JP2006346941A - 射出成形方法および射出成形型 - Google Patents

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Abstract

【課題】段替え時や稼働休止時の冷却に際してホットランナー内の樹脂中に気泡が発生するのを確実に抑え、もって銀条対策として十分な射出成形方法を提供する。
【解決手段】成形機から吐出された溶融樹脂をホットランナー10を通して金型キャビティに射出し、段替え時や稼働休止時に、ホットランナー10内の溶融樹脂を固化させる射出成形方法において、前記段替え時等に、スプルー20の入口を逆流防止機構により閉じると共に、ノズル13の出口13aをステム15により閉じて、ホットランナー10を密閉して冷却を行う。そして、冷却途中の適宜の段階で、または温度降下に応じて、マニホールド12に設けた可動ブロック40を押込んで、ホットランナー10内の樹脂の収縮を抑えるか、樹脂収縮分に補填し、樹脂にヒケが生じるのを抑制して、固化樹脂中に気泡が発生するのを抑える。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形機から吐出された溶融樹脂をホットランナーを通して金型キャビティに射出する射出成形方法および射出成形型に関する。
ホットランナーを備えた射出成形型は、一般に図8に示すような構造となっている。同図中、1は、固定側取付板2にスペーサ部3を介して取付けられた固定型、4は、可動側取付板5に取付けられた可動型であり、ホットランナー10は、前記固定型1と固定側取付板2との間の、スペーサ部3により囲まれた空所内に配置されている。可動型4は、型開閉・型締手段(図示略)により固定型1に対して型閉じおよび型締めされるようになっており、図示の型閉じ状態で固定型1と可動型4との合せ部には、成形空間としてのキャビティ(金型キャビティ)6が形成される。
ホットランナー10は、成形機のノズル7から溶融樹脂を受入れるスプルー11と、スプルー11に受入れた溶融樹脂を前記金型キャビティ5に沿って誘導するマニホールド12と、マニホールド12内から金型キャビティ5に溶融樹脂を射出する複数のノズル13とを有しており、スプルー11、マニホールド12およびノズル13は、それらの周りに配設したヒータ(バンドヒータ)14によって加熱されるようになっている。この種のホットランナーとしては、図9に示されるように、ノズル13の出口13a(ノズル出口)を開閉する弁機構を備えた、いわゆるバルブゲート式のものがあり、このものでは、図示のようにノズル13内を延ばしたステム15をマニホールド12に配置したシリンダ16により軸方向移動させることで、前記ノズル出口13aが開閉されるようになる。なお、図9に示したバルブゲート式ホットランナーを備えた射出成形型は、例えば、特許文献1にも記載されている。
ところで、射出成形品に発生する不具合の一種に銀条(シルバーストリーク)がある。この銀条は、樹脂に含まれる揮発成分の気化によって生じたガス(主として、水蒸気)や樹脂中に取込まれていた気泡が表面にすじ状の疵として現われたもので、特に上記したホットランナー10を用いる場合に発生し易くなっている。これは、射出成形型の段替え時または射出成形機の稼働休止時に、成形機ノズル7をスプルー11のノズルタッチ部17から離間させかつホットランナー10の加熱を停止すると、ホットランナー10の樹脂流路18の内圧が低下し、これにより樹脂中の揮発成分の蒸発が進んで、気化ガスが固化樹脂中に気泡19(図9)として残ることに加え、スプルー11の入口11a(スプルー入口)から樹脂流路18内にエアが侵入して同様に固化樹脂中に気泡19として残ることが影響していると考えられる。そして、このようにホットランナー10内の樹脂中に気泡19が残る場合は、段替え後の次の成形時や射出成形機の稼働再開時に、該気泡19がホットランナー10内の溶融樹脂と一緒に金型キャビティ5に射出され、前記銀条が発生し易くなる。段替え後や稼働再開後の初回射出成形品に銀条不良が多く発生するのは、前記したホットランナー10内の気泡19が大きく影響したためであり、このことが、多種少量生産の不良率を増大させる大きな原因になっていた。
そこで最近、上記銀条対策として、ホットランナー10のスプルー11に逆流防止機構を設けることにより、段替え時や稼働休止時(以下、これらを段替え時等という)に該逆流防止機構を作動させて、スプルー入口11aを閉じることが検討されている。この対策によれば、該逆流防止機構によるスプルー入口11aの閉鎖と前記ステム15(弁機構)によるノズル13の出口13aの遮断とによりホットランナー10が密閉されることから、成形機ノズル7がノズルタッチ部11aから離れても、ホットランナー10内に保圧がかかり、上記した気化ガスおよび侵入エアに起因する気泡19の発生が抑えられるようになる。
