JP2006507292A - 抗増殖活性(ii)を有するピリミド化合物 - Google Patents

抗増殖活性(ii)を有するピリミド化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006507292A
JP2006507292A JP2004548791A JP2004548791A JP2006507292A JP 2006507292 A JP2006507292 A JP 2006507292A JP 2004548791 A JP2004548791 A JP 2004548791A JP 2004548791 A JP2004548791 A JP 2004548791A JP 2006507292 A JP2006507292 A JP 2006507292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substituted
lower alkyl
formula
cor
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004548791A
Other languages
English (en)
Inventor
ルック,キン−チュン
ロレーン ロスマン,パメラ
シャイブリッヒ,シュテファン
ソ,スン−サウ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2006507292A publication Critical patent/JP2006507292A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/519Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/04Antineoplastic agents specific for metastasis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2800/00Detection or diagnosis of diseases
    • G01N2800/52Predicting or monitoring the response to treatment, e.g. for selection of therapy based on assay results in personalised medicine; Prognosis

Abstract

チロシンキナーゼのSrcファミリーの選択的インヒビターである、R1〜R9が本明細書において定義した通りである、式 (I) の新規なピリミド化合物が開示される。これらの化合物およびそれらの薬学上許容される塩は充実性腫瘍、特に乳腫瘍、結腸腫瘍、肝臓腫瘍および膵臓腫瘍の治療または抑制において有効な抗増殖剤である。また、これらの化合物を含有する医薬組成物および癌治療における使用が開示される。
【化1】

