JP2006347217A - トルクロッドの取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両前後方向に延在し、一端部がパワートレーンに取り付けられると共に他端部が車体に取り付けられて、上記パワートレーンの揺動を抑えるためのトルクロッドの取付け構造である。上記トルクロッド5,6は、車両前後前後方向後端部がパワートレーン1に取り付けられると共に前端部が車体側に取り付けられ、側面視において、後端部よりも前端部が、上下方向においてパワートレーンの慣性主軸側にオフセットするように、トルクロッド5,6の軸線が水平軸に対し上下に傾斜している。
【選択図】 図3
Description
ここで、上記パワートレーンを車両の進行方向に対し横置きに搭載する車両では、車両駆動時にタイヤ反力によって車幅方向に延びる慣性主軸(ロール軸)周りに、タイヤ回転方向とは逆方向にパワートレーンが揺動すると共に、トランスミッションからのトルク出力部に位置するディファレンシャルギヤの位置が、車幅方向中央部から車幅方向にオフセットしているため、発進時にパワートレーンが車両幅前後方向に延びる慣性主軸周りに上記ロール軸が上下に揺動して、エンジン側が上方向に揺動する傾向となる。そして、急発進時など大きなトルクをエンジンが発生すると上記パワートレーンの上下揺動が顕著となり、つまり左右のドライブシャフトの長さの差によって、左右(車幅方向)で大きな上下方向レベル差が生じ、トルクステア発生の原因となる。
また、パワートレーンを支持するゴムインシュレータの剛性を高くして上記上下変位を抑えようとすると音振性能が犠牲となる。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、簡易な構造でロールステアを抑えることを課題としている。
上記トルクロッドは、車両前後前後方向後端部がパワートレーンに取り付けられると共に前端部が車体側に取り付けられ、側面視において、後端部よりも前端部が、上下方向においてパワートレーンの慣性主軸側にオフセットするように、トルクロッドの軸線が水平軸に対し上下に傾斜していることを特徴とするものである。
図1は、車両後方からみた本実施形態のパワートレーン1を示す図であって、本実施形態では、パワートレーン1が前側エンジンルームに横置きされる場合を例示する。
パワートレーン1は、エンジン2及びトランスミッション3からなり、トランスミッション3の取出部に設けられたディファレンシャルギヤを介して、左右の車輪に駆動力が伝達される。
さらに、急発進時における車幅方向に延びるロール軸X回りのエンジンロール揺動を抑えるトルクロッドを備える。本実施形態では、トルクロッド5,6を、ディファレンシャルギヤから離れた反対側のエンジン2の車幅方向端部の車両前後方向前側に対し、上下2本を組をなして設けている。
また、パワートレーン1のロール軸Xよりも下方に取り付けられる、下側のトルクロッド6は、エンジン側取付け点がエンジン2の下端付近かつ車両前後方向の前方に設定され、そのエンジン側取付け点が、車体側取付け点よりも下側に位置するように、車両水平方向に対し上下に傾斜させて設定されている。
次に、上記構成のトルクロッドの取付け構造を採用した場合の作用・効果について説明する。
ここで、上記実施形態では、上下2本のトルクロッド5,6を共に傾斜させて、車両前後方向の慣性主軸周りの揺動(エンジン側の上下変位)を抑えるようにしているが、どちらか一方のトルクロッドだけを傾斜させてエンジン2側の上方変位を抑えるようにしても良い。また、トルクロッドは、上下一方だけ設けても良いし、3本以上あっても良い。
また、上記実施形態では、パワートレーン1が横置きの場合を例示しているが、縦置きの場合であっても適用可能である。縦置きの場合であっても、トランスミッション3の出力部が車幅方向中央部からずれている場合には、トルクステアが発生するが、本実施形態のトルクロッド取付け構造を採用することで、トルクステアに伴う、車幅方向に延びるロール軸Xの上下方向への揺動を小さく抑えることができる。なお、縦置きの場合であっても、トルクロッドは車両前下方向に延在するように配置される。
