JP4051391B2 - 周波数逓倍器 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
〔技術分野〕
本発明は、周波数逓倍器に関するものであり、特に、電圧制御遅延線を用いた遅延同期ループを基礎とする周波数逓倍器に関するものである。
〔背景技術〕
21世紀に入って、全世界が情報化社会に突入している。情報化社会とは、人々が出会い、好きな場所で好きな時に、情報を自由に利用できる社会である。特に、マイクロプロセッサが急速に普及したことが、こういった情報化社会を実現する上で、最も大きな技術的要因であると考えられる。インテル(Intel)が世界初のマイクロプロセッサ(線幅10ミクロン、速度108KHzの2250個のトランジスタからなる4004マイクロプロセッサ)を1971年に発表して以来、三星電子株式会社(Samsung Electronics Co., Ltd.)は2000年に1GHzで動作するAlphaプロセッサを発表し、インテルは2002年12月に3GHz Pentium(登録商標)4を発表した。これにより、マイクロプロセッサ技術は、今や、「GHzを超える」世代に突入している。線幅40ナノメートルで、10億個のトランジスタを集積した11GHzのマイクロプロセッサが2010年までに開発されることが、期待されている。
しかし、マイクロプロセッサについて、集積および性能に関する様々な課題は、ますます山積している。第1に、システムオンチップ(SoC)の搭載量が増加することにより、クロックスキューおよびクロック周波数が増加する。その結果、1サイクルの周期が短くなるので、ジッタによる問題が増大する。第2に、集積密度が上がると、出力密度が上がるので、出力を下げるための設計が必要になってくる。
それゆえに、低ジッタかつ高速でロックする、高速SoCの設計に有益な非電圧制御発振器(non-VCO)型の1次位相同期ループ(PLL)の設計に関する研究が行われてきた。現在のクロック発振器のほとんどは、VCOを内蔵したPLLを用いている。しかし、VCOには、VCOが各発振周期のVCOの出力にジッタを累積するだけではなく、VCOを用いることにより、低電力使用に欠かせない様々な動作モードへの変更が遅くなってしまうという、不都合な点がある。対照的に、電圧制御遅延線には、遅延同期ループ(DLL)の電圧制御遅延線(VCDL)が開ループであるために、ジッタを累積せず、動作モードを変えるときに急速に再固定されるという利点がある。さらに、DLLは、1次システムを備えることによって安定しており、ループフィルタをも備えているので簡単に集積できる。しかし、DLLは周波数分周器を内蔵していないので、周波数逓倍を行いにくい、つまり、高速クロック発振を行いにくい。以下に示す表1に、PLLとDLLとの利点および不都合な点を対比して示す。
Figure 0004051391
したがって、低ジッタかつ高速にロックされた1次PLLは、このような様々な利点を有するDLLに基づき、高速クロック信号をロックするように設計される。このために、第1に、誤差を改善できるよう高速周波数逓倍器が設計される。その結果、DLLを用いても低ジッタかつ高速のクロック信号を生成できるようになる。次に、周波数逓倍が広範囲で行われることにより、マイクロプロセッサが所定の状態に最適な周波数で動作する。最後に、周波数逓倍により得られた周波数のクロックが、入力クロックと同期される。これにより、現在の高速クロック発振器であるPLLは、低ジッタ、かつ、高速でロックされるより安定的に動作する1次PLLとなることができる。
図1および図2は、典型的な2つの高速クロック発振器を示すブロック図である。図1は、PLLの高速クロック発振器の構成を示している。このPLLのクロック発振器は、VCOと2つの周波数分周器とを含んでいる。周波数分周器のうちの1つは、基準入力信号の周波数に1/Nを乗算する1/N周波数分周器であり、もう一方は、VCOの出力比を50%にする、1/2周波数分周器である。このPLLのクロック発振器の不都合な点は、ジッタがVCOの出力に累積される点にある。つまり、図3aに示したように、電源ノイズがVCOにあれば、VCOの各クロックのエッジに位相ひずみが生じ、それが継続して累積される。その一方、VCDLを内蔵したDLLには、基本的にはジッタが累積しないという利点がある。つまり、図3bに示したように、VCDLは開ループであるので、ジッタが生じたとしても、そのジッタは、次のクロック周期に影響を与えない。
