JP2015128888A - 射出成形型 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な型構造で樹脂漏れの発生を防止しつつ、任意の位置にバルブゲートを配設できるホットランナ部材を備えた射出成形型を提供する。【解決手段】樹脂注入口2から射出した溶融樹脂を、ホットランナ部材1を経由して複数のバルブゲート31〜34から型内キャビティに充填する多点バルブゲート構造を備えた射出成形型10である。ホットランナ部材1は、樹脂注入口2が形成されたメインブロック11とバルブゲート34が配設されたサブブロック12とを、バンドヒータ41を所定の間隔で装着した可撓性ホース5で連結したものである。【選択図】図1

Description

本発明は、バルブゲートを任意の位置に配置するため、可撓性ホットランナ部材を経由してバルブゲートを連結した射出成形型に関する。
一般に、自動車のフロントバンパやリヤバンパのような大型・長尺の樹脂部品を射出成形する場合、成形機の射出ノズルが当接する樹脂注入口から射出した溶融樹脂を、ホットランナを経由して複数のバルブゲートから型内キャビティに充填する多点バルブゲート構造を備えた射出成形型を使用している。図5に、上記樹脂部品(例えば、フロントバンパ)wを成形する射出成形型100におけるバルブゲート構造を示す。上記樹脂部品(フロントバンパ)wは、製品前端部w1と製品側端部w2とが直交し、それぞれ異なる方向へ延在するように形成されている。
通常の場合、図5に示すように、射出成形型100には、樹脂注入口102が形成されたホットランナブロック101が製品前端部w1に沿って延設され、製品前端部w1の外周縁に突設した複数のゲート部w11、w12、w13に、ホットランナブロック101の分岐流路を経由して樹脂注入口102と同方向から溶融樹脂を供給、遮断するバルブゲート103、104、105が設けられている。
しかし、図5に示す射出成形型100では、樹脂注入口102から製品側端部w2までの距離が長いと、製品側端部w2の型内キャビティに必要な溶融樹脂を適正なタイミングで供給できず、所定の成形品質を確保することが困難となる場合がある。その場合、図5の仮想線、及び図6に示すように、製品側端部w2の外周縁に新たなゲート部w21を突設し、そのゲート部w21に溶融樹脂を供給、遮断するバルブゲート113を新たに追加することになる。そして、新たなバルブゲート113には、樹脂注入口102が形成されたホットランナブロック101から延設した第1延長ブロック111と、この第1延長ブロック111と直交する第2延長ブロック112とを設けて、樹脂注入口102と連通する樹脂流路を形成する必要がある。
このように異なる方向に延設された複数個のホットランナブロックを接合した場合、ホットランナブロック同士の接合部において、熱膨張収縮(矢印P1、P2の方向)に伴うシール部114の摩耗が増大し、樹脂漏れが発生する恐れが高くなる問題があった。そこで、ホットランナブロックの熱膨張収縮による樹脂漏れ問題に対応するため、特許文献1、2には、以下の技術が開示されている。
特許文献1に開示された技術は、異なる方向に延設された複数個のホットランナブロックをボルトにより互いに連結した状態で、キャビティ型の底面及び側面にボルトで取付け、それぞれのボルトを通すためホットランナブロックに形成したボルト孔を長孔として、長孔により熱変形を吸収する構造である。
また、特許文献2に開示された技術は、ホットランナブロックをホットスプールブロックとマニホールドパイプとに分割して、ホットスプールブロックは金型に固定し、ホットスプールブロックをマニホールドパイプにより連結するものであって、各部材の熱膨張力をマニホールドパイプのみに押え込むべく、マニホールドパイプを筒状に形成し、かつ小径とし、さらにマニホールドパイプの外周にリード溝を螺設した構造である。
特開平11−291297号公報 特開昭60−143922号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ホットランナブロックに形成したボルト孔を長孔として、長孔により熱変形を吸収する構造であるので、射出成形の度にボルトと長孔とが接触面で摩擦し、ボルトの緩みを発生させやすい。そのため、ホットランナブロック同士の隙間が増加して、その隙間から樹脂漏れが発生する問題があった。