本実施形態は、各トルクロッドの傾きの設定などについては上記第1実施形態と同様であるが、トルクロッド両端部に設けるブッシュ部のうちのエンジン側ブッシュの構造について特定するものである。
図6は、実施例1のトルクロッドの平面図であり、図7は、その側面図である。
車体側取付け部A及びエンジン側取付け部Bを構成するブッシュは、基本構造が同じで、ロッド本体19に固定された外筒10,14と相手側に取り付けられる内筒12,14の間に、ゴムなどからなる弾性体12,20〜22が介装されて構成される。ただし、本実施形態では、防振の観点から、車体側取付け部Aよりもエンジン側取付け部Bを大径としている。そして、以下の各実施例は、そのエンジン側取付け部Bの弾性体の配置や構造に特徴があるものである。
上記図6及び図7に基づき構成を説明する。
エンジン側取付け部Bは、外筒14及び内筒13の軸が上下となるように設定され、内筒13の位置からエンジン側部分に弾性体が介挿されている。内筒13の車幅方向左右に位置する弾性体20は、内筒13及び外筒14に固着して両者13,14を連結している。また、内筒13よりもエンジン側に位置する弾性体部分は、所定の面を境として上下に上側弾性体21と下側弾性体22の二つに分離し、上側弾性体21が外筒14の内周面に固定されると共に、下側弾性体22が内筒13外周面に固定されている。また、分離面(上側弾性体21の下面21a、及び下側弾性体22の上面22a)は平面である必要はなく、曲面であっても良いし、傾斜していても良い。要は、上側弾性体21の下面21aと下側弾性体22の上面22aとが上下に対向且つ当接可能となっていればよい。なお、図7では、
上側弾性体21と下側弾性体22との間に隙間があるが、無くても良い。
上記構成のトルクロッドを上記上側トルクロッド5として使用すると、エンジン2のロール揺動に伴い、エンジン側取付け部Bにおいて、エンジン2に固定された内筒13が相対的に上方及び車両後方側に変位することで、外筒14側が車両前方側に向けて斜め下方に引っ張られて、内筒13よりもエンジン側部分が車両前後方向に圧縮されると共に、上側弾性体21と下側弾性体22とが当接する。このとき、内筒13に固定されている下側弾性体22は、相対的に上方に移動しようとするが、外筒14に固定されている上側弾性体21が下方に変位することで、上側弾性体21の下面から下側弾性体22の上面に対し下向きの力が入力される。この結果、エンジンロール揺動時にトルクロッド軸方向に作用する力のうちの車両上下方向下向きの分力を効率的に利用できるようになる。
図8は、実施例2のトルクロッドを示す平面図、図9はその側面図である。
エンジン側取付け部Bは、外筒14及び内筒13の軸が上下となるように設定され、内筒13の位置からエンジン側部分に弾性体が介挿されている。内筒13の車幅方向左右に位置する弾性体20は、内筒13及び外筒14に固定して両者13,14を連結している。また、内筒13よりもエンジン側に位置する弾性体部分は、上下に延びる境界面25を境として内筒側弾性24と外筒側弾性体23に分離している。
上記境界面25は、側面視において、図9のように、下側に向かうにつれて車両前後方向前側から後側に向かうように傾斜する傾斜面を備える。なお、この傾斜面は、境界面の一部にあればよい。下記実施例でも同様である。