したがって、DLLの高速クロック発振器を設計する上で、周波数逓倍器は重要な部材である。ここ2・3年で、DLLを用いた数種の周波数逓倍技術が報告され、DLLを用いた、低ジッタクロック発振器および低位相誤差局部発振器が優れているということが示された。例えば、DLLを用いた1つの周波数逓倍技術として、エッジコンバイナ(edge combiner)を用いた周波数逓倍動作を実行するパーソナル通信サービス(PCS)に用いられるDLLの局部発振器が挙げられる。また、他の技術としては、ANDゲートおよびORゲートを用いたDLLの周波数シンセサイザーが挙げられる。この周波数シンセサイザーは、周波数逓倍率が9であることにより、1GHzの高速クロック信号を生成する。しかしながら、PCS用の周波数逓倍器では、共振周波数で負荷インピーダンスを増加するために用いられる出力ノードのLCタンクの所要面積が広い。そして、低い閉同相ノイズを得るために用いられるインダクタのQ値は低いため、所望の出力振動(swing)を得るためには、大量の電流が供給されることを必要とする。
PCS用の周波数逓倍器の更なる不都合な点は、LCタンクの値を決定した後に、逓倍率を変更できない点にある。ANDゲートおよびORゲートを用いたDLLの周波数シンセサイザーは、電源ノイズに対するANDゲートおよびORゲートの感度が高いので、ピークトゥピークのジッタの低減を抑制してしまう。さらに、周波数シンセサイザーの不都合な点は、アナログ入力/出力バッファと逓倍率とを固定するために、チップの外側に50Ωのプルアップ抵抗が備えられる必要があるという点にある。
〔発明の開示〕
〔技術的課題〕
したがって、本発明は上記課題に鑑みたものであり、本発明の目的は、高速クロック信号の生成中にジッタを低減することにより低ジッタ特性を得ることができ、それにより、面積の縮小および低消費電力を実現し、かつ、周波数逓倍率を広範囲で変更できる周波数逓倍器を提示することにある。
〔技術的解決〕
本発明では、上記目的および他の目的を、第1共通ノードと第2共通ノードとの間に並列に接続され、各々が、電圧制御遅延線からの複数の入力信号の1つに応じて、これらのノードでの電圧レベルを調整する、複数の電圧調整器と、フィードバック信号に応じて第1ノードを充電または第2ノードを放電するための入力バッファと、出力ノードでの電圧レベルを調整し、かつ、周波数が逓倍されたクロック信号と出力ノードの電圧レベルに対応した上記フィードバック信号とを出力するための、第1ノードまたは第2ノードの電圧レベルによって駆動される出力バッファと、電圧制御遅延線からの入力信号の各々の立ち上がりエッジが入力される前に第1ノードを放電するための、第1ノードに接続された放電回路と、電圧制御遅延線からの上記複数の入力信号の各々の立ち上がりエッジが入力される前に、第2ノードを充電するための、第2ノードに接続された充電回路とを含んでいる周波数逓倍器を用いて達成できる。
〔有効な効果〕
本発明にしたがって、周波数逓倍器は、その内部ノード間の寄生容量を除去することにより、高速で動作することができる。さらに、デジタル回路によって実行できる、簡単で使いやすく設計されている位相補間器(phase interpolator)を用いて周波数逓倍器の小型化を実現する。さらに、周波数逓倍器は、N−K(N to K)マルチプレクサを用いることにより、周波数逓倍率を広範囲で制御することができる。
〔最良の形態〕
図4は、本発明の周波数逓倍器を示す回路図である。
図4では、本発明の周波数逓倍器は、複数の電圧調整器410‐1〜410‐nと、入力バッファ420と、出力バッファ430と、放電回路440と、充電回路450と、電圧安定器460と、位相補間器470と、マルチプレクサ480とを含んでいる。
電圧調整器410‐1〜410‐nの数は、電圧制御遅延線(VCDL)の入力信号A〜Aの数と同じであり、共通のノードX490とY494との間に並列に接続されている。各電圧調整器410‐1〜410‐nは、VCDLから得た入力信号A〜Aのうち1つの入力信号に応じて、ノードX490およびY494での電圧レベルを調整するために駆動している。
このために、各電圧調整器410‐1〜410‐nは、3つのインバータ412‐1〜412‐3と、2つのNチャネル金属酸化物半導体(NMOS)トランジスタ414・416とを含んでいる。各電圧調整器410‐1〜410‐nに位置する3つのインバータ412‐1〜412‐3は、VCDLからの入力信号A〜Aのうち対応する1つの入力信号を所定の時間、遅延させるために、直列に接続されている。最も下流(last)のインバータ412‐3の出力は、第1NMOSトランジスタ414のゲート端子に供給される。第1NMOSトランジスタの第1端子はノードX490に接続されている。このVCDLからの入力信号A〜Aのうち対応する1つの入力信号は、各電圧調整器410‐1〜410‐nにおいて、第2NMOSトランジスタ416のゲート端子にも供給される。第2NMOSトランジスタ416は、第1端子と第2端子とを備えている。第1端子は、第1NMOSトランジスタ414の第2端子に接続されており、第2端子は、ノードY494に接続されている。上記VCDLからの入力信号A〜Aのうち対応する1つの入力信号が各電圧調整器410‐1〜410‐nに入力されると、各電圧調整器410‐1〜410‐nの第1NMOSトランジスタ414および第2NMOSトランジスタ416がON状態になる。これにより、ノードX490とノードY494との間のデータ移動を行うことができ、このデータ移動によって、ノードX490またはノードY494の電圧レベルを変えることができる。
