JP5891811B2 - 全差動増幅回路、コンパレーター回路、a/d変換回路、及び電子機器 - Google Patents

全差動増幅回路、コンパレーター回路、a/d変換回路、及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、全差動増幅回路、コンパレーター回路、A/D変換回路、及び電子機器等に関する。
近年、センサーを用いたセンシング技術を応用した様々なアプリケーションが登場し、より高精度のセンシング技術が求められている。そのため、センサーにより検出される物理量をディジタル値に変換するA/D変換回路は、より一層の高分解能化が求められる。A/D変換回路で行うA/D変換方式は、種々提案されている。その中で、低消費電力化を図り、且つ、より一層の高分解能化が可能なA/D変換回路として、逐次比較型のA/D変換回路等が知られている。
この種のA/D変換回路は、コンパレーター回路を備えており、全差動型の演算増幅器を用いて構成されるプリアンプ回路を有することにより、ノイズ耐性を持たせながら、応答を高速化することができる。このコンパレーター回路の高精度な比較動作を高速化するためには、比較動作が終了して次の比較動作に移るたびに、各ノードに残る直前の比較動作の履歴を高速にリセットすることが望ましい。
コンパレーター回路をリセットするためには、プリアンプ回路の差動出力を所定の中間電位に短絡する必要がある。例えば特許文献1には、差動演算増幅器の差動出力を短時間だけ短絡することで、次段サンプリング容量の履歴による初期電位の変動を0にリセットするようにした技術が開示されている。
特開2010−74636号公報
しかしながら、プリアンプ回路の差動出力を所定の中間電位に短絡させる場合、レプリカ回路を別途用意する必要があり、面積の増大を招く。更に、レプリカ回路を別途用意する場合、バイアス電流の増加による消費電力の増加も招く。
一方、特許文献1に開示された技術を用いたとしても、差動演算増幅器の差動出力を短絡するだけでは、十分に高速化を図ることができず、所定の中間電圧に固定することが望ましい。このとき、できるだけ追加回路を設けることなく、中間電圧に固定することができることが望ましい。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の幾つかの態様によれば、追加回路を設けることなく、低消費電力で高速に応答が可能な全差動増幅回路、コンパレーター回路、A/D変換回路、及び電子機器等を提供することができる。
(1)本発明の第1の態様は、全差動増幅回路が、一対の差動入力信号に対応した一対の差動出力信号を一対の出力ノードに出力する差動演算増幅回路と、前記一対の差動出力信号に基づいて生成される電圧を、前記差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードに供給するコモン・モード・フィードバック回路と、前記一対の出力ノードと前記コモン・モード・フィードバック入力ノードとを短絡するリセット回路とを含む。
本態様においては、リセット回路により、差動演算増幅回路の一対の出力ノードと、該差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードとを短絡することができるようにした。こうすることで、リセット時には、フィードバックがかかった状態で差動演算増幅回路の動作点を大きく変更することなく、差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードを所定の電圧に固定することができる。この際、例えばコモン・モード・フィードバック回路を構成する抵抗素子を介することなく、差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードを所定の電圧に固定することができる。これにより、全差動増幅回路において必要なコモン・モード・フィードバック回路の他に新規な構成を大幅に追加する必要がなくなる。従って、例えばレプリカ回路を別途用意する必要がなくなり、面積の増大や消費電力の増加を招くことなく、低消費電力で高速に応答が可能な全差動増幅回路を提供することができるようになる。
(2)本発明の第2の態様に係る全差動増幅回路では、第1の態様において、前記コモン・モード・フィードバック回路は、前記一対の出力ノード間の電圧を抵抗分割する抵抗分割回路を含み、前記抵抗分割回路によって前記一対の出力ノード間の電圧を抵抗分割することにより得られる電圧を、前記コモン・モード・フィードバック入力ノードに出力する。
本態様においては、コモン・モード・フィードバック回路が、差動演算増幅回路の一対の出力ノード間の電圧を抵抗分割することにより得られる電圧をコモン・モード・フィードバック入力ノードに出力する。これにより、上記の効果に加えて、次のような効果を得る事ができるようになる。第1に、コモン・モード・フィードバック回路をスイッチトキャパシター回路で実現する場合に比べて、構成が簡素化される上に、特別な起動シーケンスが不要となり、全差動増幅回路において間欠動作を行い易くなる。第2に、コモン・モード・フィードバック回路は、差動演算増幅回路の出力に接続される。そのため、負荷抵抗となり、全差動増幅回路のゲインを落としてしまうが、ゲインを低く抑えたい用途では有効に働く上、開ループで用いられる場合に出力ノイズを抑えることができる。
(3)本発明の第3の態様は、全差動増幅回路が、一対の差動入力信号に対応した一対の差動出力信号を一対の出力ノードに出力する差動演算増幅回路と、前記一対の差動出力信号に基づいて生成される電圧を、前記差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードに供給するコモン・モード・フィードバック回路とを含み、前記コモン・モード・フィードバック回路は、前記一対の出力ノード間を抵抗分割する抵抗分割回路と、前記抵抗分割回路により得られる電圧と所与の基準電圧との差に対応した電圧を増幅した電圧を、前記コモン・モード・フィードバック入力ノードに出力する増幅回路と、前記一対の出力ノードと前記増幅回路の入力ノードとを短絡するリセット回路とを含む。
