JP2007006368A - A/d変換回路 - Google Patents

A/d変換回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2007006368A
JP2007006368A JP2005186850A JP2005186850A JP2007006368A JP 2007006368 A JP2007006368 A JP 2007006368A JP 2005186850 A JP2005186850 A JP 2005186850A JP 2005186850 A JP2005186850 A JP 2005186850A JP 2007006368 A JP2007006368 A JP 2007006368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
delay
pulse
transistor
conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005186850A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamoto Watanabe
高元 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005186850A priority Critical patent/JP2007006368A/ja
Priority to US11/442,127 priority patent/US7248197B2/en
Priority to DE102006028344A priority patent/DE102006028344A1/de
Publication of JP2007006368A publication Critical patent/JP2007006368A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • H03M1/0602Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of deviations from the desired transfer characteristic
    • H03M1/0612Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of deviations from the desired transfer characteristic over the full range of the converter, e.g. for correcting differential non-linearity
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/20Increasing resolution using an n bit system to obtain n + m bits
    • H03M1/202Increasing resolution using an n bit system to obtain n + m bits by interpolation
    • H03M1/207Increasing resolution using an n bit system to obtain n + m bits by interpolation using a digital interpolation circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/14Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit
    • H03M1/145Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit the steps being performed sequentially in series-connected stages
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/50Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval
    • H03M1/502Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval using tapped delay lines
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/60Analogue/digital converters with intermediate conversion to frequency of pulses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 CMOS製造プロセスの微細化に伴って相対的に増大する加工誤差や微細ゴミの影響を抑制し、特性の安定したTAD方式のA/D変換回路を提供する。
【解決手段】 パルス遅延回路を構成するトランジスタ(図2(a)参照)は、ラッチ&エンコーダ12を構成するトランジスタ(図2(b)参照)と比較して、トランジスタ長(ゲートGp,Gnのパターン幅)Lを2倍(設計ルールの最小線幅の2倍)、トランジスタ幅も約2倍に設計する。但し、配線パターンとの接続点となるコンタクトウィンドCoは、いずれの回路でも最小線幅で形成し、このコンタクトウィンドCoのサイズにより大きさが規定されるドレインDp,DnやソースSp,Snのパターン幅(トランジスタ長Lに沿った方向の幅)は、必要最小限の大きさとなるように設計する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体集積回路として構成されるTAD方式のA/D変換回路に関する。
従来より、全ての部分がデジタル回路により構成されたTAD方式のA/D変換回路が各種提案されている。
その一つとして、アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを複数段直列接続したストレートディレイラインからなるパルス遅延回路を用いて構成され、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置に基づいて、予め設定された測定時間の間にパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データを、A/D変換データとして出力するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、回路規模を削減するため、ストレートディレイラインからなるパルス遅延回路の代わりに、遅延ユニットを複数段リング状に接続したリングディレイラインからなるパルス遅延回路と、パルス遅延回路を周回するパルス信号の周回数をカウントする周回数カウンタと用いて構成され、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置と周回数カウンタでのカウント値に基づいて、予め設定された測定時間の間にパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データを、A/D変換データとして出力するものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
更に、特許文献1に記載のA/D変換回路を前提として、遅延ユニットの遅延時間の1/n(nは2以上の整数)ずつ長さの異なる測定時間の間に、パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをそれぞれ生成するn個のパルス位置数値化回路を用いて構成され、これら各パルス位置数値化回路にて得られた数値データを加算した結果をA/D変換データとして出力することにより、高速化,高分解能化を図ったものも知られている(例えば、特許文献3参照。)。
これらTAD方式のA/D変換回路は、従来のA/D変換回路において必要不可欠なオペアンプ,抵抗,容量等といった微小アナログ電圧信号を扱うアナログ回路を全く必要とせず、安価なCMOSデジタル回路IC製造技術だけを用いて容易に製造することができる。