なお、例えば、特許文献2に記載されるものでは、銀条対策として、金型キャビティに射出される樹脂の射出速度を高めることにより、樹脂の圧力を、該樹脂が発生するガスの飽和圧力以上に高めることを行っているが、樹脂流動が停止する段替え中のホットランナーにこのような対策を適用することはできない。
特開平4−67923号公報 特開2004−9608号公報
しかるに、本発明者等が、上記した段替え時等にホットランナーを密閉する銀条対策について種々実験を試みたところ、ある程度の効果が認められるものの、依然として段替え後や稼働再開後の初回成形品に銀条が多く発生し、銀条対策として不十分であることが分った。そして、この原因について、本発明者等が鋭意検討した結果、ホットランナー内の樹脂の収縮が影響している、との結論に至った。すなわち、段替え時等にホットランナーが冷却されると、その内部の樹脂が収縮してヒケが発生し、このヒケに起因してホットランナー内が負圧となる。すると、例えば、スプルー入口11aを閉じる逆流防止機構内のわずかな隙間やノズル出口13aを閉じる弁機構内のわずかな隙間、あるいはホットランナー構成要素の結合部内のわずかな隙間などを通してホットランナー10内にエアが侵入し、これらのエアが前記気泡19の発生原因となる。また、樹脂の収縮に伴ってホットランナーの内圧が低下することで、樹脂中の揮発成分が蒸発し、その気化ガスが前記気泡19の発生原因となる。
本発明は、上記した技術的背景に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、段替え時等の冷却に際してホットランナー内の樹脂中に気泡が発生するのを確実に抑え、もって銀条対策として十分な射出成形方法を提供し、併せて該射出成形方法の実施に用いて好適な射出成形型を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る射出成形方法としての第1の方法発明は、成形機から吐出された溶融樹脂をホットランナーを通して金型キャビティに射出し、段替え時等に、前記ホットランナー内の溶融樹脂を固化させる射出成形方法において、前記段替え時等に、ホットランナーのスプルー入口とノズル出口とを閉じて冷却を行い、遅くともホットランナー内の樹脂がその流動限界温度まで降温した段階で、該樹脂の結晶化温度における比容積と同等かそれより小さな比容積となるように該樹脂を加圧することを特徴とする。
本第1の方法発明においては、遅くとも樹脂の流動限界温度まで冷却した段階で樹脂を加圧し、結晶化温度における比容積とすることで、その後に冷却が進んでも樹脂収縮が実質的に起こらず、したがって、ホットランナー内の樹脂にヒケが発生することはない。また、樹脂に高圧を加えるので、樹脂中の揮発成分が蒸発することもない。すなわち、ホットランナーの密閉に加え、ホットランナー内の樹脂のヒケ防止を図ることで、ホットランナー内へのエアの侵入が著しく抑えられると共に、樹脂からのガス発生が防止され、結果として、銀条発生の原因となる固化樹脂中における気泡発生が抑えられる。
本発明に係る射出成形方法としての第2の方法発明は、成形機から吐出された溶融樹脂をホットランナーを通して金型キャビティに射出し、段替え時等に、前記ホットランナー内の溶融樹脂を固化させる射出成形方法において、前記段替え時等に、ホットランナーのスプルー入口とノズル出口とを閉じて冷却を行い、この冷却過程で、ホットランナーのマニホールドに配設した可動ブロックを樹脂温度の降下に応じて、樹脂の飽和水蒸気圧以上の圧力で徐々に押込んで、ホットランナー内の溶融樹脂の収縮分を補填することを特徴とする。
本第2の方法発明においては、ホットランナー内の樹脂の収縮分を可動ブロックの押込みにより補填するので、ホットランナー内の樹脂にヒケが発生することはなくなり、その上、樹脂の飽和水蒸気圧以上の圧力で可動ブロックを押込むので、樹脂中の揮発成分が蒸発することもない。したがって、第1の方法発明と同様に、銀条発生の原因となる固化樹脂中における気泡発生が大幅に抑えられる。
本発明に係る射出成形方法としての第3の方法発明は、成形機から吐出された溶融樹脂をゲートバルブ式ホットランナーを通して金型キャビティに射出し、段替え時等に、前記ホットランナー内の溶融樹脂を固化させる射出成形方法において、前記段替え時等に、前記ホットランナー内の溶融樹脂に成形機から保圧をかけながら、ノズルタッチ部から離れた部位からノズルタッチ部へ向けて順次樹脂を冷却および固化させることを特徴とする。