本態様においては、コモン・モード・フィードバック回路により、差動演算増幅回路の一対の出力ノード間の電圧に基づいて、所与の電圧が生成される。そして、増幅回路により、この電圧と基準電圧との差分に対応した電圧を増幅して、差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードにフィードバックをかけることができる。そして、リセット回路により、一対の出力ノードと増幅回路の入力ノードとを短絡することができるようにした。こうすることで、リセット時には、フィードバックがかかった状態で差動演算増幅回路の動作点を大きく変更することなく、差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードを所定の電圧に固定することができる。この際、例えばコモン・モード・フィードバック回路を構成する抵抗素子を介することなく、差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードを所定の電圧に固定することができる。これにより、全差動増幅回路において必要なコモン・モード・フィードバック回路の他に新規な構成を大幅に追加する必要がなくなる。従って、例えばレプリカ回路を別途用意する必要がなくなり、面積の増大や消費電力の増加を招くことなく、低消費電力で高速に応答が可能な全差動増幅回路を提供することができるようになる。
(4)本発明の第4の態様に係る全差動増幅回路では、第1の態様乃至第3の態様のいずれかにおいて、前記リセット回路は、前記一対の出力ノードと、前記コモン・モード・フィードバック入力ノード又は前記増幅回路の入力ノードとを、所与のリセット期間中に短絡する。
本態様においては、リセット回路は、リセット期間のみ、差動演算増幅回路の一対の出力ノードとコモン・モード・フィードバック入力ノードとの間、又は差動演算増幅回路の一対の出力ノードと増幅回路の入力ノードとの間を短絡する。従って、非リセット期間である増幅動作期間では、従来の全差動増幅回路として動作させることができる。従って、新規な構成を大幅に追加することなく、低消費電力で高速に応答が可能な全差動増幅回路を提供することができるようになる。
(5)本発明の第5の態様は、コンパレーター回路が、第1の態様乃至第4の態様のいずれか記載の全差動増幅回路と、前記全差動増幅回路の前記一対の差動出力信号が入力されるダイナミックラッチコンパレーター回路とを含む。
本態様によれば、上記の全差動増幅回路を適用するようにしたので、低消費電力で高速に応答が可能なコンパレーター回路を提供することができるようになる。
(6)本発明の第6の態様は、コンパレーター回路が、第1の全差動増幅回路と、前記第1の全差動増幅回路の出力に接続された第2の全差動増幅回路と、前記第2の全差動増幅回路の出力に接続されたダイナミックラッチコンパレーター回路とを含み、前記第1の全差動増幅回路及び前記第2の全差動増幅回路の少なくとも一方は、第1の態様乃至第4の態様のいずれか記載の全差動増幅回路である。
本態様によれば、複数の全差動増幅回路により、ダイナミックラッチコンパレーター回路に入力される信号を増幅するようにしたので、各全差動増幅回路のゲインを大幅に上げる必要がなくなる。これにより、各全差動増幅回路はノイズの増幅を抑制することができ、高精度で高速に動作可能なコンパレーター回路を提供することができるようになる。
(7)本発明の第7の態様は、A/D変換回路が、第5の態様又は第6の態様のコンパレーター回路と、前記コンパレーター回路の比較結果に応じてレジスター値が更新される比較近似レジスターと、前記レジスター値に対応したアナログ信号を出力するD/A変換回路と、入力信号をサンプリングしてホールドするサンプルホールド回路とを含み、前記コンパレーター回路は、前記サンプルホールド回路によってホールドされた信号と前記アナログ信号とを比較する。
本態様によれば、追加回路を設けることなく、低消費電力で高速に応答が可能なA/D変換回路を提供することができるようになる。
(8)本発明の第8の態様は、電子機器が、第1の態様乃至第4の態様のいずれか記載の全差動増幅回路を含む。
本態様によれば、追加回路を設けることなく、低消費電力で高速に応答が可能な全差動増幅回路が適用された電子機器を提供することができるようになる。
(9)本発明の第9の態様は、電子機器が、第7の態様のA/D変換回路を含む。
本態様によれば、追加回路を設けることなく、低消費電力で高速に応答が可能なA/D変換回路が適用された電子機器を提供することができるようになる。
本発明に係る第1の実施形態における全差動増幅回路の構成例を示す図。 第1の実施形態における全差動増幅回路の構成例の回路図。 第1の実施形態の比較例における全差動増幅回路の構成例を示す図。 第1の実施形態の比較例における全差動増幅回路のシミュレーション結果の一例を示す図。 第1の実施形態における全差動増幅回路のシミュレーション結果の一例を示す図。 第1の実施形態の変形例における全差動増幅回路の構成例の回路図。 本発明に係る第2の実施形態における全差動増幅回路の構成例を示す図。 本発明に係る一実施形態におけるコンパレーター回路の構成例を示す図。 本発明に係る一実施形態におけるA/D変換回路の構成例を示す図。 A/D変換回路の動作説明図。 図11(A)は、基準クロックCLK、変換クロックSC、スイッチ制御信号RES、及びラッチ信号LATCHのタイミングの一例を示す図。図11(B)は、図11(A)の範囲WDの部分を拡大した図。 本発明に係る一実施形態における電子機器のハードウェア構成例のブロック図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決するために必須の構成要件であるとは限らない。
〔全差動増幅回路〕
[第1の実施形態]
図1に、本発明に係る第1の実施形態における全差動増幅回路の構成例を示す。
第1の実施形態における全差動増幅回路10は、差動演算増幅回路12と、コモン・モード・フィードバック(Common Mode FeedBack:以下、CMFB)回路14と、リセット回路16とを備えている。差動演算増幅回路12は、一対の差動入力信号PIN,NINの差分を増幅し、差動入力信号PIN,NINに対応した一対の差動出力信号NOUT,POUTを一対の出力ノードNd1,Nd2に出力する。CMFB回路14は、一対の差動出力信号NOUT,POUTに基づいて生成される電圧VCを、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに供給する。差動演算増幅回路12では、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcの電圧に応じて、差動演算増幅回路12の動作点が決定される。リセット回路16は、増幅動作期間の前に設けられるリセット期間中に、一対の出力ノードNd1,Nd2とコモン・モード・フィードバック入力ノードNcとを短絡する。