また、CMOSデジタル回路の製造プロセス(微細加工技術)における設計ルールは、現在トランジスタ最小寸法(最小線幅等)が0.1μm(100nm)を切り、90nmから65nm、更に45nmとなっている。今後更に微細化は進み、近い将来には30nm以下も可能となるものと見込まれている。そして、上述したように全てがデジタル回路で構成されたTAD方式のA/D変換回路は、このような最先端のCMOS製造プロセスの適用が構造的に可能である。
また、論理演算(AND、OR等の論理回路動作)を行なうデジタル回路は、「0」と「1」のみを扱うスイッチング動作が要求され、「0.2」とか「0.35」というような中間レベルの精度を出す必要はない。従って、デジタル回路では、加工誤差(エッチング加工バラツキ,マスクずれ等)や微細ゴミの影響により、トランジスタの仕上がりサイズ(ゲート等のパターン面積)にばらつきが生じて、トランジスタ毎の駆動能力に多少の差が生じたとしても、製品として問題なく使用することができる。このため、デジタル回路を扱うCMOS製造プロセスでは、上述した最先端の技術であっても、アナログ回路を扱う製造プロセスと比較して、許容される加工誤差等が大きいのが一般的である。
なお、加工誤差や微細ゴミは、設計ルールが微細化される割合に比例して、小さくなるものではないため、これら加工誤差や微細ゴミが、トランジスタの仕上がりサイズ(ひいては駆動能力)に与える影響は、設計ルールが微細化するほど相対的に大きくなり、特に、0.35μm設計ルールの次に来る0.18μm未満の設計ルールでは、その影響は無視できないほどに大きい。
ここで、図13は、(a)がPチャネルトランジスタ(FET)とNチャネルトランジスタ(FET)とからなるCMOSインバータゲート回路のパターンを示したパターン図、(b)がPチャネルトランジスタの部分の拡大図、(c)が(b)に対して、トランジスタ幅W及びトランジスタ長(ゲートGのパターン幅)Lを1/2サイズにして示した説明図である。
図13に示すように、ゲートGのパターンが加工誤差によって一部欠けた場合、その欠損部分によって、ゲートGの全有効面積(ドレインD,ソースSに挟まれた領域)が減少する割合は、プロセスが微細化してトランジスタサイズ(トランジスタ幅Wやトランジスタ長L)が小さくなるほど、大きなものとなり、その結果、トランジスタの特性、特に駆動能力に大きな影響を与えることになる。
特開平5−259907号公報 特開2004−7835号公報 特開2004−357030号公報
ところで、TAD方式A/D変換回路を安定に動作させるには、図14(a)に示すように、パルス遅延回路を構成する全ての遅延ユニットでの遅延を均一にして、パルスを均等な速度で遅延伝播させる必要がある。なお、図14は、パルス遅延回路にパルス信号を入力した場合における各遅延ユニットの出力の変化を模式的に示した説明図であり、図中の(k)はk段目の遅延ユニットの出力であることを示す。
しかし、加工誤差や微細ゴミの影響で、遅延ユニットを構成する各トランジスタの駆動能力に微妙な差が生じると、図14(b)に示すように、各遅延ユニットの遅延時間にばらつきが生じ、A/D変換データの分解能(1LSBに対応する入力電圧幅)のバラツキ、即ち、微分非直線性誤差(DNL)が大きくなってしまうという問題があった。
また特に、特許文献2に記載のA/D変換回路では、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置を特定するタイミングと、周回数カウンタでのカウント値をラッチするタイミングとは、A/D変換データの上位ビット(カウンタ出力データ)と下位ビット(パルス遅延位置データ)とのマッチングを保つために同時である必要があり、通常、同一のタイミング信号を用いて動作するように構成されている。
また、周回数カウンタは、通常、ビット間の動作遅延のない同期式カウンタで構成され、その同期式カウンタからなる周回数カウンタは、出力データ(カウント値)のビット数が増加するほど、クロックラインの負荷容量が増大する。この負荷容量は、周回数カウンタの動作を遅延させる要因となる。
そして、このような遅延が存在すると、上記タイミング信号によってパルス信号位置の特定が行われる前に、パルス遅延回路(通常、最終段の遅延ユニット)から周回数カウンタを駆動する動作クロックが出力されているにも関わらず、その動作クロックに従って周回数カウンタがカウントアップ動作をする前に、上記タイミング信号によってカウント値のラッチが行われてしまい、A/D変換データの上位ビットと下位ビットとのマッチングがとれなくなってしまう場合がある。
このため、動作クロックの供給元となる遅延ユニットの駆動能力を補うために、動作クロックの供給ラインに駆動用バッファ回路を挿入すると共に、この駆動用バッファ回路によって動作クロックが遅延する分だけ周回数カウンタのカウント値をラッチするラッチ回路の動作も遅延するように、そのラッチ回路へのタイミング信号の供給ラインにも遅延用バッファ回路を挿入することが行われている。つまり、駆動用バッファ回路と遅延用バッファ回路とは遅延を均一にする必要がある。
しかし、製造プロセスの微細化が進むことによって相対的に大きくなった加工誤差や微細ゴミの影響で、駆動用バッファ回路や遅延用バッファ回路を構成する各トランジスタの駆動能力に差が生じると、両バッファ回路間に遅延差が生じ、上述したように、A/D変換データの上位ビットと下位ビットとのマッチングがとれなくなってしまう場合があるという問題があった。
また、特許文献3に記載のA/D変換回路は、遅延ユニットでの遅延時間をTdとして、各パルス位置数値化回路の測定時間を、単位時間ΔT=Td/nずつ正確にずらす必要があり、そのために、単位時間ΔTずつ位相がシフトしたサンプリングクロックを発生させる必要がある。
このサンプリングクロックの発生には、共通の基準クロックが入力されるn個のインバータゲート回路を用い、各インバータゲート回路のトランジスタサイズを調整して、インバータゲート回路のスイッチング電圧レベル、即ち信号レベルの反転タイミングを微妙に変化させることにより、互いの位相が単位時間ΔTずつずれるようにされている。
つまり、このクロック発生回路も、製造プロセス微細化が進むことによって相対的に大きくなった加工誤差や微細ゴミの影響により、クロック発生回路を構成する各トランジスタの駆動能力に微妙な差が生じると、単位時間ΔTだけ正しく位相をシフト(遅延)させることができず、その結果、各パルス位置数値化回路の出力を加算することで生成されるA/D変換データの分解能のバラツキ、即ち、微分非直線性誤差が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、CMOS製造プロセスの微細化に伴って相対的に増大する加工誤差や微細ゴミの影響を抑制し、特性の安定したTAD方式のA/D変換回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、半導体集積回路として構成されるA/D変換回路であって、1又は複数のインバータゲート回路を直列接続してなり、アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを、複数段直列接続してなるパルス遅延回路を備えている。
そして、符号化回路が、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置に基づいて、予め設定された測定時間の間にパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをA/D変換データとして出力する。
但し、遅延を均一にすべき複数の回路素子を含んだ部分回路である定遅延部分回路が、その定遅延部分回路以外の回路を構成するトランジスタよりサイズの大きいトランジスタを用いて構成されている。
また、請求項2に記載の発明は、半導体集積回路として構成されるA/D変換回路であって、1又は複数のインバータゲート回路を直列接続してなり、アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを、複数段リング状に接続してなるパルス遅延回路と、そのパルス遅延回路をパルス信号が周回した回数をカウントする周回数カウンタとを備えている。