また、特許文献2の技術では、マニホールドパイプを筒状に形成し、かつ小径とし、さらにマニホールドパイプの外周にリード溝を螺設した構造であるので、マニホールドパイプを所定の金属ブロックから機械加工で削り出して製作しなければならない。特に、マニホールドパイプ内面の加工はドリル加工となるので、マニホールドパイプの形状は、直線状の筒状体に限定されてしまう。そのため、マニホールドパイプを用いて異なる方向に向いたバルブゲートと連結するためには、マニホールドパイプ同士を接合する連結ブロックが必要となって、その連結ブロックの接合部から樹脂漏れが発生する問題があった。また、マニホールドパイプの外周にリード溝を螺設すれば、アコーデオン効果を有して伸縮を吸収する効果は期待できるが、溶融樹脂の温度が約200〜250℃となり、射出圧が約70〜80Mpaとなる高温、高圧の使用環境では、伸縮に伴う塑性疲労、熱疲労の問題が生じる。さらに、型構造が煩雑となり、型費が増加する問題もあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、簡単な型構造で樹脂漏れの発生を防止しつつ、任意の位置にバルブゲートを配設できるホットランナ部材を備えた射出成形型を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る射出成形型は、次のような構成を有している。
(1)樹脂注入口から射出した溶融樹脂を、ホットランナ部材を経由して複数のバルブゲートから型内キャビティに充填する多点バルブゲート構造を備えた射出成形型であって、
前記ホットランナ部材は、前記樹脂注入口が形成されたメインブロックと前記バルブゲートが配設されたサブブロックとを、バンドヒータを所定の間隔で装着した可撓性ホースで連結したものであることを特徴とする。
本発明においては、ホットランナ部材は、樹脂注入口が形成されたメインブロックとバルブゲートが配設されたサブブロックとを、バンドヒータを所定の間隔で装着した可撓性ホースで連結したものであるので、可撓性ホースを曲げ成形することによって、樹脂注入口から離間した任意の位置に樹脂注入口の方向と異なる方向で配設したバルブゲートへ必要な溶融樹脂を供給することができる。また、可撓性ホースには、バンドヒータを所定の間隔で装着したので、上記バルブゲートへ溶融樹脂を適正温度で供給することができる。また、ホットランナ部材の熱膨張収縮は、可撓性ホースの伸縮で吸収できるので、可撓性ホースとメインブロック又はサブブロックとの連結部におけるシール部材の摩耗を防止して、樹脂漏れを回避することができる。
また、可撓性ホースは、固定型に沿わせて任意の位置まで延設することができ、固定型には可撓性ホースを延設するための逃し加工を行う必要がない。そのため、型構造を簡素化させ、型費を抑制することができる。また、固定型における逃し加工に伴う樹脂漏れの心配もない。
よって、本発明によれば、簡単な型構造で樹脂漏れの発生を防止しつつ、任意の位置にバルブゲートを配設できるホットランナ部材を備えた射出成形型を提供することができる。
(2)(1)に記載された射出成形型において、
前記可撓性ホースは、樹脂ホースであって、当該樹脂ホースの外周には、金属製補強ネットを被覆したことを特徴とする。
本発明においては、可撓性ホースは、樹脂ホースであって、当該樹脂ホースの外周には、金属製補強ネットを被覆したので、樹脂ホースを金属製補強ネットで保護しつつ、金属製補強ネットも樹脂ホースと一体で曲げ成形して固定型に沿って配設し、その曲げ成形した状態で形状凍結させることができる。そのため、可撓性ホースは、メインブロックとサブブロックとの間を固定型から所定距離だけ離間させた状態で配設することができる。したがって、可撓性ホースは、伸縮時に固定型と当接して損傷することを防止することができ、固定型への放熱を低減して省エネに寄与できる。また、バンドヒータを装着していない箇所にも、金属製補強ネットを介して可撓性ホースへの熱伝達を効果的に行うことができる。
なお、可撓性ホースは、破壊圧力が70〜90Mpa/250℃である耐熱・耐圧樹脂ホースであることが好ましい。
(3)(1)又は(2)に記載された射出成形型において、
前記バンドヒータは、ホース軸方向に分割するスリット部が形成された円筒状加熱部と、当該スリット部を挟む両端から外径側へ突出して形成されたネジ締結部とを備えたことを特徴とする。
