JP2006506527A5 - - Google Patents

Claims (13)

1. 摩耗に対して抵抗性があり、および化学組成が、重量を基準として、
   

   

   場合により、０％から１．５％の銅、
   場合により、Ｎｂ／２＋Ｔａ／４＋Ｖ≦０．５％となるような含有量での、Ｎｂ、ＴａおよびＶから選択された少なくとも１種の元素、
   場合により、０．１％未満またはそれに等しい含有量での、Ｓｅ、Ｔｅ、Ｃａ、Ｂｉ、Ｐｂから選択された少なくとも１種の元素、
   を含み、
   残部は、鉄および生産操作に由来する不純物であり、
   さらに、前記化学組成が、
   Ｃ^＊＝Ｃ−Ｔｉ／４−Ｚｒ／８＋７×Ｎ／８≧０．０９５％
   および：
   １．０５×Ｍｎ＋０．５４×Ｎｉ＋０．５０×Ｃｒ＋０．３×（Ｍｏ＋Ｗ／２）^１／２＋Ｋ＞１．８（ただし、Ｂ≧０．０００５％のときは、Ｋ＝０．５、Ｂ＜０．０００５％のときは、Ｋ＝０）
   の関係を満たしている鋼の加工物または板の製造方法であって、これによれば、板は、焼入れを行うために、焼入れ処理の熱操作にかけられ、この操作は、高温状態にするための加熱中、例えば圧延加熱中に、あるいは炉内での再加熱によるオーステナイト化の後に行われ、
   この加工物または板は、ＡＣ_３より高い温度と、約Ｔ＝８００−２７０×Ｃ^＊−９０×Ｍｎ−３７×Ｎｉ−７０×Ｃｒ−８３×（Ｍｏ＋Ｗ／２）からＴ−５０℃の範囲にある温度との間を、０．５℃／ｓより大きな平均冷却速度で冷却され、
   次いで、この加工物または板は、Ｖｒ＜１１５０×ｅｐ^−１．７であって、０．１℃／ｓより大きい範囲にある平均中心部冷却速度Ｖｒで、温度Ｔと１００℃の間で冷却され、ただし、ｅｐはｍｍで表された板の厚さであり、
   この加工物または板は、周囲温度まで冷却され、場合により平滑仕上げが実施される、前記方法。
2. １．０５×Ｍｎ＋０．５４×Ｎｉ＋０．５０×Ｃｒ＋０．３×（Ｍｏ＋Ｗ／２）^１／２＋Ｋ＞２であることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. Ｔｉ＋Ｚｒ／２≧０．４％
   であることを特徴とする請求項１または２に記載の方法。
4. Ｃ^＊≧０．１２％
   であることを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載の方法。
5. Ｓｉ＋Ａｌ≧０．７％
   であることを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の方法。
6. ３５０℃以下の温度で、さらに焼もどしを実行することを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載の方法。
7. 鋼にチタンを添加するために、溶鋼をチタンを含有するスラグに接触させ、スラグのチタンを、溶鋼の中へゆっくりと拡散するようにさせることを特徴とする請求項１から６のいずれか一項に記載の方法。
8. 化学組成が、重量を基準として、
   

   

   場合により、０％から１．５％の銅、
   場合により、Ｎｂ／２＋Ｔａ／４＋Ｖ≦０．５％となるような含有量で、Ｎｂ、ＴａおよびＶから、選択された少なくとも１種の元素、
   場合により、０．１％未満またはそれに等しい含有量で、Ｓｅ、Ｔｅ、Ｃａ、Ｂｉ、Ｐｂから選択された少なくとも１種の元素、
   を含み、
   残部は、鉄および生産操作に由来する不純物であり、
   さらに、前記化学組成が、
   Ｃ−Ｔｉ／４−Ｚｒ／８＋７×Ｎ／８≧０．０９５％
   および：
   １．０５×Ｍｎ＋０．５４×Ｎｉ＋０．５０×Ｃｒ＋０．３×（Ｍｏ＋Ｗ／２）^１／２＋Ｋ＞１．８（ただし、Ｂ≧０．０００５％のときは、Ｋ＝０．５、Ｂ＜０．０００５％のときは、Ｋ＝０）の関係を満たしており、
   この鋼は、マルテンサイトまたはマルテンサイト／ベイナイト組織を有し、前記組織は、５％〜２０％の残留オーステナイトおよび炭化物を含む、耐摩耗性の鋼の加工物、特に板。
9. １．０５×Ｍｎ＋０．５４×Ｎｉ＋０．５０×Ｃｒ＋０．３×（Ｍｏ＋Ｗ／２）^１／２＋Ｋ＞２であることを特徴とする請求項８に記載の加工物。
10. Ｔｉ＋Ｚｒ／２≧０．４％
    であることを特徴とする請求項８または９に記載の加工物。
11. Ｃ^＊≧０．１２％であることを特徴とする請求項８から１０のいずれか一項に記載の加工物。
12. Ｓｉ＋Ａｌ≧０．７％
    であることを特徴とする請求項８から１１のいずれか一項に記載の加工物。
13. ２ｍｍから１５０ｍｍの厚さの板であることを特徴とする請求項８から１２のいずれか一項に記載の加工物。