入力バッファ420は、出力バッファ430からのフィードバック信号に応じて、ノードX490を充電するか、または、ノードY494を放電する。このために、入力バッファ420は、第1Pチャネル金属酸化物半導体(PMOS)トランジスタ422と第3NMOSトランジスタ424とを含んでいる。第1PMOSトランジスタ422には、電源ノイズの影響を受けないように調整された電圧Vregに接続された第1端子と、ノードX490に接続された第2端子とを備えている。また、第1PMOSトランジスタ422は、ゲート端子を備えており、このゲート端子は、出力バッファ430からフィードバック信号を受信する。この構成により、第1PMOSトランジスタ422によって、フィードバック信号に応じて、ノードX490の電圧レベルが調整される。また、第3NMOSトランジスタ424は、ノードY494に接続された第1端子と、アース端子に接続された第2端子とを備えている。また、第3NMOSトランジスタ424はゲート端子を備えており、このゲート端子は、出力バッファ430からフィードバック信号を受信する。この構成によって、第3NMOSトランジスタ424は、フィードバック信号に応じて、ノードY494の電圧レベルを調整する。
これらのノードX490およびY494のうちのいずれか1つの電圧レベルによって、出力バッファ430は駆動される。これにより、出力バッファ430は、出力ノードQでの電圧のレベルを調整し、周波数が逓倍されたクロック信号と、出力ノードQの電圧レベルに対応したフィードバック信号とを出力する。そのために、出力バッファ430は、第2PMOSトランジスタ432と、第4NMOSトランジスタ434と、出力インバータ435と、フィードバック信号出力段436と、クロック信号出力段438とを含んでいる。
第2PMOSトランジスタ432は、調整された電圧Vregが供給される第1端子と、出力ノードQに接続された第2端子とを備えている。この第2PMOSトランジスタ432は、そのゲート端子に入力されるノードX490の電圧レベルによって駆動されることにより、出力ノードQの電圧レベルを調整する。第4NMOSトランジスタ434は、出力ノードQに接続された第1端子と、アース端子に接続された第2端子とを備えている。この第4NMOSトランジスタ434は、そのゲート端子に入力されるノードY494の電圧レベルで駆動されることにより、出力ノードQの電圧レベルを調整する。また、出力インバータ435は、出力ノードQの出力信号を反転させ、反転した信号をフィードバック信号出力段436とクロック信号出力段438とから出力する。フィードバック信号出力段436は、出力インバータ435に直列に接続された複数のインバータ437‐1〜437‐2を含んでいる。これにより、出力インバータ435の出力信号が所定の時間、遅延し、遅延した信号はフィードバック信号として第1PMOSトランジスタ422および第3NMOSトランジスタ424に供給される。また、クロック信号出力段438は、出力インバータ435に直列に接続された複数のインバータ439‐1〜439‐2を含んでいる。これにより、出力インバータ435の出力信号は所定の時間、遅延し、遅延した信号は周波数が逓倍されたクロック信号として供給される。
図5は、本発明の周波数逓倍器による周波数逓倍を示すタイムチャートである。図5を参照しながら、図4に示した周波数逓倍器の動作について以下に記載する。
フィードバック信号出力段436から供給されたフィードバック信号Qbdが「高レベル」になると、第3NMOSトランジスタ424を介してノードY494を「低レベル」になるまで放電し、ノードX490を、先の「高レベル」のまま保つ。VCDLの入力信号Aが立ち上がると、第1NMOSトランジスタ414および第2NMOSトランジスタ416をON状態にし、次に、短い期間tpの間そのままにする。その結果、ノードX490とノードY494との間でデータが移動する。その後、フィードバック信号Qbdが「高レベル」から「低レベル」に変わると、ノードX490を第1〜第3NMOSトランジスタ414、416、424を介して、「Gnd」に放電する。ノードX490が「高レベル」から「低レベル」に変わると、第2PMOSトランジスタ432をON状態にし、ノードQ(出力ノードQ)が「低レベル」から「高レベル」になる。続いて、出力ノードQから得た「高レベル」の出力信号を遅延し、3つのインバータ435、437‐1、および、437‐2を介して反転し、続いて、「低レベル」のフィードバック信号Qbdとして出力する。その結果、第1PMOSトランジスタ422がフィードバック信号Qbdに応じてON状態になり、これにより、ノードX490を「高レベル」にすることができる。