本発明においては、バンドヒータは、ホース軸方向に分割するスリット部が形成された円筒状加熱部と、当該スリット部を挟む両端から外径側へ突出して形成されたネジ締結部とを備えたので、バンドヒータを装着した可撓性ホースの外径が熱膨張収縮によって変化した時、バンドヒータはスリット部によって可撓性ホースの外径の変化を吸収し、円筒状加熱部に与えるストレスを低減することができる。そのため、バンドヒータの断線等を効果的に回避することができる。
また、バンドヒータは、スリット部の隙間を開いて、円筒状加熱部を可撓性ホースの外周に装着できる。そのため、可撓性ホースをメインブロック及びサブブロックに連結した状態でも、バンドヒータを可撓性ホースに装着することができる。これは、樹脂成形品質を確認しながら、バンドヒータを増減する上で、便利である。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載された射出成形型において、
前記可撓性ホースと前記バンドヒータとの間には、ホース軸方向で2以上に分割された円弧状金属スペーサが挿入されたことを特徴とする。
本発明においては、可撓性ホースとバンドヒータとの間には、ホース軸方向で2以上に分割された円弧状金属スペーサが挿入されたので、バンドヒータを装着した可撓性ホースの外径が熱膨張収縮によって変化した時、円弧状金属スペーサと可撓性ホースとの接触面積を安定して確保することができる。そのため、バンドヒータからの熱エネルギを、円弧状金属スペーサを介して可撓性ホースへ安定的に伝達することができる。
また、可撓性ホースが湾曲した箇所において、バンドヒータに掛かる局部的な押圧力を、円弧状金属スペーサによって分散し、バンドヒータに与えるストレスを低減することができる。そのため、可撓性ホースが湾曲した箇所においても、バンドヒータの断線等をより一層効果的に回避することができる。
なお、円弧状金属スペーサは、前述した金属製補強ネットと同材質であることが好ましい。金属製補強ネットと円弧状金属スペーサとを同材質とすることによって、バンドヒータの熱エネルギを可撓性ホースへ効果的に伝達することができる。
(5)(4)に記載された射出成形型において、
前記バンドヒータと前記円弧状金属スペーサとの間には、温度計を装着したことを特徴とする。
本発明においては、バンドヒータと円弧状金属スペーサとの間には、温度計を装着したので、可撓性ホースの外径が熱膨張収縮によって変化した時にも、温度計に過剰なストレスを掛けることなく、可撓性ホース内に流れる樹脂温度を正確に計測することができる。そのため、温度計で計測した温度信号をもとに、ヒータバンドのヒータ電流を制御して、バルブゲートに溶融樹脂を適正な温度で供給することができる。
また、バンドヒータと円弧状金属スペーサとの間に温度計を装着したので、特別な加工を必要とせずに、任意の位置で温度計測を行うことができる。
なお、温度計は、板状センサ部を有する熱電対であることが好ましい。
本発明によれば、簡単な型構造で樹脂漏れの発生を防止しつつ、任意の位置にバルブゲートを配設できるホットランナ部材を備えた射出成形型を提供することができる。
本発明の本実施形態に係る射出成形型のバルブゲート構造を表す斜視図である。 図1に示す可撓性ホットランナ部材で連結されたバルブゲート構造の断面図である。 図1に示す可撓性ホットランナ部材の正面図である。 図3に示すA−A断面図である。 従来の射出成形型のバルブゲート構造を表す斜視図である。 図5に仮想線で示すホットランナブロックの部分断面図である。
<射出成形型のバルブゲート構造>
次に、本発明の実施形態に係る射出成形型の特徴部分であるバルブゲート構造について、図面を参照して詳細に説明する。図1に、本発明の本実施形態に係る射出成形型のバルブゲート構造を表す斜視図を示す。図2に、図1に示す可撓性ホットランナ部材で連結されたバルブゲート構造の断面図を示す。図3に、図1に示す可撓性ホットランナ部材の正面図を示す。図4に、図3に示すA−A断面図を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る射出成形型10は、樹脂注入口2が形成されたメインブロック11と、樹脂注入口2と同方向を向いてメインブロック11に連結されたバルブゲート31、32、33と、メインブロック11と一端が連結された可撓性ホース5と、可撓性ホース5の外周に所定の間隔で装着されたバンドヒータ41と、可撓性ホース5の他端が連結されたサブブロック12と、サブブロック12に樹脂注入口2と異なる方向を向いて連結されたバルブゲート34とを備えている。ここでは、メインブロック11と可撓性ホース5とサブブロック12とによって、ホットランナ部材1を構成する。