そして、符号化回路が、パルス遅延回路内でのパルス信号の位置、及び周回数カウンタのカウント値に基づいて、予め設定された測定時間の間にパルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをA/D変換データとして出力する。
但し、遅延を均一にすべき複数の回路素子を含んだ部分回路である定遅延部分回路が、その定遅延部分回路以外の回路を構成するトランジスタよりサイズの大きいトランジスタを用いて構成されている。
つまり、請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、定遅延部分回路を構成するトランジスタは、それ以外の回路を構成するトランジスタより、加工誤差や微細ゴミの影響を受けにくくなり、設計通りの特性を有したものとなる。その結果、トランジスタの駆動能力、ひいてはトランジスタを通過する信号の遅延時間を均一にすることができるため、特性の安定したA/D変換回路を得ることができ、また、製造時の歩留まりも向上させることができる。
なお、請求項2に記載のA/D変換回路において、周回数カウンタが、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの出力である遅延パルスの一つを動作クロックとして取り込む取込端に第1バッファ回路を備え、符号化回路が、周回数カウンタの出力をラッチするラッチ回路と、このラッチ回路を動作させるラッチパルスの取込端に設けられ、第1バッファ回路と同じ遅延を有する第2バッファ回路とを備えている場合、請求項3に記載のように、第1及び第2バッファ回路を定遅延部分回路とすることが望ましい。
この場合、第1バッファ回路を介して周回数カウンタに供給される動作クロックと、第2バッファ回路を介してラッチ回路に供給されるラッチパルスとのタイミングを精度良く一致させることができる。その結果、第1バッファ回路によって周回数カウンタの動作が遅延する分だけ、そのカウント値を取り込むラッチ回路の動作も、符号化回路の動作タイイングから遅延するため、ラッチ回路の出力から得られるA/D変換データの上位ビットと、符号化回路が生成するA/D変換データの下位ビットとの整合性を確保することができる。
また、請求項1〜3のいずれかに記載のA/D変換回路において、符号化回路が、遅延ユニットの遅延時間の1/n(nは2以上の整数)ずつ互いの位相が異なるn個のサンプリングクロックを発生させるクロック発生回路と、クロック発生回路が発生させたサンプリングクロックに従って、遅延ユニットの遅延時間の1/nずつ長さの異なるn種類の測定時間の間に前記パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをそれぞれ生成するn個のパルス位置数値化回路と、該パルス位置数値化回路にて得られた数値データを加算し、その加算結果を、A/D変換データとして出力する加算回路とを備えている場合、請求項4に記載のように、クロック発生回路を定遅延部分回路とすることが望ましい。
この場合、各パルス位置数値化回路の測定時間を、精度良く所望の長さ(遅延ユニットの遅延時間の1/nずつ異なった長さ)にすることができるため、各パルス位置数値回路にて得られた数値データを加算してなるA/D変換データの分解能のバラツキ、即ち微分非直線性誤差を小さく抑えることができる。
また、請求項1〜4のいずれかに記載のA/D変換回路では、請求項5に記載のように、パルス遅延回路を、定遅延部分回路とすることが望ましい。
この場合、パルス遅延回路を構成する多数の遅延ユニットのパルス遅延時間を、精度良く均一にすることができるため、A/D変換の分解能のバラツキ、即ち、微分非直線性誤差を小さく抑えることができる。
また、パルス遅延回路は、A/D変換回路全体(特に符号化回路)に対する面積比率が小さいため、パルス遅延回路のトランジスタサイズを大きくしても、A/D変換回路全体からみた面積増加は僅かであり、コンパクトな回路のままで良好なA/D変換特性(微分非直線性)を確保することができる。
ところで、CMOSデジタル回路では、デジタル動作安定化のためには、同一サイズのインバータゲート回路を用いて論理回路を構成し、インバータゲート回路のスイッチングレベルを同レベル化することが望まれる。
しかし、請求項5に記載のA/D変換回路のように、パルス遅延回路を構成するトランジスタ(ひいてはインバータゲート回路)のサイズを大きくした場合、このパルス遅延回路と符号化回路との間で、トランジスタのサイズ差(スイッチングレベル差)が大きいと、パルス遅延回路から遅延パルスを取り込む符号化回路の動作が不安定になる可能性がある。
そこで、このような場合には、請求項6に記載のように、符号化回路に、パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの出力である遅延パルスの取込端のそれぞれに第3バッファ回路を設け、この第3バッファ回路を定遅延部分回路とすることが望ましい。
但し、その第3バッファ回路を構成するトランジスタのサイズは、請求項7に記載のように、遅延ユニットを構成するトランジスタのサイズ以下であること、即ち、パルス遅延回路を構成するトランジスタのサイズと、符号化回路を構成するトランジスタのサイズとの中間の大きさであることが望ましい。
このような第3バッファ回路を設けることにより、パルス遅延回路と符号化回路との間のトランジスタのサイズ差,スイッチングレベル差を、段階的に吸収することができ、その結果、回路動作の安定性を確保することができる。
また、符号化回路が複数のパルス位置数値化回路を用いて構成されている場合、第3バッファ回路を設けることで、遅延バッファの駆動能力を補うことができるため、符号化回路だけでなく、パルス遅延回路の動作が不安定となることも防止できる。
なお、定遅延部分回路を構成するトランジスタのサイズは、請求項8に記載のように、トランジスタ幅及びトランジスタ長のうち少なくとも一方が、該定遅延部分回路以外の回路を構成するトランジスタのサイズの2倍以上であることが望ましい。
一方を2倍以上とした場合には、加工誤差や微細ゴミの影響を1/2以下に、また、両方を2倍以上とした場合は、加工誤差や微細ゴミの影響を1/4以下にすることができる。
なお、トランジスタ幅やトランジスタ長以外の部分、例えば、トランジスタの特性に直接影響を及ぼすことのないコンタクトウインド等は、定遅延部分回路であっても、必要最小限の大きさとする(設計ルールの最小サイズを適用する)ことが望ましい。
このように、コンタクトウィンドを必要最小限の大きさとした場合、トランジスタのソースやドレインのパターン面積をゲートのパターン面積に対して、相対的に小さくすることができる。その結果、トランジスタの駆動能力を低下させる原因の一つである負荷容量(ドレイン容量)が軽減され、トランジスタを高速動作させることができる。特にパルス遅延回路の動作速度が向上すると、A/D変換データの分解能が向上することになり、A/D変換回路を高性能化することができる。
また、特にトランジスタ幅のみを2倍以上にした場合は、トランジスタの駆動能力を確保することができるだけでなく、トランジスタ長(即ち、ゲート長)を小さくできるため、加工誤差や微細ゴミの影響を抑えつつ、更なるトランジスタの高速化を図ることができる。
但し、トランジスタ幅を大きくし過ぎると、ゲートパターンの持つ抵抗が無視できなくなり、トランジスタ幅の大きさに見合った駆動能力を引き出すことが困難となる。
そこで、請求項9に記載のように、定遅延部分回路を構成するトランジスタのゲート形状を櫛歯状とすることで、ゲートパターンが持つ抵抗の増大を抑制しつつ、ゲートパターンの面積やトランジスタの駆動能力を確保するように構成してもよい。
また、請求項10に記載のように、定遅延部分回路以外の回路を構成するトランジスタのサイズは、当該半導体集積回路の設計に適用する設計ルールで規定された最小サイズであることが望ましい。
この場合、半導体回路基板(ICチップ)上におけるA/D変換回路の専有面積を必要最小限の大きさとすることができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1(a)は、本発明が適用されたA/D変換回路1の全体構成図である。