CMFB回路14は、一対の出力ノードNd1,Nd2間を抵抗分割する抵抗分割回路15を備えている。抵抗分割回路15は、抵抗素子R1,R2を有する。抵抗素子R1の一端は、出力ノードNd1に接続され、他端はコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに接続される。抵抗素子R2の一端は、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcに接続され、他端は出力ノードNd2に接続される。このような構成を有するCMFB回路14は、抵抗分割回路15によって一対の出力ノードNd1,Nd2間の電圧を抵抗分割することにより得られる電圧VCを、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcに出力する。
CMFB回路14を抵抗分割回路15により実現するようにしたので、スイッチトキャパシター回路で実現する場合に比べて、構成が簡素化される上に、特別な起動シーケンスが不要となり、全差動増幅回路10において間欠動作を行い易くなる。また、CMFB回路14は、差動演算増幅回路12の出力に接続されるため、負荷抵抗となり、全差動増幅回路10のゲインを落としてしまうが、ゲインを低く抑えたい用途では有効に働く上、開ループで用いられる場合に出力ノイズを抑えることができる。
リセット回路16は、スイッチ素子SW1,SW2を備えている。スイッチ素子SW1の一端は、出力ノードNd1に接続され、他端はコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに接続される。スイッチ素子SW2の一端は、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcに接続され、他端は出力ノードNd2に接続される。スイッチ素子SW1,SW2は、上記のリセット期間中に同時にオンとなるようにスイッチ制御され、上記の増幅動作期間中に同時にオフとなるようにスイッチ制御される。スイッチ素子SW1,SW2は、スイッチ制御信号RESによりスイッチ制御される。
図2に、第1の実施形態における全差動増幅回路10の構成例の回路図を示す。図2において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
全差動増幅回路10は、P型の金属酸化膜半導体(Metal Oxide Semiconductor:以下、MOS)トランジスターQP1,QP2,QP3と、N型のMOSトランジスターQN1,QN2とを備えている。MOSトランジスターQP1,QP2,QP3,QN1,QN2により、図1の差動演算増幅回路12が構成される。
MOSトランジスターQP1は、ソースに高電位側電源が接続され、ドレインにMOSトランジスターQP2,QP3のソースが接続され、ゲートにゲート信号Vbが供給される。高電位側電源の電圧は、電圧VDDAである。MOSトランジスターQP2は、ドレインに出力ノードNd1が接続され、ゲートに差動入力信号PINが供給される。MOSトランジスターQP3は、ドレインに出力ノードNd2が接続され、ゲートに差動入力信号NINが供給される。
MOSトランジスターQN1は、ソースに低電位側電源が接続され、ドレインに出力ノードNd1が接続され、ゲートにコモン・モード・フィードバック入力ノードNcが接続される。低電位側電源の電圧は、電圧GNDであるものとする。MOSトランジスターQN2は、ソースに低電位側電源が接続され、ドレインに出力ノードNd2が接続され、ゲートにコモン・モード・フィードバック入力ノードNcが接続される。
図1のCMFB回路14を構成する抵抗素子R1,R2と、リセット回路16を構成するスイッチ素子SW1,SW2とは、図2に示すように接続される。
以上のような構成を有する全差動増幅回路10において、MOSトランジスターQP1,QP2,QP3,QN1,QN2により構成される差動演算増幅回路12は、公知の差動演算増幅回路である。そのため、差動演算増幅回路12の動作については、説明を省略する。このような差動演算増幅回路12は、増幅動作期間では、CMFB回路14により一対の差動出力信号NOUT,POUTの中間電圧付近の信号となるようにフィードバックがかかる。その状態で、差動演算増幅回路12は、差動入力信号PIN,NINの差分に対応した差動出力信号NOUT,POUTを出力する。
第1の実施形態では、高速で増幅動作を繰り返し行うために、各増幅動作期間の開始タイミングにおいて前回の増幅動作の状態(各ノードに残った履歴)がリセットされるように、リセット期間が設けられる。このリセット期間において、リセット回路16では、スイッチ制御信号RESによりスイッチ素子SW1,SW2がオンとなる。これにより、出力ノードNd1,Nd2は短絡され、出力ノードNd1,Nd2が差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに接続される。従って、フィードバックがかかった状態で差動演算増幅回路12の動作点を大きく変更することなく、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcを所定の電圧に固定することができる。この際、CMFB回路14を構成する抵抗素子R1,R2を介することなく、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcを所定の電圧に固定することができる。
リセット期間後に増幅動作期間が開始されると、リセット回路16では、スイッチ制御信号RESによりスイッチ素子SW1,SW2がオフとなり、出力ノードNd1,Nd2は電気的に遮断される。従って、増幅動作期間では、CMFB回路14により生成された電圧VCがコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに供給された状態で、差動演算増幅回路12が、差動入力信号PIN,NINの差分に対応した差動出力信号NOUT,POUTを出力する。
[比較例]
ここで、第1の実施形態の比較例における全差動増幅回路について説明する。
図3に、第1の実施形態の比較例における全差動増幅回路の構成例を示す。図3において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第1の実施形態の比較例における全差動増幅回路10aは、差動演算増幅回路12と、CMFB回路14と、リセット回路18aとを備えている。差動演算増幅回路12は、例えば図2のMOSトランジスターQP1,QP2,QP3,QN1,QN2により構成される。リセット回路18aは、一対の出力ノードNd1,Nd2の間に挿入されたスイッチ素子SWaを含む。スイッチ素子SWaは、例えばリセット期間中にオンとなるようスイッチ制御され、増幅動作期間中にオフとなるようにスイッチ制御される。スイッチ素子SWaは、スイッチ制御信号RESによりスイッチ制御される。