Description

本発明は、下記式(I):
Figure 2006507292
〔式中、
R1は、
H、
C1-10アルキル、
アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC1-10アルキル(ここでアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロサイクル基の各々は、独立して、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されていてもよい)
アリール、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたアリール、
ヘテロアリール、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロアリール、
ヘテロサイクル、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロサイクル、
C3-10シクロアルキル、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC3-10シクロアルキル、
C2-10アルケニル、
NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルケニル、および
NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルキニルから成る群から選択される基であり;
R2、R3およびR4は、独立して、
H、
NR10R11
OR12
SR12
C1-10アルキル、
シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC1-10アルキル(ここでシクロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロサイクル基の各々は、独立して、低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されていてもよい)
ヘテロアリール、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロアリール、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロサイクル、
C3-10シクロアルキル、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC3-10シクロアルキル、
C2-10アルケニル、
NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルケニル、
C2-10アルキニル、および
NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルキニル、
から成る群から選択される基であり、
ただしR2、R3またはR4の少なくとも1つはHではなく;
R5、R6、R7およびR8は、独立して、
H、
低級アルキル、
ヒドロキシまたはアルコキシにより置換された低級アルキル、
NR15R16
OH、
OR17
SR17
ハロゲン、
COR17
CO2R17
CONR17R18
SO2NR17R18
SOR17
SO2R17、および
CN、
から成る群から選択される基であり;
R9は、
H、
Figure 2006507292
、および
COR17
から成る群から選択される基であり;
R10およびR11は、独立して、
H、
COR13
CO2R13
CONR13R14
SO2R13
SO2NR13R14
低級アルキル、
ヒドロキシ、アルコキシまたはNR15R16により置換された低級アルキル、
シクロアルキル、
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたシクロアルキル、
ヘテロサイクル、および
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたヘテロサイクル、
から成る群から選択される基であるか;あるいは
NR10R11は3〜7個の原子を有する環を形成することができ、前記環は必要に応じて1または2以上の追加の異種原子を含み、そして必要に応じて1または2以上の低級アルキル、OR12、COR13、CO2R13、CONR13R14、SOR13、SO2R13、およびSO2NR13R14から成る群から選択される基により置換されていてもよく;
R12は、
H、
低級アルキル、
COR13
CONR13R14
ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたC2-6アルキル、
シクロアルキル、
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたシクロアルキル、
ヘテロサイクル、および
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたヘテロサイクル、
から成る群から選択される基であり;
R13およびR14は、独立して、
H、
低級アルキル、
ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたC2-6アルキル、
シクロアルキル、
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたシクロアルキル、
ヘテロサイクル、および
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたヘテロサイクルから成る群から選択される基であるか;あるいは
NR13R14は3〜7個の原子を有する環を形成することができ、前記環は必要に応じて1または2以上の追加の異種原子を含み、そして必要に応じて1または2以上の低級アルキル、OR17、COR17、CO2R17、CONR17R18、SO2R17、およびSO2NR17R18から成る群から選択される基により置換されていてもよく;
R15は、
H、
低級アルキル、
COR17、および
CO2R17
から成る群から選択される基であり;そして
R16、R17およびR18は、独立して、
H、および
低級アルキル、
から成る群から選択される基であるか;あるいは
NR15R16およびNR17R18の各々は独立して3〜7個の原子を有する環を形成することができ、前記環は必要に応じて1または2以上の追加の異種原子を含み;
R19およびR20は、独立して、
H、および
低級アルキル、
から成る群から選択される基であり;そして
R21は、
低級アルキル、および
ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたC2-6アルキル、
から成る群から選択される基である〕
の新規なピリミド化合物またはそれらの薬学上許容される塩に関する。
これらの化合物は、非レセプターチロシンキナーゼのSrcファミリー (SFK) を阻害する。これらの化合物およびそれらの薬学上許容される塩は抗増殖活性を有し、癌の治療または抑制において、特に充実性腫瘍の治療または抑制において有効である。さらに、これらの化合物は好都合な生物学的利用能のプロファイルを有する。本発明は、また、このような化合物を含有する医薬組成物および癌、最も詳しくは結腸腫瘍、肝臓腫瘍および膵臓腫瘍を治療または抑制する方法に関する。
プロテインキナーゼは、種々の細胞機能を調節するタンパク質 (酵素) の1クラスである。基質タンパク質のコンフォメーションを変更するタンパク質基質上の特定のアミノ酸のリン酸化により、これは達成される。コンフォメーションの変化は、基質の活性または他の結合相手と相互作用するその能力をモジューレートする。プロテインキナーゼの酵素活性は、キナーゼがホスフェート基を基質に付加する速度を意味する。それは、例えば、基質が生成物に転化される量を時間の関数として決定することによって、測定可能である。基質のリン酸化は、プロテインキナーゼの活性部位において起こる。
チロシンキナーゼは、アデノシン三リン酸 (ATP) の末端ホスフェートがタンパク質基質上でチロシン残基に転移するのを触媒するプロテインキナーゼのサブセットである。これらのキナーゼは、細胞の増殖、分化および移動に導く増殖因子のシグナル伝達の伝播において重要な役割を演ずる。
例えば、非レセプターチロシンキナーゼのSrcファミリーは癌細胞のモジュレーションおよび増殖に特別に関係づけられてきている。D. H. BoschelliおよびF. Boschelli、”Small molecule inhibitors of Src family kinase”、Drugs of the Future 2000、25(7): 717-736参照。結腸腫瘍、乳腫瘍、肝臓腫瘍および膵臓腫瘍、ならびにある種のB細胞白血病およびリンパ腫において、Srcの過剰発現が検出された。同p. 719。また、Srcの発現および活性の増加は腫瘍の悪性度と相関することが示された。同p. 719。こうして、Srcインヒビターは抗腫瘍剤として有効であることがある。
プロテインキナーゼの触媒活性に対する小分子インヒビターのいくつかの例が存在する。特に、小分子インヒビターは典型的にはプロテインキナーゼATP結合部位 (または 「活性部位」 ) と緊密に相互作用することによって、基質のリン酸化をブロックする。WO 98/24432およびHennequin L. F. 他、J. Mol. Chem. 2002、45(6) 、pp. 1300参照。これらの化合物のいくつかは複数の標的を阻害する。例えば、WO 99/61444 (Warner-Lambert) には、式
Figure 2006507292
の二環式ピリミジンおよび二環式3,4-ジヒドロピリミジンが開示されており、これらはサイクリン依存性キナーゼCdk1、Cdk2およびCdk4ならびに増殖因子レセプターチロシンキナーゼ酵素PDGFRおよびFGFRを阻害することが主張されている。また、いくつかの化合物はCdk6を阻害することが主張されている。
米国特許第6,150,373号 (Hoffmann-La Roche Inc.) には、式
Figure 2006507292
の二環式ヘテロサイクルが開示されており、これらはT細胞チロシンキナーゼp56lckを阻害することが述べられている。
WO 01/29041およびWO 01/29042 (F. Hoffmann-La Roche AG) には、式
Figure 2006507292
のアルキルアミノ置換二環式ヘテロサイクルが開示されており、これらはp38仲介細胞機能を阻害することが述べられており、こうして細胞増殖のインヒビターである。
WO 01/64679 A1 (SmithKline Beecham) には、式
Figure 2006507292
の1,5-置換-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-D]ピリミジン-2-オン化合物が開示されており、これらはCSBP/P38キナーゼ仲介疾患の治療において有効であると述べられている。
プロテインキナーゼ、特に非レセプターチロシンキナーゼのSrcファミリー ( 「SFK」 ) の触媒活性の阻害、1または2以上の型の癌、特に充実性腫瘍の治療に有効であり、合成が容易である、小分子化合物が要求されている。また、このような小分子インヒビターは好都合な生物学的利用能のプロファイルを有することが好ましい。こうして、本発明の目的は、このような化合物およびこれらの化合物を含有する医薬組成物を提供することである。
本発明は、SFKの活性を阻害することができる新規なピリミド化合物に関する。これらの化合物は、癌の治療または抑制、特に充実性腫瘍の治療または抑制において有効である。特に、本発明は、式
Figure 2006507292
式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8およびR9は下に定義する通りである、の化合物またはそれらの薬学上許容される塩に関する。
また、本発明は、治療的有効量の式Iの化合物と、薬学上許容される担体または賦形剤とを含んでなる医薬組成物に関する。
さらに、本発明は、治療を必要とするヒト患者に治療的有効量の式Iの化合物および/またはその薬学上許容される塩を投与することによって、充実性腫瘍、特に乳腫瘍、肺腫瘍、結腸腫瘍および前立腺腫瘍、最も詳細には乳腫瘍または結腸腫瘍を治療または抑制する方法に関する。
さらに、本発明は、式Iの化合物の製造において有効な新規な中間体化合物に関する。
本明細書において使用するとき、下記の用語は下記の定義を有する。
「アルケニル」 は、少なくとも1組の炭素-炭素二重結合を有する直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素、例えば、ビニル、2‐ブテニル、および3-メチル-2‐ブテニルを意味する。
「アルキニル」 は、少なくとも1組の炭素-炭素三重結合を有する直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素、例えば、エチニル、および2‐ブチニルを意味する。
「アルキル」 は、1〜10、好ましくは1〜6、より好ましくは1〜4個の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状の飽和脂肪族炭化水素を意味する。また、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基はここにおいて 「低級アルキル」 として好ましい。典型的な低級アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t-ブチル、2‐ブチル、ペンチルおよびヘキシルを包含する。本明細書において使用するとき、サンプル表示C1-4アルキルは1〜4個の炭素原子を有するアルキルを意味する。
「アルコキシ」 は、分子の残部に酸素(RO-) により結合したアルキル基、例えば、メトキシ、エトキシを意味する。
「アリール」 は、芳香族炭素環式基、例えば、6〜10員の芳香族または特に芳香族環系を意味する。好ましいアリール基は、フェニル、ナフチル、トリルおよびキシリルを包含するが、これらに限定されない。
「シクロアルキル」 は、3〜8個の原子を含有する、非芳香族、部分的または完全に飽和された環式脂肪族炭化水素を意味する。シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。
「有効量」 または 「治療的有効量」 は、腫瘍細胞、例えば、ヒト腫瘍細胞系統の増殖を有意に阻害する、式Iの少なくとも1種の化合物、またはそれらの薬学上許容される塩の量を意味する。
「ハロゲン」 は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは塩素、フッ素または臭素を意味する。
「異種原子」 は、N、OおよびS、好ましくはNから選択される原子を意味する。異種原子がNである場合、それは-NH-または-N-低級アルキル-として存在することができる。異種原子がSである場合、それはS、SOまたはSO2として存在することができる。
「ヘテロアリール」 は、2つまでの環を含有する芳香族複素環式環系を意味する。好ましいヘテロアリール基は、チエニル、フリル、インドリル、プロリル、ピリジニル、ピラジニル、オキサゾリル、チアキソリル、キノリニル、ピリミジニル、イミダゾールおよびテトラゾリルを包含するが、これらに限定されない。
「ヘテロサイクル」 または 「ヘテロサイクリル」 は、窒素、酸素または硫黄またはそれらの組み合わせから選択される1〜3個の異種原子を有する、3〜10員の飽和または部分的に不飽和の非芳香族1価の環式基を意味する。好ましいはヘテロサイクルの例は、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、およびモルホリンである。
「ヒドロキシ」 は、1価のOH基の存在を示す接頭語である。
「IC50」は、特定の測定した活性の50%を阻害するために要求される特定の本発明による化合物の濃度を意味する。IC50は、なかでも、下記の実施例12に記載されていように、測定することができる。
「薬学上許容される塩」 は、式Iの化合物の生物学的有効性および性質を保持し、適当な非毒性の有機酸または無機酸あるいは有機塩基または無機塩基から形成される、普通の酸付加塩または塩基付加塩を意味する。酸付加塩の例は、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸から誘導される酸付加塩、および有機酸、例えば、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、およびその他から誘導される酸付加塩である。
塩基付加塩の例は、アンモニウム、カリウム、ナトリウムおよび第四級アンモニウムの水酸化物、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウムから誘導される塩基付加塩である。薬学上の化合物 (すなわち、薬剤) の塩への化学的変更は、化合物の改良された物理的および化学的安定性、吸湿性、流動性および溶解性を得るために、薬学的化学者によく知られている技術である。例えば、下記の文献を参照のこと:H. Ansel 他、Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems (第6版、1995) pp. 196および1456-1457。
「薬学上許容される」 、例えば、薬学上許容される担体、賦形剤、およびその他は、生理学上許容されかつ特定の化合物を投与する被検体に対して実質的に非毒性であることを意味する。
置換されたアルキルのように、「置換された」は、置換が1または2以上の位置において起こることができること、そして特記しない限り、各置換部位における置換が特定したオプションから独立して選択されることを意味する。
1つの態様において、本発明は、下記式(I):
Figure 2006507292
〔式中、
の化合物またはそれらの薬学上許容される塩に関する。
R1は、
H、
C1-10アルキル、
アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC1-10アルキル(ここでアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロサイクル基の各々は、独立して、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されていてもよい)
アリール、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたアリール、
ヘテロアリール、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロアリール、
ヘテロサイクル、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロサイクル、