上記構成のトルクロッドを上記上側トルクロッド5として使用すると、エンジン2のロール揺動に伴い、エンジン側取付け部Bにおいて、エンジン2に固定された内筒13が相対的上方及び車両後方側に変位することで、外筒14側が車両前方側に向けて斜め下方に引っ張られて、外筒側弾性体23と内筒側弾性体24とが当接する。このとき、内筒13に固定されている内筒側弾性体24は、相対的に上側に移動しようとするが、外筒14に固定されている外筒側弾性体23が下方に変位して抑える。このとき、上記境界面が、側面視において、下側に向かうにつれて車両前後方向前側から後側に向かうように傾斜していることで、当接した外筒側弾性体23が内筒側弾性体24を下方に抑える結果、弾性体による下方への分力が大きくなる。すなわち、上記弾性体の構成を採用することで、エンジンロール揺動時にトルクロッド軸方向に作用する力の車両上下方向下向きの分力を効率的に利用できるようになる。
図10は、実施例2のトルクロッドを示す平面図、図11はその側面図である。
エンジン側取付け部Bは、外筒14及び内筒13の軸が上下となるように設定され、内筒13と外筒14との間に弾性体が介挿されている。弾性体の構成は、上記実施例1や実施例2のような構成でも良いし、他の公知の構成でも構わない。図10及び図11では、内筒13の車幅方向左右において、弾性体20を介して内筒13及び外筒14が連結されていると共に、内筒13よりもエンジン側部分については、外筒14の内周面にのみ弾性体26を設けた場合を例示している。
上記構成のトルクロッドを上記上側トルクロッド5として使用すると、エンジン2のロール揺動に伴い、エンジン側取付け部Bにおいて、エンジン2に固定された内筒13が相対的上方及び車両後方側に変位することで、外筒14側が車両前方側に向けて斜め下方に引っ張られてエンジン側に設けられた外側の弾性体が内筒13に当接する。また、内筒13に対し、外筒14が相対的に斜め下方に移動しようとするが、エンジン側から離れた外筒14の下端部がストッパ部材27に上側から当接して、該ストッパ部材27を下方に押すことで、内筒13に連結したエンジン2の上端部に対して下方に向かう力が入力される。すなわち、このような上記トルクロッドの構成を採用することで、エンジンロール揺動時にトルクロッド軸方向に作用する力の車両上下方向下向きの分力を効率的に利用できるようになる。
上記実施例1〜実施例3はいずれも、主として引っ張り力が入力される上側トルクロッド5に適用するのに好適なトルクロッドを例示しているが、実施例4〜実施例6は、主として圧縮力が入力される下側トルクロッド6に適用するのに好適なトルクロッドを例示する。
図12は、実施例4の平面図、図13は、その側面図である。
上記構成のトルクロッドを上記下側トルクロッド6として使用すると、エンジン2のロール揺動に伴い、エンジン側取付け部Bにおいて、エンジン2に固定された内筒13が相対的に上方及び車両前方側に変位することで、エンジン2とは反対側部分の弾性体部分が車両前後方向に圧縮されると共に、上側弾性体31と下側弾性体32とが当接して、ロッドに圧縮力が入力される。このとき、内筒13に固定されている下側弾性体32は相対的に上側に移動しようとするが、外筒14に固定されている上側弾性体31が、その下側弾性体32の上方への移動を抑えることで、当該上側弾性体31の下面から下側弾性体32の上面に下向きの力が入力される。この結果、エンジンロール揺動時にトルクロッド軸方向に作用する力の車両上下方向下向きの分力を効率的に利用できるようになる。
図14は、実施例5の平面図、図15は、その側面図である。
エンジン側取付け部Bは、外筒14及び内筒13の軸が上下となるように設定され、内筒13の位置からエンジンとは反対側部分に弾性体が介挿されている。内筒13の車幅方向左右に位置する弾性体20は、内筒13及び外筒14に固定して両者13,14を連結している。また、内筒13よりもエンジン2とは反対側に位置する弾性体部分は、上下に延びる境界面を境として内筒側弾性体34と外筒側弾性体33に分離している。
上記境界面は、図15のように、側面視において、下側に向かうにつれて車両前後方向後側から前側に向かうように傾斜する傾斜面を備える。