A/D変換回路1は、図1(a)に示すように、パルス信号Pinを所定の遅延時間だけ遅延させて出力する遅延ユニットDUをM(Mは正整数)段縦続接続することにより構成されたパルス遅延回路10と、サンプリングクロックCKSの立ち上がりタイミングで、パルス遅延回路10内でのパルス信号Pinの到達位置を検出(ラッチ)し、その検出結果を、パルス信号Pinが通過した遅延ユニットDUが先頭から何段目にあるかを表す所定ビットのデジタルデータDTに変換して出力する符号化回路としてのラッチ&エンコーダ12とから構成されている。なお、図中において(1)(2)…で示す数値は、遅延ユニットDUの段数を示す。
また、パルス遅延回路10を構成する各遅延ユニットDUは、図1(b)に示すように、CMOSインバータゲート回路INVを2段直列接続してなり、入力信号を遅延させて出力するバッファ回路として構成されている。
そして、各遅延ユニットDUには、バッファ14等を介して、A/D変換対象となる入力電圧Vinが駆動電圧として印加されている。従って、各遅延ユニットDUの遅延時間は、入力電圧Vinの電圧レベルに対応した時間となり、サンプリングクロックCKSの一周期、即ちサンプリング周期(測定時間)TS内にパルス遅延回路10内でのパルス信号Pinが通過する遅延ユニットDUの段数は、入力電圧Vinの電圧レベルに比例したものとなる。
つまり、A/D変換回路1では、初段の遅延ユニットDUにパルス信号Pinを供給すると共に、このパルス信号Pinの入力後、サンプリング周期TSが経過した時点で立ち上がるサンプリングクロックCKSを供給すると、ラッチ&エンコーダ32からは、入力電圧Vinの電圧レベルを表すデジタルデータDTが出力される。
ところで、A/D変換回路1は、CMOS製造プロセスを使用して半導体基板(ICチップ)上の半導体集積回路として構成される。
但し、A/D変換回路1のうち、論理演算回路であるラッチ&エンコーダ12は、当該半導体集積回路に適用するCMOSデジタル回路設計ルールの最小サイズ(例えば最小線幅が90nm)で設計されたトランジスタを用いて構成され、また、各遅延ユニットDUでの遅延を均一にすべきパルス遅延回路10は、ラッチ&エンコーダ12を構成するトランジスタより、大きなサイズに設計されたトランジスタを用いて構成されている。
ここで、図2(a)は、パルス遅延回路10を構成する遅延ユニットDUのパターン、図2(b)は、ラッチ&エンコーダ12を構成するインバータゲート回路のパターンを示すパターン図である。なお、インバータゲート回路において、Pchトランジスタの方がNchトランジスタよりトランジスタ幅Wが長いのは、両トランジスタの駆動能力を揃えるためである。
図2に示すように、パルス遅延回路10を構成するトランジスタは、ラッチ&エンコーダ12を構成するトランジスタと比較して、トランジスタ長(ゲートGp,Gnのパターン幅)Lが2倍(最小線幅の2倍)とされていると共に、トランジスタ幅Wも約2倍とされ、高い駆動力が得られるように設計されている。但し、配線パターンとの接続点となるコンタクトウィンドCoのサイズは、いずれの回路10,12でも最小線幅で形成され、このコンタクトウィンドCoのサイズにより大きさが規定されるドレインDp,DnやソースSp,Snのパターン幅(トランジスタ長Lに沿った方向の幅)が、必要最小限の大きさとなるように設計されている。
このように構成されたA/D変換回路1では、パルス遅延回路10を構成するトランジスタのサイズが、他の部分(ラッチ&エンコーダ12)を構成するトランジスタのサイズより大きいため、製造時に加工誤差が生じたり微細ゴミが付着する等したとしても、パルス遅延回路10を構成するトランジスタでは、ゲートGpGnのパターン面積が設計値から外れてしまう割合が小さく、設計した所望の特性(駆動能力等)を得ることができる。
その結果、各遅延ユニットDUの遅延を精度よく均一に保たれるため、A/D変換データの分解能のバラツキ、即ち微分非直線製誤差(DNL)の小さい特性の安定したA/D変換回路1を提供することができ、更には、製造時の歩留まりも向上させることができる。
また、パルス遅延回路10は、ラッチ&エンコーダ12と比較して、A/D変換回路1全体の中で占める回路規模が小さいため、パルス遅延回路10を構成するトランジスタのサイズを大きくしても、A/D変換回路1全体から見れば、回路規模の増大を極めて小さく抑えることができる。
更に、パルス遅延回路10を構成するトランジスタであっても、トランジスタの特性に直接影響を及ぼすことのないコンタクトウインド等は、必要最小限の大きさとする(設計ルールの最小サイズを適用する)ことにより、ドレインDp,DnやソースSp,Snのパターン面積を、ゲートGp,Gnのパターン面積に対して相対的に小さくしている。その結果、トランジスタサイズが不必要に大きくなることを防止できるだけでなく、トランジスタの駆動能力を低下させる原因の一つであるドレイン容量(ドレインDp,Dnのパターン面積に比例)が軽減されるため、このトランジスタで構成された遅延ユニットDUの動作速度、ひいてはA/D変換データの分解能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、ラッチ&エンコーダ12が符号化回路、パルス遅延回路10が定遅延部分回路に相当する。
また、本実施形態では、パルス遅延回路10を構成するトランジスタのトランジスタ長L及びトランジスタ幅Wを大きくすることで、加工誤差や微細ゴミの影響を軽減するのに必要なゲートGp,Gnのパターン面積を確保したが、図3(a)に示すように、トランジスタ長L(ゲートGp,Gnのパターン幅)を最小線幅とし、ゲートGp,Gnのパターン形状を櫛波状に形成したトランジスタを用いてもよい。但し、図3(a)は、パルス遅延回路10を構成するインバータゲート回路のパターン、図3(b)は、ラッチ&エンコーダ12を構成するインバータゲート回路のパターンを示すパターン図である。
この場合、トランジスタの動作速度に大きな影響を与えるトランジスタ長(ゲートGp,Gnのパターン幅)Lを小さく保ってトランジスタの高速動作を確保しつつ、加工誤差や微細ゴミの影響を軽減するのに必要なゲートGp,Gnのパターン面積を確保することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図4は、本実施形態のA/D変換回路3の全体構成図である。
図4に示すように、A/D変換回路3は、パルス信号Pinを所定の遅延時間だけ遅延させて出力するM(=2a :aは正整数)個の遅延ユニットDUをリング状に連結することにより、パルス信号Pinを周回させることができるリングディレイライン(RDL)として構成されたパルス遅延回路30と、サンプリングクロックCKSの立ち上がりタイミングで、パルス遅延回路30内でのパルス信号Pinの到達位置を検出(ラッチ)し、その検出結果を、パルス信号Pinが通過した遅延ユニットDUが先頭から何段目にあるかを表すaビットのデジタルデータに変換して出力するラッチ&エンコーダ32とを備えている。
なお、パルス遅延回路30は、初段の遅延ユニットDUは、一方の入力端子を起動用端子とするアンドゲート回路にて構成され、初段以外の他の遅延ユニットDUは、第1実施形態のものと同様に構成されている。そして、初段の遅延ユニットDUの起動用端子とは異なるもう一つの入力端子と、最終段の遅延ユニットDUの出力端子とを接続することでリング状にされている。また、各遅延ユニットDUには、バッファ34等を介して、A/D変換対象となる入力電圧Vinが駆動電圧として印加されている。
また、A/D変換回路3は、動作クロックCKAに従ってカウント動作するb(bは正整数)ビットの同期式カウンタからなる周回数カウンタ36と、周回数カウンタ36によるカウント値をラッチパルスLPの立ち上がりタイミングでラッチするラッチ回路38と、パルス遅延回路30を構成する最終段の遅延ユニットDUの出力(周回クロック)CKCを入力とし、出力を動作クロックCKAとして周回数カウンタ36に供給する駆動用バッファ回路35と、サンプリングクロックCKSを入力とし、出力をラッチパルスLPとしてラッチ回路38に供給する遅延用バッファ回路37とを備えている。
なお、駆動用バッファ回路35は、CMOSインバータゲート回路を複数段直列接続してなり、その最終段のインバータゲート回路は、周回数カウンタ36のクロックラインの入力容量に対して十分な駆動能力を有する大きさに構成され、他のインバータゲート回路は、初段から最終段に向けて段階的に駆動能力が大きくなるように構成されている。