本第3の方法発明においては、成形機からホットランナー内に保圧をかけながら、ノズルタッチ部から離れた部位からノズルタッチ部へ向けて順次樹脂を冷却および固化させるので、冷却によって樹脂が収縮しても温度が高い側から樹脂が補填され、したがって、固化樹脂中にヒケが生じることはない。また、冷却に応じて樹脂中から発生したガスは、高温を維持する溶融樹脂中へ逃げるので、固化樹脂中に捕捉されることはない。すなわち、ホットランナーを完全密閉することなく、銀条発生の原因となる固化樹脂中における気泡発生を抑えることができ、完全密閉する必要がない分、ホットランナーの製作に要するコストは低減する。
一方、本発明に係る射出成形型としての第1の装置発明は、上記した第1および第2の方法発明の実施に用いられるもので、成形機から吐出された溶融樹脂を受入れるスプルーと、該スプルーに受入れた溶融樹脂を金型キャビティに沿って誘導するマニホールドと、該マニホールド内から金型キャビティに溶融樹脂を射出するノズルとを有するホットランナーを備えてなる射出成形型において、前記ホットランナーは、前記スプルーからの溶融樹脂の逆流を防止する逆流防止機構と前記ノズルのゲートを開閉する弁機構とを備えると共に、前記マニホールドに、該マニホールド内の樹脂流路に進退出可能な可動ブロックと該マニホールド内の樹脂温度を検知する温度センサとを設けていることを特徴とする。
本第1の装置発明においては、温度センサによる検知信号に基づいて、適宜のタイミングで可動ブロックを移動させることで、ホットランナー内の樹脂に所定の圧力を加え、あるいは樹脂収縮に見合う分だけホットランナー内の樹脂流路を縮小させることができる。
本発明に係る射出成形型としての第2の装置発明は、上記した第3の方法発明の実施に用いられるもので、成形機から吐出された溶融樹脂を受入れるスプルーと、該スプルーに受入れた溶融樹脂を金型キャビティに沿って誘導するマニホールドと、該マニホールド内から金型キャビティに溶融樹脂を射出するノズルとを有するホットランナーを備えてなる射出成形型であって、前記ホットランナーが、前記ノズルのゲートを開閉する弁機構を備えているものにおいて、前記ホットランナーは、樹脂流路に沿ってゾーン分けされたゾーンごとにヒータを配置すると共に、各ゾーン内の温度を検知する温度センサを備えていることを特徴とする。
本第2の装置発明においては、温度センサで検知した樹脂温度に基づいて各ゾーンのヒータに対する通電を順次遮断することで、ホットランナー内の樹脂を一方向へ向けて順次固化させることができる。
本発明に係る射出成形方法および射出成形型によれば、段替え時や稼働休止時の冷却に際してホットランナー内の樹脂中に気泡が発生するのを確実に抑えることができ、銀条対策として十分となって、特に多種少量生産に向けて好適となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態としての射出成形方法を実施するための射出成形型に装備されたホットランナーを示したものである。なお、本発明に係る射出成形型の全体的構造は、前出図8に示したものと同じであるので、ここでは、ホットランナー10以外の構成要素については図示を省略する。また、ホットランナー10の基本構造は、前出図9に示したバルブゲート式のものと同じであるので、ここでは、同一部分に同一符号を付し、重複する説明を省略する。本第1の実施形態において、ホットランナー10のスプルー20は、ホットランナー10内からの溶融樹脂の逆流を防止する逆流防止機構付きとなっている。また、ホットランナー10を構成するマニホールド12には複数の可動ブロック40と、温度センサ41と圧力センサ42とが配設されている。
上記逆流防止機構付きスプルー20は、本発明者等により開発されたもので、既に出願済みである。したがって、ここでは、図2を参照して概略の説明に留めることとする。この逆流防止機構付きスプルー20は、マニホールド12にボルト21を用いて固定された分割構造のスプルー本体22を備えている。スプルー本体22の内部には、一端開口が前記マニホールド12内に連通し、他端開口がスプルー本体22の上端に形成された球面状のノズルタッチ部23に連通する大径穴24が形成されており、この大径穴24内には、スライドピン25が配設されている。スライドピン25は、前記大径穴24の内面に周方向に等配して(90°間隔で)形成した複数条のガイド突起26により摺動案内されるようになっており、このスライドピン25の周りの空所は樹脂供給路27として画成されている。