上記構成のトルクロッドを上記下側トルクロッド6として使用すると、エンジン2のロール揺動に伴い、エンジン側取付け部Bにおいて、エンジン2に固定された内筒13が相対的に上方及び車両前方側に変位することで、内筒側弾性体34が、外筒側弾性体33に対し、車両前方側に向けて斜め上方に向かう方向で当接するが、上記境界面が、側面視において、下側に向かうにつれて車両前後方向後側から前側に向かうように傾斜していることから、外筒側弾性体33が上記内筒側弾性体34の上方への移動を抑えることで、外筒側弾性体33から内筒側弾性体34に向けて下方に向かう力が入力される。この結果、弾性体による下方への分力が大きくなる。すなわち、上記弾性体の構成を採用することで、エンジン2ロール揺動時にトルクロッド軸方向に作用する力の車両上下方向下向きの分力を効率的に利用できるようになる。
図16は、実施例6の平面図、図17は、その側面図である。
エンジン側取付け部Bは、外筒14及び内筒13の軸が上下となるように設定され、内筒13と外筒14との間に弾性体が介挿されている。弾性体の構成は、上記実施例4や実施例5のような構成でも良いし、他の公知の構成でも構わない。図16及び図17では、内筒13の車幅方向左右において、弾性体20を介して内筒13及び外筒14が連結されていると共に、内筒13よりもエンジン2とは反対側部分について、外筒14の内周面にのみ固定する弾性体36を設けた場合を例示している。
上記構成のトルクロッドを上記下側トルクロッド6として使用すると、エンジン2のロール揺動に伴い、エンジン側取付け部Bにおいて、エンジン2に固定された内筒13が相対的に上方及び車両前方側に変位することで、エンジン2とは反対側にも受けた弾性体36に内筒13が当接するとともに、内筒13は、その軸が外筒14に対し上側がエンジン側に倒れる方向に変位する。このように外筒14に対し内筒13が傾くことで、内筒13の下側に設けたストッパ部材27が、外筒14におけるエンジン側から離れた外筒14下端部に下側から当接することで、外筒14から下方に向かう力が反力として入力される。この結果、このような上記トルクロッドの構成を採用することで、エンジンロール揺動時にトルクロッド軸方向に作用する力の車両上下方向下向きの分力を効率的に利用できるようになる。
なお、ストッパ部材27の上面(外筒14と対向する面)若しくは外筒14下端面に弾性体28を被着しておいて、ストッパ部材27が外筒14下端面に当接した際の音振を抑えるようにすることが好ましい。また、上記ストッパ部材27上面と外筒14下面との間を弾性体で連結しても良い。
本実施例7〜実施例9は、上側ロッドにも下側ロッドにも適用可能なトルクロッドの例であって、上記実施例1〜3の構成パターンと実施例4〜6とを組み合わせた一例である。勿論下記の組み合わせパターンに限定されない。
図18は、実施例7の平面図、図19は、その側面図である。
実施例7は、上記実施例1及び実施例4の構成パターンの両方を適用したものである。
すなわち、エンジン側取付け部Bは、外筒14及び内筒13の軸が上下となるように設定され、内筒13の位置で車幅方向左右に位置する弾性体20で、内筒13及び外筒14の両者13,14を連結している。
作用・効果については上記実施例1及び実施例4と同じである。そして、一種類のトルクロッドで上側トルクロッド5及び下側トルクロッド6として採用可能となる。
図20は、実施例8の平面図、図21は、その側面図である。
実施例8は、上記実施例2及び実施例5の構成パターンの両方を適用したものである。
すなわち、エンジン側取付け部Bは、外筒14及び内筒13の軸が上下となるように設定され、内筒13の位置からエンジン側部分に弾性体が介挿されていて、内筒13の車幅方向左右に位置する弾性体20は、内筒13及び外筒14に固定して両者13,14を連結している。
また、内筒13よりもエンジン2から離れる位置にある弾性体部分も、上下に延びる境界面を境として内筒側弾性体34と外筒側弾性体33に分離している。上記境界面は、側面視において、下側に向かうにつれて車両前後方向後側から前側に向かうように傾斜する傾斜面を備える。
