JP2007027849A - 遅延回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速に動作するLSI間で正確なタイミング設定を可能にする。
【解決手段】遅延回路において、遅延時間制御信号によって信号の伝搬に伴う遅延時間を制御される第1の遅延素子8と前記信号の位相を反転する位相反転素子9とを含む、そのような周波数可変発振器2から前記遅延時間制御信号Vcntlの供給を受ける第2の遅延素子8と、前記第2の遅延素子8と直列に接続され、前記信号が伝搬する調整素子10と、を備え、前記第2の遅延素子8と前記調整素子10との合計の遅延時間が調整される。
【選択図】図6

Description

本発明は、入力信号を遅延し、入力信号に対して所定の位相差を有する遅延信号を供給する遅延回路に関する。
アナログPLL(Phase Locked Loop )発振器は、クロック周波数の逓倍やLSI(Large-scale Integrated Circuit)内部のクロックのスキュー(Skew)調整等に利用される。アナログPLL発振器は、近年のLSIの高速化及び大規模化を実現するために必須の回路(あるいはCADツールのマクロ)として提供されている。
また、アナログPLL発振器に類似の技術として、DLL(Delay Locked Loop)回路
がある。DLL回路は、DDR−SDRAM(Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の高速LSIの普及に伴い多用されてきている。DLL回路は
、回路設計者の意図する遅延を生成できる。そのため、LSI内部にて、DLLにて所望の遅延を生成し高速LSIとインターフェースをとるために必須の回路(あるいはマクロ)となっている。
特開2000−163999号公報 特開2001−210020号公報
しかし、LSIがさらに高速化しており、その上、DDR−SDRAMのような汎用LSIであっても、LSIメーカによってタイミング仕様が若干異なる場合がある。このため、そのような汎用高速LSIを利用するユーザメーカはDDR−SDRAM等の高速LSIを自社のLSIとインターフェースさせる場合、タイミングの設定で問題を生じることが多い。
本発明の目的は、高速に動作するLSI間で正確なタイミング設定を可能にする技術を提供することである。
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、遅延回路において、遅延時間制御信号によって信号の伝搬に伴う遅延時間を制御される第1の遅延素子と前記信号の位相を反転する位相反転素子とを含む、そのような周波数可変発振器から前記遅延時間制御信号の供給を受ける第2の遅延素子と、前記第2の遅延素子と直列に接続され、前記信号が伝搬する調整素子と、を備え、前記第2の遅延素子と前記調整素子との合計の遅延時間が調整される。
また、本発明は、遅延時間制御信号によって信号の伝搬に伴う遅延時間を制御される第1の遅延素子と前記遅延時間制御信号を分流した分流信号により駆動され前記信号の位相を反転する位相反転素子とを含む、そのような周波数可変発振器から前記遅延時間制御信号の供給を受ける第2の遅延素子と、前記第2の遅延素子に供給される遅延時間制御信号から前記分流信号と略同等の信号を分流することにより前記第2の遅延素子の遅延時間を調整する調整素子とを備えるようにしてもよい。
本発明によれば、高速に動作するLSI間で正確なタイミングを設定することができる
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)に係るタイミング制御回路について説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
《第1実施形態》
以下、図1から図9の図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るタイミング制御回路を説明する。
<基本構成>
図1に、本実施形態に係るタイミング制御回路の基本構成図を示す。このタイミング制御回路は、PLL回路2と、DLL回路4とを組み合わせた構成を有している。このPLL回路2とDLL回路4とを組み合わせた部分は、LSI設計のためのCADツール上のDLLマクロブロック1として提供してもよい。
PLL回路2には、入力端子20および分周回路5を通じて基準クロック信号が入力される。この分周後のクロックをクロックCKと呼ぶことにする。一方、PLL回路2は、電圧制御発振器3(本発明の周波数可変発振器に相当)を有している。周知のように、電圧制御発振器3は、外部からの制御電圧により発信周波数および位相を制御可能な発振器である。図1では、電圧制御発振器3の出力は、クロックXとして示されている。
図1のように、電圧制御発振器3の出力クロックXは、分周回路6によってn倍に分周されクロックFBとなる。PLL回路2は、クロックCKとクロックFBの位相を比較し、その位相が一致するように、電圧制御発振器3の制御電圧Vcntlに負帰還をかける。
例えば、基準クロックを分周したクロックCKより電圧制御発振器3の出力クロックXを分周したクロックFBの位相が進んでいる場合には、電圧制御発振器3の出力クロックの位相が遅れるように制御電圧Vcntlを下げる。また、基準クロックを分周したクロックCKより電圧制御発振器3の出力クロックXを分周したクロックFBの位相が遅れている場合には、電圧制御発振器3の出力クロックの位相が進むように制御電圧Vcntlを上げる。これは、例えば、クロックCKとFBの位相差を検知する回路と、位相差に応じた正負の電圧を発生するチャージポンプ回路で構成することができる。