上記スライドピン25は、ノズルタッチ部23側に位置する上端部がシリンダ部25aとなっており、このシリンダ部25a内には、後述のサブスライドピン28の移動範囲を制限するストッパーピン29が位置固定的に配置されている。なお、スライドピン25のシリンダ部25aには、その内部と前記樹脂供給路27とを連通する複数の連通孔30が形成されている。サブスライドピン28は、その基端部が前記スライドピン25のシリンダ部25aに摺動可能に嵌合されると共に、その先端部がノズルタッチ部23に通じる開口31内に出入り可能となっている。サブスライドピン28はまた、シリンダ部25aに内装したばね32により常時はスライドピン25に対する伸長方向へ付勢されると共に、シリンダ部24aの開口端部に螺合したキャップ33によりスライドピン25に対する伸長端に位置決めされている。サブスライドピン28の上端は、前記ノズルタッチ部23の球面に倣う凹面28aとなっており、該サブスライドピン28の伸長端において、その凹面28aがノズルタッチ部23の面と面一に合わされるようになっている。なお、キャップ33の周囲には、樹脂圧を受けるリブ33aが等間隔に形成されている。
上記のように構成された逆流防止機構付きスプルー20においては、そのノズルタッチ部23に当接させた成形機ノズル7から樹脂が吐出されると、その圧力でサブスライドピン28がばね32の付勢力に抗して短縮側へ移動する。そして、サブスライドピン28は、ストッパーピン29に当接して移動停止し、キャップ33内に完全に没入した状態となる。その後は、成形機ノズル7からの樹脂圧を受けてスライドピン25と一体にキャップ33が後退し、キャップ33の先端がノズルタッチ部23の背面から離間する。これにより、ノズルタッチ部23に通じる開口31が前記スライドピン25の周りの樹脂供給路27に開通し、成形機ノズル7から吐出された樹脂は、樹脂供給路27を経てマニホールド12内の樹脂流路18へと供給される。なお、キャップ33は、大径穴24内のガイド突起26の上端に後端面33b当接させる位置が後退端となっている。
上記した状態から、成形機ノズル7がノズルタッチ部23から離間すると、マニホルダー12内の樹脂圧(逆流圧)が、キャップ33のリブ33aおよび後端面33bに作用し、これによりキャップ33およびスライドピン25が上動する。そして、キャップ60の先端がノズルタッチ部23の背面に密着し、これにより開口31からの樹脂の逆流が防止される。また、この時、樹脂供給路27内の樹脂の一部が連通孔30からスライドピン25のシリンダ部25a内に流入し、これによってサブスライドピン28が伸長して前記開口31に嵌入する。この時、サブスライドピン28は、その上端の凹面28aがノズルタッチ部23の面と面一となるように位置決めされる。したがって、その後、成形機ノズル7がノズルタッチ部23に当接すると、サブスライドピン28の上端も成形機ノズル7に隙間なく当接し、これにより、射出成形の再開に際し、開口31からホットランナー10内に余分なエアが侵入することはなくなる。
一方、上記した各可動ブロック40は、図1に示されるように、マニホールド12に形成した筒状ガイド43に摺動可能に嵌装され、その先端部がマニホールド12内の樹脂流路18に進退出できるようになっている。なお、この筒状ガイド43は、マニホールド12と一体に形成しても、あるいは別体に形成してマニホールド12に結合一体化するようにしてもよい。可動ブロック40は、図1の右側に示されるように、その先端部に形成したフランジ40aをマニホールド12の内面に形成した凹部12aに嵌合させた位置が後退端(上昇端)となっており、この後退端で、その端面がマニホールド12の内面と面一に合わされるようになっている。また、可動ブロック40の、マニホールド12の外部に延出する後端部(上端部)にはばね受44が嵌着されており、このばね受44とマニホールド12の筒状ガイド43との間にはばね(圧縮ばね)45が介装されている。可動ブロック40は、常時は前記ばね45により後退端に位置決めされ、後述のタイミングでその後端に駆動手段46から外力を受けることで、その先端部がマニホールド12内の樹脂に押込まれるようになる。
本第1の実施形態は、段替え時に上記可動ブロック40の押込みを行うもので、上記駆動手段46は、射出成形機の外に設定した加圧ステーション内に配置されている。射出成形型の段替えに際しては、射出成形機内において弁機構を構成するシリンダ16の作動によりステム15を軸方向移動させ、図1に示されるようにホットランナー10のノズル13の出口13a(ノズル出口)をステム15により閉じ、続いて、成形機ノズル7をスプルー20のノズルタッチ部23から離間させる。成形機ノズル7がノズルタッチ部23から離間すると、上記したようにマニホルダー12内の樹脂圧(逆流圧)によって、スプルー20に設けられた逆流防止機構を構成するキャップ33、スライドピン25、サブスライドピン28が上動し、ノズルタッチ部23に通じる開口31(スプルー入口)が閉じられる(図2参照)。すなわち、ホットランナー10は、そのスプルー入口31とノズル出口13aとが閉じられて密閉状態となる。なお、この間、ヒータ14によるホットランナー10の加熱は継続され、ホットランナー10内の樹脂は溶融状態を維持する。