また、遅延用バッファ回路37は、駆動用バッファ回路35と同様に構成されており、駆動用バッファ回路35での遅延時間と遅延用バッファ回路37での遅延時間とが等しくなるようにされている。
このように構成されたA/D変換回路3では、ラッチ&エンコーダ32は、第1実施形態におけるラッチ&エンコーダ32と同様に動作する。周回数カウンタ36は、動作クロックCKAに従って、パルス遅延回路30内でのパルス信号Pinの周回回数をカウントし、ラッチ回路38は、ラッチパルスLPに従って、周回数カウンタ36のカウント値をラッチする。
また、周回数カウンタ36は、駆動用バッファ回路35を介して動作クロックCKAが供給されるため、周回数カウンタ36のビット数が多く、クロックラインの入力容量が大きい場合でも、安定した動作をする。
但し、周回数カウンタ36の動作は、動作クロックCKAが駆動用バッファ回路35にて遅延する分だけ、パルス遅延回路30が出力する周回クロックCKCのタイミングより遅れ、また、ラッチ回路38の動作も、ラッチパルスLPが遅延用バッファ回路37にて遅延する分だけ、サンプリングクロックCKSのタイミングより遅れる。
つまり、周回数カウンタ36の動作が遅れる分だけ、カウント値のラッチタイミングも遅らせることにより、ラッチ回路38がラッチパルスLPに従って周回数カウンタ36のカウント値をラッチするタイミングと、ラッチ&エンコーダ32が、サンプリングクロックCKSに従って、パルス遅延回路30からの遅延パルス(各遅延ユニットDUの出力)をラッチするタイミングとの整合がとれるようにされている。
そして、パルス信号Pinと、このパルス信号Pinの入力後、予め設定されたサンプリング周期TSが経過した時点で立ち上がるサンプリングクロックCKSとが入力されたA/D変換回路3は、ラッチ&エンコーダ32から出力されるaビットのデジタルデータを、入力電圧Vinの電圧レベルを表す下位ビットデータ、ラッチ回路38から出力されるbビットのカウント値を、入力電圧Vinの電圧レベルを表す上位ビットデータとするa+bビットのデジタルデータDTを出力する。
ところで、A/D変換回路3は、第1実施形態のものと同様に、CMOS製造プロセスを使用して半導体基板(ICチップ)上の半導体集積回路として構成される。
そして、A/D変換回路3のうち、ラッチ&エンコーダ32,周回数カウンタ36,ラッチ回路38は、当該半導体集積回路に適用するCMOSデジタル回路設計ルールの最小サイズで設計されたトランジスタを用いて構成されている。また、各遅延ユニットDUでの遅延を均一にすべきパルス遅延回路30、及び互いの遅延を同一にすべき駆動用バッファ回路35と遅延用バッファ回路37は、ラッチ&エンコーダ32,周回数カウンタ36,ラッチ回路38を構成するトランジスタより大きなサイズに設計されたトランジスタを用いて構成されている。
なお、パルス遅延回路30及び駆動用バッファ回路35,遅延用バッファ回路37に適用するトランジスタの具体的構成は、図2,3に示した第1実施形態の場合と同様である。
このように構成されたA/D変換回路3では、パルス遅延回路30としてリングディレイラインを使用し、パルス遅延回路30でのパルス信号Pinの周回数を周回数カウンタ36でカウントするようにされているため、パルス遅延回路30を構成する遅延ユニットDUの段数を大幅に削減でき、回路規模を削減することができる。
また、A/D変換回路3では、パルス遅延回路30,駆動用バッファ回路35,遅延用バッファ回路37を構成するトランジスタのサイズが、他の部分(ラッチ&エンコーダ32,周回数カウンタ36,ラッチ回路38)より大きいため、製造時に加工誤差が生じたり微細ゴミが付着する等したとしても、パルス遅延回路30,駆動用バッファ回路35,遅延用バッファ回路37を構成するトランジスタでは、ゲートのパターン面積が設計値から外れてしまう割合が小さく、設計した所望の特性を得ることができる。
その結果、各遅延ユニットDUの遅延が精度よく均一に保たれるため、A/D変換データの分解能のバラツキ、即ち微分非直線製誤差(DNL)の小さい特性の安定したA/D変換回路3を提供することができると共に、駆動用バッファ回路35と遅延用バッファ回路37の遅延も精度よく一致するため、A/D変換データの上位ビットと下位ビットとの整合性も確保することができ、更には、製造時の歩留まりも向上させることができる。
なお、本実施形態では、ラッチ&エンコーダ32及びラッチ回路38が符号化回路、駆動用バッファ回路35が第1バッファ回路、遅延用バッファ回路37が第2バッファ回路に相当する。また、パルス遅延回路30,駆動用バッファ回路35,遅延用バッファ回路37が定遅延部分回路に相当する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
図5は、第3実施形態のA/D変換回路5の全体構成図である。
図5に示すように、A/D変換回路5は、第1実施形態におけるパルス遅延回路10と全く同様に構成されたパルス遅延回路50を備えている。但し、遅延ユニットDUの数は、M=2m(mは正整数)個であるものとする。
また、A/D変換回路5は、第1実施形態におけるラッチ&エンコーダ12の代わりに、一定周期(周期Ts)の基準クロックCK0に基づいて、互いの位相が異なるn(本実施形態ではn=4)個のサンプリングクロックCK1〜CKnを発生させるクロック発生回路52と、基準クロックCK0及びクロック発生回路52が発生させるサンプリングクロックCK1〜CKnの一つによって決まる測定周期内にパルス遅延回路50内でパルス信号Pinが通過した遅延ユニットの段数を検出し、その検出結果を表すmビットの数値データDT1〜DTnを出力する4個のパルス位置数値化回路54と、これら各パルス位置数値化回路54から出力されるn個の数値データDT1〜DTnを加算することで「m+log2 n」ビットの数値データDTAを生成する加算回路56とを備えている。
このうち、クロック発生回路52は、図6(a)に示すように、基準クロックCK0を入力とする前段のインバータゲート回路INV0と、インバータゲート回路INV0の出力をそれぞれの入力とする後段のインバータゲート回路INV1〜INVnとからなり、遅延ユニットDUの遅延時間Tdをパルス位置数値化回路54の個数nで除算した単位時間をΔT(=Td/n)として、図6(b)に示すように、各インバータゲート回路INVi(i=1〜n)は、基準クロックCK0をi×ΔTだけ遅延させたサンプリングクロックCKiを発生させるように構成されている。
具体的には、図8に示すように、各サンプリングクロックCKiを出力する後段の各インバータゲート回路INViを構成するPチャネルトランジスタ(FET)及びnチャネルトランジスタ(FET)のゲート長Lp、Lnやトランジスタ幅Wp、Wn、即ち、トランジスタのサイズを調整することによって、図9に示すように、各インバータゲート回路INViの反転動作レベルを調整することで、所望の遅延量を実現している。
また、各パルス位置数値化回路54は、図6(b)に示すように、サンプリングクロックCK1と、いずれか一つのサンプリングクロックCKiとに基づき、サンプリングクロックCK1の立上がり(又は立下がり)エッジを数値化の共通開始タイミングt0として、その共通開始タイミングt0から、周期Tsを経過した以降の各サンプリングクロックCKiの立上がり(又は立下がり)エッジまでをサンプリング時間Tsi(=Ts+(i−1)×△T)として、そのサンプリング時間Tsi中にパルス遅延回路10内でパルス信号Pinが通過した遅延ユニットDUの段数を数値化して、その数値化結果DTiを加算回路56に入力する。
このため、各パルス位置数値化回路54では、入力電圧Vinが一定であっても、サンプリング時間Tsi(換言すれば分解能)の違いによって、それぞれ異なった数値データDT1〜DTnが得られることになる。
これは、サンプリング時間Tsiが単位時間ΔTずつずれていることにより、各パルス位置数値化回路54における入力電圧Vinから数値データDTi(i=1〜n)への変換特性が、図7に示すように、数値データDTi(i=1〜n)の1LSB当たりの電圧をVdとして、Vd/nずつシフトしたものとなることによる。
その結果、これら各パルス位置数値化回路54からの数値データDT1〜DTnを、加算回路56が加算することで得られる数値データをDTAは、入力電圧VinがVd/n増加する毎に1LSBずつ増加する特性を有したものとなる。