なお、射出成形型10には、製品の型内キャビティを形成する固定型及び可動型を備えているが、図1では、煩雑となるので、便宜上省略している。
メインブロック11は、樹脂部品(フロントバンパ)wの製品前端部w1に沿って延設され、その中央付近に形成された樹脂注入口2へ図示しない成形機の射出ノズルから射出される溶融樹脂を、製品前端部w1の外周縁に突設した複数のゲート部w11、w12、w13に分配するホットランナブロックである。メインブロック11は、固定型の底面にボルト111等で締結されている。
メインブロック11には、樹脂注入口2と連通するメイン流路112が長手方向に形成され、メイン流路112と連通する分岐流路が形成されている。分岐流路の端部には、ゲート部w11、w12、w13に対応するバルブゲート31、32、33が設けられている。バルブゲート31、32、33は、樹脂注入口2と同方向から溶融樹脂を供給、遮断するバルブピン311、321、331と、駆動シリンダ312、322、332とを備えている。
図1、図2に示すように、サブブロック12は、メインブロック11に形成した樹脂注入口2の注入方向と異なる方向を向いて配設されたバルブゲート34を備えるホットランナブロックである。サブブロック12は、固定型の側面に固定されている。サブブロック12には、可撓性ホース5の他端と連通するサブ流路121が形成され、その端部はバルブゲート34と連通している。バルブゲート34は、バルブピン341と駆動シリンダ342とを備えている。バルブゲート34は、製品側端部w2の外周縁に突設したゲート部w14に樹脂注入口2と異なる方向から溶融樹脂を供給、遮断する。メインブロック11とサブブロック12とを分離したので、熱膨張を考慮することなく、バルブゲート34を自由にレイアウトすることが可能となる。
図2、図3に示すように、メインブロック11の長手方向端部113には、可撓性ホース5の一端が連結金具52、テーパネジ53を介して連結されている。テーパネジ53の外周には、耐熱シールテープ531が巻回されている。可撓性ホース5の他端は、同連結金具52、テーパネジ53を介してサブブロック12に連結されている。可撓性ホース5は、破壊圧力が約70〜90Mpa/250℃である耐熱・耐圧樹脂ホースであって、その外周にはステンレス製の金属製補強ネット51が全長に亘って被覆されている。可撓性ホース5は、半径120〜150mm程度まで曲げ成形することができる。
可撓性ホース5には、所定の間隔でバンドヒータ41が装着されている。バンドヒータ41が装着された箇所の可撓性ホース5には、金属製補強ネット51の上からアルミ箔が巻回されている。バンドヒータ41を装着する間隔は、樹脂温度や可撓性ホース5の材質、肉厚、長さ等によって適切な距離を設定するが、バンドヒータ41のホース軸方向の長さの1〜2倍程度の範囲が好ましい。バンドヒータ42は、可撓性ホース5に連結された連結金具52にも装着されている。
図4に示すように、バンドヒータ41は、ホース軸方向に分割するスリット部411が形成された円筒状加熱部410と、当該スリット部を挟む両端から外方へ突出して形成されたネジ締結部412とを備えている。円筒状加熱部410には、図示しないヒータ線が埋設されている。バンドヒータ41は、スリット部411の隙間を開いて、円筒状加熱部410を可撓性ホース5の外周に装着し、ネジ締結部412のネジ413を締結して所定の位置に固定する。
なお、連結金具52に装着するバンドヒータ42の構造は、上述した可撓性ホース5に装着するバンドヒータ41と外形寸法が異なるものの、同様の構造である。
図2、図4に示すように、可撓性ホース5とバンドヒータ41の円筒状加熱部410との間には、ホース軸方向で2分割された円弧状金属スペーサ6が挿入されている。円弧状金属スペーサ6の肉厚は、略一定である。挿入された円弧状金属スペーサ6同士の隙間は、バンドヒータ41のスリット部411の隙間と略同程度の大きさである。円弧状金属スペーサ6の分割位置は、バンドヒータ41のスリット部411の位置に略一致させている。円筒状加熱部410及び円弧状金属スペーサ6のホース軸方向の長さは、略同一である。
