JP4614785B2 - 遅延時間評価回路および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路における遅延時間評価回路および方法に関し、特に、1段〜数段程度のゲート回路の遅延時間を評価することが可能な遅延時間評価回路および方法に関する。
近年、半導体集積回路の動作速度の高速化に伴い、半導体チップ上に形成されるゲート回路などの遅延時間を正確に評価できることが求められている。特に最近では、1段〜数段程度のゲート回路の遅延時間を正確に評価できることが望まれている。
図8は、リングオシレータを用いた従来の遅延時間評価回路の一例を示す図である。
この図8に示す遅延時間評価回路は、複数段のゲート回路からなる被評価回路110が信号経路上に設けられたリングオシレータ120と、その発振信号をN分周するN分周器130とを具備する。このような構成では、リングオシレータの発振信号をN分周した出力信号の周波数をテスタなどで測定し、その測定値を基に被評価回路110の遅延時間を求めることができる。しかし、このような方法では、被評価回路110のゲート段数が最低でも10段程度ないと正確な遅延時間を測定できず、1段分のゲート回路の遅延時間は平均値として求めるしかなかった。
このような問題に対して、評価対象のゲート回路をDLL(Delay Locked Loop)のループに組み込み、DLL内の可変遅延回路の制御電圧をゲート回路の遅延時間に換算することで、1段分のゲート回路の遅延時間測定を可能とした遅延時間評価回路が提案されている。
図9は、1段分のゲート回路の遅延時間測定が可能な遅延時間評価回路の構成例を示す図である。
この図9に示す遅延時間評価回路は、遅延クロック信号DCLKを出力するためのDLL200と、被評価回路の遅延時間の電圧換算値を出力するDLL300とから構成されている。DLL200は、参照クロック信号REFCLKを遅延させる可変遅延回路210を含み、可変遅延回路210は、制御電圧Vd1により遅延量が制御される複数段の遅延素子からなる。そして、可変遅延回路210の遅延量は、その出力クロック信号OUT1の位相が参照クロック信号REFCLKと一致するように制御される。
また、可変遅延回路210の複数の遅延段からは、遅延クロック信号DCLKをスイッチ220に出力できるようになっており、スイッチ220を切り替えることにより、遅延段の段数に応じて参照クロック信号REFCLKを遅延させた遅延クロック信号DCLKが出力される。
DLL300は、位相比較回路310、電圧レギュレータ320、可変遅延回路330および被評価回路340を具備する。位相比較回路310は、このDLL300の出力クロック信号OUT2と参照クロック信号REFCLKとの位相を比較し、電圧レギュレータ320は、その比較結果に応じて可変遅延回路330の制御電圧Vd2を出力する。可変遅延回路330は、スイッチ220からの遅延クロック信号DCLKを制御電圧Vd2に応じて遅延させる。被評価回路340は、接続段数を変えることが可能な複数段のゲート回路を備え、可変遅延回路330の出力クロック信号に応じて動作し、出力クロック信号OUT2を出力する。
このDLL300では、出力クロック信号OUT2の位相が参照クロック信号REFCLKと一致するように、可変遅延回路330の制御電圧Vd2が調整される。また、スイッチ220を固定した場合、可変遅延回路330と被評価回路340による信号遅延時間の合計は常に一定となるので、被評価回路340のゲート回路の段数を変化させたときの可変遅延回路330の制御電圧Vd2の変化量を、被評価回路340での遅延時間の変化量に換算することができ、1段〜数段分のゲート回路の遅延量を高精度に測定できる。
なお、上記に関連する従来技術として、被測定回路を含む被測定回路パスと、このパスから被測定回路をバイパスした構成のダミー回路パスとを備え、両回路パスの出力信号の位相差を基に可変遅延回路を制御して各回路パスへの入力信号の位相を揃えるようにして、各回路パスにおける遅延時間の差分より被測定回路の遅延時間を求めることが可能な遅延時間測定装置があった(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−264397号公報(段落番号〔0041〕〜〔0055〕、図1)
しかし、図9に示した遅延時間評価回路を、被評価回路340を含む半導体集積回路に設けた場合に、DLL300の電圧レギュレータ320に設けられるループフィルタの実装面積が大きく、回路全体の面積が増大してしまうという問題があった。特に、この構成の遅延時間評価回路では、遅延クロックDCLKを発生するDLL200を共用して複数のDLL300を設け、多数のゲート回路の遅延時間を測定することが可能であるが、この場合にはDLL300の数だけループフィルタが設けられるので、回路面積に与える影響が大きくなる。
また、上記の遅延時間評価回路で高精度の測定を行うためには、実際には例えば、DLL300の回路配置などに応じて制御電圧Vd2が変化することを防止する電圧較正回路など、パッドでの信号読み出し誤差を低減する回路が必要となり、回路面積をさらに増大させる原因となる。