つまり、加算後の数値データDTAは、加算前の数値データDTiと比較して、電圧分解能及びダイナミックレンジがn倍向上し、換言すれば、加算によって増加するビット数(log2 n)分だけ高分解能となる。
ところで、A/D変換回路5は、第1及び第2実施形態のものと同様に、CMOS製造プロセスを使用して半導体基板(ICチップ)上の半導体集積回路として構成される。
そして、A/D変換回路5のうち、パルス位置数値化回路54,加算回路56は、当該半導体集積回路に適用するCMOSデジタル回路設計ルールの最小サイズで設計されたトランジスタを用いて構成されている。また、遅延ユニットDUでの遅延を均一にすべきパルス遅延回路50、及び各インバータゲート回路INV1〜INV4での遅延量を精度良く調整する必要のあるクロック発生回路52は、パルス位置数値化回路54及び加算回路56を構成するトランジスタより大きなサイズに設計されたトランジスタを用いて構成されている。
なお、パルス遅延回路50及びクロック発生回路52に適用するトランジスタの具体的構成は、図2,3に示した第1実施形態の場合と同様である。
このように構成されたA/D変換回路5では、n個のパルス位置数値化回路54にて同時にA/D変換を実行し、その結果を足し合わせてA/D変換データを得ることにより、高分解能化しているため、測定時間を増加させる必要がなく、短時間で高分解能のA/D変換データを得ることができる。
また、A/D変換回路5では、パルス遅延回路50及びクロック発生回路52を構成するトランジスタのサイズが、他の部分(パルス位置数値化回路54,加算回路56)より大きいため、製造時に加工誤差が生じたり微細ゴミが付着する等したとしても、パルス遅延回路50,クロック発生回路52を構成するトランジスタでは、ゲートのパターン面積等が設計値から外れてしまう割合が小さく、設計した所望の特性を得ることができる。
その結果、パルス遅延回路50を構成する各遅延ユニットDUの遅延が精度よく均一に保たれると共に、各パルス位置数値化回路54での測定時間が、精度良く単位時間ΔTずつずれた所望の長さとなる。従って、各パルス位置数値回路54にて得られた数値データを加算することで得られるA/D変換データの分解能のバラツキ、即ち微分非直線性誤差の小さい特性の安定したA/D変換回路5を提供することができ、更には、製造時の歩留まりも向上させることができる。
なお、本実施形態では、パルス遅延回路50,クロック発生回路52が定遅延部分回路に相当する。
また、本実施形態では、パルス位置数値化回路54の個数nを4個とした場合を図示したが、より多くのパルス位置数値化回路を設けてもよい。なお、本実施形態の説明では理解を助けるため、遅延ユニットDUの数をM=2m(mは正整数と)したが、Mは正の整数としても問題ない。同様にパルス位置数値化回路54の数であるnについても正の整数としてよい。Mとnを正整数としても上記説明と同様に高分解能化できることは明らかである。
[第4実施形態]
次に第4実施形態について説明する。
図10は、本実施形態のA/D変換回路1aの全体構成図である。
図10に示すように、A/D変換回路1aは、第1実施形態のA/D変換回路1において、パルス遅延回路10とラッチ&エンコーダ12との間に、遅延パルスの数と同数のインバータゲート回路INVからなる仲介バッファ回路11が設けられ、ラッチ&エンコーダ12が、パルス遅延回路10からの遅延パルスを、それぞれ仲介バッファ回路11を構成するインバータゲート回路INVを介して取り込むように構成されている以外は、第1実施形態のA/D変換回路1と全く同様に構成されている。
そして、A/D変換回路1aは、パルス遅延回路10に加えて仲介バッファ回路11も、ラッチ&エンコーダ12を構成するトランジスタより大きなサイズに設計されたトランジスタを用いて構成されている。
但し、仲介バッファ回路11のインバータゲート回路INVを構成するトランジスタのサイズは、パルス遅延回路10を構成するトランジスタ(更には、インバータゲート回路)のサイズと、ラッチ&エンコーダ12を構成するトランジスタ(更には、インバータゲート回路)のサイズとの中間の大きさにされている。
このように構成されたA/D変換回路1aにおいて、仲介バッファ回路11を構成するインバータゲート回路INVは、遅延パルスを供給するパルス遅延回路10と遅延パルスを取り込むラッチ&エンコーダ12とで、トランジスタのサイズが異なることに基づくインバータゲート回路のスイッチングレベルの差を、ドリフトを含めて軽減することになる。
その結果、動作条件(入力電圧Vinのスパン、動作温度)の変化やトランジスタ閾値電圧Vthのバラツキや変動等に関わらず、遅延パルスをほぼ一定の状態でラッチ&エンコーダ12に取り込むことができ、A/D変換回路1a全体の安定動作を確保することができる。
なお、本実施形態では、パルス遅延回路10,仲介バッファ回路11が定遅延部分回路に相当する。
また、本実施形態のA/D変換回路1aでは、第1実施形態のA/D変換回路1に仲介バッファ回路11を追加しているが、図11に示すA/D変換回路5aのように、複数のパルス位置数値化回路を有する第3実施形態のA/D変換回路5に、同様の仲介バッファ回路51を設けてもよい。
この場合、パルス位置数値化回路54の個数nが増加し、遅延パルスを供給する供給ラインの負荷容量が増大しても、駆動能力(サイズ)の大きなインバータゲート回路で構成した仲介バッファ回路51を設けることで、安定動作を確保することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、パルス遅延回路10,30,50を構成する遅延ユニットDUを、Pチャネルトランジスタ(FET)とNチャネルトランジスタ(FET)とからなるCMOSインバータゲート回路INVを2段直列接続することで構成し、入力電圧Vinを駆動電圧として各遅延ユニットDUに印加するものとして説明したが、図12(a)に示すように、遅延ユニットDUを構成する各CMOSインバータゲート回路INVに、駆動電流を外部から制御するための制御トランジスタ(FET)Trcが設けられている場合には、この制御トランジスタの制御端子(ゲート)に、制御信号として、入力電圧Vinを入力するようにしてもよい。
つまり、インバータINV等のゲート回路は、直流電源から供給される駆動電流によっても、その動作時間が変化することから、その駆動電流を入力電圧Vinに基づき制御するようにしても、上記と同様の効果を得ることができる。
また、この場合、入力電圧Vinの入力インピーダンスが高くなるため、バッファ14,34を省略することができる。
また、パルス遅延回路10,30,50を構成する遅延ユニットDUは、必ずしも2段のインバータゲート回路INVで実現する必要はなく、図12(b)に示すように、1段のインバータゲート回路INVで実現してもよいし、3段以上のインバータゲート回路INVで実現してもよい。
(a)は第1実施形態のA/D変換回路の全体構成図、(b)は遅延ユニットの詳細を示す回路図。 (a)は遅延ユニットのパターン図、(b)はインバータゲート回路のパターン図。 (a)は櫛波状のゲートを有するトランジスタで構成されたインバータゲート回路のパターン図、(b)は通常のインバータゲート回路のパターン図。 第2実施形態のA/D変換回路の全体構成図。 第3実施形態のA/D変換回路の全体構成図。 (a)はクロック発生回路を示す回路図、(b)はサンプリングクロック及びパルス位置数値化回路の動作を説明するためのタイミング図。 A/D変換特性を説明するためのグラフ。 クロック発生回路の詳細を示す回路図。 クロック発生回路の動作を説明するタイミング図。 第4実施形態のA/D変換回路の全体構成図。 変形例のA/D変換回路の全体構成図。 遅延ユニットの他の構成例を示す回路図。 加工誤差の影響を示すパターン図。 パルス遅延回路の動作を示すタイミング図。
符号の説明
1,1a,3,5,5a…A/D変換回路、10,30,50…パルス遅延回路、11…仲介バッファ回路、12,32…ラッチ&エンコーダ、14…バッファ、35…駆動用バッファ回路、36…周回数カウンタ、37…遅延用バッファ回路、38…ラッチ回路、51…仲介バッファ回路、52…クロック発生回路、54…パルス位置数値化回路、56…加算回路、DU…遅延ユニット、INV…インバータゲート回路。

Claims (10)