全差動増幅回路10aの構成が全差動増幅回路10の構成と異なる点は、リセット回路16がリセット回路18aに置換された点である。そのため、全差動増幅回路10aは、リセット期間中であっても増幅動作期間中であっても差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcには、CMFB回路14によって生成された電圧VCが供給される。
即ち、本比較例では、リセット期間が開始されると、スイッチ制御信号RESによりスイッチ素子SWaがオンとなり、抵抗素子R1,R2を介して出力ノードNd1,Nd2の電圧を抵抗分割することにより得られる電圧によりフィードバックがかかる。このとき、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcの電圧変化は、所定の時間だけ遅延する。この時間は、CMFB回路14を構成する抵抗素子R1又は抵抗素子R2と、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcに接続されるMOSトランジスターのゲート容量とで決まる時定数に対応した時間である。
リセット期間後の増幅動作期間になると、スイッチ制御信号RESによりスイッチ素子SWaがオフとなり、出力ノードNd1,Nd2は電気的に遮断される。このとき、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcには、出力ノードNd1,Nd2の電圧を抵抗分割した電圧VCが供給された状態で、差動演算増幅回路12が、差動入力信号PIN,NINの差分に対応した差動出力信号NOUT,POUTを出力する。
図4に、第1の実施形態の比較例における全差動増幅回路10aのシミュレーション結果の一例を示す。図4は、縦軸に電圧、横軸に時間をとり、電圧VC、及び差動出力信号NOUT,POUTの変化の一例を表す。なお、図4は、高電位側電源電圧と低電位側電源電圧との間の電圧が3.0Vであるときのシミュレーション結果を表している。
スイッチ制御信号RESがHレベルのとき、リセット回路18aのスイッチ素子SWaがオンになるものとする。増幅動作期間では、スイッチ制御信号RESがLレベルになり、差動演算増幅回路12は、差動入力信号PIN,NINの差分に対応した差動出力信号NOUT,POUTを出力する。例えば、図4に示すように、差動出力信号NOUTの電位が上がり、差動出力信号POUTの電位が下がり、増幅動作期間が終了すると、次の増幅動作期間の前に、リセット期間が開始される。
このリセット期間では、スイッチ制御信号RESがHレベルとなり、スイッチ素子SWaがオンになる。すると、出力ノードNd1,Nd2が短絡され、差動出力信号NOUT,POUTが同電位の信号となる。このとき、CMFB回路14は、差動出力信号NOUT,POUTの電圧を抵抗分割した電圧VCをコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに供給する。ところが、CMFB回路14を構成する抵抗素子R1,R2を介してコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに電圧を供給する。そのため、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcの電圧変化が落ち着くまでに例えば図4の時間T1だけ時間を要する。
これに対して、第1の実施形態では、CMFB回路14を構成する抵抗素子R1,R2を介することなく、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcを所定の電圧に固定することができる。
図5に、第1の実施形態における全差動増幅回路10のシミュレーション結果の一例を示す。図5は、縦軸に電圧、横軸に時間をとり、電圧VC、及び差動出力信号NOUT,POUTの変化の一例を表す。なお、図5は、高電位側電源電圧と低電位側電源電圧との間の電圧が3.0Vであるときのシミュレーション結果を表している。
スイッチ制御信号RESがHレベルのとき、リセット回路16のスイッチ素子SW1,SW2がオンになるものとする。増幅動作期間では、スイッチ制御信号RESがLレベルになり、差動演算増幅回路12は、差動入力信号PIN,NINの差分に対応した差動出力信号NOUT,POUTを出力する。例えば、図5に示すように、差動出力信号NOUTの電位が上がり、差動出力信号POUTの電位が下がり、増幅動作期間が終了すると、次の増幅動作期間の前に、リセット期間が開始される。
このリセット期間では、スイッチ制御信号RESがHレベルとなり、スイッチ素子SW1,SW2がオンになる。すると、出力ノードNd1,Nd2が短絡され、差動出力信号NOUT,POUTが同電位の信号となる上に、出力ノードNd1,Nd2が、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに接続される。従って、第1の実施形態では、CMFB回路14を構成する抵抗素子R1,R2を介することなく、所与の中間電圧に固定される。この中間電位は、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcが出力ノードNd1,Nd2を短絡することにより得られる差動出力信号NOUT,POUTの中間電位である。これにより、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcは、例えば図5の時間T2で電位がほぼ固定され、本比較例と比較した場合に、リセット期間を短縮することができるようになる。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、全差動型の増幅回路において必要なCMFB回路の他に新規な構成を大幅に追加することなく、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcを高速に所定の電圧に固定することができる。これにより、例えばレプリカ回路を別途用意する必要がなくなり、面積の増大や消費電力の増加を招くことなく、低消費電力で高速に応答が可能な全差動増幅回路を提供することができるようになる。
[変形例]
第1の実施形態では、差動演算増幅回路12が、P型のMOSトランジスターのゲートに差動入力信号PIN,NINが供給される例を説明したが、第1の実施形態は、これに限定されるものではない。