さらに、上記の遅延時間評価回路では、オシロスコープなどを用いて制御電圧Vd2を計測する必要がある。また、制御電圧Vd2を遅延時間に換算するにあたり、スイッチ220の切り替え位置によって生じる遅延時間の誤差を、遅延クロック信号DCLKの測定値に基づいてあらかじめ見積もっておく必要があり、さらに上記の電圧較正回路の較正電圧もあらかじめ算出しておく必要がある。従って、これらの原因により測定時間が長くなってしまうという問題もあった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、回路面積を増大させることなく、少数段で構成されるゲート回路などの遅延時間を短時間で精度よく評価することが可能な遅延時間評価回路を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、回路面積を増大させることなく、少数段で構成されるゲート回路などの遅延時間を短時間で精度よく評価することが可能な遅延時間評価方法を提供することである。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すように、半導体集積回路における遅延時間評価回路において、制御信号に応じて遅延時間が可変である複数の遅延段が縦続接続されて構成され、参照クロック信号REFCLKを遅延させる可変遅延回路と、接続段数を切り替え可能な複数の被評価回路からなり、前記可変遅延回路のいずれかの前記遅延段の前段または後段に接続された被評価回路群26と、前記参照クロック信号REFCLKが前記可変遅延回路および前記被評価回路群26を伝搬した出力クロック信号CLKOUTの位相と、前記参照クロック信号REFCLKとの位相を比較する位相比較回路21と、前記位相比較回路21の比較結果に応じてカウント値を増減し、そのカウント値を前記可変遅延回路の前記制御信号として出力するカウンタ22と、前記カウンタ22のカウント値を外部に出力する出力端子とを有するDLL回路20を備えたことを特徴とする遅延時間評価回路が提供される。
このような遅延時間評価回路では、参照クロック信号REFCLKが可変遅延回路および被評価回路群26を伝搬し、その出力クロック信号CLKOUTの位相と参照クロック信号REFCLKとの位相が位相比較回路21で比較される。カウンタ22は位相比較回路21の比較結果に応じてそのカウント値を増減させ、これにより出力クロック信号CLKOUTの位相と参照クロック信号REFCLKの位相とが一致するように、可変遅延回路の遅延時間が制御される。
このとき、可変遅延回路および被評価回路群26による信号の伝搬遅延時間の総和は、参照クロック信号REFCLKの周期と等しくなる。可変遅延回路の遅延時間はカウンタ22からのカウント値により制御されるので、被評価回路群26での遅延時間はカウント値の関数として表すことができる。一方、被評価回路群26での被評価回路の接続段数が一定の場合、参照クロック信号REFCLKの周期を変化させることで、被評価回路群26での遅延時間とカウンタ22のカウント値との関係を求めることができる。従って、被評価回路群26内の被評価回路の接続段数を変えながら、カウンタ22のカウント値をその都度、出力端子を通じて読み取ることで、任意の接続段数分の被評価回路の遅延時間を評価することができる。
また、本発明では、半導体集積回路における遅延時間評価方法において、制御信号に応じて遅延時間が可変である複数の遅延段が縦続接続された可変遅延回路におけるいずれかの前記遅延段の前段または後段に、接続段数を切り替え可能な複数の被評価回路からなる被評価回路群を接続し、参照クロック信号を前記可変遅延回路および前記被評価回路群に伝搬させた出力クロック信号の位相と、前記参照クロック信号の位相との比較結果に応じて、前記制御信号を出力するカウンタのカウント値を増減させて前記各位相が一致するように制御し、前記各位相が一致するときの前記カウンタのカウント値を前記被評価回路の接続段数を変えながらその都度取得し、取得したカウント値を基に任意の段数分の前記被評価回路の伝送遅延時間を評価することを特徴とする遅延時間評価方法が提供される。
このような遅延時間評価方法では、参照クロック信号を可変遅延回路および被評価回路群に伝搬させ、その出力クロック信号の位相と参照クロック信号との位相とを比較して、比較結果に応じてカウンタのカウント値を増減させる。そして、出力クロック信号の位相と参照クロック信号の位相とが一致するように、可変遅延回路の遅延時間を制御する。
このとき、可変遅延回路および被評価回路群による信号の伝搬遅延時間の総和は、参照クロック信号の周期と等しくなる。可変遅延回路の遅延時間はカウンタからのカウント値により制御されるので、被評価回路群での遅延時間はカウント値の関数として表すことができる。一方、被評価回路群での被評価回路の接続段数が一定の場合、参照クロック信号の周期を変化させることで、被評価回路群での遅延時間とカウンタのカウント値との関係を求めることができる。従って、被評価回路群内の被評価回路の接続段数を変えながら、カウンタのカウント値をその都度取得することで、任意の接続段数分の被評価回路の遅延時間を評価することができる。