  1. 1又は複数のインバータゲート回路を直列接続してなり、アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを、複数段直列接続してなるパルス遅延回路と、
    該パルス遅延回路内での前記パルス信号の位置に基づいて、予め設定された測定時間の間に前記パルス信号が通過した前記遅延ユニットの段数に対応する数値データをA/D変換データとして出力する符号化回路と、
    を備え、半導体集積回路として構成されるA/D変換回路において、
    遅延を均一にすべき複数の回路素子を含んだ部分回路である定遅延部分回路が、該定遅延部分回路以外の回路を構成するトランジスタよりサイズの大きいトランジスタを用いて構成されていることを特徴とするA/D変換回路。
  2. 1又は複数のインバータゲート回路を直列接続してなり、アナログ入力信号の電圧レベルに応じた遅延時間でパルス信号を遅延させて出力する遅延ユニットを、複数段リング状に接続してなるパルス遅延回路と、
    前記パルス遅延回路を前記パルス信号が周回した回数をカウントする周回数カウンタと、
    前記パルス遅延回路内での前記パルス信号の位置、及び前記周回数カウンタのカウント値に基づいて、予め設定された測定時間の間に前記パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをA/D変換データとして出力する符号化回路と、
    を備え、半導体集積回路として形成されるA/D変換回路において、
    遅延を均一にすべき複数の回路素子を含んだ部分回路である定遅延部分回路が、該定遅延部分回路以外の回路を構成するトランジスタよりサイズの大きいトランジスタを用いて構成されていることを特徴とするA/D変換回路。
  3. 前記周回数カウンタは、
    前記パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの出力である遅延パルスの一つを動作クロックとして取り込む取込端に第1バッファ回路を備え、
    前記符号化回路は、
    前記周回数カウンタの出力をラッチするラッチ回路と、
    該ラッチ回路を動作させるラッチパルスの取込端に設けられ、前記第1バッファ回路と同じ遅延を有する第2バッファ回路と、
    を備え、
    前記第1及び第2バッファ回路を、前記定遅延部分回路としたことを特徴とする請求項2に記載のA/D変換回路。
  4. 前記符号化回路は、
    前記遅延ユニットの遅延時間の1/n(nは2以上の整数)ずつ互いの位相が異なるn個のサンプリングクロックを発生させるクロック発生回路と、
    該クロック発生回路が発生させたサンプリングクロックに従って、前記遅延ユニットの遅延時間の1/nずつ長さの異なるn種類の測定時間の間に前記パルス信号が通過した遅延ユニットの段数に対応する数値データをそれぞれ生成するn個のパルス位置数値化回路と、
    該パルス位置数値化回路にて得られた数値データを加算し、その加算結果を、A/D変換データとして出力する加算回路と、
    を備え、
    前記クロック発生回路を、前記定遅延部分回路としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のA/D変換回路。
  5. 前記パルス遅延回路を、前記定遅延部分回路としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のA/D変換回路。
  6. 前記符号化回路は、前記パルス遅延回路を構成する各遅延ユニットの出力である遅延パルスの取込端のそれぞれに第3バッファ回路を有し、
    該第3バッファ回路を、前記定遅延部分回路としたことを特徴とする請求項5のいずれかに記載のA/D変換回路。
  7. 前記第3バッファ回路を構成するトランジスタのサイズは、前記遅延ユニットを構成するトランジスタのサイズ以下であることを特徴とする請求項6に記載のA/D変換回路。
  8. 前記定遅延部分回路を構成するトランジスタのサイズは、トランジスタ幅及びトランジスタ長のうち少なくとも一方が、該定遅延部分回路以外の回路を構成するトランジスタのサイズの2倍以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のA/D変換回路。
  9. 前記定遅延部分回路を構成するトランジスタのゲート形状を、櫛歯状としたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のA/D変換回路。
  10. 前記定遅延部分回路以外の回路を構成するトランジスタのサイズは、当該半導体集積回路の設計に適用する設計ルールで規定された最小サイズであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のA/D変換回路。
JP2005186850A 2005-06-27 2005-06-27 A/d変換回路 Pending JP2007006368A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005186850A JP2007006368A (ja) 2005-06-27 2005-06-27 A/d変換回路
US11/442,127 US7248197B2 (en) 2005-06-27 2006-05-30 A/D converter that is implemented using only digital circuit components and digital signal processing
DE102006028344A DE102006028344A1 (de) 2005-06-27 2006-06-20 A/D-Wandler, implementiert unter alleiniger Verwendung digitaler Schaltkreiskomponenten und digitaler Signalverarbeitung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005186850A JP2007006368A (ja) 2005-06-27 2005-06-27 A/d変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007006368A true JP2007006368A (ja) 2007-01-11

Family

ID=37545220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005186850A Pending JP2007006368A (ja) 2005-06-27 2005-06-27 A/d変換回路

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7248197B2 (ja)
JP (1) JP2007006368A (ja)
DE (1) DE102006028344A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007312288A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Denso Corp A/d変換回路
DE102008059120A1 (de) 2007-11-28 2009-06-10 Denso Corporation, Kariya Verfahren zur Steuerung einer Verzögerungszeit einer Impulsverzögerungsschaltung und Impulsverzögerungsschaltung zur Anwendung eines solchen Verfahrens
US7932848B2 (en) 2008-12-12 2011-04-26 Denso Corporation Pulse delay circuit and A/D converter including same

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7439888B2 (en) * 2005-08-31 2008-10-21 Texas Instruments Incorporated Method for digitally representing an integral non-linearity response for a device