上記構成に作用・効果は、上記実施例2及び5と同様である。
図22は、実施例8の平面図、図23は、その側面図である。
実施例3及び実施例6の構成パターンの両方を適用したものである。
すなわち、エンジン側取付け部Bは、外筒14及び内筒13の軸が上下となるように設定され、内筒13と外筒14との間に弾性体が介挿されている。弾性体の構成は、上記実施例1や実施例2のような構成でも良いし、他の公知の構成でも構わない。図22及び図23では、内筒13の車幅方向左右において、弾性体20を介して内筒13及び外筒14が連結されていると共に、内筒13よりもエンジン側部分及びエンジン2から離れた部分について、外筒14の内周面にそれぞれ弾性体26,36を設けた場合を例示している。
その作用効果は上記実施例3及び6と同じである。
2 エンジン
3 トランスミッション
4 ゴムインシュレータ(の配置位置)
5 上側トルクロッド
6 下側トルクロッド
13 内筒
14 外筒
20 弾性体
21,31 上側弾性体
22,32 下側弾性体
23,33 外筒側弾性体
24,34 内筒側弾性体
26,36 弾性体
27 ストッパ部材
28 弾性体
X ロール軸(車幅方向に延びる慣性主軸)
Y 車両前後方向に延びる慣性主軸
Claims (11)
- 車両前後方向に延在し、一端部がパワートレーンに取り付けられると共に他端部が車体に取り付けられて、上記パワートレーンの揺動を抑えるためのトルクロッドの取付け構造において、
上記トルクロッドは、車両前後前後方向後端部がパワートレーンに取り付けられると共に前端部が車体側に取り付けられ、側面視において、後端部よりも前端部が、上下方向においてパワートレーンの慣性主軸側にオフセットするように、トルクロッドの軸線が水平軸に対し上下に傾斜していることを特徴とするトルクロッドの取付け構造。 - トルクロッドの後端部が、パワートレーンの慣性主軸の高さよりも上側でパワートレーンに連結し、トルクロッドの前端部は、上記後端部よりも下方にオフセットした位置で車体に連結することを特徴とする請求項1に記載したトルクロッドの取付け構造。
- トルクロッドの後端部が、パワートレーンの慣性主軸よりも下側でパワートレーンに連結し、トルクロッドの前端部は、上記後端部よりも上方にオフセットした位置で車体に連結することを特徴とする請求項1に記載したトルクロッドの取付け構造。
- トルクロッドは、上下に組をなして配置され、上側のトルクロッドは、後端部がパワートレーンの慣性主軸よりも上側でパワートレーンに連結すると共に、前端部が後端部よりも下方にオフセットした位置で車体に連結し、下側のトルクロッドは、後端部がパワートレーンの慣性主軸よりも下側でパワートレーンに連結すると共に前端部が後端部よりも上方にオフセットした位置で車体に連結することを特徴とする請求項1に記載したトルクロッドの取付け構造。
- エンジン及びトランスミッションからなるパワートレーンが横置きされた車両において、
上記トルクロッドのパワートレーン側取付け点は、エンジンにおける、トランスミッションとは車幅方向反対側の端部位置であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載したトルクロッドの取付け構造。 - 上記トルクロッドのパワートレーン側取付け部は、軸を上下に向けた、ロッド本体に固定される外筒と、その内径側に配置されてパワートレーンに連結する内筒と、外筒と内筒との間に介挿される弾性体とを備え、
内筒よりもパワートレーン側に位置する部分、及び内筒よりもパワートレーン側とは反対側に位置する部分の少なくとも一方に位置する上記弾性体は、所定の境界面を境として上下に分離し、トルクロッドの軸方向において、その分離した弾性体の上側の弾性体は外筒に固定されると共に、下側の弾性体は内筒に固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のトルクロッドの取付け構造。 - 上記トルクロッドのパワートレーン側取付け部は、軸を上下に向けた、ロッド本体に固定される外筒と、その内径側に配置されてパワートレーンに連結する内筒と、外筒と内筒との間に介挿される弾性体とを備え、