そして、クロックCKとFBの位相差がなくなると、電圧制御発振器3の周波数を制御する制御電圧Vcntlが所定値に収束し、PLL回路2の発信周波数は、クロックCKのn倍(nは分周回路6の分周回数)で固定される。また、PLL回路2の出力クロックxのうち、n分周の先頭クロックの位相がクロックCKの位相に固定される。図1のタイミング制御回路では、このときの制御電圧VcntlをDLL回路4の遅延線路を構成する遅延素子に供給する(このとき供給される電圧信号Vcntlが本発明の遅延時間制御信号に相当する)。遅延素子は、電圧制御発振器3の周波数を決定する素子と同一種類の素子で構成されている。したがって、DLL回路4での遅延時間は、PLL回路2で周波数および位相をロックした制御電圧Vcntlによって制御されることになる。
図2に、本実施形態の電圧制御発振器3の回路図を示す。電圧制御発振器3は4段の発振用回路(以下、遅延素子8という、本発明の第1の遅延素子に相当)と、1段のインバータ回路9(本発明の位相反転素子に相当)を有する。電圧制御発振器3は、インバータ回路9の出力を先頭の遅延素子8の入力にフィードバックしている。周波数は図2の回路
(遅延素子8が4段とインバータ回路9が1段とによって形成される回路)を2回ループすることで生成される。4段の遅延素子8と1段のインバータ回路9により1回目のループ後の信号は反転状態で先頭の遅延素子8に帰還される。そして、2回目のループ後に正相状態で先頭の遅延素子8に帰還されるからである。
図3に、インバータ回路9の回路図を示す。本実施形態では、インバータ回路9は、CMOSトランジスタによって構成される。すなわち、図3の構成では、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタのゲートが共通の入力端子21に接続され、PMOSトランジスタのソースが電源端子22に接続され、NMOSトランジスタのソースがグランド電位に接続され、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタのドレインが出力端子23に接続される。
遅延素子8の構成も、図3と同様の構成である。ただし、遅延素子8では、電源電圧に代えて遅延素子8のソースに制御電圧Vcntlが供給されるとともに、出力端子23とグランド電位との間に負荷として容量素子が接続される。あるいは、出力端子23と次段の入力端子との間(または出力端子23と容量素子との間)にインバータ回路9に設けられた抵抗よりも大きな抵抗を挿入するようにしてもよい。その結果、容量と抵抗による時定数が支配する変化率で容量素子の充放電がなされ、制御電圧Vcntlに応じた遅延時間で、信号が遅延素子8の1素子(入力端子21から出力端子23まで)を伝搬することになる。一方、インバータ回路9の伝搬時間は、遅延素子8と比較して極めて小さな値である。
図4にDLL回路4の遅延線路4Aの構成を示す。遅延線路4Aは、図2の電圧制御発振器3から、インバータ回路9を除いた回路部分(図2においてDELAYの文字列で示した部分)をさらに4段にすることで構成している。したがって、遅延素子8(本発明の第2の遅延素子に相当)は、16段接続されることになる。図4では、16段の各遅延素子8の出力信号をDLX0〜DLX15の符号で示している。また、入力端子への信号をDQSで示している。以下では、DLX0〜DLX15をDLL回路4のタップともいう。
このように、DLL回路4の遅延線路4Aに遅延素子8がそのまま使用され、かつ、PLL回路2の周波数制御のための制御電圧VcntlがDLL回路4の遅延素子8に供給されるため、DLL回路4の遅延素子8は、PLL回路2の遅延素子8と略同等の信号伝搬時間、すなわち遅延時間を有する。
したがって、DLL回路4に、PLL回路2の発信周波数を2分周した信号を導入すれば、略1波長分の信号が図4の16段の遅延素子8で構成される遅延線路4A上を占めることになる。すなわち、時間的には、DLX0に入力信号が入力されて1周期後にその信号がDLX15から出力されることになる。よって、図4のDLL回路4に、PLL回路2で生成される信号を2分周して入力信号(基準信号DQS)とすることで、基準信号DQSの1周期を16タップ分割した遅延波形を、それぞれ生成することができる。
なお、図1では、PLL回路2で生成される信号を分周回路7で2分周してDLL回路4の入力信号DQSを生成しているが、このような構成に代えて、DLL回路4の入力信号DQSをPLL回路2とは別の回路から供給するようにしてもよい。
図5に、DLL回路4によって入力信号1周期を16タップ分割したときの遅延波形の位相を示す。図5では、DQS、およびDLX0〜DLX15で示される各段の波形が、図4の回路の入力端子の基準信号DQS、および遅延素子の各出力端子の出力信号DLX0〜DLX15の波形を示している。
図5のように、DQSに対して、DLX0〜DLX15の各信号には、それぞれ22.5度ずつ位相の遅れた信号が出力される。例えば、DQSに対して、DLX3は90度、DLX7は180度、そして、DLX15は360度の位相が遅延した信号を出力する。