JP2009272858A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Olympus Corp A/d変換回路
JP5201041B2 (ja) * 2009-03-19 2013-06-05 株式会社デンソー パルス遅延回路の構成方法
JP5372667B2 (ja) * 2009-09-01 2013-12-18 オリンパス株式会社 Ad変換器および固体撮像装置
KR101086877B1 (ko) * 2010-02-25 2011-11-25 주식회사 하이닉스반도체 반도체 장치
JP5478304B2 (ja) * 2010-03-15 2014-04-23 オリンパス株式会社 A/d変換回路
JP6085523B2 (ja) * 2013-05-30 2017-02-22 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置及び半導体装置の動作方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0645888A (ja) * 1992-07-23 1994-02-18 Nec Corp 遅延回路
JP2001210718A (ja) * 2000-01-26 2001-08-03 Nec Corp 半導体集積回路及びその設計方法
JP2001332088A (ja) * 2000-03-13 2001-11-30 Nec Corp ワンショット信号発生回路
JP2004007385A (ja) * 2002-04-24 2004-01-08 Denso Corp A/d変換方法及び装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3064644B2 (ja) 1992-03-16 2000-07-12 株式会社デンソー A/d変換回路
JP2929888B2 (ja) * 1993-03-26 1999-08-03 株式会社デンソー パルス位相差符号化回路
US5828717A (en) * 1995-03-28 1998-10-27 Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. Time counting circuit and counter circuit
KR100454197B1 (ko) * 1996-03-08 2005-02-23 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 시간계수회로및펄스신호생성방법
JP3960267B2 (ja) 2003-05-29 2007-08-15 株式会社デンソー A/d変換方法及び装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0645888A (ja) * 1992-07-23 1994-02-18 Nec Corp 遅延回路
JP2001210718A (ja) * 2000-01-26 2001-08-03 Nec Corp 半導体集積回路及びその設計方法
JP2001332088A (ja) * 2000-03-13 2001-11-30 Nec Corp ワンショット信号発生回路
JP2004007385A (ja) * 2002-04-24 2004-01-08 Denso Corp A/d変換方法及び装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007312288A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Denso Corp A/d変換回路
JP4702179B2 (ja) * 2006-05-22 2011-06-15 株式会社デンソー A/d変換回路
DE102008059120A1 (de) 2007-11-28 2009-06-10 Denso Corporation, Kariya Verfahren zur Steuerung einer Verzögerungszeit einer Impulsverzögerungsschaltung und Impulsverzögerungsschaltung zur Anwendung eines solchen Verfahrens
JP2009135568A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Denso Corp パルス遅延回路及びその駆動方法、ad変換回路、時間測定回路
US7741986B2 (en) 2007-11-28 2010-06-22 Denso Corporation Method for controlling delay time of pulse delay circuit and pulse delay circuit thereof
US7932848B2 (en) 2008-12-12 2011-04-26 Denso Corporation Pulse delay circuit and A/D converter including same

Also Published As

Publication number Publication date
US7248197B2 (en) 2007-07-24
DE102006028344A1 (de) 2007-01-04
US20060290555A1 (en) 2006-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007006368A (ja) A/d変換回路
JP4702179B2 (ja) A/d変換回路
KR100361944B1 (ko) 주파수 체배 회로
JP4725418B2 (ja) 時間計測回路
JP4442508B2 (ja) A/d変換装置
JP4650242B2 (ja) A/d変換回路
JP2003032113A (ja) A/d変換方法及び装置
JP2007104475A (ja) A/d変換方法及び装置
JPH0974339A (ja) クロック発生回路、pll回路及び半導体装置、並びにクロック発生回路の単位遅延素子接続段数算出方法
JP4645734B2 (ja) パルス遅延回路およびa/d変換回路
KR20000017243A (ko) 펄스폭 변조 파형 발생 회로
EP1995874A1 (en) A/D converter circuit and A/D conversion method
JP4921329B2 (ja) A/d変換回路
JP2018182561A (ja) 数値化装置
JP2005160093A (ja) 制御電流に従う発振信号の生成方法および装置
JP3183494B2 (ja) タイミング信号発生回路
JP5891811B2 (ja) 全差動増幅回路、コンパレーター回路、a/d変換回路、及び電子機器
Jansson et al. CMOS technology scaling advantages in time domain signal processing
US20230093133A1 (en) Analog-to-digital converter
TWI760191B (zh) 時間至數位轉換器
KR100186343B1 (ko) 전압 비교회로
JPH08293780A (ja) 出力バッファ回路
JP4614785B2 (ja) 遅延時間評価回路および方法
JPH07264020A (ja) 内部クロック生成回路
JP2013168876A (ja) 時間間隔変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090915

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100816

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100825

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20101029