本発明の遅延時間評価回路によれば、被評価回路群内の被評価回路の接続段数を変えながら、カウンタのカウント値をその都度、出力端子を通じて読み取ることで、任意の接続段数分の被評価回路の遅延時間を精度よく評価することができる。特に、被評価回路の遅延時間を平均値でなく、1段単位で評価できる。また、可変遅延回路の遅延時間をカウンタからのデジタル信号により制御するようにしたことで、アナログ制御の場合に必要だったループフィルタが不要となり、回路面積を大幅に抑制できる。さらに、電圧値や遅延の誤差をオシロスコープなどを用いて検出する必要がないので、ユーザの操作が簡略化され、評価に要する時間が短縮される。
また、本発明の遅延時間評価方法によれば、被評価回路群内の被評価回路の接続段数を変えながら、カウンタのカウント値をその都度、出力端子を通じて読み取ることで、任意の接続段数分の被評価回路の遅延時間を精度よく評価することができる。特に、被評価回路の遅延時間を平均値でなく、1段単位で評価できる。また、可変遅延回路の遅延時間をカウンタからのデジタル信号により制御するようにしたことで、アナログ制御の場合に必要だったループフィルタが不要となり、評価回路を実装した際の回路面積を大幅に抑制できる。さらに、電圧値や遅延の誤差をオシロスコープなどを用いて検出する必要がないので、ユーザの操作が簡略化され、評価に要する時間が短縮される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る遅延時間評価回路の概略構成を示す図である。
図1に示す遅延時間評価回路は、シリコン基板上にCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスにより形成された、半導体プロセスを評価するための評価チップ上に形成されている。この遅延時間評価回路は、参照クロック発生器10、DLL回路20、および周波数カウンタ30を具備する。
参照クロック発生器10は、DLL20に対して参照クロック信号REFCLKを供給する装置であり、リングオシレータ11およびDAコンバータ12を具備する。リングオシレータ11は、DAコンバータ12から出力されるバイアス電圧に応じた周波数の参照クロック信号REFCLKを発生する。DAコンバータ12は、外部からのデジタル制御データをアナログ電圧に変換し、その電圧をバイアス電圧としてリングオシレータ11に供給する。このような構成により、DLL回路20に対して安定的な参照クロック信号REFCLKを供給でき、またその発振周波数をユーザが容易に制御できる。
DLL回路20は、ロックするクロック信号のフィードバックループ内に評価対象の回路を挿入して、その回路における遅延時間を評価するためのデータを出力する装置である。このDLL回路20は、位相比較回路21、カウンタ22、可変遅延回路23,24,25、被評価回路群26、コード出力回路27を具備している。
位相比較回路21は、可変遅延回路25からの出力クロック信号OUTの位相と、参照クロック信号REFCLKの位相とを比較し、比較結果を論理信号として出力する。カウンタ22は、位相比較回路21の比較結果に応じてカウント値を増減し、そのカウント値を遅延量を制御するためのデジタルコードとして可変遅延回路23〜25に対して出力する。
可変遅延回路23〜25は、それぞれカウンタ22からのデジタルコードDf,Dm,Dcに応じて遅延量が可変とされている。これらのうち、可変遅延回路23は遅延時間の分解能が最も高くされ、ピコ秒オーダの遅延量を発生できるようになっている。また、可変遅延回路25は分解能が最も低くされており、可変遅延回路24はこれらの中間の分解能を有している。これらの可変遅延回路23〜25では、遅延素子として例えばCMOSインバータが用いられている。
なお、可変遅延回路23〜25に供給されるデジタルコードDf,Dm,Dcには、例えば、カウンタ22による所定ビット数のカウント値のうち、下位ビット、中間ビット、上位ビットがそれぞれ割り当てられる。
被評価回路群26は、遅延時間の評価対象となるゲート回路などの複数の回路が縦続接続された構成を有し、またそれらの回路の接続段数が可変とされている。この被評価回路群26は、DLL20のフィードバックループ上に形成され、本実施の形態では、可変遅延回路23および24の間に接続されている。
コード出力回路27は、カウンタ22の出力するデジタルコードを所定のデータ形式に変換して出力する。
このDLL回路20では、可変遅延回路23に対して参照クロック信号REFCLKが入力され、この信号がさらに被評価回路群26、可変遅延回路24および25によって遅延されて、可変遅延回路25の出力クロック信号CLKOUTが位相比較回路21の一方の入力端子に入力される。このとき、出力クロック信号CLKOUTの位相が参照クロック信号REFCLKの位相より進んでいる場合には、カウンタ22がカウントダウンを行って可変遅延回路23〜25の遅延時間を短縮させる。また、出力クロック信号CLKOUTの位相が参照クロック信号REFCLKの位相より遅れている場合には、カウンタ22がカウントアップを行って可変遅延回路23〜25の遅延時間を長くする。
このようなネガティブフィードバック制御により、出力クロック信号CLKOUTの位相と参照クロック信号REFCLKの位相とが一致するように制御される。そして、そのときにカウンタ22が出力するデジタルコードを、コード出力回路27からの出力データを基にユーザが読み取ることが可能となっている。