バンドヒータ41の円筒状加熱部410と円弧状金属スペーサ6との間には、熱電対7の板状センサ部71が挿入されている。熱電対7は、可撓性ホース5の長手方向の中間部に位置するバンドヒータ41に装着されている。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る射出成形型によれば、ホットランナ部材1は、樹脂注入口2が形成されたメインブロック11とバルブゲート34が配設されたサブブロック12とを、バンドヒータ41を所定の間隔で装着した可撓性ホース5で連結したものであるので、可撓性ホース5を曲げ成形することによって、樹脂注入口2から離間した任意の位置に樹脂注入口2の方向と異なる方向で配設したバルブゲート34へ必要な溶融樹脂を供給することができる。
また、可撓性ホース5には、バンドヒータ41を所定の間隔で装着したので、バルブゲート34へ溶融樹脂を適正温度で供給することができる。バンドヒータ42は、可撓性ホース5と連結された連結金具52にも装着されているので、連結金具52からの放熱を防止して、溶融樹脂の温度をより一層適正化することができる。
また、ホットランナ部材1の熱膨張収縮は、可撓性ホース5の伸縮で吸収できるので、可撓性ホース5とメインブロック11又はサブブロック12との連結部におけるシール部材531の摩耗を防止して、樹脂漏れを回避することができる。メインブロック11とサブブロック12とを可撓性ホース5によって連結したので、樹脂漏れのリスクのみならず、バルブピンの摺動不具合要因を排除することができる。
また、可撓性ホース5は、固定型に沿わせて任意の位置まで延設することができ、固定型には可撓性ホース5を延設するための逃し加工を行う必要がない。そのため、型構造を簡素化させ、型費を抑制することができる。また、固定型における逃し加工に伴う樹脂漏れの心配もない。
また、可撓性ホース5は、破壊圧力が約70〜90Mpa/250℃である耐熱・耐圧樹脂ホースであって、当該ホースの外周には、ステンレス製の金属製補強ネット51を被覆したので、ホースを金属製補強ネット51で保護しつつ、金属製補強ネット51もホースと一体で曲げ成形して固定型に配設し、その曲げ成形した状態で形状凍結させることができる。そのため、可撓性ホース5は、メインブロック11とサブブロック12との間を固定型から所定距離だけ離間させた状態で配設することができる。したがって、可撓性ホース5は、伸縮時に固定型と当接して損傷することを防止することができ、固定型への放熱を低減して省エネに寄与できる。また、バンドヒータ41を装着していない箇所にも、金属製補強ネット51を介してバンドヒータ41の熱伝達を効果的に行うことができる。
また、バンドヒータ41が装着された箇所の可撓性ホース5には、金属製補強ネット51の上からアルミ箔が巻回されているので、アルミ箔が金属製補強ネット51の隙間を埋めることによって、バンドヒータ41からの熱伝達を効果的に行うことができる。
また、バンドヒータ41は、ホース軸方向に分割するスリット部411が形成された円筒状加熱部410と、当該スリット部411を挟む両端から外方へ突出して形成されたネジ締結部412とを備えたので、バンドヒータ41を装着した可撓性ホース5の外径が熱膨張収縮によって変化した時、バンドヒータ41はスリット部411によって可撓性ホース5の外径の変化を吸収し、円筒状加熱部410に与えるストレスを低減することができる。そのため、バンドヒータ41の断線等を効果的に回避することができる。
また、バンドヒータ41は、スリット部411の隙間を開いて、円筒状加熱部410を可撓性ホース5の外周に装着できる。そのため、可撓性ホース5をメインブロック11及びサブブロック12に連結した状態でも、バンドヒータ41を可撓性ホース5に装着することができる。これは、樹脂成形品質を確認しながら、バンドヒータ41を増減する上で、便利である。
また、可撓性ホース5とバンドヒータ41との間には、ホース軸方向で2つに分割された円弧状金属スペーサ6が挿入されたので、バンドヒータ41を装着した可撓性ホース5の外径が熱膨張収縮によって変化した時、円弧状金属スペーサ6が可撓性ホース5との接触面積を安定して確保することができる。そのため、バンドヒータ41からの熱エネルギを、円弧状金属スペーサ6を介して可撓性ホース5へ安定的に伝達することができる。