段替えに際しては、前出図8に示した固定型1、固定側取付板2およびホットランナー10を含む固定側部分と、可動型4および可動側取付板5を含む可動側部分とがそれぞれ一つの塊として成形機から切離されるが、固定側部分については、前記加圧ステーションに搬入される。そして、加圧ステーションにおいて、可動ブロック40が駆動手段46に作動連結され、その後、ヒータ14に対する通電が遮断されて、ホットランナー10内の樹脂の温度が次第に下がる。本第1の実施形態においては、樹脂温度が温度センサ43により監視されており、樹脂温度が所定の温度まで降下したら、駆動手段46を作動させて可動ブロック40をホットランナー10内に押込み、樹脂を所定の圧力で加圧する。この加圧に際しては、圧力センサ42により検知した圧力に基づいて駆動手段46をフィードバック制御し、所定の樹脂圧が得られるようにする。なお、駆動手段46は、各可動ブロック40に対して設置して、これらを同期して作動させるようにしてもよいが、例えば、プレス機械を利用することで、複数の可動ブロック40を一括して押込むことができる。
ここで、上記可動ブロック40を押込む時の樹脂温度および可動ブロック40による加圧力の大きさは、当該樹脂の材料特性に基づいて、より詳しくは図3に示すPVT線図に基づいて決定される。図3は、ポリプロピレン系材料のPVT線図を示したもので、その成形温度は230℃程度、その流動限界温度は160℃程度、その結晶化温度(固化温度)は130℃程度となっている。一方、樹脂中に気泡19(図9参照)が発生する限界温度は前記結晶化温度(130℃)と推定され、この温度では、樹脂圧が0MPaとなることから、樹脂の比容積は1.01cm3/gとなる。本第1の実施形態においては、この材料特性に注目し、ホットランナー10内の樹脂がその流動限界温度(160℃)まで降温した段階で、該樹脂の結晶化温度(130℃)における比容積1.01cm3/gとなるように樹脂を加圧する。この場合に必要とする加圧力は、前記PVT線図から120MPaであることが分かり、本実施形態においては、流動限界温度(160℃)までホットランナー10内の樹脂が降温したことを温度センサ43により確認したら、駆動手段46を作動させて可動ブロック40を押込み、120MPaの圧力を樹脂に印加する。
上記したように加圧することで、その後に樹脂温度が降下しても、結晶化温度(130℃)まで樹脂収縮は実質的に起こらず、したがって、ホットランナー10内の樹脂にヒケが発生することはない。そして、樹脂にヒケが発生しないことから、ホットランナー10内が負圧になることがなく、例えば、スプルー入口31を閉じる逆流防止機構付きスプルー20内のわずかな隙間やノズル出口13aを閉じる弁機構内のわずかな隙間、あるいはマニホールド12とノズル13との結合部内のわずかな隙間などを通してホットランナー10内にエアが侵入することはなくなる。また、樹脂に高圧を加えるので、樹脂中の揮発成分が蒸発することもなく、前記ヒケ防止と相俟って固化樹脂中における気泡発生が著しく抑えられる。この結果、段替え後の次の射出成形に際し、ホットランナー10内の固化樹脂を再溶融し、金型キャビティ5(図8)に射出しても、初回成形品に銀条不良が発生することはほとんどなくなり、特に多種少量生産における不良率が著しく低減する。
なお、上記第1の実施形態においては、射出成形機の外に加圧ステーションを設定し、該加圧ステーション内で可動ブロック40による加圧を行うようにしたが、本発明は、射出成形機内で可動ブロック40による加圧を行うようにしてもよい。ただし、この場合は、固定側取付板2の背面側に稼働ブロック40を押込むための適宜の駆動手段を配設する必要がある。このように射出成形機内で稼働ブロック40による加圧を行えるようにした場合は。稼働休止時にもホットランナー10内の樹脂中における気泡発生を抑えることができ、その利用価値は増大する。
図4は、本発明の第2の実施形態を示したものである。本第2の実施形態の特徴とするところは、加圧ステーション内のフロア上に設置したベース50上に付勢手段51を配置し、射出成形型の段替えに際して、前出固定型1、固定側取付板2およびホットランナー10を含む固定側部分を、前記ベース50上に固定した支持台52に反転して載置し、この状態で、前記ホットランナー10のマニホールド12に設けた可動ブロック40を付勢手段51内の作動ロッド53に衝合させ、該付勢手段51の付勢力により可動ブロック40をホットランナー10内に押込むようにした点にある。なお、同図中、54は、前記固定側部分を支持台52に載置させる際、該固定側部分を水平方向に位置決めするための位置決めガイドである。