また、周波数カウンタ30は、リングオシレータ11により発生される参照クロック信号REFCLKの入力を受けて、一定時間内における入力クロック数をカウントすることにより、参照クロック信号REFCLKの周波数を検出する。この周波数カウンタ30の検出値を基に、参照クロック信号REFCLKの周波数(または周期)をユーザが読み取ることが可能となっている。
図2は、被評価回路群26の回路構成例を示す図である。
図2では、遅延時間の被評価回路として、2入力NANDゲート回路を適用した場合の例を示している。この図2の被評価回路群26は、縦続接続されたn個(ただし、nは2以上の整数)の2入力のNANDゲート回路261−1〜261−nと、これらの回路から出力を切り替えるためのスイッチ回路262−1〜262−nとを具備している。
先頭のNANDゲート回路261−1の一方の入力端子には、可変遅延回路23から出力される遅延クロック信号DCLK1が入力され、2段目以降のNANDゲート回路261−2〜261−nの一方の入力端子には、それぞれの前段のNANDゲート回路からの出力信号が入力される。また、各NANDゲート回路261−1〜261−nの他方の入力端子には、電源電圧Vddが印加されている。
スイッチ回路262−1は、CMOSインバータを構成するpチャネルMOSトランジスタ(以下、pMOSトランジスタと略称する)PM11およびnチャネルMOSトランジスタ(以下、nMOSトランジスタと略称する)NM11と、各トランジスタのドレイン側に直列に接続されたpMOSトランジスタPM12およびnMOSトランジスタNM12と、インバータ回路INV11とからなるゲーテッドバッファによって構成されている。
ゲーテッドバッファの制御用のpMOSトランジスタPM12およびnMOSトランジスタNM12のゲート端子は、外部から供給される制御信号CON1−1およびその反転信号をそれぞれ受ける。また、pMOSトランジスタPM11およびnMOSトランジスタNM11の各ゲート端子は、1段目のNANDゲート回路261−1の出力クロック信号を受ける。そして、制御信号CON1−1がHレベルのときにのみ、pMOSトランジスタPM11およびnMOSトランジスタNM11がインバータとして動作して被評価回路群26の出力端子に反転信号を出力し、制御信号CON1−1がLレベルのとき、入出力がハイインピーダンスとなる。
スイッチ回路262−2〜262−nも同様の回路構成を有しており、それぞれNANDゲート回路261−2〜261−nの出力信号を受けて、制御信号CON1−2〜CON1−nに応じたインバータ動作を行い、被評価回路群26の出力端子に信号を出力する。
この被評価回路群26では、制御信号CON1−1〜CON1−nのいずれか1つがHレベルに設定され、その他はLレベルに設定される。このため、NANDゲート回路261−1〜261−nのいずれか1つの出力信号が、遅延クロック信号DCLK2として次段の可変遅延回路24に出力される。これにより、NANDゲート回路261−1〜261−nを任意の段数だけ接続することができる。
図3は、高分解能の可変遅延回路23の回路構成の一例を示す図である。
図3に示す可変遅延回路23は、縦続接続されたm段(ただし、mは2以上の整数)のCMOS構造のインバータ回路231−1〜231−mと、各インバータ回路231−1〜231−mの出力側に接続された容量制御回路232−1〜232−mと、デジタルコードDfを電圧に変換するDAコンバータ233とを具備している。
インバータ回路231−1〜231−mは、参照クロック信号REFCLKを遅延させた遅延クロック信号DCLK1を、次段の被評価回路群26に対して出力する。
容量制御回路232−1は、nMOSトランジスタNM21およびNM22を具備する。nMOSトランジスタNM21では、ドレイン端子がインバータ回路231−1の出力端子に接続され、DAコンバータ233からの制御電圧Vcがゲート端子に入力される。nMOSトランジスタNM22では、ドレイン端子とソース端子がともに接地され、ゲート端子がnMOSトランジスタNM21のソース端子に接続されている。
この容量制御回路231−1では、nMOSトランジスタNM22が、インバータ回路231−1のスイッチング速度を遅延させる負荷容量として機能し、nMOSトランジスタNM21は、ゲート端子に印加される制御電圧Vcに応じてnMOSトランジスタNM22のゲート容量を変化させる。これにより、制御電圧Vcに応じてインバータ回路231−1の出力クロック信号の遅延量が制御される。
容量制御回路232−2〜232−mも同様の構成を有しており、同じ制御電圧Vcに応じてインバータ回路231−2〜231−mの出力クロック信号の遅延量をそれぞれ変化させる。
DAコンバータ233は、カウンタからのデジタルコードDfをアナログ変換し、制御電圧Vcを出力する。これにより、デジタルコードDfの変化に応じて、可変遅延回路23の遅延量が制御される。例えば、デジタルコードDfの変化に応じた制御電圧Vcの分解能を1mVとしたとき、1ピコ秒程度の遅延分解能を得ることができる。
図4は、高分解能の可変遅延回路23の回路構成の他の例を示す図である。