ただし、図4に示した遅延線路4Aは、図2に示した電圧制御発振器3と比較してインバータ回路9を除いた構成となっている。したがって、電圧制御発振器3を制御する制御電圧VcntlをそのままDLL回路4の各遅延素子3の制御電圧としたのでは、駆動電流が多くなりすぎることになる。すなわち、図3に示したように、CMOSのインバータ回路9が動作するスイッチング時の貫通電流をIaとすると、図4のDLL回路4は、図3の電圧制御発振器3を4段接続した場合と比較して、4×Ia分だけ駆動電流が多くなる。
その結果、回路の伝搬時間が短くなり、意図した遅延より早い段階で信号が出力されることになる。これは、本来電圧制御発振器9を4段接続した場合と比較して、制御電圧Vcntlの入力側から見たインピーダンスがDLL回路4の場合の方が高くなり、制御電圧VcntlがPLL回路2の場合より高めに設定されてしまうことになるからである。
<DLL回路の構成>
図6に、本実施形態のDLL回路4の構成を示す。このDLL回路4は、図4の遅延線路4Aとその前段の定電流回路10(本発明の調整素子に相当)とを有している。上述の<基本構成>において説明したように、DLL回路4をPLL回路2の遅延素子8だけを16段接続した場合には、PLL回路2のインバータ回路9に流れる貫通電流Iaによる誤差が発生する。そこで、本実施形態のDLL回路8は、DLL回路8の前段に定電流回路10を接続し、定電流回路10による信号の伝搬遅延により、上記誤差を低減する。
図7に、定電流回路10の概念図を示す。この定電流回路10は、デジタル信号33により電流値が制御される定電流源11(本発明の電流源に相当)と、定電流源11によって駆動される2段のCMOS回路31、32によって構成される。CMOS回路31、32にはそれぞれ電源電圧側とグランド電位側に定電流源11が設けられている。
したがって、デジタル信号33により、定電流源11各々の電流値をインバータ回路9の貫通電流Iaとすることで、2段のCMOS回路31、32に合計で4×Iaの駆動電流が流れる(デジタル信号33が本発明の調整信号に相当する。また、デジタル信号33の入力端子が本発明のデジタル信号入力部に相当する)。ここで、CMOS回路31、32による信号伝搬時間が概ね駆動電流に比例するものとすると、2段のCMOS回路31、32に合計で4×Iaの駆動電流を流すことで、インバータ回路9が遅延線路4Aに存在しないことによる上記伝搬時間の誤差を低減できる。すなわち、上記CMOS回路31、32を信号が伝搬することで、信号が遅延する。このCMOS回路31、32には、合計で4×Iaの駆動電流が流れている。このため、この遅延時間は、原理的には、図4の遅延線路4Aの場合にPLL回路2の場合と比較して、同一の制御電圧Vcntlを供給した場合に駆動電流が多くなり遅延線路4Aの伝搬時間が短くなるという効果をキャンセルする効果を有する。
さらに、図7の定電流回路10において、各定電流源11の電流値を制御するデジタル信号33を変更することで、遅延時間を微調整することができ、DLX0〜DLX15の各出力端子から出力する信号の位相を微調整することができる。
図8に、図7の定電流回路10による位相の微調整機能を示す。本実施形態では、定電流源11を制御するデジタル信号のビット数が7ビットであるとする。さらに、この各ビ
ットのそれぞれに対して、所定の電流値を変化させる回路を採用する。このようにすると、図7に示した定電流回路10で、デジタル信号33を変更することで、デジタル信号33の変化量にして、定電流源11の電流値の変化を発生させることがきる。定電流源11の電流値が変化すると、CMOS回路31、32をオンおよびオフするときのゲート容量および負荷回路の容量に対する充放電時間が変化する。したがって、デジタル信号33の変更により、高周波を含むパルス信号がCMOSゲート31、32を通過するときの伝搬時間が変化する。
図8では、デジタル信号0001000のときに、例えば、図7の定電流源11の各々に図3に示した貫通電流Iaが流れる。その結果、理想的には信号DLX3のDQSからの位相差が90度となる。ここでは、デジタル信号0001000の各ビットをa1,a2,a3,a4,a4,a5,a6,a7の記号で表わすことにする。0001000は、中央のビットa4が1で
あり、他のビットがすべて0の場合である。
本実施形態では、a5,a6,a7の各ビットが1になったときに、I5=Ia+Δa,I6=
Ia+Δb,I7=Ia+Δcの各電流を流す定電流源を使用する。また、a3,a1,a1の各ビットが1になったときに、I3=Ia−Δa,I2=Ia−Δb,I1=Ia−Δcの各電流を流す定電流源を使用する。
このような構成により、デジタル信号33の各ビットをオンまたはオフすることにより、定電流回路10の駆動電流を制御することができ、信号伝搬時間を制御できる。例えば、デジタル信号0001100により、4×(Ia+Δa)の電流を流すことにより、DLX3の位相をDQSから90度+a(電流Δaによる位相差)にすることができる。また、デジタル信号0001010により、4×(Ia+Δb)の電流を流すことにより、DLX3の位相をDQSから90度+b(電流Δbによる位相差)にすることができる。
すなわち、この4つの定電流源11をDLL回路4に追加し、4×Ia分の電流を流すこ