上記付勢手段51は、上記ベース50上に固定される固定板55と、この固定板55上に立設された複数(通常、4本)のガイドピン56と、このガイドピン56により上下方向へ案内される昇降板57と、この昇降板57と固定板55との間に介装され、常時昇降板57を上方向へ付勢する複数のコイルスプリング58とを備えており、前記作動ロッド53は、その基端部が昇降板57の上面に支承されている。昇降板57は、各ガイドピン56の上端に設けたストッパ部材58に当接する位置が上昇端となっており、一方、コイルスプリング58は、全体として後述の圧力以上の付勢力を発生するように個々のばね力が設定されている。
ここで、再び図3のPVT線図を参照すると、成形時(段替え直前)の樹脂温度230℃でかつ樹脂圧力40MPaにおける樹脂の比容積はほぼ1.11となっており、したがって、この状態で逆流防止機構(キャップ33、スライドピン25、サブスライドピン28)によりスプルー入口31を閉じかつ弁機構(ステム15、シリンダ16)によりノズル出口13aを閉じるて保圧すると、ホットランナー10内の樹脂はほぼ1.01の比容積を維持することになる。一方、結晶化温度(130℃)における樹脂の比容積は、前記したように樹脂圧0MPaでほぼ1.01となっており、したがって、ホットランナー10を密閉して保圧をかけた状態でホットランナー10内の樹脂を結晶化温度まで冷却させると、該樹脂は、約9%の収縮を起こすことになる。本第2の実施形態は、この樹脂の収縮量〈9%)を可動ブロック40の押込みにより補填するようにしたもので、この樹脂補填によりホットランナー10内の樹脂にヒケが発生することはなくなる。
一方、ホットランナー10内の樹脂からは、その冷却に応じてガスが発生する。この場合、発生するガスの大部分は水蒸気であり、したがって、この水蒸気の発生を防止するには、飽和水蒸気圧以上の圧力をホットランナー10内の樹脂に印加すればよいことになる。ところで、この飽和水蒸気圧は、図5に示されるように、成形温度230℃で3MPa弱となっている。本第2の実施形態においては、上記付勢手段51のコイルスプリング58のばね力を適当に設定することで、ホットランナー10内の樹脂に常時3MPa以上の圧力がかかるようにしている。
本第2の実施形態においては、第1の実施形態におけると同様に、射出成形型の段替えに際し、射出成形機内において弁機構を作動させてノズル出口13aを閉じると共に、ノズルタッチ部23からの成形機ノズル7の離間に応じて逆流防止機構を作動させてスプルー入口31を閉じ、ホットランナー10を密閉状態とする。そして、ヒータ14によるホットランナー10の加熱を継続したまま、固定型1、固定側取付板2およびホットランナー10を含む固定側部分を加圧ステーションに搬入し、図4に示したように、該固定側部分を反転状態として支持台52に載置する。すると、ホットランナー10のマニホールド12に設けた可動ブロック40が付勢手段51内の作動ロッド53に衝合し、ホットランナー10の自重が付勢手段51のコイルスプリング58に作用する。これにより、図4の左側に示されるように昇降板57がコイルスプリング58を縮ませて下降し、可動ブロック40を介してホットランナー10内の溶融樹脂にコイルスプリング58のばね力で定まる所定の付勢力が作用する。
本第2の実施形態においては、上記した状態でホットランナー10のヒータ14に対する通電を遮断し、ホットランナー10内の樹脂を冷却する。すると、この樹脂の冷却に応じてホットランナー10内の樹脂圧が低下し、これに応じて可動ブロック40が昇降板57と一体に徐々に上動し、可動ブロック40は、図4の右側に示されるようにホットランナー10内の樹脂中に押込まれる。一方、ホットランナー10内の樹脂は、温度降下に応じて収縮するが、前記可動ブロック40の押込みにより樹脂の収縮量(収縮分)が補填され、これにより樹脂が、その結晶化温度(130℃)まで降温しても樹脂にヒケが発生することはない。そして、樹脂にヒケが発生しないことから、ホットランナー10内が負圧になることはなく、例えば、スプルー入口31を閉じる逆流防止機構付きスプルー20内のわずかな隙間やノズル出口13aを閉じる弁機構内のわずかな隙間、あるいはマニホールド12とノズル13との結合部内のわずかな隙間などを通してホットランナー10内にエアが侵入することなくなる。また、上記降温中、樹脂には可動ブロック40から飽和水蒸気圧以上の圧力がかかっているので、樹脂から水蒸気(ガス)が発生することはなく、上記ヒケ防止と相俟って固化樹脂中における気泡発生が著しく抑えられる。この結果、第1の実施形態と同様、段替え後の次の射出成形に際し、ホットランナー10内の固化樹脂を再溶融し、金型キャビティ5(図8)に射出しても、初回成形品に銀条不良が発生することはほとんどなくなり、特に多種少量生産における不良率が著しく低減する。