C3-10シクロアルキル、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC3-10シクロアルキル、
C2-10アルケニル、
NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルケニル、および、
NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルキニル、
から成る群から選択される基であり;
R2、R3およびR4は、独立して、
H、
NR10R11
OR12
SR12
C1-10アルキル、
シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC1-10アルキル(ここでシクロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロサイクル基の各々は、独立して、低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されていてもよい)
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロアリール、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロサイクル、
C3-10シクロアルキル、
低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC3-10シクロアルキル、
C2-10アルケニル、
NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルケニル、
C2-10アルキニル、および
NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルキニル、
から成る群から選択される基であり、
ただしR2、R3またはR4の少なくとも1つはHではなく;
R5、R6、R7およびR8は、独立して、
H、
低級アルキル、
ヒドロキシまたはアルコキシにより置換された低級アルキル、
NR15R16
OH、
OR17
SR17
ハロゲン、
COR17
CO2R17
CONR17R18
SO2NR17R18
SOR17
SO2R17、および
CN、
から成る群から選択される基であり;
R9は、
H、
Figure 2006507292
、および
COR17
から成る群から選択される基であり;
R10およびR11は、独立して、
H、
COR13
CO2R13
CONR13R14
SO2R13
SO2NR13R14
低級アルキル、
ヒドロキシ、アルコキシまたはNR15R16により置換された低級アルキル、
シクロアルキル、
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたシクロアルキル、
ヘテロサイクル、および
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたヘテロサイクル、
から成る群から選択される基であるか;あるいは
NR10R11は3〜7個の原子を有する環を形成することができ、前記環は必要に応じて1または2以上の追加の異種原子を含み、そして必要に応じて1または2以上の低級アルキル、OR12、COR13、CO2R13、CONR13R14、SOR13、SO2R13、およびSO2NR13R14から成る群から選択される基により置換されていてもよく;
R12は、
H、
低級アルキル、
COR13
CONR13R14
ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたC2-6アルキル、
シクロアルキル、
ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたシクロアルキル、
ヘテロサイクル、および
ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたヘテロサイクル、
から成る群から選択される基であり;
R13およびR14は、独立して、
H、
低級アルキル、
ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたC2-6アルキル、
シクロアルキル、
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたシクロアルキル、
ヘテロサイクル、および
ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたヘテロサイクル、
から成る群から選択される基であるか;あるいは
NR13R14は3〜7個の原子を有する環を形成することができ、前記環は必要に応じて1または2以上の追加の異種原子を含み、そして必要に応じて1または2以上の低級アルキル、OR17、COR17、CO2R17、CONR17R18、SO2R17、およびSO2NR17R18から成る群から選択される基により置換されていてもよく;
R15は、
H、
低級アルキル、
COR17、および
CO2R17
から成る群から選択される基であり;そして
R16、R17およびR18は、独立して、
H、および
低級アルキル、
から成る群から選択される基であるか;あるいは
NR15R16およびNR17R18の各々は独立して3〜7個の原子を有する環を形成することができ、前記環は必要に応じて1または2以上の追加の異種原子を含み;
R19およびR20は、独立して、
H、および
低級アルキル、
から成る群から選択される基であり;そして
R21は、
低級アルキル、および
ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたC2-6アルキル、
から成る群から選択される基である。
本明細書において開示し、式Iに含まれる化合物は互変異性または構造異性を示すことがある。本発明は、これらの化合物の任意の互変異性体または構造異性体、またはこのような形態の混合物 (例えば、ラセミ体混合物) を包含し、そして上記式Iで描写されるいずれか1つの互変異性体または構造異性体に限定されないことを意図する。
式Iの化合物が構造異性体を示すとき、好ましい光学異性体は下記式Iaにより描写される:
Figure 2006507292
本発明の好ましい態様において、本発明は、R1がアリール; およびCNおよびCONR13R14により置換されたアリールから選択される、式Iの化合物に関する。アリールがフェニルである化合物は特に好ましい。
式Iの化合物の他の好ましい態様において、R1は低級アルキル; およびOR12およびCONR13R14により置換されたC2-6アルキルから選択される。R1が低級アルキルである、化合物は特に好ましい。
式Iの化合物の他の好ましい態様において、R2およびR3の各々は独立してC1-10アルキル; およびOR12またはNR10R11により置換されたC1-10アルキルである。
式Iの化合物の他の好ましい態様において、R2はOR12である。
式Iの化合物の他の好ましい態様において、R3はHである。
式Iの化合物の他の好ましい態様において、R3およびR4はHである。
式Iの化合物の他の好ましい態様において、R4はNR10R11により置換されたC1-10アルキルである。
式Iの化合物の他の好ましい態様において、R5、R6およびR8はHであり、そしてR7はO-低級アルキル、好ましくはO-CH3である。
式Iの化合物の他の好ましい態様において、R5はハロゲン、好ましくはBrである。
式Iの化合物の他の好ましい態様において、R9はHである。
下記の化合物は、本発明による好ましい態様である:
(±)-3-[7-[3-(2-ヒドロキシ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル (実施例4) ;
(±)-3-[7-[3-(2-ジエチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル (実施例5b) ;
(±)-3-[7-[3-(2-ジメチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル (実施例6) ;
(±)-3-(3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-7-{3-[2-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-エチル]-フェニルアミノ}-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル)-ベンゾニトリル (実施例7) ;
(±)-3-[7-[3-(2-ジエチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンズアミド (実施例8) ;
(±)-3-[7-[3-(2-ジメチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンズアミド (実施例9) ;
(±)-3-(3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-7-{3-[2-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-エチル]-フェニルアミノ}-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル)-ベンズアミド (実施例10) ;
3-(2-ブロモ-フェニル)-7-[4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミノ]-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オン (鏡像異性体1) (実施例11f) ;
3-(2-ブロモ-フェニル)-7-[4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミノ]-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オン (鏡像異性体2) (実施例11g) ; および
(±)-3-(2-ブロモ-フェニル)-7-[4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミノ]-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オン。
本発明の組成物はSrcチロシンキナーゼを阻害する。これらの化合物は、癌の治療または抑制、特に充実性腫瘍、詳しくは結腸腫瘍、肝臓腫瘍および膵臓腫瘍の治療または抑制において有効である。これらの化合物は、細胞膜に対して高度に透過性であり、こうして好都合な生物学的利用能のプロファイル、例えば、改良された経口的生物学的利用能を有する。
別の態様において、本発明は、式Iの少なくとも1種の化合物、またはそれらの薬学上許容される塩またはエステルを含んでなる医薬組成物に関する。
これらの医薬組成物は、経口的に、例えば、錠剤、被覆錠剤、糖剤、硬質または軟質のゼラチンカプセル剤、溶液、乳濁液または懸濁液の形態で投与することができる。また、それらは経直腸的に、例えば、坐剤の形態で、または非経口的に、例えば、注射溶液の形態で投与することができる。
式Iの化合物、および/またはそれらの塩とを含んでなる本発明の医薬組成物は、この分野において知られている方法において、例えば、普通の混合、カプセル封入、溶解、粒状化、乳化、捕捉、糖剤製造、または凍結乾燥法により製造することができる。これらの医薬組成物は、療法的に不活性な、無機または有機の担体を使用して処方することができる。ラクトース、コーンスターチまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩を錠剤、錠剤、被覆錠剤、糖剤および硬質ゼラチンカプセル剤のこのような担体として使用することができる。軟質ゼラチンカプセル剤に適当な担体は、植物油、蝋および脂肪を包含する。活性物質の特質に依存して、軟質ゼラチンカプセル剤の場合において担体は一般に不必要である。溶液およびシロップ剤の製造に適当な担体は、水、ポリオール、サッカロース、転化糖およびグルコースである。注射に適当な担体は、水、アルコール、ポリオール、グリセリン、植物油、リン脂質および界面活性剤である。坐剤に適当な担体は、天然油または硬化油、蝋、脂肪および半液状ポリオールである。
また、医薬製剤は、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、香味剤、浸透圧変更用塩、緩衝剤、被覆剤または酸化防止剤を含有することができる。また、それらは他の療法的に価値のある物質、例えば、式Iの活性成分以外の追加の活性成分を含有することができる。
さらに、本発明は、このような治療を必要とするヒト患者に治療的有効量の式Iの化合物および/またはその塩を投与することによって、癌、特に乳癌、結腸癌、肝臓癌および膵臓癌を治療するための式Iの化合物の使用に関する。
前述したように、式Iの化合物を含む、本発明の化合物は、細胞増殖、特に腫瘍学的障害の治療または抑制において有効である。これらの化合物および前記化合物を含有する処方物は、充実性腫瘍、特に乳腫瘍、結腸腫瘍、肝臓腫瘍および膵臓腫瘍の治療において特に有効である。こうして、さらに、本発明は、このような治療を必要とするヒト患者に治療的有効量の式Iの化合物および/またはその塩を投与することによって、このような充実性腫瘍を治療する方法に関する。
本発明による化合物の治療的有効量は、疾患の症候を防止し、軽減しまたは改善するか、あるいは治療する被検者の生存を延長するために有効である化合物の量を意味する。治療的有効量の決定は、当業者の技量の範囲内である。
本発明による化合物の治療的に有効な量または投与量は広い限界内で変化させることができ、そしてこの分野において知られている方法により決定することができる。このような投与量は各特定の症例における個々の必要条件、例えば、投与する1種または2種以上の特定の化合物、投与経路、治療する症状、ならびに治療する患者に対して調節されるであろう。一般に、体重ほぼ70 kgの患者に対する経口的または非経口的投与の場合において、約10 mg〜約10,000 mg、好ましくは約200 mg〜約1,000 mgの1日量は適当であるが、指示されるとき、この上限を超えることができる。1日量は単一投与量としてまたは分割して、または非経口的投与のために投与することができ、それは連続的注入として投与することができる。
他の態様において、本発明は、下記工程を含んでなる、請求項1に記載の式Iの化合物を製造する方法に関する:
a) 式(II):
Figure 2006507292
(式中XはClまたはSO2CH3であり、そしてR1、R5、R6、R7およびR8は請求項1において定義した通りである)
の化合物を、式(III):
Figure 2006507292
(式中R2、R3およびR4は請求項1において定義した通りである)
の化合物と反応させて、式(Ib):
Figure 2006507292
(式中R9はHである)
の化合物を生成し、そして必要に応じて、
b) 式Ibの化合物を酸ハロゲン化物または酸無水物と反応させて、R9
Figure 2006507292
またはCOR17であり、そしてR17、R19、R20およびR21が請求項1において定義した通りである、式Iの化合物を生成し、および/または
c) 式Iの化合物を薬学上許容される塩に転化する。
また、本発明は、式Iの化合物の合成するとき有用な下記の新規な中間体に関する:
(±)-酢酸2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチルエステル (実施例3c); および
(±)-メタンスルホン酸(2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチル)-エステル (実施例5a) 。
本発明の化合物は、任意の慣用手段により製造することができる。これらの化合物を合成する適当な方法は、実施例に記載されている。一般に、式Iの化合物は後述する合成経路に従い製造することができる。
Figure 2006507292
Figure 2006507292
本発明の化合物を合成する方法および処方物を下記の実施例により例示する。
実施例1
実施例1a(±)-1-(2,4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-エタノール
Figure 2006507292
下記の文献の手順に従い2,4-ジクロロピリミジン (Aldrich) から、(±)-1-(2,4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-エタノールを合成した: Ple N.、Turck A.、Martin P.、Barbey S.、Queguiner G.、Tet. Lett. 1993 (34) 、1605-1608。
実施例1b(±)-2,4-ジクロロ-5-(1-クロロエチル)-ピリミジン
Figure 2006507292
オキシ塩化リン (5.0 mL、53.11 mmol) (Aldrich) 中の (±)-1-(2,4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-エタノール (1.27 g、6.60 mmol) (上記実施例1aから) の溶液に、0℃において、ジイソプロピルエチル-アミン (2.60 mL、14.78 mmol) (Aldrich) を添加した。この反応混合物を0℃において5分間、室温において15分間、次いで115℃において3時間攪拌した。反応混合物を温室に冷却し、トルエン (10 mL) で希釈し、次いでこの混合物を氷 (15 g) 中に注いだ。10分間攪拌した後、層を分離し、水性抽出液をトルエンで逆洗浄した。一緒にした有機抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー (Biotage、40 M、10:90〜15:85 酢酸エチル-ヘキサンの勾配) により精製すると、(±)-2,4-ジクロロ-5-(1-クロロエチル)-ピリミジンが油状物として得られた。(収量1.233 g; 88.3%) 。
実施例1c(±)-2,4-ジクロロ-5-(1-ブロモエチル)-ピリミジン
Figure 2006507292
ジブロモメタン (0.35 mL) 中の (±)-1-(2,4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-エタノール (0.50 g、2.60 mmol) (上記実施例1aから) およびジイソプロピルエチルアミン (1.10 mL、6.25 mmol) (Aldrich) の溶液を15℃に冷却した。オキシ臭化リン (0.73 g、2.83 mmol) を一度に添加した。冷却浴を除去し、反応混合物を室温において攪拌した。20分後、反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機相をブラインで洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮すると、粗製 (±)-(2,4-ジクロロ-5-(1-ブロモエチル)-ピリミジン (0.61 g、91.4%) が得られた。フラッシュクロマトグラフィー (Biotage、40 M、10:90 酢酸エチル-ヘキサン) により精製すると、純粋な (±)-2,4-ジクロロ-5-(1-ブロモエチル)-ピリミジンが油状物として得られ、これは冷蔵庫中で貯蔵すると、固化した。