とで、上記に示したようにPLL回路2のインバータ回路9への貫通電流Iaの影響による早めの遅延を補正できる。その場合、例えば、デジタル信号33として、0001000を設定すればよい。ただし、デジタル信号33として、0001000を設定し、各電流源11にIaを流し、図7の定電流源10全体としてIa×4の電流を流しても、PLL回路2とDLL回路4とで完全には遅延特性が一致せず、例えば、DLX3から正確に90度遅れの信号が出力されない場合がありえる。例えば、すべての遅延素子8の特性が十分に同一と見なせる範囲にない場合である。また、インバータ回路9の遅延時間を無視できな場合である。そのような場合には、デジタル信号33の各ビットa1,a2,a3,a4,a4,a5,a6,a7の値を0001000から変更することで微調整すればよい。
さらに、図5に示したように、1周期を16タップ分割した22.5度刻みの位相差(22.5度、45度、67.5度、90度等)以外の位相差が必要な場合があり得る。その場合には、デジタル信号33の各ビットa1,a2,a3,a4,a4,a5,a6,a7の値を設定すること
により、所望の位相差の信号をDLX0〜DLX15として生成するようにすればよい。
図9に、図7の定電流源11の具体的構成例を示す。図9では、上記デジタル信号33のうち、ビットa4,a5による制御回路が明示されている。図9の定電流源11では、NM
OSトランジスタ100とNMOSトランジスタ101とがカレントミラー回路を構成する。また、NMOSトランジスタ101のドレインと電源との間に設けられたPMOSトランジスタ102と、PMOSトランジスタ103,104等がカレントミラー回路を構成する。さらに、PMOSトランジスタ102、103等のドレイン(今、これらのグランド側の端子をドレインとする)側には、グランドとの間にPMOSトランジスタ113、114等がスイッチとして設けられている。
NMOSトランジスタ100は、ドレインおよびゲートがともに抵抗110を介して電源に接続される。したがって、NMOSトランジスタ100は、ダイオード接続によりオンとなり、抵抗110で規定される電流が、ソース・ドレイン間に流れる。
NMOSトランジスタ101は、NMOSトランジスタ100とカレントミラー回路を構成するとともに、そのドレインには、PMOSトランジスタ102のドレインとゲートが接続される。このように、トランジスタ102は、ダイオード接続でトランジスタ101の負荷となっているが、周知のように、飽和領域ではNMOSトランジスタ101のソース・ドレイン間を流れる電流(以下、単にドレイン電流という)は、基本的には、ソース・ゲート電圧に依存し、ソース・ドレイン電圧への依存は小さい。このため、NMOSトランジスタ101のドレイン電流は、ほぼNMOSトランジスタ100のドレインから供給されるゲート電圧によって決定される。この電流は、NMOSトランジスタ100のドレイン電流に対して、NMOSトランジスタ100と101の物理的な寸法比で決定される。
さらに、NMOSトランジスタ101のドレイン電流は、その負荷であるPMOSトランジスタ102のドレイン電流となる。PMOSトランジスタ102は、PMOSトランジスタ103、104にゲート電圧を供給し、同様にそのドレイン電流を制御する。
今、スイッチであるPMOSトランジスタ113、114がオンである場合を考える。この場合、PMOSトランジスタ103、104のドレイン電流は、やはり、PMOSトランジスタ102と、PMOSトランジスタ103、104等の物理的な寸法比で決定される。したがって、PMOSトランジスタ103のドレイン電流I3は、NMOSトランジスタ100のドレイン電流I、NMOSトランジスタ100、101の寸法比aおよびPMOSトランジスタ102、103の寸法比b3により、I3=a×b3×Iのように設定することができる。同様に、PMOSトランジスタ104のドレイン電流I4は、PMOSトランジスタ102、104の寸法比b4により、I4=a×b4×Iのように設定することができる。
そして、スイッチであるPMOSトランジスタ113、114のオンオフを制御することにより電流I3、I4のオンオフを制御できる。したがって、抵抗110および各トランジスタの物理寸法を適切に設定することにより、PMOSトランジスタ103のドレイン電流I3を図3に示したインバータ回路9の貫通電流Iaに略一致させることができる。
このようにして、定電流源11を構成し、図7に示した定電流回路10に用いた場合に、PMOSトランジスタ113のゲート電圧に相当するビットを1とし、他のビットを0とすることにより、各の定電流源11からIaが供給され、CMOS回路31、32には、それぞれIa×2の制御電流(合計でIa×4)が供給される。この電流値は、図2に示したPLL回路のインバータ回路9を4個設けた場合の駆動電流と同等である。したがって、CMOS回路31、32は、PLL回路2の場合と比較して同一の制御電圧Vcntlを供給されたときに、図4の遅延線路4Aでは4×Ia分の駆動電流が多くなり、遅延時間が短くなっていまう効果を低減する調整素子として機能する。
図9では、図8に示した各ビットa1,a2,a3,a4,a4,a5,a6,a7のうち、a4,a5に相当
するスイッチであるPMOSトランジスタ113、114を示した。しかし、他のビットa1,a2,a3,a6,a7についても、PMOSトランジスタ103、104およびスイッチであるPMOSトランジスタ113、114と同様に構成することができる。
すなわち、a5,a6,a7の各ビットが1になったときに、I5=Ia+Δa,I6=Ia+