図4に示す可変遅延回路23は、pMOSトランジスタPM31〜PM36およびnMOSトランジスタNM31〜36からなるシュミットトリガ・インバータ回路によって構成されている。
pMOSトランジスタPM31およびPM32、nMOSトランジスタNM31およびNM32は直列に接続され、これらのゲートには参照クロック信号REFCLKが共通に入力されている。そして、pMOSトランジスタPM31とnMOSトランジスタNM31との接続ノードから、参照クロック信号REFCLKを反転した遅延クロック信号DCLK1が次段の被評価回路群26に出力される。
また、pMOSトランジスタPM31およびPM32が接続されたノードN1とグランドとの間には、直列接続されたpMOSトランジスタPM33およびPM34と、同じく直列接続されたpMOSトランジスタPM35およびPM36とが、並列に接続されている。さらに、nMOSトランジスタNM31およびNM32が接続されたノードN2と電源電圧Vddの端子との間には、直列接続されたnMOSトランジスタNM33および34と、同じく直列接続されたnMOSトランジスタNM35およびNM36とが、並列に接続されている。
pMOSトランジスタPM33およびPM35と、nMOSトランジスタNM33およびNM35の各ゲート端子は、出力端子に共通に接続されている。また、pMOSトランジスタPM34およびPM36、nMOSトランジスタNM34およびNM36のゲート端子には、デジタルコード信号code_p0,code_p1,code_n0,code_n1がそれぞれ入力される。
このような構成の可変遅延回路23において、pMOSトランジスタPM33およびPM35と、nMOSトランジスタNM33およびNM35は、出力信号の電位変化の際のヒステリシス特性を得るためのフィードバックトランジスタとして機能する。例えばデジタルコード信号code_p0を「0」(Lレベル)とし、デジタルコード信号code_n0を「1」(Hレベル)とした場合を考える。参照クロック信号REFCLKがLレベルのとき、pMOSトランジスタPM31およびPM32がオンして、インバータ回路の出力信号がHレベルとなる。これとともに、nMOSトランジスタNM33がオンして、ノードN2の電位を上昇させる。その後、参照クロック信号REFCLKがHレベルに変化するとき、nMOSトランジスタNM31のしきい値電圧が引き上げられ、オンするまでに所定の遅延が生じる。
また、インバータ回路の出力信号がLレベルのとき、pMOSトランジスタPM33がオンしてノードN1の電位を低下させる。その後、参照クロック信号REFCLKがLレベルに変化するとき、pMOSトランジスタPM31のしきい値電圧が引き下げられ、オンするまでに所定の遅延が生じる。
このような動作により、入力される参照クロック信号REFCLKに対して、遅延クロック信号DCLK1の出力タイミングには所定の遅延が生じる。また、デジタルコード信号code_p1を「0」、デジタルコード信号code_n1を「1」とした場合にも、同様に出力信号が遅延する。
ここで、pMOSトランジスタPM31のオン時の遅延時間は、pMOSトランジスタPM32とpMOSトランジスタPM33またはPM35とのトランジスタ比によって決まり、nMOSトランジスタNM31のオン時の遅延時間は、nMOSトランジスタNM32とnMOSトランジスタNM33またはNM35とのトランジスタ比によって決まる。従って、pMOSトランジスタPM33およびPM35のそれぞれの大きさ、およびnMOSトランジスタNM33およびNM35のそれぞれの大きさをともに変えておくことで、デジタルコード信号code_p0,code_p1,code_n0,code_n1の組み合わせに応じて、多様な長さの遅延を発生させることができる。また、トランジスタ比の調整により、1ピコ秒程度の遅延時間の分解能を得ることができる。
本実施の形態では例えば、デジタルコード信号code_n0およびcode_n1を、カウンタ22の下位ビットにそれぞれ対応させ、これらの反転信号をデジタルコード信号code_p0およびcode_p1にそれぞれ対応させる。また、ノードN1とグランドとの間に大きさの異なるさらに多数のトランジスタを並列に設け、ノードN2と電源端子との間にも同様に大きさの異なる多数のトランジスタを並列に設けて、各トランジスタのオン/オフをデジタルコードにより制御可能なようにすることで、さらに広範囲の遅延を発生させることができる。あるいは、上記構成のシュミットトリガ・インバータ回路を複数縦続接続させても、同様にさらに高範囲の遅延を発生させることができる。
図5は、遅延分解能が比較的低い可変遅延回路24の回路構成の一例を示す図である。
図5に示す可変遅延回路24は、段数の異なるCMOSインバータ回路を用いたディレイラインのうちの1つを制御信号により選択する構成となっている。図5において、第1のディレイラインは、pMOSトランジスタPM41およびnMOSトランジスタNM41により構成される1段のインバータ回路を具備し、このインバータ回路は、グランド側に直列接続されたnMOSトランジスタNM42のゲート端子に入力される制御信号CON2−1がHレベルとなったときにのみ、入力される遅延クロック信号DCLK2の反転信号を出力する。