あるいは、(±)-2,4-ジクロロ-5-(1-ブロモエチル)-ピリミジンを次のように製造した。
エチル2-ホルミルブチレート
Figure 2006507292
テトラヒドロフラン (370 mL) 中のジイソプロピルエチルアミン (120.6 mL、0.86 mmol) (Aldrich) の溶液を-30℃に冷却した。反応混合物の温度が-30℃〜0℃に保持されるような速度で、n-ブチルリチウム (ヘキサン中の2.5 M、344.2 mL、0.86 mmol) (Aldrich) を滴下した。次いでこの反応混合物をドライアイス-アセトン浴中で-75℃に冷却した。テトラヒドロフラン (170 mL) 中のエチルブチレート (100 g、0.86 mol) (Aldrich) の溶液を28分かけて滴下し、反応温度を-75℃〜-70℃に保持した。反応混合物をさらに30分間同一温度において攪拌した。次いでギ酸エチル (125 mL、1.55 mol) (Aldrich) をこの混合物に25分かけて添加し、-75℃〜-70℃の温度を維持した。生ずる混合物を温室に放温し、室温において3時間攪拌した。
冷水浴中で外部冷却して反応温度を30℃以下に保持しながら、酢酸 (98.55 mL、1.72 mol) を添加し、次いで水 (430 mL) およびジクロロメタン (200 mL) を添加した。層を分離した後、有機層を水 (300 mL) で洗浄した。一緒にした水層をジクロロメタン (200 mL) で抽出した。一緒にした有機相を水性重炭酸ナトリウム溶液 (200 mL) で洗浄した。塩基性水溶液をジクロロメタン (100 mL) で抽出した。次いですべての有機層を一緒にし、一夜硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸留して溶媒を除去すると、約180 mLが残った。(生成物のいくらかはテトラヒドロフランとともに蒸留された。) 残留物を65〜81℃ (23 mmHg) において蒸留した。70〜81℃ (23 mmHg) において蒸留される画分は、エチル2-ホルミルブチレートを与えた。(収量68.35 g、55.1%) 。
5-エチルウラシル
Figure 2006507292
氷水浴中で冷却して反応温度を8〜15℃に維持しながら、尿素 (19.39 g、0.32 mol) (J. T. Baker) を発煙硫酸 (26〜29.5%の遊離SO3、135 mL、2.65 mol) (Aldrich) に30分かけて添加した。さらに30分間攪拌した後、反応温度を同一温度に維持しながらエチル2-ホルミルブチレート (46.55 g、0.32 mol) (上記実施例1cから) を添加した。さらに30分間攪拌した後、尿素の第2部分 (15.07 g、0.25 mol) を同一温度において10分かけて添加した。次いで反応混合物を室温において65時間、そして90〜100℃において2時間攪拌した (ガスの発生が観測され、反応は発熱性であり、反応温度は110℃に上昇した) 。この混合物を氷水浴で30℃に冷却した。氷 (270 g) をゆっくり添加して、反応温度を35℃以下に保持した。この混合物を5℃に冷却し、20分間攪拌した。形成した固体を濾過により集め、冷水、ヘキサン、およびジエチルエーテルで洗浄し、吸引により乾燥すると、5-エチルウラシルが得られた。(収量38.85 g、85.9%) 。
2,4-ジクロロ-5-エチルピリミジン
Figure 2006507292
冷水浴中で外部冷却しながら、5-エチルウラシル (52.3 g、0.37 mol) (上記実施例1cから) とオキシ塩化リン (150 mL、1.61 mol) (Aldrich) との混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン (195 mL、0.86 mol) (Aldrich) をゆっくり添加した。この混合物を3.8時間加熱還流し、温室に冷却した。次いで、混合物を氷 (300 g) の中に注いだ。酢酸エチル (100 mL) を添加し、氷水浴中で冷却しながら混合物を20℃において30分間攪拌した。生ずる混合物をセライト (Celite(商標)) を通して濾過し、濾液を酢酸エチル-ヘキサン (1:1、3×300 mL) で抽出した。一緒にした有機相を水 (250 mL) で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮乾固した。この残留物を酢酸エチル-ヘキサン (1:1) 中に溶解し、TLC等級のシリカゲルを通して濾過し、同一溶媒で溶離した。濾液を濃縮乾固すると、2,4-ジクロロ-5-エチル-ピリミジンが得られた。(収量56.3 g、85.2%) 。
(±)-2,4-ジクロロ-5-(1-ブロモエチル)-ピリミジン
Figure 2006507292
N-ブロモスクシンイミド (64.2 g、0.35 mol) (Aldrich) および2,2’-アゾ-ビス-イソブチロニトリル (AIBN、1.75 g) (Aldrich) を、四塩化炭素 (400 mL) 中の2,4-ジクロロ-5-エチルピリミジン (56.3 g、0.32 mol) (上記実施例1cから) の溶液に添加した。この混合物を1.5時間加熱還流し、酢酸エチル-ヘキサン (1:8) で溶離した。濾液を濃縮乾固すると、(±)-2,4-ジクロロ-5-(1-ブロモエチル)-ピリミジンが得られた。(収量81.3 g、100%) 。
実施例1d(±)-[1-(2,4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-エチル]-(4-メトキシ-フェニル)-アミン
Figure 2006507292
(±)-2,4-ジクロロ-5-(1-ブロモエチル)-ピリミジン (1.97 g、7.70 mmol) (上記実施例1cから) をアセトニトリル (21 mL) 中に溶解した。p-アニシジン (0.95 g、7.70 mmol) (Aldrich) 、炭酸カリウム (1.17 g、8.48 mmol) およびヨウ化カリウム (0.32 g、1.93 mmol) を添加し、この混合物を室温において攪拌した。16時間後、この混合物を酢酸エチルと水との間に分配した。有機相を水およびブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー (Biotage、40 M、20:80〜25:75 酢酸エチル-ヘキサンの勾配) により精製すると、(±)-[1-(2,4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-エチル]-(4-メトキシ-フェニル)-アミンが得られた。(収量1.82 g、76.3%) 。
実施例2(±)-3-[7-クロロ-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル
Figure 2006507292
トルエン (1 mL) 中の (±)-[1-(2,4-ジクロロ-ピリミジン-5-イル)-エチル]-(4-メトキシ-フェニル)-アミン (0.10 g、0.34 mmol) (上記実施例1dから) の溶液に、3-シアノフェニルイソシアネート (66.6 mg、0.46 mmol) (Aldrich) を添加した。この混合物を油浴中で110℃に2時間加熱した。温室に冷却した後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をヘキサンで粉砕し、簡単に乾燥した。固体残留物 (中間体尿素) を新しく蒸留したテトラヒドロフラン (1.5 mL) 中に取り、氷-ブライン浴中で冷却し、カリウムt-ブトキシド (テトラヒドロフラン中の1.0 M、370 μL、0.37 mmol) (Aldrich) で処理した。冷時15分後、反応はTLC分析により完結し、シリカゲルパッド (0.5 g) を通して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。フラッシュクロマトグラフィー (Biotage、40 M、40:60 酢酸エチル-ヘキサン) により精製すると、(±)-3-[7-クロロ-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリルが固体として得られた。(収量0.13 g、85.6%) 。
実施例3a酢酸2-(3-ニトロ-フェニル)-エチルエステル
Figure 2006507292
3-ニトロフェネチルアルコール (55 g、0.33 mol) をピリジン (1.2 L) (Aldrich) 中に溶解した。無水酢酸 (215 mL、2.14 mmol) (Aldrich) をゆっくり添加し、この混合物を室温において一夜攪拌した (TLC:ヘキサン中の30%酢酸エチルは完全な転化を示した) 。氷および水 (200 mL) を反応混合物中に注いだ。この混合物を酢酸エチルで希釈し、次いで連続的に水性1N塩酸 (pH = 約1) 、水、およびブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮すると、酢酸2-(3-ニトロ-フェニル)-エチルエステルが黄色油状物として得られた。(収量58.86 g、0.28 mol、85%) 。
実施例3b酢酸2-(3-アミノ-フェニル)-エチルエステル
Figure 2006507292
酢酸エチル (150 mL) 中の酢酸2-(3-ニトロ-フェニル)-エチルエステル (15 g、71.7 mmol) (上記実施例3aから) の溶液に、炭素担持10%パラジウム (1.5 g) を添加した。この混合物を室温においてParr装置上で50 psiで1時間水素化した。反応混合物をセライト (Celite(商標)) のベッド上で濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮すると、酢酸2-(3-アミノ-フェニル)-エチルエステルが得られた。(収量12.81 g、71.48 mmol、99%)
実施例3c(±)-酢酸2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチルエステル
Figure 2006507292
(±)-3-[7-クロロ-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル (1.00 g、2.42 mmol) (上記実施例2から) と酢酸2-(3-アミノ-フェニル)-エチルエステル (2.03 g、11.3 mmol) (上記実施例3bから) との混合物を油浴中で110℃に1.5時間加熱した。冷却すると、この混合物を小体積の酢酸エチルを含有するヘキサンで粉砕した。上澄みをデカント除去し、残留物を、2回の実験において、フラッシュクロマトグラフィー (Biotage、40 M、50:50〜70:30 酢酸エチル-ヘキサンの勾配) により精製した。精製した物質を酢酸エチル-ヘキサンから結晶化させると、(±)-酢酸2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチルエステルが白色固体状物として得られた (1.03 g、77.5%) 。融点: 170-172℃。
実施例4(±)-3-[7-[3-(2-ヒドロキシ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル
Figure 2006507292
酢酸 (±)-2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチルエステル (1.0 g、1.81 mmol) (上記実施例3cから) をメタノール (17 mL) と水 (7 mL) との混合物中に溶解し、炭酸カリウム (1.00 g、7.26 mmol) で室温において19時間処理した。反応混合物を酢酸エチルと水-ブライン混合物との間に分配した。有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。
粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー (Biotage、40 M、酢酸エチル) により精製すると、(±)-3-[7-[3-(2-ヒドロキシ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリルが得られた。(収量0.67 g、72.9%) 。少量の追加の物質は濃縮間に溶媒トラップの中に衝突した。この物質を回収し、酢酸エチルから結晶化した。(収量0.09 g、9.9%) 。融点: 195-200℃。HR-MS(ES+) m/z C29H26N6O3 ([M+H]+) についての計算値: 507.2139; 実測値: 507.2145。HR-MS(ES+) m/z C29H26N6O3 ([M+Na]+) についての計算値: 529.9158; 実測値: 529.1963。
実施例5a(±)-メタンスルホン酸(2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチル)-エステル
Figure 2006507292
(±)-3-[7-[3-(2-ヒドロキシ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル (0.67 g、1.27 mmol) (上記実施例4から) をジクロロメタン (13 mL) 中に懸濁させた。この混合物をトリエチルアミン (0.23 mL、1.65 mmol) およびメタノール-塩化スルホニル (0.13 mL、1.68 mmol) (Aldrich) で処理した。塩化メタンスルホニルを添加するにつれて、固体は溶解した。45分後、薄層クロマトグラフィーにより反応が完結したことが示された。反応混合物を追加のジクロロメタンで希釈し、水で洗浄し、次いでブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、高真空下に乾燥すると、(±)-メタンスルホン酸(2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチル)-エステルが泡状物として得られた。この物質をそれ以上精製しないで次の工程において使用した。(収量0.76 g、95.4%) 。
実施例5b(±)-3-[7-[3-(2-ジエチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル
Figure 2006507292
(±)-メタンスルホン酸(2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチル)-エステル (1.18 g、2.02 mmol) (上記実施例5aから) とジエチルアミン (1.5 mL、14.5 mmol) (Aldrich) との混合物を圧力びんの中に入れ、100℃に100分間加熱した。冷却すると、この混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと水との間に分配した。有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー (Biotage、40S、100:0〜50:50 酢酸エチル-メタノール) により精製し,次いで酢酸エチルおよびヘキサンから結晶化させると、(±)-3-[7-[3-(2-ジエチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリルが得られた。(収量0.66 g、57.9%) 。融点: 128-145℃。HR-MS(ES+) m/z C33H35N7O2([M+H]+) についての計算値: 562.2925; 実測値: 562.2925。
実施例6(±)-3-[7-[3-(2-ジメチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル
Figure 2006507292
(±)-メタンスルホン酸(2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチル)-エステル (0.19 g、0.32 mmol) (上記実施例5aから) とジメチルアミン (テトラヒドロフラン中の2.0 M、2.00 mL、4.00 mmol) (Aldrich) との混合物をボンベびんの中に入れ、一夜100℃に加熱した。冷却すると、この混合物を濃縮し、残留物を酢酸エチルと水との間に分配した。有機相を水およびブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。この時点において、粗製物質を初期の実験からの物質と一緒にし、フラッシュクロマトグラフィー (Biotage、12S、100:0〜50:50 酢酸エチル-メタノール) により精製した。次いでこの物質を酢酸エチルおよびエーテルから結晶化させると、(±)-3-[7-[3-(2-ジメチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリルが固体として得られた。(収量0.12 g、26.8%) 。融点: 120-135℃。HR-MS(ES+) m/z C31H31N7O2([M+H]+) についての計算値: 534.2612; 実測値: 534.2619。
実施例7(±)-3-(3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-7-{3-[2-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-エチル]-フェニルアミノ}-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル)-ベンゾニトリル
Figure 2006507292
(±)-メタンスルホン酸(2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチル)-エステル (0.10 g、0.16 mmol) (上記実施例5aから) と1-メチルピペラジン (0.25 mL、2.23 mmol) (Aldrich) との混合物を110℃に1時間加熱した。冷却すると、この混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物質をフラッシュクロマトグラフィー (Biotage、12S、100:0〜40:60 酢酸エチル-メタノールの勾配) により精製し、次いで酢酸エチルおよびヘキサンから結晶化させると、(±)-3-(3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-7-{3-[2-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-エチル]-フェニルアミノ}-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル)-ベンゾニトリルが得られた。(収量60.6 g、64.1%) 。融点: 134-155℃。HR-MS(ES+) m/z C34H36N8O2([M+H]+) についての計算値: 589.3034; 実測値: 589.3041。