Δb,I7=Ia+Δcの各電流を流す定電流源を構成することができる。また、a3,a2,a1の各ビットが1になったときに、I3Ia−Δa,I2=Ia−Δb,I1=Ia−Δcの各電流を流す定電流源を構成することができる。したがって、これらのビットを制御することにより、図8に示したように、DLX0〜DLX15の各位相を22.5度から22.5度刻みで360度までの値に正確に調整することができる。さらに、a1,a2,a3,a4,a4,a5,a6,a7を切り替えることにより、これらの位相を中心に、微調整することができ
る。さらに、定電流源11の電流を選択することにより、a1,a2,a3,a4,a4,a5,a6,a7のビ
ットにより、22.5度の遅延を等分割するようにしてもよい。
以上述べたように、本実施形態のタイミング制御回路によれば、このような構成のない場合と比較して、DLL回路4でのタップDLX0〜DLX15の各位相をより正確に、22.5度刻みに設定できる。さらに、DLL回路4でのタップDLX0〜DLX15の各位相を22.5度刻みの位相の前後で微調整できる。また、22.5度刻みの位相をさらに等分割できる。
なお、本実施形態では、定電流源11を制御するビット数として7ビットの場合を例示したが、本発明の実施は、このようなビット数に限定されるものではなく、6ビット以下のビット数で制御してもよいし、8ビット以上のビット数で制御してもよい。
また、図8の例では、ビット0001000の場合に、DLL回路4でのタップDLX0〜DLX15の各位相を22.5度刻みに設定した。そして、ビットa1,a2,a3,a4,a4,a5,a6,a7を切り替えることで、それらの22.5度刻みの位相を中心にして位相を調整で
きる構成とした。しかし、これに代えて、例えば、ビット0000001の場合、DLX0〜DLX15の各位相を22.5度刻みに設定してもよい。その場合に、ビットa1,a2,a3,a4,a4,a5,a6,a7を0000001から1111111に向かってオンのビットを増加
することにより、DLX0〜DLX15の各位相を22.5度刻みの値から遅れるようにすればよい。また、例えば、ビットa1,a2,a3,a4,a4,a5,a6,a7を0000001から11
11111に向かってオンのビットを増加することにより、DLX0〜DLX15の各位相を22.5度刻みの値から進むようにしてもよい。
さらに、定電流源11の例として図9のカレントミラー回路を示したが、本発明の実施は、図9のカレントミラー回路に限定されるものではない。また、定電流源11とカレントミラー回路に限定されるものではなく、周知の様々な定電流回路を使用することができる。
また、本実施形態では、DLL回路4を16のタップDLX0〜DLX15で構成し、その位相を22.5度刻みに設定した。しかし、本発明の実施は、16タップ分割に限定されるものではない。また、電圧制御発振器3についても、遅延素子8が4段の構成に限定されるものではない。
例えば、16未満のタップ分割してもよいし、16を超えるタップ分割としてもよい。その場合には、PLL回路2の遅延素子8の個数をNとし、DLL回路4の遅延素子8の個数をMとすると、定電流回路10全体としてインバータ回路9の電流Ia×M/Nの電流を流すようにすればよい。すなわち、PLL回路2の遅延素子8の個数(第1の遅延素子)の数に対するDLL回路4の遅延素子(遅延回路に含まれる第2の遅延素子)の数の比率に対応して、インバータ回路9(反転素子)を駆動する駆動電流Iaから決定される電流値を定電流回路10に設定すればよい。
《第2実施形態》
上記第1実施形態では、DLL回路4の前段に、PLL回路2のインバータ回路9の貫通電流Iaに対応する電流を流す定電流回路10を設けた。そして、定電流回路10の電流を制御することにより、定電流回路10に含まれるCMOS回路31、32を通過する信号の伝搬時間を調整した。
本実施形態では、遅延素子8を制御電流Ccntlで制御する。すなわち、電流Ccntlの値を変更することで、各遅延素子4の遅延時間を調整する。そのため、本実施形態では、遅延素子8を制御する電流を分流する回路として定電流回路10を利用する。したがって、本実施形態では、基準信号DQSは、定電流回路10を通ることなく、直接第1番目の遅延素子8に入力される。本実施形態の他の構成および作用は、第1実施形態の場合と同様である。そこで、第1実施形態の場合と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。また、必要に応じて、図1から図9の図面を参照する。
図10に、本実施形態に係るDLL回路4の構成を示す。この回路は、図4に示した構成と同様のDLL遅延線路4Aと、DLL遅延線路4Aの各遅延素子8の制御電流Ccntlを供給する制御回路と、制御電流Ccntlを分流する定電流回路10(本発明の調整素子に相当)とを有している。ここで、定電流源10の構成は、図7あるいは図9に示したものと同様である。
また、遅延素子8の構成は、制御電流Ccntlによって制御される点を除き、第1実施形態の遅延素子8と同様である。制御電流Ccntlは、例えば、カレントミラー回路によって形成することができる。すなわち、2つのトランジスタのゲートを共通とし、第1のトランジスタのソース・ドレイン間に流れる電流(Ccntl)と略同等の電流(Ccntl)を第2のトランジスタのソース・ドレイン間に流すように構成すればよい。そして、第2のトランジスタのドレイン負荷として、図10に示した制御線41を接続すればよい。