図6に、第1の実施形態の変形例における全差動増幅回路の構成例の回路図を示す。図6において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第1の実施形態の変形例における全差動増幅回路20は、N型のMOSトランジスターQN10,QN11,QN12と、P型のMOSトランジスターQP10,QP11とを備えている。MOSトランジスターQN10,QN11,QN12、QP10,QP11により、図1の差動演算増幅回路12が構成される。
MOSトランジスターQN10は、ソースに低電位側電源が接続され、ドレインにMOSトランジスターQN11,QN12のソースが接続され、ゲートにゲート信号Vb´が供給される。MOSトランジスターQN11は、ドレインに出力ノードNd1が接続され、ゲートに差動入力信号PINが供給される。MOSトランジスターQN12は、ドレインに出力ノードNd2が接続され、ゲートに差動入力信号NINが供給される。
MOSトランジスターQP10は、ソースに高電位側電源が接続され、ドレインに出力ノードNd1が接続され、ゲートにコモン・モード・フィードバック入力ノードNcが接続される。MOSトランジスターQP11は、ソースに高電位側電源が接続され、ドレインに出力ノードNd2が接続され、ゲートにコモン・モード・フィードバック入力ノードNcが接続される。
図1のCMFB回路14を構成する抵抗素子R1,R2と、リセット回路16を構成するスイッチ素子SW1,SW2とは、図6に示すように接続される。
以上のような構成を有する全差動増幅回路20において、MOSトランジスターQN10,QN11,QN12,QP10,QP11により構成される差動演算増幅回路12は、公知の差動演算増幅回路である。従って、増幅動作期間では、差動演算増幅回路12は、CMFB回路14により一対の差動出力信号NOUT,POUTの中間電圧付近の信号となるようにフィードバックがかかる。この状態で、差動演算増幅回路12は、差動入力信号PIN,NINの差分に対応した差動出力信号NOUT,POUTを出力する。
そのため、本変形例では、第1の実施形態と同様に、リセット期間では、スイッチ制御信号RESがHレベルとなり、スイッチ素子SW1,SW2がオンになる。すると、出力ノードNd1,Nd2が短絡され、差動出力信号NOUT,POUTが同電位の信号となる上に、出力ノードNd1,Nd2が、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに接続される。従って、本変形例では、第1の実施形態と同様に、CMFB回路14を構成する抵抗素子R1,R2を介することなく、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcが、差動出力信号NOUT,POUTの中間電圧に固定される。これにより、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcは、高速に所定の電圧に固定され、第1の実施形態と同様にリセット期間を短縮することができるようになる。
以上説明したように、本変形例によれば、全差動型の増幅回路において必要なCMFB回路の他に新規な構成を大幅に追加することなく、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcを高速に所定の電圧に固定することができる。これにより、例えばレプリカ回路を別途用意する必要がなくなり、面積の増大や消費電力の増加を招くことなく、低消費電力で高速に応答が可能な全差動増幅回路を提供することができるようになる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態又はその変形例では、CMFB回路12が抵抗分割回路により構成される例を説明したが、CMFB回路の構成は、これに限定されるものではない。
図7に、本発明に係る第2の実施形態における全差動増幅回路の構成例を示す。図7において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2の実施形態における全差動増幅回路30は、差動演算増幅回路12と、CMFB回路40とを備えている。差動演算増幅回路12は、第1の実施形態と同様にMOSトランジスターQP1,QP2,QP3,QN1,QN2により構成される。また、差動演算増幅回路12は、第1の実施形態の変形例と同様にMOSトランジスターQN10,QN11,QN12,QP10,QP11により構成されてもよい。CMFB回路40は、一対の差動出力信号NOUT,POUTに基づいて生成される電圧VCを、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcに供給する。
CMFB回路40は、抵抗分割回路15と、増幅回路42と、リセット回路44とを備えている。抵抗分割回路15は、第1の実施形態(又はその変形例)と同様に抵抗素子R1,R2を備え、各抵抗素子は、第1の実施形態(又はその変形例)と同様に接続される。増幅回路42は、抵抗分割回路15により得られる電圧と所与の基準電圧Vcmとの差に対応した電圧を増幅した電圧を、コモン・モード・フィードバック入力ノードNcに出力する。
リセット回路44は、スイッチ素子SW1,SW2を備え、一対の出力ノードNd1,ND2と増幅回路42の反転入力端子の入力ノードNeとを短絡する。スイッチ素子SW1は、出力ノードNd1と入力ノードNeとの間に設けられる。スイッチ素子SW2は、出力ノードNd2と入力ノードNeとの間に設けられる。スイッチ素子SW1,SW2は、上記のリセット期間中に同時にオンとなるようにスイッチ制御され、上記の増幅動作期間中に同時にオフとなるようにスイッチ制御される。スイッチ素子SW1,SW2は、スイッチ制御信号RESによりスイッチ制御される。
なお、CMFB回路40は、図7に示すように、抵抗分割回路15及びリセット回路44を含んで構成されていなくてもよい。例えば、CMFB回路40の外部に、リセット回路44が設けられていてもよい。
第2の実施形態では、リセット期間中に、リセット回路44では、スイッチ制御信号RESによりスイッチ素子SW1,SW2がオンとなる。これにより、出力ノードNd1,Nd2は短絡される。増幅回路42は、差動出力信号NOUT,POUTの中間電圧と基準電圧Vcmとの差分に対応した電圧を増幅して、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcにフィードバックをかけることができる。従って、フィードバックがかかった状態で差動演算増幅回路12の動作点を大きく変更することなく、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcを所定の電圧に固定することができる。この際、CMFB回路14を構成する抵抗素子R1,R2を介することなく、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcを所定の電圧に固定することができる。