本第2の実施形態においては、ホットランナー10内における樹脂の収縮量を補填する程度に可動ブロック40を押込めばよいので、第1の実施形態のごとき高圧で可動ブロック40を押込みむ必要がなく、その分、ホットランナー10から樹脂が漏出する危険もなくなって、成形は安定する。また、本第2の実施形態においては特に、射出成形型の可動側部分を反転させて、付勢手段51内のコイルスプリング58にホットランナー10の自重をかけるようにしたので、初期段階でコイルスプリング58を撓ませる特別の手段が不要になり、付勢手段51自体の構造は簡単となる。
なお、この第2の実施形態において、上記付勢手段51は、コイルスプリング58に代えて、シリンダを備えた構成としてもよいものである。また、射出成形型の可動部分を反転させることなく可動ブロック40に付勢力を作用させるようにしてもよいことはもちろんで、この場合は、射出成形機内でも樹脂補填を行うことができるので、稼働休止時においても気泡発生を抑えることができ、利用価値が増大する。
さらに、上記第2の実施形態の変形例として、可動ブロック40を上記第1の実施形態で用いたごとき駆動手段46(図1)により強制的に移動させるようにしてもよい。この場合は、可動ブロック40の移動量(押込量)を検知する変位センサ(図示略)の検出信号と温度センサ43との信号に基づいて、樹脂温度の降下に応じて定量ずつ可動ブロック40を押込むことで、第2の実施形態と同様に樹脂収縮量を効果的に補填して気泡発生を抑えることができる。
図6は、本発明の第3の実施形態を示したものである。本第3の実施形態の特徴とするところは、ホットランナー10として、従来汎用のバルブゲート式ホットランナー(図9)を用い、該ホットランナー10を樹脂流路18に沿って複数ゾーンA〜Dに分け、段替え時または稼働休止時に、ホットランナー10内の溶融樹脂に成形機ノズル7から保圧をかけながら、ノズルタッチ部11a(図9)から離れた部位からノズルタッチ部11aへ向けて順次樹脂を冷却および固化させるようにした点にある。このため、本第3の実施形態においては、各ゾーンA〜Dごとに独立のヒータ14A〜14Dを配置すると共に、各ゾーンA〜D内の温度を検知する温度センサ43A〜43Dを設け、各温度センサ43A〜43Dの検知信号に基づいてヒータ14A〜14Dに対する通電を制御する。なお、ゾーンA〜Dの分け方は任意であるが、ここでは、ゾーンAはノズル13の先端部,ゾーンBはノズル13の中上部、ゾーンCはマニホールド12、ゾーンDはスプルー11にそれぞれ対応して設定されている。
本第3の実施形態においては、段替え時または稼働休止時に、先ず、シリンダ16(図9参照)の作動によりステム15を軸方向移動させてノズル出口13aを閉じ、スプルー11のノズルタッチ部17(図8)に対する成形機ノズル7のノズルタッチは継続しながら、図7に示す手順で各ヒータ14A〜14Dに対する通電を順次遮断する。すなわち、ステップS1で、ノズル13の先端部のゾーンAに設置したヒータ14Aに対する通電を遮断(OFF)し、次のステップS2で、温度センサ43Aの信号に基づいて該ゾーンA内の温度(樹脂温度)が結晶化温度である130℃まで降温したか否かを判断する。そして、ゾーンA内の温度が130℃以下まで降下したら、次のステップS3でノズル13の中上部のゾーンBに設置したヒータ14Bに対する通電を遮断する。一方、ステップS2で温度が130℃まで降下していない場合は、ステップS1に戻ってヒータ14Aに対する通電の遮断を継続し、ゾーンA内の温度が130℃以下になるまでステップS2の判断を繰返す。その後は、ステップS4でノズル13の中上部のゾーンBに設置したヒータ14Bに対する通電を遮断し、ステップS5でゾーンB内の温度が130℃まで降下したか否かを判断し、以降、ステップS5〜S9と処理を進めて、最終的にスプルー11内の樹脂を冷却および固化させる。
このようにホットランナー10内に成形機による保圧をかけながら、ノズルタッチ部17から離れたノズル出口13a側からノズルタッチ部17へ向けて順次樹脂を冷却および固化させるので、冷却によって樹脂が収縮しても温度が高い側から樹脂が補填され、したがって、固化樹脂中にヒケが生じることはなくなる。また、冷却に応じて樹脂中からガスが発生しても、該ガスは、高温を維持する溶融樹脂中へ逃げるので、固化樹脂中に捕捉されることはない。本第3の実施形態によれば、ホットランナーを完全密閉することなく、銀条発生の原因となる固化樹脂中における気泡発生を抑えることができるので、スプルー11を、第1、第2の実施形態のごとく逆流防止機構付きとする必要がなく、その分、ホットランナー10の製作に要するコストは低減する。また、第1、第2の実施形態において必須とした可動ブロック40を始め、該可動ブロック40を押圧するための駆動手段46(図1)や付勢手段51(図4)が不要になるので、本射出成形方法の実施に要する設備コストも低減する。