図10の回路においても、定電流回路10として、第1実施形態の場合と同様の回路、例えば、図7または図9を使用することができる。本実施形態では、制御電流Ccntlのうち、この定電流回路11に流れる電流を調整することにより、DLL回路4でのタップDLX0〜DLX15の各位相を22.5度刻みに正確に調整する。
すなわち、図2に示した電圧制御発信器3のインバータ回路9に分流する電流Ia(図3参照)の4倍であるIa×4を図10の定電流回路10の電流値とすることで、DLL回路4を構成する各遅延素子8の信号伝搬時間を略PLL回路2の電圧制御発信器3の遅延素子8の信号伝搬時間にほぼ一致させることができる。 そして、インバータ回路9の遅延時間が遅延素子8の遅延時間よりも十分に短い場合には、DLL回路4でのタップDLX0〜DLX15の各位相を22.5度刻みに正確に調整することができる。さらに、第1実施形態と同様、定電流源11のデジタル信号33(7ビット)を調整することにより、DLX0〜DLX15の各位相を微調整することができる。また、第1実施形態と同様、定電流源11のビットによって、22.5度刻みの位相をさらに等分割して制御してもよい。
さらに、本実施形態においても、DLL回路4を16のタップDLX0〜DLX15で構成し、その位相を22.5度刻みに設定した。しかし、本発明の実施は、16タップ分割に限定されるものではない。その場合も、PLL回路2の遅延素子8の個数をNとし、DLL回路4の遅延素子8の個数をMとすると、定電流回路10全体としてインバータ回路9の電流Ia×M/Nの電流を流すようにすればよい。
《変形例》
上記第1実施形態および第2実施形態では、DLL回路4のタップDLX0からDLX15の位相を正確に調整するため定電流源11を含む定電流回路10を使用した。しかし、本発明の実施は、このような構成に限定されるものではない。
図11に、定電流源11に代えて抵抗51、52(本発明の抵抗素子に相当)等とスイッチ61、62等によって制御電流を供給する例を示す。図11のように、抵抗51、52は、それぞれ一方の端子が電源電圧Vccに接続され、他方の端子がそれぞれスイッチ61、62を介してCMOS回路31,32(図7参照)のソース(電源側端子)に接続される。したがって、スイッチ61、62をオンオフするそれぞれのビット信号により、CMOS回路31、32等の動作状態を制御できる。すなわち、CMOS回路31、32等がオンオフするときの駆動電流を制御し、動作時間を調整することができる。
このような構成により、第1実施形態と同様の定電流回路10を構成することができ、定電流回路10の信号伝搬時間を調整できる。例えば、抵抗51および52を流れる電流がそれぞれIa×2(CMOS回路31、32合計でIa×4)となるように抵抗値を選択すればよい。したがって、デジタル信号33のオンオフにより、第1実施形態と同様、このような構成がない場合と比較して、DLL回路4のタップDLX0からDLX15の位相をより正確に調整することができる。
また、図11の回路を第2実施形態で述べたような電流Ia×4を分流する回路として使用してもよい。その場合、抵抗51、52は、電源Vccに接続する代わりに制御電流Ccntlの供給回路に接続すればよい。
この場合にも、第2実施形態と同様、DLL回路4の遅延素子8の制御電流CcntlをPLL回路2の遅延素子8の制御電流にほぼ一致させることができる。その結果、DLL回路4の遅延素子8の遅延時間をより正確にPLL回路2の遅延素子8の遅延時間に一致するように調整することができる。
なお、図11では、抵抗51、51およびスイッチ61、62によって電流値を制御する例を示している(2ビット分だけを明示)。しかし、抵抗およびスイッチの数は、図11に明示された数に限定されるものはなく、第1実施形態あるいは第2実施形態の定電流源と同様、7ビット構成にしてもよいし、さらに多くのビット数で制御してもよい。
図12に、抵抗51、52等に代えて容量素子71、72(本発明の容量素子に相当)等により位相を調整する回路の例を示す。図12のように、容量素子71、72は、それぞれ一方の端子がグランド電位に接続され、他方の端子がそれぞれスイッチ61、62を介してCMOS回路31,32(図7参照)のソースまたはドレインに接続される。
このような構成により、CMOS回路31,32の駆動電流を調整するのでなく、CMOS回路31,32がオンオフするときのパルスの時定数を調整することができる。すなわち、スイッチをオンオフするビットの制御により、CMOS回路31、32のソース側またはドレイン側の負荷容量を調整することができる。その結果、CMOS回路31,32を伝搬するパルスの立ち上がり時間および立ち下がり時間を調整することができ、信号の伝搬時間を調整できる。したがって、デジタル信号33のオンオフにより、第1実施形態と同様、DLL回路4のタップの信号DLX0からDLX15の位相をより正確に調整することができる。
図13に、図11の抵抗51、52およびスイッチ61、62をタイミング制御回路(DLL回路4およびPLL回路2)の外部端子81、82(本発明の端子列に相当)に外付けする回路構成を示す。この構成は、抵抗51、53およびスイッチ61、62を外付
けすること以外は、図11の構成と同様である。したがって、位相調整機能は、図11の場合と同様である。