次に、VCDLの入力信号Aが立ち上がると、VCDLの入力信号Aが立ち上がるときと同様に、ノードX490とノードY494との間でデータが移動される。この場合、ノードY494の電圧は、出力ノードQを放電するために、第4NMOSトランジスタ434を「低レベル」で駆動する。このようにして、出力クロック信号(周波数が逓倍されたクロック信号)は、VCDLからの各入力信号のバッファリングされた型(buffered version)「A」の各立ち上がりエッジごとにレベルが反転される。4つの立ち上がりエッジを、入力周波数を2で乗算するために生成されたものとして示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、以下の方程式1のように、入力信号Aの立ち上がりエッジがN個生成されると、入力周波数にN/2を乗算するために、本発明の周波数逓倍器を実行してもよい。この場合、入力信号Aの立ち上がりエッジ数を調整することにより、周波数逓倍率を広範囲で調整できる。
Figure 0004051391
以上から分かるように、本発明の周波数逓倍器の利点は、デジタル化によって、面積を縮小し、電力量を低減し、周波数逓倍率を調整する点にある。
ところで、電源ノイズの影響を受けないように調整された電圧Vregは、入力バッファ420および出力バッファ430に入力され、VCDLによって遅延されたN個の入力信号A〜Aは、周波数を逓倍するために周波数逓倍器に入力される。なお、従来の周波数逓倍器の場合、高速での動作に限界がある。これは、多数のタップ(larger number of taps)が設けられた場合にノードXおよびノードYの寄生容量が増加するからである。これに対して、本発明の周波数逓倍器では、放電ブロックおよび充電ブロックが、ノードXおよびノードYにそれぞれ付加的に接続されていることにより、上記問題を解決できる。
また、放電回路440がノードX490に接続されているのでノードX490を放電できることにより、VCDLの各入力信号A〜Aの立ち上がりエッジが入力される前にノードX490の電圧レベルを「低レベル」に変えることができる。
また、充電回路450は、ノードY494に接続されている。この充電回路は、VCDLの各入力信号A〜Aの立ち上がりエッジが入力される前にノードY494の電圧レベルを「高レベル」に変えるために、ノードY494を充電できる。放電回路440および充電回路450は、それぞれ、複数の伝達ゲートを含んでいる。これらの伝達ゲートは、周波数逓倍率に応じて選択的にON状態になり、出力ノードQの相変化数を低減する。
高速クロック信号を1.5GHz以上に生成するために、ノードX490およびノードY494の電圧レベルを、以下の方程式2を満たすように、短時間の間に変える必要がある。なぜなら、フィードバック信号Qbdが第1PMOSトランジスタ422または第3NMOSトランジスタ424を駆動するように、ノードX490またはノードY494を駆動するまでに少なくとも3つのインバータを介して位相を変える必要があるからである。
Figure 0004051391
したがって、高周波数逓倍率が適用される1.1GHz以上のクロック信号を生成するために、ノードX490の予備放電およびノードY494の予備充電を選択的に実行する必要がある。この場合、本発明の周波数逓倍器は、以下の方程式3を満たす。
Figure 0004051391
予備充電および予備放電を選択的に実行することにより、次の入力信号の立ち上がりエッジを入力する前に、ノードX490およびノードY494を用いて出力ノード494を2度ではなく1度だけ相変化することができる。
放電回路440および充電回路450は、それぞれ、周波数低倍率に基づいて動作する。例えば、各回路に位置する3つの伝達ゲート全てを、逓倍率が4である1.6GHzのクロック信号を生成するためにON状態にする。また、2つの伝達ゲートを、逓倍率が3.5である1.4GHzのクロック信号を生成するためにON状態にする。また、1つの伝達ゲートを、逓倍率が3である1.2GHzのクロック信号を生成するためにON状態にする。
図6は、周波数逓倍率に基づいて各伝達ゲートの動作を制御するために放電回路および充電回路のそれぞれに備えられた伝達ゲート制御回路を示す詳細な回路図である。