実施例8(±)-3-[7-[3-(2-ジエチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンズアミド
Figure 2006507292
(±)-3-[7-[3-(2-ジエチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル (0.35 g、0.60 mmol) (上記実施例5bから) をジメチルスルホキシド (3.5 mL) 中に溶解し、生ずる溶液を氷-水浴中で冷却した。水性水酸化ナトリウム (1 M、1.15 mL、1.15 mmol) を添加し、ベンゾニトリルの沈殿が生じた。次いで水性水酸化ナトリウム (30%、195 μL、1.91 mmol) を添加した。3時間後、水を反応混合物に添加した。生成物は最初にガムとして分離し、次いでこれは固化した。この固体を収集し、水で洗浄し、乾燥した。ジクロロメタン-エーテルから再結晶化させると、(±)-3-[7-[3-(2-ジエチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンズアミドが得られた。(収量0.30 g、84.8%) 。融点: 170-175℃。HR-MS(ES+) m/z C33H37N7O3([M+H]+) についての計算値: 580.3031; 実測値: 580.3032。IC50 0.0045 μM 。
実施例9(±)-3-[7-[3-(2-ジメチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンズアミド
Figure 2006507292
(±)-3-[7-[3-(2-ジメチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル (92.7 mg、0.17 mmol) (上記実施例6から) をジメチルスルホキシド (1.0 mL) 中に溶解し、生ずる溶液を氷-水浴中で冷却した。水性水酸化ナトリウム (1 M、300 μL、0.30 mmol) を添加し、ベンゾニトリルの沈殿が生じた。次いで水性水酸化ナトリウム (30%、53 μL、0.52 mmol) を添加した。ベンゾニトリルは溶解し、次いで生成物は溶液から沈殿した。4時間後、反応混合物を水で希釈した。固体を収集し、水で洗浄し、乾燥した。ジクロロメタン-エーテルから再結晶化させると、(±)-3-[7-[3-(2-ジメチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンズアミドが得られた。(収量72.9 mg、76.1%) 。融点: 215-230℃。HR-MS(ES+) m/z C31H33N7O3([M+H]+) についての計算値: 552.2718; 実測値: 552.2722。
実施例10(±)-3-(3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-7-{3-[2-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-エチル]-フェニルアミノ}-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル)-ベンズアミド
Figure 2006507292
(±)-3-(3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-7-{3-[2-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-エチル]-フェニルアミノ}-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル)-ベンゾニトリル (0.25 g、0.41 mmol) (上記実施例7から) をジメチルスルホキシド (2.5 mL) 中に溶解し、生ずる溶液を氷-水浴中で冷却した。水性水酸化ナトリウム (1 M、750 μL、0.75 mmol) を添加し、ベンゾニトリルの沈殿が生じた。次いで水性水酸化ナトリウム (30%、130 μL、1.27 mmol) を添加した。冷却浴を除去した。固体は溶解し、新しい固体が沈殿した。3時間後、反応混合物を水で希釈した。固体を収集し、水で洗浄し、高真空下に空気乾燥した。
フラッシュクロマトグラフィー (Biotage、12S、90:10〜60:40 酢酸エチル-メタノールの勾配) により精製し、次いでメタノール-酢酸エチルから結晶化させると、(±)-3-(3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-7-{3-[2-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-エチル]-フェニルアミノ}-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル)-ベンズアミドが白色固体として得られた。(収量35.7 mg、14.3%) 。母液にエーテルを添加することによって、第2収穫物を集めた。(収量87.8 mg、35.1%) 。融点: 243-251℃。HR-MS(ES+) m/z C34H38N7O3([M+H]+) についての計算値: 607.3140; 実測値: 607.3144。
実施例113-(2-ブロモ-フェニル)-7-[4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミノ]-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オン
Figure 2006507292
実施例11a1-(4-メチルアミノ-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-イル)-エタノール
1.5 gの4-メチルアミノ-2-メチルスルファニル-ピリミジン-5-カルバルデヒド (WO 00/24744に従い製造した) を30 mLのTHF中に溶解した。5℃以下において、14 mLの臭化メチルマグネシウムの1.4 Mエーテル溶液を滴下した。0℃において1時間攪拌した後、さらに14 mLのグリニヤール溶液を30分以内に添加した。0℃において30分間攪拌し、最後に室温において25時間攪拌した。この混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。収量: 1.75 gの粗製標題生成物。
実施例11b[5-(1-クロロ-エチル)-2-メチルスルファニル-ピリミジン-4-イル]-メチル-アミン
0.25 gの上記実施例11aからの生成物を10 mLのクロロホルム中に溶解し、0.30 gの塩化チオニルを滴下した。この混合物を2時間還流させ、蒸発させと、0.31 gの標題生成物が塩酸塩として得られた。
実施例11c5-[1-(2-ブロモ-フェニルアミノ)-エチル]-2-メチルスルファニル-ピリミジン-4-イル-メチル-アミン
10 mLのアセトニトリル中の0.25 gの上記実施例11bからの生成物および34 mgのヨウ化ナトリウムを室温において15分間攪拌した。生ずる溶液を、室温において、5 mLのアセトニトリル中の0.21 gの2-ブロモアニリン(Aldrich) と0.33 gのN-エチル-ジイソプロピルアミン(Aldrich) との混合物に添加した。16時間攪拌し、この混合物を20 mLの水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。シリカ上のクロマトグラフィー (溶離液CHCl3) により、158 mgの標題生成物が得られた。
実施例11d3-(2-ブロモ-フェニル)-1,4-ジメチル-7-メチルスルファニル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オン (鏡像異性体1 + 2)
10 mLの乾燥DMF中の1.1 gの実施例11cからの生成物を、冷却しながら、0.236 gの水素化ナトリウム (95%) に添加した。室温において20分間攪拌した後、この混合物を5℃に冷却し、合計1.01 gのカルボニルジイミダゾール(Aldrich) で少しずつ処理した。5℃において30分間、次いで室温において一夜攪拌した。次いで冷却下に少量の水を添加することによって、過剰の水素化ナトリウムを破壊した。この混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、一緒にした有機相を蒸発させた。
粗生成物をキラル相Chiracel OD-CSP (Daicelからの商業的20 μmの物質、溶離液ヘプタン/イソプロパノール 1:1) のクロマトグラフィーにかけると、標題生成物の分割された鏡像異性体の各々470 mgが淡黄色粉末として得られた。最初に溶離する鏡像異性体を「鏡像異性体1」と命名し、そして同様に後における製造実施例においてそれから誘導されるキラル化合物の対応する鏡像異性体を「鏡像異性体1」と命名する。第2の溶離するる鏡像異性体を「鏡像異性体2」と命名し、そして同様に後における製造実施例においてそれから誘導されるキラル化合物の対応する鏡像異性体を「鏡像異性体2」と命名する。
実施例11e3-(2-ブロモ-フェニル)-7-メタンスルホニル-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オン; 鏡像異性体1
0.628 gのメタ-クロロ過安息香酸 (77%) (Aldrich) を50 mLのCH2Cl2中に溶解し、この溶液を硫酸ナトリウム上の濾過により乾燥した。乾燥したMCPBA溶液を20 mLのCH2Cl2中の0.437 gの上記実施例11dからの鏡像異性体1の溶液に室温において滴下し、一夜攪拌した。希薄な重炭酸ナトリウム溶液で洗浄することによって、過剰の過酸を破壊した。有機相を水性重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。シリカ上のクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘプタン) により、430 mgの標題生成物が得られた。
実施例11f3-(2-ブロモ-フェニル)-7-[4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミノ]-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オン (鏡像異性体1)
1 mLのNMP中の152 mgの4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)アニリン (Rohamann、Friedrich、Chem. Ber. (1939) 72: p. 1333に従い製造した) を0.43 mLのHClの2 Mエタノール溶液で処理し、室温において30分間攪拌した。100 mgの上記実施例11eの生成物を添加し、この混合物を120〜130℃に16時間加熱した。この混合物を10 mLの水で希釈し、NaOHの添加によりアルカリ性pHに調節した。CH2Cl2で抽出し、有機相を濃縮すると、粗製油が得られ、これからCH2Cl2および過剰量のアニリンをクーゲルロール (Kugelrohr) 炉中で高真空下に蒸留除去した。残留物を0.1 mLのメタノール中に溶解し、0.5 mLの水でゆっくり希釈した。微細な沈殿が形成し、これを遠心により単離し、究極的に調製用HPLC-MSによりさらに精製した。収量: 20 mgの標題生成物。
実施例11g3-(2-ブロモ-フェニル)-7-[4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミノ]-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オン (鏡像異性体2)
標題生成物を上記実施例11eおよび11fの化合物と同様にして得たが、上記実施例11dの生成物の鏡像異性体2から出発した。
抗増殖活性
本発明の化合物の抗増殖活性を下記実施例12において証明する。これらの活性は、本発明の化合物が癌、特に充実性腫瘍、例えば、乳腫瘍、結腸腫瘍、肝臓腫瘍および膵臓腫瘍、より詳細には乳腫瘍および結腸腫瘍の治療において有効であることを示す。
実施例12キナーゼアッセイ
下記のアッセイを使用することによって、Srcファミリーチロシンキナーゼのインヒビターとしての本発明による化合物の活性を示した。
Srcインヒビター-アッセイのパラメーター
反応混合物
ATP 5 μM
ペプチド (Ro + Ja133-Ro) 10 μM
Ja133-Ro 196 μM
Ro 9.8 μM
PT66 230 ng/mL
アッセイ緩衝剤: 4 mM MgCl2
2 mM TCEP
50 mM HEPES
0.1% ツイーン20
pH 7.3
酵素: 2.5 U/mL
インヒビター: 最大 25 μM
最小 0.42 nM
材料:
Eu標識化ホスホチロシン抗体: - Lck Cisbio Mab PT66-Kについて、- Src EG&G Wallac PT66 Eu-W1024について (すべては商業的に入手可能である) 。
ペプチド: NH2-A-E-E-E-I-Y-G-E-F-E-A-K-K-K-K-CONH2、および
Ja133-G-アミノカプリン酸-A-E-E-E-I-Y-G-E-F-E-A-K-K-K-K- CONH2、ここでJa133はLightCycler-Red 640-N-ヒドロキシスクシンイミドエステルTMである;
ここで両方のペプチドをZinsser SMP350ペプチド合成装置上で最適化固相ペプチド合成プロトコル (Merrifield (1962) Fed. Proc. Fed. Amer. Soc. Exp. Biol. 21、412) により合成した。簡潔には、160 mg (228 μmolの規模) のRink-Linker修飾ポリスチレン固相上で、側鎖機能に依存して一時的ピペリジン不安定性Fmoc-および永久的酸不安定性t-Bu、BOC-およびO-t-Bu-基により各々が保護された、24倍過剰のアミノ酸を反復して接合することによって、ペプチドを組立てた。基質配列AEEIYGEFEAKKKKは、スペーサーアミノ酸であるアミノカプリン酸およびグリシンが追加的に取り付けられたN-末端を有した。N-末端の一時的保護基を切断した後、なお取り付けられ、保護されたペプチドを1.5倍量のLightCycler-Red 640-N-ヒドロキシスクシンイミドエステル (Roche Diagnostics GmbHから購入した) およびトリエチルアミンで標識化した。
3時間後、青色樹脂の溶出液が無色となるまで、樹脂をジメチルホルムアミドおよびトリエチルアミンで洗浄した。80%のトリフルオロ酢酸、10%のエタンジチオール、5%のチオアニソールおよび5%水の混合物で処理することによって、完全に保護され、標識化されたペプチドを固相から取出し、永久的保護基から解放した。調製用逆相HPLC精製により、基質を最終的に単離した。精製すると、12.2 mgのRP-HPLC単一ピークの純粋な青色物質 (凍結乾燥物) が得られた。MALDI質量分析[272.00]により、同一性が証明された。
酵素: Upstate Lck (p56lck、活性) 、Upstate Src (p60c-src、部分的に精製された) をUBIから購入した。
均質な時間解明蛍光アッセイ: リーダー: Perkin Elmer、Wallac Viktor 1420-040多重標識化カウンター; 液体ハンドリングシステム: Beckman Coulter、Biomek 2000。
ATP、ツイーン20、HEPESをRoche Molecular Biochemicalsから購入し、MgCl2およびMnCl2をMerck Eurolabから購入し、TCEPをPierceから購入し、384ウェルの小体積蛍光プレートをFalconから購入した。
アッセイの説明
最初に、酵素を水溶液中で15℃において15分間対応する量の本発明によるインヒビターとともにプレインキュベートする。次いでATP、ペプチドおよびPT66を含有する反応混合物を添加し、引き続いて震蘯することによって、リン酸化反応を開始する。適当なウェルプレートリーダー中の時間解明蛍光スペクトロスコピーを使用して、この反応の進行を直ちにモニターする。
非線形曲線のフィッティング (Excelfit) を使用することによって、IC50値を得ることができる。
IC50値を含む、前述の実験の結果を下記表1に記載する。本発明の化合物は、上に報告したアッセイにおいて1.0 μM より小さいIC50値を有する。
Figure 2006507292
Figure 2006507292
実施例13
Figure 2006507292
製造手順
1. 項目1、2および3を適当なミキサー中で15分間混合する。
2. 工程1からの粉末混合物を20%のポピドンK30溶液 (項目4) で粒状化する。
3. 工程2からの粒体を50℃において乾燥する。
4. 工程3からの粒体を適当な微粉砕装置に通過させる。
5. 項目5を項目4からの微粉砕粒体に添加し、3分間混合する。
6. 工程5からの粒体を適当なプレス上で圧縮する。
実施例14
Figure 2006507292
製造手順
1. 項目1、2および3を適当なミキサー中で15分間混合する。
2. 項目4および5を添加し、3分間混合する。
3. 適当なカプセル中に充填する。
実施例15
Figure 2006507292
製造手順
1. 項目1を項目2中に溶解する。
2. 項目3、4および5を項目6に添加し、分散するまで混合し、次いで均質化する。
3. 工程1からの溶液を工程2からの混合物に添加し、分散液が半透明となるまで均質化する。
4. 0.2 μmのフィルターを通して滅菌濾過し、バイアルの中に充填する。
実施例16
Figure 2006507292
製造手順
1. 項目1を項目2中に溶解する。
2. 項目3、4および5を項目6に添加し、分散するまで混合し、次いで均質化する。
3. 工程1からの溶液を工程2からの混合物に添加し、分散液が半透明となるまで均質化する。
4. 0.2 μmのフィルターを通して滅菌濾過し、バイアルの中に充填する。
本発明を特定の好ましい態様により例示したが、当業者は理解するように、日常的実験および本発明の実施を通して変化および変更を行うことができる。こうして、本発明は前述の説明によりに限定されることを意図せず、添付された特許請求の範囲および同等の態様により規定されるべきである。