このような構成とすることで、ユーザに所望の抵抗を使用して所望の位相差を生成する機能を提供できる。なお、図13の構成に代えて、抵抗51、52を外部端子81、82に外付けする一方、スイッチ61、62は、タイミング制御回路に内蔵する構成としてもよい。
図14に、図12の容量素子71、72およびスイッチ61、62をタイミング制御回路(DLL回路4およびPLL回路2)の外部端子81、82に外付けする回路構成を示す。この構成は、容量素子71、72およびスイッチ61、62を外付けすること以外は、図12の構成と同様である。したがって、位相調整機能は、図12の場合と同様である。
このような構成とすることで、ユーザに所望の容量素子を使用して所望の位相差を生成する機能を提供できる。なお、図14の構成に代えて、容量素子71、72を外部端子81、82に外付けする一方、スイッチ61、62は、タイミング制御回路に内蔵する構成としてもよい。
上記第1実施形態では、入力信号DQSを遅延する定電流回路10を遅延線路4Aの前段に設け、第2実施形態では、定電流回路10によって遅延素子8の制御電流Ccntlを分流する構成とした。ところで、このような第1実施形態と第2実施形態の構成を組み合わせてもよい。
図15は、入力信号DQSを遅延する定電流回路10を遅延線路4Aの前段に設けるとともに、定電流回路10によって遅延素子8の制御電流Ccntlの一部である4×Iaを分流するタイミング制御回路の構成例である。
このような構成により、遅延素子8に流れる制御電流CcntlをPLL回路2の遅延素子に供給される制御電流にほぼ一致させるとともに、PLL回路2を2回ループすることで生成される信号一波長分の信号が定電流回路10と遅延線路4AからなるDLL回路4上を伝搬することとなる。その結果、本来遅延素子8と比較して極めて短い遅延時間であるインバータ回路9の遅延時間をも含めて位相を調整することができる。したがって、インバータ回路9の遅延時間が遅延素子8の遅延時間と比較して無視できないような場合でも、タップDLX0〜DLX15からさらに正確な位相の信号を得ることができる。
《その他》
さらに、本実施の形態は以下の発明を開示する。また、以下の各発明(以下付記と呼ぶ)のいずれかに含まれる構成要素を他の付記の構成要素と組み合わせてもよい。
(付記1)
遅延時間制御信号によって信号の伝搬に伴う遅延時間を制御される第1の遅延素子と前記信号の位相を反転する位相反転素子とを含む、そのような周波数可変発振器から前記遅延時間制御信号の供給を受ける第2の遅延素子と、
前記第2の遅延素子と直列に接続され、前記信号が伝搬する調整素子と、を備え、
前記第2の遅延素子と前記調整素子との合計の遅延時間が調整される遅延回路。
(付記2)
前記調整素子は、前記遅延時間制御信号とは異なる調整信号によって前記信号の伝搬に伴う遅延時間を制御される付記1に記載の遅延回路。(2)
(付記3)
遅延時間制御信号によって信号の伝搬に伴う遅延時間を制御される第1の遅延素子と前
記遅延時間制御信号を分流した分流信号により駆動され前記信号の位相を反転する位相反転素子とを含む、そのような周波数可変発振器から前記遅延時間制御信号の供給を受ける第2の遅延素子と、
前記第2の遅延素子に供給される遅延時間制御信号から前記分流信号と略同等の信号を分流することにより前記第2の遅延素子の遅延時間を調整する調整素子と、を備える遅延回路。(3)
(付記4)
前記調整素子は、前記遅延時間制御信号とは異なる調整信号によって前記分流する信号量を制御される付記3に記載の遅延回路。(4)
(付記5)
前記遅時間制御信号は、前記周波数可変発振器の出力信号の位相を所定の基準信号の位相に同期させる信号であり、前記第2の遅延素子は、前記出力信号の位相が前記基準信号の位相に同期したときの前記第1の遅延素子の遅延時間と略同等の遅延時間にて信号を伝搬する付記1から4のいずれかに記載の遅延回路。
(付記6)
前記調整素子の駆動電流を供給する電流源をさらに備え、
前記調整信号は、前記電流源から供給される駆動電流値を設定する付記2、4、および5のいずれかに記載の遅延回路。(5)
(付記7)
前記調整信号は、前記周波数可変発振器に含まれる前記第1の遅延素子の数に対する前記遅延回路に含まれる第2の遅延素子の数の比率に対応して、前記位相反転素子を駆動する電流値から決定される電流値を前記駆動電流値として設定する付記6に記載の遅延回路。(6)
(付記8)
前記第2の遅延素子は複数個設けられ、それぞれの前記第2の遅延素子は、前記周波数可変発振器における1周期の位相差に対応する前記第1の遅延素子の数と前記遅延回路に含まれる第2の遅延素子の数との比率に相当する数(n)で前記周波数可変発振器の出力信号を(n)分周した後の分周信号が伝搬したときのそれぞれの前記第2の遅延素子による遅延時間後の分周信号を出力し、
前記調整信号は、前記分周信号の位相を制御する付記2、4から7のいずれかに記載の遅延回路。
(付記9)
前記電流源は、カレントミラー回路を構成する複数の電流供給制御素子と、前記電流供給制御素子の出力電流を前記調整素子に遮断可能に供給するスイッチと、を有する付記6から8のいずれかに記載の遅延回路。(7)
(付記10)
前記電流源は、定電圧源と、前記定電圧源に並列に接続される複数の抵抗素子と、前記複数の抵抗素子を通じた前記定電圧源からの電流を前記調整素子に遮断可能に供給するスイッチと、を有する付記6から8のいずれかに記載の遅延回路。(8)
(付記11)