図6を参照すると、伝達ゲート制御回路(参照符号600)は、複数のNANDゲート610および630、および、複数のインバータ620、640、650、および、660を含んでいる。第1NANDゲート610は、その入力として周波数逓倍率の各ビット値M<2>、M<1>、および、M<0>を受信し、第1インバータ620を介して第1出力端子670に、および、直接第2出力端子675に、論理演算結果を出力する。第1インバータ620は、第1NANDゲート610の出力信号を反転させ、反転した信号を第1出力端子670に出力する。また、第2NANDゲート630は、その入力として逓倍率のビット値M<2>およびM<1>を受信し、第2インバータ640を介して第3出力端子680に、および、直接第4出力端子685に、論理演算結果を出力する。第2インバータ640は、第2NANDゲート630の出力信号を反転させ、反転した信号を第3出力端子680に出力する。また、第3インバータ650は、その入力として逓倍率のビット値M<2>を受信し、上記入力を反転させ、得られた信号を第4インバータ660を介して第4出力端子690に、および、直接第6出力端子695に出力する。第4インバータ660は、第3インバータ650の出力信号を反転させ、反転した信号を第5出力端子690に出力する。
図6の伝達ゲート制御回路600は、周波数逓倍率に基づいて図7aの放電回路440の放電率を調整し、図7bの充電回路450の充電率を調整する。これにより、電圧振動幅が低減され、高速クロック信号が生成される。例えば、逓倍率のビット値M<2>、M<1>およびM<0>がそれぞれ1であれば、各回路において大きさの異なる3つの伝達ゲート全てをON状態にする。さらに、ビット値M<2>、M<1>およびM<0>がそれぞれ1、1および0であれば、伝達ゲート制御回路600の制御信号S、Sb、S、および、Sbに対応する2つの伝達ゲートをON状態にする。また、ビット値M<2>、M<1>およびM<0>がそれぞれ1、0、および、1であれば、制御回路600の制御信号SおよびSbの伝達ゲートをON状態にする。このようにして、放電回路440および充電回路450にそれぞれ位置する伝達ゲートを、回路の放電率または充電率を調整するために、選択的にON状態にする。
図8は、周波数逓倍器が1.6GHzで動作するときの、本発明の周波数逓倍器のシミュレーション結果を示すグラフである。入力信号Aの立ち上がりエッジが入力される前にノードXまたはノードYでは、予備放電または予備充電を始められるので、入力信号Aの立ち上がりエッジが入力されるときにはノードXまたはノードYでは急速な駆動が可能である。図8のシミュレーション結果は、400MHzの基準入力周波数に4を乗算することにより得られる1.6GHz信号の625psの周期に対して、14psの誤差を示している。このように、本発明の周波数逓倍器が1.5GHzで15psの誤差結果を得るという目的を達成していることが分かる。
電圧安定器460は、ループを形成するために直列接続された複数のインバータ462、464、466、および、468を含んでいる。インバータ462および464がノードX490に接続されていることにより、ノードX490の電圧を安定させることができる。また、インバータ466および468がノードY494に接続されていることにより、ノードY494の電圧を安定させることができる。
一般的には、遅延同期ループ(DLL)の高速クロック発振器は、ジッタを累積しない。なぜなら、この高速クロック発振器は、ジッタを継続的に生み出す要因を有しているが、電圧制御発振器(VCO)を内蔵していないからである。この要因は、出力クロックを発振するために入力周波数を積分するVCOとは違って、DLLがVCDLの出力を直接用いることに起因している。それゆえに、DLLのクロック発振器は、VCDLから派生する誤差(通常、遅延線間誤差または静的位相誤差である)を有する場合がある。このDLLのクロック発振器では、VCDLの複数の分岐遅延線は、同じ遅延時間を有している必要があるが、プロセスまたは設計が異なっているために生じる遅延誤差(遅延線間誤差)を有する場合がある。静的位相誤差は、基準入力信号とVCDLの出力とが固定されるときに位相検出器またはチャージポンプでの誤差により生じた位相誤差のことである。
図9および図10は、遅延線間誤差および静的位相誤差のそれぞれに起因して生じたDLLの高速クロック発振器の誤差を示している。図9および図10については、DLLの高速クロック発振器において低ジッタを実現するために、遅延線間誤差および静的位相誤差を取り除くことが重要である。しかし、遅延線間誤差および静的位相誤差を取り除くための方法は、数例が提案されてきただけである。その上、G. ChienおよびP.Grayによって提案された、PCSに用いるためのDLLの周波数逓倍器技術を用いた900MHz局部発振器は、設計が非常に複雑であり、所要面積が広い。
本発明の周波数逓倍器に入力信号を供給するVCDLの各分岐遅延線には、位相補償器が接続されており、段間誤差を平均するために用いられる。図11は、位相補償器の実施形態を示す回路図である。
図11を参照すると、位相補償器470は、第1位相補償段472および第2位相補償段474を含んでいる。2段階構造を有する位相補償器470を図11に示しているが、この位相補償器は、所定の状況にしたがって、より多数の段を有していてもよい。