Claims (26)

  1. 下記式(I):
    Figure 2006507292
    〔式中、
    R1は、
    H、
    C1-10アルキル、
    アリール、シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC1-10アルキル(ここでアリール、シクロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロサイクル基の各々は、独立して、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されていてもよい)
    アリール、
    低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたアリール、
    ヘテロアリール、
    低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロアリール、
    ヘテロサイクル、
    低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロサイクル、
    C3-10シクロアルキル、
    低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC3-10シクロアルキル、
    C2-10アルケニル、
    NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルケニル、および
    NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルキニル、
    から成る群から選択される基であり;
    R2、R3およびR4は、独立して、
    H、
    NR10R11
    OR12
    SR12
    C1-10アルキル、
    シクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロサイクル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC1-10アルキル(ここでシクロアルキル、ヘテロアリールおよびヘテロサイクル基の各々は、独立して、低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されていてもよい)
    ヘテロアリール、
    低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロアリール、
    低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたヘテロサイクル、
    C3-10シクロアルキル、
    低級アルキル、NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC3-10シクロアルキル、
    C2-10アルケニル、
    NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルケニル、
    C2-10アルキニル、および
    NR10R11、OR12、SR12、ハロゲン、COR13、CO2R13、CONR13R14、SO2NR13R14、SOR13、SO2R13、CNおよびNO2から選択される3つまでの基により置換されたC2-10アルキニル、
    から成る群から選択される基であり、
    ただしR2、R3またはR4の少なくとも1つはHではなく;
    R5、R6、R7およびR8は、独立して、
    H、
    低級アルキル、
    ヒドロキシまたはアルコキシにより置換された低級アルキル、
    NR15R16
    OH、
    OR17
    SR17
    ハロゲン、
    COR17
    CO2R17
    CONR17R18
    SO2NR17R18
    SOR17
    SO2R17、および
    CN、
    から成る群から選択される基であり;
    R9は、
    H、
    Figure 2006507292
    、および
    COR17
    から成る群から選択される基であり;
    R10およびR11は、独立して、
    H、
    COR13
    CO2R13
    CONR13R14
    SO2R13
    SO2NR13R14
    低級アルキル、
    ヒドロキシ、アルコキシまたはNR15R16により置換された低級アルキル、
    シクロアルキル、
    ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたシクロアルキル、
    ヘテロサイクル、および
    ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたヘテロサイクル、
    から成る群から選択される基であるか;あるいは
    NR10R11は3〜7個の原子を有する環を形成することができ、前記環は必要に応じて1または2以上の追加の異種原子を含み、そして必要に応じて1または2以上の低級アルキル、OR12、COR13、CO2R13、CONR13R14、SOR13、SO2R13、およびSO2NR13R14から成る群から選択される基により置換されていてもよく;
    R12は、
    H、
    低級アルキル、
    COR13
    CONR13R14
    ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたC2-6アルキル、
    シクロアルキル、
    ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたシクロアルキル、
    ヘテロサイクル、および
    ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたヘテロサイクル、
    から成る群から選択される基であり;
    R13およびR14は、独立して、
    H、
    低級アルキル、
    ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたC2-6アルキル、
    シクロアルキル、
    ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたシクロアルキル、
    ヘテロサイクル、および
    ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、またはNR15R16により置換されたヘテロサイクル、
    から成る群から選択される基であるか;あるいは
    NR13R14は3〜7個の原子を有する環を形成することができ、前記環は必要に応じて1または2以上の追加の異種原子を含み、そして必要に応じて1または2以上の低級アルキル、OR17、COR17、CO2R17、CONR17R18、SO2R17、およびSO2NR17R18から成る群から選択される基により置換されていてもよく;
    R15は、
    H、
    低級アルキル、
    COR17、および
    CO2R17
    から成る群から選択される基であり;そして
    R16、R17およびR18は、独立して、
    H、および
    低級アルキル、
    から成る群から選択される基であるか;あるいは
    NR15R16およびNR17R18の各々は独立して3〜7個の原子を有する環を形成することができ、前記環は必要に応じて1または2以上の追加の異種原子を含み;
    R19およびR20は、独立して、
    H、および
    低級アルキル、
    から成る群から選択される基であり;そして
    R21は、
    低級アルキル、および
    ヒドロキシ、アルコキシ、またはNR15R16により置換されたC2-6アルキル、
    から成る群から選択される基である〕
    で表わされる化合物、又はその薬学上許容される塩。
  2. R1がアリール; およびCNおよびCONR13R14により置換されたアリールから選択される、請求項1に記載の式Iの化合物。
  3. R1がフェニル; およびCNおよびCONR13R14により置換されたフェニルから選択される、請求項1又は2に記載の式Iの化合物。
  4. R1が低級アルキルである、請求項1に記載の式Iの化合物。
  5. R2がOR12またはNR10R11により置換されたC1-10アルキルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
  6. R2がOR12である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
  7. R3がHである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
  8. R3およびR4がHである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
  9. R4がNR10R11により置換されたC1-10アルキルである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
  10. R5がハロゲンである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
  11. R9がHである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の式Iの化合物。
  12. 下記の式(Ia):
    Figure 2006507292
    を有する、請求項1に記載の式Iの化合物。
  13. 下記の化合物から選択される、請求項1に記載の式Iの化合物:
    (±)-3-[7-[3-(2-ヒドロキシ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル;
    (±)-3-[7-[3-(2-ジエチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル; および
    (±)-3-[7-[3-(2-ジメチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル。
  14. 下記の化合物から選択される、請求項1に記載の式Iの化合物:
    (±)-3-(3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-7-{3-[2-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-エチル]-フェニルアミノ}-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンゾニトリル;
    (±)-3-[7-[3-(2-ジエチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンズアミド;
    (±)-3-[7-[3-(2-ジメチルアミノ-エチル)-フェニルアミノ]-3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル]-ベンズアミド;
    (±)-3-(3-(4-メトキシ-フェニル)-4-メチル-7-{3-[2-(4-メチル-ピペラジン-1-イル)-エチル]-フェニルアミノ}-2-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-1-イル)-ベンズアミド; および
    (±)-3-(2-ブロモ-フェニル)-7-[4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミノ]-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オン。
  15. (+)-3-(2-ブロモ-フェニル)-7-[4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミノ]-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オンである、請求項1に記載の式Iの化合物。
  16. (-)-3-(2-ブロモ-フェニル)-7-[4-(2-ジエチルアミノ-エトキシ)-フェニルアミノ]-1,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1H-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-オンである、請求項1に記載の式Iの化合物。
  17. 治療的有効量の請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物と、薬学上許容される担体または賦形剤とを含んでなる医薬組成物。
  18. 化合物が癌患者への投与に適する、請求項17に記載の医薬組成物。
  19. 薬剤として使用するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
  20. 癌を治療および抑制する薬剤を製造するための請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  21. 乳癌、結腸癌、肝臓癌および膵臓癌を治療および抑制するための請求項20に記載の使用。
  22. 癌が乳癌または結腸癌である、請求項20に記載の使用。
  23. 下記工程を含んでなる、請求項1に記載の式Iの化合物を製造する方法:
    a) 式(II):
    Figure 2006507292
    (式中XはClまたはSO2CH3であり、そしてR1、R5、R6、R7およびR8は請求項1において定義した通りである)
    の化合物を、式(III):
    Figure 2006507292
    (式中R2、R3およびR4は請求項1において定義した通りである)
    の化合物と反応させて、式(Ib):
    Figure 2006507292
    (式中R9はHである)
    の化合物を生成し、そして必要に応じて、
    b) 式Ibの化合物を酸ハロゲン化物または酸無水物と反応させて、R9
    Figure 2006507292
    またはCOR17であり、そしてR17、R19、R20およびR21が請求項1において定義した通りである、式Iの化合物を生成し、そして/または
    c) 式Iの化合物を薬学上許容される塩に転化する。
  24. 請求項23に記載の方法により製造された請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
  25. 下記の化合物から選択される化合物:
    (±)-酢酸2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチルエステル、および
    (±)-メタンスルホン酸(2-{3-[8-(3-シアノ-フェニル)-6-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-7-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-ピリミド[4,5-d]ピリミジン-2-イルアミノ]-フェニル}-エチル)-エステル。
  26. 本明細書において後述する新規な化合物、医薬組成物、方法および使用。
JP2004548791A 2002-11-04 2003-10-27 抗増殖活性(ii)を有するピリミド化合物 Pending JP2006507292A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US42367002P 2002-11-04 2002-11-04
PCT/EP2003/011892 WO2004041821A1 (en) 2002-11-04 2003-10-27 Pyrimido compounds having antiproliferative activity (ii)