また、第2のディレイラインは3段のインバータ回路からなり、pMOSトランジスタPM42およびnMOSトランジスタNM43からなる1段目のインバータ回路には、グランド側にはnMOSトランジスタNM44が直列接続されている。そして、nMOSトランジスタNM44のゲート端子に入力される制御信号CON2−2がHレベルとなったときにのみ、1段目のインバータ回路が動作して、遅延クロック信号DCLK2の反転信号がさらに2段目、3段目のインバータ回路241および242により反転される。
制御信号CON2−1およびCON2−2は、例えばカウンタから出力されるデジタルコードDmをデコードするなどして、いずれか1つのみがHレベルとされる。そして、各ディレイラインの出力信号はNORゲート回路243に入力され、いずれか1つのディレイラインの反転信号が遅延クロック信号DCLK3として次段の可変遅延回路25に出力される。このような構成とすることで、上述した可変遅延回路23と比較して大きな遅延分解能が得られ、その分解能は例えば各ディレイライン内のインバータ回路の段数などに応じて設定することができる。
なお、可変遅延回路25も同様な回路構成とすることができる。
可変遅延回路24および25では、インバータ回路の段数の異なるディレイラインをさらに多数、選択可能な状態で設けてもよく、これにより多様な遅延を生成することができる。
次に、上記の遅延時間評価回路を用いた遅延時間の評価方法について説明する。
図6は、遅延時間評価回路の各部における信号波形の例を示すタイミングチャートである。
上記の遅延時間評価回路では、図6の遅延クロック信号DCLK1〜DCLK3のように、入力された参照クロック信号REFCLKが可変遅延回路23、被評価回路群26、可変遅延回路24、可変遅延回路25によって順次遅延され、可変遅延回路25の出力クロック信号CLKOUTの位相が、参照クロック信号REFCLKに対して1周期分だけ遅延するように制御される。
ここで、可変遅延回路23〜25での各遅延時間は、これらの遅延時間を調整するデジタルコードDf,Dm,Dcの関数として表されるので、これらの遅延時間をDf(d1),Dm(d2),Dc(d3)とする。また、被評価回路群26での遅延時間は、この中に接続される評価対象のロジック回路(図2のNANDゲート回路261−1〜261−n)の段数nの関数として表されるので、この遅延時間をd(n)とする。参照クロック信号REFCLKの周期をTrefとすると、上記各時間の間には次の式(1)の関係が成立する(図6参照)。
Tref=Df(d1)+d(n)+Dm(d2)+Dc(d3) ……(1)
ここで、参照クロック信号REFCLKの周期Trefを一定にしたまま、被評価回路内のロジック回路の接続段数をnからn’に切り替えた場合を考える。なお、ここでは例として、接続段数の切り替えにより、デジタルコードDfのみが変化し、デジタルコードDmおよびDcが変化しないような微少な遅延時間の変化が生じる場合について説明する。このとき、可変遅延回路23へのデジタルコードDfがd1からd1’に変化したとすると、次の式(2)が成立する。また、式(1)−式(2)により(3)が導出される。
Tref=Df(d1’)+d(n’)+Dm(d2)+Dc(d3) ……(2)
d(n’)−d(n)=Df(d1)−Df(d1’) ……(3)
この式(3)の左辺は、評価対象とするロジック回路の遅延時間、すなわち、|n’−n|段分のロジック回路の遅延時間を表し、右辺は、ロジック回路の段数変化に伴うデジタルコードDfの変化量を示している。従って、次の図7に示すような、デジタルコードと遅延時間とを対応付けたグラフをあらかじめ作成しておくことで、デジタルコードの変化を遅延時間に換算することができる。
図7は、被評価回路の遅延時間とデジタルコードとを対応付けたグラフの一例を示す図である。
図7のグラフは、上記の遅延時間評価回路において、被評価回路群26内のロジック回路段数を固定して、参照クロック信号REFCLKの周期Trefを変化させながらデジタルコードをプロットしていくことで、求めることができる。ロジック回路の段数をnに固定し、周期TrefをΔTだけ変化させたときに、デジタルコードDfがd1からd1’’に変化したとすると、次の式(4)が成立する。また、式(4)−式(1)から式(5)が導出される。
Tref+ΔT=Df(d1’’)+d(n)+Dm(d2)+Dc(d3)……(4)
ΔT=Df(d1’’)−Df(d1) ……(5)
この式(5)に基づき、参照クロック発生器10での発振周波数を徐々に変化させて、そのときの参照クロック信号REFCLKの周期Tref(または周波数)を周波数カウンタ30を通じて読み取りながら、コード出力回路27を通じて出力されるデジタルコードを読み取ることにより、図7のようなグラフが得られる。また、デジタルコードの最小のコード変化に対応する周期変化(すなわち遅延時間)ΔTによって、遅延時間の分解能が決まる。