第1位相補償段472は、第1インバータ472‐1〜472‐15の対を複数含んでいる。各対は、VCDLの分岐遅延線からの入力信号A〜Aのうち対応する1つの入力信号の分岐信号を受信するためのものである。第1位相補償段472は、第1インバータ472‐1〜472‐15の隣り合うインバータ同士の出力信号を結合するために用いられる。これにより、複数の第1補償信号B〜Bが生成される。それぞれの第1補償信号は、VCDLの分岐遅延線のうち対応する1つの分岐遅延線の遅延誤差を補償した信号である。
第2位相補償段474は、第2インバータ474‐1〜474‐16の対を複数含んでいる。各対は、第1位相補償段472からの第1補償信号B〜Bのうち対応する1つの第1補償信号の分岐信号を受信するためのものである。第2位相補償段474は、第2インバータ474‐1〜474‐16の隣り合うインバータ同士の出力信号を結合するために用いられる。これにより、複数の第2補償信号C〜Cが生成される。各第2補償信号は、第1補償信号B〜Bのうち対応する1つの第1補償信号の遅延誤差を補償した信号である。
例えば、VCDLの入力信号Aに相当する段が、他の入力信号に相当する段よりも長い静的位相誤差terrorを有していれば、その静的位相誤差terrorは、第1位相補償段を介して上記静的位相誤差の半分に低減される。次に、第2位相補償段を介して全ての他の位相補償段において位相補償を実行することにより、静的位相誤差の1/4に低減される。
この位相補償器によって、VCDLの出力の各段間遅延が、以下の表2のように得られる。
Figure 0004051391
近年、電子工学製品が可搬性および移動性を求めて徐々に小型化され、マイクロプロセッサの設計に関して、電力の低減が重要な要因となっている。例えば、ダイナミック電源電圧調整、ダイナミック基板バイアス調整、ダイナミック周波数調整などといった電力を低減するための様々な方法が、発表されてきた。本発明の周波数逓倍器は、このような方法を用いて入力周波数を大幅に乗算することにより、周波数を広範囲で調整できる。
図12は、DLLおよびN−Kマルチプレクサを用いることにより周波数逓倍率を広範囲で制御できる、ダイナミック周波数逓倍器を示すブロック図である。ダイナミック周波数逓倍器の動作原理を以下に示す。VCDLの各段からの信号は、コントローラによって制御されて、N−Kマルチプレクサ480を通過する。次に、K個の信号をマルチプレクサに入力し、K個の信号の最後の1つを位相検出器にフィードバックし、次に、上記最後の1つを基準入力信号と比較する。所定の追跡時間(tracking time)が経過した後、VCDLのK番目の信号は、基準入力信号に固定される。N−Kマルチプレクサ480は、VCDLのn個の入力信号A〜Aをk個の出力信号B〜Bに多重化するために用いられる。N−Kマルチプレクサ480における出力信号B〜Bの最後のBを、位相検出器にフィードバックし、次に、基準入力信号と比較する。
このとき、周波数逓倍器の周波数逓倍率を、初期のN/2からK/2に変える。例えば、N=8のとき、周波数逓倍器は、8/2=4倍に相当する周波数で動作する。その後、コントローラによって制御されてK=7であるとき、基準クロックはVCDLの7番目の信号に固定され、逓倍器の入力は、D、D、D、D、D、D、および、Dになる。これにより、逓倍器は、基準クロックの速さの7/2倍の出力周波数になる。また、Nが偶数であれば、従来の周波数逓倍器と比べて、最後のK番目の信号を固定するために必要な時間を十分に低減できる。例えば、K=4であれば、VCDLの第4信号が入力され、従来の周波数逓倍器において基準入力信号と比較される。しかし、VCDLの第8信号(Nに相当する)であれば、この第8信号が入力され、本発明のマルチプレクサを備えた周波数逓倍器において基準入力信号と比較される。次に、4つの信号D、D、D、および、Dが、N−Kマルチプレクサを介して逓倍器に入力される。その結果、VCDL出力の各段間遅延は、T×2/8となり、これは、K=4の場合と同じである。
本発明の周波数逓倍器は、N=8である場合に、コントローラを制御することにより、周波数逓倍率を8/2、7/2、6/2、5/2、または、4/2に変えられるように設計されている。以下の表3は、各周波数逓倍率に基づいて、周波数逓倍器に入力されたVCDLの出力信号と、位相検出器によって比較された出力信号の最後の1つとを示している。
Figure 0004051391
図13は、本発明の周波数逓倍器と遅延誤差修正器とを含んだ、DLLの高速クロック発振器を示すブロック図である。
上記DLLは、VCDLの出力と基準入力信号との位相を調整するために、400MHzの基準入力信号に基づいて、VCDLの電圧を調整する。位相補償器470は、VCDLの各段の遅延の程度を均等にし、VCDLの静的位相誤差を平均するために用いられる。その結果、VCDLの各段でのジッタは、1/4に低減される。誤差が低減されたこれらの信号は、N−Kマルチプレクサ480に入力され、次に、調整されて、コントローラの制御により、周波数逓倍器に入力される。本発明の周波数逓倍器は、N=8である場合、周波数逓倍率が4、3.5、3、2.5、または、2である出力周波数を供給できる。したがって、上記周波数逓倍器は、広範な周波数範囲において動作でき、その誤差は、逓倍率4に相当する最も速いクロックで15psと小さい。