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006507292A true JP2006507292A (ja) 2006-03-02

Family

ID=32312700

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004548792A Pending JP2006513999A (ja) 2002-11-04 2003-10-27 抗癌活性を有するピリミド[4,5−d]ピリミジン誘導体
JP2004548791A Pending JP2006507292A (ja) 2002-11-04 2003-10-27 抗増殖活性(ii)を有するピリミド化合物

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004548792A Pending JP2006513999A (ja) 2002-11-04 2003-10-27 抗癌活性を有するピリミド[4,5−d]ピリミジン誘導体

Country Status (16)

Country Link
US (2) US7112676B2 (ja)
EP (2) EP1560832B1 (ja)
JP (2) JP2006513999A (ja)
KR (4) KR100763300B1 (ja)
CN (2) CN100420688C (ja)
AR (2) AR041739A1 (ja)
AT (2) ATE386744T1 (ja)
AU (1) AU2003276190A1 (ja)
BR (2) BR0315912A (ja)
CA (2) CA2502182A1 (ja)
DE (2) DE60319260T2 (ja)
ES (2) ES2300609T3 (ja)
MX (2) MXPA05004757A (ja)
PL (2) PL376924A1 (ja)
RU (2) RU2326882C2 (ja)
WO (2) WO2004041821A1 (ja)

Families Citing this family (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2003903501A0 (en) * 2003-07-07 2003-07-24 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation A method of forming a reflective authentication device
MXPA06001098A (es) * 2003-07-29 2006-04-24 Irm Llc Compuestos y composiciones utiles como inhibidores de proteina cinasa.
FR2873127B1 (fr) 2004-07-13 2008-08-29 Omya Development Ag Procede de fabrication de particules pigmentaires autoliantes, seches ou en suspension ou dispersion aqueuses, contenant des matieres inorganiques et des liants
RU2007111758A (ru) 2004-08-31 2008-10-10 Ф.Хоффманн-Ля Рош Аг (Ch) Аминопроизводные 7- амино-3-фенилдигидропиримидо [4,5-d] пиримидинонов, их получение и применение в качестве ингибиторов протеинкиназ
CA2576818A1 (en) 2004-08-31 2006-03-09 F. Hoffmann-La Roche Ag Amide derivatives of 3-phenyl dihydropyrimido[4,5-d]pyrimidinones, their manufacture and use as pharmaceutical agents
PT1951684T (pt) * 2005-11-01 2016-10-13 Targegen Inc Inibidores de cinases de tipo biaril-meta-pirimidina
CN101374840B (zh) 2006-01-31 2011-09-28 霍夫曼-拉罗奇有限公司 7h-吡啶并[3,4-d]嘧啶-8-酮、它们的制备及作为蛋白激酶抑制剂的应用
CA2646369A1 (en) * 2006-03-29 2007-11-08 North Carolina State University Synthesis and regioselective substitution of 6-halo- and 6-alkoxy nicotine derivatives
AU2007254491A1 (en) * 2006-05-15 2007-11-29 Irm Llc Compositions and methods for FGF receptor kinases inhibitors
US7897762B2 (en) * 2006-09-14 2011-03-01 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Kinase inhibitors useful for the treatment of proliferative diseases
KR20110046514A (ko) * 2008-07-31 2011-05-04 제넨테크, 인크. 피리미딘 화합물, 조성물 및 사용 방법
KR101444988B1 (ko) 2008-09-25 2014-09-26 에프. 호프만-라 로슈 아게 3-아미노-인다졸 또는 3-아미노-4,5,6,7-테트라하이드로-인다졸 유도체
EP2376494A4 (en) 2008-12-12 2012-07-11 Msd Kk DIHYDROPYRIMIDOPIRYMIDINE DERIVATIVES
EP2376493B1 (en) 2008-12-12 2016-10-05 Msd K.K. Dihydropyrimidopyrimidine derivative
HUP0800768A2 (en) 2008-12-18 2012-08-28 Bioblocks Magyarorszag Gyogyszerkemiai Es Fejlesztoe Kft 1,3-heterocycles condensed with monoterpene skeleton, their use and pharmaceutical compositions comprising such compounds
JP2012518657A (ja) 2009-02-25 2012-08-16 オーエスアイ・ファーマシューティカルズ,エルエルシー 併用抗癌治療
US8465912B2 (en) 2009-02-27 2013-06-18 OSI Pharmaceuticals, LLC Methods for the identification of agents that inhibit mesenchymal-like tumor cells or their formation
WO2010099138A2 (en) 2009-02-27 2010-09-02 Osi Pharmaceuticals, Inc. Methods for the identification of agents that inhibit mesenchymal-like tumor cells or their formation
WO2010099363A1 (en) 2009-02-27 2010-09-02 Osi Pharmaceuticals, Inc. Methods for the identification of agents that inhibit mesenchymal-like tumor cells or their formation
US20100318651A1 (en) * 2009-06-10 2010-12-16 Everis, Inc. Network Communication System With Monitoring
US8754114B2 (en) 2010-12-22 2014-06-17 Incyte Corporation Substituted imidazopyridazines and benzimidazoles as inhibitors of FGFR3
WO2012149014A1 (en) 2011-04-25 2012-11-01 OSI Pharmaceuticals, LLC Use of emt gene signatures in cancer drug discovery, diagnostics, and treatment
GB201204384D0 (en) 2012-03-13 2012-04-25 Univ Dundee Anti-flammatory agents
WO2013152252A1 (en) 2012-04-06 2013-10-10 OSI Pharmaceuticals, LLC Combination anti-cancer therapy
ME03300B (me) 2012-06-13 2019-07-20 Incyte Holdings Corp Supsтituisana triciklična jedinjenja као inhibiтori fgfr
AU2013280644B2 (en) 2012-06-26 2018-08-02 Jeffrey A. BACHA Methods for treating tyrosine-kinase-inhibitor-resistant malignancies in patients with genetic polymorphisms or AHI1 dysregulations or mutations employing dianhydrogalactitol, diacetyldianhydrogalactitol, dibromodulcitol, or analogs or derivatives thereof
WO2014026125A1 (en) 2012-08-10 2014-02-13 Incyte Corporation Pyrazine derivatives as fgfr inhibitors
US9266892B2 (en) 2012-12-19 2016-02-23 Incyte Holdings Corporation Fused pyrazoles as FGFR inhibitors
EP3943087A1 (en) 2013-03-15 2022-01-26 Celgene CAR LLC Heteroaryl compounds and uses thereof
US9321786B2 (en) 2013-03-15 2016-04-26 Celgene Avilomics Research, Inc. Heteroaryl compounds and uses thereof
CN111793068A (zh) 2013-03-15 2020-10-20 西建卡尔有限责任公司 杂芳基化合物和其用途
DK2986610T5 (en) 2013-04-19 2018-12-10 Incyte Holdings Corp BICYCLIC HETEROCYCLES AS FGFR INHIBITORS
US9783504B2 (en) * 2013-07-09 2017-10-10 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Kinase inhibitors for the treatment of disease
WO2016014542A1 (en) 2014-07-21 2016-01-28 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Imidazolyl kinase inhibitors and uses thereof
EP3172213B1 (en) 2014-07-21 2021-09-22 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Macrocyclic kinase inhibitors and uses thereof
AU2015300782B2 (en) 2014-08-08 2020-04-16 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Uses of salt-inducible kinase (SIK) inhibitors
US10851105B2 (en) 2014-10-22 2020-12-01 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as FGFR4 inhibitors
EA038045B1 (ru) 2015-02-20 2021-06-28 Инсайт Корпорейшн Бициклические гетероциклы в качестве ингибиторов fgfr
MA41551A (fr) 2015-02-20 2017-12-26 Incyte Corp Hétérocycles bicycliques utilisés en tant qu'inhibiteurs de fgfr4
WO2016134294A1 (en) 2015-02-20 2016-08-25 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as fgfr4 inhibitors
KR20190075043A (ko) * 2016-07-05 2019-06-28 더 브로드 인스티튜트, 인코퍼레이티드 비시클릭 우레아 키나제 억제제 및 그의 용도
WO2018053373A1 (en) 2016-09-16 2018-03-22 The General Hospital Corporation Uses of satl-inducible kinase (sik) inhibitors for treating osteoporosis
RU2019129727A (ru) * 2017-02-28 2021-03-30 Зэ Дженерал Хоспитал Корпорэйшн Применения пиримидопиримидинонов в качестве ингибиторов sik
AR111960A1 (es) 2017-05-26 2019-09-04 Incyte Corp Formas cristalinas de un inhibidor de fgfr y procesos para su preparación
EA202092649A1 (ru) 2018-05-04 2021-06-21 Инсайт Корпорейшн Соли ингибитора fgfr
US11466004B2 (en) 2018-05-04 2022-10-11 Incyte Corporation Solid forms of an FGFR inhibitor and processes for preparing the same
CA3124678A1 (en) * 2018-12-27 2020-07-02 Zenon D. Konteatis Aza-heterobicyclic inhibitors of mat2a and methods of use for treating cancer
US11628162B2 (en) 2019-03-08 2023-04-18 Incyte Corporation Methods of treating cancer with an FGFR inhibitor
US11591329B2 (en) 2019-07-09 2023-02-28 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as FGFR inhibitors
IL291901A (en) 2019-10-14 2022-06-01 Incyte Corp Bicyclyl heterocycles as fgr suppressors
WO2021076728A1 (en) 2019-10-16 2021-04-22 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as fgfr inhibitors
WO2021113479A1 (en) 2019-12-04 2021-06-10 Incyte Corporation Tricyclic heterocycles as fgfr inhibitors
KR20220131900A (ko) 2019-12-04 2022-09-29 인사이트 코포레이션 Fgfr 억제제의 유도체
AR126102A1 (es) 2021-06-09 2023-09-13 Incyte Corp Heterociclos tricíclicos como inhibidores de fgfr