このリセット期間後に増幅動作期間が開始されると、リセット回路44では、スイッチ制御信号RESによりスイッチ素子SW1,SW2がオフとなり、出力ノードNd1,Nd2は電気的に遮断される。従って、増幅動作期間では、CMFB回路40は、差動出力信号NOUT,POUTを抵抗分割した電圧と、基準電圧Vcmとの差分に応じてコモン・モード・フィードバック入力ノードNcにフィードバックをかけることができる。これにより、差動出力信号NOUT,POUTの平均電圧を、基準電圧Vcm付近にすることができる。
従って、第2の実施形態によれば、CMFB回路に加えて増幅回路42を設ける他は新規な構成を大幅に追加することなく、差動演算増幅回路12のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcを高速に所定の電圧に固定することができる。これにより、例えばレプリカ回路を別途用意する必要がなくなり、面積の増大や消費電力の増加を招くことなく、低消費電力で高速に応答が可能な全差動増幅回路を提供することができるようになる。
〔コンパレーター回路〕
第1の実施形態又はその変形例、第2の実施形態における全差動増幅回路は、低消費電力で、高速に動作可能なコンパレーター回路に適用することができる。
図8に、本発明に係る一実施形態におけるコンパレーター回路の構成例を示す。図8において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
コンパレーター回路50は、第1の全差動増幅回路52と、第2の全差動増幅回路54と、ダイナミックラッチコンパレーター回路60と、オフセットキャンセル容量C1,C2と、スイッチ素子SW10,SW11とを備えている。第1の全差動増幅回路52及び第2の全差動増幅回路54は、プリアンプ回路として動作する。
第1の全差動増幅回路52は、上記の全差動増幅回路10,20,30のいずれかと同様の構成を有する。同様に、第2の全差動増幅回路54は、上記の全差動増幅回路10,20,30のいずれかと同様の構成を有する。以下では、第1の全差動増幅回路52及び第2の全差動増幅回路54の各々が、全差動増幅回路10と同様の構成を有しているものとする。
第1の全差動増幅回路52には、一対の差動入力信号PIN,NINが入力される。第2の全差動増幅回路54は、第1の全差動増幅回路52の出力に縦続して接続される。具体的には、第1の全差動増幅回路52の一対の出力ノード(Nd1,Nd2)には、それぞれオフセットキャンセル容量C1,C2を介して、極性が反転するように第2の全差動増幅回路54の一対の入力ノードが接続される。スイッチ素子SW10,SW11の各々は、第2の全差動増幅回路54の入力ノードとこれに対応する出力ノードとの間に設けられる。
オフセットキャンセル容量C1,C2は、第1の全差動増幅回路52及び第2の全差動増幅回路54のオフセットの差をキャンセルするものである。具体的には、スイッチ素子SW10,SW11をそれぞれオンにして第1の全差動増幅回路52及び第2の全差動増幅回路54のオフセットの差に対応した電荷を各オフセットキャンセル容量に予め充電させておく。そして、スイッチ素子SW10,SW11をオフした状態で、オフセットキャンセル容量C1,C2を介して第1の全差動増幅回路52の差動出力信号を第2の全差動増幅回路54に伝達する。こうすることで、第1の全差動増幅回路52及び第2の全差動増幅回路54のオフセットの差をキャンセルして、第2の全差動増幅回路54から、より正確な差動出力信号を得ることができる。
ダイナミックラッチコンパレーター回路60は、第2の全差動増幅回路54の一対の差動出力信号の電位差を比較するコンパレーター回路と、コンパレーター回路の比較結果を保持するラッチ回路とを備えている。このコンパレーター回路は2つのインバーター回路を有し一方の入力と他方の出力とを接続したラッチ構造を成し、これらのインバーター回路を駆動する電流をコンパレーターの正入力端子と負入力端子の印加電圧で制御する構成をとっている。ラッチ信号LATCHがLレベルのときは、各々のインバーター回路の出力はHレベルでリセット状態になる。ラッチ信号LATCHがHレベルになった瞬間、2つのインバーター回路のうち駆動能力の高い方のインバーター回路の出力が先にLレベルに変化し、他方のインバーター回路はLレベル入力となるため出力がHレベルから変化せずこの状態でラッチされる。コンパレーター回路のインバーター回路の出力はラッチ回路に入力され、ラッチ信号LATCHの1サイクルの期間、状態を保持する役目を担っている。
なお、図8では、第1の全差動増幅回路52及び第2の全差動増幅回路54の両方に、第1の実施形態における全差動増幅回路10、その変形例における全差動増幅回路20、又は第2の実施形態における全差動増幅回路30を適用するものとして説明した。しかしながら、第1の全差動増幅回路52及び第2の全差動増幅回路54の一方のみに、第1の実施形態における全差動増幅回路10、その変形例における全差動増幅回路20、又は第2の実施形態における全差動増幅回路30を適用するようにしてもよい。
また、図8では、コンパレーター回路50は、ダイナミックラッチコンパレーター回路60の前段に第1の全差動増幅回路52及び第2の全差動増幅回路54を設ける例を説明したが、これに限定されるものではない。コンパレーター回路50は、ダイナミックラッチコンパレーター回路60の前段に第1の全差動増幅回路52又は第2の全差動増幅回路54のみを設ける構成であってもよい。ただ、ダイナミックラッチコンパレーター回路60の前段に2つの全差動増幅回路により差動入力信号を増幅する場合、各全差動増幅回路のゲインを大幅に上げる必要がなくなる。これにより、各全差動増幅回路はノイズの増幅を抑制することができ、高精度で高速に動作可能なコンパレーター回路を提供することができるようになる。
〔A/D変換回路〕
図8のコンパレーター回路50は、低消費電力で、高速に動作可能なA/D変換回路に適用することができる。
図9に、本発明に係る一実施形態におけるA/D変換回路の構成例を示す。図9において、図8と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態におけるA/D変換回路100は、いわゆる逐次比較型のA/D変換回路である。A/D変換回路100は、サンプルホールド回路70と、コンパレーター回路50と、比較近似レジスター72と、D/A変換回路74とを備えている。サンプルホールド回路70は、入力信号INをサンプリングしてホールドする。
