記配管の開口部が配置される際、前記迫り出し部が前記配管のフランジに押されて前記梁部が外周側へ撓むことにより、前記凸部が前記仮止め用凹部から外れる、
    請求項1に記載のクイックコネクタ。
  3. 前記本体が、
    前記本体の開口部から外周方向へ張り出した部分であり、内半径が前記リテーナーの爪部の外半径以下であり、前記リテーナーが前記配管のフランジに押されて摺動すると、内周側の表面を前記爪部の外周側の表面に接触させる保護部
    を含む、請求項1に記載のクイックコネクタ。
  4. 前記リテーナーよりもシール性が高い環状部材であり、2色成形によって前記リテーナーと一体化しているシール部
    を更に備えている、請求項1に記載のクイックコネクタ。
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