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2949466A (en) 1958-03-04 1960-08-16 Parke Davis & Co Pyrimidine compounds and means of producing the same
NL6704601A (ja) 1966-04-06 1967-10-09
US4425346A (en) * 1980-08-01 1984-01-10 Smith And Nephew Associated Companies Limited Pharmaceutical compositions
JPS60226882A (ja) * 1984-04-24 1985-11-12 Nippon Zoki Pharmaceut Co Ltd 新規ピリミドピリミジン誘導体
WO1998024432A2 (en) 1996-12-05 1998-06-11 Sugen, Inc. Use of indolinone compounds as modulators of protein kinases
KR200143829Y1 (ko) * 1996-12-30 1999-06-15 양재신 연료펌프 교환시 연료의 비산 방지구
ID27589A (id) * 1998-05-26 2001-04-12 Warner Lambert Comapny Pirimidina bisiklik dan dihidropirimidina bisiklik 3,4 sebagai penghambat proliferasi selular
WO2000024744A1 (en) * 1998-10-23 2000-05-04 F. Hoffmann-La Roche Ag Bicyclic nitrogen heterocycles
CN1156477C (zh) 1999-10-21 2004-07-07 霍夫曼-拉罗奇有限公司 作为p38蛋白激酶的抑制剂的烷基氨基-取代的双环氮杂环类化合物
ATE353329T1 (de) * 1999-10-21 2007-02-15 Hoffmann La Roche Heteroalkylamino-substituierte bicyclische stickstoffheterocyclen
MY141144A (en) 2000-03-02 2010-03-15 Smithkline Beecham Corp 1, 5-disubstituted-3,4-dihydro-1h-pyrimido 4,5-dipyrimidin-2-one compounds and their use in treating csbp/p38 kinase mediated diseases
AU9378401A (en) 2000-08-31 2002-03-13 Hoffmann La Roche 7-oxo pyridopyrimidines as inhibitors of a cellular proliferation
ATE314370T1 (de) 2002-01-22 2006-01-15 Warner Lambert Co 2-(pyridin-2-ylamino)-pyrido(2,3-d)pyrimidin-7- one
US7196090B2 (en) * 2002-07-25 2007-03-27 Warner-Lambert Company Kinase inhibitors
WO2004041285A1 (en) * 2002-10-31 2004-05-21 Amgen Inc. Antiinflammation agents

Also Published As

Publication number Publication date
US20040110773A1 (en) 2004-06-10
WO2004041821A1 (en) 2004-05-21
EP1560832B1 (en) 2008-01-23
ES2298622T3 (es) 2008-05-16
AR041738A1 (es) 2005-05-26
DE60318888D1 (de) 2008-03-13
AR041739A1 (es) 2005-05-26
DE60319260T2 (de) 2009-03-05
EP1560829B1 (en) 2008-02-20
AU2003274086B2 (en) 2008-07-10
ES2300609T3 (es) 2008-06-16
RU2005117341A (ru) 2006-03-10
CN1711264A (zh) 2005-12-21
US7112676B2 (en) 2006-09-26
ATE384725T1 (de) 2008-02-15
DE60318888T2 (de) 2009-01-08
BR0316001A (pt) 2005-09-13
KR100774230B1 (ko) 2007-11-07
EP1560829A1 (en) 2005-08-10
KR20050074534A (ko) 2005-07-18
US20050075272A1 (en) 2005-04-07
RU2005117340A (ru) 2006-02-27
JP2006513999A (ja) 2006-04-27
DE60319260D1 (de) 2008-04-03
MXPA05004756A (es) 2005-08-02
AU2003274086A1 (en) 2004-06-07
KR20070087689A (ko) 2007-08-28
KR20050074540A (ko) 2005-07-18
BR0315912A (pt) 2005-09-13
CA2502182A1 (en) 2004-05-21
US7129351B2 (en) 2006-10-31
PL376916A1 (pl) 2006-01-09
CA2502180A1 (en) 2004-05-21
ATE386744T1 (de) 2008-03-15
KR100774231B1 (ko) 2007-11-07
EP1560832A1 (en) 2005-08-10
KR100763299B1 (ko) 2007-10-04
KR100763300B1 (ko) 2007-10-04
KR20070087657A (ko) 2007-08-28
PL376924A1 (pl) 2006-01-09
RU2326882C2 (ru) 2008-06-20
WO2004041822A1 (en) 2004-05-21
CN100420688C (zh) 2008-09-24
AU2003276190A1 (en) 2004-06-07
CN1711266A (zh) 2005-12-21
MXPA05004757A (es) 2005-08-02
RU2331641C2 (ru) 2008-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7129351B2 (en) Pyrimido compounds having antiproliferative activity
EP3350180B1 (en) 8-[6-[3-(amino)propoxy]-3-pyridyl]-1-isopropyl-imidazo[4,5-c]quinolin-2-one derivatives as selective modulators of ataxia telangiectasia mutated (atm) kinase for the treatment of cancer
US7098332B2 (en) 5,8-Dihydro-6H-pyrido[2,3-d]pyrimidin-7-ones
US20200316064A1 (en) Cyclin-dependent kinase 2 biomarkers and uses thereof
KR20200139153A (ko) A2a / a2b 억제제로서의 이미다조피리미딘 및 트리아졸로피리미딘
US20040038995A1 (en) Pyrimido compounds having antiproliferative activity
JP2022545923A (ja) A2a/a2b阻害剤としてのトリアゾロピリミジン
KR20120103553A (ko) 신규 1,2,3,4-테트라히드로-피리미도(1,2-a)피리미딘-6-온 유도체, 그의 제조법 및 그의 제약 용도
EP1885725B1 (en) Tricyclic azole derivatives, their manufacture and use as pharmaceutical agents
US20220340579A1 (en) Pyrazolyl bicyclic amines as cdk2 inhibitors
TW202342023A (zh) Cdk2抑制劑之固體形式、鹽及製備方法
KR100845749B1 (ko) 트리시클, 이의 제조 및 약학적 제제로서의 용도
AU2003274086C1 (en) Pyrimido compounds having antiproliferative activity (II)
US7285569B2 (en) Tricycles, their manufacture and use as pharmaceutical agents

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090728