前記調整素子は、前記電流源とグランド電位との間に設けられ前記電流源の負荷となる複数の容量素子と、前記複数の容量素子のそれぞれを前記電流源の負荷として遮断可能に接続するスイッチと、を有する付記6に記載の遅延回路。(9)
(付記12)
前記電流源は、前記スイッチの遮断と接続を制御するデジタル信号入力部をさらに有する付記9から11のいずれかに記載の遅延回路。
(付記13)
前記電流源は、定電圧源と、
前記定電圧源と前記調整素子との間で並列に設けられるべき複数の抵抗素子を接続する端子列と、を有する付記6から8のいずれかに記載の遅延回路。(10)
(付記14)
前記電流源は、前記抵抗素子を通じた前記定電圧源からの電流を前記調整素子に遮断可能に供給するスイッチをさらに有する付記13に記載の遅延回路。
(付記15)
前記調整素子は、前記電流源とグランド電位との間に設けられるべき前記電流源の負荷となる複数の容量素子を接続する端子列を有する付記6に記載の遅延回路。
(付記16)
前記調整素子は、前記端子列に接続された複数の容量素子のそれぞれを前記電流源の負荷として遮断可能に接続するスイッチをさらに有する付記15に記載の遅延回路。
タイミング制御回路の基本構成図である。 電圧制御発振器の回路図である。 インバータ回路の回路図である。 DLL回路に含まれる遅延線路の構成図である。 入力信号1周期を16タップ分割したときの遅延波形の位相を示す図である。 第1実施形態のDLL回路の構成図である。 第1実施形態の定電流回路の概念図である。 図7の定電流回路による位相の微調整機能を示す図である。 図7の定電流回路の具体的構成例を示す図である。 第2実施形態に係るDLL回路の構成を示す図である。 定電流源に代えて抵抗とスイッチによって制御電流を供給する例を示す図である。 抵抗に代えて容量素子により位相を調整する回路の例を示す図である。 図11の抵抗およびスイッチをタイミング制御回路の外部端子に外付けする回路構成を示す図である。 図12の容量素子およびスイッチをタイミング制御回路の外部端子に外付けする回路構成を示す図である。 第1実施形態と第2実施形態のタイミング制御回路を組み合わせた回路の例を示す図である。
符号の説明
2 PLL回路
3 電圧制御発信器
4 DLL回路
4A 遅延線路
5,6,7, 分周回路
8 遅延素子
9 インバータ回路
10 定電流回路
11 定電流源
31、32 CMOS回路
33 デジタル信号
51、52 抵抗
61、62 スイッチ
71、72 容量素子
100、101 NMOSトランジスタ
102、103、104、113、114 PMOSトランジスタ

Claims (10)

  1. 遅延時間制御信号によって信号の伝搬に伴う遅延時間を制御される第1の遅延素子と前記信号の位相を反転する位相反転素子とを含む、そのような周波数可変発振器から前記遅延時間制御信号の供給を受ける第2の遅延素子と、
    前記第2の遅延素子と直列に接続され、前記信号が伝搬する調整素子と、を備え、
    前記第2の遅延素子と前記調整素子との合計の遅延時間が調整される遅延回路。
  2. 前記調整素子は、前記遅延時間制御信号とは異なる調整信号によって前記信号の伝搬に伴う遅延時間を制御される請求項1に記載の遅延回路。
  3. 遅延時間制御信号によって信号の伝搬に伴う遅延時間を制御される第1の遅延素子と前記遅延時間制御信号を分流した分流信号により駆動され前記信号の位相を反転する位相反転素子とを含む、そのような周波数可変発振器から前記遅延時間制御信号の供給を受ける第2の遅延素子と、
    前記第2の遅延素子に供給される遅延時間制御信号から前記分流信号と略同等の信号を分流することにより前記第2の遅延素子の遅延時間を調整する調整素子と、を備える遅延回路。
  4. 前記調整素子は、前記遅延時間制御信号とは異なる調整信号によって前記分流する信号量を制御される請求項3に記載の遅延回路。
  5. 前記調整素子の駆動電流を供給する電流源をさらに備え、
    前記調整信号は、前記電流源から供給される駆動電流値を設定する請求項2または4に記載の遅延回路。
  6. 前記調整信号は、前記周波数可変発振器に含まれる前記第1の遅延素子の数に対する前記遅延回路に含まれる第2の遅延素子の数の比率に対応して、前記位相反転素子を駆動する電流値から決定される電流値を前記駆動電流値として設定する請求項5に記載の遅延回路。
  7. 前記電流源は、カレントミラー回路を構成する複数の電流供給制御素子と、前記電流供給制御素子の出力電流を前記調整素子に遮断可能に供給するスイッチと、を有する請求項5または6に記載の遅延回路。
  8. 前記電流源は、定電圧源と、前記定電圧源に並列に接続される複数の抵抗素子と、前記複数の抵抗素子を通じた前記定電圧源からの電流を前記調整素子に遮断可能に供給するスイッチと、を有する請求項5または6に記載の遅延回路。
  9. 前記調整素子は、前記電流源とグランド電位との間に設けられ前記電流源の負荷となる複数の容量素子と、前記複数の容量素子のそれぞれを前記電流源の負荷として遮断可能に接続するスイッチと、を有する請求項5に記載の遅延回路。
  10. 前記電流源は、定電圧源と、
    前記定電圧源と前記調整素子との間で並列に設けられるべき複数の抵抗素子を接続する端子列と、を有する請求項5または6に記載の遅延回路。
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