内筒よりもパワートレーン側に位置する部分、及び内筒よりもパワートレーン側とは反対側に位置する部分の少なくとも一方に位置する上記弾性体は、上下に延びる所定の境界面を境として内筒に固定される第1部分と、外筒に固定される第2部分とに分離し、上記境界面の少なくとも一部は、垂直方向に対して下側よりも上側が内筒側に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のトルクロッドの取付け構造。 - 上記トルクロッドのパワートレーン側取付け部は、軸を上下に向けた、ロッド本体に固定される外筒と、その内径側に配置されてパワートレーンに連結する内筒と、外筒と内筒との間に介挿される弾性体とを備え、
内筒の下端部に、外径方向に張り出して、上記外筒の下端部と下側から対向するストッパ部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のトルクロッドの取付け構造。 - 車両前後方向に延在し、一端部がパワートレーンに取り付けられると共に他端部が車体に取り付けられて、上記パワートレーンの揺動を抑えるためのトルクロッドの取付け構造において、
上記トルクロッドは、車両前後前後方向後端部がパワートレーンに取り付けられると共に前端部が車体側に取り付けられ、
上記トルクロッドのパワートレーン側取付け部は、軸を上下に向けた、ロッド本体に固定される外筒と、その内径側に配置されてパワートレーンに連結する内筒と、外筒と内筒との間に介挿される弾性体とを備え、内筒よりもパワートレーン側に位置する部分、及び内筒よりもパワートレーン側とは反対側に位置する部分の少なくとも一方に位置する上記弾性体は、所定の境界面を境として上下に分離し、トルクロッドの軸方向において、その分離した弾性体の上側の弾性体は外筒に固定されると共に、下側の弾性体は内筒に固定されていることを特徴とするトルクロッドの取付け構造。 - 車両前後方向に延在し、一端部がパワートレーンに取り付けられると共に他端部が車体に取り付けられて、上記パワートレーンの揺動を抑えるためのトルクロッドの取付け構造において、
上記トルクロッドは、車両前後前後方向後端部がパワートレーンに取り付けられると共に前端部が車体側に取り付けられ、
上記トルクロッドのパワートレーン側取付け部は、軸を上下に向けた、ロッド本体に固定される外筒と、その内径側に配置されてパワートレーンに連結する内筒と、外筒と内筒との間に介挿される弾性体とを備え、内筒よりもパワートレーン側に位置する部分、及び内筒よりもパワートレーン側とは反対側に位置する部分の少なくとも一方に位置する上記弾性体は、上下に延びる所定の境界面を境として内筒に固定される第1部分と、外筒に固定される第2部分とに分離し、上記境界面の少なくとも一部は、垂直方向に対して下側よりも上側が内筒側に位置するように傾斜していることを特徴とするトルクロッドの取付け構造。 - 車両前後方向に延在し、一端部がパワートレーンに取り付けられると共に他端部が車体に取り付けられて、上記パワートレーンの揺動を抑えるためのトルクロッドの取付け構造において、
上記トルクロッドは、車両前後前後方向後端部がパワートレーンに取り付けられると共に前端部が車体側に取り付けられ、
上記トルクロッドのパワートレーン側取付け部は、軸を上下に向けた、ロッド本体に固定される外筒と、その内径側に配置されてパワートレーンに連結する内筒と、外筒と内筒との間に介挿される弾性体とを備え、内筒の下端部に、外径方向に張り出して、上記外筒の下端部と下側から対向するストッパ部を設けたことを特徴とするトルクロッドの取付け構造。
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