従って、図7を用いて、参照クロック信号REFCLKの周期Trefを固定し、被評価回路群26内のロジック回路の接続段数を変化させることで、任意の段数分の遅延時間を評価できる。例えば、図2に示した被評価回路群26において、まず、制御端子CON1−1のみをHレベルに設定し、測定するNANDゲート回路の段数を1段に設定する。この状態で、コード出力回路27からのデジタルコードを読み取る。次に、制御端子CON1−2のみを高レベルに設定し、測定するNANDゲート回路の段数を2段に設定する。この状態で、コード出力回路27からのデジタルコードを読み取る。式(3)に示したように、デジタルコードの差に対応する遅延時間の差が、NANDゲート回路の1段分の遅延時間となる。例えば上記の図3および図4で示したような構成の可変遅延回路23を用いることで、1ピコ秒程度の分解能で、任意の段数のNANDゲート回路の遅延時間を測定できる。
以上説明したように、本実施の形態の遅延時間評価回路では、被評価回路の接続段数を変えながら、可変遅延回路23〜25を制御するためのデジタルコードを読み取ることで、このデジタルコードの変化量を被評価回路の遅延時間に換算できるので、ゲート回路などの遅延時間を1ピコ秒程度の精度で正確に評価できる。特に、ゲート回路などの遅延時間を複数段の平均値としてではなく、1段単位で評価できる。
また、遅延時間の評価に際して、例えば各可変遅延回路23〜25を伝搬される遅延信号の遷移エッジ間隔を利用しないため、遷移エッジを急峻にする必要はない。この結果、遅延時間の評価中に発生するノイズが増大することを防止でき、遅延時間を精度よく評価できる。
さらに、DLL20の可変遅延回路を電圧により制御せず、デジタル信号を用いて制御する構成としたことで、大きな回路面積を占めるループフィルタを設ける必要がなくなり、回路の実装面積を大幅に削減できる。
また、遅延時間を評価するために、電圧値などをオシロスコープを用いて検出する必要がなく、コード出力回路27や周波数カウンタ30からのデジタル信号を読み取ればよいので、ユーザの操作が容易で、評価に要する時間も短縮される。さらに、例えば回路配置などに応じて制御電圧が変化することを防止する電圧較正回路など、パッドでの信号読み出し誤差を低減する回路を設ける必要もなくなり、測定精度を低下させることなく回路面積をさらに抑制できる。
また、可変遅延回路をデジタル信号により制御するようにしたことで、その信号のビット数に応じて高い遅延分解能を保ちながらも遅延量の可変幅を大きくできる。この結果、遅延回路をDLL内にすべて組み込むことができるようになり、回路構成が単純化されるとともに、評価の際に例えばDLLの可変遅延回路の遅延量を別に制御することや、その遅延量の誤差を測定することなどが不要となり、評価の手順も簡略化されて、評価時間が短縮化される。
なお、上記の遅延時間評価回路は、例えば、半導体プロセスを評価するための評価チップ上に形成することができる。あるいは、この遅延時間評価回路を製品チップが形成される半導体ウエハのスクライブTEG上に形成してもよい。この場合、製品チップの量産中に、製造プロセス条件の変動に伴う素子の特性変化を評価できる。
また、上記の実施の形態では、本発明をCMOSプロセスで形成される被評価回路の遅延時間を評価する場合について説明したが、これに限らず、例えば、本発明をバイポーラプロセスで形成される被評価回路の遅延時間を評価する回路に適用してもよい。
(付記1) 半導体集積回路における遅延時間評価回路において、
制御信号に応じて遅延時間が可変である複数の遅延段が縦続接続されて構成され、参照クロック信号を遅延させる可変遅延回路と、
接続段数を切り替え可能な複数の被評価回路からなり、前記可変遅延回路のいずれかの前記遅延段の前段または後段に接続された被評価回路群と、
前記参照クロック信号が前記可変遅延回路および前記被評価回路群を伝搬した出力クロック信号の位相と、前記参照クロック信号との位相を比較する位相比較回路と、
前記位相比較回路の比較結果に応じてカウント値を増減し、そのカウント値を前記可変遅延回路の前記制御信号として出力するカウンタと、
前記カウンタのカウント値を外部に出力する出力端子と、
を有するDLL回路を備えたことを特徴とする遅延時間評価回路。
(付記2) 前記可変遅延回路は、遅延分解能の異なる複数の前記遅延段を含むことを特徴とする付記1記載の遅延時間評価回路。
(付記3) 前記可変遅延回路の前記遅延段の1つは、
縦続接続された複数のCMOSインバータ回路と、
前記制御信号を電圧に変換する電圧変換回路と、
前記電圧変換回路の出力電圧に応じて前記各CMOSインバータ回路の負荷容量を変化させる容量制御回路と、
を具備することを特徴とする付記1記載の遅延時間評価回路。
(付記4) 前記可変遅延回路の前記遅延段の1つは、1段または縦続接続された複数段のシュミットトリガ・インバータ回路を含み、
前記シュミットトリガ・インバータ回路は、
出力トランジスタがオンするためのゲート電圧を制御する、大きさの異なる複数のフィードバックトランジスタと、前記カウンタのカウント値に応じて前記フィードバックトランジスタのいずれか1つを選択するためのスイッチ回路とを、出力信号のプルアップ側およびプルダウン側のそれぞれに具備することを特徴とする付記1記載の遅延時間評価回路。
(付記5) 前記参照クロック信号を発生させる発振回路をさらに有することを特徴とする付記1記載の遅延時間評価回路。
(付記6) 前記参照クロック信号の周波数を検出する周波数検出回路をさらに有することを特徴とする付記1記載の遅延時間評価回路。