本発明の第1の実施形態としての射出成形方法を実施するための射出成形型に装備したホットランナーの構造を示す断面図である。 図1に示したホットランナーに設けた逆流防止機構を示す断面図である。 本発明の実施に利用する樹脂の材料特性としてのPVT線図を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態としての射出成形方法の実施状況を示す断面図である。 樹脂の飽和水蒸気圧を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態としての射出成形方法の実施状況を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態としての射出成形方法の処理フローを示すフローチャートである。 ホットランナーを備えた一般的な射出成形型の構造を示す断面図である。 バルブゲート式のホットランナーの構造を示す断面図である。
符号の説明
10 ホットランナー
11 スプルー
11a スプルーの入口(スプル入口)
12 マニホールド
13 ノズル
13a ノズルの出口(ノズル出口)
15 ステム(弁機構)
16 シリンダ(弁機構)
17 ノズルタッチ部
18 樹脂流路
20 逆流防止機構付きスプルー
31 開口(スプルー入口)
40 可動ブロック
43 温度センサ
46 駆動手段
51 付勢手段
58 コイルスプリング
A〜D ゾーン
14A〜14D 各ゾーンのヒータ
43A〜43D 各ゾーンの温度センサ

Claims (9)

  1. 成形機から吐出された溶融樹脂をホットランナーを通して金型キャビティに射出し、段替え時等に、前記ホットランナー内の溶融樹脂を固化させる射出成形方法において、前記段替え時等に、ホットランナーのスプルー入口とノズル出口とを閉じて冷却を行い、遅くともホットランナー内の樹脂がその流動限界温度まで降温した段階で、該樹脂の結晶化温度における比容積と同等かそれより小さな比容積となるように該樹脂を加圧することを特徴とする射出成形方法。
  2. 段替え時等におけるホットランナー内の樹脂の加圧を、ホットランナーのマニホールドに配設した可動ブロックの押込みにより行うことを特徴とする請求項1に記載の射出成形方法。
  3. 成形機から吐出された溶融樹脂をホットランナーを通して金型キャビティに射出し、段替え時等に、前記ホットランナー内の溶融樹脂を固化させる射出成形方法において、前記段替え時等に、ホットランナーのスプルー入口とノズル出口とを閉じて冷却を行い、この冷却過程で、ホットランナーのマニホールドに配設した可動ブロックを樹脂温度の降下に応じて、樹脂の飽和水蒸気圧以上の圧力で徐々に押込んで、ホットランナー内の溶融樹脂の収縮分を補填することを特徴とする射出成形方法。
  4. 可動ブロックを、駆動手段により強制的に移動させることを特徴とする請求項3に記載の射出成形方法。
  5. 可動ブロックを、付勢手段の付勢力により移動させることを特徴とする請求項3に記載の射出成形方法。
  6. 段替えすべき金型と一体にホットランナーを反転させて、該ホットランナーの自重を可動ブロックを介して付勢手段に加えることを特徴とする請求項5に記載の射出成形方法。
  7. 成形機から吐出された溶融樹脂をゲートバルブ式ホットランナーを通して金型キャビティに射出し、段替え時等に、前記ホットランナー内の溶融樹脂を固化させる射出成形方法において、前記段替え時等に、前記ホットランナー内の溶融樹脂に成形機から保圧をかけながら、ノズルタッチ部から離れた部位からノズルタッチ部へ向けて順次樹脂を冷却および固化させることを特徴とする射出成形方法。
  8. 成形機から吐出された溶融樹脂を受入れるスプルーと、該スプルーに受入れた溶融樹脂を金型キャビティに沿って誘導するマニホールドと、該マニホールド内から金型キャビティに溶融樹脂を射出するノズルとを有するホットランナーを備えてなる射出成形型において、前記ホットランナーは、前記スプルーからの溶融樹脂の逆流を防止する逆流防止機構と前記ノズルのゲートを開閉する弁機構とを備えると共に、前記マニホールドに、該マニホールド内の樹脂流路に進退出可能な可動ブロックと該マニホールド内の樹脂温度を検知する温度センサとを設けていることを特徴とする射出成形型。
  9. 成形機から吐出された溶融樹脂を受入れるスプルーと、該スプルーに受入れた溶融樹脂を金型キャビティに沿って誘導するマニホールドと、該マニホールド内から金型キャビティに溶融樹脂を射出するノズルとを有するホットランナーを備えてなる射出成形型であって、前記ホットランナーが、前記ノズルのゲートを開閉する弁機構を備えたものにおいて、前記ホットランナーは、樹脂流路に沿ってゾーン分けされたゾーンごとにヒータを配置すると共に、各ゾーン内の温度を検知する温度センサを備えていることを特徴とする射出成形型。
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