〔産業上の利用可能性〕
以上の記載から分かるように、本発明は、電圧制御遅延線の信号が周波数逓倍器に入力される前にこの信号の内部ノードを選択的に予備充電および予備放電することにより高速で動作できる、周波数逓倍器を提示している。また、この周波数逓倍器を、デジタル回路によって実行できる簡単で使いやすく設計された位相補間器を用いることにより、小型化できる。さらに、周波数逓倍器は、N−Kマルチプレクサを用いて周波数逓倍率を広範囲で制御できる。
本発明の好ましい実施形態を例証として開示してきたが、当業者は、特許請求の範囲に開示したような発明の範囲および精神から離れずに、様々な変型、付加、および、置き換えが可能であることを理解するであろう。
PLLの高速クロック発振器の構成を示す、ブロック図である。 DLLの高速クロック発振器の構成を示す、ブロック図である。 PLLにおいてそれぞれ累積されたジッタを示す図である。 DLLにおいてそれぞれ累積されたジッタを示す図である。 本発明の周波数逓倍器を示す回路図である。 本発明の周波数逓倍器による周波数の逓倍を示すタイムチャートである。 周波数逓倍率に基づいて各伝達ゲートの動作を制御するために放電回路または充電回路に備えられた、伝達ゲート制御回路の詳細な回路図である。 放電回路を示す、詳細な回路図である。 充電回路を示す、詳細な回路図である。 本発明の周波数逓倍器が1.6GHzで動作する際の、上記周波数逓倍器のシミュレーション結果を示すグラフである。 遅延線間誤差のゆえに生じる高速クロック発振器の誤差を示す図である。 静的位相誤差のゆえに生じる高速クロック発振器の誤差を示す図である。 本発明の周波数逓倍器に入力信号を供給するVCDLの分岐遅延線の全てを接続し、かつ、段間誤差を平均するために用いられる、位相補償器の実施形態を示す回路図である。 DLLおよびN−Kマルチプレクサを用いることにより周波数逓倍率を広範囲で制御できるダイナミック周波数逓倍器を示すブロック図である。 本発明の周波数逓倍器と遅延誤差訂正器とを含んだDLLの高速クロック発振器を示すブロック図である。

Claims (10)

  1. 第1共通ノードと第2共通ノードとの間に並列に接続され、各々が、電圧制御遅延線からの複数の入力信号の1つに応じて、上記第1ノードおよび第2ノードでの電圧のレベルを調整する複数の電圧調整器と、
    フィードバック信号に応じて第1ノードを充電または第2ノードを放電するための入力バッファと、
    上記出力ノードでの電圧レベルを調整し、周波数が逓倍されたクロック信号と出力ノードの電圧レベルに対応した上記フィードバック信号とを出力するための、第1ノードまたは第2ノードの電圧レベルによって駆動される出力バッファと、
    上記電圧制御遅延線からの上記複数の入力信号の各々の立ち上がりエッジが入力される前に第1ノードを放電するための、第1ノードに接続された放電回路と、
    上記電圧制御遅延線からの入力信号の各々の立ち上がりエッジが入力される前に第2ノードを充電するための、第2ノードに接続された充電回路とを含んでいる周波数逓倍器。
  2. 上記複数の電圧調整器の各々が、
    上記電圧制御遅延線からの対応する入力信号を所定時間、遅延させるために直列に接続された複数のインバータと、
    上記第1ノードに接続された第1端子と、インバータによって遅延された信号を受信するためのゲート端子とを有し、上記ゲート端子で受信された遅延された信号によって駆動される、第1Nチャネル金属酸化物半導体(NMOS)トランジスタと、
    上記第1NMOSトランジスタの第2端子に接続された第1端子、第2ノードに接続された第2端子、および、電圧制御遅延線からの対応する入力信号を受信するためのゲート端子を備え、ゲート端子で受信された対応する入力信号によって駆動される、第2NMOSトランジスタとを含んでいる請求項1に記載の周波数逓倍器。
  3. 上記入力バッファが、
    電源ノイズの影響を受けないように調整された電圧に接続された第1端子、第1ノードに接続された第2端子、および、出力バッファからフィードバック信号を受信するためのゲート端子を備え、上記ゲート端子で受信されたフィードバック信号に応じて第1ノードの電圧レベルを調整する、PMOSトランジスタと、
    上記第2ノードに接続された第1端子、アース端子に接続された第2端子、および、出力バッファからフィードバック信号を受信するためのゲート端子を備え、上記ゲート端子で受信されたフィードバック信号に応じて第2ノードの電圧レベルを調整する、NMOSトランジスタとを含んでいる請求項1に記載の周波数逓倍器。