コンパレーター回路50は、サンプルホールド回路70によりホールドされたサンプリング後の入力信号と、D/A変換回路74から出力されたアナログ信号とを比較する。コンパレーター回路50の差動入力信号PINとして、例えばサンプルホールド回路70からの信号が入力される。コンパレーター回路50の差動入力信号NINとして、例えばD/A変換回路74から出力されたアナログ信号が入力される。
比較近似レジスター72は、コンパレーター回路50の比較結果に応じてレジスター値が更新される。D/A変換回路74は、比較近似レジスター72のレジスター値に対応したアナログ信号を出力する。一連のA/D変換動作後の比較近似レジスター72のレジスター値が、入力信号INに対応したディジタル値である出力信号OUTとして出力される。
図10に、A/D変換回路100の動作説明図を示す。図10は、横軸に時間、縦軸に電圧をとり、コンパレーター回路50に入力されるサンプルホールド回路70の出力信号P1と、D/A変換回路74の出力信号P2の変化を模式的に表したものである。
図10に示すように、入力信号INが所定の電圧レベルのアナログ信号(P2)であるものとする。まず、D/A変換回路74は、比較近似レジスター72の初期値(P1)に対応したアナログ信号を出力し、コンパレーター回路50が、2つのアナログ信号を比較する。コンパレーター回路50の比較結果に基づいて、比較近似レジスター72のレジスター値の最上位ビットが更新される。その後、D/A変換回路74は、更新された比較近似レジスター72のレジスター値に対応したアナログ信号を出力し、コンパレーター回路50が、2つのアナログ信号を比較する。こうして、所定のビット数分だけコンパレーター回路50を動作させ、A/D変換回路100は、入力信号INに対応したディジタル値である出力信号OUTを出力することができる。
図11(A)及び図11(B)に、図9のA/D変換回路100の動作タイミングの一例を示す。図11(A)は、基準クロックCLK、変換クロックSC、スイッチ制御信号RES、及びラッチ信号LATCHのタイミングの一例を示したものである。図11(B)は、図11(A)の範囲WDの部分を拡大したものであり、変換クロックSCの図示を省略している。変換クロックSC及びスイッチ制御信号RES及びラッチ信号LATCHは、基準クロックCLKを基準に生成されるものとする。
A/D変換回路100は、変換クロックSCの1サイクル期間のA/D変換動作期間内に、アナログ信号である入力信号INに対応する出力信号OUTを出力するものとする。変換クロックSCがHレベルで且つ基準クロックCLKの立ち上がりで、信号入力INをサンプリングするサンプリング期間からコンパレーター回路50が動作する比較動作期間へと移行する。比較動作期間では、コンパレーター回路50が、A/D変換回路100の分解能と同じ回数分だけラッチ信号LATCHの立ち上がりのタイミングで比較動作を行う。比較動作期間ではウエイト期間W0を経て、基準クロックCLKの立ち上がりで、全差動増幅回路のリセット期間W1が経過した後にスイッチ制御信号RESがHレベルからLレベルに変化する。
スイッチ制御信号RESがHレベルのとき、上記のようにコンパレーター回路50を構成する全差動増幅回路が初期化される。このとき、全差動増幅回路を構成する差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcには、CMFB回路の抵抗素子を介することなく、当該差動演算増幅回路の一対の出力ノードを短絡した電圧が供給される。従って、全差動増幅回路を構成する差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードNcを、高速に所定の電圧に固定することができ、リセット期間W1を短縮することができるようになる。
スイッチ制御信号がLレベルになると、LATCH信号もまたHレベルからLレベルになり、全差動増幅回路の増幅動作期間W2が開始される。この増幅動作期間では、コンパレーター回路50が、サンプルホールド回路70からの信号とD/A変換回路74からのアナログ信号との差分に対応した増幅動作を行う。
そして、タイミングW3において、コンパレーター回路50は、ダイナミックラッチコンパレーター回路において、サンプルホールド回路70からの信号とD/A変換回路74からのアナログ信号との比較結果をラッチする。タイミングW3は、ラッチ信号LATCHがLレベルからHレベルに変化するタイミングである。
その後、次の基準クロックCLKの立ち上がりタイミングW4で、コンパレーター回路50の比較結果を比較近似レジスター72が取り込む。その後、比較近似レジスター72は、タイミングW4で取り込んだ比較結果により更新されるレジスター値を、D/A変換回路74に出力する。
これ以降、同様にA/D変換動作を所定回数分だけ繰り返して、A/D変換回路100は、入力信号INに対応したディジタル値である出力信号OUTを出力することができる。
以上説明したように、図9のA/D変換回路100によれば、追加回路を設けることなく、低消費電力で高速に応答が可能なA/D変換回路を提供することができるようになる。
〔電子機器〕
上記のA/D変換回路100は、次のような電子機器に搭載することができる。このような電子機器によれば、低消費電力で、高速に、アナログ信号を用いた処理を実現することができる。
図12に、本発明に係る一実施形態における電子機器のハードウェア構成例のブロック図を示す。図12において、図9と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
電子機器200は、センサー回路110と、A/D変換回路100と、クロック生成回路120と、中央演算処理装置等の処理部130と、メモリー140と、操作部150と、表示部160とを備えている。電子機器200を構成する各部は、バス(BUS)によって相互に接続されている。なお、A/D変換回路100は、処理部130に内蔵されていてもよい。
例えば、処理部130は、メモリー140から読み込んだプログラムに従って処理を実行し、センサー回路110は、角速度信号を検出し、検出信号を電圧レベルで出力し、A/D変換回路100にてディジタル値に変換される。処理部130は、ディジタル値を用いて積分を行う。こうすることで、回転角度を算出する。そして、処理部130は、角速度又は算出した回転角度に対応した処理を実行し、該処理に対応した表示データを生成し、表示部160に表示させる処理を行う。