(付記7) 半導体集積回路における遅延時間評価方法において、
制御信号に応じて遅延時間が可変である複数の遅延段が縦続接続された可変遅延回路におけるいずれかの前記遅延段の前段または後段に、接続段数を切り替え可能な複数の被評価回路からなる被評価回路群を接続し、
参照クロック信号を前記可変遅延回路および前記被評価回路群に伝搬させた出力クロック信号の位相と、前記参照クロック信号の位相との比較結果に応じて、前記制御信号を出力するカウンタのカウント値を増減させて前記各位相が一致するように制御し、
前記各位相が一致するときの前記カウンタのカウント値を前記被評価回路の接続段数を変えながらその都度取得し、
取得したカウント値を基に任意の段数分の前記被評価回路の伝送遅延時間を評価する、
ことを特徴とする遅延時間評価方法。
(付記8) 前記被評価回路の接続段数を固定した状態で前記参照クロック信号の周期を変化させ、前記各位相が一致するときの前記カウンタのカウント値をプロットすることで、前記カウンタのカウント値と前記被評価回路での伝送遅延時間との対応グラフをあらかじめ求めた後、前記対応グラフを基に任意の段数分の前記被評価回路の伝送遅延時間を評価することを特徴とする付記7記載の遅延時間評価方法。
実施の形態に係る遅延時間評価回路の概略構成を示す図である。 被評価回路群の回路構成例を示す図である。 高分解能の可変遅延回路の回路構成の一例を示す図である。 高分解能の可変遅延回路の回路構成の他の例を示す図である。 遅延分解能が比較的低い可変遅延回路の回路構成の一例を示す図である。 遅延時間評価回路の各部における信号波形の例を示すタイミングチャートである。 被評価回路の遅延時間とデジタルコードとを対応付けたグラフの一例を示す図である。 リングオシレータを用いた従来の遅延時間評価回路の一例を示す図である。 1段分のゲート回路の遅延時間測定が可能な遅延時間評価回路の構成例を示す図である。
符号の説明
10 参照クロック発生器
11 リングオシレータ
12 DAコンバータ
20 DLL回路
21 位相比較回路
22 カウンタ
23〜25 可変遅延回路
26 被評価回路群
27 コード出力回路
30 周波数カウンタ
REFCLK 参照クロック信号
DCLK1〜DCLK3 遅延クロック信号
Df,Dm,Dc デジタルコード

Claims (5)

  1. 半導体集積回路における遅延時間評価回路において、
    制御信号に応じて遅延時間が可変である複数の遅延段が縦続接続されて構成され、参照クロック信号を遅延させる可変遅延回路と、
    接続段数を切り替え可能な複数の被評価回路からなり、前記可変遅延回路のいずれかの前記遅延段の前段または後段に接続された被評価回路群と、
    前記参照クロック信号が前記可変遅延回路および前記被評価回路群を伝搬した出力クロック信号の位相と、前記参照クロック信号との位相を比較する位相比較回路と、
    前記位相比較回路の比較結果に応じてカウント値を増減し、そのカウント値を前記可変遅延回路の前記制御信号として出力するカウンタと、
    前記カウンタのカウント値を外部に出力する出力端子と、
    を有するDLL回路を備えたことを特徴とする遅延時間評価回路。
  2. 前記可変遅延回路は、遅延分解能の異なる複数の前記遅延段を含むことを特徴とする請求項1記載の遅延時間評価回路。
  3. 前記可変遅延回路の前記遅延段の1つは、
    縦続接続された複数のCMOSインバータ回路と、
    前記制御信号を電圧に変換する電圧変換回路と、
    前記電圧変換回路の出力電圧に応じて前記各CMOSインバータ回路の負荷容量を変化させる容量制御回路と、
    を具備することを特徴とする請求項1記載の遅延時間評価回路。
  4. 前記可変遅延回路の前記遅延段の1つは、1段または縦続接続された複数段のシュミットトリガ・インバータ回路を含み、
    前記シュミットトリガ・インバータ回路は、
    出力トランジスタがオンするためのゲート電圧を制御する、大きさの異なる複数のフィードバックトランジスタと、前記カウンタのカウント値に応じて前記フィードバックトランジスタのいずれか1つを選択するためのスイッチ回路とを、出力信号のプルアップ側およびプルダウン側のそれぞれに具備することを特徴とする請求項1記載の遅延時間評価回路。
  5. 半導体集積回路における遅延時間評価方法において、
    制御信号に応じて遅延時間が可変である複数の遅延段が縦続接続された可変遅延回路におけるいずれかの前記遅延段の前段または後段に、接続段数を切り替え可能な複数の被評価回路からなる被評価回路群を接続し、
    参照クロック信号を前記可変遅延回路および前記被評価回路群に伝搬させた出力クロック信号の位相と、前記参照クロック信号の位相との比較結果に応じて、前記制御信号を出力するカウンタのカウント値を増減させて前記各位相が一致するように制御し、
    前記各位相が一致するときの前記カウンタのカウント値を前記被評価回路の接続段数を変えながらその都度取得し、
    取得したカウント値を基に任意の段数分の前記被評価回路の伝送遅延時間を評価する、
    ことを特徴とする遅延時間評価方法。
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