  4. 上記出力バッファが、
    電源ノイズの影響を受けないように調整された電圧が供給される第1端子、出力ノードに接続された第2端子、および、第1ノードでの電圧を受信するためのゲート端子を備え、上記ゲート端子で受信された電圧のレベルによって駆動されることにより、出力ノードの電圧レベルを調整する、PMOSトランジスタと、
    上記出力ノードに接続された第1端子、アース端子に接続された第2端子、および、第2ノードでの電圧を受信するためのゲート端子を備え、上記ゲート端子で受信された電圧のレベルによって駆動されることにより、上記出力ノードの電圧レベルを調整する、NMOSトランジスタと、
    上記出力ノードからの出力信号を所定の時間、遅延させ、遅延した信号をフィードバック信号として供給するための、出力ノードに直列に接続された複数の第1インバータを含むフィードバック信号出力段と、
    上記出力ノードからの出力信号を所定の時間、遅延させ、遅延した信号を周波数が逓倍されたクロック信号として供給するための、出力ノードに直列に接続された複数の第2インバータを含んだクロック信号出力段とを含んでいる請求項1に記載の周波数逓倍器。
  5. 上記放電回路が、周波数逓倍率に応じて選択的にON状態になる複数の伝達ゲートを含んでいる請求項1に記載の周波数逓倍器。
  6. 上記放電回路が、さらに、
    上記周波数逓倍率に対応するビット値に関する論理演算を実行するための、第1NANDゲートと、
    上記複数の伝達ゲートのうち1番目の伝達ゲートをON状態にするために、第1NANDゲートからの出力信号を反転させるための、第1インバータと、
    上記周波数逓倍率に対応するビット値のうち少なくとも2つに関する論理演算を実行するための、第2NANDゲートと、
    上記複数の伝達ゲートのうち2番目の伝達ゲートをON状態にするために、第2NANDゲートからの出力信号を反転させるための、第2インバータと、
    上記周波数逓倍率に対応するビット値のうち選択された1つのビット値を反転させるための、第3インバータと、
    上記複数の伝達ゲートのうちの3番目の伝達ゲートをON状態にするために、第3インバータからの出力信号を反転させるための、第4インバータと、を含んでいる請求項5に記載の周波数逓倍器。
  7. 上記充電回路が、周波数逓倍率に応じて選択的にON状態になる複数の伝達ゲートを含んでいる請求項1に記載の周波数逓倍器。
  8. 上記充電回路が、さらに、
    上記周波数逓倍率に対応するビット値に関する論理演算を実行するための、第1NANDゲートと、
    上記複数の伝達ゲートのうちの1番目の伝達ゲートをON状態にするために、第1NANDゲートからの出力信号を反転させるための、第1インバータと、
    上記周波数逓倍率に対応するビット値の少なくとも2つに関する論理演算を実行するための、第2NANDゲートと、
    上記複数の伝達ゲートのうちの2番目の伝達ゲートをON状態にするために、第2NANDゲートからの出力信号を反転させるための、第2インバータと、
    上記周波数逓倍率に対応するビット値のうちの選択された1つのビット値を反転させるための、第3インバータと、
    上記複数の伝達ゲートのうちの3番目の伝達ゲートをON状態にするために、第3インバータからの出力信号を反転させるための、第4インバータと、を含んでいる請求項7に記載の周波数逓倍器。
  9. さらに、上記電圧制御遅延線からの第1の数を有する入力信号を第2の数を有する出力信号に多重化するマルチプレクサを含んでおり、
    上記マルチプレクサは、上記複数の出力信号のうちの最後の出力信号が基準入力信号と比較されるように、上記最後の出力信号を位相検出器にフィードバックする請求項1に記載の周波数逓倍器。
  10. さらに、第1インバータの対を複数含み、各対は、電圧制御遅延線からの入力信号のうち対応する1つの入力信号の分岐信号を受信するためのものである第1位相補償段と、
    第2インバータの対を複数含み、各対は、第1位相補間段からの複数の第1補償信号のうち対応する1つの第1補償信号の分岐信号を受信するためのものであり、第2位相補償段とを含んでおり、
    上記第1位相補償段は、上記複数の第1インバータのうちの隣り合う第1インバータ同士の出力信号を結合し、これにより、電圧制御遅延線の対応する分岐遅延線の遅延誤差を補償する複数の第1補償信号を生成させ、
    上記第2位相補償段は、上記複数の第2インバータのうちの隣り合う第2インバータ同士の出力信号を結合し、これにより、上記複数の第1補償信号のうち対応する1つの遅延誤差を補償する複数の第2補償信号を生成させる請求項1または9に記載の周波数逓倍器。
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