以上、本発明に係る全差動増幅回路、コンパレーター回路、A/D変換回路、及び電子機器等を上記の実施形態又はその変形例に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態又はその変形例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記の実施形態又はその変形例では、CMFB回路として、抵抗分割回路を備えるものを例に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
(2)上記の実施形態又はその変形例では、差動演算増幅回路として、図2又は図6に示す構成を有するものを例に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
(3)上記の実施形態又はその変形例では、コンパレーター回路として図8に示す構成を有するものを例に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
(4)上記の実施形態又はその変形例では、全差動増幅回路をコンパレーター回路に適用する例を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
(5)上記の実施形態又はその変形例では、コンパレーター回路をA/D変換回路に適用する例を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
(6)上記の実施形態又はその変形例では、A/D変換回路として図9に示す構成を有するものを例に説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、パイプライン型のA/D変換回路や、その他の方式のA/D変換回路にも本発明に係る全差動増幅回路又はコンパレーター回路を適用してもよい。
10,10a,20,30…全差動増幅回路、 12…差動演算増幅回路、
14,40…CMFB回路、 15…抵抗分割回路、
16,18a,44…リセット回路、 42…増幅回路、 50…コンパレーター回路、
52…第1の全差動増幅回路、 54…第2の全差動増幅回路、
60…ダイナミックラッチコンパレーター回路、 70…サンプルホールド回路、
72…比較近似レジスター、 74…D/A変換回路、 100…A/D変換回路、
110…センサー回路、 120…クロック生成回路、 130…処理部、
140…メモリー、 150…操作部、 160…表示部、 200…電子機器、
BUS…バス、 C1,C2…オフセットキャンセル容量、 LATCH…ラッチ信号、
Nc…コモン・モード・フィードバック入力ノード、 Nd1,Nd2…出力ノード、
Ne…入力ノード、 NIN,PIN…差動入力信号、
NOUT,POUT…差動出力信号、
QN1,QN2,QN10,QN11,QN12…MOSトランジスター(N型)、
QP1,QP2,QP3,QP10,QP11…MOSトランジスター(P型)、
R1,R2…抵抗素子、 RES…スイッチ制御信号、
SW1,SW2,SW10,SW11,SWa…スイッチ素子、 VC…電圧、
Vcm…基準電圧

Claims (9)

  1. 一対の差動入力信号に対応した一対の差動出力信号を一対の出力ノードに出力する差動演算増幅回路と、
    前記一対の出力ノード間の電圧を抵抗分割する抵抗分割回路を含み、前記抵抗分割回路によって前記一対の出力ノード間の電圧を抵抗分割することにより得られる電圧を、前記差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードに供給するコモン・モード・フィードバック回路と、
    前記一対の出力ノードと前記コモン・モード・フィードバック入力ノードとを短絡するリセット回路とを含むことを特徴とする全差動増幅回路。
  2. 一対の差動入力信号に対応した一対の差動出力信号を一対の出力ノードに出力する差動演算増幅回路と、
    前記一対の差動出力信号に基づいて生成される電圧を、前記差動演算増幅回路のコモン・モード・フィードバック入力ノードに供給するコモン・モード・フィードバック回路とを含み、
    前記コモン・モード・フィードバック回路は、
    前記一対の出力ノード間を抵抗分割する抵抗分割回路と、
    前記抵抗分割回路により得られる電圧と所与の基準電圧との差に対応した電圧を増幅した電圧を、前記コモン・モード・フィードバック入力ノードに出力する増幅回路と、
    前記一対の出力ノードと前記増幅回路の入力ノードとを短絡するリセット回路とを含むことを特徴とする全差動増幅回路。
  3. 請求項1または2において、
    前記リセット回路により、前記一対の出力ノードと、前記コモン・モード・フィードバック入力ノード又は前記増幅回路の入力ノードと、が短絡されるリセット期間は、前記演算増幅回路による増幅動作期間の開始タイミングに設けられることを特徴とする全差動増幅回路。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記リセット回路は、
    前記一対の出力ノードと、前記コモン・モード・フィードバック入力ノード又は前記増幅回路の入力ノードとを、所与のリセット期間中に短絡することを特徴とする全差動増幅回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれか記載の全差動増幅回路と、
    前記全差動増幅回路の前記一対の差動出力信号が入力されるダイナミックラッチコンパレーター回路とを含むことを特徴とするコンパレーター回路。
  6. 第1の全差動増幅回路と、
    前記第1の全差動増幅回路の出力に接続された第2の全差動増幅回路と、
    前記第2の全差動増幅回路の出力に接続されたダイナミックラッチコンパレーター回路とを含み、
    前記第1の全差動増幅回路及び前記第2の全差動増幅回路の少なくとも一方は、請求項1乃至4のいずれか記載の全差動増幅回路であることを特徴とするコンパレーター回路。
  7. 請求項5又は6記載のコンパレーター回路と、
    前記コンパレーター回路の比較結果に応じてレジスター値が更新される比較近似レジスターと、
    前記レジスター値に対応したアナログ信号を出力するD/A変換回路と、
    入力信号をサンプリングしてホールドするサンプルホールド回路とを含み、
    前記コンパレーター回路は、
    前記サンプルホールド回路によってホールドされた信号と前記アナログ信号とを比較することを特徴とするA/D変換回路。
  8. 請求項1乃至4のいずれか記載の全差動増幅回路を含むことを特徴とする電子機器。
  9. 請求項7記載のA/D変換回路を含むことを特徴とする電子機器。
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