また、可撓性ホース5が湾曲した箇所において、バンドヒータ41に掛かる局部的な押圧力を、円弧状金属スペーサ6によって分散し、バンドヒータ41に与えるストレスを低減することができる。そのため、可撓性ホース5が湾曲した箇所においても、バンドヒータ41の断線等をより一層効果的に回避することができる。
また、円弧状金属スペーサ6は、金属製補強ネット51と同材質(ステンレス製)であることによって、バンドヒータ41の熱エネルギを可撓性ホース5へ効果的に伝達することができる。
また、挿入された円弧状金属スペーサ6同士の隙間は、バンドヒータ41のスリット部411と略同程度の大きさであり、円弧状金属スペーサ6の分割位置は、バンドヒータ41のスリット部411の位置に略一致させているので、可撓性ホース5の曲げ成形時又は熱膨張収縮時における外径変化を、バンドヒータ41のスリット部411によって吸収させる効果も奏する。
また、バンドヒータ41と円弧状金属スペーサ6との間には、熱電対7の板状センサ部71を装着したので、可撓性ホース5の外径が熱膨張収縮によって変化した時にも、熱電対7に過剰なストレスを掛けることなく、可撓性ホース内に流れる樹脂温度を正確に計測することができる。そのため、熱電対7で計測した温度信号をもとに、ヒータバンド41、42のヒータ電流を制御して、バルブゲート34に溶融樹脂を適正な温度で供給することができる。
また、バンドヒータ41と円弧状金属スペーサ6との間に熱電対7の板状センサ部71を装着したので、特別な加工を必要とせずに、任意の位置で温度計測を行うことができる。
<変形例>
上述した実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
例えば、メインブロック11には、樹脂注入口2と連通するメイン流路112が長手方向に形成され、メイン流路と連通する分岐流路が形成されている。分岐流路の端部には、ゲート部w11、w12、w13に対応するバルブゲート31、32、33が設けられているが、上記バルブゲート31、32、33をそれぞれサブブロックに締結して、メインブロックと各サブブロックとを可撓性ホース5で連結しても良い。これによって、バルブゲートの配置をより一層自由に設計することができる。
本発明は、バルブゲートを任意の位置に配置するため、可撓性ホットランナ部材を経由してバルブゲートを連結した射出成形型として利用できる。
1 ホットランナ部材
2 樹脂注入口
5 可撓性ホース
6 円弧状金属スペーサ
7 熱電対(温度計)
10 射出成形型
11 メインブロック
12 サブブロック
34 バルブゲート
41 バンドヒータ
42 バンドヒータ
51 金属製補強ネット
71 板状センサ部
410 円筒状加熱部
411 スリット部
412 ネジ締結部

Claims (5)

  1. 樹脂注入口から射出した溶融樹脂を、ホットランナ部材を経由して複数のバルブゲートから型内キャビティに充填する多点バルブゲート構造を備えた射出成形型であって、
    前記ホットランナ部材は、前記樹脂注入口が形成されたメインブロックと前記バルブゲートが配設されたサブブロックとを、バンドヒータを所定の間隔で装着した可撓性ホースで連結したものであることを特徴とする射出成形型。
  2. 請求項1に記載された射出成形型において、
    前記可撓性ホースは、樹脂ホースであって、当該樹脂ホースの外周には、金属製補強ネットを被覆したことを特徴とする射出成形型。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された射出成形型において、
    前記バンドヒータは、ホース軸方向に分割するスリット部が形成された円筒状加熱部と、当該スリット部を挟む両端から外径側へ突出して形成されたネジ締結部とを備えたことを特徴とする射出成形型。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載された射出成形型において、
    前記可撓性ホースと前記バンドヒータとの間には、ホース軸方向で2以上に分割された円弧状金属スペーサが挿入されたことを特徴とする射出成形型。
  5. 請求項4に記載された射出成形型において、
    前記バンドヒータと前記円弧状金属スペーサとの間には、温度計を装着したことを特徴とする射出成形型。
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